苫米地理論&定理を学び、苫米地式を実践する <竹原邦雄 / CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 <竹原邦雄 / CoacH T> ブログ

タグ:苫米地式

F-452:音楽から引退することはできない <vol.6;映画音楽の巨匠の“奇跡” -前編->

 

映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)は、昨年(2025年)、自伝を出版しました。その出版に関するインタビューの最後の言葉は「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから」。

 巨匠らしい抽象度の高さを感じさせる言葉ですが、そこに至るまでは“らしくない表現”が続きました。例えば、映画音楽について

あまり好きではなかった

懐かしい思い出として記憶しているだけ

儚く、断片的

ただの仕事」  とコメントしています↓

ジョン・ウィリアムズ「映画音楽あまり好きじゃなかった」「ただの仕事」 | THE RIVER

 

そのブリーフシステムを分析する過程で感じたことを整理しながら、これらの発言を考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 vol.1;映画音楽の巨匠の軌跡

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38315386.html

 vol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html

 vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38354805.html

 vol.4;「儚く、断片的」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38376423.html

 vol.5;「ただの仕事」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38396903.html

 vol.6;映画音楽の巨匠の“奇跡” -前編-

 

 

長い音楽家としての歩みの中で、ウィリアムズのコンフォートゾーン(CZ)は、「映画音楽」から「音楽」、「音楽」から「芸術」へと抽象度が上がっていったに違いありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 抽象度が上がり具体的な情報量が減っていくほど、ふつうは臨場感が下がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 例えば、フェルメールやレンブラントが描く人物は、今にも動きだしそうなくらいリアル。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」(Wikipedia)

ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

Wikipediaより引用

ヨハネス・フェルメール - Wikipedia

 

 

 それに対して、ピカソが描く人物像は、かなり抽象化され情報的です。

 F-300:芸術は高抽象度の未知なるLUB… vol.22つの自己プロデュース力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31920992.html

 

 

アビニヨンのむすめたち(Wikipedia、シャッターに描かれた絵)

パブロ・ピカソ「アビニヨンのむすめたち」

Wikipediaより引用(シャッターに描かれた絵)

パブロ・ピカソ - Wikipedia

 

 

 さらに、「抽象絵画」と呼ばれるような作品になると、描かれる対象自体が物理空間の存在ではなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

Transverse Line – 横線(wikipedia)

ワシリー・カンディンスキー「Transverse Line – 横線」

Wikipediaより引用

抽象絵画 - Wikipedia

 

 

ウィリアムズの作る音楽も、時を経るにつれて抽象度が上がっているはず。F-448/vol.2で紹介したとおり、世界的なチェロ奏者 ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma1955~)はこのようにコメントしています(Disney+「ジョン・ウィリアムズ 伝説の映画音楽」)。

 

 子どもの頃から疑問だったなぜ音楽のジャンルにはたくさんの壁があるのか?

 ジョンの音楽はすべてのジャンルを網羅していた

 

 このコメントからは、ウィリアムズの作る音楽に対しての尊敬の念が感じられます。その理由は、「人気があるから」ではなく、「抽象度が高いから」。それは「すべてのジャンルを網羅」という言葉にあらわれています。

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

 ストレートに考えると、大衆に受け入れられる抽象度は、決して高くはないはずです。受け入れられるためには臨場感が必要だから。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

なのに、なぜ「すべてのジャンルを網羅」するような高抽象度の音楽が、人々を魅了し続けるのでしょう?

 

 

 そんなことを考えながら苫米地博士の本を読んでいたら、映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズが起こしている“奇跡”に触れた気がしました。

 

以下、苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p138)より引用しながら(青字)、感じた“奇跡”について考察します。

 

 

進化する宇宙

 再び話を戻しましょう。

 必要性から生まれた共有スペースとしての物理宇宙で、コミュニケーションをいかに成り立たせていたのか。

 それを人間という存在に関していえば、五感だったといえるでしょう。もちろん、現在でいうなら五感プラス言語ですが、原始人に言語はありません。

 『とてつもない未来を引き寄せる予見力』(徳間書店)という本でも書きましたが、猿と物理学者では宇宙が違うのです。つまり、猿にビッグバンはないのです。

 では、物理学者にはなぜビッグバンがあったかといえば、そこに五感プラス言語を含む知的運用能力が新しいモーダルチャンネルとしてあったからです。

 波動方程式を読むことができるから、ビッグバンというものにリアリティもある。波動方程式が読めない猿の宇宙には、ビッグバンなどないのです。

 そのことからいえるのは、人間が進化することによって、物理宇宙は変わってしまったということです。

 かつては五感で感じられるものだけを宇宙と呼んでいました。猿が感じている宇宙が、ビッグバンのない宇宙が物理宇宙だったのです。

 目に見えるもの、触れることのできるものといった、五感で感じられるものだけが宇宙だったはずなのに、それ以外も含めて宇宙と呼び始めてしまったのが現在です。

 望遠鏡で見えるぐらいまでならよかったでしょう。しかし、素粒子といわれたところで、だれも見ることはできません。データ上観測されているにすぎず、それは五感ではなく、波動方程式で見ているだけのものなのです。

 では、存在していないのか。いや、明らかに存在しています。

 見ること、触れることはできなくても、認識することはできる。触れることのない抽象宇宙を感じることができる。

 それが情報宇宙なのです。今はサイバースペースでさえも宇宙の一部です。

 引用おわり

 

 

 物理学者にはなぜビッグバンがあったかといえば、そこに五感プラス言語を含む知的運用能力が新しいモーダルチャンネルとしてあったからです

 

 同様に、ウィリアムズのような“巨匠”と呼ばれる人たちにも、「五感プラス言語を含む知的運用能力が新しいモーダルチャンネルとしてあった」はず。

そんな巨匠たちとの縁により「人間の進化」が起こり、認識する「物理宇宙」は、芸術という「触れることのない抽象宇宙」まで含んだ「情報宇宙」に進化したのだと感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 みんなの共有スペース、遊び場として、物理宇宙という一番抽象度の低いところを想定したのに、一部の人が抽象度の高いところまでを宇宙と呼び始めてしまったのですから、それはルール違反といってもいいのでしょう。

 ということは、私がこの本で書いている宇宙も思いっきりルール違反なのですが、それでも、人間は理解することができる。それは進化の過程で抽象度の高いものを理解することができるようになったということです。物理宇宙の定義が変わり、次元が上がっているといってもいいでしょう。

 例えば、サッカーで二次元の発想しかないチームと、三次元の発想で空間を使うことを考えられるチームとでは、絶対三次元のほうが勝ちます。

 あるいは、コツコツと貯金してその金利を当て込むより、アメリカの投資銀行のようにデリバティブで一日に百億円を作ってしまうほうが、はるかに効率がいいのです。

 この桁違いの生産性を生み出したのは、かつてはなかった発想を得たため、つまり、人間の抽象度が高いステージに上がったためといえるのではないでしょうか。

 おそらく、原始のころにモテる男性というのは、力持ちで狩りができて、というものだったと思います。

 しかし、現在では、お金があるとかハンサムだとか、カッコイイ職業に就いているなどがその条件として挙げられています。

 ハンサムとかカッコイイというのは人の認識による情報であって、力持ちと比べれば、はるかに抽象度が高い、個々の価値観に左右されるあいまいな条件です。

 人類は長い時間をかけて少しずつそのステージを上げてきたのです。そのために人類は進化してきたともいえるでしょう。

 人類の淘汰の論理で考えれば、抽象度を上げなければ、人は生き残れないということです。次に進むために抽象度を上げてきたといってもいい。

 それを進化、とりわけ脳の進化によって成し遂げてきたのです。

 引用おわり

 

 

 次に進むために抽象度を上げてきたといってもいい。

 それを進化、とりわけ脳の進化によって成し遂げてきたのです

 

 そのトリガーとして機能している一つが「芸術」。

 日本語の「芸術」は、明治時代に西周(にし あまね)によって「リベラルアーツ」の訳語として用いられたことに由来しているそうです。

 芸術 - Wikipedia

 

 リベラルアーツは、ギリシャ・ローマ時代の「自由7科」と呼ばれるもので、文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽のことを指します。

苫米地博士は著書「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版、p164)の中で、「先人の抽象度の高い思考をなぞるのがリベラルアーツ」「倫理学は高度な抽象的な思考をともなう哲学の一部であり、リベラルアーツのコア教育になる」と書かれています↓

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 その目的は「抽象度を上げる」こと。そして、「自由になる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

F-453につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

抽象度が上がり具体的な情報量が減っていくほど、ふつうは臨場感が下がります

 

 苫米地式の実践者は“ふつう”ではありません↓

 Q-160:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.1

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 

 

-告知1

私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-161:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

Q-162:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.3ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

Q-163:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.4ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

Q-324:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.6:○○という“牢獄”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31801885.html

 

 

苫米地英人、宇宙を語る

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Q-484:「コーチングは自己実現ではない」ということの意味がわかりました

 

うれしい御報告をいただきました。ありがとうございます。

 その一部にコメントいたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:「コーチングは自己実現ではない」ということの意味がわかりました。その意識状態で自身の言動を振り返ると、関わる相手(とくに子ども)を自分の思いどおりにしたいという願望があることに気がつきました

 

A:「意味がわかりました」とは、「より大きなゲシュタルトができた」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 おそらく、今までよりも抽象度が上がっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、今までスコトーマに隠れていたことが認識できるようになり、これまでよりも世界がクリアに感じられるようになります(個人的な体感です)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは今まで囚われていた次元から開放された「意識状態」だといえるはず。きっと自由を感じるはずです。

しかしながら、「~から開放される(freedom from)」という自由は、本当の“自由”とはいえません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 釈迦は、弟子たちに「自らを由りどころとし、他のものを由りどころとせずにあれ」と説いたといいます。つまり、「思考や行動の判断基準をほかの何者でもない、自らに置きなさい」ということ。

 F-37620-20-20ルール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35798727.html

 

 では、その「自」とは何なのでしょう? 「自らに置く」ためにはどうすればよいのでしょう?

 

 

以下、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ、p80)より引用します。「『自』とは何か?」「『自らに置く』」ためには?」と自問しながらゆっくり読み進めてください。

Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書

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免疫システムとしての自我

 自我というものを免疫システムとして見ると、非常にわかりやすくなると思います。

 まずは、免疫システムについて、簡単に触れておきましょう。

 ある程度進化した動物には、免疫システムという、外部から侵入する病原体から身体を防御するシステムが備わっています。さまざまなシステムがあるのですが、ここで問題にするのは、いわゆる抗原抗体反応を起こすときの、抗体の仕組みについてです。

 免疫システムを持った生き物の体内には抗体(免疫グロブリン)と呼ばれるものが備わっています。この抗体は、それ自体では特に何かをするようなものではありません。言ってみれば、ニュートラルなギアに入っているようなもので、単体で何らかの働きをするわけではありません。

 抗原(病原体)が体内に侵入すると、その抗原に合わせて自身を変化させ、抗原を撃退する役割を果たすようになります。病原体にはさまざまな種類がありますし、似た病原体でもさまざまに変化するため、免疫は病原体が侵入するごとに自分を作り替えていかなければなりません。

 はしかや水疱瘡、おたふくかぜなどが、一度罹ると二度と罹らないと言われているのに対し(実際には複数回罹る人もいるようですが、一般的にはこう言っていいでしょう)、インフルエンザには何度も罹ってしまうというのは、前者の病原体は変化が小さいので過去に獲得した免疫が有効に作用するのに対して、後者の病原体は短いサイクルで大きく変わるため、過去の免疫が有効に作用しないからです。

 このように、免疫(抗体)は自分自身では自我というものを持ちません。抗原(病原体)が現れて初めて、自我を獲得できるわけです。

 だとすれば、免疫にとって自我とは「病原体との反応」だということになります。他者との関係によってしか自分を説明できないという点で、人間の自我とそっくりなのです。

 先ほど、自我を定義しようとするとき、重要だと思えるものを順に並べていくということを述べました。これを「重要性関数」もしくは「評価関数」と言います。

 自我とは、宇宙の中で自分にとって重要なものを並び替える重要性関数であるとも表現できるのです。自我の定義はいろいろある、と言うか、一義的に定義できないため、いろいろな側面から見ていくことになるのですが、その一つの側面にこの重要性関数という見方があるわけです。

 「コーヒーと紅茶とどっちが好きですか」と聞かれて、「コーヒーです」と答えたとすれば、それも一つの自我です。そのとき、「私にとっては紅茶よりもコーヒーのほうが重要である」というように、重要性という基準で宇宙の一部を並べ替えているのです。

 ただし、これは本質的な自我ではありません。何度も言う通り、この方法によって自我を完全に定義することは不可能だからです。この方法では、宇宙を自分の基準で評価するものが自我である、あるいは、評価することによって自我が生まれることになってしまいます。本来はそうではないはずです。

 免疫システムでも、病原体によって自我が生まれるというよりは、病原体と免疫との関係、縁起によって自我が生まれると言ったほうが正しいのです。免疫自身が病原体を選んで評価しているわけではなく、何らかの縁起によって出合った免疫と病原体の関係によって、免疫の自我が決定するからです。

 人は自我を、自分の基準で評価する評価主体であると捉えがちです。子どもの自我が芽生えると言うときの自我もたいていはそういう意味です。自分のやりたいこととやりたくないことの区別がつく、好きなものと嫌いなものとの切り分けができるようになることを、子どもの自我が芽生えてきたと表現します。

 しかし、例えば釈迦はそうした評価を下しません。

 たいていの人はABのどちらが好きかと問われれば、何らかの基準によってどちらかを選びだします。例えば「お父さんとお母さんとどちらが好きか」と言われたら、多少迷うことはあるかもしれませんが、何らかの基準で選ぶことは可能です。「お母さんとゴリラ」だったら、迷うこともないでしょう。

 ですが、釈迦はここで迷うのです。釈迦は宇宙の構成要素に順番をつけることができないのです。縁起による重要性がすべて同じだからです。

 本質的な自我は、釈迦のように、宇宙の構成要素を重要な順番に並べるということができません。しかし、子どもが大人になるにつれて、評価関数としての自我を身につけ、どんどん釈迦から遠ざかってしまうというのが現実です。

 引用終わり

 

 

 縁起によって自我が生まれる

 

 苫米地博士が書かれているとおり、私たちは「自分の基準で評価する評価主体」を自我と捉えがち。そして、その「評価主体」と「評価主体」との間に関係が生じていると当たり前のように理解しています。そうですよね?

 

それに対して、釈迦は「すべては他の何かとの関係性で成り立っている」と考えました。つまり、「関係が存在を生みだす」という考え方 それが「縁起」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「関係が存在を生みだす」を熟考すると、「普遍的な実体などなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という「無常」に行き着きます。

 さらに突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心がつくっている」という2つのプリンシプルに行き着きます。

 Q-065:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.2;西洋医学と東洋医学の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958654.html

 

 そんな縁起の思想を、後の大乗仏教の天才たちは「中観思想」に発展させました。それは「すべての存在が空(くう)である」という「空観」と、縁起の中での「仮の役割」に注目する「仮観」の2つをバランスよく維持している状態のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 本質的な自我は、釈迦のように、宇宙の構成要素を重要な順番に並べるということができません

 

 それが「自我」。「関係によって浮かび上がってくるネットワーク」であり、その本質は「空」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そのような自我について、苫米地博士は、著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p199)の中でこのようにも表現されています。

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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 つまり、抽象度が上がるということは、自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つということであって、それを自我というのです。自分の行為の内省的な認識に意味を持たせるためには、このように、1つ上の認識が生まれなければならないのです

 引用おわり

 

 

 抽象度が上がる

= 自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つ

= 自我

 

 さらに博士は「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、アドバンスド)の中で自我を形式的に定義されています。以下、同書(p290)より引用します。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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自我の二つの定義と統合

 自我を、自分にとって一番重要なコンフォートゾーンを選び出す(重要度で並び変える)関数とする定義と、自我を、自分にとって一番重要なゴールを選び出す(重要度で並び変える)関数とする定義を統合すれば、自我とは、すべての現在あり得るコンフォートゾーンを、自分にとって一番重要な未来のゴールに従い、選び出す(重要度で並び変える)関数と定義することが出来る。

 

 1w ∀y∃x sSelf (x,y) } x,y ∈all comfort zones in all possible worlds

 

 - Function s that reorders all comfort zones

  自我とはすべての存在し得るコンフォートゾーンを自分にとっての重要度で並び変える関数

 

 2 w ∀y∃x sSelf (x,y) } x,y ∈all goals in all possible worlds

 

 - Function s that reorders all goals

  自我とはすべての未来の得るゴールを自分にとっての重要度で並び変える関数

 

 3 integration 統合

 

 - Function s that reorders all comfort zones based on all goals

  自我とはすべてのコンフォートゾーンをすべてのゴールに従い並び変える関数

 引用終わり

 

 

 新しい自我の定義が「すべての存在し得るコンフォートゾーンを自分にとっての重要度で並び変える関数」と「すべての未来の(存在し)得るゴールを自分にとっての重要度で並び変える関数」。

 それを統合すると、自我とは「すべてのコンフォートゾーンをすべてのゴールに従い並び変える関数」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

  

 「統合(Integration)」とは、「複数のゲシュタルトを包摂し、より大きなゲシュタルトを創造する」こと。その本質は「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 私は「コーチングそのものが、統合=抽象度を上げる縁起になる」と確信しています。とくにゴールのバランスホイールが、その鍵となるはず↓

 F-334:分断緩和のための vol.5;「ワークライフバランス」の落とし穴 <plan-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 苫米地博士は、「オーセンティック・コーチング2026」の中で、コーチングを「並列宇宙(可能世界)w1から別の並列宇宙(可能世界)w2への移行を促す行為」と定義されました。その移行に必要なのはたった一つ高いエフィカシー!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

  Efficacyw1)→ w2

 

 

 このエフィカシー関数「Efficacyw1)→ w2」と、元々博士が自我の定義として教示されていた「f自我(宇宙)→ 自分」が“同じ”と感じられることが、「『コーチングは自己実現ではない』ということの意味がわかる」ことだと私は思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

ブログQ-484用(部分関数としての自我、エフィカシー関数)

 

 

 以上、コメントを読んで浮かんだイメージを言語化してみました。

 御連絡ありがとうございました。YesYou’re good

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

しかし、子どもが大人になるにつれて、評価関数としての自我を身につけ、どんどん釈迦から遠ざかってしまうというのが現実です

 

 世界的なチェロ奏者 ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma1955~)の言葉を紹介します(Disney+「ジョン・ウィリアムズ 伝説の映画音楽」)。

 

 子どもの頃から疑問だったなぜ音楽のジャンルにはたくさんの壁があるのか?

 ジョンの音楽はすべてのジャンルを網羅していた

 

 このコメントは「評価関数としての自我」を自問し続けているブリーフのあらわれだと感じました。

 F-448:音楽から引退することはvol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html

 

 

-告知1

私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

-告知2

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

Q-453~4:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.2~3;コーチングは「自己超越」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37865334.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37889012.html

Q-466:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.2;“自問自答のループ”に導くkey word「客観」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38158597.html

Q-467:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.3;“自問自答のループ”に導くkey word「ゼロトラスト」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38169810.html

Q-468:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.4;“自問自答のループ”に導くkey word「言語束縛」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38175207.html

 

 


Q-483:苫米地博士が話される「宇宙」はどういう感じなのでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:苫米地博士が話される「宇宙とは?」がいつも引っかかっています。なんとなく全体はわかるのですが、「宇宙」はどういう感じなのでしょうか?

 

A:苫米地博士が「宇宙」について語られている書籍があります。未読であれば、ぜひこちらを御確認ください。


苫米地英人、宇宙を語る

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 苫米地英人、宇宙を語る (角川春樹事務所) eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

 私に博士が認識されている「宇宙」がわかるはずがなく、ましてや言語化することなど不可能だと思います。ですが、あえてその宇宙を(勝手に)表現するなら

 

 

  シンプルで、エレガントで、自由で、平和

 

 

 シンプルとは「抽象度が高い」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 エレガントは、数学の世界では「一瞬で見つけた解」のことを指すそうです。「最もシンプルなもの」という意味では「最も抽象度が高い」と同じように感じられますが、苫米地博士は「クール」と言い直して使われたりされています。

 「誰にも見えていない問題をいち早く見つけて、いち早く解く」という数学的思考が、エレガントであり、クールです。

 L-254202212… -03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 

 さらには、そのような数学的思考は「情報空間における自由気ままな発想」であり、「論理的思考とは違う」とも語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 *「論理的思考」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 以下、苫米地博士の著書「夢を実現する数学的思考のすべて」(ビジネス社、p183)より引用します。

 

 

数学的思考

 多くの人は論理的思考を数学的思考と考えがちだが、数学的思考は論理的思考よりも遥かに大きな宇宙なのである。なぜなら、論理学は数学の一分野でしかないからだ。

 そして、数学的思考とはプリンシプルを維持した上で公理を見つけ出すことなのである。

 これは国防も同様だ。国防のプリンシプルとは「専守防衛」だ。

 ところが、いざ国防論議が始まると、多くの政治家や官僚たちは専守防衛を忘れてしまう。

 自分勝手な都合で“解釈”を加えてしまうのである。

 いわく、防衛するには武器が必要だ。

 武器を買うためには大きな予算も必要だ。そのためには国防費の増額が必要だ。

 国を守るためには同盟国との連携も必要だ。そのためには法律の改正も必要だ。

 これのどこにプリンシプルである「専守防衛」があるのか?

 日本は専守防衛といいながら、肝心なところで、それを活用しようとしないから間違った選択をしてしまうのだ。

 もちろん、日本を防衛するためには、当然武器が必要となる。大きな予算も必要だ。憲法の改正も法律の改正だって必要となる。

 そういう状況の中で、日本は常に中途半端に見える対応を繰り返してきた。それは国防論議にプリンシプルがないからだ。

 いや、プリンシプルたり得る概念はすでにあるのだが、それを認識できておらず、形骸化させてしまっているのでうまく使えていないのだ。

 いままでのようなやり方は一切やめて「専守防衛」をプリンシプルとしたらどうなるか?

 まずはどんな武器を買う必要があるのか即座にわかるはずだ。

 現状日本に対して、攻撃を行いそうな国はどこか? 中国か、北朝鮮か? 彼らに対して有効でなおかつ、専守防衛を守ることができる最高の部隊はサイバー部隊となるだろう。仮に世界最強のサイバー部隊が完成すれば、日本に核ミサイルの標準がセットされた瞬間に、たちどころにそれを解除することができる。敵国のインフラ設備を一瞬でダウンさせることだって可能となる。いまや核ミサイルよりも破壊力があり、使い勝手のいい武器はサイバー攻撃をおいてほかにないのだ。このサイバー軍を基軸とし、海と空の警戒網を構築していけば、専守に特化した世界でも稀に見る軍隊が完成するだろう。

 これが防衛に関するエレガントな解だ。

 防衛でいえば、我々はアメリカという国に対しても解を持たなければならないだろう。

 まず、彼らのプリンシプルは防衛でもビジネスでも一貫して「弱肉強食」だ。

 富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる。

 しかし、私は日本までそれに毒される必要はないと思っている。日本だけではない。アメリカという国も含めて世界は「弱肉強食」以外のプリンシプルで行動すべきだと思っている。

 そのプリンシプルが「平和共存」だ。

 このプリンシプルを額面どおりに受け取って、情報空間で数学的思考を駆使することができれば、世界は変わるのである。

 引用おわり

 

 

これが防衛に関するエレガントな解 そのプリンシプルが「平和共存」だ。

 このプリンシプルを額面どおりに受け取って、情報空間で数学的思考を駆使することができれば、世界は変わるのである

 

 苫米地博士は「平和共存」というプリンシプルを定理化され、その論文「潜在ポテンシャル統一理論」を無償で公開されています。

 L-256202212月医療・介護研修会 -05;「3つの感染症」その違いは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38364410.html

 

 

 *博士のブログからダウンロードできます↓

260528DrTブログ(NDU論文、スティムソンスライドDL)

ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog : 国防拠点大学での認知戦講義論文民生版とスティムソンスライド NDU "Tomabechi Cognitive Latent Potential Theory" paper and Stimson Lecture Slides - ライブドアブログ

 

 

  シンプルで、エレガントで、自由で、平和

 

 

 それを一言でいうと「利他」。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 さらにシンプルに表現すると「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 それが苫米地博士が語られる「宇宙」だと(勝手に)思っています。私の気楽な自由訳です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

 シンプルで、エレガントで、自由で、平和。利他。空

 

 それが博士が話される「宇宙」(自由訳です)。

 

 そんな「宇宙」の生き方が、中観であり、ゲバラ主義 だといえるはずです。

 Q-339「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <前編;スコトーマ×時間×中観>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32365388.html

 

 *ゲバラ主義はこちら↓

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

-告知1

私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

F-355~:自由訳「OODA

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429448.html

F-403~:自由訳「守破離」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431319.html

F-431:自由訳「心技体」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38010584.html

L-218202208月シークレットレクチャー -05;多くの人々が創った宇宙が同時に存在している

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37173442.html

 

 

夢を実現する数学的思考のすべて

Kindle版はこちら↓



F-451:音楽から引退することはできない <vol.5;「ただの仕事」>

 

映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)は、昨年(2025年)、自伝を出版しました。その出版に関するインタビューの最後の言葉は「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから」。

 巨匠らしい抽象度の高さを感じさせる言葉ですが、そこに至るまでは“らしくない表現”が続きました。例えば、映画音楽について

あまり好きではなかった

懐かしい思い出として記憶しているだけ

儚く、断片的

ただの仕事」  とコメントしています↓

ジョン・ウィリアムズ「映画音楽あまり好きじゃなかった」「ただの仕事」 | THE RIVER

 

そのブリーフシステムを分析する過程で感じたことを整理しながら、これらの発言を考察します。

 

 vol.1;映画音楽の巨匠の軌跡

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38315386.html

 vol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html

 vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38354805.html

 vol.4;「儚く、断片的」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38376423.html

 vol.5;「ただの仕事」

 

 

  ただの仕事

 

 ウィリアムズのこの発言を聞いて、皆さんはどのようなイメージが浮かびますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 コーチングは「悩みごとを解決する」ことではありませんが、実際のところ、何らかのお悩み相談をきっかけに関わりがはじまることが多いよう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その相談の多くは「仕事」のこと。例えば↓

 Q-334~:何かいい仕事はありませんか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426303.html

 

 それがコーチングであろうと、ヒーリングであろうと、私はまず相談者のブリーフシステムに刻み込まれている「仕事」の定義を確認します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 なぜなら、多くの人が「仕事」と「お金(ファイナンス)」を結び付けて考えているから。

 

それは社会的洗脳であり、不幸のはじまりです。釈迦的にいうなら無明。

Q-477:「俺の処方を勝手に変えるな」と怒られました <vol.1;無明>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38266229.html

 

 だから私は、苫米地式を学び実践するコーチとして、「仕事」と「お金(ファイナンス)」を切り離すことからはじめます。それが“コーチが最初に伝えること”です↓

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 では「仕事」や「職業」とは?

 

 そう、「仕事」とは、「社会に自分の機能を提供すること」。そして、「職業」とは、「社会に自分の機能を提供するもの」。ともにお金とは何の関係もありません。お金に関しては「ファイナンス」のカテゴリーにゴールを設定(再設定)することで向き合います。

 L-179202206月医療・介護研修会 -02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 

 

 「仕事」と「お金(ファイナンス)」を切り分けることができたら、次のテーマは「視点」。

  

 「自分の機能を提供する」という言葉どおりに視点が「自分」にあるままだと、その「機能」は利己的になってしまいがち。そこに「ほめられてうれしい」「嫌われたらイヤだ」といった情動が張り付いてしまうと、なかなか利己から抜けだせないはずです。抽象度が上がらないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「仕事」は、利己ではなく、利他で行うもの。

もちろん、コーチングはそういうもので、コーチは「自分の利益0」「相手の利益100%」を貫く存在です。

 Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

 

 ただし、「自」と「他」を分別する意識状態のまま行う「自分の利益0」「相手の利益100%」は危険。それだと利他の仮面をかぶった利己的な人にいいように利用されかねません。

 S-04-18:自分が相手100%であっても、相手が自分を100%思ってくれなければうまくいかないのではないでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23583010.html

 

 大切なのは「自」と「他」を統合することであり、自分“の定義を拡大・拡張していくこと

 

苫米地博士は、著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再販)の中で、それを「自分中心を捨て去る」と表現されています↓

 Q-392コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成すること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35248836.html

 

  自分中心を捨て去る

 

 それはゴールのポイントでもあります。ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る(利他)。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その「4)自分中心を捨て去る(利他)」のために、じつは「3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)」がとても役立ちます。たくさんのカテゴリー(のゴール)を同時に維持する意識状態でいると抽象度が上がりやすくなるからです。

「抽象度が上がる」と「自分中心を捨て去る」は同じ意味。そして、それが「利他」です。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 最新のコーチングでは、もっとダイレクトに、「抽象度」というカテゴリーが加わっています。「リーダーシップ」や「エソテリシティ」とともに。

 Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

バランスホイール(定理での並び順)

 

 

 ところで、苫米地博士はバランスホイールに「芸術」を入れることも勧められています。

 私自身はこれまで「芸術」とは無縁の生活をしてきましたが、苫米地博士に学ぶうちに、芸術は「人類全体をより高次のレベルに導く重要なゴール・カテゴリー」だと感じるようになりました。

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

 「芸術」とは、「未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)」であり、「超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」もの↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31869155.html

 

 つまり、超言語や超論理といった高い次元にひろがっているのが「芸術」。それに対して「仕事」は機能を提供することであり、より具体的に役に立つことだといえます。

芸術を「理学」に例えるなら、仕事は「工学」です。

 F-202~3:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで… vol.2~3

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26722183.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26780331.html

 

 

長い音楽家としての歩みの中で、ウィリアムズのコンフォートゾーン(CZ)は、「映画音楽」から「音楽」、「音楽」から「芸術」へと抽象度が上がっていったに違いありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ただの仕事」という言葉は、仕事(映画音楽)を蔑む意図で発せられたものではなく、ますます「芸術」のカテゴリーにフォーカスしている心の内をあらわす自然な表現だと思いました。

 もちろん、そこには若い芸術家たちへの思いも含まれているはず。「次の世代に幸せの種を残す」という思いが。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 以下、苫米地博士の著書「老い方を今すぐ、アップデート 老害にならずに『第二の人生』を生きるヒント」(TAC出版、p30)より引用します。

 

 

「自分のために」だけはもうやめる

 壮年になったら、すべての行動の動機のなかに「社会のため」、日本風に言えば、「世のため、人のため」というのを一かけらでもいいので入れるようにしましょう。そう意識するだけでも行動はだいぶ変わってくるでしょう。

 「自分はそんな人間ではない」「そんなおそれ多いことは考えられない」などとは決して思わないでください。

 なぜなら、これはたいそうなことでも、崇高なものでもなく、ごくごく当たり前のことだからです。道路にゴミをポイ捨てしない、困っている人がいたら手を差し伸べるのと同じくらい当たり前のことで、人が本来持っている共同体意識であったり、美意識であったり、親切心といったものの発露だからです。ただ、日本人はそれを言葉や行動にするのを恥ずかしがるところがあるのでやり慣れていないだけなのです。

 ですから、本来の意味で心のおもむくままに動いて決してストップをかけないようにしてください。恥ずかしがらず、世のため人のために動いてみましょう。

 そうすれば、おのずと人生は大きく変わってくるはずです。

 幸せになれるはずです。

 

 第二の人生を謳歌する、ライフ・シフトすることを簡単に言えば「幸せになる」ということでしょう。

 ならば、幸せになるのは簡単で、次の世代に幸せの種を残していくことです

 老後はテニスをするのもいいでしょう。英会話に励むのもいいと思います。起業して新事業に乗り出すのだっていいですし、旅行三昧もいいでしょう。

 何をしてもいいのですが、その目的のなかに必ず、「世のため、人のため」「若い世代に幸せの種を残す」というものがなければ、すべては我利我利亡者(自分の利しか考えず他者や世界への気遣いがゼロの人)の所業に堕してしまいます。

 そうなっては第二の人生の意味がないでしょう。

 壮年になったら、「自分のために」だけでなく、「若い世代のために」というのを常にどこかで考えていることが本当の人の道を歩むことになるのです。

 また、それが第二の人生をより輝かせるためのコツでもあります。

 

 そしてもう一つ、第二の人生を生き生きとさせるために大切なのはクリエイティブに生きることです

 しかし、多くの人がこれを難しいと考えています。自分にはクリエイティビティなどないと思っています。はっきり言います。創造性は誰にでもあります。そのヒントとなるのが「若い世代のため」という意識です。これについては、第2章で詳しくお話ししましょう。

 引用おわり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 老い方をいますぐ、アップデート 老害にならずに「第二の人生」を生きるヒント eBook : 苫米地英人:

 

F-452につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 コーチングは「悩みごとを解決する」ことではありませんが、実際のところ、何らかのお悩み相談をきっかけに関わりがはじまることが多いよう

 

 「コーチングは『悩みごとを解決する』ことではない」の理由はクリアでしょうか?

 F-329:ゴールのカテゴリ「家族」の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33361361.html

 

 

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 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

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F-333~4:分断緩和のための処方箋 vol.4~5;「ワークライフバランス」の落とし穴

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L-028~920203月シークレットレクチャー -06~775歳以上では延命治療は不要?

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26156803.html

Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 

老い方をいますぐ、アップデート

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L-259202212月医療・介護研修会 -08Q&A

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html

 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 05;「3つの感染症」その違いは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38364410.html

 06;「3つの感染症」や「トータルペイン」のシンプルな“解”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38370707.html

 07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 08Q&A

 

 

 研修後にたくさんの感想や質問をいただきました。ありがとうございます。

 なるべくシンプルに回答いたします。

 

□スコトーマが多いことに気づいた

 

 スコトーマは、誰にも、必ず、あります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 大切なのは「ゴールと関係することはスコトーマを外し認識できるようにし、ゴールと関係ないことはスコトーマに隠す」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

つまり、「ゴール側からRASをコントロールする」ことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 と口で言うのは簡単ですが、実際に「ゴール側からRAS/スコトーマ をコントロールする」ことは簡単ではありません。では、どうすればいいでしょうか?

 

 

□スコトーマが外れた瞬間、すごくスッキリしました。日常でもまったく見えていないこと、感じ取れていないことがこういうことなんだと思いました。自分では見えていない部分があること意識しておくことが大事なんだと思いました

 

 私の答えは「ゴールを共有した仲間とスコトーマを外しあう」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

いくらゴールを共有していても、これまでの情動記憶や知識で作られるブリーフシステムが違うので、各自が認識している世界(可能世界w)は必ず異なります。つまり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

目指す未来(ゴール側の可能世界w2)は同じでも、今いる世界(現状の可能世界w1)は千差万別

 

 その差を利用して、お互いにスコトーマを外しあうのです。その際の基盤となるのがコレクティブ・エフィカシーです。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 メンバー間でゴールを共有しエフィカシーが高まるほど、「すごくスッキリ」の機会は増え、その体感は強くなっていくはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 すると、エネルギーと創造性はますます大きくなっていきますよ。お楽しみに。

 Q-178:家族ががんで治療中です… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「ゴールを共有した仲間とスコトーマを外しあう」ために重要なのが、「自分では見えていない部分があること意識しておく」こと。レジリエンスと重ねていうと、「ゼロトラスト」です。

 Q-467:「『職業』と『ファイナンス』をvol.3;“自問自答のループ”に導くkey word「ゼロトラスト」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38169810.html

 

 

□抽象度を考える際にそれだけにとらわれると見えなくなるような気がします。うまく抽象度を考えるには何かあるのでしょうか?

 

 「『抽象度』という軸の存在を感じ続ける」ことが一番のポイントだと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 具体的にいうと、目の前の世界(すべての存在や概念)を抽象度という軸を用いて再構築する感じ。ほとんどの人は(抽象度を軸にした場合の)情報空間の底面付近に意識が囚われています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その意識を、さらに高次の次元に開放するイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

□俯瞰的な視点と抽象度が上がるは同じ理解ですか?

 

 「同じ」という認識で大丈夫だと思います。「俯瞰」の最高次元、すなわち「抽象度」のtopが「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 まずは、自分の「視点」をモニタリングし続けること。

 Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じること<前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 

 その上で「視点」を上げることを意識していると、「抽象度」も上がりやすくなります。

 Q-266:臨場感世界をまったく同じように感じること<後編;視点を上げる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29135063.html

 

 

□気持ちに余裕がないときに抽象度が上がっていない。そんな時の自分(心の気持ち)をどう高めていったらよいのか?

 

 気持ちに余裕がないときに抽象度が上がっていない」は、そのとおり。

 そんなとき(気持ちに余裕がない)の心の中は、「have to~ねばならない)」ばかりのはず。そうですよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 大切なのはゴール。ゴールを達成している自分がいる世界(w2)の臨場感が高まるほど、「自分(心の気持ち)」は高まりやすくなります

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 が、それも「気持ちに余裕がないとき」には難しいですよね。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから私は、「『いつもリラックスしている』ことが大前提」だと思っています。そのために常に意識に上げて行うのが“逆腹式呼吸”。「呼吸をコントロールして、リラックスとゆらぎを得る」ことが基本です。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 

□生物学的感染症が起きた際に(最高の対策したよで)、心理的・社会的な感染症を防ぐ、または最小限に抑えるような方法は自分のマインドの使い方だけで変わるものか?

 

 秘密をお話しします。

私が考えていた今研修の最大のポイントは、「『すべて情報である』と理解する」こと。苫米地理論でいうと、第2世代「超情報場理論」の体得です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「生物学的」「心理的」「社会的」は抽象度の差に過ぎず、すべて各自のマインドの中にある情報です。だから、必ず「マインドの使い方」で変わります。

 F-402:「抽象度」を説明する際に用いている図が誤解を与えていることを知り、止観を経て、気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36958351.html

 

 ただし、「自分のマインドの使い方だけで変わるものか?」に対する答えはNo

 

 「生物学的」のような抽象度の低い次元では物理法則に合わせた対応が必要で、当然、実装のための知識や技術が必要になります。

 Q-196未来の抽象度の高いイメージ(I)を臨場感高く想像すれば(V)実現する(R)と考えていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25936863.html

 

 反対に「社会的」のような抽象度の高い次元では“自分”を超えた働きかけが必要で、ゴール実現に向けた「マインドの使い方」ができるように“他者”をうまく導く必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それが「リーダーシップ」です。

 Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.3;リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 

 

□個人的にあと2回くらい講話を聞いたら理解度が上がりそうです

 

 そのとおり!

苫米地博士は「オレの本は最低4回は読め」と仰っています↓

Q-470:苫米地博士はよく「オレの本は最低4回は読め」と話されますが、動画でしたら何回を目安にすると良いのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38191846.html

 

 

□様々な情報が飛び交う世の中 どの情報を信じていいのかわかりません。私たちは何を信じればいいのでしょうか?

 私の親はテレビ(=国)で予防接種をすすめているので、しっかり接種を行い予防していると信じています。今回、私が予防接種を控えるように伝えると、私と同じ気持ちになったようです。テレビの声か、私の声か、どちらを信じたらいいのだろうと混乱していました

 

 現在認識しているものは、すべて過去。よって、現在認識しているものの中から「信じる」ものを選択すると、必ず過去に囚われます。

それは無限の可能性を手放すということであり、自由を失うということです。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 では、何を信じたらいいのでしょう?

 

 

 そんなことを「自問」しながら、下記の文章をゆっくり読み進めてください。苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~」(開拓社、p254)より引用します。前回引用部分のつづきです。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 

◎なぜ、コーチングの時間は30分なのか?

 <アドバンスド2>の最後は「コーチング・セッションはなぜ30分なのか?」についてです。

 いつも言っているようにコーチングの時間はおしゃべりの時間ではありません。いま紹介したようにコーチの仕事の第一はゴールが現状の外にあるかどうかのチェックです。その時に重要なのはコーチのアドバイス……だと思っている人が非常に多いようですが、違います。

 コーチはアドバイスをしません。ゴールについて考えるのはクライアント自身です。逆にアドバイスのようなことをしたら、クライアントは、コーチからの影響を受けてしまうでしょう。さきほど言った「世界から差別をなくす」をゴールに設定する話がいい例です。ですから、コーチはクライアントが自問自答を続けられるように黙って見守るべきなのです。

 ところが、多くの間違ったコーチングでは、ここでさまざまなアドバイスをすることを推奨しています。クライアントの悩みを聞き、気持ちに寄り添い、元気づけようとします。

 たぶん「それの何が悪いのか?」と思った人も少なくないでしょう。コンサルティングやカウンセリングであれば、そのやり取りこそが仕事になるわけですから。

 しかし、苫米地式コーチングでは「クライアントのコンテンツにかかわらない」というルールがあります。コンテンツとはまさにゴールの内容で、コーチは内容にかかわってはいけません。それをやってしまうとどうしてもクライアントの利益100%というわけにはいかなくなってしまいますし、クライアントのスコトーマを逆にコーチが強めてしまうことにもなりかねません。

 では、一体、セッションの間、コーチはなにをしているのか?

 答えは簡単です。クライアントのエフィカシー(ゴールを達成するための自己能力の自己評価)を上げることをしています。これは、コンテンツにかかわらないということの裏返しでもあります。自己能力の自己評価ですからコーチはコンテンツにはかかわる必要はありません。ですから、コーチングは、エフィカシーの構築をお手伝いするものなのです。

 また、クライアントがエフィカシーを上げることができれば、コーチは話す必要はありません。なぜなら、そこから先はクライアントがゴールについて自問自答する時間だからです。もしも、そこでコーチがなにかを喋ってしまったら、自問自答の邪魔をすることになってしまいます。クライアントが口を開くのは自問自答の結果が出た時です。その時、コーチも必要であれば、口を開きます。ただし、それはアドバイスではありません。そのゴールが現状の外であるかのチェックです。

 そして、必要に応じて、バランスホイールへと落とし込むことを促していくのです。

 だからこそ、コーチング・セッションの時間は30分ほどなのです。これは多くの人が短いと思っているようですが、コーチの前で実際にクライアントが自問自答している時間は5分と保ちません。ほとんどの人は1分もしないうちになにかを話し始めてしまいます。自問自答の時間としては30分でも長いくらいなのです。

 何度も繰り返しますが、コーチングはカウンセリングでもコンサルティングでもありません。クライアントとともにゴールへと向かうパートナーといった存在です。いえ、パートナー以上の存在であると思っている私にとって、やはり、この言葉がしっくりきます。「コーチはクライアントの一番の味方である」と。

 親兄弟、配偶者よりも味方です。

 なにがあってもクライアントの味方をする存在、それがコーチです。

 ですから、セッションではクライアントは徹底的に自問自答し、その自答をコーチにぶつけてください。コーチは、それがゴールへと向かっているかを確実にチェックします。

 引用おわり

 

 

 クライアントがエフィカシーを上げることができれば、コーチは話す必要はありません。なぜなら、そこから先はクライアントがゴールについて自問自答する時間だからです

 

 「何を信じたらいい?」に対する私の答えはゴール。これから現状の外に設定する、今はまだ見つけられていないゴール(の存在) です。

 

 「私(私たち)は、今はまだ認識できないすごいゴールを設定できる」ということを信じ、さらに「今はまだ認識できないすごいゴールを達成できる」ということを信じきることがコーチングマインドであると私は思っています。

 そんな私は自分(→宇宙)“の中にひろがる「意図性(intentionality)」を信じています。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 

DrT神奈川大講演-12

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 以上、医療法人での研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトしました。お声がけいただいた担当の方、そして御参加いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-385~: “心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430631.html

F-439:風になりたい <vol.3;「風」も「『風』を起こす自分」もすべて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38162396.html

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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L-258202212月医療・介護研修会 -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html

 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 05;「3つの感染症」その違いは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38364410.html

 06;「3つの感染症」や「トータルペイン」のシンプルな“解”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38370707.html

 07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 

 

  利他的に生き、利他性を示しながらひろげつたえる

 

 

 利他的に生きるために、まず行うのが「ゴール設定」。そして、利他性をひろげつたえるために行うのが、「ゴール設定の仕方を教え、しっかりサポートする」こと。

一言でいうと“コーチング”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールとは、人生の目的であり、未来(ゴール側の可能世界Wh)を創りだすもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)の中で、苫米地博士は、ゴールをこのように形式化されています(p287)。

 

 

∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}

 

 

 □ ゴールは関数である

 □ ゴール関数qは「すべての未来の可能世界を重要度順に並び替える」という関数

 □ 「w_{future}」は「未来に存在し得るすべての可能世界の集合」

 

 *詳しくは↓

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -08

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 具体的なゴール設定のポイントは

 □ 現状の外に設定すること

 □ 心から望むものであること

 □ 人生のあらゆる領域に設定すること(バランスホイール)

 □ 自分中心を捨て去ること(利他)

 

 

 当時の研修では、とくに「バランスホイール」を詳しく説明しながら、「各カテゴリーのゴールを気楽にイメージする」というワークを行っていただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

バランスホイール(定理での並び順)

 

 

 人生のあらゆる領域(カテゴリー)にゴールを設定していると、それだけでも抽象度が上がりやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

さらに、たくさんのゴールを、つねに無意識下で維持しながら、自由に意識に上げることができるようになると、もっと抽象度が上がりやすくなります。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 ポイントは「気楽にゴールをイメージする」こと。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

ところが、実際にゴールを設定すると、途端に気楽ではいられなくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~」(開拓社、p252)より引用します。

 

 

◎クライアントの土壇場で支えになれなくて、なにがコーチか

 コーチは何があってもクライアントの味方です。コンフォートゾーンから人が出ようとすると、日本では「空気を読めない人」と言われたり、「和を乱す人」という言われ方をされたりすることがあります。それが怖くてなかなか現状の外に出たがらない人もいますが、空気を読むことや和を乱さないことが本当に良いことかどうかは、ここ数年のワクチン騒動ほかで誰もが疑問を持つようになったはずです。苫米地式コーチングのコーチはそんな同調圧力に負けそうになる人たちの支えになります。

 もちろん、コーチは同時進行で、「ゴールが現状の外に設定されているか?」「好きなことをやっているか?」「過去を気にしていないか?」といったチェックをしていきます。そこから外れていれば、随時調整していきますし、そのためにバランスホイールなどのメソッドがあります(バランスホイールについてはのちほど詳しくお話しします)。

 ですから、メソッドの部分でのアドバイスは必要であれば常にやっていきますが、コーチの本質は「クライアントの味方」であることです。

 なぜなら、現状の外にゴールを設定すると、多くの反対者が出てきてしまうからです。特にクライアントの身近な人が反対者に回ってしまうことが多いのです。例えば、家族です。現状の世界から出るということは、現状を壊すことになります。そんな時、一番不安になるのは夫や妻でしょう。「新しいことを始めるのはいいけど収入はどうするの? これまで通りにお金が貰える保証はないんでしょ?」奥さんであれば、そこを真っ先に心配するはずです。そして、「そんな夢みたいなことはやめて、いままで通りの仕事をして」と必ず言い出すでしょう。家族だけではありません。会社の同僚や上司、友人たちもそう言ってくる可能性は高いはずです。

 四面楚歌になったクライアントは結局、ゴールを変えることを余儀なくされるのです。現状にマッチしたゴールは多くの賛同者を得ることができますが、クライアントが本当に欲しかったものはそれではなかったはずです。逆にそんなものは欲しくないと思ったから、コーチに頼ったはずです。

 クライアントが現状にノーを突きつけた時、「現状」はクライアントに対して「お前がノーだ」と反撃してきます。それはもう確実です。

 そんな時に支えになるのはコーチだけなのです。その支えとなるコーチが、「何があっても大丈夫です」と断言できなくて、なにがコーチでしょうか。

 コーチはクライアントの土壇場を支えるキャッチャーなのです。そのために心の使い方を誰よりも学び、誰よりもクライアントを支える覚悟と責任を持つのです。

 引用おわり

 

 

 クライアントが現状にノーを突きつけた時、「現状」はクライアントに対して「お前がノーだ」と反撃してきます。それはもう確実です

 

 ゴールの最大のポイントは「現状の外」。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 「現状の外」はスコトーマに隠れているため、ゴール(のようなもの)を認識するのはとても難しいことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 多くの場合、チラッとゴールの世界が感じられても、すぐにまた感じられなくなります。強力なホメオスタシスにより、現状に引き戻されるから。それが「『現状』はクライアントに対して『お前がノーだ』と反撃してくる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そんなときに「バランスホイール」がしっかり維持されていると、ゴール側の臨場感を保ちやすくなります。私の感覚を言葉にすると、「各カテゴリー間の縁起の力により、ゴール側の世界(未来)が守られる」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それと同じようなことが、ゴールを共有したメンバーの間でも起こるはず。

 

 

メンバー間の縁起の力により、ゴール側の世界(未来)が守られ、さらにゴールに向かってブーストしていく

 

 

 コーチング用語でいうと「コレクティブ・エフィカシー」。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

その力によって重苦しい雰囲気や閉塞感を打ち破っているイメージで講義を行い、そしてブログ用にリライトしました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 当時の講義とはだいぶ違った感じになりましたが、私の意図はまったく同じ

 L-238202209… -13;“Not Normal”を貫きBPに打ち克つための最初の一歩

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html

 

 

  縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!

 

 

 です。

 

L-259につづく)

 

 

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 縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

F-407:自由訳「守破離」 vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37145932.html

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

Q-456:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37922407.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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F-450:音楽から引退することはできない <vol.4;「儚く、断片的」>

 

映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)は、昨年(2025年)、自伝を出版しました。その出版に関するインタビューの最後の言葉は「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから」。

 巨匠らしい抽象度の高さを感じさせる言葉ですが、そこに至るまでは“らしくない表現”が続きました。例えば、映画音楽について

あまり好きではなかった

懐かしい思い出として記憶しているだけ

儚く、断片的

ただの仕事」  とコメントしています↓

ジョン・ウィリアムズ「映画音楽あまり好きじゃなかった」「ただの仕事」 | THE RIVER

 

そのブリーフシステムを分析する過程で感じたことを整理しながら、これらの発言を考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 vol.1;映画音楽の巨匠の軌跡

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38315386.html

 vol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html

 vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38354805.html

 vol.4;「儚く、断片的」

 

 

 1999年に公開された「スター・ウォーズ」新3部作(プリクエル・トリロジー)の1作目(Episode/The Phantom menace)のラストシーン(華々しいパレードの場面)で流れる音楽には、じつは、“秘密”が隠されています。後のストーリー展開を知っている人の情動を激しく揺さぶるサブリミナルな仕掛けです。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

「スター・ウォーズ大好き!」という方に伺います。

ウィリアムズの仕掛けに気づいていましたか?

 

 

 家の中にはいろんな“SW”があふれている私ですが、じつは20年以上もウィリアムズの仕掛けに気づいていませんでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *以下、スター・ウォーズ・サーガのネタバレを含みます。御注意ください

 スター・ウォーズシリーズ - Wikipedia

 

 

 Episodeのラストは、シスと通商連合の攻撃から惑星ナブーを守り抜いた民と原住種族グンガンのパレードで終わります。ストーリーとしてはハッピーエンドです。

 ところが、未来(Episode以降の展開)を知っている人にとってはバッドエンド。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 なぜなら、そのパレードには、じつはダース・シディアスであるナブー選出の元老院議員シーヴ・パルパティーンが参加していたから。シスの暗黒卿は、後にダース・ベイダーとなる9歳の少年アナキン・スカイウォーカーにこう語りかけます

 

君の将来が楽しみだ

We will watch your career with great interest.

 

このシーンこそ、まさに「I have a bad feeling about this」。

 嫌な予感がする | Wookieepedia | Fandom

 

SW好きな人ほど、とても嫌な気分になるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 パレードは、絵面(物理空間の描写)上は華々しいものでしたが、情報空間ではとても苦々しいものでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

初見以降(3D版を含め)何度も見返していますが、最後に後味の悪さが残るのはその後のストーリーを知っているからだと思っていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 ところが、パレードの音楽にも仕掛けがあったのです。まったく気づいていなかった分(subliminal)、音楽の方が後味の悪さに強く影響していたかもしれません。

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 その仕掛けとは

 (まだ引っ張ります。ヒントは「ライトモチーフ」です)

 

 

 以下、苫米地博士の著書「音楽と洗脳 美しき和音の正体」(徳間書店、p85)より引用します。

 

 

◎音楽と情報空間

 以上が音と脳の関係でした。

 いかに音が、音楽が、脳に影響を及ぼすかがこれでわかってもらえたのではないかと思います。自分が好ましいと感じる音楽を聴くこと、また、楽器を演奏することは、脳幹から大脳皮質まで、すべての脳の部位を刺激します。

 単なる空気の振動にしか過ぎない音。そこに我々人間は、意味を付加し、付加することによって情動を揺さぶられています。

 もちろん、そこにはある種の学習があります。パターン化された音を何度も聴くことによって、その音に馴染み、汎用的意味を知ったり、自分好みの意味付けをしていきます。記憶の積み重ねによって、音楽の好き嫌いも出てきます。

 そういう意味では、音楽は、それ自体がひとつの洗脳とも言えるものです。

 何しろ、一旦、音楽を刷り込んでしまえば、今度は楽譜を読んだだけで、音楽を頭の中で鳴り響かせることも可能になるわけですから。音などどこにも鳴っていないのに、一次聴覚野、聴覚連合野を活性化させ、情動まで突き動かされてしまうのは、情報空間で音が鳴り響いているためです。

 また、音は運動野も発火させることを書きましたが、これも多くの人が実体験していることです。音楽を聴きながら自然に足でリズムを取る作業がそうです。

 音楽の素晴らしいところは、強烈なイメージを情報空間に作り上げることができる点です。それは同時に情動を動かすのですが、ただの感情の喚起だけでなく、脳内ホルモンの分泌を促し、さらに記憶を動かし、身体も動かします。

 映像のない点も素晴らしいところです。情報空間の中で自由にイメージを広げることが可能になります。

 そんな音楽が持つ可能性はまだまだ広げることができるはずです。

 ところが、残念ながら、現在の音楽環境は、それほどいいとは言えません。

 特に日本の場合は、ピアノの和音が狂っていることを放ったらかしにしています。これでまともな音楽教育ができるはずがありません。

 次章では、その辺りのことを探りながら、日本の音楽教育の問題点を見ていきましょう。

 引用おわり

 

 

 単なる空気の振動にしか過ぎない音。そこに我々人間は、意味を付加し、付加することによって情動を揺さぶられています。

 もちろん、そこにはある種の学習があります。パターン化された音を何度も聴くことによって、その音に馴染み、汎用的意味を知ったり、自分好みの意味付けをしていきます。記憶の積み重ねによって、音楽の好き嫌いも出てきます。

 そういう意味では、音楽は、それ自体がひとつの洗脳とも言えるものです

 

 ウィリアムズの仕掛けも「ひとつの洗脳」だといえます。「意味付け」したメロディ(←トリガー)によって、絵面(視覚認識)とは真逆の「嫌な感じ」「後味の悪さ」を引き出しているから(←アンカー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 そのギャップが生みだすゆらぎが、人を強烈な変性意識状態に誘います。

 *その対策は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38079540.html

 

 

 では、ウィリアムズの仕掛けを確認しましょう。

 

 パレードの音楽「Augie’s Great Municipal Band and End Credits」のメロディは、じつは、パルパティーン(ダース・シディアス)のテーマといえる「Emperor’s Throne Room」と同じ。リズムやキーが違うだけで、メロディラインはほとんど同じです。

 つまり、「シスを退けたことを喜ぶパレード(状況)はシスに支配されている」というサブリミナルメッセージになっているということ。

 *「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(1983年)の「Emperor’s Throne Room」↓

 Star Wars VI Return of The Jedi Soundtrack - Emperor's Throne Room (Emperor's Theme)

 *「スター・ウォーズ エピソードⅠ/ファントム・メナス」(1999年)の「Augie’s Great Municipal Band and End Credits」↓

 Star Wars Episode 1 Soundtrack- Augie's Great Municipal Band And End Credits

 

意識の上ではまったく気づいていませんでしたが、無意識はしっかりわかっていたのでしょう。そのずれが「bad feeling」や「後味の悪さ」をブーストしていたに違いありません。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 「意識の上ではまったく気づいていない」を「無」、「無意識はしっかりわかっている」を「有」とすると、その両者を包摂する意識状態が「空(くう)」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「無」の方を「儚く、断片的」と表現するなら、「有」の方は「不滅、全体的」。釈迦哲学でいうと「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そんなことを考えていたら、映画音楽を「儚く、断片的」と表現(supraliminal)したウィリアムズは、本当はMr.プロ野球 長嶋茂雄さんのように「我が映画音楽は永久に不滅です」と伝えたかったのではないか(subliminal)という気がしてきました。

 F-330:分断緩和のための処方箋 vol.1;サーフィンvsウインドサーフィン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33414117.html

 

(冗談です)

 

F-451につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記1

 今日(2026522日)は、「スター・ウォーズ」の久しぶりの新作「マンダロリアン・アンド・グローグー/The Mandalorian and Grogu」の公開日!

 音楽を担当したのはルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson1984~)。SW伝説の新たな“はじまり”を感じさせるスコアでした。This is the Way.

 スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー - Wikipedia

 

 

-追記2

 「This is the Way」はマンダロリアンの主人公(ディン・ジャリン)が所属する「ウォッチ(チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ)」を象徴する言葉。

 マンダロリアン - Wikipedia

 

 映画鑑賞に備え、まったく予備知識がない妻と一緒に「マンダロリアン/The Mandalorian3シーズン全24話と「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の関連話(第5~7話)を日本語吹き替え版で見直しました。

 マンダロリアン (テレビドラマ) - Wikipedia

 ボバ・フェット/The Book of Boba Fett - Wikipedia

 

 吹き替え版では「This is the Way」が「我らの道」と訳されていたのですが、視聴中、私はずっと違和感を感じていました。おそらくコーチとしてのブリーフがはじいたのでしょう。

 Q-475:嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したら<実践編②;plan「抵抗」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38245936.html

 

 コーチングは、「主観」ではなく、「客観」。「客観」こそが、コーチング実践者にとっての「the Way」です。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432162.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-375:俺にかかってこい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35750566.html

F-426:さくら <vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37839377.html

L-242202210月介護施設研修 -02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html

Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

 

 

音楽と洗脳

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L-257202212月医療・介護研修会 -06;「3つの感染症」や「トータルペイン」のシンプルな“解”

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html

 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 05;「3つの感染症」その違いは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38364410.html

 06;「3つの感染症」や「トータルペイン」のシンプルな“解”

 

 

  苫米地定理3

  抽象度が上昇するにつれ、収束点は最小上界(LUB)へと引き上げられる

  - 統合・包摂・利他性の構造

 

 

 博士の「統一理論」を学ばせていただきながら、私は、感染症を「生物学的」→「心理的」→「社会的」と抽象度を上げて理解することができるのも、生命現象としての人間がもともと持つ能力であり、自然な利他性(altruism)の発露である

 

と確信するようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」というタイトルで講義を行ったとき(2022年)、私は、自分が「生命現象(=エントロピー縮小系)」や「利他性」の話をしているとは思っていませんでした。知識が足りずスコトーマに隠れたままで、十分には理解していなかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 苫米地博士が公開された“最新の理論”に学びながら、「“Total”という視点」の重要性を、以前とは比べものにならない臨場感で体感しました。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 その「“Total”」とは、「空(くう)」のこと。「“Total”という視点」とは、「空観」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 苫米地博士は、「空」を「宇宙の任意の二つのLUB」「包摂半順序latticeの宇宙のtop」と定義されています。

 (論文はこちら↓)

Microsoft Word - 空論文20111106v212.doc

 

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

宇宙の最も高次の概念が形式的に定義されたということは、すべてを「演繹的方法論(deduction)」で定義することができるということ。演繹的方法論とは、以前(L-253/02)言及したとおり、「先に抽象的な定義をし、目の前のサンプルを『その定義の中で、どう当てはまるか』という視点で考える」というもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 

 クルト・ゲーデル(1906~1978年)による不完全性定理は、「自然数論程度に大きな演繹系においては、内部論理無矛盾性を成り立たせることはできない。系のなかに必ず、正しくない命題、もしくは証明不能な命題が内包されてしまう」ことや「無矛盾性を成り立たせようと、演繹系を拡大すればするほど、もともとの公理系そのものが成り立たなくなる」ことを示しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

「包摂半順序latticeの宇宙のtop」を「空」とする見方は、数学でいうと不完全性定理が成功した後、物理学でいうと量子力学が成功した後の、現在の数学や物理学、哲学においては、まったく違和感のない見方となっています(と博士が書かれています↓)。

ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog : 「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ、"Defining Emptiness"論文の日本語版 - ライブドアブログ

 

 つまり、「空」を目指すことで今まで気づいていなかった問題(課題)を発見することができ、さらに「空」に近づくことでその問題(課題)を解決できる ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 トゥールミン・ロジックでいうと、「クリティーク(Kritik)」中の「ブッディズム」です。

 S-01-18反論力を身につける4つの戦略

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076426.html

 

 

 「空」を目指すことで今まで気づいていなかった問題(課題)を発見し、さらに「空」に近づくことでその問題(課題)を解決する

 

 

 それが「『3つの感染症』を“Total”という視点で考える」ことを通じて体現したかったことだと気づきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 そんなことを気楽に考えていたら、「ならば、『トータルペイン(全人的苦痛)』も同じじゃん」という内なる声が聞こえてきました。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 今までも「トータルペイン」や「スピリチュアルペイン」について思い巡らしてきましたが、問題発見(ペインの認識)とその解決(ペインの解消)のための方法は驚くほどシンプルなのかもしれません。

 L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 L-023~20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 L-032~20204月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 以下、苫米地博士の著書「老い方を今すぐ、アップデート 老害にならずに『第二の人生』を生きるヒント」(TAC出版、p71)より引用します。

 

 

利他的に生きれば、この世は一瞬で変わる

 利他的になれば、世界の見え方は一変します。何を大事にし、何を不要だと思うかが180度変わることもあるでしょう。

 ここで一度立ち止まってよく考えてみてください。これまで利他的に世界を見たことがありますか?

 たぶん、ほとんどの人がそういう経験を持っていないと思います。もちろん、あなたが我利我利亡者だったと言っているわけではありません。誤解しないでください。そうではなく、意識して利他的に世界を見る習慣を持っている人などほとんどいないでしょう、という話です。

 しかし、だからこそ、そこがスコトーマになっています。

 

 利他的に行動することはそのスコトーマを外す行動なのです。スコトーマが外れれば新しいものが見えてきます。その新しいものが「新しい発想」であり、別の言葉で言えば「クリエイティビティ」なのです。

 「クリエイティブな発想」とは利他的に生きることで生まれてくるのです。

 「世のため、人のため」が「あなたが思っている以上に良い形となって戻ってくる」というのはこういう意味です。シンプルですが実行できている人は、いまの世の中では稀有な存在だと言っていいでしょう。

 そして、そのときに自分ができることを行い、周囲のあらゆる人の幸せを最大化することを意識できれば、なお良いでしょう。あなたの見ているこの世界が新鮮になり、まったく違う見え方をするはずです。

 

 利他的というのはこの世をあらゆる意味で良くする考え方であり、生き方であることがわかっていただけたでしょうか?

 あなたが第二の人生を生きるのであれば、「利他的に生きる」だけで十分です。それが世界を幸せにし、ひいてはあなたを幸せにしてくれるのです。

 引用おわり

 

 

「利己的に生きる」と「利他的に生きる」(老い方をいますぐ、アップデート p73)

図「利己的に生きる」と「利他的に生きる」

「老い方を今すぐ、アップデート」p73より引用↓

Amazon.co.jp: 老い方をいますぐ、アップデート 老害にならずに「第二の人生」を生きるヒント eBook : 苫米地英人:

 

 

 利他的に行動することはそのスコトーマを外す行動なのです。スコトーマが外れれば新しいものが見えてきます。その新しいものが「新しい発想」であり、別の言葉で言えば「クリエイティビティ」なのです。

 「クリエイティブな発想」とは利他的に生きることで生まれてくるのです

 

 3つの感染症」や「トータルペイン」「スピリチュアルペイン」に対する“解”は

 

 

  利他的に生き、利他性を示しながらひろげつたえる

 

 

 こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そんなシンプルな答えに、やっと気がつきました。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

L-258につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

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一緒に楽しみましょう!

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F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

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F-392~:ナイセイカンショウ

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Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

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Q-392:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

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Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

Q-440:「want to」に従い行動していると、「これは利他的な行動なのか?」と悩んでしまうことがあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37350628.html

 

 

老い方をいますぐ、アップデート

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L-256202212月医療・介護研修会 -05;「3つの感染症」その違いは?

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html

 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 05;「3つの感染症」その違いは?

 

 

 とくに初めての場で研修を行う場合、私は「スコトーマ」と「ゲシュタルト」の話からはじめます。この研修においても、まずはスコトーマについて説明を行い、「ルビンの壺」のようなトリックアートを使って実際に体感していただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったときに外れます。知識がスコトーマを外すための最初の条件です。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

ちなみに「知識」とは、「可能世界から可能世界への到達可能性関数」のこと↓

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 次世代コーチング・プリンシプルと重ねていうと、「ある可能世界w1から別の可能世界w2への到達可能性関数」が知識。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 さらに掘り下げて説明すると、「現状の自我が生みだす“現実世界”という可能世界w1(←多くの人にとっては物理空間)から、現状の外へのゴール設定により自ら生みだす新たな可能世界w2(←高次の情報空間)へ移動する関数」が知識です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 余談ですが、「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p291)の中で、苫米地博士は「w1からw2への到達可能性関数」と「エフィカシー関数」を重ねて表現されています。

最新のコーチングにおけるエフィカシーの定義は、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「エフィカシー関数」について、こちらもどうぞ↓

 L-209202207月シークレットレクチャー -07;コーチングのカクシン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36836716.html

 

 

 そのような知識が増えるほど、たしかにスコトーマは外れやすくなります。しかし、その一方で、肝心なことがわからなくなることも起こりえます。いわゆる「専門バカ」という状態です。

 F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

 例えば「感染症」に関して専門的な知識が豊富なほど、細菌やウイルスの具体的情報や病原体による身体の反応(症状)などに囚われてしまいがち。

 それは視点が(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面、すなわち物理空間にロックオンしている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 視点が底面にロックオンしたままだと、より高次の情報空間での“関係”が認識しづらくなってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それを防ぐために使えるのが「3つの感染症」という概念↓

 F-186:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 

「3つの感染症を”Total”という視点で考える」3つの感染症とは?

 

 

 では、問題です。

 Q13つの感染症の違いは何でしょうか?

 Q2:「3つの感染症」を考える(意識に上げる)ことはなぜ重要なのでしょう?

 

 

 …1つ目の問いの答えは「抽象度」。「生物学的」→「心理的」→「社会的」と視点が移動するほど、抽象度は上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 2つ目の問いの答えは、「まだ気づいてさえいない問題を見つけることができ、その問題を解決できるようになる」から。シンプルにいうと「ひらめきやすくなる」からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

実際、「知識があることで、さらなる認識を妨げている」ことを、医療・介護の現場ではたびたび経験します。それをソクラテスは「知のジレンマ」と表現しました↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

古くから知られるそんなジレンマを、人は解決することができます。その秘密が「ゲシュタルト能力」。前々回(L-254)取り上げた「アブダクション(abduction)」と呼ばれる推論能力であり、心理学や計算機科学で「ヒューリスティック(heuristic)」と呼ばれる能力です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルト能力により、私たちは「知らないモノを見ても、何かわかってしまう」ことができます。それが「ひらめき」↓

 F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

 

 ひらめきやすい状態、すなわち抽象度を上げやすい意識状態をつくるために、まずは「逆腹式呼吸」を行い、「R」をゆらがします(ゆるがす)↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 その上で「時間を超えた推論(未来)を楽しむ」ことを、私はお勧めしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 以下、苫米地博士の著書「とてつもない未来を引き寄せる予見力」(徳間書店、p147)より引用します。「時間を超えた推論」の一例として、病や老いを克服する人類が迎える未来を感じてください。Feel

 

 

人間の定義が変わる!?

 人間の煩悩には果てがありません。きっと200年生きることができれば、「もっと長く生きることはできないのか?」と考えるはずです。

 200年以上生きるためには、脳の情報のリプレース(書き換え)が必要になります。つまり、脳と同レベルの情報処理能力を持つシステムを外部に作り、そこに脳の情報を書き換えるのです。

 現在の科学では、脳の情報のリプレースは不可能だといわれています。しかし将来的には、神経レベルで少しずつリプレースして、情報を伝達していく方法が開発されると思います。脳細胞のいくつかをバイオ技術で作った人工的な脳細胞と交換をして、もともとの脳細胞と一緒にトレーニングをしていけば、段階的なリプレースは実現可能です。

 そうなると、われわれ人類はひとつの大きな命題にぶつかることになります。それは「人間とは何か?」「何をもって人間と定義するのか?」という問題です。

 肉体の大部分を機械やクローン細胞と入れ替えた人間は果たして人間といえるのか、ということです。もしかするとその人は、水中でも呼吸できる肺を持っていて、水中生活ができるかもしれません。また、飛行機のような翼を持ち、自由に空を飛べるようになっているかもしれません。そういう人間を「人間」と定義していいのか?

 もし、あなたがこのような未来に遭遇したらどう考えますか? 私は、やがて人類は機械やクローン細胞の肉体を持った人間も人間として認めるようになる、と考えています。

 きっと初期段階では「体のうちの一定以上が自然体もしくは自然脳であれば人間である」という定義になるかもしれません。しかし、脳のリプレース技術が進化すれば、自然体・自然脳がまったくなくなり、物理的な自己は機械もしくはクローン細胞のみで形成されるようになります。そうなると自己を定義するものは「記憶の連続性」、つまり「情報」のみになります。自分という人間にとって、物理空間の体や脳はすべて人工的な仮のもので、情報空間のみにアイデンティティが存在することになるのです。

 

 記憶の連続性が自己のアイデンティティになるという考え方は、遠い世界の話のように感じられるかもしれませんが、実は現在のわれわれも記憶の連続性によって自己の存在を確認しているのです。

 夜寝て、起きるときを考えてみてください。人間の意識は、眠るときにいったん死んでいるのです(肉体的には、睡眠中も呼吸をして心臓は動いているので死んではいませんが)。しかし、私たちは眠ることを「死」だとは考えません。なぜならば、記憶の連続性があるからです。目を覚ましたとき、昨夜と同じ状況で目を覚まし、リビングに行けば家族がいて、会社には自分の机があり、周りの同僚や友人もいるため、「自分は寝て、また起きて、新しい1日をはじめている」と認識できるのです。

 また、相対性理論においては時間と空間は同じ概念だと考えられています。ですから定義上では、空間で3メートル離れている人が他人ならば、時間で24時間離れている人も他人なのです。つまり本来は「昨日の自分」と「今日の自分」と「明日の自分」は赤の他人同士なのです。しかし人間は24時間後の自分も自分だと認識します。それは単に記憶の連続性があるから自分だと認識しているだけの話なのです。

 

 話が少し脱線しました。未来の話に戻しましょう。

 つまり、未来においても、はじめは自然脳・自然体の割合によって人間を定義する段階があり(「自然脳・自然体が50%以上なら人間、50%未満ならアンドロイド・ロボット」というように)、最終的には「自然脳・自然体がゼロでも、情報的記憶が連続していれば人間」だと定義する段階になります。これが人類の進化の第3段階です。

 情報的自己が主体となり、物理的な体があろうがなかろうが関係なくなります。物理的な体がほしい人はバイオ技術やロボット技術を駆使して体を作ればいいし、もし物理的な体は不自由だからいらないという人は、情報的自己をコンピューターのネットワーク上に持つようになるのです。

 この第3段階において、人間は「物理空間」から「情報空間」の存在へと完全に引っ越しをします。

 現在の認識から考えれば信じられないことですが、こうした未来はおそらく200300年後にはある程度実現されると思います。この未来が実現したとき、人間の定義が新たに書き換えられるのです。

 「人間の定義が変わる」というと何かとんでもないことのように感じるかもしれませんが、実は人類の過去の歴史を振り返っても、たびたび人間の定義が変わっています。

 アメリカ独立宣言がなされた1776年、世界最初の人権宣言としてバージニア権利章典が採択されました。バージニア権利章典では「万人が生まれながらにして等しく自由かつ独立しており、財産の所有とともに、幸福追求の自由が認められる」とされています。しかし当時のアメリカでは、その権利は黒人には認められていませんでした。黒人は人間として認められていなかったのです。

 黒人が南北戦争中に提出された奴隷解放宣言によって、建前としての権利を認められるようになるのは、それから87年後の1863年のことです。当初は人間として認められなかった黒人は、約100年かかってやっと人間として認められたのです。

 そして、現在から200300年後の未来には、人工的な体を持つ人間を「人間」として認めるか、さらには物理的な体を捨てて情報的な存在となった人間を「人間」として認めるか、という時代に突入していくのです。

 引用おわり

 

 

この第三段階において、人間は「物理空間」から「情報空間」への存在へと完全に引っ越しをします

 

 もともと生命現象は「『情報空間』へ引っ越す」存在です。それを苫米地博士は「エントロピー縮小系」と表現されています。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

 

DrT神奈川大講演-12

 神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 さらに最新の講義 -例えば「スティムソン・レクチャー」(20264月、ワシントンD.C.)- では、定理証明までされて、なんと無償で公開されています。

 

 

苫米地博士ブログ(「国防拠点大学認知戦講義論文和訳」

ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog - ライブドアブログ

 

 

 その中で苫米地博士は、「潜在ポテンシャル統一理論」の「定理3」を、このように書かれています。

 

 

  苫米地定理3

  抽象度が上昇するにつれ、収束点は最小上界(LUB)へと引き上げられる

  - 統合・包摂・利他性の構造

 

 

 博士の「統一理論」を学ばせていただきながら、私は、感染症を「生物学的」→「心理的」→「社会的」と抽象度を上げて理解することができるのも、生命現象としての人間がもともと持つ能力であり、自然な利他性(altruism)の発露である

 

と確信するようになりました。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

L-257につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-433~:イメージするための表現の関数

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432465.html

F-443:風になりたい <vol.7(最終話);新たな『風になりたい』(=自己組織化)をブーストする鍵”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38237847.html

Q-470:苫米地博士はよく「オレの本は最低4回は読め」と話されますが、動画でしたら何回を目安にすると良いのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38191846.html

Q-477~:「俺の処方を勝手に変えるな」と怒られました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_433166.html

 

 

とてつもない未来を引き寄せる予見力

Kindle版はこちら↓

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I-152:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<260531> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 次回は 2026531日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<260531>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

260531>前半のテーマ(引用部分、p83)はこちら↓

 

260531-1:徹頭徹尾「自分以外」

 

 

 260531>後半のテーマ(引用部分、p203)はこちら↓

 

260531-2:慈悲の瞑想

 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

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-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

Q-449:アートマンって何ですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

Q-457~:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432131.html

 

 

近未来のブッダ



F-449:音楽から引退することはできない <vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」>

 

映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)は、昨年(2025年)、自伝を出版しました。その出版に関するインタビューの最後の言葉は「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから」。

 巨匠らしい抽象度の高さを感じさせる言葉ですが、そこに至るまでは“らしくない表現”が続きました。例えば、映画音楽について

あまり好きではなかった

懐かしい思い出として記憶しているだけ

儚く、断片的

ただの仕事」  とコメントしています↓

ジョン・ウィリアムズ「映画音楽あまり好きじゃなかった」「ただの仕事」 | THE RIVER

 

そのブリーフシステムを分析する過程で感じたことを整理しながら、これらの発言を考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 vol.1;映画音楽の巨匠の軌跡

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38315386.html

 vol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html

 vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」

 

 

ボストン・ポップス・オーケストラ(Boston Pops Orchestra)の主席指揮者に就任した頃(1980年代)のウィリアムズには、きっと「『映画音楽』のポジション(←旧エスティーム)を引き上げる」という強い思いがあったはず。

 Q-460:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.4;エスティーム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 

 それはウィリアムズが想定する「『映画音楽』のあるべきコンフォートゾーン(CZ)」に戻ろうとするホメオスタシス・フィードバックだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *情報空間に働くホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 やがてウィリアムズ自身のゴールが更新されるにつれ、CZ自体も変化していったに違いありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「映画音楽」から「音楽」、「音楽」から「芸術」 と抽象度が上がりながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

ところで、「真っ暗な映画館の中で、映画の世界に没入する」というのは、強烈な変性意識体験といえます。

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のこと。映画の場合の「異なるイメージ」とは、もちろん、作り手が創造する可能世界(possible world)のことです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 その「映画の世界に対する強い臨場感」(←アンカー)と強く結びついているのが「映画音楽」(←トリガー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 ある映画を縁に構築した何らかのイメージや“大切な思い出”を、映画音楽は強力に引き出します。何年経っていたとしても、ほんの一瞬で。

 F-445~BLACK RAIN

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_433236.html

 

 ただし、その働きは諸刃。

 映画音楽が引っ張り出す強い臨場感を伴ったイメージや大切な思い出“には、たいていは強い情動がはりついています。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 以下、苫米地博士の著書「音楽と洗脳 美しき和音の正体」(徳間書店、p75)より引用します。前回(F-448)引用した部分のつづきです。

“音(の連なり)”が“音楽”に変わる不思議を感じてください。Feel

 

 

◎複雑な音の変化は大脳を直接刺激する

 このあと、音は大脳皮質に入ります。

 大脳皮質では音楽の要素であるリズム、メロディ、ハーモニーを感知していくことになります。ひと言で言えば、ここから“音楽”として音を理解していく作業に入ります。

 P76の図を見てください。

 

 

音楽情報の2つの流れ(音楽と洗脳 p76)

 

 

 脳幹から入ってきた「音情報」は、最初に一次聴覚野に入ります。

 一次聴覚野では一定の周波数帯を担当する神経細胞があることが確認されています。例えば、2つの複雑音が別々に鳴っている時には反応しないのに、連続して鳴ったり、一定の順序を持って鳴らされる時にだけ反応する細胞などがあることがわかっています。

 このあと、腹側経路と背側経路の2つの経路によって音は統合されていきます。

 まず、腹側経路ですが、一次聴覚野を出たあと、38野の側頭極に入ります。

 ここは他人への思いやりなど社会的心的情動や意味記憶などに関係する機能を持つところで、そのあと、未来の予測などに関わる機能を司っている前頭極(10野)へと流れていき、最後は大脳辺縁系に流れて情動を喚起させます。

 一方、背側経路は、一次聴覚野から前頭葉の角回(39野、40野)に向かいます。ここは言語の認知を行う部位で、そのあと、一次運動野の4野、6野の補足運動野、8野の前頭眼野、9野の前頭前野背外側部を経由して10野の前頭極に至ります。そのあとの流れは腹側経路と同じです。

 腹側経路は、情報を統合的に判断し、意味や評価付けをしていきます。背側経路は自分を中心として何がどこに配置されているか、空間情報を把握します。

 人間は音楽を聴くだけでなく、演奏もしますから、位置情報や運動野との連動はとても重要になります。また、言語野には発声との関わりもありますから声を出す、歌を歌うという動作とつながっていきますし、言語が持つイメージとも関連しながら、前頭前野、前頭極へ情報を送り出します。

 最終的にはこれらを前頭前野で統合的に処理したのち、音楽情報は大脳辺縁系に行って情動を揺り動かすのです。

 そして、ここで最も覚えておいてほしいのは、音の情報が末梢神経から脳幹、大脳皮質、大脳辺縁系へと、脳の隅々を巡って、活性化させていることです。

 音楽は複雑な音情報です。周波数の変化、音圧の変化、周波数の連携や重なりがコンマ単位で起きています。

 これを正確に聴き取り、統合し、意味を自分で付け加えて、情動を揺さぶり、足を踏み鳴らす、リズムを取る、涙を流すなど運動まで起こしています。

 もしも、楽器の演奏ができる人ならば、さらに効果は倍増です。

 楽譜を読みながら演奏する場合であれば、視覚情報と聴覚情報と身体動作の統合といった複雑な情報処理を鍛えることができます。他の楽器と合わせる時には、ソロ演奏よりも情報処理の要素が増えます。

 そして、何より注目すべきは、音楽を演奏していない時です。

 音楽が弾ける人間は、演奏していない時でも、音楽を聴けば、背側経路が発火し、運動野まで含めた大脳全体を刺激しているのです。

 私がかねてから、最高の脳トレとして楽器の演奏を挙げているのはこのためです。

 引用おわり

 

 

 最終的にはこれらを前頭前野で統合的に処理したのち、音楽情報は大脳辺縁系に行って情動を揺り動かすのです。そして、ここで最も覚えておいてほしいのは、音の情報が末梢神経から脳幹、大脳皮質、大脳辺縁系へと、脳の隅々を巡って、活性化させていることです

 

 情動(感情)には、ネガティブなものとポジティブなものとがあります。

 

 映画音楽がトリガーとなりネガティブな情動が引き出されると、大脳辺縁系の扁桃体が優位になってしまいかねません。

例えば、特定の国や民族を悪者に仕立て上げた「反〇映画」とかがそう。映画音楽により怒りや憎悪がよみがえると、論理的思考を司る前頭前野の働きが抑えられ、理性的に行動することが難しくなります(Fight or Flight)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 映画音楽によりポジティブな情動が引き出される場合も危険。名誉心や幸福感といった情動が刺激されると、ドーパミンやセロトニンが大量に放出されて、他者にとって有利な方向に誘導されかねません。

鹿児島ではタイムセール中に米映画「ロッキー」のテーマ(「Gonna Fly Now」)がかかるスーパーがありますが、セール中は多くの人がトランス状態になっているはずです。

Q-284~5:ドーパミンの分泌をvol.4~5;ドーパミンをモニタリングする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 

 これらはいずれも危険な状態。情動はしっかりコントロールする必要があります。

 Q-471~:嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したらいいですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_433000.html

 

 情動(感情)をコントロールする基本は、「情動を娯楽にする」こと。

娯楽にすることができると、抽象度が上がった視点を保つことができるようになります。それは前頭前野優位を維持するということです。

 Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33148921.html

 

 ただし、そうなると映画音楽や映画自体も「娯楽」にカテゴライズされてしまいかねません。そもそも音楽は、「娯楽」ではなく、「芸術」であるはずなのに↓

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

「娯楽」にカテゴライズされた映画音楽や映画は、無意識下で「芸術ではない」と判断されてしまうはず。だから、リアルな情動を引き出す映画音楽について、あるいは娯楽と思われてしまう映画音楽について、ウィリアムズは「あまり好きではなかった」とコメントしたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

懐かしい思い出として記憶しているだけ」という冷めた言葉には、「映画音楽を『超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる』という芸術の領域にまで引き上げたい」といった思いとその苦労が滲み出ています。

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 

  懐かしい思い出として記憶しているだけ

 

 

 そんなウィリアムズですが、人々の「思い出」や「記憶」をうまく利用するような作曲も積極的に行っていました。それは特定の人物や状況に主題をつける「ライトモチーフ」と呼ばれる手法です。

例えば1977年の「スター・ウォーズ」1作目(Episode /A New Hope)で使われた「レイアのテーマ」は、2019年の9作目(Episode /The Rise of Skywalker)の中でもレイアの存在(force)を感じさせる重要なシーンで使われています↓

John Williams & Berliner Philharmoniker – Williams: Princess Leia's Theme

 

 ときには映画を超えて使われることも。

スピルバーグの代表作「E.T.」(1982年)の中で、仮装した“E.T.”がハロウィンに行くシーンがあります。ヨーダに仮装した子どもとすれ違った場面で、一瞬「ヨーダのテーマ」が流れていました↓

 John Williams & Berliner Philharmoniker – Yoda's Theme (Official Music Video)

  

 さらにはサブリミナルメッセージが仕込まれることも。

 1999年に公開された「スター・ウォーズ」新3部作(プリクエル・トリロジー)の1作目(Episode/The Phantom menace)のラストシーン(華々しいパレードの場面)で流れる音楽には、じつは、“秘密”が隠されています↓

 Star Wars Episode 1 Soundtrack- Augie's Great Municipal Band And End Credits

 

それは、その後のストーリー展開を知っている人の情動を激しく揺さぶり、Rをゆらがす(ゆるがす)サブリミナルな仕掛けです。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

「スター・ウォーズ大好き!」という方に伺います。

ウィリアムズの仕掛けに気づいていましたか?

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

F-450につづく)

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-117~Field of Dreams

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F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

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F-426:さくら <vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37839377.html

L-149202111月医療系研修会 -04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

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Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

 

 

音楽と洗脳

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L-255202212月医療・介護研修会 -04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html

 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 

 

「上位概念の定義ができてはじめて、下位の概念が定義できる」というのが演繹的発想。そのためには、つねに定義する対象の上位概念がはっきり定義されていないといけません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを可能とするのが、抽象度を上げて、部分と全体の双方の関係性である「縁起」を理解する力。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 前回引用した「すべてを可能にする数学脳のつくり方」(ビジネス社)の中で、苫米地博士は「コンピュータの悩み」について言及されています(p155)。

その悩みとは、「複数の矛盾するプログラムがお互いを牽制しあって動けなくなる」こと。人工知能の「フレーム問題」も、この「悩み」に該当するそうです。

 

すべてを可能にする数学脳のつくり方(Kindle版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: すべてを可能にする数学脳のつくり方 eBook : 苫米地英人:

 

 

たとえ「複数の矛盾するプログラム」が同時に動いているような状況であっても、私たち人間は「お互いを牽制しあって動けなくなる」ことはありません。動けないどころか、まるで運命に導かれるように、多くの「矛盾」の中から“これだ!”と思える“最適解”を選びだすことができます。

 L-170202203月シークレット… -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 

 それがゲシュタルト能力。私たちは、ゲシュタルト能力によって、「フレーム問題」を解決しています。

 Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることがOps編;〇〇〇化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

 

 そもそも「フレーム問題」とは、「ファンクショナリズム(functionalism)」をパラダイムとする現代の認知科学(cognitive science)が抱えている問題です。

 それまでの「事象を部分に分ける構造主義」とは違って、ファンクショナリズムは「部分と部分、もしくは部分と全体の双方向的な関わりの中で意味が生まれてくる」と考えます。

その“関わり”が「ファンクション」。東洋哲学での「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

よって、「フレーム問題」を解決するゲシュタルト能力とは、「縁起を感じ取る力」であり、「新たな縁起を生みだす力」である と考えることができます。

それが前回紹介した「ヒューリスティック(heuristic)」。

「経験的(もしくは生得的)な知識を利用して、あいまいなマッチングを“発見的”に行うという能力」であり、「イマジネーションの限界を超える力」です。

F-363:シコウサクゴ <前編:コーチング前は誰もが「思考錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35159915.html

 

 厳密にいうと、この世に同じものは2つとありません。よって、ゲシュタルト能力なしでは、そもそも認識すること自体が困難です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

じつは、もうひとつ認識に欠かせないものがあります。それは「知識」。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

知識がスコトーマを外すための最初の条件です。スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったときに外れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

認識の大前提は「知識」と「ゲシュタルト能力」

 

 

この2つに学習が関係します。学習により知識を得、学習によりゲシュタルト能力が磨かれるというように。

 PM-05-06~08:そもそも学習とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていくから、connect the dotsが起こり、「あっ、わかった」という気づきと理解を体現することができます。「connect the dots」とは、「抽象度が上がる」と同義です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その「気づきと理解の体現(=抽象度が上がる)」の先に“ある(ともいえるし、ないともいえる)”のが「空(くう)」。「空を理解し、空観を維持し続ける」ことが、認知戦の時代を生き抜く最大の“秘訣”だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地博士と佐藤勝さんの対談本「見えない戦争の正体 -米中露が仕掛ける『認知戦』」(フォレスト出版、p49)より引用します。前々回(L-253)引用した部分のつづきです。

 

 

認知戦のベースとなる認知心理学と認知言語学(前々回引用部分のつづき)

苫米地 そうですね。今言ったように人間の認識は部分の総和が全体になるというようにはなっていません。あくまでも全体の中での要素と要素との関係から、対象を捉えていく。それが人間の認識であって、個別的に対象の一つ一つをプラスして総合化していないのです。

 ですから、ゲシュタルト心理学者たちは、このことをベースとした学的アプローチをしなければならないことに気づき、認知心理学者たちはその考え方を継承、発展させていったのです。

 次に、認知言語学についても触れておきます。認知言語学は生成文法理論で有名なノーム・チョムスキーの考え方への発展的継承、あるいは、否定的な対応から生まれたものであると言われています。

 チョムスキーというと、多くの人は言語学者としてよりも、反体制政治学者と見ているかもしれませんが、彼はもともと著名な言語学者です。チョムスキーの言語理論には、人間には言語を習得する能力が「生得的」に備わっているというものがあります。

 しかし、認知言語学はそうした視点よりも、言語的視点の移動やカテゴリー化などに関する人間の認識に対するアプローチを探究していく理論で、1970年代にチャールズ・フィルモアジョージ・レイコフによって開始された言語学の一派です。チョムスキー学派の文法中心主義を批判し、意味論を言語学の中心分野としました。

 認知言語学は人間の認知が言語に反映されているという点を強調します。たとえば、160ミリリットル入るコップに水が80ミリリットル入っているのを、Aさんは「コップに水が半分も入っている」と言い、Bさんは「コップに水が半分しか入っていない」と言ったとします。AさんもBさんも同じ現象を見て、それを言語化しているにもかかわらず、表現方法が違います。認知言語学ではこの違いを両者の認知の仕方の違いとして捉え、その点を重視して研究しようとします。

 

佐藤勝 なるほど、認知という問題を言語というフィルターを通して分析していくわけですね。これは、認知戦にも応用できるんじゃないですか?

 

苫米地 その通りです。こうした言語使用に関する、認知言語学的な捉え方は、認知戦においても応用可能なものです。

 たとえば、今の例で言うならば、「コップに水が半分も入っている」という捉え方は「ある」という肯定的な側面を強調する表現方法ですが、「コップに水が半分しか入っていない」という捉え方は「ない」という否定的な側面を強調する表現方法です。

 二つの中でどちらを選択するかによって、その人物のモノの捉え方が理解できるだけではなく、その言葉を聞いた聞き手の印象や、それに対して湧き起こる感情も変わっていきます。つまり、ある表現形態を使うことによって、ある現象に対する印象操作を行うことが可能となり、そのことで人々の反応や行動様式をある方向に仕向けることが可能になるのです

 それが、認知戦の一つの方法になりえるわけです。

 

佐藤勝 確かに、認知戦には言語による誘導のような戦術もありますね。

 引用おわり

 

 

ある表現形態を使うことによって、ある現象に対する印象操作を行うことが可能となり、そのことで人々の反応や行動様式をある方向に仕向けることが可能になる

 

 だから、つねに1つ上の抽象度で観察することが大事!

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

コーチングを実践することで、その“観察”を磨くことができます。

L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

L-256につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「上位概念の定義ができてはじめて、下位の概念が定義できる」というのが演繹的発想。そのためには、つねに定義する対象の上位概念がはっきり定義されていないといけません

 

 宇宙の任意のLUBLeast Upper Bound、最小上界)は、現代分析哲学では「いくらでもある」と定義されているそうです。いくらでもあるとは、「特定の概念は存在しない」ということ。つまり、西洋の現代分析哲学における宇宙は、bottomは「矛盾」で閉じて、topは「存在しない」で開いているということ(包摂半順序亜束)。

 一方、釈迦哲学(東洋哲学)では、すべての存在の上位概念は「存在する」と考えます。それが「空(くう)」。最も高次の上位概念が「空」です。

 

宇宙は、bottomは「矛盾」で閉じて、topは「空」で閉じている

 

 苫米地博士による「『空』は包摂半順序束の宇宙のtopである」という形式化により、演繹的発想が内包していた課題は本質的に解決しました↓

Microsoft Word - 空論文20111106v212.doc

 

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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