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認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:レンブラント

F-036:縁起と宇宙と教育や学習の関係 ~「何もないところからレンブラントを発見」の補足説明~

 

 ブログ記事(フリーテーマ)の「何もないところからレンブラントを発見は正しい?」に関して、何件か御意見・御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (コメントは公開していませんので、ぜひ気軽にご利用ください。メールでもどうぞ)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9672202.html

 

 ブログ記事では、

・一昔前の西洋哲学では「存在が関係を生みだす」と考えていた

・東洋哲学では「関係が存在を生みだす」と考える =縁起の思想

・物理学においても(不確定性原理)、数学や哲学においても(不完全性定理)、「関係が存在を生みだす」という縁起の思想が正しいことが証明された

 ・よって、「何もないところからレンブラントを発見」という美術商のコメントは正しい

と書きました。 

 

今回は、その「↓」や「よって」に当たる部分を詳しく解説したいと思います。

 

 

 まずは時系列でポイントを整理してみましょう。

 

(1)  レンブラントが28歳の頃(1634年頃)に「若い紳士の肖像画」を制作した

(2)  イギリスの貴族が6代にわたって保有した

(3)  2016年末にロンドンで競売にかけられ、137000ポンド(約2000万円)で落札された

(4)  落札した美術商がレンブラントの作品だと見抜き、専門家に鑑定を依頼した

(5)  数十人の専門家が鑑定や分析を行い、レンブラントの作品として認定された

 

 物理空間では、1634年以降、「絵」はずっと存在していました(1)

ただし、イギリスの貴族が保有している間は「作者不詳の若い紳士の肖像画」としての存在でした(2)。ひょっとしたら最初は「レンブラントの描いた若い紳士の肖像画」として存在していたのかもしれませんが、6代かけて保管されるうちにレンブラントが書いたという事実は忘れ去られ、「作者不詳」となっていました。

それが競売により「137000ポンドの絵」となり(3)、さらに「おそらくレンブラントの未発見の絵」に変わり(4)、鑑定の結果「正式なレンブラントの絵」となったのです(5)

 

では、その絵は、(1)「レンブラントの描いた若い紳士の肖像画」(2)「作者不詳の肖像画」→(3)137000ポンドの絵」→(4)「おそらくレンブラントの未発見の絵」→(5)「正式なレンブラントの絵」と解釈が変わっていく過程で存在として変化したでしょうか?

 

もちろん、その本質はまったく変わっていません。物理的な劣化があるにせよ、「絵」はずっと同じ絵のままです。

 

ただし、認識(観測)した人の知識と解釈により、つまりマインド(脳と心)の働きにより、存在としてのなんらかの重要な変化があったわけです。まさに「縁起」です。

 

この「観測者(認識主体)の知識、知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」が、釈迦が語った「縁起」の示唆するところです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

目の前の世界(宇宙)は、観測者(認識主体)と目の前の事象の双方向の縁起により存在するそれが私たちが生きる宇宙の理です。

 

そして、観測者(認識主体)の知識・知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙が「たいしたことがある」ものに変わる可能性があるということが、教育や学習が重要な理由であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

 「レンブラントの描いた若い紳士の肖像画」(1)は、この美術商の観測(認識)により(そして数多くの鑑定家の観測により)、レンブラントの絵として新たに「何もないところから“発見”」されたのです。

 

 観測者の知識と知能により、新たに何かが生みだされる

 

私がマインド(脳と心)について学ぶことが重要だと考える理由はここにあります。

人間のマインド(脳と心)が宇宙を創りだしています。そして、人間のマインドの変化により宇宙がどんどん変化(進化)していきます。

私たち一人ひとりのマインド(脳と心)には、それほどの大きなパワーが秘められています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

人間一人ひとりの認知のない宇宙は存在しません。

「物理宇宙は情報宇宙のひとつの抽象度に過ぎない」ということは、現代分析哲学で、そして現代物理学で明らかになった事実です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 

ということは、「一人ひとりの(一瞬の)価値と全宇宙の価値は全く同じである」といえます。人間の価値にそもそも順位はなく、差別は存在しえないということです。

 

 その真理を学び(教育)、理解(学習)する人が増えるたびに、世界は確実に平和に近づいていきます。私たち人類は“無敵”へと進化していきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 それが縁起と宇宙と教育や学習の関係です。

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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レンブラント「自画像」(1640年) from Wiki

レンブラント「自画像」(1640年)

Wikipediaより引用

 


F-034「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 

 先日(2018516日)、興味深いニュースを目にしました。

 「レンブラントの絵が44年ぶりに発見された」というものです。

 

 レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(16061669年)は、ネーデルラント連邦共和国(現在のオランダ)の画家で、バロック期を代表する画家の一人です。「真珠の耳飾りの少女」で有名なヨハネス・フェルメールと同じ時代に活躍しています。

 「光の画家」「光の魔術師」の異名を持ち、「夜警(別名:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊)」が代表作として有名です。

 そのレンブラントの絵が、44年ぶりに新たに“発見”されたのです。

 

 面白いのは、最初から「レンブラントの絵」として見つかったわけではないことです。

 

 もともとは作者不詳のまま競売にかけられた「若い紳士の肖像画」でした。その肖像画はイギリスの貴族が6代にわたって保有していたものだそうです。2016年末にロンドンで競売にかけられ、137000ポンド(約2000万円)で落札されました。

 

肖像画を落札したオランダの美術商 ヤン・シックス(Jan Six)氏は、実物を見て即座にレンブラントの作品だと見抜いたそうです。落札後、レンブラントの専門家 エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク(Ernst van de Wetering)氏を含む数十人の専門家に鑑定や分析を依頼。鑑定の結果、絵の構成や筆使い、それに顔料などからレンブラントの作品と認定されました。

レンブラントが肖像画家として名声を得ていた28歳の頃(1634年頃)に制作した作品と推定されているそうです。

 

落札した美術商は、「何もないところからレンブラントを発見できるなんて夢のようです」とインタビューで語っていました。

 

「何もないところからレンブラントを発見」という部分について、何か違和感を覚えませんか?

 

 

 この話は「関係と存在」に関する示唆を含んでいます。

 

 一昔前の西洋哲学では「存在が関係を生みだす」と考えられていました。今回のケースでいうと「レンブラントの絵がもともと存在していて、それをオランダ人美術商が発見した」という感じです。

 

 それに対して東洋哲学では「関係が存在を生みだす」と考えます。縁起の思想です。「現代の美術商との縁により、レンブラントの絵が存在として新たに(再び)生みだされた」という感じです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 現在は、物理学においても(不確定性原理)、数学や哲学においても(不完全性定理)、「関係が存在を生みだす」という縁起の思想が正しいことが証明されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 よって、「何もないところからレンブラントを発見」という美術商のコメントは正しいといえます。この美術商と絵の縁起により(そして、数多くの鑑定家との縁起により)、レンブラントの絵として新たに「何もないところから“発見”」されたのです。

 

 「関係が存在を生みだす」という縁起の考え方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方につながります。それを仏教では「無常」と表現します。

 

 さらに突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」という二つのプリンシプルに行きつきます。

 

 目の前の世界は、私たちのマインド(脳と心)がつくりだしています。

 そのマインドを自らの意志で自由にコントロールするために、コーチングが“存在”しているといえます。

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

 

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The_Nightwatch_by_Rembrandt(Wikiより引用)

夜警
(別名:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊)

Wikipediaより引用



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