苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:記憶

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (プライバシー保護のため一部変更しています)

 

Q:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか?

 

A:私の答えは、もちろんYes。安心してください。

 

私たちが認識している目の前の世界は“すべて過去”です。

過去の何らかの記憶によりつくられた重要性のフィルター(評価関数、重要性関数)を介して、私たちは世界を認識しています。つまり「一人一宇宙」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 そのフィルターがRAS(ラス、網様体賦活系)。RASのフィルタリングにより認識できないことを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 一般的には、重要性を決定する過去の記憶とは“失敗”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

抽象度の高い視点では「“失敗”をしっかりと記憶しているから人類は生存し続けている」といえますが、個人レベルで考えると「“失敗”をしっかりと記憶しているからいつまでも過去に囚われ苦しむ」ともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そこでコーチングの出番!

 コーチングの最重要ポイントは「ゴール設定」です。ゴールは、1)100%want toで、2)自分中心を捨て、3)“現状の外” に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その“現状の外”とは、「失敗の記憶の外」という意味です。

 

ゴールに過去はまったく関係ありません。失敗の記憶は一切関係なし!

もしも思いだしたら、すぐに握りつぶしてください。心の中でw 思いっきりww

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 そもそもゴールは未来にあります。未来とは、「このまま続く時間軸上の未来」のことではありません。「このまま続く時間軸上の未来」は現状(SQ、ステイタス・クオ、Status Quo)であり、失敗の記憶で構築される世界(ゲシュタルト)の一部です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゴールは“現状の外”。このままでは達成可能性0%の未来にあります。

ゴールをしっかり“現状の外”に設定するからこそ、「自分を苦しめる記憶」とはまったく関係なく生きることができるようになります。新たな未来からはじまる時間の流れの中で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

わかりやすくいえば、「絶対に無理」「正直怖い(ビビっている)」「ちょっとイメージするだけで震える」が“現状の外”にあるゴールの体感です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 

では、ここでプチワークw

呼吸を整えながらリラックスし、目を閉じてゴールをイメージしてみてみましょう

 

 どんな感じがしますか?

もし武者震いするような感覚を覚えたなら、そのイメージは“現状の外”の可能性が高いはずです。現状のコンフォートゾーンを外れ、ホメオスタシスフィードバックが働いているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「コンフォートゾーン(CZ)」と言うものの、本当は全然コンフォート(快適)ではありません。「失敗の記憶の塊」だから。ホメオスタシスによって強力に保たれているため、外れると不安になるだけです。いわば「過去に苦しめられている」状態がCZであり、それを無意識が維持しているだけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ぜひ“現状の外”にゴールを設定してください。それも人生のあらゆる領域に(バランスホイール)。

アファメーションやビジュアライゼーションを繰り返すことでゴール側にできた新たなCZ(もちろんwant to!)の臨場感が高まると、そのゴール側のCZにホメオスタシスが働くようになります。

そうなると「自分をワクワクさせるのは記憶です。未来(ゴール)がどんどん近づいてくることが楽しみで仕方がありません」というセルフトークが生まれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 その時、コーチングによって自身におこる変化に驚くことでしょうw

  

 私たちコーチはその実現のために存在しています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 補足します。

 Q:コーチングで変化を実感しますか?」に対する答えがyesなのは間違いありませんが、自身の感覚としては不思議な感じがするはずです。「“変化”はあたりまえ」だから。

 「自分では変わったつもりはないけれど、まわりの人から『変わった』『成長した』とよく言われるし、冷静に考えてみるとずいぶん変化しているのかもしれない」といったフワフワした感じが実際の感覚でしょう。

 

 変化するものはブリーフシステム(BS)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは記憶でつくられています。その記憶を未来側から新たに作りだすのがコーチングです。コーチング後は「自分をワクワクさせるのは記憶」となりますし、「未来に励まされる」ようになります。

またまた繰り返しますが、過去は一切関係なし。時間は未来から過去に流れています。未来のあらゆる可能性(可能世界)が凝縮した瞬間が“今”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

F-136The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -8SadSweetに書き換えるコーチング<老人向け 前編>

 

過去の記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 4SadSweetに書き換えるコーチング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22117623.html

 5SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 前編>

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22194084.html

 6SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 中編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22259321.html

 7SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 後編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22335910.html

 

 

vol.5F-133)で私はこのように書きました。

老人の場合、元気を失っていくのは身体面(身体的苦痛)ばかりではありません。若者以上に精神面が落ち込んでいきます(心理・精神的苦痛)。その代表が思考にも関係するドーパミンです。一般的には10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年を重ねるごとに物理空間での身体の運動と同じように情報空間での思考のスピードが遅くなっていきます。

そこに退職や引退による社会的機能・役割の喪失、友人や家族など身近な者との別れといった社会的喪失が重なっていきます(社会的苦痛)。やがて「自分もいつかは死ぬ」ことを感じはじめると、スコトーマが外れ、突然「自分の存在や意味」が突きつけられていることに気づくのです。

その時、衝撃とともに感じる苦しみが「スピリチュアルペイン」。本当は思春期から青年期にかけて生じていますが、いつの間にか感じなくなっていた(スコトーマに隠れていた)根源的な痛みです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 前回(vol.7/F-135)は、そんなトータルペイン(全人的苦痛)に苦しむ老人のためのヒーリングとして、1)若い頃からコーチングに取り組み“超自我”の境地に到達する、2)“超自我”の境地に達した人と情報空間(“場”)を共有する(=ホメオスタシス同調)、という2つの方法を御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22335910.html

 

 このシリーズの最後は老人向けのコーチングです。暗中模索していた私が“答え”にたどり着いたきっかけ(F-136)と、現在実践している老人向けコーチングの具体例(F-137)についてまとめます。

 

 「老人に対してどのように向き合えばよいのだろうか?」という疑問は、苫米地博士に学ぶずっと前から抱えていたものであり、なんとしてでも解決したい課題でした。医師として、ヒーラーとして、老病死に苦しむ人々と日々関わりを持ちながら、どのような働きかけを行うべきかいつも悩んでいました。コーチングを学ぶようになってからは、それをうまく診療に応用できないか模索していました。

しかし、なかなかうまくいきませんでした。若者向けのコーチングで私がまず説明するロジックが使えない(通用しない)からです。そのロジックとは、「時間は未来から過去へと流れる」という時間観に関するもの。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

老人の場合、未来、すなわち残された時間に限りがあることを、誰もが痛切に実感しています。本当は気づかないままでいたいことが、老いや病を自覚するたびに、あるいは縁ある者を失うたびに、顕在化していく(スコトーマが外れる)からです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 

 どんどん残り少なくなる未来としっかり向き合ったまま、もっとはっきり表現すると確実に近づいてくる死を直視した上で、「このままでは達成できない何かをゴールとして設定する」というのはかなりの胆力を必要とします。身体ばかりでなくトータルで苦痛が増大している状況では、ゴール設定を促すほどhave toになってしまう危険が生じます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 老人へうまくコーチングを行うために、いったいどうすればよいのだろう?

 

そんな私の悩みを解決してくださったのは、やはり師である苫米地博士でした。週刊女性での連載「3分で幸せになるための『知恵力』ドリル」中の文章に大きなヒントがありました。以下、第49回「年をとるって、どういうこと? 人間は老いとどう付き合っていったらいいの?」から引用します。

 

 年をとるということは、未来が感じられなくなることです。老人とは、未来が短い人たちのことです。

 若者は、20年先30年先、どうしていたいかを考えなければなりませんよね。しかし、老人は違います。3年後5年後に自分はどうなっているか、が重要となります。現状を最適化することが目標になるのです。家にたとえるならば、リフォームをしようとする。引っ越しはしたくない、ということです。

 一方、人間は若いころは、現状の外側に最適化を考えます。だから親元を離れたり、目標を探したりするのです。つまり、未来がない人たちの考え方を、「保守的だからダメだ!」と言ってしまうのは、ちょっとかわいそうともいえます。

 ここで「やっぱり年をとりたくないわ」と思った方。ちょっと待ってください。年をとるということは決して悪いことではありません。認知科学の見地からお話ししましょう。

 あなたがいま見ている、目の前の現実とは、すべて記憶からできています。20歳と70歳とでは50年分の記憶の差があります。ということは、老人の見ている現実のほうが、若者よりもはるかに豊かなのです。わかりやすくいうと「ここには昔こんな建物が建っていた」といった、これまでの人生で見聞きしてきた“歴史”が加わるのです。これは、若者がどれだけ知識を持っていたとしても、年齢を経ている人間にはかないません。見えている現状に、深みがないのです。ですから、現状ではない違うところ、例えば新しい形態の職業を作ろうとしたり、外国などの新天地に夢を見ます。老人は、夢を見る必要がないくらい、記憶を持っていますし、若者よりもはるかに豊かな現状を見ているので、新たな現状を作る必要がないのです。

 いわば、その記憶を大切にしつつ、若者のようにいつまでも目標を持っていれば、素晴らしい人生を送ることができるということです。

 これを知ると、年をとることは決して嫌なことではないと思えると思います。

 引用終わり(続きは追記で)

 

 老人は夢を見る必要がないくらい記憶を持っていますし、若者よりもはるかに豊かな現状を見ているので新たな現状を作る必要がない

 

 ということは、前回書いた“超自我”の境地はもちろんですが、そこに至る過程の豊かな記憶そのものが、老人にとっての「The Sweet Goodbye」の要因になるといえます。さらに、その老人の情報場(豊かな記憶で構築された世界)を縁ある人々が共有することで、その“豊かさ”は世代を超えてひろがっていくはずです(=ホメオスタシス同調)。親(祖父母)世代の「The Sweet Goodbye」が子(孫)世代の「The Sweet Hello」を優しくサポートすると、子(孫)世代はさらなる“現状の外”へますます飛びだせるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 よって、老人向けコーチングのポイントは、「『豊かな記憶で構築された世界』の再発見(再認識)&共有」と考えることができます。

 

次回(F-137/vol.9)は、このシリーズの最終回。老人の情報場(豊かな記憶で構築された世界)を縁ある人々と共有する方法を紹介し、具体的な実践例を報告します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

F-137につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

以下、本文中の引用文の続きです。

 

 そしてもうひとつ。実は脳の寿命はだいたい200年と推測されています。つまり、臓器や骨などをメンテナンスし続ければ、人は200年は生きられるということです。そうなると、いつからが高齢者かという考え方もあいまいになり、80代でも、これまでの若者のように30年以上先を考えなければならなくなります。「若者」「老人」という概念そのものが、根本的に変わっていく可能性もあるのです。

引用終わり

 

 このシリーズは「ヒーリングとコーチングを行う上での『若者向け』と『老人向け』のポイント」をテーマに書き綴っていますが、苫米地博士はその「若者」「老人」という定義(概念)そのものが「根本的に変わっていく」ことを想定されています。ディベートでいう「カウンターワラント(Counter Warrant)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076426.html

 

 これが抽象度の高い思考です。その高次の意識状態が、「誰も想像(I)したことがない未来を創造(R)すること」を可能にします。そして、つながる(縁ある)人々の意識をどんどん引き上げます。より高い抽象度次元へと。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_393431.html

 

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

 

 

過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 

脳はある記憶特性を備えています。

それは「失敗した時にモノを覚える」というものです。専門的には「失敗駆動型処理」と呼びます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533528.html

 

物事がうまく運ばないときには、必ずどこかに失敗や期待外れ(思惑違い)があります。じつはそんなときほど、私たちはもっと実用的に思考することでスコトーマを外すことができます。さらには、より正確に記憶することができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

脳の働きにおいても「失敗は成功の母」といえるのです。

時間の流れをふまえて表現すると、「未来で成功しているから、今、“失敗”から気づきを得ている」といえます。そういうセルフトークが自然にできることが、「過去に囚われない」ということであり、「前向きに生きる」ということです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11297824.html

 

 

ところで、エクスプラネーション・パターン法を御存知でしょうか?

これは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の展開の予想に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

 

ここで重要なことは「真相を探ることが目的ではない」ということです。もちろん真相が判明するにこしたことはありませんが、やるべきことはあくまで仮説を立てることです。それもできるだけたくさんの仮説を立てていきます。

 

たくさんの仮説をたてたら、次に「トゥイーキング」という技術に移行します。

トゥイーキング(tweaking、直すという意味)とは、過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法をつくるシステムです。

 

そもそも過去に起きた失敗の真相を突き止めても、それは責任の所在がはっきりするだけで、次の失敗に対する予防策としては不十分です。なぜなら、まったく同じ出来事というのは二度と発生しないからです。

 

釈迦哲学的に述べると、この世は縁により起こるものであり、無常なものです。時間とともに状況は必ず変化していきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

よって、二度と発生しないような出来事の真相を懸命に追うより、「なぜ失敗したのか?」の仮説をたくさん立てて、今後似たような出来事が発生した時に備えておくほうが断然役にたちます。時間は未来から過去へ流れているからともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例に対して、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。

目的(ゴール)は真相追及でも責任転嫁でもありません。失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けることです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

次回からは、勤務していた病院にコーチングを導入しようとした背景を説明します。その後、仮説とトゥイーキングに入ります。

 

なお、失敗駆動型の記憶特性を使った記憶法など、脳の仕組みをフル活用した記憶法や暗記術などについては苫米地英人博士の著書「脳を鍛える『超』記憶法」(アスコム)を御参照ください。“記憶”の本当の役割についても解説されています。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

脳を鍛える「超」記憶法




Q-018:霧島市教育講演会(180124 QA vol.4

 

2018124日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。

 

 

・ワードが難しかった

・用語が入ってきたりした時、普段聞きなれない言葉が頭に入りづらかった

・いい話をされているのはわかるが、はじめて聞く言葉が多すぎて、頭の中に入ってこなかった

 

 A:“いい話”をしました(笑)。ありがとうございます。

 講演ではスコトーマをうみだすものについてお話ししました。1)知識、2)重要性、3)役割の三つです。そもそも知らなければ認識しようがありません。だから学習が重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 効率の良い学習のためには、重要性や役割をしっかりと意識することが必要です。そのために重要なことがゴール設定です。学習することが100% want toなら、スポンジが水を吸収するようにどんどん知識を身につけていきます。鍵はゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールは認識だけではなく、記憶にも関係しています。

 ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウス(18501909年)の忘却曲線を御存知ですか?

 

 Wikipediaによると、エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(ritpektasなど)を記憶し、その再生率を調べ、忘却曲線を導いたそうです。節約率とは、一度記憶した内容を再び完全に記憶しなおすまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合です。

 

20分後の節約率:58%

1時間後:44%

9時間後:36%

1日後:34%

6日後:25%

1か月後:21%

 

 研究でわかったことは、「意味のない情報は1日経つと1/4しか覚えておらず、反対に覚えることができた情報は1か月たっても覚えている」ということでした。この1か月後の記憶のことを長期記憶と呼びますが、それは短期記憶の中から重要だとマインド(脳と心)が判断し選んだものです。

その「何を重要とするか」という判断に、ゴールが大きく関係します。ゴールにとって重要なものは認識しやすくなるだけではなく、忘れにくくなります(思いだしやすくなります)。

繰り返しますが、鍵はゴールです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・市長へプレゼントした本、買ってみようと思います

 

 A:上の回答の続きです。

「しっかり長期記憶化される」と聞くと、多くの方が「うらやましい」「自分も記憶力がよくなりたい」と思うはずです。しかしながら、現実社会では長期記憶化したイメージに苦しむケースが少なくありません。そのイメージをトラウマと呼びます。

 

講演中(180124)に御紹介した当時の霧島市長にプレゼントした本とは、苫米地英人博士の著作「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)です。ここではその詳細には触れませんが、状況を打開するために、苫米地博士に市長の名前まで書いていただいたサイン本をプレゼントさせていただきました。

 

本物のリーダーは、常にプレッシャーにさらされています。“現状の外”に挑むからです。

そして、いつも攻撃されています。リーダーとして正しければ正しいほど、まわりがドリームキラー化するからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「イヤな気持ちを消す技術」は、イヤな記憶を“忘れる”ためのマインドの使い方について書かれています。少し具体的に書くと、海馬と扁桃体による連係プレーの結果できてしまった前頭前野のイヤな認識パターンを克服する方法です。

 私たちの記憶は、過去の出来事を正確に再現するものではありません。イヤな記憶に囚われている人は、じつは、自分で強く苦しむように記憶を書き換えています。

知識とスキルを身につければ、イヤな気持ちを消すことはじつは簡単なことです。

 自分自身のために、大切な人のために、ぜひお読みください。

 

 

・子供がする自己評価について(もっと知りたい)

 

 A:「自己」は今まで受け入れてきた情報でできあがっています。「自己」は長期記憶として書き込まれた情報のかたまりであり、情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶で構成されています。コーチング用語でいうと「ブリーフシステム」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 その多くは親に埋め込まれたものです。

 つまり、あなたの「自己」は親によりつくられており、あなたの子供の「自己」はあなたがつくりつつあります。

 

 その他人に(&過去により)つくられた「自己」を、自身の自由意志で未来側からつくりなおしていく方法がコーチングです。意外に思うかもしれませんが、コーチングは仏説(釈迦哲学)について学ぶほど上達します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

イヤな気持ちを消す技術

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