Q-067:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.4;生命(現象)と病の関係

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.4:生命(現象)と病の関係

 

 前回(Q-066)、抽象度を軸とした宇宙の構造について説明しました。すべては情報(情報空間)で、その底面を特別に物理空間と呼びます。

 生命(現象)も情報であり、全抽象度次元(階層)にまたがって存在しています。その生命(現象)が、写像として物理空間(という情報空間の底面)にあらわれている最初を「生」と呼び、最後を「死」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 では、その生命(現象)と病の関係はどのように考えればよいでしょうか?

 

 

前々回(Q-065)のおわり(追記)に記してあるのですが、苫米地式コーチング(&ヒーリング)は西洋哲学と東洋哲学を包摂した立場をとります。

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その理論的バックボーンである「超情報場仮説(理論)」では、「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」とし、物理的身体を情報の写像とみます。病は相対的な存在であり、物理空間上での自己表現です(もちろん健康も自己表現です)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

違う表現をすると「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

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 苫米地式では、病を絶対的な存在とはみなしません。そればかりか否定的なニュアンスでとらえることもしません。中観の立場をとるからです。

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ネガティブな情動は容易に「ファイト・オア・フライト」を引き起こします。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

情動が発火した状態では抽象度とともにIQが下がるため、病を「空(くう)なるもの」とみることも、「高い抽象度次元での情報処理の写像」とみなすことも困難になってしまいます。

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苫米地博士は「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)の中で、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害化するための「情動を消し去る三つの方法」を記されています。

その方法とは、1)高い抽象度で考える、2)イヤな出来事の記憶に「うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい」という情動感覚を結びつける、3)脳を自己発火させる、です。

 詳細はぜひ書籍で確認していただきたいのですが、その実行のための強力な方法としてコーチングがとても有効です。

 

 先程、「苫米地式では、病を絶対的な存在とみなさず、否定的なニュアンスでとらえることもしない」と書きました。それは不完全性が働くからであり、すべて縁起であるからともいえるのですが、「だから、すべてを受け入れ諦めろ」というわけではありません。

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 むしろ反対で、しっかり因果を観て、積極的に書き換えることを促します。なぜなら、ゴールがあるからです。

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 そして、そのゴールを達成するために健康(の領域でのゴール実現)が必要で、時間の源流となる「病を克服した未来」を先に創造することが重要だからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 車で例えると、「いつもと違う振動」や「聞きなれない音」をきっかけに点検と修理を行うことで事故を未然に防ぐことができます。同様に、“病”をきっかけに「情報空間のバグ」や「(その写像としての)身体のバグ」をちゃんと点検(止観&診察)し、しっかりと修理(書き換え&治療)することでゴール達成のためのバリアを克服し望む未来を手に入れることができます。

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 「病は何らかの機能・役割である」というのはそういう意味です。

 反対にいうと、「病すら機能・役割に変えてしまう」ために、「止められてもやりたい(だけど、このままでは叶わない)ゴールが必要」だといえます。

 

 健康とはゴール設定の結果です。

そして、病とはゴール実現のために自我を書き換える大切な縁起です。

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(いい言い方ではありませんが、「病はゴールを“現状の外”にするもの」とも表現できます。ベートーヴェンが「第九」を書き上げた“奇跡”は、難聴と肝硬変という“現状の外”への挑戦が生みだしたエネルギーと創造力の結実なのかもしれません)

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 「情報空間のバグ」や「何らかの機能・役割」である病を「より高次の抽象度次元(場)で書き換えていく」という感覚を御理解いただけたでしょうか。

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 最後にもう一言。

人はみな自由意志でゴールを設定(更新)することができます。そして、エネルギーと創造性をさらに発揮し、結果として“病”を克服し、“健康”になることができます。

 

 それが苫米地理論を学び、コーチングを実践することで、医師としての私がたどり着いた結論です。

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 (Q-068につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 

 「情報空間のバグの点検」は「ゴールの再評価」ともいえます。ゴールが間違っていなくても、様々な要因でダイナミックにバグが生まれてしまいます。例えば、「want toがいつの間にかhave toに変わっている」もその一つです。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

そういう意味でも「止観」の「一度ちゃんと止まって、しっかり観る」という習慣(ハビット)はとても重要です。観る時のポイントについては後述します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

「(情報空間のバグの写像としての)身体のバグの点検と修理」は医療の役目です。私は苫米地式のマスターヒーラーであるとともに医師でもあります。密教の世界からはじまり、西洋医学・医療を経由し、苫米地情報場ワールドへと学び進んできましたが、「物理抽象度に対しては物理抽象度でしっかり働きかけるべき」という思いは揺らぎません。

「物理次元での医療と並行して働きかけるものが苫米地式」だと私は認識しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854577.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031387.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

 」とは、「物理次元でのへの働きかけ(医療)」と「情報次元でのへの働きかけ(苫米地式)」が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものだと思っています。

 

 

イヤな気持ちを消す技術(青)