苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ワーク

F-172:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ -最終回- vol.4-4「死」;well-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24604120.html

 vol.4-1「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24655350.html

 vol.4-2「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24719389.html

 vol.4-3「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24786250.html

 vol.4-4「死」;well-aging <ワーク付き>

 

このように様々な縁起により、「Total」として、一人の人間の命がダイナミックに形成されています。

この「一人の命を構成しているたくさんのいのち」という関係を人類(または地球)と地球上で暮らしている70数億人の関係に当てはめると、「人類(または地球)という一つの大きな命(全体)を構成しているたくさんのいのち(部分)」が私たち一人ひとりの命であるといえます。

つまり、私たち一人ひとりはより大きな人類(地球)という生命の一部。縁起のネットワークのひとつの結び目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そして、ひとつの細胞がその役割を果たし終わったら次の細胞に置き換わるように、私たちはいのちをしっかり次世代につないだ後には自らを消すべき存在であるといえます。もしも人間が死ななくなると、人類(地球)が滅びます。死ななくなったがん細胞がその集合である個体を死に追いやるように。

 

個をより大きな存在の一部とみなすことこそ「Total」という概念の重要な部分です。それは「抽象度を上げること」そのものであり、仏教でいう「無分別」の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、それは“無敵”へといたる旅!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

その旅の途中に、さらに高次の抽象度空間(情報場)への扉が開かれ、アブラハム・マズローが晩年に付け加えた「自己超越の階層」に到達します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

では、vol.4-2「死」(F-170)で御紹介したワークに再度取り組んでみましょう。前回の答えはいったん忘れ、まったく新しい“自分”オリジナルの答えを見つけなおしてみましょう。

苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ)中の下記文章(前回引用のつづき)を参考にされてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24719389.html

 

 引用開始

 これに対して、「すべてのものは『空』であるとしても、関係性(縁起)によってそれぞれの役割があり、たとえ仮の存在であっても、その存在や現象の役割を認めて見てみようという見方が「仮観」です。

 存在そのものは「空」であっても、その「空」である存在に役割があるのだから、その役割を積極的に見ていこうとするものの見方です。「空」であることから一旦離れて、役割のほうに注目していこうという見方とも言えます。

 映画にたとえると、常に「映画というのはすべてフィクションなのだ」という視点で映画を見る見方が「空観」で、「映画はフィクションだが、そのストーリーには役割があり、意味があるので、ストーリーの中に積極的に入り込んで臨場感を最大限に感じながら、お話しをしっかりと見ていこう」という視点で映画を見るのが「仮観」と言えるでしょうか。

 そして、この二つの見方の間に立って、同時に成り立たせる見方が「中観」です。「空観」と「仮観」よりも一つ抽象度が高い見方と言えるでしょう。「空観」の視点でフィクションだとしっかり認識しつつ、「仮観」の視点でその役割を認めて、フィクションの世界に価値を見いだす視点が「中観」なのです。

 「仮観」とどう違うのかと思うかもしれませんが、「仮観」は「空観」の対立項で、存在は「空」であるということを知っていても、あえてそうした見方をしないで、役割のほうを見る見方であるのに対して、「中観」は存在が「空」であることも積極的に認め、それをしっかりと認識しながら、同時に役割にも価値を置くという見方です。

 これまでの話で言えば、「妄想だとわかって宗教の壮大なストーリーに価値を見いだす」のが「中観」的ものの見方なのです。「仮観」の場合は、「妄想だが、妄想であるとは見ずに、ストーリーに浸ってしまう」見方と言えるでしょう。

 この「中観」というものの見方は非常に重要です。宗教は妄想ですが、役割があり価値があるなら、妄想だってかまわないと見るわけです。もちろん、妄想であることをしっかりと認識して、同時にその妄想に価値を認めるわけです。

 死が怖いとか、死に接して心の整理がつかないと言って、日々、悶々として生きるよりは、「いや、死は怖くないんだよ」という妄想によって明るく生きたほうがいいわけで、妄想だとわかったうえで、その妄想にあえて乗ってしまうことは何の問題もありません。

 ただし、何度も言う通り、妄想だとはっきり教えてあげないと、戦争が起こってしまいます。本気で唯一絶対の神を信じてしまったら、神が「信じないものは殺せ」と言った場合、本当に殺してしまうわけです。でも、妄想だとわかっていればそんなことは起こりません。映画の主人公が何を言っても、それに従う観客がいないのと同じことです。

 西洋の宗教で問題なのは、「空」の考え方が抜け落ちていることです。「空」の考え方がありませんから、「空観」もありませんし、「仮観」もありません。もちろん、「中観」もあり得ません。

 フィクションを実物だと思い込んでしまう思想なのです。実物だと思ってしまうと、隣の世界を認めることができなくなります。「信じるものは救われる」=「信じないものは救われない」=「信じないものは神が排除してもいいと認めている」という論理になってしまうのです。

 また、すべてのものが「空」ではなく実物であるなら、大きければ大きいほどいいと考えてしまうのも、道理というものです。ビルは高ければ高いほどいいと考え、領土は広ければ広いほどいいと考え、金(マネー)は多ければ多いほどいい、ということになってしまうのです。

 ビルも領土も金も「空」だと知っていれば、そんなものにこだわること自体が無意味だとわかるはずです。

 そもそも金(マネー)というのは、物々交換を媒介する道具です。ところがいつのまにか、その道具ばかりを増やすことに心血を注ぐようになってしまいました。すべてを本当にあるもの、実であると考えてしまったからです。

 引用終わり

 

 

<ワーク>

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 

 いかがですか?

 前回(F-170)と比べて、どんな変化が生じましたか?

 

前回と今回の答えの違いは、抽象度の違いのはず。そうやって抽象度の階梯をのぼっていくことで(人間形成)、人は“The Power of Mind”を手に入れていきます。

もしも「Total」に通じるような大きな何かを感じられたなら、きっとそのちょっと先にはシンの平和が待っています。平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”といえるはずです。

 今後の「フリーテーマ」での投稿(F-176~)で掘り下げていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 このシリーズの冒頭(F-163)で、「ウルマンの『悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させる元凶である』という主張(claim)が証明されたといえます」と書きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 厳密には、この表現は△です。因果関係を考えると、情動(悩み・疑い・不安・恐怖・失望)は結果であり、因ではないから。

 

「情動」も「若さの消滅」と同様に結果にすぎません。「マインドでの情報処理」の結果です。その情報を生みだすのはゴール。だから、コーチングが重要なのです。「ゴールがない」「ゴールが間違っている」「ゴールが不明瞭」というのが、ウルマンの言う“元凶”といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24205164.html

 

Goal comes first」(by Mr. Lou Tice)ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23715889.html

 

 

-関連記事-

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

PM-00-06:第六章(職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題)目次

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

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F-170:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.4-2「死」;well-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24604120.html

 vol.4-1「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24655350.html

 vol.4-2「死」;well-aging

 

苫米地理論においては、老いや病はもちろんのこと、生と死さえも空(くう)です。空という意味では「生命=機械」「死=壊」という見方もできるのかもしれませんが、だからといって「私たちは機械にすぎない」「機械は壊れてしまえばもうおしまい」「どの機械もいつかは動かなくなるといったことと比べて、(死は)特別に不思議なわけではない」という結論には至りません。ゼッタイに...です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、どのように考えればよいのでしょうか?

 anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 …vol.3-3「病」(F-168)でanti-agingからwith-agingへの進化」を考察しました。それは年を重ねるとともに抽象度の階梯をのぼっていくことで実現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の階梯をのぼることとは「人間形成」と同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

その人間形成の過程でますます前頭葉(前頭前野)を上手く使いこなせるようになり、高い抽象度次元に強い臨場感を感じることができるようになります。その結果として“The Power of Mind”を手に入れるのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 マインド(脳と心)の力を手に入れると、ますますパワフルかつクリエイティブに生きることができるようになります。本人にとって「あたりまえ」の自然な状態(100%want to)は、傍から見ると「高いモチベーション」「努力」「根性」に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 希望をゴールとして設定し本当にやりたいことだけをやり続けると、まずは心が元気になります。その心の変化は写像である物理空間(情報空間の底面)にあらわれ、やがては体も元気になっていきます。心と体は同じものであり、すべて情報だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23037529.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 ゴールは“現状の外”にあります。“現状の外”とは今までの「自分(=ブリーフシステム)」を超越する新たな次元のこと。よって、そこを目指す過程はこれまでのコンフォートゾーンを飛びだす“挑戦”と感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その挑戦の過程で“本当の自分”を作り上げていくことができます。それが「スピリチュアルペインの克服」。これまでの「無人運転」「自動運転」からの脱却です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 「『無人運転』『自動運転』からの脱却」というのは、自由に行き先を決めるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400928.html

 

完全に自由に“自分”自身の手で行き先を決めるからこそ、「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」というすべての面で“トータルな幸福(well-being)”を得ることができます。それがWHOの定義する“健康”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 しかしながら、「生老病死」という人生全体(total)で考えると、「行き先は必ず死」といえます。そこまでの行き方(生き方)は自由に決めることができたとしても、行き着く(生き尽く)ところは必ず「死」です。

未来から過去へと向かう時間の流れを考慮するならば、「『死』がはじまり」といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 ここであらためて問い直します。“自分”オリジナルの答えを見いだす取り組みは、世界平和を実現するために、そして「anti-agingwith-agingの先にある境地」に至るために、とてもとても重要なワークとなります。今後のワークとも関係するため、ノート等に記載してください。

 

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

F-171につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ワークのヒントとして、vol.3-3「病」(F-168)で取り上げた俳優 マイケル・J・フォックスのコメントを再掲します。

 

感謝の気持ちに立ち返ることができれば、楽観的な見方を持ち続けられる。それは受け入れることから生まれるんだ。起きたことをそのまま受け入れる。それは現状を変えようという努力ができないという意味ではない。それに起きたことを自分への罰や自己犠牲として受け入れるということでもない。起きたことを正しい場所に受け止めるということなんだ。そして生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る。そうすれば前進できる。

 

 

-追記2

 前回(F-169)の追記で「死とは何か(原題:DEATH)」(文響社)の著者 シェリー・ケーガン教授の「自殺」に関する結論を御紹介しました。この重たいテーマを、著者は合理性と道徳性という観点で考察しています。

 

 合理性:原則として自殺は合理的な選択となりうるのだ。

 道徳性:相手がよく考え、妥当な理由を持ち、必要な情報を得ていて、自分の意思で行動していることを確信できたとしよう。そんなケースでは、その人が自殺することは正当であり、本人の思うようにさせることも正当だと思える。

 

 納得できますか? 落ち着かない感じがしませんか?

 では、私の意見(claim)を簡潔に述べます。

議を言な(ぎをゆな)!

 (↑鹿児島弁です。詳細はこちらでどうぞ↓)

 S-02-15:マナーやルールに潜む罠 -2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 

-関連記事-

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

F-169:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.4-1「死」;well-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24604120.html

 vol.4-1「死」;well-aging <ワーク付き>

 

人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

 未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』ははじまり」ともいえます。そのはじまりにある“幸福”とはどんなものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今回御紹介する本は、「死とは何か イェール大学で23年連続の人気講座」(文響社)。米国イェール大学で道徳哲学や規範倫理学を教えるシェリー・ケーガン教授の「死」をテーマとした講義をまとめたものです。原題は「DEATH」。

 その本(講義)はこんな文章ではじまります。

 

 どのような生き方をするべきか?

 “誰もがやがて死ぬ”ことがわかっている以上、この問いについては慎重に考えなければなりません。どんな目的を設定するか、どのようにその目的の達成を目指すか、念には念を入れて決めることです。

 もし、死が本当に“一巻の終わりならば、私たちは目を大きく見開いて、その事実に直面するべきでしょう。

-自分が何者で、めいめいが与えられた“わずかな時間”をどう使っているかを意識しながら。

 引用終わり

 

 「死」をテーマとしているはずなのに冒頭から「どのような生き方をするべきか?」と問いかけていることに興味を持ち、ワクワクしながら読みはじめました。そして、著者の描く「どんな目的を設定するか」「どのようにその目的の達成を目指すか」に大きな期待を感じながら読み進めました。

 「目的」とはゴールのはずで、「目的の達成」はコーチングに通じるに違いないと思ったからです。それは「with-agingwell-agingに引き上げる何か」であるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ところが、読後感は、with-agingを感じた「脳科学は人格を変えられるか?」よりも、むしろanti-agingの「LIFESPAN 老いなき世界」に近いと感じました。

それは私にとって想定外であり、強い違和感を覚えました。認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

LIFESPAN」の著者 デビッド・A・シンクレア教授は老化研究の第一人者です。よって、専門家であるが故にその視点が情報空間の底面(物理空間)にフォーカスされていることは理解できます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

一方、「死とは何か(原題:DEATH)」の著者 シェリー・ケーガン教授は哲学や倫理学が専門であり、より高次の抽象度で「死」を考察する立場です。確かに「死(DEATH)」は物理空間での現象ですが、「何か」は情報空間に存在します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

私の無知と無理解が著者の意図をスコトーマに隠してしまうことがないように、ソクラテスの「無知の知」という忠告を何度も意識しながら読み進めました。不協和を感じるたびに。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

その上で率直に述べますが、私には著者の思考の抽象度が物理空間(または物理に近い低次元)に囚われているように感じられました。その象徴ともいえる表現を「死についての最終講義」から引用します。

 

 魂など存在しない。私たちは機械にすぎない。もちろん、ただのありきたりの機械ではない。私たちは驚くべき機械だ。愛したり、夢を抱いたり、創造したりする能力があり、計画を立ててそれを他者と共有できる機械だ。私たちは人格を持った人間だ。だが、それでも機械にすぎない。

 そして機械は壊れてしまえばもうおしまいだ。死は私たちには理解しえない大きな謎ではない。つまるところ死は、電灯やコンピューターが壊れうるとか、どの機械もいつかは動かなくなるといったことと比べて、特別に不思議なわけではない。

 

 ポイントはやはり「『存在→関係』か『関係→存在』かの違い」なのでしょう。

vol.2-2「老い」(F-165)で言及したとおり、前者の「存在があり関係が生まれる」という見方は西洋哲学がベースになっています。

 そして、その見方は、物理空間では不確定性原理により、情報空間では不完全性定理によって、完全に否定されました。「アプリオリはなく、すべては決定的ではない」ということはすでに証明されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

対して、後者の「関係があり存在が生まれる」という見方は釈迦の縁起の思想をベースにしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 この「関係があり存在が生まれる」「関係が存在を生みだす」という見方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方に行き着きます。「無常」です。

 さらに、「すべてのものは他との関係性の網の中で形作られていて、普遍的な実在はない」という縁起を理解することは、抽象度の軸で見たときの情報宇宙の頂点(T)とした「空(くう)」の体得を可能にします。

空とは「なによりも情報量が少なく(なにもないに等しい)、かつ、潜在的な情報量はなによりも多い(とてつもなくある)」こと。この宇宙の見方が「空観(くうがん、くうかん)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 認知科学者 苫米地英人博士に学んでいる方々は、まずはこの空観に由っています。もちろん私もです。

 だから、「私たちは機械にすぎない」「機械は壊れてしまえばもうおしまい」と断言されると猛烈な違和感を覚えるのです。抽象度の高い空間にあるコンフォートゾーン(苫米地情報場)から大きく逸脱するからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 苫米地博士の提唱する苫米地理論は縁起ベースです。その代表が「超情報場仮説(理論)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

苫米地理論においては、老いや病はもちろんのこと、生と死さえも空(くう)です。空という意味では「生命=機械」「死=壊」という見方もできるのかもしれませんが、だからといって「私たちは機械にすぎない」「機械は壊れてしまえばもうおしまい」「どの機械もいつかは動かなくなるといったことと比べて、死は特別に不思議なわけではない」という結論には至りません。ゼッタイに...です。

 

 では、どのように考えればよいのでしょうか?

 anti-agingwith-agingの先にはどんな境地があるのでしょうか?

 

F-170につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 もうひとつ、「『死』とは何か」が抱える重大な課題(ケースサイド)を御紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 同書の第9講は「自殺」がテーマ。その重たいテーマを、著者は合理性と道徳性という観点で考察しています。「シェリー先生の結論」にはこのように記載されています。

 

 合理性:原則として自殺は合理的な選択となりうるのだ。

 道徳性:相手がよく考え、妥当な理由を持ち、必要な情報を得ていて、自分の意思で行動していることを確信できたとしよう。そんなケースでは、その人が自殺することは正当であり、本人の思うようにさせることも正当だと思える。

 

 いかがですか?

 自殺に関するイェール大学教授のこの“結論”について考えてください。それが今回のワークです。これは世界平和を実現するためのとても重要なワークになります。

 「anti-agingwith-agingの先にある境地」に至るためにも重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 私の意見は次回(F-170-追記2- 中に記します。一言です。

 

 

-関連記事-

PM-06-18~:仮説13)宗教の限界

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html



「死」とは何か

  

F-168:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

  

もしも「老い」「病」に明るくあたたかい何かを感じられるのなら、それはより大きなゲシュタルトで再解釈(統合)できていることを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 このシリーズではまず「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞)を紹介しました。その中では(情報空間の底面である)物理空間に限局した視点で「老=病」という定義がなされ、「老いは克服できる」と主張されていました。anti-agingです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 次に取り上げたのが「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。以前はアプリオリを前提とする立場だった著者は、俳優 マイケル・J・フォックスとの縁により、「遺伝子は確かに私たちを規定するが、必ずしも絶対的な力ではない」「環境が変われば遺伝子の発現も変わり、脳が物理的に変化する」という立場にあらためます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは機械論的自然観や実体二元論(substance dualism)といった西洋哲学の立場から、不完全性定理や不確定性原理を経て、東洋哲学の立場に移行したということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 東洋哲学の立場とは縁起のことです。さらに突き詰めると、「『生老病死』が空(くう)だと理解した上で、生きる意味を仮(け)として見いだし、実践すること(=中観)」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 読書中、抽象度という軸を手に入れたであろう著者の思考が、底面である物理空間から解き放たれ、高次の情報空間にどんどん拡大していくのを感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、著者の関心は“幸福”へと移っていきます。もはや「老い」や「病」は戦うべき存在ではなく、“幸福”に至る重要なきっかけにさえ思えてきます。自我が拡大しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それは「anti-agingからwith-agingへの進化」と考えることができます。

 

 実例として取り上げられた俳優 マイケル・J・フォックスの生き様は、私たちに重要なことを教えてくれます。with-agingの力です。それは年を重ねるとともに抽象度の階梯をのぼっていくこと(人間形成)で手にしていく“The Power of Mind”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

  

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になった」マイケルは、パーキンソン病という難病を発症しながらも“奇跡”といえるような俳優復帰を果たしました。「悲観的な遺伝子型」を持っているはずなのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 「心と体は同じもの」であり情報です。同じものの抽象度の違いであり、そのすべてが情報です。その情報を、情報空間では心といい、底面(物理空間)では体と表現しているだけです。だから、心が元気になると、写像である体もいい状態になる

 

 それは紛れもない事実ですが、その一方で(情報空間の底面である)物理空間には物理法則という強力な秩序が働いています。「LIFESPAN」で示されているようなコントロールが実現するにしても、「生老病死」という四苦を完全に克服することはできないはずです。

 すべての生命が、確実に老い、多くは病を抱えながら、必ず死んでいくのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html

 

 では、人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

 未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』ははじまり」ともいえます。そのはじまりにある“幸福”とはどんなものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 “奇跡”のような俳優復活を成し遂げたマイケルにも、「老い」や「病」が忍び寄りました。2018年に脊髄に異常があると診断されたのです。この異常は1991年に発病したパーキンソン病とは関係のないものだったといいます。「腫瘍が脊髄を圧迫していた。手術をしなければ麻痺してしまうと言われた」と当時の状況をインタビューで語っています。

幸い手術は成功し、リハビリで歩けるようになりました。しかし、いよいよ俳優に復帰するという当日、転倒したマイケルは腕を骨折してしまいます。

 

「間違いなく人生で最悪の瞬間だった。ただ倒れてしまったんだ。キッチンの壁に寄りかかって救急車を待ちながら『まさにどん底だ』って思っていた。すべてに疑問を抱いた瞬間だった。こんな状態で明るい顔なんてできない。これにいい面も明るい面もない。後悔と痛みがあるだけだって思ったんだ」

 

パーキンソン病発症後も希望を失わなかったマイケルですが、このときばかりは楽観的な思考ができなかったそうです。きっと大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」の状態だったのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

ところが、ベッド上で1970年代のテレビ番組の再放送を見ているとき、突然、変化が訪れました。「楽観主義は感謝から生まれるものだ」とわかったそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「感謝の気持ちに立ち返ることができれば、楽観的な見方を持ち続けられる。それは受け入れることから生まれるんだ。起きたことをそのまま受け入れる。それは現状を変えようという努力ができないという意味ではない。それに起きたことを自分への罰や自己犠牲として受け入れるということでもない。起きたことを正しい場所に受け止めるということなんだ。そして生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る。そうすれば前進できる」

 

起きたことを正しい場所に受け止める

 

 前回の記事(F-167)で米上院予算員会でのマイケルのスピーチを紹介しました。その中に「パーキンソンとの戦いは勝てる戦いです。僕はその勝利のために貢献すると決めました」という表現があります。「戦い」とは、「老い」や「病」と対峙するということ。つまり、anti-agingです。当然、意識は情報空間の底面である物理空間にあります。

 

 落胆したマイケルが「楽観主義は感謝から生まれるものだ」と気づいたのは、「起きたことを正しい場所に受け止める」という姿勢(attitude)によりスコトーマが外れ、より高い抽象度で“自分”を再評価することを可能にしたからです。大乗でいう「空観(くうがん)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その上で「生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る」というのは、高い抽象度からの視点を保ったまま物理空間での“一期一会”を思い描くということ。「仮観(けかん)」です。その時のマイケルの心は、「戦い」ではなく、「貢献」の方にフォーカスしていたはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

「空」と「仮」を同時に満たす上位概念が「中観(ちゅうがん)」。

中観とは、すべての存在が「空」であるとする「空観」と、縁起の中での「仮の役割」に注目する「仮観」の2つをバランスよく維持している状態です。

 

私は、この中観こそがwith-agingを可能にすると思っています。

 

 

 最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)より引用します。

 ぜひ「老い」や「病」の先に待つ「死」の迎え方について考えてください。そして、その「死」まで見据えた上での“幸福”(あるいは、時間の流れのはじまりにある“幸福”)について思いめぐらしてください。それが今回のワークです。

 

 楽しんでもいい不安もある

 不安にはさまざまなものがありますが、その中には、「感じてもいい不安」と「感じる必要のない不安」があります。

 「感じてもいい不安」として、まず挙げられるのは、「老い」や「死」に対する不安です。

 人類はあるとき、「人は必ず老いる」「人は必ず死ぬ」「それを人間の力でコントロールすることはできない」ということに気づきました。おそらくそのときから、老いや死に対する不安が生まれたはずです。

 そうした不安に対処するために生まれたのが、宗教や哲学です。

 生きている限り、自分ではどうすることもできないことは必ずあり、不安も生じます。そして不安があるからこそ、人は人生と向き合い、思考を深めることができます。

 ですから、「老い」や「死」への不安のように、感じてもいい不安に関しては、「自分が不安を抱いている」ことをしっかり認め、無理になくそうとせず、その感情を楽しめばよいのです。

 

F-169につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



F-166:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

じつは、西洋哲学をベースとするはずの医学の世界でも、抽象度を上げる方向での考察がどんどんなされています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その一例として今回御紹介する書籍が「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。オックスフォード大学感情神経科学センターを率いるエレーヌ・フォックス教授が書かれています。

 

 フォックス教授が2009年に発表した論文は、「セロトニン運搬遺伝子」の型が楽観・悲観を決めることを示唆する内容でした。セロトニンは気分の安定に関わる神経伝達物質です。

つまり、もともとフォックス教授は「性格は生まれながらの遺伝子型で決まってしまう」という立場だったのです。

 

 話が少しそれますが、世界で最初に日本が経験する少子・高齢化社会に備えて、平成19年に改正医療法が施行されました。医療計画制度のもと、いわゆる4疾病5事業ごとに医療連携体制を構築することが決まりました。

平成25年度からは「5疾病5事業および在宅医療」とされています。5疾病とは「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」「精神疾患」で、5事業とは「救急医療」「災害時における医療」「へき地の医療」「周産期医療」「小児救急医療を含む小児医療」です。

その5疾病のひとつ「精神疾患」の中心がうつ病に代表される気分障害です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15236875.html

 

うつ病の本当の原因は、じつは、まだよくわかっていません。

治療の中心である薬物療法は、「モノアミン仮説」を根拠に行われています。モノアミン神経伝達物質とは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質(または神経修飾物質)の総称で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。

その「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 

 オックスフォード大学教授が注目した「セロトニン運搬遺伝子」は、セロトニンを適正に保つ働きを担っています。脳細胞とその周辺から余剰なセロトニンを再吸収する「セロトニン運搬遺伝子」には3つの型が存在するそうです。働きが活発なLL型、鈍いSS型、そしてその中間のSL型です(Data)。

 改訂版楽観性尺度(LOT-RLife Orientation Task-Revised)という心理テストで楽観度が高かった人はLL型の持ち主が多く、悲観度が高い人はSS型が多いということが明らかになり(Warrant)、「遺伝子型が楽観的か悲観的かの性格を決める」という仮説がたてられました(Claim)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 さらに研究が進み、「被験者に様々な画像を見せたとき、楽観的な画像(明るい・楽しい等)と悲観的な画像(暗い・怖い等)のどちらに最初に注意を払うか?」といったことを調べる「注意プローブテスト」等の方法により、遺伝子型と認知バイアスとの関係が明らかになっていきました。その結果は、「LL型は楽観的な画像に引き寄せられ、SS型やSL型は悲観的画像に引き寄せられる」というもの。

 研究を重ねるにつれて、フォックス教授は「セロトニン運搬遺伝子は『楽観性を生む遺伝子』である」との確信を深めたそうです。

 (認知バイアスは、RAS&スコトーマで理解することができます↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ところが、ある俳優との縁をきっかけに、教授は自説を覆すことになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その俳優とはマイケル・J・フォックス。大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the futureBTTF)」の主演俳優です。

 

俳優としてのキャリア絶頂の頃、20代後半だったマイケルはパーキンソン病を発病しました。TVドラマを降板するなど第一線からいったんは退きましたが、パーキンソン病の研究助成活動をはじめ、そのための財団も設立しました。2010年から弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」の準レギュラー(「神経疾患で運動機能障害を持つ弁護士」役!)として俳優復帰した後、2013~14年にはTVドラマの主演にも返り咲きました(「Michael J. Fox Show」)。

まさに難病をものともしないポジティブ中のポジティブ! 自他ともに認める「ザ・楽観論者」です。

 

 そんなマイケルがフォックス教授に連絡をとり、遺伝子検査や注意プローブテストを受けることになったそうです。その結果、意外な事実が判明しました。

マイケルの遺伝子型は悲観的なタイプに分類されるものだったのです。

 

 この矛盾を解決するために研究の見直しが進み、悲観的と思われていた遺伝子の型は「外界の影響を受けやすい型にすぎない」ということがわかったそうです。

具体的には「ネガティブな経験をすると悲観的になるが、ポジティブな経験をすればよりよい幸福を感じられる」ということ。それをフォックス教授は「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」と表現しています。

 

 じつは先に御紹介した改訂版楽観性尺度(LOT-R)で最も楽観度が高かった人の多くは、LL型の持ち主ではなく、SS型の保有者でした。つまり、「一般的には『LL=楽観』『SS=悲観』であるが、SSの一部は超楽観になる」ということ。

 今までの研究結果の新たな解釈(ゲシュタルト)が、マイケルとの縁をきっかけに、一気にできあがったのです。まさに閃き! これぞconnect the dots !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 遺伝子は確かに私たちを規定します。

 しかし、それが物理空間上の存在であることを考慮すると、「遺伝子は原因ではなく、結果である」といえるはずです。より高次の抽象度空間(情報空間)に存在する“情報”の写像であるという意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は、その“情報”とは「希望」であり「夢」だと思っています。

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そして、「“情報”をゴールにすることで新たな現実をうみだせる」と確信しています(I×V=R)。マイケル・J・フォックスや彼との縁で自説をアップデートした教授のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 次回(F-166)は今回御紹介したエピソードを踏まえながら、あらためて「老い」や「病」を苫米地式コーチ&ヒーラーとして考えてみたいと思います。

 最後に、「脳科学は人格を変えられるか?」から引用します。その意味するところをぜひ考えてください。それが今回のワークですw

 

 幸福になるためにはどうしたらいいのか

 幸福を追い求めるさいに重要なその他たくさんの要素を、心理学の研究はあきらかにしてきた。人が自分をとりまく風景の意味に気づくために不可欠な、いわばレーダーの役目を果たすのがレイニーブレインとサニーブレインの回路だ。脳のこの領域のはたらきいかんで、思考は悲観的にも楽観的にもなる。

 (中略)

 もうひとつ重要な発見が、科学的な研究からもたらされている。それは、人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけだということだ。一つ目は、ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること。ふたつ目は、生きるのに積極的にとりくむこと。そして三つ目は、今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すことだ。

 (中略)

 それよりも人を幸福にするのは、自分にとって大きな意味のある何かに積極的にとりくむことだ。これこそが楽観主義者の本物の証明だ。楽観主義者とは、大きな目的に向かって没頭したり、意義ある目標に到達するために努力を重ねたりできる人々なのだ。

 

F-167につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回は、楽観や悲観と関係する遺伝子型(セロトニン運搬遺伝子のLLSSSL)を御紹介しました。

フォックス教授の書籍では触れられていませんが、じつは、日本人は欧米人に比べS型の遺伝子保有率が5割も高いそうです。

つまり、「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」が日本にはたくさんいるということ。

 よって、今シリーズのテーマは、日本人にとってはとくに重要であるといえます。

 

 

-追記2

 矛盾を解決するためのエネルギーと創造性の源は「認知的不協和」といえます。

その認知的不協和をうみだすものは「イメージと現実とのギャップ」。そのイメージを、自身の自由意志で、未来側(しかも“現状の外”)に、新たに創造するのがゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 今回のケースでは、マイケルの熱意が教授の縁起空間を動かしたとみることができます。その正体はゴール&エフィカシー(コレクティブエフィカシー)でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

私は「『熱意≒ゴール&エフィカシー=覚悟』→爆発」だと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

-関連記事-

Q-073~180804医療講演会レポート

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

脳科学は人格を変えられるか?



F-164:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

 

 

 その本とは「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞社)です。米ハーバード大学医学大学院教授で老化研究の第一人者であるというデビッド・A・シンクレア氏が、「老いない体を手に入れることができる未来」を示しています。

医師としてワクワク感を楽しみながら一気に読み終えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「病」や「老」の定義には「高齢者メルクマニュアル」が引用されていました。病気とは「人口の半数未満がこうむる不調のこと」、そして老化とは「外傷・疾病・環境リスクあるいは不健康な生活習慣の選択といった要因が存在しなくても、時とともに臓器の機能が不可避的、かつ不可逆的に低下すること」です。

 (参考:WHOの健康の定義はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 そんな老化の典型的特徴として、次の9つが挙げられていました。1)栄養感知の調整不全、2)タンパク質恒常性の喪失、3)細胞間情報伝達の変化、4)幹細胞の消耗、5)テロメアの短縮、6)ミトコンドリアの機能不全、7)細胞の老化、8)ゲノムの不安定化、9)エピゲノムの変化 です。

「どれか1つに対処すれば、老化を遅らせることができる。すべてを解決すれば年をとらなくなるかもしれない」という言葉に感じられるものは「anti-aging」に対する憧憬

 大量の科学的事実(data)と「老化とは治療できる病気である」という主張(claim)をつなぐ根拠(warrant)として、「老化とはエピゲノムの喪失である」とする「老化の情報理論」が提唱されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 シンクレア教授がいう“情報”とは、アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)の4つの塩基で表現されるような“デジタル情報”だけではありません。体内に「もう1種類の情報」として存在している“アナログ情報”まで含みます。その“アナログ情報”が「エピゲノム」です。

同書では、エピゲノムとは「親から子へと受け継がれる特徴のうち、DNAの文字配列そのものが関わっていないものを指す」と説明されていました。さらに、「DNAによらないこうした仕組みを『エピジェネティクス』と呼ぶ」とあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 

 私なりにシンプルに言い換えると、「遺伝子をオンまたはオフにする“スイッチ”」がエピジェネティクス(epigenetics)。そして「オン/オフのプロセスが記録されたもの」がエピゲノム(epigenome)です。

最新の研究により、エピゲノムの長期的な働きによりゲノムの機能が変化する可能性が指摘されています。ちなみにゲノム(genome)とは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)の合成語で、「DNAのすべての遺伝情報」を意味する言葉です。

 

 シンクレア教授の「老化の情報理論」を支える「一見ばらばらに思える老化の要因が矛盾なく並び立ち、統合されるモデル」が、若さ→DNAの損傷→ゲノムの不安定化→DNAの巻きつきと遺伝子調整(つまりエピゲノム)の混乱→細胞のアイデンティティの喪失→細胞の老化→病気→死という流れ。ここでポイントとなるのが「遺伝子調整(エピゲノム)の混乱」です。

 「老化は、エピゲノムの混乱により、デジタル情報の読み出しがうまくいかなくなることでおこる」と考えるシンクレア教授は、「エピゲノムの状態を制御してデジタル情報をきちんと読み取ることができれば、老化を止めることができる」「若返りさえも可能になる」と主張しています。

 CDcompact disc)を例にすると、老化は「CD表面の傷(=エピゲノムの混乱)」に相当するものであり、「丁寧に研磨(=エピゲノムの制御)」することで、「デジタル情報を再び読み取ることができる(=若さを取り戻せる)」ということ。

読書後、「確かに『老いは治療できる病』といえる時代が到来するのかもしれない」と思いました。臨場感が上がり(V)、新たな「老=病」というイメージ(I)がリアルになったのかもしれません(R)。私の中で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

まさにAnti-aging

老いを克服した未来にあるものは自由 !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

そんなヴィジョンを体感した医師としての私は、大きな希望を感じました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

一方で、苫米地式コーチとしての私は、読書中ずっとモヤモヤ感に包まれていました。「老いは治療できる病である」と聞いて、皆さんはどのように感じますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 シンクレア教授の「老化の情報理論」と認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」の間には、間違いなく、大きな隔たりがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 最後にLIFESPAN 老いなき世界」から引用します。その“大きな隔たり”をぜひ感じてください。それが今回のワークです。

 

 老化は1個の病気である。私はそう確信している。その病気は治療可能であり、私たちが生きているあいだに治せるようになると信じている。そうなれば、人間の健康に対する私たちの見方は根底からくつがえるだろう。

 

F-164につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 そうなれば、人間の健康に対する私たちの見方は根底からくつがえるだろう

 

 「根底からくつがえる」は、より大きなゲシュタルト構築に伴っておこります。アップルの共同創設者 スティーブ・ジョブスは、その感覚を「connect the dots」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

-追記2

 もうひとつ、LIFESPAN 老いなき世界」から引用します

 

 老化細胞によるダメージのメカニズム

 老化細胞はよく「ゾンビ細胞」と表現される。いっそ死んでくくれればいいのに、死ぬのを拒んでいるからだ。(中略)

 老化細胞はたとえ数が少なくても、広い範囲にダメージを及ぼしかねない。分裂をやめているとはいえ、サイトカインという小さなタンパク質を放出し続けて炎症を起こし、免疫細胞のマクロファージを引き寄せて組織を攻撃させるのだ。慢性的な炎症は体に良くない。多発性硬化症や炎症性腸疾患、あるいは乾癬にかかっている人に訊いてみたらわかるはずだ。こうした病気は、すべてサイトカインが多すぎるために引き起こされる。炎症はまた、心臓病、糖尿病、認知症の引き金にもなる。エイジング(老化)に伴う病気の発症にインフラメーション(炎症)が中心的な役割を果たすことから、科学者はこのプロセスをよく「インフラメイジング(炎症性老化)」と呼ぶ。しかも、サイトカインは炎症の原因になるだけではない。生物界の黙示録さながらに、ほかの細胞までをもゾンビ化させる。こうなると、さらに周囲の細胞を刺激してがん化させ、それが広がるおそれさえ出てくる。

 引用終わり

 

 この文章を読みながら、私はドリームキラーを思いだしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 例えば、世界最高峰のMLBにおいても「ゾンビ細胞」のようなドリームキラーにチームが毒されたりします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10691753.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10692725.html

 

 「分裂をやめている(←思考停止し進化・向上を止めている)とはいえ、サイトカインという小さなタンパク質を放出し続けて炎症を起こし(←抽象度の低い言動や権力維持のためのパワハラ等で軋轢を生みだし)、免疫細胞のマクロファージを引き寄せて組織を攻撃させる(←情動優位のファイト・オア・フライトを誘発し組織をダメにする)のだ。

 

 私は、11年の間、“老化”と戦っていたのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

LIFESPAN



Q-166:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.6

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

前回までの3回はワーク(Q-162/163/165)。苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想力」(PHP研究所)を紹介し、その中の「臨場感を維持するワーク3(スターウォーズ華厳瞑想)」を行いました。オタク度をさらに上げてw

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 Ⅴ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

 Ⅵ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24187449.html

 

 

 …これまで抽象度と臨場感は全く異なる軸であるとした上で、抽象度を上げつつ臨場感も高めるワークを御紹介してきました。

 このシリーズの最後は「実装力(インプリメンテーション)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「知識(量)」のことです。以下、「超瞑想力」より引用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 

 最後に必要なのは、物理空間での知識

 ここまでの章で、

「情報空間の場の因果関係を

 正しく見る

 自由自在に見る

 強い臨場感を持つ」

 超瞑想法を学んできました。

 

 瞑想によって情報場の因果関係を書き換えれば、その情報因果は情報空間から物理空間へと影響を与え、物理空間で現象化します。

 情報因果を自らコントロールすることで、世界や自分を思いのままに書き換えることができるのです。

 本章では、そうした超瞑想法の最後の仕上げにあたる「インプリメンテーション(実装)」についてお話しします。

 私はここまで、「瞑想すれば(情報場をコントロールすれば)、物理空間で現象化する」とお話ししてきました。このプロセスに間違いはありません。ただし、物理空間で現象化するにはひとつの条件があります。

それは「物理法則の制約」をふまえることです。

 

 物理法則の制約がほとんどない場合については、情報因果の影響がスムーズに物理空間へと流れて現象化します。心のトラウマが脳神経の傷となり、病気へと発展していくのは、こちらのケースに当たります。

 逆に物理法則の制約が大きい場合は、情報因果を物理空間に落とし込むときに、物理空間での仕上げの作業が必要になります。それが「インプリメンテーション(実装)」です。

 インプリメンテーションを行うことで、あなたが超瞑想によって作り上げた壮大な情報因果宇宙が完成され、この世界や自分が思い通りに動き出します。

 情報因果を物理空間に実装するとき、不可欠なのは知識です。

 その知識とは、物理法則に関する知識だったり、何かものを作るための知識だったり、人間社会の仕組みに関する知識だったり、物理空間の事象に関わる広範で専門的な知識です。

 超瞑想力は、物理空間のインプリメンテーションとセットになってはじめて、この世界や自分を書き換えるための圧倒的なパワーを持つのです。

 引用終わり

 

 

 過去のブログ記事で「潜在的情報量と物理空間の関係」について触れました。絵にするとこんなイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 
潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 緑色の逆円錐で示されているものは潜在的情報量です。潜在的情報量が最も少ない(=具体的情報量が最も多い)抽象度0の次元が物理空間(赤枠の平面)ですので、逆円錐の頂点は物理空間上に存在すると考えることができます。

引用した苫米地博士の説明と合わせて考えると、逆円錐の頂点を物理空間にしっかり結実させる(存在させ続ける)ことが実装化(インプリメンテーション)であり、その鍵が知識だといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

よって、抽象度を上げてより大きなゲシュタルトをつくりだすことが重要になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 より大きなゲシュタルトができあがると理解が深まり、「対象の本質をとらえること」が可能になります。その具体例についてQ-063(「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことでしょうか?)で取り上げました↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 私たちが最初に手にするのは、断片的な一つひとつの知識です。

 その断片的な知識が蓄積されていくと、そのうちに知識同士がひとまとまりになって繋がり、一つの認識になります。それが「知識のゲシュタルト」です。

 そして、その知識のゲシュタルトの量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考察し解決することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

問題(ケース)を発見する洞察力やその問題を解決する適応力(プラン)が磨かれるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 苫米地博士はさらに、著書「グレインサイズの高め方」(フォレスト出版)の中で、新たなキーワード「グレインサイズ」について言及されています。

 グレインとは小麦や米のような粒で表現される穀物を指す言葉です。例えば「11=2」という知識は、「数」「足し算」「算術記号」等の概念を含んでいます。そうした概念がひとかたまりになって知識のグレインとなっています。

 私たち人間の脳には知識のグレインが大量に詰め込まれており、そのグレイン(=知識の粒)を動かすことによって、思考したり、判断したり、行動したりしています。

 

 そのグレインサイズは「脳の並列処理」と「タスク・認識の抽象度」を同時にあらわす概念です。

じつは、グレインサイズは大きければよいというわけではありません。「それぞれの知識に応じて最適なサイズがある」と苫米地博士は指摘されています。最適化されたグレインサイズを上手く動かしてはじめて、効率的な思考や行動が可能となります。

しかしながら、人の脳の中のグレインサイズは、必ずしも最適化されてはいません。無駄が多かったり、本来必要な処理が欠けていたりします。例えば「余計なことを考える」「うっかり忘れる」というように。

 

 まとめると、

1)    まずは大量の情報(知識)を手に入れ、より大きなゲシュタルトをつくり続ける

2)    その一方で、知識のゲシュタルト(グレインサイズ)をタスクに合わせて最適化する

 

 私は、1)2)を同時に実行することが実装化(インプリメンテーション)の秘訣だと思っています。

 (タスクとは「ゴール実現のためにやるべき具体的なこと」。エンドステート、コース・オブ・アクションなど、下記ブログ記事で確認してください↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 では、このシリーズの仕上げとして、SWから実装力(インプリメンテーション)に関連する話を紹介します(スターウォーズ華厳瞑想w)。

 

 ジェダイになるための修行をお願いするルークに対して、ヨーダは「今ではなく未来ばかりを見ている」と諭し断ります(EpiⅤ)。ヨーダは何を思ったのでしょうか?

ヒントはこの会話の中にあります。

 LukeI’m not afraid.

 YodaYou will be. You will be.

 

 ルークが「何も恐れない」と言えたのは何も知らないから。ダークサイドについても、シスについても、そしてベイダーの実力やじつは父親であるという事実についても。

 つまり、ヨーダは、知識がなく(足りず)スコトーマが生じていることを問題視しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 知識は、ゴールのイメージ(I)を現実化(R)するために、つまり実装化(インプリメンテーション)のために、絶対に必要なものです。

いくらうまくゴール設定ができたとしても、知識がなければ(足りなければ)いつまでも「今ではなく未来ばかりを見ている」まま。それではゴール達成(実装化)はできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

しかしながら、SWの世界において、父をジェダイに引き戻し、宇宙をシスから救ったのはルークでした(EpiⅥ)。

その後、ジェダイ再興を目指したルークは、銀河中から「神聖な書(The sacred Jedi texts)」を探しだします。苦労して集めた「知識」を、なんと、霊体となってあらわれたヨーダが焼き払ってしまいます(EpiⅧ)。

 YodaSkywalker, still looking to the horizon. Never here, now, hmm The need in front of your nose.

 

 ゴールをイメージすること(未来)は楽しくできるのに、物理空間での実装(現在)は辛く感じてしまうという人は少なくありません。だからといって、ゴールのコンフォートゾーン(CZ)に留まるだけで行動しないことはただの“現実逃避”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 ポイントは、一方で大量の情報を求め続けながら(looking to the horizon)、その一方で知識をその都度最適化していくこと(The need in front of your nose

 

それがルークとの縁でヨーダが得た智慧のはずです。そして、それこそが実装化(インプリメンテーション)の秘訣といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

以上で、「それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか? それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか? 或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?」という御質問に対するコーチング実践者向けの回答を終わります。

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

いつまでも現状のCZに囚われゴール設定をしない人たちに対して(コーチング入門者向け)、あるいはゴールのCZに留まるだけでなかなか実装しない人たちに対して(コーチング実践者向け)、ジェダイマスター メイス・ウィンドゥならクールにこう言うのでしょう(EpiⅡ)w

 The party’s over.

 

 

-追記2

 実装(インプリメンテーション)の最高のお手本を御紹介します↓

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615496.html

F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

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I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

グレインサイズの高め方


Q-165:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.5ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

今回は、「思うままに夢がかなう 超瞑想力」(PHP研究所)の中で紹介されている「臨場感を維持するワーク3(スターウォーズ華厳瞑想)」のオタク度を上げて行うワークの第3w。華厳とともにコーチングの世界観も感じながら取り組んでください。

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 Ⅴ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇一期一会(いちごいちえ)

 盟友ハンを救出したルークは、ジェダイの修行を再開するためにダゴバに向かいます。しかし、そこで目にしたのは死を迎えるヨーダの姿でした。

 

 人生の半分以上を医師として生き、たくさんの死に立ち会わせていただきました。別れのたびに感じるのが「一期一会」という言葉の重み。私は「“生”とは、あらゆる可能性が物理次元に結実する刹那瞬のこと」と理解しています。苫米地式コーチとして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

〇和顔愛語(わがんあいご)

 これは幼少の頃から心にある、私にとって大切な言葉。ブリーフの一部です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「和顔」とは、文字どおり「和やかな顔」。布施(ふせ)の一つとして学びましたが、医学との縁でそれがとても大きな意味を持つことを知りました↓

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 「愛語」とは「やさしい言葉」のこと。コーチとしては「エフィカシーを高める言葉」「コンフォートゾーンを引き上げる働きかけ」と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「言霊(ことだま)」という表現があることからわかるように、言葉は私たちに大きな影響を与えます。コーチングでは「アファメーション」として積極的に言葉を活用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってから、さらに私は、「和顔愛語とは、非言語的な働きかけと言語的な働きかけを同時に(双方向で)行うという教え」と感じるようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 エンドアで仲間とはぐれたレイアは、原住種族イウォークのウィケットと遭遇します。好奇心旺盛ながらも警戒心が強いウィケットは、レイアのやさしい微笑みと語りかけ(+おいしい食べ物w)に心を開いていきます。それは「和顔愛語」による働きかけです。

 

 

〇ゲシュタルト ~一を聞いて十を知る~

 ハンやレイアと別れたルークは、自ら投降しダース・ベイダーと対面します。息子の新たなライトセーバーを確認した後、ベイダーはこのように語りました。

 I see you have constructed a new lightsaber.

 

 その一言には「一人前のジェダイとなるための技術的試練をちゃんとクリアしている」という承認がこめられています。

(関連するエピソードがアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」で描かれています)

 それはまさに「一を聞いて十を知る」状態。「一瞬でまるごとわかる」「部分を認識して全体を理解する」というゲシュタルト能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

〇本当の上から目線 “無敵”

 ルークをダークサイドに引き入れたい皇帝 パルパティーンは、ダース・ベイダーとの親子対決を画策します。しかし、父の中に“善”を感じたルークは「ジェダイの命(life)」(byオビ=ワン、EpiⅡ)といえるライトセーバーを自ら放り捨て、皇帝にこう宣言しました。

 I’m a jedi, like my father before me.

 

 これはルークが抽象度を上げたことを象徴するシーンです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げると、対立や対決はなくなります。「どちらかが得をすると、どちらかが損をする」というゼロサム的な発想を捨てることができ、縁起のつながりをしっかり感じることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 それがジェダイの生き様であり、“無敵”に向かう生き方です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

  

 そして、それこそが「本物の向上心」「本当の上から目線」のはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721215.html

 

〇不完全性定理 / 空観・仮観・中観

 先程、「父の中の“善”を感じたルークは」と書きました。その“善”とは何でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681205.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html

 

ダゴバで修行中のルークは「善悪をどう区別すればいいのですか?」とヨーダに質問します。ヨーダは「冷静で心安らかにいることだ。ジェダイは知識と防御のためにフォースを使う。決して攻撃のためではない」とだけ語ります。

これは、1)ファイト・オア・フライトに陥るな、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

そして、2)情報空間(超情報場)のエネルギーを上手く使い、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

3)思考し続けよ、という意味でしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 それは、西洋哲学的には「不完全性・不確定性を忘れるな」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 そして、東洋(釈迦)哲学における「空観(くうがん)を忘れず、仮として生きよ」「中観であり続けよ」という教えと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 対して、じつはシスであるパルパティーン(ダース・シディアス)は、「おまえもすぐに私のよさがわかるようになる」とルークに語ります。その言葉に滲み出ているのは“絶対性”。それは空が抜け落ちた実観(じつがん)です。その実観が差別と争いを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

〇因果応報 ~時間は未来から過去へと流れている~

 爆発前の新デススター内で死を悟ったベイダーは、ルークに生命維持装置でもあるマスクを取り外してくれと頼みます。父と子の最後の会話がこちら↓

 LukeI’ve got to save you.

 AnakinYou already have, Luke. You were right about me. Tell your sister you were right.

 

クライアントはコーチと関係を結んだ時点ですでに救われています。

苫米地博士との御縁を振り返ってみると、私は、博士と情報的に出会った瞬間にすでに救われていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html

 

「救われている」とは、「ブリーフシステムを書き換える」ということ。「自身はもちろん、認識する宇宙自体を自由自在に書き換えはじめる」ということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

  

“現状の外”にゴールを設定すると、時間は未来から現在、現在から過去へと流れはじめます。コーチングマインドを持つ者にとって、因果応報の「因」とは未来、「果」が現在です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 これまで抽象度と臨場感は全く異なる軸であるとした上で、抽象度を上げつつ臨場感も高めるワークを紹介してきました。

 このシリーズの最後は「実装力(インプリメンテーション能力)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「知識(量)」のこと。続きは次回(最終回)に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 (Q-165につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 もうひとつ、EpiⅥから。

 11年間院長を務めた病院の顧問弁護士から、突然、信じ難い内容の通知が届いたとき、私の中でアクバー提督(モン・カラマリ)の言葉が反響しました。

 It’s a trap

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

-追記2

オビ=ワンを経て父(アナキン)から子(ルーク)へ、マズ・カナタやレイを経て子(ルーク)から孫(ベン・ソロ)へと受け継がれたライトセーバー

 …40年以上にわたる壮大な物語と同様に、私自身の物語においても縁起のつながりと自我のひろがりをますます強く感じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615496.html

F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542066.html

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法(大型本)



Q-163:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.4ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想力」(PHP研究所)。じつは以前の記事(Q-160)は、この「超瞑想力」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

 ここでは「臨場感を維持するワーク3」を御紹介します。

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

 引用開始(前回の続き)

 架空の世界を使って臨場感を高めよう「スターウォーズ華厳瞑想」

<ワーク>

「スターウォーズ華厳瞑想」は、お経と同じく、ひとつひとつのシーンに描かれている情報に意識を向けて、臨場感を強めることが大切です。特に、物語の背後にある華厳の世界観に留意する必要があります。

強い臨場感を維持したまま瞑想することができれば、「あなたの情報場」を書き換えることができます。

それでは、「スターウォーズ」の物語の中に描かれている華厳の世界観について、いくつかポイントを挙げてみます。

 

●フォースとは「心の力」

 主人公をはじめとしたジェダイの騎士たちが使う「フォース」という超能力。あれは「心が生み出す力」のことです。

●ダース・ベイダーは「十法界」

 帝国軍のダース・ベイダーの描き方。エピソード46では彼はフォースの暗黒面に落ちた悪役として描かれていますが、もともとは(エピソード13では)心優しき優秀なジェダイの騎士 アナキン・スカイウォーカーでした。彼は、愛するものを守りたいという情動にとらわれた結果、怒りや憎しみに心を支配されてフォースの暗黒面に落ちてしまいます。しかしエピソード6で、息子であるルーク・スカイウォーカーが銀河帝国皇帝に苦しめられる姿を見て、再び善の心を取り戻し、息子を苦しめる皇帝を自らの手で倒します。ダース・ベイダーの中には善の心も悪の心もあり、彼自身がどちらかを選ぶかによって彼の生き方が変わるということであり、それは十法界と同じ考え方です。

●ヨーダやオビ=ワン・ケノービは「観音様」

 エピソード46でルークを導く存在としてオビ=ワン・ケノービやヨーダが登場します。彼らは物理世界でルークを導くだけでなく、自らが死んだ後も時空を超えてルークに語りかけ、彼を導こうとします。オビ=ワンやヨーダは、いつでも仏陀になれるのに、人々を導くために現世に留まっている観音様のような存在です。

 エピソード6の最後のシーンでは、善の心を取り戻したダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)がヨーダ、オビ=ワンとともに観音様として登場します。どれだけ悪いことをしても、心を入れ替えれば、すべての人が救われますよという結末は、いかにも大乗仏教的です。

 

 ほかにも、宇宙空間をワープして一瞬でほかの場所へ移動するシーンがありますが、ワープはまさに瞑想のパワーだし、ルークが恐怖に向き合うシーンも仏教的な描き方をしています。スターウォーズが華厳の世界をあらわしている証拠は、挙げればきりがないくらいです。

 とは言え、西洋人が作った映画ですから、すべてが仏教的ではありません。

 典型的なのが、帝国軍の宇宙要塞 デス・スターが星を丸ごと破壊してしまうシーンや、共和国がデス・スターを破壊してしまうシーンです。まるで天罰のように一気に人を殺してしまうのは、西洋的といえるでしょう。

 それを除けば、大筋は仏教的で、華厳瞑想の道具としてはいい映画だと思います。

 引用終わり

 

 このブログでは、さらに抽象度を下げて(オタク度を上げてw)ワークを行います。華厳とともにコーチングの世界観も感じながら取り組んでください。

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇論理を超える

 情動と論理と社会的情動(感性)の関係を理解し、自分が今どの状態(レベル)にあるのかを知ること(モニタリング)はとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 情動レベルの代表が「ファイト・オア・フライト」です。その状態に陥るとIQが下がるため、課題をクリエイティブに解決することはできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、論理のレベルではどうでしょうか?

 

 …EpiⅤでは、帝国の追撃から逃れるためレイアを乗せたミレニアム・ファルコンが小惑星帯に突っ込むシーンがあります。C-3POの「衝突しない確率は3720分の1」に対してハンが言い放ったのが下記の言葉です。

 Who cares about probabilities! Never tell me the odds.

 

 “現状の外”にあるゴールとは、設定の時点では必ず「達成確率0」です。「できるか?できないか?」で考えている限り、本当のゴールは絶対に見つかりません。創造はもちろんのこと、想像すらできないものが本物のゴール。達成確率が低いと思われるものほど、じつは理想的な現状です(例:1/3720をクリアする)。

厳しく感じられると思いますが、ゴールは「達成確率0」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、なぜゴール設定ができるのでしょうか?

なぜ0%であるはずのゴール達成を確信できるのでしょうか?

 

 答えは「コーチがいるから」!

コーチとの縁によりゴールを見つけることができ、その達成を確信できるようになります(エフィカシー)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

〇情報空間・情報場

 「確率0」のゴールの設定と確信ができるのは、「すべて情報」だからです。その理をマスターヨーダはこう語りました。

 The force is everywhere(どこにでもフォースは存在する). Here, between you... me... the tree... the rock... everywhere

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

〇信じきること=覚悟

 「すべて情報」だから、「0」の何かをスコトーマの中から見いだし、実現することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その一方で、「すべて情報」であるがゆえに、「確率100%」と思われたものがうまくいかなかったりします。不完全性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 大切なのは「信じきること」「覚悟を決めること」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 煮え切らない態度のルークに対してヨーダが放った次の言葉は、コーチがクライアントに(主に非言語で)伝える大切なメッセージでもあります。

NoTry not. Do. Or do not. There is no try.

 

 

〇セルフトークの重要性

 私たちの心の内は言動としてあらわれます。「心の内」とはブリーフシステムのことです。以下、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)からの引用です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは、本人が信念を持っているかどうかという意識的行動の部分よりも、無意識の活動のほうが重要です。信念という言葉から勘違いしやすいので、押さえておきたいポイントです。

 私たちが普段考えずに無意識にとっている行動と判断(HabitAttitude=行動性向)がブリーフであり、その行動を決めるシステムのことをブリーフシステムと言います。このブリーフシステムは、WORD(言葉)、PICTURE(五感としての画像)、EMOTION(情動記憶)の3つによってつくられます。このすべてがセルフトークに入り、自己イメージがつくり上げられます。

 まず、ブリーフシステムが生まれる、もしくは変更されることによって、周囲が変わります。ブリーフシステムを変えることによって金持ちにもなれるのです。

 引用終わり

 

 ダゴバの沼底から浮上したXウイングを前にして、フォースを使いこなせないルークのブリーフシステムが言葉になってあらわれます。ヨーダはそんな弟子のセルフトークを聞き逃しませんでした。

 LukeI don’t... I don’t believe it.

 YodaThat is why, you fail.

 

 大切なのはブリーフシステムを変えること。

そのはじまりが“現状の外(確率0)”へのゴール設定。そして、その具体的な方法がセルフトークのコントロールです。

 

 

〇以心伝心

 前回(Q-162)、コレクティブエフィカシーを取り上げました。それは「お互いがお互いのゴール達成能力を認め合い、全員がチーム(組織)のゴール達成を確信している状態」です。ゴールとして生みだした未来を誰もが共有することができるのも「すべて情報」だから。

 そのゴールの世界(臨場感空間)の共有&確信が「以心伝心」を可能にします。

 

 ダゴバで修業を続けるルークはハンやレイアの苦境を予見します(以心伝心)。

救出に向かったルークですがダース・ベイダーに敗北し、右手ごとライトセーバーを失います。クラウドシティ(べスピン)の底部で絶体絶命の時、ルークの危機を感じ取ったレイア&チューイがファルコンで駆け付けます(以心伝心 まだゴールを共有していなかったランド・カルリジアンとの対比が印象的w)。

ルークを救助したもののハイパードライブが起動せず帝国に追い詰められてしまう中、ルークだけがダース・ベイダーの“声”を聞きます(以心伝心 スカイウォーカーという臨場感空間を共有)。

 

映画で描かれるような明確な「以心伝心」ではなくても、「なんとなくわかっていた」「そんな気がしていた」という経験は皆さんにもきっとあるはず。私たちは臨場感空間を共有することで、五感を超えて通じ合うことができます。その一つが「ホメオスタシス同調」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 コーチングとの関連でいうと、臨場感空間を共有するからこそドリームキラーが生まれます。以心伝心→認知的不協和→ドリームキラーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

そして、ゴール側の新しいコンフォートゾーンの臨場感が高まるほど、ドリームキラーはやがてドリームサポーターへと変わっていきます。以心伝心→(コレクティブ)エフィカシー→ドリームサポーターというように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

「すべて情報」だから(I)。そして、臨場感(V)が現実(R)を生みだすからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 (Q-164につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

〇アサンプションアップデート

 番外編でもう一つ。

 ゴールが決まるとやるべきこと(エンドステート)が明確になります。その実行のために様々な状況や可能性を想定し(アサンプション)、状況の変化に合わせて更新していきます。その更新が「アサンプションアップデート」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 EpiⅤの冒頭でルークがワンパ(ホスに住む大型獣)に襲われるシーンがあります。これは、じつは、アサンプションアップデート。交通事故で顔に傷が残ったマーク・ハミル(ルーク役俳優)のために、新たに追加された設定だったそうです。

 

 

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F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法(文庫版)



Q-162:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.3ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想力」(PHP研究所)。じつは以前の記事(Q-160)は、この「超瞑想力」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

 ここでは「臨場感を維持するワーク3」を御紹介します。以下、同書からの引用です。

 

 引用開始

 架空の世界を使って臨場感を高めよう「スターウォーズ華厳瞑想」

 <解説>

 お経や聖書にいまいち関心を持てないという人は、マンガや映画を使って瞑想しましょう。

 昔の日本人にはお経は身近なものでした。また、キリスト教の国では今でも聖書はとても身近な書物です。しかし、日本に住む現代人にとっては、お経も聖書も少々縁遠いものかもしれません。

 ならば、自分たちにとってもっとも身近なメディア、たとえばマンガや小説、映画を使って臨場感を強めるのもアリなのです。

 自分や世界を変える力を持っているのは、お経や聖書ではなく、あなた自身の心です。その大原則さえ外さなければ、どんな道具を使って瞑想してもかまいません。

 もちろん瞑想の道具にする小説や映画は吟味しなければいけません。どんな物語を選ぶべきかは、すでにお話ししました。

 たとえば、手塚治虫の漫画「ブッダ」を読めば、釈迦の教えを強い臨場感で瞑想できるかもしれません。

 映画でいえば、個人的におすすめなのは70年代にスタートした大人気SF映画「スターウォーズ」です。「スターウォーズ」が描いているのは、実は華厳の世界です。架空の銀河を舞台にした壮大な物語の中に、釈迦の教えがちりばめられています。

 ここでは「スターウォーズ華厳瞑想」と名づけて、「スターウォーズ」を使って瞑想する際のポイントをお教えします。

 <ワーク>

 「スターウォーズ華厳瞑想」は、お経と同じく、ひとつひとつのシーンに描かれている情報に意識を向けて、臨場感を強めることが大切です。特に、物語の背後にある華厳の世界観に留意する必要があります。

 強い臨場感を維持したまま瞑想することができれば、「あなたの情報場」を書き換えることができます。

 引用終わり(続きは次回に)

 

このブログでは、さらに抽象度を下げて(オタク度を上げてw)ワークを行います。華厳とともにコーチングの世界観も感じてください。

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇すべてはゴールからはじまる

 旧三部作(オリジナルトリロジー、EpisodeⅣ・Ⅴ・Ⅵ)の主人公 ルーク・スカイウォーカーは辺境の星 タトゥイーンで農民として生きていました。そんな現状から抜けだしたいと願うものの、いざそのチャンスが訪れても行動できません。創造的回避です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 ところが、R2-D2C-3POとの出会いとベン・ケノービ(オビ=ワン)の導きにより“現状の外”へのゴール設定を行い、ついに宇宙へと飛び立ちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

〇ゴールの共有

“現状の外”へ飛びだしたルークは、知り合ったハン・ソロ&チューバッカ(チューイ)とともに帝国の宇宙ステーション デススターからプリンセス レイアを救い出します。R2が隠し持っていたデススターの設計データを解析した反乱軍は、限られた戦力でデススターに挑みます。絶望的と思える状況に立ち向かう力の源は、全員が共有する「自由・平和・フェアネス」というゴール。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 最初は戦いに背を向けたハンでしたが、土壇場で決戦の場にあらわれます。

 立ち去る(=ゴール共有を拒む)ハンに対してhave toを仕掛けなかったレイアは、不完全性を理解していたはず。レイアの配慮でPush-push backを回避できたハンは、絶体絶命のピンチに陥ったルークを自らの意思で救います。ダース・ベイダーの魔の手から。

レイア、ルーク、ハン&チューイのゴールが重なった瞬間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 

〇“声”を聞く ~エフィカシー~

 銀河の命運が懸かった最後の攻撃時に、ルークは優しい声を聞きます。

Luke, trust me.

ミッション達成を確信したルークは、照準補助装置を切り、意識を自分がやるべきこと(エンドステート)に集中させます。エフィカシーが結実した自然な集中です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ところで、皆さんは“声”を聞いたことがありますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 “声”の主は、オビ=ワン(他人)ではなく、ゴールを達成した未来のルーク(自分)自身だったのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

〇コレクティブエフィカシー

 後にヤヴィンの戦いと呼ばれる戦闘に勝利した直後の会話です。

 HanGreat shot, kid That was one in a million

LukeI just knew you’d come back.

HanI wasn’t gonna let you get all the credit and take all the reward.

LeiaI knew there was more to you than money.

 

 いずれも相手を全面肯定し、さらにコンフォートゾーンを引き上げるような言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 レイアがハンに語った「more」とは、プロフェッショナルに通じる「more」のはず。高い次元を志向する「more」であり、unrealをrealに変える「more」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 お互いがお互いのゴール達成能力を認め合い、全員がチーム(組織)のゴール達成を確信している状態 まさにコレクティブエフィカシー!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10542541.html

 

 私はコレクティブエフィカシーこそが高い抽象度のゴールに臨場感を感じる秘訣だと思っています。そして、すべての医療・介護現場でコレクティブエフィカシーが実現することを願っています。医師兼苫米地式認定コーチとして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377591.html

 

 (Q-163につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

〇利他心(unselfishness

 もう一つ、EpiⅣからお気に入りのフレーズを御紹介します。

 傷ついたR2-D2を見たC-3POがルークに対して発した言葉です。そこには「指一本でも役に立ちたい」と同じ利他心があらわれています。それは「克己」の鍵となるものであり、コーチの資質ともいえるものです。

 Sir, if any of my circuits or gears will help, I’ll gladly donate them.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12645423.html

 

 

〇差別と区別の違い

 番外編としてもう一つ。

レイア救出とデススター攻略の功績を称えられ、ルークとハン&チューイは表彰されます。ところが、チューイだけはメダルがもらえませんでした。子どもながらに「差別ではないのか?」という素朴な疑問を感じたことを覚えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

-追記2

 そんな「チューバッカだけメダルをもらえなかった問題」は、42年の時を経て、スカイウォーカー・サーガ最終章「Episode The Rise of Skywalker」で解決しましたw

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615496.html

F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542066.html

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html


 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法



ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-17:反求と在身-2;「自分中心」克服のためのワーク

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

 前回(S-04-16)は、吉田松陰の著書「講孟箚記(こうもうさっき)」中の「反求」「在身」という言葉を考察しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23437901.html

 

 

「反求(反りて求む)」の二字、つまり「問題が起きれば自分にその原因がないかと反って考える」というこの語こそ、聖賢たちの書物に無数に書かれている言葉の結論である。「在身(身に在り)」、つまり「すべての問題の根本は自分にある」という語も、同じような考え方である。

天下の事は大小の別になく、この「反求」と「在身」の二語を離れて成し遂げることはできないのである。

 

 

私たちは、日常の生活の中で何か問題が生じると、つい人のせいにしてしまいがちです(他責)。その時に「自分の方に原因があるのではないか?」と省みて(反求)、「自分中心」をやめることが大切である(在身)と松陰は教えてくれています。

では、具体的にはどのように取り組めばいいのでしょうか?

 

松陰が教科書とした「孟子」の中に、そのヒントを見つけました。現代語訳で御紹介します。

 

 

孟子は言った。

人を愛してもその相手がこちらに親しまなかったならば、自分の愛と思いやりがまだどこか足りないのではないかと反省しよう。

人の上に立って指導してもうまくいかないときは、こちらの知恵と考えがどこか足りないのではないかと反省しよう。

人に礼を尽くしても相手からは礼が返されてこないときは、こちらの相手を敬う心がどこか足りないのではないかと反省しよう。

このようにすべて自分の行うことがうまくいかないときは、自分にその原因があるのではないかと考えてみるようにするのだ。

それができれば、自分自身がますます正しくなっていくし、天下のすべてのことも必ず自分の方につき従ってくるようになるだろう。

 

 

孟子は、まず「愛」について語りました。「愛」の中に「自分中心」を抜けだすための大きなエネルギー(可能性)を見たのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

じつは私も「愛は、『自分中心』を捨て、抽象度を高めるための大切な縁起である」と考えています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

そこで今回は、「愛」に関連した“「自分中心」克服のためのワーク”を御紹介します。

 

 

ところで、皆さんは結婚や離婚について相談されたらどのように答えますか?

皆さんの家族や親友が悩んでいたら、どのように声をかけますか?

 

私の答えはいたってシンプルです。

結婚しようか迷っている人には「結婚しないほうがいいよ」と、離婚しようか悩んでいる人には「離婚したほうがいいよ」とアドバイスします。

なぜなら、その迷いや悩みの中に「自分中心」が入り込んでいるから。

 

そもそも私は、「結婚」という制度そのものに疑問を感じています。結婚は封建的な価値観や政策的な意図の押しつけであり、そこには生権力(バイオパワー)が生じやすいからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

では結婚したことを悔いているのかというと、決してそんなことはありません。私の結婚は「相手の幸せを願った結果、自由意志で行った自然な選択」だから。もちろん、妻もそう思って結婚してくれたはずです(たぶんw)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

結婚は100%相手のためにするものです。ヴィーゼル風にいえば、常に相手の幸せに関心を持ち続けること。それが「愛」の当然の帰結のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

よく「結婚生活は修行のようだ」などと揶揄されますが、そのとおり。ただし、それは“大乗”の修行です。仏教では、自分の悟りのためにする修行を“小乗”といい、衆生の救済を目的とすることを“大乗”といいます。その2つの違いは抽象度にあります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

結婚は「相手の役に立つことを考え続け、(相手の)ニーズを満たす」こと。それは“大乗”のはじまりです。「自分中心」を捨て、100%「相手中心」で生きることが結婚生活といえます。

その“大乗”に取り組む日々の中で、私たちは少しずつ「自分中心」を克服していきます。まるで「I」と「YOU」が一体化し「WE」へと育っていく感じ。それは「自分」が拡張していくことであり、「人間形成」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

その「自分」が拡大する感覚が身につくと、他の社会的な生活もうまくいきはじめます。

結婚生活だけでなくすべての人間関係において、相手のニーズを満たすことを自然に考えるようになるから。ほとんどの人間関係において、良い関係を築くことができるはずです。

 

人生のすべてのゴールにおいて、必ず人間が介在します。相手が存在します。縁起だから。

その相手のニーズを満たしハッピーにすることができるからこそ、ゴールを次々と達成することができるようになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

自分自身がますます正しくなっていくし、天下のすべてのことも必ず自分の方につき従ってくるようになる」という孟子の言葉は、その様子を言い表しています。

 

すべての人間関係の基本は「相手のニーズをどのようにして満たすか?」です。そして、それが人生のゴールを達成する鍵といえます。

 

本気で人を愛し、「自分」を拡大していく

それが孟子が説く“「自分中心」克服のためのワーク”です

 

あらためて取り組んでください。まずは最も身近な人に対してから。

 

 

 以前、このような話を行ったときに、とてもシリアスな質問をいただきました。次回御紹介します。

 

 (S-04-18につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 20109月に福岡で開催されたセミナーで、私はルー・タイス氏に初めてお会いしました(そして、それが最後になりました)。

 先程「本気で人を愛し、『自分』を拡大していく」と書いたとき、ルーさんの姿が思い浮かびました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

「本気で“人”を愛する」ことは、元祖コーチが自ら実践し示していた“「自分中心」克服のためのワーク”でもあります

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16799778.html

 

 

-関連記事-

F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268336.html

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

孟子(Wiki.)

孟子

Wikipediaより引用



ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-14:本当の幸せを感じられない理由 -4(ワーク付き)

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

幸せをどのように定義するかで、そのイメージは変わります。そして、そのイメージが新たな現実をつくりだします。「一人宇宙」の「」が書き換わっていくのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 

幸せのイメージに合わせて物理的現実世界を変えるのではなく、幸せを定義しなおすことでそのイメージ自体を変えてしまい、新たな“幸せ”を創造していく(もちろん“現状の外”に)

 

それでは、幸せの定義が重要であることを理解していただいたところで、“本当の幸せ”についてあらためて考察していきましょう。

 

 

幸せのイメージは人それぞれ。

ですが、そのイメージ自体がはっきりしていないケースは少なくありません。あらためて問われることで、「自分にとっての幸せがわからない」ということに気づく方もいらっしゃいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

皆さんはいかがですか? 何をしているときに「幸せだな~」と感じますか?

それではワークです。下の文章の( )に入るものをしっかりイメージしてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 <ワーク:自分にとっての“幸せ”を考察する>

 

私は(     )をしているときに幸せを感じる

 

 

( )に入るイメージは人それぞれのはず。そこで、例として下記の3つを考えてみましょう。

 

「食べ歩きが趣味で、おいしいものを食べながらお酒を飲んでいるときに幸せを感じる」

「マラソンが趣味で、公園を走っているときに幸せを感じる」

「魚釣りをしているときに幸せを感じる」

 

ここで質問です。この3つの「幸せ」を、本当に「幸せ」と呼んでいいのでしょうか?

 

答えはNoです。理由は大きく2つあります。

 

「おいしいものを食べて満足する」や「体を動かして気持ちがいい」「大きな魚が釣れてうれしい」というのは、脳でいうと扁桃体を含む大脳辺縁系での情報処理です。大脳辺縁系は古い脳であり、その処理時に感じる情動は抽象度の低い原始的な感情です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

人間は進化の過程で前頭葉が著しく発達しました。特に前頭前野と呼ばれる部位は、「人を人たらしめる思考や創造性の中枢」です。ちなみに、大脳皮質に占める前頭前野の割合は、猫が3.5%、猿で11.5%、そして人では30%といわれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

よって、本能的な古い脳(扁桃体)が論理をつかさどる新しい脳(前頭前野)より優位になっている人は、より原始的であり、進化の度合いでいうとサルやゴリラに近いということになります。そんな幸せを“本物の幸せ”とは言いません。それがひとつめの理由です。

 

もうひとつの理由は、さきほどの3つの幸せには「自分」しかいないから。

 

食べ歩きが趣味でおいしいものを食べているときに幸せを感じるという人が、「他の人にもいいお店を知ってもらって、この幸せを感じてほしい」と考え、SNSでお勧めの店の情報提供を始めたとします。その情報を見てお店に行った人から「ほんとにおいしかった!」というコメントがきて、うれしいと感じる。これは「ゴリラの幸せから、人間の幸せに近づいた」といえます。

なぜならこの人は、見知らぬ他人にも幸せを感じてもらいたいと思って、手間をかけて情報を発信しています。そして、他人がおいしいものを食べて喜んだことが、自分の喜びになっているからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11383670.html

 

この幸せは、もう自分だけのことではありません。他人が入っています。そして、他人が入ったことによって、この人はこれまでに味わったことのない大きな幸せを感じたはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

「マラソンが趣味で、公園を走っているときに幸せを感じる」や「魚釣りをしているときに幸せを感じる」という人ならば、「年々きつくなってはいるが今後もマラソン大会に出続けて、同年代の人達に元気を与えるランナーになる」や「釣った魚をさばいて振る舞い、皆に喜んでもらう」ということに幸せを感じるのであれば、人間の幸せに近づいているといえます。

それはもう自分だけの幸せではなく、抽象度が上がっています。言い方を変えると、自分(自我)の定義とともに幸せが拡大しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8748177.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900334.html

 

自分以外の人も一緒に幸せになってこそ幸せ すべてが“自分”で“宇宙”まるごと幸せ

 

それが進化した人にとっての“本当の幸せ”であるはず。私の好きな表現でいうと“無敵”です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 (S-04-15につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 私の師匠である苫米地博士は、「自分以外の人も一緒に幸せになってこそ幸せ」「すべてが“自分”で“宇宙”まるごと幸せ」を実践されています。それもとんでもないスケールで。詳細は下記記事で御確認ください↓

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_393431.html

 

 

-追記2

 「Federation of Cyber States(サイバー国連邦)」については、「新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版」(サイゾー)の【付録①】に詳しく記載されています。タイトルは「ドクター苫米地がサイバー国家の大使に就任。サイバー国家連邦の実現が、結果的に『戦争のない』世界をつくるかも。2020年も、ドクター苫米地の世界平和実現プロジェクトから目が離せない! 日本や世界の情勢を正確に読み解き、2020年度を生き抜くテクニックをアドバイスする!」です(長いw)。

 その【付録①】から一部引用します。

 

2020年、他人のためにお金を使おう

 2020年、いや今後はずっと、自分の利益のためではなく、他人の利益のために生きる人が、よい人生を送れるようになるでしょう。まずは、自分以外の人のために自分は何ができるかについて、徹底的に考える1年にするといいでしょう。

 これは、お金についてもいえることです。究極的には「他人のためにお金を使いましょう」ということです。

 引用終わり(続きは次回に)

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版

苫米地英人博士のブログより引用

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