苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:止観

L-180202206月医療・介護研修会 -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 

 

 あなたは何のために働いていますか?

 なぜ働き続けるのですか?

 生きる理由とは?

 

 この問いに対する答えが、きっと自分自身の「豊かさ(well-being)」を定義していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 ところで、「豊かさ(well-being)」は「健康(Health)」の定義でもあることをご存じでしょうか?

 

 1998年にWHO(世界保健機関)の執行理事会で採択された健康の定義はこうです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 

WHO 健康の定義

 

 

 私はこの健康の定義を肯定しているわけではありませんが、「physical」に限定することなく、「mental」「spiritual」「social」にまで“拡張”していることは素晴らしいと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 スコトーマに隠れがちな“より高次の抽象度次元”をしっかり捉えているから(lock on)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

physical」と「mental」「spiritual」「social」は、そもそも抽象度が違います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「physical」が情報空間の底面である物理空間上の身体の評価であるのに対して、「mental」は情報空間の心の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もちろん、体(物理)と心(情報)は同じもの。

同じものの抽象度の違いに過ぎないのですが、意識は情報量が多い下位の抽象度次元に向いてしまいがちです。例えば、「うつ」という心の状態(←情報次元)の話が、セロトニンやそのセロトニンを増やす薬(←物理次元)のことばかりになってしまうなど。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 体(物理)と心(情報)は決して別々のものではなく、「体(物理)と心(情報)」でひとつ。物理空間の体と情報空間にひろがる心すべてが“自分”の正体だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その“自分”は縁起のつながりのことでもあります。それが「social」という言葉の意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「spiritual」についてはこちらをどうぞ↓

 Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

 抽象度が上がり、思考が自由になると、ますますスコトーマを外しやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

そのような意識状態を保ち続けると、“自分”を「身体(physical)」「心(mental)」「縁起のつながり(social)」としっかり観ることができるようになり、認識できないはずの“現状の外”にゴールを設定できようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ゴールを設定して実現に向けて行動し、さらなるゴールを見つけ行動する

 

 そんな挑戦の日々を楽しみながら生きていると、自然にスピリチュアルペインを克服していきます。「生きる意味」を体得し、「死ぬ理由」を理解するから。すると、ますます「豊か(well-being)」になっていきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

 スピリチュアルペインとは、「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」のこと。その解決にコーチングが役立ちます。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 そう、「みんな疲れて、イライラしている」を克服し、「豊かさ(well-being)」を実現するために取り組むべきなのはゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

ゴールが「豊かさ(well-being)」のはじまりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 とはいっても、ゴールを設定することは簡単ではありませんよね。「ゴールがなかなか見つけられない」というときは、苫米地博士が教えてくださる「『幻覚』を見破り『付加価値』を生み出すヒント」を参考にしてください。

 

以下、博士の著書「苫米地英人の金持ち脳 ~捨てることから幸せは始まる~」(徳間書店、p43)より引用します。Feel

 

 

「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

情報を「止観」し、名前のあるものを排除する

 「付加価値」の生み出し方の要領は、現在を完全に否定できなければならない。そして、壊さなければならない。壊さなければ、堀江氏と同じ道を突き進むしかないのである。

 そして、欲しいものであれ、行きたい国であれ、やりたいことであれ、すべて純粋に自分の中から出てきたものだけが「付加価値」ということができる。私が常々いっているhave toでなくwant toでなければいけないということである。

 人から強要されてやらなければならないことをしたとしても何もならない。

 独自の発想で、本当に自分が欲しいものを実現したとき、初めて「付加価値」といえるのである。

 さらに、「幻覚」を壊さなければ、本当の金持ちにはなれないといったが、どうやって「幻覚」を壊したらいいのか-。また、それが「幻覚」なのかどうやって見破るのかという問題がある。

 まず、水が飲みたいとか、単純にのどが乾いたという生理的窮乏であれば、それを満たすだけのためにお金持ちになる必要はないし、これは「幻覚」ではない。

 だが、自分の目の前にCMなり、情報がきたとき、なぜ、この情報は来たのかということを、吟味しなければならないCMなら、「誰がどういう意図でつくって、私に見せたのか」を考えなければならないのである。それを「止観」という。文字通り、止めて観ることである。

 今風に、脳科学的にいえば、左脳を抑えて、右脳で観るということになる。左脳は、外から入った知識の集合体を認識するが、右脳は、ありのままを観て認識する。

 であるから、「付加価値」は右脳でつくられるといっていい。左脳的なものは、過去のものに積み重ねられた「付加価値」だからである。それは奴隷の「付加価値」ともいえる。

 次に、言語が介在したら、怪しいと思っていい。つまり、欲しいものに名前がついていたとしたら、疑ってかからなければならないということである。「付加価値」は、新しく生み出されるものだから、名前などついてはいない。言葉が出てきたら怪しいと覚えておいてほしい。

 だから、欲しいものの名前をすべて紙に書けた人は、完全に洗脳されている。書いたものは、すべて外から入ってきたもので新しいものではない。あるものを生み出していくということは、最初は漠然としていて、それがあとから形をつくっていく。そして名前はあとから生まれるのである。

 引用終わり

 

L-181につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 今風に、脳科学的にいえば、左脳を抑えて、右脳で観るということになる。左脳は、外から入った知識の集合体を認識するが、右脳は、ありのままを観て認識する

 

 さりげなく書かれていますが、「左脳を抑えて、右脳で観る」は、苫米地式の秘伝中の秘伝です。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

Q-303~:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424263.html

 

苫米地英人の金持ち脳

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Q-392コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

A:ゴールのポイントは1)現状の外、2)心から望む、3)バランスホイール +4)自分中心を捨て去る の4つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

4)自分中心を捨て去る」は、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再販)のstep.6に詳しくまとめられています。

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

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 “自分”とは、関係性の結び目のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その“自分”の中心を“捨て去る”とは、「自分のことは後回しで他人を優先する」というような「自」と「他」を分けた視点の話ではなく、「自」の定義そのものを拡張していくということです。「家族を“自分”のように思う」「現代社会の問題を“自分事”として考える」「遥か未来まで“自分”と感じられる」というように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その本質は「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 よって、「さらなるゴール設定」を繰り返すと、自ずと抽象度は上がっていきます。抽象度が上がる →“自分”の定義が拡大 →利他的 です。

 L-06220209… -02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する一人ひとり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 

その「結果として利他的」がコーチングの感覚。

バラだんでの苫米地博士の講義と重ねると、「w1からw2へ移行」する間に、結果として「関数p(←自我のこと)」が書き換わる=利他的 という感じです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

ところで、コーチング実践中に忘れてはならない大切なポイントがあります。それは「ゴールを達成すること』自体が目的ではない」ということ。

F-354:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.6HealingCoaching the worldw1w2…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34702391.html

 

ゴール達成自体が目的化してしまうと、きっと幸せから遠ざかります。なぜ?

 

 

 その理由を“体感”を伴って理解できていることが重要です。

 今回は苫米地博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研プラス)より2回に分けて引用します。この機会にじっくりと考えてみてください。もちろん気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 では、まずはこちらから(p40)。

 

 

止観瞑想

 第一章でも書きましたが、瞑想とは心静かに、自分自身と自分の周りの世界、そして全宇宙を見つめることを言います。これを「止観」と言います。止観とは天台智顗の「摩訶止観」という言葉から来ていますが、読んで字のごとく「止めて観る」ということです。何を止めるのかと言えば「煩悩」とか「雑念」のようなものです。これらをとりあえず脇に置いておいて(捨てなくてもいいのです!)、素直な気持ちになって自分や周りを見つめます。固定観念のようなものをとりあえず一回ははずしてみるという感じです。

 止観瞑想は気持ちをリラックスさせないとできません。リラックスするためには「般若心経」を唱えたり、写経したりするのも効果があると思います。

 禅にしても、念仏や題目を唱えることにしても、そもそもは瞑想の方法論として出てきたものです。禅は「無念無想」のような止観の「止」のほうを重視しているのに対して、念仏や題目は自分や周りを観る「観」のほうを重視しているという違いがありますが(どちらもリラックスすることに重点を置いているとも言えます)、本来は両方を同時に行って初めて、しっかりとした瞑想ができるのです。

 このときに、頭でわかっているだけではなく、体感を伴っていないと本当の意味で自分や周りを理解したことにはなりません。

 例えば「空」について理屈でわかっていても、体感を伴っていないと実践ができないのです。お腹が痛いと思ったとき、「腹痛も“空”だから」と頭で理解しても痛みは消えません。ですが、本当に体感を伴って「空」を実践すると、痛みを感じなくなるのです。

 腹痛や頭痛は物理的なもので難しいという人でも、精神的な悩みとか心の苦しみといったものは、比較的容易に実践することができます。「般若心経」を利用した止観瞑想も、この精神的な悩みや苦しみを取り除くために行うのが効果的なのです。

 引用終わり

 

 

止観とは天台智顗の「摩訶止観」という言葉から来ていますが、読んで字のごとく「止めて観る」ということです。何を止めるのかと言えば「煩悩」とか「雑念」のようなものです

 

ゴール達成自体が目的化すると、次第に煩悩に囚われていきます。

 

 なぜなら、ゴール達成とは、抽象度を軸とした場合の情報空間の底面での話だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 煩悩に囚われる

 

それは「空(くう)」が抜けてしまった状態であり、争いや差別を引き起こしかねない危険な状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 だから「煩悩を止めて観る」。

 煩悩を止めるから正しく観ることができ(w1)、正しく観るからこそゴールを達成しながら(w2)、さらなる高抽象度次元にひろがる新たな世界を感じることができます(w3w4…)。

そんな心の状態が「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 多くの人は「何らかの結果」に対して「幸せ」か「不幸せ」かを判断します。例えば「ゴールを達成したから幸せ」「達成できなかったから不幸せ」というように。

 S-04-11~5:本当の幸せを感じられない理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23170992.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23234058.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23309832.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23368649.html

 

 ところが、幸せを結果に求めてしまうと、その幸せは不確実なものになってしまいます。この世(物理空間)もあの世(情報空間)も不完全性が働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 では、幸せを何に求めればいいのでしょう?

 どうすれば幸せが継続するのでしょうか?

 

 以下、「超訳 般若心経」(p188)より再引用します。

 

 

「幸せ」とはゴールに向かう選択をすることである

 では、「幸せ」とは何か。それは、「到達すべきゴールを設定し、それに向かうためのベストの選択をすること」です。ゴールに向かう選択をすること自体が「幸せ」なのです。

 「でも、その結果、不幸な目に遭うかもしれません」

 そう思う人は、まだ、結果論に囚われてしまっています。それではいつまで経っても幸せにはなれませんし、幸せだと感じたとしても、単なる偶然であって、次の瞬間には不幸を感じてしまうかもしれません。

 あなたが到達すべきゴールは、まずは、あなたが「幸せだ」(うれしい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい の五つのポジティブ感情)を感じるものを設定しましょう。どんなゴールでそうした感情を得られるかは、シミュレーションしてみればいいでしょう。こうすれば、あなたが行う選択は必ず「幸せ」を感じるための選択になります。そして、この選択自体が「幸せ」に向かう行為ですから、まさにそれ自体で「幸せ」を感じることができるはずです。

 これなら、偶然に頼ることなく、「幸せ」をつかむことができることでしょう。

 引用終わり

 

 

 ゴールに向かう選択をすること自体が「幸せ」

 

 心の底から「幸せ」を感じながらゴールに向かっていると、「結果として利他的」はどんどん加速していきます。すると、まわりはますます「幸せ」になっていくでしょう。

 

 「幸せ」が拡散していく

 

 それがコーチングに秘められた力です。

 F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -01;抽象度&超情報場理論

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25618957.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

その“自分”の中心を捨て去るとは、「自分のことは後回しで他人を優先する」というような「自」と「他」を分けた視点の話ではなく、「自」の定義そのものを拡張していくということです

 

 例えば、「私意(自分本位の考え)」「思い込み」「自己主張」「我の強さ」などは少ない方がいいという考え(ブリーフ)は、社会に仕掛けられている典型的な“洗脳”の結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 クリアでない方はこちらをどうぞ↓

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 

-追記2

 「幸せ」について、コーチ兼ヒーラーとして考察しました↓

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-295~6:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.2~3;次世代リーダーの要件>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html

Q-348:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.5;走りながら考えるのは「〇〇〇〇」、その時気をつけるのは「〇〇」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32598346.html

 

一生幸福になる 超訳 般若心経

 


F-343:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.8(最終回);プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうなケース」編>

 

 コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。

 時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去は一切関係ない!

 

 先日(2024226日)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓

 今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024年2月26日) (youtube.com)

 

 その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。

 

 vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html

 vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html

 vol.6;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編2-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33989164.html

 vol.7;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうにないケース」編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34042823.html

 vol.8;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうなケース」編

 

 

ゴール設定によって新しい宇宙(w1)を創造するためには、過去の記憶でつくられた現状(Status QuoSQ)という“殻(w0)”を壊さなければなりません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

“殻(w0)”を壊してゴールを現状の外に設定するために、まずはその“殻(w0)”をしっかり把握する必要があります。それがコーチングにおけるプロファイリング。

 Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html

 

 プロファイリングのポイントはいくつかありますが、私がとくに重視しているのはかたさ“です。我欲の強さと言ってもいいかもしれません。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

具体的には、「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」と「“殻(w0)”を壊せそうなケース」に分類しています。前回(F-342/vol.7)は「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に行うことについてまとめました。

このシリーズの最終回である今回は、「“殻(w0)”を壊せそう」と分析した後に行うことについてまとめます。

 

 ところで、前々回(F-341/vol.6)、マズローの「自己実現理論(欲求段階説)」について紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

自己実現理論(欲求段階説)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

このマズローの階層を上がっていくことが進化・成長であるとされています。その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ところが、下から数えて5層目の「自己実現(Self-actualization)」の段階でも、まだまだ十分とはいえません。「自己実現」だからです。

 L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 

 「自己にこだわる」ことを我欲と呼びます。仏教的にいうと煩悩です。

 煩悩=我欲をコントロ-ル(=克己)できないままであれば、本当の自分を生きているとはいえません。その理由はクリアですか?

 F-052:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。私たちの無意識の選択には、必ず他人の意見や社会の価値観がすり込まれています。「私は“本当の私”ではない」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前回(F-342/vol.7)取り上げた「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」とは、スコトーマに隠れたままの“本当の私”を感じることができない状態のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

  

その場合、コーチとしての私は、どんどんゴール設定していくように導きます。ゴール(らしきものでもOK)が設定できたら、「共感覚」「プライミング」「トリガー&アンカー」などをフル活用!

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 ゴールに向かいながら無我夢中になり、そして実際にゴールを達成していくプロセスは、きっと充実していて、とても幸せに感じられるでしょう。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 しかしながら、その段階の幸せは、まだまだ本物の幸せとはいえません。

 

 本当の自分を生き、本物の幸せを実現するためには、煩悩=我欲を克服しなければなりません。それは外から与えられた情報から自由になり、“自分という殻(w0)”の外側に出て、シンの自由意思を手に入れるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

その上で、高いレベルの思考をし、“自分”を拡張・拡大していくのです。それが“自分中心を捨て去る”ということ。コーチングのコアであるゴール設定の、大切なポイントであり、重要な機能です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それゆえ、本物のコーチング(Authentic Coaching)では、「止観」と「抽象度を高める」ことを重要視します。

「止観」において、止めるものは煩悩=我欲、観るものはゴールです。

F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 

ディベート的にいうと、「観る」とは、抽象度を高めてゴールを達成するための課題を見つけ(case-side)、解決すること(plan-side)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 絶対に解決不可能だと思える問題でも、煩悩=我欲を止め、抽象度を上げて思考すると、けっこう解決するもの。そうですよね?

 

 そうやって抽象度を上げ続けていると、“自分”がさらに拡張・拡大し、やがて「空(くう)」が感じられるようになります。その上で、あえて機能・役割に注視するのが「仮(け)」。

 「空」と「仮」をバランスよく維持している状態が「中(ちゅう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その「中」を「無意識と意識の境界で一部だけは意識して、一部だけは無意識にする」ことが、「“殻(w0)”を壊せそう」と分析した後に行うこと

 Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p16)より引用します。コーチングのベースにあり、苫米地理論の基礎でもある「空仮中」について、しっかり感じてください。Feel

 

 

超瞑想のベースは「空の思想」 ~物理空間と情報空間の関係~
 あなたが暮らすこの世界や、あなた自身を、自由自在に書き換える方法が「超瞑想」です。

 超瞑想は、仏教で伝えられてきた「空」の思想がベースになっています。超瞑想について語る前に、「空」について考えてみましょう。

 空は釈迦が説いた思想です。釈迦はちょうど2600年前に菩提樹の下で、この世界が空であることを悟り、その教えを広めました。

 空というと、多くの人は「空っぽ」をイメージするかもしれません。でも、実際はその逆です。

 空とはこの世界のすべての事象を包み込んだ概念です。

 空は、ありとあらゆるものが詰まっている状態。しかも、そのありとあらゆるものが、ダイナミックに、常に変化しながら存在している状態を言います。

 

 空について説いている般若心経に「不生不滅」「不増不減」という言葉が出てきます。これは、「生まれるとか滅びるとか、増えるとか増えないとか、そういうことはこの世には一切ない」という意味です。

 今この瞬間に、あらゆるものが存在しているのです。

 「あらゆるもの」には「無」さえも含まれています。

 つまり、「有」や「無」を超え、「有」も「無」もみな包み込んでいるのが空なのです。

 言うなれば、空は「超存在」であり「超有」「超無」の世界なのです。

 

 しかも、空に包まれているこの世界のすべては、すべてが互いに何らかの関係性を持っています

 この宇宙に存在するすべての事象で、独立しているものは1つもないということです。これを「縁起」といいます。

 

 そして、その縁起の中心にあるのが、私たち一人ひとりの心なのです

 

 私たちは、誰もが自分を起点にして始まる宇宙を1つずつ持っている-。

 空とはまさにそのことを言っているのです。

 

 ところが、「すべてのものは空である」というと、人によっては「人生はどうせ空なのだから何をやっても同じ」「生きていても死んでいても同じなら、生きることは虚しい」という虚無主義(ニヒリズム)に陥ってしまう人がいます。でもそれは、空の思想を正しく理解していない証拠です。

 正しく空が理解できれば、

 「苦しいこと、嫌なことがあっても、すべては空だから、何とでもできる」

 「自分自身も空なのだから、いつでも好きな自分になれる」

 と考えられるようになります。

 

 この世界のすべての存在をダイナミックかつ多次元的にとらえ、それらすべての関係の中心に自分の心があり、自分の心がすべての存在、すべての事象を生み出していると考えることが、「空」の真髄なのです。

 空だからこそ、私たちはその気になれば自分や世界をどんなふうにでも書き換えることができるのです。

 そして、そのもっとも優れた方法が「超瞑想」です。

 

 この空の思想は、機能脳科学や量子論をはじめとした最先端の科学にも通じている、人類史上の偉大なる発見のひとつです。

 ただ、「どんなふうにでも書き換えることができる」といっても、物理法則を無視して何かを変えることはできません。

 たとえば、今、この本を読んでいるあなたの目の前に、突然金の延べ棒を生じさせることはできません。なぜならば、何の因果関係もなく、突然ある物体がこの世界に現れることは、物理法則に反しているからです。もし物理法則を無視して物体をこの世界に現出させることができるという人がいたら、その人はとんでもない嘘つきか、幻を見ているだけであり、信じるに足りないオカルトです。

 

 超瞑想とは、自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまうことです。それはオカルトとはまったく次元の異なる、科学的ともいえる行為です。

 

 ちなみに、日本で瞑想は、静かに座って思索を巡らせることといった程度にしか理解されていません。それとは一線を画すため本書では瞑想を「超瞑想」と名付けています。

 引用終わり

 

 

 この世界のすべての存在をダイナミックかつ多次元的にとらえ、それらすべての関係の中心に自分の心があり、自分の心がすべての存在、すべての事象を生み出していると考えることが、「空」の真髄

 

 これが苫米地式プロファイリング×ゴール設定の真髄であるはず。

 

 そして、「自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ことが、苫米地理論をベースとしたコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 今回参考にした「『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!」(宝島社)は200912月に発売されています。

 その後、苫米地博士の「プロファイリング」は、DVD教材(フォレスト出版)の中で開示されています。守秘義務契約があるため内容をお伝えすることはできませんが、今や苫米地式の「プロファイリング」は“宇宙創造レベル”にまで進化しています。

 下記HPで「全体像を把握し、ゲシュタルトをつくる」ことができます。ぜひ御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *「マインド・プロファイリング 他人の脳と心を透視し、思い通りに操作する方法」↓

 マインド・プロファイリング (forestpub.co.jp)

 

 *「マインド・プロファイリングⅡ -Everlasting Influence-」↓

 マインド・プロファイリングII (forestpub.co.jp)

 

 *「マインド・プロファイリングⅢ ~宇宙超越洗脳・5次元絶対他力~」↓

 マインド・プロファイリングⅢ~宇宙超越洗脳・5次元絶対他力~ (forestpub.co.jp)

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

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セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html

Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

Q-359~:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428035.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 

超瞑想法

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F-342:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.7;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうにないケース」編>

 

 コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。

 時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去は一切関係ない!

 

 先日(2024226日)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓

 今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024226) (youtube.com)

 

 その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。

 

 vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html

 vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html

 vol.6;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編2-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33989164.html

 vol.7;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうにないケース」編

 

 

 最初(F-336/vol.1)にお伝えしたとおり、ゴール設定によって新しい宇宙(w1)を創造するためには、過去の記憶でつくられた現状(Status QuoSQ)という“殻(w0)”を壊さなければなりません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

“殻(w0)”を壊してゴールを現状の外に設定するために、まずはその“殻(w0)”をしっかり把握する必要があります。それがコーチングにおけるプロファイリング。

 Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html

 

 プロファイリングのポイントはいろいろありますが、私がとくに重視しているのはかたさ“です。我欲の強さと言ってもいいかもしれません。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

具体的には、「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」と「“殻(w0)”を壊せそうなケース」に分類しています。

 今回は「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に行うことをまとめます。

 

 

 「“殻(w0)”を壊せそうにない」というクライアントさんに対して、私がまず心がけるのは「気楽にゴール設定をサポートする」こと。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 「“殻(w0)”を壊せそうにない」場合のゴール設定のコツは、難しく考えずにとにかくたくさん設定してみること。コーチもクライアントも“気楽”に取り組むことです。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「止められてもやりたいゴールが見つからない」という人は、他人が勧めるものでも、世間で流行っていることでもいいので、とにかく選択肢を作ってみてください。間違いなく現状の中にゴールを設定することになりますが、まずは動くことが重要!

トライアル&エラーを繰り返しながらスコトーマを外していくイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールっぽいものが見つかったなら、そのゴールが実現した未来(世界)をイメージしてみましょう。「やりたいことが多すぎて決められない」という場合は、その「やりたい」を実現した未来を一つひとつイメージしてください。気楽にw

 

 ゴールを達成した未来を疑似体験し、どのゴール体験が自分にとって一番心地よかったか? うれしかったか? 楽しかったか? と比較していきます。

そうすることで、なりたい自分の姿=ゴールの世界を見つけられるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地博士がよく話される「新入社員の頃に社長秘書と仲良くなり、社長外出中に社長室に入れてもらい、社長の気分で椅子に座った」というエピソードのように、ゴールを達成した自分に関するあらゆるイメージや感覚を体験して、その自分になりきりましょう。

それは「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)をつくる」という大切なプロセスになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール側のCZの臨場感が上がるほど、何の変哲もないこれまでどおりの日常生活の中に、次々とゴール達成のヒントを見つけるはず。きっと新たなゴールも見つけるでしょう。

 RASが変化し、スコトーマがどんどん外れていくからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

 このシリーズのテーマは「次世代プロファイリング×ゴール設定」ですが、せっかくなので「ゴール達成」のポイントも記しておきます。「“殻(w0)”を壊せそうにない」クライアントさん用です。

 

 そのポイントは2つ。「モチベーションの維持」と「ゴールに向かい続ける意識状態の維持」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 まずは、先ほどと同じように、ゴールが実現した未来(世界)をイメージします。

 次に、五感をフルに使うことで、その未来(世界)の臨場感を強化していきます。臨場感を強化するために用いるのが

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 「共感覚」です。

 共感覚とは、「ある感覚を別の感覚に置き換えてみる」こと。視覚(映像)を聴覚(音)に、聴覚を嗅覚(におい)に、嗅覚を触覚(手触り等)に、触覚を味覚(味)に といった感じで、ランダムにどんどん置き換えていきます。

 L-111~220218… -13~14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 先ほどの苫米地博士のエピソードでいうと、社長の椅子の座り心地を、味とか色とか音とかにおいで感じていく感じ。すると、社長という概念の臨場感が上がり、理解が深まっていきます。ゲシュタルトができるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 共感覚を使ってなりたい自分の姿=ゴールの世界をゲシュタルト化できたら、次はそのゲシュタルトに強烈な情動の記憶(うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい)を貼りつけていきます。

 Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはvol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29942186.html

 

 すると、プライミングが働きます。

プライミングとは、「先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受け、特定の行動が促進または抑制される」こと。いわゆる報酬系(reward system)のことであり、洗脳技術の一種でもあります。

 Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

 

 このプライミングをしっかり働かせることが、「モチベーションを維持」の秘訣です。

 Q-356:休みの日なのに気持ちがvol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33233344.html

 

 最後は「ゴールに向かい続ける意識状態の維持」について。このときに利用するのは「アンカー&トリガー」です。

 「アンカー(anchor)」とは船の錨のことで、無意識の中に保管されている特定の記憶や意識状態のこと。「トリガー(trigger)」とは銃の引き金のことで、アンカーを無意識下から意識上に引っ張り出すきっかけのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 先ほどの共感覚と強烈な情動記憶でつくったゲシュタルトが瞬時によみがえるような自己暗示と考えるとわかりやすいでしょうか。

例えば、朝起きて鏡に映る自分の姿を見たら、ゴールを達成した未来(世界)や自分の姿を思い浮かべるように訓練します。すると、鏡を見るだけで強烈な情動を伴ったゴール側のCZを体感できるようになります。それが「アンカー&トリガー」による自己催眠です。

F-177:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-2;幸福はさらに深い自己催眠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25175860.html

 

 

以上、プロファイリングにより「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に、コーチとしてクライアントさんに働きかけることについてまとめました。

 

私の場合ですが、知識の伝授はチュータリングの時間に行っています。コーチング・セッションは実践のみ。働きかけは主に非言語です。

Q-222:チュータリング・コースでも自身のゴール設定についてアドバイスは頂けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27505564.html

 

 非言語で行う働きかけとは、簡単にいうと「抽象度を上げる」こと。

 それは「我欲から離れる」ことと同義ですが、苫米地博士は必ずしも煩悩を捨てろとは仰いません。「ほどほどにコントロールしてね」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その理解と実践はとても大事。いつも楽しく、かつ自然であり続けるために、ぜひとも抑えたいポイントです。

以下、苫米地博士の著書「洗脳力」(アスコム、p37)より引用します。しっかり理解し、意識に上げながら、日々実践し続けてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

この視点があれば、欲望を捨てる必要はない

 「自分以外の人の幸せを願おう」などと言いますと、「我欲とか煩悩を捨て去って、お釈迦様みたいな悟りの境地に到達せよとでも言うんですか」と思われる方もいるかもしれません。ですが、そうではありません。「我欲とか煩悩とか捨てよ」とはお釈迦様も言ってはいません。そもそも我欲、煩悩を完全に捨て去ってしまったら食欲や性欲も捨てることになりますから、人は飢え死にしてしまって生きてはいけませんし、子どもをつくれませんから人類という種の保存もできません。あっという間に人類滅亡です。お釈迦様が言っているのは「我欲、煩悩はほどほどにね」ということです。もってもいいけれどほどほどにして、自分でしっかりとコントロールしなさいというわけです。

 我欲や煩悩をコントロールするのも、「私」という殻から抜け出ないと難しくなります。自分自身から抜け出して自分自身を一つ高いステージから俯瞰で見る。自分を客観視するというのも自分自身を高い抽象度から俯瞰で見るためのいい方法の一つでしょう。

 これもあとでくわしく説明しますし、トレーニング法も詳述しますが、我欲や煩悩をコントロールする方法には二つあります。一つは先ほどから述べている「抽象度を上げる」ということ。もう一つは「止観」という方法です。これらは別々のものではなく、一つのセットと考えてください。抽象度を上げる説明はすでにしましたので、ここでは「止観」について簡単に説明しましょう。

 「止観」とは、法然、栄西、道元、日蓮、親鸞、一遍などの、日本仏教各宗派の開祖を輩出した、最澄、比叡山延暦寺の日本天台宗の源である中国天台宗の高祖、天台智顗(538~597)の書物、『摩訶止観』による用語ですが、ここでは読んで字のごとく「止めて」「観る」ことと理解してもらえればOKです。

 そういわれても「何を止める」のか、「何をどう観るのか」わからないかもしれません。まず「止める」ものですが、「我欲・煩悩」と本書では理解してください。心を落ち着けて、とりあえず我欲、煩悩を脇に置いてみる。なくす必要はありませんが、とにかく一度離れてみるのです。そして「観る」のほうは考えている対象、自分なら自分、悩みなら悩み、課題なら課題です。問題は「どう観るか」ですが「観る」で大事なのは、「抽象度を上げて観る」ということです。

 「私」を観ようとするなら、「私」よりも抽象度の高い視点で観てみる。「恋愛の悩み」ならそこから一つ抽象度の高い視点で観るのです。これができると問題自体を高い次元で観ることができますから解決策も見えやすくなり、しかも対症療法ではなく根本的な解決策が見つかりやすくなります。

 引用終わり

 

F-343につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ゴールを達成した自分に関するあらゆるイメージや感覚を体験して、その自分になりきるようにしましょう。それは「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)をつくる」という大切なプロセスになります

 

 さらに時間の感覚も追加すると、ゴール側のCZの臨場感がさらに高まります。

 具体的には、時間軸上を自由自在に動き回っている様子をイメージしたり、カレンダーが高速でめくれていく様子を想像したり、時計がものすごいスピードでぐるぐる回っている様子をビジュアライズしたり

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 本格的に取り組みたい方には、IQと抽象度を上げる「タイムライン・トレーニング」をお勧めします。苫米地博士のDVD教材「『ダヴィンチ脳』能力開発プログラム」や「苫米地英人ライブ『自由』」(ともにフォレスト出版)を御確認ください。

 

 *「ダヴィンチ脳」能力開発プログラム↓

 「ダヴィンチ脳」能力開発プログラム (forestpub.co.jp)

 

 *苫米地英人ライブ 「自由」↓

 苫米地ライブ「自由」~IQを高め、新発想を生み出す超思考法~ (forestpub.co.jp)

 

 

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-関連記事-

F-267:「Classic」 前編;トリガー&アンカー+ゲシュタルトwith時間の流れ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30112410.html

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html

Q-238~:気楽に生きたいのですが

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418094.html

Q-289:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 

 

洗脳力

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L-07520211月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

 

答えはゴール設定(再設定)!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトを未来側から新たにつくり上げることがコーチング。そのコア中のコアがゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するからこそ、これまでスコトーマに隠れ認識することさえできなかった“呪縛”を断ち切ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールのポイントの中でも、私自身がいつも意識に上げているのが「2)自分中心を捨てる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29377330.html

 

2)自分中心を捨てる」ために、まずは「大脳辺縁系での思考停止」を防ぎ、その上で「前頭前野での自動思考」を停止(止観)し、さらに大きな思考を行っていく

 

 その過程で、自と他の境界があいまいに感じられ、すべてが一体であるような感覚になっていきます。まるで「自分」が縁起空間中にひろがっていく感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げるから心から望むゴールを見つけることができ、抽象度を上げるから自分中心を捨てることができ、抽象度を上げるから現状の外に飛びだすことができます。

 

 鍵は抽象度のコントロール!

 もちろん、コーチングの実践自体が「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ための取り組みになりますが、「抽象度を上げる」こと自体を独立したゴールのカテゴリとすることをお勧めします(バランスホイール)。「抽象度を上げる」ことを常に「意識に上げる」ために。

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 今回は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ためのワークを紹介します。

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再販)に沿って、ポイントを簡潔にまとめていきます。

詳しくは同書の第3章「『2次元人』から『5次元人』へ 抽象度を上げるトマベチ流・7種のトレーニング」をお読みください。

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 苫米地博士は「空間も時間も無限に広がる宇宙にまで抽象度を上げ、それでもなお臨場感が得られるなら、あなたは『5次元人』です」と書かれています。

 ポイントは「ただ抽象度を上げるだけではなく、臨場感を保つこと」。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

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 では、順番に確認していきましょう。

 

 準備運動① 逆腹式呼吸

 心身を思い切りリラックスさせて、物理空間の縛りから自らを解き放ちます

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 準備運動② 自分の得意なモーダルチャンネルを見つけよう

 内部表現の書き換えは、自分の得意なモーダルチャンネルと抽象度で行うのがコツです。

 モーダルチャンネルとは情報入力経路のこと。具体的には視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感+言語(+数学)のことです

 Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

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 ステップ1;自分は五感のどれが鋭いか? -モーダルチャンネルを見つける

 ステップ2;現実の物から抽象度を上げながら、どこまでその物の実体を感じていられるか

 

 準備運動③ 自分を中心とする世界に、整合的な地図をつくろう

 地図は自分の宇宙の中に散在している知識・知能を縦横無尽に結び付けてつくりあげます。自分を中心とするネットワークを整合性のある状態にしておくことで、そのネットワークを構成する情報を自由自在に操ることが可能になります

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 これらの準備運動をしっかり行うだけで、すでに情報の操作能力は格段に高まっているはず。次は「抽象度を上げるトレーニング」です。

 

 抽象度アップトレーニング① 過去の情動を利用する方法

 過去に経験した出来事から情動-うれしい、楽しい、気持ちいい、痛い、悲しい、苦しいなど-を引っ張りだして、その臨場感を強化しつつ、感覚的な言葉に記述しなおすトレーニングです

 

 ステップ1;過去の思い出から喜怒哀楽の情動を甦らせて体感を引っぱりだす

 ステップ2;体感を少しずつ強化する

 ステップ3;芸術家になった気分で、体感や色や絵、音、触感などで表現する

 

 このトレーニングを実践すると、次第に世界が立体的に見えてきます。立体的とは、「内部表現という抽象空間に住んでいることが実感され、ひとつ上の視点から世の中を見ることができる」という意味です。

 

 抽象度アップトレーニング② 縁起に働きかける方法

 内部表現の書き換えとは、「縁起に働きかける」ことでもあります。縁起とは内部表現におけるすべての関係性のこと。苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千」世界へのアクセスが、内部表現の書き換え=縁起への働きかけを可能にします

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 ステップ1;物はどうやっていまここにやってきたのかを、想像まじりに考えてみる

 ステップ2;物の歴史に感情を結び付ける

 ステップ3;体感を強化し、それを色や絵、音、触感などで表現する

 ステップ4;複数の物を同時に感じる

 

 

 さらに「新・福音書」では、上級者向けとして、「IQを上げるトレーニング」が提示されています。なぜIQの高さが求められるのかというと、「内部表現を書き換えるなど、抽象空間で情報操作をする際には、無意識のうちに全体像を身体的に感じて、複数のことを同時進行で考えながら、瞬時に自分オリジナルの考えを導き出すことが必要」だから。

 では、トレーニングに進みましょう。

 

 上級者向けIQトレーニング 自然界に「概念のヒエラルキー」を構築する

 何かひとつ整合的な世界を選び、抽象度を上げながら「概念のヒエラルキー」を構築していきます。例えば、相関関係がわかるように描きだした系図のようなものをつくります。博士のおススメは「自然界」です

 

 ステップ1;目に入るものひとつひとつの抽象度を上げていく

 ステップ2;各抽象度で横に概念を広げる

 ステップ3;連想したものについて、抽象度を上げていく

 ステップ4;“網の目世界”を動かす

 

 

 ここまで「抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング」を紹介しました。

 かつての私も含むほとんどの人は、意識が物理空間に囚われ、自分が束縛されていることに気がついていません。

 少し抽象度が上がると、束縛に気づきながら、その束縛から逃げられないジレンマに陥ります。

 さらに抽象度が上がり、IQも高くなってくると、束縛から解放されて自由になれます。以前は感じられなかったもの、例えば「本当になりたい自分」「叶えたい夢」「真の幸せ」がわかると同時に、自分を取り巻く世界観そのものが大きく変貌していきます。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

ただし、苫米地博士は「最後まで自分を縛り続けるものがある」「それが物理空間に居座って影響を与え続ける」と警告されています。何でしょうか?

 

 答えは「煩悩」です。

では、なぜ煩悩が「最後まで居座る」のでしょうか?

 

 そう、「ホメオスタシスが働く」から。無意識は「自我と信じているもの」を壊すことを強烈に嫌がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 世界中の経営者に影響を与えたピーター.F.ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker1909~2005年)は、「創造的破壊」という表現を多用していました。その「創造」と「破壊」はワンセット。

F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 ゴール設定(想像)後しっかり思考しながら「創造」を行い、同時に、「破壊」を嫌がる思考=煩悩をしっかりと止める

 

「創造」(I)の臨場感が「破壊」を上回ったとき(I×V)、ホメオスタシスが「創造」のために働き、一気にゴールが現実化していきます(I×V=R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だからこそ、「止観」のトレーニングが重要になります。

以下、「新・福音書」より引用します(p142~)。ぜひ「止観」をマスターし、日々実践ください。

 

 

 煩悩をコントロールするトレーニング「止観」

 「止観」とは?

 

 「止観」の「止」は、煩悩を制御すること。拡大解釈をすると中国禅になります。その中国禅では、座禅を組んで「喝!」とやる、あのイメージが強調され過ぎているせいか、あたかも煩悩をはじめ雑念のすべてを消すことが「止」であると誤解されがちです。

 でも、それでは気絶するなどして何も考えられなくなった人しか、理想的な悟りの境地に達することができないことになります。

 もし、煩悩を「止める」ことを「捨てる」という意味だと思っている人がいたら、それは大きな間違いです。壁に向かって9年座禅を組んだと伝えられる達磨大師だって、頭のなかにはとてつもなく大きな抽象宇宙が広がっていたはず。言ってみれば、「雑念だらけ」だったと思うのです。

 しかも、足の痛みも忘れてしまうくらい気持ちよかったのですから、抽象空間で大量のドーパミンやエンドルフィンを出していたのでしょう。臨場感を持って抽象思考をしていたわけです。

 そもそも、人が煩悩を完全に捨ててしまったら、大変です。食欲がなければ飢え死にしてしまうし、性欲を捨てれば種を子々孫々につなげていくことが不可能になります。人類が滅亡してしまうではありませんか。

 だから、煩悩を捨てる必要はありません。お釈迦さまも「ほどほどにね」と言っています。ようするに、煩悩を自分でしっかりコントロールすればいいわけです。

 また、「止観」の「観」は、自分を高い視点から観ること。親鸞が始めた浄土真宗では、「見調べ」という手法を使います。

 これは、親や兄弟、配偶者など、身近な人との関係について、「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」などを考え、徹底的に内省を促そうというもの。この見調べをもとに、心理療法などに使われる「内観療法」が考案されました。

 ただ、見調べの場合、自分をいろいろな視点で「観る」のはいいけれど、我欲や煩悩を脇に置くという「止」の部分が弱くなりがちです。と言うのも、観れば観るほどいろんな心の動きが出てきて、逆に自分の都合のいいように妄想を膨らませてしまったり情動に流されたりする恐れがあるからです。

 このように、「止」と「観」はどちらか一方に力点を置きすぎると、うまくありません。煩悩をちょっと脇に置いてあげないと、どうしても煩悩に引っ張られて、本当の意味で高い抽象度に上がっていけないのです。

 したがって、「止」と「観」の2つを同時に行うことが、止観トレーニングのポイントになります。

L-076につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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