苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:内部表現

F-305:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.2;臨場感②>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

 第1作「Raiders of the Lost Ark」が公開されたのは1981年。42年分の記憶とともに楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

(私の場合、「少年←思春期←学生←医師←コーチ」を濃縮した感覚でした)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 vol.2;臨場感② -ゴール達成の秘訣

 

 

臨場感についてしっかり理解するためには、3つの概念(ゲシュタルト)を理解する必要があります。「変性意識」「内部表現」、そして「ホメオスタシス」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

これら3つを統合すると、「臨場感」というゲシュタルトの臨場感が高まりますw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、p32)より引用します。前回引用分のつづきです。

 

 

内部表現とホメオスタシス

 次に内部表現(Internal Representation)とは、章の冒頭でも述べたが、脳内における世界と自我の表現を表す専門用語である。外界を視覚で認識すれば、視覚野での神経が活性化し、その結果が前頭葉で認識される。この視覚野から前頭葉までのすべての脳内での情報状態が内部表現である。

 内部表現は神経の物理レベルの情報状態のみならず、概念や感情など、心理レベルでの表現も含まれる。すなわち、脳内の物理レベルから心理レベルまで含めたすべての抽象度における外界の表現が内部表現である。自分自身の表現や自己の記憶、内省的な自我、さらには現在時の自分の思考状態や発語、言語の認識状態も内部表現の一部である。内部表現は常に外界と情報をやり取りしながらリアルタイムに情報状態が更新されているため、その動きは非常にダイナミックだ。脳内にある自分自身も含めたあらゆる抽象度における世界のモデルが内部表現である。ただ、内部表現内のそれぞれの情報状態は、巨大な相互関係のネットワークを構築し、それが常にリアルタイムでダイナミックに更新されているので、実際にそれを我々が記述することができるか否かは別問題である。これを計算機上に記述しようとする分野が人工知能である。インド哲学でいえば、唯識におけるアラヤ識やマナ識を内部表現とみなしていいだろう。これらは縁起で定義される相互関係を持つ動的なものであり、ネットワークであり、ダイナミックであるからこそ、その実在は空となる。故に、アートマン(真自我)の非実在性を謳う仏教的立場は、現代認知科学に通じるものがある。

 内部表現は、進化のレベルに従って複雑になってきている。これは脳が進化している結果である。人間においては、内部表現という外界のモデルとして脳内に表現される世界が、物理的な現実世界だけではなく、映画や小説の仮想世界にも持てるのが特徴的である。例えば、言語で発せられた世界は、物理的な現実世界ではない。それでも小説で描かれる世界を整合性をもって、臨場感を感じて認識することができる。これは小説の仮想的な世界を、内部表現として脳内に表象できるからだ。

 進化の過程で、我々は未来に起こることを想定できるようになった。プランニングなどがまさにそうだろう。時間を超えて、行為の因果の整合性を表現することができる。人間が罠を仕掛けて獲物を捕まえられるようになったのも、未来時間の世界を整合的に脳内で表現することができる能力が進化したからだ。過去の思い出の時間に浸れるのも、映画の世界に臨場感を感じるのも同様だ。

 このように人間は、物理的現実世界以外の仮想世界を内部表現として持つことができるように進化した。だからこそ人間は洗脳から逃れることができないのだ。

 最後の概念、ホメオスタシス(Homeostasis)は、恒常性維持機能と訳す。これは呼吸や心拍のように、生体が一定の状態を保ちながら、生体の安定的な状態を維持しようとする傾向である。例えば、我々は走ると呼吸や心拍が速くなったりする。より沢山のエネルギーを身体中に供給する必要があるからだ。走るのを止めると、自然と呼吸や心拍が、ゆらぎをもって一定の状態に戻ってくる。このような傾向がホメオスタシスだ。

 ホメオスタシスは、呼吸や心拍のように秒単位のものから、生理周期のように月単位、さらには年単位のものまである。季節によっても、我々の身体は異なってくる。夏は暑さをしのげるように、冬は寒さに耐えられるように、生体が外界の状態に合わせて、健康で安定した状態を保とうとする。これは、生体と外界の間でフィードバック関係が成り立っているからだ。そして、人間は進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間に拡張している。つまり、物理的な現実世界のみならず、仮想世界ともホメオスタシスのフィードバック関係を持てるように脳が進化しているのである。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

 

ポイント(青字)を解説します。

 

 〇内部表現(Internal Representation)とは、

-脳内における世界と自我の表現を表す専門用語

 -視覚野から前頭葉までのすべての脳内での情報状態

 -脳内の物理レベルから心理レベルまで含めたすべての抽象度における外界の表現

 -自分自身の表現や自己の記憶、内省的な自我、さらには現在時の自分の思考状態や発語、言語の認識状態も内部表現の一部

 

 自我とは「関係により浮かび上がってくるネットワーク」であり、その本質は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 空とは「無」と「有」を同時に満たす、1つ上の抽象度の概念のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 よって、自我も「無としての自我」と「有としての自我」という2つの側面で考察することができます。前者が「部分関数」、後者が「重要性関数(評価関数)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「すべての抽象度における外界の表現」であり、かつ「自分自身の表現、記憶、内省的な自我、思考状態や発語、言語の認識状態」であるということから導きだされるのは、「目の前の世界は内部表現(の投影)である」ということ。一言でまとめると「一人一宇宙」。

Q-246:続・気楽に生きたいのですが ~「気楽に生きる」ということ~ -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28416456.html

 

 

〇内部表現内のそれぞれの情報状態は、巨大な相互関係のネットワークを構築し、それが常にリアルタイムでダイナミックに更新されている

〇「縁起で定義される相互関係を持つ動的なものであり、ネットワークであり、ダイナミックであるからこそ、その実在は空」という仏教的立場(唯識)に通じる

 

 内部表現内の情報状態は、「巨大な相互関係のネットワーク」であり、「リアルタイムでダイナミックに更新される」もの。私たちはその“情報状態”をどれほど把握しているのでしょう?

 

 私はよく「五感をフル稼働することによって臨場感を高めることができる」という説明を行います。五感の中でもとくに視覚をフル稼働することが重要。それがビジュアライゼーションです。

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 ところが、正直に述べると、そもそも「五感をフル稼働」はムリ!

ある研究によると、私たちの五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)から入力される情報量は毎秒数百万ビットで、そのうち意識に上がる(=RASを通過する)のは40ビットなのだそう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

つまり、先ほどの「一人一宇宙」は、40/000000、すなわち、わずか1/100000の情報量でつくられているということ。それもダイナミックに変化しながらです。

 F-0543つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 よって、私たちはほとんどスコトーマの中で生きているといえます。本当は誰もが無明であるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマが外れるのは、1)知識があり、2)重要度が高く、3)役割があるとき。その3つと大いに関係するのがゴールです。やっぱりゴールが重要。Goal comes firstby Mr. Lou Tice)!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールによりイメージが生まれ(I)、その臨場感が高いと(V)、現実化する(R

 

 人間のそんな情報処理をプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

映画を観ている時にドキドキ・ワクワクしたり、涙するほど感動を覚えたりするのは、監督や俳優などの制作陣が生みだすイメージの世界に強い臨場感を感じるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

じつは、臨場感を高めるために最も重要なのは五感ではありません。何だと思いますか?

 

答えは「記憶」!

 

自身の中にある記憶を的確に再構築することができれば、臨場感は格段に高まります。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 最も重要なのは記憶。つまり

 

 記憶をいかに使うか(作るか)次第!

 

それがゴール達成の秘訣です。

(次回は「『ゴール達成の秘訣』の秘密」に迫ります。お楽しみに)

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

F-306につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

記憶をいかに使うか(作るか)次第!

それがゴール達成の秘訣です。

 

 「記憶」に関係するオタクネタをひとつw

 「Indy 5」の冒頭でナチスと戦ったヘレナの父親役の俳優(トビー・ジョーンズ)は、MCU映画「Captain AmericaThe First Avenger」(2011年)でナチス(正確にはヒドラ/ハイドラ)に心酔する科学者 アーニム・ゾラ博士を演じています。

 

あえて“ゾラ”をキャスティングした意図は何だろう?

 

そんなことを仮想世界への入り口で考えました。

(この続きはF-307/vol.4で)

 

 

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-関連記事-

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

Q219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-276~:セルフトークとマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

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F-304:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.1;臨場感①>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

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 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

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 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 

 

映画はなぜおもしろいのだろう?

 

 まず浮かんだワードは「臨場感」。

臨場感についてしっかり理解するためには、3つの概念(ゲシュタルト)を理解する必要があります。「変性意識」「内部表現」、そして「ホメオスタシス」です。

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これら3つを統合すると、「臨場感」というゲシュタルトの臨場感が高まりますw

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 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、p29)より引用します。

 

 

洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 そもそも洗脳とは、認知科学的にはどういった状態を指すのだろうか?

 洗脳を理解するためには、次の三つの概念を理解する必要がある。

 

 変性意識

 内部表現

 ホメオスタシス

 

 まずは変性意識から説明しよう。一般的に、洗脳された人間は精神が浮遊した状態であるといわれており、実際に視点が定まらなかったりする。ここでのキーワードが、変性意識である。

 変性意識(Altered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指す。もちろん、現実世界の臨場感が全くなくなることはないので、現実世界よりも仮想世界の臨場感がより強い状態というべきだろう。映画を見ているときや、夢の中を漂っているときなどがそうだ。催眠状態も変性意識状態の一つである。この意識の変性度の高い状態が、一般にトランス状態といわれている。

 カルトに洗脳された状態では、カルトによって作り上げられた仮想世界に臨場感が強くなっている。例えば、両親の顔が悪魔に見えたりする。これは幻覚なのだが、変性意識状態では催眠による幻覚の例が顕著なように、現実世界と同じ臨場感で幻覚を見る。夢と同様だ。ただ、本人はそれを幻覚と意識できず、現実世界と認識しているのが洗脳のやっかいなところだ。映画で作り出された変性意識状態は、映画を見終わって映画館から退出すれば、自然と抜け出すことができる。しかし洗脳の場合、この状態が長期間継続するように仕掛けられている。

 洗脳には必ず変性意識が介入している。これは洗脳状態が「本来の物理的現実世界とは異なる、カルトなどの洗脳者によって築き上げられた仮想世界に臨場感が継続している状態」にあるから当然のことである。宗教的体験としてよく耳にする神秘体験も、変性意識状態での出来事だ。変性意識は、催眠や薬物のみならず、過呼吸や睡眠の剥奪、長時間の集中や単調な運動でも容易に生成される。瞑想や長時間の念仏などで光を見たり、仏を見たりするのは、変性意識下での幻視である。宗教は広い意味でとらえれば、洗脳の一種といえるので、変性意識が介在していてもおかしくない。

 ここで前もって述べておくが、本書は宗教などで利用される変性意識下での幻覚体験を否定的にとらえているわけではない。むしろ、この変性意識下のイメージを自己解放と自我の強化に用いることを積極的に評価している。ただし、この変性意識が洗脳者に利用されれば、自力ではその仮想世界から永遠に抜け出せないので、その点を危惧しているのである。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

 

変性意識(Altered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指す

 

認知科学(cognitive science)以前のモデルは、「『物理的現実世界』があり、それに対し『仮想現実(virtual reality)』がある」というもの。認知科学以降は「いま自分が臨場感を感じている世界がリアリティ」。

この認知科学の知見をプリンシプル化したものが「I×V=R」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「全然楽しめなかった」のは、臨場感が物理的現実世界から切り離されず、映画の仮想世界に移行しきれなかったからかもしれません。

簡単にいうと、「変性意識化が浅かった」。その理由として多いのは“リラックス不足”です。

 F-217:不安と不満のはざまで1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

私自身は“十分なリラックスを伴う変性意識化”を防ぐ要因として、「恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

繰り返しますが、認知科学以降は「いま自分が臨場感を感じている世界がリアリティ」です。それまでの「構造主義」「行動科学」「実験心理学」とは異なり、認知科学では人間を内部表現(IRInternal Representation)としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます。

F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

それは「内部表現での何らかの情報処理が、言動などの出力を決める」ということ。よって、マインドを変えると自然に行動が変わることになります。

 F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~○○○→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→○○→~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

 じつは、出力だけではなく、入力そのものがマインドでの情報処理により決まっています。マインドの働きをシンプルに「認識⇔理解⇔評価⇔判断」と考えると、最初の「認識」から書き換わっていきます。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 つまり、「おもしろい映画が先にあり、それを観て『おもしろい』と感じる」ということではなく、「『おもしろい』というリアルタイムの情報処理が、おもしろい映画を生みだす」ということ。ダイナミックかつ双方向的に。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

内部表現とは、このダイナミックかつ双方向的な情報処理のこと。その本質は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの(空)。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」(by 苫米地博士、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」)なのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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 この「人には現在しかない」という考え方は、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「おもしろい映画」は、作り手だけではなく観客までも含めた、巨大でダイナミックな縁起の結実だといえます。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

F-305につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 「スター・ウォーズ」の続3部作(中でもEpisode 8)も評価が割れました。とくに観客と評論家の間で。その理由を考えてみました↓

 F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542066.html

 

 

-追記2

つまり、「おもしろい映画が先にあり、それを観て『おもしろい』と感じる」ということではなく、「『おもしろい』というリアルタイムの情報処理が、おもしろい映画を生みだす」ということ。ダイナミックかつ双方向的に

 

 映画だけではなく、すべてにあてはまります。情報空間から物理空間まで、すべてマインド次第です。

(注:物理も情報。物理空間は情報空間の一部です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 例えば、お酒。おいしい酒が先にあり、それを飲んで「おいしい」と感じるだけではなく、「おいしい」というリアルタイムの情報処理が、おいしい酒を生みだします。

祝勝会といった状況や酒を飲む仲間との関係性が、「おいしい酒」という存在を生みだすということです。ダイナミックかつ双方向的に。

 F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

 

そういえば、たまに「体調をチェックするためにお酒を飲む」という方がいらっしゃいますが、その飲み方は「T」ですw

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)。詳細はまもなく告知いたします。お楽しみに。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

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F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

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洗脳護身術

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Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 

 先日、認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。コーチとして。

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされている「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、行動・心理症状)」。

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

講演後に行われたシンポジウムで、大学教授からこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:「スコトーマは医療の現場では『認知バイアス』として知られている」ということでしたが、とくに注意バイアスの話に思えました。

 認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 回答を一般~コーチング実践者向けに再構成し、6回に分けてお届けします。

 vol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 vol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 vol.3:ユマニチュードの4つの柱>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27907680.html

 vol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 vol.5:ユマニチュードの5つのステップ 後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27962873.html

 

A6:今回が最後の回答です。「コーチング(コーチ)の視点では、『財布を娘に盗られた』といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?」について、さらに抽象度を上げて考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地式コーチングの基礎には「認知科学(cognitive science)」があります。

それまでの「構造主義」「行動科学」「実験心理学」とは異なり、認知科学では人間を「内部表現(IRInternal Representation)」としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます。

F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

内部表現での何らかの情報処理が、言動などの出力を決めるのです。よって、マインドを変えると行動が変わることになります。

 F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~○○○→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→○○→~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

 じつは、出力だけではなく、入力そのものがマインドでの情報処理により決まっています。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

その事実を体感していただきたくてたくさん仕込みましたw。ぜひ講演中のスコトーマ体験を思い出してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

スコトーマは現在のブリーフシステムが生みだします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そのブリーフシステムは、過去の記憶でつくられています。

「過去で塗り固められたブリーフシステム」を、未来側から新たにつくりなおすことがコーチング。そして、未来から現在、現在から過去へと向かう時間の流れをうみだすサポートがコーチの役割です。その中心的作業がゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

このまま続く現状の延長線上にはありえない何かをゴールとして設定し、その達成を確信すると(エフィカシー)、ブリーフシステムが変わり、コンフォートゾーンが変わっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 人はコンフォートゾーン(CZ)の外を認識することはできません。スコトーマに隠れるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

つまり、各自が見ている目の前の世界は、それぞれの記憶が織りなすCZであり、「一人一宇宙」であるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 記憶にはフレームがあります。フレームとは「枠組み」のこと。「ある枠組みを作って、その中だけで思考する」というのが人間の情報処理の特徴です。

 

フレームのある記憶に対して、頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがありません。

よって、私たちは何も記憶していないともいえます。バラバラな情報が合成され「記憶」となるのは「今、この一瞬」だからです。

 「今の認識というフレームが今の記憶を作っていると考えると、人類の脳には、過去も未来もなく、現在しか存在しないということになる」と私の師である認知科学者 苫米地英人博士は述べられています。著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)の中で。

 Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編(コーチング実践者~コーチ向け);人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」(=CZ)が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。

本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態(離散的)で存在しています。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」(by 苫米地博士)なのです。

 

 この「人には現在しかない」という考え方は、じつは、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「各人が作る『一人一宇宙』(=CZ)が、超情報場として、同時かつダイナミックに存在している」というのが「この世(&あの世)の理」。それを苫米地博士が理論化されたものが「超情報場理論(仮説)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

物理空間は情報空間の一部で、抽象度を軸にしたときの底面です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

つまり、情報宇宙という全体があり、物理空間はその1つの部分であるということ。ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 宇宙の構造(ゲシュタルト)を体得すると、「生命現象という情報(=全体)が物理空間に顕在化したものが身体(=部分)である」ことが理解でき、「高次の情報場への働きかけを通じて、現実である物理空間を変える」ことができるようになります。自由自在に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングの枠組み(フレーム)でいえば、その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。そのはじまりがゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

Q:認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 被害妄想がでている老人」が認識している世界は確かに妄想といえますが、その老人を見守る一人ひとりがそれぞれ認識している世界もまた妄想です。

 つまり、目の前の現実「R」はすべて妄想「I×V」。一番臨場感が高い(V)イメージ(I)、すなわち「I×V」が、各人が認識している目の前の世界「R」です。

 よって、コーチング(コーチ)の視点での対応は、「R」、すなわち「I×V」をまずは共有し、より穏やかで豊かな方向に導いていくことといえます。ゴールを共有することによって。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 それを認知科学的には「内部表現書き換え」と表現します。その秘訣が「共感覚」にあります。共感覚を身につけ、内部表現書き換えを活用することができれば、医療・介護従事者は患者さんやその家族の苦痛(pain)をさらに軽減することができるはずです(滅苦導楽)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

それがコーチ兼医師である私の願いであり、「医療・介護従事者はコーチングをマスターするべき」という主張(claim)の裏にある根拠(warrant)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ぜひコーチングについて学び、実践してください。縁ある人々のために。

 御質問ありがとうございました。

 

 *こちらもぜひ↓

 PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

以下、「内部表現」や「内部表現書き換え」に関連する文章を、苫米地博士のブログから引用します(20061106日)。

 ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog : 「内部表現」と「内部表現書換え」について - ライブドアブログ

 

 

「内部表現」と「内部表現書換え」について

 1118日からの『高次脳特別クラス「内部表現書換えとTP誘引、共感覚、Cセルフ」』についての質問が多いようです。新刊書で読者層が広がったためだと思います。今日も、「内部表現」と「内部表現書換え」とは何という質問がありました。現在も海外出張中で、明後日から一週間は特にネットアクセスのチャンスが難しくなるので、何とか、ここにお答えしてみたいと思います。

「内部表現」は、『洗脳原論』、『洗脳護身術』、『脳とこころの洗い方』と読まれてきた方には、それなりに定義されてきた概念のはずですが、各著書では敢えて、ゆるやかな定義しかしていないためにこういった質問が出るものと推測します。

 私の各著書は、専門家と全くの素人を同時に読者のターゲットとしてきています。これは、かつてのYale大学院時代の私の師、人工知能の父のひとりといわれたロジャーシャンクや、学派では、ロジャーの対極にいた現代言語学の産みの親であるノームチョムスキーが、2,3年に一度から数年に一度の頻度で出版していた各著書が、本の形態としては、一般向けの書籍として書かれていながら、その内容は、学会の専門家にとっては、極めてプロヴォカティヴな内容で、それらの著書が出版されてから相当の期間、学会で賛否両論、色々とディスカッションを引き起こす内容であった、そんな著書を目指して書いてきているからです。

 例えば、ロジャーシャンクでは、Inside Computer Understanding, Script, Plans and Understanding, Dynamic Memory, Tell me a Storyといった各著書やチョムスキーでは、Logical Structure of Linguistic Theory, Aspects of the Theory of Syntax, Lectures on Government and Binding, The Minimalist Program といった各著書がそうでありました。それぞれ、一般の読者にもすんなりと読める内容でありながら、専門家には、それぞれが、その前のパラダイムを打ち砕くような内容でした。著書毎に学会が新しく作られるような、そんなインパクトがありました。

 もちろん、ロジャーやチョムスキーのレベルの著書を書けると思っているわけではないですが、学者の著書のあり方としては、まさに理想であり、そういった方向性で、私の各著書が書かれています。ですから、さらっと読んでいただいてもいいし、そのまま、学会の招待講演のようなつもりで専門家に読んで頂けてもありがたいのです。実際、主婦の方から、専門分野の教授まで幅広い読者層から、賛否両論の色々なコメントを頂いています。私なりに、各著書を通して、一般向けの啓蒙と学会への提言の両方を同時にしてきたこれらの大先輩を見習っているつもりです。

 実際、自分の専門分野を誰より早く開拓し、独走してきたつもりですので、大学院生相手に古巣の学会などで、話をするのもいいのですが、素人から年配教授まで、パラダイムシフトをしてもらいたい、そういった思いで各著書を著しています。10年以上前に、ハーバード大学医学部等との共同研究による、脳機能研究プロジェクトを推進していた時代に、オウム事件が勃発したころには、オウムにおどらされたマスコミに乗じた、「専門家」教授達には、「脳機能科学」などないと批判されたぐらいですから。それから10年以上たって、日本中が「脳」ブームとなったのは、隔世の感があります。ほんとに、当時は、脳機能を研究していた日本人って、私を含めて、数人ぐらいしかいなかったのですから。その後、まさに、ご質問の「内部表現」に深く関わる、私の専門研究は、世界的にも独走し続けていると自負しています。私の専門研究発表は、対テロリスト国際会議のような、軍や警察関係者に参加限定されたクローズドの国際会議ぐらいでしかしませんので、私の場合は、ロジャーシャンクやノームチョムスキーが産み出してきたような、一般啓蒙書の形をとったパラダイムシフトの本を定期的に出版していくことが、社会的な役割としても重要だと思っています。

 さて、「内部表現」という言葉ですが、厳密な形式的定義はクラスに譲るとして、非形式に定義してみましょう。まず、10月のクラスの案内にも書きましたが、著書、「脳とこころの洗い方」で言っている「脳とこころ」は一つの単語として読んで欲しいのです。かつては、「脳」と「心」は、物理の世界の存在と、心理の世界の存在のような、異なる次元の存在と考えられ、これらを結びつける問題が、グラウンディング問題と呼ばれ、私の研究の中心テーマでもありました。これが、過去のパラダイムでした。現在は、「脳とこころ」は、結びつけられる存在ではなく、もともと同じものと考えています。これが現在のパラダイムです。言ってみれば、次元を超越して、全抽象度で存在しているのが「脳とこころ」です。「脳」と「こころ」と単語を分けて記述するのは、単に、記述の利便性から、異なる抽象度で同じものを呼ぶにあたって、物理の抽象度で記述する場合は、「脳」と呼び、心理の抽象度で記述する場合は、「心」と呼ぶといった記述の抽象度の違いに過ぎず、記述対象である「脳とこころ」そのものは、もともと同じ一つの存在であると考えています。例えば、神経回路の化学や物理を記述するにあたっては、脳と呼ばれる物理抽象度で記述するのが便利だから、その抽象度を選び、心理や哲学のレベルの機能を記述するには心と呼ばれる抽象度で記述するのが便利であるという記述の利便性の問題に過ぎないという立場でもあります。そして、この「脳と心」を記述しているのが内部表現です。ですから当然内部表現には、「脳」と呼ばれるときの物理抽象度の情報も、「心」と呼ばれる時の心理、哲学レベルの抽象度の情報も内包されています。

 ところで、この説明では、この場合の内部表現というのは、我々がある個人の「脳とこころ」を観測している時に、その記述を呼ぶように理解されます。もちろん、それは理論的にはその通りなのですし、人工知能の研究などはまさにその立場で、内部表現をLispのプログラムなどとして記述してきたわけですが、現実問題としては、誰も他人の「脳とこころ」の中を記述することはできないでしょう。ですから、現実問題として内部表現というのは、本人が本人の「脳とこころ」を記述している場合のみ有効な概念となるでしょう。ただ、ここで重要なのは、その記述は、本を書くというような記述活動ではなく、無意識レベルの情報処理活動という意味での記述という意味合いであるということです。それが物理信号のレベル、例えばシナプスレベルでの電気信号であったとしても、こころのレベルの情報処理活動であったとしても、「脳とこころ」が行っていることはなんらかの情報処理活動であり、それがまさに「記述」であるというパラダイムです。

 

 このような、「脳とこころ」の無意識、意識を問わず、また抽象度を問わない、記述が「内部表現」なのです。もちろん、その記述には、記憶情報や、本人が認識している外部世界とよばれる周囲の情報も内包されているのはいうまでもないです。このパラダイムの後ろには、宇宙は情報と情報の状態(つまり物理)から成り立っているという立場があるということも追加しておきましょう。

 

 さて、11月のクラスの中心テーマである「内部表現操作」ですが、これは、外から我々が、被験者の内部表現を操作する技術です。言ってみれば、「脳とこころ」の情報処理に介入する技術です。もちろん、催眠や洗脳といった技術も内部表現操作の一つですが、本クラスで学ぶのは、もっと直接的かつ介入的な内部表現の操作の技術です。うまくいけば、当然、本人の身体状態、例えば、病であるといった状態も内部表現上の記述ですから、これを書換えることができれば、臨床的な手法としても特に有効な技術です。もちろん、被験者の思想や行動に介入的な操作をすることも可能とする技術でもあります。従って、11月のクラスの参加者には、これまで以上に厳しく、守秘義務と自己責任の誓約を行って頂きます。もちろん、医療や教育、宗教、ビジネスなどで、正当な利用を行った場合の効果は大きいものですので、これまでもこのクラスの開催リクエストは特に強かったのですが、これまでのクラスでは、色々な要因から、開示を躊躇してきた技術でもあります。これは、過去のクラスの参加者に問題があったというわけではなく、私の方が、介入的な内部表現操作の技術を開示する用意が十分ではなかったと理解してください。また、一部で、過去の参加者による守秘義務違反の例があるという報告を受けています。今回のクラスの参加者には、特に厳しい守秘義務が果たされるので、これを理解している方のみ、ご参加ください。

 

 

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 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

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 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

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 超情報場でお会いしましょう!

 

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 初回は202225日(土) 午前1115分からの予定です。

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