苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ワーク

L-167202201月シークレットレクチャー -11(最終回);モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 08;コーチングによる〇〇〇〇〇〇〇の結果として起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34355540.html

 09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 11;モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

 

 

ラスト2回は実践編です。「可能世界 w から別の w1 へ移行」するため基礎的ワークを紹介します。ぜひ“初心”に立ち返って取り組んでください。

F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 前回(L-166/10)は「呼吸」を取り上げました。

呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識に上げてコントロールすることができます↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

そのため「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用することが有効です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 意識をホメオスタシスに介入させた後に行うのは「共感覚」!

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 以下、苫米地博士の著書「モーツァルトの奇跡! “重ね聴き”脳力開発法」(宝島社、p8)より引用します。

 

モーツァルトの奇跡! “重ね聴き”脳力開発法

 

 

天才モーツァルトを知る7つのキーワード#2 共感覚

音を見、色を聴く ― 光の音楽を生んだ感性

 

ある知覚から別の知覚を生じる

 なぜ、モーツァルトは音を使って光の世界を表現することができたのでしょうか。それは、モーツァルトが共感覚者だったからです。

 人間には、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚という5つの知覚があります。いわゆる五感です。この五感で、ある知覚が別の知覚を生じさせる現象のことを共感覚といいます。

 たとえば、聴覚が視覚を生じさせる共感覚では、ある音を聴いたとき「この音は銀色で丸い」というように音が形で見えることになります。聴覚が味覚を生じさせると「この音は甘い」というふうになりますし、触覚につながると「この音はザラザラしている」というように感じられます。「この音はザラザラしている」というとザラついた音質を比喩的に表現していると思われるかもしれませんが、そうではなく、共感覚では肉体的な感覚として「ザラザラしている」と感じられるのです。

 子供の頃は知覚がまとまっており、誰もが共感覚を持っています。成長するにつれて知覚が分化していき、共感覚が失われるのです。大人になっても味覚と嗅覚は比較的近いところにあるので、みなさんもその感覚はなんとなくわかるのではないでしょうか。

 共感覚にもさまざまなものがありますが、音を聴くと光が見えるのが光共感覚です。モーツァルトは、この光共感覚をもっていました。ですので、自分が見ていた光の世界を音に置き換えることができました。光共感覚がなければ、決して光の世界を音で表すことはできなかったでしょう。

 

光共感覚を保ったまま育つ天才

 ただ、こうした光共感覚自体はめずらしいものではありません。長時間、音楽に接しながら成長すると、大人になっても光共感覚を保つことがあります。

 クラシックの世界では、幼少の頃から楽器を長時間練習するのが当たり前です。これは、昔も今も変わりません。モーツァルトがクラヴィア(鍵盤楽器)のレッスンを始めたのが4歳のとき。ベートーヴェンもショパンも、4歳でピアノのレッスンを始めています。

 現在でも、ショパンコンクールの予選をめざすような人は、小さいときから18時間ほどピアノを練習しています。本選ではなく予選に出るだけでこの練習量ですから、すさまじい世界ですよね。

 このように子供の頃から長く音楽に接していると、光共感覚になるケースが多くあります(私自身は生得的な光共感覚者で、あらゆる音が立体的な光として見えます)。

 ですので、モーツァルト以外のクラシックの作曲家にも光共感覚の人が少なからずいたはずです。そのような作曲家には、音が光として見えていました。自分が作曲した曲が演奏されると、光の世界が立ち上がったことでしょう。

 しかし、そうした作曲家には表現すべき光の世界があらかじめ見えていたわけではありません。作った曲が結果的に光の世界となっただけです。ですから、光の世界を音楽で表すこともなかったのです。

 モーツァルトには、表現すべき光の世界が見えていました。そして光共感覚を使い、その世界を音に置き換えていったのです。

 引用終わり

 

 

 モーツァルトには、表現すべき光の世界が見えていました。そして光共感覚を使い、その世界を音に置き換えていったのです

 

 そんなモーツァルトの音楽を“体感”することが今回のワーク。

 

 苫米地博士は「モーツァルトを聴くだけでIQが上がる」と語られていますが、その理由はクリアでしょうか?

 

 鍵となるのは「ドーパミン」です。ドーパミンは「心地いい」「楽しい」といった感情をもたらす神経伝達物質のこと。

 モーツァルトの音楽を聴くと、中脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや、VTAVentral Tegmental Area)というドーパミン神経系の拠点が刺激されます。腹側被蓋野が刺激されるとドーパミン分泌(放出)がおこり、腹側被蓋野の先にある腹側線条体の側坐核(そくざかく、NAccNucleus accumbens)が刺激されます。

側坐核は快楽や幸福感を司る部位なので、そこが刺激されることで「心地いい」「楽しい」といった気分になっていきます。

(「ドーパミン」について、詳しくはこちらでどうぞ↓)

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 今、「なぜモーツァルトなのか?」と疑問に思っているのでは?

 

 その理由として、苫米地博士は「モーツァルトの音楽が持っている情報量の多さ」を挙げられています。その「情報量の多さ」の根拠が「倍音」です。

 博士によると、モーツァルトの曲は倍音が精密に設計され、倍音同士の干渉にいたるまで細かく計算されているそう。そのため描かれている世界の精度が非常に高く、他の作曲家の作品より情報量が多いのだそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ここで注意するべきなのが、「情報と知識は違う」こと。

 L-10320218月シークレットレクチャー -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

 いくら情報量が多くても、脳は意味のない情報は処理しようとしません。スコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 モーツァルトの音楽は完璧に統合された“意味のある情報”であるため、聴くだけでたくさんのドーパミンが分泌されるそうです。その“意味のある情報”とは「ゲシュタルト」のこと。反対に「ゲシュタルトが意味を決める」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そんなモーツァルトの音楽を聴きながら、さらにドーパミン分泌を加速する方法があります。それが「ゴール(の世界)」のイメージングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの世界を思い描き、さらには共感覚を用いて体感しながら、モーツァルトを聴く!

 

 それが「可能世界 w から別の w1 へ移行」するため基礎的ワークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 モーツァルトを“体感”したら、あらためて「新たな『フレーム=BS別の w1)』を再構築」に取り組んでください。きっと今まで以上に“豊かさ”を感じられるはずです

 (その理由はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 まずは過去の記憶でつくられた「これまでの『フレーム=BS可能世界w)』」を解体

→ スコトーマが外れる

→ 新たなゴール設定

→ 高い次元に「新たな『フレーム=BS別の w1)』」を再構築

=グレインサイズが大きくなる

=ゲシュタルトを統合

=抽象度が上がる

 → 人生がますます豊かになる

 

 

あらためて伺います

「囚」を見て、どのようなイメージが浮かびますか?

 

 

2021年11月シークレットレクチャー2

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 モーツァルトの楽曲を用いた応用的ワークを紹介します。

 

 前々回(L-165/09)、「可能世界 w から別の w1 への移行を促す」ためには、コーチ自身が1)無意識のうちに全体像を身体的に感じて、2)複数のことを同時進行で考えながら、3)瞬時にオリジナルの考えを導きだせる ことが必須であると書きました。

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 その感覚をマスターするためのワークです。「モーツァルトの奇跡!」(宝島社)内で紹介されているワークをまとめます。

 

 STEP1:音と動きをイメージする>

 -個々の楽器の音をイメージできる」ことが目標

-まずは弦楽器、金管楽器、木管楽器、メロディ系打楽器(ピアノなど)、リズム系打楽器(ティンパニーなど)の各カテゴリの楽器の音の出方、響きの特徴をつかむ

-そして、音色や音の響き、揺らぎを脳と身体で体感する

 -さらには演奏者の動きも。「すべての芸術は身体表現。身体をリアルに感じられると、その芸術に対する理解が深まる」by苫米地博士

 

STEP2:メロディラインを聴き分ける>

 -交響曲や室内楽では複数のメロディが同時に進行している

例:主旋律:ヴァイオリン、副旋律:フルート

 -モーツァルトの曲を聴きながら、複数のメロディラインを聴き分ける

 -同時に、演奏者の動きや、その動きによって音が楽器や演奏者の身体に響いて振動しているところをイメージする

 -モーツァルトの曲という抽象度の高いものを、まず個々のメロディという低い抽象度でとらえることを意図している

 -「複数のものを並列して捉える能力」や「物事を分解する能力」が刺激される

 

STEP3:メロディを別の感覚に置き換える>

 -共感覚者になるトレーニング

 -モーツァルトの曲を聴きながら、(例えば)色をイメージする。例えば

  「ヴァイオリンが弾いたメロディは水色」

  「フルートのこのパートは赤から青へのグラデーション」

  「ピアノが弾いているこの和音は濃い緑色」

 -モーツァルトの楽曲がもつ抽象的な世界の臨場感が高まる

  →モーツァルトが描こうとした世界がくっきりと像を結び、自分の身体で触っているようにリアルに感じられるようになる

 

STEP4:ゲシュタルトをつくる>

 -聴き分けたメロディラインを再統合してゲシュタルトをつくる

  =楽曲をひとつの総体として味わう

 -抽象度を上げて楽曲をアートとして体感することが目的

 -抽象度の高いモーツァルトの楽曲がアートとして体感できれば、IQは飛躍的に上がる

 

 

-追記2

 さらなる応用的ワークは「モーツァルトの重ね聴き」。苫米地博士の著書「聴くだけ! クラシック音楽で脳が目覚める」(ペダルファーブックス)に詳しくまとめられています。重ね聴き音源(CD)付きです。

 

聴くだけ! クラシック音楽で脳が目覚める

 

 

-追記3

 究極のワークはDVDCD教材「『悟り』への道」(Club Tomabechi)で。

CDdisc2)に収録された「シンフォニア/悟り、その先へ」は、モーツァルトに加え、苫米地博士の「ダヴィンチ脳音源Ⅱ・Ⅳ」を含む11曲が重ねられています。

圧倒的悟り体験により、さらなる“現状の外”が感じられるはずです。

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-064:「第九」に込められたベートーヴェンの思い

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L-166202201月シークレットレクチャー -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

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 06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 08;コーチングによる〇〇〇〇〇〇〇の結果として起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34355540.html

 09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

 

 ここまで“コーチがコーチング中に行っていること”を言語化しました。シンプルにまとめると、

 

 これまでの「フレーム=BS)」を解体し、新たな「フレーム=BS)」を生みだす

 

 理論と実践でいえば、これまでは理論編。コーチングにおける「マインドの使い方を伝授」のパートに相当します。

 L-03420204月シークレットレクチャー -03;「自由」とゴールと「貢献」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

ラスト2回は実践編です。「可能世界 w から別の w1 へ移行」するため基礎的ワークを紹介します。ぜひ“初心”に立ち返って取り組んでください。

F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 

 まずは「呼吸」!

呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識に上げてコントロールすることができます↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

そのため「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用することが有効です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 可能世界 w から別の w1 へ移行するためには、現状()を維持するホメオスタシスに介入して、ゴールが生みだす新たな世界()を維持するように書き換える必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その介入のための大切なワークです。

 

 

 <呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

① 息を吸うときにお腹を引っ込め、吐くときに緩める

- 背筋を伸ばす。視線は中空を漂わせる(鼻先を軽く見ている状態)

- お腹をへこませつつ、鼻からゆっくり息を吸い込んでいく(胸を張って上に引っ張られる感覚)

- 意識は眉間(目と目の間)に集中

- 完全に息を吸いきったら、一瞬だけ息を止めて、ゆっくり鼻から息を吐き出していく

- 同時に、全身の力をゆっくり抜きながら、へこませたお腹を戻していく

- 首、肩、肘、手、腰、膝、つま先 …と、上から順に意識して力を抜いていく

 

5分ほど継続したら、意識を下丹田(へそよりやや下)に集中し、徐々にあたたかくなっていくようにイメージする

 

③ 「呼吸による全身のリラックス」「眉間に意識を持っていく」「腹部にあたたかみを感じる」を同時に行い続ける

 

 

基本は逆腹式呼吸。そして、その呼吸を意識に上げることです。

呼吸を意識できるようになると、次第に自分の呼吸のパターンのようなものが見えてきます。どこで息が浅く速くなるのか、どこで息が止まるのかがわかるようになると、呼吸だけでなく自分の心もうまくコントロールできるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

そうやって無意識を意識に上げることが「Rゆらぎ」です。

R」は現実世界(Reality)のこと。その「R」に意識を向けると、その瞬間に「R」ではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するからです。

それが「フレーム=BS)」を解体するときの感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「フレーム=BS)」がうまく解体できると、きっとフワフワした感じがするはず。そのタイミングを逃さずに、しっかりゴール設定を行います。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ゴールを設定したら、ゴール側の「フレーム=BS)」を再構築していきます。鍵は“臨場感”。臨場感を高める基本は「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」です。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 

 今回は“臨場感を高める重要な技術”をもう一つ紹介します。それは「スタニスラフスキー・システム」。

 L-150202111月医療系研修会 -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再版、p155)より引用します。博士が書かれている「未来をリアルに感じる工夫」のコアは実践です。「実践とは何か?」と問いながらお読みください。Feel

 

 

「なりたい自分」の未来をリアルに感じる工夫をする

 未来の自分のイメージをリアルに感じるためには、それに関する知識と経験を増やす努力・工夫が必要です。

 ただ「成功したい」と言うだけで、社長の椅子に座ったこともなければ、社長と呼ばれる人に会ったこともない、成功者がどんな仕事をしているのかもまったく知らない、というのでは、臨場感を持ちようがないでしょう?

 だから、できるだけ未来の夢に関連性のある人や場所、出来事などに触れて、それらをリアルに感じるようにする努力が必要なのです。それが、未来に対して縁起をつくってあげることにもつながります。

 たとえば、大臣になって日本を平和で幸せな国にしたい人は、総理大臣や外務大臣、財務大臣たちの動向にいつも関心を持ち、国会の傍聴に行くくらいでないといけません。

 貧富の差のない真に平等な社会を築くために、ノーベル賞モノのスキームを発明する経済学者になりたい人は、ノーベル賞の授賞式を見学したり、すでにノーベル賞を受賞した人に会いに行ったりする必要があります。

 私自身が経験した学者の世界では、何か新しい学問分野を研究しようと思ったら、論文を読むよりもまず、その分野の最高峰の学会に顔を出すのが通例です。重要な研究成果をあげた研究者たちの顔を見て、実際に会話することで、その分野のリアリティが生まれるのです。それが、自分自身の研究成果をあげることにもつながります。

 学問の世界だけではなく、どんな仕事でも、その現場をリアルに体験することは大切です。その臨場感をしっかり感じたうえで、抽象化の作業をしていくのです。

 いまの自分と未来の自分の間の距離が遠ければ遠いほど、体験的に臨場感を得るのは難しくなりますが、もっと近いところで「こういうことを経験し、こういう知識を身につければ、臨場感を維持できる」というポイントはどこかにあるはずです。

 それに、未来の自分そのものズバリのシミュレーションができなくとも、「夢を実現した気分になれる」体験なら、工夫しだいでどうにでもなるでしょう。

 その意味で使えるのは、「メソッド演技」方式です。これは一言で言うと、リアルな複数の記憶を組み合わせて、体験を合成する演技術です。

 ちょっと簡単に触れておくと、ルーツはスタニスラフスキーという人がつくった演技理論です。その理論を20世紀になって、リー・ストラスバーグが体系化し、有名になりました。

 そのスタニスラフスキーに関して、おもしろいエピソードがあります。あるとき、モスクワ芸術劇場で主役を張っていたチェーホフ(『桜の園』や『かもめ』で有名な劇作家であり、短編小説家である、あのチェーホフの甥に当たります)が、記憶を基本とするスタニスラフスキーの理論に挑戦したのです。

 それは、「父が死に、墓場に埋葬される。そのときの息子の演技」です。チェーホフは完璧に演じ切り、スタニスラフスキーからも絶賛されました。それで、チェーホフは誇らしげに言ったのです。「私の父は健在だ。だから、父の死に関わる記憶はない。でも、完璧な演技ができた。演技には記憶の再現が重要だというあなたの理論は間違っている。私の勝ちだ」と。

 しかし、それはチェーホフの間違い。スタニスラフスキーの勝ちです。なぜなら、実際に体験していないことでも、体験したことのある複数の記憶を合成すれば、あたかも体験したように演じられるからです。

 スタニスラフスキーの理論の骨子はまさにそこにあったわけで、チェーホフは彼の理論を証明したに過ぎなかったのです。

 話を元に戻しましょう。記憶を合成することにより、役者が実にリアルな、迫真の演技をするように、私たちも記憶を利用すれば、未来体験の臨場感を維持することが可能です。

 もし、あなたが「起業して上場を果たし、マザーズの壇上に上がりたい」のなら、実際に壇上に行かなくとも大丈夫。何かの祝賀パーティの出席したときの記憶-会場の雰囲気や拍手の音、乾杯のシーンなどを思い出したり、何かを申請するときに書類をつくった記憶を上場審査になぞらえたりすれば、あたかも上場体験をしたようなリアルな臨場感が出せるでしょう。

 そうして、未来に対して縁起をつくることができるわけです。もちろん、合成に使う記憶の素材は、どれもリアルであることが最低条件ですが。

 とにかく、未来の自分をリアルに感じるためには、「なりたい自分」が将来どこで何をしているかを想像して、その場所に行ってみる、関連する何かをやってみる、試してみる、関係者に会ってみることが重要です。

 引用終わり

 

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域に設定(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「自分中心を捨て去る」たびに、抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ふつうは抽象度が上がるほど、臨場感が下がっていきます。具体的情報量が減っていくから。ところが、Rをゆるがせると、抽象度を上げながら同時に臨場感を上げていくことができるようになります。それがゴール達成の秘訣!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

だから、①逆腹式呼吸でリラックスを深め、②その呼吸を意識に上げて、③ゆらぐこと(Rゆらぎ)が基本呼吸を用いてリラックスとゆらぎを得るのです。

 

 大事なのは実践し続けること。

 実践とは、高次元のゴール側のビジョンを、情報空間の底面である物理空間に落とし込むホメオスタシス活動のこと。その直接的実行が“実践”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、そのための基本中の基本が「呼吸」!

ぜひとも今回のワークを無意識下で実践し続けてください。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

L-167につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html

Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

新・福音書

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L-136202111月シークレットレクチャー -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

 

202111月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「」ですw

 

 」とは何か? 「」がコーチングとどう関係するのか?

 

 当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 01;メインテーマ「□」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html

 02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 04;「囚」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33051194.html

 05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

 

 

 今回のメインテーマは「」。「」とは「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム()を作ってその中だけで思考するわけですが、思考と同時にフレームに囚われています。それがブリーフシステム()。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんなブリーフシステム()を打ち破るためには、新たなゴールが必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

現状の外、つまりフレーム()の外側にゴールを設定し、そこを新たなブリーフシステムに変えていくのがコーチング!

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 コーチングに取り組まないなら、いつまでたっても「」のまま。まずは自身のブリーフシステム()をしっかり観察することからはじめましょう。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 

 ところで、医療・介護の現場では「3つのロック」という概念が知られています。そのロックとは、①フィジカルロック、②ドラッグロック、③スピーチロック。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それら3つの視点は、「自身のブリーフシステム()をしっかり観察する」ために応用できます。例えば、①は身体の状態や年齢による変化、②はお金や時間といったリソース、③はドリームキリング といった感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 では、ここで問題。

 “ある視点”でみると、と②はほぼ同じといえますが、①と③の間と②と③の間には大きな違いがあります。その違いとは何でしょうか?

 

 

3つのロック

 

 

 答えは「抽象度」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ①と②は最も抽象度が低い次元(物理空間)でのことであり、③は「言語」や「心」といった高次の情報次元でのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 因は必ず高い次元にあります。つまり、高次の情報次元での関係性(縁)が、結果として下の次元での果を生みだしているということ(起)。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 その「高次の情報次元での関係性(縁)」が、自我であり、ブリーフシステム()です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それはホメオスタシスで強力に維持される現状のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことでもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 現状というCZの外側にゴールを設定することで、新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築していくことがコーチング!

 

 それは「イマジネーションによって作った限界を自ら破壊し、新しい世界を獲得していく」ことでもあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 最後に、「新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築し、新しい世界を獲得していく」ためのワークを紹介します。そのワークとは

 

 「ラベリング」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

ラベリングを行うことで、ゴール側のCZの臨場感を高めていくことができます。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 

<ワーク:イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく>

 

 1) ゴールを設定する

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

2) ゴール側から、認識しているものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつける(ラベリング)

  T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む) ←新しい世界(w1)

  Nil:ゴールと関係ないこと ←イマジネーションによって作った限界(w0)

  D:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、不安など)

 

 ≪ポイント≫

□ ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行う

□ まずは「D」を減らすように意識。「D」は完全に各自の心次第

□ 次に「Nil」が減るように自身の行動を見直す。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

□ 「Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問を行う(止観)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 

 おなじみのラベリングですが、今回はとくに“抽象度”を意識に上げながら取り組んでください。きっといろいろな束縛が見えてくるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

L-137につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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-追記-

 抽象度が上がると、自由になり、ますます“いい状態(well-being)”になる

 

 抽象度を上げることは「IQを高めて悟りの境地に近づく方法」でもあります。それが「ますます“いい状態(well-being)”になる」ための苫米地流メソッドのコアです。

 

 今回も苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方」(フォレスト出版、第3章)から引用します。前回は「IQが高い人の脳の使い方」の1つ目の特徴である「IQの高い人は長時間の思考をしている」を確認しました。今回は2つ目(p127)、それは

 

 

IQが高い人は情報空間に大きな構造物をつくる

 もうひとつは、IQの高い人の脳は情報空間に大きな構造物をつくる、という点です。

 たとえば、アインシュタインは光という現象、あるいは光の運動を見て、「光の速度は一定である」という原理を導きました。その時代に光の速度が一定などというのは、誰も考えたことがありませんでした。

 「光の速度は一定である」というシンプルな原理が導かれた背景には、じつは膨大な物理学の知識が横たわっています。その膨大な知識を抽象化し、シンプルな情報を取り出したことが、アインシュタインのすごいところです。

 もちろん、物理学に馴染みの薄い人には、この背景はよく見えないと思います。そのため、アインシュタインの発見がどの程度にすごい話なのかということも、たいして実感できないのではないでしょうか。

 しかし、背景がよく見える人には、彼が導いた「光の速度は一定」という情報が、物理学の情報空間に築かれた巨大な構造物に映るはずです。

 その証拠に、光速が一定とわかった瞬間に、世界の見え方はがらりと変わり、時間や空間の概念さえも変わってしまいました。ちなみに、現在の1メートルの正確な長さも、光速度不変の原理にもとづいて計測、決定されたものなのです。

 1986年の第17回国際度量衡総会決議では「メートルは1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さとする」とされています。

 

 アインシュタインほどのすごみはなくても、私たちにも情報空間に大きな構造物をつくるチャンスはいろいろあります。

 たとえば、コンピュータプログラムです。

 私はアメリカの飛び級制度によって、13歳で数学だけ高校2年生に進学し、次の年度には数学だけ大学に進みました(私が大学に行くのではなく、大学教授が週に2回高校に教えに来てくれました)。その当時、コンピュータプログラムづくりにひどく夢中になっていました。まだBASICも登場していないころでしたから、おそらくコンピュータプログラムをつくった日本人中学生(高校生?)第一号だったのではないでしょうか。

 アメリカで学生のころの私は、学校では目立つ存在でした。

 理由は、カフェテリアで食事をするときに、両手で料理の皿を載せたプレートをそっと持ち、そろりそろりと歩いていたからです。そうやって静かに歩かないと、2週間もの時間をかけて頭の中に組み上げたプログラムが、床にこぼれ落ちて消えてしまいそうな気がしていたのです。

 クラスメートたちの目には、いかにも素っ頓狂な姿に映ったことでしょう。しかし、私のほうは、頭の中の大きな構造物を壊してはならじと、真剣そのものです。

 コンピュータプログラムでなければ、小説を書くのもいい方法です。

 これは小説だけではありませんが、原稿というのは、じつは頭の中で組み上げられるものです。

 本にするような原稿を書いたことがあればわかると思いますが、作家は、物語の構想からプロット、さらにはこういう味を出したいという細部まで、作品のすべてを頭の中に書いてしまいます。最初に、物語という大きな構造物を情報空間に築くわけです。

 パソコンの画面や原稿用紙に向かって文章を書くのは、最後の作業です。

 これはコンピュータプログラムでも同じことです。キーボードで打ち込むときは、頭の中に出来上がっているプログラムをそこからずるずると引っ張り出し、内容を吟味しながら物理空間に定着させているだけなのです。

 IQの高い人の脳は、このように大きな構造物を情報空間に構築することをつねとしています。そうやって、自在に情報空間を操作する作業を日常的に行っている、ということです。

 引用終わり

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

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F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

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F-197~:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか?

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Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

15歳若返る脳の磨き方(別ver.)

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Q-335:何かいい仕事はありませんか? <vol.2;認知ホメオスタシス -前編(ワーク付き)-

 

ある医療法人にて、管理職のポジションにいるベテラン職員からこのような相談を受けました。

 

 何かいい仕事はありませんか?

 

 何かいい仕事」を探し求めるというのは、「まったく間違っており、成果が望めない方法」です。

 まず取り組むべきことはゴール設定。「いまのあなたからは想像もつかないくらいスケールの大きな目標、現状のままでは決して達成できない状態」を、ゴールとして設定することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分の決めたゴールに向かって、「やりたいこと」だけをやりたいようにやっていける人が、仕事ができるようになって、成功する

 その時に取り組んでいる仕事は、必ず「いい仕事」!

 

 何かいい仕事はありませんか?」という言葉を生みだしたマインドが抱える課題(case)と、その解決(plan)について考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 vol.1;すべての仕事がやりたいことに変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32250926.html

 vol.2;認知ホメオスタシス -前編(ワーク付き)-

 

 

 先日(202387日)、認知科学者 苫米地英人博士が、出演されている「バラいろダンディ」(TOKYO MX)内で講義をされました。タイトルは「熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう!」。

 未視聴の方は、まずは講義動画を御確認ください。こちらからどうぞ↓

 熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう! Dr.苫米地 (2023年8月7日) - YouTube

 

 熱中症とは、「高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態」のこと。厚生労働省の「熱中症予防のための情報・資料サイト」には、「熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう」と書かれています↓

 熱中症予防のための情報・資料サイト | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

 「熱中症について正しい知識を身につける」ことは、とっても重要。ここで注意するべきは、「正しい知識」の「知識」は情報とは異なる ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

情報とは、「一定の文脈で意味を持つもの」を指す概念です。あらゆるものがそうなりえます。宇宙はそもそも情報なのだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そのような情報に対して、知識とは、「大量の情報をもとに構築された概念の塊」であり、「全体性をもったまとまりのある構造」のこと。そう、ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ちなみに、知識が増えるとは「概念の数が増える」ことをいいます。その増えた概念の塊が、1つ上の抽象度次元でさらに大きな一塊の概念となっていくと、理解が深まります。ジョブス風に表現すると「connect the dots = 頭がよくなる」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

*抽象度はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「正しい知識」の「知識」は情報とは異なる という言葉中の「正しい」とは、「絶対的に正しい」「未来永劫にわたって正しい」という意味ではありません。情報次元であれ、物理次元であれ、必ず不完全性が働きます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 では、何が「正しい」を決めるのでしょう?

 

 コーチとしての答えは「ゴール」。ゴールが生みだす世界観(ゲシュタルトまたはコンフォートゾーン =一人一宇宙)が、“かりそめの正しさ”を生みだします。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 現代社会において「(より多くの人にとって)正しい」を生みだすのは、論理的思考をベースとした議論のはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *「論理的思考をベースにした議論」について、詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 ところが、実際の「正しい」は、声の大きさ(権力)や洗脳度(深さ・多さ)で決まっています。“ワクチン”がいい例です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 この厳しい状況において、とくに重要な意味を持つワークを紹介します。connect the dots = 頭がよくなる」を体感するワークです。ぜひともスコトーマを外し、覚醒してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 <ワーク> 「connect the dots = 頭がよくなる」を体感する

 

 1)環境省の熱中症予防サイトには、「熱中症の基礎知識」として3つの要因が掲げられています。「環境」「からだ」「行動」です。まずは、その3つを確認してください。

 

熱中症を引き起こす3つの要因

環境省HP「熱中症予防サイト」より引用

環境省熱中症予防情報サイト 熱中症の予防方法と対処方法 (env.go.jp)

 

 

 23つの要因(環境・からだ・行動)を確認したら、下記文章をお読みください。おなじみの「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)の付録②からの引用です。

キーワードは“世代”。「第0世代」と苫米地理論の「第1世代」「第2世代」「第3世代」というdotsconnectする(=ゲシュタルトを統合する)感覚で、ゆっくりと読み進めてください。

 

 

苫米地理論の3つのパラダイム

 私がアメリカの大学で研究していたころに発見したのが、「サイバーホメオスタシス仮説」です。認知科学の限界を見据えて作った第二世代の苫米地理論が「超情報場仮説」です。そして今回の「生命素粒子仮説」が第三世代の理論となります。

 

1.    サイバーホメオスタシス(CH)仮説

2.    超情報場仮説

3.    生命素粒子仮説

 

 第一世代の苫米地理論が「サイバーホメオスタシス仮説」であり、第二世代が「超情報場仮説」であり、最新の第三世代理論が「生命素粒子仮説」と言えます。では現代の大勢を占めるパラダイムは何かといえば、第一世代以前と言えます。強いて言うならば第0世代ともいうべきものです。

 物理宇宙が存在し、頭の中に情報空間があると思っているのが第0世代であり、現代のパラダイムです。時間が過去から未来へと流れており、過去の行動によって未来が決まっているという決定論に縛られています。

 いくつもの未来があることを知らず、現状の外に抜け出ることを夢見ることすらできないのが、現代のパラダイムです。目の前の現実以外を信じることができず、その奥にある不思議な世界を知らないのです。

 その悪夢から抜け出すことが、第一の転生となります。

 引用終わり(つづきは「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」でどうぞ)

 

 

 3)「苫米地理論の3つのパラダイム」を意識に上げながら、博士の「熱中症」の講義を再度視聴してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 逆腹式呼吸でリラックスを深めながら、「生体ホメオスタシス」と「認知ホメオスタシス」という“2種類のホメオスタシス(生体恒常性)”をイメージしてみましょう。

五感をフルに使って、しっかり感じてください。Feel

 F-217:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 

生体ホメオスタシスの働き

認知ホメオスタシスの働き

「バラいろダンディ」(TOKYO MX202387日放送回より引用)

熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう! Dr.苫米地 (2023年8月7日) - YouTube

 

 

 4)「苫米地理論の3つのパラダイム」を意識に上げて「生体ホメオスタシス」と「認知ホメオスタシス」を五感で感じながら、再度環境省の熱中症予防サイトにある「熱中症」の3つの要因(環境・からだ・行動)を確認してください。

環境省熱中症予防情報サイト 熱中症の予防方法と対処方法 (env.go.jp)

 

きっと違和感を感じるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 もしも違和感を感じたなら、リラックスを深めながら、その違和感を立体的にひろげていきましょう。

 (ヒント:「環境」「からだ」「行動」を抽象度という軸で並べなおす感じ)

 

 

 “気楽”にどうぞw

 F-104:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

Q-336につづく)

 

 

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-追記-

 熱中症とは、「高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態」のこと。そのときは体温が上昇しますが、それを医療現場では「発熱」とは呼びません。ご存じでしたか?

 

 熱中症によって体温が上昇した状態は「高体温」です。

 

「発熱」と「高体温」 …2つの概念を分けるのがホメオスタシスの働き。前者ではホメオスタシスが機能しており、後者ではホメオスタシスが機能していません。

 

 詳しく説明すると、「発熱」は感染症などに対応するために体温を高めにリセットした結果として起こります。つまり、再設定した高めの体温を維持するためにホメオスタシスがしっかり働いている状態。

 (「感染症などに対応するために体温を高めにリセット」自体が、「生きながらえる」ためのホメオスタシス機能といえます)

 

 一方、「高体温」は体温設定自体は変更がないのに、「環境」「からだ」「行動」といった要因により適切な体温が維持できない状態。つまり、ホメオスタシスが十分には働いていない状態です。

 

 だから医療現場では、「発熱」と「高体温」をしっかり区別し、それぞれに応じて対処します。

 (区別と差別の違いは? はっきりしない方はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

ただし、多くの人(の無意識)にとって、そのホメオスタシスとは「生体ホメオスタシス」のはず。

 

もしも視点が物理空間に限定されたままなのであれば、つまり「生体ホメオスタシス」だけしか考えられないのであれば、その思考は「第0世代」といえます。

(つづきはQ-337/vol.4の「本文」で)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

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 次回の開催は9/24(日)。詳しくはこちら↓

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F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -01;抽象度&超情報場理論

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F-284~:気楽 ver.2

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Q-268~:薬をやめることができますか?

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Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版


 

L-08620213月シークレットレクチャー -09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

 

では、「feel」を体感しながら、“何となく”ワークに取り組んでみましょうw

 前回の講義でも御紹介した「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」のversion 2です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

 <ワーク> 部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワークver.2

 緩和ケアにおいては、苦痛を「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」に分類します。それら4つの苦痛を、それぞれ個別に捉えるのではなく、全体として捉えるために「全人的苦痛(Total Pain)」という概念が生まれました。

 具体的には下図のような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全人的苦痛(Total Pain)」を使ったワークです。

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」についてしっかり考察し、それぞれを言語を使わずにイメージしてください(ゲシュタルト化)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

*「大脳辺縁系的な思考停止(Fight or Flight)」に陥らないように、しっかりエモーションコントロールを!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *エモーションコントロールはこちら↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」のイメージを同時に観ながら、ひとつにまとめていきましょう。

すると、4つの「苦痛」(部分)をひとつ上の抽象度で「全人的苦痛」(全体)とする視点ができあがります。それがゲシュタルトの統合(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その統合されたイメージ、すなわち「全人的苦痛」を言語を使わずに感じてください。色や音、味や触感にフォーカスしながら。

 

 

 3:統合した「全人的苦痛(Total Pain)」を「全人的幸福(Total Well-being)」に書き換える

 ひとつ上の抽象度に上がった感覚をしっかり維持したまま、シンプルに「苦痛(pain)」から「幸福(well-being)」に書き換えます。

 ここでのポイントは、もちろん「言語を使わない」こと。Don’t think. Feel

 

 前頭前野での自動思考(=ブリーフシステムによるHabitAttitude)をしっかり止めたまま、色や形などのイメージだけを自由自在に書き換えます。

例;🔻pain) → well-being

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その漠然としたイメージが新たなゴールの“種”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 4:「幸福(well-being)」のイメージを具体的にしながら4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

ここでのポイントは“少しずつ具体的にする感覚”。具体的にする=抽象度を下げながら、言語化のギリギリ手前でイメージをキープしてください。

 

 その状態のまま、1)本当に心から望むものか?、2)自分中心を捨てているか?、3)現状の外か? を確認してください。言語を使わずにw

 

 繰り返し行っていたら、だんだん非言語で確認できるようになります。例えば、

1) 心から望む → ワクワク・ウキウキ

2) 自分中心を捨てる → スッキリ

3) 現状の外 → ドキドキ・ヒリヒリ

といったような体感で判断するというように。

 

 この3つをクリアしていたら、それは新たなゴール!

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 2)自分中心を捨てた3)現状の外の「身体的幸福」というのは、とくに想定が難しいかもしれません。スコトーマが外れる感覚を楽しみながら取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p70)から引用します。ワークの参考にされてください。

 

 

 ゴール達成に臨場感とイメージを! 逆算して未来の記憶をつくる

 リアリティは臨場感とイメージによってつくられます。たとえば、妖怪は怖いというイメージがあります。妖怪なんていないと思っても、よくできたコミックを読めば鳥肌が立ちます。それはコミックの世界に臨場感を覚えているから。脳は現実に怖い目に遭遇したときと同じような反応をするのです。言葉だけで怖いというリアリティを生み出します。つまり、臨場感とイメージがあれば、リアリティは簡単につくれるのです。臨場感は、その情報と自分の記憶が結びつくことで生まれます。

 ゴールの達成には、強い臨場感を持つことが大切です。たとえば、ビル・ゲイツをしのぐ金持ちになるというゴールを設定したとします。ビル・ゲイツの資産は2013年時点で推定720億ドル。7兆円以上の資産を持っていることになります。これを超える資産を築くことをイメージできますか? 照らし合わせる記憶がないために、臨場感が持てない人がほとんどでしょう。でも、そこでゴールへ向かう自分のイメージに臨場感を持つようにします。未来から現在を逆算し、あるべき自分の姿をイメージし、臨場感を持つようにします。ゴールから逆算して未来の記憶をつくり、今に臨場感を持たせるのです。この世界はすべて情報で成り立っています。自分自身すらも情報です。DNAがあって、心臓があって、骨があって、髪の毛がある。ゴール設定も情報に基づいて設定したいものですね。

 

 臨場感とイメージがあればリアリティは簡単につくれる

 

 引用終わり

 

L-087につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 言語を使わずに「イメージする」「統合する」「書き換える」のは簡単ではないはず。とくに「落とし込む」のは難しかったのではないでしょうか?

 次回は「言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”」を取り上げます。お楽しみに。

 

  

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 第9回目(R4.12/25開催)のテーマは「超瞑想」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30204067.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

202001月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

202003月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

202004月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 

超一流脳のつくり方

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L-07620211月シークレットレクチャー -05;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 05;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク

 

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゴール設定により未来側からゲシュタルトを変えていくのがコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは、1)心から望み(100%want to)、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するもの。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その中で、私がとくにこだわっているのが「2)自分中心を捨てる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29377330.html

 

2)自分中心を捨てる」ために、まずは「大脳辺縁系での思考停止」を防ぎ、その上で「前頭前野での自動思考」を停止(止観)し、さらに大きな思考を行っていく

 

 その過程で、自と他の境界があいまいに感じられ、すべてが一体であるような感覚になっていきます。まるで「自分」が縁起空間中にひろがっていく感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、自分中心を捨てる=抽象度が上がる=ゲシュタルトが大きくなる

 

 「ゲシュタルトが大きくなる」とは、「統合したより大きなゲシュタルトをつくる」ということ。アップル社の創設者 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)の言葉を借りると“connect the dots”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 “connect the dots”ができると、明らかに異なるdotA」とdotB」とdotC」を「同じもの」と認識することができます。そのとき、理解が深まっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 例えば、ペプシノーゲン(消化酵素ペプシンの前駆体)を分泌する「A:主細胞」、塩酸と内因子を分泌する「B:壁細胞(傍細胞)」、粘液を分泌する「C:副細胞」はまったく異なる細胞ですが、“connect the dots”すると「固有胃腺(胃底腺)」とまとめて認識できます。

 「固有胃腺(胃底腺)」は「噴門腺」や「幽門腺」とは異なりますが、“connect”すると「胃腺」です。

 「胃腺」は胃の内腔側の「粘膜層」に存在します。その「粘膜層」と「粘膜下層」「固有筋層」「漿膜下層」「漿膜」を“connect”すると「胃壁」です。

 

 ちょっとマニアックな話になっていますが(=抽象度が低い)w、このように「250種類 60兆個をこえる細胞」をひとつに“connect”していったものが「体」です。

 

とここまでが物理空間の話。物理空間とは、抽象度を軸にした場合の情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 生命現象とは、あたりまえですが、「体」だけのことではありません。とくに大脳が発達した人間の場合、情報空間中にひろがっていきます。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今回は、その理を体感し体得するワークを紹介します。

ぜひ「自と他の境界があいまいになり、すべてが一体であるように感じられる感覚」「“自分”が縁起空間中にひろがっていく体感」を味わってください。Feel

 

 

 <ワーク> 部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク 

 緩和ケアにおいては、苦痛を「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」に分類します。それら4つの苦痛を、それぞれ個別に捉えるのではなく、全体として捉えるために「全人的苦痛(Total Pain)」という概念が生まれました。

 具体的には下図のような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全人的苦痛(Total Pain)」を使ったワークです。

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」についてしっかり考察し、それぞれを具体的に記載してください(言語化)。

 

*「大脳辺縁系的な思考停止(Fight or Flight)」に陥らないように、しっかりエモーションコントロールを!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *エモーションコントロールはこちら↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」を同時に観ながら、ひとつにまとめていきましょう。

すると、4つの「苦痛」(部分)をひとつ上の抽象度で「全人的苦痛」(全体)とする視点ができあがります。それがゲシュタルトの統合(connect the dots)です。

その「全人的苦痛」を、言語を使わずに、色や音や触感などでイメージしてください。

 

 

 3:統合した「全人的苦痛(Total Pain)」を「全人的幸福(Total Well-being)」に書き換える

 ひとつ上の抽象度に上がった感覚をしっかり維持したまま、シンプルに「苦痛(pain)」から「幸福(well-being)」に書き換えます。

 ここでのポイントは「言語は使わない」こと。Don’t think. Feel

 

 前頭前野での自動思考(=ブリーフシステムによるHabitAttitude)をしっかり止めたまま、色や形などのイメージだけを自由自在に書き換えます。

例;🔻pain) → well-being

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その漠然としたイメージが新たなゴールの“種”!

 

 

 4:「幸福(well-being)」のイメージを具体的にしながら4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

ここでのポイントは“少しずつ具体的にする感覚”。具体的にする=抽象度を下げるうちに言語化できるようになります。

 

 言語化できたら、1)本当に心から望むものか?、2)自分中心を捨てているか?、3)現状の外か? を確認してください。

 この3つをクリアしていたら、それは新たなゴール!

 

 2)自分中心を捨てた3)現状の外の「身体的幸福」というのは想定が難しいかもしれません。スコトーマが外れる感覚を楽しみながら取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

L-077につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」です。詳細はこちら↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

202001月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

202003月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

202004月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 

 


L-07520211月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

 

答えはゴール設定(再設定)!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトを未来側から新たにつくり上げることがコーチング。そのコア中のコアがゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するからこそ、これまでスコトーマに隠れ認識することさえできなかった“呪縛”を断ち切ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールのポイントの中でも、私自身がいつも意識に上げているのが「2)自分中心を捨てる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29377330.html

 

2)自分中心を捨てる」ために、まずは「大脳辺縁系での思考停止」を防ぎ、その上で「前頭前野での自動思考」を停止(止観)し、さらに大きな思考を行っていく

 

 その過程で、自と他の境界があいまいに感じられ、すべてが一体であるような感覚になっていきます。まるで「自分」が縁起空間中にひろがっていく感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げるから心から望むゴールを見つけることができ、抽象度を上げるから自分中心を捨てることができ、抽象度を上げるから現状の外に飛びだすことができます。

 

 鍵は抽象度のコントロール!

 もちろん、コーチングの実践自体が「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ための取り組みになりますが、「抽象度を上げる」こと自体を独立したゴールのカテゴリとすることをお勧めします(バランスホイール)。「抽象度を上げる」ことを常に「意識に上げる」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 今回は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ためのワークを紹介します。

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再販)に沿って、ポイントを簡潔にまとめていきます。

詳しくは同書の第3章「『2次元人』から『5次元人』へ 抽象度を上げるトマベチ流・7種のトレーニング」をお読みください。

Kindle版はこちら↓

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 苫米地博士は「空間も時間も無限に広がる宇宙にまで抽象度を上げ、それでもなお臨場感が得られるなら、あなたは『5次元人』です」と書かれています。

 ポイントは「ただ抽象度を上げるだけではなく、臨場感を保つこと」。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 では、順番に確認していきましょう。

 

 準備運動① 逆腹式呼吸

 心身を思い切りリラックスさせて、物理空間の縛りから自らを解き放ちます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 準備運動② 自分の得意なモーダルチャンネルを見つけよう

 内部表現の書き換えは、自分の得意なモーダルチャンネルと抽象度で行うのがコツです。

 モーダルチャンネルとは情報入力経路のこと。具体的には視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感+言語(+数学)のことです

 Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

 ステップ1;自分は五感のどれが鋭いか? -モーダルチャンネルを見つける

 ステップ2;現実の物から抽象度を上げながら、どこまでその物の実体を感じていられるか

 

 準備運動③ 自分を中心とする世界に、整合的な地図をつくろう

 地図は自分の宇宙の中に散在している知識・知能を縦横無尽に結び付けてつくりあげます。自分を中心とするネットワークを整合性のある状態にしておくことで、そのネットワークを構成する情報を自由自在に操ることが可能になります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 これらの準備運動をしっかり行うだけで、すでに情報の操作能力は格段に高まっているはず。次は「抽象度を上げるトレーニング」です。

 

 抽象度アップトレーニング① 過去の情動を利用する方法

 過去に経験した出来事から情動-うれしい、楽しい、気持ちいい、痛い、悲しい、苦しいなど-を引っ張りだして、その臨場感を強化しつつ、感覚的な言葉に記述しなおすトレーニングです

 

 ステップ1;過去の思い出から喜怒哀楽の情動を甦らせて体感を引っぱりだす

 ステップ2;体感を少しずつ強化する

 ステップ3;芸術家になった気分で、体感や色や絵、音、触感などで表現する

 

 このトレーニングを実践すると、次第に世界が立体的に見えてきます。立体的とは、「内部表現という抽象空間に住んでいることが実感され、ひとつ上の視点から世の中を見ることができる」という意味です。

 

 抽象度アップトレーニング② 縁起に働きかける方法

 内部表現の書き換えとは、「縁起に働きかける」ことでもあります。縁起とは内部表現におけるすべての関係性のこと。苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千」世界へのアクセスが、内部表現の書き換え=縁起への働きかけを可能にします

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 ステップ1;物はどうやっていまここにやってきたのかを、想像まじりに考えてみる

 ステップ2;物の歴史に感情を結び付ける

 ステップ3;体感を強化し、それを色や絵、音、触感などで表現する

 ステップ4;複数の物を同時に感じる

 

 

 さらに「新・福音書」では、上級者向けとして、「IQを上げるトレーニング」が提示されています。なぜIQの高さが求められるのかというと、「内部表現を書き換えるなど、抽象空間で情報操作をする際には、無意識のうちに全体像を身体的に感じて、複数のことを同時進行で考えながら、瞬時に自分オリジナルの考えを導き出すことが必要」だから。

 では、トレーニングに進みましょう。

 

 上級者向けIQトレーニング 自然界に「概念のヒエラルキー」を構築する

 何かひとつ整合的な世界を選び、抽象度を上げながら「概念のヒエラルキー」を構築していきます。例えば、相関関係がわかるように描きだした系図のようなものをつくります。博士のおススメは「自然界」です

 

 ステップ1;目に入るものひとつひとつの抽象度を上げていく

 ステップ2;各抽象度で横に概念を広げる

 ステップ3;連想したものについて、抽象度を上げていく

 ステップ4;“網の目世界”を動かす

 

 

 ここまで「抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング」を紹介しました。

 かつての私も含むほとんどの人は、意識が物理空間に囚われ、自分が束縛されていることに気がついていません。

 少し抽象度が上がると、束縛に気づきながら、その束縛から逃げられないジレンマに陥ります。

 さらに抽象度が上がり、IQも高くなってくると、束縛から解放されて自由になれます。以前は感じられなかったもの、例えば「本当になりたい自分」「叶えたい夢」「真の幸せ」がわかると同時に、自分を取り巻く世界観そのものが大きく変貌していきます。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

ただし、苫米地博士は「最後まで自分を縛り続けるものがある」「それが物理空間に居座って影響を与え続ける」と警告されています。何でしょうか?

 

 答えは「煩悩」です。

では、なぜ煩悩が「最後まで居座る」のでしょうか?

 

 そう、「ホメオスタシスが働く」から。無意識は「自我と信じているもの」を壊すことを強烈に嫌がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 世界中の経営者に影響を与えたピーター.F.ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker1909~2005年)は、「創造的破壊」という表現を多用していました。その「創造」と「破壊」はワンセット。

F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 ゴール設定(想像)後しっかり思考しながら「創造」を行い、同時に、「破壊」を嫌がる思考=煩悩をしっかりと止める

 

「創造」(I)の臨場感が「破壊」を上回ったとき(I×V)、ホメオスタシスが「創造」のために働き、一気にゴールが現実化していきます(I×V=R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だからこそ、「止観」のトレーニングが重要になります。

以下、「新・福音書」より引用します(p142~)。ぜひ「止観」をマスターし、日々実践ください。

 

 

 煩悩をコントロールするトレーニング「止観」

 「止観」とは?

 

 「止観」の「止」は、煩悩を制御すること。拡大解釈をすると中国禅になります。その中国禅では、座禅を組んで「喝!」とやる、あのイメージが強調され過ぎているせいか、あたかも煩悩をはじめ雑念のすべてを消すことが「止」であると誤解されがちです。

 でも、それでは気絶するなどして何も考えられなくなった人しか、理想的な悟りの境地に達することができないことになります。

 もし、煩悩を「止める」ことを「捨てる」という意味だと思っている人がいたら、それは大きな間違いです。壁に向かって9年座禅を組んだと伝えられる達磨大師だって、頭のなかにはとてつもなく大きな抽象宇宙が広がっていたはず。言ってみれば、「雑念だらけ」だったと思うのです。

 しかも、足の痛みも忘れてしまうくらい気持ちよかったのですから、抽象空間で大量のドーパミンやエンドルフィンを出していたのでしょう。臨場感を持って抽象思考をしていたわけです。

 そもそも、人が煩悩を完全に捨ててしまったら、大変です。食欲がなければ飢え死にしてしまうし、性欲を捨てれば種を子々孫々につなげていくことが不可能になります。人類が滅亡してしまうではありませんか。

 だから、煩悩を捨てる必要はありません。お釈迦さまも「ほどほどにね」と言っています。ようするに、煩悩を自分でしっかりコントロールすればいいわけです。

 また、「止観」の「観」は、自分を高い視点から観ること。親鸞が始めた浄土真宗では、「見調べ」という手法を使います。

 これは、親や兄弟、配偶者など、身近な人との関係について、「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」などを考え、徹底的に内省を促そうというもの。この見調べをもとに、心理療法などに使われる「内観療法」が考案されました。

 ただ、見調べの場合、自分をいろいろな視点で「観る」のはいいけれど、我欲や煩悩を脇に置くという「止」の部分が弱くなりがちです。と言うのも、観れば観るほどいろんな心の動きが出てきて、逆に自分の都合のいいように妄想を膨らませてしまったり情動に流されたりする恐れがあるからです。

 このように、「止」と「観」はどちらか一方に力点を置きすぎると、うまくありません。煩悩をちょっと脇に置いてあげないと、どうしても煩悩に引っ張られて、本当の意味で高い抽象度に上がっていけないのです。

 したがって、「止」と「観」の2つを同時に行うことが、止観トレーニングのポイントになります。

L-076につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」。詳細は近日中に投稿するセミナー案内で御確認ください。

 

 

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F-094~:私はイヤのことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

Q-256~:私、立ち直れるかな?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

 

 

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F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

 

 前回(フリーテーマ)は「Top GunMaverick」鑑賞後に感じたイメージを言語化しました。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 その「Top GunMaverick」は、前作「Top Gun」(1986年)と同じようにはじまります。

 

 ゴォ~ンという鐘の音からギターソロへと続く「Top Gun Anthem

 戦闘機が離着陸する空母上の喧騒

 ざらついたオレンジ色の光

 そして、Kenny Logginsが歌う「Danger Zone」!

 

 わずか数分の間に、私はすっかり1980年代にタイムスリップ。そう、あの頃に!

 

 映画鑑賞後も80年代モードが続き、“あの頃”の音楽を聴き続けています。The PoliceStingBryan AdamsU2Bruce SpringsteenMichael Jackson、そしてRoxette…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21580684.html

 

そんなモード(意識状態)のまま観た映画が「ThorLove and Thunder」。

 このMCU最新作でも80年代を代表する米国バンド Guns N’ Rosesの曲が使われていました。しかも4曲も!

 中でも印象的だったのが、予告編でも使われていた「Sweet Child O’ Mine」(19889月に全米チャートで2週連続No.1)。その当時、ギターのSlashを真似たことを思い出します(エアーですが)。

 MVはこちら↓

 Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine (Official Music Video) - YouTube

 

 「Sweet Child O’ Mine」はGNRのデビューアルバム「Appetite For Destruction」(1987年)からの3曲目のシングルカット。そのアルバムのプレスリリースで、ボーカルのAxl Roseはこのようなコメントを残しています。「(『Sweet Child O’ Mine』のMVを)一度撮影してみたところ、Bon Joviのビデオかと思うようなものができてきたので撮り直した」。

 

 当時を知る方々はAxlの発言を生んだ“空気感”がよくわかると思いますw

 セルフイメージが「rebel」だった私は表向きはGNRでしたが、じつはけっこうBon Joviも聞いていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 今回はその“Bon Jovi”を使ったワーク。

 

 Bon Joviのデビューは1984年。「Livin’ On A Prayer」や「Wanted Dead Or Alive」といった名曲が収録されている3rdアルバム「Slippery When Wet」(1986年)で人気が爆発し、続く「New Jersey」(1988年)のメガヒットで世界的バンドとなりました。

 私は5thアルバム「Keep The Faith」(1992年)までで一度離れていたのですが、2000年にリリースされた曲で再び“Bon Jovi情報場”にもどりました。

 その曲が「It’s My Life」。まずはMVを御確認ください↓

 Bon Jovi - It's My Life (Official Music Video) - YouTube

 

 

 This ain’t a song for the broken-hearted

 この曲は心が折れた人のためのものではない

 

 No silent prayer for the faith-departed

 信念を失った人への祈りでもない

 

 I ain’t gonna be just a face in the crowd

 私(オレ)は群衆の中のただの一人にはなりたくない

 

 You’re gonna hear my voice

 あなた(オマエ)は私(オレ)の声を聞くだろう

 

 When I shout it out loud

 私(オレ)が大声で叫ぶとき

 

 It’s my life

 これが私(オレ)の人生だ

 

 この後のフレーズを自由に歌ってください。臨場感豊かにw

オリジナルの「It’s my life」の替え歌を即興で作ることが今回のワーク!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

<ワーク>

 Bon Joviの曲にあわせて、オリジナルの「It’s my life/ これが私(オレ)の人生!」を高らかに歌う

 Bon Jovi - It's My Life (Official Music Video) - YouTube

 

 

 いかがですか? 意外に難しいのでは?

それにはいくつか理由があります。

 

 まずは不安や恐怖といった情動の存在。

 「笑われるのではないか?」「非難されるのでは?」「怒られるかも?」「恥ずかしい」

そんな思いを感じませんか?

 

 目の前の世界は自分のブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのブリーフを生みだすのは過去の記憶。きっと多くは“失敗”の記憶でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 コーチングを学ぶと実感できますが、ゴールを目指すのに過去は一切関係ありません。一切です!

 時間は未来から“今”に向かって流れています。どんどん過ぎ去っていく過去に縛られることなく、自由に未来を想像してください。「It’s My Life」とは「まったく新しい未来」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 未来を自由にイメージするために必要なのがリラックスとゆらぎ。そのために重要なのが逆腹式呼吸です。詳しくはこちらで↓

 F-217:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <1st.Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 まずはリラックスを!

 しかしながら、しっかりリラックスしていても、まだまだ難しいはずです。

リラックスとは交感神経優位が副交感神経優位になることをいいます。その時、脳のレベルでは大脳辺縁系から前頭葉前頭前野優位にリカバーしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 とここまでは物理空間での話。体と心は同じもの。脳と心も同じもので、「脳と心」でひとつです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

体がリラックスし心がゆらいでくると、抽象度が上がり、自由な思考ができるようになってきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、多くの場合、その自由なはずの思考が未来を想像することを止めてしまうのです。自らドリームキラーとなって。しかも論理的に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 *「論理」はこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 F-241:トレーニングは「昨日の自分を越えていく自己確認」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 「自由」とは「自らに由る」ということ。その「自」とは、過去の延長上の「私(オレ)」のことではなく、今のままでは叶うはずのない夢を実現している「私(オレ)」のこと。

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 想像すらできない(でも、心から幸せを感じている)「私(オレ)」をイメージすることが、夢をかなえる旅路(I×V=R)のはじまりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 しっかリラックスし、心をゆらがせ、過去は一切関係なしでもう一度!

 

<ワーク>

 Bon Joviの曲にあわせて、オリジナルの「It’s my life/ これが私(オレ)の人生!」を高らかに歌う

 Bon Jovi - It's My Life (Official Music Video) - YouTube

 

 

 もうひとつ、重要なポイントをお伝えします。

それは「映像化しながら言葉に落とし込む」という感覚。

 

 最初は映像です。イメージで、あるいはゴールを達成した自分が見ているであろうビジョンごと、「It’s my life/ これが私(オレ)の人生!」を生みだしてください。気楽に。

 映像というと視覚のことですが、音(聴覚)、匂い(嗅覚)、味(味覚)、そして肌触り(触覚)といった五感すべてをフル活用して存分に感じましょう。考えるのではなく、感じる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 しっかり体感しながら、一気に言語化していきます。映像→言語の順です。

 うまく言葉にできたら、そこに情動をのせていきましょう。情動とは「うれしい」「楽しい」「誇らしい」「すがすがしい」「気持ちいい」。映像→言語→情動の順です。

 

 さぁ、try again

 

<ワーク>

 Bon Joviの曲にあわせて、オリジナルの「It’s my life/ これが私(オレ)の人生!」を高らかに歌う

 Bon Jovi - It's My Life (Official Music Video) - YouTube

 

 

 その「映像(pictures)」「言語(words)」「情動(emotions)」が思考。

 L-067202011… -02;思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 自由な思考がシンのゴールを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外にゴールを設定するということは、それまでの「無人運転」「自動運転」をやめるということ。それが本当の人生(It’s my life!)のはじまりです。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

ゴールを設定してはじめてシンの人生がはじまる

ゴールをあらゆる領域に設定するから人生がますます輝く

ゴールを更新し限界を超えていくから才能がはじける

ゴールの抽象度が上がっていくから(=自分中心を捨て去る)世界が治まる

ゴールを諦めないから希望がつながる

 

 

 ゴールなき人生は本当の人生とはいえません。それは「between life and death」に無関心なままで「生きていない」ことと同じ。

 L-00920201… -09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

No goals, No life.

 

さぁ、ゴールを心に刻み、自由に思い描き(pictures)言葉にして(words)しっかり感じながら(emotions)叫びましょう!

 

 It’s my Life

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

セルフイメージが「rebel」だった私は表向きはGNRでしたが、じつはけっこうBon Joviも聞いていました

 

 なぜ「rebel」だったのだろう?

 

 そんなことを考えながら“あの頃”の音楽を聴いていたら、その理由がわかりました。「rebel」は当時最も聞いていたBryan Adamsの「Into The Fire」の7曲目。

 F-223~224:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <5th. StepInto The Fire

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27887410.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27945928.html

 

 あらためて私は「記憶とブリーフと現実」の関係について考えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-001:やり場のない

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F-076YaYa(あの時代を忘れない)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

F-225Don’t look back in anger

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28015120.html

 

Bon Jovi 「Crush」


 


Q-270:薬をやめることができますか? <後編:plan-side(ワーク付き)>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

Q-265~267で「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 中編:case-side(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 後編:plan-side(ワーク付き)

 

 

前回はケースサイド、「問題を見つける」ことが目的でした。

ケースサイドに対するプランサイドとは、「問題を解決する」こと。もちろん、問題を見つけ解決するのはあなた自身です。今回はそのための心がまえについてまとめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ところで、前回のワークはいかがだったでしょう?

 

<ワーク>

 4つの苦痛(概念)を、抽象度を軸とする情報空間上にそれぞれマッピングし、立体的にイメージする

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 前回お伝えしたとおり、現代に生きる私たちの情報処理は、大部分が情報空間、つまり概念の世界で行われています。抽象度を軸にした場合、情報空間の底面が物理空間(4次元時空)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「身体的痛み」とは、あたりまえですが、物理空間上の身体の問題。認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場理論(仮説)」で考えると、「身体的痛み」はより高次の情報空間に存在する何らかの“原因”の写像と理解することができます。その「何らかの“原因”」が「心理・精神的痛み」を生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「心理・精神的痛み」に対して、「社会的痛み」はより高次元にひろがっています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「身体的痛み」や「心理・精神的痛み」の次元までは“個”のレベルですが、「社会的痛み」になると“個”を超えていきます。例えば、酒におぼれギャンブルにのめり込む生活で苦しむのは個人の体と心ですが、家族や知人にまで借金の肩代わりを頼む状況になると、その苦しみはじわじわと縁起空間にひろがっていきます。

 最近、元総理大臣が選挙応援中に殺害されるという衝撃的な事件が起こりました。事件の背景が報道されているとおりなら、母から子(家族)へと拡大した苦しみが、日本国民に、そして世界中の人々へひろがっていったと考えることができます。

 そのように“個”を超えてひろがっていく痛みが「社会的痛み」です。

 

 私たちは、“個”を超越した視点で、社会や未来をまるで“自分事”のように感じることができます。それが「共感」。それはマズローのいう「自己超越」の証でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

その「共感」「自己超越」の視点を獲得した上で、あえて“個”として機能・役割を選択することが、コーチングでいうゴール設定です。とくに「趣味」というカテゴリは完全に“個”のレベル。そんな「趣味」も、「職業」や「社会貢献」と同じように重要視するのが苫米地式です(バランスホイール)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 大乗仏教的に言い直すと、空(くう)を体得した上で、あえて仮(け)として生きる。仮=機能・役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 空と仮を包摂して生きるから(中観)、人はスピリチュアルペインを克服し、真の幸せ(well-being)を手に入れることができる(=円融)

 

 私はそのように考えています。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 では、そのことを踏まえた上で回答します(plan-side)。

 

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A3:「20年以上通院している」ことも、「調子が悪く、不安を感じている」ことも、すべて結果。スピリチュアルペインが社会的痛みを生みだし、スピリチュアルペインが心理・精神的痛みを生みだし、スピリチャルペインが身体的痛みを生みだしています。

 

 「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、皆スピリチュアルペインを抱えています。スコトーマに隠れ、はっきりとは認識していないだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「自己の存在と意味」や「生きる意味」は、自ら自由意思で設定するゴールが生みだすもの。ゴールとは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するものです。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 私自身は「2)自分中心を捨て去る」というポイントをつねに意識に上げるようにしています。より抽象度の高いゴールを設定することは、「『自分』を拡大していく」こと。「自分(自我)」とは関係性の結び目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 いま感じている「不安」は、未来のあなた(we)からの次元を超えたメッセージでしょう。本当は気づいているはずです。このような心の叫びに。

 

 いま、この時を本気で生きたい!

 自分にしかできない機能・役割を果たしたい!

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)から引用します。

 Kindle版はこちら↓

 Amazon.co.jp: 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook : 苫米地英人:

 

ぜひ「本当の自分」「本当の機能」を見つけ、感じ、存分に生きてください。それが今回のワークです。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

<ワーク>

 「『生』と『死』の取り扱い説明書」を読み、「本当の自分」「本当の機能」を感じる

 引用開始

 いま、この時を生きよ

 天台大師智顗の教えに、「一念三千」というものがあります。

 人間の一瞬の心の中に、現在、過去、未来のすべての現象が入っているといった意味です。

 死後の世界を想像するのはみなさんの自由です。しかし、それは明日どんなことが起こるのだろうと考えるのと大差はありません。そこで考えたことは、起こるかもしれませんし、起こらないかもしれませんが、いずれにしてもその時点ではあなたの妄想に過ぎません。

 明日のことを考えるのが妄想ならば、昨日のことを回顧するのも妄想です。そこにはあなたの記憶とか、心と呼ばれるものの作用だけがあるのです。

 昨日や明日のことを妄想するのも自由です。でも、それだけでは生きているとは言えません。日々の生活をより輝かせるための、娯楽とか息抜き、ちょっとしたスパイスとしてなら、妄想もむしろ有効でしょう。しかし、妄想の世界にどっぷり浸かってしまい、妄想と現実との区別もつかないというのであれば、果たして生きているといえるでしょうか。

 本書を手に取ったあなたは、死について、何らかの恐れや悩みがあるのでしょう。ですが、それも心の作用であり、妄想だと気づいてほしいと思います。

 今、恐れ、悩んでいるあなたは確実に生きています。生きているからこそ、恐れ、悩むのです。恐れや悩みを感じたということは、あなたが生きていることを意識できるチャンスです。

 死んでしまえば、抱いている恐れや悩みは消えてなくなります。であるならば、恐れ、悩むこと自体が無意味です。生きている人で死後の世界を見た人はいません。恐れ、悩んでも答えはないのです。

 恐れ、悩むなら死んでから悩んだらいいでしょう。でも、そのとき、恐れ、悩む主体はありませんから、恐れや悩みもありません。

 恐れ、悩んでいるのは、「いま、生きている証拠」だと気づけば、あとはどんな機能を果たすかを考えるだけです。

 どんな機能がいいかという答えを、私が出すことはできません。本書で書いたように、あなたの宇宙はあなたのものであり、私が決めてしまったら、それはあなたがあなたの宇宙を生きていないことになってしまいます。

 あなたの宇宙はあなたが主人公であり、あなたがプロデューサーであり、あなたが脚本家なのです。その脚本は自由に書くことができ、またいつでも書き換えることができます。

 過去も未来も妄想です。あなたに与えられた時間は、いま、現在というこの一瞬だけです。この一瞬一瞬を意識し、生きていることを実感して、自らの選択で自らの機能を果たすこと。それだけが死への恐怖や悩みを忘れさせ、あなたの人生を輝かせてくれる唯一の方法なのです。

 宇宙と自我は同じものでした。ならば、宇宙が消えない限り、死んでも自我は消えません。これがわかれば、自分が消えてしまうという「自己喪失感」は意味がないことがわかります。

 もう一つの「自己喪失感」は「自分が無価値になる」というものでしたが、それを恐れるなら、生きているうちに、いますぐにでも価値ある機能を見つけて、その機能を果たしましょう。もしあなたが、宇宙にとって普遍的な機能を果たすことができたなら、あなたが無価値になることはありません。

 その機能を見つけ、果たすチャンスは、生きているいましかありません。

 引用終わり

 

 

 最後にもうひとつ。

 「私は薬をやめることができますか?」の中に、不安・恐怖(Fear)の他に、義務感(Obligation)や罪悪感(Guilty)が潜んでいませんか?

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 それらは(FOG)、あなたのゴールをスコトーマに隠し、want tohave toに変えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 つねにゴール(want to)を感じ続けてください。

ゴールに向かっていることを意識に上げ続けてください。

 

ゴール達成のために欠かせないと思えた時、「」は今まで以上に重要な“縁”に変わります。とても大切な「T」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

...以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

“健康(well-being)”に関連する苫米地博士の著書を紹介しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店)。

 健康や病気を考える時に大事なのは「マインド(脳と心)」です。じつは、体はすべてマインドに支配されています。その驚くべきメカニズムを学ぶことで、“免疫力”を最大限に活かす方法を身につけることができます。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細は今後投稿するセミナー案内で御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~〇〇〇→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→〇〇→~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

F-055:おもしろき こともなき世を おもしろく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12931592.html

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七カ条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-157:指一本でも役にたちたい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない!

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Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか? <ワーク付き>

 

 前回(Q-236)、「アウトプットに恐怖を感じる」という御相談に回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

 不安や恐怖のマネジメントは重要です。大脳の前頭前野に対して大脳辺縁系が優位となる「ファイト・オア・フライト」の状態では、絶対にゴールを達成できないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 スコトーマが外れることで「老病死(+生で四苦)」を実感しがちな医療・介護現場は、とくに情動のマネジメントが必要とされています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 そんな医療現場でいただいた御質問に回答します。

  (変更を加えています)

 

Q:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか?

 先日、ある討論番組で「医者はワイドショー見て、コロナ怖がりすぎ」という発言を聞きショックを受けています。現場ではよく「正しく怖がる」という言葉を使いますが、実際にコロナ患者さんに囲まれているとどうしていいかわからなくなるときがあります。

今は体と心がバラバラな感じです。

 

A:「医者はワイドショー見て、コロナ怖がりすぎ」という主張(claim)の根拠(warrant)と事実(data)は示されていたのでしょうか?

 (まさか「ワイドショー見て」が根拠?)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 裏付け(backing)は? 確率(qualifier)は? 例外(reservation)は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

 そのように論理的な思考を重ねることで、「ファイト・オア・フライト」に陥りにくく(リカバーしやすく)なります。前頭葉前頭前野(背外側部)が活性化するからです。

私は、とくに医療・介護現場には、ディベートを学び実践することをお勧めしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124522.html?p=2

 

 *ディベートについて、詳しくはこちらをどうぞ↓

 S-01~:よりより“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 「問題・課題の分析(case side)」と「解決の提案(plan side)」はセットです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

問題を叫ぶだけで解決を意図していない意見は無視してください。その多くは責任転嫁であり、そもそも他責だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22599317.html

 

 きっと頭の中はゲーム理論でいっぱいです。他人を蔑み引き下げることで、自分のコンフォートゾーンを優位に保とうとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

繰り返しますが、ドリームキラーへの対策として、まずは論理! そして無視 !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 

 ところで、あなたはショックを受けて落ち込んでいる場合ではないはず(claim)。なぜなら、ゴールがあるから(data)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングマインドはつねに未来志向です。ゴール設定により自ら生みだす未来が「因」、現在が「果」です(warrant)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 心ない他人からの誹謗中傷も、すべて自分のマインド次第。その時は辛いでしょうが、「心の力でゴールに近づくための良縁に変えることができる」と信じてください。大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

  

 「どうしていいかわからなくなる」ときや「心と体がバラバラな感じがする」ときは

 

 

 1)まずは呼吸を意識に上げてみましょう。いつもより早く浅くなっているはずです

 

2)自分の中の不安、恐怖、悲しみ、怒りなどをありのままに観察しながら、今度はその情動を吐き出していきましょう。呼気とともに

 

3)吐きながら緩める(緩めながら吐く)ことをしばらく続けていると、心身ともにリラックスしてくるはず

その時、心は不安・恐怖から安心に、脳は大脳辺縁系から前頭前野優位に、体は交感神経から副交感神経優位に変わっています。その変化をしっかり感じましょう

 

4)すっかりリラックスしたと感じたら、書き換えのタイミング。辛い(辛かった)現状からゴールを達成している未来へ移動しましょう。時間旅行を楽しむ感じで

 

5)未来に到着したら、ゴールを達成している自分が見ているもの、聞いている音、感じている感触、味、匂いを存分に味わってください(ビジュアライゼーション)。そして、その時感じているすべてを言葉で描写していきましょう(アファメーション)

 

6)十分に味わったら、ゴールの世界で感じている「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」をお土産に再び時間旅行。余韻を楽しみながら、現在に向かいます

 

7)到着した現在は「出発前の辛い(辛かった)現状」ではありません。「ゴールを達成している未来の結果」です

ゴールが「うれしい」「楽しい」等の情動とともにどんどん近づいていること、すなわち未来から現在へと向かう時間の流れを感じ続けてください

 

 

 ポイントは「未来から現在に到着したときの体感」。明るくあたたかい感じとともに、すべてがゴール達成の縁に感じられるはず。

その体感はゴール側のエネルギーが生みだしています。しっかり記憶してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 このワークを繰り返している間に臨場感(V)が高まっていくイメージ(I)は、やがて本当に現実化(R)していきます。それが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 さらに、ゴール側(未来)の強い臨場感は、縁ある人たちにもひろがっていきます。

たとえゴール(&CZ)そのものが相容れなくても、お互いのゴールのLUB(最小上界)を共有できればOK

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 ドリームキラー(K)は次第にドリームサポーター(S)に変わっていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26967876.html

 

 

 最後にもう一点。

 「正しく怖がる」の「正しく」は絶対的なものではありません。「正しさ」はゴールが決めます。ゴールに近づけば〇、遠ざかれば×というように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しく怖がる」の「怖がる」はゼロトラストのこと。ゼロトラストとは「完全に守ることは不可能という認識」。レジリエンスの大原則です。

 F-142:不要不急 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 

 それはあえてCZを揺さぶってスコトーマを外し、「問題・課題(case)」を見つけ、「解決(plan)」することを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

 

   Normal Operations : 継続的なモニタリング

   ShockCascading : 最低ラインの確保

   Recovery Phase : 準平常ラインの設定

   Restoration Phase : 元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

 

 御相談中の「ショックを受けています」は「②ShockCascading」のphase。その時は「最低ラインの確保」が目標です。例えば、「ファイト・オア・フライト」を防ぎながら心身のダメージを最小限に抑え、ストレス状態から脱却することを目指します。

 

 回復基調(③Recovery Phase)にあるときは、みんな優しく仲良しです。それを災害医療では「ハネムーン期」と表現します。その後は、ご想像のとおりw、「幻滅期」が訪れます。

 その対策のためにも「正しく怖がる(怖がり続ける)」ことが重要。そのためにコーチングの知識とスキルがとても役立ちます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-187~188:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -04~05;“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25802632.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25868437.html

 

 御承知のとおり、体と心は同じもの。「体と心」「脳と心」でひとつです。「体と心がバラバラ」と感じるたびに、今回御紹介したワークに取り組んでください。絶対大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

御質問ありがとうございます。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

L-014~20202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410646.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

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L-05820208月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 

20208月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;たいていの「現世利益」は理想的な現状

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28011261.html

 02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 03;「私」の定義(範囲)を拡大・拡張する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28075823.html

 04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 

“現状の外”へゴール設定を行うと、評価関数が変わります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それと同時に、「私」=ブリーフシステム=自我の定義(部分関数)が拡大・拡張していくことになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 拡大・拡張とは、部分関数をただ増やすことではありません。その本質は抽象度を上げることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ただし、初回(L-055)でお伝えしたとおり、高次から低次への抽象度の移動はできますが、低次から高次への抽象度の移動は簡単ではありません。

そこで「Rゆらぎ」。その秘訣が「呼吸」です。今一度、逆腹式呼吸に取り組んでください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

 リラックス&ゆらぎましたか?

 

では、抽象度を上げる秘訣をお話しします。今回御紹介するのは「LUBを考える」こと。

 

LUBLeast Upper Bound)とは、「2つ以上の概念の、1つ上の共通の上位概念」のこと。最小公倍数のようなもので、「最小上界」と訳されます。

例えば、「チワワ」と「シベリアンハスキー」のLUBは「犬」。「犬」と「猫」のLUBは「哺乳類」です。LUBは必ずしも1つとは限りません。「犬」と「猫」なら「ペット」と考えることも可能です。

 

 「概念」とはゲシュタルトのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 複数のもの/ことを同時に意識に上げながら共有項を探しだすことは、「ゲシュタルトを大きくすること」でもあります。ジョブス風にいうと「connect the dots」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 より大きなゲシュタルトをつくりあげるほど、理解が深まり、閃きを得られます。抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 反対にいうと、より大きなゲシュタルトをつくらない限り、問題を解決することはできません。

(そもそもシンの問題を見つけだすことができません)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そのことを理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン博士(1879~1955年)はこのように表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8749123.html

 

 

我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考え方では解決することができない 

 

We cant solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.

 

 

 それでは、ゴールのバランスホイールを用いて抽象度を上げるワークに取り組みましょう。

 

 ポイントは3つ。

1つ目は「抽象度の上がった『高い視点』を発見すること」。2つ目は「『高い視点』から見たものを結び付けて統合すること」。そして、3つ目が「複数の『高い視点』のLUBを考えること」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900535.html

 

 

バランスホイール

 

 

<ワーク:ゴールのバランスホイールを用いて抽象度を上げる

 

 1抽象度の上がった「高い視点」を発見する

 ・上の図(バランスホイール)を参考に、カテゴリを1つ選択してください。例;家族

 ・その概念を抽象度を上げて再定義します。例1;家族→強い(と感じている)結び付き

 ・他のカテゴリについても自由に再定義を行ってください。例2;生涯学習→connect the dots

 (言語化せずに、色や触感などのイメージで行ってもOK

 

 2高い視点から見たものを結び付けて統合する

 ・例1;「家族→強い(と感じている)結び付き」という視点から「健康」と「社会への貢献」を結び付けて統合する(私の統合はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26219480.html

 

 ・例2;「生涯学習→connect the dots」という視点から「趣味」と「職業」を統合する(参考にこちらを↓ 米国の重鎮医師が大胆な発言をされています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26099140.html

 

 31)で見つけた「高い視点」どうしを結び付けて統合する(LUBを考える)

 ・例;「強い(と感じている)結び付き」と「connect the dots」のLUB

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 抽象度が上がる感覚や新たなゲシュタルトができる感覚はどんな感じですか?

 

 「バランスホイール」を「トータルペイン」に置き換えると、同じ要領で「トータルペインを用いて抽象度を上げるワーク」を行うことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

  

L-059につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

LUBLeast Upper Bound)とは、「2つ以上の概念の、1つ上の共通の上位概念」のこと。最小公倍数のようなもので、「最小上界」と訳されます

 

 任意の2つの共通の上位概念が「上界(Upper Bound)」。そのうち最も抽象度が低い概念が「最小上界(LUBLeast Upper Bound)」です。では、最も抽象度が高い概念(top)は?

 

 答えは「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 2022124日の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、苫米地博士がわかりやすく(かつ熱く)語られています。必見です↓

 2020年の飛躍に基本的な苫米地用語を習得しよう」

 Dr.苫米地 2022年の飛躍に苫米地用語「抽象度」を習得しよう - YouTube

 

 

-関連記事-

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

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 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27953269.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 


 

F-198:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか? 皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?

 

 湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。

 

この連載では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用します。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 Vol.1;こんなにほったらかしにして

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26428629.html

 Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 

 「こんなにほったらかしにして」と言われる側がコーチングマインドを学んでいるのであれば、全然問題はありません。「ほったらかし」を含むすべての言動は、ゴール設定の結果だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングマインドを実践する者が経験するすべての出来事は「ゴールが生みだす縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ただし、「ほったらかしにして」と言われた時は、いったん立ち止まり確認してみましょう。止観(瞑想)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 

非難、警告、忠告、小言はいずれもスコトーマを外すチャンス!

これまで気がついていなかった重要な改善点を見つけるかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 自分の言動に確信があるときほど、止観を心がけてください。

“自分(自我)”はもちろん、宇宙すべてが不完全です。“あの世”は不完全性定理で、“この世”は不確定性原理により証明されたこの事実は、「どこまでも進化・向上できる」ことをはっきりと示しています。その進化・向上のための止観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 止観とは「止めて観る」こと。

止めるのは煩悩的な心の動きであり、観るのはより高次(抽象度)の情報場です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 では、「近未来のブッダ」から引用します。

 

ヨーガの瞑想段階のように

 修行僧がなんのために瞑想をするかといったら、私がここで言う大乗の脈絡では準備のためです。それをヨーガの体系で説明すると、まずハタヨーガがあって、クンダリニーヨーガがあって、ラージャヨーガがあります。ハタヨーガは体を作るところです。クンダリニーヨーガはエネルギーのヨーガで、身体と心のつなぎ目ぐらいを作っていくところです。そして、ラージャヨーガにあたるところが瞑想のヨーガです。

 なぜ、ハタヨーガから始めるかというと、瞑想するためには強い体が必要だからです。仏教の瞑想も同じです。頭をまっすぐたてて長時間座らなくてはいけません。5時間なり10時間なり、座禅を長い間やれるようになるためには訓練期間がそれなりに必要になります。ですがそれは、ぜんぶ瞑想できるようになるための前段階です。

 引用終わり

 

 

 瞑想するために必要なのは、もちろん、「強い体」だけではありません。身体と心はそもそも同じものであり、抽象度の違いに過ぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 そのことを踏まえた上での「瞑想できるようになるための前段階」として、私は「T」「Nil」「D」のラベリングを行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 誰に言われたか?、どんなことに対して言われたか?、どのように言われたか? など状況により違いはあると思いますが、基本的に「こんなにほったらかしにして」と言われたなら何らかの情動が動くはずです。その情動が「D」。

即座にラベリングして、「D」を自身から切り離しましょう。それが動物的な大脳辺縁系の活動(=ファイト・オア・フライト)を防ぎ、前頭前野をさらに活性化させてゴールに向かうための「前段階」を可能にします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

 「瞑想できるようになるための前段階」をクリアしたら、「ゴール」を再確認してみましょう。誰かに「こんなにほったらかしにして」と言われてしまうときは、ゴールの中に気が付いていない課題(ケース)が隠れていることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)“現状の外”に設定する もの。なので、このように自問してみましょう。そして、湧きあがるセルフイメージ&トークをゴール側から再確認してください。それが今回のワークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 Q1:本当に自由意思で望んでいること(want to)だろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 Q2:本当にunselfishだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 Q3:本当に達成不可能だろうか?

 (すでに達成している/達成しかかっているのではないだろうか?)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 ゴールは1つではなく、人生のあらゆる領域にまんべんなく設定するものです。それをバランスホイール(balance wheel)と呼びます。それを踏まえてこんな自問も行ってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 Q4:ゴールのバランスはとれているだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 

 徹底的に自問してみて「ゴール」を再確認したなら、次は「コンフォートゾーン(CZ)」の確認を行いましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「こんなにほったらかしにして」と言われてしまう状況は、ゴールに問題がなかったとしても、CZに関連する何らかのエラーにより生じえるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 私自身は「エフィカシー」と「臨場感」をとくに意識に上げるようにしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 *「エフィカシー」に関する記事はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25645972.html

 

 *「臨場感」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

以上、「こんなにほったらかしにして」と言われたときの対応について考えてみました。次回(F-199)は言う側のマインドについて考えてみましょう。ポイントは同じく「抽象度の高い気づき」です。

 

F-199につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26384913.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

近未来のブッダ



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