苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:右脳言語野

Q-469:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.5;“ループ”の先で得る境地>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;人ならば誰もが持つ習性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38153206.html

 vol.2;“自問自答のループ”に導くkey word「客観」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38158597.html

 vol.3;“自問自答のループ”に導くkey word「ゼロトラスト」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38169810.html

 vol.4;“自問自答のループ”に導くkey word「言語束縛」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38175207.html

 vol.5;“ループ”の先で得る境地

 

 

Q:コーチングをまわりの人たちにひろげようとしていますが、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ということがどうしても伝わりません。どのようにすればよいでしょうか?

 

A5:今回が最後の回答です。

 

 最初(Q-465/vol.1)に「人ならば誰もが持つ習性」を取り上げました。それは「『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という「限定合理性」。

 F-334:分断緩和のための vol.5;「ワークライフバランス」の落とし穴 <plan-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 その「限定合理性」についてしっかりと“自問自答”するために、「客観」「ゼロトラスト」「言語束縛」という3つのkey wordを挙げました。

 Q-452:コーチングの対象がvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 シンプルにいうと言語を超えた「観自在」。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

著書「あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方」(ゴマブックス、p135)の中で、苫米地博士は2種類の知識に言及されています。1つは「抽象化された知識」、もう1つは「自然界で起こっている現象、目の前で起こっているありのままの現象を理解するための知識」です。

 L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

 

あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方

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 そのような知識体系を探るのがIQの役割のひとつ。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 もちろん、目の前の現象をありのままに見るというのは簡単ではありません。1つ目の「抽象化された知識」を一度頭の中から取り除いた状態で目の前の現象を見なければ“ありのままに見る”ことができないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 人は常に「過去に手に入れた知識(既成概念、信念)という色眼鏡」を通して目の前の世界を認識しています。コーチングでいうと、「知識(既成概念、信念)」がブリーフシステム(BSBelief System)で、「色眼鏡」がRASReticular Activating System)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 例えば、ノーベル賞受賞学者の指摘を苫米地博士が引用された場合、多くの人が疑いなく「真理である」と受け入れるはずです。「疑いなく受け入れる」ことや「真理」という概念は、中観をベースとする苫米地式にはふさわしくないのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 私たちが心がけるべきことは、「『客観』を保ちながら、『ゼロトラスト』でツッコミを入れつつ、『言語束縛』を超えた次元で思考する」こと。

その肝は「抽象度を上げる」こと。言語を超えた抽象度次元で思考することであり、言語を超えた次元でゲシュタルトを生成することです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp104)の中で、苫米地博士は「右脳言語野の言語宇宙は、いまだに私たちを規定している」と書かれています。

 

 

脳の呪縛を解く方法

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 さらには

 

 私は、社会の中で期待される言語というものを本当に解析する鍵があるとすれば、それは右脳言語野にあると考えています

 

 と。

 

 私たちの脳には、報酬系を働かせることで実践する正義とは別に、右脳言語野が想定する「何らかの正義」が存在しています。その「何らかの正義」を感じて従うことが「(左脳的)『言語束縛』を超えた次元で思考する」ということであるはず。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 最初に、私の戦略として、『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という“人の特性”についてあらためて考えてもらう と書きました。

 L-157202201… -01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 

 抽象度を上げる感覚が身につくと、「『減る』と不快」ではなく、「『減る』ほどうれしく感じられる」ようになります↓

 Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 そして、さらに抽象度が上がると、「不増不減」という空(くう)の境地に到達するはずです。

 L-02920203… -0775歳以上では延命治療は不要?<ケースサイド>後編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26156803.html

 

 その変化は、じつは、生命現象にもともと書き込まれている方向性↓

 F-400:縁起から得た“希望/HOPE”の体感 <後編;苫米地理論学習中の気づき>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36884253.html

 

 なのに、煩悩に振り回されるせいで、簡単には抽象度を上げることができません。

 だから、コーチング!

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」です。

 L-069202011月シークレット… -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 そのゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。

1)現状の外」は利己の外ということで利他性のこと。利他性が上がるほど「4)自分中心を捨て去る」はあたりまえになり、「2)心から望む」ものはより多くの人と共有する社会(可能世界w2)のことになっていきます。

そんな意識状態で「バランスホイール」を見渡したとき、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ことは自然にできているはず。「抽象度」のカテゴリーにゴールを設定することで、さらにうまくコントロールできるはずです。

L-238202209… -13;“Not Normal”を貫きバイオパワーに打ち克つための最初の一歩

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html

 

 鍵は「抽象度」。コーチングのポイントは「抽象度のコントロール」です。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。

 

 

バランスホイールに「抽象度」を追加した理由

 コーチはクライアントのコンテンツには関わりませんし、ゴールに関する価値判断もしません。しかし、クライアントを抽象度の高い方向へいざなうことは必要です。

 そこで、はじめからバランスホイールの項目に「抽象度」という項目を入れておくことで、クライアントが自ら抽象度の高い方向へゴールを設定することができるようになるのです。

 ゴールには大きければ大きいほどよい項目もあれば、バランスが重要な項目もあります。バランスホイールの中のほとんどの項目のゴールは大きければ大きいほどよいものばかりですが、健康とファイナンスは大きさではなくバランスが重要な項目となります。一方、「抽象度」の項目は、高ければ高いほどよいのですが、バランスにも関わっています。

 健康とファイナンスの2つは、他のゴールの達成に必要な項目となりますので、その他の項目を下支えするバランスの項目となりますが、一方、「抽象度」の項目は他のすべての項目の上に位置することで全体のバランスに働きかけています。

 「抽象度」という項目をバランスホイールに入れることで、クライアント自身の考え方も自然と抽象度が高くなっていきますし、すべてのバランスホイールの項目が抽象度の面でも高く維持できるようになるのです。

 引用終わり

 

 

 「抽象度」という項目をバランスホイールに入れることで、クライアント自身の考え方も自然と抽象度が高くなっていきますし、すべてのバランスホイールの項目が抽象度の面でも高く維持できるようになるのです

 

 余談ですが、ときどき「自分のゴールが本当に心から望んでいるものなのかわからない」「止められてもやりたいゴールが見つからない」という相談を受けます。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 その感覚はとても重要です。「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態を保つためにも。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

ゴールらしきものを生みだすブリーフシステム(BS)は、基本的に他人の意見や社会の価値観でつくられています。よって、「自分のゴールが本当に心から望んでいるものなのかわからない」や「止められてもやりたいゴールが見つからない」という感覚は至極真っ当。本物のゴールは、これまでのBSの外側にあるものです。

 反対に考えると、これまでのBSのままでは、いつまで経っても「これだ!」というゴールは設定できません。きっと「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」こともできないでしょう。スコトーマが外せないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なので、「抽象度を上げる」ことが重要になります。バランスホイール全体を俯瞰するだけでも抽象度は上がるものですが、「抽象度」というカテゴリー自体を設けることで無意識に考えさせ続けるのです。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 それが「“自問自答のループ”」。

 それは「抽象度が上がる」ための縁起であり、「情動」→「論理」→「感性(社会的情動)」という大脳辺縁系から前頭前野外側部、そして前頭前野内側部へと発火がひろがっていく(移行していく)大切なきっかけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そんな「ループ」がハビット&アティテュード化したとき、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」はあたりまえになっているはずです。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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Q-468:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.4;“自問自答のループ”に導くkey word「言語束縛」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;人ならば誰もが持つ習性

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 vol.2;“自問自答のループ”に導くkey word「客観」

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 vol.4;“自問自答のループ”に導くkey word「言語束縛」

 

 

Q:コーチングをまわりの人たちにひろげようとしていますが、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ということがどうしても伝わりません。どのようにすればよいでしょうか?

 

A4その「『複雑な関係』を、言語や論理を超えた次元で、ゴール側から『立体的に思考』する」ことがコーチングの実践。それは「ゴール側からの新たな縁起づくり」だといえます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 と前回(Q-467)の最後に書きましたが、実際には「言語や論理を超えた次元で、ゴール側から『立体的に思考』する」ことは簡単にはできません。なぜ?

 

 

 そう、言語束縛は強烈だから。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

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 以下、苫米地博士と博士の師僧 荒了寛先生の共著「煩悩の教科書 あなたも菩薩になる」(集英社インターナショナル、p89)より引用します。

 

 

お釈迦さまの脳科学

 

 

煩悩と言語束縛

苫米地 考えてみれば、人間の知性は入ってきた情報を言語化、論理化することによって構築されてきたわけで、人類の文明は言語なくしてはありえなかったでしょう。

 それだけ言語というのは偉大なものではあるのですが、物事を記憶したり、理解し、知的操作するうえで、言語化できない情報-たとえば視覚的な記憶など-は否応なく切り捨てられてしまいます。

 しかし、さっきのウィルシャーのようなサヴァンたちは左脳の処理に障害があるために、そうした情報の切り捨て=言語化がなされないので見たままの情報をそっくり記憶から引き出せるのでしょう。

 その観点からすれば、我々の知性を形作っている言語こそが煩悩であり、その煩悩を作り出すのが他ならぬ左脳だということになります。

 それを私は最近「言語束縛」という言葉で説明しています。人間は言語によって知性を得たと言われますが、実際には言葉というフィルターを通して、世界を見るようになった。それによって情報の取捨選択はできるようになったけれども、その結果、スコトーマ、心理的盲点が生まれるようになった。

 たとえば動物は自分がいる環境からのシグナルをすべて受け取り、環境の変化や外敵からの攻撃に瞬時に対応しようとしますが、人間にはそういう反射神経はない。動物は言葉を介在させずに生きているのに対して、人間は言葉によって世界を摑もうとしているからです。

 ですから、言葉を知ったからといって賢くなったとは言えない。むしろ、言葉によって束縛されていることのほうがずっと多い。

 その最たるものが宗教でしょう。

 一般的な宗教もまた教説や教祖の伝説的なエピソードを知り、聖典を読むことで救われたような気になるのですが、実はそれは言葉によって束縛され、思考停止しているだけのことにすぎなかったりする。

 この点、仏教が特異なのは-仏教の中にも、もちろん言語束縛が行われている部分もありますが-、我々が認識している世界は、しょせんは言語で束縛された心が作りだしたものであるということを教え、そこから脱していきなさいと教える点にあります。

 たとえば、禅の修行なども結局は、この「言語束縛」を外していくのが目的だと思いますね。

 よく誤解されるのですが、座禅の目的は「無念無想」になることではありません。そもそも「意志の力で心の働きを無にする」ということ自体が矛盾した話です。そんなことは、それこそ脳の機能を止めないかぎり無理というものです。

 

自然界とダイレクトにつながる

苫米地 では禅とは何のための修行なのでしょうか。それは一言で言えば、「言葉を使わずに世界を観る」ための修行です。

 座禅を組んで、瞑想をしていると心の中にさまざまな想念が浮かんでくるものですが、その想念が言葉と結びついていないものであれば、言葉を使った思考でなければ、そのまま受け止めればいい。

 たとえば心の中に光が見えた、精妙なる音楽が聞こえた、あるいは仏様の姿が見えた-これらは言葉とは関係がないから、問題はないわけです。あるいは坐禅堂の中に吹く風を感じ取る、虫の音が聞こえる、それらも別に問題はない。

 しかし、そうした想念が言葉という形を取ったら、その想念は妄念になるわけです。座禅をしながら「お腹がすいたなぁ」とか「本当にこれで悟れるのだろうか」といった思念が生まれると、即座に警策で肩を叩かれ、「喝!」と言われるわけですね。

 その禅とはいわば対極にあるのが密教ですが、密教も積極的に言語以外のものを自分の中に取り込んでいくことで想念を排していこうとします。

 たとえば密教の曼荼羅は言葉を使わずに絵によって、この宇宙全体を示そうという試みです。曼荼羅の中には無数の仏が描かれていますが、それを言葉では説明しない。そこに描かれている世界観を丸ごと受け止めなさいということで、この曼荼羅の仏様をいちいち分類・解釈しては意味がないわけです。

 また密教では護摩を焚きますが、これも炎や音、においによって感覚を満たしていこうということで、これも頭から言葉を追い出そうとしているわけですね。

 つまり、頭でものを考えて処理するのではなくて、世界、自然界とそのままダイレクトにつながるようにする-それが「悟り」ということの本質だと思います。

 引用終わり

 

 

 その観点からすれば、我々の知性を形作っている言語こそが煩悩であり、その煩悩を作り出すのが他ならぬ左脳だということになります。

 それを私は最近「言語束縛」という言葉で説明しています。人間は言語によって知性を得たと言われますが、実際には言葉というフィルターを通して、世界を見るようになった。それによって情報の取捨選択はできるようになったけれども、その結果、スコトーマ、心理的盲点が生まれるようになった

 

 『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ということがどうしても伝わりません」という問いに対して「人には煩悩があるから」とシンプルに答えると、きっと多くの人は「お金=煩悩」と捉えるはずです。もっと丁寧にいうなら

 

生得的な生存本能という煩悩が『お金がないと死んでしまう』といった刷り込みに刺激される

→ 恐怖が生まれ大脳辺縁系優位になる(Fight or Flight

→ 冷静な判断ができずにお金に執着する

 

 という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 しかしながら、最初(Q-465)に確認したとおり、世界の富豪たちが「あれだけお金を持っているのに、まだお金が欲しいように振る舞う」のは、恐怖により冷静さを失っているからではありません。満足感が満たされないからであり、欲望には際限がないからです。

 実際、恐怖によりお金を求めている(と思える)人が使い切れないくらいのお金を手に入れた場合、お金への執着は消え去るどころかさらに強まっていきます。その根底にあるのが「満足感は資産の量ではなく、資産の変化にある」という習性、すなわち「限定合理性」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38153206.html

 

 となると、「限定合理性」こそが煩悩(の正体)と読めそうですが、苫米地博士の考えはそうではないはず。例えば「右脳言語野の覚醒」(フォレスト出版)といった教材にて、博士は「右脳言語野」について言及されています。

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 

右脳言語野の覚醒

フォレスト出版HPより引用

右脳言語野の覚醒

 

 

 守秘義務を守りながらさらっと述べると、「資産の量」「資産の変化」などは左脳言語野的です。それは情報空間の低い次元での活動であり、「『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という“人の特性”」がダイレクトに当てはまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 対して、「資産の量」「資産の変化」に“意味”を持たせると右脳言語野的になっていきます。それは情報空間のより高い次元で新たなゲシュタルトをつくることだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

  「資産の量」「資産の変化」に“意味”を持たせる

 

 それこそが「ファイナンス」のカテゴリーのゴールの役割。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

そして、その「ファイナンス」のゴールの“意味”には、「ファイナンス」が下支えするその他のカテゴリーのゴール(例えば「職業」「家族」「社会への貢献」等)が強くかつダイナミックに影響していきます。双方向的に。

 Q-425:現状の外側に100%want tovol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)以降、ゴールのバランスホイールには「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」という3つのカテゴリーが加わりました。

「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は絡み合うようにして3つで1つ。三位一体として機能しています↓

Q-464:「この世をよくしたいvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

バランスホイール(「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」)

 

 

 「抽象度」のカテゴリーの役割は、バランスホイールのその他のカテゴリーのすべての上位に位置することで全体のバランスに働きかける こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんな「抽象度」のカテゴリーにゴールを設定し、そして全体のバランスに働きかける意識状態でいると、「『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という“人の特性”」という言語束縛が解けていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

Q-469につづく)

 

 

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「<2026年度前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。セミナーのテーマは「『オーセンティック・コーチング 2026』のゲシュタルト化 & 実践ワーク」。

Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

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F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

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Q-397:みんなお金にしか興味がなく、孤独感を感じています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35381579.html

 

 

 

F-372:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編-

 

 最近、医療法人を経営されている理事長(医師)と面談する機会がありました。理事長のブリーフシステム(Belief SystemBS)を観察している間に浮かんできたのが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  義を見て為さざるは、勇無きなり

 

 この論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察します。

 

 vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html

 vol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html

 vol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35508655.html

 vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html

 vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編-

 

 

エフィカシーは、「脳内報酬>リスク」に過ぎない勇気とは、まったくの別物。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチング用語を用いてあらわすと

 エフィカシー =CZのレベル =ホメオスタシス・フィードバックの強度

 

 *「CZComfort Zone」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *「ホメオスタシス(Homeostasis)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 これまで確認してきたとおり、「義を見て為さざるは、勇無きなり」という言葉は、権力者(既得権益)が人々の自由を奪い取り、意のままに動かし支配するための仕掛けです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 「義を見て為さざるは、勇無きなり」に代表されるような言語束縛が、人々のマインドにのしかかり、社会システムにはびこり、本来の無限の可能性を感じられなくしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そんな言語束縛は、「バイオパワー」として機能し、お互いを縛り合う力にもなっています。現代社会は「人類総洗脳社会」です。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

洗脳とは、「人を変性意識状態にして情報の書き換えを行い、洗脳者の望む選択肢に導く」こと。

 

 *「変性意識状態」についてはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 そんな洗脳は、特殊なものでも非日常的なことでもなく、生活のあらゆる場面に潜んでいます。その代表が「テレビ」。だから「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 大切なのは「これは洗脳(手法)だな」と気づくことです。そのために、まずは洗脳について知り(=知識を得る=ゲシュタルト化)、その上で常にモニタリングを行い続けることが重要です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 モニタリング中に“洗脳”の可能性に気づいたなら、次に行うのは論理的考察。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 その際のポイントは、「ブリーフシステムをいったん止める」こと。それはこれまでの重要度で考えないということであり、主観を排して客観に徹するということ。もっとシンプルにいうと、抽象度を上げることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp100)より引用します。

 

 

脳の呪縛を解く方法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳の呪縛を解く方法 eBook : 苫米地英人:

 

 

論理によるバイオパワーなら覆せる

 先だって、私の家人がクルマで高速道路の追い越し車線を走っていて、パトカーに捕まりました。理由は、追い越し車線を連続走行した、というものでした。

 違反の根拠になっている道交法第20条には、こうあります。

 

 第3章 第20

 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。

 

 これだけのことで、居丈高の警官に違反切符を切られたわけです。

 嫌がらせとしか思えませんが、知り合いに聞くと、追い越し車線の連続走行で捕まるドライバーが最近増えていると話していました。私は「警官の小遣いが足りなくなっているんだな」と思いましたが、ここではこれ以上の突っ込みはやめておきましょう。

 

 私たちは、道交法を詳しく知っているわけではありません。教習所が教えてくれるのはあくまでケーススタディであり、ドライバー歴35年の私だって、一度も条文に目を通したことはありません。

 私は、家人があまりにも不愉快な目に遭わされたことを聞いて、この件を不服として裁判を起こし、最高裁まで徹底的に争ってやろうかと思いました。走行車線が込み合っているときに、危険を避けるために追い越し車線を連続走行したからといって、交通の安全性が損なわれるわけではありません。いちいち込み合った走行車線に戻らなくてはならないというルールのほうが、よほど安全を軽視しているはずです。

 道交法の総則には、こう記されています。

 

第1章      総則

 (目的)

 第1条 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。

 

 総則というのは、法律の全体像を表す決まりごとで、憲法の前文に当たる重要な条文です。ここには、危険防止、安全と円滑化を図ること、障害の防止が法律の目的であると明記してあります。徹底的に争えば、これなら裁判に勝てる可能性は十分にあるでしょう。

 法律は、絶対的なものではありません。目的に照らし合わせて、変化していくものです。なぜかといえば、社会には法律よりも上位に位置づけられるものがあるからです。

 それは何かというと、私たちが社会の中で期待される何らかの言語、ということができるでしょう。法律が先に生まれて社会が後からできるわけではありませんから、法律が社会にそぐわなければ、改正したり廃止したりすればいいわけです。

 その意味で、私たちを束縛する宇宙は、国会議員と内閣法制局がつくり上げた言語宇宙かもしれません。しかし、私たちが本当に聞くべきなのは、彼らがつくった道交法の条文ではなく、もっとユニバーサルな最適化された、人間の尊厳や基本的人権を規定する文法としての言語宇宙です。

 しかも、私たちが従っているのは、その言語宇宙に対する臨場感でもありません。罪刑法定主義で法律に刑罰が書いてあり、その刑罰に臨場感を感じて、私たちが法律に従っているわけではないからです。

 

 では、私たちが何に臨場感を感じて従っているのかといえば、それは「見られているかもしれない」と感じる「内なる眼」でしょう。

 つまりこれもバイオパワーなのです。

 秘密保護法を改正したり廃止したりするのは容易ではないかもしれませんが、それが私たちを永遠に縛るということは考えられません

 なぜなら、いくら安全保障上の問題から秘密を守る必要があるといっても、それは論理です。論理が生むバイオパワーは、新たな論理によっていくらでも覆すことができます。論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」がそれをいつまでも許すはずがないからです。

 引用終わり(このつづきはとても重要です。下記ブログ記事で引用しています↓)

 F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32922467.html

 

 

 論理が生むバイオパワーは、新たな論理によっていくらでも覆すことができます。論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」がそれをいつまでも許すはずがないからです

 

 「義を見て為さざるは、勇無きなり」に代表されるような言語束縛から自由になるために必要なのは

 

 論理を超えた右脳言語野の「内なる眼」

 

 

 では、その「内なる眼」を覚醒させるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

F-373につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

モニタリング中に“洗脳”の可能性に気づいたなら、次に行うのは論理的考察。

 その際のポイントは、「ブリーフシステムをいったん止める」こと。それはこれまでの重要度で考えないということであり、主観を排して客観に徹するということ。もっとシンプルにいうと、抽象度を上げることです

 

 「抽象度を上げて、客観に徹する」をハビット&アティテュードにすると、コーチングそのものがさらにうまくできるようになります。なぜ?

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 そう、コーチングは主観ではなく客観 だから。

 

詳しくは苫米地博士の講義をまとめたこちらで↓

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 

-追記2

 医師として働くようになって、もう30年近く経過しています。

 その間の医療技術の進歩は目を見張るものがありますが、一方でとくにここ数年はバイオパワーも強力になっています。そのバイオパワーは、医療倫理の劣化、あるいは崩壊と言うべき事態を招いています。「『内なる眼』を失っている」といえる事態を。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 そんな中、今秋(20249月)、「私たちは売りたくない!」(方丈社)という本が出版されました。切実な訴えの底流には「義を見て為さざるは、勇無きなり」という強い思いがあるはず。この場合の「義」は、「義憤」に通じる「義」です。

 S-03-20C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.4-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21747934.html

 

 時空を超えた抽象度の高い「義」を、私は「私たちは売りたくない!」の中に感じました。希望とともに。

 L-154202111月医療系研修会 -09;「明日への希望」から生まれる“幸福”の好循環

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33904272.html

 

 

私たちは売りたくない!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 私たちは売りたくない! “危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭 eBook : チームK:

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

S-01~:よりよい“議論”のために

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S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

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F-206~:マトリックス/Matrix

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F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 


L-08720213月シークレットレクチャー -10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30210986.html

 10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

 

前回(L-086)は、「feel」を体感しながら、“何となく”をキーワードにワークに取り組んでいただきました。「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」のversion 2です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 言語を使わずに「イメージする」「統合する」「書き換える」のは簡単ではないはず。とくに「落とし込む」のは難しかったのではないでしょうか?

 

 今回は「言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”」がテーマ。その“秘技”とは「共感覚」!

 

 共感覚とは「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のこと。具体的には文字や音が色として感じられたり、匂いに感触が付随したりする現象です。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じる「感覚の相乗り状態」のこと。

通常は先天的な感覚の性向のことをいいますが、練習すればある程度の共感覚を必ず持てるようになります と博士が書かれています。詳しくは下記ブログ記事で確認してください。苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再販)より引用しています↓

 Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

 共感覚は内部表現を書き換えるのにとても役にたちます。「イメージする」「統合する」「書き換える」「落とし込む」は、まさに「内部表現の書き換え」です。

 

 では、なぜ共感覚をマスターすると内部表現を書き換えやすくなるのでしょうか?

 

 答えは「強烈な臨場感を生みだせる」から。

 前回(L-086)の追記中の博士の言葉どおり、リアリティ(R)は臨場感(V)とイメージ(I)によってつくられます。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式:I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 共感覚によって生みだす強烈な臨場感がリアリティを書き換える秘訣です。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

強烈な臨場感を生みだすと、まずは自分が深い変性意識に入ります。すると、次第にまわりも深い変性意識に引き込まれます。ホメオスタシスが同調するからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 共感覚を使って自分で作りだした強烈な臨場感空間(I×V)ですから、その世界(R)の支配者は自分自身です。

 それを言語化したアファメーションがこちら↓

 

 

 覚醒パワーで人々を啓蒙する言葉

 私は、私の臨場感の世界の支配者である。したがって、すべての人の選択はいつも私の思うようになっていることに気づいている。その責任感と充実感がいつもとても心地よい。

新・夢が勝手にかなう手帳 2022年度版・特別付録より

 

 

 では、具体的に説明します。

基本は、自分が普段考えている世界や感じている世界を、色だったら「音に変える」「味に変える」というように“違う感覚”に変えること。その訓練を毎日20分間、まずは3カ月間続けます。

 

 早速、今、目の前にあるものを1つ選び、視覚以外の感覚に置き換えてください。「音で例えると」「味にすると」「匂いなら」「感触は」といった感じで自由に変えていきます。その違う感覚へのマッピングが「共感覚」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 オタクな映画話で恐縮ですが、日本では20221月に公開されたMCUMarvel Cinematic Universe27作目の映画「Spider-ManNo Way Home」には、噂どおりのビッグサプライズが仕込まれていました。その他にもたくさんのサプライズがあり、例えば“ある人物”がMCUに初登場しています。盲目の弁護士/クライムファイター マシュー・“マット”・マードック/デアデビル(Matthew Matt Murdock / Daredevil)です。

 デアデビルの「レーダーセンス」と呼ばれる特殊能力は、まさに「共感覚」。視覚を失った代わりに手に入れた、四感(聴・嗅・触・味)による視覚化(マッピング)能力です。その能力を使って「目が見えないのに見える」「目で見る以上に見える」ことができます。

 (日本の漫画「るおうに剣心」にも同じような能力を持ったキャラがいますよねw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな能力を意図的に覚醒させるのが共感覚訓練です。「感覚の相乗り状態」を身につけると、高い抽象度のイメージであっても(I)、むしろ臨場感が増していき(V)、思いどおりに現実化できるようになります(R)。内省的吟味を加えやすくなるからです。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

もちろん、共感覚を入れたということで、自ら支配する変性意識下にいることになります。コントロールされた“Rゆらぎ”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 最後に、前回のワークについての補足をまとめます。「共感覚」を意識に上げながら、ワークをもう一度行ってください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

<補足>

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

-「4つの苦痛」について、それぞれ共感覚的に感じる ex. 色・形・音・匂い・味・素材感・重さ

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

-「4つの苦痛」を感じながら、同時に全体を共感覚的に感じる ex. 色・形・音・匂い・味・素材感・重さ

→「全人的苦痛(トータルペイン)」(全体)と「4つの苦痛」(部分)を同時に感じられるようにイメージを繰り返す

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

  -ゴールをイメージしながら、色、形、素材感、重さなどを変えて、強化する

 *参考にこちらをどうぞ↓

 Q-289:ドーパミンの分泌をvol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  -少しずつ鮮明(ex. 色、形、素材感、重さ)にする感覚。この時も「全人的幸福」を同時に感じ続ける

 

*「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワークver.2」はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30210986.html

 

L-088につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ワークの参考にどうぞ。苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p71)からの引用です。

 

 

 五感をフルに働かせ、体感と未来の記憶を結びつける

 ゴールにリアリティを持つようにするには、ゴールを達成したときの感情にリアリティを持つことが重要です。実現させるには、こんな方法もあります。

 まず、人生を振り返って、楽しかった、すがすがしかった、嬉しかった、誇らしかった、気持ちよかったという5つの体験を書き出します。判断基準は、体感の強さです。5つ書き出せたなら、12回、4週間、繰り返し読み上げます。読むたびに五感をフルに働かせて追体験します。思い出すときは、「嬉しかった」と声を出して言うと効果的です。声にしてもう一度聞くことで、体感が強化されます。

 次に、やりたいことややりそうにないことに分け、自分のゴールを書きます。そして、そのゴールを達成している自分を思い浮かべます。そのゴールに先ほど思い出した体験に貼り付けてください。たとえば、仕事をバリバリこなす自分のイメージに誇らしい体感をミックスさせ、体感を伴う未来の記憶を合成します。最初は過去の記憶を思い出しながらじゃないとできませんが、慣れてくれば簡単に結びつけることができます。すると、デスクワークをしながら気持ちいいという状態をつくり出すこともできるのです。

 現在以外の過去、未来は想像でしかありません。言い換えれば、過去も未来も創造できるということになります。現在での願望は、もう未来そのものなのです。

 

 過去のポジティブな出来事と未来のイメージをミックスさせる

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳2022年度版



L-08620213月シークレットレクチャー -09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

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 *2回目講義(20211月)はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

 

では、「feel」を体感しながら、“何となく”ワークに取り組んでみましょうw

 前回の講義でも御紹介した「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」のversion 2です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

 <ワーク> 部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワークver.2

 緩和ケアにおいては、苦痛を「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」に分類します。それら4つの苦痛を、それぞれ個別に捉えるのではなく、全体として捉えるために「全人的苦痛(Total Pain)」という概念が生まれました。

 具体的には下図のような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全人的苦痛(Total Pain)」を使ったワークです。

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」についてしっかり考察し、それぞれを言語を使わずにイメージしてください(ゲシュタルト化)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

*「大脳辺縁系的な思考停止(Fight or Flight)」に陥らないように、しっかりエモーションコントロールを!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *エモーションコントロールはこちら↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」のイメージを同時に観ながら、ひとつにまとめていきましょう。

すると、4つの「苦痛」(部分)をひとつ上の抽象度で「全人的苦痛」(全体)とする視点ができあがります。それがゲシュタルトの統合(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その統合されたイメージ、すなわち「全人的苦痛」を言語を使わずに感じてください。色や音、味や触感にフォーカスしながら。

 

 

 3:統合した「全人的苦痛(Total Pain)」を「全人的幸福(Total Well-being)」に書き換える

 ひとつ上の抽象度に上がった感覚をしっかり維持したまま、シンプルに「苦痛(pain)」から「幸福(well-being)」に書き換えます。

 ここでのポイントは、もちろん「言語を使わない」こと。Don’t think. Feel

 

 前頭前野での自動思考(=ブリーフシステムによるHabitAttitude)をしっかり止めたまま、色や形などのイメージだけを自由自在に書き換えます。

例;🔻pain) → well-being

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その漠然としたイメージが新たなゴールの“種”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 4:「幸福(well-being)」のイメージを具体的にしながら4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

ここでのポイントは“少しずつ具体的にする感覚”。具体的にする=抽象度を下げながら、言語化のギリギリ手前でイメージをキープしてください。

 

 その状態のまま、1)本当に心から望むものか?、2)自分中心を捨てているか?、3)現状の外か? を確認してください。言語を使わずにw

 

 繰り返し行っていたら、だんだん非言語で確認できるようになります。例えば、

1) 心から望む → ワクワク・ウキウキ

2) 自分中心を捨てる → スッキリ

3) 現状の外 → ドキドキ・ヒリヒリ

といったような体感で判断するというように。

 

 この3つをクリアしていたら、それは新たなゴール!

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 2)自分中心を捨てた3)現状の外の「身体的幸福」というのは、とくに想定が難しいかもしれません。スコトーマが外れる感覚を楽しみながら取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p70)から引用します。ワークの参考にされてください。

 

 

 ゴール達成に臨場感とイメージを! 逆算して未来の記憶をつくる

 リアリティは臨場感とイメージによってつくられます。たとえば、妖怪は怖いというイメージがあります。妖怪なんていないと思っても、よくできたコミックを読めば鳥肌が立ちます。それはコミックの世界に臨場感を覚えているから。脳は現実に怖い目に遭遇したときと同じような反応をするのです。言葉だけで怖いというリアリティを生み出します。つまり、臨場感とイメージがあれば、リアリティは簡単につくれるのです。臨場感は、その情報と自分の記憶が結びつくことで生まれます。

 ゴールの達成には、強い臨場感を持つことが大切です。たとえば、ビル・ゲイツをしのぐ金持ちになるというゴールを設定したとします。ビル・ゲイツの資産は2013年時点で推定720億ドル。7兆円以上の資産を持っていることになります。これを超える資産を築くことをイメージできますか? 照らし合わせる記憶がないために、臨場感が持てない人がほとんどでしょう。でも、そこでゴールへ向かう自分のイメージに臨場感を持つようにします。未来から現在を逆算し、あるべき自分の姿をイメージし、臨場感を持つようにします。ゴールから逆算して未来の記憶をつくり、今に臨場感を持たせるのです。この世界はすべて情報で成り立っています。自分自身すらも情報です。DNAがあって、心臓があって、骨があって、髪の毛がある。ゴール設定も情報に基づいて設定したいものですね。

 

 臨場感とイメージがあればリアリティは簡単につくれる

 

 引用終わり

 

L-087につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 言語を使わずに「イメージする」「統合する」「書き換える」のは簡単ではないはず。とくに「落とし込む」のは難しかったのではないでしょうか?

 次回は「言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”」を取り上げます。お楽しみに。

 

  

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202001月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

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L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 

 

言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことができるようになる

 

 それは、脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」こと。苫米地理論では「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させる」状態です。

 

 その実践として、私は言語を使わずにコンセプチュアル・フローを行っています。「思考の3つの軸」でいうなら、「言葉(Words)」を封印したまま、「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」でゲシュタルトを作っていくイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ここでの「映像(Pictures)」とは、現状の外にあるゴールのイメージ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

具体的な情景ではなく、あくまでも抽象的な(=抽象度の高い)イメージです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして「感情(Emotions)」とは、動物的(本能的)なものではなく、人間的(社会的)なもの。「怒り」で例えるなら、大脳辺縁系での「私憤」「動物的怒り」ではなく、前頭前野内側部での「公憤」「人間的怒り」です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それは抽象度の低い「情動」ではなく、論理を超えた「社会的情動」。苫米地博士は「感性」と表現されています。

 S-02-12:“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 

言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことができるようになる

 

 あえて「言葉(Words)」を封印したまま、「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」でゲシュタルトを作っていくことを少し具体的にいうと、色や形、重さや素材感(フカフカ・フワフワ)などを感じながら巨大なイメージをつくり、そこに心が震えるような情動(感動)を重ねていく感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

「言語(Words)」が浮かんだら「喝!」(もちろん非言語でw)。すぐに「言語」を切り離し、「映像」×「感情」でイメージを作りなおしていきます。

 

 その時のポイントは「リラックス」(物理空間=情報空間の底面)と「気楽」(情報空間)。

 そのために行うのが逆腹式呼吸です。

 F-217:不安と不満の1st.Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 *「物理空間」「情報空間」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 今回はもう一つ“秘伝”をお伝えします。それは「何となく」という感覚。

 

 以下、苫米地博士の著書「人間は『心が折れる』からこそ価値がある」(PHP研究所、p44)より引用します。

 

 

 “論理を超えた超論理”である社会的情動の「何となく」というしくみはすごい

 情報処理をするときに、論理的に思考を続けていくと永遠に結論を出せないことがあります。抽象的な思考は特にそうですが、世の中のほとんどのことには「唯一絶対の答え」などというものはありません。

 哲学的にいうと、「知識の完全性」というものはないのです。知識は不完全性の世界ですから、どれだけ推論を続けていっても永遠に結論を出すことはできません。どこかでその推論を打ち切る必要があります。

 大量の情報の中からバランスのとれた状態で結論を出すことに役立つのが「情動」だと、これまで述べてきましたが、実は、「怖い」「嫌い」「好き」といった、どちらかといえば原始的な情動よりも、もう少し高度な情動を人間は備え持っているのです。

 それが「社会的情動」と我々が呼んでいるものです。一応、情動という言葉がついていますが、「論理を超えた超論理」のような情報処理のしくみです。

 脳の前頭前野の外側部は論理を司っていますが、前頭前野の内側部は社会的情動を司っています。この内側部の社会的情動の働きで、矛盾した状況の中でも答えを出せるのです。

 あるテーマについて考えていくと、「論理で出した答え」と「情動で出した答え」が矛盾することがあります。たとえば次のような例です。

 

 「死刑囚は死刑執行されるべきだ」

 「でも、かわいそうじゃないか」

 

 こんなときには結論を出せなくなります。それを前頭前野の内側部の「社会的情動」がバランスをとって何とか結論を出してくれます。論理ではないので、「理由は?」と聞かれても答えることはできません。強いて答えるとすれば、「何となく、そう思った」となるでしょう。

 長期的な戦略と短期的な戦略もよく矛盾します。

 

 「今期を黒字にしなければいけない」

 「今期が赤字になっても、将来への投資をすべきじゃないか」

 

 こういう問題も簡単に結論は出せません。そのあたりのところを上手にバランスをとって、「最適な解ではないかもしれないけれども、まあこれでいいだろう」という解を短時間に導き出せるしくみが社会的情動です。

 そこで出された答えは論理的には矛盾していることがあります。他人からは、「昨日いっていたことと、今日いっていることが違うじゃないか」といわれかねないのですが、「昨日はそういったかもしれないけど、でもこっちのほうがいい気がしたんですよ」というような答えになります。何の論理性もないのだけれども、「何となく」という感覚がバランスをとって答えを出しているのです。

 この「何となく」というしくみも、矛盾した現実社会の中でバランスをとりながら生き延びていくためのしくみです。これも人工知能に組み込んでやる必要があります。そうしないと、矛盾を抱えたときに人工知能が判断しきれなくなってしまいます。限られた時間の中で、どこかで推論を打ち切って結論を出すしくみが必要なのです。

 最初は「コンピュータのくせに、昨日いったことと矛盾するじゃないか」と不信感を持つかもしれませんが、それでいいのです。人工知能自身が矛盾の中から少しずつ学習していき、次第に適切な判断ができるようになっていきます。情報がたまっていくにつれて判断が変わっていきます。

 引用終わり

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

L-086につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です

 

 ただし、論理的思考を徹底的に行った上での「何となく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

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 R4.11/27に開催する予定だった第8回(「現状の外」)は、急なスケジュール変更のため中止とさせていただきます。御了承ください。

 

 

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F-003:日本人の微笑み

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831371.html

F-189~:くっきりと姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

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Q-269:薬をやめることができますか? <中観:case-side(ワーク付き)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 

 

人間は「心が折れる」からこそ価値がある

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-12:仮説07)思考停止

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説07)思考停止

 

 前回(PM-06-11)は「私憤」と「公憤」の違いについて、脳の機能や人類の進化と絡めて説明しました。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html 

 

 亡くなった先代の院長はもちろんのこと、経営陣の皆さんもいつも情動的だったわけではありません。抽象度の低い煩悩的なゴールのために医療・社会福祉法人を運営しているわけでは決してありませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そのことは病院長として経営陣と関わりながらしっかりと感じていました。それだけに「人間形成」「人材育成」という経営の重要事項に関して「私憤」レベルであり続けることが不思議でなりませんでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

「何が問題なのか?」を私の無意識は考え続けていたのだと思います。ある日の午後、病棟に張り出された懇親会の案内を眺めていたときに、その答えが急にひらめきました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

その案内には、ブルース・リーの写真とともに、「考えるな、感じろ」というコピーが書かれていました。

 

 

「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」という言葉は、「燃えよドラゴン(英題:Enter the Dragon)」という映画の中での主人公の台詞です。

 

ここでいう「考えるな(Don’t think)」というのは、「思考、つまり情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。

 

詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」という意味。その「非言語情報処理」を「感じる(Feel)」と表現しているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させよ」ということであり、苫米地理論でいえば「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化せよ」ということです。

それは天才が行っている脳の使い方であり、達人が到達している究極の境地です。

 

法人で取り組んでいた禅も「言語情報処理を非言語情報処理優位におきかえる方法」です。その前提として言語情報処理についてしっかり理解・体得していなければ、つまり認知科学や機能脳科学について学び、ディベートなど実践を通じて論理的思考を磨きあげていかなければ、到底マスターすることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

禅に取り組み、「空(くう)」を体得することを目標としていた法人にとって、その前提となる顕教的な知識とスキルを得ることはとても重要だったはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

法人のゴール達成のためにも、私は自分が学んできた知識やスキルを開示し続けてきました。守秘義務の境界ギリギリで。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考といえます。

 

それは第五章で取り上げた教育という観点から考えてもとても重要です。自由に大きく関係するからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

非言語情報処理が行えるということは、世の中にはびこる言語束縛から逃れているということであり、より抽象度の高い世界で生きているということです。

より情報量の少ない世界に高い臨場感を感じているのですから、それだけ自由であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 その自由の対極にあるのが「思考停止」です。
 ブルース・リーの例えでいえば、「Don't think」だけで「Feel」がない状態。

今回の事例でいうと、情動的なレベルにとどまり続けた経営陣は思考停止の状態だったといえます。「ファイト・オア・フライト」を克服しようとせず、自ら自由を手放したのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

さらに残念なことに、コンフォートゾーンを同じくするスタッフに、そのような生き方を強いているように見えました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

「バイオパワー(生権力)」の行使です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

では、なぜ自ら思考停止してしまったのでしょうか?

 

 

答えは、おそらく、そのほうがラクだから。それはとても危険なことであり、リーダーが一番避けなければならないことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

釈迦はアプリオリなものはないということを悟りました。そして、その真理はクルト・ゲーテルにより示され、グレゴリー・チャイティンにより完全に証明されました。それを「不完全性定理」といいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

不完全性定理以降の現代に「絶対に正しいもの」はありません。「唯一のモノサシ」は存在しないのです。それは「人類はどこまでも考え続けることができる」「さらに進化・向上することができる」ことを示唆しています。

 

釈迦が見いだし、大乗の発展の中で完成された「空」の哲学は、私たちに思考し続ける生き方を促しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

「思考せず奴隷として生きるか、思考し続け自由を手に入れるか」それを思考し、自ら選択することが、現代を生きる私たち一人ひとりに求められているといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543825.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543909.html

 

 そして、それは組織や会社という小さい単位の話ではなく、社会全体や未来の存続に関わる重要な問いかけであるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

仮説07:思考停止していないか?>

 

トゥイーキング07:言語を超えた思考を続け、自由を手に入れる

 

    「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考法

    不完全性定理が証明された現代の生き方を極論すれば、「思考せずに奴隷として生きる」or「思考し続け自由を手に入れる」の二択

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

思考停止という病



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