苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:レジリエンス

L-01520202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -02;レジリエンス -前編-

 

 20202月、鹿児島県の医療法人でリスクマネジメント研修を行いました。タイトルは「医療・介護現場でのレジリエンス ~問題(課題)を解決し、さらにタフになるための科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25664104.html

 02;レジリエンス -前編-

 

「レジリエンス(resilience)」は、もともとは物理学の用語です。「外力による歪み」を意味するストレスに対して、「ストレスを跳ね返す力」の意味で使われています。

そこから心理学の世界にひろがり、「社会的ディスアドバンテージや自分に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力」を表す言葉として用いられるようになりました。

注目するべきは「物理学から心理学へ」という方向性。それは「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」と一致します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 この「ある定義(概念)が、物理空間を表すものから、高次の情報空間に拡大していく」というのはとても重要です。前頭葉が発達した人類にとっての世界(宇宙)とは、物理空間に限定されるものではなく、情報空間にまでひろがっているものだからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そのことを認知科学者 苫米地英人博士は、「人は、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張している」と説明されています。サイバーホメオスタシス仮説です。

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」のこと。私たちが環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数といったものを保つことができるのは、この機能によります。そんな恒常性維持機能が「情報空間にまで働いている」というのが“人の人たる所以”といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 例えば小説や映画、ゲームといったバーチャルな世界(I)に対して、私たちは強い臨場感を感じることができます(V)。何かに熱中しているときの“現実”とは、目の前の物理空間ではなく、(熱中している)情報空間の方です(R)。皆さんにも思い当たる体験がたくさんあるはずw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 よって、人にとってのレジリエンスとは、「自発的治癒力」のことだといえます。その正体は、もちろん、ホメオスタシスです。

それは「脆弱性(vulnerability)」の反対概念であり、「回復力」「抵抗力」「耐久力」とも表現される力。ストレートに表現すると「生命力(生命エネルギー)」そのもの。

 

苫米地博士は、レジリエンスを、「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」と定義されています。古い言い回しを用いると「転んでもただでは起きぬ」というブリーフ(BS)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんなレジリエンスの大前提は「ゼロトラスト」です。

「ゼロトラスト」は「完全に守ることは不可能という認識」のこと。「無常」で知られる縁起の思想はもちろんのこと、不完全性定理や不確定性原理以降の西洋哲学の根幹にある概念です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

新型コロナ感染症(COVID-19)でいうと、「今までこんなことはなかった。だから仕方がない」と思考停止してはならないということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

「可能性は低い。だから対策はたてなくていい」「まず起こらない。だから考えなくていい」というのは、過去の記憶でつくられたコンフォートゾーンに閉じこもる愚行です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

それは退化のはじまりであり、破滅へと続く“現実逃避”といえます。

ひとつ重大な実例を取り上げます。2006年の国会質問において、地震や津波による原発の冷却機能喪失の可能性が指摘されていました。しかし、当時の総理大臣は「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」等と回答。対策どころか、検証することさえも拒みました(20061222日答弁書)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 御承知のとおり、その42か月半後、東日本大震災が発生。地震による直接被害はなかったにもかかわらず、福島第一原発は重大な事故を起こしました。これまで事例がなかった全電源喪失によって冷却機能を完全に失ったことで。

 

 

 私たちは不完全で不確定な無常の世界(宇宙)に生きています。この世に確定的なこと(もの)などありません。だから、レジリエンスを理解し、実践することはとても重要です。

 

とくに老病死(+生で四苦)が顕在化しやすく、容易に「ファイト・オア・フライト」に陥りやすい医療・介護現場においては、レジリエンスのマスターは最重要課題であるといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

L-016につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

―追記1

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」のこと。私たちが環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数といったものを保つことができるのは、この機能によります。そんな恒常性維持機能が「情報空間にまで働いている」というのが“人の人たる所以”といえます

 

 “人の人たる所以”という言葉はドイツの法学者 オットー・フォン・ギールケ(Otto von Gierke1841~1921年)の著書「ドイツ団体法」第1巻冒頭にある「人の人たる所以は、人と人との関係(結合)にある」からひろがっていったと考えられているそうです。

 この言葉は「縁により起こる」という縁起の理とその情報的な縁を認識・操作できる能力が人とその他を分けていることを鋭く指摘しています。

であるとすると、縁起がスコトーマに隠れてしまうことは人ではなくなるということです。それが人間関係の悩みの本質ではないかと私は思っています↓

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

-追記2

 よって、人にとってのレジリエンスとは、「自発的治癒力」のことだといえます。その正体は、もちろん、ホメオスタシスです。

それは「脆弱性(vulnerability)」の反対概念であり、「回復力」「抵抗力」「耐久力」とも表現される力。ストレートに表現すると「生命力(生命エネルギー)」そのもの

 

現在、レジリエンスは、国家の安全保障上の基本概念としても用いられています。苫米地博士は、じつは、その分野での世界的権威でもあります。

 

 その「安全保障」は個人の情報処理システム(=BS)にも当てはまります。情報を書き換えられてしまうと、目の前の現実が変わってしまうから↓

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 その情報の書き換えを、自らの自由意思で、ゴール(未来)側から行うのがコーチングです。私はコーチングこそがレジリエンスをも包摂する最大・最強の「安全保障」だと思っています。平和を実現する安全保障です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

―追記3-

 2021413日、菅義偉首相が官邸で関係閣僚会議を開き、東京電力福島第一原発で増え続ける「汚染処理水」を海洋放出する方針を決定しました。

 その前日(412日)、政権与党 自由民主党は、原発の新増設・建て替えを推進する議員連盟を発足。会長に稲田朋美元防衛相、そして顧問に安倍晋三前首相が就任しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 

-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 

-告知-

 医療・福祉関連に限らず、コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

 

Otto_von_Gierke(wikipedia)

オットー・フォン・ギールケ

Wikipediaより引用

 



L-01420202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -01;イントロダクション

 

 20202月、鹿児島県の医療法人でリスクマネジメント研修を行いました。タイトルは「医療・介護現場でのレジリエンス ~問題(課題)を解決し、さらにタフになるための科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 

 研修の御依頼をいただいたのは「新型コロナ感染症(COVID-19)」が注目される前のこと。実際に研修を行ったのは、ちょうどコロナ関連報道が増えはじめ、世間の関心が高まってきたタイミングでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

通常のコーチングセミナーと同様に、まずはマインド(脳と心)の不思議を体感していただきながら、「スコトーマ」「RAS」「ゴール」「コンフォートゾーン」といった重要な用語について説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その次は「時間の流れ」。時間は未来から現在、そして過去へ向かって流れています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

今回のテーマである「レジリエンス(resilience)」でいえば、先に「危機を克服しもっと良くなった未来(restoration phase)」があり、その実現に向けて「パニックを防ぎながら、ベストを尽くしている(shockcascading)」という感覚です。

 そんな感覚を体得していただくために、「意識的に重要度を操作することで世界が変わることを体感するワーク」を行っていただきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 

私たちは目の前の世界のすべてを認識しているわけではなく、自分にとって重要な情報だけを認識しています。その重要度を決めるものが「ブリーフシステム」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 強く信じる固定的な考え方や価値観といえるブリーフシステムは、「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられます。時間でいうと過去です。

一方で、私たちの脳には「失敗した時にモノを覚える」という特性があります。よって、ブリーフを決定する記憶とは失敗であり、私たちが認識する目の前の世界は失敗の合成であるといえます。時間でいうともちろん過去です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 目の前の世界は失敗の合成

 しかも、そこには情動がべったりと張り付いています。辛い、苦しい、悲しい、悔しい、憎いといったネガティブな情動や怒りなどです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 よって、大げさに言えば、「本当は誰もがPTSDに苦しんでいる」といえます。

PTSDPost Traumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害と訳されます。PTSDの状態では大脳の前頭前野が働きにくくなり、無気力(あるいは感情的)になり、長期的な視野が保てなくなります。米国CDCの「Psychology of a crisis」でいうところの「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 私は誰もが最初は被害者だと思っています。

大人になるまでの間にたくさん心に傷を負い、その心の傷(ネガティブな情動が張り付いた記憶)がブリーフシステムとなって生みだしたイヤな世界の中で、ますます心に傷を負っていきます。大人になってから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

 

 それどころか、最近の研究では、トラウマの記憶は当人を苦しめるだけでなく、次世代にも受け継がれる「負の連鎖」となる可能性が示唆されています。未来のためにも何とかしなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

 

 

 みんな最初は被害者。

 しかし、「ファイト・オア・フライト」の状態が続くうちに、やがては自分自身や縁ある人たちを傷つける加害者へと変貌していきます。人間らしさの源である前頭前野よりも動物的な脳である大脳辺縁系が優位な状態が続くからです。ますます易怒的、攻撃的、他罰的となり、まわりが見えず、未来を豊かに想像することが困難になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 問題の本質は「前頭前野の活動から大脳辺縁系の活動に変わってしまうこと」「脳の活動が一時的に退化すること」です(ケースサイド)。よって、真のリスクマネジメントは「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」だといえます(プランサイド)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」にコーチングがとても役にたちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 ゴール設定を起点に生みだしたポジティブな未来の記憶によって、ブリーフシステムを書き換えることができ、未来から過去へ向かう時間の流れの中で生きれるようになるからです。

目の前のすべては自身のマインド(脳と心)がつくりだしています。

コーチングを学び実践することで、そのマインドの使い方をマスターすることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 マインドの使い方をマスターすることは、じつは、感染症対策にもなります。免疫力を“あげる”ことができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

そのようなことをしっかりと説明させていただいた後、今回の研修会のメインテーマに入りました。「レジリエンス」です。

 

L-015につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 

-告知-

 医療・福祉関連に限らず、コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

 

L-014添付スライド(リスクマネジメント研修タイトル)




F-145:不要不急 vol.6;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら<後編>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22931091.html

 vol.5;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら<前編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22999458.html

 

「重要不急」を吟味し実践することは人生を豊かにすることに間違いはありませんが、抽象度が低い場合豊かになるのは自分だけです。それを「趣味」といいます。

 「重要不急」の抽象度が上がっていくほど、より多くの人々が豊かになっていきます。豊かさが縁起空間(社会)に拡散していく感じです。そんな機能・役割のことを「職業」「仕事」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 もちろん「重要緊急」な機能・役割も重要です。むしろ緊急であるほど優先度は高いといえるでしょう。しかし、それでも私には「重要不急」なものこそが豊かな未来実現の鍵だと思えてなりません。

 

 なぜなら、「重要緊急」であるほど現状に囚われるから。ここでいう“現状(SQStatus Quo)”には「このまま続く時間軸上の未来」も含まれます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691658.html

 

 F-140/vol.1で<「重要不急」を観るワーク>を行っていただきました。ワークの間に第一領域:「重要緊急」を書きだした方は、その内容を再確認してください。

 (ワークに取り組んでいない方は今どうぞw↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 「重要緊急」な取り組みはたいてい“現状”の中にあります。それも「理想的な現状」「最適化された現状」です。重要性(度)と同様、緊急性(度)を生みだすものも「これまでの価値観」です。そして、その価値観をうみだすものは過去の記憶(教訓)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 

重要度&緊急度マトリックス-3(ver2)



F-142/vol.3で取り上げたレジリエンスでいえば、今までのコンフォートゾーン(CZ)を下向きに外れてしまった状況(②)が緊急性(度)を生みだします(重要性を生みだすのはゴール!)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

その時行うべき「重要緊急」とは、今までのCZへの復帰であり、過去の記憶でつくられた価値観への回帰です(②→③)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 

 そのような意識状態で「重要緊急」に取り組めば取り組むほど、ますます現状に縛られていくはずです。それはスコトーマをますます強化してしまうことでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

そんな第一領域:「重要緊急」に対して、第二領域:「重要不急」内にあるものはレジリエンスの図での③から④への飛躍を後押しするものです。すなわち、それまでのCZを超える方向に引き上げるもの。「人生を豊かにする」とはそういう意味です。

それは無人運転や自動運転から脱却し、自らの自由意志と責任で人生を切り拓く“自立”にも通じます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


もしも「不要不急」と誰かに言われたとしても、自分にとって「重要不急」であれば、それは立派な趣味。何も恥じる必要はありません。その重要性(重要度)の抽象度を上げれば上げるほど、より多くの人々に役立つ機能・役割(職業、仕事)へと変わっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そして、その機能・役割が「不急」であるほど、それは“現状”を突き破る力となる可能性を秘めています。だから「不要不急」と言われても全く気にすることはありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

今回のコロナ禍は「何が人生の第二領域:『重要不急』なのか?」をあらためて見直すチャンスです。大切なのは抽象度の高いゴール! ぜひ御自身のゴールを見直してください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 前頭前野内側部をさらに活性化させながら自由意志で生きるからこそ、自身の心に真の平和が訪れます。「平成(内らかにして外る)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660261.html

 

 一人ひとりが「平成」を実現し、「平成」を実現するための知識とスキルをひろげていったその先に、きっと“無敵”が待っている

私はそのように信じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 先月から(20206月~)はじまっている苫米地式認定マスターコーチ 青山龍さんと私CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」は、私の第二領域:「重要不急」に存在している“無敵”に向かうための大切な取り組みです。

「マインドの健康」「心の平和」が当たり前になっている未来を一緒に目指しませんか?

参加をお待ちしております。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22517545.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 よく誤解されるので再度強調しますが、「趣味」はとても重要です。コーチングにおいてはもちろん、ヒーリングにおいても。下記ブログ記事で解説しています↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

-追記2

重要度や緊急度は不変ではありません。「意味は状況で決まる」のと同様、その時の状況でどんどん変わっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

例えば、大規模災害の時は、医療を必要とする者の数と実際の医療資源との関係により、優先度(重要度と緊急度での順位づけ)が刻一刻と変化していきます。その変化を意識しながら患者を選別していくことが「トリアージ(triage)」です。

次回(F-146~)より、「トリアージ」をコーチの視点で考察します。お楽しみに。

 

 

-関連記事-

F-027~:プロとアマの違い

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268331.html

F-035~:クライシス(危機)の本質

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_395184.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

F-144:不要不急 vol.5;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら... <前編>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22931091.html

 

 前回(F-143/vol.4)、こんなワークを紹介しました。

<ファイト・オア・フライトを防ぐ(すぐに回復する)ためのレジリエンス各フェースのポイントを考えるワーク>

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


 私の回答はこんな感じです。

A-1:大前提となる「ゼロトラスト」とは、「誰もが不安・恐怖や怒りの情動により『ファイト・オア・フライト』に陥る可能性があるという認識」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

A-2:各フェースごとの取り組みは

    want toか?」「リラックスしているか?」等自分や仲間の状態を常にモニタリング

F:不安・恐怖、O:義務感、G:罪悪感が忍び込んでいないか?)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22390484.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

    不安・恐怖や怒り・イライラなどの情動を感じたときは、「ファイト・オア・フライト」や「2つの怒りとその間の論理的思考」などを思い出し、前頭前野優位を取り戻し衝動的な言動を自制しながらゴール設定(情動脳から論理脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

    「時間の流れ」をふまえ「いい機会だ」と再解釈しながら、スコトーマが外れて得た新たな気づきを踏まえゴールを再設定。新たなゴールに向けて動きだす(論理脳から社会的情動脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

    ドリームキラーとの戦いを楽しみながらゴールへと邁進。さらなる“現状の外”へゴールを再々設定していく

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

このワーク自体が①のフェースで行うべき第二領域:「重要不急」の取り組みになります。「ファイト・オア・フライト」に陥らないために(すぐにリカバーするために)、ぜひ毎日のスケジュールに落とし込み習慣化してください。

 

 

 …では、今回のテーマに入りましょう。

 2020226日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は日本全国を対象に「イベント中止・延期要請」を行いました。Perfume(東京ドーム)やEXILE(京セラドーム大阪)のコンサートが当日開場直前に中止になったのをはじめ、文化イベントやスポーツ大会が相次いで中止となりました。先日(同619日)、プロ野球が3カ月遅れで開幕しましたが、無観客での開催が続いています(同6月末時点)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664055.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664503.html

 

文化芸術関連やスポーツだけではなく、多くの人の“日常”も変わったはずです。出社時間をずらした人、出社そのものを減らしリモートワーク(テレワーク)中心になった人、自主休業を強いられた人、偏見や誹謗中傷に負けずに働き続けるも経営悪化に直面している医療従事者など

コンフォートゾーンが崩壊していく混乱の最中、リーダー達がよく口にしたのが「不要不急」でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 それまでのコンフォートゾーンが崩れ、さらには病や死の臨場感が高まっている中での「不要不急」という言葉は、多くの方々の心に重く響いたはずです。
 

自分の仕事は意味がないと言われたような気がして傷ついた

存在価値がないかのように扱われ悔しかった

せめて不急という言葉だけにしてほしい
 

 私のまわりでもそんな声をたくさん聞きました。

 

 F-140/vol.1に書いたとおり、私自身は第二領域:「重要不急」(下図黄色の部分)を常に意識しています。時間管理やゴールの見直し(バランスホイールの確認)に役立つからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 

重要度&緊急度マトリックス-3(ver2)



 しかしながら、最も重要な理由は、「時間管理」や「ゴールの見直し」をはるかに超えた次元にあります。それは

第二領域:「重要不急」にカテゴライズされる機能・役割は人生そのものを豊かにする

 ということ。

 

 「不要不急」という言葉を浴びせられたとき、「不急」であるからと落ち込む必要はありません。繰り返しになりますが、むしろ「不急」なものの中にこそ、人生をよりよくするためのヒントが隠されています。

 本当に問うべきなのは重要性(重要度)の方。さらにいうと、重要性(重要度)の抽象度です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 「重要不急」を吟味し実践することは人生を豊かにすることに間違いはありませんが、抽象度が低い場合豊かになるのは自分だけです。それを「趣味」といいます。

 「重要不急」の抽象度が上がっていくほど、より多くの人々が豊かになっていきます。豊かさが縁起空間(社会)に拡散していく感じです。そんな機能・役割のことを「職業」「仕事」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 もちろん「重要緊急」な機能・役割も重要です。むしろ緊急であるほど優先度は高いといえるでしょう。しかし、それでも私には「重要不急」なものこそが豊かな未来実現の鍵だと思えてなりません。

 なぜなら

 

F-145につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-035~:クライシス(危機)の本質

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_395184.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 

前回(F-142/vol.3)のワークはどうだったでしょうか?(事例は上記リンク記事で確認してください↑)。

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

 最初に重要な事実をお伝えします。それは「この世に“絶対”はない」ということ。唯一正しい答えなど存在しません。それは西洋哲学では不完全性、東洋哲学では縁起を突き詰めることで理解することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 「“絶対”はない」ということは、「どんなに完璧に思える答えであっても必ず改善の余地がある」ということ。それは「明日はもっとよくなる」という希望となりますが、一方で「思考をやめてはならない」という戒めでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 前回ワークの事例でいえば、知識や経験が豊富であるほど“正しい”答えを見つけることはできますが、その一方で“新しい”答えを見つけることが困難になります。知識や経験はスコトーマを外すために必要ですが、その知識や経験自体が新たなスコトーマを生みだすからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879896.html

 

 それでは医師でもある私の回答を提示します。

A-1:大前提となる「ゼロトラスト」とは、「必ず転倒・骨折事故はおこるという認識」です。

A-2:各フェースごとの取り組みはこんな感じでしょう

    転倒ハイリスク者の選別・観察(見守り、声掛け)、補助具の活用・工夫やリハビリ、不穏・不眠に対する薬物治療の減量調整、衝撃吸収マットやパット付き下着の使用

    出血性ショック対策(止血、補液、抗血小板剤中止等)、固定、開放骨折なら感染対策、鎮痛処置

    鎮痛処置、家族への報告、専門医治療(手術等)、回復期リハ、再転倒予防

    RCARoot Cause Analysis)等による分析と再発予防の取り組み、職員間の情報共有、他病院・施設との情報共有、新たな取り組みの検討、身体拘束に係る業界の常識への挑戦

 

 う~ん、カタイですねw

 この生真面目感からスコトーマが生まれてしまいます。一般の方々はもちろんでしょうが、専門職であっても(むしろ専門職であるがゆえに)気楽には話せない(議論できない)ものです。とくに「ネガティブな話題」に関しては。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19980130.html

 

 だからこそ、ゴールを共有し、そのゴールに向かってお互いにスコトーマを外しあうことが重要になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18223018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18340276.html

 

その実現のために、コーチングやマインドに関する知識とスキルがとても役に立ちます。

医療・介護現場にどんどんコーチングがひろがっている未来を思い描きながら、私はコーチとしての活動を続けています(Fight Coaching Project!)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 それではレジリエンスに戻りましょう。前回はレジリエンスの大前提「ゼロトラスト」と各フェースの流れを御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


 上の図のとおり①→②→③→④と進めていくわけですが、もしもコーチングを実践していれば(クライシスに関係なく)①→④を実現することができます。反対にいえば、コーチングの知識とスキルなしでは②→③を経ずに④に到達することは難しいはずです。

 現状のコンフォートゾーン(CZ)が強力・強大な壁を生みだすから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

過去の記憶でつくられたCZの外は認識することができません。仮に認識できたとしても、すぐに強力なホメオスタシスフィードバックが働き「いつの間にかもとどおり」になります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

現状のCZがうまくいっている(悪くはない)場合、あえて現状を壊す必要を感じないばかりか、そのCZを頑なに守ろうとしてしまいます。既得権益ほど。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

ところがクライシスの場合、無意識はそれまでのCZから外れてしまったように感じます。それも下向きに(②)。すると、ホメオスタシスフィードバックにより①へと向かう力が自然に働き、何とかCZに戻ろうとします。それは認知的不協和を解消しようとする心の働きともいえます。
 これまでの
CZの下限である③に到達すると、その不協和は徐々に消え失せていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 不協和を感じている間に、スコトーマが外れて得た新たな気づきを上手くゴールに結びつけることができると(ゴールの再設定)、③から④へ一気にブーストすることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そんな実例として、NHKのニュース番組(おはよう九州沖縄、2020612日)で取り上げられたケースを御紹介します。

 COVID-19の影響で売り上げが激減したある老舗明太子会社は(②)、打開策を模索するうちにあるキーワードにたどり着いたそうです。ちょい足しで味が変化するという意味の「味変(あじへん)」です(③)。変わり種商品として開発していた辛味明太子をソーメンツユに足すなどの“ちょい足し”アレンジは様々な料理に応用できそうで、地元福岡での需要拡大が見込まれているそうです(④)。
 その会社の社長さんは「観光客に売れている間はわざわざ新商品を開発する必要はなかった。コロナによるピンチがむしろチャンスに変わろうとしている」といった話をされていました。

 

 皆さんにもきっと経験があると思いますが、不安や恐怖を抱えながら②から③にリカバーするのは決して簡単ではありません。なぜなら、②の状況では容易に「ファイト・オア・フライト」に陥るから。それは前頭前野の活動が抑えられ、扁桃体を含む大脳辺縁系の活動が活発になってしまった状態です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 では、ここでワークを行いましょう。リラックスしながら考えてください。

 (次回までの宿題ですw

 

<ファイト・オア・フライトを防ぐ(すぐに回復する)ためのレジリエンス各フェースのポイントを考えるワーク>

 クライシス(危機)時に「ファイト・オア・フライト」を防ぐ(すぐに回復する)ために

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

F-144につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-035~:クライシス(危機)の本質

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_395184.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

F-142:不要不急 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 

 レジリエンス(resilience)という概念を御存知でしょうか?

 

レジリエンスは物理学の用語で、「外力による歪み」を意味するストレスに対して、「ストレスを跳ね返す力」の意味で使われています。

そこから心理学の世界にひろがり、「社会的ディスアドバンテージや己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力」を表す言葉として用いられるようになりました。

シンプルにいうと「自発的治癒力」。それは「脆弱性(vulnerability)」の反対概念であり、「精神的回復力」「抵抗力」「耐久力」とも訳されています。

(そして現在は、安全保障の基本概念としても用いられています)

 

 余談ですが、私がレジリエンスという言葉をはじめて聞いたのは、認知科学者 苫米地英人博士のセミナーでした。といっても、セミナー受講時はまったく意識にあがっていませんでした。それからしばらく経った後、過去のノートを見返しているときに「レジリエンス」と書き込んでいるのを見つけました。衝撃でした。つい最近知ったと思っていた言葉を、ずいぶん前に教わっていたのですから。改めてスコトーマの怖さを体感しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

苫米地博士は、レジリエンスを、「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」といった意味で使われています。古い言い回しを用いると、「転んでもただでは起きぬ」というブリーフシステムです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 そのレジリエンスの大前提は「ゼロトラスト」。これは「完全に守ることは不可能という認識」を示します。「無常」で知られる縁起の思想はもちろんのこと、不完全性定理以降の西洋哲学においてもとても重要な概念です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

今回のCOVID-19でいうと、「今までそんなことはなかった。だから、これからもおこりえない」と考えてはいけないということ。「可能性は低い。だから対策はたてなくていい。準備はしなくていい」と安心してはいけないということ。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 繰り返しますが、レジリエンスの大前提は「ゼロトラスト」。

 その上でポイントとなるのが下記の4つです。

   平常状態の継続的なモニタリング

   最低ラインの確保(平常状態を有事に確保するのは現実的ではないという認識)

   できるだけ迅速にリカバーできる準平常ラインの設定

   準平常ラインから元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

 この4つのポイントに、苫米地博士が出演されている「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)内での講義時に使用された用語(下図)を重ねると、

    Normal Operations ← 継続的なモニタリング

    ShockCascading ← 最低ラインの確保

    Recovery Phase ← 準平常ラインの設定

    Restoration Phase ← 元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

となります。

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 

 


 さらに、このシリーズのテーマ「不要不急」と関連する重要度と緊急度を軸とした4つのカテゴリー分類を重ねると、

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

となります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 次回(F-143)は各フェースでのマインドの在り方(作り方)を取り上げます。高い臨場感で考えていただくためにワーク(宿題)をご用意しましたw

 

<転倒骨折事例でレジリエンス各フェースのポイントを考えるワーク>

医療・介護現場で起こりえる下記事例において、各フェースでどんなことを行えばいいか考えてください(医療・福祉従事者もそうではない方も、自由な発想を楽しんでくださいw

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22599317.html

 

<事例>認知症によるBPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia …以前は周辺症状と呼ばれていた暴力、不潔行為、幻覚、せん妄などの行動・心理症状)として徘徊が目立っていた高齢男性患者さんが肺炎のため入院しました。

幸い呼吸状態は改善しましたが、治療の間に下肢筋力が低下してしまいました。歩行はとても不安定でしたが、病識がなく徘徊しようとするため転倒の危険が高まっていました。

そこで病院は転倒事故防止のために腰ベルトを用いた車イス離床を行うことを提案しました。ところが「親父を縛りつけるのか!」と家族が強く反対するため、なかなか実行できないでいました。そうこうするうちに患者さんが転倒してしまい、大腿骨頸部(太ももの骨の付け根)を骨折してしまいました。

担当者は御家族に連絡し、丁寧に説明しました。すると、「骨折とはどういうことだ!この病院の安全管理はどうなっているんだ!! 責任者を出せ!!! 」と怒りまくっています。

そのキレ方があまりにも激しいので、担当者はとてもショックを受けました

 

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

F-143につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 


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