苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:青春

F-162:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.3;サミュエル・ウルマン

 

 過去の記事で(F-157)、自分の死に自ら意味を見いだしたことで情報(心)を書き換え、その写像である物理(体)を書き換えていった高齢女性のケースを御紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 その様子はまさに“無我夢中”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

この場合の“無我”は「“私(我)”の定義を拡張する」という意味です。それは「抽象度を上げる」と同義。

 抽象度が上がるほど、情報的に大きな存在になることができます。情報的に大きな存在になるほど、未来志向で優しく書き換えることができるようになります。本当は“私”である他人も。もちろん、“私”自身の心身も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 実際に、「死後も役に立てる」という希望を感じた患者さんは、「うれしい~」という言葉とともにどんどん回復していきました。まるで“奇跡”のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 キーワードは「社会性」「利他(unselfishness)」です。

その上で重要なのは行動することではなく、ゴールを設定し、ブリーフシステムを書き換えて、その結果として行動につなげること(つながること)。

その過程で、人は“若さ”を取り戻し、その“若さ”を維持し続けます。“青春”にホメオスタシスが働くから。


 

 前々回(F-160)はPanasonicの創業者 松下幸之助さんの座右の銘を、前回(F-161)はフリードリヒ・ニーチェの言葉を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24140969.html

 

 今回は過去のブログ記事でも紹介したサミュエル・ウルマン(Samuel Ullman1840~1924年)の「青春(Youth)」を取り上げます(「青春の詩」とも訳されています)。

 じつは、松下幸之助さんの座右の銘を生んだ“あるヒント”とは、この詩のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7554483.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23108517.html

 

 

YOUTH(青春)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

                        「80歳の年月の高見にて」より

 

 

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ

 原語では「Youth is not a time of life, it is a state of mind」です。ここで抽象度という重要な概念を踏まえると、timestateを明確に分けて考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 青春とは、物理空間における「時間(time)」ではなく、情報空間での「状態(state)」である つまり、青春とは情報次元にあるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 コーチングでいうと、「青春とは、ゴール設定の結果」。釈迦哲学でシンプルに表現すると「縁起」です。「ゴール設定という因により、果として青春になる(青春でいられる)」という感じでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない

 「創造力」「強い意志」「情熱」「勇気」はすべてゴール設定の結果です。ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感が高まるほど(=「冒険への希求」)、それらはさらに強大になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ホメオスタシス・フィードバックがより強力に働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求」を可能とするのは、「さらなるゴール設定(更新)」です。私はその「さらなるゴール設定」の秘訣となるものはゴールのバランスホイールであると思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる

 疑念や迷いがあると、RASが「疑わしいもの」を拾い上げ、事実(データ)や根拠(ワラント)をスコトーマに隠してしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

その「疑わしいもの」ばかりを認識している状態が「疑心暗鬼」。そんな“心のあり方”は、ますます不安や恐怖を増幅してしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664055.html

 

そんな疑念に対して信念が取り上げられていますが、ニーチェが指摘していたとおり、この部分は注意が必要です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24140969.html

 

信念とはブリーフシステム(BS)と呼ばれる情報処理のパターンのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常は他人や社会の価値観の影響を受けた過去の記憶(それも失敗の記憶)によってつくられています。よって、多くの人がじつは「無人運転」であり、よくて「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる

 コーチングにおける「疑念や恐怖に打ち克つための自信」とは、過去の実績に裏付けされたconfidenceのことではありません。根拠(warrant)をまったく必要としないゴール達成の確信です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

そのゴールを達成した未来の確信を「エフィカシー(efficacy)」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

エフィカシーは、正確には「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。よって、根拠はいりませんが、ゴールは絶対に必要です。もちろん、1)100%want toで、2)自分中心を捨てた、3)“現状の外”にあるゴール。

 そのようなゴールが人生のあらゆる領域にちりばめられていること(バランスホイール)でますますエフィカシーが高まり、高まったエフィカシーがさらなるゴール設定(更新)を可能にします。

 では、ゴールはなぜ生じるのでしょうか?

 

 

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである

 答えは「希望がある」から。

早いもので、もう四半世紀以上も医療や介護の現場で働いています。その間ずっと感じていることが“希望/HOPE”の重要性。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

多くの先人が述べているとおり、私も、医師として、“希望/HOPE”こそが若さや健康の源泉であることを確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

そして、その“希望/HOPE”をひろげ、次の世代に手渡したいと願っています。それが苫米地式コーチとしての私のゴールのひとつです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11301259.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11386276.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

無常を認められないことが健康や死に関する苦しみの原因であると考える私は、「アンチエイジング」という言葉は好きではありません。一方で、「心のアンチエイジング」はしっかりと心がけたいものだと思っています。

 

最近、「老いは治療できる病気である」「もはや老いを恐れる必要はない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。次回以降(F-163~)、読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

 

-関連記事-

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

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青春という名の詩


F-161:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.2;フリードリヒ・ニーチェ

 

 過去の記事で(F-157)、自分の死に自ら意味を見いだしたことで情報(心)を書き換え、その写像である物理(体)を書き換えていった高齢女性の例を御紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 その様子はまさに“無我夢中”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

この場合の“無我”は「“私(我)”の定義を拡張する」という意味です。それは「抽象度を上げる」と同義。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がるほど、情報的に大きな存在になることができます。情報的に大きな存在になるほど、未来志向で優しく書き換えることができるようになります。本当は“私”である他人も。もちろん、“私”自身の心身も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 実際に、「死後も役に立てる」という希望を感じた患者さんは、「うれしい~」という言葉とともにどんどん回復していきました。まるで“奇跡”のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 キーワードは「社会性」「利他(unselfishness)」です。

その上で重要なのは行動することではなく、ゴールを設定し、ブリーフシステムを書き換えて、その結果として行動につなげること(つながること)。

  

その過程で、人は“若さ”を取り戻し、その“若さ”を維持し続けます。“青春”にホメオスタシスが働くから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html


 

 前回(F-160)はPanasonicの創業者 松下幸之助さんの座右の銘を御紹介しました。

大切なのは信念と希望がセットであること。一度は引き離された信念と希望が再び融合するからこそ(“信念と希望”)、過去も未来も超越した次元に存在する無尽蔵のエネルギーを得て、“今”を鮮やかに生きることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

 

今回は、信念に関するフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche1844~1900年)の言葉です。

 

 

怠惰から生まれる信念

積極的な情熱が意見を形づくり、ついには主義主張というものを生む。大切なのは、その後だ。

自分の意見や主張を全面的に認めてもらいたいがために、いつまでもこだわっていると、意見や主義主張はこりかたまり、信念というものに変化してしまう。

信念がある人というのはなんとなく偉いように思われているが、その人は、自分のかつての意見をずっと持っているだけであり、その時点から精神が止まってしまっている人なのだ。つまり、精神の怠惰が信念を作っているというわけだ。

どんなに正しそうに見える意見も主張も、絶えず新陳代謝を繰り返し、時代の変化の中で考え直され、つくり直されていかなければいけない

                      「人間的な、あまりに人間的な」より

 

 

信念を持つことはいいのですが、通常は過去の記憶でつくられています。その信念をブリーフ、そして信念に基づく情報処理パターンをブリーフシステムと呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのブリーフシステムにより目の前の世界が決まります。重要な情報しかRASのフィルターを通過せず、重要ではない情報は認識することができないから(スコトーマに隠れる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステムは過去の記憶でつくられています。よって、ほとんどすべての人は「無人運転」か、よくて「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 いずれにせよ、過去に縛られたまま。

そこに自由はなく、自由がないままだと本来の豊かな能力を発揮することができません。無意識はいつもhave toのままだからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

だからこそ、未来の信念を先取りすることが重要!

それは“現状の外”にゴールを設定することではじめて可能になります。何かしらの希望がゴールになると、“信念”を未来側から書き換えていくことができるようになります。自由自在に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

前回(F-160)書いた「“信念と希望”がセットであることが大切」という意味を御理解いただけたでしょうか?

 

 “信念と希望”がセットだからこそ、エネルギーと創造性が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 “信念と希望”を統合するからこそ、可能性(可能世界)がひろがり、“私”(自我)が拡張します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 さらなる“信念と希望”を追求し続けるからこそ、過ぎ去った過去にとらわれず、ゴールを実現した未来の結果として“今、この瞬間”を生きることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 どんなに大きな“信念と希望”であっても信じきることができるからこそ、ゴール設定時点では「達成確率0」のイメージ(I)を、物理空間でしっかり“現実化”することができます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

「どんなに正しそうに見える意見も主張も、絶えず新陳代謝を繰り返し、時代の変化の中で考え直され、つくり直されていかなければいけない」とは、「思考し続けよ」という励ましです。「思考し続けるために、ゴールを志向し続けよ」という助言です。そして、「ゴールをたくさん設定し(バランスホイール)、それぞれ再設定し続けながら試行し続けよ(偶然を必然に変えてみせよ)」という願いです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

そんなニーチェの主張(claim)の根底には、古くは釈迦が見いだした真理があり、今では認知科学をベースとしたコーチング理論があります。事実(data)&根拠(warrant)として。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

ゴールを志向しながら、思考し、試行し続ける

さらなる“現状の外”を想像しながら、創造し続ける

 

 その結果として、人は若々しくあり続けることができます。

実際、すごく若々しい老人もいれば、しわがれた若者もいることを、きっと皆さんも感じているはず。それは決して偶然ではありません。マインドの使い方の結果という必然です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

F-162につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

もう一つ、「かもめのジョナサン」で有名な作家 リチャード・バックの言葉を紹介します。

 

年齢はナンバーでしかない。14歳の年寄りもいれば、140歳の若者もいる

 

年齢を単なるナンバーだと考えることができれば、年上か年下かにこだわり判断を間違えることもなくなるのでしょう。「年下のくせに生意気に」とつい考えてしまう人は、ぜひ覚えておいてくださいw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

「無常を認められないことが老病死(+生で四苦)の苦しみを増幅している」と考える私は、「アンチエイジング」という言葉が好きではありません。しかし、この文章に触れて、「心のアンチエイジング」はしっかりと心がけたいものだと思いました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 

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F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

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F-156:人間関係リセット症候群

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-073~180804医療講演会レポート

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Q-144~191019/20鹿児島セミナーレポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400287.html


 

フリードリヒ・ニーチェ(Wiki)

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

1882年の肖像

 

 

F-160:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.1;松下幸之助

 

 過去の記事で(F-157)、自分の死に自ら意味を見いだしたことで情報(心)を書き換え、その写像である物理(体)を書き換えていった高齢女性の例を御紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 その様子はまさに“無我夢中”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

この場合の“無我”は「“私(我)”の定義を拡張する」という意味です。それは「抽象度を上げる」と同義。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がるほど、情報的に大きな存在になることができます。情報的に大きな存在になるほど、未来志向で優しく書き換えることができるようになります。本当は“私”である他人も。もちろん、“私”自身の心身も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 実際に、「死後も役に立てる」という希望を感じた患者さんは、「うれしい~」という言葉とともにどんどん回復していきました。まるで“奇跡”のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 キーワードは「社会性」「利他(unselfishness)」です。

その上で重要なのは行動することではなく、ゴールを設定し、ブリーフシステムを書き換えて、その結果として行動につなげること(つながること)。

その過程で、人は“若さ”を取り戻し、その“若さ”を維持し続けます。“青春”にホメオスタシスが働くから。

 

 

…Panasonicの創業者 松下幸之助さん(1894~1989年)が座右の銘としていた言葉を紹介します。

 

 

青春

青春とは心の若さである

信念と希望にあふれ

勇気にみちて日に新たな

活動をつづけるかぎり

青春は永遠にその人のものである

 

  

この言葉は、幸之助さんが成人式で講演をしていた時に若さというものについてひとつの感慨をもったことから、“あるヒント”をもとにつくったといいます。「常に若くありたいという希望と、常に若くあらなければならないという戒めをこめている」と著書に記されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

信念とは、コーチングでいうとブリーフシステムのことです。その情報処理パターンは「情動を伴う体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられます。つまり、過去です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

希望とは、未来の自分や自分を取り巻く縁起と考えることができます。それは未来の記憶でつくられるブリーフシステムです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

勇気とは、現状のコンフォートゾーンから抜けだすエネルギーのこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

通常、現状は過去の記憶でつくられています。それは自我そのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

そんな現状(=自我)を維持するために、ホメオスタシスが強力に働いています。よって、簡単には現状(のコンフォートゾーン)を抜けだすことはできません。ブリーフシステムを書き換えることは簡単ではなく、自我は変わらないばかりかむしろ強化されていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

そこで“現状の外”へのゴール設定!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールとその達成の確信(エフィカシー)という鍵で、「現状維持」という強固なロックを解除することができると(もちろんwant to!)、目の前の世界が劇的に変化します。ゴールがより“現状の外”にあるほど。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 ブリーフシステムが書き換わり、RAS&スコトーマが変化するから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そして、今まで気になっていたこと(ゴールとは無関係な情報=Nil)が気にならなくなり、気づいていなかった重要なこと(ゴールと関係する情報=T)をどんどん“発見”します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

過去である信念と未来である希望

その2つを引き離すきっかけがゴールであり、生じる認定的不協和(ホメオスタシス・フィードバック)を未来(希望)側に導く力が勇気です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そう考えると、勇気はエフィカシーと言い換えることができるのかもしれません。

 (私はさらにゴール側に踏み込んだ“覚悟”のことだと思っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

信念と希望と勇気

 

あの短い文章に「信念」「希望」「勇気」といった言葉を織り込んだ松下幸之助さんの見識に、またしても感服いたしました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

信念と希望と勇気を併せ持ち、過去を超越し未来に生きるその姿勢こそが“青春”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

大切なのは信念と希望がセットであること

一度は引き離された信念と希望が再び融合するからこそ(“信念と希望”)、過去も未来も超越した次元に存在する無尽蔵のエネルギーを得て、“今”を鮮やかに生きることができるようになるのだと思っています。苫米地式のコーチ&ヒーラーとして。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

次回は、信念に関するニーチェの言葉を紹介します。お楽しみに。

 

F-161につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

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松下幸之助さん(Wiki.、1960年代)

松下幸之助さん(1960年代初期頃)

Wikipediaより引用

 



F-020:研究はすべてに通じる

 

 私は、鹿児島大学で学んでいた学生時代に、医学部ウインドサーフィン部「FOOL ON BOARD」に所属していました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

 その創部37周年と創部当初から定年退官までずっと顧問を務めてくださった佐伯武賴先生の著書出版をお祝いする祝賀会に参加しました。

 

 卒後二十年以上経過し、先輩や後輩もいい年齢になっています。もちろん私もです。

当然、佐伯先生も同じく年を重ねられていますが、77歳と思えぬ若さあふれた姿と発せられるエネルギー(気)に驚きました。

 

先生は、1980年に鹿児島大学医学部生化学教授に就任。19992001年の間は医学部長を務められ、2006年に定年退官されました(鹿大名誉教授)。その後20062010年は徳島文理大学教授、20102015年は熊本大学生命資源研究支援センター特任教授を務められています。

さらに、なんと75歳にして、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科分子腫瘍学特別研究員になられ、現在も研究を続けられています。

 

祝賀会の前半は、昨年4月に出版された著書「シトリン欠損症 -医者も知らない特異な疾患」(風詠社)の記念講演会でした。「尿素サイクル」や関連する「グルタミン酸」「アセチルCoA」「シトルリン」などの用語を聞きながら、紐づいてでてくる学生時代の楽しく、懐かしい思い出に浸りました。

講演の最後には「研究から見えてきたこと」というテーマで、1)幸運をつかめ、2)積極性、3)独自性、4)研究はすべてに通じる、という話をしてくださいました。

 

講演後の祝賀会で、整形外科医となった後輩が「やっぱり佐伯先生は本物の教授ですね。こんなにすごい人が身近にいてくださってありがたいですね」と感慨深げに話してくれました。

 

私も全く同感で、心が震えるような感覚を感じていました。

最初からあたたかい気に包まれながら講演を聞いていたのですが、最後のスライド(研究から見えてきたこと)のときには感動のあまり泣きそうでした(そして、講演後に号泣しながら花束を渡す先輩女性医師の姿を見てこらえきれなくなりました)。

(先輩や私の)涙の理由は、佐伯先生の生き様そのものに感動したことももちろんですが、いただいた縁に対して大きな感謝の念が湧きあがったからだと思いました。

 

 幼い頃の私は、勉強に対して痛みを感じていました。勉強したいのにできなかったからです。勉強しているところを見つかったときに感じた恐怖は、その後に受けた暴行による痛みの記憶とともに、今も鮮明に覚えています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124523.html

 

 PTSDPost Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害)に苦しみ続けていてもおかしくない状況ですが、幸いなことに完全に克服することができました。認知科学者 苫米地英人博士からマインド(脳と心)の操作、内部表現の書き換え技術を教えていただいたからです。

 

その苫米地博士まで無事にたどり着くことができたのは、多感な青年時代に佐伯先生のような恩師に出会い、全身全霊で学んでいたからです。「知に対する飽くなき好奇心」、「強い意志」と「確信」、「すべてを包み込む優しさ」、そして「情熱」

 

 そんな高い抽象度次元にある智慧を、私はしっかりと受け取っていました。非言語で。

 

「創部40周年のときは僕は80歳だけど、その年も何回かは(ウインドサーフィンで)海にでようかな~」とにこやかに話される先生の姿は青春そのものでした。「そういえばよく『青春時代』を歌っていらっしゃったな~」と思いだしながら、「先生はサミュエル・ウルマンの詩の物理空間への写像のようだ」と思いました。

 

 

YOUTH(青春)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、

安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、

雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の

煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・

人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、

その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。

そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

                        「80歳の年月の高見にて」より

 

 

「研究はすべてに通じる」と語る、いまだ青春真っただ中の恩師の姿に私は誓いました。

 

“不完全”な宇宙を解明し続けるために思考し続けることを。

空(くう)という頂点を目指して抽象度を上げ続けることを。

空と仮を包摂した中観の生き方を広め、社会や人類そのものが進化・向上した先にある真の平和を実現することを。

 

 あらためて佐伯先生には心より感謝申し上げます。

私は、先生から受け継いだ“FOOL ON BOARDスピリット”とともに、これからも苫米地式認定コーチとして、自分の機能・役割を社会に提供していきます。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

180211佐伯武頼先生出版記念講演


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