苫米地理論/定理を学び、苫米地式を実践する<竹原邦雄 / CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 <竹原邦雄 / CoacH T> ブログ

タグ:RAS

F-445:BLACK RAIN <前編;“視点”の違い ~スリー・タイム・フレーム~>

 

 前回(F-444)のタイトルは「Working Dead」。

 ブログ用の文章を書きながら、「私もWorking Deadだったな…」としみじみと思いました。もっと正確にいうと… 働く前からすでにWorking Dead。

 F-444:Working Dead

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38257510.html

 

 そんなことを考えたのは、書きながら聴いていた音楽が影響したのかもしれません。聴いていたのは1989年に公開された映画「BLACK RAIN」のサントラです(作曲:Hans Zimmer)。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 

BLACK RAIN

 

 

 1989年秋から翌年春までの間に、私は二度「BLACK RAIN」を観ました。

 

 最初に観たのは大学浪人中の秋。リドリー・スコット監督ならではの映像美には感動しましたが(撮影監督:ヤン・デ・ボン)、内容的には何ともいえない余韻が残りました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *ここからはネタバレを含みます。御注意ください

 

 

 まずはストーリーを紹介します。

 離婚後養育費の捻出に苦労するニューヨーク市警の刑事 ニック・コンクリン(演:マイケル・ダグラス)は、横領の嫌疑をかけられ査問中の身です。

 ある日同僚のチャーリー・ビンセント(演:アンディ・ガルシア)とレストランを訪れた際に日本のヤクザの抗争に巻き込まれます。そのときに捕まえた佐藤浩史(演:松田優作、この作品が遺作)を日本に送還した際、二人は騙され佐藤に逃げられてしまいます。

 自分たちのミスを取り返すべく大阪府警の捜査に加わろうと願い出ますが、刑事部長はそれを許さず、松本正博警部補(演:高倉健)を監視役に付けます。強引なニックと真面目な松本は反発し合いますが、チャーリーが惨殺されたことをきっかけに、佐藤逮捕に向けて思いを一つにします…

 ブラック・レイン - Wikipedia

 

 

 …当時、一番印象に残ったのは、張り込み中にニックが松本に対して横領が事実であることを告白したシーンでした。チャーリーにも打ち明けていなかった真実を知った松本は、ニックが“自分”を内省できるように導きます。

そのときの松本の表情と言葉の“間”がとても心に響きました。

 Q-170:自身の信念を失いそうです vol.2;コーチング実践者向け -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24425213.html

 

 その後、認知科学者 苫米地英人博士にマインド(脳と心)の仕組みや内部表現書き換え技術、そしてコーチングを学ぶようになって、心に響いた理由がよくわかるようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 その一つは“視点”。

 大阪府警の捜査に加わろうとするシーンにおいて、日本の警察と主人公 ニックの“視点”の違いが浮き彫りになります。

 Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが… <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 

日本の警察は「おまえたちのせいだ」と怒り、「責任をどう取ってくれるのか?」と迫ります。それに対してニックは、ミスを認めた上で、「これからどう取り返すか?」に集中します。

警察は、例えば「切腹」のように、「過去に決着をつける」ことを「責任」と考えていました。対してニックは、「未来における自身の行動」を「責任」と考えました。ニックの犯した横領に対する松本の態度にも「未来」が感じられます。

 PMⅠ-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 つまり、日本の警察は過去に対してRASが働き、ニックと松本は未来に対してRASが働いている …ということ。これが決定的な“視点”の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 コーチングにおいて重要なのは、もちろん、未来。

 「スリー・タイム・フレーム」という概念がありますが、「思考の基準を未来に置く」ことがコーチングの基本です。

 L-094:2021年7月シークレットレクチャー -06;BSと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

 以下、苫米地博士の著書「[新版] コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版、p126)より引用します。

 

 

スリー・タイム・フレーム

 ルー・タイスがよくあげるのは、スリー・タイム・フレームという思考の概念です。それは、過去、現在、未来のどこに思考の基準を置き、物事を考えるかというものです。

 過去に思考の基準を置く人は、過去の出来事を語り、過去を基準に物事を考えます。

 こうした人たちに共通するのは、人生の最盛期をすでに過ごし、「昔は良かった」「あの時は幸せだった」という考えを持っていることです。それゆえに未来に対しては悲観的であり、現在は不平不満の対象でしかありません。

 現在に思考の基準を置く人は、「今現在」にします。「今こうだから、明日もこうだ」という具合です。現状を維持しようとする姿勢は、時として頼もしく映ることもあるかもしれませんが、結局は、来る日も来る日も同じことを繰り返すことになります。

 未来に思考の基準を置く人は、未来を先見し、そのイメージをはっきりと持っています。現状がその方向に動き出していることを想定して行動し、自分だけでなく周りの人をも未来に向かって引っ張っていこうとします。

 このような人たちは、未来のことであっても、すでに実現している、達成しているものとして現在形で語り、思考します。

 そのため、ゲシュタルトが有効に働き、その結果スコトーマが外れ、RASを働かせて必要な情報が流れ込むようになり、イメージ通りの未来に自分を導くのです。

 引用おわり

 

 

 未来に思考の基準を置く人は、未来を先見し、そのイメージをはっきりと持っています。現状がその方向に動き出していることを想定して行動し、自分だけでなく周りの人をも未来に向かって引っ張っていこうとします

 

 …劇中のニックの姿は、まさにこんな感じ。

 佐藤とホステスのつながりや偽札に気づいたのも、執念の尾行で佐藤を追い詰めたのも、アメリカに強制送還される飛行機から脱出したのも、すべて「未来に向かって引っ張っていこう」とする力の結果。

 その力の正体はホメオスタシス(フィードバック)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その求心力により、ついには関西ヤクザの首領 菅井国雄(演:若山富三郎)のところにまで辿り着き、佐藤の殺害を持ちかけます。

 F-441:風になりたい <vol.5;自我の求心力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38197659.html

 

ただし、その強力な求心力には「チャーリーの仇をとりたい」という私欲がはりついていました。この時点でのニックは復讐の鬼。情動によりゴールの本質を見失っている状態です。

 F-234~:自由訳「revenge」と「avenge」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 そして、ついにニックは…

(この先は映画でお楽しみください)

 

 

 正直に言うと、浪人時代の私は、都合よく進むストーリー展開にすこし興ざめしていました。「そんなはずないだろう…」「いやいやいや… 日本をなめすぎ」とあきれる感じで。

 きっと未来に希望を感じていなかったのでしょう。ゴールがなかったのです。まだ社会に出てもいないのに、心はすっかり老いて死にかけていました。だから「働く前からすでにWorking Dead」。

 PMⅠ-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

コーチングを学んでいる今は、傍から見ると信じられないような展開が次々と起こることをしっかりと受け入れることができます。「超ラッキー」が「あたりまえ(New Normal)」な感じです。なぜなら…

 

 ゲシュタルトが有効に働き、その結果スコトーマが外れ、RASを働かせて必要な情報が流れ込むようになり、イメージ通りの未来に自分を導く

 

 …ことを何度も経験し、「信じられないような展開」がじつは必然であることを理解できるから。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 さらにいうと、コーチングを実践しながら抽象度を上げ続けることで、「スリー・タイム・フレーム」さえも超越することができるから。

 F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 

それはきっと、「一念三千」の意識状態。その一念三千を体感してはじめて、本当の意味で、心から理解することができるようになります。「過去は一切関係ない」と…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

過去は一切関係ない

 

 

 …それがコーチングの基本中の基本。

「過去は一切関係ない」が理解できているからこそ、純粋に未来に思考の基準を置くことができるようになります。そして、未来に思考の基準を置くことができるから、「未来のビジョンによる引力の極大化」を実践することができるようになります。

 L-248:2022年10月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

 

  未来のビジョンによる引力の極大化

 

 

 …それがコーチングです。

F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

(F-446につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 その求心力により、ついには関西ヤクザの首領 菅井国雄(演:若山富三郎)のところにまで辿り着き、佐藤の殺害を持ちかけます

 

 …そのやり取り中の菅井のセリフが、

 

I was ten... when the B-29 came.

My family lived underground for three days.

When we came up, the city was gone.

Then the heat brought rain... BLACK RAIN.

You made the rain black and shoved your values down our throat.

We forgot who we were.

You created Sato and thousands like him.

I’ll pay you back.

 

 

 …菅井の言う「押し付けられた価値観」を、とくにこの数年間、嫌と言うほど思い知らされました。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 「your values」とは“拝金主義”のこと、「Sato and thousands like him」とは“拝金主義に染まった人々”のことです。

そして、日本人の価値観を徹底的に破壊した象徴が “BLACK RAIN” ...

 Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

敗戦国 日本の私たちは、民間人までもがたくさん虐殺されてしまった私たちは、アメリカ人が主人公のアメリカ映画「BLACK RAIN」にどのように向き合えばいいのでしょう?

 

 

 …少し前までは気づいていませんでしたが、今の私には「過去は一切関係ない」という言葉がとても重く響きます。

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-関連記事-

F-197~:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか?

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Q-446~:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています

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Q-449:アートマンって何ですか?

 

「慈悲に関する知識の共有(=スコトーマを外しあう)」と「慈悲実現(実践)の臨場感を高める(=エフィカシー↑)」を目的としているコンパッションクラブ中に、「アートマンって何ですか?」という御質問をいただきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 残念ながら、私はうまく答えることができませんでした。言い訳をすると「コンパッションクラブ中はなるべく発言をシンプルにするように心がけている」から。でも、本当の理由は「ゲシュタルトがしっかりできていなかった」からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 いい機会をいただいたことに感謝しながら、「アートマン」について再確認し、コーチングの機能・役割と重ねながら考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

まずは苫米地博士の著書「夢がかなう脳!」(PHP研究所、p41)より引用します(青字)。

 

夢がかなう脳!

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私たちが「自分」と思っているものも、しょせんは実体のないものだ

 釈迦が生きていた社会で信じられていたバラモン教がどのようなものであったかを知ると、それに異を唱えた釈迦の主張の意味がよく見えてきます。そして、釈迦の「悟り」にどのような意味があったのかもよくわかります。

 

 バラモン教では、宇宙の根本原理=神は「ブラフマン」だとされます。一方、それぞれの人間には、真の自分=真我としての「アートマン」があるとされます。

 バラモン教は輪廻転生を信じますが、この「アートマン」は未来永劫変わらないものだとされます。つまり、同じ自分が何度も何度も生まれ変わり、それぞれの生を繰り返していくのです。

 輪廻を生み出す原因は「カルマ(業)」であり、前世で善いカルマを積めば、次に生まれ変わったときには良い階級に生まれ、悪いカルマを積めば、低い階級に生まれるとされます。

 ちなみに、この輪廻という無限サイクルから抜け出す(解脱する)ためには、「ブラフマンとアートマンは一体である(梵我一如)」ということを、修行を通じて体得しなければならないとされます。そして、それを達成した人々こそ、バラモン階級なのです。

 これは考えようによっては、実に支配階級に都合がいい教えです。低い身分の者は、前世で悪いカルマを積んだからであって、現状に不満を抱くなど、おこがましいことになり、さらに、この世でも苦労に耐えて善いカルマを積むべきだとされるので、喜んで苦境に甘んじようとする心が生まれるからです。

 

 この考え方を根本的に否定するのが「縁起」の思想です。

 釈迦は、「アプリオリなものはない」とはっきりいいました。「アートマン」などというものは、何ら実体のないものだ、と釈迦は考えたのです。

 「人間の自我は永遠不変の存在ではなく、雲のように変化し続ける」

 「私たちが『自分』と思っているものも、しょせんは何ら実体のないものだ」

 「すべての存在が、他の存在との関係性において存在するのだから、変わらない自我など認められるわけがない」

 このように釈迦は、当時、絶対的真理とされたバラモン教の根本を真っ向から否定したわけです。

 

 これがどれほど危険なことかわかるでしょう。

 だからこそ、「縁起」は釈迦の教えであるといえるのです。

 直接の弟子たちも含めて、後世の人々が釈迦の教えを曲解したり、あるいはわざわざ創作して付け加えたりして形成した内容は、仏教にとって都合のいいもの、つまり社会に受け入れられやすくなるためのものでしょう。わざわざ仏教教団に危険をさらすような「教え」を付け加えるわけがありません。

 たとえば「釈迦は水の上を歩いた」というような、釈迦がいかに素晴らしい超能力者だったかを示そうとする創作がなされることはあるでしょう。これは仏教に限らず、ほかの宗教における「奇跡」の話も同じです。

 しかし、わざわざ自分たちの教団が嫌われるような創作をすることは考えにくいことです。

 ということは、釈迦が嫌われる理由の第一である「縁起」の思想は、おそらく後世の創作ではなく、釈迦その人の思想だと考えられるわけです。

 引用終わり

 

 

 …「アートマン」は、バラモン教における宇宙の根本原理=神である「ブラフマン」と対になる概念で、「それぞれの人間にある真の自分=真我」のことです。

 (さらに詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33098147.html

 

 「未来永劫変わらないもの」とされるバラモン教における「アートマン」を、釈迦は真っ向から否定します。その根拠となる思想が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ただし、釈迦が主張したのは「『アートマン』などというものは、何ら実体のないものだ」ということ。それは「固有性」の否定であり、「アプリオリ(先験性)」の否定であり、「完全性」の否定であり、「永続性」の否定です。一言で言い表すなら、「無我」ではなく、「非我(あるいは空我)」。

 L-163:2022年01月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 苫米地博士は、コーチングを教えられる際、最初に「自我」の定義の確認をされています。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 それは無意識の中に「固有性」の肯定があると、まったく新しい可能世界w2を生みだすことができず、結果としての関数p(自我)の書き換えができなくなるからでしょう。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 同様に、無意識の中に「アプリオリ(先験性)」の肯定があると、「過去から未来へ流れる」という時間観から抜け出せなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さらに、無意識の中に「完全性」の肯定があると、自由な意識状態でスコトーマを外すことが難しくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 そして、それらが「永続性」の肯定により強化されると、ますます現状の可能世界w1から抜け出せなくなります。ホメオスタシスが強力に働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

そのような意識/無意識の状態では、当然ながら、現状の外にゴールを見つけることが難しくなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

  「固有性」の否定

  「アプリオリ(先験性)」の否定

  「完全性」の否定

  「永続性」の否定

  

 …それを釈迦はとてもシンプルに説明しました。それが「縁起」。

後の大乗仏教において、「アートマン」は、「あるともないともいえるもの」であり「あるとはいえないがないともいえないもの」であるとされています。

一言であらわすと、「ナートマン」。大乗では「空」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 苫米地博士の教えでいうと、「自我とは、部分関数であり、評価関数である」。

 自我は数学でいう「点」に似ています。数学の点とは、位置だけを持ち面積を持たない図形です。「この2本の線の交わったところが点だよ」と言うことはできますが、目で見える点は面積を持つため定義上の点ではありません。点も自我も人の頭の中にある概念であり、実在はしない「関係の結び目」です。

 また自我は、自分にとって重要な記憶によって作られた評価関数ということもできます。自分が誰であるかは、自分が大事だと思う項目を優先して定義することで決まります。大事だと思うものが変わるたびに、自我はダイナミックに変化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「自分が大事だと思う項目」がコーチングにおいて注視するポイントになります。それが「w」。自分自身のマインドが生みだす可能世界です。

 Q-448:未来において… <補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

人間の脳は自分にとって重要なもののみを認識するようになっています。その働きが「RAS(Reticular Activating System)」。RASによって見えなくなるものが「スコトーマ(Scotoma)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 つまり、コーチングは、RAS/スコトーマをコントロールすることによって新たな認識(=可能世界w2)を得る技術である …ということ。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

そして、新たな認識(=可能世界w2)を得た結果として、自由自在に自我を再構築する縁起だといえるのがコーチング …です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 苫米地博士は著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の冒頭(p2)で、「コーチングのコアとは、『ゴール』と『ゴールの設定』」と書かれています。さらに「コーチングのテクニックのすべてはゴールを設定し、それを達成するためにある」とも。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

オーセンティック・コーチング

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 そもそもゴールとは、「人生の目的」であり、「未来を創りだすもの」。

 

ゴールとして未来を想像し、ゴール実現に挑戦しながら未来を創造する

 

…その想像力×創造力の源となるのが、「情報空間のエネルギー」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

博士はよく「ポテンシャルエネルギー」と表現されていますが、「情報空間のエネルギー」は、より高次の抽象度次元に上がるほど大きくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

  「固有性」の否定

  「アプリオリ(先験性)」の否定

  「完全性」の否定

  「永続性」の否定

 

 …この4つも、コーチングに取り組みながら抽象度を上げることで体得していくことができます。抽象度が上がるとは、より広大な縁起空間を臨場感豊かに感じ理解することだからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 つまり、コーチングとは…

 

 

  悟りのための縁起であり、悟りのさらに先に進むための縁起

 

 

 …いただいた御質問を縁に、そのようなことを考えました。

 

 

 …以上、あの時できなかった回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 今回のブログ記事を執筆するにあたって、ワークスDVD第34弾「ナートマンと“超”能力 ~超越権力継承の許諾」等で学び直しました。このブログの記載内容は守秘義務範囲内ですが、下記DVD視聴後に再読していただくと理解がさらに深まるはずです↓

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-関連記事-

F-318~:観自在

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F-361:自由訳「OODA」 <vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄>

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Q-429:宇宙は「包摂半順序束」。そのtopである空(くう)は「有と無を包摂する概念」

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Q-443:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

 

A:できないと思います。コンテンツに関わることになるから。

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

 もしも少しでもコンテンツに関わってしまうと、コーチング(のつもり)が洗脳に変質していきます。だから、「コンテンツには関わらない」は、コーチングがコーチングであるための鉄則です。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 まずはコーチ自身が「コンサルティング」や「コーチング」という概念をしっかり理解し(=ゲシュタルト化)、両者を明確に区別することが必須。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その上で、相手のニーズに合わせて、しっかり使い分けていく感じでしょうか?

 S-04-17:反求と在身-2;「自分中心」克服のためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23512794.html

 

 しかし、それでもまだまだ危険だと思います。

 

 クライアント側が「今、『コンサルティング』なのか? それとも『コーチング』なのか?」をしっかり理解できていないと、少なくとも「コーチング」としてはうまく機能しないはず。コーチ側がいくら理解していても …です。

 L-163:2022年01月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 私はコーチであるとともに医師でもあります。その事実を知るクライアントさんから、健康に関する相談を受けることがあります。そのような「相手のニーズに応える形で行われる働きかけ」は、すべて「カウンセリング」、あるいは「ヒーリング」です。

その理由はわかりますか?

 

「コンサルティング」や「カウンセリング」と「コーチング」はまったく違うものです。その違いは何でしょうか? 違いを明確にイメージできますか?

 

 

 …「コンサルティング」や「カウンセリング」は、「今、認識している問題を解決する」ことを目的としているものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 実際、健康に関して私に相談してくる内容は、すべて本人が気づいていることです。それはRAS(網様体賦活系)を通過した情報で構築されている現状(Status Quo、SQ)が抱えている課題だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 なので、相談を受けた場合は、その現状を十分に理解(同調)した上で関わることになります。

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 もしも首尾良く解決することができたとしたら、それは現状の最適化。ますます過去の記憶でつくられる現状がコンフォートゾーン化していくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 一方、「コーチング」は、「今、認識している現状から抜け出す」ことを目的としています。次世代コーチング的に表現すると「現状の可能世界w1から別の可能世界w2への移行」です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 どちらが良い悪いということではありません。そもそも「コンサルティング」や「カウンセリング」と「コーチング」では目的が違うのです。「現状をなんとかしたい」と思っているときにコーチングを受けてもうまくいきませんし、「この現状を抜け出したい」という人にコンサルティングやカウンセリングを行ってもうまくはいきません。

よって、「何が目的なのか?」「どうしたいのか?」を明確にすることがポイント。一言でいうと「意図」が重要です。

F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 そもそも「現状を最適化したいのか? それとも現状のさらに先を感じたいのか?」をわかっていない人がほとんど。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

だから私は、まずは「意図」が不明瞭であることに気づくように導き、自身の「意図」を明らかにできるようにサポートします。それは「『自由になる』ための大切なプロセス」だと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 その「自由(の体感)」こそが、根治療法たるコーチングを可能にする大切な意識状態!

 F-284:気楽 ver.2 <01;「リミッターをはずす!」ために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31030703.html

 

 そのような意識状態で次に行うのは、もちろん、ゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自由な意識状態であるほど、これまでは絶対に感じられなかった現状の外を感じられるようになります。なぜでしょう?

 

 …そう、抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「抽象度が上がった自由」の感覚を、最近の苫米地博士は、とくに「利他性」と重ね合わせながら話されています。

 L-214:2022年08月… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO、p42)より引用します。「ゴールを設定する上で大切なこと」を感じてください。Feel!

 

 

◎社会貢献の理念

 さらにもうひとつ、ゴールを設定する上で大切なことがあります。

 それは「社会貢献の理念」です。

 社会貢献の理念がゴールに含まれなければ、どうやったって利潤追求になってしまいます。

 利潤追求についてはすでにコーポレート・コーチングのところでお話ししましたが、本章でコーポレート・コーチングの話を最初にしたのは、現在のコーチングが抱える問題点の多くが含まれているためでもあったからです。

 企業をクライアントとするコーチングを何も考えずにやってしまったら利潤追求がゴールにしかなりえません。

 それでは拝金主義の蔓延にコーチングが協力することになってしまいます。現に、いまの日本はそうなりつつあるでしょう。

 私が日本にコーチングを導入してすでに20年以上経とうとしています。コーチングの評判が上がるにつれて、他業種からコーチングの名前を使って参入してくる人々も増えてきました。

 私の目から見ただけでなく、一般的な目線で見てもコンサルティングやカウンセリングと何が違うのか、さっぱりわからないようなコーチングが増えています。いわゆる便乗商法なのでしょう。

 しかし、こういう便乗商法のコーチは結局、ゴールがどういうものなのかを理解できていませんから、カウンセリングの手法や私が公開してきたコーチングメソッドを上手に継ぎ接ぎしてコーチングもどきを伝え、利潤追求がゴールだと平気で教えてしまうのです。

 この状況を正すためにも「ゴールとは何か」をしっかり理解してください。

 それは、「現状の外側に設定」するものであり、「社会貢献」を包摂するものなのです。

 引用終わり

 

 

 ゴールとは何か?

 

 …「コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?」という質問の意図を明確にし、現在のブリーフシステムの外側を感じるために、「オーセンティック・コーチング」を再読されることをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

コーチングとカウンセリングの違い(「オーセンティック・コーチング」p43)

「オーセンティック・コーチング」p43より引用

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 …以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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-関連記事-

S-04-18:自分が相手100%であっても、相手が自分を100%思ってくれなければうまくいかないのではないでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23583010.html

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

F-295~6:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.2~3;次世代リーダーの要件>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

F-345:知らないと言う罪と知りすぎる罠

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

 

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Q-435:コーチングは行動科学とどう違うのですか? <vol.2;心理学から行動科学、そして認知科学へ>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 4回に分けて回答いたします。

 

 vol.1;「次世代コーチング」の確認

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37022611.html

 vol.2;心理学から行動科学、そして認知科学へ

 

 

Q:コーチングは行動科学とどう違うのですか?

 

A2:この御質問はコーチングをしっかり学んでいる方からいただいたものです。もうちょっと詳しく状況を説明すると、「クライアントのブリーフシステム(Belief System、BS)を分析する際の心得」について説明した際にいただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その「心得」とは、「しっかりハビット&アティテュードを観察する」こと。

 

 ハビット(Habit)とは「無意識の行動」のことで、抽象度を軸にとった場合の情報空間の底面、すなわち物理空間でのパフォーマンスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 一方、アティテュードは「無意識の判断」であり、「行動の性向」のこと。それは思考の一部であり、高次の情報空間(知識宇宙)におけるパフォーマンスのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そんなハビット&アティテュードは、たしかに「出力(反応)」とみることもできますが、いわゆる行動科学的な「出力(反応)」とはまったく異なります。その違いはどこにあるのでしょう?

(答えはすでに書いてあります。Feel!)

 

 

 まずは「心理学から行動科学、そして認知科学への流れ」を確認しましょう。

 

 心理学の最初のパラダイムは、フロイトやユングに代表される精神分析学でした。その時代の研究手法や発表方法は、「記述主義(Descriptive)」といわれる“記述的”なもの。科学というよりは感想に近いものでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25025653.html

 

 そんな心理学を科学にしようと試みたのが「構造主義(Structuralism)」。その基本は「すべての事象は細かい部分の集合でできているので、その構造をとことん細分化して研究することで、その事象全体がわかる」というもの。「行動科学」のベースにあるのは、この構造主義です。

「部分の総和が全体」という構造主義は、じつは、今も社会のいたるところで垣間見られます。例えば、「科目診療」と呼ばれる医療システムは、まさに構造主義そのもの。

L-161:2022年01月… -05;高次元のフレームを構築=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 

記述主義から構造主義に移行する時代の科学のパラダイムに不可欠だったのが、「実験的再現性」です。苫米地博士はこのような心理物理実験を例として挙げられます。

 

<「人間を定義するための『人を殴る』」という心理物理実験>

1回殴ったら怒った

2回殴ったら泣いた

3回殴ったら死んだ

結論:「人間は1回殴ると怒り、2回殴ると泣き、3回殴ると死ぬ生物である」

 

 …もちろんこれは極端な例ですが、結局、人間を定義することなどは不可能だとわかりました。「実験心理学」とも呼ばれた行動科学の過ちの本質は、「人間を入力(刺激)と出力(反応)の関係のみで見ようとした」ことだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

つまり、“心”をブラックボックス化し、「“心”の中でどんなことが起きているのか?」「どんなプロセスがあるのか?」をあえてスコトーマに隠してしまったということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 認知科学の研究は「“心”をブラックボックス化する」ことに対する問題意識から始まりました。そして、科学のパラダイムが「認知科学」へと移行すると、ブラックボックスの内部を重視し表出しようとする「内部表現(Internal Representation、IR)」が中心的な概念となりました。「“心”=内部表現」ということです。

 F-383:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.3;重要性「『there』を生みだす」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36142269.html

 

 そして、「人間には“心”がある」という認識で始まった認知科学の研究は、脳科学と合流しながら、「機能脳科学」という一分野に発展していきました。

 私が医師になった頃(1990年代)の鹿児島でも研究が盛んだったのでよく覚えていますが、脳の血流量の変化を検出するfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)の登場により、特定の機能(見る・話す・動かす等)が脳のどの部位で行われているか(=局所化)が明確になっていきました。

 

 苫米地博士に学ぶ前の私は、機能脳科学という分野は局所化脳機能を研究するものだと思っていました。私の認識する世界には、まだ「抽象度」という軸がなかったから。

 Q-264:コーチングは弱った… <vol.6;「老病死(+生で四苦)」を理解し克服する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28898728.html

 

博士は「局所化が具体的に明らかになったというところで留まっていけない」と諭され、「内部表現そのものを研究解明せねばならない」と語られます。その「内部表現そのものの研究解明」を基盤にしているのが、本物のコーチング(Authentic Coaching)です。

Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 以下、苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p89)より引用します。

 

 

抽象度が低いほうから高いほうへ進むと、計算量が爆発する

 まえの項で述べたように、脳の中のどこの局所がどんな機能をつかさどっているのかが、わかったとしても、それは、すべての脳の働きを解明したことにはなりません。

 それは、パソコンの仕組みと同じようなものと言えます。たとえば、宇宙人が地球にやってきて、パソコンを見て、電気の流れをすべて解明したとしても、パソコンの上で走っているソフトで何が起きているのかは全くわからないからです。

 要するに、脳の局所の働きが明らかになったということは、

 「パソコンのどこで電気が増幅されているのか」

 「キーボードをつかさどるのはどこなのか」

 「このへんがメモリーをつかさどる」

 など、信号処理がどこで行われているのかが明らかになったということに過ぎないということです。

 これらのことがすべてわかったとしても、そのパソコンで走っているワープロの文章の次の単語を予想できるはずがありません。

 これらは、まったく違う空間に属するものであって、次元が違うからです。それを、私は「抽象度が違う」という言葉で言い表しました。

 この言い方で表現すると、脳の局所の働きを知ることは、パソコンの各々の箇所の機能を知ることであり、その抽象度はきわめて低いということになります。

 私たちの思考は、もっと高い空間、すなわち、抽象度は非常に高いということです。

 抽象度という言葉を使うことで、次元が違うものを、抽象度の高低で測ることができると私は考えたわけです。抽象度が違うだけで、現象としては同じだからです。

 ですから、脳の働きを機能的に見るという抽象度の低いところを見ていたのでは、人間の生命現象までを見るという抽象度が高いことを解明することは絶対にできません。

 私たち研究者は、抽象度の高低を、計算量の複雑性という概念でも捉えることができるのですが、抽象度が上がるほど、計算量が上がります。

 つまり、脳の物理から脳の研究をして、さらなる高みへ行こうとすると、計算量が大幅に上がり、爆発してしまうのです。

 これは、当たり前のことで、2次元的に捉えるか、3次元的に捉えるかの違いに似ています。

 たとえば、2次元人が、人が歩いているところを見たとします。足跡が現れて、次に、また現れたとき、その次はどこに現れるかなと思っても、それは違っているかもしれません。

 しかし、3次元人ならば、その人の足跡がよくわかります。

 その違いは、上半身や足の違いを見ていればわかりますが、足の裏の位置だけを見ていたのでは、次の予想はできないというところにあります。

 この例からわかることは、1つ下の次元から、上の次元に上がるためには、圧倒的に多くの情報量が必要だということです。つまり、計算量が爆発するわけです。

 ですから、抽象度の高いほうから研究する必要があります。人間の抽象度の高さを考えれば、信号処理のレベルでできることではないのです。このレベルで研究をしている限り、生命現象を解明する日は永遠に来ないでしょう。

 そういう意味で、このレベルの抽象度の研究から出ることができない分子生物学者よりも、私たちのほうが生命現象を解明する可能性は高いのではないかと思っています。

 引用終わり

 

 

 …さて、「コーチングは行動科学とどう違うのか?」という疑問に対する解は見つかったでしょうか?

 

 鍵となるのは「抽象度」。

先ほどまで「人間には“心”がある」と表現しましたが、その“心”のことを、物理空間では「脳」と表現します。そして、「脳」の情報空間での表現が「心」です。

 

つまり、「脳」と「心」は別々のもではなく、「脳と心」でひとつである ということ。

 Q-269:薬をやめることができますか? <中編:case-side(ワーク付き)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 

 行動科学では人間を「入力と出力の関係」でみますが、認知科学では人間を「内部表現」としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます。

「内部表現」とは”マインド(脳と心)“のこと。

そのマインドでの情報処理が言動などの出力を決めます。よって、マインドを変えると行動や行動性向が変わることになります。逆にいうと、行動や行動性向、すなわちハビット&アティテュードを観察することで、マインド=内部表現を推察することができます。

それが「しっかりハビット&アティテュードを観察する」という心得の意味です。

F-336:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 

 では、私から質問です。

 

 「人間には“心”がある」という認識を持ち続け、さらには「抽象度」という軸を持ち続けながら「しっかりハビット&アティテュードを観察」し続けていると、”あること“を体感します。

 

 その”あること“とは何でしょう?

 

(Q-436につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

行動科学では人間を「入力と出力の関係」でみますが、認知科学では人間を「内部表現」としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます

 

 …じつは、出力だけではなく、入力自体がマインドでの情報処理により決まっています。RAS&スコトーマについて、詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

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―関連記事―

L-133:2021年11月シークレットレクチャー -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

Q-398~:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429964.html

Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430215.html

Q-407~:ブリーフシステムをゼロベースで観察することが困難な中、どのように分析を行えばいいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430427.html

 

 

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Q-434:コーチングは行動科学とどう違うのですか? <vol.1;「次世代コーチング」のコアの確認>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 4回に分けて回答いたします。

 

 vol.1;「次世代コーチング」のコアの確認

 

 

Q:コーチングは行動科学とどう違うのですか?

 

A1:まずは最新の「コーチング」(というゲシュタルト)の確認をしましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

かつて出演されていた「バラいろダンディ」(2021年12月13日放送回)の中で、苫米地博士は「コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界w1から別の可能世界w2への移行を促す」と説明されています(放送では「wからw1への移行」と表現)。

これが「次世代コーチング」のコア。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「苫米地式次世代コーチング」をテーマとした最後の「バラダン」(2024年9月9日放送回)での講義で、苫米地博士は「自我」の再確認をされました。

その理解が、コーチングにおいて、とても重要だからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

240909バラダン最終講義-1

「バラいろダンディ」(2024年9月9日放送回)より引用

 

 

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のこと。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。

 このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 

 

240909バラダン最終講義-2

「バラいろダンディ」(2024年9月9日放送回)より引用

 

 

 次に話されたのが、自我のもうひとつの定義「評価関数(重要性関数)」。

 例えば、「職業はコーチと医師を…」「子どもは3人いて…」「映画好きで、とくにSTAR WARSが…」「生まれも育ちも鹿児島で…」などと自己紹介するとき、それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えているといえます。

その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」です。

 

ちなみに、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

240909バラダン最終講義-3

「バラいろダンディ」(2024年9月9日放送回)より引用

 

 

 自我を確認した後、苫米地博士はコーチングの奥義を再々開示されました。それが…

 

  コーチングが関わるのは、“p自我”ではなく、あくまで“w”の部分

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。

 

 

自我を定義する「重要性評価関数」

 一方で、コーチングでは、次の自我の定義を使います。現代分析哲学的な定義の仕方で表すと次の式となります。

 

  {w∀y∃xp自我(x,y)}x,y∈宇宙

 

・w∀y∃x:wの中で「xはyより重要」

・p自我(x,y):xとyで成り立つ関数:p自我

・x,y∈宇宙:x,yは宇宙にあるもの

 

【解説】w(世界)において宇宙のすべての存在間で「xはyより重要」を定義する重要性評価関数p:自我

----------------------------------------

 

 初めて見る記号が出てきて、先ほどの部分関数よりさらにとまどった人もいるかもしれません。しかし、こちらも内容はシンプルなので、一つひとつを見ていけば意味を理解するのは難しくはないでしょう。

 まず、この式は、「自我とは、宇宙のすべての存在を自分にとっての重要度で並び替える関数p。つまり、重要性評価関数」であることを示しています。重要性評価関数とは、宇宙の任意の2つのものx,yを持ってきたときに、それらを重要度によって評価し、並び替える関数ということです。

 例えば、目の前にx:お母さんとy:ペットボトルがあったときに、どちらが重要かを決める関数が自我関数pです。たいていの人は、お母さんがペットボトルより重要だと評価するのではないでしょうか。それはお母さんとペットボトルを、自分にとっての重要度によって評価して並び替えたということです。

 ちなみに、お母さんとペットボトルとの間で、どちらの方がより重要かわからない人、つまり悟った人をブッダといいます。悟った人は、無分別であり、すべてのものの重要性が同じなので、どちらがより重要かが決められないのです。

 ですから、ブッダは理論的には存在しますが、物理的現実世界には実存しません。なぜなら、どれが自分にとって重要かを決められなければご飯も食べられないので死んでしまうからです。ブッダは目指すものであって、もし「私はブッダです」と言う人がいたら、その人の言っていることは怪しいということです。

 お母さんとペットボトルとの間だと、どちらがより重要かについての評価は、ほとんどの人で同じであるためわかりづらいかもしれませんが、世の中には、どちらがより重要かが人によって大きく分かれるものがたくさんあります。

 例えば、レストランで食後に「コーヒーにしますか? 紅茶にしますか?」「コーヒーにミルクは入れますか? 砂糖は入れますか?」と聞かれたら、どちらを選ぶかは人によって異なるでしょう。

 どうして人によって選択が異なるかというと、それを決める重要性評価関数である自我関数pが一人ひとり異なるからなのです。

 そうすると、人生がうまくいっている人とうまくいっていない人の違いは、この重要性評価関数である自我関数pなのだと思うでしょう。そして成功している人の自我を真似すれば自分も成功者になれると思うはずです。

 そうして、自我関数pを書き換えることを一生懸命にやろうとします。実はそれではうまくいかないのです。

 コーチングを学んだことがない人であれば、そうなってしまうことも仕方のないことかもしれません。しかし、本を数冊読んでコーチングがわかったと思っている「にわかコーチ」の人も、コーチングの本質を理解していないため、ここを間違えます。

 つまり、自我関数pを変えることがコーチングだと誤解して、クライアントの自我関数pを一生懸命に変えようとアドバイスしてしまうのです。

 例えば、「差別をするのをやめましょう」とか、「人種に関わらず好きになりましょう」などをコーチがクライアントに言うのは、一見よいことのように思えます。しかし、これはクライアントの自我関数pを変えようとコーチがアドバイスしているので、コーチングではないのです。

 引用終わり

 

 

 …繰り返しますが、「次世代コーチング」のコアは、「関数pの再定義を促すのではなく、可能世界w1から別の可能世界w2への移行を促す」。コーチングが関わるのは、“p自我”ではなく、あくまで“w”の部分です。

それを「クライアントのコンテンツには関わらない」と表現します。「こちらがより重要」という評価・判断に、コーチは一切関わりません。

 Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるもの… ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報です。他により埋め込まれたRASが、一人ひとりが認識している目の前の世界を決めています。

そのRASについて、多くの人は無自覚なまま。「RASについて“自分なりの判断”を行わない」ことは「思考停止」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そもそもRAS(Reticular Activating System、網様体賦活系)とは、脳の活性化ネットワークのことで、五感から入力される大量の情報の取捨選択を行うフィルターのようなもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

人は、そのフィルターを通過した情報のみを認識し(=スコトーマが外れる)、通過しない情報は認識することができません(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 博士が書かれている「コーヒーか? 紅茶か?」でいうと、「食後にコーヒーを飲む」といった無意識化された行動パターンがハビット(Habit)で、「どちらにしますか?」と聞かれて「コーヒー」と答える無意識の判断がアティテュード(Attitude)です。

 L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 そのRAS&スコトーマやハビット&アティテュードを制御しているのがブリーフシステム(Belief System、BS)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、自我(重要性評価関数)とブリーフシステム(BS)は同義。その自我≒BSへの向き合い方が、コーチングと行動主義(行動科学)では決定的に異なります。

 

(Q-435につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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―関連記事―

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

L-159:2022年01月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

L-169:2022年03月シークレットレクチャー -02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版




F-375:俺にかかってこい

 

 車を運転しながら長距離移動をしていたときの気楽な話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 雲ひとつない青空の下、海沿いの道路を気持ちよく走っていました。Bryan Adamsの「Classic」を聴きながら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422833.html

 

 見晴らしのいい直線で、反対車線を走るトラックが見えました。どんどん近づいてくるトラックは、昭和を感じさせる“デコトラ”。

 

 それは映画「トラック野郎」に出てくるような立派なトラックで、運転手は菅原文太風に見えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

そのトラックの運転席の下、対向車によく見える位置に、大きく「俺にかかってこい」と書かれていました。

 

文太じゃん! それも「仁義なき戦い」の方w

 

…そんなセルフトーク(内省言語)が沸き上がるとともに、ちょっとテンションが上がりました。

L-079:2021年3月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 と同時に、少し違和感も感じました。よくよく見ると、そこに書かれていた言葉は…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 俺にかかって恋

 

 

 …私のイメージの世界(情報空間、情報場)は、一瞬で、昭和の「トラック野郎」「仁義なき戦い」から「笑点」っぽいものへ変化しました(「笑点」も昭和ですが)。

 F-041:桂歌丸さんが最後まで危惧していた「笑えない笑点」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10691562.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 イメージの質感でいうと、暗く重たいゴツゴツしたものから、明るく軽やかなフワフワしたものへ変化した感じ。あの「笑点」のオープニング曲のような陽気な感触です。

 Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34066679.html

 

 そんな内面の変化を観察しながら、「言語(この場合は「俺にかかって恋」)を用いた非言語の働きかけ」の感覚を味わいました。

 (ちょっとややこしいですが、詳しくはこちらで↓)

 L-084:2021年3月… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 「俺にかかってこい」だと、一瞬意識には上がっても、すぐに忘れてしまったでしょう。インパクトがないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ところが、「俺にかかって恋」は予期とは大きく異なったため、強く印象に残りました(認識)。「こい」が「恋」に変わっただけなのですが。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

さらに、それが「おもしろい」「楽しい」という何らかの記憶と結びつき(理解・評価)、ブログの題材にしようと思い立ちました(判断)。

 F-304:映画のおもしろさって何だろう? ~「Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ <vol.1;臨場感①>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 

 それは私のブリーフシステム(Belief System、BS)が「おもしろい」「楽しい」を重要視しており、かつダジャレに代表されるような「くだらない」を肯定しているという証拠。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチらしくさらに分析すると、私の無意識は、わざわざ手間暇かけてそんな仕掛けをするドライバーの行動の裏にある意図(intention)に反応したのだと思います。「ただ道路ですれ違うという縁だけの人も楽しませたい」という意図です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『ツキ』を引き寄せる洗脳術 ~自分を磨き上げる秘密のメソッド34~」(三才ブックス、p36)から引用します。「意図性(intentionality)」と自由の関係をクリアにしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 クリアになるほど、さらなるゴール設定が自由自在にできるようになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

「ツキ」を引き寄せる洗脳術

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「ツキ」を引き寄せる洗脳術 自分を磨き上げる秘密のメソッド34 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

レッスン06 その判断は本当に正しいのか?

Is your judgment really correct?

 

強制ではなく自発的に選択すべし

 「ツキ」を引き寄せるためには、あなたにとって有益となる判断を自由意志で決定しなければなりません。決して強制されて決定してはいけないのです。

 

 あなたにとって必要な「ツキ」を引き寄せるには、高い抽象度で情報を見定めることが絶対条件です。と同時に、あなたは自分にとって有益になる判断を自由意志で決定しなければなりません。

 自由意志の裏にあるのが意図性です。英語で「インテンショナリティ(intentionality)」に当たります。直訳すると、意志ではなく意図。つまり、自由意志とは、自分がどういう意図を持っているかということです。

 

 皆さんは『スタートレック』というドラマをご存じでしょうか。宇宙を舞台に、地球人を始め異星人や宇宙艦などが登場して様々な困難を乗り越えていくアメリカのSFテレビドラマシリーズです。

 『スタートレック』では、地上の乗組員が空中の宇宙艦に乗り込む際、転送装置を使って瞬間的に移動しています。これは、乗組員を量子レベルで分解して艦内で復元し、地上にいる乗組員を消去しているという設定です。

 ちなみに、iPodでお馴染みのアップル社がリリースしている音楽管理ソフト・iTunesも、楽曲を売買する際に同じ仕組みでやり取りしています。客がiTunesで楽曲を購入して自分のパソコンにダウンロードしたものを別のパソコンに移動させれば、元のパソコンにインストールされているiTune内の楽曲は消去されてしまいます。

 さて、ここで質問です。もし『スタートレック』で、乗組員を艦内にコピーした後、地上にいる乗組員を消去し忘れていたとしたら、艦内の乗組員と地上にいる乗組員、どちらがオリジナルでしょうか。あるいは、コピーした先のパソコンの楽曲と元のパソコンの楽曲、どちらがオリジナルでしょうか。

 答えはどちらも前者です。乗組員が艦内にコピーされた瞬間、地上の乗組員はオリジナルではなくなります。iTunesの場合も、楽曲をコピーした瞬間、コピー先のパソコンの音源がオリジナルとなり、元のパソコンの楽曲は違法コピーに変わります。

 なぜなら、そこには「意図」があったからです。乗組員には「艦内に移動したい」という意図があったので、艦内の乗組員がオリジナルとなります。

 その人のインテンショナリティが、オリジナルを決めているのです。もっといえば、インテンショナリティが存在の意義を決めています。

 ですから、地上の乗組員がいくら「私がオリジナルだ」といったところで、その主張は通りません。インテンショナリティに合致しなければ、消去されてしまいます。

 

 これは何もSFやiTunesに限ったことではありません。我々、生物の進化にもインテンショナリティがあります。

 生物は通常、子どもが成長すると親は死にます。というのは、1つの空間で親世代と子世代が競争すれば、必ず親世代が勝ってしまうためです。

 親が勝てば、種の存続は望めません。そのため、進化の過程で、子どもが成人すると親が死ぬようにプログラムされているのです。人間の場合は、成長が遅いため、種の存続のインテンショナリティが子世代と祖父母世代になっているかもしれませんが。

 とにかく、行動でも思考でも「次に何をするか」という将来に対する自分の意図がインテンショナリティです。

 あとは、それが自由かどうかです。乗組員自身が自発的に望んで移動したのか、強制的に移動させられたのか。強制的なら、自由意志ではないでしょう。

 自由意志は、強制ではなく、自発的に選択しなければいけません。そして、それが「ツキ」を呼び込む2つ目の条件となるわけです。

 引用終わり

 

 

 「ただ道路ですれ違うという縁だけの人も楽しませたい」という意図

 

 …間違いなく私は、そんなドライバーの意図に反応したはず。その正体は「ホメオスタシス同調」でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

そのようなことを考えながら改めて感じたのは、縁起の素晴らしさ。

 

縁起空間(=情報場)にはゴールがあります。ゴールの抽象度が上がるほど、その縁起空間を共有した者どうしの関係性は、さらに素晴らしいものに変わっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それが生命の進化であり、「エントロピーを縮小させる」という生命現象の本来の方向性です。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

 

DrT神奈川大講演-12

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023年5月23日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

…それは生命現象が潜在的に持つ巨大な力ともいえます。

そして、それはまるで奇跡のような変化を引き起こすヒーリングやコーチングのパワーの源であるはず。

 

 

 車を運転しながら長距離移動をしていたときの素敵な御縁をきっかけに、私はこのようなイメージに包まれました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

生命現象が潜在的に持つ巨大な力 =ヒーリング&コーチングのパワー =“気”

 F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty!~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34314141.html

 

 …その“気”は、いつも、“自分”次第です。

 Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

 

 以下、苫米地博士の著書「気を整えて夢を叶えるリセット整理術」(永岡書店、p22)より引用します。

 

 

6 「良い気」と「悪い気」は何で決まるのか

 部屋が散らかっていると、嫌な気分になる人-。そういう人は、部屋から「悪い気」を感じとっています。

 ところが、同じように部屋が散らかっていても、まったく気にならないという人もいます。

 他の人が「居心地の悪そうな部屋だなぁ」と思っても、本人はまったく気にしていない。逆に、散らかっているほうが居心地がいいとさえ思う人もいるかもしれません。

 同じように、人の悪口をいっている人と一緒にいても、「嫌だなぁ」と思う人もいれば、「楽しいなぁ」と思う人もいます。

 この違いは、何を意味しているのでしょうか。

 それは、「良い気」か「悪い気」かは、あなた次第ということ。

つまり、

 

「良い気」か「悪い気」かは、あなたの心が決めている-

 

ということです。

 これは非常に重要なことです。

 気とは、情報エネルギーだといいました。しかし、そのモノの情報は、あなた自身で決めることができるということです。

 そのモノが、あなたにとって「良いモノ」と感じるのであれば「良い気」になりますし、あなたにとって「悪いモノ」であれば「悪い気」になります。

 同じモノであっても、ある人はゴミだといい、ある人は宝物だという。そういうことが起こるのは、「良いモノ」か「悪いモノ」かを、自分で決めているから。

 ですから、散らかっているモノが「悪い気」を持っているのではなく、散らかっているモノを見て「嫌だなぁ」と思う、あなたの心が「悪い気」をつくり出しているのです。

 

point  あなたの心が「良い気」と「悪い気」を決めている

 引用終わり

 

 

気を整えて夢を叶えるリセット整理術

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-327~:お大事に

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427730.html

Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 


F-374:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.8(最終話);コーチングの原点>

 

 最近、医療法人を経営されている理事長(医師)と面談する機会がありました。理事長のブリーフシステム(Belief System、BS)を観察している間に浮かんできたのが…

 

  義を見て為さざるは、勇無きなり

 

 …この論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察します。

 

 vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html

 vol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html

 vol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35508655.html

 vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html

 vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35605504.html

 vol.7;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35653525.html

 vol.8;コーチングの原点

 

 

 これまで「義を見て為さざるは、勇無きなり」という論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察しました。その間、私の思考空間を占めていたのは… エフィカシー。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そもそも「義を見て為さざる…」を思い出したのは、医療法人理事長との面談がきっかけ。話題が新型コロナウイルス感染症に対しての“ワクチン”になったとき、理事長が私に向けて発した言葉が「あいかわらず尖っていますね」でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

コーチとしてこの言葉を翻訳すると、「あなたは私たちのコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)から外れている」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 理事長的には皮肉だったのかもしれません。皮肉の裏にはきっと、「CZをはみ出すのはよくない」「出過ぎるのはダメ」「他と同じでいるのが無難」というブリーフがあるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

実際、理事長は「『長い物には巻かれろ』じゃないですけど…」と自身を擁護するような発言をされていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 発言時の表情や仕草を観察しながら、私は「エスティーム(esteem)は高いが、肝心なエフィカシー(efficacy)が下がっているのでは?」と感じました。

 L-172:2022年03月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 もしもそうなら、論語に代表されるような差別的価値観の擦り込みや言語束縛を受け入れているはず。それが「CZをはみ出すのはよくない」「出過ぎるのはダメ」「他と同じでいるのが無難」というブリーフを生みだしているのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 皆さんはいかがでしょうか?

 例えば「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」という言葉に対して、猛烈な違和感を感じますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳論語」(三才ブックス、p108)より引用します。

 

 

洗脳論語

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奴隷支配にとって「過ぎたる」は邪魔

 

 子貢問う、師と商とは孰(いず)れか賢(まさ)れる、と。子曰く、師や過ぎたり、商や及ばず、と。曰く、然らば則ち師は愈(まさ)れるか、と。子曰く、過ぎたるは猶及ばざるがごとし、と。

(先進第十一の十六)

 

 「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」の出展です。皆さんも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。

 弟子の子貢が、同じく弟子である師(子張)と商(子夏)のどちらが優れているかと孔子に尋ねたところ、「子張はやり過ぎていて、子夏は足りない」と答えたので、子貢が「では、子張のほうが優れているのですか」とさらに問い返したら、「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」と述べた、という話です。

 「やり過ぎることは足りないことと同じくらいによくない」というのが一般的な意味ですが、私から見れば、この言葉をすんなり受け入れられる人ほど洗脳されていることになるでしょうか。

 「及ばないのはよくない」と言いながら、「及び過ぎるのもよくない」と釘を刺しているところがこの文のミソです。及ばないのがよくないのは、誰もがわかっていることです。しかし、及び過ぎることは本当によくないことでしょうか。

 孔子が言っていることは、設定するゴールが低過ぎてもいけないが、高過ぎてもいけないわけです。テストで30点しか取れないのもよくないですが、100点もよくない、60点くらいがちょうどいいと言っているのです。

 私の著書を読んだことがある方はお気付きでしょうが、ゴールは高ければ高いほどいい。そうしなければ、エフィカシーが下がってしまいます。エフィカシーとは、自分の能力に対する自己評価です。「自分はこういう人間だ」というセルフイメージを指します。

 人は他人からの評価や、自ら気付いたことなどによって、自分に対して何らかの評価を下しています。そして、自分で下した評価の範囲内でしか、パフォーマンスを発揮できなくなります。「私は50点くらいが妥当だ」と判断すれば、その人は50点しか取れません。逆に「私は100点を取る」と判断すれば、100点を取れるようになります。

 エフィカシーが低いと、些細な欲望に囚われやすく、目標も低くなってしまいます。そして、何よりも洗脳されやすい状態になってしまうのです。

 高過ぎるのがよくないというのは、「夢を捨てなさい」「身分相応な生き方をしなさい」と言っているようなものです。極端に言えば、「奴隷は奴隷のままでいろ。高望みをするな」です。

 実際、こういった考えは、よく耳にします。「社長なんて高望みをせずに、堅実に生きなさい」とか、「プロ野球選手なんて夢のまた夢だから、地道に生きなさい」など。親や教師は皆、異口同音に言います。

 この考えは間違っています。「過ぎれば、過ぎるほどいい」のです。エフィカシーは高ければ高いほどいいのです。

 孔子の提言は、おそらく道教の「中道」の影響を受けています。中道とは間を行くこと。右に寄るのでも左に寄るのでもなく、真ん中を行くということです。

 しかし、この文は中道を説いているわけではありません。右か左かと問われれば真ん中がいいかもしれませんが、この文の場合は「賢い」か「賢くない」かを問われているのです。であるならば、「賢い」がいいに決まっているでしょう。真ん中で手を打っていいはずがありません。

 多くの日本人は論語の詭弁に騙されていますが、冷静に考えればすぐにわかることです。

 引用終わり

 

 

エフィカシーが低いと、些細な欲望に囚われやすく、目標も低くなってしまいます。そして、何より洗脳されやすい状態になってしまうのです

 

 …誰もが生まれてからずっと洗脳され続けています。

 

 「洗脳され続けている」という表現に反発する方もいらっしゃると思いますが、そういう方でも「教育を受けている」という表現なら受け入れるはず。

 それこそが洗脳。洗脳と教育は、じつは、紙一重です。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 苫米地博士は著書「洗脳原論」(春秋社)の中で、「洗脳」を「本人以外の第三者の利益のために意図的に情報操作を加えること」と定義されています(p33)。

 (その具体例と対策はこちら↓)

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 

洗脳原論

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 「意図的に情報操作」された結果、洗脳された側は「永遠に醒めることのない仮想現実」に身を置くことになります。それは自由を完全に奪われた状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 私は洗脳されていないし、これからも洗脳されないだろうから大丈夫

 

 …今、そんなセルフトークをしていませんか?

無意識に。心の奥深くで。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 断言しますが、誰もが洗脳されています。そして、これからも必ず洗脳され続けます。

 

わかりやすくいうと、洗脳は「いかに違う色眼鏡をかけさせ続けるか?」ということです。

ここで重要なのは「人は色眼鏡をかけている」という事実。その「色眼鏡」のことを、コーチングでは「RAS(Reticular Activating System)」と呼びます。日本語では「網様体賦活系」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 RASの働きは「自分にとっての重要度に基づいて、遮断する情報と受け入れる情報をふるい分ける」こと。いわば“情報のフィルター機能”です。

 ついでに確認すると、「重要度」を決めるのがブリーフシステム(Belief System、BS)で、「遮断する」は「スコトーマに隠す」と同じ意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 目の前の世界は各自が「受け入れる情報」で構築されています。それが現状(Status Quo)。

 重要度を決め、認識を生みだすのはBS。そのBSは過去の記憶でつくられているのですから、目の前の世界は過去といえます。

つまり、現状(Status Quo)とは過去です。

時間軸上は未来であっても、その未来を認識するBSは過去の記憶でつくられているのですから、このまま続く時間軸上の未来も過去だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ゴール設定のポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

現状の外とは、これまでのBSでは認識できないもの/ことであり、これまでのCZを遥かに超えたもの/ことです。

 

つまり、ゴール設定とは、認識している世界(w1)から何かを選ぶことではなく、「認識する世界(w2)」そのものを新たに生みだすこと。

 

 現状の外にゴールを設定し、まったく新しい世界を創造する

 

 …それがコーチングです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

そんなコーチングは洗脳された状態ではできません。現状の外が見いだせないから。

 

だから、コーチングの前段階として、脱洗脳に取り組みます。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

それは“自由”を取り戻すための大切な取り組みといえます。

 Q-345:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 

 

  義を見て為さざるは、勇無きなり

 

…この論語の一節を苫米地式コーチング認定コーチとして考察しながら強く感じたのは、「人類総洗脳社会」という現実。

 

 

 人間は誰もが無限の可能性を持っています。

 でも、ほとんどの人がそのことに気づいていません。

 与えられた人生、与えられた夢を真実のものと思い込み、無限の可能性に満ちた自分や真実の夢に気づけないまま一生を終わっていく人の何と多いことか?

 

 …これは「クラブ苫米地」に記載されている苫米地博士からのメッセージです。さらにこのような言葉が続きます↓

 CLUB TOMABECHI

 

 人類の一人一人が洗脳から解放され、本物の自由意思を獲得し、真実の自分の人生を歩み始めたとき、この世界から戦争と差別が永遠に消滅します。

 

 …そんな未来を本当に実現することが、苫米地博士に学ぶ私たちの「義」。そのために“超越”をくり返す生きざまが苫米地流の「勇」。

 

 2ヶ月にわたって考え続けた結果、私はこのようなイメージを体感しました。結局、原点に立ち返った感覚です。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

 

人にはゴール設定を行う価値がある

誰もが自由にゴールを設定することができる

 

 …この確信が、私のコーチングの原点。

 F-226:雑巾

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28053878.html

 

 この原点から次々と生みだされるゴールと「人類総洗脳社会」とのギャップが、私のエネルギーと創造力の源です。

 L-071:2020年11月シークレット… -06;ゴールはとてつもない才能を目覚めさせる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29072606.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

つまり、ゴール設定とは、認識している世界(w1)から何かを選ぶことではなく、「認識する世界(w2)」そのものを新たに生みだすこと

 

 …これはもちろん「T」ですが、本物のコーチング(Authentic Coaching)においては、まだまだ先があります。

 L-109:2021年8月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

L-010:2020年1月シークレットレクチャー -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

L-163:2022年01月シークレットレクチャー -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 

 

L-187:2022年06月医療・介護研修会 -10;ビッグなゴールが生みだすもの

 

 2022年6月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 

 

 コーチとしてあらためて「イライラ」について考えてみると、「“自分”を生きていない」「本当の“私”じゃない」ことが「イライラ」の根源に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 シンプルに表現すると、「自由がない」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、「奴隷」です。

L-010:2020年1月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 だからコーチング!

 コーチングを実践することで、結果として、「本当の“私”」を見つけることができるようになります。

 F-355~:自由訳「OODA」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429448.html

 

 その「“自分”」「“私”」のことを、コーチングでは「ブリーフシステム(Belief System、BS)」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

ブリーフシステム(BS)とは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念のこと。その信念がさまざまな判断基準の核となります。

 L-135:2021年11月シークレットレクチャー -04;「囚」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33051194.html

 

 ブリーフシステムのブリーフ(信念)とは、前頭前野や大脳辺縁系に作りあげられた認識のパターンのことです。その“パターン”が「自分を含む世界の地図」を生みだします。古い表現では「内部表現(Internal Representation、IR)」といいますが、それこそが「現状(Status Quo)」です。

 Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34066679.html

 

 以前確認したとおり、私たちはRASの働きにより自身のブリーフ(信念)に従った情報のみを取り入れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 情報の取り入れ口が「モーダルチャンネル」で、人間の場合は「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「言語」の6つがあります。その中でも「言語」は臨場感を上げやすいチャンネルです。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~「Indy 5」の…~ <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

「『言語』は臨場感を上げやすい」を言い換えると、「『言語』は現実を作り変えやすい」。その理由は?

 

…そう、目の前の現実世界(Reality)は「一番臨場感の高いイメージ」だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「言語」によりたやすく現実を変えることができる

 

 …ただし、その「言語」の多くは外から入ってきます。RAS&スコトーマの働きを決める重要度は、たいていの場合、自分以外から出てきた情報によって決まります。

 だから、自身の重要度を意識に上げ続けることが大切!

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

そのために常に無意識のコントロールを行います。その一つが「誰によって入力されたのか?」という自問です↓

 L-168:2022年03月… -01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 

 そんな自問を続けることを大前提として、私がお勧めするのが「ビッグなゴールを夢見る」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう努力してはいけない!」(学研プラス、p64)より引用します。「なぜ『ビッグなゴールを夢見る』ことが『本当の“私”』を見つけることになるのか?」と問いながら読み進めてください。

 

 

ルール13 ビッグなゴールを夢見る

 夢をかなえたいというときに大事なことは、できるだけビッグなゴールを設定するということです。

 なぜかというと、現状とゴールとの差が夢をかなえようとするときのパワーの源になるからです。現状とゴールとの差を埋めようとする力こそが、夢をかなえる原動力となるのです。

 すぐに実現できてしまうようなゴールだと、現状との差が小さいため、夢をかなえようとするための原動力も小さいものになってしまいます。

 さらに、ゴールの設定は自分の限界の設定(そこまでいけばそれでいいという意識)にもつながってしまいます。ですから、自分の想定できる範囲でいいので、できるだけビッグなゴールを設定してください。

 

 例えば、お金で言えば、日本人のサラリーマンの平均年収が430万円だとしたら、その100倍、「年収4億3000万円になる」くらいでちょうどいいでしょう。100倍くらいがちょうどいいのですが、多くの人はせいぜい10倍くらいのゴールを設定してしまいます。

 次にやるべきことは、そのビッグなゴールが本当に自分の夢かどうかをよくよく調べるということです。もしその夢が、誰かに仕掛けられたものだったり、騙されてやらされているものだったりしたら、ビッグにすればするほど愚かな奴隷になってしまいます。

 誰かに仕掛けられたものかどうかの判断基準があります。それは、「設定したゴールが現状の外側にあるかどうか」です。現状とは、瞬間的な現在の状況ではなく、現在の状況の延長線上にあるもの、現在の状況を変えなければ、将来、起こり得るようなことも入ります。現状をそのままにしておくことで起こり得ることはすべて「現状=Status Quo(ステータス・クオ)」なのです。

 だから、新入社員が「将来、この会社の社長になる」というゴールを設定したとしたら、まあ、多少ビッグとは言えるかもしれませんが、ゴールが現状の中なので、他人に埋め込まれたゴールの可能性が高いということになります。

 ゴールが現状の外側にないと、現在の延長線上にゴールがある(未来は過去の延長線上にある)ということになりますから、常に過去にこだわり続けることになります。「過去にこだわってはいけない」という話はすでにしたとおりです。すばらしい未来を得るのに、過去は関係ありません。過去にこだわってしまうと、未来は過去の延長線上にしかないことになりますから、現状を変えたいと思っていてもStatus Quo(現状維持)な未来しかやってこないことになります。

 また、自分自身にこだわってしまっているようなゴールは、現状の中のゴールである可能性が高いです。それに対して、社会性の高いもの、公共性の高いものは現状の外側の可能性が高いと言えます。絶対ではありませんが、一つのバロメーターとしては有効でしょう。

 ですから、「年収4億3000万円」というゴールは、自分自身にこだわり過ぎているので、やや危険なゴールと言えます。ただ、どうしてもほしいと思うのであれば、現状の延長線上にあるかどうかわからないほどビッグなゴールにしてしまえばいいでしょう。その値の目安が、現在の100倍くらいということです。

 ここで、一つ気をつけたいことがあります。それは、現状とかけ離れたビッグなゴールになればなるほど、臨場感が薄れてしまうということです。まだ現実化していない、しかも現状と大きくかけ離れたことに対して臨場感を持てという方が難しいのは当然です。人間の無意識は臨場感の高いものを現実と思い込む性質がありますから、臨場感が薄いとホメオスタシス(環境と身体との生理的同調関係)が働かず、せっかく設定したゴールも現実化しなくなってしまいます。

 この現状の外側に設定したゴールの臨場感を高める方法論に、「アファメーション」というものがあります。この「アファメーション」の話は、別の項目でもう少し詳しく見ていくことにします。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 絶対成功する44のルール eBook : 苫米地英人: 本

 

 

 社会性の高いもの、公共性の高いものは現状の外側の可能性が高いと言えます

 

 …「社会性が高い」「公共性が高い」は、「抽象度が高い」と言い換えることができます。それが「ビッグ」の意味です。よりビッグなゴールになるほど、社会性・公共性が高くなり、抽象度が上がっていくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 前半で確認したとおり、「現状」とは、「BSが生みだす『自分を含む世界の地図』」のことです。ビッグなゴールになる=抽象度が上がるほど、スコトーマが外れやすくなり、「BSが生みだす『自分を含む世界の地図』」の外側を感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 すると、さらなるゴールを見つけられるようになります。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

ゴールとは、個人レベルの願望成就ではなく、より高次の抽象度次元にひろがる縁起(関係性)そのものの幸せ(well-being)のことです。ビッグなゴールになるほど、幸せ(well-being)が大きくなり、「イライラ」は消えていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「バラいろダンディ」(2021年12月13日放送回)での講義で、苫米地博士は、ゴールのことを「将来達成したい世界」と表現されていました。「ゴールは自分のことではなく、社会の姿。それもより抽象度の高い世界のことである」と。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

その「将来達成したい世界」は、“自”と“他”を分ける“自分”という視点を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります。それこそが「本当の“私”」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

ビッグなゴールが生みだす空(くう)としての自我です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

(L-188につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「anti→with→well」partⅡ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

L-162:2022年01月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

Q-383~:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429499.html

Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

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L-183:2022年06月医療・介護研修会 -06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 

 2022年6月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 

 

 前回(L-182)の追記中で、「『自分』にこだわるほど、本当はすでに存在している『ワクワク』や『幸せ』が認識しづらくなっていく」と書きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その理由は「抽象度が上げられない(むしろ下がる)ことで、『ワクワク』や『幸せ』がスコトーマ(Scotoma)に隠れてしまう」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 今回はスコトーマについて確認していきましょう。まずは「ルビンの壺」と呼ばれる下の図をじっくり観察してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

ルビンの壺(Wikipedia)

「ルビンの壺の一例」

Wikipediaより引用

ルビンの壺 - Wikipedia

 

 

 じつは、先程の「ルビンの壺」という言い方に仕掛けがあります。「壺」として見れば見るほどRAS(Reticular Activating System)が働き、“壺以外の可能性”がスコトーマに隠れてしまうのです。最初に「壺」だと思い込むほど、「壺」にしか見えなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

「ルビンの壺」に隠されている“壺以外の可能性”とは、「向き合った人の顔」という認識です。「顔」と見た途端に、今度は「壺」が消える(=スコトーマに隠れる)はず。それを「ロックオン(この場合は「顔」)」「ロックアウト(「壺」)」と表現します↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19979953.html

 

 私たちは、RASの働きにより、自身のブリーフ(信念)に従った情報しか取り入れていません。常にブリーフ(信念)に従うものにロックオンし続け、それ以外をロックアウトしています。そのロックアウトが「スコトーマに隠れる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 あるブリーフ(信念)に基づくロックオン/ロックアウトは、有益な情報を逃してしまう恐れがある上に、間違った情報を信じてしまう危険性まではらんでいます。それが「洗脳」のカラクリ。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 したがって、「RAS&スコトーマとブリーフシステム(Belief System、BS)の関係をしっかり理解し、自らコントロールする」ことは、とても重要だといえます。それこそが「自由」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

スコトーマを生みだす/外すポイントは3つあります。

 

1つ目は「知識」。

そもそも私たちは、「知らないもの」を認識することができません。反対に、「すでに知っている」という思い込みは、新たな認識を妨げます。

L-140:2021年11月小学校親子講演会 -03;子どもたちに一番伝えたかったこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33332991.html

 

2つ目は「重要性」。

私たちは重要な情報しか認識していません。その“重要”は必ずしも好ましいもの/ことではありません。

例えば、クモが苦手な人の無意識には、「クモが重要」と書き込まれています。すごく嫌いな人のことがつい頭に浮かんでしまうのは、その「嫌いな人」の重要性が高いからです。

Q-398~:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429964.html

 

3つ目は「役割(責任)」。

そのポイントをシンプルに表現すると、「すべてを自分事にする」です。

S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 イライラや不幸から自由になるためには、「RAS&スコトーマをコントロールして、『ワクワク』や『幸せ』をしっかり感じる」ことが絶対条件です。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『1日10分』で脳が生まれ変わる」(イースト・プレス、p152)より引用します。「RAS&スコトーマのコントロール」を体得してください。Feel!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 このトレーニングとは別に、夜寝る前に、今日のできごとのうち、うまくいったことをひとつ思い出します。

 誰でも1日にひとつくらいはうまくいったことがあるはず。それを思い出して再現し、将来のレパートリーにできるように、そのうまくいったことを「やった!」と思って、できるだけ強く意識します。

 そして、「明日は〇〇をうまくいくようにしようかな、〇〇がうまくいくといいな」などと明日のことを思い浮かべます。

 朝起きたら、「昨日、これはうまくいったな」ということを思い出す。そして、「今日は何をうまくいかせようか」ということを思い出すようにします。

 

 この朝と夜のトレーニングは、「1日10分トレーニング」とは別に、おまけで必ず行ってください。毎日やれなくても、できるときだけでもかまいません。

 このおまけトレーニングには、「自己充足的予言」(self fulfilling prophecy)という効果があります。

 「今日はイヤな日になるなあ」と思うと、必ずイヤな日になります。というのも、いいことに対してスコトーマ(盲点)が生まれ、いいことが見えなくなるからです。起きたことがすべてイヤなことにしか見えなくなります。

 逆に「今日はいい日になるなあ」と思うと、イヤなことに対してスコトーマが生まれ、いいことしか見えなくなります。そのため、必ずいい日になります。

 夜寝る前に、いいことだけを脳にしっかり刻み込み、明日起きるべきいいことを思い浮かべます。朝、それを強化することによって、その日一日、いいことしか起きなくなるのです。

 

 このような生活を繰り返していけば、1日ずついいことが強化されていきます。

 それが、結果として組み合わせる記憶のレパートリーを増やしていくことにつながっていきます。

 そして、毎日確実にコンフォート・ゾーンがずれていきます。

 このトレーニングは、「何が起きてもポジティブに考えよう」というポジティブシンキングと似ていますが、この方法ではイヤなことがいっさい起きません。努力してポジティブに考えなくても、いいことしか身のまわりに起きないのです。

 引用終わり

 

 

 …「自己充足的予言」(self fulfilling prophecy)は、「“よい出来事”だけが認識できるようになる」ための重要なワークです。実践し続けると、本当に“いい日”ばかりになり、「イライラ」は消えていきます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-125:2021年11月… -06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 

(L-184につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1-

じつは、先程の「ルビンの壺」という言い方に仕掛けがあります。「壺」として見れば見るほどRAS(Reticular Activating System)が働き、“壺以外の可能性”がスコトーマに隠れてしまうのです

 

 …この条件づけが「コンディショニング」です。詳しくはこちら↓

 L-093:2021年7月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

 

-追記2-

すごく嫌いな人のことがつい頭に浮かんでしまうのは、「嫌いな人」の重要性が高いからです

 

 …重要性は過去の何らかの記憶によりつくられています。

人間の記憶は“失敗駆動型”です。よって、「イヤな人」「イヤのもの」「イヤのこと」ほど認識してしまいがち。その解決法はこちら↓

PMⅠ-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

その重要性を未来側から新たにつくりだすのがコーチング。そのコアが「ゴール」と「ゴールの設定」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

-追記3-

 イライラや不幸から自由になるためには、「RAS&スコトーマをコントロールして、『ワクワク』や『幸せ』をしっかり感じる」ことが絶対条件です

 

 …ですが、「『ワクワク』や『幸せ』をしっかり感じる」こと自体は、本物の“自由”ではありません。このレベルで留まることはとても危険です。下記ブログ記事で考察しています↓

 F-367~:義を見て為さざるは、勇無きなり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429934.html

 

 

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-関連記事-

F-316:3つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33148921.html

Q-366~:医師からのパワハラがひどすぎて心が折れました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428654.html

Q-390:僕はコミュ障で親しい関係の人が誰もいません。休みの日も部屋に閉じこもりゲームばかりで、人生が終わっている気がします…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35197372.html

 

 

「1日10分」で脳が生まれ変わる

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L-160:2022年01月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

 

2022年1月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「□」です。

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 

 

 コーチングとは、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」こと。そのために、まずは「現状のフレーム」を解体していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 では、「現状のフレーム」を解体してスコトーマを外し、より高い次元のフレームを再構築していくために、何を心がければよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 前回(L-159)は、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p102)より引用し、「現状のフレームを解体する」ために必要なことを確認しました。

1つ目は「自分のフレームを疑う」、2つ目が「幅広い知識・関心をもつ」。

以下、同書より再引用します。前回引用分のつづきです。

 

 

 □幅広い知識・関心をもつ

 幅広い知識がないことも、高次元のフレームを構築することができない原因のひとつです。

 たとえば「営業職のフレーム」しか持っていない人がいるとします。その人が、偶然聞きにいった講演で「ユーザーの心をつかむ商品開発」という話を聞いたとしても、たぶん脳はほとんど記憶しないと思います。

 逆に「商品開発職のフレーム」をもっている人ならば、その講演の一言一句を聞き逃すまいと脳が活性化するはずです。

 人間の脳は無意識に情報を取捨選択しています。この機能を司っているのが、RAS(Reticular Activating System)という脳のフィルター機能です。脳に入ってくるすべての情報を記憶していては脳がパンクしてしまう可能性があるために、RASが情報をふるいにかけているのです。RASが「この情報は重要ではない」と判断すると、その情報は認識されません。

 先ほどの例で言えば、「営業職のフレーム」しかもっていない人の脳にとっては、「ユーザーの心をつかむ商品開発」という情報はほとんど役に立たないとRASが判断し、ふるい落としてしまったのです。一方、「商品開発職のフレーム」をもっている人の脳にとっては、「仕事に直結する必要不可欠な情報だ」とRASは判断して、しっかりと脳に記憶させます。

 脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しないようになっているのです。

 でも、それでは「営業職のフレーム」「商品開発職のフレーム」としてクロックサイクルは上がっていくかもしれませんが、グレインサイズを上げることはできません。

 だからこそ、より幅広い知識・関心をもつことが大切なのです。

 営業職の人が、日ごろから商品開発や経営など幅広い仕事内容について知識や関心をもっていたとします。そうすれば先ほどの例のように、偶然聞きにいった講演で商品開発や経営の話が出てくれば、脳が「この新しい情報は、この知識と関係があるので、認識しよう」と動いてくれるはずです。

 引用終わり

 

 

 脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しないようになっている

 だからこそ、より幅広い知識・関心をもつことが大切

 

 …ただし、その「より幅広い知識・関心」は、どんなに真剣に取り組んでも(どんなに気合いを入れても)、今のフレームのままでは手にすることができません。「脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しない」のだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 大切なのはゴール!

ゴールがすべてのはじまり。「Goal comes 1st.」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「より幅広い知識・関心」を認識するためには、必ず抽象度を上げなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そこでゴール!

 ゴールの基本条件は 1)現状の外にある、2)心から望むものを、3)人生のあらゆる領域に設定すること(バランスホイール)。その基本3原則に加えて、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去ることを挙げられています。

 L-100:2021年8月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3)人生のあらゆる領域にゴールを設定することは、複数のカテゴリを同時に意識に上げ続ける訓練になります。その結果、自然に抽象度は上がっていきます。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

4)自分中心を捨て去るというのは、儒教的な「滅私」「無私」という意味ではなく、「部分関数としての“自分”をどこまでも拡大・拡張していく」ということ。それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことそのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そもそも2)心から望むもの の多くは抽象度の低い次元にあります。仏教でいう「煩悩」とは、抽象度を引き下げる力のこと。ほとんどの人は、煩悩により、抽象度が最も低い物理空間に縛られています。だから「フレーム=BS(囚)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 1)現状の外へのゴール設定により煩悩を克服できるようになっても、私たちは情報次元で強力に縛られます。その代表が言語。

コーチングの観点で考えると、「言語(化)」には下記のような課題があります。

 ①want toがhave toに変わる

 ②ドリームキラーが生まれる

 ③エフィカシーが下がる

 ④抽象度の上限ができる

 ⑤言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 L-082:2021年3月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

私がよく引用する「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」は、映画「燃えよドラゴン(原題:Enter the Dragon)」の中で主人公(ブルース・リー)が発する言葉。

ここでいう「考えるな(Don’t think)」は、「思考=情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」。

その「非言語情報処理」が「感じる(Feel)」です。

L-085:2021年3月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

脳の機能でいえば、「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化する」ということ。さらには「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化する」

…それがコーチング中にコーチが行っていることです。

L-083:2021年3月シークレットレクチャー -06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 

 別の表現でいうと、「可能世界wから別のw1への移行を促す」。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

コーチングは可能世界 w から別の w1 への移行を促す

 

 

 「可能世界wから別のw1への移行を促す」ためにまず行うことが、「ゴール設定」です。

 F-336~:次世代プロファイリング×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428209.html

 

 ゴール設定という行為によりエネルギーと創造性が生まれます。ゴールこそがエネルギーと創造性の源です。

 (正確には「ゴール設定→〇〇〇〇〇〇→エネルギー&創造性」です↓)

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすればいい… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

(L-161につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 RASが「この情報は重要ではない」と判断すると、その情報は認識されません

 

 …試しに、こちらのブログ記事を「この情報は重要である」とセルフトークしながら読み直してください。スコトーマが外れ、新たな認識を得られるかもしれませんよw↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 

-告知1-

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-054:3つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

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F-228~:ゼロトラスト

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L-136:2021年11月シークレットレクチャー -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 

 

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L-159:2022年01月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)

 

2022年1月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「□」です。

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)

 

 

 今回のメインテーマ「□」とは、「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム(□)を作ってその中だけで思考するわけですが、同時にフレームに囚われています。そのフレームとは、ブリーフシステム(Belief System、BS)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステム(BS)とは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」といった、信じて疑うことのない固定的な思考のこと。「信念」や「こだわり」と呼ばれるものは、BSのあらわれです。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 「世界を平和にしたい」「未来のために行動するべき」といった社会的にプラスな思考だけでなく、「この世はお金がすべて」「お金さえあれば何をしても許される」といった差別的な思考も、「信念」であり、「フレーム」であり、BS(囚)です。

 PMⅠ-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 もともとBS自体が過去の記憶でつくられています。具体的には「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

とくに情動記憶は、その人の信念に強く影響し、強固な認識のパターンを生みだします。認識のパターンとは、「何を認識し(RASを通過)、何を認識しないか(スコトーマに隠れる)」を決めるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つまり、目の前の世界そのものが、各自のBS次第ということです。

 L-066:2020年11月シークレット… -01;目の前の世界はすべて〇〇でつくられている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28908637.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステム(BS)自体が過去の記憶でつくられています。そして、そのBSが目の前の世界を生みだします。ということは…

 

昨日までの記憶で今日を生き、過去の延長として明日を迎える

 

…私たちはいつまでも過去に囚われ続けたまま。だから「フレーム=BS(囚)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その結果、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念は、自身の中でどんどん“絶対化”され、日に日に強化されていきます。この世に(あの世にも)“絶対”などないというのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

自身の中でどんどん“絶対化”されていく

 

…これはとても危険なことです。なぜなら、前回(L-158/02)確認したとおり、フレーム=BS(囚)は行動の枠組みでもあるから。

ハビット&アティテュードと呼ばれる無意識下の行動(性向)を制御しているのは、昨日までの記憶で作られたブリーフシステムです。

L-096:2021年7月… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 それは… 自我そのもののマップ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています。一人一宇宙として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その世界(一人一宇宙)の中で「自我そのもののマップ」のままに行動し続けるのは、自由ではなく、「無人運転」。よくて「自動運転」です。だから…

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 本質的に人は不自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 …この事実を、まずはしっかり認識すること。その上でのコーチングです。

 L-148:2021年11月医療系研修会 -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 

 コーチングとは、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」こと。そのために、まずは「現状のフレーム」を解体していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「現状のフレーム」を解体してスコトーマを外し、より高い次元のフレームを再構築していくために、何を心がければよいでしょうか?

 

 以下、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p102)より引用します。「フレーム解体」の“ちょっとしたコツ”をマスターしてください。Feel!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

現状のフレームを解体するためには?

 多くのビジネスマンは、

 〇「営業職のフレーム」「総務職のフレーム」「企画職のフレーム」など職種ごとのフレーム

 〇「A社のフレーム」「B社のフレーム」「C社のフレーム」など会社ごとのフレーム

 にはめ込まれて、仕事をしています。

 特定のフレームが生まれてしまうと、その他のフレームの存在が見えなくなり、自分が属するフレーム以外の処理ができなくなります。結果として、処理できるタスクの数が限られてしまい、全体として見たときにタスクの処理スピードは遅くなってしまいます。

 そこで、今のビジネスマンがやるべきことは、「現状のフレームを解体することでスコトーマを外し、より高い次元のフレームを構築する」ことです。

 そのためにはまずは、

 ・自分のフレームを疑う

 ・幅広い知識・関心をもつ

 という二つのことが必要です。それぞれについて、以下に解説します。

 

 □自分のフレームを疑う

 まずは常に自分のフレームを疑う姿勢をもってください。

 「このフレームは本当に正しいのかな」「ほかのフレームがあるんじゃないのかな」と考え続けることが大切です。

 フレームが強くなればなるほど、人はそのフレームに束縛され、行動を制限されます。

 たとえば、今の世の中、大企業が赤字を出したり、人員を削減したりして、次々と倒産をしています。「大企業で働くこと=安定した生活」という図式は、もはや過去のものです。

 しかし現実はどうでしょう。いまだに「一流大学に進学して、上場企業・有名企業に就職することが人生の成功だ」というフレームを信じている人がたくさんいるし、そのフレーム通りに行動している人があまりに多すぎる。それは、「一流大学に進学して……」というフレームがあまりにも強烈すぎて、ほかの生き方、ほかの価値観に想像が行きつかないのです。

 オレオレ詐欺に引っかかる高齢者も同じです。一度「電話をかけてきたのは息子だ」→「息子は今すごく困っている」→「私が助けてあげないと!」という強烈なフレームが生まれてしまうと、どれだけ銀行員が「絶対詐欺ですから」と説得しても、脳がその説得を聞こえなくしてしまうのです(聞こえているとしても、脳が必要のない情報としてとらえるため認識しない)。

 だから、これだけオレオレ詐欺は社会問題に発展して、みんなが口をそろえて「気をつけましょう」と言っているのに、引っかかってしまうのです。

 また、過去に大きな成功を手にしている人や組織ほど、過去の成功をもたらしたフレームが強固なものとなり、ほかのフレームに目が向かなくなります。気付いたら時代に取り残されていたということにもなりかねません。

 旧財閥系の古い体質の企業などでは、いまだに稟議書を挟み板で回していたり、お茶くみ当番が決まっていたりと、おかしなしきたりがたくさんあります。でも、社内にいる社員たちは「これがうちの会社のやり方だ」「この方法だからこそ、今の繁栄があるんだ」と思い込み、変えようともしません。というか、そもそもほかのフレームがあることさえ、気付いていないのでしょう。

 経団連も過去のフレームに囚われて、スコトーマに陥っています。

 経団連は、昭和30年代の高度成長期に成功した輸出型企業が中心になっています。経団連の社長たちは「昭和30年代の経済右肩上がりの時代の考え方・方法論が正しいんだ」というフレームが外せないでいます。

 しかし、昭和30年代と今では、経済状況も人びとのニーズも変化しています。今の円高の世界経済の中では、彼らのフレームはほとんど役に立ちません。

 にもかかわらず、過去に大きな成功をつかんでしまった分、フレームはより強固になり、ほかのフレームで仕事をしようという発想にならないのです。だから日本の経済は苦しみ、行き詰まっているのです。

 打開策は簡単です。経団連の社長たちが自分たちのフレームをいったん解体し、今の時代にふさわしい新しいフレームをもてばよいのです。

 普通のビジネスマンも同じことです。

 多くの人は、上司から教えられたり、自分なりに工夫して、フレームを構築します。

 今までそのフレームで滞りなく仕事を処理していたならば、あなたはきっと

 「このフレームに従って仕事をすれば問題は起こらない」「このフレームは絶対だ」と信じ込んでしまっているでしょう。

 それこそ「スコトーマ」なのです。

 はっきり言いましょう。

 「あなたのタスク処理のスピードは遅すぎます!」

 「もっと効率的なタスク処理のフレームは、必ず存在します!」

 まずは自分のフレームを疑ってください。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

 

 …フレーム解体のポイントの1つは、「自分のフレームを疑う」こと。

 F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 

 ここで重要なのは“気楽に取り組む”ことです。これまでのフレーム=BSを強く否定したり、「必ず変えよう」などと意気込むと、なかなかうまくいきません。

だから気楽。その気楽が“ちょっとしたコツ”です。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

(L-160につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

フレーム解体のポイントの1つは、「自分のフレームを疑う」こと。ここで重要なのは“気楽に取り組む”ことです。これまでのフレーム=BSを強く否定したり、「必ず変えよう」などと意気込むと、なかなかうまくいきません

 

 …その理由は?

 

 そう、これまでのフレーム=BSを否定するとエフィカシーが下がりやすく、「必ず変えよう」と意気込むとhave toになりがちだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 だから“気楽”♪

 F-072:「糖尿病リスク予測ツール」に思う vol.2;わかっちゃいるけどやめられない♪

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15394923.html

 

 *さらに根本的な理由(RCA:Root Cause Analysis)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

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L-158:2022年01月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 

2022年1月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「□」です。

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 

 

フレームとは、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ためのもの。

そんなフレームは、コーチングにおいてとても重要です。なぜでしょう?

 

 

 前回は苫米地博士の著書「その検索は止めなさい 欲しい情報が一瞬で手に入る超速フィルタリング脳の作り方」(主婦と生活社、p28)より引用しました。博士がポイントとして挙げられていたのは…

 

□     情報とは意識するまで単なるデータである

□     情報発信とは「思考」である

□     「思考」を発信する場所は抽象空間=脳内である

□     情報は発信することによって収集できる

 

 以下、「その検索は止めなさい」(p32)より2回に分けて引用します。前回引用分の続きです。

 “思考”を意識に上げながら読み、RASとの関係性をアップデートしてください。Feel!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

他人から埋め込まれたRASと自分で埋め込むRAS

 情報発信の意味と、RASの機能を解説しましたが、ここでひとつ注意してほしいことがあります。

 RASには落とし穴があるのです。

 「開けた財布が空だった」これは環境に対する情報提供であり、そのフィードバックとして「くそ! 金持ちになってやる」というゴールが生まれました。ところが、このゴールを決めるという行為が、実はなかなかクセ者なのです。

 なぜなら、自分で思っている以上にあなたは情報に左右されているからです。

 先ほど、飲み屋でオジサンたちが語るウンチクは情報発信ではないといいました。なぜなら、「思考」がないからなのですが、なにもオジサンたちだけではありません。ほとんどの人が情報に対して「思考」をしていないのです。

 「テレビでこういっていた」「雑誌にこう書いてあった」といった裏づけのない情報を、多くの人が鵜呑みにしています。

 数年前、テレビの情報番組で紹介された納豆ダイエットが、番組が終了したほど大騒動になった件などは、その象徴的な出来事です。一時期、売り場からごっそり売り切れたものでした。そこには思考がまったくありません。この思考停止状態こそがRASの落とし穴となるのです。

 そもそも、タンパク質のかたまりである大豆を、大量に食べれば食べるほどやせるなんてありえないと、ちょっと考えればわかるはずです。

 何も思考せず。「へー、納豆ってダイエットに効くんだ」と思っただけでも、RASはしっかり働いてくれます。すると、納豆を食べることがいかに効果的かという情報ばかりを次から次へと拾い始めてしまいます。

 「この雑誌でもいいといっていた。あの人もいいといっていた」と、納豆は素晴らしいという情報だけがバンバン蓄積されて、納豆の絶対視化が進んでしまうのです。実際には効果があるかどうかなど、自分で判断していないのに、です。その結果がやらせの発覚です。

 この例でもわかるとおり、RASは他人から埋め込まれても立派に機能するということです。さらに衝撃的なことにはRASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報によっていることが多いということです。

 例えば、あなたがあるモノを重要だと判断するようになったのは何がきっかけだったでしょうか?

 よく考えてください。あの人がそういっていたから、あの本にこう書いてあったからといったことがけっこうあるのではないでしょうか。さらに、記憶を遡ってください。ほぼすべての人の行き着くところは自分の両親か、自分を育ててくれた人になるのです。

 「これは安全、これは危険」というのを教えてくれたのは両親です。食べ物の好みにしても、物事の好き嫌いにしても、両親を見て学んだ部分はかなり大きいのではないでしょうか。

 私がよく例に出す、コーヒーを飲むか、紅茶を飲むかといったちょっとした選択の決定にまで、親の影響は及んでいるのです。

 もちろん、親に決められたからすべてが悪いということではありません。それがあなた自身の人格を作ったことは間違いのない事実ですし、その人格にしても、すべてがすべて両親によって作られたわけでもありません。環境にもよるでしょうし、時代背景にもよるでしょう。

 親から学んだことだけで人格は作られるわけではありません。私がいいたいのは、たいていの人が親や他人から埋め込まれたRASを持っているということと、そのRASについて自分なりの判断を少なくとも1度や2度はしておくべきだということです。

 もっとも危険度が高いのは、まったくの他人から埋め込まれたRASです。

 こちらはかなり深刻な問題です。先ほど紹介したようにテレビ番組からの情報もあるだろうし、小・中・高・大学の教師からだって埋め込まれているでしょう。読んだ本でも、見た映画からでもRASは埋め込まれてしまいます。

 例えば、昔の映画では主人公の多くがタバコを吸っていました。それを見て「カッコいい」と思ったからこそ、いまの50代、60代の男性の多くはタバコを吸っているのです。この世代は、20歳を超えたらタバコを吸わないと大人じゃないとすら思っていました。

 しかし、いまの20歳の若者にはタバコを吸う習慣はありません。それはタバコが魅力的な嗜好品だという刷り込みを社会がしていないからです。

 それどころか、いまや喫煙は社会悪のようなイメージすら持たれ、喫煙スペースがあったとしても、それはトイレの横など、気分のいい場所にはないのです。販売価格も高くなる一方で、昔と違って、タバコを吸う行為はカッコ悪いのです。

 ブームや流行だって、その構造は一緒です。

 なにがカッコよくて、なにがカッコ悪いかは、実はかなりの確率で他人から埋め込まれたRASの重要度だといえるのです。

 人は簡単に他人から重要度を埋め込まれてしまう存在なのです。とはいえ、埋め込まれることに関していえば、それほど大きな問題ではありません。

 それによって何かを学ぶこともあるでしょうし、流行といった経済活動はこれで成り立っているわけですから全否定はしません。

 要は、自分で認識できればそれでいいのです。

 パソコンのウイルスソフトのように定期的にチェックができれば、埋め込まれたRASの重要度を取り除いたり、逆にそれを利用することだってできるのです。

 では、他人から埋め込まれたRASの重要度をどうやって認識し、取り除くのか?

 これはなかなか難しい問題です。なぜなら自分自身では、どれが他人に埋め込まれた重要度なのか、自分で重要性を決めたものなのか、判別するのは難しいからです。なにしろ、コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのかということすら、自分の判断で決定したのか、他人の意見によってなのか、とてもあいまいだからです。

 しかし、それを一気に解消する方法があるのです。

 それは何か?

 自分で判断しなければいいのです。

 自分の好みや重要度で判別しない方法をとればいいのです。

 引用終わり(この続きはすぐ後に引用します)

 

 

 …RASの落とし穴となるのは、「思考停止状態」。

 RASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報です。他により埋め込まれたRASが、一人ひとりが認識している目の前の世界を決めています。

そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そもそもRAS(Reticular Activating System、網様体賦活系)とは、脳の活性化ネットワークのことで、五感から入力される大量の情報の取捨選択を行うフィルターのようなもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

人は、そのフィルターを通過した情報のみを認識し(=スコトーマが外れる)、通過しない情報は認識することができません(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 博士が書かれている「コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのか」でいうと、「食後にコーヒーを飲む」といった無意識化された行動パターンがハビット(Habit)で、「どちらにしますか?」と聞かれて「コーヒー」と答える無意識の判断がアティテュード(Attitude)。

 そのハビット&アティテュードを制御しているのが …ブリーフシステム(Belief System、BS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ための“フレーム”とは、コーチングでいうブリーフシステム(BS)のこと。そのフレーム=BSが行動の枠組みでもあるというのは、ハビット&アティテュードのことを指します。

 L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 毎朝コーヒーを飲んでいる人は、紅茶に変えてみるだけでもスコトーマが外れます。もしも新しい発見により重要度が変わったなら、フレーム=BSは確実に変化していくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ところが、多くの場合、その変化は長続きしません。なぜ?

 

 …そう、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くから。強力なホメオスタシスがこれまでのフレーム=BSを維持するように働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 私たちは過去の記憶がつくるフレームにいつまでも囚われたままです。「囚」という「無人運転」(よくて「自動運転」)が、多くの人の人生や社会の現実の姿です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 今回のメインテーマ「□」とは、「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム(□)を作ってその中だけで思考するわけですが、同時にフレームに囚われています。それがBS(囚)です。つまり…

 L-010:2020年1月… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 本質的に人は不自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 …そんな「フレーム=BS(囚)問題」を一気に解消する方法が、「自分で判断しない」「自分の好みや重要度で判別しない方法をとる」。再度「その検索は止めなさい」(p38)より引用します。

 

 

 「そんなことができるのか」と思った読者の方も多いでしょうが、実はこのやり方はとても簡単です。自分で重要度を決めないということは他人の重要度を使うというだけの話です。つまり、他人が選んだ情報によって自分の情報をスクリーニングすればいいのです。

 そのやり方は、例えば本屋に行ってベストセラーの1位から10位の本を買って読めばいいのです。

 要は、自分の基準は捨てる。自分の外にある客観的な基準で情報の重要度を決めて、その順で見ていくわけです。もしくは純粋にランダムで、物事を選択するのです。キンドルやiPadを使ってもいいでしょう。電子書籍でアメリカで一番売れている雑誌を読むのはおすすめです。その雑誌はアメリカ社会がいちばん重要だと判断したものですが、自分の基準ではありません。

 自分の基準ではない重要なものとはこういうことをいうのです。いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになるのです。

 

 徹底的に他人を使いましょう。他人の視点を使うことで、初めて自分の新しい視点ができるのです。新しい視点を得れば、物事の見え方はガラリと変わります。

 昨日まで完全に把握していたと思っていたものが、突然、真新しく見えることもあるでしょう。新情報や、新発見が続々と到来するのです。あなたを取り巻く世界は何も変わっていないのに、です。

 これが革命的な情報収集のスタートとなります!

 引用終わり

 

 

 いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになる

 

 …これを「こだわりを捨てる」と表現します。仏教的にいうと、「我執を捨てる」「放下着(ほうげじゃく)」。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

 コーチングのフレームで表現し直すと、「まったく新しいこだわりをつくる(それも人生のあらゆる領域に)」。それは、もちろん、ゴール設定からはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 つまり、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」ことが、本物のコーチング(Authentic Coaching)だということ。

 F-337:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 

 その自由意思獲得のために、「フレーム=BS(囚)」という思考停止状態のまま生きていることに気づき、あえて「フレーム=BS(囚)」を止める

 

 …それがフレーム=BS(囚)問題を解決する第一歩となります。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

(L-159につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」

 

 …引用文にあるとおり、“自分なりの判断”は決して簡単ではありません。その解決として、苫米地博士が提案されているのが「他人の視点を使う」こと。

 ディベーターでもある博士は、「論理的視点を使う」ことも強く勧められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

F-311:デジタル自傷行為 <case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

L-074:2021年1月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

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L-094:2021年7月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

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L-095:2021年7月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

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L-097:2021年7月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 

その検索はやめなさい

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