苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:思考停止

L-07820213月シークレットレクチャー -01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

 

私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが意味を決めています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それは「ゲシュタルトが変わると、意味が変わる」ということ。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 同じ言葉や言動であっても、ゲシュタルトによって意味が異なります。

例えば「OKサイン」。日本では今でも平和なハンドサインだと思いますが、世界では危険な「白人至上主義への支持表明」に変わってしまいました。

 F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 今回のレクチャーはDon’t think, feel!」、つまり「思考停止」に関連することがテーマ。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 当然、その「思考停止」の意味も、ゲシュタルトにより変わります。

前回のレクチャー(L-072~)では、「大脳辺縁系優位となりIQが低下した状態」という意味と「前頭前野でのブリーフシステムに従った自動思考を停止する」という2つの意味で使い分けました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前者は「ファイト・オア・フライト(fight or flight)」のことであり、後者は「止観(または観自在)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

前頭前野優位を保つという意味で思考し続けることは重要ですが、その前頭前野での思考は過去ベース。だから、あえて「思考停止」する必要があります。

「ファイト・オア・フライト」を防ぎつつ(リカバーし)、しっかり「止観」するということ。

F-096~097:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.3~4

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 コーチの視点で考えると、しっかり止観しながら「意味を決めるゲシュタルト」を新たにうみだす縁起がゴール設定であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 多くの方々が経験されているとおり、「3)現状の外」はスコトーマに隠れているため認識することができず、つい煩悩に囚われてしまうために「2)自分中心を捨てる」ことも困難です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

なにより「1)心から望む」の主語である“私”自身が、他人や社会の価値観によりつくられています。厳しくいうと「無人運転」「自動運転」のまま。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 では、1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外にしっかり設定するためにはどうすればいいでしょうか?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 私が重要視しているのは、「『ゲシュタルトを統合する』という感覚」。

 

 それがコーチにふさわしい意識状態だと思っています。クライアントをしっかり“現状の外”に導く意識状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 前回のレクチャー(L-072~)で「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」を紹介しました。詳しくは↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 簡潔にまとめると、

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  (少しだけ具体的にする感覚)

 

 

ワークを行ってみた感想は?w

 

じつは、前回までの説明は「苫米地式」としてはまだ足りません。その足りない部分は、「ゲシュタルトを統合する」ための大切なポイント。

 

 リラックスを深めながら、そのポイントを感じてみてください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 Don’t think, feel

 

L-079につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

  

 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29987722.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-182~185:家族ががんで… -06~9;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 

 

L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 

 

 私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました。

「思考停止してはならない(させてはならない)」と「思考停止しなければならない(させなければならない)」というメッセージを同時にいただいた気がしたからです。

 

 

 今回の講義(全3回)の全体テーマは「Don’t think, feel」。

Don’t think, feel」は、映画「燃えよドラゴン(英題:Enter the Dragon)」の中で、ブルース・リー(Bruce Lee1940~1973年)演じる主人公が発する言葉です。

 

 「Don’t think」を直訳すると「考えるな」「思考を止めよ」。この講義(L-072~)のテーマは、その「思考停止」です。

 

 ところで、突然ですが、上を向いてください。

 

きっと多くの方が首を動かして“上”を向いたはず。“上”とは天井の方向のこと。

医学的には、その動きを「頚部の伸展」と表現します。もっとマニアックにいうと「僧帽筋と頭板状筋の収縮&胸鎖乳突筋の弛緩(伸長)」です。

 

 医師として、以前はよく上部消化管内視鏡検査を行っていました。経験がある方はご存じだと思いますが、検査時には患者さんに左側臥位(左側を下にして横向きに寝る姿勢)になってもらいます。その時に「上を向いてください」とお願いすると、ほぼ全員が仰臥位(お腹が上の姿勢)になろうとされます。側臥位のまま頚部(首)を進展させる人はまずいません。

 

 なぜでしょう?

 

答えは「重力に引かれる方向が下。その反対が上」というゲシュタルトがあり、誰もがそのゲシュタルトで認識・理解・評価・判断をしているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

「あたりまえだろう」と思っていませんかw

 

 一旦思考を停止して(止)、「あたりまえ」を吟味すること(観)が重要です。なぜなら、その「あたりまえ」には、危険な“何か”が刷り込まれているかもしれないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが“意味”を決めています。

ゲシュタルトにより意味が決まるということは、ゲシュタルトが変わると意味が変わってしまうということ。それは「世界」や「環境」、「現実」が変わることと同じです。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 現実は情報(処理)が生みだしており、情報が書き換わると現実が変わる

 

この事実に(おそらく)最初に気づいたのは2600年前の釈迦です。釈迦はその理を「関係が存在を生みだす」という縁起を用いて説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」「この世は心(マインド)がつくっている」といえる縁起の思想は、コーチングにおいて「夢をかなえる方程式 I×V=R」としてプリンシプル化されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

一方、ますます進化している情報を書き換える技術は、現実をさらにダイナミックに変えることを可能にし、既得権益の強化に悪用されています。

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 

 例えば、「賛成・同意・承認や好調(approved, all right, favorable)・正しい(correct)を表す」とされていた“OKサイン”は、今では危険な「白人至上主義への支持表明」に変わってしまいました。

 F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

情報が書き換わると現実が変わります。そして、情報は常に変化し、複雑に絡み合いながら、どんどん増え続けています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

 さらには、情報を認識する私たち自身の情報処理により、ますます“形”を変えていきます。世界は常にゆらいでいるのです。

だからこそ、自由意思と自己責任で自ら設定したゴールにより、オリジナルの「あたりまえ」を創造することが求められているといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そのような理由により、コーチとしての私は「思考停止」を促します。

 それと同時に、ヒーラーとしては「思考停止」を防ぐ(すぐにリカバーする)ようにサポートします。

 

 「コーチングなのか? ヒーリングなのか?」というゲシュタルトの違いにより、「思考停止」の“意味”が異なるということです。

 

L-074につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ヒーリングとコーチングの違いについて、よく質問をいただきます。例えば↓

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 ヒーリングとコーチングは、抽象度を上げて考えると「一体」であり、抽象度を下げて考えると「全く別物」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すべての関係性が同じ。すべては空(くう)だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

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-関連記事-

F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-201:コーチングでは「最悪を想定する」ことはどう考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26357342.html

Q-249:病気をどのように考えていますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

 

L-07220211月シークレットレクチャー -01;苫米地博士からのメッセージ

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 

 

 まずは前回講義(全3回の1回目)のポイントを再確認しましょう。

 

〇 目の前の世界はすべて過去。記憶でつくられている

私たちは、通常は、過去に閉じ込められています。時間が過去から未来に向かって流れているように感じられることは、そのあらわれです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

〇 思考の3つの軸「言葉(Words)」「映像(Pictures)」「感情(Emotions)」

 私たちの目の前の世界は過去の記憶と紐づいた言葉と映像でできあがっていて、そこには感情(情動)が貼り付いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

〇 記憶は“失敗”が主でネガティブな情動が貼り付いている

 記憶に貼り付いている感情(情動)の多くはネガティブなもの。なぜなら、私たちは“失敗”を強く記憶してしまうから(失敗駆動型)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 〇 知識とスコトーマの関係は?

そもそも知識(記憶)がないと認識できませんが(スコトーマに隠れる)、得た知識が新たな認識を妨げてしまいます(スコトーマが生まれる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 〇 スコトーマと時間の流れのコントロールのために

“現状の外”へのゴール設定により、スコトーマが外れ、時間が未来から過去へ流れはじめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 〇 過去は一切関係なし!

 過去に囚われないために、まずは「過去は一切関係なし」を体得する!

 そのためには「『これまでの自分』を丸ごと捨て去る覚悟」が必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29349738.html

 

 〇 コーチの役目とは

「過去は一切関係なし!」を大前提に、コーチはクライアントの記憶からブリーフシステム(w0)を分析し、ゴールが生みだす“まったく新しい私(=世界、宇宙、w1)”に導きます。

(ただし、スコトーマを外し、ゴールを設定するのは、あくまでもクライアント自身)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「w0」「w1」と「ブリーフシステム」「自我」の関係についてはこちらをどうぞ↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 私たちは、そうとは知らずに、いつも過去=“失敗”に囚われています。言葉・映像・感情(情動)が一体となった“失敗”の記憶によって大脳辺縁系が活性化してしまうと、文字どおり“動物的”になってしまいます。「ファイト・オア・フライト」です。

だから私は、クライアントさんの“過去”は一切聞きませんし、話させません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

私自身、未来の結果として“今”を生きるよう心がけています。つねにゴールを意識に上げながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

あえて「CoacH T」と名乗るのは、ゴールの果として“今”を生ききるための私なりの工夫です。そして、それは「エモーションコントロール」のための工夫でもあります。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」です。エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

全部自分のことですので、本来は自分でいくらでも高めることができるはずなのですが、なかなかそうはいきません。その理由の1つがネガティブな感情。そのため「エモーションコントロール」をマスターし、前頭前野優位をしっかり維持することが重要です。

そのための基本中の基本が「逆腹式呼吸」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士が「エモーションコントロール」を解説されている動画を御存知でしょうか?

 苫米地メソッド「エモーションコントロール」苫米地英人 - YouTube

 

動画の中で、博士は「海外で行ったコーチングセミナーでおまけで教えたら好評で。困るな~」と話されています。

 

私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました。

 

「思考停止してはならない(させてはならない)」と「思考停止しなければならない(させなければならない)」というメッセージを同時にいただいた気がしたからです。

 

L-073につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました

 

 「ハッとした」のはゲシュタルトができたから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルトどうしが結びつき巨大化していくたびに(connect the dots)、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 この連載(L-072~)で掘り下げます。お楽しみに。

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29288176.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 

 

F-113:情報が書き換わると現実が変わる vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします。

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 Vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276927.html

 

 

 前回のブログ記事で、永世中立国 スイスの「民間防衛白書」を紹介しました。そこには「戦争をせずに他国を支配するマニュアル」なるものが含まれています。諜報機関などが画策する洗脳により、他国の民衆を情報的に支配し、最終的には国全体を乗っ取ることを目的としたものです。その過程には大きく6つの段階があるとされています。

 

 第一段階:工作員を送り込み、政府上層部を掌握。さらなる洗脳を行う

 第二段階:メディアを掌握し、大量に宣伝。大衆を扇動しながら、無意識を先導(誘導)する

 第三段階:教育を掌握し、国家意識を破壊する

 第四段階:平和や人類愛をプロパガンダとして利用し、抵抗する意志を破壊する

 第五段階:メディアや教育を利用し、自分で考える力を奪う(思考停止に導く)

 第六段階:国民が無抵抗で腑抜けになった後、大量の植民を行う

 

 …前回(F-112)、第三段階まで検証しました。その続きです。

 

 第四段階:平和や人類愛をプロパガンダとして利用し、抵抗する意志を破壊する

 …「民間防衛白書」には、「不満な者、欺かれたい者、弱い者、理解されない者、落伍した者は、特に美辞麗句に引き寄せられる」と記載されているそうです。CIAの工作活動を行っていた「テレビ放送の父」のTV局が、「愛は地球を救う」と謳うキャンペーンで感動を演出していることは単なる偶然なのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691562.html

 

 第五段階:メディアや教育を利用し、自分で考える力を奪う(思考停止に導く)

 …大衆を思考停止に導く方策として、「3S政策」が知られています。「3S」とは、「Sport、Screen、Sex」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15096276.html

 

最近のケースでいうと、ラグビーのワールドカップ(W杯)が挙げられます。日本人の多くにとって、今までラグビーは興味の対象外だったはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

ところが、今年(2019年)の秋に日本で開催されたラグビーW杯はメディアで大きく取り上げられ、日本中が感動と熱狂の渦に包まれました。1着1万3000円のオフィシャルユニフォームは爆売れし(20万枚以上)、観客動員数は170万4443人(台風で中止となった3試合を除く1試合平均:3万7877人、チケット完売率:99.3%)を記録。大会組織委員会の試算で4372億円の経済波及効果を生みだし大成功となったW杯に関連して、総理大臣までもが「夢のような一ヶ月間でした」とツイートしました。

 

 その「夢のような一ヶ月」(正確には6週間)をはさむ期間に、日本は立て続けに台風に襲われ、記録的な大雨と洪水により多くの国民が被害を被りました。内閣改造を強行したものの2名の大臣がすぐに辞任。さらには、すでに申し込みが始まっていた英語民間試験導入が突然中止になるなど、まるで悪夢のような出来事が続いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173855.html

 

急に明るみにでた「桜を見る会問題」も、すでに終わったことのようにされている「モリカケ問題」と同じように、いつの間にか静かに“散っていく”のでしょう。東京五輪が近づくにつれ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 世界に目を向けるとさらに深刻な問題ばかりです。ますます深まる対立は人類が終焉に向かっていることを感じさせます。そんな地球規模の危機的状況までも忘れてしまうのであれば、人類は本当に考える力を奪われているのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 第六段階:国民が無抵抗で腑抜けになった後、大量の植民を行う

 …医療・福祉の現場では労働力不足が大問題となっています。それは私の住む鹿児島のような地方ほど深刻です。そんな状況に対処しようと、昨年12月に外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案が成立しました。様々な問題を抱える技能実習制度の実態把握や見直しがないまま、衆院で約17時間(野党欠席による審議空回し時間含む)、参院で約21時間の審議の後、またもや強行採決されました。

 今回の法案は、「『特定技能1号』の場合最長5年(技能実習制度と合わせて最長10年)の間外国労働者を安い賃金で酷使した挙句、本人たちが望んでも永住させない」という目論見だとされていますが、事実上の移民政策だともいえます。

 いずれにせよ、「今後日本をどのような形にするのか?」「日本人という定義をどのように変えていくのか?」という本質的な議論がないまま、そして国民の関心も低いまま、日本や日本人という“現実”の書き換えが粛々と進行しています。

 

 あらためて皆さんに伺います。

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、どのようなことをイメージしますか?

 

(F-114につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Nittele_24Hour_Television_logo(Wiki.

24時間テレビ「愛は地球を救う」

番組シンボルマーク

Wikipediaから引用

 

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-12:仮説07)思考停止

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説07)思考停止

 

 前回(PM-06-11)は「私憤」と「公憤」の違いについて、脳の機能や人類の進化と絡めて説明しました。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html 

 

 亡くなった先代の院長はもちろんのこと、経営陣の皆さんもいつも情動的だったわけではありません。抽象度の低い煩悩的なゴールのために医療・社会福祉法人を運営しているわけでは決してありませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そのことは病院長として経営陣と関わりながらしっかりと感じていました。それだけに「人間形成」「人材育成」という経営の重要事項に関して「私憤」レベルであり続けることが不思議でなりませんでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

「何が問題なのか?」を私の無意識は考え続けていたのだと思います。ある日の午後、病棟に張り出された懇親会の案内を眺めていたときに、その答えが急にひらめきました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

その案内には、ブルース・リーの写真とともに、「考えるな、感じろ」というコピーが書かれていました。

 

 

「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」という言葉は、「燃えよドラゴン(英題:Enter the Dragon)」という映画の中での主人公の台詞です。

 

ここでいう「考えるな(Don’t think)」というのは、「思考、つまり情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。

 

詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」という意味。その「非言語情報処理」を「感じる(Feel)」と表現しているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させよ」ということであり、苫米地理論でいえば「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化せよ」ということです。

それは天才が行っている脳の使い方であり、達人が到達している究極の境地です。

 

法人で取り組んでいた禅も「言語情報処理を非言語情報処理優位におきかえる方法」です。その前提として言語情報処理についてしっかり理解・体得していなければ、つまり認知科学や機能脳科学について学び、ディベートなど実践を通じて論理的思考を磨きあげていかなければ、到底マスターすることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

禅に取り組み、「空(くう)」を体得することを目標としていた法人にとって、その前提となる顕教的な知識とスキルを得ることはとても重要だったはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

法人のゴール達成のためにも、私は自分が学んできた知識やスキルを開示し続けてきました。守秘義務の境界ギリギリで。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考といえます。

 

それは第五章で取り上げた教育という観点から考えてもとても重要です。自由に大きく関係するからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

非言語情報処理が行えるということは、世の中にはびこる言語束縛から逃れているということであり、より抽象度の高い世界で生きているということです。

より情報量の少ない世界に高い臨場感を感じているのですから、それだけ自由であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 その自由の対極にあるのが「思考停止」です。
 ブルース・リーの例えでいえば、「Don't think」だけで「Feel」がない状態。

今回の事例でいうと、情動的なレベルにとどまり続けた経営陣は思考停止の状態だったといえます。「ファイト・オア・フライト」を克服しようとせず、自ら自由を手放したのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

さらに残念なことに、コンフォートゾーンを同じくするスタッフに、そのような生き方を強いているように見えました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

「バイオパワー(生権力)」の行使です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

では、なぜ自ら思考停止してしまったのでしょうか?

 

 

答えは、おそらく、そのほうがラクだから。それはとても危険なことであり、リーダーが一番避けなければならないことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

釈迦はアプリオリなものはないということを悟りました。そして、その真理はクルト・ゲーテルにより示され、グレゴリー・チャイティンにより完全に証明されました。それを「不完全性定理」といいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

不完全性定理以降の現代に「絶対に正しいもの」はありません。「唯一のモノサシ」は存在しないのです。それは「人類はどこまでも考え続けることができる」「さらに進化・向上することができる」ことを示唆しています。

 

釈迦が見いだし、大乗の発展の中で完成された「空」の哲学は、私たちに思考し続ける生き方を促しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

「思考せず奴隷として生きるか、思考し続け自由を手に入れるか」それを思考し、自ら選択することが、現代を生きる私たち一人ひとりに求められているといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543825.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543909.html

 

 そして、それは組織や会社という小さい単位の話ではなく、社会全体や未来の存続に関わる重要な問いかけであるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

仮説07:思考停止していないか?>

 

トゥイーキング07:言語を超えた思考を続け、自由を手に入れる

 

    「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考法

    不完全性定理が証明された現代の生き方を極論すれば、「思考せずに奴隷として生きる」or「思考し続け自由を手に入れる」の二択

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

思考停止という病



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