苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:自我

L-130202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 

 

 「簡単」を、easyではなく、simpleととらえることが重要!

それができると、自己充足的予言を繰り返すうちに人生全体をますます豊か(well-being)に書き換えていくことができるようになります。なぜでしょう?

 

 私の答えは「抽象度が上がる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、「たくさんの“部分”を1つ上の視点で統合する」ことができるようになります。ゲシュタルト化です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらに抽象度を上げると、「ゲシュタルト同士(部分)を統合し、もっと大きなゲシュタルト(全体)をつくる」ことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そのたびに“意味”がわかるようになっていきます。理解が深まるから。

 その積み重ねが、人生全体をますます豊か(well-being)に書き換えていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それが「Total(全人的)」という感覚

 

 

□身体的・精神的・社会的・スピリチュアルに関しての内容が印象深かった

□スピリチュアルペインを含めたTotal Pain(全人的苦痛)の考え方についてもっと知りたい

 Total Pain」とは、「身体的」「精神的」「社会的」「スピリチュアル」という4つのゲシュタルトでの苦痛(pain)を、「Total(全人的)」という1つのゲシュタルトでみるという考え方です。それは「抽象度を上げて理解を深める」ということ。

 L-00120201… -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 その4つ(「身体的」「精神的」「社会的」「スピリチュアル」)は、じつは、「健康」の定義と関係します。

 

 

□「Well-being=WHOの“健康”の定義を初めて知りました

 …WHOWorld Health Organization、世界保健機関)は、健康を基本的人権の1つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関。本来は自由を守る側です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

1998年にWHO執行理事会で採択された「健康」の定義がこちら↓

(ただし、その後のWHO総会では採択が見送られています)

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 本編(L-121)でも触れましたが、この定義にはいくつか問題(課題)があります。はっきりしない方はこちらを再確認してください↓

 (「コーチングのコア」とも大いに関係します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 

 

total pain4つの痛み。身体的・精神的・社会的痛みは聞くことがあったが、スピリチュアルペインのことは初めて聞いた

 初めて聞いた」は「今までスコトーマに隠れていた」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマが生じる/外すポイントは3つ。何でしょう?

 

 そう、①知識、②重要性、③役割(責任)。

 この研修を縁に「スピリチュアルペイン」のことを知っても(①をクリア)、②重要性が低いままだとすぐに忘れていきます(=再びスコトーマに隠れる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 だから②重要性が大事。その重要性とは何?

 

 通常は無意識下でのブリーフシステム(Belief System)の判断です。それは「他人や社会の価値判断で生き続け、過去に囚われている」ことを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 

□スピリチュアルペイン。「私はどうして生きている」→人生の目的であり、未来を作り出すものというのが心に残った

 答えは「人生の目的」をゴールとして設定し、「未来を作り出す」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

QOLについて。トータルペインについて

 そのゴールが、自らの自由意思で設定したゴールこそが、QOLQuality of Life、人生の質)を高めます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ゴールに向かう人生そのものがwell-beingです。

 F-176:“幸福(well-being)”とは?… -1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 

□自分とは何かを知りたいです

 とてもいい感想です。ぜひ「自分とは何か?」と問い続けてください。

 PM-02-17:自我

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分」は自分で100%選択することができます。人はもともとその能力と自由を持ち合わせています。ところが、様々な理由により、本当の「自分」はスコトーマの中のまま。

 F-0543つのロック(&1つのキー)<ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p151)より引用します。「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係をイメージしながらどうぞ。Feel

 

 

本当の幸せを考える

 皆さんがどんな幻想を持つかは、皆さんの自由です。

 しかし、その幻想には、何の根拠もありません。また、皆さんの幻想が仮に自分自身の理想像だったとしても、本当に自分が生み出したものかどうかを考えてみてください。

 何度も述べますが、「社長になること」は、自分で生み出したものではありません。偶然、取締役会で選ばれ、株式総会で承認されるだけです。しかも、とても狭い空間、短い期間での話です。所詮は約束事。理想像にはなりません。

 そもそも「社長になること」という理想像は、本当に自分が選んだものであるかどうかすら怪しいものです。他人に洗脳されているが故に、理想と思い込んでいるのかもしれません。

 どちらにせよ、自分で選択した理想が「社長になること」では、抽象度が低いと言わざるを得ません。

 理想像を描くのであれば、もっとユニバーサルな姿を選んでください。社長職のような一時的な約束事ではなく、時間と空間を超えても通用するものです。

 高い抽象度を持ってすれば、必ず描けるはずです。

 ユニバーサルな理想像も幻想には違いありませんが、皆さんが「幸せ」になりたいのであれば、幻想であったとしてもできるだけ大きくするべきです。

 「社長になること」が本当に、幸せと言えますか? 自分で生み出していない役割が、幸せにしてくれると思いますか? ごく限定された空間と時間だけしか通用しない約束事が、本当に幸せをもたらせてくれると思いますか?

 答えは、「いいえ」です。

 社長職が、取締役会と株主総会で決まる以上、周囲の人々が頭を下げるのは、社長ではなくその承認事項です。そして、承認事項の有効範囲は、ごく限られた範囲です。そんなもので幸せになれるはずがありません。

 確かに、社長になった瞬間は嬉しいかもしれません。ゴールを達成したような幸福感に満たされるかもしれません。しかし、一瞬です。嬉しいのは、社長になった瞬間だけです。

 

 人間は何のために、理想を持つのでしょうか?

 それは、幸せになりたいためです。

 であるならば、一瞬ではなく、より広い空間で永続的に続く幸せを手にするべきでしょう。

 理想を見つけられないから、とりあえず目先の社長を目指すことから始める考えもあるかもしれません。しかし、これだけは断言しておきます。

 人生は短い、と。

 まず、社長になってそれから次を……では遅いのです。人生は短い。そんな悠長なことを言っている場合ではありません。

 企業に勤めて、平社員から順調に出世したとしても、今の日本では社長になる頃には50歳を過ぎてしまいます。その年齢から考えると、社長としての期間はせいぜい15年ほどしかないでしょう。その15年のために、その他の人生を無駄にしていいのでしょうか。

 社長になってから、よりユニバーサルな理想像を追い求めるには、時間が短過ぎます。

 そうではなく、「今、この瞬間が」徹底的に幸せになれるような理想像を思い描くべきです。5年後、10年後の一瞬の幸せではなく、「今が幸せ」という永続的な幸せを理想にするべきです。

 もっと言えば、そもそも理想像そのものが要りません。なぜなら、理想は幻想だからです。

 

 将来、社長になった時に感じる嬉しさよりも、はるかに大きい嬉しさを今味わえるようにする、これが本書の「自由」の目的です。

 そして、そのためには、理想は幻想だということを知るべきです。

 理想が嬉しいはずがありません。なぜならば、幻想だからです。理想を達成すれば、益々それが幻想だったことを痛感するはずです。理想を達成する前も、達成した後も幻想です。

 理想を達成するよりも、今の自分が嬉しいと思うことは何か。

 そのことについて、今一度じっくり吟味してみてください。

 本当に楽しいこと、本当に嬉しいことは何かを探してみてください。

 楽しいこと、嬉しいことを見つけることが難しいと思う人は、自分が何をなすべきかを考えてみてください。自分が社会に対して果たす役割を考えてみるのです。

 引用終わり

 

 

理想が嬉しいはずがありません。なぜならば、幻想だからです。理想を達成すれば、益々それが幻想だったことを痛感するはずです。理想を達成する前も、達成した後も幻想です。

 

□心豊かに過ごす。泣いても一生、笑っても一生の理念で生きています

 「自分」とは幻想です。それどころか、すべてが幻想です。それを理解することが空観。すべて幻想だからこそ、私たちは本質的に「自由」だといえます。

 その自由な心で仮の役割を決めることがゴール設定。幻想だから仮なのだけれど、その仮を本気で生きることが仮観です。

 そして、すべて空だとわかりながら、同時に本気の仮で生きることが中観。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

中観だから、「泣いても」希望を失わず、「笑っても」傲慢になることはない

 

 そんな安定した穏やかな心自体が、「本当の幸せ(well-being)」だと私は思っています。

 

L-131につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

幻覚と覚醒

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 幻想と覚醒 eBook : 苫米地英人:

 



Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:将来コーチとして活動するために学んでいますが、未だに「現状全てがwant to」という状態には達しておりません。

 このような場合、自分自身の人生を変えることに専念した方がよいのでしょうか? それとも同時並行で他者へのコーチング活動を開始した方がよいのでしょうか?

 未来のクライアントさんの利益を最大にするということを考えると、どうするべきか迷ってしまいます。

 

 vol.1;「走りながら考える」 理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32548402.html

 vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味

 

 

A4:コーチとの縁により、抽象度の高い「『縁起のつながり』=ゴールの世界(w1」と抽象度の低い「『縁起の中心点』=自分(関数P」が“まったく同じである”と本気で理解できるようになれば、「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことこそがエフィカシーの源泉(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから私は、「自分自身の人生を変えること」と「他者へのコーチング活動」は“同時並行”で行うべきだと思っています。今回はその意味を掘り下げます。

 

 

 同時並行”というときの「」とは、もちろん時間のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

時間とは、抽象度という軸をとった場合の情報空間の底面における物理因果(法則)のことです。もちろん、実在するわけではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 時間の本質は「理論上想定された『時』と『間』に、便宜上名前をつけたもの」。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでいるものが時間です。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ところが、私たちはつい「時間がある」と思ってしまいがち。その結果、一般的な「同時並行」は物理次元にlock onしてしまっています。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

コーチにとっての“同時並行”は情報空間中にひろがっています。端的にいうと、「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 その「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」をしっかり認識し、操作する能力がIQIntelligence Quotient)。よって、「“同時並行”ができるほど、IQは高い(高くなる)」といえます。つまり、

 

コーチングに取り組むほどIQが上がり、IQが上がるほどコーチングがうまくいく

 

そのようなことがコーチとクライアントの関係性で双方向的におこることが、私の「コレクティブ・エフィカシー」の感覚です。

 Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 ところで、苫米地博士は、著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社から再販、p129)の中でIQをこのように定義されています↓

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 IQとは「情報空間における操作能力」

IQとは「抽象度の高い空間で、五感をともなう身体的な操作ができる能力」

 

 それが苫米地式(流)の本来の定義。しかし、別の著書においては、「実際に役立つ考え方」と断った上で、このように表現されています↓

 

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 「即断即決」がテーマのその書籍において、苫米地博士は「IQを構成する3つの要素」を掲げられています。1)グレインサイズ、2)クロックサイクル、3)知識量 です。

 

 1)グレインサイズは「抽象度」と同義。博士は「グレインサイズを大きくしたり、小さくしたりを自由自在にできる力こそが重要」と書かれています。

 (詳しくはこちらで↓)

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 2)クロックサイクルとは、処理能力の速さのこと。その「速さ」とは、物理次元での単純なspeedのことではありません(ハズ)。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 3)知識量について、博士は「知識量を軽視するのは、非常に危険」と警鐘を鳴らされた上で、「『仕事で結果を出すためのIQ』を高めるには、まずはその仕事に関する圧倒的な知識量を身につけることが大前提」と強調されています。

 

 その“大前提”を意識に上げながら、以下の文章をお読みください。「あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方」(ゴマブックス、p135)から引用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

すべての知識は自然現象と関わっている

 前項では、知識の重要性について解説しました。

 ただ、「知識」というと、多くの人は「すでに知られている知識」ばかりを追いかけがちになります。

 つまり、「暗記できる知識」を暗記することが知識の習得のすべてだと考えてしまいがちなのです。

 「『知られていない知識』は『知識』じゃないのではないか」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 「暗記できる知識」ももちろん大切なのですが、それだけではないということを知っておく必要があります。

 すべての知識体系は自然界の自然現象や物理現象を含んだものであるということです。

 次章でも述べますが、例えばレストランのメニューを見てその店の善し悪しを判断したいとき、たいていの人はメニューに書かれている料理の献立を見るだろうと思います。

 メニューに書かれた「料理」という内容、コンテンツを吟味するでしょう。

 それは「知識」の一つではありますが、「知識」とはそれだけではありません。

 メニューの紙質、書かれた文字のフォント、手書きかどうか、あるいはメニューを持ってきてくれた店員さんの立ち居振る舞い(メニューそのものからは離れますが)などもすべて、店の善し悪しを判断するための「知識」となり得ます。

 知っている知識を使って、まだ知らない何らかの知識体系を導き出し、目の前の出来事(自然現象・物理現象)を説明する能力こそがIQが高いということです。

 この能力が高い人が、仕事で結果を出す能力の高い人なのです。

 例えば、前の項で「会社経営も国家の財政政策も自身の家庭の家計すらも担ったことがない経済学者」の話をしました。

 彼らはおそらく、経済学において体系化されている抽象的な知識は豊富なはずです。

 しかし、実際には世の中の役に立たないほどIQが低いといわざるを得ません。

 なぜかというと、現実に起こっている現象(この場合は、企業経営での現象や世の中の経済的な現象)についての知識がないので、持っている経済学の知識と現実とを結びつけることができないのです。

 本当にIQが高い人は、現実世界、自然界を見て、それらを体系化し、すでに持っている知識体系と照らし合わせて融合して、新たな知識体系を作り出すことができます。

 それはけっして特別な能力ではありません。

 できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力です。

 先の経済学者なら、自身で会社経営なりをしてみれば、いろいろな経済現象が目の前でリアルに起こってきます。

 それを、すでに持っている経済学の知識体系と照らし合わせて、一つの新しい体系として構築すればいいわけです。

 このように、臨機応変に知識の抽象度を上げ下げできることも、非常に重要です。

 けっして抽象化された知識の操作能力だけがIQではないということは、常に意識しておきましょう。

 

 IQで重要となる知識とは、すでに抽象化されている知識体系だけでなく、目の前の現象と抽象化された知識とを組み合わせて作られる新たな知識体系をも含んでいる。

 引用終わり

 

 

できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力

 

 それがIQ

 だから「興味を持つ」こと。その「興味」は、もちろん、ゴール設定の結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 目の前の社会や縁ある人々に興味を持ち続けていると、自然に「コーチング活動を開始」する流れになるはず。そのときは迷わずに貢献してください。

 (「貢献」についてはこちらをどうぞ↓)

 20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 

Q-348につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 自分の仕事上のIQが高まっているかどうかを調べる方法があります。それは「今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?」という自問自答(内省言語)。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その自問(今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?)は、「走りながら考える」ためにもとても重要です。なぜでしょう?

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-267:「Classic」 前編;トリガー&アンカー+ゲシュタルトwith時間の流れ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30112410.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

Q-339~:「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: あなたの収入が必ず増える!! 即断即決「脳」のつくり方 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



Q-346:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:将来コーチとして活動するために学んでいますが、未だに「現状全てがwant to」という状態には達しておりません。

 このような場合、自分自身の人生を変えることに専念した方がよいのでしょうか? それとも同時並行で他者へのコーチング活動を開始した方がよいのでしょうか?

 未来のクライアントさんの利益を最大にするということを考えると、どうするべきか迷ってしまいます。

 

 vol.1;「走りながら考える」 理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起

 

 

A3御質問への私の回答は、「走りながら考える」。

 

 前回(Q-345)、「自身の心の中に自由(の手応え)を感じたときが、『他者へのコーチング活動を開始』するとき!」と書きました。

 

 ゴールを現状の外に設定し、エフィカシーを上げながらその実現に挑むから、私たちは自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」を自ら書き換えていくことができます。それがシンの自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 コーチが自由だからこそ、クライアントは自らの心を解放することができるようになります。

 L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 その自由=自らの心の解放とは、ヒーリングされた状態のこと。それが私の「コーチング活動を開始」の目安です。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 ところで、「自由」といったり、「自らの心の解放」というときの「自」とはいったい何のことでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版、p55)より引用します。「自」について考えながら、読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

51I18QImOnL

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: うこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。─ (TAC出版) 電子書籍: 苫米地 英人: Kindleストア

 

 

縁起を知ったら、人は「縁起人」になれる?

 私は縁起人とは「縁起を理解して、実生活に役立ててサバイブしている人」だと定義しています。では、縁起を知れば、誰でも縁起人になれるのでしょうか?

 答えは簡単、すぐになれます。縁起とは、生き方そのものです。

 人は本当に変わりたかったら、考え方ではなく、生き方そのものを変えないといけません。実際に自分以外との関係を変えてこそ縁起が変わります。頭の中で考えるだけでは足りません。

 そして、すべてのものが関係性でできている以上、この世に自分に関係しないものはないはずなのです。

 非現実だと思ってしまうようなことでも、自分の心がこの世を作り出していると思えば、人は自分や現実を思うように変えることができます。

 これが「人間は行動したら変わる」という根拠です。

 

 また、「縁起人」とは、「自分の頭で考え行動できる人」であり、「走りながら考える人」だと私は考えています。

 縁起人は、全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認めています。そして、それに従って行動しています。

 人は、抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。そして、理想だけでなく、実際に行動しなければいけません。

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたいゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしていないといけないというわけです。

 理想だけではなく、実際に行動しなくてはいけないというわけです。

 そういう意味で、私が好きなチェ・ゲバラは縁起人だと思っています。自分の理想を叶えるため、行動し続けたわけですから。

 引用終わり

 

 

 すべてのものが関係性でできている以上、この世に自分に関係しないものはない

 

 それが縁起であり、この世(あの世も)の理。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *この世(物理的現実世界=情報空間の底面)とあの世(情報空間)についてはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

前回のブログ記事で「ゴールは『“自”と“他”を分ける“自分”という視点』を超越した『未来における縁起のつながり』のこと」と書きました。

 そのインパクトを感じられる心の状態が“自由”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな自由な意識状態で、

自分の心がこの世を作り出している(data

→自分や現実を思うように変えることができる(warrant

 →行動したら変わる(claim)

 を実践してみせるのがコーチの役割。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 すると、コーチと縁ある人々の心も、ますます自由になり変わっていきます。ホメオスタシスが同調していくからです。

 F-302:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では…  vol.4;同調能力の秘密>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32026141.html

 

 *「ホメオスタシス」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

縁起を踏まえてコーチングを定義すると、「現状の外へのゴール設定により、新たな『縁起のつながり』=ゴールの世界(w1)を生みだし、『縁起の中心点』=自分(関数P)を再構築する」こと。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 コーチとの縁により、抽象度の高い「『縁起のつながり』=ゴールの世界(w1」と抽象度の低い(より具体的な)「『縁起の中心点』=自分(関数P」が“まったく同じである”と本気で理解できるようになれば、「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 その「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことこそがエフィカシーの源泉(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そう、コーチングの具体的な作業「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」のエフィカシーの源泉です。

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 だから私は、「自分自身の人生を変えること」と「他者へのコーチング活動」は“同時並行”で行うべきだと思っています。

 

Q-347につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

その自由=心の解放とは、ヒーリングされた状態のこと。それが私の「コーチング活動を開始」の目安です

 

 一言で言えば、希望/Hope“!

 Q-301:身体的な苦痛や精神的なコーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

 

 コーチとの縁によりブーストする“希望/Hope”が、結果として「クライアントさんの利益を最大にする」はず。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 それがコレクティブ・エフィカシーの世界です。

 Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

F-226:雑巾

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28053878.html

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

F-279L下でのBSB vol.4;「←GBBSG←」サイクル>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30779917.html

Q-330:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.5;イメージの限界が自分の限界>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31958269.html

 



F-306:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.3;臨場感③>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

 第1作「Raiders of the Lost Ark」が公開されたのは1981年。42年分の記憶とともに楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

(私の場合、「少年←思春期←学生←医師←コーチ」を濃縮した感覚でした)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 vol.2;臨場感② -ゴール達成の秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 vol.3;臨場感③ -「ゴール達成の秘訣」の秘密

 

 

じつは、臨場感を高めるために最も重要なのは、五感ではなく、「記憶」です。

自身の中にある記憶を的確に再構築することができれば、臨場感は格段に高まります。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 最も重要なのは記憶。つまり

 記憶をいかに使うか(作るか)次第!

 

それがゴール達成の秘訣です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

人間は進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

それは「物理的な現実世界のみならず、仮想世界ともホメオスタシスのフィードバック関係を持てる」ということ。それこそが「臨場感」の正体です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、p35)より引用します。前回引用分のつづきです。「『ゴール達成の秘訣』の秘密」を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

三つの概念と洗脳の関係

 それぞれの概念が分かったところで今度は、ホメオスタシスと内部表現の関係を組み合わせて考えてみよう。もともとホメオスタシスとは、外界と生体との情報の応酬である。気温が上がったという情報を全身の神経が認識して、その情報が脳に伝わる。すると脳からは、発汗せよという指令が下り、皮膚で発汗が促されるわけだ。

 これは、脳内では外界の気温が上がったという内部表現の更新と、それに合わせた生体を望ましい状態にするための内部表現の更新によって、その内部表現状態に生体が整合的に発汗するのである。自分自身と外界世界を表現する内部表現と、物理的な外部世界との間で情報状態を常に最新に維持し、生体を安定的な健康状態に保とうとするフィードバック関係が成立しているのである。ここで人間に特徴的な事柄がある。内部表現は、物理的現実世界だけでなく、仮想世界ともフィードバック関係を成立させられるということだ。例えば、映画でビルが爆破されるシーンを見たとき、我々はドキッとする。実際に生体レベルで心臓がドキッとする。また、小説の中の感動的な一節を読んでいると本当に涙が流れてくる。この心臓がドキッとするのも、涙が流れるのも、すべてホメオスタシス現象だ。人間は仮想世界とホメオスタシス関係を持つことができるのだ。

 ちなみに臨場感の強さとは、即ちこのホメオスタシスフィードバック関係の強度である。面白い映画に没入しているときは、強いホメオスタシスフィードバックが内部表現と映画の仮想世界の間で築かれている。だから驚いたときの反応が、生体レベルまで強く出る。これが内部表現とホメオスタシスの関係である。

 脳が進化していない生物の場合は、内部表現は物理的な生体と物理的な外界だけである。従ってホメオスタシスも、この二つの間でしか起こらない。脳が人間レベルにまで進化してくると、内部表現は仮想的な世界や生体の状態を包含できるようになる。そしてホメオスタシスの対象も物理的な現実世界のみならず、仮想的な世界にも持てるようになる。だからこそ、映画や小説の世界に臨場感があるのだ。

 さて、内部表現とホメオスタシスの関係が分かれば、これに変性意識との関係を加えてみよう。変性意識状態とは、内部表現のホメオスタシスフィードバックの対象が、物理的な現実世界よりも、仮想世界の方に強くなっている状態と考えられる。とはいっても、物理的な現実世界とのホメオスタシスフィードバックがなくなることはない。さもなければ呼吸や心臓は止まり、生きていることができない。

 人間の特徴として、ホメオスタシスフィードバックは、同時に複数の世界を持つことができる。その中で物理的な現実世界よりも、映画や小説、ゲームの世界とのフィードバックが強い状態が変性意識状態なのである。立っていられない程、現実世界とのフィードバックが弱まり、仮想世界の臨場感が遥かに強大になる……トランス状態となるわけだ。

 では、これら三つの概念は洗脳とどう関係があるのだろうか?

 洗脳された状態とは、何らかの手法で生成された変性意識状態によって、洗脳者が築き上げた仮想世界とのホメオスタシスフィードバックが、現実世界よりも強くなってしまった状態である。そして、洗脳の怖いところは、その状態がホメオスタシスの力により、生体のレベルまで深くかかわっている点である。無理に洗脳を解こうとすると、呼吸困難になったり、意識を失ったり、悪寒がしたり、吐き気を催すのはこれが理由である。

 また、仮想世界に臨場感が特に強いときは、超常的ともいえる色々な生体現象までもが起き得る。例えば、キリスト教を強く信じる人の手から血が流れ出す、いわゆる聖痕現象などがそうだ。これはキリスト教世界の強い臨場感が、強烈なホメオスタシス作用によって生態情報を書き換えていることで説明できる。長時間の瞑想などで光を見るという幻想などについても、変性意識、内部表現、ホメオスタシスの関係と、人間の脳内でのフィードバック空間が、物理レベルから仮想レベルまで広がっているということで理解できる。

 ところで、変性意識の代表的な方法論である催眠現象は、術者が発する言語などの暗示が、一時的な内部表現への書き込みとなることで理解できる。例えば、変性意識が生成された後に「右手が挙がります」と術者からいわれると、変性意識の関係で臨場感は術者の言葉で生み出された仮想世界に強くなる。そしてホメオスタシスフィードバックもそちらに強化されているので、「右手が挙がる」という情報が内部表現に書き込まれれば、生体は内部表現の更新との整合性から、ホメオスタシスの影響により右手を挙げた状態に持っていくしかないのである。

 催眠の場合は、言語の暗示が中心であり、これに対する反応性に個人差があるので、催眠感受性が高い人と低い人に分かれるが、現代的な洗脳は、あらゆる技術で変性意識を生成し、また仮想世界を構築する。内部表現が仮想世界まで広がり、ホメオスタシスフィードバックループが仮想世界まで広がっている以上、洗脳者の技術が優れていれば、我々は誰も洗脳から逃れることができないのである。

 引用終わり

 

 

 洗脳された状態とは、何らかの手法で生成された変性意識状態によって、洗脳者が築き上げた仮想世界とのホメオスタシスフィードバックが、現実世界よりも強くなってしまった状態である

 

 これをコーチングに置き換えると、「ゴールが達成される状態とは、コーチとクライアントの関係性により生成された変性意識状態によって、クライアント自ら築き上げたゴールの世界(w1)とのホメオスタシスフィードバックが、現状の自我(w)よりも強くなった状態」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「ww1」についてはこちら↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。「I」はイメージ(またはイマジネーション)、「V」は臨場感(Vividness)、そして「R」は現実(Realty)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

「ゴールの世界の臨場感を高めて、ゴールを実現(現実化)する」ためには、ちょっとしたコツが必要。そのコツとは「ゴール達成の秘訣」の秘密。それは

 

「ゴールの世界」を、未来としてではなく、“今”として臨場感を高める

 

 その感覚を磨くのに映画鑑賞がとても役に立ちます。守秘義務ギリギリで表現すると、ポイントは「映画を観ているときの『私』の意識状態」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その「『私』の意識状態」とは

 (この続きは次回に。待てない方はこちらw↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

F-307につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

記憶をいかに使うか(作るか)次第!

それがゴール達成の秘訣です

  

 「記憶」に関係するオタクネタを、今回もw

 「Indy 5」の原題は「Indiana Jones and the Dial of Destiny」。「運命のダイヤル」と訳されたアイテム(the Dial of Destiny)のことを、劇中では“アンティキティラ”と呼んでいました。

 その“アンティキティラ”は、じつは、「アンティキティラ島の機械」として実在しています。


  

アンティキティラ島の機械(Wikipedia)

Wikipediaより引用

アンティキティラ島の機械 - Wikipedia

 

 

 古代のコンピューターとも呼ばれる「アンティキティラ島の機械」が製作されたのは、およそ2100年前。青銅の歯車が複雑に組みあわされた装置を、古代ギリシャ人がどのように開発したかは、いまだに謎なのだそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 科学学術雑誌「Nature」(200611月)によると、高分解能X線断層撮影により判読可能な文字数が倍増した結果、機械に刻まれた文には天文学、機械学、地理学の項目に分かれたマニュアルが含まれていることが判明。天体の位置を予測するためのアナログ天文計算機もしくは太陽系儀であることが裏付けられたそうです。

 その後も(Nature20087月)、装置は4分割され、1区画が1年で、全体として4年周期を示す表示板があることが明らかになりました。おそらく2年もしくは4年周期の競技祭典を表していると考えられています。

 研究者たちは、「アンティキティラ島の機械」はシラクサ人によりデザインされ、アルキメデス(都市国家 シラクサで生まれた数学者)の功績に由来しているものと考えているそうです。

 そう、アルキメデス(Archimedes、紀元前287~212年)!

 

 

シラクサのアルキメデス(wikipedia)

ドメニコ・フェッティ1620年画

Archimedes Thoughtful

Wikipediaより引用

アルキメデス - Wikipedia

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-205:花オクラ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26892359.html

F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

洗脳護身術(Kindle)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 洗脳護身術 eBook : 苫米地英人:

 



F-300:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.22つの自己プロデュース力>

 

 2023515日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて、苫米地博士が生成AIをテーマに講義をされました。その中で「生成AIは思考方法がまったく異なり、幻覚や嘘かもしれない」と話されています↓

 今話題の生成AIと人間の理想の付き合い方 Dr.苫米地 (2023年5月15日) #ChatGPT #ジェフリーヒントン - YouTube

  

 バラダン終了後、苫米地博士は「芸術は未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)であり、超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」と投稿されています(twitter)。

 

芸術は高抽象度の未知なるLUB(230515バラだん未使用図)

 

 

 講義後に得たインスピレーションをまとめます。

 

vol.1;部分と全体の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31869155.html

 vol.22つの自己プロデュース力

 

 

 前回(F-299)、苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)から、“芸術脳”に関連する部分を引用しました。鍵となるのは「『部分と全体の双方向性』という新たなパラダイムそう、縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 コーチングやリーダーシップと重ねて考えると、「芸術=高抽象度の未知なるLUB」について考え抜くことは、「コーチング=新たな“w1”への移行」を突き詰めることであり、「リーダーシップ=次なる世界(未来)の実現」を磨きあげることでもあるといえます。

 

 では、「高抽象度の未知なるLUB」を、なぜ認識することができ、なぜ共有できるのでしょう?

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 「芸術」の重要度が上昇していたからなのでしょう、突然、苫米地博士がパブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso1881~1973年)について書かれていることを思い出しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

パブロ・ピカソ(Wiki)

パブロ・ピカソ(1962年)

Wikipediaより引用

パブロ・ピカソ - Wikipedia

 

 

 以下、「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 -Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p100)より引用します。

 

 

昔、母は私にこう言った。

「あなたは軍人になれば、

いずれ将軍となるでしょう。

修道士になれば最後には法王となるでしょう」

私は、その代わりに画家となり、

結局ピカソとなった。

パブロ・ピカソ

 

 アートというのは評価がとても難しく、価値判断も非常にあやふやな世界です。そんな中、ピカソがどうしてあのような地位を築けたのでしょうか。

 彼の絵は非常に価値があるとされていますが、その価値はアートとしてすごいかどうかは一切関係ありません。芸術の世界では、絵が高く売れた画家は評価されます。そして絵の値段の高さは、その画家の自己演出と関係があります。才能のある芸術家は多数いますが、自己演出に長けていないとダメです。ピカソや村上隆さんが抜きん出たのは、自分のバリューを高める方法を知っていたからです。このピカソの言葉から滲み出る自己演出のうまさには舌を巻いてしまいます。

 ですから、みなさんに言いたいのは、人生においては自己プロデュース力が重要だと言うことです。自己演出は自らのエフィカシーを上げる行為です。常に自分の素晴らしい個性をわかりやすく演出することを意識しましょう。自己プロデュース力には二種類あり、いい方法とダメな方法があります。ダメなのは大衆が求めているものに自分を徹底的に合わせるマーケティング重視方式。そして自分のバリューを高めまくり、大衆を惹きつけるピカソ方式です。ピカソの場合、迎合ではないので、やり続けても飽きもしないしストレスもないのでおすすめです。

 引用終わり

 

 

 アートというのは評価がとても難しく、価値判断も非常にあやふやな世界」なのは、「高抽象度」であり、「未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのような「あやふや」なものを、しっかり伝えるために必要なのが「自己演出」。苫米地博士は、ここでコーチングを学ぶ者にとって聞き慣れた言葉を使われています。

そう、「エフィカシー」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーとは、「自分のゴール達成能力の自己評価」。だから自分で「できる」と確信するだけのことなのですが、実際にはなかなかうまくいきません。仮にうまくいっても長続きしません。そうですよね?

 Q-251:最近席を譲られることが多いのですが、恐縮してしまいます。エフィカシーが高い方はどう思うのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28572935.html

 

 ちょっとアートっぽく表現するとw、「カクシン(確信)には、カクシン(革新)が必要!

 

 そのヒントとなるのが、博士の「自分のバリューを高めまくり、大衆を惹きつけるピカソ方式」という言葉です。これはリーダーの基本条件とも重なります。

 F-104:「映写機の故障によりVol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 博士がダメな自己プロデュース法とされている「大衆が求めているものに自分を徹底的に合わせるマーケティング重視方式」とは、現状(SQStatus Quo)の最適化を目指すもの。「大衆が求めているもの」が、すでに存在し、かつ明らかであることが大前提です。

 Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html

 

 「すでに存在し、かつ明らか」とは、スコトーマが外れているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

抽象度でいえば低次(より具体的という意味)、時間でいえば過去です。

 

 それに対して、芸術とは「未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)」であり、「超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」もの。つまり、高次かつ未来。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、高めまくる「自分のバリュー」とは、より高次の抽象度次元上の“何か”。その“何か”のことを、コーチングでは「ゴール」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望む、2)自分中心を捨て去る、3)現状の外。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

  

自分のバリュー」の「自分」とは、つまるところ関係のこと。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

宇宙中にひろがっていく縁起のネットワーク(部分関数としての自我)をどんどんひろげていくことが、「自分中心を捨てる」という革新

そして、その先に待つのが社会レベルでの革新=革命

 

そのように私は考えています。さらには

 

 “現状の外”のゴール実現 = 革新(evolution

自分中心を捨てながらゴールの再設定を繰り返し抽象度の階梯を上がりながら築く縁起 =革命(revolution

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

そんな「革新」の確信がエフィカシーで、「革命」の確信がコレクティブ・エフィカシーであるはず。

Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 「革新」「革命」の確信こそが、「自己プロデュース」の原動力であるはずです。

 

F-301につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 先日(20236月)、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新たなドラマ「シークレット・インベージョン / Secret Invasion」(Disney+)がはじまりました。

 第1話視聴後に知り驚いたのは、オープニング映像が生成AIを使って作られているということ。

 

 「誰もがAIを使って『自己プロデュース』を行う時代」がすぐそこまでやって来ています。それはつまり、「ますます巧妙な『Secret Invasion』があたりまえとなる世界」が迫っているということです。

 F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 -Dr.苫米地式名言活用術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術 TAC出版 eBook : 苫米地 英人:

 



Q-326:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定するのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 *「包摂」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

 

A1:私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書に「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)という本があります。認知科学的な視点やコーチングの観点で「人生を好転させる『感情の使い方』」を伝授されている名著です。

その本から「感情が起こるメカニズム」(p12)を引用し(青字)、解説を加えます。

 

なぜ「感情が起こるメカニズム」なのか?

 

 私の意図を汲みながら、読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

感情が起こるメカニズム

 感情はどのように起こるのか。

 まだわかっていないことも多いのですが、基本的には、次のようなプロセスとなります。

 まず、感情が起こるメカニズムを理解するには、ブリーフシステムを理解する必要があります。

 

 感情(情動)の中枢は大脳の中でもより動物的な大脳辺縁系にあります。一方のブリーフシステムは進化した人間の思考を司る前頭前野を中心とするネットワークのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常は前頭前野が大脳辺縁系をコントロールしています。しかし、大脳辺縁系が活性化すると、前頭前野の働きが抑制され、IQが下がり、冷静な思考ができなくなります。「fight or flight」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 大脳辺縁系が活性化するきっかけ(trigger)の代表が「怒り」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 シンプルにまとめると、「自分が攻撃を受けた」と脳が判断 →怒り発生 →扁桃体(大脳辺縁系)により怒り増幅 →視床下部に伝わりノルアドレナリン分泌 →交感神経活性化 →血圧上昇・心拍数増加 とここまでが情報空間の底面である物理次元(身体)中心の話。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それと同時に情報次元(心)でも、→気分高揚(頭に血がのぼる) →「fightflight」  となります。

 F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間にvol.3;高揚(興奮)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 

 物理次元と情報次元で「同時に」というのは、「体や脳という身体と心はそもそも同じもの」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「自分が攻撃を受けた」とは、殴る蹴るといった物理的なものだけではありません。心理・精神的な攻撃(悪口や嘘、無視等)や社会的な嫌がらせ(減給や解雇、村八分等)も含みます。苦痛も全抽象度にひろがっているのです。

 L-00620201… -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 さらにいうと、「攻撃」の内容や程度そのものよりは、“理不尽度”に影響されます。セルフトークにすると「ありえない!」の度合い。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 「ありえない!」は認知的不協和の状態です。その不協和に大きく影響するのが世界観。その世界観をつくるのが記憶とブリーフシステムです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 

 私たちの世界観は、側頭葉にある記憶と前頭前野にあるブリーフシステム(認識パターンの組み合わせ)によって成り立っています。ブリーフシステムとは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念のことで、さまざまな事象の判断基準となります。「世界を平和にしたい」「弱者を守らなくてはならない」といった社会的にプラスな思考だけでなく、「外国人は異国である日本で差別されて当然」「この世はお金がすべて」といった差別的、自己中心的な思考も信念です。

 

 もともとブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。具体的には情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶。とくに強い情動記憶は、その人の信念を作り、認識のパターンを作りだします。認識のパターンとは、「何を認識し(RASを通過)、何を認識しないか(スコトーマに隠れる)」。

つまり、目の前の世界そのものがブリーフシステム次第ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。そして、そのブリーフシステムが目の前の世界を生みだします。つまり、昨日までの記憶で今日を生き、過去の延長として明日を迎える 私たちはいつも過去に囚われているのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、「『自分はこういう人間だ』『世界はこうなっている』という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念」はどんどん強化されていきます。自分の中で“絶対化”されていくのです。この世に(あの世にも)完全などないというのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

 そういった信念は、自分を含む世界の地図であり、内部表現です。場所だけでなく自分の記憶も色濃く影響している、自我そのもののマップといえます。

 

 自分の中で“絶対化”されていく

↑これはとてもまずい状況です。なぜなら、ブリーフシステムが私たちのあらゆる判断や行動を決定しているから。ハビット&アティテュードと呼ばれる無意識下の行動(性向)を制御しているのは、昨日までの記憶で作られたブリーフシステムです。

L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 それは、まさに「自我そのもののマップ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そして、その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています。一人一宇宙として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その世界の中で「自我そのもののマップ」のままに行動し続けるのは、自由ではなく、「無人運転」。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、極論すれば、すべての問題(課題)とその解決は「自我そのもののマップ」にあります。必ず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

Q-327につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています

 

 だからこそ、巨大な世界観を構築することが重要!

ついでにいうと、“巨大な世界観”の体感が「calling」で、具体化したものが「cause」です↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょうvol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・介護現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124524.html

F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268336.html

F-231~3錠じゃないと飲まん!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_368012.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



Q-319:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想>

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 

 

 コロナ禍の間はなかなかできなかったのですが、昨秋以降(2022年)はけっこうなペースで上京しています。そのことを御存知のコーチと会話しているときに、このような質問をいただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

Q:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 

 確か続く言葉は「飛行機をよく利用される方も長生きなのでしょうか?」だったはず。

 

お互いにすっかりリラックスした中での会話です。表情からは冗談で言っていることが伝わってきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 しかし、私の無意識は反応しました。スコトーマを外し大切なことに気付くきっかけ(縁起)になる予感がしたのです。“気”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その“気”から得たインスピレーションが今回のテーマ。まずは「時間」から。

 

 

 おそらく、「速いスピードで移動した人は長生き」は「時間の遅れ(time dilation)」のことでしょう。それは「2人の観測者がいるとき、互いの相対的な速度差により、または重力場に対して異なる状態にあることによって、2人が測定した時間経過に差が出る」という相対性理論が予言する現象のこと。

 

 そう、時間は相対的!

 

認識する側がどうとらえるかによって、時間の長さは拡張したり、縮小したりします。

この事実を理解することはとても重要です。「絶対はない」「完全はない」ということを体得するチャンスだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

では、簡単なワークに取り組んでみましょう。

1)まずは「1分間」という時間の長さをイメージしてください

2)イメージできたら、秒針のある時計を見ながら、1分間息を止めてください

さぁ、どうぞ。

 

 どうですか? 「思った以上に1分間は長かった」と実感したのでは?

その体感をゴールと結び付けたなら、今まで以上に「1分間」を有効に使えるようになります。なぜでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 もう1問。この“息止めワーク”は、「〇〇」を意識に上げるいい機会にもなります。それはとても重要なこと。「〇〇」とは何で、なぜ重要なのでしょう?

 (そもそも「意識に上げる」という行為自体が重要。詳しくは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 以下、博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44」(学研プラス、p42)から引用します。上記2問の答えを予想しながら読み進めてください。

 

 

ルール8 1分間、息を止めてみる

 「一日が24時間よりも長かったらいいのに」なんて思ったことはないでしょうか。中にはいつも「どうしてこんなに時間がないのだろう」なんて思いながら、忙しいことを何もしない言い訳に使っている人もいるようです。

 本当にそんなに時間がないのでしょうか。一度、自分自身の時間がどんなふうに使われているか、細かく調べてみるといいでしょう。時間の使い方についてきっちりと精査してみると、案外、無駄な時間が多いことに気がつくはずです。

 「いや、それでもやっぱり時間が足りない」という人は、試しに時計を見ながら「1分間」だけ息を止めてみましょう。

 これをやってみると、1分間という時間がいかに長いかを実感することができます。1分間息を止めてみると、たったの1分なのになかなか過ぎていってくれません。息が苦しくなって「早く1分経ってくれ」と思っても、秒針はゆっくりゆっくり進みます。1分ってこんなに長かったのか」と再認識させられることでしょう。

 それまで1分間という時間がどれほど長いのか実感できていなかったはずです。たった1分間でも集中して何かをやれば、かなりいろいろなことができます。そのことがわかるだけでも、大きな気付きでしょう。

 

 1分間息を止める効果には、もう一つ、大きなものがあります。それは、普段はほとんど意識していない「自我」というものを意識できるということです。

 人は本来、いつでも自我というものを意識して、自分を見続けていなければならないはずなのですが、ほとんどの人は自分というものを意識して見ることをしていません。当然、自分に対する気付きもありません。自我を見つめることができなければ、自我を確認することはできません。

 息を止めている間は、息を止めることに集中しているはずです。自分の呼吸(止めている呼吸)に集中しているわけですから、この瞬間だけは少なくとも自我を見つめていることになります。自分の呼吸を意識に上げるためには、どうしても自分というものを意識せずにはできません。

 こんな話があります。釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたあとで、子どもたちからみかんをもらい、そのみかんを他のお腹をすかせた子どもたちに配りました。そのとき、釈迦はみかんをもらった子どもたちに「みかんをよく見て、ひとつひとつよく噛んで、味わいなさい」と言います。そして、「ほら、たしかにみかんはあったでしょう」と言うのです。

 みかんの色つや、手触り、におい、味といったものを感じてこそ、みかんの存在が確かめられるのです。何も考えずにぼ~っとテレビを見ながら、何個食べたのかもわからないくらいぱくぱく食べたのでは、みかんを食べたことすらすぐに忘れてしまい、それではみかんは存在していなかったのと同じことだということを釈迦は子どもたちに言いたかったのです(この時代、テレビはありませんが)。

 人生も同じです。意識して、自分というものを見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わってこそ、存在が確かめられるのです。テレビを見て、げらげら笑っているだけでは、存在していないのと何ら変わりません。

 

 息を止めることで、自我を意識でき、生きている自分の存在を確認できます。今、私は間違いなく生きていると確認できるのです。

 生きている自分という存在を確認するために、1分間、息を止めてみましょう。そして、1分間という長さを実感しましょう。時間がないと思っていたことが、実はただ時間を無駄にしていただけなのではないかと思えるようになっていきます。時間を有効に使うように、生活パターンも変わってくることでしょう。

 なお、苦しくなったり、気分が悪くなったときは、無理せずにすぐに呼吸をするようにしましょう。また、何度も続けてやると、酸素不足になって脳に悪い影響を及ぼす恐れもありますので、あくまでも試しに一度やってみるという程度にしてください。一度、1分間の長さを実感したらそれを忘れないようにして、普段は普通の呼吸を意識してみるようにするといいでしょう。

 引用終わり

 

 

 質問の答えは、「時間の長さが拡張し、ますます有効に時間を使えるようになるから」と「〇〇とは自我。自我を意識すると、生きている自分の存在を確認できる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我を意識に上げながら、ゴール側から時間を有効活用していると、ゴールのバランスホイールが整いやすくなります。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 抽象度が上がっていくからです。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、もっとすごいゴールを、どんどん見つけることができるようになります。人生のあらゆる領域に。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その頃には、ゴール(未来)側から時間がどんどん流れてくるような感覚になっているでしょう。「時間は未来から現在、現在から過去へ向かって流れる」という感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 でも、忘れないでください。「時間」は幻想だということを。

 

 時間とは、理論上想定された「時」と「間」に、便宜上名前をつけただけ。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

Q-320につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

F-215:これりすくん

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27469761.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-247:続・気楽に生きたいのですが ~「気楽に生きる」ということ~ -05;「時間は未来から過去に流れる」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28437135.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 絶対成功する44のルール eBook : 苫米地英人:

 



L-10620218月シークレットレクチャー -08;「私」とは何? <後編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 07;「私」とは何? <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31317222.html

 08;「私」とは何? <後編>

 

 

 前回(L-105)は「情報空間の場の因果関係に介入する」ことに関して、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p80)から引用しました。

 その中で博士は「場の因果関係に介入することは、実際はとても簡単」と書かれています。なぜ簡単かというと、「関係性を認識する(見る)主体は自分自身」だから。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

 「自分自身」とはマインドのこと、マインドとは「脳と心」のことです。

 

 あなたの脳と心がさまざまな事象の関係性をどう認識するか(見るか)が、自分や世界のあり方を決めている

 

 繰り返しになりますが、やはり、「脳と心」をひとつのゲシュタルトと理解できることが最大のポイント。「脳」と「心」、あるいは「体」と「心」がどこかで結びついているのではなく、「脳と心」「体と心」でひとつです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版、p96)より引用します。

 

 

心と身体は切り離せない!

 私の研究分野は機能脳科学です。

 機能脳科学や認知科学は心と体を同時に扱う学問です。認知科学は英語でいう「コグニティブサイエンス」です。これは『洗脳原論』で少し書きましたが、ファンクショナリズム、つまり心を関数としてとらえるという立場から生まれてきた学問です。

 心を関数としてとらえるということは、心と体が切っても切り離せないという大前提があります。関数があれば、関数を走らせるハードウェアであるコンピューターが存在しています。

 そのコンピューターの状態を抽象化して記述しているものが関数です。これはどの抽象度で記述しているかで、心といったり、脳といったりしているということです。つまり、どちらとも切り離せないというのがファンクショナリズムの本来あるべき姿です。

 機能脳科学は心と体を扱う学問であり、切り離せないものです。もちろん、デカルトの二元論は間違っているということになります。外部表現というものはありません。すべて内部表現です。物理的現実世界と我々が思っている世界は、我々の内部表現と連結しているのです。

引用終わり

 

 

 これまで言及してきた「より大きなゲシュタルトをつくる」=connect the dots=「抽象度を上げる」とは、“ひとつ”をしっかり体感することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、より大きなゲシュタルトをつくり、connect the dotsし、抽象度を上げた“ひとつ”が「私」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「私」とは、情報空間中にひろがる縁起のことです。臨場感豊かに感じることができる縁起が「私」の正体といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 だから私はゲシュタルト化→統合→理解が深まる」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「自分中心」という煩悩を克服できないままであれば、結局のところ、ゲシュタルト化→統合→理解が深まる」は内向きに収束する小さな宇宙の話に過ぎません。

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 だからコーチング! だからゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分中心を捨て去ったゴールを現状の外に設定するからこそ、情報空間中にひろがる縁起を「私」としていくことができます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 情報空間中にひろがる縁起を体感する

 

 それは「とてつもなくある」という「空(くう)」を体感することでもあります。その空の体感がコーチングの基盤です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「私」とは関係性

「知らないことを見える化する」とは、縁起を正しく見て、新たな縁起=「私」を自由自在に生みだすこと

 

その実践がコーチングであるといえます。新たな縁起=「私」=新たな可能世界w1 を創造し続けることがコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

L-107につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

 今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-306~:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけど

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424264.html

 

 

脳と心の洗い方

Kindle版はこちら↓

脳と心の洗い方 Forest2545新書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



L-10520218月シークレットレクチャー -07;「私」とは何? <中編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 07;「私」とは何? <中編>

 

 

全体に意識がありながら、ちゃんと部分を認識している

 

そんな心の状態を保てるから、部分の意味を“正しく”見いだすことができます。RAS&スコトーマの働きにより。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 では、「私」の抽象度をさらに上げていくとどうなるでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私の答えは (個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「全生命」が全体で、「私」は部分 皆さんは「全生命の一部である」という感覚をお持ちでしょうか?

 

 その感覚=イメージ(I)×臨場感(V)が豊かな現実(R)を生みだしていくはずです。

 ただし、この答えでは全然抽象度が足りません。なぜでしょう?

 

 答えは「視点が物理次元に囚われているから」。

 前回(L-104)、「抽象度の上げ下げがいつでもスムーズにできることが大切だが、実際には特定の抽象度(部分)についロックオンしてしまいがち」「そんな意識状態が大切なものを見えなくしている」と書きました。

 

 その特定の抽象度とは、多くの場合、(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面である物理次元(空間)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「(個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命」という変化の場合、具体的な情報量は減っていく(潜在的情報量は増えていく)ので、確かに「抽象度が上がる」とはいえるはず。しかし、「地球上の」という言葉にあらわれているとおり、意識は物理次元(空間)に囚われています。

空・仮・中でいうと、空(くう)が抜けて実(じつ)になってしまっている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *詳しくはこちらを確認してください↓

 PM-06-21:仮説14)空なき実観の行き着く先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14833876.html

 

これまでの説明での「私」とは、主に物理次元(空間)上の存在(体)の話であり、せいぜい「共有する4次元時空上での生命共同体」としての話です。繰り返しますが、物理次元(空間)とは情報空間の底面ですので、これまでの「私」は写像について語っているに過ぎません。

 

 苫米地博士は「『脳と心』『体と心』で一語。『脳と心』『体と心』で1つのゲシュタルト」と語られています。わかりやすく表現すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「脳」「体」は情報空間の底面である物理空間にあり、それは情報空間にシームレスにひろがる「心」の投影

 

 この理を苫米地博士が理論化されているのが「超情報場理論(仮説)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 ところで、「特定の抽象度(部分)についロックオンしてしまう意識状態が見えなくしている大切なもの」はクリアでしょうか?

 

 より高次の情報空間まで正しく見ることができたとしても、自由に見ることができなければ、本当の意味でのゲシュタルト化→統合→理解が深まる」はできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p80)から引用します。以前お伝えしたとおり(L-101)、博士は「自分や世界を正しく見るワーク」として、1)歩行禅、2)黙って食え瞑想、3)写真縁起瞑想、4)因果関係瞑想、5)時間因果瞑想、6)統合瞑想 を紹介されています。

ワークを実践し「正しく見る」をマスターした後に取り組む「自由自在に見る」について感じてください。Feel

 

 

正しく見ることができたら次は情報場に介入!

 繰り返しになりますが、超瞑想によって自分や世界を自由自在にコントロールするとは、情報空間の場の因果関係に働きかけて、結果として物理空間にも大きな影響を及ぼすことです。

 そのための第一ステップが、本章でお教えしてきた情報空間の場の因果関係を正しく見るための超瞑想法です。

 ここで紹介したワークを実践することによって、抽象度はどんどん上がっていきます。そして、この世界に存在するいろいろな事象が、情報空間に無数にある場の因果関係の写像であることがわかります。あなた自身やこの世界の存在は、情報の関係性によって生じています。

 本章で「正しく見る」ことを学んだみなさんには、次のステップに移っていただきます。次のステップは、情報空間の場の因果関係に介入することです。

 「情報空間の場の因果関係に介入する」というと、なんだか難しそうに聞こえますが、実際はとても簡単です。なぜなら、相手は情報であり、その関係性を認識する(見る)主体は何かといえば、あなたの脳と心だからです。

 あなたの脳と心がさまざまな事象の関係性をどう認識するか(見るか)が、自分や世界のあり方を決めています。

 つまり、あなたの脳と心をコントロールすることで、情報空間の場の因果関係を自由自在にコントロールすることができ、ひいてはあなた自身やこの世界の物理的なあり方を自由自在にコントロールすることができるのです。

 

 本書では、情報空間の場の因果関係を自由自在にコントロールすることを「自由自在に見る」と表現します。

 自由自在に見ることができれば、自分や世界を思いのままに変えることができるのです。

 引用終わり

 

L-106につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

 今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-175脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理世界で実際に歩いてるということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

 

超瞑想法(文庫版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人:

 



L-10420218月シークレットレクチャー -06;「私」とは何? <前編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 

 

「ゲシュタルト化→統合→理解が深まる」は「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架けるためのポイント

 

 だからこそ、私はゲシュタルト化→統合→理解が深まる」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 これから数回に分けて「気をつけている(べき)」という主張(claim)の根拠(warrant)をまとめます。リラックスしながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 

 突然ですが、問題です。

 「ムーディー」「ポルスネール」「ベルガマスコ」といった言葉が並んでいたら、皆さんは何をイメージしますか?

 F-199:“あの人”の言葉は… Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26545746.html

 

 きっと「何も想像できない?」「わからない」といった内省言語が生まれているはずw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31022550.html

 

 では、「ムーディー」「ポルスネール」「ベルガマスコ」「チワワ」だったら?

 

 無意識下で、なんとなく「犬」というイメージが浮かんでいませんか?

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

もしも「犬」が浮かんでいたなら、それが人間が持つゲシュタルト能力です。

 Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 

 「ムーディー」「ポルスネール」「ベルガマスコ」「チワワ」「ブルドック」「ダックスフンド」「ラブラドールレトリーバー」という概念(部分)が「犬」という概念(全体)と双方向の関係性を構築することがゲシュタルト化。

それは平面的な紐づけではなく、包摂(包含)関係です。つまり、抽象度が上がるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の上げ下げがいつでもスムーズにできることが大切なのですが、実際には特定の抽象度(部分)についロックオンしてしまいがち。そうですよね?

 Q-212:世の中はどうしてドリームキラーばかり<回答3KからSへ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26967876.html

 

そんな意識状態が大切なものを見えなくしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

例として「私」について考えてみましょう。「私」を全体としたとき、部分とは何でしょうか?

 

物理的な身体は60兆個の細胞で構成されているといわれています。億ではなく、兆オーダーです。

「細胞」から1つ抽象度を上げると「臓器(専門的には器官/organ)」。その場合、臓器が全体で、細胞が部分です。ちなみに、臓器は約200種類あります。

 

さらに抽象度を上げると「器官系」。器官系とは「一定の機能を果たすために協力して作業を営む一連の器官群(system)」のことです。具体的には、消化器系、循環器系、呼吸器系、泌尿器系など。ここでは器官系が全体で、臓器が部分です。

 

器官系からもう一段抽象度を上げると個体レベルの「体」。その場合、体が全体で、器官系が部分。ここまでをまとめると、体>器官系>臓器>細胞となります。

 

 じつは、「体」(全体)を構成するのは「器官系>臓器>細胞」(部分)だけではありません。人の体には100~1000兆個の細菌が存在しているといわれています。重さでいうと、なんと1.5kg以上。

とくにビフィズス菌などの「善玉菌」と呼ばれる腸内細菌は重要で、それらは人と共生関係にあります。まさに双方向の縁起!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そんなすべての関係性が集まって「私」。

 「私」を構成する細胞や細菌はどんどん入れ替わっていくので、「私」とは「ダイナミックに変化し続ける無常な存在」だといえます。「あるともいえるし、ないともいえる」「あるとはいえないが、ないともいえない」という「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 皆さんが「私」をイメージする時、細胞や細菌の臨場感は高くないはず。肝臓や腎臓といった臓器さえ意識には上がっていないでしょう。

 

でも知らないわけではなく、ちゃんとわかっている

 

それがゲシュタルトの感覚です。

包摂関係ができたなら、それはもう「ひとつ」の存在であり、全体と部分の双方向性をもつゲシュタルト。

 

全体に意識がありながら、ちゃんと部分を認識している

 

そんな心の状態を保てるから、部分の意味を“正しく”見いだすことができます。

 

 では、「私」の抽象度をさらに上げていくとどうなるでしょうか?

 

 私の答えは (個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「全生命」が全体で、「私」は部分 皆さんは「全生命の一部である」という感覚をお持ちでしょうか?

 

 その感覚=イメージ(I)×臨場感(V)が豊かな現実(R)を生みだしていくはずです。

 

L-105につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 とくにビフィズス菌などの「善玉菌」と呼ばれる腸内細菌は重要で、それらは人と共生関係にあります。まさに双方向の縁起!

 

 “ワクチン”は大切な縁起を破壊してしまうよう。社会(未来)がとても心配です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 

-追記2

 では、「私」の抽象度を上げていくとどうなるでしょうか?

 私の答えは (個としての)人間 →(種としての)人類 →地球上の全生命

 

 じつは、この答えでは全然抽象度が足りません。なぜでしょうか?

 (続きは次回に)

 

 

-告知1

 今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

F-163~antiからwith、そしてwell

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 

L-104用(ゲシュタルト)




L-10020218月シークレットレクチャー -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 

 

 前回は「ゴールの基本条件」について確認しました。それは「現状の外」「心から望む/100%want to」「人生のあらゆる領域にまんべんなく(バランスホイール)」の3つ。

 

 一方で、私は「自分中心を捨て去る」を重要視しています。ゴールのポイントとして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 よく「なぜバランホイールではないのですか?」といった質問をいただきますが、決して「バランスホイール」を軽視しているわけではありません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 では、なぜ「自分中心を捨て去る」をゴールの基本条件としているのか? というと、

「苫米地博士が複数の本でそのように書かれている」からw

 

 その本のひとつが「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」。徳間書店から出版され(2012年)、開拓社から復刊されています(2018年)。以下、そのp152(開拓社ver.)から引用します。

 

 

ゴール設定の基本条件

 このように、「自分中心」というゴミが人々の頭を曇らせています。

 「自分中心」であることを捨てることにより、やりたいことが見えてきたり、これまでに味わったことのない抽象度の高い幸せ(人間の幸せ)を感じたりすることができるのです。「自分中心」であることを捨てることは、ゴールを設定する前提条件です。

 

 したがって、ゴール設定の基本は、

 ●自分の本音にフタをしないこと。

 ●それと同時に、自分中心であることを捨てること。

 ということになります。

 例えば、「将来は金持ちになってモテモテになりたい」という本音にフタをする必要はありません。抽象度の低い本音の欲求はゴールにはなりえませんが、本音は究極のwant toですから、新しい自分へとスタートするためのエンジン・ブースターにはなります。

 本音の理想像が「金持ちになりたい、モテたい」というようなものならば、厳しいことを言いますが、その人はまず、自分が極めて自分中心であり、抽象度が非常に低いということを理解しなくてはなりません。

 「今のオレの抽象度は低すぎるけど、そこから出発するしかないな」というくらいの厳しめの目で自分を見てください。

 そして、本音のwant toをスタートのブースターにして、抽象度を上げていきます。出発点は本音でいい。でもそこから抽象度を上げる必要があるのです。「金持ちになりたい、モテたい」というのなら、その本音を満たすと同時に、より多くの人たちの役に立てるゴールを考えます。

 

 例えば、あなたが食品メーカーでのキャリアを生かしたゴールを設定したいなら、「食品添加物を一切使わない和食ベースのインスタント食品を開発販売する会社を立ち上げ、ジャパニーズ・フードの素晴らしさを新しいスタイルで世界に発信し、飢餓に苦しむ貧しい国々には自社のインスタント食品を無償で提供する」というようなゴールが考えられます。

 あるいは、あなたが自動車メーカーでの経験を生かしてゴールを設定したいなら、「製造過程でも環境を汚染しない究極のエコ・カーを開発販売する会社を起業し、世界中の後進国に工場をつくり雇用を増やし、地球環境保護と貧困撲滅に貢献する」というゴールが考えられるでしょう。

 ここで、私の著書をはじめて読む読者は、「ゴールが壮大すぎる! 自分には実現不可能だ!」と思うかもしれません。しかし、

 

 ●ゴールは必ず現状の外に設定する。

 

 これもゴール設定の重要な条件なのです。

 引用終わり

 

 

 「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」の中で、博士は様々な「頭のゴミ」を指摘されています。「感情」「他人の刷り込み」「これまでの自分」「マイナスの自己イメージ」、そして「have to」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「have to」とは、「~ねばならない」というセルフトークのこと。セルフトークは「言葉」「映像」「感情」の3つの軸による思考のことです。

 L-067202011… -02;思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 先ほどの「頭のゴミ」を「捨てなければならない」と“努力”している間は、本当に捨てることはできません。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「頭のゴミ」は頑張って捨てるものではなく、結果として手放すもの。では、何の結果でしょうか?

 

 そう、ゴールを設定し(w1)、ゴールにふさわしい自己イメージ(p)に変わった結果。

 F-222:コーチングの基本理念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「ゴールにふさわしい自己イメージ(p)」とは、ゴール側のコンフォートゾーンともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール側のコンフォートゾーンをしっかり作れると、「頭のゴミ」を捨てることは“努力”や“根性”なしに自然に行えるようになります。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 なぜでしょうか?

 

 答えは「ゴールに向かってホメオスタシスが働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ゴール側のコンフォートゾーンを作りホメオスタシスを働かせるためにはどうすればいいのでしょう?

 

L-101につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2023年はサバティカル休暇をとる予定です。

 そのため今年度のオンラインセミナー開催は2回になる見込みです。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-238~:気楽に生きたいのですが

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418094.html

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが… ~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

Kindle版はこちら↓

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



F-285:気楽 ver.2 <02;“自分”の「リミッターをはずす!」>

 

 若い頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。

 その後、大人になるにつれ、私のお気に入りは「take it easy」や「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」という言葉に置き換わっていきました。

 苫米地博士と縁がつながった今は、それらすべてを包摂した感覚です。それが「気楽」。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 ヒーラーとしていうと、気楽とは「コンフォートゾーンを維持する(すみやかに戻る)」こと。その上で、気楽を乗り越えていくのがコーチング。いわば「超CZ」だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そのようなイメージを言語化します。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 <01;「リミッターを外す」ために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31030703.html

 <02;“自分”の「リミッターをはずす!」>

 

 

 変性意識=無意識と意識はコインの裏表

 意識下ではなく、変性意識=無意識に働きかけないと書き換えられない

 

 ヒーラーとしての私の感覚でいうと、気楽とは「コンフォートゾーンを維持する(すみやかに戻る)」こと。今回の文脈(ゲシュタルト)でいうと、それは「変性意識=無意識にしっかりアクセスしている(コントロールしている)」ことといえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「変性意識へのアクセス」「無意識のコントロール」のために、私はモニタリングをお勧めしています。まずは身体、そして4次元座標(時空)の意識化です。

 Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールまたはvol.6;モニタリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 

 モニタリングを行いながら、より高次の情報空間中にひろがる可能性(可能世界)に目を向けることができるようになると、今はまだスコトーマに隠れているさらなるゴールを見つけられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そんな心の状態=CZが「気楽」。

その上で、気楽を乗り越えていく「超CZ」がコーチングであるはず。

そして、その「超CZ」は内部表現書き換えの極意でもあるはずです。

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門」(ビジネス社、p235)の総括部分を引用します。前回引用分のつづきです。

 

 

 そして、内部表現の書き換えについても、極意を伝えておきましょう。

 それは「誰の内部表現の書き換えをするのか?」ということです。

 催眠術、気功、古武術は変性意識を利用して、相手の内部表現を書き換えるための技術の集大成です。

 催眠では術によって記憶や知覚を書き換え、気功では免疫力に働きかけて病を治します。古武術では身体と認知の構造を熟知することで身体のバランスを自ら崩すように仕向けます。

 一見、魔法のように見えるこういったことを本書では「内部表現の書き換え」と言ってきましたが、なぜ、こんなことが起きるのか、読者の方々は理解できたでしょうか?

 もしも、理解できていないというのであれば、もう一度、本書を読み直してください。

 ちなみに、答えは、「誰の内部表現の書き換えをするのか?」と同じです。

 よく思い出してください。催眠術師は術の極意をなんと言っていたでしょうか?

 気功師は施術のポイントをなんと言っていたでしょうか?

 武術家もそうです。彼らが技をかける時に、なにをしていたのか?

 答えは「自分」です。彼らは皆、自分自身を書き換えていたはずです。

 自分自身が変性意識状態になることで被催眠者は催眠にかかるのです。

 気功師も武術家も同じです。まずは、自分が変性意識状態になり、自分自身を書き換えることで、相手に影響を与えていました。

 ここを忘れないでください。

 また、自分自身を書き換えるための最も大切なワークは「気の玉作り&站椿功」になります。自分自身を書き換えることなしに気の玉は作れません。

 ですから、このワークは毎日欠かさず、やってください。

 そうすれば、あなたは自分の無意識に気づき、そこにアクセスすることが可能になります。

 アクセス可能になれば、これまであなたがなんとなく嫌だなと感じていたもの。気が乗らないな、といったもの、憂鬱な気分などを、打ち消すことができるようになります。

 そして、あなたが嫌だなと感じていたものは、あなたの目の前にあるゴールやチャンスを遠ざけたり、見えなくさせていたものでもあります。

 目の前にあったチャンス。目の前のあるゴールへと続く道が、自分の内部表現を書き換えることでクリアに見えてくるのです。

 変性意識状態が常にあなたのそばにあったように、チャンスや幸せも、実はあなたのすぐそばにあったのです。

 いままでそれが見えなかったのはあなたの変性意識が見えなくさせていただけ。変性意識入門とは、これを自分の力で見えるようにするための技術を教えていたのです。

 普通の人からすれば、超能力のように見える催眠や気功、古武術の技を身につけたいと思う気持ちもわかりますが、これはこれで実践を伴うものです。本気で身につけたいと思うならば、道場や術者について習うべきだと、本書の中でも繰り返し言っています。本書を読んで、変性意識のなんたるかをわかった上で、これらの技術を習えば、習得のスピードは格段に違うでしょう。それは古武術の佐藤師範代も証言しています。

 しかし、私は自分自身を書き換えることが最初だと思っていますし、より重要だと感じています。

 誰にでもある、一見不思議に見える変性意識。これを利用してあなたの無意識の力を、潜在能力を100%引き出してほしいのです。

 あなたの目の前にずっとあった答え。

 あなたの目の前にずっとあったチャンスに気づく時は今なのです。

 無意識が見えなくしていたゴールに向かって踏み出してください。

 引用終わり

 

 

 自分が変性意識状態になり、自分自身を書き換えることで、相手に影響を与える

 

 これが「内部表現書き換え」の極意。

 きっとこんがらがると思いますがw、コーチとしていうと、変性意識になる自分、書き換える自分自身にこだわるほど、コーチングはうまくいかなくなります。

 Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

 

 だから、気楽!

 気楽とは「コンフォートゾーンを維持する(すみやかに戻る)」こと。前回(F-284)は、それは「変性意識=無意識にしっかりアクセスしている(コントロールしている)」こととお伝えしました。

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているのか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 そのアクセス(コントロール)のためには「Rゆらぎ」が必要。

 L-05620208… -02:「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

前回は「体に意識を戻す」というモニタリングを紹介しましたが、それも「Rゆらぎ」。そんな「Rゆらぎ」の基本中の基本は呼吸です。

 F-217:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <1st.Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

逆腹式呼吸を続けながらリラックスとゆらぎを得ていると、思考が自由にできるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

「思考が自由にできる」を言い換えると、「『他人の視点』『社会の価値観』『仮想の自分』といった様々な束縛(制約)から自らを解き放つ」。

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

これまでの記憶が生みだしている「自分」という殻(CZ=ブリーフシステム)を打ち破り、新たな“自分”へと生まれ変わるために行うのがコーチング!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その「新たな“自分”」とは、より高次の抽象度空間にひろがる縁起のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その「より高次の抽象度空間にひろがる縁起」とは、今のままでは絶対に実現することのない可能世界のことでもあります。現状の外へのゴール設定により新たに生みだされる「w1」です。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 だから私は、「現状の外」というゴール設定のポイントと同じように、「自分中心を捨て去る」にこだわります。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

より巨大な縁起空間を“自分”と感じられるほど、幸せ(well-being)がひろがっていく(ひろがっている)

 

 それが私の「気楽」の体感。同時に、それは「I×V=R」の実感でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

F-286につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 R5.4/2に予定していた最終回「抽象度」は中止することになりました。御了承ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30969181.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Fカテゴリ>自分のリミッターをはずす!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

自分のリミッターをはずす!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門 eBook : 苫米地英人:

 



このページのトップヘ