苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:医療

Q-224:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない 後編;本質的な原因は?

 

 医療・介護の現場からコーチングに関する講演や研修の依頼をいただいたとき、必ずといっていいほど取り上げているのが「トータルペイン(全人的苦痛)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」という4つの苦痛について説明し、それらをトータル(total)とみる視点や視点の移動についてお伝えしています。

「視点」とは抽象度のこと、「視点の移動」とは抽象度を上げることです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 先日も地域の安全と安心を支えている大病院で、「トータルペイン(全人的苦痛)」や「抽象度」について話をさせていただきました。その際、このようなコメントをいただきました。

 

コーチングが重要なのは理解しているが、医療の現場は忙しすぎて実践できない

 

 医療現場の過酷さを知る医師兼コーチとして、一般向けに回答させていただきます。

 前編;何にwell-beingを感じるか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27659615.html

 

 

後編;本質的な原因は?

 

 つまり、マインドについて教わりながら“現状の外”へのゴール設定を強力にサポートしてもらう本物のコーチングなしでは、シンのwell-beingは決して実現しないということ。

 「医療の現場は忙しすぎて実践できない」は紛れもない事実ですが、「忙しすぎる」が問題の本質ではないはずです。最大の問題(課題)は、「本物のコーチングがスコトーマに隠れていること(わからないこと)」であり、「本物のコーチにアクセスできないこと」だと私は思っています。

 

 

 ところで、ディベートで「問題の本質」を何というか御存知でしょうか?

 

 答えは「インヘレンシー(内因性)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

インヘレンシーというのは「ハームの内因性の論理」です。

否定する側から見た場合、そもそもハームが「現状(Status Quo)」に内因的であるのかどうか、したがってそもそも論題を採択することでのみハームは解決するのかということを指します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

「現状」が肯定側のプランなしでもハーム(問題)を解決することができるのであれば、肯定側のプランはいらないという論理でもあります。もしくは、「現状」を維持すれば問題が修復されるのであれば、そんなものはハームではないという論理です。

逆に、肯定側から見れば、「現状」に内因的であるならば、これは放っておいてもなおらない。それなら肯定側のプランを採択しなければならないという論理です。

 

よって、インヘレンシーは、ハームの本質的な原因は何かという議論といえます。

 

今回のテーマでは、「医療の現場でなかなかコーチングが実践できないのは忙しいからなのか?」「忙しさを解決できたら、医療現場でもコーチングの実践ができるのか?」ということ。

 

インヘレンシー(内因性)はさらに、「構造性インヘレンシー」「行動性インヘレンシー」「実存性インヘレンシー」の3種類に分けることができます。

(ちなみに、これは「抽象度が下がる」=「より具体的になる」方向性です)

 

 

1つ目の「構造性インヘレンシー(Structural Inherency)」とは、法律、条約、判例、閣議決定、省令その他の法もしくは法に順ずる「障害(Barrier)」があり、現状では肯定側のプランを採択しようがないという論理です。サブタイプとして「構造ギャップインヘレンシー(Structural gap Inherency)」があります。これは法的な阻害要因ではないが、過去の立法の不備などで、そのままでは現状の中で肯定側のプランを採用しようがない場合のこと。

 

現在、「医療・介護の現場にコーチングを導入してはならない」といったような障害(Barrier)はありません。反対に、法律で「医療機関や介護施設はコーチングを実践しなければならない」や「常勤のコーチを配置しなければならない」といったことが決まれば、コーチングの実践はしやすくなるかもしれません。

しかし、私はコーチングの義務化には反対です。

コーチングそのものが、want toではなく、have toになってしまいかねないから。それでは本末転倒。私はその怖さを身をもって体験しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

まずは保険点数的なインセンティブ(=予算)を期待したいところです。「ニンジンぶら下げ方式」(←プライミング)っぽいですが、それは「構造ギャップインヘレンシー(Structural gap Inherency)」を解決するための一助となるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987549.html

 

 

 2つ目の「行動性インヘレンシー(Attitudinal Inherency)」とは、政権の思想や主義などにより、現状では肯定側のプランは採択されることはないという論理です。「Attitudeは『態度』だが行動性と訳すほうが五感としてあっている」と苫米地博士はおっしゃっています。

 

 コーチングで「Attitude」というと、「無意識の判断」のこと。その判断基準は情動を伴った体験の記憶でつくられています。そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは日々強化されていきます。昨日までの記憶で今日を生き、今日の記憶を加えて明日を生きるからです。その過程で認識するものは全て「過去」。つまり、最も経験豊かなベテランほど「過去に囚われがちで危険」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

組織のトップが過去に拘泥したままだと、その「思想や主義」により「コーチングの実践」は難しくなります。難しいどころか、確実に潰されるでしょう。ドリームキリングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

反対に、トップやその周辺の人たち(私の経験でいうと“経営陣”)に理解と覚悟があれば、必ず道は開きます。トップとは、国レベルなら総理や厚労相、地域レベルなら医師会長、病院なら院長や部門長のことです。

「理解」とはゴールが生みだすビジョンの共有のこと。私の言う「覚悟」とはエフィカシーです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

「実存性インヘレンシー(Existential Inherency)」とは、なんらかの問題(ハーム)が現実問題として現状に継続しているというハームの実存性から、放っておいても問題解決は現状ではあり得ないという論理です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 

ハーム(例:トータルペイン)が実際に存在しているのに、現状で肯定側のプラン(例:コーチングの実践)が実行されていないということは、何か見えない要因が肯定側のプランの採択を阻害しているに違いないという論理です。それは「本当の問題(課題)がスコトーマに隠れている」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「解決(plan)がわからない」のではなく、「問題(case)に気づいていない」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

さらにいうと、「『問題に気づいていない』ことに気づいていない」。仏教でいう無明です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

 「気づいていない」ことに気づいていない医療・介護現場が抱えている本当の問題(課題)が「本物のコーチングがスコトーマに隠れていること(わからないこと)」と「本物のコーチにアクセスできないこと」であるというのが私の考えです。

 

 

今回取り上げたインヘレンシー(内因性)とは、「肯定側のプランを採択する以外の方法ではハームを解決することができない」という論理でした。まとめると、

 

コーチングの実践なしではスピリチュアルペインを含むトータルペインを解決することはできないため、医療・介護業界がコーチングを知り、コーチにアクセスできるようにする必要がある

 

 それが私の主張(claim)であり、切なる願いです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回の記事は、私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO)を参考にしています。

 現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」と呼ばれています。そのトゥールミンロジックは、ヒーリングやコーチングはもちろん、医療にも大変役立ちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 論理脳を駆使して最短時間で最適解を見つけられるようになるから。そして、論理脳を極めることで論理という系の外に出て自由になることができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 「系の外」とは現状の外のこと。ゴール側から新たな“自分”を作りあげることができるという自由を手に入れると、人はどんどん元気になり、ますますクリエイティブになります。

 

 

-追記2

コーチングの実践なくしてスピリチュアルペインを含むトータルペインを解決することはできないため、医療・介護業界がコーチングを知り、コーチにアクセスできるようにする必要がある

 

 上記はディベートでのケースサイド。それは「問題を見つけること」。

 そして、「見つけた問題を解決すること」がプランサイドです。

 

 本来はプランがなければケースを叫んではなりません。かえって現状維持が強まるから。

 私のプランは、もちろん“現状の外”。それは「忙しすぎて実践できない」という問題(課題)も解決するはずです。2022年の最重要課題とし、取り組みを加速させるつもりです。経過はこのブログで報告します。

 F-140~:不要不急

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

 

 

-関連記事-

S-01~:よりよい“議論”のために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 

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Q-223:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない 前編;何にwell-beingを感じるか?

 

 医療・介護の現場からコーチングに関する講演や研修の依頼をいただいたとき、必ずといっていいほど取り上げているのが「トータルペイン(全人的苦痛)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」という4つの苦痛について説明し、それらをトータル(total)とみる視点や視点の移動についてお伝えしています。

「視点」とは抽象度のこと、「視点の移動」とは抽象度を上げることです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 先日も地域の安全と安心を支えている大病院で、「トータルペイン(全人的苦痛)」や「抽象度」について話をさせていただきました。その際、このようなコメントをいただきました。

 

コーチングが重要なのは理解しているが、医療の現場は忙しすぎて実践できない

 

 医療現場の過酷さを知る医師兼コーチとして、一般向けに回答させていただきます。

 

 

前編;何にwell-beingを感じるか?

 

発言者が「コーチングが重要なのは理解している」のは紛れもない事実。なぜなら、その発言は私を招いてくださった名誉院長のものだから。スタッフの皆さんのために、そして患者さんやその家族のために、「コーチングを学び、実践してほしい」という強い思い(情熱)を抱いていらっしゃいます。

 F-162:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24205164.html

 

 だからこそ、「忙しすぎて実践できない」という現実に対して歯がゆい思いを感じていらっしゃるのだと思います。「歯がゆい思い」とは認知的不協和のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 上手くマネジメントすると、認知的不協和はエネルギーと創造性の源になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 そのために、まずはゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

止められても成し遂げたいゴールがあるから、スコトーマを外して課題を見つけることができ(case)、エネルギーとクリエイティビティを全集中して解決することができます(plan)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その過程そのものが「スピリチュアルペイン」の克服であり、「スピリチュアルwell-being」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

私は、まずは医療従事者が自身の「スピリチュアルペイン」に気を向けてほしいと願っています。その結果として、身体的に、心理・精神的に、そして社会的にwell-beingになっていくことができると信じているからです。「トータルwell-being(全人的幸福)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 御承知のとおり、「健康」の定義とは「身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、社会的に、『完全に良好(well-being)なダイナミックな状態』」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 

WHO 健康の定義


 つまり、医療の目的は「well-being」。そして、コーチングの目的も「well-being」といえます。シンプルに考えると。

 

その「well-being」は完全に各人のマインドによります。自己評価です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 人間が感じる「well-being」とは、本能に基づいたものではなく、高次の情報空間に見いだすもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それは脳内にドーパミンが放出されて変性意識状態に入り、深い自己催眠にかかっていくことで実現されていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 それ故に危険も生じます。

well-being」を感じるように催眠をかけるのは自分自身ですが、「何にwell-beingを感じるか?」は他人のモノサシであり、社会の価値観に由るからです。

 プラス(うれしい・楽しい等)やマイナス(悲しい・悔しい等)の違いがあるにせよ、強烈な情動を伴った体験の記憶が「何にwell-beingを感じるか?」という判断基準を作ります。さらに、「〇〇は△△するものだ」「□□でなければならない」といった社会からの刷り込みが、その判断基準を強化していきます。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

お気づきですか?

 

 そう、その「何にwell-beingを感じるか?」こそがブリーフシステムであり、“人格”と呼ばれるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは過去の情動記憶と情報の記憶でつくられるので、「何にwell-beingを感じるか?」も過去の延長線上に限定されます。通常は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、「まずはゴール設定!」なのです。

 ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨て、3)現状の外 に設定するもの。

 “現状の外”は定義上スコトーマに隠れているため、これまでのブリーフのままでは決して見いだすことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 つまり、マインドについて教わりながら“現状の外”へのゴール設定を強力にサポートしてもらう本物のコーチングなしでは、決してシンのwell-beingは実現しないということ。

 

 「医療の現場は忙しすぎて実践できない」は紛れもない事実ですが、「忙しすぎる」が問題の本質ではないはずです。最大の問題(課題)は、「本物のコーチングがスコトーマに隠れていること(わからないこと)」であり、「本物のコーチにアクセスできないこと」だと私は思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

Q-224につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 プラス(うれしい・楽しい等)やマイナス(悲しい・悔しい等)の違いがあるにせよ、強烈な情動を伴った体験の記憶が「何にwell-beingを感じるか?」という判断基準を作ります。さらに、「〇〇は△△するものだ」「□□でなければならない」といった社会からの刷り込みが、その判断基準を強化していきます

 

そのような社会による刷り込みや方向付けを「生権力」と考えることができます。英語では「Bio-Power」です。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 バイオパワーはピュアなwant toを重苦しいhave toへと変えてしまいます。いつの間にか、気づかないうちに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「不安・恐怖」「義務感」「罪悪感」を生みだし、心を蝕んでいきながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 そんな「生権力/Bio-Power」に打ち克つためにも、「まずはゴール設定!」といえます。

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124524.html

Q-073~201808月医療講演会レポート

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Q-177~:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?

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L-04620207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27201242.html

 06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 

 ゴールの共有の次はスコトーマ外し。

 PM-02-04:スコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その際は3つのポイントを意識に上げてください。「共有するゴールを忘れない(何のために?)」「『ゴール』と『気づき』で考える」「ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 2回に分けて、それぞれ説明します。

 

ポイント3:ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け

 目的はスコトーマを外すこと。そのスコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割 により生じたり外れたりします。

まずは知識。そもそも知識がなければ、目の前の事象を認識することさえできません。

ここで注意していただきたいのは、反対に知識があることで新たなスコトーマが生まれてしまうという事実。俗にいう「専門バカ」とは、専門知識に固執することで生じる視野狭窄のことです(=スコトーマ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367579.html

 

 御承知のとおり、現代社会はどんどん情報量が増えています。よって、増大した情報(知識)量により、かえってスコトーマが生じやすくなっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

その対策として、私が最も重要視するのは「抽象度を上げる」こと。それが基本です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その高次元への志向が、ソクラテスが「無知の知」という言葉にこめた思いであり、人類が身につけるべきブリーフ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 さらに進化・向上を重ね平和を実現するか? それとも滅亡してしまうか?

その分かれ目でもあります。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

 では、どうやったら知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができるでしょうか? どうやったらさらに抽象度を上げることができるのでしょうか?

 

 そのための強力な力となるのが、「ゴールを共有した仲間(同志)」の存在です。

 

 いくらゴール(未来)を共有しているとはいえ、ブリーフを構築する記憶は一人ひとり違います。よって、各人はそれぞれ違う世界を認識していることになります。共同幻想を生きながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その違いをお互いに活用しあうのです。そのための具体的な方法として「ブレインストーミング(brainstorming」をお勧めします。

 

 Wikipediaによると、ブレインストーミングとは「集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法」。いわば“縁起の力(縁起力)”を生みだす方法のひとつといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ブレインストーミングには、4つの原則があります。

1. 判断・結論をださない (結論厳禁)

2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)

3. アイデア量を重視 (質より量)

4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)

 

 …4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、閃きが生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 4原則にゴールの概念を重ねて考えると、「結論厳禁」「自由奔放」が「現状の外」を可能にし、「結合改善」することで「自分中心を捨てる=抽象度が上がる」が実現する といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 次に「ブリーフィング(briefing)」を紹介します。

「簡潔な状況説明」「事前確認」「打ち合わせ」のことであるブリーフィングは、先ほどのブレインストーミングとは異なります。「違い」を見いだすブレインストーミングに対して、「違い(相違、行き違い)」を解消するために行うものがブリーフィング。目的が真逆です。

 組織マネジメントにおいては、ゴール達成のためのエンドステートやそれぞれの役割(COA)の齟齬をなくすためにブリーフィングを行います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

 実際の研修では、最後にレジリエンスについて説明を行い、「レジリエンス×ブレインストーミング×ブリーフィング」の感覚を掴んでいただきました。

 レジリエンスについては下記記事を参考にしてください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 

 以上の研修内容をまとめると

組織マネジメントの最大の秘訣はマインドにあり!

そのエッセンスはゴール共有&コレクティブエフィカシーとスコトーマ外し !!

 

 

 次回から、いただいた御質問や御意見に回答します。

 

L-047につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

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F-031:「人間関係が嫌になった」

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F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

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F-048Before ACT-FAST

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F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

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F-075Preventable Trauma Death

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F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

L-04520207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 

 前回は「働く仲間とゴールを共有するワーク」に取り組んでいただきました。

 

<ワーク:働く仲間とゴールを共有する>

 1)仲間と共有しているゴール(またはエンドステート)をイメージする

 2)自分のゴール(前々回ワーク済み)と相手のゴールの共通事項を探す

 PM-02-01:ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの共有の次はスコトーマ外し。

 PM-02-04:スコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その際は3つのポイントを意識に上げてください。「共有するゴールを忘れない(何のために?)」「『ゴール』と『気づき』で考える」「ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 2回に分けて、それぞれ説明します。

 

ポイント1:共有するゴールを忘れない(何のために?)

「ジョハリの窓」をご存じでしょうか?

 

 縦軸を「他人がわかっている/わかっていない」、横軸を「自分がわかっている/わかっていない」とすると、4つの領域に分類できます。「開放の窓(open self)」「盲点の窓(blind self)」「秘密の窓(hidden self)」「未知の窓(unknown self)」です。

 

Johari_window(Wikipedia)

Wikipediaより引用

 

 

 マネジメント研修でよく言われることは、「開放の窓(open self)をひろげなさい」。

 

 確かにそれは大切なことです。しかし、生じる認知的不協和によって「なんでわからないの」「まだわからないの」というような言動になってしまったらNG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

エフィカシーを下げてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのような過ちを犯さないために、つねに共有するゴールを思い描き、「なぜ開放の窓(open self)をひろげようとしているのか?」と問い続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

ポイント2:「ゴール」と「気づき」で考える

 ポイント1も包摂した、さらに有効な思考法を紹介します。それは「ゴール」と「気づき」の2つの基準で考えるというもの。「苫米地式くせ・マトリックス」です。

 *「包摂(subsume)」とは「抽象度を上げる」ことです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 縦軸を「ゴール(目標)にプラス/マイナス」、横軸を「気づきあり/なし」とすると、下記のような4つの領域に分類できます。

 

 ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

 ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

 ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

 ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

 

 *ここでいう「くせ」とは、ブリーフシステム、およびその無意識下の表出(HabitAttitude)のこと↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18223480.html

 


くせ・マトリックス(薔薇色脳)

認知科学者 苫米地英人博士の著書「薔薇色脳」(主婦と生活社)より引用

 

 

 それではワークを行いましょう!

 

<ワーク:苫米地式くせ・マトリックスの実践>

 ①共有しているゴール(目標)をいつも思い描いておく

 ②その上で、目の前の事象を「ゴール(目標)にプラス/マイナス」「気づきあり/なし」により分類する

  ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

  ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

  ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

  ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

 ③エフィカシーを高めることを意識に上げながら働きかけを行う

  ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

   →本人に指摘して伸ばす

  ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

   →指摘せずに伸ばす

  ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

   →ゴール(目標)をイメージして直す

  ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

   →絶対に直す

 

成功のコツは“気楽に楽しむこと”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 ワークを楽しみ、ゴールにどんどん近づいているプロセスそのものを味わってください(Life!)。

 Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

L-046につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

以下、苫米地博士が「くせ・マトリックス」について書かれている部分を、「薔薇色脳 ~悩みが1分で解決できる人生好転50のメソッド」(主婦と生活社)から引用します。

 

 あなたはコーヒー派ですか、紅茶派ですか? こう聞かれたときに、「コーヒー」などと無意識に答えるのは、その90%が、子どもの頃の親のモノマネをしていることがとても多いのです。つまり、あなたの好き嫌いの嗜好は、実は親の影響をかなり受けているのです。

 それは習慣についても同じ。喫煙などは、子どものときに親が吸っていたから自分も吸うようになったという人は多いでしょうし、親に殴られて育った人は同じような親になるとよく聞きます。

 しかし、くせに関していえば、自分が気づいた時点で、直すことができます。本当にやめたいと思えば、人間はやめます。身体に悪いと知っていてもタバコを吸っていた人も、本当に身体が悪くなったらタバコはやめるわけですから。本気でやめるモチベーションさえあれば、たいていのくせはやめることができるのです。

 ところで、くせというのはすべて悪いわけではありませんよね。直す必要のないくせもあるのです。そのへんは自分で、これはいいくせ、これは悪いくせだと判断ができると思います。

 さて、今ここでうなずいた方はちょっと危険です。

 

実はいいくせ、悪いくせの判断は自分ではなかなかつきにくいからです。逆によいと判断したくせのほうにこそ、直さなければいけないものが潜んでいることが多いのです。周囲に迷惑をかけているのに、本人は気がついていない。これが最悪のくせでしょう。人に指摘されるまでわからないので、かなりやっかいなのです。

 パートナーがいれば、パートナーに指摘してもらうのがいちばんなのですが、パートナーがいない場合は、過去を振り返って、「他人から指摘されて不快に思ったこと」をもう一度、吟味してください。必ず、そこに悪いくせは潜んでいます。ただし、過去を吟味するときは他人事のようにやってください。過去の怒りまで思い出したり、自分やパートナーを責めるのは禁物です。素晴らしいアドバイスだと思って生かす方向性で行ってください。

 まず、くせを指摘しあう前に、2人の共通目標を持ちましょう。何年後にマイホームを持つでもいいし、子どもを有名校に合格させるでも、なんでもかまいません。お互いにとって利益になる目標を掲げて、その実現のために、やめるべきくせ、やめなくていいくせを洗い出していくのです。

 私がおすすめするのは「くせ・マトリックス」を作ることです。縦軸は目標にとってプラスか、マイナスか。横軸はそのくせに本人が気づいているか、いないか、です。目標に対してマイナスで、気づいていないくせは、必ず直さなければいけません。ただし、この表に書かれた時点で、あなたの意識には悪いくせだと認識されます。さらに、あなたにとってプラスになる目標も提示されているのですから、直すことができるのです。

 これを機会に、家族や恋人同士でくせ・マトリックスを試してみてはいかがですか? ただし、必要以上の指摘をして、ケンカにつながらないよう、重々ご注意を(笑い)。

 

 

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F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

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F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

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F-195:新たな概念「PPPD」の考察

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-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナー&説明会を予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

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L-04420207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 

 前回は「心の中のゴール」を棚卸しするワークに取り組んでいただきました。

 

 <ワーク:ゴールの確認&再設定>

私は何のために働いているのだろう?

どうしたいのだろう? 何がしたいのだろうか?

どんな職場になったらもっと楽しいだろうか?

どんな未来が実現したら一番うれしいだろうか?

 

〇簡単に「余裕」を生みだし、さらに強力な「折れない心」をつくりだす方法

 

 それでは「『余裕』を生みだす魔法のスキル」を紹介しましょう。

 

最大のポイントは「ゴールの共有」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

1)心から望むもので、2)自分中心を捨て、3)現状の外 にあるゴールは、エネルギーと創造力を生みだします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

そのエネルギー&創造力でスコトーマを外しながら「invent on the way」を実現し、同時にゴールと無関係なものはスコトーマに隠していきます。例えば過去へのこだわりや心ない言葉など。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

すると、目の前の世界はゴール(未来)の一部。すべてが「T」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

ところが、その「T」を維持することは決して簡単ではありません。未来の記憶でつくられたゴールの世界よりも、過去の記憶が生みだす“現実”の方がずっと臨場感が高いから。

臨場感の高い世界の方がRealityです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ゴールを達成する能力の自己評価のことをエフィカシー(efficacy)といいますが、そのエフィカシーを維持することは簡単ではありません。一般的には。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーを維持する(&さらに高める)鍵も「ゴールの共有」。つまり、同じゴールを目指す仲間の存在です。仏説的に表現すると「ゴール共有が生みだす縁起力」がハイエフィカシーを実現します(コレクティブエフィカシー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ゴール達成を確信している仲間の臨場感は、自然とお互いを引き上げていきます。ゴール側に。その秘密は心に働くホメオスタシスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

ゴール(ヴィジョン、イメージ)×エフィカシー(臨場感)×共有している人の数

 

 

では、業務中に常に取り組むべきワークを紹介します。

 

<ワーク:働く仲間とゴールを共有する>

 1)仲間と共有しているゴールをイメージする

  多くの組織にはすでにゴール(あるいはゴールが生みだすエンドステート)があるはず。例えば「理念」や「モットー」として

そのイメージをお互いにいつも意識しあいましょう

  https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 2)自分のゴール(前回ワーク済み)と相手のゴールの共通事項を探す

  最小公倍数を探すイメージです(正確には最小上界<LUBLeast Upper Bound>

  より具体的なエンドステートでもOK

  例:部門長:ケアレスミスを防ぎ事故0を継続する、私:楽しく働いている

  →共有するエンドステート:100%want toだらけのhigh efficacyで生産性up

 

 

L-045につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 補足します。

 ワーク1)は高次の抽象度から低次に下りるイメージ。ワーク2)は低次の抽象度から高次に上がるイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その双方向性を同時に意識に上げることをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 抽象度を軸とした情報宇宙を全員で共有していることはとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その上で、今どの抽象度次元で情報を共有しているのかしっかり把握し、「抽象度を下げて(情報量を多くして)実装していくのか?」、それとも「抽象度を上げて(情報量を少なくして)本質を追究していくのか?」を決めていくことが大切だと思います。

 

 詳しくはこちらで↓

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 リーダー、マネジメント、コーチの関係はこちらで↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

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F-048Before ACT-FAST

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F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

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F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナー&説明会を予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

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L-04320207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 

 前回の内容(L-042)をまとめると、

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

仕事にやりがいあり → 長時間労働でも低ストレス

仕事にやりがいなし → 残業時間が少なくても高ストレス

・やりがいがある = 自らのゴールに合致(「うれしい」「楽しい」など)

・各自のゴールと目の前の仕事が合致すると…

モチベーションが上がり、生産性が756

ゴールに合致したもののみ認識

合致しないものは認識できなくなる(気にならない)

 

〇楽しく健やかに生きる(働く)ために、2つの“労働環境”改善が重要

 

 ストレスチェック制度により判明した事実(data)を分析すると(warrant)←case side2つの解決のポイントが浮かび上がります(claim)←plan side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

1つは「身体のストレス軽減のための『物理的労働環境』の改善」。例えば勤務時間や休暇、職場の温度・湿度、衛生面(感染症への備え)の改善等です。

 

「物理的」とは「物理空間における」という意味。その物理空間とは、情報量の大小で宇宙をならびかえた時の底面のこと。

 

 「情報量の大小」という軸は「抽象度」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「物理空間を底面とする宇宙」とは「情報空間」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 よって、「『物理的労働環境』の改善」は低次の抽象度に向かうマネジメントの話であるといえます。それは「経営陣」の役目です。

 *リーダー、マネジメント、コーチの関係はこちらで↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

すこし抽象度を上げた「働きやすい雰囲気づくり」といった観点での業務量見直し(の提案)は現場レベルでこそ取り組むことができます。その貴重な改革の火を消さないことも「経営陣」の大切な役割といえます。

*私自身の“失敗”から学んだ課題(case)と対策(plan)はこちら↓

PM-00-06:第六章(職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題)目次

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 解決のポイントの2つ目は「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善」。経営に携わる方々の中には「私たちは大丈夫」「うちの対策は万全」と安心されている方も多いと思います。しかし、そんな経営者の職場ほど危険です。その過信がスコトーマを生みだすから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

すこし抽象度を上げて観察すると、すでに社会全体がストレスフルな労働環境になってしまっていることがわかります。「感情労働」という言葉の存在がその一例です。

繰り返しますが、過信は禁物です。解決どころか、問題(課題)さえもわからなくなってしまいます。

 F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

 

 ただし、確かに「経営陣」の配慮は欠かせませんが、「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善」自体は、働く一人ひとりのマインド(脳と心)によります。

ゴール次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、ゴールを棚卸しするワークに取り組んでみましょう。

今から4分間(1分間×4)で各質問の答えをイメージしてください。

 

 <ワーク:ゴールの確認&再設定>

 

私は何のために働いているのだろう?

 

どうしたいのだろう? 何がしたいのだろうか?

 

どんな職場になったらもっと楽しいだろうか?

 

どんな未来が実現したら一番うれしいだろうか?

 

 

L-044につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

―追記-

 1つは「身体のストレス軽減のための『物理的労働環境』の改善」。例えば勤務時間や休暇、職場の温度・湿度、衛生面(感染症への備え)の改善等です

 …2つ目は「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善

 

 …COVID-19によって世界は一変しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 感染症対策として最も大切なのは免疫力です。その免疫力にも「物理的環境への配慮」と「心理・精神的環境への配慮」が欠かせません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 そのポイントについて、こちらをどうぞ↓

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-関連記事-

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

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F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

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L-04220207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 

〇楽しく健やかに生きる(働く)ために ~ストレスチェック制度開始後わかってきたこと~

 

201512月、従業員50名以上の全事業所にストレスチェック実施が義務づけられました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 

厚生労働省のHPによると、ストレスチェック制度とは、「自らのストレス状況について気づきを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげる取り組み」です。

厚生労働省HP>雇用・労働>>安全・衛生>

ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

 その結果を分析することにより、新たな事実が判明しました。

 

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

仕事にやりがいあり → 長時間労働でも低ストレス

仕事にやりがいなし → 残業時間が少なくても高ストレス

 

 鍵となるのは「やりがい」!

 よって、まずは「やりがい」を見いだすこと(「やりがい」を見いだすことをサポートすること)に注力し、次いで(並行して)残業時間を少なくする取り組みを行っていく という流れで改善していくべきです。論理的には。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 では、その「やりがい」は何をきっかけに生みだされるのでしょうか?

 

 そう、答えは「ゴール設定」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自由意思で設定したゴールと仕事が重なるから、そこに「やりがい」が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

必ず「ゴールが先、認識が後」です。

Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 モチベーションとの関係でいうと、「モチベーションが高いからゴールを達成する」のではなく、「ゴールがあるからモチベーションが生まれ(るようにまわりには感じられ)、エネルギーと創造性を存分に発揮しながら成し遂げていく」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

〇ハーバード大学のモチベーションに関する驚くべき研究

 

ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究を紹介します。「Corporate Culture and Performance」というタイトルで1992年に書籍化されています(残念ながら日本語訳は未発売)。

 

その研究では、米国フォーチュン500社のうち207社を、「自発的・やりたいことを行う文化(“want toculture)」を持つ企業と「抑圧的・強制的な文化(“have toculture)」を持つ企業とにグループ分けし、10年間の追跡とともに分析しています。

 

その結果、“want tocultureの企業は、“have tocultureの企業より、様々な指標で優れていることが判明しました。

中でも最も顕著な差が表れたのは生産性。

「~したい」の“want to”企業は、「~ねばならない」の“have to”企業に対して、なんと、756倍も生産性が優れていました。

 

 

756倍の生産性の違いを生みだす理由は…

 

ハーバードのコッター教授の研究が示していることは、「人間はいつも創造的である」という事実。「want to」だとそれを実現するために創造力が働き、「have to」だとそれを回避することに創造力が発揮されます(=創造的回避)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

want to」だと実現に向かう過程でスコトーマが外れ、実現方法を発見(発明)します。それをコーチングの祖 ルー・タイスさんは「invent on the way」と表現しました。

反対に、「have to」だとやらないでいい理由や言い訳を思いつき、つい先延ばしにしてしまいます。実現方法や可能性がスコトーマに隠れてしまう …その差が756倍です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

モチベーションが「want toか? have toか?」を決める最大のポイントは、本物のゴールを自分の自由意志と責任で決めているか?

 F-089~:無人運転と自動運転の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

これからの社会に必要なのは制限や監視ではありません。むしろ制限や監視は容易にwant tohave toに変えてしまい、エネルギーと創造性を奪ってしまいます。

制限や監視 それらはバイオパワー(生権力)のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

私はさらに「不安・恐怖(F)」「義務感(O)」「罪悪感(G)」に気をつけています。Want tohave toに変わってしまわないために。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

最も大切なのは「潜在能力のすごさを確信した(させた)上で、ゴール設定の方法を学び(教え)、実践する(させる)こと」。そして「ゴール達成能力の自己評価を高める(高めてあげる)こと」。ゴール&エフィカシーです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 つまり、コーチングの実践!

 

L-043につづく)

 

 苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ストレスチェックの結果を分析することにより、以下のことが判明しました。

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

 

 この結果を正しく解釈するためには、1)抽象度という概念を知り、2)宇宙の構造を理解し、3)身体と心の関係を体感する 必要があります。

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *宇宙の構造(情報空間)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *身体と心の関係はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 

-追記2

 want to」だと実現に向かう過程でスコトーマが外れ、実現方法を発見(発明)します

 

 スコトーマが外れる(/スコトーマに隠れる)感覚を体感してみましょう!

 

 

 <ワーク:スコトーマを体感する>

 

 ① 左目を閉じて(手で隠して)、右目で「+」を見つめる

 ② 「●」を視野の端に捉えつつ、ゆっくり画面に近づいていく

 ③ 「●」が消えた瞬間が「スコトーマに隠れる」。もっと近づいて(or離して)「●」が出現した瞬間が「スコトーマが外れる」

 

 

<ワーク;スコトーマを体感する>

 

 これは網膜上に視細胞がない部分(視神経乳頭)が存在するために起こる物理的な現象です。さらに、人間の場合、情報空間にもスコトーマが生じます。高い抽象度の次元に臨場感を感じることができ、ホメオスタシスが働くから。その結果、偏見や思い込みが生じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 私たちは「同じ宇宙」「同じ世界」に存在していると思いがちですが、本当は「一人一宇宙」に生きています。同じように感じられる世界は、じつは、共同幻想。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その事実をしっかり理解していることがとても重要です。

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

  


L-04120207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -01;イントロダクション

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、長い間お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 

 研修の御依頼をいただいたのは2020年春。ちょうど新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して、最初の緊急事態宣言が発出された頃でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 打ち合わせ中、「笑顔や笑い声が消えている」「ゆとりがなくなりギスギスしている」といった意見を伺いました。それは現場からの切実なSOS。きっと「Fight or Flight」が常態化してしまっていたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 実際、医療・介護現場は「老病死(+生で四苦)」が顕在化しやすい場所です。臨場感が高くスコトーマが外れやすい命の現場だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 よく「患者さんに寄り添う」「患者さんの気持ちになる」といった表現を見聞きしますが、本当に寄り添い同情(同調)してしまったら大変です。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

ホメオスタシス同調により、不安や恐怖が増大するから。結果、患者さんやその御家族はますます苦しむことになるでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 真面目であるほど、純粋なwant tohave to化してしまいがちです。

不安や恐怖(Fear)だけでなく、義務感(Obligation)、罪悪感(Guilty)といった情動をいかにうまくコントロールするかが求められているのだと思います。とくに命の現場では。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 だから、コーチングの知識とスキルが重要!

 

 鍵はモチベーションのコントロールです。

常にwant toでいられたなら、756倍の生産性を発揮できるのはもちろんのこと、「もう続けられない」「早く辞めたい」と苦しむこともなくなるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 モチベーションを生みだすものはゴールです。

ゴール設定の結果としてモチベーションが生まれ、ゴール達成を確信するたびに(=エフィカシーが上がる)モチベーションは自然と高くなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その姿は「歯を食いしばって頑張っている」といったものではありません。ゴール&エフィカシーが満ちるほど、傍から見ると“気楽”に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 命の現場だけに、不安や恐怖は必ずあります。悲しいことや辛いことがおこります。ときに理不尽な思いをすることもあるでしょう。しかし、それらを遥かに超える喜びや感謝・感動・希望が、医療・介護現場には満ちあふれています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 コーチングを学び実践することで楽しく働いて欲しい

“無我夢中”で生き、潜在能力を最大限発揮してほしい

 

 そんなことを願いながら、研修を行いました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 

 次回以降、まずは具体的な内容を紹介し、その後いただいた御質問や感想に回答いたします。

 

L-042につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 コロナ医療従事者に関する気になる調査結果が、山陽新聞digital2021823日付)に掲載されていました。

倉敷中央病院救命救急センター 栗山明医長らの調査により、症状が最も重い新型コロナウイルス感染症を診る「3次救急」に指定されている全国15の医療機関で治療に当たる医療従事者の4人に1人が「自分をバーンアウト(燃え尽き症候群)の状態だと感じている」ことがわかりました。実際に退職を考えている人は4割を超えているそうです。

 

 コロナ以前から、とっくに日本の医療は崩壊しています。システムとしては。

 

 そのシステムエラーを医療従事者の頑張りが支えてきました。しかし、COVID-19をきっかけに、現場の負担は限界を超えています。身体的に、心理的に、社会的に、そしてスピリチュアル的に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 

 その影響は医療を必要とする人やその家族を直撃していきます。

 Q-100~:リハビリが必要な状態なのですが、病院からは「早めに出てほしい」と言われています。どうしたらいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_378316.html

 

 社会的なシステムエラーの改善(revolution)は、個人のマインドの変化からはじまるはずです(evolution)。地道ではありますが、私は今後も医療・介護現場にコーチングを届ける活動を続けていきます。

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

ルー・タイス(Lou Tice 

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 

-告知-

 コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

 

L-041用タイトル


Q-200:医療の場でどのようにコーチングに取り組んでいらっしゃるのでしょうか?

 

 私は、コーチ兼医師として、「医療・介護(業界)」と「コーチング」を“connect”する取り組みを続けています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ずいぶん前にこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:医療とコーチングを組み合わせて行っているということですが、コーチングは「受けたい」と熱望する人に半年かけて行う取り組み、一方で医療の場はもともと望んでいない人ばかりです。期間の問題もあります。どのように取り組んでいらっしゃるのでしょうか?

 

御質問をいただいた頃、私は、医師として関わる患者さんやスタッフにコーチングを行おうとし、病院長として働く職場にコーチングを導入しようと試み、医師会理事として縁ある人々(地域)にコーチングを紹介していました。

 

 結果は惨敗。

 

詳細には、患者さん(&家族):△、スタッフ:〇と×の二極化、職場(経営陣):×、地域:〇といった感じです。職場での“失敗”については、とくに考察を重ねました。エクスプラネーション・パターン法を用いて↓

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 認知科学者 苫米地英人博士は「家族や社員にコーチングをしてはいけない」と話されます。

 Q-177:家族ががんで治療中です… -01;家族にコーチングしない理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25025653.html

 

コーチになりたての頃、正直に言うと、師のそんな教えに挑戦したいと思っていました。「push-push back」が働いていたに違いない私は、「抽象度をうまくコントロールできればきっとうまくいく」と信じていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 “根拠なき確信”をエフィカシーだと誤解していたのです。本当は知識・経験不足による妄信に過ぎなかったのに。「認定コーチらしくなかった」「私らしくなかった」と反省しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

じつは、私は今も「家族や社員へのコーチング」をあきらめてはいません。縁起を理解し、中観を実践する間にいつかマスターできると信じています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それは確信というより“覚悟”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 そんな“覚悟”を意識に上げながら、以前いただいた御質問を再び考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

Q:医療とコーチングを組み合わせて行っているということですが、コーチングは「受けたい」と熱望する人に半年かけて行う取り組み、一方で医療の場はもともと望んでいない人ばかりです。期間の問題もあります。どのように取り組んでいらっしゃるのでしょうか?

 

A:私がコーチ兼医師として心がけているのは、「生きることの素晴らしさ」を再体験していただくこと。そして、生ききることの素晴らしさ」を見いだしていただくことです。

 (後者は、少なくとも御家族には)

 

 患者さんやその御家族の多くが老病死に伴う苦しみにばかり目を奪われています。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは関わる医療・介護従事者も同じ。“いのちの現場”は「ファイト・オア・フライト」に陥りがちです。だから、まずCDCの提言に沿った対処を心がけています。

その1つ目が「最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える」。4つ目が「恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を伝える」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 医療・介護の場での「最悪の可能性」とはもちろん“死”ですが、無意識下では“死”そのものよりも“死に伴う苦しみ(死後も?)”の方を心配されている方が多い気がします。あくまで私の主観ですが。

 だから医師としての私は、患者さんや家族に対して、文脈情報として「全人的苦痛」の説明を行います。とくに身体的苦痛とその対処については詳しく。臨場感が高いからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 

 と同時に、患者さん&家族はもちろん、医療・介護スタッフの心理・精神的苦痛や社会的苦痛、そしてスピリチュアルペインにも気を配ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

 そのような働きかけを通じて大脳辺縁系から前頭前野優位に切り替わることがヒーリングです。そして、それと並行してコーチングに関する知識と技術を使ってアプローチしていくというのが医療・介護現場での私のマネジメントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 詳しくは下記記事を参考にされてください。

 

 *若者および老人向けのヒーリング&コーチングはこちら↓

 F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 *壮年向けヒーリング&コーチングはこちら↓

 Q-177~:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

 

 「身体的苦痛」や「スピリチュアルペイン」をまとめて「全人的苦痛」と捉えることは、より大きなゲシュタルトをつくることといえます(connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 より大きなゲシュタルトができあがると理解が深まります。「老」「病」「死」という部分を「老病死(+生で四苦)」という全体として捉えることができると、やがて(部分である)「死」そのものの意味が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その過程でこそ、「『生きることの素晴らしさ』を再体験していただくこと」と「『生ききることの素晴らしさ』を見いだしていただくこと」ができるはず↓

 F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

 それが私の現在の取り組みです。

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 老病死に苦しむ患者さんや御家族のためにも、まずは「医療・介護従事者自身が、painを克服し、well-beingに満ち溢れている」ことが重要だと思っています。

そのために「医療・介護(業界)」と「コーチング」を“connect”することが、コーチ兼医師である私のミッションです。

 F-176:“幸福(well-being)とは”? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 講義・講演や研修の御依頼は、下記メールアドレスに御連絡ください↓

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

L-02220202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -09(最終回);「その他(自由記載)」QA

 

 20202月、鹿児島県の医療法人でリスクマネジメント研修を行いました。タイトルは「医療・介護現場でのレジリエンス ~問題(課題)を解決し、さらにタフになるための科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25664104.html

 02;レジリエンス -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 03;レジリエンス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 04;「印象に残ったもの」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25761596.html

 05;「印象に残ったもの」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25785125.html

 06;「疑問や難しかったこと」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25824883.html

 07;「疑問や難しかったこと」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25847225.html

 08;「もっと知りたいこと」QA

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25887681.html

 09(最終回);「その他(自由記載)」QA

 

認知科学者 苫米地英人博士は、レジリエンスを「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」と定義されています。「ゼロトラスト」という大前提の下、4つのフェーズごとにやるべきことを想定し、それぞれ具体的な行動に落とし込んでいきます。

   Normal Operations:平常状態の継続的なモニタリング

   ShockCascading:最低ラインの確保(平常状態を有事に確保するのは現実的ではないという認識)

   Recovery Phase:できるだけ迅速にリカバーできる準平常ラインの設定

   Restoration Phase:準平常ラインから元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

 

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。今回の研修は、理解度:5.702.6~9.6)、満足度:6.621.5~10)という結果でした。

 御意見・御質問に回答いたします。最後は「その他(自由記載)」。

 

 

・未来が見えない、ゴールが見えない自分が今いかにネガティブなのか

 

A:全然大丈夫!

「未来が見えない」「ゴールが見えない」という感覚は悪くありません。反対に「未来がはっきり見える」「ゴールがしっかり見えている」というときこそ気をつけるべきです。過去の何らかの記憶でつくられた現状に閉じ込められているはずだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 「未来がはっきり見える」「ゴールがしっかり見えている」というとき、その“未来”や“ゴール”はたいてい他人や社会に決められています。それは「無人運転」と同じ。よくて「自動運転」です↓

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、未来やゴールが見えない自分を「ネガティブ」と評価しないでください。コーチの立場から見ると、それは「決定的な方向付けがなされていない」ということであり、とてもラッキーなこと。まずはセルフイメージを変えましょう。そのために、このようなセルフトークをお勧めします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

私は、今はまだスコトーマに隠れているすばらしいゴールの存在を確信している

ゴールを設定することで、本当の私にふさわしい未来が次々と明らかになり、日に日に世界がクリアになっていく

 

 

Enjoy:楽しんで!Surprise:驚いて!Feel:感じて!

 

A:これは私の研修やセミナーのモットー(motto)。「受講者全員がリラックスして楽しみながら、マインド(脳と心)の不思議に驚き、そのすごい能力や無限の可能性を感じている」というイメージ(I)の臨場感を私自身が感じるほど(V)、そのイメージは現実化していきます(R)。I×V=Rです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 このブログもそんな意識状態で書いています。感じてください(Don’t think. Feel!)w

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

・もっと時間をかけてゆっくり聞きたかった

 

A:御承知のとおり、楽しい時間はあっという間に過ぎ去ります。そんな体感を感じていただけたのなら、とてもうれしく思います。

 ところで、時間は未来から過去へと流れています。その流れの体感もレジリエンスの大切なポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

・○○が気になってしまいましたが、後半からなぜか△△が気になってました。答えを知って、その理由がわかりました

 

A:「気にする」というのは「意識に上げる」ということ。「意識に上げる」と「意識する」は違います。「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」というのが「意識に上げる」。苫米地博士は「意識に上げている状態が生きていることだ」とおっしゃっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 「答えを知る→その理由がわかる」はゲシュタルトの話。全体(答え)を知ったので、部分(その理由)がわかったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルトを大きくするたびに(connect the dots)、理解はさらに深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

・日常生活、完全に視野がかわるのは難しいですが、日々気を付けていけたらと思いました

 

A:ぜひ。日々、気をつけて(=意識に上げて)くださいw

 ところで、「完全に視野がかわる」のは全然難しくありません。スコトーマの説明時に用いたトリックアートを思い出してください。完全に、しかも瞬間的に、見えているものが変わりましたよね。それは情報処理が変わったから。もっとシンプルにいうと解釈が変わったからです。

 では、解釈を変えるために必要なことは?

 

 そう、新たなゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・固定概念にとらわれない心

・固定観念にとらわれないということは、常にそう思っています

 

A難しいのは、「完全に視野がかわる(かえる)」ことではなく、ゴール設定の方です。ゴールは 1)心から望むものであり、2)自分中心を捨てたものであり、3)“現状の外”に設定するもの。そのすべてにブリーフシステムが影響します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

「固定観念」とは、ブリーフそのもの。

よって、固定観念(=ブリーフ=過去)にとらわれるとゴール設定ができません。反対にいうと、ゴールを設定するのは「ブリーフを変えるため」「固定観念を脱却するため」といえます。もっとシンプルにいうと「自由のため」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

・将来・未来のことをぐるぐると考えてしまうが、相手を認めつつうまくいく方法がないかと模索しています

 

A:どんどん「ぐるぐると考えて」ください。それは「Rゆらぎ」となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 ただし、本気で、すなわち臨場感をしっかり感じながら「ぐるぐると考える」とめまいがするはずw それは心身が一つであることの証左です。脳と心、心と体は同じもの。抽象度が違うだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「脳と心」「心と体」でひとつ。詳しくは下記ブログ記事でどうぞ↓

 Q-147191019/20 鹿児島セミナーレポート-04;心と身の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23037529.html

 

 

・レジリエンスを習得したい

 

A:ぜひ。そのためにまずはゴール設定を。「ゴールを実現するから(ために)、レジリエンスを習得している」という意識状態になると、自然と習得し、実践するようになります。ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

・話(セミナー)はよかったけれど、今の自分には入ってこないという不安

 

Aその時(ホメオスタシスが働く状態)、不安はどんどん消え、希望に置き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 今回のテーマである「レジリエンス」とは、災害など危機(crisis)に対する心がまえと行動のこと。その危機(crisis)とは「転換点」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 確かに変化には痛みが伴います。それまでのコンフォートゾーン(CZ)を外れることになるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZを外れることで生じる苦痛や不安を利用して無意識の中にあるイメージを変えていくと、それまで想像すらできなかった新たなゴールを見つけはじめます。

その新たなゴールの存在自体が、人の能力を覚醒させ、新たな現実を生みだしていきます。

それがレジリエンスです。

 

 

 以上で20202月に医療法人(鹿児島県)で行った研修のレポートを終わります。

 たくさんの御参加及び御意見・御質問をありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

ただし、本気で、すなわち臨場感をしっかり感じながら「ぐるぐると考える」とめまいがするはずw それは心身が一つであることの証左です。脳と心、心と体は同じもの。抽象度が違うだけです

 

 新しい「めまい」の概念を今後のブログ記事で取り上げます(F-194予定)。苫米地理論で考察しますのでお楽しみにw

 

 

-追記2

 その時、不安はどんどん消え、希望に置き換わっていきます

 

 「不安」ではなく「怒り」だったとしても、ちゃんと希望に置き換わります。大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21995353.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 

-追記3

CZを外れることで生じる苦痛や不安を利用して無意識の中にあるイメージを変えていくと、それまで想像すらできなかった新たなゴールを見つけはじめます。

その新たなゴールの存在自体が、人の能力を覚醒させ、新たな現実を生みだしていきます。

それがレジリエンスです

 

だから、“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

 下記記事にまとめました↓

 F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 

-関連記事-

Q-042:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 

-告知-

 医療・福祉関連に限らず、コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 


L-02120202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -08;「もっと知りたいことQA

 

 20202月、鹿児島県の医療法人でリスクマネジメント研修を行いました。タイトルは「医療・介護現場でのレジリエンス ~問題(課題)を解決し、さらにタフになるための科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25664104.html

 02;レジリエンス -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 03;レジリエンス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 04;「印象に残ったもの」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25761596.html

 05;「印象に残ったもの」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25785125.html

 06;「疑問や難しかったこと」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25824883.html

 07;「疑問や難しかったこと」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25847225.html

 08;「もっと知りたいことQA

 

認知科学者 苫米地英人博士は、レジリエンスを「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」と定義されています。「ゼロトラスト」という大前提の下、4つのフェーズごとにやるべきことを想定し、それぞれ具体的な行動に落とし込んでいきます。

   Normal Operations:平常状態の継続的なモニタリング

   ShockCascading:最低ラインの確保(平常状態を有事に確保するのは現実的ではないという認識)

   Recovery Phase:できるだけ迅速にリカバーできる準平常ラインの設定

   Restoration Phase:準平常ラインから元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

 

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。今回の研修は、理解度:5.702.6~9.6)、満足度:6.621.5~10)という結果でした。

 御意見・御質問に回答いたします。今回は「もっと知りたいこと」です。

 

 

・レジリエンス

 

A:この研修は「レジリエンス」をテーマに行いました。そのレジリエンスについて「もっと知りたい」と思っていただいたことをとてもうれしく思います。

 その「知りたい」の先には、きっと何らかの思いがあるはず。

 しかしながら、たいていの場合、その「思い」は親などの他人や社会の価値観による刷り込みでできあがっています。私(というブリーフシステム)は本当の“私”ではないのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

まずは「私はなぜレジリエンスのことをもっと知りたいのだろうか?」と自問してみましょう。次に「レジリエンスをマスターした私」をイメージしてください。どんなことを考えて、何を行っていますか?

 

「○○で、とても楽しい」「△△を行い、とても誇らしい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」

 

 リラックスしながらそんな体感を楽しんでいると、何かがおぼろげながら浮かんできます。その“何か”は新たなゴールになるものかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・レジリエンスが具体的事例を用いての説明でわかりやすかった

 

A:「具体的事例がもっと知りたい」と理解しました。ありがとうございます。

 

 研修中に具体的事例を取り上げるのは「臨場感を高めるため」です。私が伝えたいイメージ(I)の臨場感が受講者の中で高まると(V)、とても「わかりやすく」なります。その時、じつは、“現実”が書き換わっています(R)。それがI×V=R …「夢をかなえる方程式」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「情報が書き換わると現実が変わる」ことの“具体的事例”はこちらでどうぞw

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 

・他国のCDCのような決め事

 

ACDCCenters for Disease Control and Prevention、アメリカ疾病予防管理センター)はアメリカ合衆国連邦政府の機関です。健康に関する信頼できる情報の提供と健康の推進を目的に1946年に創設されました。

 ダスティン・ホフマン主演映画「アウトブレイク Outbreak」(1995年)や新型コロナ感染症による混乱を予言していたと話題になったマット・デイモン主演「コンテイジョン Contagion」(2011年)にも登場するCDCは、「世界標準」とみなされるほどの影響力を持っています。国内はもちろん他国に対しても。

 

その理由は「大量の文献やデータ(data)を元に文書が作成されていて、その勧告(claim)には必ず説得力のある根拠(warrant)が存在するから」だそう。これは論理の基本であり“あたりまえ”のことですが、日本の現状を思うとその“あたりまえ”が身に染みます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 

・ファイト・オア・フライト状態の人への対応法

 

AそのCDCが公表する「Psychology of a Crisis」中に、危機に陥った人の心理・行動が「ファイト・オア・フライト(闘争逃走反応)」と表現されていました。文字どおり「戦うか、逃げるか」という意識状態は、大脳辺縁系優位の動物的な(人間的ではない)状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

その対処の基本原則は下記の4つ。

1.      最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える

2.      「必ず解決します」などの約束はNG。むしろ状況の不確定性を正確に伝え、その問題を解決するプロセスについてのみ伝える

3.      問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に提供し続ける

4.      恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を与える

 

 これらの基本原則が目的としているのは「前頭前野優位を維持する(すぐに回復する)」ことです。なぜなら、クライシス(危機)とは人のマインドで生じるものであり、その本質は「情報処理が前頭前野優位から大脳辺縁系優位になる」ことだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

余談ですが、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、著書「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)の中で、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害化するための「情動を消し去る三つの方法」を記されています。それらも「前頭前野優位を維持する(すぐに回復する)」ための強力な技といえます。

 

 

・「できない」と思ってしまったときの対処

 

A博士が書かれている「情動を消し去る三つの方法」とは、1)高い抽象度で考える、2)イヤな出来事の記憶に「うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい」という情動感覚を結びつける、3)脳を自己発火させる です。

これらは「『できない』と思ってしまったときの対処」にもなります。簡単に解説します。

 

 1)高い抽象度で考える

 抽象度とは「情報空間における視点の高さ」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私たち人間にとっての「世界」や「宇宙」とは、じつは、すべて情報空間です。五感(視・聴・味・嗅・触覚)+言語の6つの情報入力経路から得られた情報を処理することで、「世界」「宇宙」を認識しているから。その情報空間の底面を特別に物理空間と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「脳内を書き換える」ために、まずは「『高い抽象度で考える』ことを常に『意識に上げる』」ことをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 2)イヤな出来事の記憶に「うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい」という情動感覚を結びつける

脳内を書き換えると「環境」が変わります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 その書き換えに「うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい」という情動記憶(emotional memory)がとても役に立ちます。下記記事でワークを紹介しています↓

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 3)脳を自己発火させる

 ところで、2)の「書き換え」とは具体的にはどういうことでしょうか? 何から何へ書き換えるのでしょうか?

 

 答えは「過去の記憶でつくられた現状(このまま続く未来も含む)」から「ゴールを達成した未来の結果としての今」への書き換えです。

その書き換えの結果として、エネルギーと創造力が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「脳を自己発火させる」の発火とは、脳のある部分が活発に活動すること。活動というのは「脳の神経回路の活動電位がスパイク状に正の電位に変化すること」です。

 その“ある部分”とは

 

 

・「できない」と思っている人への声のかけ方

 

A:(その“ある部分”とは)「前頭前野眼窩内側部」。

 

 「『できないと』と思っている人」は大きく2つに分類できます。1)大脳辺縁系優位に陥り動けない人 と 2)論理的に「できない」と自己判断している人 です。

 

 1)の場合、「大脳辺縁系優位を前頭前野優位に戻す」ための働きかけを行います。私はそれ(大脳辺縁系→前頭前野優位)がヒーリングだと思っています↓

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 2)の場合、論理的な働きかけを心がけます。論理とはトゥールミンロジックのこと。前半で御紹介したCDCの影響力を生みだしているのは、このトゥールミンロジックです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

 コーチングとは「論理を超えた空間にアクセスする技術」のことです。その「論理を超えた空間(へのアクセス)」のことを、苫米地博士は「感性(社会的情動)」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

高い抽象度次元に移動できようになり(ヒーリング)、その意識状態でゴールを設定すると(コーチング)、どんどん「イヤな出来事の記憶」が書き換わり(ヒーリング)、さらなるゴールを設定できるようになります(コーチング)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

そのプロセスで前頭前野眼窩内側部の発火がおこり、人はシンの幸福(well-being)を手に入れます。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 つまり、コーチングというのは、本人が自らの人生を強く達成しようとするときに、自己発火が起こり、自然に強烈な幸福感を感じるように導いてあげる技術のこと。

コーチングにより幸福(well-being)が生じます。その幸福がひろがり伝わるからこそ、自由でフェアな未来が、そして世界平和が実現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

L-022につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

―追記1

リラックスしながらそんな体感を楽しんでいると、何かがおぼろげながら浮かんできます。その“何か”は新たなゴールになるものかもしれません

 

 最近(2021423日)、「30年度までに温室効果ガスを46%削減する」という主張(claim)の根拠(warrant)を問われた小泉進次郎環境大臣の発言が炎上しました。その発言とは「くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。シルエットが浮かんできたんです」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

今後のブログ記事(F-189~)で考察します。

(こちらもどうぞ↓)

F-11630年後の自分は何歳なのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682390.html

 

 

―追記2

大量の文献やデータ(data)を元に文書が作成されていて、その勧告(claim)には必ず説得力のある根拠(warrant)が存在するから

 

 これは、政治家はもちろん、すべての“リーダー”に求められる素養といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

 

 

-関連記事-

Q-042:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第2回目は2021523日(日)開催。テーマは「情報宇宙の構造」「トータルペイン」「自由」「時間の流れ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25720321.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

イヤな気持ちを消す技術(青)


L-02020202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -07;「疑問や難しかったことQA<後編>

 

 20202月、鹿児島県の医療法人でリスクマネジメント研修を行いました。タイトルは「医療・介護現場でのレジリエンス ~問題(課題)を解決し、さらにタフになるための科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25664104.html

 02;レジリエンス -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 03;レジリエンス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 04;「印象に残ったもの」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25761596.html

 05;「印象に残ったもの」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25785125.html

 06;「疑問や難しかったこと」QA<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25824883.html

 07;「疑問や難しかったことQA<後編>

 

認知科学者 苫米地英人博士は、レジリエンスを「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」と定義されています。「ゼロトラスト」という大前提の下、4つのフェーズごとにやるべきことを想定し、それぞれ具体的な行動に落とし込んでいきます。

   Normal Operations:平常状態の継続的なモニタリング

   ShockCascading:最低ラインの確保(平常状態を有事に確保するのは現実的ではないという認識)

   Recovery Phase:できるだけ迅速にリカバーできる準平常ラインの設定

   Restoration Phase:準平常ラインから元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

 

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。今回の研修は、理解度:5.702.6~9.6)、満足度:6.621.5~10)という結果でした。

 御意見・御質問に回答いたします。今回は「疑問や難しかったこと」の続きです。

 

 

・「~ねばならない」ことが多く、未来に向けて難しい。目の前のすべてはマインドが生みだしている

 

A:目の前のすべては心が生みだしています。未来は自分次第。

 そのことを米フォード・モーターの創始者 ヘンリー・フォード(Henry Ford1863~1947年)はこう表現しました。

 

 あなたができると思おうが思うまいが、どちらにしてもあなたは正しい

 Whether you believe you can do a thing or not, you are right.

 

 「『~ねばならない』ことが多い」と思っていると、実際に「~ねばならない」ことばかりになります。「未来に向けて難しい」と感じていると、ますます困難ばかりになっていきます。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 すべては心次第。その“心”のあり方を決めるのがゴール。よって、すべてはゴール次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・現場に落とし込むとしてどう動くか難しいです

 

A「すべてはゴール次第」ということを、コーチングの祖 ルー・タイスさんは「ゴールが先、認識は後」と表現しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

そのゴール設定はコーチングにおいて最も重要なことですが、同時に最も難しいことでもあります。正直に言うと、私はコーチのサポートなしではゴール設定はできないと思っています。スコトーマが外せず、“現状の外”にゴールを見いだせないから。

仮にゴールを設定できたとしても、そのゴールを目指し続けることは簡単ではありません。ゴールが“現状の外”にあるゆえ、エフィカシーが足りないからです。

(反対にゴール設定時点で達成の確信がある場合、現状の中と考えるべきです)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴール達成へのプロセスは、

 1)ゴールを設定(ゴール側のイメージの臨場感をあげる)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 2)コンフォートゾーンが移動(エフィカシーがあがるとゴールをコンフォートゾーン側で維持できる)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 3)創造的無意識がゴール達成に向かって働く(その正体は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 4)ゴール達成の方法が見つかる(「Invent on the wayby Mr. Lou Tice

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

です。  

 

ゴール達成へのプロセス(ビジネスで圧勝できる脳科学)

苫米地英人博士の著書「ビジネスで圧勝できる脳科学」(サイゾー)より引用

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp ビジネスで圧勝できる脳科学 eBook: 苫米地 英人: Kindleストア

 

 

 ゴールが設定でき、エフィカシーを上げることができていると、「現場に落とし込む」ための方法をどんどん“発見”していきます。鍵はあくまでもゴール&エフィカシーです。

 

 ただし、「現場に落とし込む」際に必要なものがあります。それは

 

 

・言葉。自分の理解力のなさです

 

A知識です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188708.html

 

 知識とは、大量の情報をもとに構築された「概念の塊」のことです。それは「全体性をもったまとまりのある構造」と考えることができます。ゲシュタルトです。理解力とはゲシュタルトをつくる能力のことといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

・なんとなく理解はできるが、実際自分で考えようと思ってもまとまらない

 

A:「なんとなく理解できる」のはゲシュタルトができているからですが、「まとまらない」のはそのゲシュタルトが不十分(不安定)だからでしょう(ケースサイド)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その場合の解決(プランサイド)は、「より大きなゲシュタルトをつくりあげる」こと。アップル社の創設者の一人 スティーブ・ジョブス(1955~2011年)は「connect the dots」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトを大きくすることができると、ますます理解が深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

・人と接していく中での、心の傷を意図せずに傷つけてしまう可能性があること

 

Aゲシュタルトが巨大化すると、今まで理解できなかったことがわかるようになります。他者の気持ちが理解できると、当然、「心の傷を意図せず傷つけてしまう可能性」は低くなります。

ちなみに、“理解”とは共感を伴った同情のこと。共感を伴わない憐れみとは異なります。詳しくは↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24425213.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24448644.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

ゲシュタルトが巨大化するたびに、さらに理解し、共感し、同情することができる

 

そうなると、ますます思いどおりに生きることができるようになります。人間関係も良好になっていくことでしょう。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

・想定していたこと以上の想定外があったらどうしたらいいのでしょうか?

 

A:ますます思いどおりに生きることができるようになる

それでも想定外のことは必ず起こります。不完全性が働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

だからこそレジリエンス!

 

レジリエンスでは、「ゼロトラスト」という大前提の下、4つのフェーズごとにやるべきことを想定し、それぞれ具体的な行動に落とし込んでいきます。

 Normal Operations:平常状態の継続的なモニタリング

 ShockCascading:最低ラインの確保(平常状態を有事に確保するのは現実的ではないという認識)

③ Recovery Phase:できるだけ迅速にリカバーできる準平常ラインの設定

 Restoration Phase:準平常ラインから元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

 その各フェーズにおいて、それぞれゴール(正確にはCOA)を設定し、「ゴール達成へのプロセス」の4つのstepを実践してください。その時のポイントは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

・人間の○○で△△の作品ができるんだなと思いました

 

A楽しむことです。

「クライシス(危機)」を楽しんでいると不謹慎だと非難されるかもしれませんが、実際には“気楽”な方がうまくいきます。態度や言動はTPOに合わせるとしても、心の内はつねにリラックスし楽しんでいてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

L-021につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

―追記1

 あなたができると思おうが思うまいが、どちらにしてもあなたは正しい

 Whether you believe you can do a thing or not, you are right.

 

 このヘンリー・フォードの言葉を考察しました↓

 F-078~:ヘンリー・フォードの教え

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

 

 

―追記2

 ゲシュタルトを大きくすることができると、ますます理解が深まります

 

 詳しくは下記記事で↓

 Q-181:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?-05

I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>理論編(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25194921.html

 

 Q-182~:家族ががんで

 I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

 

-関連記事-

Q-042:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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2021年度セミナー予定はこちら↓

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 第2回目は2021523日(日)開催。テーマは「情報宇宙の構造」「トータルペイン」「自由」「時間の流れ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25720321.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

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