苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:高峰秀子

F-097:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.4(ワーク付き)

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 …これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(1924~2010年)の言葉です。vol.1(F-094)でこの言葉をコーチの視点で読み解き、vol.2(F-095)で関連するワーク(ラベリング)を御紹介しました。vol.3(F-096)では、そのワーク(ラベリング)の実践例を紹介し、さらに踏み込んで「私はイヤなことを心の中で握りつぶす」という言葉を考察しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18340552.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576926.html

 

 前回(F-096)、「そして、ゴールが生みだす未来からの時間の流れを感じながら、心の中でイヤなことを握りつぶしました」と書きました。握りつぶした「イヤなこと」とは、その場にいた元同僚のことではありません。“だまし討ち”という痛い記憶やそれに紐づく経営陣の悪意でもありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 では、握りつぶした本当の「イヤなこと」とは何でしょうか?

 

 

 …答えは、「『イヤなこと』と一瞬でも認識してしまった自分自身」です。それはゴールを達成している本来の私の姿ではなく、「私らしくなかった」から。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ラベリングは、重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一するために行います。それはつまり、時間を未来から過去に向かって流れるようにするということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 ラベリングを行うことで、自分を俯瞰して見る視点を得るだけでなく、ゴールを実現した未来のコンフォートゾーンに自身を導くことができるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 その未来のコンフォートゾーンが、(前頭前野優位から)大脳辺縁系優位になってしまうことで「ファイト・オア・フライト」の状態に陥ることを防ぎます(あるいは、すぐに回復させる)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 私の例でいえば、「妻と過ごす楽しい“場”」が元職員の存在により一瞬で「怒りに満ちた修羅場(復讐場)」に変わったときが「ファイト・オア・フライト」の状態。

それをラベリングによりすぐに前頭前野優位に戻し、「コーチしての修行場(トゥイーキングによって気づきを得る機会)」に変えた…という感じです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

(“場”とは、情報空間における特定の座標を指しています)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 

 

 握りつぶした本当の「イヤなこと」とは、「『イヤなこと』と一瞬でも認識してしまった自分自身」…

 

 

 …それでは「ラベリング」と「エモーションコントロール」の次に行うべきワークを紹介いたします。

 

 それは「すでにゴールを達成している自分を確定するワーク」です。

 

 

<Work> すでにゴールを達成している自分を確定する

 

 イヤなことを「ゴミ箱にポイッ」と捨てたり「握りつぶした」後に、さらなる未来に意識を持っていく

「もっと大きくなっている私」「さらにパワフルになった私」「ますます明るく、あたたかい私」を存分にイメージ

 逆腹式呼吸でリラックスをさらに深めながら、そのイメージをどんどん強化していく

 (スポットライトを浴びたり、光が降り注ぐイメージを楽しむ)

 最後は「確定」。さらに未来の、そしてもっと抽象度の高い自分が「本当の私」であることを確定するために、心の中でキーボードを描き「ENTER」キーを押す

 カチッと押す手ごたえ(触感)とともに、選択音が鳴り(聴覚)、目の前の世界がゴールを達成した未来の自分にふさわしい世界に変わったこと(視覚)を感じる

 (スコトーマが外れたことで感じる、今までは気づかなかった新しい認識を楽しむ)

 

 

 …以上です。

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

もしもイヤなこと(人、モノ)に遭遇してしまったら(思い出してしまったら)、「ラベリング」 → 「エモーションコントロール」 → 「すでにゴールを達成している自分を確定するワーク」と連続して行ってください。

 

ワーク後、その「イヤなこと」は、「ゴール達成のための大切な縁起」に変わっています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 認知科学者 苫米地博士の新刊「超悟り入門」(徳間書店、2019年6月28日発売)に、ラベリングが「止観瞑想(しかんめいそう)」として記されています。

以下、前回引用した部分のつづきです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576926.html

 

また、こうやって思考を深めていくと、過去のイヤなことが突然浮かんできたりします。そのときにもまた「記憶」などとラベリングし、記憶について思考していきます。

 ただし、イヤな思い出のように情動が強く動くときは注意が必要です。「記憶」というラベリングならいいのですが、「イヤなヤツ」のようなネガティブなラベルを貼ってしまうと、次から次に、イヤなヤツの記憶がよみがえってきて、そこから離れることができなくなってしまいます。一番の問題は、そうやってイヤな記憶を繰り返してしまうとそれが長期記憶となってしまい、やがて前頭前野とのネットワークができて、そのイヤなヤツと関連するモノや場所などを見ただけで、イヤな記憶が湧き上がってしまうことです。これではせっかく瞑想をしているのに、イヤな記憶を強化してしまっています。

 ですから、ラベルはポジティブなもので構成していってください。

 また、この止観瞑想ですが、実は、座禅のように座って行うよりは、日常生活の中で、やりたいときにやったほうがいいのではないかと私は思っています。

 

 

超悟り入門2




F-096:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.3

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 …これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(1924~2010年)の言葉です。前々回(F-094)はこの言葉をコーチの視点で読み解き、前回(F-095)は関連するワーク(ラベリング)を御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18340552.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html

 

 今回は、そのワーク(ラベリング)の実践例を紹介した後、さらに踏み込んで「私はイヤなことを心の中で握りつぶす」という言葉を考察します。

 

 

 …先日、妻と買い物している際に、かつて“だまし討ち”された病院の職員に会いました。しかもその職員は、私を誹謗中傷するだけで調停の主旨とは全く関係のない(むしろ申し立て理由を自ら否定する)“証拠”を書いた一人です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 私はその職員のことを医療人として高く評価し、人としてもとても信頼していました。だからだと思いますが、裁判所に提出された“証拠”を目にしたときには激しい怒りを感じました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

その怒りが、痛い記憶とともに、一気に吹きだしたのです。それまでの楽しかった“場”は、一瞬で修羅場に変わりました。私の中で。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 その時に行ったのがラベリングです。

 まずは噴出した「D」を切り離しました。「私らしくない」「コーチらしくない」とセルフトークしながら。

 次に「T」か「Nil」かを判別し、「T」と判断した後さらに分析していきました。具体的には、「The Power of Mind Ⅰ」第六章で行ったように仮説を立てて、トゥイーキングを行いました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124527.html

 

 そして、ゴールが生みだす未来からの時間の流れを感じながら、心の中でイヤなことを握りつぶしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 ところで、イヤなことを握りつぶす“私”とは誰のことでしょうか?

 

 …もちろん、それは「ゴールを達成した私」のことです。その「私」は、抽象度でいえば、より高い次元にいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 イヤなことの正体は何でしょうか?

 

 …「イヤなこと」の「イヤ」はすべて「D」。情動であり、心の迷いです。「イヤなこと」の「こと」が「Nil」ならば無視すればいいですし、「T」ならば解決策を考えるいい機会となります。ゴール実現にますます近づいていくことを楽しむことさえできます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 (握りつぶすのが)心の中でなのはなぜでしょうか?

 

 …情報空間の方が書き換えやすいからです。宇宙は多次元の階層構造で、その底面が物理空間です(物理空間も情報空間の一部です)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

すべては双方向の縁起ですが、より高い抽象度次元に因があり、低い次元で果としてあらわれています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

だから、情報量のより少ない高次の抽象度空間の方が書き換えやすく、かつ、より大きな変化を(物理空間など低次の抽象度空間で)起こしやすいのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 では、握りつぶすためのエネルギーはどこから生じるのでしょうか?

 

 …答えは抽象度の差です。抽象度が高くなるほど大きくなるポテンシャルエネルギー(位置エネルギー)が、「握りつぶす」力の源です。つまり、ゴールの抽象度が上がるほど、強力に握りつぶすことができるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 

 

 エネルギーは、時間軸でいえば未来に、抽象度でいえば高次の抽象度空間に存在しています。そのエネルギーにアクセスする方法がゴール設定。

だから、「Goal comes 1st.」(by Lou Tice)なのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8583393.html

 

 皆さんはすでに大きなエネルギーと創造力を潜在的に持っています。それらを引き出すものがコーチングです。

 

 

 …先程、「そして、ゴールが生みだす未来からの時間の流れを感じながら、心の中でイヤなことを握りつぶしました」と書きました。

 

私が握りつぶした「イヤなこと」とは、じつは、その場にいた元同僚のことではありません。“だまし討ち”という痛い記憶やそれに紐づく経営陣の悪意でもありません。

 

握りつぶした本当の「イヤなこと」について、次回、新たなワークとともに記します。

 

(F-097につづく)

 

 

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-追記-

 認知科学者 苫米地博士の新刊「超悟り入門」(徳間書店、2019年6月28日発売)に、今回御紹介したラベリングが「止観瞑想(しかんめいそう)」として記されています。

今回と次回の2回に分けて引用します。

 

止観瞑想

 …この煩悩を上手に扱うのに適しているのが「止観瞑想」です。止観の止とは煩悩を止めることを意味しています。煩悩を一時的に止めて自分の思考や感覚を観るのが止観瞑想になります。

 では、煩悩を一時的に止めるにはどうすればいいでしょうか?

 それは、ラベリングです。瞑想中に湧き出てきた情動にラベルを貼っていく作業を繰り返すのです。

 例えば、「お腹が減ってきたな」といった感情がふと湧いてきたら、「空腹」とラベリングします。「眠くなってきたぞ」と思ってきたら「睡眠」といった感じです。

 そして「空腹」とはなにか、「睡眠」とはなにかを思考していくのです。

 「空腹とは食欲から発せられるものであり、その源は大脳辺縁系にあるといわれている。これに従って食べていかなければ人は死んでしまう。しかし、人は水さえ飲んでいれば一週間ぐらい断食しても死ぬことはない。かえって健康になるといわれる。ということは、いま感じているこの空腹は従う必要がそれほどない可能性が十分にある。少なくとも緊急性は低い。ならば、この空腹はなにゆえ発生したのであろうか? 瞑想を邪魔する感覚なのか?」などなど、思考を深めていく作業を行っていくのです。

 

 

超悟り入門




F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(19242010年)の言葉です。前回(F-094)はこの言葉をコーチの視点で読み解きました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18340552.html

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士が「エモーションコントロール」を解説されている動画を紹介しましたが、ご覧になられたでしょうか?

 苫米地英人You Tube公式チャンネル

 https://www.youtube.com/watch?v=73T7i1M6-JQ

 

 博士が動画内で解説されている「モノクロにして」「小さくして」「ゴミ箱にポイッ」を、まとめて「握りつぶす」としているのが高峰秀子方式です。なかなか豪快ですよね(笑)。

 

 いずれにせよ、「イヤなこと」という触ったり動かしたりできないはずの抽象的な(物理空間には実在しない)イメージに、「ゴミ箱にポイッ」や「握りつぶす」といった操作を加えることは、心だけではなく身体にもとても大きな変化を引き起こします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 

 それは、前頭葉の発達した人間が、高い抽象度次元から(情報空間の)底面である物理空間にまで連続的に存在していることの証でもあります。心と体はそもそも同じものなのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 さらには、自身の身体だけではなく、なんと目の前の世界そのものが心(マインド)によって生みだされています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 まさにI×V=R

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

 先日(201979日)、朝日新聞デジタルで「患者がストレスにさらされると、乳がんが悪化する」という記事が配信されました。

 岡山大学の神谷厚範教授(細胞生理学)が、国立がん研究センターで手術を受けた乳がん患者29人のがん組織を調べたところ、がん組織内の交感神経の密度が高い人は再発しやすいことがわかりました。

さらに、マウスに人の乳がん組織を移植し、乳がん組織内の交感神経を刺激し続けたところ、60日後、(刺激しないマウスと比べ)がん面積は2倍近く大きくなり、転移数も多くなったそうです。一方、遺伝子治療で交感神経の活性化を止めると、60日経ってもがんの大きさはほとんど変わらず、転移もみられませんでした。

 

 このように、ストレスが病気の発症や進行に悪影響を及ぼすことや脳や遺伝子に傷をつけることは、科学的検証によりどんどん明らかにされています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11822808.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523096.html

 

 当然ですが、その反対に、(特に情報空間での)ストレス対策が健康に寄与することもわかってきています。その一例として、山形大学医学部看護科 櫻田香教授らの研究を御紹介します(ヘルスプレス、2019613日配信記事より)。

 

一般住民を対象とした「山形県コホート研究:Yamagata Study」に参加し、健康診断を受けた40歳以上の男女17152名を5.4年間追跡した調査により、1)日頃「ほとんど笑わない」層は全死亡率と心血管疾患の発症率が有意に高い、2)「月1回未満」しか笑わない人は「週1回以上」笑う人に対して死亡率が約2倍高まる、3)「週1回未満~月1回以上」笑う人は「週1回以上」笑う人に対して心血管疾患の発症リスクが約1.6倍高まる などが明らかになりました。

まさに「笑う門には福来る」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

 

 情報空間への働きかけにより病を治療するという方法は、じつは、すでに医療現場で実用化されています。その一つがイメージを用いてがんを治療するという「サイモントン療法」です。

 

 もともとは放射線科医師だった米国のカール・サイモントン博士(19422009年)は、同じような症状の患者さんに同じ治療を行っても回復する人と悪化する人に分かれることを疑問に思い、研究を始めました。その結果、患者さんの精神面が治療結果に大きな影響を与えることに気づき、がん患者さんの精神面をサポートする治療を編みだしました。それが「サイモントン療法」です。

 この治療の最初の患者さんは頚部進行がんを患った60代の男性でした。放射線治療と並行して、毎日3回、6週間にわたるイメージ療法を指導。その内容とは「白血球ががん細胞を攻撃するイメージを思い浮かべる」というものでした。

 

 「そんな簡単なことで効果があるのか?」と疑問を感じる方も多いと思いますが、実際、人のイメージの力は絶大です。「諦めると坂道を下るようにどんどん悪くなる」ことや「必ずよくなると確信していると結構よくなる(悪化しない)」ということを、きっと多くの医療・福祉関係者が実感しているはずです。もちろんビジネスの現場においても。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

 

 そんなイメージの力をフルに使って自身を望む方向に導くのに、言語がとても役に立ちます。言葉にだしながら、鮮明なイメージを感じ、そしてそこに感情をのせていくのです(word/picture/emotion)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 ではここで、「イヤなことを心の中で握りつぶす」ための準備となるワークを御紹介します。苫米地博士の読者の方にはおなじみの「目の前のすべてにラベルを貼る」というワーク(ラベリング)です。

 

 私たちは重要なこと(モノ)のみを認識しており、重要性の低いこと(モノ)は認識していません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 その重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することが、このワーク(ラベリング)の目的です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

Work

認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつける(ラベリング)

 

T」:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)

Nil」:ゴールと関係ないこと

D」:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、後悔、悲しみ、不安など)

 

 

 これだけです。

 

 ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。

まずは「D」を減らすように意識しましょう。「D」は完全に皆さんの心次第です。

次に「Nil」が減るように自身の行動を見直していきましょう。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいます。「Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問してみましょう(止観)。

 

 

 次回は、このラベリングの実践例を紹介した後、さらに踏み込んで「私はイヤなことを心の中で握りつぶす」という言葉を考察します。

 

F-096につづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ラベリングは医療・福祉従事者にとって特に重要なスキルとなります。「ファイト・オア・フライト」という情動優位の状態を回避できるからです。ぜひワークに取り組んでください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

医療・介護現場は四苦(特に老病死)の臨場感が高いため、スコトーマが外れやすいのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

スコトーマが外れて認識するものとは「スピリチュアルペイン」。剥きだしになった「スピリチュアルペイン」は「イヤなこと」をさらに増幅します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 それは生老病死という人生のプロセスで必ず経験すること。

よって、医療・福祉従事者だけではなく、すべての方にラベリングをお勧めします。

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15833962.html

 

 


F-094:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.1

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(19242010年)の言葉です。

 

 Wikipediaによると、4歳の時に母親を結核で亡くした高峰さんは、名づけ親にもなった父の妹の養女となり東京に移り住みます。その義母(実父の妹)は17歳の時に函館に来た活動弁士(サイレント映画上映中にその内容を語りで表現する解説者)と駆け落ちし結婚。その後自らも「高峰秀子」の名で活弁士として活動したそうです。

 

 5歳の頃、蒲田撮影所を見学した際にたまたま行われていた子役オーディションに義父に推されて飛び入り参加した高峰さんは、見事監督に選ばれ撮影所に入社することになりました。その時から義母の芸名 高峰秀子を名乗りはじめたそうです。

その後子役から女優へと成長し、1954年に「二十四の瞳」でブルーリボン賞主演女優賞を、1955年に「浮雲」でキネマ旬報ベストテン女優賞を、1979年に「衝動殺人 息子よ」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞します。

 

 私が驚いたのは1981年に制作された映画「典子は、今」の助監督をされていたこと。「典子は、今」は、母親が服用していたサリドマイド剤の副作用により両腕のない状態で生まれた辻典子さん本人を主人公にしたセミ・ドキュメンタリー映画です。

 

 両腕のない主人公が海に飛び込んで懸命に泳ぐシーンは、今も私の脳裏に焼き付いています。幼少期のトラウマ体験により泳ぐことが苦手だった当時の私にとって、その映像はとても衝撃的だったからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7702169.html

 

今思えば、「典子は、今」から勇気をもらったことが、トラウマを克服する大きなきっかけになったのかもしれません。おかげで大学時代にはウインドサーフィンを存分に楽しむことができました(代わりに霊を怖がっていましたけれど)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7384947.html

 

 それでは高峰秀子さんのこの言葉を、コーチの視点でみてみましょう。

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 この言葉は強力なアファメーションになっています。「~できたらいいな」や「~したい」といった願望ではなく断言です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14973460.html

 

 「握りつぶす」という言葉には強い意志が滲み出ています。それは例えば「ドリームキリングには絶対に負けない」というような覚悟の言語化でしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「その強い意志や覚悟が、やがて高いエフィカシーへと昇華していく」と私は思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 もちろん「握りつぶす」の根底にはどんなに止められても成し遂げたいと願うようなゴールがあるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴール(未来のイメージ)とエフィカシー(達成の確信=臨場感)が“現実”を生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 「イヤなことは心の中で握りつぶす」というセルフトークは、「エモーションコントロール」にも活用できます。エモーションコントロールとは、不安や恐怖、怒りといった強い情動によりIQやパフォーマンスが低下するのを防ぐ(すみやかに改善する)ためのスキルです。

 

 例えば、泳ぐのが苦手な子どもがプールを見ただけで震えてしまうのは、何らかの辛い記憶がトラウマ化しているからです。かつての私もそうでした。

 泳ぐことに関するネガティブな体験を、海馬は重要な“失敗”として側頭葉に投げ込み記憶させます。そして、不安・恐怖などを伴った強烈な体験であるほど、繰り返し思い出したり、恐ろしい夢として見たりしながら、長期記憶化していきます。それがトラウマ化の正体です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 そうした状態が続くとプールや海の話題を見聞きしただけでドキドキしたり、体がブルブル震えたり、息苦しくなるなどの身体症状があらわれます。それは情報空間(心)にできた傷の物理空間(体)への表出です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 扁桃体と海馬による記憶の増幅作用が、そのような身体症状を引き起こします。プールや海がトリガー(引き金)となって(しかも扁桃体により増幅されながら)引っ張りだされ、まるで今その場にいるかのように恐怖を追体験するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

その体験は「過去(のイヤな記憶)が“現在”(=現実)に変わってしまうこと」ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 さらに、トラウマに関連する情報に接することでおこるイヤな記憶の増幅が繰り返されると、やがては前頭前野に認識のパターンが生まれてしまいます。前頭前野の認識パターンとはブリーフシステムのことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 この段階に至ると、自律神経の乱れが生じ、生命維持に直結する脳幹にも変調がみられ、中枢神経の働きまでおかしくなります。ブリーフシステムとは個人の心理的特性であり人格そのものですので、まるで「別人になった」かのように変わり果ててしまいます。

 

 よって、最初のトラウマ化を防ぐための「エモーションコントロール」はとても重要といえます。

 

 

 次回は、「イヤなことを心の中で握りつぶす」や「エモーションコントロール」のためのワークを御紹介します。

 
(F-095につづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「エモーションコントロール」について、認知科学者 苫米地英人博士がYou Tube公式チャンネル内で詳しく解説されています。海外で開催されたシークレットセミナーでの講義内容がなんと無料で視聴できます(私はそのセミナーに参加させていただきました)。25分程です(2倍速で視聴したら12分!)。ぜひご覧ください。

 苫米地英人You Tube公式チャンネル

 https://www.youtube.com/watch?v=73T7i1M6-JQ

 

 

高峰秀子さん(Wiki)

高峰秀子さん(1940年代後半)

Wikipediaより引用

 

 


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