苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:認知的不協和

Q-342:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい、エネルギーがなくなってしまう感じがします <前編;ヒーラーの視点で>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q慈悲の瞑想やブログにあった「黙って食え瞑想」をしています。

今生きていることの奇跡や、存在していること、普通に日常生活を送れることの奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまうような気がします。

もちろん、奇跡だからこそ、たった一度の人生を悔いなく生きたいと思いますが、「ゴールを達成するぞ!」のようなギラギラ感やワクワク感、ロケットの様なエネルギーがうち上がる感じはあまり起こらず、「いかに生きるべきか、死ぬべきか」という思慮深い方向性に向かってしまいます。深い知性の森に入り込む感じです。

そして、その知性の森に1カ月くらい留まってしまっております。

このままでいいのでしょうか?

 

 前編;ヒーラーの視点で

 

A1:最初に結論を述べると、ヒーラーとしての私の答えは「素晴らしい」。コーチとしての答えは「あなたらしくない」です。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 *ヒーリングとコーチングについて、こちらもどうぞ↓

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

御指摘の「黙って食え瞑想」の目的は、「自分や世界を正しく見る」こと。絶対的な「正しい」はないことを承知の上で、あえて「自分や世界」を“正しく見る”のが「黙って食え瞑想」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 *「黙って食え瞑想」について、詳細はこちら↓

 F-205:花オクラ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26892359.html

 

 では、そのときの「自分や世界」とは何のことでしょう?

何が“正しい”を決めるのでしょうか?

 

 

 “正しい”の基準となるのは「ゴール」です。

 L-09920218… -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定するもの。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 現状の外に設定したゴールが、「自分や世界」を新たに生みだします。正確にいうと、先に「世界(w1)」が決まり、その世界にふさわしい「自分(関数p)」が定まる という感じ。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ゴールが生みだす「自分や世界」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。それは現在のコンフォートゾーンとはまったく異なります。なぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

そう、ゴールは現状の外だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールがしっかりと現状の外にあり続けると、ゴール側(=現状の外)のCZと現状のCZの間にギャップが生じます。そして、そのギャップが「認知的不協和」を生みだします。

そのギャップ(=認知的不協和)こそが、エネルギーと創造性の源です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 ギャップが大きいほど、つまり現状から大きく飛びだすほど、エネルギーと創造性は大きくなります。

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすれば… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「ギャップが大きい」「現状から大きく飛びだす」をさらに言い換えると、「より高い抽象度」。よって、鍵となるのは「抽象度のコントロール」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまう」は、「高次の抽象度にゴールを設定する」ための、さらには「設定したゴールが生みだすCZを臨場感豊かに感じる」ための、大切な意識状態です。まずはその感覚をしっかり記憶してください。

 Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

それはリラックスを深めながらしっかり瞑想することで到達できる境地。「すべてがつながっている」「とてつもなくある」を体感している「空(くう)」の境地です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

だから、私の回答は「素晴らしい」。

 

 

 ゴール側のCZをしっかり作れると、ゴール実現のための行動は自然に行えるようになります。“努力”や“根性”なしに。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 なぜでしょうか?

 

 答えは「ゴールに向かってホメオスタシスが働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ゴール側のコンフォートゾーンを作り、しっかりホメオスタシスを働かせるためにはどうすればいいのでしょう?

 

 答えは「瞑想」。キーワードは「情報場」。

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p8)より引用します。

 

 

「瞑想」こそ、この不確実な世界に 無限の可能性を拓く唯一の方法

 この世は、何と曖昧で頼りない世界なのでしょう……

 いいえ、だからこそ、私たちには無限の可能性が開かれているのです。

 私たちは、この世界を自分の自由な意思で、存分に書き換えることができるのです。

 なぜなら、この世界は「あるともいえるし、ないともいえる、情報の世界」なのですから。

 

 本書は、自分の脳を使ってこの世界を自在に書き換える本です。自分自身を開放するだけでなく、宇宙を思いのままにするための方法を解き明かすことを目的としています。

 そのための道具が「瞑想」であり、キーワードは「情報場」です。

 

 「瞑想」も「情報」も非常に難解で一筋縄ではいかない概念です。ただ、難解なことを難解に解説してもしょうがないので、本書ではできるだけ平易な表現を心がけました。また、瞑想初心者であるみなさんが、すぐにでも瞑想に取り組めるよう、実践的なワークを中心に構成しています。それぞれの瞑想法の目的や効果についての解説も入れていますが、あまり解説にとらわれず、ワークを実践するようにしてください。大切なことは、解説に書かれている言葉を理解することではなく、瞑想をすることで情報空間に強い臨場感を持ち、世界や自分を自由自在にコントロールするための方法を、“体感的”に身につけていただくことです。

 実は、これまで1冊丸ごと瞑想について書くことをためらっていました。その内容があまりに強力なため、正しく理解せずに用いるとさまざまな弊害を生む可能性があるからです。

 しかし私は今、世界を書き換える方法を開示する時期が到来したと考えています。そう、人類はそろそろ次の進化のステージへと進むべき時が訪れたと。

 本書を読み終えたとき、あなたは自在に「情報場」にアクセスして操作するパワー、「超瞑想力」を備えていることでしょう。

 それはすなわち、人類の新しい進化の道に一歩踏み出したことに他なりません。

 それでは、最強の思考技術の世界をどうぞお楽しみください。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人:

 

 

 博士は「自分自身を開放するだけでなく、宇宙を思いのままにするための方法を解き明かすことを目的としている」と書かれています。

 この部分を読み変えると、「『宇宙を思いのままにする』ために、まずは『自分自身を開放する』」。その「自分自身を開放する」が、ゴールのポイントである「2)自分中心を捨てる」に相当するはず。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自分自身を開放する

 

 それは過去の記憶から生まれた先入観や思い込みを脱ぎ去り、それらにべったりと張り付いた情動を捨て去るということ。先入観や思い込みは自我そのものです。だから、それらを脱ぎ去ることは“超自我”を意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 もちろん、それは簡単なことではありません。人間の脳にはスコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな自我によるスコトーマを外すために行うのが「正しく見る」。

 苫米地博士は「『正しく見る』を徹底して行うことが超瞑想の基本」と書かれています。そして、「『正しく見る』ことを徹底して行えば、前頭前野が活性化して思考の抽象度が高まり、低い抽象度の情動は簡単に制御することができる」とも。

 

情動を制御しながら抽象度を上げていくと、「情報空間でどのような情報場が形成され、それぞれがどのような関係で結ばれ、その結果、物理空間にどのような影響を与えているか」がリアルに感じられるようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 シンプルに言い換えると、ゲシュタルト化→統合→理解が深まる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。よって、私は「瞑想」と「コンセプチュアル・フロー」を並行して行うことをお勧めしています。

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 まずは「知性の森」に留まりながら、「瞑想&コンセプチュアル・フロー」をどんどん行ってください。

 

Q-343につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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-関連記事-

F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

 

 

超瞑想法

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Q-326:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定するのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 *「包摂」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

 

A1:私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書に「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)という本があります。認知科学的な視点やコーチングの観点で「人生を好転させる『感情の使い方』」を伝授されている名著です。

その本から「感情が起こるメカニズム」(p12)を引用し(青字)、解説を加えます。

 

なぜ「感情が起こるメカニズム」なのか?

 

 私の意図を汲みながら、読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

感情が起こるメカニズム

 感情はどのように起こるのか。

 まだわかっていないことも多いのですが、基本的には、次のようなプロセスとなります。

 まず、感情が起こるメカニズムを理解するには、ブリーフシステムを理解する必要があります。

 

 感情(情動)の中枢は大脳の中でもより動物的な大脳辺縁系にあります。一方のブリーフシステムは進化した人間の思考を司る前頭前野を中心とするネットワークのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常は前頭前野が大脳辺縁系をコントロールしています。しかし、大脳辺縁系が活性化すると、前頭前野の働きが抑制され、IQが下がり、冷静な思考ができなくなります。「fight or flight」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 大脳辺縁系が活性化するきっかけ(trigger)の代表が「怒り」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 シンプルにまとめると、「自分が攻撃を受けた」と脳が判断 →怒り発生 →扁桃体(大脳辺縁系)により怒り増幅 →視床下部に伝わりノルアドレナリン分泌 →交感神経活性化 →血圧上昇・心拍数増加 とここまでが情報空間の底面である物理次元(身体)中心の話。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それと同時に情報次元(心)でも、→気分高揚(頭に血がのぼる) →「fightflight」  となります。

 F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間にvol.3;高揚(興奮)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 

 物理次元と情報次元で「同時に」というのは、「体や脳という身体と心はそもそも同じもの」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「自分が攻撃を受けた」とは、殴る蹴るといった物理的なものだけではありません。心理・精神的な攻撃(悪口や嘘、無視等)や社会的な嫌がらせ(減給や解雇、村八分等)も含みます。苦痛も全抽象度にひろがっているのです。

 L-00620201… -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 さらにいうと、「攻撃」の内容や程度そのものよりは、“理不尽度”に影響されます。セルフトークにすると「ありえない!」の度合い。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 「ありえない!」は認知的不協和の状態です。その不協和に大きく影響するのが世界観。その世界観をつくるのが記憶とブリーフシステムです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 

 私たちの世界観は、側頭葉にある記憶と前頭前野にあるブリーフシステム(認識パターンの組み合わせ)によって成り立っています。ブリーフシステムとは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念のことで、さまざまな事象の判断基準となります。「世界を平和にしたい」「弱者を守らなくてはならない」といった社会的にプラスな思考だけでなく、「外国人は異国である日本で差別されて当然」「この世はお金がすべて」といった差別的、自己中心的な思考も信念です。

 

 もともとブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。具体的には情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶。とくに強い情動記憶は、その人の信念を作り、認識のパターンを作りだします。認識のパターンとは、「何を認識し(RASを通過)、何を認識しないか(スコトーマに隠れる)」。

つまり、目の前の世界そのものがブリーフシステム次第ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。そして、そのブリーフシステムが目の前の世界を生みだします。つまり、昨日までの記憶で今日を生き、過去の延長として明日を迎える 私たちはいつも過去に囚われているのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、「『自分はこういう人間だ』『世界はこうなっている』という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念」はどんどん強化されていきます。自分の中で“絶対化”されていくのです。この世に(あの世にも)完全などないというのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

 そういった信念は、自分を含む世界の地図であり、内部表現です。場所だけでなく自分の記憶も色濃く影響している、自我そのもののマップといえます。

 

 自分の中で“絶対化”されていく

↑これはとてもまずい状況です。なぜなら、ブリーフシステムが私たちのあらゆる判断や行動を決定しているから。ハビット&アティテュードと呼ばれる無意識下の行動(性向)を制御しているのは、昨日までの記憶で作られたブリーフシステムです。

L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 それは、まさに「自我そのもののマップ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そして、その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています。一人一宇宙として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その世界の中で「自我そのもののマップ」のままに行動し続けるのは、自由ではなく、「無人運転」。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、極論すれば、すべての問題(課題)とその解決は「自我そのもののマップ」にあります。必ず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

Q-327につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています

 

 だからこそ、巨大な世界観を構築することが重要!

ついでにいうと、“巨大な世界観”の体感が「calling」で、具体化したものが「cause」です↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょうvol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・介護現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124524.html

F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268336.html

F-231~3錠じゃないと飲まん!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_368012.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



Q-316:今、逃げましたよね? <前編;感情が発動するきっかけ>

 

 私は兼業コーチです。前回(Q314~)まで、医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 今回も医師としての経験を、コーチとして考察します。

 (詳細は変更しています)

 

 御紹介するのは、80代の父親と娘2人が参加したカンファレンス中の出来事。「生涯 無事故・無違反」が自慢だったという父親は、娘たちの強い勧めで自動車免許を返納しました。

 

 「元気がなくなり心配していたが、今は怒りっぽくて困る」というのが娘さんの認識。コーチとして読み解くと、「自動車免許を返納していったんエフィカシーが下がったが(厳密にはエスティーム)、行き場のないエネルギーがたまってきた」という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 カンファレンス中はお互い冷静さを保っていましたが、家ではけっこうやり合っているようでした。そのエネルギー源は認知的不協和でしょう。

父親は「自動車を運転している私」と「自動車を運転できない私」とのギャップが、娘さんは「平穏無事な父親」と「平穏でない父親(-:元気がない/:怒りっぽい)」とのギャップが、エネルギーを生みだしているようでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

そのエネルギー自体はピュアなはずですが、ときに破滅的な方向に発揮されます。情動と紐づき、コントロールを失うからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

*具体例はこちらでどうぞ↓

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ…~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 最近、父親はエネルギーの“行き場”を見つけました。その行き場とは「電動カート」。きっとその先には「現状では不可能だけど、絶対に実現したい“何か”」があるのでしょう。そう、ゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

カンファレンス中、父親は「最高時速は」「重さは」「購入したらいくら、リースならこれくらい」など、うれしそうに語っていました。慣れないネットで調べまくったそうです。

F-158~:無我夢中

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

それは認知的不協和のエネルギーが学習として発揮されたということ。

PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 その本質は情報空間に働くホメオスタシスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 カンファレンス中、娘さんの一人は明らかにイラついていました。父親が電動カートを語るたびに、イライラが募っていくのが伝わってきました。非言語で。

 L-08220213… -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

その根底にあるのは不安と恐怖。

自宅前には勾配があるそうで、転倒しないか心配されていました。さらに父親は在宅酸素療法を必要としています。外出中に酸素が切れてしまい、呼吸状態が悪化することを恐れているようでした。

 

不安と恐怖(Fear)が、義務感(Obligation)や罪悪感(Guilty)と絡み合いながら、娘さんの心をhave toだらけにしてしまったのでしょう。

PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 その「とげとげしいhave toの塊」は、やがて医療従事者に向きはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 電動カートに乗って大丈夫なのですか?

 転倒したり、転落したりはしませんか?

 呼吸に問題は起こりませんか?

 交通事故にあったりしないといえますか?

 本当にトラブルは起こらないのでしょうね?

 

 畳み掛けるような攻撃的質問に対して、司会担当のスタッフが丁寧に答えました。「日常生活動作(ADL)的には可能です。認知機能も問題はありません。でも、カートの操作や酸素ボンベの準備などがあるので」。

 

 真摯に答えていたスタッフに対して、娘さんが放った言葉が

 

 今、逃げましたよね?

 

 

 私は、私の中で情動が動くのを感じました。ラベリングなら「D」です。

 L-10920218… -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p17)より引用します。「D」に対処するときに知っておくべき「感情が発動するきっかけ」を理解し、「自分の足元」を見つけてください。

 L-11020218月シークレットレクチャー -12;「D」の対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31447445.html

 

 

◎感情が発動するきっかけはたったひとつ

 喜怒哀楽といった人間の感情、情動はどうやって発生するのかというと、実はたった一つのきっかけによって発動します。

 そのきっかけが「予想外」です。怒りも悲しみも喜びも、すべての感情は予想外の出来事によって発生するのです。

 たとえば、会社に行って、その日の朝に届く荷物が順調に届いていたとします。そこには喜びも怒りもありません。届いているのが当たり前だからです。ところが、昼過ぎになっても到着しなければ「今日必要なのに! これじゃあ、社外に出られないじゃないか」となって、腹が立ってくるでしょう、あるいは「なにかトラブルが起きたのか」と不安になるかもしれません。

 もうひとつ例を挙げれば、買った宝くじが当たらなかったらどうでしょうか? そこで怒る人があまりいないのは、宝くじは大抵当たらないからです。しかし、当たった場合はみんな大喜びするはずです。

 つまり、私たちの情動は、自分の予想していなかったこと=予想外の出来事が起きた時に発生するのです。その予想外の出来事が自分にとって好ましいものであれば喜びになるし、好ましくなければ怒りや悲しみになります。すべての感情は、予想外の出来事によってのみ喚起されるのです。

 玄関にスリッパがあるのは当然です。なんの感情も湧きません。しかし、頭の上にスリッパがあったら意外です。ありえませんから、笑いになるのです。食卓の上にスリッパがあるのは意外です。だから、「誰だ、こんなものを食卓に置いたのは!」と怒りたくなるのです。

 その予想外を好むか、好まないか。

 その違いだけが喜怒哀楽を分けるのです。

 同じことをしても、この人がやると腹が立たないのに、コイツがやると腹が立つというのも同様です。

 私たちはその境界を日々、歩いているということです。

 そして、その境界をしっかり意識することによって、自分の足元が見えてくるのです。なにをしていいのか、わるいのか、それが判断できるのです。

 引用終わり

 

Q-317につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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-関連記事-

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

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Q-281:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 

 

A1:はじめに重要な事実をお伝えします。「イライラ」は全然悪いことではありません。

「イライラ=悪」というのは社会の価値観に過ぎません。その価値観を受け入れてしまうと、「イライラ=悪」がブリーフに刷り込まれ、イライラ自体が苦痛のもとになってしまいがち。いかがですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチとしての私は、イライラしている人を見かけると「ラッキー♪」と感じます。エネルギーが満ちあふれているからです(energetic)。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 そんなイライラの正体は「認知的不協和」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 それは「ゴール(理想)と現実のギャップが生みだすエネルギー」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、コーチとしては「イライラ」を肯定しています。なんらかのゴール(あるいはゴールの種のようなもの)があり、かつしっかり現実を直視しているといえるから。

 まずは「イライラ=ラッキー♪」という新しいブリーフに書き換えましょう。

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 イライラは、「ゴール(理想)と現実のギャップが生みだすエネルギー」であるだけでなく、「ゴールを実現する創造力」でもあります。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

しかしながら、おそらく多くの方々が経験しているとおり、イライラが生みだすエネルギーは創造とは真逆の破壊に向かってしまいがちです。コントロールが難しく、大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」に陥りやすいから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

イライラを「エネルギーと創造力」に変えながらゴールに向かっていくためには、前頭前野優位を維持し続ける必要があります。怒りに例えるなら、「公憤」「人間的な怒り」を保つという感じです。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それでは秘伝をお話ししましょうw

 

 前頭前野優位を保つ(すぐにリカバーする)ためのとっておきの秘密技が「smile」!

 

「笑顔」には、じつは、とんでもない秘密が隠されています。

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 今回のテーマである「ドーパミン」との関連でいうと、なんと笑顔になるだけで中脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや、VTAVentral Tegmental Area)というドーパミン神経系の拠点が刺激されます。

腹側被蓋野が刺激されると、ドーパミン分泌(放出)がおこります。

 すると、腹側被蓋野の先にある腹側線条体の側坐核(そくざかく、NAccNucleus accumbens)が刺激されます。側坐核は快楽や幸福感を司る部位です。

そこが刺激されることで、幸せな気持ちになるとともに、イライラがおさまっていきます。

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-076180804 医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 最後に、ぜひ取り組んでいただきたいワークを紹介します。とても簡単なワークなので、常に意識に上げて行ってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 そのワークとは「いつも微笑んでいる crack a smile!」

 

 

 笑顔→ドーパミン↑/イライラ↓→幸せ です。

 そのことに気づいていたであろうマザー・テレサ(Mother Teresa1910~1997年)はこのように語ったそう

 

Peace begins with a smile.

 

 笑顔は「戦争と差別のない世界」への、そして「戦争と差別という概念さえない世界」への第一歩。さぁCrack a smile

 

Q-282につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細は近日中に投稿するセミナー案内(I-087)を御参照ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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-関連記事-

Q-142~:現状の外側にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

MotherTeresa(Wikipedia)

Mother Teresa
Wikipedia
より引用

 


 

F-220:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <4th. Step;不満から希望へ>

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。

 1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 

4th. Step;不満から希望へ

  

若いあなたは、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。まるで献立を決めるように。

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。いつもの食事のように。

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。それが若さの特権!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 その特権を存分に使ってゴールを設定してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、覚悟を決めるのです。「覚悟を決める」とは、自分の自由意思で決めたゴールに責任を持ち、ドリームキリングに立ち向かうということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

ゴールに向かう覚悟(&責任)が、スピリチュアルペインを克服する力の源です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

あなたのスピリチュアルペイン克服の過程は、まわりの大人たちをも救うことになります。すべては縁起であり、つながっているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 楽しみでしょw

 今まであなたが抱えていた不安と不満は、もはやあなただけのものではありません。それはあなたと縁ある人たちにとっての希望。

じつは希望とは生命力そのもの。人が人であるためのエネルギーです。

PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 それでは不満を希望というエネルギーに変えていくポイントをお話しします。

 

 不満とは「今いる状況に納得できず、もの足りなさを感じている状態」です。「納得できない」のは期待と現実の間に大きなギャップがあるから。それを認知的不協和と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

復習しましょう。

「期待」を生みだすのはブリーフシステムでしたね。ブリーフは過去の記憶でつくられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そのブリーフを「ゴールを達成した未来の記憶(future memory)」によって書き換え、さらに強化していくことが「覚悟を決める!」です。そのとき強化されるのは「絶対大丈夫!」「絶対にできる!」という確信。そのような「ゴール達成能力の自己評価」のことをエフィカシーといいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールを設定しエフィカシーを高めている間に現状に対する不満(=認知的不協和=エネルギー)が湧き上がってきたら、その不満を冷静に分析してみましょう。「冷静に」とは「情動を排除し、論理的に」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 分析といっても、次の2つのどちらなのかチェックするだけで大丈夫。2nd. Stepで「不安」を分類したのと同じ要領です。

 F-218:不安と不満のはざまで2nd. Step;絶対大丈夫!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?

 

 自分の現状に対する不満とは、「なかなか成績が上がらない」「思い通りに行動できない」「わかっちゃいるけどやめられない」といったもの。自分の行動は、自分の意識次第でいくらでも変えられます。行動が変われば状況が変わり、不満は解消に向かいます。

つまり、自分の現状に対する不満は完全にあなた次第であるということ。その場合、不満は「ゴールに向かう原動力」です。

F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~〇〇〇→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→〇〇→~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

 なかなか意識が変えられない時は、「私はこんなに頑張っているのに」という思いがないか確認してください。「こんなに頑張っている」は「だから私は悪くない」に変わり、いつしか「きっと〇〇のせいだ」を経て「絶対に〇〇が悪い」に変わっていきます。

「他人に対する不満」が他人を責める「他責」になってしまうと、あなたは自分の意識を変えることが困難になり、行動を変えられなくなります。「だって私は全然悪くない」のだから。

S-04-08~10:自分を変えることができない理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22890937.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22962354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23031314.html

 

 不満という感情をコントロールする秘訣は、1)「自分は悪くない」という思いを捨て、2)「自分の方こそ何か悪い点や至らないことがあるのではないか?」と内省することです。

 自分を客観的に見つめ直すからこそ、人はスコトーマ(心理的盲点)を外すことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのことを幕末の萩藩士 吉田松陰は「反求(はんきゅう)」「在身(ざいしん)」と説きました。下記リンク記事で関連するワークを紹介しています。ぜひ心に留めておいてください。これから大人になっていくあなたにとって、とても大切なワークですよw

 S-04-17~18:反求と在身

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23437901.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23512794.html

 

 

 先ほど「『私はこんなに頑張っているのに』という思いがないか確認してください」と書きました。もしも「頑張っている」に気づいたときは、ゴール設定に失敗していると思ってください。Have toが紛れ込んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

一度だけ「私らしくなかった」とセルフトークをして、すぐにゴールを再チェックしてみましょう。

 

    本当にwant toか?

    しっかり納得して決めたことか?

    止められてもやりたいことか?

    他人や社会の評価を気にしていないか?

    「自分だけよければいい」というものではないか?

    社会性はあるか?

    理想的な現状ではないか?

    人生の大きな目的にあっているか?

 

 ゴールが大丈夫そうなら、次はゴール側のコンフォートゾーンをつくりなおしてみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「私は〇〇していてうれしい/楽しい/誇らしい」とセルフトークを行いながら、ゴール(未来)側の自分の姿をイメージしてください(ビジュアライゼーション)。

言葉(word)を使って映像(picture)を強化していきながら、そこに情動(emotion)を貼り付けていきます。そのコツは「リラックスし楽しむこと」です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 イメージの(I)臨場感が高まるほど(V)、そのイメージは現実化していきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 なぜなら、人間のマインド(脳と心)には「臨場感が高いイメージを現実とし、そこに自分の意識や行動を合わせようとする性質」があるから。

 現状の外にゴールを設定し、そのコンフォートゾーンを維持できれば、自然と行動が変わり、あなたは不満だらけだった状態からいつの間にか抜け出しています。まわりに満ちあふれている希望をますます感じ取ることができるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

  

その後は「VW」!

F-125VW

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21491696.html

 

F-221につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

―関連記事-

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

Q-211:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答2:認知的不協和が生じると(ワーク付き)>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? いつも邪魔ばかりされています。どう対処するべきでしょうか?

 

<回答1:ゴール&リーダーの観点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26886756.html

<回答2:認知的不協和が生じると(ワーク付き)>

 

Aドリームキラーがあらわれたときは、まずはその状況を肯定しましょう。「私らしい!」「Yes, I’m good!」と。あなたはすでにコーチング実践者であり、リーダーです。

そのようなセルフトークは、「ネガティブループ」のマネジメントにもなります。

その後、自分自身が“現状の外”にゴールを設定した結果であることをしっかり認識した上で、ゴール実現のための大切な縁起であることを理解し、見つけた課題(ケース)を解決(プラン)していってください。

その積み重ねが 3)責任能力 を育てるはずです(自責)。

 

 もちろん、その道のりは簡単ではないはず。なぜなら、コロナ禍が続き、不安や恐怖、絶望や諦めといったネガティブな空気が蔓延しているから。

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 F-189~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 今は誰もが「Fight or Flight」に陥りやすい危険な状態にあるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「Fight or Flight」に陥ると、心身とも「らしくない状態」になってしまいます。IQが低下するため本来の創造性を発揮することができなくなり、身体がこわばるためミスが起こりやすくなります。

モチベーションでいえば、「have to」に襲われているような状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そんなこわばった心身でミスを連発していけば、セルフイメージはますます低くなっていき、パフォーマンスがどんどん悪化してしまいます。「ネガティブループ」です。

 Q198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 セルフイメージが低くなることは、コンフォートゾーン(CZ)が引き下がることと同義。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 低いCZは「現状維持の壁」を生みだし、ますます「have to」を強化していきます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーンの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 そして、自分のCZにまで他者を引きずり下げようとするようになります。それがドリームキリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 そのエネルギー源は「認知的不協和(Cognitive Dissonance)」といえます。

 PM-02-07:認知的不協和

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 Q-178:家族ががんで治療中です… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 認知的不協和が生じると、粗探しをして(まずは陰で)非難しはじめます

 認知的不協和が生じると、プラス面をあえて無視し続けます

認知的不協和が生じると、情報を操作し貶めようとたくらみます

 認知的不協和が生じると、難癖をつけて排除しようと試みます(「だまし討ち」まで行って)

 認知的不協和が生じると、表面上は穏やかに取り繕っても、心はいつも被害的かつ攻撃的

 

自分が正しいと信じて疑わず、合致しない考えは全て「ウソ」「デマ」「クズ」扱い。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 同じような仲間が集まると(あるいは既得権益だと)、執拗に個人攻撃を継続し、「あいつが悪い」「信用できない」「あいつさえいなくなれば」と他者批判(自己肯定)。

そんなこんなで低いコンフォートゾーンをしっかり維持しようとし続けます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249780.html

 

セルフイメージが下がってしまったゆえの行為であることに無自覚なままだと(スコトーマ)、ますますダークサイドに堕ちていくでしょう。SW風に表現するとw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

 世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?」に対して、前回は「あなたにゴールがあるから」と答えました。それはあなたのCZが引き上がることで、相対的に認知的不協和が生じるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 しかし、今は現状維持さえも厳しい状況です。社会がどんどんnervousになっていく中では、あなたがゴールやCZをうまく隠したとしても、ドリームキリングが生じかねません。
 ましてや、ゴールを公言しエフィカシーが満ち溢れるリーダーであれば、きっと今まで以上にひどい攻撃の対象となってしまうことでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 私は、やはり、答えはコーチングの原点にある気がします。

 

コーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉を紹介します。

ぜひルーさんのあたたかい“気”を感じながら(V)、究極のドリームキラー対策をイメージしてみてください(I)。それが今回のワークです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 

Q-212につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ぜひルーさんのあたたかい“気”を感じながら(V)、究極のドリームキラー対策をイメージしてみてください(I

 

 秋の夜長に、ルーさんの著書はいかがでしょうw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

    アファメーション(フォレスト出版)

    望めば、叶う(日経BP

    成功の暗号(桐書房、筑波大学名誉教授 村上和雄先生との共著本です)

 

 

-関連記事-

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

Q-078:お変わりありませんか? こちらは変わりなく過ごしております

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

 

 

ルー・タイス氏書籍



Q-141:前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決していくことは無理なのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q:認知的不協和による体調不良状態というのは、大脳辺縁系優位になってしまった状態とありますが、認知的不協和を感じた時点で大脳辺縁系優位になっているとのことで前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決していくこと自体が無理なことなのでしょうか?

 

A:認知的不協和(Cognitive dissonance)は心理学の言葉で、「人が認知している自分の内側の現実と外側の現実に矛盾が生じたときに、その不協和を解決しようとする心の作用」のことをいいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 その「心の作用」自体はとても貴重なものです。現状を打破するエネルギーを生みだし、まったく新しい“何か”を創造するクリエイティビティの源になるから。

反対にいうと、その「心の作用」を引きだすためにゴールを設定するといえます。“現状の外”に。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そんな認知的不協和は、決してネガティブなものではありません。認知的不協和そのものと脳の情報処理(大脳辺縁系優位か? 前頭前野優位か?)はまったく別の話のはずです。

 よって、御質問に対する私の答えは、「前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決することはできる」です。

 

 

 とはいうものの、御指摘のとおり、認知的不協和は「感じた時点で大脳辺縁系優位に陥りやすい」もの。「怒り」をテーマとした記事や「心のエネルギー」をテーマとしたシリーズ(S-03)でも取り上げています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

(シリーズ編は、S-01でディベートを、S-02でルールやモラルをテーマとしました。それらも前頭前野優位を実現するための大切な知識だといえます)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 ところで、なぜ何度も取り上げているのかわかりますか?

  答えは、私自身、毎日のように認知的不協和を感じ、試行錯誤しながら取り組んでいるからですw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 ゴールが(それもたくさん)ある者にとって、日常の生活は不協和だらけ。だからエネルギーや創造性を得られるのですが、マネジメントをしくじると自分ばかりかまわりの人たちも傷つけます。よって、コーチングの実践と人間形成はセットで考えるべきです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 私の取り組みについては下記ブログ記事でも取り上げています。ぜひ御確認をw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268336.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_380649.html

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!
 (お申込みはこちら↓)

 http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

Q-118:認知的不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている気がしています

 

 御連絡をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、内容には変更を加えてあります)

 

Q今までリラックス時にこそ抽象度が上がりゴールに向かうとばかり思っておりました。じつはまだ苦しいのですが、認知不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている気がするようになりました

 

A:「リラックス時にこそ抽象度が上がりゴールに向かう」と「認知不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている」は矛盾しているように感じられるかもしれませんが、じつは同時に成り立ちます。鍵は「抽象度を上げること」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 認知的不協和とは、現状と現状とは違う新たなゲシュタルトが綱引きをしている状態。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 コーチングを実践する者にとっての「現状とは違う新たなゲシュタルト」とは、ゴールを達成した未来のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

表現を変えると、それは「過去の記憶でつくられた現状からゴール側(未来)に抜けだしている状態」であり、「強力なホメオスタシスフィードバックを断ち切ろうとしている状態」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

なので認知的不協和を感じたときは、「挑戦している私」「コーチングを実践している私」を「私らしい」と評価しつつ、未来の「もっとすごい私」や「もっとすごい私が果たしている機能・役割」のイメージを楽しんでください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 ゴールが完全な自由意志で設定した100%want toなものであれば、不協和そのものを楽しめるはずです。もしも楽しめないときは、ゴールを再確認してみましょう。Have toが紛れ込んでいる可能性があります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 100%want toを確認できたなら大丈夫。輝かしい未来が、時間の流れに乗り、どんどん近づいてくるのです。楽しみですね。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 過去のブログ記事で、認知的不協和をうまくコントロールするコツとして、「ゴールのバランスホイール」(Q-069)や「ゲシュタルトの再構築」(F-069)を紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14960781.html

 

それらに取り組んでもまだ「辛さ」を感じるときは、ぜひ「ゴールが誤ったモノサシで設定されていないか?」と自問してください。want to / have to」を決めている基準自体を見直すのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

誤ったモノサシとは、「他人の視点」「社会の価値観」「仮想の自分」です。認知科学者 苫米地英人博士の著書「まんが苫米地式02 ビジネスが変わるコグニティブ・サイエンス」(サイゾー)や「苫米地英人コレクション03 『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)で詳しく解説されています。

 

 スコトーマをさらに外し大切な気づきを得るために、「じつはまだ苦しい」が存在しているのかもしれません。縁起として。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 「じつはまだ苦しい」でも問題ありませんよ!

「ゴールに向かっている気がする」かぎり全然大丈夫です !!

 

 御連絡ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

まんが苫米地式2 ビジネスが変わるコグニティブ・サイエンス



ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-07:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「どのように」について

 

シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19792909.html

 S-03-00(目次):

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

 

うつは「心のエネルギー不足」といわれています。その“エネルギー”とは一体どんなものなのでしょうか?

私は「『心のエネルギー』は概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる」と考えています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 

2011615日、カナダのバンクーバーで、100人以上が逮捕され、130人以上の市民と9人の警官が負傷(うち12人は刃物での刺傷)するという事件(暴動)が起こりました。そのきっかけは“アイスホッケーの試合”でした。

では、すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377205.html

 

「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」を、1)すさまじい、2)“怒り”、3)エネルギー、4)どのように、5)発散された、の5つに分けて分析します。

3)エネルギー:

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html

 

 

 次に「4)どのように」について。

NHLNational Hockey League、ナショナルホッケーリーグ)は、世界のプロホッケーリーグ界において最高峰に位置づけられています。所属チームは、アメリカ合衆国が24、カナダが7の計31チーム(2019年現在)で、米加2カ国にまたがっています。

 

1993年以来、カナダのチームが優勝したことはありませんでした。2011年のカナックス(Vancouver Canucks)の躍進は、生粋のカナックスファンだけではなく、多くのカナダ人にとっても楽しみなものになっていたはずです。そうして迎えた最終戦、相手はアメリカのブルーインズ(Boston Bruins)でした。

久々の優勝を期待する多くのカナダ国民は、「カナックスファン」としてではなく、「カナダ人」として、つまり“カナダVSアメリカ”という視点(抽象度)で、試合(スタンリーカップ決勝第7戦)を観戦していたはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

このとき、情報の位置エネルギーは、「カナックス」より一段高い「カナダのチーム」というフレームに蓄えられていたと考えられます。通常のNHLの試合の場合よりもはるかに大きなエネルギーを蓄えていたということです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 

少しわかりにくいかもしれませんが、例えばJリーグの試合もワールドカップの試合も同じサッカーの試合なのに、人々の熱狂がまったく違うことをイメージしていただくと理解しやすいのではないかと思います。「チーム対チーム」より上の抽象度次元である「国対国」という視点で捉えた場合の方が、より大きなエネルギーが蓄えられるのです。

 

 つまり、視点(抽象度)の上昇がエネルギーを増幅したといえます。より大きく、より熱い感じに。当然、現実(結果)が理想(期待・予期)と異なる場合、より大きな不協和が生じることになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 (S-03-08につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 Q-115でジーコやロベルト・バッジョのPK失敗を取り上げました。ずいぶん昔のことなのに今でも私が鮮明に覚えているのは、その試合がワールドカップだったからです。「チーム対チーム」より上の抽象度次元である「国対国」という視点で観戦していたため、“失敗”の記憶がより強く刻まれたのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533528.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377591.html 

 

-追記2

 「今でも鮮明に覚えているのは、その試合がワールドカップだったから」 それは「3S政策」によって、私の“重要度”がコントロールされていたことを示します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 

Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、質問には変更を加えてあります)

 

Q私の場合はあまりにwant toなのかいくつもの趣味もありますが、どれも手をつけても落ち着かないほどまだ○○による認知不協和は続いています。正直私自身、薬を飲むことにすごい抵抗があったのですが、飲むことにより効果を感じ少し過度な認知不協和ではなくなったと感じてます。

認知不協和による○○だとわかっていますのでマインドブロックかもしれないのですが、薬に頼ることには実は抵抗がありました。薬を飲んでリラックス出来れば安心だと思ってしまっていいのでしょうか?

 

A認知的不協和はエネルギー源であり、創造性の源です。不協和ゆえに落ち着かない感じはあるでしょうが、決して悪いものではないことは御理解ください(もちろん理解されていることは承知しています)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 「過度な認知不協和ではなくなった」のが職業のゴールの話であれば、そろそろ“現状の外”にゴールを再設定し、新たなコンフォートゾーンへ移行するときです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 「過度な認知不協和ではなくなった」のが健康のゴールについてであれば、それは「私らしい」ことと安心して、さらにリラックスしていけばよいのではないかと思います。

 Q-069で触れたように、私自身はバランスホイールを常に意識しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 ところで、私はコーチ/ヒーラーとして内部表現の書き換えを行いますが、医師として薬も積極的に活用しています。物理空間への写像である身体に対して、薬は強く作用するからです(もちろん、物理も情報です)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

ゴールを達成するための大切な縁起として、そして「元気な私」にいち早く戻るためのきっかけとして、薬をうまく活用してください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

「薬を飲んでリラックス出来れば安心だと思ってしまっていいのでしょうか?」との御質問ですが、私は全然OKだと思っています。内服治療により症状がとれてしっかりリラックスできてこそ、「情報空間をしっかり観てちゃんと動かす」ことができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

「薬を飲んだらよくなるから大丈夫(安心)」と無意識が納得すると、それだけでも症状がなくなったりします。それをプラセボ効果(placebo effect)といいますが、それは「薬を飲む行為(あるいはイメージ)がトリガーとなり、症状がなくなりリラックスした状態をアンカーとして引き出すことができる状態」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516364.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678141.html

 

 ただし、ここで勘違いしてはならない重要なポイントがあります。「症状がなくなること」はあくまでゴールとして新たな未来を創りだすため(“現状の外”に飛びだすため)の要因であって、「症状がなくなること」自体が目的ではないということです。調子がよくなったことで満足してしまえば(止まってしまえば)、ゴール達成のためのパワーとクリエイティビティを失い、逆に悪循環を生みだしてしまうでしょう。個人であれ、組織であれ、それは現状の肯定であり、破滅のはじまりです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

 繰り返しますが、大切なのは「“現状の外”にあるゴール(未来)」、そして「ゴールに向かって生きること」そのものです。心身ともにリラックスし、深い変性意識で潜在能力を開放するために、(必要に応じて)薬を活用すると考えてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20078569.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 薬は諸刃の剣です。うまく使いこなすためには、やはり、ゴールが必要!

 またしても芸能人が薬物がらみで逮捕されました。私は、コーチとして、「ダメ。ゼッタイ。」でコントロールされる社会ではなく、ゴールにより自らコントロールする未来の実現を目指しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html

 

 

-追記2

 薬によるヒーリングの後は、必ずコーチングに進んでください。コーチングが上達するほど、薬を用いないヒーリングがうまくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14400982.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 

-追記3

 「情報が書き換わると現実が変わる」をテーマに書いているシリーズ(フリーテーマ)で、薬物依存やゲーム依存対策にも応用できる「フレームの組み換え」について取り上げています(F-114)↓

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_386190.html

 

 

ブログ・シリーズ編

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

S-02-00:はじめに(目次)

 

 「マナーポリス」という言葉を御存知ですか?

 

 正確な定義はわかりませんが、ネット情報を確認すると「自分(達)の価値観を一方的に押し付ける人」「“正しさ”に従おうとしない人を排除する人」という意味で使われています。肯定的な表現ではないようです。

 

 不完全性定理により宇宙は不完全であることが証明されました。そもそも「“絶対的”な基準」はありえず、「唯一の正しい答え」など存在しません。人の数だけ、あるいはコミュニティの数だけ“正しさ”が存在しうるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

だからこそ「論理を学び、議論すること」が重要になります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

お互いがよりよく生きることができるように、議論を通じて、社会を構成する者同士が共有する約束事をつくりあげていきます。その結果、マナー、ルール、モラルといったものが生まれます。

 

大切なのは「お互いがよりよく生きるため」という目的が因で、マナー・ルール・モラルが果であるということ

 

議論については、ぜひシリーズ編第一弾(S-01)「よりよい“議論”のために」を御参照ください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

 

 「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。ただし、その3つには明確な違いがありそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-030):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17320680.html

 


 

 00:はじめに

 
 01:ケース別考察 -1
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17707498.html

 02:ケース別考察 -2
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17857553.html

 
 03:ケース別考察 -3
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17976928.html

 04:ケース別考察 -4
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18095809.html

 05:マナーとルールの定義
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18222665.html

 06:社会の様々なシステムは「ルール」で維持されている
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18339924.html

 07:ルールは“自分中心”を克服するためにある
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18455955.html

 08:少年法が問いかけるもの
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576584.html

 09:「ルール違反」が「ルール違反ではない」に変わった一例 -前編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18684416.html

 10:「ルール違反」が「ルール違反ではない」に変わった一例 -後編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18797021.html

 11:アインシュタインの“直観”の源
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18911304.html

 12:“超論理”を表現する言葉
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19021726.html

 13:マナー、ルール、モラルと理想的な生き方の関係は?
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19152788.html

 14:マナーやルールに潜む罠 -1
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19262882.html

 15:マナーやルールに潜む罠 -2
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19370962.html

 16:マナーやルールに潜む罠 -3
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19477029.html

 17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572431.html

 18:良心に従い、フェアネス、そして自由を追求する生き方
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678041.html

 (S-02-01につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

先日、駐車場の順番待ちを巡るトラブルで、割込みに激高したプロレスラーがヘッドロックをかけて相手に怪我を負わせるという事件が起こりました。警察の調べに対して容疑を認めたレスラーは、「ルールを守らない奴が嫌いだから頭にきてやった。やり過ぎた」と話したそうです。

 

「ルールを守らない奴 = 嫌い ← 頭にきた」という構図で暴力をふるい、「やり過ぎた」という理由で反省しています。

 

 「頭にきた」というのは認知的不協和。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 そして、「暴力」は「駐車場の順番待ちというルール(マナー)を守る社会」というコンフォートゾーンを維持するためのホメオスタシスフィードバックと考えることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 しかし、ヘッドロックという行動により、レスラーは「人を傷つけてはいけないというルール」を犯してしまいました。「駐車場の順番待ちというルール(マナー)」を守り抜くために別のルールを犯してしまったのです。「やり過ぎた」のは一時的にIQが下がり冷静な判断ができなかったから。文字どおりファイト・オア・フライトの状態です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 では、「人を傷つけてはいけないというルール」を守るために、「駐車場の順番待ちというルール(マナー)」を見過ごしたらどうなるでしょうか?

 

 一般的に理不尽感が強いほどストレスは大きくなります。無理に我慢することでレスラー自身の心身が傷ついてしまうかもしれません。心の傷がやがて脳の傷になることは科学的な事実です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 

さらに、ルール違反を誰もがスルーするようになると、社会自体が荒廃してしまいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691753.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10692725.html

 

 皆さんならどうしますか?

 

 そのようなことも思索しながらお読みください。「Don’t think. Feel!」で(笑)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 


Q-070:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

いよいよ(ようやく)御質問に具体的に回答いたします。

 

御質問をいただいた際、じつは、私はすぐに専門医の受診を勧めました。「何カ月も続く頭痛」の原因として、脳腫瘍や動脈瘤など治療を要する重篤な疾患の可能性があるからです。

私は「とは、『物理次元でのへの働きかけ(医療)』と『情報次元でのへの働きかけ(苫米地式)』が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものである」と思っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 御質問者はちゃんと医療機関を受診された上で、私に質問をしてくださっていました。幸い物理空間に器質的異常がなかったことを確認したうえでの回答であることを御理解ください。

 

 

Q:現状、ゴールとの乖離によっておそらく認知不協和の状態にあるのですが、頭痛が何カ月も続く状態です。ゴールはとてつもなくWANTTOなのですが、辛いとアファメーションをしてしまいます。

 認知不協和がゴールにとって大切だとのことですが、このような状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよろしいでしょうか?

 また対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。

 

A:御質問者は理解されていますが、「認知的不協和」は決して悪いことではありません。ゴールを設定した人に起こる認知的不協和は、エネルギーと創造性の源になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 ただし、その不協和の状態はいわゆる「ストレス状態」であり、そのまま無理を続けると影響が物理空間にも及びます。そうなるとゴール自体がいくらwant toでも、いつの間にかhave toに変わってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

縁起をベースとする苫米地式で考えると、頭痛などの症状には「警告(=スコトーマを外すきっかけ)」という機能・役割があるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 したがって「辛い」と感じる時は、ゴールに向かうプロセスを止めて、再検討する必要があるといえます(止観)。御質問者の場合、情報空間をきちんと観たうえで「ゴールはとてつもなくWANTTO」と再確認されていますのでOKです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 アファメーションは、直訳すると誓約や宣誓のことです。アメリカで生まれたコーチングプログラムは言語に重きを置いています。その核心テクニックがアファメーションです。

 言葉は必ずイメージを想起させ、イメージは必ず情動を引っ張りだします。それが言葉の持つ力です。その言葉の力(喚起力)を利用するアファメーションは、ゴールの世界の自分の姿を言葉にして毎日読みあげます(起床時と就寝前が特に重要)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 「辛いとアファメーションをしてしまいます」ということですが、認知的不協和が生じていると自身で分析したゴールに関するアファメーションであれば、過度の負担になっているのかもしれません。

 その場合、違う「I´」へ、すなわち違うゴールの世界にジャンプしてください。例えば、「職業」や「社会への貢献」において認知的不協和による頭痛が生じているのであれば、「趣味」や「家族」といったゴールに関してアファメーションやビジュアライゼーションをすることをお勧めします。

 

 よって、認知的不協和(ストレス)が身体化している状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションとは

 

(そのゴールに関しては)アファメーションやビジュアライゼーションをしないこと」です。

 

 

ゴールは人生のあらゆる領域にたくさん(気軽に)設定するものです。ぜひ、普段はフォーカスしていなかった領域(カテゴリー)を意識し、ゴール設定とその臨場感の強化(アファメーション、ビジュアライゼーション)を楽しんでください!

 

そうしているうちに、きっと頭痛は軽減するはずです。

(もし、それでも軽減しない場合は、再度専門医を受診することをお勧めします。私が医師になった頃は慢性/再発性頭痛の治療は難しかったのですが、今は著効する薬があります)

 

 

 最後に認知科学者 苫米地英人博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」から引用します。ちょうど御質問をいただいた11月の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column」中の文章です。

 

 

 引用開始

 ストレスがなければ、成長できない

 

 ゴールが設定できて、ゴールに向かって突き進んでいるときは、want to(したいこと)だらけで、ストレスがないのか?

 もちろんそんなことはありません。ストレスはあります。いや、むしろストレスが成長を促進します。情報空間をゴールの方向へ移動していくということは、成長しているということです。

 ストレスがなければ、成長もできません。野球選手はベンチではリラックスしてもよいのですが、バッターボックスでは適度な緊張と集中が不可欠です。それはストレス状態です。そのストレスが選手を成長させてくれるのです。もしストレスがなければたとえばバッターボックスに立っても、打ちやすいところに打ちやすい球が毎回来るような練習を積み重ねても、成長はできません。厳しいコースをついてくる速球や変化球で繰り返し練習するからこそ、そのストレスが選球眼を養い、選手としての成長を促すのです。

 ただし、have to(しなければならないこと)によるストレスは不要です。でも成長に不可欠なストレスは歓迎するべきなのです。ストレスがなければ生命も進化しませんし、我々も成長できないのです。

 戦国武将の山中鹿助(しかのすけ)のように、「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と叫んでみましょう。山中鹿助はゴールを設定し、そのゴールを達成する近道が七難八苦を得ることだとわかっていたのでしょう。

 必要なストレスは感じて当然です。ワクワクするだけでなく、絶望感や悲嘆にくれることもあるでしょう。大きなストレスにつぶされそうになることも何度もあるかもしれません。

 しかし、それはゴールへ向かって移動しているゆえのリアクションであり、七難八苦が来るということは、ゴールに向けて移動できているためだと考えてもよいかもしれないのです。

 引用終わり

 

 

 ぜひ山中鹿助になった気分で「私に頭痛を与えてくれてありがとう!」と叫んでみてください(笑)!

 

 症状が強い時は辛いでしょうが、その頭痛は「ゴールへ向かって移動しているゆえのリアクション」であり、頭痛があるということは「ゴールに向けて移動できているためだと考えてよい」のです。博士もそうおっしゃってくださっています。

 

 ぜひバランスホイールを意識してください。

それはあなたの認識する宇宙を広げる行為でもあります。頭痛をきっかけにスコトーマが外れ、宇宙がさらに広大になるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 頭痛はその“きっかけ”という役割・機能として存在しているのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」について、次回(Q-071、最終回)まとめます。それは宇宙をさらに豊かにする大切なきっかけとなります。さらには、前回(Q-069)の最後で触れた「バランスホイールの重要性」とも大いに関係します。

ぜひ“バランスホイールの先にあるもの”ついて考えてみてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 (Q-071につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2018



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