F-372:義を見て為さざるは、勇無きなり
<vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編->
最近、医療法人を経営されている理事長(医師)と面談する機会がありました。理事長のブリーフシステム(Belief System、BS)を観察している間に浮かんできたのが…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
義を見て為さざるは、勇無きなり
…この論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察します。
vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html
vol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html
vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html
vol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35508655.html
vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html
vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編-
エフィカシーは、「脳内報酬>リスク」に過ぎない勇気とは、まったくの別物。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
コーチング用語を用いてあらわすと…
エフィカシー =CZのレベル =ホメオスタシス・フィードバックの強度
*「CZ:Comfort Zone」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
*「ホメオスタシス(Homeostasis)」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
これまで確認してきたとおり、「義を見て為さざるは、勇無きなり」という言葉は、権力者(既得権益)が人々の自由を奪い取り、意のままに動かし支配するための仕掛けです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
「義を見て為さざるは、勇無きなり」に代表されるような言語束縛が、人々のマインドにのしかかり、社会システムにはびこり、本来の無限の可能性を感じられなくしています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
そんな言語束縛は、「バイオパワー」として機能し、お互いを縛り合う力にもなっています。現代社会は「人類総洗脳社会」です。
F-061~:バイオパワー(生権力)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html
洗脳とは、「人を変性意識状態にして情報の書き換えを行い、洗脳者の望む選択肢に導く」こと。
*「変性意識状態」についてはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html
そんな洗脳は、特殊なものでも非日常的なことでもなく、生活のあらゆる場面に潜んでいます。その代表が「テレビ」。だから「テレビは見てはいけない」↓
F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは…?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html
大切なのは「これは洗脳(手法)だな」と気づくことです。そのために、まずは洗脳について知り(=知識を得る=ゲシュタルト化)、その上で常にモニタリングを行い続けることが重要です。
F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html
モニタリング中に“洗脳”の可能性に気づいたなら、次に行うのは論理的考察。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html
その際のポイントは、「ブリーフシステムをいったん止める」こと。それはこれまでの重要度で考えないということであり、主観を排して客観に徹するということ。もっとシンプルにいうと、抽象度を上げることです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA、p100)より引用します。
Kindle版はこちら↓
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脳の呪縛を解く方法 eBook : 苫米地英人: 本
論理によるバイオパワーなら覆せる
先だって、私の家人がクルマで高速道路の追い越し車線を走っていて、パトカーに捕まりました。理由は、追い越し車線を連続走行した、というものでした。
違反の根拠になっている道交法第20条には、こうあります。
第3章 第20条
車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。
これだけのことで、居丈高の警官に違反切符を切られたわけです。
嫌がらせとしか思えませんが、知り合いに聞くと、追い越し車線の連続走行で捕まるドライバーが最近増えていると話していました。私は「警官の小遣いが足りなくなっているんだな」と思いましたが、ここではこれ以上の突っ込みはやめておきましょう。
私たちは、道交法を詳しく知っているわけではありません。教習所が教えてくれるのはあくまでケーススタディであり、ドライバー歴35年の私だって、一度も条文に目を通したことはありません。
私は、家人があまりにも不愉快な目に遭わされたことを聞いて、この件を不服として裁判を起こし、最高裁まで徹底的に争ってやろうかと思いました。走行車線が込み合っているときに、危険を避けるために追い越し車線を連続走行したからといって、交通の安全性が損なわれるわけではありません。いちいち込み合った走行車線に戻らなくてはならないというルールのほうが、よほど安全を軽視しているはずです。
道交法の総則には、こう記されています。
第1章
総則
(目的)
第1条 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。
総則というのは、法律の全体像を表す決まりごとで、憲法の前文に当たる重要な条文です。ここには、危険防止、安全と円滑化を図ること、障害の防止が法律の目的であると明記してあります。徹底的に争えば、これなら裁判に勝てる可能性は十分にあるでしょう。
法律は、絶対的なものではありません。目的に照らし合わせて、変化していくものです。なぜかといえば、社会には法律よりも上位に位置づけられるものがあるからです。
それは何かというと、私たちが社会の中で期待される何らかの言語、ということができるでしょう。法律が先に生まれて社会が後からできるわけではありませんから、法律が社会にそぐわなければ、改正したり廃止したりすればいいわけです。
その意味で、私たちを束縛する宇宙は、国会議員と内閣法制局がつくり上げた言語宇宙かもしれません。しかし、私たちが本当に聞くべきなのは、彼らがつくった道交法の条文ではなく、もっとユニバーサルな最適化された、人間の尊厳や基本的人権を規定する文法としての言語宇宙です。
しかも、私たちが従っているのは、その言語宇宙に対する臨場感でもありません。罪刑法定主義で法律に刑罰が書いてあり、その刑罰に臨場感を感じて、私たちが法律に従っているわけではないからです。
では、私たちが何に臨場感を感じて従っているのかといえば、それは「見られているかもしれない」と感じる「内なる眼」でしょう。
つまりこれもバイオパワーなのです。
秘密保護法を改正したり廃止したりするのは容易ではないかもしれませんが、それが私たちを永遠に縛るということは考えられません。
なぜなら、いくら安全保障上の問題から秘密を守る必要があるといっても、それは論理です。論理が生むバイオパワーは、新たな論理によっていくらでも覆すことができます。論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」がそれをいつまでも許すはずがないからです。
引用終わり(このつづきはとても重要です。下記ブログ記事で引用しています↓)
F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32922467.html
論理が生むバイオパワーは、新たな論理によっていくらでも覆すことができます。論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」がそれをいつまでも許すはずがないからです
…「義を見て為さざるは、勇無きなり」に代表されるような言語束縛から自由になるために必要なのは…
論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」
では、その「内なる眼」を覚醒させるためにはどうすればよいのでしょうか?
(F-373につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
モニタリング中に“洗脳”の可能性に気づいたなら、次に行うのは論理的考察。
その際のポイントは、「ブリーフシステムをいったん止める」こと。それはこれまでの重要度で考えないということであり、主観を排して客観に徹するということ。もっとシンプルにいうと、抽象度を上げることです
…「抽象度を上げて、客観に徹する」をハビット&アティテュードにすると、コーチングそのものがさらにうまくできるようになります。なぜ?
L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
そう、コーチングは主観ではなく客観 だから。
詳しくは苫米地博士の講義をまとめたこちらで↓
F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html
-追記2-
医師として働くようになって、もう30年近く経過しています。
その間の医療技術の進歩は目を見張るものがありますが、一方でとくにここ数年はバイオパワーも強力になっています。そのバイオパワーは、医療倫理の劣化、あるいは崩壊と言うべき事態を招いています。「『内なる眼』を失っている」といえる事態を。
F-365:経営判断ってなんだ?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html
そんな中、今秋(2024年9月)、「私たちは売りたくない!」(方丈社)という本が出版されました。切実な訴えの底流には「義を見て為さざるは、勇無きなり」という強い思いがあるはず。この場合の「義」は、「義憤」に通じる「義」です。
S-03-20:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.4-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21747934.html
時空を超えた抽象度の高い「義」を、私は「私たちは売りたくない!」の中に感じました。希望とともに。
L-154:2021年11月医療系研修会
-09;「明日への希望」から生まれる“幸福”の好循環
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33904272.html
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Amazon.co.jp:
私たちは売りたくない! “危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭
eBook : チームK: 本
-告知1-
今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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