苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:健康

Q-148191019/20 鹿児島セミナーレポート -05;心身が万全(=健康)とは?

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすものは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 

 

05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴール。その流れにのった結果到達するのは「空(くう)」のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 そして、「万全の心身」の心と身(体)は同じもの。同じものの抽象度の違いです。よって、心だけ、あるいは身体だけの健康というものはあり得ないといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

ということは、人は老いとともに健康を失うのでしょうか?

 私の答えは、半分はYes、半分はNo

 

 まずはWHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義を確認してみましょう。1946年のWHO憲章を補足する形で、1998年に以下のような新しい提案がWHO執行理事会で採択されています。

(その後のWHO総会では採択が見送られました。詳細は下記記事で↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

 健康とは、身体的に、精神的に、スピリチュアル的に、そして社会的に、完全に良好な(満たされた)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 物理空間には物理法則という厳格な因果律が働いています。それはいわば実存のためのルール。「生」とともに物理空間にあらわれた生命という情報現象は、その因果律に従って「老」い、その過程で多くは「病」み、そしていつか必ず「死」を迎えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 例えば、病原体と戦う免疫力は20代前半が最盛期です。その頃を100%とすると、40歳前後で50%70歳で10%と低下していきます。時の経過とともに、私たちは確実に死に向かって老いていくのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21245972.html

 

 つまり、年齢とともに「完全に良好な(満たされた)ダイナミックな状態」ではなくなっていくのですから、「人は老いとともに健康を失うのか?」という質問に対する答えはYesとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859828.html

 

 だから私は、苫米地式のコーチおよびヒーラーとして、「健康とは“状況”にふさわしい状態」と考えるように勧めています。身体でいえば、「年齢相応の状態」であれば健康というように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

 ただし、年齢などの因果律を考慮するべきなのは物理空間上の身体のみです。大切なことなので繰り返しますが、心と身(体)は同じものです。同じものの抽象度の違いにすぎません。物理空間にあらわれた時の身体は物理因果律に従いますが(だから年相応で健康)、情報空間では物理因果律は関係ありません(よって質問の答えは半分No)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

心に年相応という言葉はまったく不要! いつまでも“青春”でかまいません !!

反対に“青春”のままだからこそ、いつまでも気持ちは若々しく、体も元気でいられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7554483.html

 

 では、どうすれば“青春”でいられるのでしょうか?

 

 答えは「ゴール」。それも現状の遥か外にある「とびっきりのゴール」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 つまり、「心身が万全(=健康)」とは、止められてもやりたいような心から望むゴールがあり、その実現のためにエネルギーと創造性を爆発させている状態のこと。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19033189.html

 

 コーチングプリンシプル「夢をかなえる方程式 I×V=R」で現実化するものは、「ゴールとして想像(創造)した未来」だけではありません。挑み続ける過程でますます“元気”になる「万全の心身」も含まれているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

Q-149につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 本文中のリンク記事で“青春”を体現されている偉大な先輩たちを紹介しています。もう一人御紹介いたします。かつて院長として働いていた病院に在籍されていた大先輩医師です。

その先生と場を共有するたびに、私はサミュエル・ウルマン(1840~1924年)の詩を思いだしていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7030948.html

 

YOUTH(青春)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、

安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、

雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の

煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・

人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、

その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。

そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

サミュエル・ウルマン 「80歳の年月の高見にて」より 

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268333.html

F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_396235.html

 

WHO 健康の定義
 

F-140:不要不急 vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。そんな自粛期間中によく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

 「不要不急」は「不要」と「不急」に分けることができます。「不要」の「要」とは重要性(必要性)のこと。そして、「不急」の「急」とは緊急性のことです。

その重要性と緊急性を軸にすることで(縦軸に重要度、横軸に緊急度)、下の図のように4つのカテゴリーに分けることができます。第一領域:「重要緊急」、第二領域:「重要不急」、第三領域:「不要緊急」、第四領域:「不要不急」です。

 

 

重要度&緊急度マトリックス-1



ここで問題です。

過去のブログ記事(PM-04-01)で御紹介したとおり、WHO(世界保健機関)の“健康”の定義とは「well-being」です。直訳すると「いい状態」「良好な状態」である「well-being」は、「幸福な状態」とも訳されています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

それをヒーラーとしての私の感覚で言い直すと「気が満ちた状態」。コーチとしてなら「ゴールに向かって充実した日々を過ごしている状態」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 では、「幸福な状態」「気が満ちた状態」「充実した日々を過ごしている状態」を実現(継続)するために、私たちがとくに意識しなければならないのは上の図のどの領域でしょうか?

 

 

「第一領域:『重要緊急』」と答えた方、残念ながら<はずれ>です。

答えは「第二領域:『重要不急』」です。

 

第一領域:「重要緊急」は、文字どおり重要かつ緊急なのですから、意識しなくても取り組むことになります。関連する情報は常にRAS(網様体賦活系)を通過し、必ず認識にあがります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

それに対して、第二領域:「重要不急」は、重要なためスコトーマに隠れることはありませんが、緊急でないがゆえに後回しにしてしまう可能性が生じます。もしもその重要な何かが少しでもhave toであれば、確実に先延ばししてしまうでしょう。それも創造的な理由を思いついて。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

だから、「重要不急」な第二領域を常に意識し、確実に日々のスケジュールに落とし込んでいかなければならないのです。もちろん、want toであることを再確認しながら。

want toはちょっとしたきっかけですぐにhave toに変わってしまいます。その変化をしっかり認識にあげることはとても重要です)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 繰り返しますが、「幸福な状態」「気が満ちた状態」「充実した日々を過ごしている状態」を実現(継続)するためのポイントは第二領域:「重要不急」のマネジメントです。

ここが人生の質(QOLQuality of Life)を左右する領域であり、どんどん進化・向上していく人生と昨日と同じような今日を繰り返す人生の分かれ目になります。それは“健康”の秘訣ともいえます。もちろん、苫米地式における“健康”においても。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

 それではワークをしてみましょう。

 

<人生の第二領域:『重要不急』を観るワーク>

 

1.      まずはいつものようにリラックスしながら呼吸に意識を向けて、逆腹式呼吸をしばらく繰り返してください。徐々に呼吸のスピードを落とし、ゆっくりと吐きながら体を緩めていきます。軽く目を閉じ、草原や森林、浜辺などお好きな空間をイメージするとリラックスしやすくなります

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17573387.html

 

2.    十分にリラックスできたら、「重要だけど緊急ではないもの」、すなわち「とても大切なことなのに後回しにしてきたこと」「『時間ができたらしよう』と思いながらまだ取り組んでいないこと」などをイメージしてください

(是非や正誤の価値判断は要りません。後悔したり自己イメージを下げることがないように気を付けてください。あくまでもリラックスしながらワーク自体を楽しんでください)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

3.      イメージが湧いてきたら、そのイメージを動かして下の図の第二領域:「重要不急」(黄色の部分)に貼り付けていきましょう。コピー&ペーストする感じでもかまいません。思いついた言葉や映像を、その時の楽しい情動とともに、どんどん貼り付けてください(word/picture/emotion)。ノートなどに実際に書いてみるとさらに効果的です(苫米地博士の「新・夢が勝手にかなう手帳」がお勧めw

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/search_tags?qt=634683

 

 

重要度&緊急度マトリックス-2


 

 いかがでしたか?

 余裕のある方は他の領域も見直してください。第三領域や第四領域でけっこうな時間とお金を浪費していることに驚くはずです。

「第三領域」は錯覚です。本当は重要ではないので、取り組む必要はありません。「第四領域」にいたっては完全なムダ。
 ところが、この錯覚やムダな領域の事柄に、貴重な生命時間を奪われていることが本当に多いのです。もったいないことです。時間はどんどん流れているのだから(もちろん未来から過去に)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 この「人生の第二領域:『重要不急』を観るワーク」は、時間管理に役立つばかりではなく、ゴールのバランスホイールを確認することにも応用できます。

 ぜひ定期的に取り組んでください。

 (このワーク自体を「第二領域」にどうぞw

 

F-141につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 


Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q別のゴール(特に現状の内側でリラックスできるゴール)にフォーカスしている状態では体調不良が抑えられております。しかし、問題が生じた領域のゴールについて考え出すと再度、○○に悩まされる状態になる形が続いております。呼吸法を試してみましてもなかなか問題が生じたゴールにつきましてはリラックスが実現できません。

問題が生じたゴールについてどうしても再考したいのですが、どのように向き合えば○○がなくリラックスして再考出来ますでしょうか?

 

01http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22228056.html

 

A:ゴールを達成した未来から見れば、すべての縁が必然!

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 それでは私が未来から受け取ったイメージで、いただいた御質問を読み解いていきましょう。あくまで私見ですので、気楽に読み進めてください。何か気づきを得ていただければ幸いです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19980130.html

 

 「別のゴール(特に現状の内側でリラックスできるゴール)にフォーカスしている状態では体調不良が抑えられております」ということより、幸い物理空間での器質的な要因が主ではないと考えられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その「抑えられる」という事実を、まずはしっかりと受け止めてください。安心して。

(もちろん、心と体は同じものであり、抽象度の違いです)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 ただし、「現状の内側でリラックスできるゴール」という表現には改善の余地があります。ゴールは“現状の外”に設定するべきものだからです。現状の内側にあるものは、ゴールではなく、「予定」や「理想的な現状」です。

今のまま続く時間軸上の未来において達成可能であるものは、たとえその可能性が低いとしても、すべて現状(SQ:Status Quo)といえます。達成可能性が低いほど「理想的な現状」です。現状の内側にいる限りコンフォートゾーンがずれることはなく、スコトーマは外れません

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 おそらく、健康やファイナンスのカテゴリーについて、「現状の内側でリラックスできるゴール」と表現されているのでしょう。確かに健康やファイナンスでのゴール自体は、他のカテゴリーと違ってバランスを重視し、そのコンフォートゾーンを維持することを目指します。「ぶっ飛んでいるほどいい」わけではありません。

(もちろん「ぶっ飛んじゃいけない」「現状の外を目指してはいけない」という意味ではありません)

 

 しかしながら、「だから現状維持でいい」というわけでもありません。健康やファイナンスは、職業や趣味、社会への貢献といった他のカテゴリーで「ぶっ飛んだ」ゴールを次々と達成していくための必要条件となるものです。
 よって、それらのゴールを更新するたびに、当然、健康やファイナンス自体のコンフォートゾーンも変化していくことになります。より険しい山に登るために、もっと体力が必要になるように。あるいは、より大きな貢献をするために、もっと資金を調達することが必要なように。

 

 言い直しますが、健康やファイナンスに関してはコンフォートゾーンを維持することを目標としてもいいのですが、そのコンフォートゾーン自体は他のカテゴリーのゴールとの関係で上方修正されていきます。

 (「上方修正」の「上方」とは、「抽象度が上がる方向」のことです。単なる予測や目標のスケールのことではありません)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 よって、「現状の内側でリラックスできるゴール」は存在しません。ここは重要なポイントになりますので、ぜひ御理解ください。

 

Q-138につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

 

ある日の昼下がり、妻と食事にでかけたときの出来事です。

 

料理の注文後しばらくして、店員さんが謝罪をしにやってきました。注文した品の一品が手違いで提供できないらしいのです。

 

「では、次に来た時に注文しますね」と笑顔で取り下げましたが、その時と料理を持ってきてくれた時、そして帰り際の計三回も謝罪をされました。「どうもすいませんでした」と深く頭を下げながら。

 

私には過剰な謝罪のように感じられました。そして、店員さんの心が無言で訴える「辛い」という叫びを聞いた気がしました。

 

have to」が店員さんの無意識に入り込んでいる

 

そう思った瞬間、「感情労働」という問題とその解決のイメージが浮かびました。

 

 

感情労働(Emotional Labor)とは、アメリカ合衆国の社会学者 アーリー・ラッセル・ホックシールド氏が提唱した働き方の概念です。「肉体労働」「頭脳労働」に続く第3の労働形態とされ、「感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などを不可欠の職務要素とする労働」と定義されています(コトバンク)。

具体的には、旅客機の客室乗務員などの接客業、営業職、医療・介護職、教職などとされています。しかし、実質的にはすべての業種に当てはまるようです。

 

感情の鈍麻、緊張、忍耐などが「不可欠の職務要素」となってしまうのは、「相手(顧客)の精神を特別な状態に導くために自分の感情を誘発、または抑圧することが職務だから」とされています。

もっとはっきりと表現すれば、「顧客に対して自発的な喜びや親愛、誠実さ、責任感などのイメージを与えるように『心の商品化』が要求される」(Wikipedia)です。

 

つまり、「会社からの管理・指導のうえで、本来の感情を押し殺して業務を遂行することが求められる『精神と感情の協調が必要な労働』」が“感情労働”といえそうです。

 

Wikipediaには「相手に尊厳の無償の明け渡しを半ば強制される健全とは言いがたい精神的な主従関係や軽度の隷属関係の強要である」とあり、さらに「一般的な頭脳労働と比べ、人間の感情に労働の負荷が大きく作用し、労働が終了した後も達成感や充足感などが得られず、ほぼ連日、精神的な負担、重圧、ストレスを負わなければならないという点に感情労働の特徴がある」と記載されています。

その当然の結果として、感情労働による疲労や心の傷は回復しにくく、メンタルヘルスの不調を引き起こすことも少なくないようです。

 

疲労というと筋肉など体のダメージが原因と考える方が多いと思いますが、最近の研究により、身体の疲れはストレスによる脳内の自律神経中枢のダメージが原因であることがわかっています。

つまり、抽象度の高い情報空間に原因があり、それが疲労や病気となって表れているのです。当然、感情労働を継続する限り、ストレス状態は継続し、不調が続くことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 

 モチベーションが「have to」の状態は、労働者の健康面だけでなく、経営的視点から考えても決していいものではありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 前頭前野に対して扁桃体が優位になってしまうことで、本来の能力を発揮することができなくなり、より情動的になってしまいます。働く仲間の多くがそんな状態では、職場はますますギスギスしていくことでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

 ギスギスしていった結果として人間関係がさらに悪化してしまうと、ますますIQが下がり、とんでもない言い訳や不適切な行動が蔓延するようになってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9188068.html

 

働く者にとっても、経営者にとっても、そしてサービスを受ける顧客にとっても、「lose-lose」の最悪の縁起であるというのが感情労働の実態です。

米ペンシルバニア州立大学の心理学者 アリシア・グランデ―氏は、「本来の感情を長期間にわたって抑える感情労働の強制は、労働者の精神や肉体に甚大な悪影響を及ぼす。企業はそうした人々をもっとサポートすべきであり、感情労働そのものが不当で禁止されるべきものである」と発言しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

それなのになぜ、「本来の感情を押し殺して業務を遂行すること」がまかりとおるのでしょうか?

 

そんなことを思いながら調べていると、あるサイトでこんな文章を見つけました。

 

「体を使った作業を賃金に変える『肉体労働』、頭を使って創出したアイデアなどを賃金に変える『頭脳労働』に対して、『感情労働』とはその名のとおり、感情を抑えることで賃金を得ます。このように、対人の仕事につく多くが、決められた感情の管理を求められ、規範的な感情を商品価値として提供しているのです」

 

この文章には致命的な誤りが含まれています。人から幸せを奪う危険な思想がスコトーマに隠れてしまっています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

その誤った危険な思想とは、「お金のモノサシ」です。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8582928.html

 

「お金のモノサシ」を正しくコントロールすることができなければ、たとえ想像できないほどの大金を手に入れたとしても、「人生の満足度(life evaluation)」や「感情面での幸福度(emotional well-being)」は満たされません。それは米パデュー大学心理学部の研究により明らかにされています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html

 

 幸福度(well-being)というのは、WHOWorld Health Organization:世界保健機関)の健康の定義中にもでてくる言葉です。19467月に署名されたWHO憲章において、健康は次のように定義されています。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html
 

Health is a state of complete physical, mental, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 健康とは、身体的に、精神的に、そして社会的に、完全に幸福な状態(満たされた状態)であることであり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 「お金のモノサシ」を抱えたまま感情労働を続ける限り、つまり、「have to」で生きる限り、健康からはますます遠ざかり、どんどん不幸になっていきます。

 繰り返しになりますが、心の問題(バグ)はやがて物理的な身体にもあらわれてきます。心の傷が脳の傷となってしまうことは、最新の医学研究がどんどん明らかにしている事実です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 

 

 問題の本質は、「感情労働」という概念を生みだし、いまだに存在し続けることを許容する社会のシステムにあります。

 そして、そのシステムは、人間の認識により生みだされ、現状維持を是とするマインドのメカニズムによりコンフォートゾーンとして強力に保たれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 その問題を解決するイメージとは、コーチングが世界中に広がり、あたりまえとなった世界です。みんなが自身のゴールを自分自身で決めることができ、お互いのゴールを尊重できる未来です。

 

 そんな世界(未来)は、今この瞬間の、一人ひとりのゴール設定からはじまります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

Goal comes firstreality is second.

By Lou Tice

 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回はフリーテーマの記事を「感情労働」をテーマにつないでみました。私なりの「Connecting the dots」です。ぜひ、リンクを張っている記事も読みなおしてみてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

より大きなゲシュタルトができることで、新たな“化学反応”が起こるかもしれません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

-追記2

WHOの健康の定義は、1998年に以下のような新しい提案がなされ、WHO執行理事会で採択されています(ただし、その後のWHO総会では採択が見送られているそうです)。

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

 いずれにせよ、WHOの健康の定義には無理があります。

 ぜひ、自分自身の“健康”について定義してください。それは健康というカテゴリーのゴール設定を行うことにもなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124524.html

 

 

WHO 健康の定義



F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 

 最近の研究・調査を御紹介いたします。

 

 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)のグループは、「脳に残る恐怖の記憶を無意識のうちに書き換え、その記憶が起こす心身の反応を和らげる手法」を開発しました(日本経済新聞 2018/3/7)。

 

 その手法とは「脳が恐怖を感じたと推定される際にお金を渡す」というものです。

 

 私自身は内科医ですが精神科のある病院の院長を務めていたことから、精神科医が集まる会合に参加する機会がよくありました。ある公的な会議にて、「うつ病の患者さんには、薬を処方するよりお金を渡した方が効果があるのではないかと思うときがある」と精神科病院長が発言されたことがありました。ずっと冗談だろうと思っていましたが、本心だったのかもしれません。

 近い将来、クライシスサイコロジーに「お金を渡す」と書き足されるのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8159377.html

 

 次に、お金と健康の関係についての研究を御紹介します。

 

 お金(年収)と「人生の満足度(life evaluation)」「感情面での幸福度(emotional well-being)」との関係を調査した米パデュー大学心理学部 アンドリュー・ジェブ氏らによって、「収入が一定額以上に達した場合、それ以上増えたとしても、その人の幸福度が高まるわけではない」という研究結果が報告されています(「Nature Human Behavior2018/1/8オンライン版)。

 

 「人生の満足度」を得るためには95000ドル(約1000万円)、「感情面での幸福度」を得るためには6万~75000ドル(約640800万円)の収入が必要であることが明らかになった一方で、収入がそれ以上増えたとしても「満足度や幸福度は増すことはなく、むしろ低下する」ということが判明しました。

 

 お金は恐怖を書き換え心身を和らげるということでしたが、ある量を超えると満足度や幸福度をむしろ下げてしまうらしいのです。

WHO(世界保健機関)の定義では「健康=well-being」ですので、「たくさんのお金が人を不健康にする」ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

人生対する満足感や幸福感、そして健康の重要なポイントは、どうやらお金とは別のところにありそうです。

 

 最後は幸福度に関する調査報告です。過去のブログ記事でも紹介いたしましたが、国連の関連機関が毎年「世界幸福度ランキング」を発表しています。2012年からはじまり、今年で6回目です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859828.html

 

 先日発表された2018年度版では、日本は156カ国中54位で、前年よりさらに3つ順位を落としてしまいました。もちろん、G7の中では断トツの最下位です。

 

幸福度は6つの具体的指標と1つの総合的指標の計7つで評価されています。

6つの指標とは、2つの客観的評価と各国1000人へのアンケート調査による4つの主観的評価です。

客観的評価は「一人当たりのGDP」「平均寿命」、主観的評価は「社会的援助(Social support)」「人生の選択の自由」「寛容性」「政治腐敗レベル」です。

 

 その指標ごとの評価を分析すると、現在の日本が抱えている問題点が浮かび上がります。

 

日本は「一人当たりのGDP」は22位、「平均寿命」は2位で客観的評価は低くはありません。
 しかし、主観的評価になると著しく低い結果となり、特に「人生の選択の自由」は総合86位の中国より下でした。国家による検閲やネット遮断が公然と行われている中国より、日本人の「人生の選択の自由」の自己評価が低いというのは驚きです。

私はこの結果を知ったとき、苫米地式認定コーチとしてはもちろん、医師としても「やばい」と思いました。

 

スタンフォード大学のアルバート・バンデューラ博士は、「エフィカシー理論」における世界的な権威です。エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」のこと。高いエフィカシーが実際のゴール達成能力にどのような影響を与え、さらには人生全体にいかなる影響を与えるかを科学的に研究し理論化されたものが「エフィカシー理論」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 その理論の中でバンデューラ博士は、「人生をコントロールする能力の程度に対する信念が健康に影響を与える」と述べています。

 繰り返しになりますが、WHOの定義では健康とは「well-being」、すなわち幸福と同義です。実際に「選択の自由がない」という認識(=不幸)は、ストレスとなって免疫系の弱化など体へ悪影響を及ぼします。不幸が不健康の引き金になるといえます。

 

 よって、日本人の幸福度の低さ、特に「選択の自由」に対する低評価は、今後確実に日本人の健康を蝕んでいくと予想することができます。

日本人は、GDPや平均寿命で日本よりはるかに劣る国々と比べても幸福度が顕著に低く、そのため今後ますます心身ともに不健康になっていくのです。

 

では、今、私たちはどのような対処をするべきなのでしょうか?

 

じつは、その答えは私の師である苫米地英人博士がすでに示されています。

苫米地博士がレギュラー出演されているTV番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でこの問題を取り上げられていました(2018315日放送回)。

 

博士がその対策として話されたのは「ハイエフィカシーなカルチャーを日本に導入すること」です。それはコーチングを日本中に広めることで実現できます。

 

「寛容性がないとか選択の自由がないというのは、『お互いがお互いを縛りあっている』ということ」

「みんなでコーチングを学び、エフィカシーを高めあう。やりたいことだけをやりたいだけやることをお互いに高く評価し、うまくいったら『君らしい』、うまくいかなかったら『君らしくない』と言ってあげる文化をつくる(ただし、子供には自己責任という概念も同時に教えてあげる)」

 そんなことを熱く語っていらっしゃいます。ネットで視聴できますので、ぜひ確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

発言の最後には、「他者のアラ探しや悪口は一生に一度もしない言わない世代を育てる」とおっしゃっていました。

 

私のゴールに、また一つ新たなイメージが加わりました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

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-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

180315バラダン(DrT twitterより引用)

苫米地英人博士 twitterより引用

PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 

アドラーやフロイトに学んだ精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl)は、第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記しました。

自分も含む被収容者の心の反応を、施設に収容される段階、収容所生活そのものの段階、そして収容所からの解放の段階に分け、見事に描きだしています。

 

フランクルの妻、父親、母親、弟は強制収容所で死亡しました。フランクル自身も、極限の飢え、寒さ、残虐行為に耐えながら、ガス室行きの恐怖に絶えず脅かされました。

しかし、彼は精神科医としての人間観察と深い洞察を続けました。そして、生きることを投げ出した人と投げ出さなかった人の違いに気がつきました。

 

彼が発見した、「勇敢で、プライドを保ち、無私の精神を持ち続けた人」と「熾烈をきわめた保身のための戦いの中で人間性を忘れた人」を隔てた“あること”とは何だと思いますか?

 

それは「目的」でした。「希望」といいかえることもできます。

 

 強制収容所の人間の内面がいびつに歪むのは、つきつめれば心理的あるいは身体的なことが要因となるのではなく、最終的には個々人の自由な決断にかかっていました。自分自身で態度を決めたのです。

被収容者を心理学の立場から観察したフランクルが明らかにしたのは、「あらかじめ精神的に、また人間的に脆弱な者が、その性格を展開していくなかで収容所世界の影響に染まっていく」という事実でした。

 

脆弱な人間とは、「内的なよりどころをもたない人」「目的がない人」「希望がない人」「志がない人」「夢がない人」です。コーチングでいうと「ゴールがない人」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 収容所から解放された後、1955年にウィーン大学教授となったフランクルは、「人間が存在することの意味への意志を尊重し心理療法に活かす」という独自の実存分析を展開し、その理論を「ロゴセラピー」と名付けました。「ロゴス」とはギリシャ語で「意味」を示す言葉で、「意味への意志」を最も重要な人間の行動力だとする思いが込められています。

さらに、「生きる苦しみは精神病の徴候ではなく、その人が意味を求めることによって、より人間的になりつつある証である」と苦を肯定的にとらえ、自由意志こそ人間のもつ傑出した特徴であり、エネルギーだとしました。

 

苫米地理論では、「そのときの自分の状況にとって正常な状態が健康」です。「状況が健康を決める」ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

その“状況”とは、物理空間に限定されるものではなく、ゴールにより生みだされる情報的なものまで含みます。つまり、「ゴールが健康を決める」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882140.html

 

じつは、健康とはゴール設定の結果なのです。

そして同時に、そのゴールを達成するための大切な要因ともなります。

 

ゴール設定を行い、本当にやりたいことだけをやり続けることで、心(マインド)の状態を良好に保つことができます。まず情報空間で健康になります。やがてその変化は写像として物理空間にあらわれ、身体が健康になっていきます。心→体の順で健康になるのです。

 

勘違いしやすいところですので念を押しますが、心と体、すなわち情報空間と物理空間は同じものです。同じ一つのものの抽象度の違いです。因がより高い抽象度次元、すなわち心(マインド)にあるということです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

いずれにせよ、ゴールを設定することで心身の健康を手に入れた人は、その健康な心身でゴールを達成していきます。これが健康と苫米地理論およびコーチングの関係です。

 

フランクルが気づいたものは、そのゴール設定を可能とする自由意志です。

本当は、すべての人がもともと自由意志を持ち合わせています。何らかの理由でスコトーマに隠れてしまい、見失っているだけです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

人はみな自由意志による選択により生きるエネルギーを取り戻し、結果として健康になることができます。

 

苫米地理論を学び、コーチングを実践することで、医師としての私がたどり着いた結論です。

 

(つづく)

 

 

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-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859383.html

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-03苫米地理論で考える「健康」とは?

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

苫米地理論で考える「健康」とは?

 

 縁起を突き詰めるといきつく「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」という二つのプリンシプルから考えると、「自分で健康と思えば健康」といえます。反対に「自分が不健康と思えば不健康」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

となると、自分で自分を健康と思えるようになることが最高の健康法のはずですが、本当にそれでよいのでしょうか?

「私は健康」「私は幸せ」とただ思い込むことで問題は解決するのでしょうか?

思い込むだけで「満たされた状態」になり、「幸福」になれるのでしょうか?

 

それもちょっと違う気がしませんか。

 

では、苫米地理論で「健康」の定義を考察してみましょう。

 

苫米地理論では、健康を「そのときの自分の状況にとって正常な状態」と定義します。

 

「健康は状況が決める」ともいえます。20才は20才として、60才は60才として、80才なら80才なりに、身体が自分にとって正常な状態であるということです。

よって、高齢者は若者と同じようなことができなくても、年相応であるならば健康といえます。

 

第一章で「サイバーホメオスタシス仮説(CH理論」について説明いたしました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」と訳される、外部環境の変化にも関わらず体温や血圧、心拍数などをある一定の幅に保つ機能のことです。

この機能は加齢による変化にも適応し、そのときの最適な状態を維持しようとします。その目的は「できるだけ長生きすること」です。

ここまでは物理空間での話です。

 

情報空間では物理法則という秩序が働かないため、さらに自由に、あるいは楽に、健康になることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 

しかし反対に、秩序が働かないがゆえに、簡単に不健康になってしまうこともありえます。

 

人間においては、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張しています。それが「サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)」です。

その情報空間に働くホメオスタシスのフィードバックの強度を決めるものが「臨場感」です。

 

死を強く想像してしまったら(あるいは受け入れてしまったら)あっけなく死んでしまいますし、反対に「絶対に生きる」と確信していれば生き延びます。

 

「生きる」という強い情報空間のエネルギーが、物理空間にあらわれるからです。

 

(つづく)

 

 

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-01WHO(世界保健機関)の「健康」の定義

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

WHO(世界保健機関)の「健康」の定義

 

 外来診療中に「健康でいたいですか?」と伺うと、ほとんどの方々が「はい」と答えます。

 

たまに「いいえ」と答える方もいらっしゃるのですが、詳しく伺うと、「もう十分に生きた」か「子供に迷惑がかかるから」がその理由であることがほとんどです。

やりたいことを新たに見つけ、子供に迷惑をかけない安心があれば、「いつまでも健康でいたい」がやはり本音のようです。

 

 興味深いのは、健康の定義の個人差が大きいことです。

同じような症状であっても、「年を考えるとこんなもの」という理解で自身を健康と捉える人もいれば、「昔はこんなことはなかった」という理由で不健康と捉える人もいます。あるいは、健診の検査でまったく問題はなく、日常生活にもなんら支障をきたしていないのに「自分は不健康」と信じて疑わない方もいます。

冗談みたいですが、健康であることを伝えると「そんなはずはない」と怒りだす方もいらっしゃいます。

 

 一体、健康とは何なのでしょうか?

 

 WHOWorld Health Organization:世界保健機関)は、健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関です。19467月に署名されたWHO憲章において、健康は次のように定義されています。

 

Health is a state of complete physical, mental, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 健康とは、身体的に、精神的に、そして社会的に、完全に幸福な状態(満たされた状態)であることであり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 「病気があると健康ではない」「弱っていると健康ではない」という定義でさえ厳しく感じられますが、さらに「身体的」かつ「精神的」かつ「社会的」に、「完全に幸福な状態」です。

この定義どおりに解釈すると、健診で異常がなく同年代と比較しても十分に元気そうに見える人が、自身を「健康ではない」と評価することはもっともであるといえます。

 

さらに1998年には次のような新しい提案がなされ、WHO執行理事会で採択されています(ただし、その後のWHO総会では採択が見送られているそうです)。

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

 最初の憲章に、さらに「dynamic」と「spiritual」が加わりました。「dynamic」には「静的に固定した状態ではなく、健康と病気は連続した状態である」という意味が込められているそうです。

 

新たに提案された憲章では、健康とは、「身体的」かつ「精神的」かつ「スピリチュアル的」かつ「社会的」に、「完全に幸福なダイナミックな状態」です。

 

 簡単にいえば、WHOの定義では、「健康」とは「満たされた状態」であり「幸福」です。さらにそれらが「完全な状態」です。

74億人の人類において、あるいは人類史において、この定義(「完全に満たされた幸福な状態」)を満たす“健康”な人は、いったい何人いるというのでしょうか?

 

(つづく)

 

 

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WHO 健康の定義


F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

 

 Q-004で「先にゴールがあり、結果として健康になる」と書きました。そのことに関して補足します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615641.html 

 ブライアン・R・リトル著「自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義 ME MYSELF , AND US」(大和書房)に、1970年代の半ばにシカゴ大学のパーソナリティ心理学者 サルバトーレ・マッディが行った興味深い調査が取り上げられています。

 

 その調査では、シカゴのイリノイ・ベル電話会社(IBT)の従業員を対象に、パーソナリティ、ストレス、問題対処能力、健康などが長期的にチェックされました。その頃規制緩和策の影響で大幅な人員削減が実施されましたが調査は続行。結果的に「大きなライフイベントが生じたときに心身の健康に何が起こるか」を調べるための機会となりました。

 研究により、従業員の約2/3には健康状態の悪化やパフォーマンスの低下がみられましたが、残りの1/3の従業員にはネガティブな影響がほとんどなかったことが判明しました。

 

 マッディは、二つのグループの違いはパーソナリティ特性の違いであるとし、それを「ハーディネス(心のタフさ)」と呼びました。ハーディネスは「コミットメント」「コントロール」「チャレンジ」という三つの主要素で構成されます。

 

 コミットメントとは、日々の出来事に関わる態度を意味します。

 コントロールとは、ライフイベントに対して受け身になったり、無力感にとらわれたりするのではなく、自らの行動によって、積極的に働きかけようとする態度を意味します。

 チャレンジは、いい変化であれ悪い変化であれ、これを成長と新たな学びの機会としてとらえようとする態度です。

 

 この研究が導いた結論は「コミットメント、コントロール、チャレンジが、パーソナリティの中心にあると健康は高まる」です。

つまり、ライフイベントに対する積極的な関わり方が健康にいい影響を与える(健康への悪影響を軽減する)と結論付けられました。

 

 止められても達成したいと思えるゴールが設定できると、目の前のすべてがそのゴールを達成するための縁起と感じられるようになります。ゴールは“現状の外”にあるのですから、当然、その過程はチャレンジングなものになります。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
 

 つまり、ゴールを設定し、その達成を確信しながら試行錯誤する間に「コミットメント、コントロール、チャレンジが、パーソナリティの中心にある」ようになり、結果として健康が高まるのです。

 

 ただし、この古い研究には大きなスコトーマがあります。
  http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html


今回御紹介した本の中でも取り上げられているのですが、アメリカ人医師 フリードマンらによって提唱された「タイプAパーソナリティ」は、狭心症や心筋梗塞といった心疾患やうつ病になりやすい性格傾向であるとされています。

競争的・野心的で達成動機が高く非常に精力的に活動する「タイプAパーソナリティ」は、先程の研究の「コミットメント、コントロール、チャレンジが、パーソナリティの中心にある人」にあてはまります。

 

ということは、鍵は「コミットメント、コントロール、チャレンジ」だけではないということになります。

 

では、パーソナリティ以上に重要な「先にゴールがあり、その結果として健康になる」ための条件とは何でしょうか? ヒーリングの本質にも通じる「ゴールがあると健康になる秘密」とは何でしょうか?

 

私の答えは、「The Power of Mind Ⅰ」第一章のラスト「“無敵”の意味」内に書き込んでいますので、ゴールのポイント(画像)とともに、ぜひ参考にしてください。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

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171117スライド(ゴール)


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