Q-249:病気をどのように考えていますか?
素朴な御質問をいただきました。
「素朴」とは、「情報量が少ない」「シンプル」ということ。
それは「抽象度が高い」ということであり、「本質に迫る」ことともいえます。
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*抽象度はこちら↓
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私もなるべく素朴に回答いたします。Don’t think. Feel!
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Q:病気をどのように考えていますか?
A:「情報」です。
もう少し詳しく表現するなら「縁により起こる情報」。「縁起」です。
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その「縁」「起」は何らかの機能・役割とみることができます。「機能・役割」はゴールにより決まります。よって、ゴールが生みだす機能・役割=縁起=情報=病気。
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「ゴールが病気を生みだす」という表現は奇異に感じられるかもしれません。
しかしながら、抽象度を上げて考えると、個人(部分)の「老病死(+生で四苦)」が人類(全体)の「生」を支えていることが理解できるはず。それは体の中の細胞一つひとつの「老病死」によって体全体の「生」が保たれているのと同じ。
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「老病死」から逃れた細胞(=がん)が、やがては人(体全体)を死に至らしめます。もしも人が「老病死」から逃れられるようになったなら、きっと人類は滅亡してしまうでしょう。他の生物や地球そのものを巻き込みながら。
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だから、人類存続というゴール(=因)が生みだす果が病気(または老病死)であるといえます。
表現を変えると、病気とは「人類存続のためのホメオスタシス」です。
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以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「がんを克服できる脳」(主婦と生活社)から引用します。
「病は気から」という言葉があります。
日本では昔から「笑いによってがんが治った」という話がよく言われます。アメリカでは「がんを攻撃する絵を描いているうちにがんが消えてしまった」といったエピソードもあって、がんでさえも“気から”で治ってしまうことはある、と多くの人は感じていることでしょう。
私も「病は気で治る」と思っています。もちろん、がんも。しかし、この言葉をどれだけの人が正確に理解できているか、はなはだ疑問です。たぶん、多くの人は“気から”の意味を文字どおりとらえて、「気持ちが大事なんだ」「もっと前向きに考えていけば、免疫力も高まって病気も治るはず!」と思っていると思います。
いわゆるポジティブ・シンキングというものですが、はたして、それで病気は治るでしょうか?
残念ながら私は治らないと思います。そんなことをするよりも、薬を飲んだり、病院で注射してもらったり、手術を受けたりするほうがはるかに病気は治るでしょう。いうまでもなく、そのほうが病に直接効くからです。
多くの人がここのところを勘違いしています。物事を前向きに考える習慣などは、もしかしたら普段の生活ではよい効果が出る可能性はあるかもしれません。しかし、病気はどうでしょうか?
一度、冷静になって考えてみてください。物事を肯定的にとらえることと、病気が治ることに因果関係はありません。ないのですから、必然的に病気が改善する理由もないのです。
身も蓋もない話ですが、病気は薬を飲むから治るのです。
ただし、ここで誤解してほしくないのは、私は薬効のみによって病気が治ると言っているわけではありません。薬を飲む行為、注射したという行為こそが「病は気から」そのものなのです。もちろん薬効がないとは言いませんが、病が治った主な原因はプラセボ効果にある、と私は思っています。
プラセボ効果とは、信頼している医師から「よく効く薬だ」と渡された丸薬を飲めば、それがただの砂糖の塊であっても病気が治ってしまう現象のことを言います。
つまり、「これを飲んだら治る」と“確信する”から治るのです。「病は気から」の“気”とは、この確信のことを言います。断じて単なるポジティブ・シンキングではない、ということを理解してください
引用終わり
…苫米地博士が書かれていることを理解するためのポイントは、「全抽象度で考え感じる」こと。つまり、物理空間を底面(bottom)とし、空(くう)を頂点(top)とする、情報空間全体で生命現象をとらえるということです。
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*「空(くう)」はこちら↓
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「病気がある」「体がある」「この世がある」というのは、機械論的自然観や実体二元論(substance dualism)に代表される西洋哲学的な見方です。もちろん「健康がある(健康である)」も。その世界観は不完全性定理の証明を機にアップデートされています。
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「『心』と『体』が別々に存在し、どこかで結びついている(専門用語でグラウンディングと表現)」という考えは今すぐ捨ててください。
「心と体」はそもそも1つであり、観察する抽象度による違いにすぎません。情報空間では体のことを心といい、物理空間では心のことを体というだけです。
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同様に、一人の人間の「生」「老」「病」「死」は、独立した概念としてではなく、「生老病死」でひとつとみるべき。そして、その個の「生老病死」は、もっと大きなつながり(縁起)の「生老病死」を構成する大切な一部分でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
そもそも「病気」とは絶対のものではありません。「健康」と合わせて、「病気」を定義しなおすことをお勧めします。ゴール側から自由に再定義してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
*参考にこちらをどうぞ↓
PMⅠ-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html
御質問ありがとうございました。
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
「老病死」から逃れた細胞(がん)が、やがては人(体全体)を死に至らしめます。もしも人が「老病死」から逃れられるようになったなら、きっと人類は滅亡してしまうでしょう
…縁起はいつも、双方向(多次元)であり、複雑で、ダイナミック。
もしも人類が「がん」を克服できたなら、人(体全体)はがんでは死ななくなります。
「がん」以外の要因(例えば老衰など)で適切な時期に「老病死」を迎える限り、人類が滅亡することはない
…と思われる方が多いと思います。しかし、それは間違い。
「がん」がなくなったなら、やがて人類は滅亡します。なぜなら、宇宙という系には必ず不完全性が入るから。
詳しくお伝えしたいのですが、ここから先は守秘義務内容。
鍵は「縁起」と「因果」をしっかり観ること。それはコーチングの重要なポイントでもあります。
-追記2―
だから、人類存続というゴール(=因)が生みだす果が病気(老病死)であるといえます
…ある看取りを縁に、「縁起」と「因果」について考えました↓
Q-204~:「縁起」と「因果」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html
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