苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:時間の流れ

Q-421:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <前編>

 

 苫米地式コーチング認定コーチとなって、早いもので10年目に入っています。

 

 これまでたくさんの御質問や御相談をいただきました。とくに入門者の方からいただくのが、「コーチングを受けるとどうなりますか?」という素朴な質問。

 

そんな疑問に対する私の本気の答えは、「自由になり、一念三千を体感する」↓

Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 最近も同様の御質問をいただきました。今回は少し抽象度を下げて“NHK的なワーク”を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 気楽にお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

Q:コーチングを受けるとどうなりますか?

 

A1:結論からいうと、「いつもニコニコしていて、よく思い出し笑いをする」ようになります。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 もちろん過去のことも楽しく思い出しますが、コーチングを受けることで思い出すようになるのは“未来の記憶”です。その“未来”に対して、楽しくなって笑ってしまう(微笑んでしまう)という感じ。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 “未来の記憶”というと、きっとびっくりしますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その感覚は正しいです。なぜなら、私たちが認識している世界はすべて過去の記憶の合成だから。目の前の世界とは、各自のこれまでの記憶が織りなす“一人一宇宙”だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「私はいつも未来のことばかり考えている」という人がいても、その未来は過去でできあがっています。無意識は“このまま続く時間延長線上”の未来を想定しているから。その情報処理は「過去→現在→未来」という時間観に基づいています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その「このまま続く時間延長線上の未来」まで含めて、コーチングでは「現状(SQStatus Quo)」といいます。

L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 その「現状」を生みだしているのがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

繰り返しますが、私たちが認識している世界は過去の記憶の合成です。その世界には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれています。苫米地博士は「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として、「3つのモノサシ」を挙げられています↓

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 BSが生みだす現状(=世界)はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 目の前の世界は他人や社会によってつくられた過去。その過去の延長上の未来も、やはり過去です。その過去が生みだす「私ってこんなもの」「私たちはこんな感じ」というイメージが決める空間(範囲)がコンフォートゾーンです。

 コンフォートゾーンでは、リラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスを存分に発揮することができます。その一方で、コンフォートゾーンは、さらなるブレークスルーを阻害する強力なリミッター(=現状維持の壁)にもなってしまいます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

CZとは「これまでの自分」や「現実的な未来(=現状)」のこと。私たちはその限られた世界、すなわちCZの内側しか認識することができません。CZの外には「無限の可能性」や「真実の夢」があるというのに、それを認識することができないのです。

それがスコトーマ(Scotoma)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

では、“未来の記憶”を生みだし、ブリーフシステムを書き換え、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「現代洗脳のカラクリ」(ビジネス社、p211)より引用します。

 

 

現実的な脱洗脳法

 たとえ現実が洗脳社会であろうと、要は情報空間であることには変わりありません。

 となれば、自分の力で情報を操作し、書き換えることはできるのです。

 誰かに書き換えられる前に先に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に住んでいても洗脳されることはありません。

 自分で自分を洗脳してしまえば、それは事実上、洗脳から逃れることができたといえるのです。

 では、それはどうするのかといえば、ゴールの設定です。

 そもそも、なぜ、他人に洗脳されてしまうのかといえば、自分を見失ってしまうからです。この場合の自分を具体的に言えば、自分がしたいこと、自分が好きなことです。これを見失ってしまえば、情報空間でもともと生きているのですから、すぐさま洗脳完了。あなたは権力者たちの言うことを、あたかも自分の発想のように感じて行動してしまうでしょう。

 しかし、ゴールがあれば、どれだけ洗脳情報を目の前に並べられても関係ないのです。

 自分のゴールに合致すれば、それは良い情報であり、合致しなければムダな情報。決して他人から洗脳されるなどということはありません。

 脱洗脳社会は無理ですし、洗脳を止めることもできませんが、「だから、何?」と言って自分の好きなように生きることは可能なのです。ゴールさえあれば。

 自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです。

 すべての洗脳を一瞬にしてキャンセルすることができる反洗脳法。

 それがゴールを持つことなのです。

 ゴールという言葉は私の著書の中では何度も出てくる言葉ですが、これほど強力な脱洗脳法はないのです。

 ゴール。この言葉の意義をもう一度、考える時はいまなのです。

 引用終わり

 

 

自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです

 

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。

それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです。

(その正体は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私たちは「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」と「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」の2つを同時に維持することはできません。ゲシュタルトは1つしか維持できないから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 必ずどちらかが選択されることになりますが、通常は「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」が選択されます。臨場感が圧倒的に高いからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 そんな認知科学的事実をコーチング・プリンシプル化したものが、「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 反対にいうと、臨場感を十分に高めることができれば、「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」が現実化します。それがまるで魔法のように人生が一変するコーチングの秘密です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

  鍵は臨場感!

 

 では、どうやって臨場感を高めればいいのでしょう?

 

Q-422につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです

 

 ゴール自体があいまいな理由は、「ゴールは必ず現状の外に設定する」から。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 ゴール自体がクリアなら、まず間違いなくそのゴール(らしきもの)は現状の中です。そのままでは、ますます現状に縛られていきます。くわしくはこちらでどうぞ↓

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 

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2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

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L-10020218月シークレットレクチャー -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

現代洗脳のカラクリ

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L-196202207月医療・介護研修会 -06;世界を一変するためのワーク

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 

 

 縁起を知らないことが「無明」。

その「無明」が苦の根源であるというのが、十二支縁起の「無明によりて行があり」。「行」とは誤った認識作用のこと。コーチングおいては、その「誤った認識作用」のことを、「スコトーマに隠れる」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 医療や介護の現場でもよく取り上げられる概念(ゲシュタルト)に、「ハインリッヒの法則(Heinrich’s law)」というものがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それは労働災害における経験則の一つで、「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する」というもの。

 

ハインリッヒの法則(wikipedia)

Wikipediaより引用

ハインリッヒの法則 - Wikipedia

 

 

何かトラブルが起きたとき、現場でよく聞くのが、「今まではこんなことはなかった」「まったく想定していなかった」という言葉。その根底には「過去→現在→未来」という時間観があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

たとえ「重大な事故・災害」が「今までなかった」「想定していなかった(できなかった)」ことが事実だったとしても、その事故・災害に至るまでの間には数多くの「軽微な事故・災害」があり、数え切れない「ヒヤリ・ハット」が存在していたはずです。

 それらの予兆が「まったく認識できなかった」というのが、「重大な事故・災害」の本質的な原因であるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

「認識できない」理由は、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)のいずれかが欠け、スコトーマに隠れてしまったから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私たちは目の前の世界をありのままには認識していません。重要なこと(もの)のみがRAS(ラス、網様体賦活系)を通過し、重要度の低いこと(もの)はスコトーマに隠れてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

その重要度を決めるものがブリーフシステム(Belief SystemBS)。それは行動や行動性向といわれる無意識の判断・行動を決めるシステムです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そのBSは「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられています。それらの「記憶」とは、(コーチング実践者以外にとっては)すべて過去。だから、「過去→現在→未来」という時間観に縛られてしまいます。

(「時間」に関してはこちらもどうぞ↓)

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

その時間の流れを「未来→現在→過去」へと反転させるものがゴール!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「現状の外」「心から望む」「人生のあらゆる領域(バランスホイール)」「自分中心を捨て去る」という条件を満たすゴールを自らの意思で設定することで、本当の自分を、無限の可能世界を、そして望む未来を、自由に生きることができるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのとき反転するものは、時間だけではありません。

 

 以下、苫米地博士の著書「すべてを可能にする数学脳のつくり方」(ビジネス社、p66)より引用します。「数学」というゲシュタルトを超えて、より高次の情報空間にイメージを拡張させながら、ゆっくりと読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

現実と非現実をひっくり返す数学

 数学空間の面白いところは、物理空間を超えているところにある。

 例えば、ユークリッド空間とはユークリッド幾何学の法則で動く空間であるが、20世紀初頭までは、現実空間を表すものだと思われてきた。カントなどは、「アプリオリ」(永久不変の概念)の代表としてユークリッド幾何学の公理を例に挙げていたほどだ。この世界の理を表現する普遍的なものがユークリッド幾何学と思われてきたのである。

 その一方、非ユークリッド幾何学というものもある。これはユークリッド幾何学の公理のひとつ平行線公準(2本の平行線は永遠に交わらない公理)が成り立たないことで成立する世界で、数学上にしか存在しないものだと、これまでいわれてきた。

 ところが、20世紀初頭になり、アインシュタインが相対性理論を発表し、空間は歪んでいることがわかってしまったことで事態は大きく変わってしまう。

 これまでの物理世界はユークリッド幾何学をもとに説明されてきた。ニュートンの万有引力はその最たるもので、万有引力は空間が歪んでいないことを前提としている。

 ところが、現実の空間は歪んでいたのだ。

 それまでの現実の空間はユークリッド空間だと思われてきたが、本当は非ユークリッド空間こそが現実世界を表現していたことがわかったのだ。

 20世紀初頭、私たちが生きていた空間は、現実と非現実が入れ替わってしまったのである。

 といっても、実際になにかが変わったわけではない。ニュートン力学が適用できない場合があるとわかったところで、自動車はこれまでどおりに道路を走るし、飛行機は空を飛んでいる。

 相対論がいかに正しかろうが、私たちの現実はこれまでどおりで、なんの不都合もないのである。

 なぜなら、鈍感なので重力場のゆがみなど気にならないだけだ。

 だから、普通に生活していれば、たとえ、非ユークリッド空間が現実だったとしてもユークリッド空間で日常生活は十分に説明できてしまうのである。

 では、非ユークリッド空間が現実だとわかってなにも変わらないのかといえば、そんなことはない。

 非ユークリッド空間がなければ機能しないモノが現実には数多くある。

 今年(2016年)2月に重力波が観測されたというニュースが世界を駆け巡った。以前から相対論により、時空は重力により引き伸ばされ、直角方向の時空は圧縮されると予想されていた。これが実際に観測されたということは私たちの日常感覚そのものを変える、つまり私たちが見る世界が数学的センスのある人には一変したという大きな出来事なのだ。

 引用終わり

 

 

 私たちが見る世界が数学的センスのある人には一変した

 

 より抽象度の高い次元に対して「センスのある人」は、世界が「一変」するような「大きな出来事」を人生の節目で経験します。

(正確にいうと、「一変するから、結果として人生の節目になる」)

 Q-192:コーチングはマインドを使える人のための… Vol.1;抽象度&ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25534400.html

 

コーチングを受け実践し続けると、まわりにはわからなくても、本人にとっては「日常感覚そのもの」がまったく変わってしまうようなダイナミック変化が生じます。その変化は「〇〇〇〇(*漢字四文字)」にまずあらわれます↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31022550.html

 

 その「ダイナミックな変化」をゴール側の重要度から能動的に生みだすワークが、前回の研修で紹介した「自己充足的予言」↓

 L-183202206月医療・介護… -06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 

 「自己充足的予言」は、自身の人生(可能世界)に革命を起こすための大切な縁起。ぜひフル活用してください。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

L-197につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

-追記-

 20世紀初頭、私たちが生きていた空間は、現実と非現実が入れ替わってしまったのである

 

 コーチングで体感するのは、まさにこの感覚!

これまでの現実(w1)と現状の外の非現実(w2)が入れ替わってしまう感じです。それは「即身転生」だともいえます。

F-350:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 

 

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 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

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「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36149164.html

 

 

-関連記事-

F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

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F-260:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

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F-323:観自在 <実践編-3;アファメーション>

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L-129202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -10;自己充足的予言×エフィカシー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 

 

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Q-406:コーチング時間はどれくらいが適切でしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチング時間はどれくらいが適切でしょうか? 短時間の方が良い理由がもしあれば教えていただけないでしょうか?

 

A:「どれくらいが適切」はケース・バイ・ケースだと思います。この世(あの世も)は不完全性が働いていますし。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

私の場合、相手の“状態”を観察しながら、その都度“調整”しています。コーチング期間の半年間の中で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「短時間の方が良い理由がもしあれば」に対しての答えは、「結果的に短時間になる」。

「良い」「悪い」の話ではなく、結果としてそうなってしまう(=関数pが書き換わる)という感じです。もちろん、契約上のコーチング時間はしっかり守りますがw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ちなみに、現在の私のセッション時間は40分。「ウォーミングアップ5分+コーチング30分+クーリングダウン5分」というイメージです。

 F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 さらには、コーチングセッションとは別の日に160分(月1回、計5回)のチュータリングも行っています。チュータリング時間に行うことはコーチングに関する知識の確認と伝授です。詳しくはこちらでどうぞ↓

 I-129:「<24年後期> パーソナルコーチング」受付開始のお知らせ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34972718.html

 

 と、ここまでが一般向けの回答。ここからコーチング実践者向けです。呼吸を意識に上げながら、さらにリラックスを深めてください。

 (「リラックス」の基本はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 では、私から質問させていただきます。

 

時間とは何でしょうか?

 時間の流れとは?

 

 

 答えは苫米地博士から教えていただきましょう。

以下、博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p18)より引用します。

 

 

超時間脳で人生を10倍にする

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時間の概念は、人間の意識が作り上げた「幻想」だ!

 世の中の大多数の人が、

 「時間は存在する」

 「124時間、1365日という時間は、不変の法則であり、絶対的なものさしだ」

 と思い込んでいるのではないでしょうか。

 だからこそ、まずはじめに時間の正体について、みなさんにお教えしたいと思います。

 

 時間とは、いったい何でしょう?

 

 簡単です。「プロローグ」でも申し上げた通り、時間は人間の意識が作り上げた「幻想」です。

 不変的で絶対的な時間は、この世には存在しません。

 物理学の世界では、時間の最小ユニットだけが定義されています。それが「プランク時間」です。

 プランク時間とは、量子論の創始者のひとりであり、「量子論の父」と言われるドイツの物理学者、マックス・プランクによって提唱された時間の最小単位のことで、「およそ5.3912×1044秒」です。

 

 本来時間とは、文字通り、「時」の「間」のことを指します。

 つまり、ある2つのプランク時間の間が「時間」であり、プランク時間が現れては消え、現れては消える、その発生・消滅の繰り返しが「時間の経過」なのです。

 プランク時間Aとプランク時間Bとの間に、われわれの感覚で言うところの1分の間隔があれば1分という時間だし、プランク時間Aとプランク時間Cの間に1時間の間隔があれば1時間という時間ということができます。プランク時間AB、プランク時間ACの間では、無数のプランク時間が現れては消え、現れては消え、を繰り返しています。

 であるならば、最小の時間は「隣り合うプランク時間の間」ということになります。たしかに理論上ではそうですが、前のプランク時間が消えたら、すぐ次の瞬間には別のプランク時間が現れているのですから、「ここが時間だ!」と指差せるような「間」を見つけることは実際には不可能です。

 「プランク時間という最少ユニットが決まっているなら、時間も存在するのではないのか」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、プランク時間はあくまで理論上想定される最少ユニットであり、われわれ人間の認識レベルをはるかに下回っているので体感上は存在しないのと同じことです。

 つまり時間とは、理論上想定される「時」の「間」に、便宜上名前をつけただけなのです。そして、大多数の人間は「名付けられた対象は存在する」と脳の中で想定しているために「時間は存在する」と思い込んでいますが、実際には時間は幻覚や霊と同じような存在なのです。

 引用終わり

 

 

 時間は人間の意識が作り上げた「幻想」

 

 「時間とは何?」「時間の流れとは?」に対する答えは、「幻想」。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

時間は本当は流れておらず、流れているように感じるのは私たちがそう認識しているからです。だから、「過去から未来に流れている」ようにも感じられるし、「未来から過去に流れる」ことも理解できます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「バラいろダンディ」(20211213日)で、苫米地博士はコーチングの奥義を明かされました。それが

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す

 

 

 シンプルに記すと、「w1w2」がコーチング中にクライアントさんのマインドで起こること。その「w1」「w2」は、ともに可能世界であり、情報場(情報空間の特定の座標)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「時間」というのは、情報空間の底面である物理空間でのみ働く物理因果(法則)のこと。したがって、「時間」にこだわるほど、低い抽象度次元に囚われかねません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 今年度(2024年度)版の「新・夢が勝手にかなう手帳」(CYZO、付録②)で、苫米地博士は「知識がなければ、そしてそれを理解するだけの抽象度にいないと、転生は起こせない」と書かれています。

 今回のテーマでいうと、「時間」にこだわったままでは「知識を理解するだけの抽象度」には到りません。その結果、たとえ知識を手に入れたとしても、「到達可能性関数」としての機能を発揮することはできないかもしれません。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 

 時間は人間の意識が作り上げた「幻想」

 

 その事実を踏まえた上で「コーチング時間」や「コーチング期間」を定義すると、それは「クライアントさんが徹底的に考えるための縁起」といえるはず。

私は、コーチング時間やコーチング期間を、「縁起を物理次元に実装している証」というような感覚で捉えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 徹底的に考えるための縁起

 

その「徹底的に考える」には、「時間を超える」という「超時間脳の獲得」も含まれます。違う表現でいうと「高次元のフレーム構築」です。具体的にはこちらでどうぞ↓

L-161202201… -05;高次元のフレームを構築=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 

 

 さて、「時間」に関するゲシュタルトを再構築できたでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間は幻想」を踏まえた上で、あえて「短時間の方が良い理由」を挙げるとすれば

 

ゆっくり、かつ豊かに、生きられる

 

以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p156)より引用します。「10分間を1時間のように感じる時間感覚」をぜひ体得してください。

 

 

201冊目で私が一番伝えたかったこと

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 201冊目で私が一番伝えたかったこと 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 

 

時間感覚を変えて倍速脳を手に入れる

 「超一流脳」がとりわけその能力を発揮するのはスピードの分野です。テキパキと常人離れしたスピードで仕事をこなす「超一流脳」の持ち主に近づくにはどうしたらいいのでしょうか。

 私がおすすめしたい方法は、「10分間を1時間と考えるようにすること」です。この意識を徹底すれば、理論上は仕事をする時間を6分の1まで短縮することが可能になります。

 とはいえ、多くの人は「そんな超人的な習慣を身につけることはできないだろう」と思うのではないでしょうか。しかし、実際のところ、これはそれほど超人的な習慣というわけではないのです。どうすれば6倍の速さで生活できるようになるかについては、後ほどお話ししましょう。

 会社の同僚が、一つの仕事をしている間に、6つもの仕事を処理できれば、単純に言って6倍のスピード化・効率化に成功したことになります。

 もちろん、これは仕事だけに限った話ではありません。テレビや映画を見るのも、録画した映像を6倍速で見れば、視聴時間を短縮できます。

 これなら、どんな作品も20分程度で鑑賞できることになります。初めのうちはスピードに慣れないため、きちんと内容を理解することができないかもしれませんが、あらゆる行動を6倍のスピードで処理するようにしていれば、自然と6倍速の理解力が身につくようになります。時計がそうであるように、人間と「6の倍数」は、極めて親和性が高いのです。

 あなたが6倍速で生きることができれば、1日は144時間になり、1ヶ月は4320時間になり、仕事量の面でライバルを完全に圧倒できるようになります。そのうえ、ルーティンワークから解放された余暇を手に入れることができるため、創造的なアイデアもたくさん思い浮かぶようになるでしょう。

 

 それでは、6倍速で生きるための具体的なアドバイスをしましょう。まずは、時計を見たときに必ず「10分間を1時間である」と考えるようにトレーニングをしましょう。このとき、なるべく短針を見ないで、長針だけを見るようにしてください。なぜなら、短針が見えてしまうと、通常感覚での「1時間」の単位が意識に上がってしまうからです。専門店に依頼して短針だけを取り外してもらうのもいいかもしれません。

 長針だけを見て、10分経ったときに、「もう1時間経ってしまった」と感じられるようになるまで、トレーニングしてください。そこまでになれば、これまで見えていた景色がガラッと変わってくるはずです。

 また、時間の感覚を身体に染み込ませるためには、砂時計を使うのもおすすめです。

 1分の砂時計の砂が落ちるのを見ながら、集中してください。砂がすべて落ちたら、またひっくり返してふたたび集中します。

 これを繰り返すことで、まず時間感覚を鮮明にし、その後で自分の時間感覚をだんだんと凝縮していくのです。

 6倍速にクロックアップした脳は、決してSFの世界にしか登場しないものではありません。

 トレーニングをすれば、誰でも手に入れることができるものです。

 引用終わり

 

 

 これからは6倍速ですよw

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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Q-398:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります<前編;「恨み」の根元にあるもの>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q10年以上恨みを感じている人物がいます。ときどき名前をネット検索にかけて確認し、そのたびに悔しい気持ちがしています。

もっと自分の人生を大切に決めて生きていたかった。であれば、周りをもっと幸せにできていたのではないかと思うのです。
 その人物の関係者に私の恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります。

私らしくないとセルフトークして、公憤のエネルギーにして、静観すべきでしょうか?

 

 いただいた御質問に対して私はこのように回答しました。

 

 

時間は未来から過去に流れています。

どんどん遠ざかる過去をわざわざ“今”にしているのは自分自身です。

この件のことをメールで送りつける」ことで、新たな“過去の延長上の未来”を生みだすのは自分自身。

 

すべて自分で決めることです。

 

これからも過去の延長上で生き続けるのか?

それとも、ゴールを設定し、まったく新しい可能世界を生きるのか?

 

自分で決めてください

 

“自分”を決めてください

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士の著書に「『感情』の解剖図鑑」という本があることをご存じでしょうか?

 

 その中から「恨み」について書かれている部分を引用(青字)し、前後編2回に分けて考察します。

 

 前編;「恨み」の根元にあるもの

 

 

A1:以下、「感情の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p64)からの引用(青字)です。

 

 

 「恨み」とは、自分に対する他人のひどい態度や仕打ちを不満に思い、「機会があれば復讐したい」といった、強い気持ちを抱くこと。恨みの感情が高まるとIQが下がり、冷静な判断ができなくなる

 引用終わり

 

 ここで苫米地博士が行われているのは、「恨み」というゲシュタルトの確認です。まず全体像を把握することで、部分の意味がクリアになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

全体と部分の双方向性

 

それを丸ごと感じることで理解が深まります。それがゲシュタルトの重要なポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 「恨み」という全体像も、じつは、より大きな“全体”の一部分に過ぎません。例えば、「『感情』という全体像がわかることで、『恨み』という部分がわかる」というように。

その関係性を、西洋哲学の観点から表現した言葉が「connect the dots」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

「感情」という視点を維持したまま「恨み」について考えることができると、「恨み」の理解はさらに深まります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 そして、きっと新たな気づきを得ることができるでしょう。その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そう、抽象度が上がり、スコトーマが外れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 さらに抽象度を上げていくと、ますます理解が深まり、さらなる気づきを得ていくことができるはず。

 

では、ここで問題。「感情」を“部分”と考えると、その場合の“全体”は何でしょうか?

 (回答の一例はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 

 おそらく、今、思考の抽象度がだいぶ上がっているはず。

その状態を意識に上げ、逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ながら、ゆっくりと読み進めてください。

 L-166202201月シークレットレクチャー -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

恨みと怒りはよく似ている

 恨みと怒りは、いずれも「他者から一方的に、理不尽な危害を加えられた」と感じることにより生まれます。

 ただし、怒りはその場で発生し、恨みは少し時間をおいてから発生します。たとえば、「真面目に働いていたのに、突然クビになった」「信頼していた友だちに裏切られた」「自分は安全運転をしていたのに、事故に巻き込まれた」といった出来事に遭遇すると、人はまず怒りを覚えます。そして「なかなか新しい仕事が見つからない」「裏切られて、精神的に大きなダメージを受け、立ち直れない」「事故のせいでしばらく動けない」など、自分にとって不本意な状況が訪れ、それが続くと、怒りは恨みに変わっていくのです。

 引用終わり

 

 「感情」という全体像(ゲシュタルト)ができると、苫米地博士が書かれている「恨み」と「怒り」の類似点と相違点がよくわかるようになります。さらには別の感情とのつながりも。

 F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

 さらに「コーチング」という概念(ゲシュタルト)を意識に上げながらこの引用部分を再読すると、初見とは異なる体感が感じられるはず。そう、未来から過去へと向かう「時間の流れ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 この引用部分において、苫米地博士は「過去→未来」という時間観で書かれています。対象が一般の読者だからです。多くの人は過去の延長として現在を生き、現在の延長としての未来を迎えます。つまり、心が過去に縛られ囚われたまま。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 コーチング実践者にとっての時間の流れは「未来→過去」。さらに進むと、「過去」「現在」「未来」が同時に存在している感覚に変わっていきます。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千」の体感です。

 L-173202203月シークレット… -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 

 

「自分は間違っていない」という思いが、恨みを生む

 恨みを抱かないようにする一番の方法は、「人を恨むような人間にならない」ことです。

 恨みの感情の前提となっているのは、「自分は間違ったことをしていない」「自分は被害者である」という思いです。しかし、その思いは本当に「正しい」のでしょうか?

 先ほどの例でいえば、会社をクビになった人は、自分では「真面目に働いている」と思っているかもしれませんが、上司や同僚からは「言われたことしかやらない」「コミュニケーション能力が低い」などと思われていたかもしれません。

 また、友だちに裏切られたとしたら、実はその前に、自分が友だちに対し、知らないうちに傷つけるようなことを言ってしまったのかもしれません。

 「理不尽な目に遭わされた」と感じ、恨みを抱きそうになったら、まずはこのように、自分自身を客観的に眺め、相手の事情を考えてみましょう。その結果、「自分にも問題があった」と気づくことができれば、恨みの感情は生まれませんし、前頭前野を働かせることで、感情の増幅を抑えることもできます。

 引用終わり

 

 恨み」の強さを決める重要な要素が「理不尽度」。

 そして、その「理不尽度」は「自己責任感」の大小で決まります。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 自己責任

 

もちろん、宇宙の理が縁起である以上、起こる事象そのものを思いどおりにコントロールできるわけではありません。

しかし、その事象をどのように認識し、理解し、そして評価・判断するかは、自分で完全にコントロールできます。それが「自己責任」という言葉の意味。

 PM-05-27自由を求める人に必要な「自己責任」の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987549.html

 

大切なのは、「自分のマインド(脳と心)は、自分自身の自由と責任でコントロールする」という意思

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

そして、「自分自身のマインドで未来を創造する」という覚悟です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

過去の記憶でつくられたブリーフシステムではなく、未来の記憶によってつくりあげるブリーフシステムで情報処理を行うことができるようになると、未来から流れる時間を生きられるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そして、(本来の)“死”までの“生”を存分に生きることができるようになります。

 L-03720204月シークレットレクチャー -06;「ヴィーゼルの言葉」を超越する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26744273.html

 

そんな“生”に「恨み」という感情が入り込む余地などありません。

Q-271~現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

 

Q-399につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 クーリングダウンを兼ね、気楽な話を追加します。

 F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 1983年に公開された映画「STAR WARS3作目の副題は「Epi.Ⅵ:Return of the Jedi」。じつは、最初の副題は「Revenge of the Jedi」でした。

同じ時期にパラマウント社が劇場版「Star Trek」第2弾の副題「Vengeance of Khan」を発表したのですが、類似していることを理由にルーカスフィルムは猛烈な抗議を行ったそう。その結果、パラマウント社は副題を「The Wrath of Khan」に変更しました。

 

ところが、SW公開直前にもかかわらず、「高潔なジェダイに『Revenge』は似合わない」と気づいたジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr.1944~)は、副題をあっさり「Return of the Jedi」に変更してしまいます。STの副題を強引に変更させたのにもかかわらず。

 

 RevengeReturn

 

Revenge」には「恨み」がべったりと張り付いていますが、「Return」に「恨み」はありません。それがルーカスの「ジェダイに『Revenge』は似合わない」の感覚でしょう。

 
 「Return」に「恨み」はない

 

 これは私の中での「“自分”を決める」という感覚とも合致します。

 

 *副題「Epi.Ⅵ:Return of the Jedi」についてはこちらをどうぞ(オタク話です)↓

 F-235:自由訳「revenge」と「avengevol.2;「re」と「a」の記憶

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28474895.html

 

 

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F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムはおかしい?

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F-311~:デジタル自傷行為

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

L-05120207月シークレットレクチャー -01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27551211.html

L-176202203月シークレットレクチャー -09;ラベリングにより到達する境地

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35045101.html

L-177202203月シークレットレクチャー -10(最終回);自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html

 

 

「感情」の解剖図鑑




F-359:自由訳「OODA」 <vol.5;コーチとして感じる「OODAループ」の正体>

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして感じる「OODAループ」の正体

 

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 それが苫米地式認定コーチとしての私の「OODA」の考察です。

 

 以前お伝えしたとおり(F-356/vol.2)、「OODAループ」の提唱者である米国空軍 ジョン・ボイド大佐は、2つ目の「OOrient」のことを“ビッグO”と称してとくに重要視していたそう。その本質は「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「抽象度が上がる」はゴールに向かう変化。つまり、ゴールが先です。

それをコーチングの祖 ルー・タイスさんは、「Goal comes 1st.」と表現しました。

 L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 

 ゴールの世界(w2)の臨場感が高まると、そこにホメオスタシスが働くようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その過程で「Observe」「Orient」「Decide」「Act」という各ゲシュタルトは統合され、ひとつの「OODA」となります。それが「ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

コーチとしてあらためて「OODA」を考えると、ゴール(設定)という観点では確かに「OOrient」が重要ですが、ゴール達成のためには3つ目の「DDecide」が最も重要だと感じられます。その感覚は、コーチングというよりは、むしろリーダーシップに近いのかもしれません。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 「DDecide」とは意思決定のこと。別の言い方でいうと「選択」です。無限にひろがる可能世界からたった1つを選びだす選択。完全な自由意思による選択です。

 Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 世間で飛び交う言葉を分析すると、「未来の選択に対する不安」か「過去の選択に関する不満(あるいは後悔)」が多いように感じられます。状況は多岐にわたり、事情も様々ですが、抽象度を上げて考えると、その原因は一点に収束します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳力」(アスコム、p53)より、5回に分けて引用します(青字)。「選択に対する不安や不満(後悔)」の原因について思索しながら読み進めてください。Feel

 

 

あなたの現在の「選択」こそがベストである

 過去に捉われてしまう人のパターンの一つに、どうしても過去に自分がした選択が間違っていたのではないか、あるいはもっといい選択があったのではないかと悩んでしまうというものがあります。私のクラスを受講しにくる人のなかにも、こうしたパターンで悩んでしまう人が意外に多いのに驚きます。

 「あのとき、別の会社に就職していたら、今ごろはもっといい人生を歩めていたかもしれない」

 「あのとき、別の学校を受験していたら、今よりもっといい就職ができていたかもしれない」

 「あのとき、あの人と別れていなければ、今ごろはもっと幸せになっていたかもしれない」

 人生に選択はつきものです。そして、選択によってなんらかの縁起が生まれますから、それが未来の縁起に影響を与えることもあるでしょう(ただし、過去が未来を決めるのではない以上、選択の結果が未来であるということにはなりません)。

 ここではっきりさせておきたいことは、過去の選択を振り返って、「もしあのとき別の選択をしていたら」と考えることはまったくナンセンスであり、その時点であなたがベストだと思ってした結果であるならば絶対にそれがベストであり、それ以上にいい選択はない、ということです。

 「そんなこと言ったって、先生、もしあのとき、彼の告白を拒否しないで受け入れて、彼とつきあっていたら、今ごろはとても幸せな日々を送っていたかもしれません。今年はクリスマスも一人きりでとても寂しかったんですから」

 こんなふうに言われても答えは簡単です。

 「でも、あなたはそのとき、彼とつきあわないという選択がベストだと判断したわけでしょう。だったら、それがベストでしょう。そういう選択をする理由がしっかりあったのでしょうし、もしつきあっていたとしても、彼がろくでもない浮気者で今ごろあなたはいつも彼の浮気に悩まされているかもしれませんよ。もっと言えば、彼が結婚詐欺師か何かで、今ごろ大金を騙し取られていたかもしれませんし、猟奇的なサディストであなたに命の危険が迫ったかもしれません。それに比べたら、あなたの賢明な選択のおかげでとにかく無事に過ごせているわけですから、よかったじゃないですか」

 そんな荒唐無稽な仮定じゃ意味がないと思いますか。でも、「今ごろはとても幸せな日々を送っていたかもしれない」という仮定と「猟奇的なサディストで命の危険が迫ったかもしれない」という仮定とどちらが荒唐無稽かという比較は不可能です。どちらもまったく根拠のない仮定ですから、どちらも同じくらい荒唐無稽なのです。

 過去の選択について悩む人は、必ず別の選択をしただろう架空の自分を現実の自分よりもいいものと考えます。「あのとき、別の選択をしていたらもっとひどい目に遭っていただろう」とは考えません。

 でも、実際にはそんな選択をした自分などどこにもいません。だから、今よりもいい状態になっているなんてことはわかるはずがないのです。いもしない自分と比較すること自体が無意味です。だって、そんなことをしても絶対に勝てるはずがないからです。

 自分で勝手に幻想を作り上げて、しかもその幻想は今の自分よりも必ずいいものになる。勝てるはずのない幻想をいつまでも持ち続けても、いい未来などやってくるはずがありません。あなたがした選択は唯一であり、唯一である以上、それはベストなのです。

 引用終わり

 

 

その時点であなたがベストだと思ってした結果であるならば絶対にそれがベストであり、それ以上にいい選択はない

 

 過去はどんどん離れていきます。その過去を「OObserve」し続けるのは時間の無駄です。それこそが「OO-OO-OOスタック」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

  

 前々回(F-357/vol.3)の説明だけなら、「OO-OO-OOスタック」は「DDecide」の前段階でのエラーに感じられるはず。

ところが、その解釈は正しくありません。「OO-OO-OOスタック」とは、「過去を『OObserve』し続ける」という“現在”の選択である「DDecide」の結果です。

Q-319:速いスピードで移動vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

  

つまり、「DDecide」が「因」で、「OO-OO-OOスタック」が「果」。これがコーチング的な因果関係であり、縁起によるシンの因果関係です。

 Q-318:今、逃げましたよね? <後編;相手の世界に想像を働かせて、その因果関係をイメージする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31641663.html

 

 以下、先ほどの引用の続きです。

 

 

 「先生、そうは言っても、選択のときにあまり考えないで選んでいるので、ベストの選択をしていないかもしれないんですよ」

 こういう人は本来の意味での選択をしていない人です。人生において頭を使うことを放棄しているわけですから、はっきり言って動物以下でしょう。だらだらと考え続けて決断できないのはよくないですが、よく考えもせずにいい加減に答えを出すのは論外です。

 選択することは「縁」が生まれることです。過去の選択という「縁」すなわち関係が生まれることによって、現在という刹那が起こります。これが「縁起」です。

 引用終わり

 

 

 選択することは「縁」が生まれることです。過去の選択という「縁」すなわち関係が生まれることによって、現在という刹那が起こります。これが「縁起」です

 

 この部分をコーチングのフレームで言い直すと、

 

選択=ゴール設定をすることは「縁」=ゴール側の世界(w2 ←ゴール側のコンフォートゾーン)が生まれること。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 つまり、コーチングとは、新たな縁起を生みだす取り組みだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 誤解のないように言っておきますが、「縁起」と一般に言われている「因果」は、違うものです。選択が「因」(原因)となって現在という「果」(結果)が生まれるのではありません。

 過去の選択による因果で現在があると考えると、「因」によってオートマチックに「果」が生じることになってしまいます。つまり、一度選択をしたら、自動的に未来が一つに決まってしまうことになります。そんなことはあり得ません。選択によって未来が自動的に決まってしまうなどと考えるから、世にはびこるインチキ占い師やニセ宗教に騙されてしまうのです。未来とは縁起による無限の可能性のことですから、決まっている一つの未来が見えるなどという占い師は全員インチキ以外の何者でもありません。「今これをしないと地獄に落ちる」とか「このツボを買えば救われる」などというインチキに騙されてはいけません。

 引用終わり

 

 

 未来とは縁起による無限の可能性のこと

 

 その未来に対して、ゴール設定を通じて働きかけるのがコーチング。縁起による無限の可能性(一念三千)から、自ら望む現実を選びだし構築していく(一期一会)ことがコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 もちろん、その現実とは「仮」であることを承知の上で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 存在も出来事もすべて縁起。“自分”とは、自分以外のいろいろなものとの関係のつなぎ目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 よって、ゴールの基本条件のひとつである「自分中心を捨て去る」をクリアしていくほど、自分と世界(宇宙)は一体化していきます。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 

 過去の選択は「縁」であり、「縁」は別のたくさんの「縁」と結びつき合って「起」を起します。そして、現在いう刹那はすぐに過去となり、その評価・解釈は未来が行うことになります。だから、未来が「因」で過去が「果」なのです。

 引用終わり

 

 

 過去の選択は「縁」であり、「縁」は別のたくさんの「縁」と結びつき合って「起」を起します

 

 選択は人生における大切な縁を生みだす行為なので、必ず自分自身でベストと思う選択をするべきです。徹底的に思考して。

それが「自己責任」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 以下、最後の引用です。

 

 

 存在も出来事も縁起です。自分以外のいろいろなものとの関係のつなぎ目なのです。選択は人生における大切な縁を生み出す行為ですから、必ず自分自身でベストと思う選択をしてください。自分がベストだと思ってした選択なら、それはベストですから、別の選択肢を比較の対象とせず、過去は振り返らずに、未来を向いて進んでほしいと思います。

 引用終わり

 

 

選択は人生における大切な縁を生み出す行為ですから、必ず自分自身でベストと思う選択をしてください

 

 さて、「未来の選択に対する不安」や「過去の選択に関する不満(あるいは後悔)」の原因が一点に収束することが感じられたでしょうか?

 

 そう、ゴールを自分自身の自由意思で決めていないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

一言でいうと不自由。

 

 

多くの人は自分の人生を生きていません。ほとんどが「無人運転」、よくて「自動運転」のまま。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 それは生きていないのと同じです。

 (その理由はこちら↓)

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 これが真であるのなら、「OODAループ」は生命現象の一つのあらわれといえるはず。それは現状の外にゴールを設定することで解き放たれる生命力そのもの!

 

 じっくり「OODA」と向き合いながら、コーチ兼ヒーラーとして、そのようなことを考えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-360につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地>

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F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

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F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

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L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

 

 

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Q-366:医師からのパワハラがひどすぎて心が折れました <前編;case-side

 

医師である私のもとに、ズキズキするような御相談が届きました。

 その一部にコーチとして回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:看護師として療養病棟で働いています。医師からのパワハラがひどすぎて、正直限界です。患者さんが悪くなったりするといつも責められるのですが、この間なんかカルテに「誤嚥させて肺炎になった」「寝かせっぱなしー肺炎」「悪くなってから連絡あり。手遅れ」などと書き込まれて心が折れました。

ギリギリの人員で現場が回っているため今まで我慢してきましたが、もう本当に限界です。

 

A1:「悪くなってから連絡あり。手遅れ」という表現には、いくつか課題(case-side)があります。そのうち3つほど取り上げると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 □「あなたたちが悪い」「私は悪くない」という他責

 □「手遅れ」に滲み出ている時間観

 □「」と決めつける価値観

 

 先に解決(plan-side)をお伝えしとくと、私の提案は「コーチングを学び、実践する」。そのコアは「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、シンプルにまとめます。参考にしてください。

 

 

 □「あなたたちが悪い」「私は悪くない」という他責

なにか問題が生じたり、嫌なことが起こった場合に、「〇〇が悪い」などと自分以外のところに責任を転嫁してしまうことを「他責」といいます。それとは反対に、「自分の注意が足りなかったのでは?」などと自身の言動を振り返ることが「自責」です。

S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 「他責」の前提には、「自と他を明確に区別している」という意識状態があります。その“区別”自体は問題ありません。「自と他の区別」とは、自分の定義=自我のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ただし、部分関数としての自我、すなわち”縁起の中心点としての自“の認識が欠けると、「自と他の区別」は「差別」に変質していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 御相談に登場する医師のブリーフシステム(Belief System)は、おそらく「他責」でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

しかも、flatな関係上の「あなたたちが悪い」「私は悪くない」ではなく、「自分は上(偉い)」「あなたたちは下(偉くない)」といった上下関係による見下しを根にもつ「他責」であるはず。それが差別です。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

 □「手遅れ」に滲み出ている時間観

 繰り返しますが、「私は悪くない」や「自分は上(偉い)」は、縁起の理解不足に由ります。西洋的に表現すると不完全性の無理解です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 少し掘り下げると、情報空間の不完全性を示したのがクルト・ゲーデル(19061978年)の「不完全性定理」で、物理空間での不完全性を示したのがヴェルナー・ハイゼンベルク(19011976年)の「不確定性原理」です。

 PM-06-18~20:仮説13)宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 *情報空間と物理空間の関係はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 いずれにせよ、生きている以上、「手遅れ」はありません。「必ず解決の糸口がある」「いつも可能性が開かれている」というのが、不完全性が示唆することです。

どんな暗闇にも光は差し、どんな逆境でも希望はあり続けます。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 再度繰り返しますが、「私は悪くない」や「自分は上(偉い)」は、縁起の理解不足に由ります。その理解不足が「過去→未来」という固定的かつ閉塞的な時間観を生みだします。「悪いのはいつもあなたたち」「これからも自分は上(偉い)」というブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 詳細は下記ブログ記事で確認していただきたいのですが、時間は未来から現在、過去へと流れています。その「未来→現在→過去」という時間観の習得が1st. Stepです。

2nd. Stepは「時間は物理空間の軸の1つ(4次元時空)」を理解すること。ひとつ抽象度が上がると、時間は流れていないことがわかります。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

  

 未来は確定的なものではなく、いくつもの未来が可能世界(possible world)として同時に存在しています。

じつは未来だけではなく、現在も過去も同時に存在している

それが苫米地博士が座右の銘にされている「一念三千」の世界観です。

 F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html


 

 □「」と決めつける価値観

 世の中に絶対はなく、未来は無限の可能性として開かれている

 そのように頭では理解できても、実感はなかなかできないはず。簡単にいうと、「可能性」がスコトーマに隠れてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくいうとこちら↓

 L-140202111月小学校親子講演会-03;子どもたちに一番伝えたかったこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33332991.html

 

 先ほど「生きている以上、『手遅れ』はありません」と書きましたが、それもなかなか実感できないはずです。現実問題として、生きるほど、残された時間は短くなっていくのだから。

例えば、今日生まれる子どもであっても、1日経つと、1日死に近づきます。死に近づきながら(時間の流れを考慮すると「死が近づきながら」)、確実に老い、たぶん病になり、そしていつの日か必ず旅立ちの時を迎えます。

L-155202111月医療系研修会 -10;「明日への希望」を失わないために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33919200.html

 

 ところが、抽象度を上げた思考ができるようになると、人は「老病死(+生で四苦)」を克服していきます。先の表現でいうと「手遅れ」という概念そのものがなくなる感じです。

それは、いわば時空を超越する体感。情報次元に自が拡張し、宇宙と一体化する感覚です。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 その境地にいたると、「生」「老」「病」「死」の違いはなくなり、「正誤」「善悪」といった価値判断からも自由になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 御相談に登場する医師のブリーフシステム(Belief System)には、「病」←嫌、「病」←悪、「病」←負け といった価値観がすり込まれているはずです。さらには、無意識の奥深くに、死に対する強い恐怖があるのでしょう。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 恐怖や不安(←未来の恐怖の予期)により抽象度が下がり、大切なもの(例えば「感謝」「感動」「希望」)が見えなくなっている

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 それが、私が御相談から感じた問題の本質(inherency)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 以下、苫米地博士の著書「人間は『心が折れる』からこそ価値がある」(PHP研究所、p174)より引用します。逆腹式呼吸を重ね、リラックスを深めながら、「心が折れました」という自分に対するイメージを書き換え、スコトーマを外してください。Feel

 (逆腹式呼吸はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 

「心が折れる」のはダメな人間の証拠ではなく、人間の素晴らしさの証拠だ

 多くの人は、「どうも不快だ」「今日はかったるい」「最近気が重い」というような、ネガティブな気分をなくしたいと思っています。ネガティブな気分にならない人が完璧な人間だと思っています。

 しかし、それはまったくの誤解なのです。不快な気分、ネガティブな気分があるから、人間は素晴らしい完成された存在なのです。

 心が折れるのはダメな人間の証拠ではなく、人間の素晴らしさの証拠です。

 私や私の仲間たちのように、人工知能を三十年間研究してきた人間は、人工知能が完璧でないのは、「情動」のしくみがなく、「不快な気分」を感じることができず、「心が折れない」からだと考えています。

 情動や気分のしくみがないがゆえに、現在の人工知能は賢くないのです。

 世の中の問題には決まった答えはありません。考えても考えても答えが出ないことばかりです。通常のコンピュータは論理思考しかできないので、答えがなくても理詰めで考え続けます。答えがないのに延々と答えを探し続けて演算を繰り返します。そういう単純な思考しかできないコンピュータは、賢いとはいえません。

 それに対して人間は、途中で計算を打ち切って即座に結論を出すことができます。それを支えているのが「情動」のしくみです。「こっちのほうが好きだから、これにする」とか「これは嫌だから、やらない」とか「何となく、こっちがいいと思う」と判断して、結論をスパッと出すことができます。論理を超えた結論を出せるのです。

 論理的に見れば間違った結論かもしれませんし、矛盾した結論かもしれません。けれども、人間はそこから学んで、次はより適切な結論を出そうとする学習能力があります。

 そういうしくみこそ「賢い知能」なのであって、人工知能にはまだまだ追いつけない部分です。

 その人間の一番優れた機能である情動の働きを「ないほうがいい」と思うのは、とても残念なことです。情動の働きが人間の脳の素晴らしさを支えているのであり、この働きをもっと大切にするべきです。

 不快な気分になる、怖い思いをする、気分が憂うつになる、心が折れる。いずれも、とてもよいことです。人間は感情的になっていいのです。人間の脳は、そうなるようにできています。

 悲しいときには泣く。心が折れるときには折れる。嬉しいときには喜ぶ。それを禁じる社会のほうがどうかしています。

 引用終わり

 

Q-367につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

少し掘り下げると、情報空間の不完全性を示したのがクルト・ゲーデル(19061978年)の「不完全性定理」で、物理空間での不完全性を示したのがヴェルナー・ハイゼンベルク(19011976年)の「不確定性原理」です

 

 ずっと待ち続けていたクリストファー・ノーランの最新作「オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)」が、ついに公開されました。アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年)やニースル・ボーア(1885~1962年)とともに、ゲーデルやハイゼンベルクもチラッと登場します。

俳優が演じているのは百も承知ですが、それでも「不完全性」に対する臨場感が上がりました。映画の持つ強力なパワーをあらためて実感しています(いろんな意味で)。

F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html

 

 

-追記2

 時間は未来から現在、過去へと流れています。その「未来→現在→過去」という時間観の習得が1st. Stepです。2nd. Stepは「時間は物理空間の軸の1つ(4次元時空)」を理解すること。ひとつ抽象度が上がると、時間は流れていないことがわかります

 

 大乗仏教的にいうと、「未来から過去へ流れる」という時間観が仮観で、「流れていない」が空観という感じでしょうか。そして、「離散的である時間の本質をわかった上で、あえて流れを楽しむ」という境地が中観であるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 その中観的な世界が、なんと、ノーランの「インターステラー(原題:Interstellar)」で描かれています。サントラ(ハンス・ジマー!)とあわせ強くお勧めします。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-228:ゼロトラスト 前編;民無信不立

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F-330:分断緩和のための処方箋 vol.1;サーフィンvsウインドサーフィン

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S-04-16:反求と在身-1;吉田松陰の教え

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S-04-17:反求と在身-2;「自分中心」克服のためのワーク

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F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 

 自分のブリーフシステムを変えて「枠」を飛び出す

 

 そのためにコーチングがあります。コーチングを実践し「枠」を飛び出した者の生き方が「Not Normal」。コーチングこそが社会的洗脳状態から人を解き放つ“希望”です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

vol.1;サーフィンvsウインドサーフィン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33414117.html

 vol.2;本当は今までずっと苦しかった

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33464142.html

 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 

 

 前回(F-331)は、医療面談中に「本当は今までずっと苦しかった」とつぶやいた娘さんとの縁をまとまめした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

娘さんからするとカウンセリング的に感じられたかもしれませんが、私が行ったのはあくまでコーチングです。今までの悩みから解放されたのは、新たなゴール設定の結果に過ぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

  コーチングとカウンセリング

 

この2つの決定的な違いはクリアでしょうか?

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp208)より引用します。それぞれのゲシュタルトをイメージしながらお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 本書の中でも書いているように、いまコーチングという名前を使ったカウンセリングがとても多くなってしまっています。これまで私はそれが悪いことだとはあまり思っていませんでした。なぜなら、カウンセラーたちがコーチング業界に進出することで、コーチングが注目されると思っていたからです。カウンセラーたちがコーチングを学んでくれるだろうという期待を持っていました。

 ところが、私の期待とは裏腹に、多くのカウンセラーはコーチングのおいしいところだけをつまみ食いし、従来のカウンセリングに加味しただけで、コーチングと名乗るようになってしまっています。その証拠に、多くのカウンセラーたちは「コーチングを学ぶと人間関係がうまくいく」「上司や部下との関係がうまくいく」というものを宣伝文句にしています。

 人間関係がうまくいく、上司や部下との関係がうまくいくということは悪いことではありませんが、それをコーチングの名前で言ってしまうと問題が発生します。

 実際、私はここ最近「コーチングとカウンセリングはなにが違うんですか?」という質問を何度か受けるようになってきました。両者は明確に違うのですが、外から見ると同じように見えるようなのです。

 基本的に私はカウンセリングは人々の悩みに答えるものだと思っています。一方、コーチングは本質的に悩みに答えるものではないと考えます。明確な違いはここにあります。もちろん、コーチングでも人々の悩みは解決します。しかし、本質的にはコーチングはお悩み相談ではないということです。

 何がどう違うのかと言いますと、コーチングとは「人生を変える」ものと言えるでしょう。ただし、「人生を変える」と言うだけならば、カウンセリングやお悩み相談もそうです。悩みや問題が解決すれば、人生は良い方向に変わっていくわけですから、そういう意味ではお悩み相談でも確実に人生は変わります。

 では、コーチングにおける「人生が変わる」とは何でしょうか?

 それは「人生をまるごと変えること」を意味します。“まるごと”とはこれまでの現状から抜け出して、まったく新しい世界、未知の世界に向かって踏み出していくことを言います。その際、重要なのが現状から抜け出すことです。

 一方、お悩み相談は目の前の問題を解決するものです。仕事の悩み、恋の悩み、人間関係の悩みといったものにアドバイスを与えることで日々の改善をしていくものです。その際、重要なのは現状に居続けることです。悩みというものは現状がほころんだ時に生じるものですから、そのほころびを修正するのがカウンセリングに代表されるものなのです。

 もうおわかりでしょう。カウンセリングやセラピー、メンタルトレーニングなどはいかに自分を現状に合わせていくかを目標にするものであり、逆にコーチングはいまいる現状から出て新しい居場所を作りましょう、というものになります。つまり、まったく違うものなのです。

 ですから、「現状をケアしたい」という思いを持っているのにコーチングを受けてしまったり、いまの現状から抜け出したいという時にカウンセリングを受けたりすると、満足いく結果を得られない可能性があるわけです。

 カウンセリングは悩みへの対症療法を基本としています。コーチングは悩みに関わるのではなく現状の外のゴールに関わります。悩みがなくなるのはあくまでコーチングの副作用です。新しいゴールを設定し、いまいる現状から抜け出せば、いまの悩みが消えるのは当然です。コーチングとは新しいゴールを設定することであり、現状から抜け出すための方法論なのです。

 引用終わり

 

 

 実際、私はここ最近「コーチングとカウンセリングはなにが違うんですか?」という質問を何度か受けるようになってきました。両者は明確に違うのですが、外から見ると同じように見えるようなのです

 

 「違いがわからず同じように見える」のは、それぞれのゲシュタルトが不十分だからです。その一番の理由は「知識不足」。知識がないとスコトーマが生じ、正しく認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 改めて伺いますが、「コーチング」と「カウンセリング」の違いはクリアでしょうか?

 

 

 コーチングは「現状の外への志向」。現在の悩みもその悩みにつながる過去の出来事も一切関係ありません。だから「コーチングは本質的に悩みに答えるものではない」。

コーチングでも人々の悩みは解決する」のは、自然にスコトーマに隠れていくからです。

 (本質的には別の理由があります。その“理由”がこのシリーズの主題です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

一方、「人々の悩みに答える」ものであるカウンセリングは、悩みにしっかりフォーカスした上で「課題を見つけ(case-side)、解決する(plan-side)」ことが基本です。つまり、「現状の最適化」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 このように2つはまったく違う概念(ゲシュタルト)です。コーチングは「いまいる現状から出て新しい居場所を作る」ことであり、カウンセリングは「自分を現状に合わせていく」ものです。

 

 ここでもしも「コーチングとカウンセリング、どちらがすごいか?」といった排中律的な発想に陥ったなら、分断が加速し“幸福(well-being)”から遠ざかるでしょう。

F-2313錠じゃないと飲まん! <前編:排中律>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28339618.html

 

どこかで誰かが“理不尽”な思いをするような差別的な社会では、暗くて重い怨念が溜まっていくばかり。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

コーチングとカウンセリングは決して対立するものではなく、むしろ補完しあうものです。では、「補完」のために欠かせないことは何でしょう?

 

今度は苫米地博士が「X(当時はtwitter)」に投稿された文章を紹介します。20221113日、宮台真司さんのポスト(ツイート)を苫米地博士がリポスト(リツイート)された際のコメントです。

 

 

 苫米地式は未来のビジョンによる引力の極大化を企図する点アドラー的(コーチング的)。

 先の宮台図式は過去からの引力の最小化を企図する点フロイト的(カウンセリング的)。

 苫米地式を否定するものではなく補完たり得る。

 相手の不安を無視できればアドラーonlyで進められる。僕もそうする。

 

 

 苫米地博士は、コーチングは「未来のビジョンによる引力の極大化」であり、カウンセリングは「過去からの引力の最小化」であるとされています。

シンプルにまとめると、

コーチング:未来の創造

カウンセリング:過去との決別

 

 繰り返しますが、コーチングには過去は一切関係ありません。コーチングの中身は「ゴールを設定して、エフィカシーを上げる」こと。ゴールは100%未来のことであり、エフィカシーはゴール達成(=未来創造)の確信です。

つまり、コーチングは“未来”だけ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 対してカウンセリングは「現状のほころびを修正する」こと。その「現状」とは、過去の記憶でつくられたブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだすもの。

だから、カウンセリングは“過去”との対峙です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 時間の流れでいうと、「未来→現在→過去」がコーチングで、「過去→現在→未来」がカウンセリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 このようにコーチングとカウンセリングはまったく違うもの。真逆で、正反対のものといえます

 

 

 という考えに囚われたままだと、おそらく「補完」はできないでしょう。どうしても「コーチングvsカウンセリング」的な対立の視点でみてしまうから。

 

 対立を克服し補完しあうためには「ゲシュタルトの統合」が欠かせません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 統合することで対立する(ように思える)概念を“同じ”とみられるからこそ、各概念(ゲシュタルト)を本当に理解して補完しあうことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 今回のテーマであるコーチングとカウンセリングでいうと、両者を統合して同じ「引力」とみられるからこそ、状況に応じて「引力」を使いこなすことができるようになるということ。

 (「引力」の正体はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 時間(「未来→現在→過去」vs「過去→現在→未来」)でいうなら、「時間はどちらにも流れていない」。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるっていいますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 それがわかると“一念三千”の意識状態になれます。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 その意識状態が「コーチングとカウンセリングの補完」を可能にします。

一言でいうなら「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

F-333につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

時間(「未来→現在→過去」vs「過去→現在→未来」)でいうなら、「時間はどちらにも流れていない」

 

 「時間は過去から流れて未来に向かう」というのは真っ赤な嘘であり、洗脳です。誰もが成長するまでに時間洗脳を浴び続け、やがて社会常識化し、お互いを縛りあっています。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 コーチングでは「時間は未来から現在、そして過去に向かって流れている」と教えますが、そのレベルに留まってしまうとカウンセリングやヒーリングと対立しかねません。

よって、“一念三千”の理解はとても重要。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 本物のコーチング(Authentic Coaching)の、そしてコーチングの基礎理論である苫米地理論の根底にあるのは「中観」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その「中観」を「意識に上げ続ける」ことが大切なポイントだと私は思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は3/31(日)の予定です(←3/24から変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-329:ゴールのカテゴリ「家族」の意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33361361.html

Q-061~:犬好きではいけないのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

Q-339~:「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:面接をすることや上司との会話、少し敷居のあるショップでの買い物、学生時代の知人との食事をする等で、緊張で首の後ろが凝ったようになり、軽い吐き気や頭に酸素がいかなくなったような状態が起きます。発症すれば長くて12週間は自律神経が失調したような状態が続きます。
 そのような場面では、人に変に見られていないかがひどく気になります。
 このような社交不安症状につきまして、どのように考えられておられますか?

 

A私は医師ですが、内科医であり、精神科医ではありません。

苫米地式のコーチ&ヒーラーとして回答させていただきますが、もしも日常生活に支障をきたしているのであれば(「眠れていない」など)、ためらわずに心療内科や精神科を受診されてください。

 

直感的に申し上げると、全然大丈夫のはず。

気楽に読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

御質問が「社交不安症(障害)という概念をどう考えますか?」ということなら、私の回答は「空(くう)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

つまり、現状は「『社交不安』というイメージ(I)の臨場感が上がること(V)で実体化している(R…症状としてあらわれている)」 ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

だから、臨場感を下げれば、「社交不安」は消滅する(気にならなくなる)はずです。大丈夫!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

御質問が「社交不安について相談する私をどう思いますか?」ということなら、私の答えは「『重要な分岐点』に気づいていてすばらしい」。

 

分岐点とは、「過去→未来」として生き続けるか? それとも「未来→過去」として生きるか? の分かれ目のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

どちらを選ぶかはもう決めているはず。

あとは楽しみながらゴールを設定し、ゴールを実現している“私”(のイメージ)にふさわしい臨場感を作ってください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

臨場感を作るのにお勧めなのが、「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」。例えば、「セルフトークのコントロール」ならば、

リラックスした気分でいられたら →「私らしい」

緊張や吐き気などを感じたら →「私らしくない、本当の私は〇〇だ。私らしくいるために△△する」 といった感じ。

L-128202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 

その時の注意点は、「『善悪』『正誤』といった価値判断をしない」こと。その理由はクリアですか?

 

答えは、その価値判断は「これまで刷り込まれてきた考え方や価値観」に基づいているはずだから。多くの人の無意識は「過去→未来」という時間観に囚われたままです。

(詳しくはこちらをどうぞ↓)

Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

ちなみに、「価値判断」の代表として、苫米地博士は「3つのモノサシ」を挙げられています↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

御質問を読みながら私は「全然大丈夫」と確信しましたが、その確信には根拠(warrant)があります。その根拠とは「しっかりモニタリングした上で、分析までできている」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

今は辛く感じられるかもしれませんが、その辛さは“もっと豊かに生きる”ための大切な縁起であるはずです。大丈夫!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

最後に、苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p178)より引用します。

 

苫米地博士があなたのために語りかけてくださっている

 

そのようなイメージでゆっくりと読み進めてください。

F-324:観自在 <実践編-4;ユーアファメーション>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33111471.html

 

 

message 75

人と会うのが苦手な人の大半は、

相手と打ち解けるのに時間がかかるものだが、

それは出会いの一瞬に相手に対する親愛の情を示さないからだ

斉藤茂太

 

 

 人付き合いが苦手な人に話を聞くと、総じて「自分の性格が暗く、ルックスも地味だから嫌われる」ということを言います。しかし、そのように落ち込むことは無駄なことです。なるべく笑顔で、目の前にいる人の目を見て、誠実にゆっくり話せばよいのです。そうすれば、たいていの人はあなたを感じのよい人物だと思ってくれるものです。自信がないと、つい顔に焦りが出るし、そういう人は話す相手にも緊張感が伝わってしまいます。

 一番ダメなのは「愛想笑いして個性を押しつぶし、他人の批判を気にしつつ生活を送ること」です。これをやってしまうと、いつのまにか「奴隷脳」になってしまいます。「奴隷脳」とは、思考停止状態のまま自分で物を考えず、人の言いなりになってしまう無気力な脳のことを言います。

 「奴隷脳」を持つ人間は、自己評価がとても低くなってしまいます。そうなると、下手をすれば犯罪を犯すような、道を踏み外してしまう人間になってしまう危険性があります。「生まれてこなければよかった」という低い自己評価がやがて「社会に復讐してやる」といった自暴自棄な犯罪へとつながるのです。人生で大事なことは「エフィカシーを高く持つこと」。自信を持ち人と話しましょう。

 

名言でアファメーション

あなたは初めて会った人と誠実に話すので好感を持たれている。

 引用終わり

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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次回の開催はR6.2/4(日)<←1/28から変更しました>の予定。テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

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Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

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自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 -Dr.苫米地式名言活用術

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Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:将来コーチとして活動するために学んでいますが、未だに「現状全てがwant to」という状態には達しておりません。

 このような場合、自分自身の人生を変えることに専念した方がよいのでしょうか? それとも同時並行で他者へのコーチング活動を開始した方がよいのでしょうか?

 未来のクライアントさんの利益を最大にするということを考えると、どうするべきか迷ってしまいます。

 

 vol.1;「走りながら考える」 理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32548402.html

 vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味

 

 

A4:コーチとの縁により、抽象度の高い「『縁起のつながり』=ゴールの世界(w1」と抽象度の低い「『縁起の中心点』=自分(関数P」が“まったく同じである”と本気で理解できるようになれば、「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことこそがエフィカシーの源泉(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから私は、「自分自身の人生を変えること」と「他者へのコーチング活動」は“同時並行”で行うべきだと思っています。今回はその意味を掘り下げます。

 

 

 同時並行”というときの「」とは、もちろん時間のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

時間とは、抽象度という軸をとった場合の情報空間の底面における物理因果(法則)のことです。もちろん、実在するわけではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 時間の本質は「理論上想定された『時』と『間』に、便宜上名前をつけたもの」。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでいるものが時間です。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ところが、私たちはつい「時間がある」と思ってしまいがち。その結果、一般的な「同時並行」は物理次元にlock onしてしまっています。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

コーチにとっての“同時並行”は情報空間中にひろがっています。端的にいうと、「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 その「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」をしっかり認識し、操作する能力がIQIntelligence Quotient)。よって、「“同時並行”ができるほど、IQは高い(高くなる)」といえます。つまり、

 

コーチングに取り組むほどIQが上がり、IQが上がるほどコーチングがうまくいく

 

そのようなことがコーチとクライアントの関係性で双方向的におこることが、私の「コレクティブ・エフィカシー」の感覚です。

 Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 ところで、苫米地博士は、著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社から再販、p129)の中でIQをこのように定義されています↓

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 IQとは「情報空間における操作能力」

IQとは「抽象度の高い空間で、五感をともなう身体的な操作ができる能力」

 

 それが苫米地式(流)の本来の定義。しかし、別の著書においては、「実際に役立つ考え方」と断った上で、このように表現されています↓

 

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 「即断即決」がテーマのその書籍において、苫米地博士は「IQを構成する3つの要素」を掲げられています。1)グレインサイズ、2)クロックサイクル、3)知識量 です。

 

 1)グレインサイズは「抽象度」と同義。博士は「グレインサイズを大きくしたり、小さくしたりを自由自在にできる力こそが重要」と書かれています。

 (詳しくはこちらで↓)

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 2)クロックサイクルとは、処理能力の速さのこと。その「速さ」とは、物理次元での単純なspeedのことではありません(ハズ)。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 3)知識量について、博士は「知識量を軽視するのは、非常に危険」と警鐘を鳴らされた上で、「『仕事で結果を出すためのIQ』を高めるには、まずはその仕事に関する圧倒的な知識量を身につけることが大前提」と強調されています。

 

 その“大前提”を意識に上げながら、以下の文章をお読みください。「あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方」(ゴマブックス、p135)から引用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

すべての知識は自然現象と関わっている

 前項では、知識の重要性について解説しました。

 ただ、「知識」というと、多くの人は「すでに知られている知識」ばかりを追いかけがちになります。

 つまり、「暗記できる知識」を暗記することが知識の習得のすべてだと考えてしまいがちなのです。

 「『知られていない知識』は『知識』じゃないのではないか」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 「暗記できる知識」ももちろん大切なのですが、それだけではないということを知っておく必要があります。

 すべての知識体系は自然界の自然現象や物理現象を含んだものであるということです。

 次章でも述べますが、例えばレストランのメニューを見てその店の善し悪しを判断したいとき、たいていの人はメニューに書かれている料理の献立を見るだろうと思います。

 メニューに書かれた「料理」という内容、コンテンツを吟味するでしょう。

 それは「知識」の一つではありますが、「知識」とはそれだけではありません。

 メニューの紙質、書かれた文字のフォント、手書きかどうか、あるいはメニューを持ってきてくれた店員さんの立ち居振る舞い(メニューそのものからは離れますが)などもすべて、店の善し悪しを判断するための「知識」となり得ます。

 知っている知識を使って、まだ知らない何らかの知識体系を導き出し、目の前の出来事(自然現象・物理現象)を説明する能力こそがIQが高いということです。

 この能力が高い人が、仕事で結果を出す能力の高い人なのです。

 例えば、前の項で「会社経営も国家の財政政策も自身の家庭の家計すらも担ったことがない経済学者」の話をしました。

 彼らはおそらく、経済学において体系化されている抽象的な知識は豊富なはずです。

 しかし、実際には世の中の役に立たないほどIQが低いといわざるを得ません。

 なぜかというと、現実に起こっている現象(この場合は、企業経営での現象や世の中の経済的な現象)についての知識がないので、持っている経済学の知識と現実とを結びつけることができないのです。

 本当にIQが高い人は、現実世界、自然界を見て、それらを体系化し、すでに持っている知識体系と照らし合わせて融合して、新たな知識体系を作り出すことができます。

 それはけっして特別な能力ではありません。

 できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力です。

 先の経済学者なら、自身で会社経営なりをしてみれば、いろいろな経済現象が目の前でリアルに起こってきます。

 それを、すでに持っている経済学の知識体系と照らし合わせて、一つの新しい体系として構築すればいいわけです。

 このように、臨機応変に知識の抽象度を上げ下げできることも、非常に重要です。

 けっして抽象化された知識の操作能力だけがIQではないということは、常に意識しておきましょう。

 

 IQで重要となる知識とは、すでに抽象化されている知識体系だけでなく、目の前の現象と抽象化された知識とを組み合わせて作られる新たな知識体系をも含んでいる。

 引用終わり

 

 

できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力

 

 それがIQ

 だから「興味を持つ」こと。その「興味」は、もちろん、ゴール設定の結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 目の前の社会や縁ある人々に興味を持ち続けていると、自然に「コーチング活動を開始」する流れになるはず。そのときは迷わずに貢献してください。

 (「貢献」についてはこちらをどうぞ↓)

 20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 

Q-348につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 自分の仕事上のIQが高まっているかどうかを調べる方法があります。それは「今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?」という自問自答(内省言語)。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その自問(今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?)は、「走りながら考える」ためにもとても重要です。なぜでしょう?

 

 

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 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

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-関連記事-

F-267:「Classic」 前編;トリガー&アンカー+ゲシュタルトwith時間の流れ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30112410.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

Q-339~:「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

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Q-340「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <中編;時間栄養学と精神栄養学>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 3回にわけて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q過去未来という時間の概念は一神教的な考えだと思います。

未来過去という考え方は分析哲学の結論であり、苫米地博士が採用している考え方だと理解しています。

「未来、今、過去は同時に存在している」という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています。

そこで質問なのですが、よく「あなたは食べた物からできている」という言葉があると思います。これは過去の積み上げ方式の考え方によるものだと思います。この言葉は間違っているのでしょうか?

「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」という文脈で使われる言葉ですが、間違いなのでしょうか?

間違いではないような気もするのですが、物理空間の方が臨場感が高いから、結果として「身体が食べた物で作られている」と思っているだけなのでしょうか?

そう考えると気功や加持祈祷で書き換えられる理由も分かるような気がしますが、かといって暴飲暴食はダメなような気もします これも思い込みなのでしょうか?

暴飲暴食かはゴールが決めるのだと思いますが、そう考えると、もう何が何だか分からなくなってしまいました。そこでどのようにこの疑問にアプローチすればいいのか分からず、質問させて頂きました。

 

 前編;スコトーマ×時間×中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32365388.html

 中編;時間栄養学と精神栄養学

 

A2:前回(Q-399)は、苫米地博士の時間観が「一念三千」であることと、苫米地式は「中観」をベースにしていることをお伝えしました。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 *中観はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

一念三千や中観の根底にあるのは「縁起」の思想。

「縁起の理解を深める」が、「どのようにこの疑問にアプローチすればいいのか?」という御質問に対する私の回答です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 ところで、「時間栄養学」と「精神栄養学」についてご存じですか?

 

 最近の研究では、“食事をとるタイミング”が体内時計の調整に関わり、健康に大きく影響していることがわかってきたそう。そのタイミングに着目するのが「時間栄養学」です。

 (“健康”については、こちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 さらには、脳の活動はもちろんのこと、心の働きにも食生活が大きく関係していることが明らかになってきました。例えば、

 □鉄や亜鉛、ビタミンB6B12、葉酸が不足するとうつ病リスクが高まる

□緑茶やコーヒーを飲む人ほどうつ症状を呈しにくい(緑茶のテアニンには精神安定作用あり)

 □腸内細菌のバランス改善がストレス改善に有効

 □メタボリック症候群はうつ病のリスクを1.5倍高め、反対にうつ病もメタボリック症候群のリスクを1.5倍高める

 □肉由来のn-6系脂肪酸(アラキドン酸など)は炎症を惹起し、魚由来のn-3系脂肪酸(EPADHA)は神経栄養因子を増やし炎症を抑える

n-6系とn-3系の摂取割合は41が理想。肉食化してn-6系が増えるほど、脳が炎症を起こしやすくなる

このような食生活と脳や心の働きとの関連を調べるのが「精神栄養学」だとされています。

 

 この「時間栄養学」と「精神栄養学」には、決定的な違いがあります。もっと詳しくいうと、「時間と栄養の関係性」と「精神と栄養の関係性」は同じではありません。何が違うのかクリアですか?

 

 以下、苫米地博士の著書「なぜ、脳は神を創ったのか?」(フォレスト出版、p151)より引用します。“視点”を意識に上げながら読み進めてください。Feel

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

毒矢のたとえ

 阿含経典には、次のような釈迦の教えを伝えています。私なりの現代語に直して、かいつまんで紹介しましょう。

 

 毒矢が飛んできて身体に刺さり、毒が回りだしました。

 そのときに、人間が考えることには、いろいろなものがあります。

 たとえば、毒矢はどこから飛んできたのだろうか。あるいは、この毒はどんな毒だろうか、さらに、誰の仕業だろうか、などです。

 毒矢が刺さったことで、いろいろ考え悩むことは増えたでしょうが、その前にやるべきことがあるはずです。それは、まず矢を抜きなさい、ということです。

 

 これが釈迦の教えです。

 つまり、あの世について語ること、その前に未来について語ること、それはすべて妄想だから、目の前にあるやるべきことをやりなさい、という意味でしょう。

 釈迦は、「あの世はない」とか「霊魂はない」といったことを直接的に言及はしていません。そういうことにいっさい答えていないのです。それを語ること自体がムダなことだ、それよりもやるべきことをやれ、ということです。

 話は変わりますが、キリスト教世界では長い間、釈迦の教えのことを「悪魔の宗教」と呼んでいました。

 神を否定する釈迦が生み出した仏教が、キリスト教徒たちの目にはよほど邪悪なものに映ったということでしょう。

 現代の宗教学者は、仏教について「釈迦という神」と表現していますが、「悪魔の宗教」と呼んだ昔の神学者は「釈迦という悪魔」の意味でそれを使っていたのかもしれません。その是非はともかく、釈迦は悪魔も否定しているわけですから、彼らの論理のモノサシで釈迦を計れるはずはないでしょう。アプリオリ性を徹底的に否定し、神がいないとする宗教は世界的に見ても仏教だけです。だからこそ、キリスト教やイスラム教に比べ、数で圧倒的に負ける、弱い宗教なのです。

 釈迦の教えそのものは、西洋的な宗教学の定義でいえば、本当の宗教とはいえません。ただし、宗教的な信仰心という意味で、それを宗教現象と捉えることはできます。それは、仏陀という超人になるという意味において宗教的思想であり、宗教的な活動であるわけです。

 引用終わり

 

 

 「時間栄養学」と「精神栄養学」との決定的な違いとは、その抽象度!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

情報空間のうち、もっとも抽象度が低い次元が物理空間です。

 時間と栄養は同じ物理空間上での関係性ですが、精神と栄養の関係性は次元を超えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「毒矢のたとえ」で釈迦が言っているのは、まさに“タイミング”のこと。物理空間では時間などの物理法則が働くため、「やるべきことをやる」というマネジメントが重要になります。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 では、釈迦は高次の抽象度次元は考えるなといいたかったのでしょうか?

 

 私の答えはNo。反対に「やるべきこと(優先するべきマネジメント)に取り組みながら、徹底的に考え続けよ」と思っていたはずです。

 Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 なぜなら、釈迦は「アプリオリ性を徹底的に否定」だから。

「アプリオリなものはない」という事実は、クルト・ゲーテルにより示され、グレゴリー・チャイティンにより完全に証明されました。それを「不完全性定理」といいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

つまり、絶対的に正しいものはない。

「唯一のモノサシ」は存在しえないのです。それは「人類はどこまでも考え続けることができる」「さらに進化・向上することができる」ことを示唆しています。

釈迦が見いだし、大乗の発展の中で完成された「空」の哲学は、私たちに思考し続ける生き方を促しています。その上での「仮」。そんな「空」と「仮」の実践が「中」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 コーチングに寄せて言い直すと、「中観」とは、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって(さらには更新し続けて)、物理的な抽象度(物理的現実世界)においてもゴール実現のためになんらかの具体的行動を続けている状態

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 この“抽象度という視点”はとても重要。それがないと肝心なことが認識できません。スコトーマが外れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「あなたは食べた物からできている」を物理空間に限定して考えることは、決して間違いとはいえないでしょう。それは「時間栄養学」と同様の話です。

 しかしながら、「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」を物理空間に限定してしまうのは完全な誤りです。それは「精神栄養学」を物理空間だけで考えることができないのと同じ

 

 その理由を考えてください。

理由がわかったなら、「縁起の理解を深める」という言葉の真意を感じてください。気楽にどうぞw

 (鍵は「双方向性」。ヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

Q-341につづく)

 

 

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F-140~:不要不急

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F-269~:冗長性と多様性

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L-068202011月シークレットレクチャー -03;じかんかじ(時間舵)

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

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Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

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Q-339「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <前編;スコトーマ×時間×中観>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 3回にわけて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q過去未来という時間の概念は一神教的な考えだと思います。

未来過去という考え方は分析哲学の結論であり、苫米地博士が採用している考え方だと理解しています。

「未来、今、過去は同時に存在している」という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています。

そこで質問なのですが、よく「あなたは食べた物からできている」という言葉があると思います。これは過去の積み上げ方式の考え方によるものだと思います。この言葉は間違っているのでしょうか?

「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」という文脈で使われる言葉ですが、間違いなのでしょうか?

間違いではないような気もするのですが、物理空間の方が臨場感が高いから、結果として「身体が食べた物で作られている」と思っているだけなのでしょうか?

そう考えると気功や加持祈祷で書き換えられる理由も分かるような気がしますが、かといって暴飲暴食はダメなような気もします これも思い込みなのでしょうか?

暴飲暴食かはゴールが決めるのだと思いますが、そう考えると、もう何が何だか分からなくなってしまいました。そこでどのようにこの疑問にアプローチすればいいのか分からず、質問させて頂きました。

 

 前編;スコトーマ×時間×中観

 

A1:「間違いではないような気もするのですが」というような“ゆらぐ感覚”はとても大事。それはスコトーマを外すために役立ちます。なぜでしょうか?

 (私の答えは「追記1」で)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを生みだす/外すポントは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。

 知識がないとそもそも認識することができないのですが、その一方で知識が新たな認識を妨げます。きっと思い当たると思いますが、いわゆる“思い込み”が強いと、肝心なことを見失います。

 L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

医療現場においては、機械の設定や酸素量の確認などを「指さし」「声出し」で行うことが指導されたりします。それは思い込みによる見逃しを防ぐための“重要度のコントロール”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 スコトーマを生みだす/外すポントは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。

 1)知識とは、概念の塊のこと。その概念の塊は、「ゲシュタルト」のことでもあります。ゲシュタルトは「全体性を持ったまとまり」であり、「全体と部分の双方向性」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 大量の知識(=概念の塊)を統合し、より大きなゲシュタルトを構築すると、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 反対にいうと、「間違いではないような気もするのですが」となんかモヤモヤするのは、「ゲシュタルトの構築段階」だから。そんなときはしっかりリラックスして、ゴールをイメージしましょう。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール側から考える感覚はとても大切。

 その理由は「ゴールが先、認識は後」だからですが、他にも重要な理由があります。何だと思いますか?

 (私の答えは「追記2」で)

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

それでは、まず「時間」について確認しましょう。「時間に関するスコトーマを外し、さらに理解を深め、中観を感じている」が今回のエンドステート(ミッション)↓

Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

最初は直接的なスコトーマ外しから 苫米地博士が「未来過去」とおっしゃるのは“対機説法”ですよ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

博士の時間観は「一念三千」です。中観ですから。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 「中観」とは、「空(くう)」と「仮(け)」をともに包摂する上位概念。“上位”とは、「抽象度という軸をとった場合の上の次元」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すべての存在が空(くう)であるとするのが「空観」で、縁起の中での仮の役割に注目するのが「仮観」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その2つ(空観・仮観)をバランスよく維持している状態が「中観」。

PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地博士の著書「夢がかなう脳!」(PHP研究所、p100)から引用します。

「中観」を意識に上げながら読み進め、「『未来、今、過去は同時に存在している』という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています」が生みだしている(かもしれない)スコトーマを外してください。

 

 

「一念三千」― 一瞬の心の中に現在、過去、未来のすべてが入っている

 「中観」を身につけると、世界の見え方はとてもダイナミックになります。

 一つのものを見たら、同時に宇宙に想いを広げられるということだからです。先ほどご紹介したように、一本のペットボトルから、世界へ、宇宙全体を見ることができるのです。

 天台宗の開祖 智顗(ちぎ)は、中観を「一念三千」という概念で説明しました。

 

 この世界には単独で存在しうるものはなく、すべての存在は他のものとの縁起の中に存在している。自分の前の一つの存在は、宇宙のすべてと何らかの関係性を持っている。自分がいまここに存在しているのも、決して偶然ではなく、宇宙のすべての事象との因果関係の結果である。

 

 このように、一瞬の心の中に三千の世界、わかりやすくいうと、現在、過去、未来のすべてが入っている、と智顗は説明するのです。

 こうした「中観」と通じる考え方は、大乗仏教以外にも見られます。

 ユダヤ教やキリスト教といった絶対神のある宗教は、一見すると「中観」とはまったく違う考え方をしそうです。しかし実は、実質的にかなり似た結論に至るのです。

 絶対神を信じている人は、すべてのものを神の創作物と見ます。「宇宙のすべては神の創作物」という見方で見れば、たとえば、いま目の前にある一つのものも宇宙を創り出した神とつながるものになる。つまり、結果として「一念三千」と通じる「ものの見方」となるのです。

 「中観」との違いは、神というアプリオリの存在を大前提とするか否かです。ただし、中観も別に神を否定するわけではありません。神はいてもいいけれども、それもまた縁起の一部である、というだけのことです。

 引用終わり

 

 

 「中観」との違いは、神というアプリオリの存在を大前提とするか否か。ただし、中観も別に神を否定するわけではない。神はいてもいいけれども、それもまた縁起の一部である、というだけのこと

 

 すべての存在が空(くう)であるとするのが「空観」で、縁起の中での仮の役割に注目するのが「仮観」。空と仮をともに包摂する上位概念が「中観」でした。

 その大前提は「アプリオリの否定」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

空観では、「時間」はなく、過去・現在・未来は実在しないので、過去は関係ありません。もちろん、現在も未来も関係ありません。

中観では、未来は思いっきり関係あると考えます。その未来とは、ゴール設定で自ら生みだす世界(w1)のことです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ただし、その未来や世界(w1)はアプリオリに存在するものではない だからこそ、私たちには自由があります。「自らに由る」という自由が!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 自由とは「すべてマインド次第!」を実践すること

 すべてをマインドが生みだしていると十分理解しつつ(空観)、あえて縁起のつながりの中で仮の役割を果たす(仮観)

 

 それが中観思想であり、苫米地式。一瞬の心の動きで、現在・過去・未来を生起するのが苫米地式コーチングです。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

Q-340につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

「間違いではないような気もするのですが」というような“ゆらぐ感覚”はとても大事。それはスコトーマを外すために役立ちます。なぜでしょうか?

 

 答えは「Rゆらぎ」だから。こちらでどうぞ↓

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 

-追記2

 ゴール側から考える感覚はとても大切。

 その理由は「ゴールが先、認識は後」だからですが、他にも重要な理由があります。何だと思いますか?

 

 私の答えは「抽象度が上がる」から。

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「2)自分中心を捨て去る」とは、部分関数としての“自分”の定義を拡張していくこと。よって、ゴールを設定(更新)するたびに、抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 わかりやすいように言語化すると、「現状(かつてのw1)に満足できなくなる」「今の自分(関数p)では物足りなくなる」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は9/24(日)。詳しくはこちら↓

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-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

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Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

夢がかなう脳!

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F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 

 2023515日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて、苫米地博士が生成AIをテーマに講義をされました。その中で「生成AIは思考方法がまったく異なり、幻覚や嘘かもしれない」と話されています↓

 今話題の生成AIと人間の理想の付き合い方 Dr.苫米地 (2023年5月15日) #ChatGPT #ジェフリーヒントン - YouTube

 

 バラダン終了後、苫米地博士は「芸術は未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)であり、超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」と投稿されています(twitter)。

芸術は高抽象度の未知なるLUB(230515バラだん未使用図)

 

 

 講義後に得たインスピレーションをまとめます。

 

vol.1;部分と全体の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31869155.html

 vol.22つの自己プロデュース力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31920992.html

 vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 

 

 前回(F-300)は苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 -Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p100)より引用しました。その中で博士が語られているのは、「人生においては自己プロデュース力が重要」「自己演出は自らのエフィカシーを上げる行為」だということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 -Dr.苫米地式名言活用術

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自己プロデュース力には2種類あり、いい方法とダメな方法があります。いい方法とは「自分のバリューを高めまくり、大衆を惹きつけるピカソ方式」。

 

 その“バリュー”とは、より高次の抽象度次元上の“何か”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)であり、超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」ものでもある“何か”のことを、コーチングでは「ゴール」と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ところで、「高抽象度の未知なるLUB」を、なぜ認識することができ、なぜ共有できるのでしょう?

 

 最初の問いの答えは、「に自分の素晴らしい個性をわかりやすく演出することを意識する」という自己プロデュース力を超えた“最強の自己プロデュース力=火の鳥”にありそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 以下、苫米地博士の著書「なりたい自分になれる! 最強の自己プロデュース力」(日東書院、p169)より引用します。

 

 

「火の鳥」とは

 私は第2章で、釈迦やキリストぐらいの人ならば「火の鳥」レベルに達していただろうと書きました。そして、本書の目的、本書で紹介した訓練は、最終的に「火の鳥」を目指そうとするものでした。「火の鳥」を目指すことによって、自分を自由にプロデュースできる力が身につくからです。

 もちろん、釈迦やキリストに限りません。「火の鳥」レベルの人の見方、考え方を身につけようということです。

 ここで、再度、「火の鳥」レベルとはどういうものかについて、見てみましょう。

 本書で見てきた「ワニ」は抽象度を上げることで進化し、「サル」になることができました。「サル」には二つのタイプがいました。論理思考優位な「黒いサル」と情動優位な「白いサル」です。

 これらはそれぞれを極めたうえでバランスを取るのが大事で、「しましまのサル」になる必要がありました。この「しましまのサル」がさらに抽象度を上げて進化し、思いっきり飛び上がると「火の鳥」になります。

 つまり、論理思考も極め、情動も強く、さらにこれらのバランスを保ちながら、自分の力で両方をコントロールすることができ、自分と自分以外とを同一視できるほどの高い抽象度をもち、その視点ですべてを見て、その視点で行動ができる人、さらにはそれをどんなときにでもできる人が「火の鳥」であると言えるでしょう。

 キーワードとしては「自分と自分以外とを同一視できる」「高い視点、高い抽象度をもてる」「高い抽象度で行動ができる」「それも時間を超えてできる」といったところでしょうか。

 

 <火の鳥になるためのキーワード>

 〇論理思考と情動を兼ね備え、かつ、コントロールできる

〇自分と自分以外とを同一視できる

 〇高い視点、高い抽象度をもてる

 〇高い抽象度で行動ができる

 〇時間を超えられる

 

 そして、本物の「火の鳥」は抽象度をも自由に飛び回ることができますから、抽象度nの事象に対して、抽象度(n1)となることができます。

 これを私は、いくらでも次元を超えられるという意味でA次元と呼んでいます。A次元を獲得した人こそが本当の「火の鳥」ということになります。

 引用終わり

 

 

 では、<火の鳥になるためのキーワード>を確認していきましょう。

 

 〇論理思考と情動を兼ね備え、かつ、コントロールできる

 「論理思考」とは、前頭前野背外側部の活動のこと。論題を自らの情動と切り離し、相対化し、物事の裏表両面を見る視点を養うことができるディベートを実践することで鍛えることができます。現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 ここでいう「情動」とは、「怒り」「悲しみ」といった大脳辺縁系を中心とする活動のことではなく、前頭前野内側部の発火である「社会的情動」のこと。苫米地博士は「感性」と表現されたりもされます。

 S-02-18:良心に従い、フェアネス、そして自由を追求する生き方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678041.html

 

 情動と論理と社会的情動(感性)

 その関係性を知り、自身の心の動きをしっかりモニタリングし続けることが、「論理思考と情動を兼ね備え、かつ、コントロールできる」ための土台です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 〇自分と自分以外とを同一視できる

 「同一視」とは同調のことではありません。もしも同調だけなら、真の問題解決はできないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その理由は「スコトーマが外れないから」。同調だけであれば、問題解決どころか、本当の問題を見つけることすらできないはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 さらにいうと、同調できたなら差別はなくなるでしょうが、同調だけであればうまく区別することができません。その結果、組織(チーム)として機能的に役割を果たすことは困難になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 *詳しくはこちらで↓

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 博士がおっしゃる「同一視」とは、「無分別」のこと。こんな時代だからこそ、「無分別」がとても重要です。その理由はこちらで↓ Feel

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 〇高い視点、高い抽象度をもてる

 では、抽象度を上げて、同一視=無分別を実践していくにはどうすればいいでしょうか?

 

 私の答えは、まずゴール設定!

 ゴールはもちろん 1)心から望む、2)自分中心を捨て去る、3)現状の外 です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 そして、「コンセプチュアル・フロー」に取り組みます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 コンセプチュアル・フロー(&ゴール更新)を実践していくと、論理から超論理、すなわち前頭前野背外側部から内側部への移行ができます。と同時に、“直観”が磨かれていきます。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 現在の厳しい状況においては、高い抽象度や“直観”だけでは足りません。では、今一番必要とされていることは何でしょうか?

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 

 〇高い抽象度で行動ができる

 答えは「行動」。より高い抽象度での思考を伴った行動です。

 

 高い抽象度で思考しながら、同時に低い抽象度でしっかりと行動し続ける

 

 例えば「医学と医療」の関係がそう。理論を追究しながら(医学)、しっかり治療も行う(医療)。その両(双)方向性がとても重要です。

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 それはコーチングとも重なる重要なポイント。苫米地博士はそのような生き様を「ゲバラ主義」と表現されています。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

 〇時間を超えられる

 時間は、過去から未来へとではなく、未来から過去へと流れています。その理解が1st.ステップ。2nd.ステップは「時間は流れていない」「すべてこの一瞬に生みだされている」の体得。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「一瞬」とは、あらゆる仮想世界が凝縮された状態。「一念三千」です。

 Q-149191019/20鹿児島… -06;「“今”を生きる」の“今”とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 時間についてはこちらの記事を参考にされてください↓

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 こちらもどうぞ。コーチとの会話中に得たインスピレーションを言語化しました↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

F-302につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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