F-354:“MJ”
~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.6(最終回);Healing&Coaching
the world(w1→w2…)
体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。
F-158~:無我夢中
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html
いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう
…その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
vol.1;Off the wall
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html
vol.2;I⇆We are the
world
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html
vol.3;Starting with the man in the mirror!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html
vol.4;Another “MJ”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34521440.html
vol.5;Heal the world
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34599783.html
vol.6;Healing&Coaching the world(w1→w2…)
前回(F-353)、いったんこのシリーズを中断して、苫米地博士の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での講義を取り上げました↓
F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html
その中で博士が言及されていた「“w”は可能世界である」を、コーチング実践前にしっかり理解(体得)していることが重要。私はその理解(体得)が“覚醒”だと思っています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
私たちが現実だと思っている目の前の世界は、じつは、「一番臨場感が高いイメージ」にすぎません。つまり、「すべて幻想であり、“w”は可能世界として無限にひろがっている」ということ。それがこの世界(宇宙)の理です。
その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。
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さて、MCU的「Multiverse」が抱えているスコトーマはクリアでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
一緒にスコトーマを外す前に、あらためて「Multiverse」について確認しましょう。「どこにスコトーマがあるのか?」「スコトーマを外すためにはどうすればいいのか?」と考えながら読み進めてください。
(ヒント:“視点”を意識に上げてください)
Wikipedia内で「マルチバース」を検索すると、「多元宇宙論」に転送されます。そこにはこのように記載されています。
現在の宇宙論がインフレーションを想定する限り、観測可能な宇宙以上の空間を必然的に内包する。
つまり同一のビッグバンから生まれた領域内に、決して物理的に干渉、観測できない領域を複数選ぶことができる。物理的に干渉できないのだからこれは一種の別の宇宙であり、平行宇宙である。ただし基本的には超遠方であるだけであって、基本的な物理法則、物理定数、および素粒子の種類は合致すると考えられる。
引用終わり
「インフレーション」とは、「初期の宇宙が指数関数的な急膨張(=cosmic
inflation)を引き起こした」という初期宇宙の進化モデルのこと。提唱者は東京大学名誉教授の佐藤勝彦さんです。
インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図
「宇宙のインフレーション」(Wikipedia)より引用
簡単にいうと、「宇宙は真空エネルギーが相転移して、ビックバンを経て形成された」という理論。その相転移は、同時に(一斉に/一気に)起こるものではなく、必ず局所的にはじまるとされています。例えば、水が氷になるときに、同時に(一斉に/一気に)氷になるのではなく、部分的に氷になっていくイメージです。
宇宙において相転移が局所的(部分的)にはじまるということは、「相転移が終わったところ」と「まだ相転移の途中のところ」が混在していることを意味します。
相転移が終わった空間では膨張がはじまります。すると、その空間の一部である相転移途中の空間は膨張から取り残されてしまいます。その相転移途中の空間の内側ではインフレーションによる急激な膨張が起きているのだそう。
つまり、「膨張の速度が遅い空間でも、内側は急膨張している」。
これがアインシュタインの相対性理論から導き出される「ワームホール(時空のある1点と他を結ぶ空間領域)」であり、異次元空間(多元宇宙)が存在するという根拠。
S-02-11:アインシュタインの“直観”の源
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html
シンプルにまとめると、1)最初にインフレーションが起きた宇宙を母宇宙と呼ぶ、2)その中でワームホールに子宇宙ができ、その中にさらに孫宇宙ができる、3)この連鎖により宇宙の多重発生が起き、無限に宇宙が存在することになる
…これが「Multiverse」のイメージです。
では、あらためて質問です。
苫米地博士に学ぶ者たちにとって、もちろん「Multiverse」は真ですが、この“視点”のままでは十分ではありません。
スコトーマは(case-side)?
スコトーマを外すためには(plan-side)?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
…では、私の答えを。
先ほどまでの「Multiverse」とは、すべて物理空間のこと。「多元宇宙論」は物理学の理論であり、抽象度を軸にした場合の情報空間(宇宙)の底面の話です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
物理空間にフォーカスすること自体はまったく問題ありませんが(focus of
attention)、高次元への意識(concentration)がないと、無限に近い“可能世界(宇宙)w”を認識できなくなります。スコトーマに隠れるから。
Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html
「高次元への意識(concentration)」を違う表現であらわすと、「さらなる現状の外の探究」といった感じでしょうか。つまり、ゴール設定(再設定)のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る。
L-100:2021年8月… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
ゴールとなるものは、決してひとつではありません。ゴールのカテゴリ自体がたくさんあり、そのカテゴリごとに複数のゴールがあってかまいません。さらには、ゴールは更新するもの。そのゴール(潜在的なゴールも含めた)すべてが“可能世界(宇宙)w”です。
F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html
ということは…
以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス、p174)より引用します。
ルール44 自分自身のたな卸をする
たな卸しというのは、普通は「帳簿上の在庫と実際の商品在庫との差異を把握するために行う在庫確認のこと」を言います。ですから、「自分自身のたな卸」と言うと、「これまでに自分自身に起こったことを再確認する」とか「自分自身をもう一度よく見直してみる」という意味だと思う人もいるかもしれません。
「自分自身をよく見直してみる」というのはたしかに大事なことです。止観という、「煩悩を止めて、自分自身をよく見つめること」は私がいつもお勧めしていることでもあります。
ただし、ここでいう「たな卸」の意味は少し違います。「人生が変わる」という視点から言うと、過去の自分、過去の記憶を精査しても、意味がありません。過去はすでに過去であり、現在や未来に影響を及ぼしません。人生を変えるには過去を利用するのではなく、未来に対して働きかけることが重要なのです。
では、「自分自身のたな卸」とは何をするのでしょうか。それは、「ゴール(夢、目標)のたな卸をする」ということです。
夢、目標、ゴールを設定しようとすると、多くの人が「お金持ちになる」とか「社長になる」など、一つの答えになってしまいます。しかし、ゴールが一つだと、一つのことだけに縛られてしまったり、そのゴールが本当の自分のゴールではなく、他人に仕掛けられたものだった場合、修正がしづらくなってしまいます。
お金があってもいいですし、社長を目指してもいいのですが、人生そのもののゴールがそこだけになってしまうのは危険です。
スポーツ・アスリートが「オリンピックで金メダルを取る」というゴールを設定してもかまいませんが、それが人生のゴールだとしたら問題なのです。
その解決策は、「常に人生に関して複数のゴールをもつ」というものです。
お金についてのゴールがあったら、それ以外のゴールも考えるのです。例えば、趣味や職業、家族のこと、健康のこと、社会的な(コミュニティなどへの)貢献、スピリチュアルなこと(精神性≒宗教的なもの)、生涯教育のような知識について、レジャーについてなど、さまざまな分野で人生にまんべんなくゴールを設定するのです。
ゴールをたくさん設定してしまうと、ゴールへ向かう力が分散されてしまうのではないかと思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。いや、それどころか、ゴールへ向かう力はかえって増すことになります。なぜなら、現状とゴールとの差が大きいほどゴールへの推進力は増すわけですから、現状とかけ離れたゴールが複数あれば、推進力もかけ算式に増していくことになるからです。
人生は一つの夢がかなえばそれで終わりではありません。多くの人がお金に固執しがちですが、お金は資本主義社会において道具にすぎません。それ自体が目的化することはありえないはずなのです。
ゴールにはバランスが必要です。投資の際のポートフォリオと同様です。いろいろな分野でゴールを設定して、それぞれについてアファメーションを作成します。いくつも唱えることになりますが、それが人生を変えることにつながります。
さて、「たな卸」の話に戻りましょう。
この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです。
例えば、あるゴールと別のゴールが相対関係にないか、あるゴールが別のゴールを包摂しないか、あるゴールと別のゴールが対立しないかなどについて、細かく吟味するのです。
こうすると、おのずとゴールの優先順位が決まってきます。目の前の最優先はなんなのかがわかると、とりあえずはそこへの推進力を強くしていけばいいことがわかります。ただし、優先順位を決めることは、ゴールを一つに決めることではありません。あくまでも、ゴールは複数持ってください。最低でも5~10個の人生におけるゴールを異なる分野に分散させて持ちましょう。そして、それらの関係を定期的に精査することで、ゴールの実現もより近くなっていくことを忘れないでください。
引用終わり
常に人生に関して複数のゴールをもつ
…その「複数のゴール」を常に意識に上げ続けることが、「高次元への意識(concentration)」です。それは「意図(intentionality)」を感じ続けることでもあります。
Q-333:「記憶が抜ける」ような…
<vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html
この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです
…これは「Multiverse」の「たな卸」。
さらなる現状の外へゴールを設定し(off the wall)、そこに向かって挑み続けていると、苫米地博士が語られていた「一人の自分だけではつまらない」を克服していくことができるでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
それが「Healing&Coaching
the world(w1→w2…)」
そして、それは「Heal the “I⇆We are the world”」でもある
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
…「縁起宇宙(w1)の再構築」を考察しながら、私はそのようなイメージを体感しました。
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。
セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。
開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?
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Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?
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Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?
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Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?
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Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html
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