苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:I×V=R

L-209202207月シークレットレクチャー -07;コーチングのカクシン

 

20227月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

01;決して過信はせずに、しっかり確信する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36719650.html

 02;〇〇とは情報である

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36751237.html

 03;情報空間のエネルギーを認識し活用する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36763767.html

 04;「想像力×創造力」の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36789215.html

 05;正しい「過去の記憶」の使い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36800425.html

 06;「ブリーフシステムは、結果として変わるもの」← why

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36826574.html

 07;コーチングのカクシン

 

 

 苫米地博士は、著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p102)の中で、“小さな器”を破壊するために必要なことを2つ書かれています。1つ目が

 

自分のブリーフ(書籍内では「フレーム」)を疑う

 

つまり、「決して過信はしない」ということ。

L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 

 

超時間脳で人生を10倍にする

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  決して過信はしない

 

 その一方で、コーチングでは「しっかり確信する」ことがとても重要!

 

 コーチングの重要なプリンシプル「I×V=R」でいうと、「VVividness」、すなわち臨場感が一番高い「IImage/Imagination」が「RReality」だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  臨場感を持った世界(臨場感空間)が、そのときの“リアル”

 

ということは、ゴールを達成した臨場感空間を確信するほど、自身にとっての“リアル”をコントロールできることになります。つまり

 

  イメージ×臨場感 が先、“リアル” は後

 

その感覚を言語化した表現が「臨場感世界の現実化(realized virtuality)」。「virtual reality」ではなく、「realized virtuality」↓

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 

 コーチングで行うことは、「『イメージ』を生みだすゴール設定のサポート」と「『臨場感』を高める強力な働きかけ」です。それが「ゴール設定を促し、エフィカシーを高める」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「エフィカシー(Efficacy)」とは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 自己評価なので、本来はマインドの力で自由に高めることができます。

もちろん、過去は一切関係ありません。現状の外に設定するゴールとは、“これまでの自分”の影響を受けない、まったく新しい未来(世界)のことだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

私がコーチとしてとくに伝えたいのは、「成果があがったからエフィカシーが高まる」のではなく、「エフィカシーが高いから成果があがる」という事実。

それがコーチング実践者にとっての因果関係です。

Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 本物のコーチは ゴール×エフィカシー で生みだす可能世界w2(へ向かうプロセス)だけに関わります。現状の可能世界w1から、現状の延長線上では絶対達成することはない可能世界w2への移行のお手伝いをするのがコーチの役割です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 その“お手伝い”の核心が、「しっかり確信する」こと。

 L-03520204月シークレットレクチャー -04;エフィカシーとは縁起の結実の確信

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26686871.html

 

コーチがクライアントの無限の可能性を確信し、クライアントが自身のゴール達成(&ゴール再設定)を確信する

 

 すると、クライアントの思考(wordspicturesemotions)は、ゴール側の世界w2(&w3w4…)にふさわしいように書き換わっていきます。自然に、かつダイナミックに。

 L-067202011月シークレット… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 そのプロセス中に、ブリーフシステム(Belief SystemBS)が書き換わります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

現状の可能世界w1から、現状の延長線上では絶対達成できない可能世界w2への移行

 

 そのw1w2はパラレルワールドのようなもの。それらは並行して存在する可能世界であり、交わることもつながることもない宇宙です。

 なので、w1からw2に移行するためには、断絶した2つの可能世界の間をジャンプする必要があります。その“ジャンプ”を可能とする力がエフィカシーです。

 Q-136:問題が生じたゴールへの向き合い方 -01

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22228056.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度」(CYZO、付録②)より引用します。

 

 

エフィカシーとは「自己のゴールに対する自己の達成能力の自己評価」

 エフィカシーとは、「自己のゴールに対する自己の達成能力の自己評価」のことです。つまり、自分で設定したゴールを自分が達成できるとどれだけ自分自身が評価しているか、の度合いです。コーチングでは、クライアント自身がエフィカシーを上げていけるようにコーチがお手伝いをします。それがコーチの中心的な作業といってもよいでしょう。

 しかしながら、実際には現状w1の外側の世界であるw2に対してエフィカシーを上げるのは大変です。それは、現状w1の外側はスコトーマの原理(自分にとって重要なもの以外は盲点になること)により見えないからです。

 私たちは自分にとって重要なものしか見えません。自分にとって重要なものしか見えないという世界がw1です。

 重要性評価関数である自我関数pによって、重要だと認識されたものだけが集まった世界がw1です。可能世界w2は、現状w1の延長線上にはない世界ですから、見えないのです。

 それを見えるようにしてあげるお手伝いをコーチがします。そのお手伝いがエフィカシーを上げていくことです。

 ここでも、現状の世界w1の内側に設定したゴールに対して「自分は達成できる」というエフィカシーに上げていくことがコーチングだと勘違いしている人が多いのです。それではエフィカシーを上げたことにはならないのです。

 

エフィカシー関数を作るのがコーチの役割

 本物のコーチングにおいてエフィカシーを上げるとはどういうことかを理解してもらうためにエフィカシー関数を導入しましょう。

 次の式がエフィカシー関数です。

 

  Efficacyw1)→ w2

 

【解説】エフィカシーは、現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数である

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

 このエフィカシー関数を作っていくのがコーチの仕事なのです。この式が、私がエフィカシーを上げると言っている意味です。

 ここでゴール宇宙w2は、自分がやりたいことだけをやっている世界です。誰かに言われたからやっている世界とは異なります。

 多くの人は「少しはやりたくないことをやるのも必要なのではないですか」と言いますが、それは現状宇宙w1の世界であって、理想のゴール宇宙w2の世界ではないのです。その理想の世界w2へ移行できるというエフィカシー関数を作ってあげるのがコーチの役割です。

 引用終わり

 

 

 Efficacyw1)→ w2」という関数が、コーチングにおける「確信」の中身。

そして、このエフィカシー関数こそが、コーチングシステムの核心です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

L-210につづく)

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



Q-421:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <前編>

 

 苫米地式コーチング認定コーチとなって、早いもので10年目に入っています。

 

 これまでたくさんの御質問や御相談をいただきました。とくに入門者の方からいただくのが、「コーチングを受けるとどうなりますか?」という素朴な質問。

 

そんな疑問に対する私の本気の答えは、「自由になり、一念三千を体感する」↓

Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 最近も同様の御質問をいただきました。今回は少し抽象度を下げて“NHK的なワーク”を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 気楽にお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

Q:コーチングを受けるとどうなりますか?

 

A1:結論からいうと、「いつもニコニコしていて、よく思い出し笑いをする」ようになります。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 もちろん過去のことも楽しく思い出しますが、コーチングを受けることで思い出すようになるのは“未来の記憶”です。その“未来”に対して、楽しくなって笑ってしまう(微笑んでしまう)という感じ。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 “未来の記憶”というと、きっとびっくりしますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その感覚は正しいです。なぜなら、私たちが認識している世界はすべて過去の記憶の合成だから。目の前の世界とは、各自のこれまでの記憶が織りなす“一人一宇宙”だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「私はいつも未来のことばかり考えている」という人がいても、その未来は過去でできあがっています。無意識は“このまま続く時間延長線上”の未来を想定しているから。その情報処理は「過去→現在→未来」という時間観に基づいています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その「このまま続く時間延長線上の未来」まで含めて、コーチングでは「現状(SQStatus Quo)」といいます。

L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 その「現状」を生みだしているのがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

繰り返しますが、私たちが認識している世界は過去の記憶の合成です。その世界には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれています。苫米地博士は「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として、「3つのモノサシ」を挙げられています↓

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 BSが生みだす現状(=世界)はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 目の前の世界は他人や社会によってつくられた過去。その過去の延長上の未来も、やはり過去です。その過去が生みだす「私ってこんなもの」「私たちはこんな感じ」というイメージが決める空間(範囲)がコンフォートゾーンです。

 コンフォートゾーンでは、リラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスを存分に発揮することができます。その一方で、コンフォートゾーンは、さらなるブレークスルーを阻害する強力なリミッター(=現状維持の壁)にもなってしまいます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

CZとは「これまでの自分」や「現実的な未来(=現状)」のこと。私たちはその限られた世界、すなわちCZの内側しか認識することができません。CZの外には「無限の可能性」や「真実の夢」があるというのに、それを認識することができないのです。

それがスコトーマ(Scotoma)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

では、“未来の記憶”を生みだし、ブリーフシステムを書き換え、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「現代洗脳のカラクリ」(ビジネス社、p211)より引用します。

 

 

現実的な脱洗脳法

 たとえ現実が洗脳社会であろうと、要は情報空間であることには変わりありません。

 となれば、自分の力で情報を操作し、書き換えることはできるのです。

 誰かに書き換えられる前に先に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に住んでいても洗脳されることはありません。

 自分で自分を洗脳してしまえば、それは事実上、洗脳から逃れることができたといえるのです。

 では、それはどうするのかといえば、ゴールの設定です。

 そもそも、なぜ、他人に洗脳されてしまうのかといえば、自分を見失ってしまうからです。この場合の自分を具体的に言えば、自分がしたいこと、自分が好きなことです。これを見失ってしまえば、情報空間でもともと生きているのですから、すぐさま洗脳完了。あなたは権力者たちの言うことを、あたかも自分の発想のように感じて行動してしまうでしょう。

 しかし、ゴールがあれば、どれだけ洗脳情報を目の前に並べられても関係ないのです。

 自分のゴールに合致すれば、それは良い情報であり、合致しなければムダな情報。決して他人から洗脳されるなどということはありません。

 脱洗脳社会は無理ですし、洗脳を止めることもできませんが、「だから、何?」と言って自分の好きなように生きることは可能なのです。ゴールさえあれば。

 自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです。

 すべての洗脳を一瞬にしてキャンセルすることができる反洗脳法。

 それがゴールを持つことなのです。

 ゴールという言葉は私の著書の中では何度も出てくる言葉ですが、これほど強力な脱洗脳法はないのです。

 ゴール。この言葉の意義をもう一度、考える時はいまなのです。

 引用終わり

 

 

自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです

 

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。

それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです。

(その正体は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私たちは「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」と「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」の2つを同時に維持することはできません。ゲシュタルトは1つしか維持できないから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 必ずどちらかが選択されることになりますが、通常は「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」が選択されます。臨場感が圧倒的に高いからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 そんな認知科学的事実をコーチング・プリンシプル化したものが、「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 反対にいうと、臨場感を十分に高めることができれば、「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」が現実化します。それがまるで魔法のように人生が一変するコーチングの秘密です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

  鍵は臨場感!

 

 では、どうやって臨場感を高めればいいのでしょう?

 

Q-422につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです

 

 ゴール自体があいまいな理由は、「ゴールは必ず現状の外に設定する」から。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 ゴール自体がクリアなら、まず間違いなくそのゴール(らしきもの)は現状の中です。そのままでは、ますます現状に縛られていきます。くわしくはこちらでどうぞ↓

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 

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F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

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Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

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F-391:童謡か? 軍歌か?

 

 施設に入所中の高齢女性で、よく歌を歌われる方がいます。歌うのは、童謡か軍歌。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 童謡を歌っている時の表情は楽しげでとても穏やかな感じなのですが、軍歌の時は厳しい表情(目が据わった状態)でトゲトゲしい声に変わります。まるで人格が変わってしまったかのように。

 Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 実際、“軍歌モード”の時、施設スタッフは警戒態勢で臨みます。言動も攻撃的かつ他罰的になっているため、まわりとのトラブルが起こりやすいから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

その女性は認知症と診断されているため、言動の変化は「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia認知症に伴う行動・心理症状」のひとつとされています。

 L-146202111月医療系研修会 -01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 

 でも、「気分により、表情や声色が変わり、言動も変化する」ってふつうにありますよね?

 

 

 私たちが“現実”だと思っている目の前の世界は、情報空間であり、可能世界(possible world)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もっとコーチングらしく表現すると、“現実(Reality)”とは、一番臨場感が高い(Vivid)イメージ(ImageImagination)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

だから、“現実”は「イメージ×臨場感」次第。本当は「観自在」です。

F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社、p38)より引用します。

 

 

暗示とは世界の記述

 現実世界もまた情報空間であることがわかると、人間と催眠との関係がより明確かつ密接であることもわかってくるでしょう。

 先ほども言ったように、催眠状態とは変性意識状態のことを言います。

 そして変性意識とは情報空間に臨場感を持っている状態です。

 催眠は情報空間に臨場感を持っている時に暗示を入れることで可能になります。

 この場合の暗示とは術者側が見せようと思う世界の記述です。

 「さあ、これからあなたは私のことが大好きになります」

 といった暗示は、被催眠者から見れば、それが世界のすべてになります。

 だから、受け入れてしまうのです。

 しかし、ここでも多くの人々が疑問に思うことが出てきます。

 それは「大好きになりますと言われただけで大好きになんかなれない」ということです。普通の状態であれば、ほぼ不可能です。

 しかし、催眠状態=変性意識状態であればそれは可能です。

 なぜなら、人間の五感はあやふやで、自分で思っているほど確固たるものではないからです。

 それを多くの人がわかっていないから不思議に思ってしまうのです。

 例えば、催眠ショーなどでよく見かける味覚の支配を例にとってみましょう。

 変性意識状態で暗示を入れられた被催眠者は酸っぱいレモンを甘く感じたり、これまで大嫌いだったものが好きになり、おいしいと感じるようになります。

 見ているほうはとても不思議に思えるようですが、実は味覚の支配はそれほど難しいものではありません。

 というのも、味覚情報は嗅覚情報がほとんどだからです。その証拠に鼻をつまんでモノを食べてみるといいでしょう。たいていのものはよく味がわからないはずです。

 または、プラスチックの皿とプラスチックのフォークで食べさせられたら、どんな高級料亭の料理であっても、「おいしい」とは感じません。つまり、味覚は視覚情報でもあります。

 また、サクサクという歯触りにしても、それは歯触りではなく音、つまり聴覚情報です。

 要は、「おいしい」という味覚情報は嗅覚、視覚、聴覚といった情報を統合したものなのです。

 ですから、甘いモノを酸っぱくする。その逆に辛いものを甘くする。おいしいものをまずくする、まずいものをおいしくするなどは、脳内情報の書き換えだけで簡単にできるのです。

 引用終わり

 

 

催眠は情報空間に臨場感を持っている時に暗示を入れることで可能になります。この場合の暗示とは術者側が見せようと思う世界の記述です

 

 情報空間に臨場感を持っている時」とは、「Rゆらぎ」のこと。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 催眠における暗示とは「術者側が見せようと思う世界の記述」のことですが、コーチングで行うのは「本人が自由意思で設定したゴールの世界の記述」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

具体的には「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」などを行います。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 *「ビジュアライゼーション」はこちら↓

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 コーチングの基本は、関数pの再定義ではなく、可能世界w1から別のw2に移行すること。そのw2が「本人が自由意思で設定したゴールの世界」です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 *「関数p」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「移行」というのは、連続的な変化ではなく、離散的です。それはまるでワープするような感覚。まったく未知の世界にいきなり転生するような感じです(ワープも転生も体験したことはありませんが)。

 Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

 では、ここで問題。

 なぜ「離散的」であり、「ワープ」であり、「転生」なのでしょう?

 

 

 そう、「ゴールの世界(w2)」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 「1)現状の外」というのは、「このまま続く時間延長上の未来」の外側でもあります。つまり、「このままでは絶対に起こりえない世界(未来)」のこと。そんな「世界(未来)w2」に対して、「徐々に近づいていく」なんてことはあり得ません。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 コーチングにおいては、「ステップ・バイ・ステップ方式」はNGです。それは「CZをひろげていく」ということだから。CZは「狭く! 高く!」。

苫米地博士は「CZをひろげていく」ことを厳しく戒められています↓

F-370:義を見て為さざるはvol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35508655.html

 

 w1w2への移行は、「離散的」であり、「ワープ」であり、「転生」のような感じ

 

 しかしながら、そのときの本人の体感は「凪」。移行は一瞬であり、変化もダイナミックですが、あまりに「あたりまえ」な感じで、他人から指摘されるまでまったく気づかないはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 童謡か? 軍歌か? 自分がどちらのモードなのか自覚していない老婆と同じように。

 

 現在の私は、コーチとしてはもちろん、医師としても他人のコンテンツ(関数p→可能世界w1)への関わりをなくそうと心がけています。今回のテーマでいうと、「童謡モードの方がいい」とか、「軍歌モードはよくない」などといった価値判断を一切しないということ。

 Q-381~:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429450.html

 

それは「ラポール(臨場感空間の共有)なしで人知れず役に立つ」という私なりの“挑戦”。

L-124202111月医療・介護研修レポート -05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 

 そのポイントは「情報を統合する」ことだろうと感じています。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-271~現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 

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Q-411:やり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか? <vol.1;クレーム>

 

 先日、医療・介護の場で、「怒りのコントロール」に関する切実な悩みを伺いました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 とりあえずの解決のヒント(plan-side)をお伝えした後、もっと本質的な課題(case-side)について考えていただこうとしたタイミングで、ブログをお読みの方より同様の御質問をいただきました。

 S-01-13「問題解決力」の強度を測る2つの基準

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 「悩み」と「質問」を包摂したLUBを意識に上げながら、「怒り」について5回に分けて考察し、最後(vol.6)にもう一段抽象度を上げて回答します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *「LUB」はこちら↓

 Q-385:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか? <補足;case study

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34790995.html

 

 vol.1;クレーム

 

 

Q:「F-001:やり場のない」を読みました。やり場のないストレスを、現状の外にゴール設定すると臨場感が高まるとのことですが、無知なもので、想像ができず、理解が追いつきませんでした。
 例えば、失恋をした際のやり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか? ご教授いただければ幸いです。


A1:「F-001:やり場のない」は7年前に書いた文章。苫米地式コーチング認定コーチとして3年目に入った頃のものです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 その“フリーテーマ 1本目の文章”で、私はこのように書きました↓

 

 コーチングにより“現状の外”にゴールを設定し、アファメーション等でその臨場感を高めることができると、「やり場」ができあがります

 

 現状の外にゴール設定すると臨場感が高まる」は少しはしょりすぎ。ゴールを設定してすぐに(あるいは自動的に)臨場感が高まるなら、そのゴール(らしきもの)はまず間違いなく現状の中でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは必ず「現状の外」。スコトーマに隠れ、そもそも認識することさえできないものが本物のゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、ゴール設定は決して簡単ではありません。私は、コーチとの縁がなければ、ゴール設定は不可能だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 コーチングにおける重要なプリンシプルである「I×V=R」を用いて説明すると、「IImagination)」をつくる最初の行為がゴール設定、「VVividness)」を高めるために行うのがアファメーション等。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そうやってつくった「I×V」が「やり場」です。

その「やり場」とは、新たに生みだすコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)だともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 最近の苫米地博士がよく用いられている表現でいうと、「やり場」とは、「可能世界w2」のことです。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 

 では、先に進みましょう。「『やり場』ができあがります」に続く部分がこちらです↓

 

そうなると「怒り」や「フラストレーション」は、現状を打破し、ゴールの世界に向けて自らをブーストするエネルギーとなります。ゴールを実現するための創造性の源へと変わります

 

 ゴール設定で「やり場(=I×Vw2)」を生みだし、かつその臨場感が十分に高い(Vivid)と、「目の前の現実世界(w1)」と「やり場(=I×Vw2)」とのギャップからエネルギーが生まれます。その状態が「認知的不協和」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その時に生まれる落ち着かない感じを、暴走させるのではなく、正しく解放することが重要。では、“正しく解放”のために行うことは何でしょう?

 

答えは「きちんとクレームをつける」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

きちんとクレームをつける

 

その基本は何だと思いますか?

 

 以下、苫米地博士の著書「日本人よ、目を覚ませ!」(サン出版、p139)より引用します。

 

 

日本にクレームをつける

 さて、国家破産宣言の話によって日本の問題点が見えてきたのではないでしょうか。政治家、官僚、マスコミ、外資。これらが自分たちの利益の追求のために、何重にも手を組んで私たちの生活を脅かそうとしています。実際、私たちの生活はいままさに苦しく、夢が持てる状況ではありません。

 そんな状況を現実的に変えるにはどうしたらいいか?

 最初にしなければいけないのは、私たちの意識を変えることです。

 多くの日本人はなにか不満があっても、黙って耐えるクセがついています。それが美徳だとすら思っています。不満を口にしたり、怒りを爆発させることはみっともないと思っています。

 しかし、それで得をするのは誰でしょうか。

 やりたい放題にやっている官僚たちや、政治家、マスコミ、一部の企業だけです。ですから、私は提案したいのです。マスコミや行政のやり方に矛盾や怒りを感じたら、きちんとクレームをつけるべきだと

 さて、いまクレームという言葉を聞いてどう思いましたか?

 多くの人が「そんなみっともないことをしたくない」と思ったことでしょう。しかし、この意識こそ、マスコミによって植え付けられた洗脳なのです。そもそもクレームをつけるのは決して悪いことではないのに、いつの頃からか、クレームは、クレーマーという言葉とセットになって、危ない人がするものというイメージに変わってしまいました。

 なぜでしょうか。これは完全にテレビの影響です。一時期、各局でクレーマーたちの理不尽な振る舞いを盛んに映していましたが、あれで得をしたのはスポンサー企業だけでしょう。考えてもみてください。ほとんどの日本人はクレームをつけるべきところですらクレームをつけない、波風が立つことを極力嫌う人たちです。

 クレームというのは本来、企業の側に落ち度があるから起きるものです。私たちが怒るのは、そこで企業の側が誠実な態度を取らないからです。そして企業が誠実な態度を取らないことは多々あるので、我慢強い日本人でも怒ってしまうのです。ところが「クレーマー」という言葉が生まれてしまうと、悪いのはクレームをつける人ということになってしまいます。

 こうして私たちは不良品を掴まされても文句をいわず、従業員の態度の悪さにも我慢するという、企業としても国としても、とても操りやすい人間になってしまったのです。日本人には極力我慢してほしいというのが、企業の、そして国の考え方なのです。しかし、我慢をしていて良いことがありますか? 尖閣諸島の問題は我慢をしていれば解決できますか?

 人間は本来我慢などしてはいけないのです。努力に努力を重ねてなにかを得るという行為は、本質的にはゴールに向かっていく楽しみがありますから我慢とは言いません。ただただ忍耐を強いられているだけ、これが我慢です。いま、私たちはただただ忍耐しろと言われているのです。

 まずはこの意識を改めてください。私たちがいま正当な権利を主張しないと、官僚たちはますます好き勝手なことをするだけです。尖閣諸島で中国のやり方に多くの人が怒っていますが、官僚たちはもっとひどいことを私たちにしているのです。そろそろ、ごく当たり前のクレームをしていきましょう。これが私からの提案です。

 とはいえ、これまでクレームをつけたことのない人がいきなり国にクレームをつけましょうといってもなかなか難しいはずです。ですので、私からいくつか、ここはおかしいという点を提示させていただきます。

 引用終わり(続きはこちらで↓)

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 人間は本来我慢などしてはいけない

  

 我慢や忍耐など、私たちには必要ありません。本来、人は自由であり、差別などありえないから。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 マスコミや行政のやり方に矛盾や怒りを感じたら、きちんとクレームをつけるべき

 

「きちんとクレームをつける」ための基本は、「論理的思考をフル活用する」こと。その論理的思考はディベートを学び実践することで身につけることができます。ちなみに、現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

ディベートを学ぶ目的は、「論理的思考」を鍛え、最短時間で最適解を見つけられるようになること。では、その先にあるものは?

 

答えは「自由」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

論理的思考を徹底的に極めると、論理という系の外に出て自由になることができます。「超論理」「超言語」の意識状態です。

F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35211211.html

 

 それは“さらなる現状の外”にゴールを設定するために必須の心の状態です。

 Q-402:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35818349.html

 

だから、「やり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか?」に対する総論的な私の回答は「自由になってゴール設定する」。

 

 一言でいうと「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 *「論理的思考をフル活用」について、詳しくはこちらでどうぞ↓

01 よりよい”議論”のために : 苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T

 

Q-412につづく)

 

 

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-追記-

コーチングにおける重要なプリンシプルである「I×V=R」を用いて説明すると、「IImagination)」をつくる最初の行為がゴール設定、「VVividness)」を高めるために行うのがアファメーション等

 

 「アファメーション」の他に行うのは、「ビジュアライゼーション」や「セルフトークのコントロール」+α↓

 L-188202206月医療・介護研修会 -11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 

 さらに私は「共感覚」を重視しています↓

 L-11120218… -13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-323:観自在 <実践編-3;アファメーション>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33063756.html

L-070202011月シークレットレクチャー -05「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html

L-11220218月シークレットレクチャー -14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <後編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 

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L-189202206月医療・介護研修会 -12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

  

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35673866.html

 11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

  

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 ブログ用に再構成する際に割愛しましたが、実際の研修では「逆腹式呼吸」について詳しく説明し、実際に取り組んでいただきました。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 その逆腹式呼吸について、たくさんの感想をいただきました。

 

 

・逆腹式呼吸がよくわからなかった

 

A:「よくわからない」というのは、「ゲシュタルトができていない状態」です。

 人は世界をゲシュタルトとして認識し理解しています。よって、ゲシュタルトができていないとなかなか理解することができません。その体感が「よくわからない」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 反対にいうと、ゲシュタルトができると理解できるようになり、さらに大きなゲシュタルトができるほど「よくわかる」ようになります。

Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 よって、「ゲシュタルトを統合する」という感覚が重要↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 

 その基礎として、私は「トゥールミンロジック」を重要視しています。

 L-08020213月シークレット… -03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 

 そして、「ゲシュタルトを統合する」=理解を深めるために、「コンセプチュアル・フロー」を実践しています↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

・イライラの対処法をもっと知りたい。呼吸法とかで落ち着くのかな~と思った

・逆腹式呼吸→行ってみるも?

 

A:ゲシュタルトができるまでの「よくわからない」を言い換えると、「信じられない」「受け入れられない」「納得できない」「しっくりこない」「あやしい」...という感じ。そのような違和感を意識に上げることは、とても重要です。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

 ただし、そんな違和感が存在し続けるかぎり、現状の外のゴールを達成することはできません。もちろん、ゴールを設定することも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「信じる者は救われる」という言葉があります。この言葉が正しいことは認知科学によって明らかにされ、コーチングにおいてプリンシプル化されています。

それが「夢をかなえる方程式 I×VR」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「I×VR」の「IImaginationImage)」を生みだすものは、「現状の外へのゴール設定」。「現状の外」はスコトーマに隠れ、そもそも認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 よって、「現状」というコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を共有している人たちにとっては、「現状の外」はまったく理解することができません。その結果、「現状の外」を否定し、排斥しようとします。それがドリームキリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 疑問や否定的な考えが浮かんだときは、自身の無意識がドリームキラーになっていないか確認しましょう。具体的にいうと、ゴールを再確認してください。

 

 自分のゴールは何か?

なぜこのゴールなのか?

本当に自分のwantなのか?

バランスは保たれているか? など

 

 この問いかけはブリーフシステム(Belief SystemBS)を吟味する重要な機会にもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

・創造的回避をしてきた自分がいます

 

A:じつは、最大のドリームキラーは自分自身です。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 その理由は「自分=BSは過去の記憶で作られている」から。「過去の記憶」とは、主に“失敗”の記憶です。常に“失敗”がつきまとうため、自身の無限の可能性を素直に受け入れることは簡単ではありません。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 ひょっとして、「どうせ私なんか」が口癖になっていませんか?

 

 もしもYesなら、今すぐその口癖を捨て去りましょう。「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」から。それが「I×V=R」です。

 (「口癖を捨て去る」方法はこちら↓)

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

・「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」本当にそうですね。イライラすることはエネルギッシュと思うこと。先を感じ、考えながら、気持ちの切り換えがなかなかできない現実です

 

A:繰り返しますが、「I×V=R」です。

 

 「気持ちの切り換えがなかなかできない」というイメージの臨場感が高いかぎり、「切り換えがなかなかできない現実」は書き換わりません。

 (その理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 そう、ゴール設定です。「『気持ちの切り換えがなかなかできない』という現状」の外側に、心からワクワクするようなゴールを設定します。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

私は「趣味」のカテゴリから取り組むことをお勧めしています。一つのカテゴリで 1)現状の外 や 2)心から望む がクリアできると、その他のカテゴリでもゴールを見出しやすくなります。

(その理由は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 いろいろなカテゴリでゴールの再設定ができる頃には、「気持ちの切り換えがなかなかできない」は自然に解決しているでしょう。心が自由になるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

・イライラの原因が現実と理想のギャップということ。イライラの原因について考えたことがありませんでした。どちらかというと、イライラしたらどうやって気持ちを平常心に戻すか ということだけを考えていました。イライラとうまく付き合っていければと思いました

 

A:「スコトーマ」の3つのポイントを覚えていますか?

 

 …1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つです。「イライラの原因について考えたことがない」というのは、そのどれかが欠けているということ。

 L-133202111月シークレット… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

 ゴールを設定することで 2)重要性と 3)役割(責任)を生みだすと、1)知識はますます増えていきます。その結果、目の前がゴールを達成するための世界にどんどん変わっていきます。

 L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

なぜでしょうか?

 

 答えは「人にはゲシュタルト能力がある」から。

 Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 

その能力を覚醒させる大切な縁起がコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

・仕事中にイライラすることはあまりありませんが、イライラしたときは逆腹式呼吸を実践したいと思います

 

A:素晴らしいですね!

 これからお伝えすることを実践したら、さらに素晴らしくなります。

 

 それは「セルフトークのコントロール」。

 

 …1つ前の感想中の「イライラとうまく付き合っていければ」は希望であり、セルフトークの第2段階です。「イライラしたときは逆腹式呼吸を実践したい」は誓いであり、第3段階。いずれも臨場感(V)はまだ「イライラ」(I)にあります。「無意識が『イライラ』を肯定している」といえばわかりやすいでしょうか。

 (「セルフトークの4段階」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 だから、いくら頑張ったとしても、「イライラ」は克服できないでしょう。それが「I×V=R」という人のマインドの特性です。

 

 解決のためには、ゴール設定によって「イライラ」と相矛盾するセルフイメージを生み出す必要があります。そして、その新たなイメージの臨場感を高めること。

臨場感を高めるために行うことが、「セルフトークのコントロール」です。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

・何かよい呼吸法があるのでしょうか? 

・他にも呼吸法があれば詳しく知りたいと思った

 

A:いいですね。「知りたい」という好奇心はとても重要!

 (「好奇心」について、詳しくはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 

 でも、まずは基本である「逆腹式呼吸」を徹底的にマスターしてください。「逆腹式呼吸」には、じつは、とても重要な秘密が隠されています。

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p85)より引用します。「逆腹式呼吸」をさらに大きなゲシュタルトにしてください。Feel

 

 

変性意識を生成-逆腹式呼吸

 基本的な呼吸法を習得したら、次はいよいよ逆腹式呼吸である。ここから先は、自分一人で行う練習なので、相手の瞬きに合わせる必要はない。この呼吸は文字通り、息を吸うときに腹を引っ込め、吐くときに出していく呼吸法だ。

 では、具体的に解説していこう。まずは、背筋を伸ばして姿勢を正した状態で椅子に座っていただきたい。このとき、視線は中空に漂わせて、鼻先を軽く見ている状態がいいだろう。次に腹をへこませつつ、鼻からできるだけゆっくりと息を吸い込んでいく。吸気は胸を張って上に引っ張られていく感覚で行うとやりやすい。意識は眉間、つまり目と目の間に集中させていく。

 完全に息を吸い切ったら、今度は呼吸を一瞬だけ止めて、ゆっくりと鼻から息を吐き出していく。同時に、全身の力をゆっくり抜きながら、へこませた腹を戻していく。腹を膨らませていく感覚でも構わない。首、肩、肘、手、腰、膝、つま先と、上から順番に意識して力を抜いていくと効果的だ。

 以上の行程を、まずは約五分間行ってほしい。しばらくすると、額から周辺にかけてむず痒くなってくるかもしれないが、変性意識状態に陥る際の一つの現象なので、気にする必要はない。五分経ったら、呼吸を続けながら意識を下丹田に集中する。下丹田とは、臍よりもやや下に位置するツボで、精気が集約するといわれている。この下丹田周辺が、徐々に暖かくなっていくようにイメージしてほしい。さらに、逆腹式呼吸を続け、今度は「呼吸による全身のリラックス」「目と目の間に意識を持っていく」「腹部に暖かみを感じる」といった過程を同時に行う。このときの時間はおおまかな感覚でいいだろう。長ければ、長いほどいい。ヨガや気功では基本的な健康法でもあるので、毎日行うと体調管理にもいいはずだ。

 逆腹式呼吸で重要なのは、呼吸を「意識する」のであって「意図する」のではないということ。わざと不自然に腹や胸を動かすわけではない。あくまでも「腹をへこませるような感覚」で、自然な逆腹式呼吸になるように心掛けていただきたい。そうすれば、普段は意識しないような呼吸をしている自分の感覚に鋭敏になり、自然と変性意識が生成されるだろう。試しに「目と目の間の感触」と「腹部の暖かみ」を意識し続けながら、自然な逆腹式呼吸をゆっくりと十~二十分間続けてみるといい。周囲の状態から意識が切り離されている感覚が訪れ、変性意識化に成功しているはずだ。

 逆腹式呼吸の練習は、最低でも二ヶ月は続けてほしい。やがて、完璧な意識状態のもと、自然な逆腹式呼吸が行えるようになるだろう。

 逆腹式呼吸による変性意識化に慣れてきたら、その状態の自分の意識を記憶しておくといい。そして通常の状態で、変性意識下の自身の意識状態を思い出す作業を何回も繰り返す。すると、逆腹式呼吸を行わずとも、自然と変性意識が生成されるだろう。地味な訓練となるが、これを体得すれば、後のステップの作業が非常に楽になってくるはずだ。

 ところで、呼吸を意識に上げることで変性意識が生成されるのは、指が自然にくっ付くなどの生体反応を言語化して変性意識を生成するのと原理は同じだ。呼吸は重要なホメオスタシス活動として、生体としての内部表現が、無意識下で勝手に物理的世界とフィードバック関係を保ちながら維持されている。すなわち、臨場感が物理空間にあるわけだ。これを内省的に意識に上げることで、それは意識が介入した空間へと変わる。こうなるともはや、純粋な物理空間ではなく、意識するという情報的行為が介入した、やや情報空間にゆらいだ物理空間となる。完全な物理空間ではなくなるのである。そしてその空間に臨場感が生まれてくるので、変性意識状態となる。

 催眠を含め、変性意識を生成するコツはこのように、まず物理空間からほんのちょっとゆらいだ仮想世界に臨場感を作り、そこから物理空間から大きく乖離した仮想空間に少しずつ誘導していくことだ。言語で生体状態を記述したり、生体状態を内省的に意識に上げるだけで変性意識が生成されるのである。そしてその物理空間と仮想空間のゆらぎを徐々に大きくしていくことにより、変性意識状態へ誘導していくのである。

 とにかく、変性意識状態を体得するには実践あるのみ。どんなに科学的なメカニズムが理解できても、実践できなければ意味がない。サッカーが、ニュートン力学の枠を出ていない物理行為だからといって、運動方程式を求めてもエースストライカーになれないのと同じである。エースストライカーになってこそ、サッカーの本質が見えてくることがあるように、洗脳護身術も優れた洗脳家にならなければ見えてこない本質もあるので、皆さんにも頑張っていただきたい。

 引用終わり

 

L-190につづく)

 

 

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F-311~:デジタル自傷行為

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Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

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L-182202206月医療・介護研修会 -05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 

 

 前回(L-181)のサブタイトルは「イライラや不幸から自由になるために」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 自分で書いといていうのもなんですが、このサブタイトルはよくありません。意識/無意識が「イライラ」や「不幸」にフォーカスしてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 「イライラ」や「不幸」にフォーカスするほど、本当はすでに存在している「ワクワク」や「幸せ」が認識しづらくなっていきます。スコトーマに隠れてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だからこそ、抽象度を上げていく「空観」が重要!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 さて、前回(L-181)は、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再版)より引用しました。

 

 

新・福音書

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ドクター苫米地の新・福音書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 その中にこのような表現があります(p60)。

 

 そもそも、これから行おうとしているのは内部表現を「不幸な自分」から「幸せな自分」に書き換える作業でもあります

 

 その「『不幸な自分』から『幸せな自分』に書き換える」が、コーチングの結果として起こること。そして、そんなコーチングのコアが「ゴール」と「ゴールの設定」です

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを設定すると「ゴールにふさわしい自分や世界(社会)」が定義されます。それが「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そんな「ゴール」や「コンフォートゾーン」を生みだすのは自分自身です。もっと正確に表現すると、すべてを自分のマインドが生みだしています。

その事実をしっかり認識しよう というのが、前回の要点(主張/claim)でした。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

それを踏まえた上で、最近の苫米地博士の表現で定義しなおすと、コーチングとは『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1)」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2)」に移行することです。 *コーチの視点では「移行のサポート」

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 改めて感じるのは、「『すべて自分のマインドが生みだしている』という事実をしっかり意識に上げる(上げ続ける)」ことの重要性。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 そのためのひとつの方法として、私は「トリガー&アンカー」の活用をお勧めしています。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

例えば、詩人 あいだみつをさんの書「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」をトリガーにして、「すべて自分のマインドが生みだしている」というアンカー(意識状態)を引きだす というように。

 (こちらを御確認ください↓)

 しあわせは いつも じぶんの こころがきめる - 検索 画像

 

 

2600年も前に釈迦が説いていた「すべて心が生みだしている」という教えは、認知科学や量子論以降の物理学の研究により真実であることが明らかになりました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 すべて心が生みだしている

 

その事実を、コーチングの祖 ルー・タイス(Lou Tice)さんは、「ゴールが先、現実が後 / Goal comes first, reality is second」と表現されています。

Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 すべて心が生みだしている

 

さらにコーチングおいて、この事実は「夢をかなえる方程式 I×V=R」とプリンシプル化されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

I」は「Image(またはImagination)」、「V」は「Vividness」、そして「R」は「Reality」です。その意味するところは、

 

  もっとも臨場感が高い(V)イメージが(I)その時の現実(R)である

 

 このプリンシプルの基盤には、もちろん、認知科学があります。そのポイントは「〇〇〇〇〇〇〇」。

 

 以下、苫米地博士の著書「人はなぜ、宗教にハマるのか?」(フォレスト出版、p129)より引用します。「リアリティ」に関するこれまでのゲシュタルトを破壊し、新たに再構築してください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

認知科学が変えた「リアリティ」の定義

 現実というとき、目に見えるもの、手で触れられるもの、舌で味わえるものなど、私たちはいまだにそれを五感にもとづいた物理空間の情報であると考えています。

 ところが、認知科学の発達は、いとも簡単にこうした常識を打ち破ります

 代表的な例は、脳コンピュータ・インターフェースでしょう。これは、脳に電極を埋め込んで、コンピュータとの間で情報のやりとりをする仕組みです。

 この技術が生まれたことによって、人間の意志をコンピュータを介して機械に直接伝えることができるようになりました。

 たとえば両腕を失った人が、脳コンピュータ・インターフェースを使うことで、ロボットアームを操作する実験が行われ、成功しています。コンピュータにコマンドを打ち込んで機械を操作するのではなく、脳がこうしようと意識するだけでロボットアームは自由自在に動きます。

 サイボーグを生み出す技術として世間の耳目を集めた脳コンピュータ・インターフェース技術ですが、これは、脳からコンピュータへの情報伝達だけでなく、コンピュータから脳への情報伝達が成り立つことも示しています

 つまり、コンピュータから送られた情報をもとに、脳にリアルな世界を構築させるということです。

 もちろん、人道上、インターフェースを使ってコンピュータの情報を人間に伝達する実験がおおっぴらに行われているわけではありません。しかし、マウスやラットを使った実験が行われ、すでに大きな成果をあげています。

 映画『マトリックス』は、このような脳コンピュータ・インターフェース技術の成果の上にストーリーを成り立たせた作品です。そこには、脳幹にさしたインターフェースが、指先や目から入ってくる電気的、化学的な神経情報に代わるすべての情報をつくって脳に渡すという、実際の技術モデルが使われているということです。

 このように、目や指からの情報ではなく、あたかもそうであるかのような情報を外部コンピュータが生成して脳に渡せば、そうしてつくられた世界がその人の目の前の現実世界になります。

 このことからわかるように、認知科学以降でいう現実とは、物理空間の情報のみが生み出すものではありません。情報空間の情報によって生み出された世界も、同じ現実であるということです

 認知科学においては、現実世界やリアリティの定義はきわめて単純です。それは、いま本人にとって臨場感のある世界がリアリティである、ということなのです。

 また、脳幹的な意味でいえば、現在ホメオスタシスを築いている対象をリアリティとします。したがって、映画を観て手に汗を握っているときは、映画の世界がその人にとっての現実世界になります。同様に、ラジオに聞き入っているときはラジオが流している世界が、夢中で本を読んでいるときはそこに展開される世界が、現実世界になるわけです。

 認知科学は、前に述べたストーリーさえ上手くできあがっていればいくらでもリアルな神秘体験ができるということを、まさしく証明した学問領域といえるでしょう。

 引用終わり

 

 

 脳幹的な意味でいえば、現在ホメオスタシスを築いている対象をリアリティとします

 

 I×V=R」のポイントとは、「ホメオスタシス(Homeostasis)」。

ホメオスタシスが現実を生みだすことを理論化したものが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

L-183につづく)

 

 

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-追記-

それを踏まえた上で、最近の苫米地博士の表現で定義しなおすと、コーチングとは「『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1)」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2)」に移行することです

 

 ここはとても大切なポイント。逆腹式呼吸でリラックスを深めながら、しっかり確認してください。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 いいですか?

 

「不幸な自分」から「幸せな自分」に生まれ変わることと、「『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2」に移行することは違います。コーチングは後者です

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「自分」にこだわればこだわるほど、コーチングは機能しなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「自分」にこだわるほど、本当はすでに存在している「ワクワク」や「幸せ」が認識しづらくなっていきます。だからこそ、抽象度を上げていく「空観」が重要!

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 それをコーチングのコアである「ゴール」のポイントと重ねていうと、「自分中心を捨て去る」。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「自分中心を捨て去る」とは、儒教・道教的な「滅私」「利他」のことではありません。

 Q-393クライアントが利己的なゴールを設定している場合、ゴールの再設定を促してもよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35284572.html

 

 ゴール設定における「自分中心を捨て去る」とは、「『自分』の定義を拡大・拡張する」ということ。それは「自分」の抽象度をどこまでも上げていくことであり、「自分」を構成する巨大な関係のネットワークを臨場感豊かに感じることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

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-関連記事-

F-206~:マトリックス/Matrix

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F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

L-174202203月シークレットレクチャー -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

L-175202203月シークレットレクチャー -08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

人はなぜ、宗教にハマるのか?

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F-352:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.5Heal the world

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 vol.4Another MJ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34521440.html

 vol.5Heal the world

 

 

 以前(F-349/vol.2)、「一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける」ことが、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」だと書きました。苫米地博士は「ゲバラ主義」とも表現されます。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 さらに「一人一宇宙」を加えると

 

 一方で「一人一宇宙」を理解し(=「I」の集合が宇宙という感覚)さらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方で「すべてはつながっていてひとつ(=We are the world)」としっかり感じながら直接的行動をし続ける

 

その双方向性のなかでゴールに向かい「慈しむ」ことを続けると心の平和が実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私は、一人ひとりの“心の平和”こそが「Heal the world」だと思っています。そう、“MJ”=マイケル・ジャクソンが優しく歌うこのイメージです↓

 Michael Jackson - Heal The World (Official Video) (youtube.com)

 

 

 前回(F-351/vol.4)のanother MJ”とは、映画「Spider-ManNo Way Home」(2021年)に登場する“ヒロイン”のことでした(詳しくはMichelle Jones-Watson)。

 

 「NWH」は、「Iron Man」(2008年)から始まったMCUMarvel Cinematic Universe)映画の27作目。

MCU映画は公開順にphase分類(ゲシュタルト化)されていて、現在はphase 5。「NWH」は1つ前のphase 4に属します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ちなみに、phase 1~3までは「Infinity Saga」、phase 4~6は「Multiverse Saga」と呼ばれています。さらにオタクな話をすると、「Infinity Saga」は映画23作品でひとまとまり。「Multiverse Saga」からは『Disney+』で配信されるドラマやアニメが加わっており、phase 4以降はドラマ&アニメ17作品+映画10作品で進行中。今夏(2024年)公開予定の「Deadpool Wolverine」が11作目の映画(MCU全体では34作目)となります。

 F-235:自由訳「revenge」と「avengevol.2;「re」と「a」の記憶

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28474895.html

 

Multiverse」とは、「宇宙」を意味する「Universe」の「Uni(単一の)」を「Multi」に置き換えた造語です。「宇宙は私たちが存在している宇宙だけではなく、別に、または無数に存在するかもしれない」という仮説に基づく世界(宇宙)観で、「多元宇宙」「平行宇宙」などとも呼ばれています。

実写版“スパイダーマン映画”を例にすると、サム・ライミ監督の3部作、マーク・ウェブ監督の2部作、そして「NWH」を含むジョン・ワッツ監督の3作(4作目制作の噂あり)はそれぞれ独立した別々の存在でしたが(Universe)、「NWH」で見事に統合されて1つの可能世界となりました(Multiverse化)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

NWH」が素晴らしいのは、それまでの各宇宙(Universe)での主人公やヴィランの“痛み(とくにスピリチュアルペイン)”が解消されていくこと。まさに「Heal the world」です。

L-00720201月シークレットテクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

いや、いや、うまくことが運ぶのは映画の中の話だから。現実はそんなに甘くない

 

 そんな声が聞こえる気がしますw

 今、臨場感が下がっていませんか?

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の… ~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 「映画の中だからうまくいく。現実はそんなに甘くない」は、もちろんそのとおりでしょう。でも、そのイメージに留まったままであれば、いつまで経ってもヒーリングはできません。もちろん、コーチングも。なぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そう、この世(&あの世)の理は「I×V=R」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 ところで、MCU的「Multiverse」には大きなスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのスコトーマが体感を伴って外せていること、すなわち“覚醒”が、シンのヒーリングやコーチングには欠かせません。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 ここは「縁起宇宙(w1)再構築」のために、とても重要な部分。じっくり考えていただきたいので、この続きは2週間後に投稿します(F-354/vol.6)。その間、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス)を参考に、じっくりと考察してください。

以下、同書(p75)より一部引用します。Feel

 

 

現実とは幻想の共有に過ぎない

 人間は、ある情報空間の中で、情報を共有することができます。これはホメオスタシスという人間が持っている機能が関係しています。

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のこと。人間はストレスとなりうる外界の環境の変化に対して、常に安定した恒常的状態を保とうとする仕組みを持っています。ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。

 このホメオスタシスがある情報空間とフィードバックすると、人間はその空間に臨場感を持つことができます。臨場感とは、さもその場に身を置いているように感じることで、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚です。

 1つの情報空間に、ホメオスタシスのフィードバックによって臨場感が高まると、その空間が自分にとっての現実(リアル)となります。目の前の物理的現実世界はもちろん、本の中の仮想世界や空想で生み出した世界も現実となるのです。

 これが、人々の間で約束事を生み、幻想を共有させています。

 仮にあなたが、「私は社長になりたい」と思っていても、所詮は約束事です。極めて狭い空間、短い期間内の約束事でしかありません。一部の人にしか通用しないことは、幻想に過ぎません。

 

 すべては、自分の心の中の世界です。それも自分の心が認めているごく小さな約束事です。

 電車の中で威張っている中年男性と若者が遭遇しても、彼らには物理的な光の反射、電車の振動くらいしか共有していません。それ以外には、何の約束事もないのです。ですから、中年男性がどれほど会社で偉くても、若者が擦り寄って挨拶することはありません。

 もし、中年男性が自分に関係が深いという意味で偉いということを若者が共有していれば、若者はすぐにでも挨拶するでしょう。自分が着席していたら、慌てて立って席を譲るかもしれません。でも、実際には共有していないので、そんなことはないのです。

 かつての日本には、年輩の人達がそういったことを期待していた節がありました。年功序列が当たり前だった頃は、年を取っている人は偉いということが社会全体で多少は共有されていたのでしょう。

 

 時代をもっと遡れば、そういった儒教的思想はさらに強く共有されていました。江戸時代の身分制度を見ても明らかです。平民が問答無用で平伏していた大名行列などは、まさに権威だけで人を従わせる典型的な悪例です。

 今でも儒教的思想は多少残っているところはあります。ただ、大名行列のような権威を振りかざして従わせることはありません。ですから、偉そうに振る舞う人に全く面識のない私たちが挨拶するというような愚挙は起こりません。

 身なりも関係ありません。どれだけ高給ブランドのスーツを着ていようが、貴金属を身に付けてようが、「あ、そう」で終わりです。

 にもかかわらず、ステータスが高い(と思い込んでいる)人達は、そのことに気付いていません。滑稽にも、皆が自分に擦り寄ってきて当たり前だと勘違いしています。ですから、電車やレストランでも偉そうな態度を通しているというわけです。

 引用終わり

 

F-354につづく)

 

 

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-追記-

 この続きは2週間後に投稿します(F-354/vol.6)。その間、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス)を参考に、じっくりと考察してください

 

 次回の投稿(F-353)も「Multiverse」がテーマです。苫米地博士の最近の講義をまとめます。MCU的「Multiverse」が抱えるスコトーマを外し、“覚醒”するためのきっかけにしてください(こちらもどうぞ↓)。

 L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 

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F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 

 止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 

 これは“映画音楽の革命家”と称されるドイツ出身の作曲家 ハンス・ジマー(Hans Zimmer1957~)の言葉。映画監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve1967~)に向けて発せられたものです。

 

 

Hans Zimmer(2010)

Hans Zimmer2010年)

Wikipediaより引用

ハンス・ジマー - Wikipedia

 

 

 映画は「夢をかなえる方程式 I×V=R」を体感するための最高の教材です。

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 世間から遮断された真っ暗な空間で、大画面に映し出される臨場感世界に没頭することができます。そこに大音響&音楽が加わることで、臨場感はさらに高まっていきます。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

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一番臨場感が高いイメージが、その時の現実

 

映画を観ている間は、映画で描きだされる世界が現実です。さらに“名作”と呼ばれるような映画は、長きにわたって観た者の心に影響を与え続けます。皆さんにもきっと大切な映画があるはず。

(私にとってはこの映画↓)

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 心に残る映画は、劇中の音楽と一緒に記憶しているのでは。お気に入りの映画を思い出すと、映画に関連するメロディが聞こえてきませんか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 若い頃にたくさんの映画を観た私の場合、思い出す映画の多くでハンス・ジマーの曲が流れています。「The Last Emperor」(1987年)、「Rain Man」(1988年)、「Black Rain」(1989年)、「Driving Miss Daisy」(1989年)、「Days of Thunder」(1990年)、「Green Card」(1990年)、「Backdraft」(1991年)、「True Romance」(1993年)、「Cool Runnings」(1993年)、「The Lion king」(1994年)等々

 苦学生だった私が厳選して買い集めたサントラはジマーばかりでした。その事実に気づいたときの衝撃は、今もはっきりと覚えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 2000年代以降のジマーは、当時30代の映画監督 クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan1970~)とタッグを組みました。「Batman Begins」(2005年)、「The Dark Knight」(2008年)、「Inception」(2010年)、「The Dark Knight Rises」(2012年)、「Interstellar」(2014年)、「Dunkirk」(2017年)と6作品を担当。ノーランの11作目「Tenet」(2020年)の音楽制作も依頼されたそうです。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 ところが、ジマーはノーランのオファーを断りました。その時どうしても取り組みたい作品があったから。それが2021年に公開された「Dune: Part One(邦題『DUNE/デューン 砂の惑星』)」です。

 子どもの頃から原作のファンだったというジマーは、「Dune」に対し並々ならぬ思いを抱いていたそう。映画に合わせて公開された特別映像で、ジマーはこのように語っています。

 

 このような経験は初めてで、あれほど作曲したいと思った小説はありませんでした。親友でもあるドゥニは、ビジョンを持った映画監督です。その上、彼はマジックを私に仕掛けてきました。原作では、映画に不向きな“心の内面の独白”があります。監督は原作の物語のそういった面を、ナレーションに頼ったりせず、映像で紡ぐ方法を考え出しました

 

 この言葉からわかるのは、「もともと止められてもやりたかったが、監督の働きかけによりwantchallengeに変わった」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

challenge”とは、今のままでは絶対に不可能なことに挑むこと。そう、それは現状の外に設定したゴールに向かうことだといえます。ジマーの場合、「監督が映像で紡いだ『映画に不向きな“心の内面の独白”』を音楽で補完する」というもの。

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 コーチングのフレームで言い直すと、「個人的なwantが、縁起のつながりの中でさらなるゴール(Goal-Setting Through)になり、新たなエンドステートが生まれた」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *エンドステートはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ゴールに向かうエネルギーと創造性は、素晴らしい楽曲を生みだしました。「Dune」のスコアは、アカデミー作曲賞およびゴールデングローブ賞を受賞するなど、2021年を代表する映画音楽として評価されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

おそらく、ジマーの中にも「限界を超えた」という感覚があるのでしょう。それが「彼はマジックを私に仕掛けてきた」という言葉に感じられます。

L-136202111… -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 

 ここでいう「マジック」とは、「ゴールを引き上げ、さらにエフィカシーを高める働きかけ」のことであるはず。そう、「Dune」の監督 ヴィルヌーヴは、コーチとしての機能を果たしたということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エネルギーと創造性に満ちあふれるジマーは、「Dune」が劇場公開された後も楽曲製作を続けたそう。まだ続編が制作されるか決まっておらず、自分に制作依頼が来るのかもわからないのに。

 「Dune」公開後半年経った時点でも、ジマーは曲を作ってはヴィルヌーヴに送っていたそうです。そんなジマーに対して、ヴィルヌーヴはこのように問いかけました。「映画は劇場公開中なのに、まだ楽曲を送ってくるの?」。それに対するジマーの答えが

 

そうだよ。でもこれは2作目のインスピレーションとして使って欲しい。止められないんだ! これを聴いて、脚本を書く時のインスピレーションにしてほしい

 

 コーチの視点ですこし掘り下げると、ヴィルヌーヴがやり遂げた「『映画に不向きな“心の内面の独白”』の映像化」は共感覚(化)です。その「映像化」は、ジマーにより、さらに音楽に変換(補完)されました。これは共感覚(化)の強化といえるはず。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 そして、今度はジマーがヴィルヌーヴに「マジック」を仕掛けました。それが「これを聴いて、脚本を書く時のインスピレーションに」という音楽から映像(&ストーリーの中で登場人物たちが口にする言葉)への再変換。

それを見事に成し遂げたのが、今春(2024年)公開された「Dune: Part Two」です。

 

 圧倒的な映像と音楽を体感しながら、私はジマー&ヴィルヌーヴのコレクティブ・エフィカシーに触れた気がしました。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 ところで、続編の音楽について、ジマーはこのように語っています。

 

 本作は続編ではなく、連なる作品です。だから前作のスコアを書いた時点で、(続編では)モチーフをさらに発展させなければいけないと分かっていました。新しいモチーフを書くためには、古い考えを捨てるだけではいけないと強く意識して、発展させ、架け橋のように繋げなければいけませんでした

 

 これはゲシュタルトのこと。

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 もっというと、ゲシュタルトとゲシュタルトを「架け橋のように」つなげる“ゲシュタルトの統合”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ジマーのこの表現は、監督 ヴィルヌーヴと音楽 ハンス・ジマーの関係にも当てはまります。その双方向の関係性の中で生みだされるエネルギーと創造性は、まさに縁起力!

 F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 続編公開に合わせて公開された特別映像の中で、ジマーはこのように語っています↓

 映画『デューン 砂の惑星PART2』特別映像 (youtube.com)

 

 私は曲を書いたが、曲は単に旅の小さな一部でしかない。

 私を取り巻いてくれるチームが同じ言葉を話している それが大切だ

 

 やはり、ジマーの中には縁起の感覚があるようです。きっと中観を体得しているのでしょう。

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 ジマーの音楽を聴いていると、コーチングを高い抽象度次元で体現しているような感覚になるときがあります。今まで気のせいだと思っていましたが、あながち間違いではなかったようです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方 苫米地式ブレイン・アンチエイジング」(フォレスト出版、p161)より引用します。

御紹介するのは「脳の衰えを止めるもっとも簡単な方法」。1つめは「読書」、2つめは「新しくプログラム言語を覚えてパソコンのプログラムをつくる」こと。そして、3つめは

 

 

楽器演奏はあなたの脳の抽象度を高める

 さて、最後の3つめは、5線譜の楽譜にもとづいた楽器の練習です。

 まず、楽器は選びません。

 ピアノが家にある人はピアノでいいし、手軽に扱うならギターは最適です。練習場所に困らないのなら、チェロやコントラバスでもいいし、管楽器でも構いません。

 音楽のジャンルは、クラシックです。

 なぜかといえば、あくまで抽象思考の訓練のための楽器演奏ですので、5線譜の楽譜を見ながら練習を行う必要があるからです。その点を、ちょっと説明しておきましょう。

 いうまでもなく、5線譜は抽象化された言語です。楽譜には、音階、調号、音名、音の長さ、和音、リズムなど、曲を構成するすべての要素が、抽象化された言語(記号)として書き込まれています。

 演奏するとき、脳は楽譜という抽象空間を手足の運動という物理空間に移す作業を行います。抽象化された言語をインプットし、それを身体の運動にアウトプットするわけです。

 情報空間を物理空間に結びつける、この脳の作業は、たいへん抽象度の高い作業です。楽譜を見ながらの練習は、脳の神経ネットワークを猛烈に働かせるだけでなく、神経ネットワーク同士の新たなコネクションをも生み出してくれます。

 いっぽう、譜面といっても、ロックギターの教本によく使われているTAB譜では、こうはいきません。

 じっさいにTAB譜を見ればわかると思いますが、そこにはギターのフレットと弦が描かれていて、どのフレットのどの弦を押さえるか、ご丁寧に指の形まで書いてあります。つまり、TAB譜は、曲を抽象化して記述したものではなく、曲を具体化して記述したものなのです。

 TAB譜でギターの練習をしても、脳の神経ネットワークは働いてくれません。当然のことです。見ているとおりに指の形をつくるだけでいいからです。

 同様に、耳コピーで行うギター練習も、神経ネットワークを働かせる効果はほとんどありません。耳で聞いたものを身体の運動に変換する作業は、抽象度がそれほど高いとはいえず、IQに与える影響は軽微なのです。

 5線譜で練習するなら、音楽のジャンルはクラシックが適しています。

 何といっても、クラシックなら楽譜が豊富にあります。初心者にもやさしい練習曲もたくさんあります。

 対して、ジャズやロックでは楽譜を手に入れるのも一苦労です。勢いに任せて我流でがんがんやることが当たり前になっていますから、初心者向けの練習曲も豊富には用意されていません。

 一番の目的は、楽器がうまくなることではなく、脳の神経ネットワークを活性化させることです。その点、クラシックはほかのジャンルに比べてはるかに取り組みやすく、効果も出しやすいのです。

 以上がIQを高めるための苫米地流メソッドで、この3つの方法は、いずれも私がかれこれ40年にわたって実践してきたことです。

 あなたはいま、40年の実践という事実を知って、「私は手遅れかもしれない」と感じたかもしれませんが、いまからでも決して遅くはありません。今後の人生に3つの方法をしっかりと取り入れて、不断に脳の若返りを目指しましょう。

 あなたがいま20代であっても、30代であっても、40代であっても、あるいは50代であっても、方法の実践は必ず目を瞠るような効果をもたらしてくれるはずです。

 あなたのIQは高まり、精神と肉体は若返り、死のタイミングはぐっと先延ばしされることでしょう。

 引用終わり

 

 

「脳の衰えを止めるもっとも簡単な方法」の、1つめは「読書」、2つめは「新しくプログラム言語を覚えてパソコンのプログラムをつくる」こと、3つめは「楽器演奏」。

私は、「楽器演奏」の代わりに、ジマーの音楽で「神経ネットワークの活性化」に取り組んでいます。共感覚をフル活用しながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

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-追記-

 「Dune: Part Two」の楽曲の中で、ヴィルヌーヴが「ポールのチャニに対する愛を表すラブソング」「胸が張り裂けてしまいそうな、史上最高に美しい愛のテーマ」「ハンスが書いた楽曲の中でも最も美しい楽曲の一つ。初めて聴いた時は、思わず涙がこぼれた」と語った曲がこちら↓

 Dune: Part Two Soundtrack | A Time of Quiet Between the Storms - Hans Zimmer | WaterTower (youtube.com)

 

 この楽曲について、ジマーはこのように語っています。

 

 本作において、私はチャニとポールの“愛のテーマ曲”は作りたくなかった。2人の恋愛は平凡ではないからです。でも、それは物語の中心でもあります。チャニが、この不毛の惑星を愛する方法をポールに示し、それを通してチャニ自身の強さを示すような、楽曲を目指しました

 

 やはり、ジマーの中には縁起の感覚があるようです。

 L-03520204月シークレットレクチャー -04;エフィカシーとは縁起の結実の確信

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26686871.html

 

 

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Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

 

「共感覚」に関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、3回に分けて回答いたします。まずは“理論編”から。

 

 vol.1;理論編

 

 

Q:苫米地英人先生の本やYou Tubeで学んでいます。「共感覚」に取り組んでいるのですが、なかなかうまく実践できません。どうやったらうまくできるでしょうか?

 

A1:共感覚とは、「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のことです。

具体的には文字や音が色として感じられたり、匂いに感触が付随したりする現象のこと。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じる「感覚の相乗り状態」をいいます。

 

 共感覚を利用すると「臨場感を高めて(I×V)、リアリティを合成(R化)」しやすくなります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

通常は、脳の視覚野と聴覚野が重なっているとか、映像や音が抽象度の高い情報として処理される際に混同されるというような先天的な感覚の性向のことを指します。例えば「絵を鑑賞していると、その絵の中にある音楽が聞こえてくる」という感じ。

ところが、苫米地博士は「共感覚は意図的に獲得できる」と話されています。それが「後天的共感覚生成」。そのポイントが「抽象度」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 共感覚を利用すると認識精度が上がり、臨場感が増し、リアリティが上がります。わかりやすく表現すると、「より微細な構造がしっかりと感じられる」という感じ。

その結果、「臨場感を高めて(I×V)、リアリティを合成(R化)」することができるようになるのです。より自然かつ強力に。

F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

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 ふつうは抽象度が上がると、臨場感は下がります。抽象度が上がるほど具体的情報量が減っていき、文字どおり“抽象的”になるからです。

 ところが、共感覚を用いると、抽象度と臨場感を同時に上げることができるようになります。無意識のうちに。

 (「意識」「無意識」とRAS&スコトーマの関係について、こちらでどうぞ↓)

 Q279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

先ほどの「絵を鑑賞していると、その絵の中にある音楽が聞こえてくる」でいうと、色情報からなんらかの特徴を抽出することが「抽象度を上げる作業(抽象化)」です。

情報量を減らしながら特徴を抽出したら、その特徴を音情報にマッピングしていきます。それがもとの情報の本質を維持しながらの「色→音」「絵→音楽」という変換。

 

 このように「“ものごと”の何らかの特徴を抽出して、別の感覚で表現する」ことは、物理情報のひとつの抽象化作業だといえます。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 この共感覚化の作業を繰り返していると、無意識が“現実”だと認識している物理空間から切り離され、自由に世界を認識できるようになります。それは「深い変性意識状態になることで、情報空間を自在に移動できる」ということ。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のことです。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが“Rゆらぎ”。

つまり、共感覚化は“Rゆらぎ”のひとつの実践方法だということ。

 Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス p93、開拓社より再販)より引用します。「共感覚」という概念を意識に上げながら読み進め、クリアなゲシュタルトを作りあげてください(connect the dots)。そのプロセス自体が“Rゆらぎ”となるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

後天的共感覚の生成法

 呼吸による変性意識の生成ができるようになったら、次はマインドエンジニアリングする際に重要な技術「後天的共感覚生成」に挑戦していただこう。

 共感覚というのは、以前、山下篤子氏の訳書「共感覚者の驚くべき日常」などでも話題になった、先天的な感覚の性向である。本来の感覚とは別の感覚が伴う現象で、文字や音が色となって感じられたり、匂いに感触が付随したりする。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じるのが「相乗り」しているような状態、これが共感覚だ。

 この感覚の持ち主は、十万人に一人の割合といわれている。実は、私もたまたま先天的な共感覚者で、いまだに小学校の音楽の先生の声が紫色でツルツルしていたとか、別の先生は銀色でとがった三角に見えたという記憶がある。

 共感覚になる原因は、視覚野や聴覚野などの情報処理器官が重なり合っている可能性が指摘されているが、詳しくはまだ解明されていない。

 さて、この共感覚。先程、先天的なものだと述べたが、実は誰でも練習すればある程度の共感覚を持てるようになる。これは私が、過去に洗脳護身術を指導してきた経験から分かったことだ。この共感覚は、相手の内部表現を操作するときに非常に役に立つ。相手が「見ている」「触れている」感覚を変性意識下で作り出せば、それを操作しやすくなる。また、共感覚をマスターすれば、数学やディベートといった複雑で抽象的な作業に役立ち、絶対音感覚も視覚的に体得できるようになるだろう。

 では、さっそく共感覚の生成法を解説していこう。ここでの共感覚の生成とは、「あらゆるものを視覚化する」ということだ。音、感情、命題、論理などすべてを視覚化するのである。そして、最終的には視覚化したものを触覚化できるようになっていただきたい。

 とりあえず、皆さんに練習してほしいのは、音の視覚化である。まずは、逆腹式呼吸を使って変性意識を生成する。それから座っている状態で聞こえる音を一つ一つ、心の中で列挙していく。すると色々な音が聞こえてくるはずだ。エアコンの音、外の喧騒、隣の部屋から聞こえる音楽。そして、聞こえる音の一つ一つに色や形、触感を付けていく。例えば、私は連休の旅先で、小さなノートパソコンで原稿を書いているのだが、ハードディスクが細かく無数に並べられた先のとがった鉛色の小さな三角形の上に、黄色いザラザラな布を被せた音を出していて、先程から気になっている

 最初はよく分からないだろうから、感じたままで結構だ。「このエアコンの音は、薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音だ」といった感じである。そしてそれを「薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音」として実際に見てほしい。変性意識が生成されていれば可能なはずだ。このように、周囲で聞こえる音を色や触覚、形などで見ていってほしい。匂いを加えると、さらに効果的だろう。

 次に感情を視覚化してみる。変性意識状態を維持したままで、目の前にいる人の顔から得られる感情を色や形、触覚で表現し、その人の顔に重ねて見るようにする。悪意のある感情は、どす黒く渦巻いた異臭感があるかもしれない。逆に優しく穏やかな顔の前には、滑らかな球形をした薄いピンクのボールが見えるかもしれない。我々はちょっとした表情の変化、目の動きから相手の感情を読み取ることができる進化した動物だ。ただ、相手の感情を操作するためには、視覚化、触覚化して操作しやすい状態に持っていかなくてはならない。このため、感情を共感覚的にとらえていく必要があるのだ。

 音の視覚化、感情の視覚化に成功したら、最後は気の視覚化に挑戦しよう。ここでは気という概念をあえて定義しない(詳細は第4章)。気功師が言及している「気」。そんなものが実際にあると考えるくらいでいいだろう。つまり、相手の感情状態のみならず、心身の健康状態を外部から感じられる気配のようなもの。これを気とする。

 とりあえずは、自分の手の指先をよく見て、そこから出ている気の色や形、触感を指の周りに表現してみてほしい。気功師のように気を出したり、信じたりする必要はない。もし、自分が中国の超人気功師のように気を出せたら、こんな感じだとイメージすればいいのだ。白く、煙のようにもやもやした感じだろうか。それとも、赤く燃え上がっているような感じだろうか。実際にあってもなくても、指の周りにそれが見えてくるまで練習していただきたい。

 以上の技術をマスターすれば、相手の内部表現を操作するとき、自分のイメージを見せるだけでなく、実際に触覚や味覚などのあらゆる感覚に臨場感を持たせることができるだろう。

 引用終わり

 

 

この共感覚は、相手の内部表現を操作するときに非常に役に立つ。相手が「見ている」「触れている」感覚を変性意識下で作り出せば、それを操作しやすくなる

 

 私たちが「実際に存在している」と思っている現実的な物理世界は、本当の意味での物理的現実世界ではありません。「見る(視覚)」「触れる(触覚)」といった五感により、リアルタイムに情報を取り入れ、脳がそれらを再構成して認識している世界です。

 つまり、物理世界とは、イメージの中にある仮想の情報世界。

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だから、すべてが内部表現(IRInternal Representation)だといえ、すべてが情報だといえます。それを理論化したものが苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

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 すべてが情報だからこそ、私たちは認識している世界(一人一宇宙)を書き換えることができます。

 Q-246:続・気楽に生きたいのですが… -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

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 イメージの中の仮想世界こそが人が認識している世界である以上、この仮想世界をゆるがすことで現実世界をゆるがすことができる

 

 そのためにあるのがコーチングで、その実践のための技術のひとつが共感覚です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

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Q-370につづく)

 

 

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F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-326~:最近、「記憶が抜ける」ようなことが続いています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425355.html

 

 

洗脳護身術

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Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです。

セルフトークの一部がアファメーションでしょうか?

発する言葉を管理するのがセルフトークの管理だと思っていたのですが、下記、動画(←残念ながら、現在は視聴できなくなっています)によりますと、苫米地博士は「言葉にならないものも管理するように心がけなさい」と仰っています。

そうしますと膨大な量になりますし、まずはラベリングから始めて、ネガティブな情動に気づき、徐々に減らしていくという方向性でいいのでしょうか?

 

 

A:御教示いただいた動画を確認いたしました。私自身大切なことを学び直すいい機会となりました。ありがとうございます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

動画の中で、苫米地博士は「セルフトークは広い意味でのアファメーション」と表現されています。ここでいう「広い意味」とは、「抽象度を上げると」という意味。抽象度を上げるほど、具体的な情報量は減りますが、潜在的な情報量は増えていきます。「潜在的な情報量」を「可能性」「可能世界」と置き換えると理解しやすいかと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

私のイメージとしては、無意識も含めた思考そのものが「セルフトーク」で、意識にあげてゴール側のコンフォートゾーンを言語化する技術が「アファメーション」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

抽象度でいうと、セルフトーク>アファメーション。セルフトークがアファメーションを包摂している感じです。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 以下、苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社、p292)より引用します。「無意識も含めた思考そのものが『セルフトーク』」の“意味”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

マインドの教科書

 

 

思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 人が思考する時の言葉・映像・感情からなる3つの要素。

 

 人間は「言葉(Words)」と「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」という3つの軸によって思考しています。私たちは「言葉」を使って考えます。その言葉が「映像」を想起させます。そして、その映像は「感情」を生み出します。人間は、この3つの軸で常に自分自身に話しかけています。この3つの軸による思考を「セルフトーク」といいます。

 この思考体系は、別の言葉では「アファメーション」ともいいます。アファメーションとは「事実として認識したことを宣言する」ことです。「信念について述べる」こととも言えます。ここでの「事実」とは実際の事実とは限りません。人間の『無意識』は、自分自身に事実として認識したことを真実としてそのまま受け入れます。

 アファメーションのプロセスは、人間がこの3つの軸で思考することを応用した技術です。

 引用終わり

 

 

 アファメーションのプロセスは、人間がこの3つの軸で思考することを応用した技術

 

 3つの軸で思考すること」がセルフトーク。「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」が含まれていることからわかるとおり、脳の言語野(運動:前頭葉、感覚:側頭葉)での情報処理に限らず、視覚野(後頭葉)や大脳辺縁系なども含む脳全体の情報処理がセルフトークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 対して、アファメーションは「3つの軸で思考することを応用した技術」。抽象度が上がる方向性の理論に対して、技術はより具体的なものです。抽象度の低い情報空間(その底面が物理空間)で「役に立つ」ことを目的としているのが技術であるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 アファメーションは「信念について述べる」こと。ここでいう「信念」とは、「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

アファメーションという技術を用いた「役に立つ」とは、ブリーフシステムを「現状(←過去の記憶でつくられている)」から「ゴール側(←未来の記憶でつくる)」に書き換えることだといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 ここからはとくに重要な部分です。ゆっくりと読み進めてください。

 

 

 苫米地博士は「オーセンティック・・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp104)の中でこのように書かれています。

 

 ブリーフシステムを変えるときには通常、言語を利用します。言語によってスコトーマをコントロールするわけです。

 といっても、コーチがクライアントに対してさまざまな指示を出すということではありません。

 

 この部分はクリアですか?

 

 「コーチングは非言語」であり、言語でコントロールすることは厳禁です。そもそもコーチがクライアントをコントロ-ルすること自体がNG。コーチはクライアントのコンテンツには一切関わりません。

それなのに「言語を利用する」「言語でコントロールする」というのは?

 

 以下、「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp111)より引用します。「ブリーフシステムを変えてスコトーマをコントロールするのに言語を利用するが、言語でコントロールしてはいけない」をしっかり理解してください。Feel

 

 

◎ブリーフシステムを変える“言葉”

 本当のコーチは基本的にブリーフシステムを変えるためにおしゃべりなんかしません。しない理由は明白で、効果がないことを知っているからです。

 仮に、コーチがセッションの途中で「その生き方は間違っています。そのゴールは間違っています」と言ったとしましょう。実際にはそんなことをコーチは決して言いませんが、仮に言ったとしても、それを聞いたクライアントがコーチの言う通り、生き方を変えるでしょうか?

 十中八九変えないでしょう。

 他人から「生き方を変えなさい」と言われて「はい。変えます」と即答する人はいないのです。上手な言い方をすればいいとか、話し合うことで答えが見つかるなどということはありません。他人の言葉では人は変わらないのです。もし変わったのであれば、それは誘導です。

 では、誰の言葉なら変わるのでしょうか?

 変わるのは、自分の言葉です。自分が心から「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」と思うからこそブリーフシステムは変わるのです。

 私がさきほどから言っている“言葉”とはコーチの口から出る言葉ではありません。クライアントの内なる言葉=内省言語のことを言っているのです。

 コーチの仕事とはクライアントの内省言語を喚起させることなのです。

 さきほどから言っているように「さあ、これからゴールを設定しましょう。ただし、ゴールは現状の外ですよ。どんなゴールを設定しますか?」と質問したところで明確な答えは返ってきません。

 仮に返ってきたところでほぼ現状の内側です。そこで現状とは何かを説明しても、やはり同じです。現状の外側は現状の内側にいる限り、見えないのですから、やはり変えられません。

 ですから、コーチが語りかける言葉は無力なのです。いえ、これはコーチに限ったことではありません。セラピストやカウンセラー、精神科医にしても変わりません。言葉で他人は変わりません。

 催眠術師の言葉で味覚が変わったりするのは、被催眠者のほうに催眠にかかりたいという意識があり、催眠術師も彼らの気持ちを理解しながら術を進めているから味覚が変わるのです。

 しかし、コーチングではクライアントを現状の外側に引っ張り出そうとします。現状とは言葉を換えれば慣れ親しんだ場所です。そこから出ていかせようとすれば、強烈な反動が意識でも無意識でもやってきます。

 その反動をコーチが言葉でひっくり返してクライアントを現状の外側に誘導するなんてことはできないのです。

 私が常々、「コーチングは非言語ですよ」と繰り返すのは、これが理由です。

 引用終わり

 

 

 変わるのは、自分の言葉です。自分が心から「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」と思うからこそブリーフシステムは変わるのです

 

 厳密にいうと、「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」はセルフトークの第3段階。その段階(決意)のままであれば、ブリーフシステムを変えることはまだまだ難しいでしょう。

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 それほどまでにブリーフシステムを変えることは困難なこと。だから、本物のコーチ(Authentic Coach)との縁が重要です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 ところで、動画の中で博士が仰っていた「言葉にならないもの」とは何かクリアですか?

 

そうです。「言語抽象度を超えたもの」ということ。別の表現でいうと「超言語」「超論理」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 「夢をかなえる方程式 I×V=R」でいうと、その「超言語」「超論理」が「I×V」のポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ブルース・リー(←ご存じですか?)の有名な言葉「Don’t think, feel!」でいえば、「feel」の部分。それが「3つの軸で思考すること」であるセルフトーク。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 反対に「I×V=R」のR化(実装)のためには言語や論理が必要です。つまり、不言実行(あるいは非言実行)だけではなく、「有言実行」も重要だということ。

 Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

まとめると

 

抽象度を上げる方向性 =超言語、超論理 … I×V ←思考(超言語・映像・感情)

抽象度を下げる方向性 =言語、論理 … R化(実装) ←アファメーション

それらを同時並行的に行うことが「セルフトークのコントロール」

 

という感じ。そのように私は理解しています。

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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オーセンティック・コーチング



L-150202111月医療系研修会 -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33760483.html

 05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 

 

 生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する

 = 自らを深い変性意識状態にする

→ 相手と目を合わせる

→ 相手は変性意識化してしまう

 

 苫米地博士が開示されたこの奥義は、恐怖と不安のマネジメントにも活用できます。動物的な大脳辺縁系優位になるのを防ぐ予防法として、あるいは「ファイト・オア・フライト」の状態から人間的な前頭前野優位に戻る(戻す)技として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、抽象度を下げて、より具体的に確認していきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 人間においては、網膜(目)からの視覚情報が視覚野(大脳の後頭葉)に向かうメインルートだけではなく、直接扁桃体に向かうサブルートが存在しています。そのため視覚野の機能を失っても、扁桃体で人の表情を判断することができます。

つまり、「人は無意識に他人の表情を分析し、記憶と照らし合わせながら心を推測している」ということ

 

 視覚野に障害がある(=目が見えない)患者さんを対象にした英ウェールズ大学の研究によると、相手が無表情な場合は「対象が男性か女性かに関係なく、感情を読み取りづらい」といった傾向が確認されたそう。目が見えないのですから当然です。

ところが、明確な感情(怒り、喜び)を示した人の顔を見せた場合、単なる当てずっぽうを上回る正解率を示したそう。悲しい顔とうれしい顔、怯えている顔と幸せそうな顔といった感情表現の場合でも、ほぼ同様の確率で正解したそうです。目が見えないはずなのに。

 F-045:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから 中編:ブラインドサイト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11294790.html

 

ちなみに、人の顔を動物の顔に置き換えると、襲いかかろうとしているのかどうかなどを見分けることができなかったと報告されています。どうやら表情から感情を読み取る力は人と人の間に限定されるようです。

Q-233~4:「財布を娘に盗られた」といったvol.4~5:ユマニチュードの5つのステップ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27962873.html

 

 繰り返しますが、私たちは無意識に相手の表情を読み取り、記憶と照合しながらその状況を評価しています。それは「ファイト・オア・フライト」のジャッジのためともいえるはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

 

 生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する

 = 自らを深い変性意識状態にする

→ 相手と目を合わせる

→ 相手は変性意識化してしまう

 

 だから、自分自身が常にリラックスし続け(変性意識状態)、和やかな表情(和顔施)で、相手と目を合わせること(眼施)には、とても大きな意味があります。それは扁桃体に働きかけて、相手を人間らしくする(=前頭前野優位)ということです。

 F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

 反対に、相手の怒りや悲しみの表情を見ることで自身の扁桃体が発火すると、情動(その多くは辛い系)を伴った記憶が増幅されながら引っ張り出され、大脳辺縁系優位になってしまいます。

その時の状態は、自律神経の働きでいうと「交感神経優位」、コーチングでいうと「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から外れた状態」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

そのような状態では、“ストレス”は高まるばかり。もちろん、IQは低下します。進化の過程に例えると、サルやゴリラレベルに一時的に退化してしまう感じです。だから

 

自分自身が徹底的にリラックスし続け(変性意識状態)、和やかな表情(和顔施)で、相手と目を合わせ続ける(眼施)

 

相手がリラックスしている皆さんの表情から喜びや楽しさ、うれしさといった情動を読み取ると、扁桃体の発火は起こらず、穏やかな前頭前野優位の意識状態が伝わります。ホメオスタシスの同調性により。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

仮に相手が何らかのストレス状態にあったとしても、楽しそうな表情を見ることで「ファイト・オア・フライト」から脱しやすくなるはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

 医療や介護の現場には、「〇〇さんを見るだけで気分がよくなる」「〇〇さんといると、とても落ち着く」といわれるヒーラーが必要です。

 Q-342:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい<前編;ヒーラーの視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32449644.html

 

では、そんなヒーラーになるためにはどうすればいいのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「一瞬で相手をオトす洗脳術」(マキノ出版、p21)より引用します。リラックスをさらに深め(=変性意識化=V↑)、和やかな自分の姿をしっかりイメージしながら(I)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

心は伝播する

 内部表現の書き換え、つまり一目ぼれは、「変性意識」のときに起こります。変性意識とは、臨場感を感じている世界が物理的な現実世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指します。

 もちろん、現実世界の臨場感がまったくなくなるということはありません。現実世界よりも、仮想世界の臨場感がより強い状態のことです。

 映画を見ているときや夢を見ているときなどがそうです。

 催眠状態も変性意識のひとつの状態です。この意識の変性度の高い状態が、一般的にトランス状態といわれています。

 内部表現は、物理的な現実世界だけでなく、仮想世界にも臨場感を強く感じます。

 たとえば、映画でビルが爆破されるシーンを見たとき、ドキッとします。実際に生体レベルで心臓がドキッとする。また、小説の中の感動的な一節を読んでいると、本当に涙が流れてくる。

 これらは変性意識にある状態だといえるでしょう。

 こうした変性意識下でほかの人と同調すると、内部表現の情報は伝達します

 再度、映画を例に話していきましょう。

 2次元のスクリーンに映る俳優たち。そのひとりである俳優が、役柄になりきって強い哀しみに打ちひしがれた演技をします。このとき俳優は、人生でもっとも哀しかった思い出を記憶から引っ張り出し、涙を流したとします。

 すると、観客にもその哀しみが伝わり、俳優と同じように涙を流します。

 -これこそが、同調です。哀しみという強い内部表現が、ひとりの俳優から、その映画を見た全世界の観客たちに伝わっていく

 内部表現はなぜ同調して伝達するのか、そのからくりは現代の科学では説明できません。

 しかし、この事実は、名だたる演技理論のバックボーンとなり、たくさんの名優が実践しています。その演技理論とは、「メソッド演技法」といわれています。

 19世紀、ロシアの演出家であるコンスタンチン・スタニスラフスキーが提唱し、20世紀の演劇論に大きな影響を与えた演技法に「スタニフラフスキー・システム」があります。

 そのスタニスラフスキー・システムを、リー・ストラスバーグが「メソッド演技法」として体系化しました。リー・ストラスバーグは、世界を代表する演劇学校であるニューヨークに拠点を置くアクターズ・スタジオの創始者です。

 アクターズ・スタジオは、ポール・ニューマン、ジェームズ・ディーンから、ジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ、アンジェリーナ・ジョリーら、錚々たる名優たちを輩出し続けています。

 演劇にかかわる者ならば、このメソッド演技法を知らない人はいないでしょう。メソッド演技法とは、シーンに合わせて、俳優が自分の実人生から最も強烈な記憶を引っ張り出してくる演技法です。つまり、強い内部表現を伝達するための方法なのです。

 そうした俳優の演技を見て、私たちは泣いたり、笑ったり、怒ったりします。そうした感情の動きこそが、俳優たちの強い内部表現の現れが、あなたに伝達したという証なのです。

 自分の記憶にリアルな臨場感を持たせると、観客も同じ臨場感を感じるということが「同調」です。

 スタニスラフスキーは、それを「プラーナ」と呼びました。プラーナとは、東洋医学でいう「気」と同じだと考えればいいでしょう。

 気は、物理エネルギーではありません。「気を送る」とは、「情報空間における書き換え」を意味します。

 単純に相手と自分が臨場感空間を共有すると、なぜか自分の書き換えた内部表現が相手に伝わります。もちろん、正確に伝わるわけではないにせよ、かなりの部分が伝わります。

 私はそのことを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)の同調」と呼んでいます。物理的な情報だけでなく、情報的な情報も同調するのです。

 引用終わり

 

 

 自分の記憶にリアルな臨場感を持たせると、観客も同じ臨場感を感じる =気(プラーナ)

 

 それがヒーリングの秘訣。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 相手を自然に笑顔にする「和顔施」や「眼施」は、自分自身が心から笑顔でいられるからできます。心から笑顔でいられるのは、もちろんhappyだから。

 

 そして、いつもhappyなのは

 

L-151につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

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F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

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Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

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Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

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一瞬で相手をオトす洗脳術

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L-124202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 

 

 心豊かに働き、心豊かに生きる

 

 私にとっての「心豊か」とは、幸福(well-being)のこと。

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。その秘訣についてお伝えします。

 F-176:“幸福(well-being)”とは?… -1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 前回は「なかなかゴールが見つからない」というときに意識に上げることについてお伝えしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それはバランスホイール。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 人生のあらゆる領域(カテゴリ)を“同時に見る“感覚を維持していると、人生全体をひとつととらえることができるようになります。

 それは各領域(カテゴリ)のゲシュタルト(=部分)が統合され、人生という大きなゲシュタルト(=全体)が構築されたということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、“人生”に対する理解が深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 抽象度が上がるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すると、ますますスコトーマが外れ、縁ある人々の“人生”も見えるようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 縁起空間中の様々な“人生”を“同時に見る“感覚を維持していると、それらを“ひとつ”ととらえることができるようになります。それが「antiwith」という感覚。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その感覚(with)のまま様々な“人生”をすべて包摂するゴールを設定すると、もっと心豊かに働き、さらに心豊かに生きることができます。

 私の好きな表現でいうと“無敵”。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味-1~3

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

以下、苫米地博士の著書「ため息をやめれば年収1億円への道が開ける」(宝島社、p187)より引用します。“無敵”をイメージしながらお読みください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

ドリームサポーターはゴールを共有する人

 1億円を稼ごうとしたら、1人ですべてを行うことは難しいため、チームで動く場合が多くなります。そのとき、全員が“1億円稼ぐ”というエフィカシーを持っていること。これが「コレクティブ・エフィカシー(集合的エフィカシー)」です。チームのパフォーマンスを上げる最大の要因は、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうかにかかっています。

 ハーバード・ビジネス・スクールと米TPIの合同統計によると、コレクティブ・エフィカシーがある会社とない会社の10年間の追跡調査を行ったところ、売り上げの差は2~3倍程度でしたが、利益率では750倍の違いが生まれたという結果があります。

 コレクティブ・エフィカシーを生み出すのは、“ゴールの共有”と“結果としてのラポール(心理的連帯感)”です。リーダーと集団がゴールを共有すると、高いコンフォート・ゾーンも共有され、ラポールが生まれます。まずはリーダーが“レベルの高いゴールを設定”し、“チームのみんながそれを達成できると思う”ことが重要なのです。

 コレクティブ・エフィカシーが高まると、仲間の連帯感は自動的に生まれます。人は、コンフォート・ゾーンで臨場感空間を共有すると、仲間意識が芽生え、仲良くなるようにできているのです。

 臨場感を共有している人たちの中で、その場の臨場感を支配する者だけが持つ特別な位置を「ハイパー・ラポール」と言います。ゴールが共有され、コンフォート・ゾーンが共有されるほど臨場感が強ければ、そのリーダーはハイパー・ラポールを持つことになります。

 まずは、自分のチームに対してハイパー・ラポールを作りましょう。そうすれば、より強いチームになります。そして、それができたならば、次は消費者に対してハイパー・ラポールを作るのです。消費者と臨場感を共有するということは、自分たちの生み出した商品(=付加価値)に対して、消費者が自分たちと同じように愛着を持ってくれることを意味します。もちろん、この臨場感の共有がなければ、商品は売れません。

 このように、チームのハイパー・ラポールを作り、消費者に対してもハイパー・ラポールを築ければ、周囲はすべて「ドリームサポーター」となり、足を引っ張るドリームキラーはいなくなります。一度、この状況を作り、ドリームサポーターを集めることができれば、1億円はすぐ手の届くところにあるのです。

 

 リーダーと集団がゴールを共有すると、高いコンフォート・ゾーンも共有される

 引用終わり

 

 

 コレクティブ・エフィカシーを生み出すのは、“ゴールの共有”と“結果としてのラポール(心理的連帯感)”

 PM-02-02:エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールがエネルギーと創造性を生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 さらには、ゴールがあり続けるから、ゴール達成に必要な縁(T)がつながり(=スコトーマが外れる)、不要なこと(Nil)や雑念(D)が気にならなくなります(=スコトーマに隠れる)。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 共有するゴールの実現を確信する人数が増えるほど、その効果は増大していきます。それがコレクティブ・エフィカシーです。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 つまり、「共有するゴールのイメージ(I)×コレクティブ・エフィカシー(V)×共有する人数(一宇宙/Universe)=R」という“夢をかなえる方程式”の強化版が、「antiwithwell」の秘訣!

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 それでは今講義のメインワークを行いましょう。

 

<ワーク> 働く仲間とゴールを共有する

 

     まずは自分の職業のゴールをイメージしてください

(イメージできない方はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 

     そのゴールを職場のゴールと重ねましょう

*職場のゴールが不明瞭な場合は理念等から想像してください

*多くは理想的な現状です。「今は絶対ムリだけど、達成できたら最高!」といったものを気楽にイメージしてください

*職業のゴールとは「役に立つ」「機能を発揮する」こと。「収入を増やす」といったファイナンスのゴールとは明確に切り分けてください↓

Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

     自身のゴールと職場のゴールを重ねた意識状態で、仲間のゴールをイメージしながら共有してください

*最初は共通事項(最小公倍数のイメージ、LUB)を探す感じで取り組んでください

例:栄養士「おいしく食べて回復」

  介護士「誤嚥なく安全に食べて回復」

  リハ担当「しっかり訓練し回復」

  →LUB「おいしい食事がしっかり身につきどんどん元気になっている」

*「ゴールは人に話さない」が原則ですが、あえて言語化して共有するのもあり

例:患者さん&御家族の“夢実現プロジェクト”↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15237057.html

 

 

 「心豊かな未来」を、ともに生みだし、ともに楽しむためのワークです。気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

L-125につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

このように、チームのハイパー・ラポールを作り、消費者に対してもハイパー・ラポールを築ければ、周囲はすべて「ドリームサポーター」となり、足を引っ張るドリームキラーはいなくなります

 

 ドリームサポーターで終わらないのが苫米地式。

 苫米地博士は、じつは、「ドリームサポーターにもなってはいけない」とおっしゃっています。博士に学ぶ私たちが目指すのは「ドリーム〇〇〇〇」!

 こちらでどうぞ↓

 Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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