苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:超情報場

F-397:ヘンザイ <後編;「遍在」と「偏在」>

 

 前々回(F-395)までのテーマは、「ナイセイカンショウ」。

 

今、どんなイメージが浮かんでいますか?

F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

 前編;ちょっと混乱

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36731792.html

 後編;「遍在」と「偏在」

 

 

  遍在と偏在

 

 この2つの言葉を眺めながら、「ヘンザイ」の使い分けと統合がコーチングの実践にとても重要であることに気がつきました。

 F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

 「ヘンザイ」を調べると、このように書かれています(デジタル大辞泉)

 

遍在:広くあちこちにゆきわたって存在すること

  偏在:あるところにだけかたよって存在すること

 

 どんなイメージが浮かびますか?

 

 

 私は「抽象度」を用いて“立体的”にイメージしました。言語化すると

 

  遍在:潜在的な情報(可能性)としてひろく存在 → 冗長性

  偏在:具体的な情報(確定性)としてピンポイントに存在 → 多様性

 

 という感じ。

 

 「冗長性(redundancy)」とは、「冗長化して安全性や信頼性が確保されている」という意味。「冗長化」とは、「余裕を持たせる」というポジティブな表現で、具体的にはシステムや機材を複数用意し故障などのトラブルに備えることやデータをバックアップすることをいいます。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 抽象度の説明で用いる下図でいうと、上にいくほど「遍在」、下にいくほど「偏在」といえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 コーチングのコアである「ゴール」を用いて表現すると、「職業」「趣味」「家庭」「社会への貢献」などすべてのカテゴリに気を配っている状態が「遍在」。「職業」など特定のカテゴリに全集中している状態が「偏在」でしょう。

  遍在:すべてのカテゴリに気を配っている状態 = concentration
  偏在:特定のカテゴリに全集中している状態  = focus of attention

 

 *「concentration」と「focus of attention」についてはこちら↓

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 

 何か特定のこと(部分)に集中するほど(focus)、全体像を見失ってしまいがちです。例えば「木を見て森を見ず」というように。

 Q-399:恨みをメールで送りつけたい<後編;恨みをコントロールする方法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35428965.html

 

 ある程度は「重要度」や「役割(責任)」を意識に上げることでコントロールできますが、それだけだと「森を見て山を見ず」という状態からは抜け出せません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「木も森も山もすべてを見る」ためには、今回のテーマに沿って言い直すと「偏在から遍在まで同時にカバーする」ためには、「〇〇〇」が必要です。その「〇〇〇」のためには、十分な「△△」が必須。

 

 以下、苫米地博士の著書「認知科学への招待」(CYZOp160)より引用します。

 

 

認知科学のパラダイムを乗り越えるための「超情報場仮説」

 「内省的意識」という言葉を使いましたが、こうした言葉を使うと一気に難しく考えてしまう人も少なくないようです。あるいは「自我」という言葉でも置き換えられるのかもしれませんが、いずれにしても、言葉の選び方によって同じ概念でも感じ方がまるっきり変わってしまうことがあります。

 なので、私はできるだけ難しくならないように「抽象度の階段をどうやって上がるか」という言葉を使うことにしています。

 記述できないことをどうやって認識するのかは、「抽象度の階段をどうやって上がるのか」ということだと考えるわけです。

 私の考えは、他の私の著書でも触れている「超情報場」という考え方です。

 ごく簡単に言いますと、この世は初めから抽象度の階段がある世界であって、その世界を普通に移動していれば、勝手に抽象度は上がってしまうということです。

 

 例えば、物理空間(3次元空間)には誰かが何かをしなくても、最初から「高さ」というものがありますよね。

 物理空間を、平面の地図のように2次元的に把握している人たちがいたとします。その人たちはみな、世界は地図のように平面だと思っているわけです。実際、山が見えない広い平野に住んでいる人たちは、そう考えても不思議ではありません。

 その人たちが、あるとき「高さ」という概念を知りました。そして、彼らは「どうすれば私たちは、2次元の壁を打ち破って、『高さ』というものを手に入れることができるのだろうか」と考えます。

 ある人は、「『内省的意識』があれば『高さ』は上がる」と主張します。何だかよくわかりませんよね。そうかもしれませんが、別にそんな難しい話ではなく、もともとこの世は3次元空間なので、平野だとしても、多少のアップダウンはありますから、歩く(移動する)だけで高さは上がったり、下がったりするわけです。

 平野を大雑把に見ると平らに感じられるので、「高さなんてない」と思い込んでいただけの話で、実はもともと高さのある空間にいて、ほんの少しかもしれませんが、すでに高さの上下はしていたわけです。

 平野ではなく、山岳地帯に行ったとたんに、そのことがよくわかるようになります。自分たちは、2次元の平面にいると思っていたが、実は最初から高さのある3次元空間にいたのだと実感することでしょう。でも、ずっと平野に居続けている人には、なかなかわかりづらいものでもあるのです。

 

 私たちは普段、この世界を3次元の物理空間だと認識しています。物理空間の中での行動の最適化が、私たちの思考であると見てきてしまいました。

 例えば、空を飛ぶ鳥を見て、「晩飯にしたい」と思い、罠を仕掛けるという行為は、時間的、空間的推論をしています。

 この時間的、空間的推論ができるようになって、抽象度という概念ができ、前頭前野も発達を遂げてきました。

 この時間的、空間的推論も、「抽象度が上がった」と言えなくもないのですが、よく考えると、結局は3次元空間での時間的、空間的最適化しかしていません。

 時間軸を4次元と呼ぶのは自由ですが、これも3次元空間の時間的な移動にすぎません。その3次元空間の最適化を時間的にやっているだけなのです。

 この章で問題としている「フレーム問題」「レストラン・フレーム」も同様です。

 私たちは常に、レストランとは3次元空間の存在だと認識しています。3次元空間におけるレストランという場所を、形とか色とか状況といった3次元の中で決めようとしています。

 私はこれをやっている限り、この問題は解決しないと思っています。

 私の仮説は、「この世は3次元空間ではないのではないか」というものです。3次元空間よりも高い次元の空間なのではないかということです。

 

 なお、いま「空間」という言葉を使いましたが、この言葉はそれだけで「3次元」の意味をも含む使い方をする(「空間=3次元」と捉える人も多い)ので、混乱しないように「場」という言葉に換えておきたいと思います。

 最初からこの世、この宇宙は3次元よりも高い抽象度を持った「場」なのではないかということです。

 そう考えると、今、私たちが「この世」「この宇宙」と認識している3次元空間(3次元場)は、実は本来の「場」の低い次元の部分にすぎないのではないかと考えられます。

 3次元空間の中の一部として、低い次元の2次元平面や1次元直線を考えることができるのと同じです。

 紙に直線を書いて、その直線を眺めながら「この1次元の抽象度を上げて、2次元にするにはどうすればいいのだろう」と悩んでいる人がいたら、教えてあげましょう。

 「その紙の上を移動すれば、平面になりますよ」と。

 その紙を見ながら「この2次元の抽象度を上げて、3次元にするにはどうすればいいのだろう」と悩んでいる人がいたら、教えてあげましょう。

 「その紙を上下に動かすと、3次元になりますよ」と。

 これと同じようなことが、さらに高次元なところで可能なのではないかというのが、私の考えです。

 

 先ほど、「レストラン・フレーム」のところで、「ここがレストランだとわかるのは、『そこがレストランだから』だ」と言いました。これは、この世は物理空間よりも高い抽象度を持つ「超情報場」なので、その高い抽象度のところに上がれば、そこに「ここはレストランです」と書いてあるのではないかという考え方に基づいています。

 この世は3次元だという前提、思い込みがあったから、「フレーム問題」のようなものが問題とされたのです。

 レストランも、3次元空間の話として定義しようとすると、絶対に「レストラン」と「喫茶店」と「カフェのある書店」と「飲食可能な図書館」との区別はできません。

 でも、3次元空間よりも高い次元の抽象度ではちゃんと区別できるように書かれてあるのです。

 この「場」のことを私は「超次元場」と呼び、さらにそこは「情報場」なので「超次元情報場」と呼んでいるわけです。

 

 この世は、次元がたくさんある情報場だと、最初から認識してしまえば、抽象度をどうやって上げるかとか、内省的自我はどうなっているのかなどについて考える必要はありません。ただ、自由に移動するだけで勝手に抽象度が上がってしまうのです。

 この「超次元情報場」を移動すると、勝手に次元が上がってしまい、レストランなら「ここはレストランです」と書いてあるのがわかるというわけです。

 五感とは違う、何かはわからない感覚器が人間には備わっていて、「超次元情報場」の次元が上がると、「レストラン」と書かれた情報が自然に読み取れてしまうということです。

 

 先ほど述べたアフォーダンスの理論と違うのは、アフォーダンスというのは3次元空間に情報が書かれてあるという考え方なのに対して、「超次元情報場」仮説は超情報場が先にあって、その次元の下がったところに物理場があると考えるところです。

 物理場は超情報場の現れの一つにすぎません。「書いてある」という表現は比喩であり、実際には先にその情報があって、それが物理場で表現されているのです。だから、「書いてある」というよりは、「書いてなくてもわかる」という感じになると思います。

 ですから、アフォーダンスとかサブサンプション・アーキテクチャといった概念は、すでに世代が古い概念だと思っています。

 引用終わり

 

 

 抽象度の階段をどうやって上がるのか

 

 「木も森も山もすべてを見る」「偏在から遍在まで同時にカバーする」ことは、「抽象度の階段を上がる」ことで実現できます。

L-142202111月小学校親子…-05;人の成長や進化・向上は情報空間で起こる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33383147.html

 

 そのためには「ゴール」が必要です。その「ゴール」のためには、十分な「知識」が必須。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「知識」とは、コーチングに関する知識であり、その基盤となる理論に関する知識のこと。引用文内で博士が述べられている「超情報場」に関する知識は、その中核です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 五感とは違う、何かはわからない感覚器が人間には備わっていて、「超次元情報場」の次元が上がると、「レストラン」と書かれた情報が自然に読み取れてしまう

 

 超(次元)情報場」に関する知識を理解し、コーチングのシステムを体得すると、「超情報場」の移動は自由自在。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

そのときの意識状態を「ヘンザイ」を用いてあらわすと

 

  遍在:一念三千

  偏在:一期一会

 

 という感じ。

 F-359:自由訳「OODA」 <vol.5;コーチとして感じる「OODAループ」の正体>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34957491.html

 

 そんな「遍在」と「偏在」を一言でまとめてあらわすと、「中観」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そして「遍在」と「偏在」の同時並列的実践が、「ゲバラ主義」であるといえます。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

 以上、私自身の「ナイセイカンショウ(内省鑑賞)」を言語化してみました。

 

 ゴールを共有する皆さまとの「ナイセイカンショウ(内省干渉)」=コレクティブ・エフィカシーの一助となることを願っています。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけどvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html


 

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-関連記事-

F-371:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html

Q-313:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけどvol.8:レベルの高いコーチングは

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Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

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Q-403~:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430302.html

 

 

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L-204202207月シークレットレクチャー -02;〇〇とは情報である

 

20227月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;決して過信はせずに、しっかり確信する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36719650.html

 02;〇〇とは情報である

 

 

 前回(L-203/01)、医師としての私は「確信の力」をはっきりと感じていると書きました。その力とは、「プラセボ(placebo)」のこと。

 F-157:指一本でも役に立ちたい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 もっとわかりやすくいうと、「イメージの力」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

苫米地博士は、著書「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店)の中で、「イメージの力」のことを「脳の免疫力」と表現されています。

以下、同書の「イメージが健康をつくる」(p36)より引用し(青字)、解説を加えます。

 

 

イメージが健康をつくる

脳が体を書き換える

 「脳の免疫力」を高める方法は

 ・「情報空間」を味方につけること。

 ・健康な状態をあなたの「コンフォートゾーン」にすること。

 と前述しました。

 

 

 動物の多くは世界と五感でつながっています。見える情報(視覚)、聞こえる情報(聴覚)、匂える情報(嗅覚)、味わえる情報(味覚)、そして触れる情報(触覚)です。

脳(特に前頭葉)が発達した人間の場合、さらに言語情報も含めた6つの情報入力経路(モーダルチャンネル)より得られた情報を自らの脳で処理し、事物や現象や世界を認識しています。つまり

 

認識する世界はどこまでいっても情動だけで構築されている

 

 その情報の世界が「情報空間」です。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

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 1つ目の「情報空間」を味方につけることですが、まず、情報空間という言葉自体、皆さんにとっては聞き慣れないものだと思います。

 これは認知科学で使用する用語で、健康の文脈で単純化していえば、「情報空間=脳/物理空間=体」です。情報空間(脳)は物理空間(体)にさまざまな影響を及ぼします。冒頭で紹介した前屈の実験を思い出してください。「脳は体を書き換える」のです。

 

 

 情報空間=脳/物理空間=体」という表現について、「『情報空間=/物理空間=体』なのではないか?」と困惑する方もいらっしゃるはず。脳は、体と同様に、物理空間上の“実体”であるから。

 

もちろん、そのとおりです。

 「健康の文脈(ゲシュタルト)で単純化」しているので「情報空間=脳/物理空間=体」と表現されていますが、より正確には「情報空間=/物理空間=体」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらにいうと、「脳も、体も、心も、すべて情報」であり、“実体”はありません。「脳/体」と「心」はそもそも同じ情報の抽象度の違いに過ぎず、「脳/体と心」でひとつです。

 Q-192:コーチングはマインドを使える人のための… Vol.1;抽象度&ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25534400.html

 

それが「認識する世界はどこまでいっても情動だけで構築されている」が示すこと。

その理を理論化したものが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

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ハーバード大学の「祈り」の研究

 脳が体を書き換える例をさらに一つ紹介しましょう。

 それは「祈り」の研究についてです。

 アメリカのハーバード大学やコロンビア大学などの名門大学を含む全米70校以上の大学医学部では、「祈り」が治癒に与える影響について真剣な研究が行われています。それらの研究では、医師や家族が患者の回復を祈ると、治癒率が驚異的に伸びるというデータが得られています。

 こうした結果を研究者たちは、こんなふうに結論づけています。「他人に回復を祈ってもらうことにより、患者は自分が治癒したイメージを持ちやすくなり、その治癒のイメージが免疫力を高めて病気の治癒を促しているのだ」と。

 これを本書の理論で説明すると、「祈りを契機に、健康で元気な自分に向かって脳の免疫力が働き、脳が体を書き換えた」ということになります。

 単純化していえば、どのようなイメージを描くかが極めて重要なのです。

 健康で元気な自分のイメージを描けば細胞や免疫システムが活性化し、反対に病気の自分などをイメージすると細胞や免疫システムの活性が鈍ります。

 こうしたメカニズムを応用したイメージ療法は世界中の医療現場で実践されています。ホワイトボードにがんの絵を描き、そのがんを白板消しで消すというイメージ療法で、本当にがんが治ったという報告もあります。

 がんが消える様子が脳内でリアルにイメージされ、脳が体を「自分はがんだ」から「自分は健康だ」に書き換えた結果、がんが治ったのです。

 

 

 医療・介護に携わる方は、誰もが「病気の自分などをイメージすると細胞や免疫システムの活性が鈍る」ことを実感しているはず。

 PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

それを「病は気から」と表現しますが、本当は「健康も病もすべては気から」です。

 Q-249:病気をどのように考えていますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

 

ここでいう「気」とは「情報」のこと。

健康で元気な自分のイメージ」という情報に対する臨場感が高いほど、実際に細胞や免疫システムは活性化します。

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 なぜなら、生命とは「情報」だから。すべてが情報です。

 

 

生命とは「情報」である

 「箱を潰す」イメージをすると、それまでより深く前屈できる。

 がんが治る、がんが消えるイメージを持てるとがんが治る。

 これが「情報空間(心)」を味方につけたということです。

 どういうことか説明しましょう。

 先に述べたよう、脳は頭蓋骨の中におさまっていて、外界と触れることはありません。頭蓋骨を切って、大脳を外に出しても、触感がないために脳は外界を感知しません。

 脳が外界と触れるのは、脳の入出力チャンネルである「モーダルチャンネル」(「五感」と「言語」を合わせたもの)を介してのみです。脳は、神経を通じてもたらされる電気信号によってのみ外界を認識します。

 すなわち、脳にとっては生命活動=「情報」なのです。

 私たちが生きているということ、生活しているということは脳にとっては「情報処理活動」なのです。

 

 

 脳にとっては生命活動=「情報」

 

 だから、情報を「自由に認識し、自在に操作する」ことができるようになると、生命活動(現象)そのものを自由自在にコントロールできるようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ところが、情報を自由に認識することは、決して簡単ではありません。必ずスコトーマが生じるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そして、生命活動(現象)を完全にコントロールすることもできません。不完全性や不確定性が働くから。さらに物理空間においては、物理法則という秩序が働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

物理空間は抽象度が低い世界

 一方で、私たちは物理的な空間に生きています。

 これは簡単なことで、皆さんもよくお分かりですよね? 私たちはお腹がすけばご飯を食べ、病気になれば治療をし、眠たくなれば眠ります。つまり、「物理空間(体)」の活動をしています。

 ここでまたひとつ、認知科学の新しい言葉を使います。物理空間は、情報空間のいちばん下の抽象度に位置している。ということです。

 抽象度って何? と思われた方も多いでしょうが、これは要するに「情報量の大小」を言っています。情報量が多ければ多いほど抽象度は低く、情報量が少ないほど抽象度は高くなります。

 

 たとえば、「犬」「猫」より、犬も猫も含んだ「哺乳類」の方が情報量は少なく、抽象度が高い。「人間」は「苫米地英人」より抽象度が高い。しかし「人間」は「霊長類」より抽象度は低い。イメージがつかめましたか?

 なぜ「人間」の方が「苫米地英人」より情報量が少ないかというと、「人間」は「苫米地英人」「前田日明」「山田太郎」といったさまざまな対象を包摂しているからです。

 すべてのものは情報量の大小(抽象度)で序列化できます。

 そして私たちの生命活動はすべて情報処理活動なので、物理空間(体)は情報空間(心)の一部です。情報空間中で最も抽象度が低く、物理法則が働くエリアが物理空間です。物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間なのです。

 引用終わり(続きは次回引用します)

 

 

 情報空間中で最も抽象度が低く、物理法則が働くエリアが物理空間

 

 私たちは、つい、物理空間だけを認識してしまいます。そして、物理空間だけで理解し、評価し、判断してしまいがちです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 すると、自分や世界を形作っている抽象度の高い情報空間の関係性を“正しく認識する”ことができないため、シンの問題や課題を見つけることができず(case-side)、解決することもできません(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 だから、まずはより抽象度の高い次元に、しっかりと気を向けることが必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

L-205につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

私たちは、つい、物理空間だけを認識してしまいます。そして、物理空間だけで理解し、評価し、判断してしまいがちです

 

 その理由は主に3つあります。

 

1)「物理空間が広大な情報空間の一部分であることを知らない」という知識不足

 Q-180:家族が… -04;「I×V=R」を用いた<イメージをゲシュタルト化する> 後編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html

 

2)「生命とは何か?」「宇宙とは何か?」という根源的問いに対する関心(重要度)の低さ

Q-066:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106619.html

 

3)そもそも役割(責任)がない

F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 では、これら3つに大いに関係することは何でしょうか?

 (答えは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *スコトーマについて、詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

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F-385: “心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.1;本質的課題と根治的解決法>

 

 今回は私が医師として経験した<ケース>を紹介します。患者さんが抱えている問題(case)の本質とその根治的解決法(plan)をイメージしながら読み進めてください。

 (特定されないように、一部変更しています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

<ケース>

 未婚、一人暮らしの70代女性。キーパーソンとなる姉が同じ市内に居住しているが、関係性は不良。

 内科クリニックを定期受診しているが、「食事が食べられない」「吐き気がする」と頻回に救急車を要請し、昼夜問わず(かかりつけとは別の)救急病院に搬送されている。これまで大きな異常はなく、点滴を行った後に迎えに来た姉と帰宅していた。

 姉から相談を受けた市の担当者が療養型病院(慢性期病床)を紹介。本人の同意もあり、姉に付き添われ入院となった。入院後腰痛や下肢痛が増悪。「消えたい」「死にたい」などの発言とともにナースコールのコードを首に巻き付ける行為を認めるようになった。

姉と相談の上、精神科病院を受診。本人は入院を拒否したが、希死念慮および自殺企図があることより治療が必要と判断され、同日医療保護入院となった。

入院後筋力低下が進行し、車椅子で移動するようになった。リハビリ室では車椅子への移乗や自力駆動ができるが、病棟ではできなかった。精神依存を指摘されると、スタッフや他患者への攻撃性が増悪。同時に、胸部の痛みや圧迫感、めまい、悪心などの身体症状が悪化した。

胸部症状に対してニトロールスプレー(血管平滑筋拡張薬)が処方されたが、使用後も「苦しい。死んでしまう」と家族に電話連絡することが続いた。家族から電話を切られると、その直後に119に電話をかけて救急要請。入院している精神科病院に迎えに来るように訴えた。

 

 

 「食欲不振」「悪心」「腰痛・下肢痛」「めまい」「胸痛・圧迫感」は、物理的身体にあらわれた症状です。“物理的身体”は、もちろん、抽象度を軸にした場合の情報空間の底面(物理空間)上にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 物理的身体に対して物理次元で対処することは、もちろん、間違ってはいません。私自身も、医師として、物理次元での働きかけを行います。

ただし、それはあくまでも“対症療法”。決して“根治療法”ではありません。

Q-269:薬をやめることができますか? <中編:case-side(ワーク付き)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 

 対症療法と根治療法の違いを十分理解した上でしっかりと働きかけを行うためには、宇宙や生命現象に関する“正しい知識”が欠かせません。知識がないとスコトーマが外れないばかりか、そもそも認識することさえできないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ここでいう“正しい知識”とは、大乗仏教でいう「中観」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その中観思想をベースに、認知科学者 苫米地英人博士が科学的に理論化されたものが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 超情報場理論で考えると、生命現象は抽象度を軸にした場合の情報空間の底面である物理空間から頂点である空(くう)まで連続的に存在しています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

  

 わかりやすくいうと、物理的な体も情報的な心も同じもの。同じものの抽象度の違いに過ぎません。「体」と「心」は「相関する」ものではなくて、そもそも同じ。「体と心」でひとつです。

 Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

 今回のケースでいうと、「食欲不振」「悪心」「腰痛・下肢痛」「めまい」「胸痛・圧迫感」という身体的苦痛(physical pain)も、「消えたい」「死にたい」という心理・精神的苦痛(psychological pain)も、「姉との関係性は不良」という社会的苦痛(social pain)も、すべて同じもの。同じものの抽象度の違いです。

 L-00620201月シークレットレクチャー -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 医療・介護の現場では「4つの苦痛」という捉え方をします。残る一つは「スピリチュアルペイン(spiritual pain)」。私がイメージするスピリチュアルペインとは、「『自己の存在と意味』がわからない」という痛み↓

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 それは、つまり

 

 以下、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ、開拓社から再版、p119)より引用します。

 

 

「機能」という視点

 人生は、ただ生きるために生きるわけですが、実はもう一つ、生きるということについて重要な視点があります。それは「機能」という視点です。簡単に言えば、社会とか宇宙に対するその人の「役割」と言ってもいいでしょう。

 第三章で述べた重要性関数(評価関数)というのは、別な言い方をすれば「機能関数」とも言えます。例えば、自分が卒業した学校と言うとき、自分にとってその学校は、卒業したという機能、あるいは学歴という機能です。同時に学校にとってあなたは卒業生という機能を持つことになります。

 自我を定義しようとして延々といろいろな関係を述べていく話をしましたが、それはまさに自分に機能を付加していく(自分の機能を確認していく)行為なのです。すべてのものと自分との関係が自我を決めていくとすれば、自我とは宇宙に対して果たす機能の集合体であると言うこともできるわけです。

 存在には、必ず機能が備わっています。ただ、その重要性はさまざまです。イエス・キリストが生きているうちに果たした機能によってキリスト教が生まれ、二〇〇〇年も経ったいまでも、世界の人口の半分ほどに強い影響を与えています。これはキリストが、生きている間に果たした機能です。

 いつもぼうっとテレビばかり見ている人は、テレビの前の壁と何ら変わらない機能しか果たしていないことになります。機能とは存在に備わるものですから、人間には限りません。コピー機はコピーをするという機能を果たしていますし、電話は離れた人と話をできるようにするという機能を果たしています。

 また、人間を含む生物の多くは、種の保存のために子孫を残すという機能があります(たまに、人間でも種の保存の機能しか果たしていなかったり、会社にいてもコピー機と同じような機能しか果たしていない人もいますが)。

 

 こんなふうに、機能にはさまざまなものがあるのですが、少なくとも人間は、自分自身の機能をある程度、自分自身でコントロールすることができます。重要な機能を果たしたいと思うのであれば、生きている間が、唯一最大のチャンスなのです。

 生きている間の機能は死後も続きます。影響の大小はありますが、消えてなくなることはありません。

 引用終わり

 

 

自我とは宇宙に対して果たす機能の集合体

 

 私がイメージするスピリチュアルペインとは、「『自己の存在と意味』がわからない」という痛み。それは、つまり「宇宙に対して果たす機能」がわからない ということ。

 F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

 

 コーチとしてシンプルにいうと、ゴールがない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そう、今回の<ケース>の本質的課題は「ゴールがない」こと。よって、その根治的解決法は「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことだといえます

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 バランスホイール全体に気を配り続けていると、自然と一つ高い視点を獲得することができます。抽象度が上がるから。

 Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

 さらに、自分中心を捨て去る=“自分”の定義を拡張する ことに取り組み続けると、「自」と「他」を包摂する境地に至ります。それが「自分中心を捨て去る」であり、「自己超越」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「自己超越」の境地は、コーチングにおいてとても重要な“ある概念(ゲシュタルト)”とも大いに関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

F-386につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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 (御質問の受付は終了しました)

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

L-023~20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

L-032~20204月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

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F-381:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.1induction「すべてが情報である」>

 

 最近、精神科医として働く後輩から、「ロバート・メーガーの『3つの質問』」を教えてもらいました。時空を超えた情報空間で。

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 ロバート・メーガー(Robert F. Mager)は米国の教育工学研究者。授業設計(授業計画)のシステム的なアプローチが盛んに議論された頃、「3つの質問」を提唱したそうです。

その質問とは

 

 Where am I going

私はどこに行くのか

 How do I know when I get there

私はそこにたどり着いたことをどうやって知るのか

 How do I get there

  私はどうやってそこへ行くのか

 

 後輩によると、1つ目の質問は「ゴール」を確認するためのもの。2つ目は「評価方法」を、3つ目は「教授方法」を確認するために行うのだそう。

つまり、ゴールを明確にし、ゴールへの到達を知る評価を明らかにし、どのように到達するか考える ということ。

 

 後輩からのありがたい教えを縁に、コーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1induction「すべてが情報である」

 

 

 おそらく後輩は、苫米地式コーチングを知らずに「ゴール」という言葉を用いたはずです。我々コーチにとっては、この「ゴール」の使い方はNo

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 メーガーのいう「Where am I going?」とは、抽象度が下がる方向性だからです。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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 なぜそう断言できるのかというと、メーガーは教育工学研究者であり、「3つの質問」は教育設計という文脈(ゲシュタルト)の中での概念だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 工学とは、「何らかの役に立つ」ことを目的とするもの。それは抽象度が低い次元に向かう方向性であり、物理次元で具体的に「いかに役立つか」という話。

シンプルにいうと、マネジメントのこと。

だから「評価」を重要視します(How do I know when I get there?)。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの関係と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 メーガーの「there」をコーチングの枠組みでいうなら、「ゴール」ではなく、「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」であるはず。一般的な言い回しで「プロセス空間」と表現するとわかりやすいでしょうか。
 「there」とは、役に立つための、あるいはゴールを実現するための「プロセス空間」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 メーガーが関わる工学に対して、理学は抽象度が上がる方向性です。理論化とは、情報を削ぎ落とし、よりシンプルにしていくもの。アインシュタインの「E=mc2」やコーチングプリンシプルの「I×V=R」のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その抽象度が上がる方向性、すなわちさらなる高次元に、本物のゴールがあります。つまり、「これまでの抽象度を超える」というのが、ゴールの重要なポイントである「現状の外」の意味です。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 いずれにせよ、抽象度という軸を見失わずに宇宙を“正しく”観察できることが重要。もちろん、生命現象についても“立体的”に観察し続けることが重要です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 例えば、脳と心、体と心を、別々のものとして認識するのではなく、「脳と心」「体と心」(でひとつ)と認識するように。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 「脳」と「心」は、同じ生命現象の、抽象度の違いに過ぎません。工学(応用・実装化)ならより物理空間(例えば「脳」)の方に、理学(理論化)ならより高次の情報空間(例えば「心」)の方に注視しているだけです。

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

  宇宙を“正しく”観察し、生命現象を“立体的”に捉える。全抽象度次元で

 

そのためには、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」の理解と体得が欠かせません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

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 そのポイントを一言でいうと、「(すべて)情報」。

 L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 「情報」を言い換えると、「幻想」。宇宙はすべて情報でできていて、私たちが“リアル”だと思っている物理的現実世界、つまり目の前の世界はすべて幻想です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 その「幻想」の正体が「情報」。五感+言語という6つのモーダルチャンネル(情報入力経路)からの情報が、まずは神経を通して脳に伝えられます。そして、脳が「情報」を認識し、それをもとにまた「情報」を作りだします。だから、情報であり、幻想。

 Q-370:共感覚がなかなかvol.2;「共感覚」実践の前に確認しておくべきこと>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34082930.html

 

 「この世界はすべて情報でできている」「目の前の世界はすべて幻想」ということは、「イメージと臨場感さえあれば、リアリティは合成できる」ということです。それが「I×V=R」。

 Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 イメージと臨場感さえあれば、リアリティは合成できる

 

 臨場感は情報と自分の記憶が結びつくことで生まれます。その情報と記憶の関連性を無作為に組み合わせていくことが思考です。

よって、思考が臨場感を生みだすといえます。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 では、思考のために絶対に欠かせないものは?

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(CYZOMonthly Dr.Tomabechi’s Column1月』」より引用します。

 

 

1月:仏教の中観思想を使うと人生が楽しくなる

 私たちが見ている物理宇宙もその外側とも言える情報宇宙も、その構成要素は「情報」です。その「情報」を構成しているのは生命素粒子です。「情報」の本質は空であり、一切万物が自分も含めて「空」でしかないと見抜くことが「空観」のポイントです。

 しかしすべてが空であると、容易にポアの思想につながってしまいます。オウム真理教というカルト集団が殺人を正当化した論理です。

 例えば、あなたが映画を観に行ったとします。そうすると隣のカップルの男が大きな音を立ててポップコーンを食べながら、ぺちゃくちゃしゃべっていました。あなたは映画に集中できません。そこで、この男を殺そうと決めます。どうせ「空」でしかない存在を殺しても問題ないですし、もし輪廻転生を信じるならば、十分に苦しめて殺した方が、輪廻転生したときにその男の罪が軽くなると考えます。これが空観の行き着く先です。

 しかし、あなたが殺そうと思って隣に座る男を凝視すると、彼はデートを成功させようと、必死で女の子のご機嫌を取っていることに気づきます。あなたは映画を楽しもうと思って、映画に「楽しむ」という機能を与えていますが、彼は彼で、映画に「デートを成功させる」という機能を与えているのです。たしかに一切が空ですが、その空なる世界に機能を加えているのはそれぞれの存在です。あなたはあなたで映画に機能を持たせており、彼は彼で映画に機能を持たせています。

 仮の役割を果たすことを仮観といいます。世界に実体は存在しませんが、仮の役割ならあるのです。空なる世界と仮の役割の世界の両方の中庸の視点が中観です。この中観思想を実践して、隣の人が宇宙にどんな機能を果たそうとしているかを考えるようになると、人生はもっと楽しくなります。

 引用終わり

 

 

 「思考のために絶対に欠かせないものは?」という問いに対する私の答えは、「知識」。「ある可能世界(w1)から新たな可能世界(w2)への到達可能性関数」としての知識です。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 そんな知識の代表が「中観思想」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

F-382につづく)

 

 

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L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

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Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

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Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

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Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

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Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

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新・夢がかってにかなう手帳 2024年度版



 

Q-371:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.3;実践編>

 

「共感覚」に関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、3回に分けて回答いたします。

 

 vol.1;理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34066679.html

 vol.2;「共感覚」実践の前に確認しておくべきこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34082930.html

 vol.3;実践編

 

 

Q:苫米地英人先生の本やYou Tubeで学んでいます。「共感覚」に取り組んでいるのですが、なかなかうまく実践できません。どうやったらうまくできるでしょうか?

 

A3:最初(Q-369/vol.1)に確認したとおり、共感覚とは「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のこと。共感覚を用いると、抽象度と臨場感を同時に上げることができるようになります。無意識のうちに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *「意識」「無意識」とRAS&スコトーマの関係について、こちらでどうぞ↓

 Q279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

突き詰めて考えると、共感覚とは「“ものごと”の何らかの特徴を抽出して、別の感覚で表現する」ことです。それは「物理情報のひとつの抽象化作業」だといえます。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 この共感覚化の作業を繰り返していると、無意識が“現実”だと認識している物理空間から切り離され、自由に世界を認識できるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

それは「深い変性意識状態になることで、情報空間を自在に移動できるようになる」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その結果、「自分の在るところを自由自在に観る」という「観自在」がうまくできるようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 つまり、共感覚(化)により瞑想がうまくできるようになる ということ。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p131)より2回に分けて引用します。前半の引用では、重要な部分を再引用(青字)し補足していきます。「共感覚(化)」というゲシュタルトをつくり、感じてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

臨場感を維持するワークⅠ 過去の体験を利用して臨場感を強化しよう

「臨場感と五感のリンク瞑想」解説

 臨場感を強めるためには、知識と経験が豊富であればあるほど有利です。

 例えば、私の知り合いの著明な物理学者は「ビッグバンをこの目で見た」と言います。宇宙を発生させたビッグバンはきわめて抽象度の高い概念です。

 知人の物理学者は、それを「見た」と言うのです。普通の人が聞いたら「何を荒唐無稽なことを」と笑ってしまうか、「この人はちょっとおかしいのでは?」と疑ってしまうでしょう。しかし、彼には宇宙や惑星の発生に関する膨大な知識と経験があり、それらを基にして宇宙誕生の瞬間も強い臨場感で体感することができているのです。

 臨場感の強化には、知識と経験が必要です。いかに強い臨場感で抽象思考しようとしても、まったく知らない世界のことは認識できません。

 とはいえ、知識・経験が少ないからといって、あきらめることはありません。

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができるのです。

 例えば「ハワイにいる自分」を瞑想するとします。

 実際にハワイに行ったことがあれば、その時の知識や経験をベースにして瞑想してください。明るく澄み切った青空、広い海で泳ぐ気持ちよさ、街のざわめき、ビーチの解放感などを心の中で再現するのです。

 もしハワイに行ったことがなくても、日本の海で泳いだ経験や、ハワイに行った友人から話を聞いたり、テレビや雑誌などで見聞きしたハワイの知識があれば、強い臨場感で「ハワイにいる自分」を瞑想することができます。

 引用終わり

 

 

 臨場感を強めるためには、知識と経験が豊富であればあるほど有利

 

これはスコトーマの話。私たちは1)知識があり、2)重要性が高く、3)役割(責任)がある ことしか認識することができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その3つに「ゴール」が大きく関係します。Goal comes 1st.です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「共感覚がなかなかうまく実践できない」という場合、ゴールを再検討することが何よりも重要!

 

ひょっとしたらゴールだと思っているもの/ことは、本物のゴールではないのかもしれませんよ。あるいは、かつての“現状の外”が、すでに現状に変わっているのかも。

 Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 知識がないとスコトーマが生じますが、反対に知識があることでスコトーマが外れにくくなってしまう場合もあります。それは「思い込み」「過信」という“落とし穴”。

 F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 

 その危険を回避するために、ゴールのポイントのひとつである「自分中心を捨て去る」ことが役に立ちます。「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」と同じ意味です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができる

 

 ゲシュタルトとは、「全体と部分とが双方向的に意味を与える統合された概念構造」のこと。その「概念構造」を構築する能力がゲシュタルト能力です。

 潜在的には複数のゲシュタルトを持つことができますが、ホメオスタシスで維持できるゲシュタルトは1つだけ。複数のゲシュタルトのうち、最も臨場感が高いものが選ばれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 人間のすごいところは、複数のゲシュタルトを統合して1つにできること(connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その際に抽象度が上がり、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 これまでも確認してきたとおり、抽象度が上がると、ふつうは臨場感が下がります。「臨場感が最も高いイメージが現実(I×V=R)」ですので、それでは現状の外にあるゴールの実現はできません。より大きなゴールであるほど、本質的にゴール達成は困難になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そこで共感覚(化)!

 ポイントは「臨場感と五感のリンク」。「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「誇らしい」「すがすがしい」というプラスの五大感情をうまく使うと、抽象度を上げながら臨場感を強化することができます。

 Q-289:ドーパミンの分泌をvol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 

再度、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p133)より引用します。いよいよ実践ワークです。リラックスを深めながら、じっくりと取り組んでください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

「臨場感と五感のリンク瞑想」ワーク

 それでは、過去の知識や経験をベースに臨場感を強めてみましょう。

 手順は次の通りです。

 

1. 過去の出来事から喜怒哀楽の感情を思い出し、その感情から体感を引っ張り出す

 過去の出来事(実際にハワイに行った経験、もしくはそれに類似する経験)から嬉しい、楽しい、気持ちいい、面白い、清々しいなどの感情を思い出し、次にそれらをリアルな体験として感じてください。

 たとえば、楽しければ身も心も弾みます。面白いときは笑いすぎておなかがよじれそうになります。清々しいときは心が軽くなるように感じます。

 悲しいときは胸が苦しくなります。怖いときは足がすくむ感じがします。感情は、必ず何らかの体感を伴います。難しく考えず、感情に伴う体感を素直に思い出すのです。

 

 2.体感を少しずつ強化する

 ステップ1で引き出した体感のままでは抽象度が低く、ステップ3の操作にうまく移行できません。そこでこのステップ2では、体感を少しずつ強化します。

 いきなり体感を感情の2倍、3倍にするのは難しいですが、人間の無意識はあまり賢くないので、1割増しぐらいならば簡単にできます。まずは1割増し、と徐々に強めていきましょう。「嬉しい」はもっと嬉しく、「楽しい」はもっと楽しく、といった感じです。

 体感が1割増しになるたびに、抽象度も少しずつ上がっていきます。2倍、3倍くらいに強化できれば、体感はかなり抽象化されています。

 

 3.体感を色や音、触感などで表現する

 強化した体幹を、次は色、音、におい、味、皮膚感覚など別の感覚に書き換えます。

 この書き換えには決まったルールはありません。

 「楽しくて身も心も弾んでくるような体感は、赤い色」「面白くてお腹がよじれそうな体感は、ピンポン球が跳ねる音」「清々しさで胸がスーッとする体感はミントのにおい」など、自分が感じるままに書き換えます。

 このとき、もともとの感情の臨場感も維持するように意識してください。先ほどの例でいえば、「赤い色を思い浮かべると、身も心も弾んでくる」「ピンポン球の跳ねる音をイメージすると、お腹が苦しくなるほど笑えてくる」「ミントのにおいを感じると、心がスーッと軽くなる」というように、臨場感と五感による書き換え情報がリンクするようにするのです。

 余裕が出てきたら、ステップ3の状態でさらに臨場感を1割ずつ強めていくといいでしょう。色をどんどん濃くしたり、音を大きくしたり、香りを強くするだけで、簡単にできます。

 このトレーニングを繰り返すことで、抽象度の高い情報空間で強い臨場感を維持するコツを身につけることができます。

 引用終わり

 

 

 あせらず、あわてず、気楽に取り組み続けてください。ゴールの世界のワクワク・ドキドキを楽しみながら。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 共感覚(化)をマスターするほど、「夢が勝手にかなう」ようになっていきます。お楽しみに。

 (こちらも合わせてどうぞ↓)

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができる

 

 守秘義務情報なので詳しくは書けませんが、「ゲシュタルト能力」には重大な秘密が隠されています。

 L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 

 そんな「ゲシュタルト能力」は生得的なものではありますが、もちろん、後天的に訓練することもできます。その代表が「コンセプチュアル・フロー」。こちらでどうぞ↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

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Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

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Q-291:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29969615.html

Q-333:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 

超瞑想法(文庫版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



L-132202111月シークレットレクチャー -01;メインテーマ「□」とは

 

202111月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「」ですw

 

 」とは何か? 「」がコーチングとどう関係するのか?

 

 当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 01;メインテーマ「□」とは

 

 

 今回のメインテーマは「」。「」とは何のことでしょうか?

 

 

2021年11月シークレットレクチャー

 

 

 答えは「フレーム」です。

 フレームとは、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキー(Marvin Lee Minsky1927~2016年)が提唱した概念で、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。そのフレームを、苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 

マービン・ミンスキー(Wikipedia)

マービン・ミンスキー(2008年、OLPCオフィスにて)

Wikipediaより引用

マービン・ミンスキー - Wikipedia

 

 

 今回は苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)の第20章「人類には“今”しかない 超情報場脳 その『超情報場』理論による解釈」に沿って説明し、最後の部分を引用します。「」=フレームを意識に上げながら読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

過去の情報の寄せ集めが現在を作っている

 博士が述べられているのは、「記憶」ではなく、「情報」。記憶と情報を明確に区別され、「フレーム」という言葉を使って説明されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 人間は、物事を解決するにあたって、「関連することだけをふるい分けて抽出し、それ以外の事柄に関しては無視して思考する」という能力を持っています。「関連することだけをふるい分けて抽出」がRASの働きで、「それ以外の事柄に関しては無視」がスコトーマ(scotoma)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つまり、ある枠組みを作って、その中だけで思考することができるということ その「枠組み」がフレームです。

(さらに詳しい説明はこちら↓)

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」と

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 記憶はフレームがあるもの。対して、頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがありません。よって、私たちは何も記憶していないともいえます。バラバラな情報が合成され“記憶”となるのは“今、この一瞬”です。だから

 

 今の認識というフレームが今の記憶を作っていると考えると、人類の脳には、過去も未来もなく、現在しか存在しないということになるby苫米地博士)

 

 つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。

本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態で存在しています(離散的)。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

仏教ではすでに説かれている「人には現在しかない」

 認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」と博士はおっしゃいます。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 この「人には現在しかない」という考え方は、じつは、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

多くの人が作った宇宙が同時に存在する「超情報場」

 今この瞬間に、ファンクションが生み出される」ことを教えてくださる博士は、同時に「個々人がバラバラに刹那的な宇宙を創っても意味はない」と諭されます。

 そして、「多くの人が創った宇宙は同時に存在している。その創られた宇宙が『超情報場』である」と定義されています。

 私は博士のこの言葉を「中」と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

    超情報場は、情報の場であり、次元を超える場である

    場の一部に人間の認知がある

    人間の認知は高い抽象度から生じ、人間の認知も含めた「超情報場」は抽象度が高いところが先にある

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして博士は、このようにコーチング(&ヒーリング)の秘密を語られます。

 

 レベルの高いコーチングは、いきなり抽象度の高い方法で、相手の潜在能力を引き出し、この「超情報場」を変化させて、問題の解決を図ることになる

 

 

情報空間が物理空間を変え、癌は情報で治る

 鍵は「情報空間」と「物理空間」の関係の理解。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

物理空間は情報空間の一部で、抽象度を軸にしたときの底面です。つまり、情報宇宙という全体があり、物理空間はその1つの部分であるということ。ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 宇宙の構造を体得すると、「生命現象という情報が物理空間に顕在化したものが身体である」ことが理解でき、「高次の情報場への働きかけを通じて、現実である物理空間を変える」ことができるようになります。自由自在に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングの枠組みでいえば、その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その「I」を生みだすもの、つまり「(フレーム)」を生みだす最初の一歩が「ゴール設定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(p211)から引用します。シンの“脳力”を解き放つ秘訣を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

「足の裏」情報場から、すべてを超えた「超情報場」へ

 このような「情報空間」と「物理空間」の関係を見るにつけ、より抽象度の高い考え方の必要性を改めて感じます。

 とは言え、もちろんこの2つの空間は、別々にではなく連続して存在しています。その連続した情報空間の、抽象度の1番低いところにあるのが物理空間なのです。

 ということは、物理といえども情報の一部にすぎないということでもあります。

 もっと言えば、情報空間にある「特定の情報場」の写像として、物理空間に物理的実体が存在していると言っていいでしょう。

 つまり、私たちが現実世界で「ある」と思っているものは、すべて「情報場の写像」にすぎないということです。

 ここで言う「情報場」というのは、情報空間における特定の座標のことです。私たちの周りの情報空間には、人間の認識の数だけ、無数の情報場があるのです。

 人間に関する情報が集まっている場が「人間の情報場」、ロボットについての情報が集まっているのが「ロボットの情報場」、富士山についての情報が集まっているのが「富士山の情報場」です。

 言い換えれば、「人間の情報場」「ロボットの情報場」「富士山の情報場」といったそれぞれの情報場があって、その情報場が、物理空間に物理的存在としての「人間」「ロボット」「富士山」を現出させているのです。

 これらの事物は、もっと高い抽象度の情報空間に広がっている情報的存在のごく一部であり、それも、もっとも低いところにある一部、言うなれば「情報の足の裏」のようなものです。

 ですから、目の前に見える物理世界を見ているだけでは、情報世界の「足の裏」を見ているにすぎず、さらに広大な情報空間に広がる未知の世界、真実の世界を捉えることはできません。

 情報空間の「足の裏」である物理空間から脱し、もっと高い抽象次元の情報空間、「体全体」を認識してはじめて、世界のあり方を知ることができるのです。

 下から言えば「足の裏」にあたる物理空間から、「体全体」にあたる情報空間へ、そして従来の科学や現実の事象のすべてが存在するさまざまな「情報場」を超えて、もっと高い抽象次元の情報場を目指す、その情報場を私は「超情報場」と名づけているのです。

 この新たな情報場では、すでに述べたように認知科学では説明できない現象も扱えるでしょう。まして癌と心の相関関係や、瞑想を深めた超瞑想の効果なども、研究対象になって不思議ではありません。

 おそらくこれこそが、「今しかない人類」にとって、これからの新たな脳理論の可能性を拓く、「新たな脳力」の出現につながっているはずです。

引用終わり

 

L-133につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態で存在しています(離散的)。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです

 

 「時間」について、こちらもどうぞ↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_123517.html

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

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F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと-01;抽象度&超情報場理論

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Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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L-121202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -02;「心豊か」はゴール次第

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお持たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 

 

 心豊かに働き、心豊かに生きる

 

 私にとっての「心豊か」とは、幸福(well-being)のこと。

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。

 F-176:“幸福(well-being)”とは?… -1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 もちろん、幸福は人それぞれ。各自のゴールが、ダイナミックに自身の幸福を定義していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

自身の幸福、つまりゴールを考え抜くことは、「自己の存在と意味」を明らかにします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

その思索と発見(=スコトーマが外れる)が、スピリチュアルペインを克服するきっかけになるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *スピリチュアルペインはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 ところで、WHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義をご存じですか?

 

 1998年のWHO執行理事会では、下記のような定義が採択されました。

(その後のWHO総会では採択は見送られているそうです)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 

 私は、このWHOの定義には少なくとも3つの課題(case)があると考えています。1)不完全性が考慮されていない、2)物理空間と情報空間の関係がはっきりしない、3)well-being」が実観化している です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 1)不完全性が考慮されていない

不完全性が証明された現代において、“唯一絶対のモノサシ”は存在しません。完全な存在はあり得ず、すべてが相対的、あるいは主観的です。

したがって、まず「complete」でつまずきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 2)物理空間と情報空間の関係がはっきりしない

WHOの健康の定義中の「身体的」は物理空間であり、「心理・精神的」は情報空間です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そして、「社会的」は自我の定義にも関わる縁起のことであり、宇宙全体に拡大しているつながりのこと。その自我=宇宙についての探究が「スピリチュアル」であるはず。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

認知科学前の西洋科学(哲学)では、「まず物理空間があり、それとは別に存在する情報空間とどこかで結びついている」と考えられていました。医学で例えるなら、「体と心は強く結びついている」「心身は強く相関している」という考え方。

それは「体」と「心」が違うことを前提とした上での「結びついている」「相関している」です。

Q-249:病気をどのように考えていますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

 

認知科学者 苫米地英人博士が提唱されている超情報場理論において、物理空間とは「情報空間の一部であり、一番情報量が多い次元」のこと。つまり、体と心はそもそも同じものであり、「体と心」でひとつと考えます。

 L-003~420201月シークレットレクチャー -03;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

「物理と情報」「体と心」でひとつ。

物理と情報の関係、そして体と心の関係は、ただ抽象度が違うだけ です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

よって、「身体的」「心理・精神的」「スピリチュアル」「社会的」はそれぞれ別個に独立して存在しているものではなく、同じ生命現象の抽象度の違いにすぎないといえます。同じものですので、どれかだけ「well-being」というのはあり得ません。

コーチングでいうバランスホイールと同じように、そのすべてが満たされるように心がけなければ、決して「well-being」は実現しません。

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 3)well-being」が実観化している

well-being」の日本語訳は、「幸せ」や「幸福」、あるいは「満足できる状態」です。それらは確固たるものとしてどこかに存在するものではなく、自分の心がつくりだす幻想です。それが空(くう)。その空が抜けた考え方が実観です。

PM-02-16:空観、仮観、中観

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 繰り返しますが、各自のゴールが、自身の幸福を定義していきます。「ゴールが先、幸福は後」です。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

L-122につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

well-being」の日本語訳は、「幸せ」や「幸福」、あるいは「満足できる状態」です。それらは確固たるものとしてどこかに存在するものではなく、自分の心がつくりだす幻想です。それが空(くう)。その空が抜けた考え方が実観です

 

 以下、苫米地博士の著書「ため息をやめれば年収1億円への道が開ける」(宝島社、p72)より引用します。すべてが自分の心がつくりだす幻想であることを意識に上げながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

なぜ思い悩むのか 満たされない心と眠れない夜

 長引く平成不況のせいか、心に悩みや葛藤を重ねる人が増えています。悲しみや怒りに日々縛られて、鬱屈した生活を送っている人たちの苦しみは並々ならぬものでしょう。そして、そうしたマイナスの情動は過去の記憶に起因しています。

 過去の悔しい記憶が急に蘇ってきて、眠れない夜を過ごしたことがある人も多いでしょう。その過去は遠い昔だったり、昼間に体験した近い過去だったりと様々ですが、あまりにもそうしたマイナスの情動を反復して思い出すことは生きる活力を奪い、やがてトラウマというマイナスの長期記憶として固定化されるおそれがあります。

 そもそも悔しいとか、他人を許せないほど憎む感情とは、どこからきているのでしょうか。

 たとえば、常日頃から目にかけてきた部下から思いがけず侮辱の言葉を投げかけられたとします。あなたはそれに対して裏切られたという思いと、それに伴う激しい怒りを抱くかもしれません。「自分はこんなに部下のことを思って行動してきたのに、そんな言い方はないだろう」とマイナスの情動で心は満たされ、夜も眠れないほど思いつめるかもしれません。

 あるいは今までともに歩いてきたパートナー(妻や共同経営者、親友など……)から自分の存在価値を全否定されるほどの罵詈雑言を浴びせかけられて、怒りを通り越して、絶望や悲しみにとらわれるかもしれません。

 

 しかし、ここで視点を変えてみてはどうでしょうか。

 

 あなたの部下は当たり前のことですが、あなたとは全く別の人格をもった他者です。その他者がどうしていつもあなたが思い描く期待通りの言動をとらえなければならないのでしょうか。部下にしてみれば、あなたは単に小うるさくて、そのくせ自分に仕事を押し付けてばかりの無能な上司と映っているかもしれないのです。そう、あなたは自分勝手なイメージを他人に押し付けて、それに相手が反しているから、怒りという情動に縛られているのです。

 パートナーからの心ない言葉も、同様です。単にあなたが相手に勝手な幻想を抱いていただけです。自分はこれだけ相手のためにいろんな努力をしているのだから、当然相手も感謝しているに違いないなどと、自分勝手な信念にとらわれていただけに過ぎません。

 

 では、どうしてこのような他者に対する歪んだ認識が生じるのでしょうか。

 

 それは「自分は正しいのだから、すべてが自分が思っているようにならなければならない」と考えているからです。しかし、それはあなただけの信念であり、その信念を根幹とする自我に過ぎません。そして、人間は自分にとって、その信念や自我が維持されている状態(コンフォート・ゾーン)が最も快適なので、その状態を維持しようとして、自らの思い違いになかなか気がつくことがないのです。それはいわば、自分の考え違いが心理的盲点(スコトーマ)となっている状態と言えます。

 「今まで真面目に生きてきたのに、なぜ自分だけがこんなに不幸な目に遭うんだ」「自分だけが会社でどうして正当に評価されないんだ」などと、人はしばしば「自分だけ」を連発して自らの不幸を呪いますが、それは論理的には正しくありません。あなたが犯罪や事故に巻き込まれたり、会社で理不尽な扱いをされたりするのは、単に確率の問題に過ぎないからです。そこにおいては、過去に自分がどう生きてきたかということは全く関係ありません。何度も言っているように過去と現在の間には何の因果関係もないのです。ちょっと、厳しい言い方になりますが、「普通に生きてきたのに」や「こんなに努力したのに」などと考えて、今の自分の窮状を嘆くのは無意味な行為なのです。

 しかし、それでも人は悩みます。ため息をつきます。眠れない夜を過ごします。そして、時にはその出来事がトラウマになってその後の人生を狂わせたりするのです。

 結局のところ、「正しい生き方をしてきた私がこんなひどい目に遭うはずがない」という思い込みが、一つの信念となってしまい、そこから抜け出せなくなっているのです。

 私たちの自我は過去の記憶によって構成されています。その過去の記憶によって自分の中に間違った信念(ブリーフ)が出来上がれば、それが執拗に責め苛み続けます。

 しかし、こうした苦しみから逃れることは可能です。要は、嫌な出来事や、悲惨な経験を擬似的に「忘れる」ように務めるのです。その際、前頭前野の中にある嫌な記憶のインデックスにアクセスしないように意識付けを行います。

 過去の経験自体を「なかった」ことにすることはできませんが、このように少なくとも記憶の中から苦しみと痛みとともに何度も呼び覚ますようなことはやめることができます。そのとき、何度も述べているように、過去は現在をいかなる形でも制約することはできない、と視点を切り替えることが役に立ちます。

 

 自分だけの思い込み、間違った信念から解放されよう

 人はいかなる形でも過去に縛られることはないと思う

 引用終わり

 

 

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ため息をやめれば年収1億円への道が開ける



Q-341「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <後編;イマジネーションの限界を超えたところに

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

3回にわけて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q過去未来という時間の概念は一神教的な考えだと思います。

未来過去という考え方は分析哲学の結論であり、苫米地博士が採用している考え方だと理解しています。

「未来、今、過去は同時に存在している」という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています。

そこで質問なのですが、よく「あなたは食べた物からできている」という言葉があると思います。これは過去の積み上げ方式の考え方によるものだと思います。この言葉は間違っているのでしょうか?

「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」という文脈で使われる言葉ですが、間違いなのでしょうか?

間違いではないような気もするのですが、物理空間の方が臨場感が高いから、結果として「身体が食べた物で作られている」と思っているだけなのでしょうか?

そう考えると気功や加持祈祷で書き換えられる理由も分かるような気がしますが、かといって暴飲暴食はダメなような気もします これも思い込みなのでしょうか?

暴飲暴食かはゴールが決めるのだと思いますが、そう考えると、もう何が何だか分からなくなってしまいました。そこでどのようにこの疑問にアプローチすればいいのか分からず、質問させて頂きました。

 

 前編;スコトーマ×時間×中観

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 中編;時間栄養学と精神栄養学

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32399243.html

 後編;イマジネーションの限界を超えたところに

 

A3コーチングに寄せて言い直すと、「中観」とは、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって(さらには更新し続けて)、物理的な抽象度(物理的現実世界)においてもゴール実現のためになんらかの具体的行動を続けている状態

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「中観」はこちら↓

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 この“抽象度という視点”はとても重要。

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それがないと肝心なことが認識できません。スコトーマが外れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「あなたは食べた物からできている」を物理空間に限定して考えることは、決して間違いとはいえないでしょう。それは「時間栄養学」と同様の話です。

 しかしながら、「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」を物理空間に限定してしまうのは完全な誤りです。それは「精神栄養学」を物理空間だけで考えることができないのと同じ

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その理由がわかったなら、「縁起の理解を深める」という言葉の真意を感じてください。鍵は「双方向性」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 前回(Q-340)、「毒矢のたとえ」を紹介しました。それは弟子からの「死後の世界はあるのでしょうか?」という質問に対する釈迦の回答です。

釈迦が弟子に伝えたのは、「あの世や霊があるかないか考えるのはムダ」「大事なのはこの世で苦しみを解決することであり、そのために修行をせよ」ということ。つまり、

 

この世での悩み苦しみを解決することが縁起という悟りであり、縁起の実践が生きるということ

 

 よって、「縁起の理解を深める」とは、「今はまだ気づいてさえいない課題を解決し、しっかり生ききる」ということのはず。その鍵が「双方向性」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 「縁起」とは、因縁生起のことで、「縁」によって「起」こると書きます。

 世の中には完全に独立して“個”として成り立つものは存在せず、必ず他との関係性によって成り立っています。つまり、「関係により存在が成り立つ」。それが縁起の思想です。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 私たちは何かとの関係性でしか“自分”を定義することができません。時間や空間、もちろん「食べた物」も含め、いろんなもの(こと)との関係の中に“自分”は組み込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 世界は、網の目のような因果関係を結びながら“自分”というものを形作っている存在がたくさん集まってできている

 

 このような世界と“自分”との関係性が「縁起」です。

 

では、世界と“自分”の境界はどこにあるのでしょうか?

食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”との関係とは?

世界と“自分”とコーチングとの関係は?

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、「縁起人」として生きろ。」(TAC出版)より引用します。繰り返しますが、鍵は「双方向性」です。

 

 

コーチング自体が、釈迦の縁起そのもの

 私はコーチング自体が、釈迦の縁起そのものだと思っています。

 なぜかというと、コーチングはマインドの使い方がもっとも大事だからです。

 正しいコーチングの見方とは、人が抱える問題点が、構造的・物理的なものであると分析されたとしても、それもすべて人間の心、マインドの問題だと捉えることです。

 この視点はとても大事です。

 この視点がなく、すべての問題の原因はマインドにあると捉えることができないと、コーチはコーチングできているとはいえません。

 

 縁起の考え方は、「この世のすべては自分の心が生み出している」ということです。それは、コーチングの「すべてはマインド次第」という考えと一緒です。

 そもそもコーチングのもとになる教えは西洋で生まれてきた概念ですが、内容の本質は仏教です。なぜなら、ルー・タイスはキリスト教徒ですが、大乗仏教とキリスト教は、ほとんど同じ考え方だからです。その理由については、私が今までさまざまな宗教の本で説明してきたので、ここでは割愛いたします。

 そういった事情を鑑みると、コーチングが釈迦の縁起と密接な関係があるというのは、不思議なことでもありません。

 また、ルー・タイスの言葉に「すべての変化はマインドで起きて外に広がる」というものがあります。

 必ずゴールが達成できるという確信をクライアントに埋め込んであげることがコーチの役割ですが、それはマインドの使い方にかかっています。

 それがゴールが縁起に関わる、コーチが縁起に関わるということです。

 確信が高いものが実際に起きるのが、この世の縁起のカラクリです。縁起は外に広がっていくので、常に確信していることが重要なのです。

 

 つまり、確信度が高いほど、変化が生じるわけですから、人間関係で悩む方も、もう悩まないと確信し、自分が幸せになるため、よい人間関係を作ることがイメージできれば、そこからすべてが始まるのです。

 

 ちなみに、マインドとはわれわれのイマジネーションが入るもののことなので、イマジネーションの限界が我々の限界ともいえます。でも、その限界を超越したところに、本当の変革があり、幸せがもたらされるのです。

 

 このように、マインドをうまく使う方法を知ることが、レベルの高い縁起人になることとともに、良好な人間関係の構築を後押しするというわけです。

 引用終わり

 

 

コーチング自体が、釈迦の縁起そのもの

 正しいコーチングの見方とは、人が抱える問題点が、構造的・物理的なものであると分析されたとしても、それもすべて人間の心、マインドの問題だと捉えること

 

 「構造的・物理的なものも、すべてマインド(の問題)」を苫米地理論で言い換えると、「物理空間を包摂するような情報空間(超次元空間)が存在し、情報空間の因果が物理空間に写像される」。

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 そう、第2世代「超情報場理論」!

超情報場の理を体感を持って理解することできると、「すべてはマインド次第」であり、「すべての変化はマインドで起きて外に広がる」ことが納得できるはず。すると、自ずと答えはわかるのでは

 

 Q世界と“自分”とコーチングとの関係は?

 A:世界(w1)を書き換え、結果として“自分(関数p)”を書き換えるのがコーチング

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 Q食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”との関係とは?

 A:世界(w1)と“自分(関数p)”は本質的に同じもの。すべて自身の心が生みだしている。もちろん、食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”も同じ。同じものの抽象度の違い

 L-00320201月シークレットレクチャー -03~4;身体と心は○○○○

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

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 Q世界と“自分”の境界はどこにあるのか?

 Aマインドとはわれわれのイマジネーションが入るもののことなので、イマジネーションの限界が我々の限界。イマジネーションの限界が世界と“自分”との境界を生みだす

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

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 おそらく、まだスッキリとはしていないでしょうw

でも、大丈夫。今はまだ「ゲシュタルトの構築段階」だから。そんなときはしっかりリラックスして、ゴールをイメージしましょう。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゴール側から考える感覚はとても大切。

 その理由は「ゴールが先、認識は後」だからですが、他にも重要な理由があります。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 そう、「抽象度が上がる」。

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。「2)自分中心を捨て去る」とは、部分関数としての“自分”の定義を拡張していくこと。

よって、ゴールを設定(更新)するたびに、抽象度が上がっていきます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 それはゴール設定を縁に新たな世界(w1)が生まれ、ゴールに向かう過程で“自分(関数p)”というゲシュタルトが大きくなっていく(connect the dots)ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そのたびに「双方向性」のつながりがクリアになり、「アプローチ」は明瞭になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その先に待つのは、「本当の変革があり、幸せがもたらされる未来」。私の感覚で言い換えると“無敵”です。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

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 以上、私の回答です。

 ますます「何が何だか分からなく」なってしまったかもしれませんが、〇〇さんなら必ず理解できます。“スッキリしたクリアな世界”をお楽しみに。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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L-10520218月シークレットレクチャー -07;「私」とは何? <中編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 07;「私」とは何? <中編>

 

 

全体に意識がありながら、ちゃんと部分を認識している

 

そんな心の状態を保てるから、部分の意味を“正しく”見いだすことができます。RAS&スコトーマの働きにより。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 では、「私」の抽象度をさらに上げていくとどうなるでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私の答えは (個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「全生命」が全体で、「私」は部分 皆さんは「全生命の一部である」という感覚をお持ちでしょうか?

 

 その感覚=イメージ(I)×臨場感(V)が豊かな現実(R)を生みだしていくはずです。

 ただし、この答えでは全然抽象度が足りません。なぜでしょう?

 

 答えは「視点が物理次元に囚われているから」。

 前回(L-104)、「抽象度の上げ下げがいつでもスムーズにできることが大切だが、実際には特定の抽象度(部分)についロックオンしてしまいがち」「そんな意識状態が大切なものを見えなくしている」と書きました。

 

 その特定の抽象度とは、多くの場合、(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面である物理次元(空間)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

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 「(個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命」という変化の場合、具体的な情報量は減っていく(潜在的情報量は増えていく)ので、確かに「抽象度が上がる」とはいえるはず。しかし、「地球上の」という言葉にあらわれているとおり、意識は物理次元(空間)に囚われています。

空・仮・中でいうと、空(くう)が抜けて実(じつ)になってしまっている状態です。

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 *詳しくはこちらを確認してください↓

 PM-06-21:仮説14)空なき実観の行き着く先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14833876.html

 

これまでの説明での「私」とは、主に物理次元(空間)上の存在(体)の話であり、せいぜい「共有する4次元時空上での生命共同体」としての話です。繰り返しますが、物理次元(空間)とは情報空間の底面ですので、これまでの「私」は写像について語っているに過ぎません。

 

 苫米地博士は「『脳と心』『体と心』で一語。『脳と心』『体と心』で1つのゲシュタルト」と語られています。わかりやすく表現すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「脳」「体」は情報空間の底面である物理空間にあり、それは情報空間にシームレスにひろがる「心」の投影

 

 この理を苫米地博士が理論化されているのが「超情報場理論(仮説)」です。

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 ところで、「特定の抽象度(部分)についロックオンしてしまう意識状態が見えなくしている大切なもの」はクリアでしょうか?

 

 より高次の情報空間まで正しく見ることができたとしても、自由に見ることができなければ、本当の意味でのゲシュタルト化→統合→理解が深まる」はできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p80)から引用します。以前お伝えしたとおり(L-101)、博士は「自分や世界を正しく見るワーク」として、1)歩行禅、2)黙って食え瞑想、3)写真縁起瞑想、4)因果関係瞑想、5)時間因果瞑想、6)統合瞑想 を紹介されています。

ワークを実践し「正しく見る」をマスターした後に取り組む「自由自在に見る」について感じてください。Feel

 

 

正しく見ることができたら次は情報場に介入!

 繰り返しになりますが、超瞑想によって自分や世界を自由自在にコントロールするとは、情報空間の場の因果関係に働きかけて、結果として物理空間にも大きな影響を及ぼすことです。

 そのための第一ステップが、本章でお教えしてきた情報空間の場の因果関係を正しく見るための超瞑想法です。

 ここで紹介したワークを実践することによって、抽象度はどんどん上がっていきます。そして、この世界に存在するいろいろな事象が、情報空間に無数にある場の因果関係の写像であることがわかります。あなた自身やこの世界の存在は、情報の関係性によって生じています。

 本章で「正しく見る」ことを学んだみなさんには、次のステップに移っていただきます。次のステップは、情報空間の場の因果関係に介入することです。

 「情報空間の場の因果関係に介入する」というと、なんだか難しそうに聞こえますが、実際はとても簡単です。なぜなら、相手は情報であり、その関係性を認識する(見る)主体は何かといえば、あなたの脳と心だからです。

 あなたの脳と心がさまざまな事象の関係性をどう認識するか(見るか)が、自分や世界のあり方を決めています。

 つまり、あなたの脳と心をコントロールすることで、情報空間の場の因果関係を自由自在にコントロールすることができ、ひいてはあなた自身やこの世界の物理的なあり方を自由自在にコントロールすることができるのです。

 

 本書では、情報空間の場の因果関係を自由自在にコントロールすることを「自由自在に見る」と表現します。

 自由自在に見ることができれば、自分や世界を思いのままに変えることができるのです。

 引用終わり

 

L-106につづく)

 

 

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Q-305:「心身相関」と「超情報場理論」 <後編>

 

 これまでたくさんの御質問をいただきました。ありがとうございます。この「Q:質問等回答編」は、なんと、300回を超えました!

 

 1つのことを突き詰めていくと、やがて「型」が洗練されていき、“意味”がわかるようになります。それは、より深く理解できるということ

 

 …一方で、スコトーマをさらに外すことは困難になります。本当はもっと深い“意味”があるかもしれないのに、無意識が探究をやめてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、新たなゴール設定が重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは、もちろん、“現状の外”。

 “現状の外”にゴールがあり続けると、結果として選択や行動が変わり続けることになります。ブリーフシステムがゴール側に書き換わっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

今回の「Q:質問等回答編」は、今まで構築してきた「型」を破ってみたいと思います。質問をするのは私。ぜひ私の疑問に対する答えを考えてください。

 

Q:苫米地理論をよく学ばれている方と話をしている時に、「心身相関」の話題になりました。「心と体は密接に結びついている」という「心身相関」についての私の説明に対して、「それって苫米地博士がいつもおっしゃっていることと同じですね」とコメントされました。

苫米地博士が話されるのは「超情報場理論(仮説)」。それと「心身相関」はまったく違うと思うのですが、同じと理解するべきなのでしょうか?

もしも違うのであれば、苫米地理論をしっかり理解しているはずの人が、なぜ「同じ」とコメントされたのでしょう?

 

 <前編>はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30763624.html

 

 

 昨秋(20229月)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状が長引く「long COVID」のリスクに、COVID-19発症前の心理状態が関連していることを示唆する研究結果が発表されました(「JAMA Psychiatry」)。

 シンプルにまとめると、「罹患前の抑うつレベルが高い場合、long COVIDのリスクが32%高い」。同様に「不安:42%」「危惧:37%」「ストレス:46%」「孤独感:32%」とリスクが上昇し、複数該当する場合にはlong COVID化する可能性が50%になるそうです。

 

 この研究結果は驚くものではありません。医療・介護現場で働く誰もがすでに感じているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

だから、「ぼんやりとした感触が科学的検証のおかげでクリアになった」という感じでしょう。多くの医療従事者にとっては。

F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 現在の医療・介護現場では、COVID-19のような感染症を、物理次元だけで捉えるのではなく、より高次の抽象度次元(情報空間)全体で捉えようとしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その代表が「3つの感染症」という概念です。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

3つとは「生物学的」「心理的」「社会的」のこと。それら別々の(と思える)ものを「1(あるいは『同じ』)」とみなせるようになると、理解がより深まります。ゲシュタルトが大きくなる(=統合される)からです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 今回のテーマでいうと、心と体はそもそも同じ1つのもの。視点(抽象度)が違うだけです。心のことを物理空間では身体といい、身体のことを情報次元で心と表現するだけのこと。

重要なので繰り返しますが、「そもそも同じ1つのもの」です。

L-003~420201… -03~4;身体と心は〇〇〇〇

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 この関係性は、「心と体」だけでなく、すべてに当てはまります。その事実を体感を伴って理解することが悟り。2600年前に釈迦が「縁起」として説き、大乗の天才たちによって「中観」としてまとめあげられた思想 それを理解し体得することが悟りです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 さらに認知科学者 苫米地英人博士によって、先人の叡智は理論化されました。それが「超情報場理論(仮説)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

心と体はそもそも同じ1つのもので、表記する抽象度が違うだけ それが「超情報場理論」。対して、「心身相関」は「心と体はまったく別のものである」という前提で、その2つが「けっこう関係する」という考えです。

 

冒頭の例(long COVID)でいうと、心理状態と身体におこる症状が「けっこう関係する」というのが「心身相関」。対して、「超情報場理論」は4次元時空をも超えていきます。「COVID-19発症前の心理状態」と「罹患4週間後の身体(症状)」は同じ1つのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 「それって苫米地博士がいつもおっしゃっていることと同じですね」とコメントされた方は、もちろん、苫米地理論をしっかり理解されていました。

では、なぜ「同じ」とコメントされたのでしょう?

 

 原因は私にありました。もっと正確にいうと、「私の手の動き」にありました。

 言葉では「『(別のものであるという前提での)心と体は密接に結びついている』という『心身相関』」を語りながら、私の手は抽象度の階層をしっかり示しながら、高次元の「」と底面での「」が「そもそも同じ」というジェスチャーをしていたのです。無意識に。

 

 それが非言語の働きかけとなって(トリガー)、「心と体はそもそも同じ1つのもの」という認識を引き出したのでしょう(アンカー)。相手の思考空間の中で。

その言語化が「それって苫米地博士がいつもおっしゃっていることと同じですね」です。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 この経験を通じて、私は改めて「非言語の働きかけ」の力を感じました。それからは言葉以上に「非言語の働きかけ」に気を配り続けています。

 L-08220213… -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

 以上が私のセルフアンサーです。

 いかがだったでしょうか?

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

この関係性は、「心と体」だけでなく、すべてに当てはまります。その事実を体感を伴って理解することが悟り。2600年前に釈迦が「縁起」として説き、大乗の天才たちによって「中観」としてまとめあげられた思想 それを理解し体得することが悟りです

 

 悟りとコーチングの関係について、苫米地博士が「オーセンティック・コーチング」(CYZO)内で言及されています。以下、同書(p74)から引用します。「超情報場理論」をイメージしながらお読みください。Feel

 

 

 ◎スピリチュアリティのゴールの大切さ

 もうひとつ、キリスト教圏で生まれたコーチングらしい「社会貢献」のカテゴリーとして「スピリチュアリティ」があります。

 これはカトリシズムのような博愛主義をベースとしたもので、宗教という枠組みの中での人格形成であったり、霊性や精神性をいかに上げていくのかがゴール設定の際に重要になってきます。

 事実、敬虔なクリスチャンであったルー・タイスはキリスト教的な人格をいかに高度化していくかというゴールを持っていましたし、そのゴールに向かう力が世界の数々の紛争をおさめてきた原動力にもなっていました。

 キリスト経がそれほど根付いていない日本で「スピリチュアリティ」を実行するとすれば、仏教の枠組みの中で考えることになるでしょう。いかに悟りに近づいていくかが日本人に理解しやすい「スピリチュアリティ」ではないかと思います。

 ただし、「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではありません。日本では仏教に取り組むというと、経典を学ぶことや、禅の修行を連想する人が多いと思いますが、それではさきほど説明した「生涯学習」のカテゴリーになってしまいます。「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではなく、実践が大切です。「霊性を上げる」ために、いかに人間的に優れた人になるか、そのために社会に何をすればいいのかをゴールの一つとして持つことです。

 自分は無神論者だから関係ないとは思わず、「スピリチュアリティ」を実践することとは、突き詰めていけば、人間的に優れた人になることだと思ってください。それはたとえ無神論者であっても重要なことですから、「スピリチュアリティ」のカテゴリーの中でゴールを設定することは大切になってくるのではないかと思います。

 それにこのゴールは簡単に言ってしまえば、「社会が良くなる」ということでもあります。そのために自分の霊性を上げる。仏教的に言えば、悟るということであり、コーチング的に言えば、悟りを越えることです。

 このあたりの詳しいことは私の『超悟り入門』を読んでほしいのですが、いまここで簡単に説明すると「悟りとはこの世が幻であることを理解する」ことです。幻であるからこそ、痛みも苦しみも、幸せも快楽も自分の思いのままになるわけです。つまり、すべては自分で作り出しているものであり、それを理解することが悟りです。これがわかると悟りは決して答えではないことが見えてきます。悟ったという状態であり、理解したという学びであり、だからこそ、悟りは越えていくものなのです。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

Q-294:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-300:「心身相関」と「超情報場理論」 <前編>

 

 これまでたくさんの御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

 なるべくスピーディーに、かつシンプルに回答するように心がけています。「シンプル」とは、「抽象度高く」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんなQAの中からセレクトし、掘り下げてきたのが、この「Q:質問等回答編」。なんと、今回で300回目です!

 

 

 1つのことを突き詰めていくと、やがて「型」ができあがります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 このブログでいうと、関連する苫米地理論&コーチング用語の解説(data)やそれらを応用した考察(warrantのつもりw)としっかりリンクしながら、毎回新たな主張(claim)を行うことが「型」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 リンクを貼りながら私が心がけているのは、「巨大な縁起空間づくり」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その「縁起空間」は、認知科学者 苫米地英人博士との縁により創造する「情報宇宙」。そして、それは「いつか現実化(R)するイメージ(I)」を臨場感豊かにしていく(V)エネルギーと創造性の源です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「I×V=R」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 1つのことを突き詰めていくと、やがて「型」が洗練されていき、“意味”がわかるようになります。それは「より深く理解できる」ということ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 一方で、スコトーマをさらに外すことは困難になります。本当はもっと深い“意味”があるかもしれないのに、無意識が探究をやめてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、新たなゴール設定が重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは、もちろん、“現状の外”。“現状の外”にゴールがあり続けると、結果として選択や行動が変わり続けることになります。ブリーフシステムがゴールに合わせて書き換わっていくからです。
 「型破り」「not normal」 ...それがコーチのブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

今回の「Q:質問等回答編」は、今まで構築してきた「型」を壊してみたいと思います。具体的にいうと

 

質問するのは私w

ぜひ私の疑問を解決してください。

 

 

Q:苫米地理論をよく学ばれている方々と話をしている時に、「心身相関」の話題になりました。「心と体は密接に結びついている」という「心身相関」についての説明に対して、ある方が「それって苫米地博士がいつもおっしゃっていることと同じですね」とコメントされました。

苫米地博士が語られるのは「超情報場理論(仮説)」。それと「心身相関」は同じなのでしょうか?

もしも違うのであれば、苫米地理論をしっかり理解しているはずの人が、なぜ「同じ」と感じたのでしょう?

 

 

 …2週間ほど後に投稿する<後編>(Q-305)でセルフアンサーします。

 それまでの間、「心身相関」と「超情報場理論」について考察し、「『同じ』と感じた理由」まで推測してください(ヒント;原因は私にあります)。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *超情報場理論(仮説)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

Q-305につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版、p93)より引用します。考察の参考にされてください。

 

 

 ●誰も物理的現実にはいない!

 ところで、これは本書のテーマのひとつでもあるのですが、我々は常になんらかの変性意識状態にあるわけですから(サトっている人は例外として)、我々の内部表現が指している「外部世界」は常に内部表現なわけです。

 更にいえば、我々が物理的現実世界として今認識しているつもりの世界が、プロローグで述べたように、過去に他者から学んだ知識を前提に認識されているのであり、その意味で我々は誰も物理的現実世界にはいないのです。

 映画の『マトリックス』のような世界にいるのであり、もともと外部世界は我々の内部表現の中にあるのです。

 つまり内部表現と外部世界を切り離して考えることはできないのです。「物理」という言葉を外部的現実世界を表す言葉とすれば、情報と物理を切り離すことはできないのです。

 脳と心を切り離すことができないといい換えてもいいでしょう。

 昔、心と体は別々に考えられていました。これをデカルトの二元論といいます。ニュートンが「俺は物理の世界をやるから、君は心の世界をやれ」とデカルトにいったとかいわなかったとか。本当にいったかどうか知りませんが。

 しかし、今は心と体が引き離せないことがわかってきました。脳がなければ心がありませんし、心の存在しないものは死んだ脳で、そんなものはもはや脳とはいいません。

 ですから、私が内部表現というときに、内部と外部を分けていると理解されるなら大間違いです。内部表現イコール外部表現もしくは外部世界です。我々の心の中、脳の中に映っている世界を内部表現といいます。

 そして実際に自分の心、相手の心の操作というのは、内部表現の書き換えが具体的な技術になります。

 引用終わり

 

 

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F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

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F-206~:マトリックス/Matrix

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Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

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Q-298:どれくらい相手に共感していいものでしょうか? <理論編;鍵は〇〇〇>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q「その人の立場になる」と理想的なドリームではなく、現状を強めることになるような気がします。どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

 

A1:鍵は「〇〇〇」。「〇〇〇」とは何でしょうか? Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

まずは「共感」と「同調」の違いをしっかり理解しましょう。参考にこちらをどうぞ↓

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 上記リンク記事にも書きましたが、以前、このようなストレートな質問をいただきました。

 

Q:共感のないコーチって意味があるのだろうか? コーチって何なのか?

 

皆さんならどのように答えますか?

 

 *私の回答はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 

 大切なのはコーチングの基本中の基本を忘れないことです。その基本とは、「コーチはコンテンツには関わらない」。それがコーチのブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「コンテンツに関わらない」を言い換えると、「情報場を共有しない」。情報場とは「情報空間における特定の座標」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 コーチングにおける重要なプリンシプル「I×V=R」でいうと、コンテンツ=情報場とは「無意識が“現実”だと認識しうる『IImageImagination)』」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地博士がよく引用されている哲学者 ソール・クリプキ(Saul Aaron Kripke1940~2022年)の言葉では「可能世界(possible world)」。もっとシンプルに表現すると「ゲシュタルト(Gestalt)」です(ハズ)。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 *ゲシュタルトはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 コーチングの基本中の基本は「コーチはコンテンツには関わらない」。「コンテンツに関わらない」を言い換えると「情報場を共有しない」。

 その「共有しない」とは、「同調しない」という意味です。もしも同調してしまうと、クライアントのスコトーマが外せなくなるばかりか、ゴール側の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)に影響を与えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは自由を奪うことと同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 たとえ“成功”をおさめたとしても、「思考停止」であり、「無人運転」「自動運転」であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 コーチングの基本中の基本は「コーチはコンテンツには関わらない」。「コンテンツに関わらない」を言い換えると「情報場を共有しない」。

 その「共有しない」とは、「共感しない」という意味ではありません。共感していないとクライアントのスコトーマを外すことができず、ゴール設定をサポートできません。

 (注:実際にスコトーマを外すのはクライアント自身です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜだかわかりますか?

 

 そう、ゴールは必ず“現状の外”に設定するものだから。コーチの立場で考えると、“現状の外”へのゴール設定をサポートするためには、クライアントの“現状”をしっかり感じている必要があります。同調せずに。

 

 同調せずに共感する

 共感はしているが、同調は決してしない

 

 スコトーマを外し“現状の外”を見いだすためには、「同調せずに共感する」ことが必須。そのために必要なのが「視点の移動」です。
 その視点の移動とは「コップの水が『半分しか』から『半分も』に変わる」というようなことではありません。

「コップ」や「水」の機能・役割を、ゴール側の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)から新たに見いだすことです。

 つまり、ゲシュタルトの統合(connect the dots)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その鍵が「抽象度」。冒頭の「〇〇〇」とは、「抽象度」です。

 「同調」が同じ抽象度なのに対して、「共感」は高次の抽象度での包摂(関係)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 では、1つ(または2つ)上の抽象度次元で包摂している感覚で、再度質問を読み直してみましょう。

 

Q「その人の立場になる」と理想的なドリームではなく、現状を強めることになるような気がします。どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

 

 自ら見いだした“答え”を存分に感じてください。Feel

 

 以下、苫米地博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ、p8689)より引用します。博士が語られている“慈悲”の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)を合わせて感じながら、イメージ(ゲシュタルト)の統合を楽しんでください。

 

 

 慈悲は英語で何というか

 そもそも慈悲とはなにか。サンスクリット語のメッター「慈」、カルナ―「悲」の漢訳とお話ししました。もともとサンスクリット語のメッターは、「友情」と言うニュアンスのある言葉です。カルナ―は「他者の苦しみをなくしてあげたい」という思いです。英語ではどの言葉がこれに当たるかと言うと、コンパッション(compassion)です。

 コンパッションは「conm)お互いの・共に+情動passion」です。この英訳はけっして最高とは言えません。しかし、日本語の慈悲よりは本来の意味に近いでしょう。

 もっと直接的にマーシー(mercy)は辞書を見ると「慈悲」と訳語がありますが、哀れみの意味が強いので、本来の意味からすると、定義が違っているのです。

 

◇慈悲の定義

 慈悲は情動ではない

 慈悲は行動するもの

 きわめてIQの高い前頭前野を使った行動

 苦行や瞑想からほど遠いもの

 徹底的に自分以外のこと

 慈悲は上から目線ではない

 他者の苦しみを最小化する

 他者の幸せを最大化する

 

 ◇ポイント

 人間は、自分以外の人の喜びしか自分の幸せにならない、だから慈悲は幸せの道だということ

 

 ◇慈悲の体感

 めちゃくちゃハッピー

 引用終わり

 

 

 次回は質問に関連した実践的な話をします。

 

Q-299につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

苫米地博士が「近未来のブッダ」で語られている“慈悲”の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)を“ともに感じる”ためのクラブ活動を行っています。

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。一緒に楽しみましょう↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-追記2

 クラブ活動(CHCC)時、苫米地博士の「地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する」という言葉について、このような御質問をいただきました。

 

Q:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 

 皆さんの答えは?

 

 *私の回答はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

-告知-

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

近未来のブッダ




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