苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:変性意識

L-201202207月医療・介護研修会 -11QA);モチベーションを上げる??

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36386129.html

 11QA);モチベーションを上げる??

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 

・色々なことや言葉に印象を受けました。とくに「幸せは自分で感じるもの」と聞いて、本当にその通りだと思いました

・「しあわせはじぶんできめる」ということがわかりました

 

A:すべてはマインド(「脳と心」)次第です。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 マインドが書き換わるとRAS&スコトーマが変化し、認識する目の前の世界が書き換わります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その時にポイントとなるのが「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」です。

 

 

・変性意識が難しかった

 

A:変性意識(ASC)とは、目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態のこと。認知科学者 苫米地英人博士は、全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

Rゆらぎ」のRとはReality(臨場感)のことです。つまり、Rゆらぎとは「リアリティーをゆるがす」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

Rゆらぎを言い換えると、「無意識を意識に上げる」ことだといえます。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

例えば、無意識で感じていることを意識に上げながら言語化すると、身体で感じている臨場感世界(R)から言語であらわす臨場感世界(R’)に移行していきます。

それはReality(臨場感)が物理空間からはがれ、情報空間に移っていくということ。その移行が大きいほど、深い変性意識状態だといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

・「イライラしたらラッキーだと思え」という言葉が衝撃的

 

A:情報空間を具体的情報量の大小でならべる軸が「抽象度(Levels of Abstraction)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度がひとつ上がると、まったく異なると感じていたもの(こと)が同じと感じられるようになります。例えば、「犬」と「猫」を同じ「哺乳類(またはペット)」と感じられるように。それが「包摂(subsume)」の感覚。

 Q-061~:犬好きではいけないのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 より高次の抽象度次元に上がる(包摂する)ためには、十分なリラックスとゆらぎが必要です。反対にいうと、深い変性意識状態を維持できると、抽象度を上げて同じとみる「無分別」が行いやすくなります。

 Q-099:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684556.html

 

 前回テーマとした「イライラ」と今回の「ワクワク・ドキドキ」はまったく異なるものですが、抽象度を上げる(包摂する)と同じ「情動」です。それが「無分別」。

そうやって無分別を繰り返していくと“無敵”になります↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 だから、「イライラしたらラッキー」です。

 

 

・イライラした後、とにかく落ち着くことだけを考えていましたが、今後は落ち着いた後、何をしていくのかも意識したいと思いました

 

A:「ゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 今までは無意識に「とにかく落ち着くこと」をゴールにしていたということ。ゴールは更新するものであり、ゴールに近づいたら「さらなるゴール」を設定していきます。それが「今後は落ち着いた後、何をしていくのか」。

 F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 

 未来から現在、過去へと流れる時間の流れを加味すると、「さらなるゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、「何をしていくのか?」が先にあるということ。それを「意図性(intentionality)」と呼びます。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 

・モチベーションを上げる方法がよくわかった

・モチベーションの上げ方をもっと知りたいと思いました

・日々の中でワクワク・ドキドキできるようになりたいと思った。モチベーションを上げて、生活を今よりも豊かになれるようにしたい

 

A:モチベーションは、「上げる」ものではなく、「勝手に(自然に)上がる」ものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

もっと正確にいうと、モチベーションとは、「『ゴール設定の結果としてのハビット&アティテュード』の『他人の視点からの評価』」のこと。

L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

自身の感覚としては「あたりまえ」であり、「気にもならない(=意識に上がらない)」というのが、本当の“モチベーション”です。

(気にならない理由はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 以下、苫米地博士の著書「いい習慣が脳を変える 健康・仕事・お金・IQ すべて手に入る!」(KADOKAWAp32)より引用します。ブリーフシステム(Belief SystemBS)とハビット&アティテュードとモチベーションとの関係をクリアにしながら、本当の“モチベーション”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

◆モチベーションや才能は関係ない!

 ブリーフシステムに依存関係があること自体はマイナスなことではありません。問題は、その依存関係が本当に望ましい形で成り立っているかどうかです。

 

 とても抽象度が高いゴール、たとえば「人類滅亡を防ぎたい」というゴール設定をする人がいて、「地球温暖化はまずいことだ」というアティテュードを持っていれば、選挙では地球温暖化を防ぐための政策をしっかりやってくれる政党に投票しようという投票行動(ハビット)にたどり着きます。それが、「自分が儲かればいい」というアティテュードを持ってしまった時点で、ブリーフシステムの依存関係が上下し、抽象度が逆転してしまいます。

 

 抽象度の高い方が低い方を支配するという正しい依存関係が、このようなブリーフシステムを変えて「いい習慣」をつくり、その習慣が脳を抽象度の高い次元に変えていくということなのです。

 

 よく新しい習慣を身につけようとするときに、「モチベーションが上がらないので続かない……」「三日坊主になってしまう……」と言う人がいます。

 しかし、それはモチベーションの問題ではありません。そもそもモチベーションなど存在しないのです。

 

 お腹がすいたのでご飯を食べるとき、「モチベーションが高い!」なんて言うことはないでしょう。眠いときに寝るのもそうです。それは単にゴールに合致しているというだけの話です。「健康」というゴールに合致しているから寝るのであり、食べるのです。

 ゴールに合致しているときは、人間は自然に行動を起こすものです。モチベーションとは、そのことに無理やり、言葉を付けただけのことです。その理由はおそらく簡単で、ゴールに合致していないことをさせようとするからです。それを日本語では「洗脳」と言います。

 

 その人のゴールに合致していないことを無理やりさせようとするときは、それを促す強い力が必要になります。だからモチベーションという言葉を持ち出して、それを高めるように強要するということが起きるのです。

 

 本来、人間は自分のゴールに合致しないこと=やりたくないことは、やれないし、やってはいけないのです。

 

 また、何か目的を遂行するときに、才能の有無で有利だとか不利だという話もありますが、本来、才能の有無は人間の行動には関係ないものです。

 ゴールは個人の数だけあるのだから、そこに才能の有無は関係ありません。人生においては、オリンピックの競技のように、順位を付けることが目的になってはいけないのです。

 

 それでも人間は、競争をしたがります。年をとって、おじいさんになっても、ゴルフのコンペで順位をつけようとする。それは自分のゴールではなく、煩悩に支配されてしまっている状況です。

 引用終わり

 

L-202につづく)

 

 

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-関連記事-

F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

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Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか? <ワーク付き>

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Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

 

「共感覚」に関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、3回に分けて回答いたします。まずは“理論編”から。

 

 vol.1;理論編

 

 

Q:苫米地英人先生の本やYou Tubeで学んでいます。「共感覚」に取り組んでいるのですが、なかなかうまく実践できません。どうやったらうまくできるでしょうか?

 

A1:共感覚とは、「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のことです。

具体的には文字や音が色として感じられたり、匂いに感触が付随したりする現象のこと。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じる「感覚の相乗り状態」をいいます。

 

 共感覚を利用すると「臨場感を高めて(I×V)、リアリティを合成(R化)」しやすくなります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

通常は、脳の視覚野と聴覚野が重なっているとか、映像や音が抽象度の高い情報として処理される際に混同されるというような先天的な感覚の性向のことを指します。例えば「絵を鑑賞していると、その絵の中にある音楽が聞こえてくる」という感じ。

ところが、苫米地博士は「共感覚は意図的に獲得できる」と話されています。それが「後天的共感覚生成」。そのポイントが「抽象度」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 共感覚を利用すると認識精度が上がり、臨場感が増し、リアリティが上がります。わかりやすく表現すると、「より微細な構造がしっかりと感じられる」という感じ。

その結果、「臨場感を高めて(I×V)、リアリティを合成(R化)」することができるようになるのです。より自然かつ強力に。

F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 ふつうは抽象度が上がると、臨場感は下がります。抽象度が上がるほど具体的情報量が減っていき、文字どおり“抽象的”になるからです。

 ところが、共感覚を用いると、抽象度と臨場感を同時に上げることができるようになります。無意識のうちに。

 (「意識」「無意識」とRAS&スコトーマの関係について、こちらでどうぞ↓)

 Q279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

先ほどの「絵を鑑賞していると、その絵の中にある音楽が聞こえてくる」でいうと、色情報からなんらかの特徴を抽出することが「抽象度を上げる作業(抽象化)」です。

情報量を減らしながら特徴を抽出したら、その特徴を音情報にマッピングしていきます。それがもとの情報の本質を維持しながらの「色→音」「絵→音楽」という変換。

 

 このように「“ものごと”の何らかの特徴を抽出して、別の感覚で表現する」ことは、物理情報のひとつの抽象化作業だといえます。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 この共感覚化の作業を繰り返していると、無意識が“現実”だと認識している物理空間から切り離され、自由に世界を認識できるようになります。それは「深い変性意識状態になることで、情報空間を自在に移動できる」ということ。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のことです。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが“Rゆらぎ”。

つまり、共感覚化は“Rゆらぎ”のひとつの実践方法だということ。

 Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス p93、開拓社より再販)より引用します。「共感覚」という概念を意識に上げながら読み進め、クリアなゲシュタルトを作りあげてください(connect the dots)。そのプロセス自体が“Rゆらぎ”となるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

後天的共感覚の生成法

 呼吸による変性意識の生成ができるようになったら、次はマインドエンジニアリングする際に重要な技術「後天的共感覚生成」に挑戦していただこう。

 共感覚というのは、以前、山下篤子氏の訳書「共感覚者の驚くべき日常」などでも話題になった、先天的な感覚の性向である。本来の感覚とは別の感覚が伴う現象で、文字や音が色となって感じられたり、匂いに感触が付随したりする。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じるのが「相乗り」しているような状態、これが共感覚だ。

 この感覚の持ち主は、十万人に一人の割合といわれている。実は、私もたまたま先天的な共感覚者で、いまだに小学校の音楽の先生の声が紫色でツルツルしていたとか、別の先生は銀色でとがった三角に見えたという記憶がある。

 共感覚になる原因は、視覚野や聴覚野などの情報処理器官が重なり合っている可能性が指摘されているが、詳しくはまだ解明されていない。

 さて、この共感覚。先程、先天的なものだと述べたが、実は誰でも練習すればある程度の共感覚を持てるようになる。これは私が、過去に洗脳護身術を指導してきた経験から分かったことだ。この共感覚は、相手の内部表現を操作するときに非常に役に立つ。相手が「見ている」「触れている」感覚を変性意識下で作り出せば、それを操作しやすくなる。また、共感覚をマスターすれば、数学やディベートといった複雑で抽象的な作業に役立ち、絶対音感覚も視覚的に体得できるようになるだろう。

 では、さっそく共感覚の生成法を解説していこう。ここでの共感覚の生成とは、「あらゆるものを視覚化する」ということだ。音、感情、命題、論理などすべてを視覚化するのである。そして、最終的には視覚化したものを触覚化できるようになっていただきたい。

 とりあえず、皆さんに練習してほしいのは、音の視覚化である。まずは、逆腹式呼吸を使って変性意識を生成する。それから座っている状態で聞こえる音を一つ一つ、心の中で列挙していく。すると色々な音が聞こえてくるはずだ。エアコンの音、外の喧騒、隣の部屋から聞こえる音楽。そして、聞こえる音の一つ一つに色や形、触感を付けていく。例えば、私は連休の旅先で、小さなノートパソコンで原稿を書いているのだが、ハードディスクが細かく無数に並べられた先のとがった鉛色の小さな三角形の上に、黄色いザラザラな布を被せた音を出していて、先程から気になっている

 最初はよく分からないだろうから、感じたままで結構だ。「このエアコンの音は、薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音だ」といった感じである。そしてそれを「薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音」として実際に見てほしい。変性意識が生成されていれば可能なはずだ。このように、周囲で聞こえる音を色や触覚、形などで見ていってほしい。匂いを加えると、さらに効果的だろう。

 次に感情を視覚化してみる。変性意識状態を維持したままで、目の前にいる人の顔から得られる感情を色や形、触覚で表現し、その人の顔に重ねて見るようにする。悪意のある感情は、どす黒く渦巻いた異臭感があるかもしれない。逆に優しく穏やかな顔の前には、滑らかな球形をした薄いピンクのボールが見えるかもしれない。我々はちょっとした表情の変化、目の動きから相手の感情を読み取ることができる進化した動物だ。ただ、相手の感情を操作するためには、視覚化、触覚化して操作しやすい状態に持っていかなくてはならない。このため、感情を共感覚的にとらえていく必要があるのだ。

 音の視覚化、感情の視覚化に成功したら、最後は気の視覚化に挑戦しよう。ここでは気という概念をあえて定義しない(詳細は第4章)。気功師が言及している「気」。そんなものが実際にあると考えるくらいでいいだろう。つまり、相手の感情状態のみならず、心身の健康状態を外部から感じられる気配のようなもの。これを気とする。

 とりあえずは、自分の手の指先をよく見て、そこから出ている気の色や形、触感を指の周りに表現してみてほしい。気功師のように気を出したり、信じたりする必要はない。もし、自分が中国の超人気功師のように気を出せたら、こんな感じだとイメージすればいいのだ。白く、煙のようにもやもやした感じだろうか。それとも、赤く燃え上がっているような感じだろうか。実際にあってもなくても、指の周りにそれが見えてくるまで練習していただきたい。

 以上の技術をマスターすれば、相手の内部表現を操作するとき、自分のイメージを見せるだけでなく、実際に触覚や味覚などのあらゆる感覚に臨場感を持たせることができるだろう。

 引用終わり

 

 

この共感覚は、相手の内部表現を操作するときに非常に役に立つ。相手が「見ている」「触れている」感覚を変性意識下で作り出せば、それを操作しやすくなる

 

 私たちが「実際に存在している」と思っている現実的な物理世界は、本当の意味での物理的現実世界ではありません。「見る(視覚)」「触れる(触覚)」といった五感により、リアルタイムに情報を取り入れ、脳がそれらを再構成して認識している世界です。

 つまり、物理世界とは、イメージの中にある仮想の情報世界。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから、すべてが内部表現(IRInternal Representation)だといえ、すべてが情報だといえます。それを理論化したものが苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 すべてが情報だからこそ、私たちは認識している世界(一人一宇宙)を書き換えることができます。

 Q-246:続・気楽に生きたいのですが… -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28416456.html

 

 イメージの中の仮想世界こそが人が認識している世界である以上、この仮想世界をゆるがすことで現実世界をゆるがすことができる

 

 そのためにあるのがコーチングで、その実践のための技術のひとつが共感覚です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

Q-370につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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F-206~:マトリックス/Matrix

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F-310:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

 第1作「Raiders of the Lost Ark」が公開されたのは1981年。42年分の記憶とともに楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

(私の場合、「少年←思春期←学生←医師←コーチ」を濃縮した感覚でした)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 vol.2;臨場感② -ゴール達成の秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 vol.3;臨場感③ -「ゴール達成の秘訣」の秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 vol.4;コンフォートゾーン① -light side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32279767.html

 vol.5;コンフォートゾーン② -dark side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32330077.html

 vol.6;抽象度+α

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32379335.html

 vol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇

 

 

 私は、シリーズものの大作映画の評価が真っ二つに割れる理由を、このように分析しています。

  “変化”がCZ内にギリギリ留まれば →「最高級におもしろかった」

“変化”がCZを飛び出せば(=大きな変化)→「とても退屈だった」

 

 もちろん、これは一般人にとっての話。限定合理性が働き、現状がCZComfort Zone)となっていることが前提での因果関係です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「現状にNoを突きつける」というコーチングマインドを持つ者にとっては、因果はまったく反対。コーチングを実践し続ければ、

  “変化”がCZ内にギリギリ留まれば →「とても退屈だった」

“変化”がCZを飛び出せば(=大きな変化)→「最高級におもしろかった」

 となります。

 

 では、コーチングマインドを持つ皆さんに質問です。

 

 予想外の大きなサプライズで驚けば、“おもしろい”といえるのでしょうか?

CZを大きくゆさぶりさえすれば(飛び出しさえすれば)、本当に“おもしろい”のでしょうか?

 

 

 前回(F-309/vol.6)は、映画Mission: Impossible」や「Rambo」を取り上げながら、上記問いに対する答えを考えました。

 

記憶により作られた強力な“現状というCZ”を破壊し飛び出すこと自体はコーチングマインドといえます。大事なのはその飛び出す方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その方向性とは、「より高次の抽象度次元に向かう」というもの!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、その方向性を決めるのが「ゴール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望むもので、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定する。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「2)自分中心を捨て去りながら」というのは、「部分関数としての自我を拡張しながら」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それは「どこまでを自分と感じられるか?」という挑戦であり、「自と他の区別をなくしていく」という無分別の実践です。

Q-239:気楽に生きたいのですが 後編;宇宙を理解した上で“自分”を定義しなおす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28268393.html

 

 ゴールに向かう強烈な意思が、過去の記憶でつくられた“自分”という硬い殻(限界)を打ち破ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その度に抽象度が上がり、新たなゲシュタルトがつくられます。そう、まったく新しいゲシュタルトが。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける

 

 

 映画を縁に、そのような深い変性意識状態を体験することができます。さらには、その意識状態を体現することができるようになります。前回引用文中の黒澤明監督のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「深い変性意識状態を体験・体現」をブーストする「Rゆらぎ」はこちら↓

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける」という深い変性意識状態を体験・体現する

 …それが私の“おもしろい”!

 

 では、最後に問題。

 なぜ「ゴール×抽象度×ゲシュタルト」という意識状態の体験・体現は“おもしろい”のでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp79)から引用します。“おもしろい”の源にある巨大で強大な力を感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

問題意識が思考を動かす

 チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです。

 ランダムにせよ、意思の力にせよ、現状から抜け出すことが、大切になります。それが思考停止しない生き方です。

 そうやって自分の頭で考えるためには、まず変化していくこと。つまり、現状の外に出ていくためには、スコトーマを外す必要があります。

 今現在のスコトーマが維持されるということは、現状維持で、他の選択肢が見えないことを意味します。

 

 スコトーマを外す方法は、様々ありますが、ひとつは「スコトーマがあることを認識すること」です。

 もう少し簡単に言えば、問題意識を持つということです。

 そもそも、なぜ人は思考をやめるかというと、「問題がない」と思うからです。

 

 「いまのままでいい」

 「私は間違っていない」

 

 いまのままで問題がないということは現状維持でいいわけです。現状維持でいいなら、何も考えることがありません。

 考えるということは、何かを解決したり、新たに意思決定をしたりする必要があるわけです。現状がまずい状況だったり、問題があったりするから、人は考えるわけです。

 ひとつ例を挙げましょう。

 以前、元日産のエンジニアでカルロス・ゴーン氏から「ミスターGTR」と呼ばれていたGTR開発者であり、友人でもある水野和敏氏から聞いた話です。スポーツカー開発の「ノーマル」に車重は軽ければ軽い方が良いというのがあります。彼は「それはどこかおかしい」という視点でGTRを開発しました。

 

 問題があると思うか思わないかは、スコトーマの原理。

 スコトーマの大前提は、知識があるかないかどうかです。スコトーマが生まれる最大の理由は、無知によるものです。

 つまり、知識がないからスコトーマがあるのです。

 知識がなければ、そのことに疑いを持ちません。

 引用終わり

 

 

チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです

 

 「ゴール×抽象度×ゲシュタルト」という意識状態の体験・体現が“おもしろい”のは、それが生命現象そのものだから。

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

 そのような大切なこと(アンカー)を思い出させてくれる映画(トリガー)が、私にとっての“おもしろい”映画です。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

 以上が私の考察です。

 “おもしろい”御意見w をありがとうございました。

 F-055:おもしろき こともなき世を おもしろく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12931592.html

 

 

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F-041:桂歌丸さんが最後まで危惧していた「笑えない笑点」

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L-08720213月シークレットレクチャー -10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30239571.html

 

 

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F-304:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.1;臨場感①>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

 第1作「Raiders of the Lost Ark」が公開されたのは1981年。42年分の記憶とともに楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

(私の場合、「少年←思春期←学生←医師←コーチ」を濃縮した感覚でした)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 

 

映画はなぜおもしろいのだろう?

 

 まず浮かんだワードは「臨場感」。

臨場感についてしっかり理解するためには、3つの概念(ゲシュタルト)を理解する必要があります。「変性意識」「内部表現」、そして「ホメオスタシス」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

これら3つを統合すると、「臨場感」というゲシュタルトの臨場感が高まりますw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、p29)より引用します。

 

 

洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 そもそも洗脳とは、認知科学的にはどういった状態を指すのだろうか?

 洗脳を理解するためには、次の三つの概念を理解する必要がある。

 

 変性意識

 内部表現

 ホメオスタシス

 

 まずは変性意識から説明しよう。一般的に、洗脳された人間は精神が浮遊した状態であるといわれており、実際に視点が定まらなかったりする。ここでのキーワードが、変性意識である。

 変性意識(Altered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指す。もちろん、現実世界の臨場感が全くなくなることはないので、現実世界よりも仮想世界の臨場感がより強い状態というべきだろう。映画を見ているときや、夢の中を漂っているときなどがそうだ。催眠状態も変性意識状態の一つである。この意識の変性度の高い状態が、一般にトランス状態といわれている。

 カルトに洗脳された状態では、カルトによって作り上げられた仮想世界に臨場感が強くなっている。例えば、両親の顔が悪魔に見えたりする。これは幻覚なのだが、変性意識状態では催眠による幻覚の例が顕著なように、現実世界と同じ臨場感で幻覚を見る。夢と同様だ。ただ、本人はそれを幻覚と意識できず、現実世界と認識しているのが洗脳のやっかいなところだ。映画で作り出された変性意識状態は、映画を見終わって映画館から退出すれば、自然と抜け出すことができる。しかし洗脳の場合、この状態が長期間継続するように仕掛けられている。

 洗脳には必ず変性意識が介入している。これは洗脳状態が「本来の物理的現実世界とは異なる、カルトなどの洗脳者によって築き上げられた仮想世界に臨場感が継続している状態」にあるから当然のことである。宗教的体験としてよく耳にする神秘体験も、変性意識状態での出来事だ。変性意識は、催眠や薬物のみならず、過呼吸や睡眠の剥奪、長時間の集中や単調な運動でも容易に生成される。瞑想や長時間の念仏などで光を見たり、仏を見たりするのは、変性意識下での幻視である。宗教は広い意味でとらえれば、洗脳の一種といえるので、変性意識が介在していてもおかしくない。

 ここで前もって述べておくが、本書は宗教などで利用される変性意識下での幻覚体験を否定的にとらえているわけではない。むしろ、この変性意識下のイメージを自己解放と自我の強化に用いることを積極的に評価している。ただし、この変性意識が洗脳者に利用されれば、自力ではその仮想世界から永遠に抜け出せないので、その点を危惧しているのである。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

 

変性意識(Altered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指す

 

認知科学(cognitive science)以前のモデルは、「『物理的現実世界』があり、それに対し『仮想現実(virtual reality)』がある」というもの。認知科学以降は「いま自分が臨場感を感じている世界がリアリティ」。

この認知科学の知見をプリンシプル化したものが「I×V=R」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「全然楽しめなかった」のは、臨場感が物理的現実世界から切り離されず、映画の仮想世界に移行しきれなかったからかもしれません。

簡単にいうと、「変性意識化が浅かった」。その理由として多いのは“リラックス不足”です。

 F-217:不安と不満のはざまで1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

私自身は“十分なリラックスを伴う変性意識化”を防ぐ要因として、「恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

繰り返しますが、認知科学以降は「いま自分が臨場感を感じている世界がリアリティ」です。それまでの「構造主義」「行動科学」「実験心理学」とは異なり、認知科学では人間を内部表現(IRInternal Representation)としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます。

F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

それは「内部表現での何らかの情報処理が、言動などの出力を決める」ということ。よって、マインドを変えると自然に行動が変わることになります。

 F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~○○○→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→○○→~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

 じつは、出力だけではなく、入力そのものがマインドでの情報処理により決まっています。マインドの働きをシンプルに「認識⇔理解⇔評価⇔判断」と考えると、最初の「認識」から書き換わっていきます。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 つまり、「おもしろい映画が先にあり、それを観て『おもしろい』と感じる」ということではなく、「『おもしろい』というリアルタイムの情報処理が、おもしろい映画を生みだす」ということ。ダイナミックかつ双方向的に。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

内部表現とは、このダイナミックかつ双方向的な情報処理のこと。その本質は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの(空)。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」(by 苫米地博士、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」)なのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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 この「人には現在しかない」という考え方は、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「おもしろい映画」は、作り手だけではなく観客までも含めた、巨大でダイナミックな縁起の結実だといえます。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

F-305につづく)

 

 

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-追記1

今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 「スター・ウォーズ」の続3部作(中でもEpisode 8)も評価が割れました。とくに観客と評論家の間で。その理由を考えてみました↓

 F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542066.html

 

 

-追記2

つまり、「おもしろい映画が先にあり、それを観て『おもしろい』と感じる」ということではなく、「『おもしろい』というリアルタイムの情報処理が、おもしろい映画を生みだす」ということ。ダイナミックかつ双方向的に

 

 映画だけではなく、すべてにあてはまります。情報空間から物理空間まで、すべてマインド次第です。

(注:物理も情報。物理空間は情報空間の一部です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 例えば、お酒。おいしい酒が先にあり、それを飲んで「おいしい」と感じるだけではなく、「おいしい」というリアルタイムの情報処理が、おいしい酒を生みだします。

祝勝会といった状況や酒を飲む仲間との関係性が、「おいしい酒」という存在を生みだすということです。ダイナミックかつ双方向的に。

 F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

 

そういえば、たまに「体調をチェックするためにお酒を飲む」という方がいらっしゃいますが、その飲み方は「T」ですw

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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洗脳護身術

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Q-330:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.5;イメージの限界が自分の限界>

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定したいのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 (「包摂」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html

 vol.2;感情が起こるメカニズム -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 vol.3;ソフトウェアとハードウェア

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31906669.html

 vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 vol.5;イメージの限界が自分の限界

 

 

A5:前回(Q-329)は、苫米地博士の著書から引用しながら、「高次脳のレベルで二重人格が生み出されている理由」を感じていただきました。いかがでしたか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 博士が「バイリンガルの本質」とされているのは「記憶と臨場感世界」。それを説明するために“催眠”の話をされていました。

 

 催眠で擬似的なバイリンガルがつくれるのは、催眠により現実世界と異なる仮想世界に臨場感を持つことにより、その世界を構成すべき記憶が強制的に引き出されるからと考えられます

 

 

 現実世界と異なる仮想世界に臨場感を持つ」を変性意識状態(ASCAltered State of Consciousness)と呼びます。

 Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールvol.6;モニタリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 

 人間の意識状態には「覚醒状態」と「変性意識状態」があります。普通の状態である覚醒状態は「通常レベルの能力を発揮する状態」。対して変性意識状態は「通常レベルをはるかに超えて能力を発揮する状態」。いわゆる「火事場のバカ力」が出る特殊な意識状態です。

 L-071202011… -06;ゴールはとてつもない才能を目覚めさせる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29072606.html

 

 「火事場のバカ力」とは、重たいタンスを持ち上げるといった物理次元の話だけではありません。むしろ、より高次の情報次元でこそ、とんでもない力が発揮されます。例えば、医療現場で経験する奇跡のような回復など。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「火事場のバカ力」とは、シンプルにいえば、「真の生命力」のこと。不可能を可能にする巨大なエネルギーと創造力を、本当は誰もが潜在的に持っています。その証が“生きている”ということ。

 Q-151191019/20 鹿児島セミナー… -08;“今”を生きるために必要(重要)なこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23309927.html

 

 ところが、多くの人が「真の生命力」を解放しようとしません。なぜでしょうか?

 

 答えは「“自分”の限界を自分で決めてしまっている」から。「イメージの限界が自分の限界」です。

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 とても大切なことなのでしっかり理解してほしいのですが、「“自分”の限界を自分で決めてしまっている」というときの「“自分”」と「自分」は同じではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  “自分”:現状の外へのゴール設定で生みだす未来の記憶に基づく自己イメージ

 自分:過去の記憶が生みだす現状(SQ)に囚われたままの自己イメージ

 

 つまり、「真の生命力」を解放するためには、自分(現状)から“自分”(現状の外)への生まれ変わり=革新が必要だということ。

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 「自分(現状)から“自分”(現状の外)への生まれ変わり=革新」のために、以下の4つのstepに取り組んでください。

 

 まずは「気持ちが落ち着かない」「どうしていいかわからない」を解決しましょう。そんなときは呼吸を意識に上げて、リラックスを深めてください。

1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 「先が見えず心配」「不安」「怖い」というときは、呼吸を整えながら「絶対大丈夫!」とセルフトークを重ねましょう。

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 落ち着いたならゴール設定を。ポイントは「趣味」「家族」など“want toを貫けるもの”から気楽に取り組むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール設定に成功したら「壁」があらわれます。その時は自分で決めた未来に責任を持ち、「壁」に立ち向かってください。ゴールが実現した未来の喜び・楽しさ・嬉しさを先取りしながら。

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 もしも強い不満を感じたら、それは「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?しっかり確認してみましょう。ゴールやコンフォートゾーンのチェックとともに。

4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 *コンフォートゾーンはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 この取り組みの間中、「正しいセルフトーク」を心がけてください。

 

 もちろん絶対に正しいものなどありません。ここでいう「正しい」とは、自己イメージの限界を超えるために“正しい”という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しいセルフトーク」のためには知識が必要です。その知識は抽象化されたものでなければなりません。抽象化された知識を大量に得ることによって、「自己イメージ」の限界をひろげることができます。やはり学習が大事!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

それは新しい「臨場感世界」を創造することであり、「自我そのもののマップ」を豊かにすることでもあります。その過程で、私たちは“あるもの”を手に入れます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 以下、苫米地博士の著書「バイリンガルは二重人格」(フォレスト出版、p130)から引用します。“あるもの”を予想しながら読み進めてください。Feel

 (“あるもの”は次回掘り下げます。待てない方はこちらw↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

バイリンガルは二重人格

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: バイリンガルは二重人格 Forest2545新書 eBook : 苫米地英人:

 

 

抽象化された知識の普遍性

 抽象化されていない知識をどれだけ得ても、自己イメージの限界はたいして広がりません。理想としては英語で得ることが好ましいのですが、日本語でもいいので、抽象化された知識を大量に得ることが必要なのです。

 そういった抽象化された思考を得る知識を求めていくと、結局は古典にいきます。

 極端な話をすれば、バイブル(聖書)でもそうですし、お釈迦様の阿含経典でもそうです。

 これらは抽象化されているのです。ひとりの人に対して記述しているように読むことができますが、実際すべてのものに対して語られています。それがお経であり、聖書などの古典なのです。

 シェークスピアももちろん抽象化された知識です。かなり極端ないい方ですが、ハリウッドなどのストーリーはほとんどすべてがギリシャ神話にあるといわれています。つまり、ギリシャ神話を読んでおけば、シナリオのネタは全部そろっているといっていいくらいなのです。

 人間が2人いたときの行動なんてだいたい決まっているわけで、3人でも100人いてもだいたい決まっています。ギリシャ神話にはだいたいそれらが網羅されています。だからいまだに、新しい韓国連続ドラマを見てもそのストーリーはすべてギリシャ神話やシェークスピアでいい換えられるのです。

 いわゆる連ドラでシェークスピアを超えているものなんて、ひとつもありません。最新のテレビドラマでも、すべてシェークスピアでいい換えられてしまいます。でもシェークスピアもギリシャ神話にいい換えられてしまうのです。

 それが古典であり、抽象化された知識というものなのです。

 抽象化されているから、実際はひとりの人間、1組のカップルの話だとしても、普遍化され残っているわけです。普遍性があるからこそ、長い間読み続けられ、いまでも残っているのです。

 普遍化されていなかったら、現在残っているはずがありません。これは物語で記述されたものだけでなく、社会的なことが書いてあるホッブス、マックス・ウェーバーにしても同じです。それは全部、抽象化された知識なのです。

 引用終わり

 

Q-331につづく)

 

 

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-追記-

「火事場のバカ力」とは、重たいタンスを持ち上げるといった物理次元の話だけではありません。むしろ、より高次の情報次元でこそ、とんでもない力が発揮されます。例えば、医療の現場で経験する奇跡のような回復など

 

 「医療現場で起こる奇跡は物理次元では?」と思いませんでしたか?

 (思った方はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

もしもそう思ったなら、その理由は「現代の医学(科学)のパラダイムのまま」だから。苫米地博士は現代のパラダイムを「第0世代」と表現されています。

 

以下、「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)の付録②から引用します。これまでのパラダイム「第0世代」を手放すから、“あるもの”を手に入れることができます。Feel

 

 

苫米地理論の3つのパラダイム

 私がアメリカの大学で研究していたころに発見したのが、「サイバーホメオスタシス仮説」です。認知科学の限界を見据えて作った第二世代の苫米地理論が「超情報場仮説」です。そして今回の「生命素粒子仮説」が第三世代の理論となります。

 

1.    サイバーホメオスタシス(CH)仮説

2.    超情報場仮説

3.    生命素粒子仮説

 

 第一世代の苫米地理論が「サイバーホメオスタシス仮説」であり、第二世代が「超情報場仮説」であり、最新の第三世代理論が「生命素粒子仮説」と言えます。では現代の大勢を占めるパラダイムは何かといえば、第一世代以前と言えます。強いて言うならば第0世代ともいうべきものです。

 物理宇宙が存在し、頭の中に情報空間があると思っているのが第0世代であり、現代のパラダイムです。時間が過去から未来へと流れており、過去の行動によって未来が決まっているという決定論に縛られています。

 いくつもの未来があることを知らず、現状の外に抜け出ることを夢見ることすらできないのが、現代のパラダイムです。目の前の現実以外を信じることができず、その奥にある不思議な世界を知らないのです。

 その悪夢から抜け出すことが、第一の転生となります。

 引用終わり(つづきは「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」でどうぞ)

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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-関連記事-

PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_123517.html

F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -01;抽象度&超情報場理論

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25618957.html

F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版



Q-285:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

 

A5:今回のテーマは「ドーパミンをモニタリングする」。

 

前回述べたとおり、「『喜び』『楽しみ』と『ドーパミン』は同じものの抽象度の違い」と考えることができます。

 

 となると話はシンプル。実際に「ドーパミン」をモニターすることは困難ですが、「喜び」や「楽しみ」ならば簡単にモニターすることができます。

なぜなら、それらは主観だから。すべて情報であり、自分のマインド(脳と心)次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

  

自由自在な主観をあえて相対化するためにお勧めするのが、医療現場での「痛みの強さの評価法」の応用です。相対化することで主観を客観化することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

例えば「NRSNumerical Rating Scale)」では、痛みを0から1011段階に分けて、「まったくない」を0、「最強・最大」を10とします。そうすることで痛みという本人だけが知りうる情報(苦しみ)を他者と共有できるようになります(経時的な変化を把握するという意味もあります)。

その他にも、痛みを視覚化する「VASVisual Analogue Scale)」や「FPSFaces Pain Scale)」、言葉で表現する「VRSVerbal Rating Scale)」があります。

 

 

痛みの強さの評価法

日本緩和医療学会HP>がん疼痛の薬物療法に関するガイドラインより引用

ガイドライン|日本緩和医療学会 - Japanese Society for Palliative Medicine (jspm.ne.jp)

 

 

 「NRS」の要領で、「痛み」の代わりに「喜び」「楽しみ」といった感情を定量化することができます。定量化を繰り返していくと、「今、喜び『6』だな」とか、「楽しみ『10max~♪」といった感じで、自分自身の状態を“客観的”に評価することができるようになります。

 

 それは「無意識を意識に上げる」こと。その積み重ねにより「1つ上の認識」が生まれると、「自分の行為の内省的な認識に意味を持たせる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

違う表現では「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」。苫米地博士は「それが生きているということ」と述べられています↓

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 「無意識を意識に上げる」こととは、つまりモニタリングです。

 それは脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあります。RAS/スコトーマとも関係する大切なポイントですので、ぜひしっかり理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <後編;RAS=意識と無意識に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 私は「喜び」「楽しみ」のモニタリングは正確でなくていいと思っていますが、もしも実際にドーパミンを測定しながらモニタリングできたなら、かなり正確に把握できるようになるはずです。

 じつは物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)とのリンクを高める方法があります。その1つが「バイオフィードバック(Biofeedback)」です。

 

 *注意!

 物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)は同じ。抽象度の違いであり、「脳と心」「体と意識」「物理空間と情報空間」でひとつです↓

 L-003~420201… -03~04:身体と心は〇〇○○

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 バイオフィードバックとは、「人間の、不随意筋の働きによる心拍のような通常では自覚や制御が難しい現象を、センサーなどで検出して人間が感覚できる音や光などに変換し、対象者に自覚させるフィードバックと発現する現象を意識的に制御する技術や技法である。生体自己制御とも称される」というもの(Wikipediaより)。

 

 私たちは、じつは、「通常では自覚や制御が難しい現象」を「意識的に制御する」ことができます。「できない」「難しい」と思い込んでいる(思い込まされている)だけです。

まずは、その“心のリミッター”を解除しましょう!

 カテゴリ(F):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社、p182)より引用します。

 「無意識を意識に上げる」ことが、脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあることを意識に上げながらお読みください。Feel

 

 

 変性意識の研究

 徳島大学ではマグネットをまわさないでできる認知モデルの研究ということで、「変性意識研究所」を開設し、いろいろな被験者を招いて研究した。脳波計を使った。被験者を変性意識状態に導き、脳波を計り、そこで生体情報に出てくる変異を読みとるのだ。

 変性意識状態に導くには、主にバイオフィードバックによる方法を用いた。スタンダードな機械としては、そのときの脳波の周波数に合わせて、目の前のライトを点滅させるものがある。本人に脳波の周期がフィードバックされることによって、意識がある一定の状況に固まってくる。私が作ったのはそれを応用したもので、コンピューターのモニター上に、本人の脳波に関わるいろいろな情報を三次元グラフィックスや色の変化で表わし、それを見ていると、こちらが出してもらいたいと意図している脳波、たとえばアルファ波やシータ波が支配的な状態になるように設計してある。

 その研究によって、ふたつのことがわかった。ひとつは、生体情報から脳内情報に対して、あるいは脳内情報から生体情報に対して、強力な影響を与える機械を作ることが可能であること。もうひとつは、記憶はある程度人工的に自由に合成したり、再合成したり、変えたりすることができることである。

 引用終わり

 

Q-286につづく)

 

 

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L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

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Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

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Q-284:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

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 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

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 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 

 

A4:今回のテーマは「ドーパミンをモニタリングする」。

 

「脳内のドーパミン量をモニターすることができるのだろうか?」と疑問に思いませんか?

 

物理次元で考えると、答えはNoです。脳内の変化を、測定機器なしで、リアルタイムに、しかも正確に把握することなんてできません(ハズ)。

 

 ところが、苫米地式という観点で考えると、答えはYes(たぶんw)。訓練は必要ですが、そのうちしっかりモニターすることができるようになります。その理由を考えながら読み進めてください。参考にこちらをどうぞ↓

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 まずはドーパミンについて確認しましょう。

 ドーパミンは食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、快の感情や意欲・学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

 

ドーパミンが減ると運動や思考が緩慢になってしまいます。

一般でも10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年をとるごとに物理空間での身体の運動や情報空間での思考のスピードが遅くなる原因とされています。

病的にニューロン死が起きた結果ドーパミンが不足してしまう病気がパーキンソン病です。反対に、ドーパミンが増えすぎると幻覚や妄想などの問題を生じます。

このようにドーパミンは運動系の脳内物質です。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 欲求が満たされると、その刺激が脳に伝わり、ドーパミンが分泌されます。それによって中枢神経が興奮し、喜びや楽しさという感情が生まれます。

 喜びや楽しさを感じるとき、じつは、人は変性意識状態に入っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23514720.html

 

 変性意識状態とは、いわゆるトランス状態のこと。「感じたこと」「考えたこと」など情報空間での出来事に対して、物理空間以上に臨場感を感じている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

「喜び」や「楽しさ」は、まさに「感じたこと」「考えたこと」であり、情報空間にあります。情報空間でのImageが(I)目の前の物理的現実世界よりVividになるほど(V)、そのImage(「喜び」「楽しさ」)はますますRealになります(R)。

PM-02-19:夢をかなえる方程式:I×V=R

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「喜び」「楽しさ」といっても人それぞれですよね。例えば、叩かれることは普通は嫌なはずですが、中にはこの上ない喜びを感じる方もいらっしゃいますw

 その違いは「意味づけ」にあります。「喜び」「楽しさ」といった感情は、人が変性意識状態に入り、脳による意味づけを受け入れたときに引き起こされます。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 じつは、社会的日常は「軽度変性意識状態」です。それは誰もが洗脳されうる危険な状態でもあります

 

 と、苫米地博士が語られています(「バラいろダンディ」2022822日)。こちらを御確認ください↓

 "洗脳"のリスクをよく理解して認知戦の現代を生き抜け Dr.苫米地 2022年8月22日 - YouTube

 

 

220822 洗脳(バラダン)-3

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022822日放送回)より引用

 

 

 ところで、なぜ「軽度変性意識状態」は誰もが洗脳されうる危険な状態なのでしょうか?

 

 そう、一番臨場感が高いImageが(I×V)、その時のRealityR)だから。

「軽度変性意識状態」は「一番臨場感が高いImageI×V)」を作りやすいと同時に作られやすい状態でもあります。他者によって「I×V」を作られてしまうと、強制的にRealityが書き換わります。それが洗脳です。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 では、「一番臨場感が高いImageが(I×V)、その時のRealityR)」なのはなぜでしょうか?

 

 その答えは「(人の場合)ホメオスタシスが情報空間にまで働いている」から。それが苫米地理論の第一世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」です。

 PM-01-08~10:サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 “Real”は情報空間中にひろがっています。

抽象度を軸とする場合、情報空間の底面が物理空間、頂点が空(くう)です。私たちは本当は物理世界から空にまで、同時に、シームレスに、ダイナミックに存在しています。それが生命現象です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「物理世界から空にまで、同時に、シームレスに、ダイナミックに存在している」を違う表現で述べると、「生命は情報」「高次情報空間では心、底面では体」「心と体は同じものの抽象度の違い」という感じ。

 L-00320201… -03~04;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 それを今回のテーマでいうと、「感情は情報」「情報空間では『喜び』『楽しみ』、底面では『ドーパミン』」「『喜び』『楽しみ』と『ドーパミン』は同じものの抽象度の違い」。

 

 クリアですか?

 「苫米地式では脳内のドーパミン量をモニターすることができる」と断言する理由は、「『喜び』『楽しみ』をモニターすること」と同義だからです。

 

Q-285につづく)

 

 

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-追記-

欲求が満たされると、その刺激が脳に伝わり、ドーパミンが分泌されます。それによって中枢神経が興奮し、喜びや楽しさという感情が生まれます

 

 より正確にいうと、欲求が満たされる前からドーパミンは分泌されます。それを「プライミング」と呼びます。苫米地博士の著書「脳と心の洗い方 ~『なりたい自分』になれるプライミングの技術~」(フォレスト出版)で詳しく学ぶことができます。

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

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F-206~:マトリックス/Matrix

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F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

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S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

脳と心の洗い方

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F-177:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-2;幸福はさらに深い自己催眠

 

「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読んだ後、医師&コーチとして考えたことをまとめました↓

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

 そのシリーズでは、下記質問について考察するワークに取り組んでいただきました。

 

<ワーク>

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。その“幸福(well-being)”が今回のテーマ。

自分にとっての“幸福(well-being)”を考え抜くことは、「自己の存在と意味」を明らかにし、スピリチュアルペインを克服するきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 2;幸福はさらに深い自己催眠

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士は「幸福」をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?

 以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)より引用します。

 (7回に分けて引用。今回は2/7です)

 

 

〇幸福は、楽しさよりもさらに深い自己催眠状態

 幸福は、「楽しさ」を進化させた感情であるといえます。

 幸福も、人が進化の過程で作りだしたものであり、本能に基づいた感情ではありません。そして、脳内にドーパミンが放出されて変性意識状態(いわゆるトランス状態)に入り、自己催眠にかかることによって生まれます。

 しかし、幸福の場合は、さらに深く催眠がかかっており、さめにくくなっています。そのため、楽しさに比べ、幸福は長く続く傾向にあります。

 なお、人が幸福を感じるとき、脳内の前頭前野眼窩内側部という部位が活性化することがわかっています。

 

 

 引用元の「『感情』の解剖図鑑」では、「『楽しさ』とは、心が満ち足りてうきうきし、ゆかいで明るい気持ち」と定義されています。それを「進化させた感情」が幸福です。

 

 アメリカの心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)は、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化しました。「自己実現理論(Maslow’s hierarchy of needs)」です。「欲求段階説」「欲求5段階説」とも呼ばれています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 マズローはその階層を上がることが成長であると考えました(下図)。それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことと見事に重なります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

自己実現理論(Wikiより引用)

Wikipediaより引用

 

 

 マズローが述べたのは個人の成長ですが、この階層を上がること(=抽象度が上がること)は人類の種としての進化・向上をも示していると考えられます。

 苫米地博士の「幸福は、『楽しさ』を進化させた感情である」という言葉を抽象度とともに考察すると、「『楽しさ』より『幸福』の方が抽象度が高い」といえ、「目先の『楽しさ』よりも『幸福』を優先することで抽象度を上げることができる」「『幸福』の追求は人類の進化・向上を加速させる」と考えることができます。

 

それが「自分にとっての“幸福(well-being)”を考え抜くこと」がとても重要に思える理由の一つです。ぜひオリジナルの答えを追求してください。

 それは“自分”を再定義し、拡大していく貴重な機会になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

ただし、「幸福」を追求している際には気をつけるべき点があります。

苫米地博士が指摘されているように、「幸福」は「楽しさ」以上にトランス状態(強い変性意識状態)になります。トランス状態とは、「感じたこと」「考えたこと」などのイメージに対し、物理空間以上に臨場感を感じている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

「夢をかなえる方程式 I×VR」のとおり、強い臨場感(V)を感じたイメージ(I)は現実化します(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だからトランス状態の時は現実を書き換えやすいのですが、見方を変えるとそれは他者に書き換えられやすい状態であるともいえます。よって、トランス状態であることをしっかり「意識に上げる」ことが重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

 

「夢をかなえる方程式 I×VR」のとおり、強い臨場感(V)を感じたイメージ(I)は現実化します(R)。ただし、厳密には、“現実化”はその人が認識している世界においてのみ起こっています。一人一宇宙だからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

その「強い臨場感」を共有する人が他にいれば、共有する人たちの間でも“現実化”しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 たとえば、家族で野球観戦をしていて、まさに今応援するチームがサヨナラ勝ちをした場面を想像してください。大歓声が湧きあがり、球場中が熱狂に包まれています(コロナ前の光景ですね)。

 そんな場面を冷静に分析すると「応援するチームが得点し、試合が終わった」にすぎません。「強い臨場感」を共有していない人 -例えば無理やり連れてこられた子ども- にとっては「やっと家に帰れる」といった感じでしょう。周囲の熱狂は理解できません。

しかし、家族で「強い臨場感」を共有していれば、マインド(脳と心)は「家族とともに最高の瞬間を味わっている」とプラスの意味付けを行います。周囲の熱狂がさらに家族間の「強い臨場感」を強化していきます。

その時の脳内ではドーパミンが大量に分泌されており、次いで分泌されるセロトニンにより幸福感に包まれていきます。

 

 楽しさという感情は、人が変性意識状態に入り、マインドによるこうした意味付けを受け入れたときに引き起こされます。問題はこの「意味付け」です。

 

 たとえば怒りや恐怖などのネガティブな感情は、「自分自身や家族を守る」といった本能に基づいており、人によってそれほど大きくは変わりません。マズローでいうと最下層の「生理的欲求(Physiological needs)」から3層目の「所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)」あたりです。

 (注:怒りには、低次元の怒り「私憤」「動物的怒り」と高次元の「公憤」「人間的怒り」があります↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 ところが「楽しさ」は、自己催眠(トランス状態)により生みだされる感情であり、その人自身の価値観に大きく左右されます。そう、ブリーフシステムです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常、ブリーフは他人や社会から埋め込まれています。その多くは過去です。よって、「楽しさ」を追求するほど本当の“自分”から離れてしまう可能性が高くなるといえます。私がよく用いる表現でいうと、「無人運転」「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 「楽しさ」のレベルにとどまっていれば、まだ大丈夫。ふつうの催眠状態は眠れば解けるからです。きっと皆さんにも夜が明けたら“夢”からさめてしまった経験があるはずw

 

 ところが、「幸福」の場合、「さらに深く催眠がかかっている」ために「さめにくい」状態になっています。それは思考停止の状態です。

このレベルで他者に仕掛けられてしまうと、完全に人生を乗っ取られてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-178につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

ところが、「幸福」の場合、「さらに深く催眠がかかっている」ために「さめにくい」状態になっています。それは思考停止の状態です。

このレベルで他者に仕掛けられてしまうと、完全に人生を乗っ取られてしまいます

 

 苫米地博士はそのような他人に乗っ取られた人生(人)を「奴隷」と表現されます。

 では、問題です。私たちの社会にすっかり浸透してしまっている「幸福レベルでの仕掛け」とは何でしょうか? 人を奴隷にしてしまう最強の「仕掛け」とは?

 (答えは次回の追記内で)

 

 

-参考書籍-

「感情の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)

 


Q-112190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -09

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「もっと知りたいこと」に関する御意見です。

 

 

Q:気功についてや変性意識について

 

A:もともと医師であり、現在はコーチとしても活動する私ですが、じつは「気功を教えてほしい」「気功で治してほしい」とリクエストされることが少なくありません。認知科学者 苫米地英人博士の著作「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)が出版されてからはとくに。その本では「医師の目から見た気功」というテーマで原稿を書かせていただきました。

 その中に記しましたが、苫米地博士と出会うまで、私は正式に気功を学んだことはありませんでした。なので執筆のオファーをいただいたときは面食らいましたが、「だからこそ伝えられることがある」とすぐに思い直し、全力で取り組ませていただきました。

蛇足ですが、本に掲載された文章の続編を下記ブログ記事に書いています↓

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html

 

 編集者の意向で抽象度や情報空間という概念なしでまとめたこと、そして守秘義務範囲内の情報にとどめたことなど、諸事情により「自分のリミッターをはずす!」内の私の文章はコーチングに寄せたものとなりました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 もともと「自分のリミッターをはずす!」は催眠編、気功編、古武術編の三部構成です。その気功編の一部を私は医療・福祉とコーチングを題材に書きました。

催眠、気功、古武術、医療、福祉、コーチング

一見関係がないようなバラバラの情報から共通の法則を見いだすことができるのは、人間にゲシュタルト能力が備わっているからです。「ゲシュタルト(Gestalt)」とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」「全体と部分の双方向の関係性」のことをいいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 より離れた情報を統合して大きなゲシュタルトをつくることが、アップル社の共同創設者 スティーブ・ジョブスの語った「Connect the dots」の意味です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 点をつなぎさらに大きなゲシュタルトを構築できたとき、私たちは対象の本質をとらえ、理解をもっと深めることができます。「意味がわかる」のです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 では、催眠、気功、古武術、医療、福祉、コーチングをつなぐものとはなんでしょうか?

 

 答えは「変性意識」。まさに「心のリミッターをはずす!」のメインテーマです。

 (「完全版変性意識入門」ですもんねw

 

 

Q:気功、ヒーリング、コーチングで自分や周りの人、社会に善い影響与える為の事

 

A催眠、気功、古武術、医療、福祉、コーチングをつなぐものとは「変性意識」。より正確に述べると、「催眠、気功、古武術、医療、福祉、コーチングはすべて内部表現の書き換えであり、その本質は人の変性意識状態にある」です。変性意識とは、「目の前の物理空間より情報空間にリアリティを感じている状態」であり、「火事場のバカ力が出ている時の精神状態」のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 深い変性意識とは、物理空間からより離れた状態だと考えてください(もちろん、物理も情報であり、物理空間は情報空間の一部です)。

 変性意識状態は決して特別なものではありませんが、深い変性意識をコントロールすることは簡単ではありません。抽象度についてしっかり理解し高次元で生きようと努めていても、つい煩悩がでてしまい「自分ファースト」になってしまうのと同じです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 あるいは「よりよい人間に成長すること」を心がけていても、必ずしも思いどおりにいかないのと同じ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 では、より深い変性意識状態を実現し、そのコントロールを可能とするものは何でしょうか?

 

「気功、ヒーリング、コーチング」とは内部表現の書き換え。そして、内部表現書き換えの本質は変性意識状態。その変性意識状態を十分に深め、かつ制御可能にするもの

 

それは「ゴール」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

Q:リミッターをうまくはずす方法

 

A内部表現書き換えの本質である変性意識を十分に深め、かつ制御可能にするものはゴール。よって、ゴール設定が鍵となります。

 コーチングには、コーチがクライアントに行う他者コーチングと、自分自身で行うセルフコーチングがあります。両方ともゴール設定がポイントであるのと同じように、「リミッターをうまくはずす方法」も、他者の場合もセルフの場合も、ゴール設定次第です。

 

 気功を行うとき、ヒーリングを施すとき、コーチングに取り組むとき 必ずゴールを確認してください。そして、さらなる“現状の外”に、もっと上の抽象度次元に、どんどん(ゴールを)更新していってください。それが「リミッターをうまくはずす方法」です。

 

 ゴールを更新し続け、どんどんエフィカシーを高めていくたびに、自分自身の内部表現が自然に書き換わっていきます。それが「内部表現書き換えの極意」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

Q-113につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門




Q-108190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -05

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「疑問に思ったこと」「難しかったこと」に関する御意見です。

 

 

Q:ゲシュタルトについて、絵ではわかりやすいが、他のことでは難しい感じがした

 

Aゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。

全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのこと。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

私たち人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識しています。ゲシュタルトは同時に一つしか維持することができませんので、なにか一つのゲシュタルトで認識すると(させられると)、他のゲシュタルトが消えてしまいます。

 

それを体感していただくためにトリックアートを用いました。ぜひ「ルビンの壺」で検索して、画像を確認してください。

壺というゲシュタルト(壺を意識した状態)では人が消え、人というゲシュタルト(人を意識した状態)のときは壺が消えるはずです。それを「スコトーマに隠れる」「スコトーマが外れる」と表現することもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

私たちが最初に手にするのは断片的な小さな知識です。その段階ではまだ全体をとらえていないので「難しい感じ」がします。しかし、学習を重ね知識が蓄積されていくと、知識同士がひとまとまりになってつながり、ひとつの認識になります。これを「知識のゲシュタルト」といいます。

この「知識のゲシュタルト」の量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考慮することができようになっていきます。理解が深まるのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

ゲシュタルトについて「難しい感じがした」のは、まだ全体像が捉えられていないからです。つまり、「『ゲシュタルト』のゲシュタルトができあがっていない」から。

 

ぜひ、リンク記事を読み返してください。知識が積み重なるうちに「あっ、わかった!」というクリアな体感を得る時が訪れます。スティーブ・ジョブスのいう「connect the dots(点をつなぐ)」の瞬間です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

蛇足ですが、この認知メカニズムは治療としても応用されています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721479.html

 

 

Q:(疑問に思ったことが)あったけど忘れてしまいました

 

A「あっ、わかった」といったクリアな体感を「ひらめき(inspiration)」とも表現します。

 

 「すごいことを思いついた」「すべてがクリアになった」と思っても、しばらくして思い出せなくなった経験はありませんか?

 

 「ひらめき(inspiration)」はとても消えやすいのです。

 

 それは変性意識(ASCAltered State of Consciousness)が関係します。変性意識とは俗にいう「トランス状態」「ゾーンに入った状態」のことで、物理的現実世界以外の世界に強い臨場感を抱いている状態のことです。ほどよくお酒に酔った状態といえばわかりやすいでしょうか。

 

 ただし、お酒に酔ったときと違って、「ひらめき(inspiration)」を得る変性意識はかなり深いところにあります。超情報場仮説でいえば、高い抽象度次元の“場”にアクセスした状態。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

 よって、「ひらめき(inspiration)」を再現するためには、同じような深い変性意識で高い抽象度次元にアクセスした状態にならないといけません。

 

 では、すぐに深い変性意識状態となって「ひらめき(inspiration)」を思い出すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 

Q:漠然とイメージしているだけのことが多く、「書き出してみる」となると難しく、普段からやるべきかなと思いました

 

A答えは、「ひらめき(inspiration)を言葉にする」です。

 

 「ひらめき(inspiration)」を得た瞬間に、ICレコーダーに録音したり、メモに書き残したりすると、忘れにくく(思い出しやすく)なります。言語は記憶の想起性が強いツールであり、深い変性意識状態(アンカー)を引きだす引き金(トリガー)として使えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html

 

 ふだんからマインドに浮かんだイメージの断片をどんどん書きだしてください。

 

 そんな習慣(ハビット&アティテュード)をつくるためにも、苫米地式「夢をかなえる手帳」をお勧めします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16095819.html

 

Q-109につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 変性意識については、私も参加させていただいた苫米地博士の著作「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)で学ぶことができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html

 

 

-追記2

 201910月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 

Q-008171117研修会アンケート回答編 vol.6

 

 霧島市(鹿児島県)で開催したコーチングをテーマとした研修会に、たくさんの保健師・看護師さんに御参加いただきました。御意見や御質問の一部に回答いたします。個人が特定されそうなもの等は除いていますので御了承ください。

 

 

・抽象度は理解に時間がかかるかも

A:ここまで読まれてきた方は私のアドバイスが想像できると思いますが、「時間がかかる」というセルフトークを変えなければ、本当に理解に時間がかかるでしょう。「私らしくない」というセルフトークとともに、今一度「抽象度」の重要性について考えてみてください。そのために「The power of Mind Ⅰ」第一章のラスト「無敵の意味」を読むことをお勧めします。

 今年は新たなアメリカ大統領が誕生しました。そのトップの口癖(セルフトーク)が「アメリカファースト」です。それは世界をアメリカとそれ以外に分け、アメリカの利益(のみ)を考えるというもので、対立や差別を生む危険な考え方です。抽象度でいえばより低い方向へ向かっています。

 今までのアメリカは世界のリーダーとして君臨してきましたが、「アメリカファースト」という発言はそのリーダーポジションから降りることを意味しています。建国以来の国民の血と汗と涙で築きあげてきた地位を自ら放棄した先には混乱が待っています。トップの低い抽象度により、アメリカは破滅に向かって静かに沈み始めました。

 国レベルでも、組織レベルでも、家庭レベルでも、最も影響力を持つ者には責任が生じます。そのコミュニティの抽象度を引き上げ続けることに関する責任です。

 そして、あなたはあなたの人生のリーダーです。「抽象度を上げること」が自分の人生の質を決めることをぜひ理解してください。

 

 

・心理的盲点はたくさんあるのだな~と感じました

A:そのとおり。私たちは目の前の世界のほんの一部分しか認識していません。そして、それらは他人の考えや社会の常識により認識させられているものであり、すべて過去です。

 認識を自分自身で、未来から、行う最初の一歩が“現状の外”へのゴール設定です。

 

 

・医師という立場で「コーチング」の勉強をされることになったきっかけについて

A:私は幼少の頃より真言宗のお寺に通い、そこでがんや難病が治っていくのを目の当たりにしてきました。「がんが消せる秘密を知りたい」というのが、私が医師を志したそもそもの理由です。

 医師になり様々な生き様や死に様に立ち会ってきました。そこで感じたのは「人のマインドにはとてつもない力がある」ということ。そして、そのマインドについて学ぶ過程で師である苫米地英人博士と出会いました。

 抽象度でいえば、医療と宗教、そして教育などをすべて包摂するものとして、つまり、より上位の抽象度にコーチングがあると感じています。よって、コーチングを学ぶことで、もっと良い医師になり、もっと良い親や夫になり、そして、もっと良い人間になれることを確信しています。博士に学びはじめて9年目に入っていますが、それ以前の私とは比較することができないほど成長したと実感しています。そして、これからさらに進化できるとも思っています。

 

 

・どうしたらマインドに働きかけることができるのか?

A:まず「どうしてマインドに働きかけたいと思っているのか?」を自問してください。

 例えば「私に有利になるように」とか、「お金儲けのため」といった低い抽象度であれば、長期的に見れば必ず働きかけに失敗します。「都民ファースト」で大旋風を巻き起こした知事が、結局「自分ファースト」だったことが見抜かれてしまい大失速したことがいい例です。

まずは自分自身の抽象度が問われています。

抽象度の高さに自信が持てるようになったら、次は技術の習得です。その奥義は「まず自分のマインドに働きかける」ということです。その具体的な技は守秘義務内容だったのですが、なんと今年苫米地博士自身が著書で開示されてしまいました。

その本とは「自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門」です(笑)。明屋書店隼人店(鹿児島県霧島市)にて平積み販売をしていただいております。ぜひお立ち寄りください。

 

(つづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

自分のリミッターをはずす!

F-004:続・楽しいことを見つけたことで発作が止まった患者さんが教えてくれたこと

 

 著作220冊以上、累計400万部突破のベストセラー作家でもある、認知科学者 苫米地英人博士の新刊(H29.10/7発売) 「自分のリミッターをはずす! 完全版 変性意識入門」(ビジネス社)に、私のインタビュー記事が掲載されています(116128P)。

 テーマは「医師の目から見た気功」です。

 

 その中で「楽しいことを見つけたことで発作が止まった患者さんが教えてくれたこと」について触れさせていただきました。

 

 未読の方のために簡単にまとめると、頻回に狭心症発作が起こっていた女性の病状が熊本地震後に悪化すると予想していたのに全然大丈夫だったのは、“楽しみごと”というゴールが見つかり、それ(狭心症発作)どころではなくなったからと考えられる。それを「気のせいだ(=都合のいい解釈だ)」と捉えるか、それとも「気のせいだ(=セルフ気功治療のおかげだ)」と捉えるか?

私は、「気持ちの持ち方」や「人生の捉え方」こそ、病を克服するための大前提であると感じているという内容でした。

 

その続きです。

 

その本は10/7発売でしたが、鹿児島はいつも34日遅れで発売(配達)されます。

私が自分の原稿が無事掲載されていることを確認したのは10/10夜のことでした。

 

翌日、外来診療にその本を持参しました。

午前中の外来終了間際に、なんという偶然でしょうか、「楽しいことを見つけたことで発作が止まった患者さん」が施設スタッフによって運び込まれてきました。

 

車椅子にポツンと座り不安そうにしている患者さんに状況を伺うと、通所リハビリ中に「目の前がボウ~とするような感じがして、血圧が全然下がらない」と訴えました。外来での血圧は確かに高く170/mmHgほどですが、心筋梗塞や脳血管障害等を疑う異常所見は認めませんでした。

 物理次元に近い抽象度では、幸い問題はなさそうです。

 

“診察”がひと段落した頃を見計らって、「完全版 変性意識入門」にその患者さんのエピソードが掲載されたことをお伝えしました(事前に掲載されるかもしれないことは話していました。今回の投稿も同意をいただいています)。

 

「きゃ~、ほんとに載ったの。恥ずかしい~」と話しつつ、興味深げに本を覗き見るその患者さんは、その時点から徐々に笑顔を取り戻していきました。二人で何気ない会話をしながら、かつてはよく狭心症発作がでて心配したのに今は調子がいいことを再認識してもらい、今日の症状も命にかかわるようなものではないことを表情と言葉でお伝えしました。

私なりの「和顔愛語」の実践です。

 

やがて完全にいつもの和やかな表情に戻ったその患者さんが一言。

「もう血圧は下がったわ」

 

 途中からは大笑いをするような状況でしたので血圧は高いままだろうと思いましたが、測ってみると本当に落ち着いていました。ほんの数分前まで「血圧が下がらない」と心配していたのがウソのように。

 車椅子に乗せられ運び込まれたその患者さんは、「お騒がせして恥ずかしい~。でも、よかった~」と笑顔で話しながら、歩いて帰っていきました。

 

 物理空間の異常(因果)はしっかりと見抜く必要があります。

 

 でも、それで問題がなければ(本当はあったとしても)、まずはリラックスが大切。

なぜなら、緊張したままだと物理空間を離れて(=抽象度を上げて)情報空間のバグ(エラー、心配事、主張)を認識することができないからです。

 

 地震をものともしなかったその患者さんの体調を悪くした本当の理由はわかりません。

 

 ただ、その日は病院近くの新燃岳(しんもえだけ)が6年ぶりに噴火した日でもありました。立ち上る噴煙(視覚)、立ち込める硫黄のにおい(嗅覚)、そして不気味な地鳴り(聴覚)と地響き(触覚)。

無意識下で刺激された五感が不安や恐怖を伴った記憶を呼び起こしたのかもしれません。その患者さんが「remember」したものは、おそらく、戦争体験でしょう。

 

 その「remember」を、楽しいこと、うれしいこと、そして時間軸でいえば未来に変えることで、瞬く間に症状は消えていきました。

 

 私は、それらを一言で、「気功」と表現しています。

 その正体は、とくに非言語の働きかけによる、「内部表現の書き換え」です。

 そして、その本質は「変性意識状態(ASCAltered State of Consciousness)」にあります。

 

 ぜひ、「自分のリミッターをはずす! 完全版 変性意識入門」(ビジネス社)を読んでみてください。「これを理解できれば、あなたの潜在能力は120パーセント発揮される」ことを、私もお約束します。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 -追記- 下の写真は、明屋書店隼人店(鹿児島県霧島市)の店内を写したものです。明屋書店さん、いつもありがとうございます(微笑)。霧島市近郊にお住いの方は、ぜひお立ち寄りください。

 

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