苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:意図

Q-321:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編->

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 

 

 時間とは、理論上想定された「時」と「間」に、便宜上名前をつけたもの。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけです。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間は幻想」と知ることが、「『時間は体感』を体得する」ための1st.ステップ。

 2nd.ステップは「時間は幻想」の裏付けとなる知識を理解すること。学習です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 しっかり理解(学習)できると、「自分自身を“124時間の牢獄”に束縛していること自体がナンセンス」と思えてきます。拡張もするし縮小もする時間の長さを決めるのは、「自分自身の主観」だとわかってくるから。

そのように「体感時間は主観」を体得し、「脳の活動次第」と確信することが3rd.ステップ

 

 すこし補足します。体感時間には物理空間の体感時間と情報空間の体感時間があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もちろん、物理と情報は同じ。抽象度の違いにすぎません。同じとわかった上で、あえて分けて考えることがポイントです。

その理由は、「物理空間には、物理法則という特別かつ強力な束縛が働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

物理空間の体感時間は、人によって極端に変わることはありません。例えば、世界最速のスプリンターであっても、100mを走るのは10秒弱。それは普通の大人と比較しても数秒~十数秒の違いでしかありません。

 このように物理空間においては、体感時間を無限に拡張することは困難です。

 

 一方、情報空間の体感時間、すなわち脳の中だけで形成される時間感覚は、人によって大きく異なります。

苫米地博士がよくおっしゃるのは、「優秀なプログラマーは500倍生産性が高い」。それは普通のプログラマーよりも、圧倒的に少ない時間で、圧倒的な成果を出すということ。

 

そんな“圧倒的”を生みだすのは、「脳のタスク処理の速度」の違いです。それはもともと持っている脳の機能の差ではなく、“脳の使い方”の差です。

 

 だから、3rd.ステップ(「体感時間は主観」「脳の活動次第」とわかること)では、自我をしっかり認識に上げることがポイントになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的には、「自身の脳のタスク処理速度が遅いことを認識し、もっとスピードアップできると確信する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

そうすることでスコトーマが外れ、体感時間を拡張することができるようになります。

 (次回「体感時間を拡張するための4つの要因」を取り上げます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

最後の4th.ステップは「意図性(intentionality)」

 「次に何をするか」という将来に対する自分の意図が「意図性(intentionality)」です。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 前回(Q-320)確認したとおり、時間には最小単位があります。時間は離散的であり、断続的。「時」と「時」には必ず「間」が、つまり次元の壁が存在しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その次元の壁を飛び越えるのが“生命現象”。

 苫米地博士は著書「思考停止という病」((KADOKAWAp79)の中で、“生命現象”を「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続けること」と定義されています。シンプルに考えると、「ゴールが次元の壁を超えさせる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを生みだすものが「意図性(intentionality)」です(ハズ)。その「意図性(intentionality)」が、オリジナルを決め、存在の意義を決めます。

今回のテーマでいうと、「(体感)時間を決める」。

 Q-303:どうやったらすべての目標をDev編;ゴールを〇〇と結びつける>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30871998.html

 

 最後に、苫米地博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)のMonthly Column11月)から引用します。「時間は体感」を体得する4つのステップをイメージしながら読み進めてください。Feel

  1st.:「時間は幻想」と知る

  2nd.:「時間は幻想」の裏付けとなる知識を理解する

  3rd.:「体感時間は主観」を体得し、「脳の活動次第」と確信する

  4th.:「意図性(intentionality)」

 

 

「過去は関係ない」という言葉の真の意味

 8月のコラムでは、古いSF作品の『スタートレック』を例にとって、ワープした直後に停電などが起きて、オリジナルとコピーの二人の自分が残されてしまったらどうするか、という思考実験を紹介しました。

 オリジナルの私と移動した宇宙船にいるコピーの私のうち、いずれを消去するべきかという哲学上の問題は、実は物理学の奇妙な現実と符合します。したがって、これは単にSFの話ではありません。哲学の仮説でもありません。我々の現実そのものなのです。

 「いやいや、私はワープなどしていません」と思うかもしれませんが、私たちは一瞬ごとにワープしているのです。これは哲学的な話ではなく、極めて科学的で物理学的な話です。

 時間は連続的に流れているわけではなく、プランク定数という最小単位があり、離散的なものです。すなわち、プランク秒ごとに次元の断層があり、私たちはワープしているのです。

 もちろん未来のコピーの私の元となっているのは現在の私です。一方で時間は未来から流れてくることを考えれば、未来の私がいるから、現在の私がいるのです。これこそが双方向性です。強いて言うならば、お互いがお互いの原因であり結果です。双方向的なのです。

 ただ、未来に行けば行くほど、理想の自分に近づきます。コピーを繰り返すことで、理想の自分に還っていくイメージです。意図があるので、コピーはオリジナルになります。未来に近づけば近づくほど、コピーならぬオリジナルに近づいていくのです。

 これが「過去は関係ない」という言葉の真の意味です。未来から観たら、過去は単なる劣化コピーです。過去にさかのぼるほど、劣化コピーの劣化の度合いがひどくなっていくのです。

 逆に未来に行けば行くほど、より洗練され、ゴールに近づいていきます。つまり、過去は一切関係ありません。関係あるのは理想の未来だけです。

 引用終わり

 

Q-322につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版



PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-09そもそも教育とは?-4)意図的な働きかけ

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-4)意図的な働きかけ

 

 「意図」が誰の意図であり、現在・過去・未来のいつを基準にしたものなのかが重要であることは、2)の「望ましい」と重なりますので省略します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9188609.html

 

ここではさらにマクロな視点で考察します。

 

 苫米地博士は、「脱洗脳教育論」(牧野出版、開拓社から再販)の中で、「日本あるいは日本人は、長い年月をかけて何か正しい一つの価値観(モノサシ)があるかのようにすり込まれ、さらにある種の意図に基づいて洗脳され続けている。だから真実が見えない」と厳しく述べられた上で、「日本人を洗脳するとき、有効な手段の一つとして使われるのが教育である」と指摘されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 洗脳とは、「第三者の利益のために何らかの仕掛けをすること」です。

 

それに対して、教育とは、「本人の利益のために行われるもの」です。よって、本人の役に立たないものは教育とはいえないことになります。

 

 意図が誰のものか、どの時間軸で行われているかというだけでなく、意図そのものが問われるということです。意図により親や教師の言動は、教育になることもあれば、洗脳になることもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 苫米地博士は、「そして、その洗脳から解かれるために最も効果的な手段も、やはり教育なのである」とも記されています。繰り返しますが、問われるのは意図そのものです。

 

 

 次に「働きかけ」です。

 働きかける先は情報空間です。より高い抽象度で働きかけを行います。それは、学ぶ者の意識をより抽象度の高い次元に引き上げることも意味します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 コーチング的にいうと「自分にとって重要なことを自分で決めること」を教えることであり、“現状の外”へのゴール設定をサポートすることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

そのゴールを達成している姿を確信させることも大切な働きかけです。「ゴール達成能力の自己評価」のことをエフィカシーと呼びますので、「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを高めること」が働きかけの重要な要素であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

脱・洗脳教育論




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