苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:生老病死

F-168:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

  

もしも「老い」「病」に明るくあたたかい何かを感じられるのなら、それはより大きなゲシュタルトで再解釈(統合)できていることを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 このシリーズではまず「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞)を紹介しました。その中では(情報空間の底面である)物理空間に限局した視点で「老=病」という定義がなされ、「老いは克服できる」と主張されていました。anti-agingです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 次に取り上げたのが「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。以前はアプリオリを前提とする立場だった著者は、俳優 マイケル・J・フォックスとの縁により、「遺伝子は確かに私たちを規定するが、必ずしも絶対的な力ではない」「環境が変われば遺伝子の発現も変わり、脳が物理的に変化する」という立場にあらためます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは機械論的自然観や実体二元論(substance dualism)といった西洋哲学の立場から、不完全性定理や不確定性原理を経て、東洋哲学の立場に移行したということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 東洋哲学の立場とは縁起のことです。さらに突き詰めると、「『生老病死』が空(くう)だと理解した上で、生きる意味を仮(け)として見いだし、実践すること(=中観)」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 読書中、抽象度という軸を手に入れたであろう著者の思考が、底面である物理空間から解き放たれ、高次の情報空間にどんどん拡大していくのを感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、著者の関心は“幸福”へと移っていきます。もはや「老い」や「病」は戦うべき存在ではなく、“幸福”に至る重要なきっかけにさえ思えてきます。自我が拡大しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それは「anti-agingからwith-agingへの進化」と考えることができます。

 

 実例として取り上げられた俳優 マイケル・J・フォックスの生き様は、私たちに重要なことを教えてくれます。with-agingの力です。それは年を重ねるとともに抽象度の階梯をのぼっていくこと(人間形成)で手にしていく“The Power of Mind”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

  

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になった」マイケルは、パーキンソン病という難病を発症しながらも“奇跡”といえるような俳優復帰を果たしました。「悲観的な遺伝子型」を持っているはずなのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 「心と体は同じもの」であり情報です。同じものの抽象度の違いであり、そのすべてが情報です。その情報を、情報空間では心といい、底面(物理空間)では体と表現しているだけです。だから、心が元気になると、写像である体もいい状態になる

 

 それは紛れもない事実ですが、その一方で(情報空間の底面である)物理空間には物理法則という強力な秩序が働いています。「LIFESPAN」で示されているようなコントロールが実現するにしても、「生老病死」という四苦を完全に克服することはできないはずです。

 すべての生命が、確実に老い、多くは病を抱えながら、必ず死んでいくのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html

 

 では、人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

 未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』ははじまり」ともいえます。そのはじまりにある“幸福”とはどんなものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 “奇跡”のような俳優復活を成し遂げたマイケルにも、「老い」や「病」が忍び寄りました。2018年に脊髄に異常があると診断されたのです。この異常は1991年に発病したパーキンソン病とは関係のないものだったといいます。「腫瘍が脊髄を圧迫していた。手術をしなければ麻痺してしまうと言われた」と当時の状況をインタビューで語っています。

幸い手術は成功し、リハビリで歩けるようになりました。しかし、いよいよ俳優に復帰するという当日、転倒したマイケルは腕を骨折してしまいます。

 

「間違いなく人生で最悪の瞬間だった。ただ倒れてしまったんだ。キッチンの壁に寄りかかって救急車を待ちながら『まさにどん底だ』って思っていた。すべてに疑問を抱いた瞬間だった。こんな状態で明るい顔なんてできない。これにいい面も明るい面もない。後悔と痛みがあるだけだって思ったんだ」

 

パーキンソン病発症後も希望を失わなかったマイケルですが、このときばかりは楽観的な思考ができなかったそうです。きっと大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」の状態だったのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

ところが、ベッド上で1970年代のテレビ番組の再放送を見ているとき、突然、変化が訪れました。「楽観主義は感謝から生まれるものだ」とわかったそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「感謝の気持ちに立ち返ることができれば、楽観的な見方を持ち続けられる。それは受け入れることから生まれるんだ。起きたことをそのまま受け入れる。それは現状を変えようという努力ができないという意味ではない。それに起きたことを自分への罰や自己犠牲として受け入れるということでもない。起きたことを正しい場所に受け止めるということなんだ。そして生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る。そうすれば前進できる」

 

起きたことを正しい場所に受け止める

 

 前回の記事(F-167)で米上院予算員会でのマイケルのスピーチを紹介しました。その中に「パーキンソンとの戦いは勝てる戦いです。僕はその勝利のために貢献すると決めました」という表現があります。「戦い」とは、「老い」や「病」と対峙するということ。つまり、anti-agingです。当然、意識は情報空間の底面である物理空間にあります。

 

 落胆したマイケルが「楽観主義は感謝から生まれるものだ」と気づいたのは、「起きたことを正しい場所に受け止める」という姿勢(attitude)によりスコトーマが外れ、より高い抽象度で“自分”を再評価することを可能にしたからです。大乗でいう「空観(くうがん)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その上で「生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る」というのは、高い抽象度からの視点を保ったまま物理空間での“一期一会”を思い描くということ。「仮観(けかん)」です。その時のマイケルの心は、「戦い」ではなく、「貢献」の方にフォーカスしていたはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

「空」と「仮」を同時に満たす上位概念が「中観(ちゅうがん)」。

中観とは、すべての存在が「空」であるとする「空観」と、縁起の中での「仮の役割」に注目する「仮観」の2つをバランスよく維持している状態です。

 

私は、この中観こそがwith-agingを可能にすると思っています。

 

 

 最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)より引用します。

 ぜひ「老い」や「病」の先に待つ「死」の迎え方について考えてください。そして、その「死」まで見据えた上での“幸福”(あるいは、時間の流れのはじまりにある“幸福”)について思いめぐらしてください。それが今回のワークです。

 

 楽しんでもいい不安もある

 不安にはさまざまなものがありますが、その中には、「感じてもいい不安」と「感じる必要のない不安」があります。

 「感じてもいい不安」として、まず挙げられるのは、「老い」や「死」に対する不安です。

 人類はあるとき、「人は必ず老いる」「人は必ず死ぬ」「それを人間の力でコントロールすることはできない」ということに気づきました。おそらくそのときから、老いや死に対する不安が生まれたはずです。

 そうした不安に対処するために生まれたのが、宗教や哲学です。

 生きている限り、自分ではどうすることもできないことは必ずあり、不安も生じます。そして不安があるからこそ、人は人生と向き合い、思考を深めることができます。

 ですから、「老い」や「死」への不安のように、感じてもいい不安に関しては、「自分が不安を抱いている」ことをしっかり認め、無理になくそうとせず、その感情を楽しめばよいのです。

 

F-169につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



F-167:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-2「病」;with-aging

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 

 前回(F-166)の最後に「脳科学は人格を変えられるか?」から引用し、「その意味するところを考えるワーク」を行っていただきました。いかがでしたか?

 

 引用した部分は「幸福になるためにはどうしたらいいのか」。

フォックス教授は「人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけ」とした上で、1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること、2)生きるのに積極的にとりくむこと、3)今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すこと の3つを挙げていました。

 

 

 2)生きるのに積極的にとりくむ」は、シンプルに「高いモチベーション」と表現できます。コーチングを学んでいる人にとってはあたりまえのことですが、じつは、モチベーションとは原因ではなく結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そう、ゴール設定の結果。ゴールを正しく設定できたから、高いモチベーションが生じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

もっと正確に表現すると、「100%want toのゴールに向かう自然な状態が、はたからみるとモチベーションが高いように感じられる」ということ。本人にとっての“あたりまえ”が「高いモチベーション」であり、その正体はホメオスタシス(恒常性維持機能)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

パーキンソン病の診断後も事実を伏せたまま映画・TVの出演を続けていたマイケル・J・フォックスでしたが、症状が進行するにつれて俳優としての職業上のゴールを失っていきました。「絶望し、浴びるように酒を飲んだ」と後に告白しています。

 しかしながら、マイケルは違う人生の領域に新たなゴールを見つけました。そして、パーキンソン病の研究助成活動に「積極的にとりくむ」うちに元気を取り戻し、俳優としての復帰を果たしました。

 

 これは「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になった」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 もちろん、心の変化で必ず難病が治るわけではありません。しかし、傍から見ると“奇跡”と思えるような劇的な変化が実際におこることも事実。皆さんにもきっと思い当たる経験があるはずです。

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 大切なのは「心の変化」。コーチング用語でいえばブリーフが変わること。そのブリーフの変化を引き起こすための最初の重要な作業がゴール設定です。

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3)今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出す」とは、「ゴールの抽象度を上げる」と同義です。それは「心の変化」をもっと大きくかつダイナミックなものにするということ。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 前々回(F165)、情報空間と物理空間の関係を説明しました。心は情報空間にあり、体は物理空間に(心の写像として)存在します。

そして、ここが超重要なポイントなのですが、「心と体は同じもの」であり情報です。同じものの抽象度の違いであり、そのすべてが情報です。その情報を、情報空間では心といい、底面(物理空間)で体と表現しているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 では、ゴールとして新たにうみだす情報の抽象度が上がるとどうなるでしょうか?

 

 「もっと長期的な視野で人生に意義を見出す」ことがますます可能になります。

そのたびに、人は「本当は思春期以降ずっと抱えているのにスコトーマに隠れ感じられなくなっている根源的な痛み」を克服していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その根源的な痛みとは「スピリチュアルペイン」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 「スピリチュアルペイン」を克服すると、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」も解決していくはずです。「全人的苦痛(トータルペイン)」をしっかり克服し、文字どおり“トータルな幸福”を手に入れるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、ゴールに向かう過程でスピリチュアペインを克服しながら“トータルな幸福”を得る

 

 そんな心の変化を、マイケル自身が米国議会で語っています。1999年の上院予算員会でのスピーチを御紹介します。

 

 ここにいる皆さんの多くは、僕のことを、テレビや映画で御存知かと思います。でも、今日ここで語ることはセレブリティーとは何の関係もありません。僕が初めてパーキンソン病のことを明かしたとき、多くの人は驚きました。1つは、僕がまだ若いことです。

 僕が病気のことを隠していたのは、恐怖、認めたくないという気持ちがあるからでした。それに、黙ってこれを乗り越えようとも思っていました。でも、公にしたときの反響に、僕は感動し、喜びを感じ、インスピレーションを受けました。同じ病気に悩む人々が、僕を勇気づけてくれたり、自身の体験を語ってくれたりしたのです。それは、苦しみ、フラストレーション、そして希望の話でした。

 パーキンソンとの戦いは勝てる戦いです。僕はその勝利のために貢献すると決めました。セレブリティーとして僕ができることは、人々にこの問題に注目してもらい、研究のために必要とされているお金を獲得することです。

 引用終わり

 

 シンプルにまとめると、パーキンソン病発症:恐怖・否定=絶望 →公表後大反響:感動・喜び・インスピレーション=希望 →同病者との交流:病に勝利するための貢献を決意=ゴール(エンドステート;研究資金獲得)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

 ゴールに向かう過程でスピリチュアペインを克服していったマイケルは、「1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験」したはずです。そして、「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になる」という変化が起こりました。それは「マイケルにとっては“あたりまえ”」だけど「専門家にとっては“奇跡”」といえる変化。

 

じつは、パーキンソン病と診断されたとき、「2000年頃までには俳優はできなくなる」と医師に宣告されていたそうです。ところが、マイケルはそんな悲観的な予想を見事に覆しました。2010年から弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」で「神経疾患で運動機能障害を持つ弁護士」を演じ、2013~14年にはついにTVドラマの主演にも返り咲きました(「Michael J. Fox Show」)。

 

私は、フォックス教授が幸福の要素とする「1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること」は、幸福のための必要条件ではなく、結果だと思っています。ゴール設定後に未来(ゴールの世界)から流れる時間を存分に生きている結果。そして、抽象度を上げたさらなるゴールを目指しつつスピリチュアルペインを克服していく結果です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 様々な研究により、「ポジティブな感情」「笑い」と健康や幸福との相関が明らかになっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 当然です。心の元気が自然に「ポジティブな感情」「笑い」としてあらわれるのであり、そんな状態こそが健康や幸福そのものなのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

 

 そのように考えると、きっとスコトーマが外れるはず。「老い」や「病」が今までとは違って感じらませんか?

 

 もしも「老い」「病」に明るくあたたかい何かを感じられるのなら、それはより大きなゲシュタルトで再解釈(統合)できていることを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

F-168につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

マイケル・J・フォックス(Wikipediaより)

マイケル・J・フォックス&トレーシー・ポラン(妻)

エミー賞授賞式(1988年)

Wikipediaより引用

 


F-166:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

じつは、西洋哲学をベースとするはずの医学の世界でも、抽象度を上げる方向での考察がどんどんなされています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その一例として今回御紹介する書籍が「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。オックスフォード大学感情神経科学センターを率いるエレーヌ・フォックス教授が書かれています。

 

 フォックス教授が2009年に発表した論文は、「セロトニン運搬遺伝子」の型が楽観・悲観を決めることを示唆する内容でした。セロトニンは気分の安定に関わる神経伝達物質です。

つまり、もともとフォックス教授は「性格は生まれながらの遺伝子型で決まってしまう」という立場だったのです。

 

 話が少しそれますが、世界で最初に日本が経験する少子・高齢化社会に備えて、平成19年に改正医療法が施行されました。医療計画制度のもと、いわゆる4疾病5事業ごとに医療連携体制を構築することが決まりました。

平成25年度からは「5疾病5事業および在宅医療」とされています。5疾病とは「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」「精神疾患」で、5事業とは「救急医療」「災害時における医療」「へき地の医療」「周産期医療」「小児救急医療を含む小児医療」です。

その5疾病のひとつ「精神疾患」の中心がうつ病に代表される気分障害です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15236875.html

 

うつ病の本当の原因は、じつは、まだよくわかっていません。

治療の中心である薬物療法は、「モノアミン仮説」を根拠に行われています。モノアミン神経伝達物質とは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質(または神経修飾物質)の総称で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。

その「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 

 オックスフォード大学教授が注目した「セロトニン運搬遺伝子」は、セロトニンを適正に保つ働きを担っています。脳細胞とその周辺から余剰なセロトニンを再吸収する「セロトニン運搬遺伝子」には3つの型が存在するそうです。働きが活発なLL型、鈍いSS型、そしてその中間のSL型です(Data)。

 改訂版楽観性尺度(LOT-RLife Orientation Task-Revised)という心理テストで楽観度が高かった人はLL型の持ち主が多く、悲観度が高い人はSS型が多いということが明らかになり(Warrant)、「遺伝子型が楽観的か悲観的かの性格を決める」という仮説がたてられました(Claim)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 さらに研究が進み、「被験者に様々な画像を見せたとき、楽観的な画像(明るい・楽しい等)と悲観的な画像(暗い・怖い等)のどちらに最初に注意を払うか?」といったことを調べる「注意プローブテスト」等の方法により、遺伝子型と認知バイアスとの関係が明らかになっていきました。その結果は、「LL型は楽観的な画像に引き寄せられ、SS型やSL型は悲観的画像に引き寄せられる」というもの。

 研究を重ねるにつれて、フォックス教授は「セロトニン運搬遺伝子は『楽観性を生む遺伝子』である」との確信を深めたそうです。

 (認知バイアスは、RAS&スコトーマで理解することができます↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ところが、ある俳優との縁をきっかけに、教授は自説を覆すことになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その俳優とはマイケル・J・フォックス。大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the futureBTTF)」の主演俳優です。

 

俳優としてのキャリア絶頂の頃、20代後半だったマイケルはパーキンソン病を発病しました。TVドラマを降板するなど第一線からいったんは退きましたが、パーキンソン病の研究助成活動をはじめ、そのための財団も設立しました。2010年から弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」の準レギュラー(「神経疾患で運動機能障害を持つ弁護士」役!)として俳優復帰した後、2013~14年にはTVドラマの主演にも返り咲きました(「Michael J. Fox Show」)。

まさに難病をものともしないポジティブ中のポジティブ! 自他ともに認める「ザ・楽観論者」です。

 

 そんなマイケルがフォックス教授に連絡をとり、遺伝子検査や注意プローブテストを受けることになったそうです。その結果、意外な事実が判明しました。

マイケルの遺伝子型は悲観的なタイプに分類されるものだったのです。

 

 この矛盾を解決するために研究の見直しが進み、悲観的と思われていた遺伝子の型は「外界の影響を受けやすい型にすぎない」ということがわかったそうです。

具体的には「ネガティブな経験をすると悲観的になるが、ポジティブな経験をすればよりよい幸福を感じられる」ということ。それをフォックス教授は「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」と表現しています。

 

 じつは先に御紹介した改訂版楽観性尺度(LOT-R)で最も楽観度が高かった人の多くは、LL型の持ち主ではなく、SS型の保有者でした。つまり、「一般的には『LL=楽観』『SS=悲観』であるが、SSの一部は超楽観になる」ということ。

 今までの研究結果の新たな解釈(ゲシュタルト)が、マイケルとの縁をきっかけに、一気にできあがったのです。まさに閃き! これぞconnect the dots !!

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 遺伝子は確かに私たちを規定します。

 しかし、それが物理空間上の存在であることを考慮すると、「遺伝子は原因ではなく、結果である」といえるはずです。より高次の抽象度空間(情報空間)に存在する“情報”の写像であるという意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は、その“情報”とは「希望」であり「夢」だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

そして、「“情報”をゴールにすることで新たな現実をうみだせる」と確信しています(I×V=R)。マイケル・J・フォックスや彼との縁で自説をアップデートした教授のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 次回(F-166)は今回御紹介したエピソードを踏まえながら、あらためて「老い」や「病」を苫米地式コーチ&ヒーラーとして考えてみたいと思います。

 最後に、「脳科学は人格を変えられるか?」から引用します。その意味するところをぜひ考えてください。それが今回のワークですw

 

 幸福になるためにはどうしたらいいのか

 幸福を追い求めるさいに重要なその他たくさんの要素を、心理学の研究はあきらかにしてきた。人が自分をとりまく風景の意味に気づくために不可欠な、いわばレーダーの役目を果たすのがレイニーブレインとサニーブレインの回路だ。脳のこの領域のはたらきいかんで、思考は悲観的にも楽観的にもなる。

 (中略)

 もうひとつ重要な発見が、科学的な研究からもたらされている。それは、人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけだということだ。一つ目は、ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること。ふたつ目は、生きるのに積極的にとりくむこと。そして三つ目は、今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すことだ。

 (中略)

 それよりも人を幸福にするのは、自分にとって大きな意味のある何かに積極的にとりくむことだ。これこそが楽観主義者の本物の証明だ。楽観主義者とは、大きな目的に向かって没頭したり、意義ある目標に到達するために努力を重ねたりできる人々なのだ。

 

F-167につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回は、楽観や悲観と関係する遺伝子型(セロトニン運搬遺伝子のLLSSSL)を御紹介しました。

フォックス教授の書籍では触れられていませんが、じつは、日本人は欧米人に比べS型の遺伝子保有率が5割も高いそうです。

つまり、「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」が日本にはたくさんいるということ。

 よって、今シリーズのテーマは、日本人にとってはとくに重要であるといえます。

 

 

-追記2

 矛盾を解決するためのエネルギーと創造性の源は「認知的不協和」といえます。

その認知的不協和をうみだすものは「イメージと現実とのギャップ」。そのイメージを、自身の自由意志で、未来側(しかも“現状の外”)に、新たに創造するのがゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 今回のケースでは、マイケルの熱意が教授の縁起空間を動かしたとみることができます。その正体はゴール&エフィカシー(コレクティブエフィカシー)でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

私は「『熱意≒ゴール&エフィカシー=覚悟』→爆発」だと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

-関連記事-

Q-073~180804医療講演会レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

脳科学は人格を変えられるか?



F-165:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.2-2「老」;anti-aging

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 

 

 老化は1個の病気である。私はそう確信している。その病気は治療可能であり、私たちが生きているあいだに治せるようになると信じている。そうなれば、人間の健康に対する私たちの見方は根底からくつがえるだろう。

 

 

 上記文章は、米ハーバード大学医学大学院教授で老化研究の第一人者 デビッド・A・シンクレア氏の著書「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞社)からの引用です。

 前回(F-164)は、「老=病」と考える著者の主張(claim)を紹介し、その根拠といえる「老化の情報理論」と認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」の間にある“大きな隔たり”について考えていただきました。ワークとしてw

 

 では、私が感じた“大きな隔たり”についてまとめます。

 

 まず気がつくことは「『LIFESPAN』は物理空間に限定されている」ということ。

確かに“情報”という表現がでてきますが、アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)の4つの塩基で表現されるような“デジタル情報”は完全に物理次元です。

「エピゲノム」という「体内に『もう1種類の情報』として存在している“アナログ情報”」も、エピ(epi)とはいうものの、極めて物理次元に近い表現です。

 

 物理空間とは、情報量の大小という軸で宇宙をならびかえたときの「一番情報量が多くかつ物理法則という秩序が働く底面」のことです。情報量の軸を「抽象度(ちゅうしょうど)」と呼びます。

 その抽象度は、情報空間における視点の高さを表すもので、分析哲学の中の存在論における「Levels of Abstraction」という概念のこと。苫米地博士が日本語訳(造語)をされました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私たちにとっての目の前の世界は、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」です。そして、その情報空間は情報量で階層化されています。

その情報空間のうち、最も情報量が多く、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)ではっきりと感じられる空間が物理空間。もちろん、物理空間も情報空間の一部(底面)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 ちょっと表現を変えると、「物理空間(という情報空間の一部)を底面として、抽象度という軸上に階層性を持って広がっている情報空間が宇宙(の構造)である」といえます。抽象度が上がるほど情報量が減っていくのですから、宇宙は四角錐のような構造とイメージできます。

 (物理空間が四角の平面であるという意味ではありませんw

 

宇宙の構造


 

 そんな情報宇宙の底面に限定されているというのが、「LIFESPAN」に対する私の率直な感想です。

 

 シンクレア教授の「老化の情報理論」が物理空間に限定されているのに対して、苫米地英人博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」は全情報空間(宇宙)をカバーしています。底面である物理空間から頂点(T)である「空(くう)」まで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 “大きな隔たり”の前提として、文字どおり「次元が違う」ことを御理解いただけたでしょうか。それでは“隔たり”の本質に迫りましょう。

 

 突き詰めると、(私が感じた“隔たり”の)本質は「『存在→関係』か『関係→存在』かの違い」です。

 

 前者の「存在があり関係が生まれる」という見方は西洋哲学がベースになっています。

 そして、その見方は、物理空間では不確定性原理により、情報空間では不完全性定理によって、完全に否定されました。「アプリオリはなく、すべては決定的ではない」ということはすでに証明されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

(追記内で関連する過去のブログ記事を紹介します。詳細はそちらで)

 

対して、後者の「関係があり存在が生まれる」という見方は釈迦の縁起の思想をベースにしています。もちろん、「超情報場仮説(理論)」は縁起ベースです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 この「関係があり存在が生まれる」「関係が存在を生みだす」という見方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方に行き着きます。「無常」です。

 さらに、「すべてのものは他との関係性の網の中で形作られていて、普遍的な実在はない」という縁起を理解することは、先程(抽象度の軸で見たときの)情報宇宙の頂点(T)とした「空(くう)」の体得を可能にします。

空とは「なによりも情報量が少なく(なにもないに等しい)、かつ、潜在的な情報量はなによりも多い(とてつもなくある)」こと。この宇宙の見方が「空観(くうがん、くうかん)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 苫米地博士に学んでいる方々は、まずはこの空観に由っています。もちろん私もです。

 だから、「老いがある」「病がある」「老いは病である」と断言されると違和感を覚えるのです。きっとコンフォートゾーンから外れるのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 話が少し逸れますが、医師としての私にとって、「LIFESPAN」はとても面白く勉強になる本でした。ワクワクしながら読み進める間はまったく認知的不協和を感じず、読書を中断している間に違和感が生じてくるという感じでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 それは医師としてのゲシュタルトと苫米地式コーチ&ヒーラーとしてのゲシュタルトがまだまだしっかりとは統合されていないことを意味しているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

すぐに「私らしくない」とセルフトークを行い(V)、「しっかりconnectしているイメージ(I)」をビジュアライズしました(V)。もちろん、ゴールの再認識とともに。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 話を戻します。

 「超情報場仮説(理論)」を含む苫米地理論においては、老いや病はもちろんのこと、生と死さえも空(くう)です。空という意味では「老=病」という見方もできるのかもしれませんが、だからといって「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」という結論には至りません。

 

 では、どのように考えればよいのでしょうか?

 やはり「生老病死(=四苦)」は恐れるべきものなのでしょうか?

 

 じつは、西洋哲学をベースとするはずの医学の世界でも、抽象度を上げる方向での考察がどんどんなされています。次回、オックスフォード大学感情神経科学センター教授が書かれた書籍を参考にしながら考察を続けていきます。

 

F-166につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 次回取り上げる教授も、当初は「性格は生まれながらの遺伝子の型で決まる」といったアプリオリを前提とする立場だったそうです。ところが、ある俳優との縁をきっかけに自説を覆すことになりました。

その俳優とはマイケル・J・フォックス。「バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the futureBTTF)」の主演俳優です。

俳優としてのキャリア絶頂の頃、20代後半だったマイケルはパーキンソン病を発症しました。TVドラマを降板するなど第一線から退きましたが、いつも前向きなマイケルは、代表作「BTTF」トリロジーとともに今も愛され続けています。

BTTF」は私も大好きな映画。じつは過去のブログ記事で取り上げています。今回とはテーマが違いますが、遺伝情報や記憶などの“過去”との向き合い方について書いています↓

F-060BTTF

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13626536.html

 

 

-追記2

 不完全性や不確定性に関連して、思うことを下記ブログ記事にまとめています↓

 PM-06-18~:仮説13) 宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 

-追記3

「超情報場仮説(理論)」は、ワークスDVD第一弾「超情報場仮説 ~ハイパーヒーリングとゴール現実化」(ドクター苫米地ワークス)や「アインシュタイン脳を超えて -超情報場理論でポテンシャル以上の存在感を発揮する技術-」(フォレスト出版、DVD教材)で詳しく解説されています。

    苫米地英人DVDオフィシャルサイト 第一弾「超情報場仮説」

 http://maxpec.net/dvd1/index.html

    フォレスト出版HP 「アインシュタイン脳を超えて」

https://www.forestpub.co.jp/einstein/

 

 DVDは敷居が高いという方には、「認知科学への招待」(サイゾー)や「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)といった博士の書籍をお勧めします。とくに「『脳力』の使い方」は最終章がまるまる「超情報場仮説」です。

 

top_dvd1

ワークスDVD1弾「超情報場仮説」

苫米地英人博士HPより引用

http://maxpec.net/dvd1/index.html

 

 

F-164:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

 

 

 その本とは「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞社)です。米ハーバード大学医学大学院教授で老化研究の第一人者であるというデビッド・A・シンクレア氏が、「老いない体を手に入れることができる未来」を示しています。

医師としてワクワク感を楽しみながら一気に読み終えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「病」や「老」の定義には「高齢者メルクマニュアル」が引用されていました。病気とは「人口の半数未満がこうむる不調のこと」、そして老化とは「外傷・疾病・環境リスクあるいは不健康な生活習慣の選択といった要因が存在しなくても、時とともに臓器の機能が不可避的、かつ不可逆的に低下すること」です。

 (参考:WHOの健康の定義はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 そんな老化の典型的特徴として、次の9つが挙げられていました。1)栄養感知の調整不全、2)タンパク質恒常性の喪失、3)細胞間情報伝達の変化、4)幹細胞の消耗、5)テロメアの短縮、6)ミトコンドリアの機能不全、7)細胞の老化、8)ゲノムの不安定化、9)エピゲノムの変化 です。

「どれか1つに対処すれば、老化を遅らせることができる。すべてを解決すれば年をとらなくなるかもしれない」という言葉に感じられるものは「anti-aging」に対する憧憬

 大量の科学的事実(data)と「老化とは治療できる病気である」という主張(claim)をつなぐ根拠(warrant)として、「老化とはエピゲノムの喪失である」とする「老化の情報理論」が提唱されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 シンクレア教授がいう“情報”とは、アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)の4つの塩基で表現されるような“デジタル情報”だけではありません。体内に「もう1種類の情報」として存在している“アナログ情報”まで含みます。その“アナログ情報”が「エピゲノム」です。

同書では、エピゲノムとは「親から子へと受け継がれる特徴のうち、DNAの文字配列そのものが関わっていないものを指す」と説明されていました。さらに、「DNAによらないこうした仕組みを『エピジェネティクス』と呼ぶ」とあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 

 私なりにシンプルに言い換えると、「遺伝子をオンまたはオフにする“スイッチ”」がエピジェネティクス(epigenetics)。そして「オン/オフのプロセスが記録されたもの」がエピゲノム(epigenome)です。

最新の研究により、エピゲノムの長期的な働きによりゲノムの機能が変化する可能性が指摘されています。ちなみにゲノム(genome)とは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)の合成語で、「DNAのすべての遺伝情報」を意味する言葉です。

 

 シンクレア教授の「老化の情報理論」を支える「一見ばらばらに思える老化の要因が矛盾なく並び立ち、統合されるモデル」が、若さ→DNAの損傷→ゲノムの不安定化→DNAの巻きつきと遺伝子調整(つまりエピゲノム)の混乱→細胞のアイデンティティの喪失→細胞の老化→病気→死という流れ。ここでポイントとなるのが「遺伝子調整(エピゲノム)の混乱」です。

 「老化は、エピゲノムの混乱により、デジタル情報の読み出しがうまくいかなくなることでおこる」と考えるシンクレア教授は、「エピゲノムの状態を制御してデジタル情報をきちんと読み取ることができれば、老化を止めることができる」「若返りさえも可能になる」と主張しています。

 CDcompact disc)を例にすると、老化は「CD表面の傷(=エピゲノムの混乱)」に相当するものであり、「丁寧に研磨(=エピゲノムの制御)」することで、「デジタル情報を再び読み取ることができる(=若さを取り戻せる)」ということ。

読書後、「確かに『老いは治療できる病』といえる時代が到来するのかもしれない」と思いました。臨場感が上がり(V)、新たな「老=病」というイメージ(I)がリアルになったのかもしれません(R)。私の中で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

まさにAnti-aging

老いを克服した未来にあるものは自由 !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

そんなヴィジョンを体感した医師としての私は、大きな希望を感じました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

一方で、苫米地式コーチとしての私は、読書中ずっとモヤモヤ感に包まれていました。「老いは治療できる病である」と聞いて、皆さんはどのように感じますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 シンクレア教授の「老化の情報理論」と認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」の間には、間違いなく、大きな隔たりがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 最後にLIFESPAN 老いなき世界」から引用します。その“大きな隔たり”をぜひ感じてください。それが今回のワークです。

 

 老化は1個の病気である。私はそう確信している。その病気は治療可能であり、私たちが生きているあいだに治せるようになると信じている。そうなれば、人間の健康に対する私たちの見方は根底からくつがえるだろう。

 

F-164につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 そうなれば、人間の健康に対する私たちの見方は根底からくつがえるだろう

 

 「根底からくつがえる」は、より大きなゲシュタルト構築に伴っておこります。アップルの共同創設者 スティーブ・ジョブスは、その感覚を「connect the dots」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

-追記2

 もうひとつ、LIFESPAN 老いなき世界」から引用します

 

 老化細胞によるダメージのメカニズム

 老化細胞はよく「ゾンビ細胞」と表現される。いっそ死んでくくれればいいのに、死ぬのを拒んでいるからだ。(中略)

 老化細胞はたとえ数が少なくても、広い範囲にダメージを及ぼしかねない。分裂をやめているとはいえ、サイトカインという小さなタンパク質を放出し続けて炎症を起こし、免疫細胞のマクロファージを引き寄せて組織を攻撃させるのだ。慢性的な炎症は体に良くない。多発性硬化症や炎症性腸疾患、あるいは乾癬にかかっている人に訊いてみたらわかるはずだ。こうした病気は、すべてサイトカインが多すぎるために引き起こされる。炎症はまた、心臓病、糖尿病、認知症の引き金にもなる。エイジング(老化)に伴う病気の発症にインフラメーション(炎症)が中心的な役割を果たすことから、科学者はこのプロセスをよく「インフラメイジング(炎症性老化)」と呼ぶ。しかも、サイトカインは炎症の原因になるだけではない。生物界の黙示録さながらに、ほかの細胞までをもゾンビ化させる。こうなると、さらに周囲の細胞を刺激してがん化させ、それが広がるおそれさえ出てくる。

 引用終わり

 

 この文章を読みながら、私はドリームキラーを思いだしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 例えば、世界最高峰のMLBにおいても「ゾンビ細胞」のようなドリームキラーにチームが毒されたりします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10691753.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10692725.html

 

 「分裂をやめている(←思考停止し進化・向上を止めている)とはいえ、サイトカインという小さなタンパク質を放出し続けて炎症を起こし(←抽象度の低い言動や権力維持のためのパワハラ等で軋轢を生みだし)、免疫細胞のマクロファージを引き寄せて組織を攻撃させる(←情動優位のファイト・オア・フライトを誘発し組織をダメにする)のだ。

 

 私は、11年の間、“老化”と戦っていたのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

LIFESPAN



F-163:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.1「生」;好きなことだけやる

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病気である」「もはや老いを恐れる必要はない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。

読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

vol.1「生」;好きなことだけやる

 

 

 前回までのブログ記事(フリーテーマ)は、心の若さ(青春)に焦点をあて、「心の若さと体の関係」に言及する先人の言葉を紹介しました。

 F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405497.html

 

最後に御紹介したのはサミュエル・ウルマン。代表的な「青春(Youth)」の中には、「人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる」「自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる」「希望ある限り人間は若く、失望とともに老いる」という一節があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24205164.html

 

 「信念・疑念」「自信・恐怖」「希望・失望」というのは、物理的実体ではなく、情報空間上の概念です。つまり、その正体はマインドでの情報処理 すべて心次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「心の状態が体に強い影響を与える」というのは、医学的に明らかになっています。

 (↑この表現は正確ではありません。詳しくはこちら↓)

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 例えば、虐待(マルトリートメント)を受けた子どもは、脳の構造や機能に変化が生じることが明らかになっています↓

 F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

 

 さらには、心の傷(トラウマ)は脳の傷となって当人を苦しめるだけでなく、次世代にも受け継がれる「負の遺産」となってしまう可能性が指摘されています↓

 F-059~:虐待で残る「分子の傷跡」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

 

今年(2020年)、「暴力や心的外傷を経験した子どもは加齢が早い」という米ハーバード大学の研究結果が報道されました(The Guardian2020810日配信)。

記事によると、染色体の末端部を保護するテロメアの短縮やメチル基のDNAへの蓄積といった“老化マーカー”を測定したところ、暴力や心的外傷を経験した子どもは実年齢よりも数カ月から数年は“老化”が進行しているという事実(data)が明らかになったそうです。

「暴力は物理空間、心的外傷は情報空間が主」という違いはありますが、いずれにせよそれらは心身双方に傷をつけてしまいます。そして、その傷は情動優位の不安定な精神状態を招きます(warrant)。

よって、ウルマンの「悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させる元凶である」という主張(claim)は証明されたといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 医師である私にとって、この事実はとても重たいものです。医療・介護の現場は老病死の臨場感が高く、その結果「悩みや疑い・不安や恐怖・失望」が顕在化しやすいからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 大脳辺縁系優位の動物的な状態(ファイト・オア・フライト)に陥ると、“いのちの現場”ではますます「悩みや疑い・不安や恐怖・失望」が増幅します。そうなると関わる者たちの“老化”はますます進行してしまうはず。悪循環です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だからこそ私は、苫米地式コーチとして、医療・介護の現場にコーチングをひろげようと取り組み、教育の現場にコーチングを届けようと試みています。「悩みや疑い・不安や恐怖・失望」とは、緩和医療(緩和ケア)でいうスピリチュアルペインの一部(低位の抽象度次元への写像)だと思えるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

そのスピリチュアルペインは、思春期にはすでに始まっています。大人になるにつれスコトーマに隠れてしまうだけで、本当は誰もが潜在的に(根源的に)抱えているはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

先月末(202010月)、日本政府は令和2年版自殺対策白書を閣議決定しました。

その白書には、全世代で減少しているのに、唯一10代だけは自殺者が増加している事実が示されています。

厚生労働省HP>令和2年版自殺対策白書

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2020.html

 

さらには、15~39歳の各年代の死因は自殺が最多で、がんなどの病気や不慮の事故を上回っていました。15~34歳で比較した世界保健機関(WHO)の資料によると、先進国で死因1位が自殺なのは日本だけ。世界的に見ても「若年層の自殺が深刻化している非常事態(異常事態)」といえそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20078326.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11298916.html

 

 医療・介護現場はもちろん、教育現場も、切実に“希望”を必要としています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 この重要なケース(問題、課題)に対する私のプラン(解決)が「コーチング」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 コーチングを学ぶと、ゴールとして生きる意味を見いだし、未来の結果として“今”を生きることができるようになります。もちろん100%want toで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 100%want toで生きる

 

 それは自殺対策になるだけではありません。

最新の研究を踏まえると、「自分で決めたゴールに向かって好きなことだけやる」という生き方は、若さの秘訣であり、理想的なエイジングを可能にするはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 

 そんな話をすると、必ず「好きなことだけで生きていければ苦労はしない」「誰かが我慢をしなければ社会は成り立たない」といった反論をいただきます。皆さんはいかがですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23677460.html

 

 本当にそうでしょうか? 誰かにそう思わされているだけなのではないでしょうか?

 (私の再反論は別の機会にw。参考としてこの記事をどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス)から引用します。

ぜひ「“生きる”とはどういうことか?」思いめぐらせながら読んでください。

引用文の最後に、苫米地博士が「生きること」をシンプルに定義されています。

 

ルール18 好きなことだけ一生懸命にやる

 ここで言いたいことは、前にも少し触れた「have to」ではなく「want to」なことだけをやるべきだということです。「have to」は誰かに仕掛けられている可能性が高いので、やってはいけません。

 本来、人は絶対に自由です。「やらなけらばならない」ことなどなく、「やりたいこと」だけがあるはずなのです。しかし、「やりたくないけれどやらなければならないこと」があるかのように、誰かに思わされてしまうことがあるのです。

 例えば、仕事上で「この日までに製品を納入しなければならない」というものがあったとします。しかし、それは取引先の都合とか、会社にとっての入金の都合といったものであって、その製品をその日までに納入したからといって、あなたに何らかのメリット・デメリットがあるわけではありません。あなたは、取引先や会社に無理やり「やらなければならない」と思わされてしまっているだけなのです。

 その証拠に、納期が遅れたところで命まで奪われたり、地球存亡の危機に陥ったりするようなことはありません。多少、入金が遅くなるとか、売上が若干減少するなどということはあっても、それを補う方法もいくつもあるものなのです。そうでなければ、経営自体が常に綱渡りになってしまいます。

 誰でも自分の好きなことは、誰かに強制されなくても勝手に自ら進んでやってしまうものです。「努力はしない」の項で見たように、好きなことをせっせとやっているだけで、努力はしていないのに人一倍の成果が出てしまうものなのです。

 嫌なことを無理にやるとIQが思いっきり下がるので、作業の効率も著しく下がります。それどころか、嫌なことをどうすればやらずに済ませられるかという方向にIQが高まるため、サボろうとする癖までついてしまいます。

 ただし、ここで言う「一生懸命」という言葉を誤解しないようにしてほしいと思います。「一生懸命」といいますと、日本語の語感としては「必死に」とか「頑張って」というようなニュアンスがどうしても含まれてしまいます。それでは最悪な状態になってしまいます。

 ここでいう「一生懸命」は「努力しない」の項で見たのと同じで、「傍から見ると一生懸命やっているように見えるが、本人は好きなことを自然にやっているだけ」という状態を示します。必死にやるのではなく、好きだから夢中になってやってしまうという状態です。

 また、ここで「夢中」という言葉を使いましたが、これも注意が必要です。「無我夢中」という言葉があるので、「夢中でやる」というと意識しないでやってしまうことを指しがちです。

 しかし、自然にやりながらも意識には上げてやらなければいけないのです。漫然とやるのではなく、しっかりと意識に上げながらやるのです。

 例えば、一生懸命に呼吸をしているという人は、一部の危機的状況を除いては、あまりいません。自然に呼吸をしているはずです。ただし、この自然な呼吸は、通常はほとんど意識に上げていないでしょう。無意識にやっているのが普通です。ですが、「1分間、息を止めてみる」の項で見たように、呼吸も意識に上げることが非常に大事なのです。

 

 自然にやるのだが、無意識ではなく意識に上げてやるというのは、ちょっと複雑で簡単ではないかもしれません。学校で先生に「この問題、わかる人は手を上げて」と言われて、「ようし、わかったから手を上げるぞ。えいや!」と上げるのは「一生懸命」やってしまっています。「手を上げて」と言われて、「わかった!」と思うか思わないかのうちに反射的に上げてしまうのは、「夢中で」やってしまっています。

 勝手に手が動いているのだが、その動いている手をしっかりと意識に上げているというのが理想なのです。

 「意識する」と「意識に上げる」は違います。「夢中で」やっているけれど、夢中でやっていることをしっかりと意識に上げている。要は、リアリティを上げて、常にそれをコントロールするということです。それが生きているということなのです。

 

 (F-164につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 コーチングを学ぶと、ゴールとして生きる意味を見いだし、未来の結果として“今”を生きることができるようになります。もちろん100%want to

 

 コーチングの知識とスキルこそ“希望”です。

 “いのち”に関わるすべての人々に、コーチングという福音が届くことを願っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11301259.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11386276.html

 

 

-追記2

 ウルマンの「悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させる元凶である」という主張(claim)は証明されたといえます

 

 と本文中に書きましたが、これは△です。因果関係を考えると、情動(悩み・疑い・不安・恐怖・失望)は結果であり、因ではないから。“元凶”は別のところにあります。

このシリーズの最後で再度考察します。

 

 

-追記3

 「夢中」に関連して、こちらのブログ記事もどうぞ↓

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44



Q-066:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

 

前回(Q-065)、「『すべては決定的ではない』という事実は、西洋哲学(医学)から東洋哲学(医学)へのパラダイムの転換を求めている」と書きました。そして、「そのパラダイムシフトの鍵となるものは医療現場にすでに広がりつつあり、『超高齢化社会』における医療の重要なポイントである」とも。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

その“鍵”とは「抽象度」です。

 

 

抽象度とは、情報空間における視点の高さを表すもので、分析哲学の中の存在論における「Levels of Abstraction」という概念の日本語訳です(日本語訳の際に「抽象度」と造語されたのは苫米地博士)。

「抽象度が上がる」ほど具体的な情報は減り、より抽象的になっていきます(ただし、上位に上るほど潜在的な情報量は多くなる)。反対に「抽象度が下がる」ほど情報量が増え、より具体的となっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 情報空間とは、「人が認識する世界のすべて」です。

私たちは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)および言語という六つの情報入力経路(=モーダルチャンネル これも苫米地博士の造語)により得られた情報を処理して、「世界」を認識しています。

私たちにとって目の前の世界とは、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 その「情報空間」のうち、五感ではっきりと感じられる世界のことを特別に「物理空間」と呼びます。物理空間には物理法則という共通のルールが存在します。それは「制約」や「秩序」と言い表すこともできます。さらには「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」と考えることもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

つまり、「物理空間(という情報空間の一部)を底面として、抽象度という軸上に階層性をもって広がっている情報空間」が宇宙の構造なのです。抽象度が上がるほど情報量が減っていくのですから、宇宙は四角錐のような構造とイメージできます。

(物理空間が四角の平面であるという意味ではありません)

 

 

宇宙の構造

 

 

 生命(現象)は、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。

 

 しっかりイメージしていただくために、PM-01-16(超情報場仮説-6)でも御紹介した認知科学者 苫米地博士の著書(「人間は『心が折れる』からこそ価値がある」PHP)から再度引用いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 

引用開始

言葉で表現しようとすると、「何となく、レストランとわかる」としかいえませんが、「超情報場」でレストランを認識しているからこそ、物理空間における「レストラン」の存在を認識できるのではないかと考えたのです。

 抽象度の次元を上げていけばいくほど、圧倒的に情報処理が効率化されます。抽象度の高い次元から抽象度の低い次元を見れば、多くの一見ランダムに見える情報を整合的に判断できます。

 たとえば、私たちは平面に描かれたイラストを見ただけでも、それが何かを判断できます。三次元の世界を知っていて圧倒的に多くの情報量を持っているので、二次元のイラストを見ても何であるか想像がつきます。

 我々は三次元の「ボール」を知っていますから、平面の丸い形を見ても、「ボールではないか」と立体物をイメージできます。しかし、もし二次元しか知らない人がいたとしたら、平面の丸い形から、とてもではありませんが立体のボールは想像できないのではないでしょうか。

 同じように、次元の高い「超情報場」で「レストラン」という認識ができあがっている人間だからこそ、物理空間の多種多様なレストランを見て、「ああ、これはレストランだ」と認識できるのではないかと理論化されるのです

引用終わり

 

 

 この引用文中の例えを利用すると、生命(現象)という「三次元のボール」が、イメージ上二次元の平面で表される「物理空間(という情報空間の底面)」を通過することが、「生老病死(人生)」であるといえます

 

平面上をボールが上から下に向かって通過する(横切る)様子をイメージしてください。

 

 

平面に「三次元のボール」の下端が触れた瞬間が「生命の誕生」

通過するたびにだんだん大きくなることが「成長」

半分を過ぎだんだんと小さくなることが「老化(老衰)」

(その過程であらわれる変化が病)

「三次元のボール」の上端が平面から離れた瞬間が「死」

です。 

 

 

 引用文のレストランの例と同じように、「次元の高い『超情報場』で『生老病死(人生)』という認識ができあがっている人間だからこそ、物理空間の多種多様な生き様や死に様を見て、『ああ、これは人生だ』と認識できるのではないかと理論化できる」ことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

Q-067につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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F-040:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」中編

 

 2018516日に、昭和を代表する歌手 西城秀樹さんが亡くなられました。63歳という若さでした。

 

 「ヒデキ」と聞くと、私が思いだすのは「YOUNG MAN」です。さわやかに歌いながら踊る姿をよくまねたものです。

 

 当時の記憶を思いだしながら、「YOUNG MAN」の歌詞を読みあげてみました。すると、サビの部分に少し気になるところがありました。

 

 

 素晴らしい YMCA YMCA

 憂鬱など吹き飛ばして 君も元気だせよ

 素晴らしい YMCA YMCA 

 若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ

 

 

「今の若者たちは『なんでもできる』という言葉を素直に受け入れるのだろうか?」という視点で、前回(F-038)の記事を書きました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10256356.html

 

 

 歌詞をイメージすることは、コーチングで重要視するセルフトークの実践といえます。セルフトークにより、ゴール側のコンフォートゾーンやイメージ(ビジョン)を強化することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

よって、どのような歌を好むかは、人生を創造する上でとても重要な要素となります。

 ちなみに、この件(くだり)を書いている今、私の頭の中に流れている歌は「アンパンマンのマーチ」です(笑)。作者のやなせたかしさんの思いがあふれるすばらしい歌詞について、いつか取り上げたいと思います。

 

「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ」をセルフトークとして考えると、少し注意が必要になります。

 

「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ」という言葉の裏に、「老いていくとやりたいことはできなくなっていく」というエフィカシーを下げるネガティブなメッセージが潜んでいるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 

 やりたいことがなんでもできるのは、本当に“若いうち”だけなのでしょうか?

 

 

私の答えは、半分はYes、半分はNoです。

 

今回はYesの理由について、医療・介護現場が抱える課題を紹介しながら考察します。

課題とは、「転倒・転落予防のために高齢者に何もさせない問題」です。

 

 

「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」の反対は、「老いていくとやりたくても 徐々にできなくなるさ ♪」といった感じでしょうか。

 

 人間の物理空間でのピークは20代前半です。

 自覚はしていなくても、20代後半から静かに老いは進行していきます。「老眼」はその代表で、社会的にはバリバリ活躍している40代にして「老」の烙印が押されてしまいます。

 (細かいことをいうと、もっともっと早い段階から老いは始まっています)

 

 では、ここで問題です。直感で答えてください。

 

 

 Q20歳の時点での片足立ちの能力を100とした場合、60歳では? 80歳では?

 

 

 皆さん、どのくらいだと思いますか?

 答えは過去のブログ記事に記してあります。ぜひ確認してください。きっとビックリされますよ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 ふだんは老いの変化はスコトーマに隠れ、なかなか認識できません。

しかし、気がつかないうちに、私たちの身体機能は確実に低下していきます。歩きなれたはずの道で転ぶようになり、家の中での動作にも支障がでてくるようになります。

いわゆるADLActivities of Daily Living、日常生活動作)が徐々に低下していくのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 さらに年をとっていくと、老いの変化に次々と病が重なるようになります。例えば、徐々に足の筋力が衰えていたところに骨折や肺炎がおこり、“寝たきり”の状態やそれに近い状態になってしまうという感じです。

 もちろんそうならないようにリハビリなどの医療があるのですが、どんなに頑張ったとしても、残念ながら、老いは確実に進行していきます。年々病にかかりやすく(治りにくく)なっていきます。

 

 病院や介護施設には、生活動作に介助を必要とする方々がたくさんいらっしゃいます。しっかりされているようでも、ちょっとしたことで転倒してしまったり、ベッドから転落してしまいます。

 

 転倒・転落の防止を目的とするならば、何もせず(させず)じっとしていてもらうことが一番です。しかし、それでは下肢筋力などの身体機能がますます低下してしまいますし、精神機能にも悪影響が生じます(認知機能低下など)。

 その一方で、自立を促すほど転倒・転落の危険は増します。太ももの付け根を骨折してしまえば(大腿骨頸部骨折)、車椅子生活となってしまう可能性がグンと高まります。

 

 転倒は怖いが、動かないとますます転倒しやすくなる

転倒予防にどんなに取り組んでも、老いは確実に進行していく

何もしない(させない)方がよいかもしれないが、何もしないとますます衰えていく

 

 これが医療・介護現場が抱えるジレンマです。

 

 残念ですが、年をとるごとに確実に身体機能は衰えていきます。

よって、「老いていくとやりたくても 徐々にできなくなるさ ♪」と現実をしっかりと受け入れつつ、「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ 」と次世代の背中をやさしく押してあげられるように生きることが望ましいのではないでしょうか。

 

 私たちが存在する(と感じる)物理空間には物理的制約が働いています。1日生きると、1日分残された生命時間(寿命)は短くなり、その分身体が死に向かって老いていきます。

 

 若いうちは無限にあるように感じられる時間がじつは有限であること、そしてその時間制約の中で体力や身体機能は衰える一方であることを知ったとき、「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」という歌詞は、「若くてもやりたいこと以外 やってる場合じゃないのさ ♪」という叫びに変わります。

 

 そんなメッセージを、コーチングや苫米地理論とともに、若者に伝え続けたいと思っています。

 

 

 次回(F-042)は、このような生き方を“超越”します。お楽しみに。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「若くてもやりたいこと以外 やってる場合じゃないのさ ♪」をNHK的に表現すると、「ボーッと生きてんじゃねぇよ!」になります(笑)。

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-06生老病死の四苦とスコトーマ

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

生老病死の四苦とスコトーマ

 

 生まれたものは必ず老い、病み、そして死んでいきます。

 

その四つ、「生」「老」「病」「死」を根源的な苦しみとし、その苦しみからの解放を求めてはじまったのが仏教です。

 

 釈迦族の王子として生まれた釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、成長するにつれ物思いにふけるようになりました。案じた父の計らいにより城外で散策を行うと、東の門外で老人に、南の門外で病人に、西の門外で死人に遭遇しました。

「老いることは苦しみである。病になることも苦しみである。死ぬことも苦しみである。そして、それらの苦のはじまりとして、そもそもこの世に生まれることが苦しみである」ということに気づいた釈迦は、北の門外で修行僧と出会い、出家を決意しました。

これが「四門出遊」の逸話です。

 

この根源的な四つの苦がよりリアルに感じられるのが、医療・介護の現場です。病や老い、死といったものが身近で、スコトーマが外れやすいからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

医療・介護に縁のない人たちは、無意識下で「健康」がコンフォートゾーンになっています。その結果、時間の経過による物理空間での「老病死」に向かう変化がスコトーマに隠れてしまい、なかなか認識することができません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

このブログを読んでくださっている皆さんも、その変化にはあまり気づいていないはずです。ここで問題をだしますので、直感で答えてください。

 

私たち人間が歩くとき、両側の足が地面に接しているのは歩行周期の40%で、じつは半分以上の60%が片足立ちです(右足30%、左足30%)。片足立ちでも転倒しないのは、中殿筋などの筋肉が働きバランスを維持しているからです。

この片足立ちの能力は、残念ながら、年齢とともに確実に低下していきます。

 

では、問題です。20才時の片足立ち能力を100とすると、60才の時点での片足立ち能力はどのくらいでしょうか?

 

私は外来診療時によくこの質問をさせていただきます。対象者は主に高齢者です。皆さんが自身の人生を振り返りながら答えてくださりますが、その答えはほとんどが50%前後です。

 

全国からコーチとコーチングに興味のある方々が集まる「コーチングサミット」という大きなイベントがあります。その第2回(2016年開催)の基調講演を担当させていただいた際にもこの質問を行いました。サミット参加者は3040代が中心で、20代も多くみられました。そのサミット参加者の答えは「6080%の間」が圧倒的多数を占めました。

 

20才時を100とした場合の60才時の片足立ち能力です。どのくらいだと思いましたか?

 

答えは「20才時の20%」です。

なんと1/5なのです。さらに80才になると「20才時の5%」で1/20です。

 

私たちは、年々、確実に転びやすくなっていきます。気がつかないのは、その変化がスコトーマに隠れているからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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