苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:記憶

Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29889767.html

 vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣

 

 

A10:「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられ、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ようになります。すると、「I×V=R」が自由自在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

今回はその秘訣がテーマです。

私の考える“秘訣”はとてもシンプル。コーチングの祖であるルー・タイスさんの教えをしっかり理解し、実践することです。その教えとは

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 

 私たちの世界観は、大脳の側頭葉に保存されている記憶と前頭葉前頭前野にあるブリーフシステム(Belief SystemBS)によって成り立っています。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 ブリーフシステムとは、「認識パターンの組み合わせ」のこと。

詳しくは「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という強く信じる思考=信念のことで、それが様々な事象の判断基準となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そういった信念は「自分を含む世界の地図」。

認知科学では「内部表現(Internal RepresentationIR)」と呼びますが、それは今までの人生の記憶が色濃く影響している「自我そのもののマップ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ここまでをまとめると、「外側の現実」とは、ブリーフシステムであり、内部表現であり、自我そのもの。さらに抽象度を上げて一言でいうと「記憶現象」です。つまり、鍵は記憶。

 

 先述したとおり記憶が保存されているのは側頭葉ですが、その保存には海馬と扁桃体が深く関わっています。

 海馬(かいば、hippocampus)の役割は数時間から数日の短期記憶の一時保存。それと同時に、側頭葉に保存される長期記憶の出し入れのゲート機能も果たしています。外から入ってきた情報と記憶の照合も海馬の役割です。

 大脳辺縁系の一部である扁桃体(へんとうたい、amygdala)は、すぐ近くにある海馬に働きかけ、出し入れする記憶を増幅したり弱めたりします。いわゆる情動処理の中心的役割を担う場所ですが、とくに不安・恐怖といったネガティブな情動に関わります。

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 脳に入力される情報は、海馬によって側頭葉の記憶と照らし合わされます。ここで忘れてはならないのが「I×V=R「マインド(脳と心)にとっては、最も臨場感が高い情報がリアルである」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 もっとストレートに表現すると、「たとえきっかけが“外”だとしても、全情報はマインド内で生みだされている」。大乗仏教的にいうと「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

つまり、もともとは釈迦が述べていた理が、ルーさんが教えてくださる「starts first on the inside in your imagination」の根拠(warrant)といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 側頭葉の記憶と照らし合わされた情報は、プラスもしくはマイナスのものとして処理されます。さらに、視床、腹側被蓋野、島皮質、側坐核、ブリーフシステムが入っている前頭前野と連携して情報が評価され、多種多様な情動が生みだされます。

 Q-076180804 医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 情報とブリーフシステムとの差が大きいほど、情動も大きくなり、扁桃体がその情動をさらに増幅していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その時が重要な分岐点。

情動優位の「ファイト・オア・フライト」に陥り暴走してしまうか、それとも、論理をも超えてまったく新しい世界(未来)を生みだすか、の分岐点です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 *「ファイト・オア・フライト」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 このプロセスの中で「ドーパミン」などの神経伝達物質が分泌(放出)されます。その「ドーパミン」を物理次元(体、脳)でコントロールすることは困難でも、情報次元(心)でコントロールすることは可能です。ワークを続けさえすれば。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 なぜなら、物理(体、脳)と情報(心)は同じものだから。同じものの抽象度の違いであり、「物理と情報」「体と心」「脳と心」でひとつです。

 L-003~420201… -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 物理次元(脳)においては、必ず最後はセロトニンが分泌されます。つまり、楽しい・うれしいなどプラスの五大感情はもちろんのこと、不安・恐怖や悲しみ、悔しさといったマイナスの感情であっても、「最後はセロトニンが関与し(脳)、必ずやすらぎが訪れる(心)」ということ。

 たとえ「怒り狂っている」と揶揄されるほど激しい情動でも、必ず最後は“やすらぎ”です。

 (私の経験はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 じつは、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「感情が起こるメカニズム自体はそれほど重要ではない」と語られています。博士が大切だとされているのは「文脈」。

 

 感情の「文脈」を理解し、娯楽として楽しむこと

 そして、ゴール達成のために感情をコントロールすること

 

 それが苫米地式です。

 

 

 今回のテーマは「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」ための秘訣でした。

 私はそれをルー・タイスさんの教え「All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality」を理解し、実践することだと思っています。

 

 その実践が「ゴール達成」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 最後にもう一つ、苫米地博士の師でもあるルー・タイスさんの言葉を紹介します。

 

 Goal comes first. Reality is second.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

Q-291につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

じつは、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「感情が起こるメカニズム自体はそれほど重要ではない」と語られています。博士が大切だとされているのは「文脈」

 

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p6)より引用します。

 

 

 すべての感情には文脈があります。たとえば冒頭に挙げた例でいうと、会社に提出した企画が通らず怒りを覚える人もいれば、悲しみを覚える人もいます。もしかしたら、「よし、これでまた失敗から学べる!」と喜びの感情が湧く人もいるかもしれません。

 同じ出来事に遭遇し、同じ脳内物質が発生したとしても、人によって、それまでの経験や思想によって、生じる感情は異なります。ですから、脳科学的なメカニズムなどではなく、「文脈」を理解しないと、感情を理解することはできないのです。

 引用終わり

 

 

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。「現状の外」はゴールのポイントの1つですが、なかなかわかりづらい(実感しづらい)概念でもあると思います。

そこで今回のセミナーではたっぷりと時間をかけながら、シンプルに「現状の外」を追求します。お楽しみに。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」 ~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



Q-277:セルフトークのマネジメントについて <後編;「記憶と睡眠と学習」と「〇〇」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:セルフトークのマネジメントについて質問させてください。

人間の記憶は予想よりも悪いことか、良いことを記憶すると学んでおりますが、ゴール側の自己イメージで予測に反して悪かった場合、「自分らしくない、次はこうしよう」とマネジメントし記憶に残っていき、ゴール側の自己イメージで「自分らしい」とセルフトークした場合、予測通りとなり記憶に残らないとなるとの認識であっていますでしょうか?

この状態だと予測より悪かった記憶が増えていってしまうと感じますが、セルフトークのマネジメントとして正しく出来ていますでしょうか?

 

結論からいうと、御質問の内容は完全に“正解”です。セルフトークのマネジメントとしてはもちろん、もっと本質的な点で。

前編は“記憶”をキーワードにまとめ、後編では“本質的な視点”で再考します。

 

 前編;記憶と睡眠と学習

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29571673.html

 後編;「記憶と睡眠と学習」と「〇〇」

 

 

A2:前回(Q-276)は、苫米地博士の著書「脳を鍛える『超』記憶法」(アスコム、p116)から引用しながら、記憶と睡眠と学習についてまとめました。

その本の中で、苫米地博士は「現代における記憶の本当の役割」について言及されています。それは何だと思いますか?

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

答えは「未来に対して記憶を使っていく」こと。

 

過去の記憶は、目の前の現実を補うためではなく、新しい認識を作るためのリアリティを補うために使うのが正解です。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

では、「新しい認識」を作りだすためには?

 

そう、ゴール設定!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴール(w1)が、結果として関数pを書き換え、現状(w0)を飛びだすことを可能にします。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 コーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉を用いると「Goal comes 1st.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 「関数p」とは、過去の記憶により生みだされたブリーフシステム(BS)のことです。そして、「現状(w0)」とは、そのブリーフシステムがつくりだす現在(=過去の延長上)のコンフォートゾーン(CZ)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ルーさんの「Goal comes 1st.」とは、ゴールによってまったく新しいBSCZを生みだすことができるという意味です。その実現のために「未来に対して記憶を使っていく」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

御質問が「ゴール側の自己イメージ」からはじまっている時点ですでに“正解”です。「YesI’m good!」「It’s like me!」とセルフトークしながら、「ゴール側の自己イメージ」を存分に体感してください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

おっしゃるとおり「予測通りとなり記憶に残らない」かもしれませんが、まったく問題はありません。なぜなら

 

すでにゴールの世界(w1)にいるから

そして、ゴール側が“アタリマエ”だから

 

それが「I×V=R」の感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 では、「I×V=R」をしっかり体感しながら、再度「記憶と睡眠と学習」について考察してみましょう。シンのゴール設定に欠かせない大前提であり、かつ本気でゴールを追究するから獲得できる「〇〇」が感じられるはず。

 その「〇〇」が“本質的な視点”で私が得た答えです。

 (“本質的な視点”はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 考察を終えたら「追記」をお読みください。苫米地博士の著書「頭が10倍よくなる超睡眠脳の作り方」(宝島社)から引用しています。すぐに「〇〇」がクリアになるはずw

ぜひ原著も読み、「記憶と睡眠と学習」と「〇〇」の関係を味わってください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ...以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 以下、苫米地博士の著書「頭が10倍よくなる超睡眠脳の作り方」(宝島社)から引用します。「記憶と睡眠と学習」と「〇〇」の関係を感じてください。Feel

 

 

 今年のテーマである「自由」とは、もうひとつの自由です。英語でいうと「Liberty」になります。Libertyとは、「~からの自由」ではなく、「~への自由」、「心の自由」、「完全なる自由」です。「人間はもともと自由な存在である」と言うときに使う自由がLibertyです。

 ただ、人間はさまざまな制約を自らに課して、自由では無い状態に自分自身を追い込んでいます。とはいえ、あくまで自分の意思で制約の世界にいるわけで、逆にいえば、「自分は自由だ」と思うことができれば、いつでも本来の自由な状態に戻ることができるのです。

 すべては、自分の意思次第。これが完全なる自由です。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本書の本題です。

 「自由」というテーマを設定したとき、これまで私が取り組んできたことにも、新しい側面が見えてきました。

 そのひとつが「睡眠」についてです。

 昨年末に発売された『脳機能を活性化する「超」快眠術』(牧野出版)で、私ははじめて眠りについて書きました。同書の中で私は、「なぜ人は生きていくために睡眠が必要なのか? この謎はいまだに解明されていません」としつつも、現状の研究でもっとも有力とされているいくつかの仮説と正しく眠るための方法をご紹介しました。

 しかし、今年のテーマを「自由」と決めたとき、睡眠について、これまでとはまったく異なるイメージが浮かんできました。それは、

 

 「眠っているときこそ、人間は自由になれるのではないか

 

 ということです。

 なぜ、そんなイメージを抱いたのか。

 

 たとえば、脳波のことがあります。

 睡眠中、人間の脳は自然とθ波優位となり、眠りが深くなるにしたがってδ波が強くなっていきます。このθ波支配、δ波支配という脳波の状態は、実は密教の高僧が深い瞑想をしているときの脳波と同じなのです。

 瞑想中の高僧は圧倒的な自由の感覚に包まれて、とてつもなく高度な抽象思考をしています。普通の人は、覚醒時に脳波をθ波、δ波支配まで下げることはできません。

 しかし、誰でも眠るだけで、脳波をθ波、δ波支配にすることができます。簡単にいってしまえば、「人間は眠るだけで瞑想状態になることができる」のです。

 

 人間が「完全なる自由」、つまり「Liberty」を取り戻すことができれば、圧倒的に高い抽象思考ができるようになります。つまり、IQが上がるということです。

 ただし、普通に日常生活を送っていると、物理的にも精神的にもさまざまな制約を受けて、抽象度が下げられてしまっています。このIQが下げられている状態が、まさに現代人がおかれている状況なのです。

 しかし、正しい睡眠状態を作ることで、人間は真に自由な状態になることができ、高い抽象思考ができるのではないか、と考えたわけです。

 引用終わり(続きはぜひ原著で)

 

 

 シンのゴール設定に欠かせない大前提であり、かつ本気でゴールを追究するから獲得できる「〇〇」とは「自由」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 セルフトークのマネジメントとともに睡眠の重要性も意識に上げ、両方をゴール側からしっかりコントロールしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

「記憶と睡眠と学習」と「自由」と「ゴール」をconnectすれば、ゴールがどんどん現実化するばかりか、ますます豊かな世界(未来)を生みだせるでしょう。楽しみですね。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

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 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29507008.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

 

 

頭が10倍よくなる超睡眠脳の作り方

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Q-276:セルフトークのマネジメントについて <前編;記憶と睡眠と学習>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:セルフトークのマネジメントについて質問させてください。

人間の記憶は予想よりも悪いことか、良いことを記憶すると学んでおりますが、ゴール側の自己イメージで予測に反して悪かった場合、「自分らしくない、次はこうしよう」とマネジメントし記憶に残っていき、ゴール側の自己イメージで「自分らしい」とセルフトークした場合、予測通りとなり記憶に残らないとなるとの認識であっていますでしょうか?

この状態だと予測より悪かった記憶が増えていってしまうと感じますが、セルフトークのマネジメントとして正しく出来ていますでしょうか?

 

結論からいうと、御質問の内容は完全に“正解”です。セルフトークのマネジメントとしてはもちろん、もっと本質的な点で。

前編は“記憶”をキーワードにまとめ、後編では“本質的な視点”で再考します。

 

前編;記憶と睡眠と学習

 

 

A1:記憶が「予測」と関係するのは重要なポイント。

予測が外れたときの「あ、間違えた」という認識が長期記憶化のコツです。認知科学者 苫米地英人博士は「予測記憶法」と名付けられていますが、「あ、間違えた」のインデックスを脳に埋め込むことで、刺激が脳に認識され、長期記憶化が可能になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

海馬での短期記憶を側頭葉での長期記憶に上げていく作業はREM睡眠中に行われています。よって、「刺激が脳に認識され」の「脳」とはREM睡眠時の脳のことです。

睡眠中の「脳」ですから、私たちは基本的にこの部分に関わることができません。だから、「自分らしくないとインデックスを立てさせることが重要なのです。しかも「次はこうしよう」とreplacement pictureと紐付けて記憶するのですから大正解です。

Q-226ReplaceしたらそれがDominantになればいいのですかね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

以下、苫米地博士の著書「脳を鍛える『超』記憶法」(アスコム、p116)から引用します。

「セルフトークのコツ」を体感してください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 仕事で結果がでる「予測記憶法」

 続いては、前章でも紹介した予測記憶法のビジネス応用バーションです。そもそも、予測記憶法は脳が「あ、間違えた」と思ったときにインデックスを立てる特性を利用したものでした。間違えたとき、つまり、期待とは違う結果が出たときに脳の記憶は活性化されるわけです。

 たしかに私たちは仕事での失敗をよく覚えています。しかし、不思議なことに私たちは同じようなミスをよくします。なぜでしょうか? それはあなたが自分で自分を失敗しやすい人間にしてしまっているからです。例えば、「あ、間違えた」と思ったときに脳の記憶の神経コネクションが活性化しますが、ここでさらに「俺はなんてバカだったんだろう」とまで思ってしまったら、「俺はバカだ」まで記憶してしまうのです。つまり、自分を貶めた状態で記憶が長期化している可能性が高いのです

 さてここで、子供の頃に自転車の練習をしていたときのことを思い出してください。「危ない! そっちに行っちゃダメ」と言われると、ますますそっちに行ってしまって、障害物にぶつかってしまった経験を多くの人が持っていると思います。なぜこんな現象が起きるのかというと、人は見ている方向に向かって進む性質があるからです。その性質は物理空間だけでなく、情報空間でも起こります。つまり、あなたが「なんて俺はバカなんだ」と思うだけで、あなたは自分で自分をバカになる方向に導いてしまっているのです。だから、失敗がなくならないのです。

 しかも、私たちの脳は、失敗経験はすぐに覚える一方で、成功体験はなかなか覚えようとしません。よくビジネス書に、「人を叱るときは7つ誉めて1つ叱る」などと書かれていますが、7つ誉めても人の脳裏に残るのは、叱られた1つのほうです。なぜなら脳の記憶特性が失敗駆動型だからです。プラスのイメージよりも、マイナスのイメージを好んで記憶するからです。

 「あ、間違えた」まではいいのです。問題はそのあとに「なんて俺はバカだった」という情報まで乗せてしまうことです。情報を乗せるのであれば、自分を否定せず、「あ、間違えた。よし、これで俺は仕事を1つ覚えた」というやり方をしなければいけません。

 ところが、大抵の人は、「それはそうなんですけど、それができないから苦労するんです」と言うわけです。私はこれが不思議でたまりません。第1章でもお話ししたように、そもそも過去の記憶は合成されたものです。自分で好きなように書き換えることができるのです。だから、失敗した数日後でも、「よし、これで俺は仕事を1つ覚えた」と思うことは簡単にできるはずです。しかし、失敗を繰り返す人は大抵の場合、こういうふうに思うようです。

 「同じ失敗をしたのは事実。記憶の書き換えなどというウソはつきたくない」と。

 ところが、これこそが記憶の書き換えです。同じ失敗を人は繰り返すことはできません。今回の失敗は、前回の失敗とは必ずどこかが違っています。同じように見えるかもしれませんが、探せば違いは出て来ます。しかし、失敗した人は失敗の共通点ばかりを探して、「ほら、また同じ失敗をした」と思うから、同じ失敗になるのです。つまり、記憶の書き換えをマイナス方向にしているのです。だから、書き換え方をプラス方向に変えるだけで、失敗の記憶は、いい経験という記憶になるのです。

 ところが、失敗する人は、それでも否定します。「なんと言われても失敗は失敗だから」と言い張るのです。確かに失敗は失敗です。それは間違いありません。しかし、「失敗はいい経験になる」も同じように間違いではありません。これなどは誰もが経験している事実です。つまり失敗を繰り返す人は、失敗をプラス方向に書き換えようとしても、それにリアリティが出せないからうまく書き換えられないだけなのです。一言で言ってしまえば、リアリティの作り方がヘタ。それだけの話だったのです。

 となったら答えは簡単です。リアリティは過去の記憶によって作ることができますので、失敗して落ち込んだ記憶と、なにかがうまくいったり、誉められたりした記憶を合成すればいいのです。やり方はまず、過去の記憶の中から「楽しい、嬉しい、気持ちいい。誇らしい」といった幸せを感じた経験を思い出します。そのときの状況、言われた言葉、自分の気持ちを掘り起こして、その感覚を記憶します。続いてその感覚を十分に高めた状態で、失敗の記憶を思い出すのです。ただし、失敗の記憶は克明に思い出してはいけません。「こんな経験をしたんだ。それでも、俺はまだ仕事もできてるし」といった「それでもなんとかなっている誇らしい自分」として捉えるようにしてほしいのです。すると、過去の失敗は次第に、それを乗り越えたいまの私という具合に変わっていきます。それを少しでも実感できるようになったら、今度はセルフトークです。コーチング用語でアファメーションと言いますが、自己評価を上げるような言葉で自分を表現していくのです。

 なにがあってもポジティブに捉えて、自分に対して語りかけるのです。基本は「失敗した」ではなく「いい経験をした」です。実際に失敗したとき、あなたはいい経験をしているはずですから、それをきちんと見つけてください。それこそが自分にウソをつかないということなのですから。

 引用終わり

 

 

 「セルフトークのコツ」とは、「自己評価を上げるような言葉で自分を表現していく」こと。「エフィカシーを高める」ことこそがセルフトークのマネジメントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 冒頭で私は「replacement pictureと紐付けて記憶するのですから大正解」と書きました。

replacement」とは、ゴールを達成した世界、すなわちゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 あらゆる領域にしっかりゴールが設定されている人にとっては、人生で起こるすべてが「いい経験」です。たとえ「だまし討ち」により屈辱を味わったとしても。

 

*私自身の「いい経験」はこちら↓

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

怒りや悔しさといった情動処理とは別に、脳はゴール達成に向けてフル回転で働きます。まったく新しい経験であれば、大脳新皮質は神経コネクションを新たに構築します。過去記憶のバリエーションとしての経験であれば、コネクションを強化します。これがREM睡眠中に行われる長期記憶化です。

神経コネクションとは、シナプスによる「細胞と細胞のつながり」や「情報のやり取り」のこと。脳がよりよく機能できるのは、この神経コネクションができていくからです。

新生児の脳は、神経細胞は多いものの、コネクションが少ないためにうまく機能しません。反対に大人の脳は、神経細胞の数はどんどん減っていきますが、神経コネクションがとてつもなく増えていますから、高度な機能を発揮することができます。

 この神経コネクションの構築・強化が「学習」です。

 

抽象度の低い脳科学的な視点でいうと、学習とは「環境からの情報によって神経回路網が変化する」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の高い認知科学的視点では、学習とは「失敗とそれを修正しようとする調整の繰り返し」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 

 さらに苫米地理論で考察すると、学習とは「環境と情報をやり取りしながらゴールの世界を現実化していくホメオスタシス活動」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だから、ゴールを前提としている時点で“大正解”。さぁ、セルフトークをw

 

Yes, I’m good

 

Q-277につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

 

脳を鍛える「超」記憶法

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Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (プライバシー保護のため一部変更しています)

 

Q:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか?

 

A:私の答えは、もちろんYes。安心してください。

 

私たちが認識している目の前の世界は“すべて過去”です。

過去の何らかの記憶によりつくられた重要性のフィルター(評価関数、重要性関数)を介して、私たちは世界を認識しています。つまり「一人一宇宙」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 そのフィルターがRAS(ラス、網様体賦活系)。RASのフィルタリングにより認識できないことを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 一般的には、重要性を決定する過去の記憶とは“失敗”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

抽象度の高い視点では「“失敗”をしっかりと記憶しているから人類は生存し続けている」といえますが、個人レベルで考えると「“失敗”をしっかりと記憶しているからいつまでも過去に囚われ苦しむ」ともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そこでコーチングの出番!

 コーチングの最重要ポイントは「ゴール設定」です。ゴールは、1)100%want toで、2)自分中心を捨て、3)“現状の外” に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その“現状の外”とは、「失敗の記憶の外」という意味です。

 

ゴールに過去はまったく関係ありません。失敗の記憶は一切関係なし!

もしも思いだしたら、すぐに握りつぶしてください。心の中でw 思いっきりww

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 そもそもゴールは未来にあります。未来とは、「このまま続く時間軸上の未来」のことではありません。「このまま続く時間軸上の未来」は現状(SQ、ステイタス・クオ、Status Quo)であり、失敗の記憶で構築される世界(ゲシュタルト)の一部です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゴールは“現状の外”。このままでは達成可能性0%の未来にあります。

ゴールをしっかり“現状の外”に設定するからこそ、「自分を苦しめる記憶」とはまったく関係なく生きることができるようになります。新たな未来からはじまる時間の流れの中で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

わかりやすくいえば、「絶対に無理」「正直怖い(ビビっている)」「ちょっとイメージするだけで震える」が“現状の外”にあるゴールの体感です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 

では、ここでプチワークw

呼吸を整えながらリラックスし、目を閉じてゴールをイメージしてみてみましょう

 

 どんな感じがしますか?

もし武者震いするような感覚を覚えたなら、そのイメージは“現状の外”の可能性が高いはずです。現状のコンフォートゾーンを外れ、ホメオスタシスフィードバックが働いているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「コンフォートゾーン(CZ)」と言うものの、本当は全然コンフォート(快適)ではありません。「失敗の記憶の塊」だから。ホメオスタシスによって強力に保たれているため、外れると不安になるだけです。いわば「過去に苦しめられている」状態がCZであり、それを無意識が維持しているだけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ぜひ“現状の外”にゴールを設定してください。それも人生のあらゆる領域に(バランスホイール)。

アファメーションやビジュアライゼーションを繰り返すことでゴール側にできた新たなCZ(もちろんwant to!)の臨場感が高まると、そのゴール側のCZにホメオスタシスが働くようになります。

そうなると「自分をワクワクさせるのは記憶です。未来(ゴール)がどんどん近づいてくることが楽しみで仕方がありません」というセルフトークが生まれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 その時、コーチングによって自身におこる変化に驚くことでしょうw

  

 私たちコーチはその実現のために存在しています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 補足します。

 Q:コーチングで変化を実感しますか?」に対する答えがyesなのは間違いありませんが、自身の感覚としては不思議な感じがするはずです。「“変化”はあたりまえ」だから。

 「自分では変わったつもりはないけれど、まわりの人から『変わった』『成長した』とよく言われるし、冷静に考えてみるとずいぶん変化しているのかもしれない」といったフワフワした感じが実際の感覚でしょう。

 

 変化するものはブリーフシステム(BS)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは記憶でつくられています。その記憶を未来側から新たに作りだすのがコーチングです。コーチング後は「自分をワクワクさせるのは記憶」となりますし、「未来に励まされる」ようになります。

またまた繰り返しますが、過去は一切関係なし。時間は未来から過去に流れています。未来のあらゆる可能性(可能世界)が凝縮した瞬間が“今”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

F-136The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -8SadSweetに書き換えるコーチング<老人向け 前編>

 

過去の記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 4SadSweetに書き換えるコーチング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22117623.html

 5SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 前編>

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22194084.html

 6SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 中編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22259321.html

 7SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 後編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22335910.html

 

 

vol.5F-133)で私はこのように書きました。

老人の場合、元気を失っていくのは身体面(身体的苦痛)ばかりではありません。若者以上に精神面が落ち込んでいきます(心理・精神的苦痛)。その代表が思考にも関係するドーパミンです。一般的には10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年を重ねるごとに物理空間での身体の運動と同じように情報空間での思考のスピードが遅くなっていきます。

そこに退職や引退による社会的機能・役割の喪失、友人や家族など身近な者との別れといった社会的喪失が重なっていきます(社会的苦痛)。やがて「自分もいつかは死ぬ」ことを感じはじめると、スコトーマが外れ、突然「自分の存在や意味」が突きつけられていることに気づくのです。

その時、衝撃とともに感じる苦しみが「スピリチュアルペイン」。本当は思春期から青年期にかけて生じていますが、いつの間にか感じなくなっていた(スコトーマに隠れていた)根源的な痛みです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 前回(vol.7/F-135)は、そんなトータルペイン(全人的苦痛)に苦しむ老人のためのヒーリングとして、1)若い頃からコーチングに取り組み“超自我”の境地に到達する、2)“超自我”の境地に達した人と情報空間(“場”)を共有する(=ホメオスタシス同調)、という2つの方法を御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22335910.html

 

 このシリーズの最後は老人向けのコーチングです。暗中模索していた私が“答え”にたどり着いたきっかけ(F-136)と、現在実践している老人向けコーチングの具体例(F-137)についてまとめます。

 

 「老人に対してどのように向き合えばよいのだろうか?」という疑問は、苫米地博士に学ぶずっと前から抱えていたものであり、なんとしてでも解決したい課題でした。医師として、ヒーラーとして、老病死に苦しむ人々と日々関わりを持ちながら、どのような働きかけを行うべきかいつも悩んでいました。コーチングを学ぶようになってからは、それをうまく診療に応用できないか模索していました。

しかし、なかなかうまくいきませんでした。若者向けのコーチングで私がまず説明するロジックが使えない(通用しない)からです。そのロジックとは、「時間は未来から過去へと流れる」という時間観に関するもの。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

老人の場合、未来、すなわち残された時間に限りがあることを、誰もが痛切に実感しています。本当は気づかないままでいたいことが、老いや病を自覚するたびに、あるいは縁ある者を失うたびに、顕在化していく(スコトーマが外れる)からです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 

 どんどん残り少なくなる未来としっかり向き合ったまま、もっとはっきり表現すると確実に近づいてくる死を直視した上で、「このままでは達成できない何かをゴールとして設定する」というのはかなりの胆力を必要とします。身体ばかりでなくトータルで苦痛が増大している状況では、ゴール設定を促すほどhave toになってしまう危険が生じます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 老人へうまくコーチングを行うために、いったいどうすればよいのだろう?

 

そんな私の悩みを解決してくださったのは、やはり師である苫米地博士でした。週刊女性での連載「3分で幸せになるための『知恵力』ドリル」中の文章に大きなヒントがありました。以下、第49回「年をとるって、どういうこと? 人間は老いとどう付き合っていったらいいの?」から引用します。

 

 年をとるということは、未来が感じられなくなることです。老人とは、未来が短い人たちのことです。

 若者は、20年先30年先、どうしていたいかを考えなければなりませんよね。しかし、老人は違います。3年後5年後に自分はどうなっているか、が重要となります。現状を最適化することが目標になるのです。家にたとえるならば、リフォームをしようとする。引っ越しはしたくない、ということです。

 一方、人間は若いころは、現状の外側に最適化を考えます。だから親元を離れたり、目標を探したりするのです。つまり、未来がない人たちの考え方を、「保守的だからダメだ!」と言ってしまうのは、ちょっとかわいそうともいえます。

 ここで「やっぱり年をとりたくないわ」と思った方。ちょっと待ってください。年をとるということは決して悪いことではありません。認知科学の見地からお話ししましょう。

 あなたがいま見ている、目の前の現実とは、すべて記憶からできています。20歳と70歳とでは50年分の記憶の差があります。ということは、老人の見ている現実のほうが、若者よりもはるかに豊かなのです。わかりやすくいうと「ここには昔こんな建物が建っていた」といった、これまでの人生で見聞きしてきた“歴史”が加わるのです。これは、若者がどれだけ知識を持っていたとしても、年齢を経ている人間にはかないません。見えている現状に、深みがないのです。ですから、現状ではない違うところ、例えば新しい形態の職業を作ろうとしたり、外国などの新天地に夢を見ます。老人は、夢を見る必要がないくらい、記憶を持っていますし、若者よりもはるかに豊かな現状を見ているので、新たな現状を作る必要がないのです。

 いわば、その記憶を大切にしつつ、若者のようにいつまでも目標を持っていれば、素晴らしい人生を送ることができるということです。

 これを知ると、年をとることは決して嫌なことではないと思えると思います。

 引用終わり(続きは追記で)

 

 老人は夢を見る必要がないくらい記憶を持っていますし、若者よりもはるかに豊かな現状を見ているので新たな現状を作る必要がない

 

 ということは、前回書いた“超自我”の境地はもちろんですが、そこに至る過程の豊かな記憶そのものが、老人にとっての「The Sweet Goodbye」の要因になるといえます。さらに、その老人の情報場(豊かな記憶で構築された世界)を縁ある人々が共有することで、その“豊かさ”は世代を超えてひろがっていくはずです(=ホメオスタシス同調)。親(祖父母)世代の「The Sweet Goodbye」が子(孫)世代の「The Sweet Hello」を優しくサポートすると、子(孫)世代はさらなる“現状の外”へますます飛びだせるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 よって、老人向けコーチングのポイントは、「『豊かな記憶で構築された世界』の再発見(再認識)&共有」と考えることができます。

 

次回(F-137/vol.9)は、このシリーズの最終回。老人の情報場(豊かな記憶で構築された世界)を縁ある人々と共有する方法を紹介し、具体的な実践例を報告します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

F-137につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

以下、本文中の引用文の続きです。

 

 そしてもうひとつ。実は脳の寿命はだいたい200年と推測されています。つまり、臓器や骨などをメンテナンスし続ければ、人は200年は生きられるということです。そうなると、いつからが高齢者かという考え方もあいまいになり、80代でも、これまでの若者のように30年以上先を考えなければならなくなります。「若者」「老人」という概念そのものが、根本的に変わっていく可能性もあるのです。

引用終わり

 

 このシリーズは「ヒーリングとコーチングを行う上での『若者向け』と『老人向け』のポイント」をテーマに書き綴っていますが、苫米地博士はその「若者」「老人」という定義(概念)そのものが「根本的に変わっていく」ことを想定されています。ディベートでいう「カウンターワラント(Counter Warrant)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076426.html

 

 これが抽象度の高い思考です。その高次の意識状態が、「誰も想像(I)したことがない未来を創造(R)すること」を可能にします。そして、つながる(縁ある)人々の意識をどんどん引き上げます。より高い抽象度次元へと。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_393431.html

 

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

 

 

過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 

脳はある記憶特性を備えています。

それは「失敗した時にモノを覚える」というものです。専門的には「失敗駆動型処理」と呼びます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533528.html

 

物事がうまく運ばないときには、必ずどこかに失敗や期待外れ(思惑違い)があります。じつはそんなときほど、私たちはもっと実用的に思考することでスコトーマを外すことができます。さらには、より正確に記憶することができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

脳の働きにおいても「失敗は成功の母」といえるのです。

時間の流れをふまえて表現すると、「未来で成功しているから、今、“失敗”から気づきを得ている」といえます。そういうセルフトークが自然にできることが、「過去に囚われない」ということであり、「前向きに生きる」ということです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11297824.html

 

 

ところで、エクスプラネーション・パターン法を御存知でしょうか?

これは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の展開の予想に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

 

ここで重要なことは「真相を探ることが目的ではない」ということです。もちろん真相が判明するにこしたことはありませんが、やるべきことはあくまで仮説を立てることです。それもできるだけたくさんの仮説を立てていきます。

 

たくさんの仮説をたてたら、次に「トゥイーキング」という技術に移行します。

トゥイーキング(tweaking、直すという意味)とは、過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法をつくるシステムです。

 

そもそも過去に起きた失敗の真相を突き止めても、それは責任の所在がはっきりするだけで、次の失敗に対する予防策としては不十分です。なぜなら、まったく同じ出来事というのは二度と発生しないからです。

 

釈迦哲学的に述べると、この世は縁により起こるものであり、無常なものです。時間とともに状況は必ず変化していきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

よって、二度と発生しないような出来事の真相を懸命に追うより、「なぜ失敗したのか?」の仮説をたくさん立てて、今後似たような出来事が発生した時に備えておくほうが断然役にたちます。時間は未来から過去へ流れているからともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例に対して、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。

目的(ゴール)は真相追及でも責任転嫁でもありません。失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けることです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

次回からは、勤務していた病院にコーチングを導入しようとした背景を説明します。その後、仮説とトゥイーキングに入ります。

 

なお、失敗駆動型の記憶特性を使った記憶法など、脳の仕組みをフル活用した記憶法や暗記術などについては苫米地英人博士の著書「脳を鍛える『超』記憶法」(アスコム)を御参照ください。“記憶”の本当の役割についても解説されています。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

脳を鍛える「超」記憶法




Q-018:霧島市教育講演会(180124 QA vol.4

 

2018124日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。

 

 

・ワードが難しかった

・用語が入ってきたりした時、普段聞きなれない言葉が頭に入りづらかった

・いい話をされているのはわかるが、はじめて聞く言葉が多すぎて、頭の中に入ってこなかった

 

 A:“いい話”をしました(笑)。ありがとうございます。

 講演ではスコトーマをうみだすものについてお話ししました。1)知識、2)重要性、3)役割の三つです。そもそも知らなければ認識しようがありません。だから学習が重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 効率の良い学習のためには、重要性や役割をしっかりと意識することが必要です。そのために重要なことがゴール設定です。学習することが100% want toなら、スポンジが水を吸収するようにどんどん知識を身につけていきます。鍵はゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールは認識だけではなく、記憶にも関係しています。

 ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウス(18501909年)の忘却曲線を御存知ですか?

 

 Wikipediaによると、エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(ritpektasなど)を記憶し、その再生率を調べ、忘却曲線を導いたそうです。節約率とは、一度記憶した内容を再び完全に記憶しなおすまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合です。

 

20分後の節約率:58%

1時間後:44%

9時間後:36%

1日後:34%

6日後:25%

1か月後:21%

 

 研究でわかったことは、「意味のない情報は1日経つと1/4しか覚えておらず、反対に覚えることができた情報は1か月たっても覚えている」ということでした。この1か月後の記憶のことを長期記憶と呼びますが、それは短期記憶の中から重要だとマインド(脳と心)が判断し選んだものです。

その「何を重要とするか」という判断に、ゴールが大きく関係します。ゴールにとって重要なものは認識しやすくなるだけではなく、忘れにくくなります(思いだしやすくなります)。

繰り返しますが、鍵はゴールです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・市長へプレゼントした本、買ってみようと思います

 

 A:上の回答の続きです。

「しっかり長期記憶化される」と聞くと、多くの方が「うらやましい」「自分も記憶力がよくなりたい」と思うはずです。しかしながら、現実社会では長期記憶化したイメージに苦しむケースが少なくありません。そのイメージをトラウマと呼びます。

 

講演中(180124)に御紹介した当時の霧島市長にプレゼントした本とは、苫米地英人博士の著作「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)です。ここではその詳細には触れませんが、状況を打開するために、苫米地博士に市長の名前まで書いていただいたサイン本をプレゼントさせていただきました。

 

本物のリーダーは、常にプレッシャーにさらされています。“現状の外”に挑むからです。

そして、いつも攻撃されています。リーダーとして正しければ正しいほど、まわりがドリームキラー化するからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「イヤな気持ちを消す技術」は、イヤな記憶を“忘れる”ためのマインドの使い方について書かれています。少し具体的に書くと、海馬と扁桃体による連係プレーの結果できてしまった前頭前野のイヤな認識パターンを克服する方法です。

 私たちの記憶は、過去の出来事を正確に再現するものではありません。イヤな記憶に囚われている人は、じつは、自分で強く苦しむように記憶を書き換えています。

知識とスキルを身につければ、イヤな気持ちを消すことはじつは簡単なことです。

 自分自身のために、大切な人のために、ぜひお読みください。

 

 

・子供がする自己評価について(もっと知りたい)

 

 A:「自己」は今まで受け入れてきた情報でできあがっています。「自己」は長期記憶として書き込まれた情報のかたまりであり、情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶で構成されています。コーチング用語でいうと「ブリーフシステム」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 その多くは親に埋め込まれたものです。

 つまり、あなたの「自己」は親によりつくられており、あなたの子供の「自己」はあなたがつくりつつあります。

 

 その他人に(&過去により)つくられた「自己」を、自身の自由意志で未来側からつくりなおしていく方法がコーチングです。意外に思うかもしれませんが、コーチングは仏説(釈迦哲学)について学ぶほど上達します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

イヤな気持ちを消す技術

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