F-074:「糖尿病リスク予測ツール」に思う vol.4AI時代に求められるもの

 

 「糖尿病リスク予測ツール」をテーマに、4回に分けてお届けします。

 

 F-071vol.1)は、医師の視点で、国立国際医療研究センター(NCGMNational Center for Global Health and Medicine)が開発した予測ツールを紹介しました。未確認の方はぜひ(F-071の)文末のリンクからアクセスし、予測ツールをお試しください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15236875.html

 

 残り3回は、コーチの視点で、「糖尿病リスク予測ツール」について考察します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15394923.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15548671.html

 

 

 このシリーズで御紹介している「糖尿病リスク予測ツール」を、国立国際医療研究センター(NCGM)が最初にウェブサイトで公開したのは20181024日でした。

ところが、翌日には公開中止となりました。厚生労働省から「医薬品医療機器法に触れる可能性がある」と指摘を受けたからです。

 

 指摘を行った厚労省 医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課は、「個人の健診結果からその人の糖尿病発症リスクを評価し、それを本人に伝えることは診療行為に当たる可能性がある。これを目的としたツールも医療機器プログラムに該当する可能性がある」とコメントしています(医療維新 2018116日配信記事より引用)。

 

 つまり、「医師が行うべき診療行為に関わる(可能性がある)からダメ」ということ。

 

 さらに厚労省の担当課は、「(ツールの)開発者が診断を目的としていなかったとしても、第三者が診療行為を目的としていると取りかねない表現だと問題になる可能性がある」としています(同引用)。

 

 「診療目的ではなくても、第三者にそのような誤解を与えるものはダメ」ということです。

 

厚労省の指摘を受け、国立国際医療研究センター(NCGM)は診療行為との誤解を与えかねない文言について修正を行ったそうです。その結果、「糖尿病リスク予測ツール」は再公開の運びとなりました。

 

 

私はこの経緯を知り、従来の人間の仕事が人工知能(AIArtificial Intelligence)に置き換わっていく一例だと思いました。

 

AIは医療現場にも広がろうとしています。

 

例えば、先日(2019225日)オリンパスは内視鏡と組み合わせて大腸がんなどの早期発見に使うAI診断ソフトウェアを発売すると発表しました。

 大腸のポリープががんになる恐れのあるものかどうかを診断するには熟練した技術が必要です。熟練医以外の検査では7割前後の診断率なのに対して、AIの診断率は9割以上で熟練医と同等だそうです。

 さらに、従来の検査時には採取した組織の精密な検査(病理検査)まで必要とすることが多いのですが、AIの導入によりその手間とコストをカットできる可能性があるといいます。患者さんにとっては出血のリスクが減り、検査時間が短くなるというメリットがあります。社会的な視点でみても、深刻な病理医不足問題を解決するきっかけになるはずです。

 

 他の例を挙げると、国立がん研究センターは関連病院までを含む薬剤部等の多施設共有データベースの構築とAIを活用した問い合わせシステムの構築を目指しています。対話形式で情報が得られるAI質疑応答システム(AIチャットボット)のもととなるのはIBM Watsonです。

 

 AIや自動化により、これまでの仕事の形はダイナミックに変化していきます。もちろん医療以外でも。

 

 では、そんな時代に向けて、私たちはどのような準備をするべきなのでしょうか?

 

 

 私の答えは、「マインド(脳と心)について学び、コーチングを実践する」です。

 “現状の外”にゴールを設定し、そのゴールに向けてエネルギーと創造性を発揮し続けると、新たな価値を生みだすことができます。イノベーションです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 スコトーマを外すことでそれまで誰も気づいていなかったこと(もの)を発見し、実現(実装)していくことこそ、AI時代の人間に求められる機能・役割です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 「糖尿病リスク予測ツール」公開時の混乱は、時代のダイナミックな変化とコーチングやその理論的根拠である苫米地理論を学び実践することの重要性をはっきりと示しています。

 

 自由自在に思考することで、自らを未来からコントロールする生き方こそが、各人の中に眠る才能を覚醒させる最高の(そして唯一の)縁起です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 そして、それは「生と死の間にあるもの」を見つけ、スピリチュアルペインを克服する鍵でもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076206.html