L-258:2022年12月医療・介護研修会 -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」
2022年12月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「『3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。
当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。
*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました
01;研修当時の“空気感”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38323917.html
02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html
03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html
04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html
05;「3つの感染症」…その違いは?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38364410.html
06;「3つの感染症」や「トータルペイン」のシンプルな“解”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38370707.html
07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」
利他的に生き、利他性を示しながらひろげつたえる
…利他的に生きるために、まず行うのが「ゴール設定」。そして、利他性をひろげつたえるために行うのが、「ゴール設定の仕方を教え、しっかりサポートする」こと。
一言でいうと“コーチング”です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールとは、人生の目的であり、未来(ゴール側の可能世界Wh)を創りだすもの。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)の中で、苫米地博士は、ゴールをこのように形式化されています(p287)。
{∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈{w_{future}}
□ ゴールは関数である
□ ゴール関数qは「すべての未来の可能世界を重要度順に並び替える」という関数
□ 「w_{future}」は「未来に存在し得るすべての可能世界の集合」
*詳しくは↓
F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html
「CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓
具体的なゴール設定のポイントは…
□ 現状の外に設定すること
□ 心から望むものであること
□ 人生のあらゆる領域に設定すること(バランスホイール)
□ 自分中心を捨て去ること(利他)
…当時の研修では、とくに「バランスホイール」を詳しく説明しながら、「各カテゴリーのゴールを気楽にイメージする」というワークを行っていただきました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html
人生のあらゆる領域(カテゴリー)にゴールを設定していると、それだけでも抽象度が上がりやすくなります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
さらに、たくさんのゴールを、つねに無意識下で維持しながら、自由に意識に上げることができるようになると、もっと抽象度が上がりやすくなります。
Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
ポイントは「気楽にゴールをイメージする」こと。
F-284~:気楽 ver.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html
ところが、実際にゴールを設定すると、途端に気楽ではいられなくなります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html
以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~」(開拓社、p252)より引用します。
◎クライアントの土壇場で支えになれなくて、なにがコーチか
コーチは何があってもクライアントの味方です。コンフォートゾーンから人が出ようとすると、日本では「空気を読めない人」と言われたり、「和を乱す人」という言われ方をされたりすることがあります。それが怖くてなかなか現状の外に出たがらない人もいますが、空気を読むことや和を乱さないことが本当に良いことかどうかは、ここ数年のワクチン騒動ほかで誰もが疑問を持つようになったはずです。苫米地式コーチングのコーチはそんな同調圧力に負けそうになる人たちの支えになります。
もちろん、コーチは同時進行で、「ゴールが現状の外に設定されているか?」「好きなことをやっているか?」「過去を気にしていないか?」といったチェックをしていきます。そこから外れていれば、随時調整していきますし、そのためにバランスホイールなどのメソッドがあります(バランスホイールについてはのちほど詳しくお話しします)。
ですから、メソッドの部分でのアドバイスは必要であれば常にやっていきますが、コーチの本質は「クライアントの味方」であることです。
なぜなら、現状の外にゴールを設定すると、多くの反対者が出てきてしまうからです。特にクライアントの身近な人が反対者に回ってしまうことが多いのです。例えば、家族です。現状の世界から出るということは、現状を壊すことになります。そんな時、一番不安になるのは夫や妻でしょう。「新しいことを始めるのはいいけど収入はどうするの?
これまで通りにお金が貰える保証はないんでしょ?」奥さんであれば、そこを真っ先に心配するはずです。そして、「そんな夢みたいなことはやめて、いままで通りの仕事をして」と必ず言い出すでしょう。家族だけではありません。会社の同僚や上司、友人たちもそう言ってくる可能性は高いはずです。
四面楚歌になったクライアントは結局、ゴールを変えることを余儀なくされるのです。現状にマッチしたゴールは多くの賛同者を得ることができますが、クライアントが本当に欲しかったものはそれではなかったはずです。逆にそんなものは欲しくないと思ったから、コーチに頼ったはずです。
クライアントが現状にノーを突きつけた時、「現状」はクライアントに対して「お前がノーだ」と反撃してきます。それはもう確実です。
そんな時に支えになるのはコーチだけなのです。その支えとなるコーチが、「何があっても大丈夫です」と断言できなくて、なにがコーチでしょうか。
コーチはクライアントの土壇場を支えるキャッチャーなのです。そのために心の使い方を誰よりも学び、誰よりもクライアントを支える覚悟と責任を持つのです。
引用おわり
クライアントが現状にノーを突きつけた時、「現状」はクライアントに対して「お前がノーだ」と反撃してきます。それはもう確実です
…ゴールの最大のポイントは「現状の外」。
Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html
「現状の外」はスコトーマに隠れているため、ゴール(のようなもの)を認識するのはとても難しいことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
多くの場合、チラッとゴールの世界が感じられても、すぐにまた感じられなくなります。強力なホメオスタシスにより、現状に引き戻されるから。それが「『現状』はクライアントに対して『お前がノーだ』と反撃してくる」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
そんなときに「バランスホイール」がしっかり維持されていると、ゴール側の臨場感を保ちやすくなります。私の感覚を言葉にすると、「各カテゴリー間の縁起の力により、ゴール側の世界(未来)が守られる」という感じです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
それと同じようなことが、ゴールを共有したメンバーの間でも起こるはず。
メンバー間の縁起の力により、ゴール側の世界(未来)が守られ、さらにゴールに向かってブーストしていく
…コーチング用語でいうと「コレクティブ・エフィカシー」。
Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html
その力によって重苦しい雰囲気や閉塞感を打ち破っているイメージで講義を行い、そしてブログ用にリライトしました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
当時の講義とはだいぶ違った感じになりましたが、私の意図はまったく同じ…
L-238:2022年09月… -13;“Not Normal”を貫きBPに打ち克つための最初の一歩
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html
縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!
…です。
(L-259につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!
…コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。
-告知2-
クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html
F-407:自由訳「守破離」
vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37145932.html
L-063:2020年9月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html
Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html
Q-456:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには… <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37922407.html
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