苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:リーダー

Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? いつも邪魔ばかりされています。どう対処するべきでしょうか?

 

 <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

A:コロナウイルスによって不安が増大しているからなのか、最近ドリームキラーに関するする相談・質問が増えている気がします。皆さんはいかがですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ドリームキラーとは「コンフォートゾーンやセルフイメージを引き下げようとする人」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それは古くから知られる人の性。

日本では「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、その杭を打つ人がドリームキラーといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 そんなドリームキラーを理解してしっかり対処することは、コーチングを学び実践する者にとってはとても重要。

 Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 なぜなら、コーチングがうまくいくほど、世の中が「ドリームキラーばかり」になるから。その理由は「あなたにゴールがあるから」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 さらにいうと、そのゴールを達成できるという揺るぎない確信(エフィカシー)があり、その確信が周囲の人にしっかり伝わるほど、まわりはドリームキラー化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 それはリーダーとしての大切な素養でもあります。リーダーの条件は 1)情報収集能力、2)同調能力、3)責任能力 の3つです。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 1)情報収集能力に欠かせないのは「高い抽象度の視点」。ゴールと関連していうと「さらなる“現状の外”」。より高い抽象度であり、より“現状の外”であるほど、強力なドリームキリングになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 通常は「より高い抽象度」「より“現状の外”」になるほど認識しにくくなります。スコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 リーダーの 2)同調能力とは、そんな感じにくい世界に対して高い臨場感を感じてもらうことです。しっかり同調するから導くこと(lead)ができるのですが、一方で高い臨場感ゆえにドリームキリングを生みだすことにもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 ちなみに、同調自体はホメオスタシスの働きです↓

 PM-01-08~10:サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ドリームキラーがあらわれたときは、まずはその状況を肯定しましょう。「私らしい!」「Yes, I’m good!」と。あなたはすでに立派なコーチング実践者であり、リーダーです。

そのようなセルフトークは、「ネガティブループ」のマネジメントにもなります。

 Q198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

その後、自分自身が“現状の外”にゴールを設定した結果であることをしっかり認識した上で、ゴール実現のための大切な縁起であることを理解し、見つけた課題(ケース)を解決(プラン)していってください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

その積み重ねが 3)責任能力 を育てるはずです(自責)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 もちろん、その道のりは簡単ではないはず。なぜなら

 

Q-211につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-139:沈黙の春

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

Q-078:お変わりありませんか? こちらは変わりなく過ごしております

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第5回目は2021919日(日)開催。テーマは「クライシスサイコロジー&レジリエンス」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26768389.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

F-190:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです <中編;リーダー>

 

 最近、再び、小泉進次郎環境大臣の発言が炎上しました。その発言とは

 

くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。シルエットが浮かんできたんです

 

これはTVインタビュー中のもの(TBSNEWS23」、2021423日)。「30年度までに温室効果ガスを46%削減する」と高らかに宣言(claim)した小泉環境相に対し、聞き手が「46%に設定した根拠(warrant)」を質した直後の言葉です。その時、両手で“浮かんできたシルエット”を描きながら発言していました。

さらに「意欲的な目標を設定したことを評価せず、一方で現実的なものをだすと『何かそれって低いね』って(言われる)」「『金メダル目指します』と言って、その結果、銅メダルだったとき非難しますかね?」と続き、後日(同427日)の会見で「(発言が)切り取られている部分も相当ある」と釈明しました。その後「真摯な積み上げに加えて、やはり意欲の高い目標を設定するための作業だ」と自己肯定し、「しっかり説明していきたい」と抱負を述べています。

 

 この小泉環境相の言動を3回に分けて考察します。今回は「リーダー」という観点から。

 

 前編;ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25947186.html

 中編;リーダー

 

 前回は「ゴール」という観点からまとめました。

 ゴールとは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨てて、3)“現状の外”にあるもの。

 認識できないはずの“現状の外”にゴールを見いだすことができるのは(3)、自分中心を捨てるから(2)。そんなゴールを心から望むものと感じられると(1)、他人の評価や社会のモノサシが気にならなくなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

さらにゴール達成能力の自己評価であるエフィカシーが十分だと、ゴール側がコンフォートゾーン(CZ)になり、ゴール側からいつも現状を自己評価するようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

ゴール側から現状を評価している時は、未来から現在へ向かう時間の流れを体感しているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

もはやゴールに向かうのは「あたりまえ」。呼吸や心拍と同じようにホメオスタシス(恒常性維持機能)が働き、「ゴール(側のCZに戻る」という感覚になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

私は、小泉環境相の「真摯な積み上げ」「意欲の高い目標」という表現に“他人の評価”や“社会の価値観”を気にするブリーフを感じます。「ゴール(側のCZに戻る」という感覚ではないはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13626536.html

 

 

しっかり説明していきたい

 

 本来なら「説明」もホメオスタシス活動。そして、その「説明」は“義務”でもあります。なぜなら、政治家はリーダーだから。大臣ならなおさらです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

 

リーダーの条件は、1)情報取集能力(高い抽象度次元へのアクセス能力)、2)同調能力、3)責任能力 の3つ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「趣味」など自分のことだけでいいゴールであれば、本来、責任は自由とともに本人に帰属します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 しかしながら、リーダーのゴールは「自分だけ」というものではありません。シンのリーダーは縁ある人々をこれまでのCZをはるかに超える次元に誘う存在です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

だから、フォロワーに対しても責任を負っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 (その感覚を書きました↓)

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 小泉環境相(の無意識)は個人とリーダーの区別ができていないはずです。さらには趣味と職業の違いについても曖昧なままでしょう。それはこの発言にあらわれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

 「金メダル目指します」と言って、その結果、銅メダルだったとき非難しますかね?

 

 「アスリートが『金メダルを目指します』と言って銅メダル」というのは個人レベルの話。スポンサー企業や利害関係者を除けば、ほとんどすべての人はただ純粋に“応援”しているはずです。だから、結果に対しての非難はありえません。

一方で、「政治家が『46%削減する』と言ったができない」というのはリーダーとしての機能の話。フォロワーたちへの責任を必ず伴いますし、結果に対して厳しく評価されるべきです。国内外問わず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

実際のところ、日本は世界中から非難されています。「under control」「海洋放出」「人類がコロナを克服した証」といったリーダーの無責任発言のせいで。最近の話題でいえば、人権無視の入管法改正案に対する国連人権理事会特別報告者3名と恣意的拘禁作業部会の共同書簡に対して、上川陽子法相が「一方的に見解を公表されたことについては抗議せざるをえない」と逆ギレしてみせたことが挙げられます。

 (ちなみに、私の「逆ギレ」の定義は「論理的指摘に対して非論理で対抗すること」。追記で補足します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 私はコーチとして次世代のリーダーを育成する立場にありますが、その際に必ず伝えることがあります。それは「リーダーのゴールは縁ある人々の希望である」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

リーダーのゴールは、場を共有する人たちのエネルギーと創造性の源であり、未来を明るく照らす光となるものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

だからこそ、小泉環境相や菅首相はもちろんのこと、すべてのリーダーに「説明」の責任があります。そして、それはリーダーの権利に伴う義務でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13959033.html

 

その義務の果たし方については次回(F-191)考察します。

(待ちきれない方は、下記記事をどうぞw↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

 話を戻して、再度、小泉環境相の発言を確認してみましょう。

 

 

 30年度までに温室効果ガスを46%削減する

くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。シルエットが浮かんできたんです

 

 「おぼろげ」「シルエット」という言葉は、最初にゴールを見いだしたときの表現としては悪くありません。「くっきりとした姿が見える」のは、ゴール設定時ではなく、ゴール達成前です。

 (ゴールとリアルの関係はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 だから、まだ不明瞭なゴールのイメージをまわりに伝えるときには、具体的な言葉ではなく、抽象的な表現がでてしまいがち。「両手で“浮かんできたシルエット”を描きながら」発言したことはリーダーらしいといえます。論理を超えた超論理領域の表現であり、言語を超えた非言語での働きかけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 ただし、「46%削減する」「46という数字」はNG。具体的過ぎてゴールとはいえません。

 エンドステートならOKですが、そうであれば情報が少なすぎます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

エンドステートやCOA(コース・オブ・アクション)はしっかりと言語化する必要があります。不明瞭な点を明らかにし、仲間としっかり共有するために。それは情報空間上の構造を言語抽象度にまで落とし込み緻密化していくということ。

 (情報空間についてはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

さらに底面である物理空間で実装するためには、問題(課題)とその解決(対策)を明らかにしていく必要があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

それがリーダーの「説明責任」。そのためにマスターすべきなのが。続きは次回に。

 

F-191につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

ちなみに、私の「逆ギレ」の定義は「論理的指摘に対して非論理で対抗すること」

 

 補足すると、「非論理で対抗」するのは抽象度が低い(下がっている)からです。

 人間らしい前頭前野優位から動物的な大脳辺縁系優位に陥ることを「Fight or Flight」と表現します。それは「逆ギレ」のイメージと一致しているはず。リーダーにはふさわしくありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

-追記2

 実装化については下記リンク記事で。コーチング入門者向けとコーチング実践者向けに分けて書きました。苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)や映画「スター・ウォーズ」を取り上げていますw

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

F-11630年後の自分は何歳なのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682390.html

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 

すごいリーダーは脳がちがう



F-180:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-5;個のwell-beingから社会全体にひろがるwell-being

 

「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読んだ後、医師&コーチとして考えたことをまとめました↓

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

 そのシリーズの終わりに下記ワークに取り組んでいただきました。

 

<ワーク>

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。その“幸福(well-being)”が今回のテーマ。

自分にとっての“幸福(well-being)”を考え抜くことは、「自己の存在と意味」を明らかにし、スピリチュアルペインを克服するきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 2;幸福はさらに深い自己催眠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25175860.html

 3;物理的な現実よりも脳による意味づけに臨場感を覚えている状態

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25236729.html

 4;洗脳によって生まれる幸福

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25303095.html

 5;個のwell-beingから社会全体にひろがるwell-being

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士は「幸福」をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?

 以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)より引用します。

 (7回に分けて引用。今回は5/7です)

 

 本当はもっと恐ろしい、社会による洗脳

 マルチ商法など、実体のある他者による洗脳は、まだマシだといえるでしょう。悪質な分、何らかのきっかけで冷静さを取り戻しさえすれば、洗脳から解放される可能性が高いからです。

 むしろ怖いのは、社会による洗脳の方かもしれません。

 かつて日本には、「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の『三種の神器』が揃えば幸福である」「いい学校を出ていい会社に入れば幸福である」と広く信じられていた時代がありました。また、今でも「お金持ちになれば幸福である」と考えている人は少なくないでしょう。

 これらももちろん、洗脳です。三種の神器を手に入れたり、いい学校、いい会社に入ったり、お金持ちになったりすることで本当に幸福が得られるとは限りません。ところが、人々は社会から与えられるメッセージを受け入れ、「~すれば幸福である」と自己催眠をかけてしまっているのです。

 

 

 大変残念なことに、私はかつて“だまし討ち”されたことがあります。相手側が裁判所に提出した“証拠”には「タケハラは本当にwant toばかりしている」と書かれていました。罵詈雑言とともに。

そこに滲み出ていたのは「差別」。そして、差別と混然一体となった「お金のためなら何をしてもいいという妄想」と「お金があれば何をしてもいいという思い上がり」です。

 そのような未熟なブリーフが、例えば「勝ち組」「負け組」といった言葉を生みだします。単なる所得の差を、人の優劣を決める重大な条件のように「意味づけ」するのです。

 「お金に絶対的な価値がある」

 どう思いますか? どのように感じますか?

 

 では、私の意見(claim)を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

お金に絶対的な価値などありません。価値があるのは人の存在そのものです。心から望むゴールに向かって創意工夫しながら生きることそのものに絶対的な価値があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

事実、「お金」だけでは決して幸福にはなれません。皆さんのまわりにも「お金はあるけれども、心が満たされない」という人たちが存在しているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23170992.html

 

 お金に囚われた人たちの多くは、純粋にゴールを目指す者たちを攻撃します。強烈なドリームキラーとなって(=anti)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 もしもドリームキリングを受けたなら、まずは深呼吸して、1つ上の抽象度で「自分に興味を持ってくれている人」と捉えなおしてみましょう。そのドリームキラーのことを。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、「“私”という存在を生みだす大切な縁起の一部であるという事実」をしっかり感じてみるのです。ゴール側から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 すると、今までとは全く違った世界(宇宙)を認識できるようになります。脳内が書き換わり、「環境」が変わるから。そのときドリームキラーは“敵”ではなくなっているはずです(=with)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

そもそもドリームキラーが現れるということは、1)“現状の外”にゴールがあり(=ゴール設定に成功している)、かつ、2)それがまわりの人たちに伝わっている(=同調に成功している)ということ。抽象度の高いゴールを設定する能力や同調能力はリーダーの必要条件です。

(関連する記事を追記1で紹介します)

 

リーダーの心の平和はホメオスタシス同調によりまわりにひろがっていきます。その結果、縁ある人たちをお金という刷り込みから解放できるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

「刷り込み」や「意味づけ」といった目に見えない束縛から人々を解放することは、リーダーの大切な役割です。リーダーの存在そのものによって、まわりの人たちの心が優しく書き換わっていくのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

そうなるとみんなが認識する世界はますます輝いていきます。希望に満ちたゴールを共有しながら、誰もがお互いのドリームサポーターになっているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 それが個のwell-beingであり、社会全体にひろがるwell-being

 

私はそんな状態を“無敵”と呼んでいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

F-181につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

そもそもドリームキラーが現れるということは、1)“現状の外”にゴールがあり(=ゴール設定に成功している)、かつ、2)それがまわりの人たちに伝わっている(=同調に成功している)ということ。抽象度の高いゴールを設定する能力や同調能力はリーダーの必要条件です

 

 高い抽象度の視点を持ち(情報収集能力)、ひろげ(同調能力)、貫くこと(責任能力)がリーダーに求められる条件です。それは誰もが会得するべきもの。なぜならみんなが自身の人生のリーダーなのだから。

 

 リーダーについては↓

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 PM-06-17):仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 F-127:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

 Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 

-追記2

 リーダー(リーダーシップ)について、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)で学ぶことができます(Kindle版もあります↓)。

 すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 

 その後は「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)をお読みください。「リーダーの鉄則」である“慈悲”について学べます。

 

 

-参考書籍-

「感情の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)

 

 

-関連記事-

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか? どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

すごいリーダーは脳がちがう



Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q:リーダーとマネジメントとコーチの役割機能のブログ記事も読ませて頂きました。それぞれの役割機能がスッキリと理解出来ました。

一つ確認ですが、コーチはリーダーとマネージャーの役割機能を持つと考えて良いのでしょうか?

 

A:質問者が言及しているのは下記ブログ記事です↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの関係と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 その記事の中で私は「理想的な組織の姿は、『本質』を追求するリーダーと『方法論』を最適化するマネジメント、そしてコーチがいること」と書きました。

 

「本質」とは、より抽象度の高い空間にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「本質」に対して、「方法論」は物理空間に近い抽象度次元に存在します。物理空間とは抽象度0の次元であり、情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「方法論」とは、イメージを物理空間で実現するときの具体的な方法に関するものです。当然、様々な条件によりダイナミックに変化していきます。無常です。

上記リンク記事(情報空間-2)で御紹介したとおり、情報はどんどん増え続け、宇宙は抽象度の下向きに拡大しています。よって、「方法論」はますます複雑化していくことになります。

 それでもしっかり実装(インプリメンテーション)するための秘訣とワークについて、下記ブログ記事にまとめました。後半は「STAR WARS」を取り上げていますw

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

私は、「本質」を追求するのがリーダーで、「方法論」を最適化していくのがマネジメントだと思っています。一方、コーチとは「マインド(脳と心)に関する知識とスキルを教え、“現状の外”へのゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める人」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

コーチは「本質」について直接言及することはありませんし、「方法論」には一切関わりません。クライアント自身が自分の人生のリーダーであり、実装のための知識とスキルを持ち合わせているからです。

もしもコーチが「本質」や「方法論」に関わってしまうと、コーチがクライアントの認識する宇宙をつくってしまう(強く影響してしまう)ことになります。同じような重要度で情報を取捨選択してしまうようになるから(RAS&スコトーマ)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それでは結局「無人運転」「自動運転」のまま。認知科学者 苫米地英人博士は、厳しく「奴隷」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 よって、コーチはリーダーとマネジメントの役割機能まで果たすべきではありません。あくまでも「ゴール設定を手伝い、エフィカシーを上げる」です。

結果的に各人の潜在能力を引きだすことになりますが、それ自体がコーチの目的となると必ず破綻します。それは私自身がかつての”失敗“から学んだ大切な教訓です↓

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 今回の御質問は「コーチはリーダーとマネージャーの役割機能を持つと考えて良いのでしょうか?」でした。それをコーチングにおけるコーチの心構えと考えるとNoです。ただし、コーチ自身の生き方であれば、私の答えはYes

コーチ自身の中に、リーダーとしての機能、マネジメントとしての機能、そして(セルフ)コーチとしての機能があることは問題ないはずです。いえ、むしろ明確に持つべきでしょう。

 

“現状の外”に飛び出し抽象度の上限を引き上げるリーダー、様々な縁起が複雑かつダイナミックに関わる“現実世界”で実装するマネジメント、そしてゴール設定(更新)をサポートしエフィカシーをさらに高めるコーチ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そんな機能を包摂した次元で自然に生きていることが、私のコーチのイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 じつは、リーダーの機能、すなわちゴールにもコーチが深く関わる「苫米地式ライフコーチング」があります。私にとっては未知の領域です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900786.html

 

 

-関連記事-

F-101~:「映写機の故障により上映できるかわかりません」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_380649.html

F-127:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~ <後編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

Q-160:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.1

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 今回は引用の続きからはじめます。

 

 小説を読んで涙を流すことの意味

 世間では、臨場感についての認識が誤解されがちです。最も多いのが、人間が仮想世界に臨場感を持つためには、その仮想世界ができるだけ物理的現実世界に近くないといけない、と思われていることです。

 実は、かつての私もそうでした。

 私は若かりし頃、アメリカのカーネギーメロン大学で機能脳科学を研究していました。そのときに携わっていた分野の1つが、臨場感でした。いかにヴァーチャルの世界に臨場感を持たせることができるのか……

 その頃、私が思っていた臨場感の必要軸は3つありました。

1つめは、プレゼンス感(存在感)。これはつまり、多くの情報量を得るということ。

例えば、ホームシアターを観るときは、テレビパネルの画素数は多ければ多いほど、プレゼンス感は高くなります。ブラウン管テレビとビデオテープではなく、液晶ハイヴィジョンテレビとブルーレイディスクです。画角も広ければ広いほどいい。音響も最高の環境で聞く。そうすることで、プレゼンス感はより一層高まります。

2つめは、操作参加性です。自分が手を動かすと画面上の絵が動くなど、実際の行為そのものがヴァーチャル世界に反映されます。

そして、3つめは知的整合性。自分が知識として持っている記憶の世界と整合的な世界をつくります。

例えば、コンピュータで構築したヴァーチャル世界ではリンゴから手を離すと、当然リンゴが落下するようにプログラムします。なぜなら、リンゴが落下しなければ、操作している人は変だと思うからです。自分が知っている世界と違うと、臨場感が損なわれます。そのため、たとえヴァーチャルでも、万有引力の法則に則ってリンゴが落ちるようにするわけです。

 

 私は、これらが臨場感を生み出す軸だと思って、ヴァーチャルリアリティを研究していました。しかし、あるときそんな私の考えを一変させる出来事に遭遇しました。

 それは、一時帰国した私が山手線に乗っていたときのこと。隣にいた少女は小説を読んでいたのですが、なんと彼女は泣いていたのです。

 衝撃でした。

 小説で泣くなんてよくあることで別にたいしたことではない、と皆さんは思うかもしれません。しかし、私にとってはたいしたことでした。

 小説には先の3つの軸はありません。言葉だけということは、画素数や画角どころかディスプレイさえありません。つまり、プレゼンス感はゼロです。さらに、自分の行為が反映されるような操作参加性もありません。本の内容は確認できなかったため、知的整合性がどうだったかはわかりませんが、内容がSFかファンタジーだったとしたら、整合性は少女の日常と大きく異なるでしょう。

 

 どちらにせよ、彼女がもし臨場感を持つのであれば、物理世界である電車に感じるはずです。車内の光景や電車の揺れに臨場感を持つはずです。にもかかわらず、彼女は小説に臨場感を持って涙を流していたのです。

 彼女の姿を見て愕然となった私は考えを改めました。そして、これまでの湯水のごとくお金を注いで構築してきたテクノロジーに見切りをつけたのです。

 引用終わり(続きは次回に)

 

 

前回(Q-159)は、「『抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく』も正解です。抽象度が上がるほど具体的な情報量は減るのですから、臨場感は下がっていきます」と、「抽象度が上がると臨場感は下がる」を肯定した上で、一般またはコーチング入門者向けに回答しました↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 しかし、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)w。抽象度と臨場感は、じつは、まったく異なる軸です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

実際に「抽象度が上がっても臨場感を下げない方法」は存在します。その1つが「Rゆらぎ」。詳細は下記のブログ記事(Q-156)で確認してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていくためには、Rをゆるがせなければなりません。そのために、呼吸を使って、リラックスとゆらぎの2つを得ていきます。

 なぜ呼吸なのかというと、「呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールできるから」です。とくに訓練をしなくても誰もが簡単に、呼吸を少しの間止めたり、速度を変えたりすることができます。 だからこそ、意識をホメオスタシスに介入させる窓口として呼吸が重要なのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「Rゆらぎ」の「R」はReality(現実世界)の「R」。そのRに意識を向けると、その瞬間にRではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するから。「意識を向ける」を別の言葉で表現すると「モニタリング」です。その瞬間、「R」は「Rゆらぎ」に、すなわち物理空間から情報空間に移行していきます。

(物理空間は情報空間の一部。抽象度の軸で考えたときの底面です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は「モニタリング」と同時に「ラベリング」を行うことを勧めています(その理由はこの後すぐw)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 考え事をしていて目の前の世界が急に認識できなくなった経験はありませんか?

あるいは、緊張やショックで世界がフワフワしているように感じたことは?

 

例えば「信号が変わったことに気がつかなかった」「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」など。その時、目の前の物理空間(現実世界:R)よりも実体を持たない情報空間(現実ではない世界:P1)により強い臨場感を感じています。「より強い臨場感(V)を感じている世界(I)」がその瞬間のリアル(R)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その状態(P1)を「モニタリング」しながら、自分でコントロールする新たな情報空間(P2)に移動することが「情報場の操作」。新たな情報空間(の因果)に強い臨場感を感じることができるほど、その情報空間(P2)の事象に介入することができるようになります。まるで、物理空間でモノを動かすように。

 その「自分でコントロールする新たな情報空間(P2)」がゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから私は「モニタリング&ラベリング」を強くお勧めしています。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。そして、その結果として目の前の世界を認識することになります。ゴールの世界(未来)が「因」で、目の前の世界(現在)が「果」です。それは未来から流れる時間を体感するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「モニタリング&ラベリング」で変わるのは時間の感覚だけではありません。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。よって、ゴールの世界(ゴール側のコンフォートゾーン)の重要度(評価関数)で目の前の世界を認識することになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私たちは目の前の世界をありのままに認識しているようでいて、じつは、重要なこと(モノ)のみを認識しています。重要度の低いこと(モノ)は認識していません。それを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 その重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することが、このワーク(ラベリング)の目的です。それはゴールを実現した未来のブリーフシステムで今を生きることを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 抽象度と臨場感はまったく異なる軸です。情報量の大小は、じつは、臨場感には影響していません。

しかしながら、本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「○○(量)」のこと

 続きは次回(Q-161~)に。

 

 (Q-161につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回の記事は、苫米地博士がある書籍で公開された情報をベースに作成しました。その本には「自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ための方法が書かれています。次回、御紹介いたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ことが可能なのは「すべて情報だから」。情報を書き換えると、本当に現実が変わってしまいます。詳しくは下記記事で↓

 F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 

-追記2

「信号が変わったことに気がつかなかった」はともかく、「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」はファイト・オア・フライト(Flight or Flight)の状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 医療や介護の現場は老病死の臨場感がとても高いため、ファイト・オア・フライトに陥りやすいといえます。そんな医療・介護現場での「重要不急」について、下記リンク記事にまとめました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22999458.html

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

タグ:リーダー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/search_tags?qt=1182798

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

すごいリーダーは脳がちがう



Q-159:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング入門者向け回答>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 まずはゴールというコーチングにおいて最も重要な概念からいきましょう。

ゴールのポイントは「心から望むものであること」「自分中心を捨て去ること」「現状の外側に設定すること」の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

さらに私はバランスホイールも重要視しています。

先ほどの3つのポイントを踏まえ、人生のあらゆる領域にバランスよくゴールを設定していきます。例えば、職業、家庭、趣味、健康、ファイナンス、身近なコミュニティへの貢献、社会への貢献、生涯教育、老後、人間関係、精神性など。その一つひとつのカテゴリーに対して、さらにサブゴールを設定していくと、すぐに20個以上になるはずです。

ゴールのバランスホイールを意識することは、セルフヒーリングおよびセルフコーチングの秘訣です(と私は思っています)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく」と感じるときには、あえてフォーカスしているゴールから離れ、バランスホイール全体を眺めることを試してみてください。下がってるのは臨場感ではなく、じつは抽象度の方かもしれないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 不安や怒りなどの情動が原因となり自由なイマジネーションができなくなることは、じつは、よくおこります。その典型的な例がファイト・オア・フライトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えます」はそのとおり。認知科学者 苫米地英人博士は、よく位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)に例えられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく」も正解です。抽象度が上がるほど具体的な情報量は減るのですから、臨場感は下がっていきます。一般的には(←「コーチング実践者向け」は次回w)。

 

その場合には「高い抽象度のゴールをイメージ」はしっかり保持したまま、抽象度を少し下げてサブゴールを設定してください。そのサブゴールに向かう通過点となるサブ2ゴール、さらに具体的なサブゴールを考えていくと、やがてはやるべきことがはっきりと感じられるはずです。

「はっきりと感じられる」とは「臨場感が高い」ということ。その「はっきりと感じられるやるべきこと」が「エンドステート」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ただし、「やるべきこと」には容易にhave to(~ねばならない)が紛れ込みます。

 (認識者の心次第ですが)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 無意識がhave toを感じ取ると、途端に回避が起こります。それも創造的に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 というわけで、エネルギーと創造性を保つためにも、ゴールはあくまでも抽象度の高い次元にしっかりと思い描いたまま、その通過点をサブゴール化し、さらに具体化したエンドステートとして認識していくことをお勧めします。

 それはゴールが生みだす未来から過去へと向かう時間の流れを体現することでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そのためのワークになるのが「夢が勝手にかなう手帳」(サイゾー)です。抽象度の高いゴールのイメージを、徐々に具体化しながらエンドステートやミッション(具体的な行動)に落とし込んでいく感覚が身につきます。

それは「夢をかなえる方程式:I×V=R」の実践練習です。ぜひ活用されてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 以上がコーチング入門者向けの回答です。次回(F-160~)、実践者向けに回答しなおします。

関連する重要な知識を、今回から3回に分けて御紹介します。苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)からの引用です。

 

 引用開始

 重要なのはリアライズドバーチャリティ

 リーダーになるということは、他人を引き寄せるということ-。

 そのためには、同調能力がカギを握っています。同調能力とは、リーダーの考えや決断を、従わせる者に対してさも自分の考えと同じだと思わせる力です。

 例えば、オバマに熱狂した人々は、彼が主張する政策をさも自分の意見と同じだと思って支持しています。イラク戦争の反対、ウォール街の批判、グリーンニューディール……。彼をリーダーへと祭り上げた環境の力が、国民を同調させたのです。

 自ら進んで政治家の政策を支持したり、社長の訓示に頷いたり、キャプテンの指示を仰いだりするのも、リーダーに同調すればこそ。

 では、どのようにして、自分の考えを他人に同調させられるのでしょうか。

 他人を同調させるためには、その人の心(=脳)の中にある「臨場感空間」をコントロールしなければなりません。

 

 臨場感空間?

 何だか物々しい……と思われた方もいるかもしれません。しかし、物理的現実世界とは一線を画したこの世界・空間は、皆さんの脳の中に必ずあります。この世界(臨場感空間)があるから、皆さんは生きているのです。

 臨場感とは、さもその場に身を置いているような感じのことです。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚を、臨場感を持つといいます。

 

 臨場感は、もともと人間が持っている感覚能力です。この能力のおかげで、人間はさまざまな情報をリアルに感じることができます。映画を観ているとき、自分が映画の世界の中で振る舞っているような感覚に陥ったことがあるでしょう。アクションシーンでは、自分も格闘しているように感じ、ラブシーンでは、相手役と恋愛しているように感じ、雄大な景色のシーンでは、自分もその中にいるように感じる……。これは映画という仮想空間(ヴァーチャルリアリティ)に臨場感を持っていることを意味します。

 

 人間はある世界に強い臨場感を持つと、その世界が仮想空間であってもリアルだと認識し、実際にリアルになってしまいます。

 例えば、キリスト教徒が何もしていないのに、キリストが磔にされたときと同じように手から血を流す、いわゆる聖痕現象がそうです。普通に考えればありえないでしょう。刃物などで刺さないかぎり、自分の手から血など流れません。これは信者がキリスト世界に強い臨場感を持つことで、キリスト世界がリアルだと感じたために起こった現象です。仮想空間をリアルだと認識したために、身体がそちらの世界に反応して血を流してしまったのです。他にも、イメージ療法で重い病気が治ったりすることがありますが、同じ現象といえます。

 

 これらは物理的現実世界において、すべての重要な変化は心の中のイメージから始まっていることを意味しています。

 人にはそれぞれ自分の心の中でわき上がったイメージの世界があり、それが物理的現実世界に投影されます。「会社を起こす」「お金を稼ぐ」「好きな女性ができる」「戦争が起こる」「地球が滅亡する」……。自分のイメージの世界に臨場感を持つと、それがリアルになっていきます。これを臨場感世界の現実化(リアライズドバーチャリティ)といいます。

 臨場感を持った世界(臨場感空間)が、リアルとなる。ということは、その人が持つ臨場感空間をコントロールできれば、その人のリアルをコントロールできることになります。もっといえば、その人に「自分がコントロールされている」とは気づかせずに、その人の行動や考えが、コントロールする人の意のままに動くことになるのです。

 

 (Q-160につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

タグ:夢手帳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/search_tags?qt=634683

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版



F-127:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~ <後編>

 

 2020年2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は「3月2日から全国の小・中・高校、そして特別支援学校を春休みに入るまで臨時休校とするように」と、各都道府県の教育委員会などを通じて「要請」する考えを示しました。

前日の「イベント自粛要請」に続く大胆な方針は瞬く間に日本中を駆け巡り、教育現場や子どもを持つ家庭(とくに共働き世帯)は大混乱となりました。そんな混乱が社会に拡散してしまったのでしょうか、鹿児島でもドラッグストアやスーパーからトイレットペーパーが消えるといった現象が起きています。

まるで日本全体が「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」に陥ったかのようです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 前回は、米CDC(Centers for Disease Control and Prevention、疾病予防管理センター)が公表している「Psychology of a Crisis」より、危機に瀕した時の行動(Negative Behavior)とその対策(基本原則)を御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664055.html

 

 日本を覆う不安や不満を払拭し、国民が「ファイト・オア・フライト」に陥るのを防ぐ(回復する)ために、安倍首相自身が記者会見を行ったことは正しかったといえます。 

ところが、世間の反応をみると、必ずしも成功したとは言えないようです。

 

なぜ首相の記者会見は評価されなかったのでしょうか?

私たちは何を心がけるべきなのでしょうか?

 

 

…「一斉休校要請」の翌々日(同2/29)に行われた安倍首相の記者会見中、私はすこし不快なデジャブ感に襲われました。その感覚をたどっていくと、日本大学アメリカンフットボール部の「反則タックル問題(2018年5月6日)」に行き着きました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

両方とも、その構図をシンプルに示すと、「A:リーダーの要請」→「B:要請どおり実施」→「C:社会的インパクト発生」とすることができます。

 

「シンプルに示す」とは、「抽象度を上げる」と同意です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

「抽象度を上げる」ということは情報量が少なくなることですので、対立や矛盾は解消されていきます。それは“無敵”に近づくということです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

よって、リーダーが「要請」を行う場合、その抽象度の高さが問われるといえます。もしも抽象度が低い「要請」を現場が何の疑いもなく(あるいは忖度して)実行してしまうと、対立や矛盾を内包するネガティブな「社会的インパクト」が生じます。「反則タックル問題」がそのいい例です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040523.html

 

 では、リーダーの「要請」に欠かせないもの、すなわち抽象度の高さを左右する一番大切な要因とは何でしょうか?

 

 …もちろん、ゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールとは“現状の外”に設定するもの。よって、リーダーの「要請」は、現状維持を是とする多くの人々にとっては不快(不安)に感じられます。コンフォートゾーンの外だからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 もちろん、既得権益とも思いっきり衝突することになります。反対に言うと、既得権益を含む“現状維持のプレッシャー”と戦う覚悟がリーダーには求められているといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

 安倍首相が下した決断は、少なくとも直接影響を受ける人たちや業界にとっては“現状の外”といえるでしょう。誰もが「ありえない」と思ったはずです。

例えば、2/26の「イベント中止・延期要請」によって、Perfume(東京ドーム)やEXILE(京セラドーム大阪)のコンサートが当日の開場直前に中止になったのをはじめ、文化イベントやスポーツ大会が相次いで中止(または無観客開催)されています。

先日(2/17)、内閣府はGDPの前期比6.3%減(年率換算、季節調整値)という衝撃的な発表をしたばかり。その上に今回の「イベント自粛」や「一斉休校」の要請ですから、経済へ与える打撃ははかりしれません。正直な話、私は「日本沈没」という言葉がよぎりました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

「日本沈没」にリアルな恐怖(不安)を感じた私は、すぐに止観瞑想を行いました。

リラックスし呼吸を整えながら(逆腹式呼吸!)思考を続けている間に見えてきたものは、これらの「要請」の判断根拠がまったく示されていないという事実でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576926.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18684707.html

 

“現状の外”に導くのですから、リーダーには理解を広げていく能力(同調能力)が求められているといえます。そこで必要となるのが論理的思考(トゥールミンロジック)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

ある論題に対してその行動をとるべきであると判断されるためには、通常、2つのことが必要になります。その2つとは「ケースサイド」と「プランサイド」。すなわち「問題を見つけること」と「問題を解決すること」です。

このケースサイドとプランサイドのふたつの側面において、必要性と有効性を示すことを「立論」といいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

ケースサイド(必要性)には、「ハーム(問題性)」と「インへレンシー(内因性)」という2つのポイントがあります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12808495.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12808542.html

 

 プランサイド(有効性)の検証にもポイントが2つあり、「ディスアドバンテージ(不利益)」と「ソルベンシー(解決性)」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12935916.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12935992.html

 

 詳細は苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO)を参考にまとめたシリーズ編第1弾(S-01):「よりより“議論”のために」を参照してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

念のためですが、論理的思考=同調能力と言いたいのではありません。論理的思考とその思考プロセスの開示は、同調能力そのものではなく、周囲を同調させるための最低限のマナーです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_368012.html

 

 新型コロナウイルスに対する一連の政府の施策に関して、多数の専門家が「エビデンスが示されていない」ことを指摘しています。もちろん、エビデンス(=ワラント、根拠)は明示されるべきです。事実(データ)とともに。
 その上で、エビデンス(=ワラント、根拠)の論拠(バッキング)、確率(クオリファイアー)や例外(リザベーション)といったものまで、しっかりと示すべきだといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12340209.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12504855.html

 

 最後に取り上げるのは責任能力。当日の会見では「私が決断した以上、私の責任において、様々な課題に万全の対応を採る決意であります」と発言されています。

 首相官邸HP「安倍内閣総理大臣記者会見(令和2年2月29日)」:

 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0229kaiken.html

 

 責任とは未来で果たすものです。

 よって、重要なのは現在の「決意」ではなく、今後の「行動」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

 

 首相がこれから果たす“責任”をしっかり見届けることが、私たち国民一人ひとりに求められている「行動」です。そして、それは国民の権利であり、義務でもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13959033.html

 

 そんな国民の「行動」そのものが、日本を「ファイト・オア・フライト」から救いだす大切な縁起になるはずです。なぜなら、クライシス(危機)とは人のマインドで生じるものであり、その本質は「情報処理が前頭前野優位から大脳辺縁系優位になること」だから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 クライシスとは「転換点」です。「ゴールに向かって“現実”を大きく変革するチャンス」です。変革の成否は、リーダーだけではなく、国民一人ひとりにも委ねられています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_262962.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1-

 リーダーの資質については、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)に詳しくまとめられています。

 

-追記2

 R2.3/9、内閣府はGDPの改定値を発表(20191012月)。本文で触れた速報値 マイナス6.3%(年率換算)をマイナス7.1%にさらに下方修正しました。東日本大震災の影響を受けた201113月期のマイナス6.9%よりひどく、前回の消費税増税(58%)時のマイナス7.1%201446月期)に並びました。

 安倍首相のブレーンとして第二次政権発足時から政策を支えてきた藤井聡 京都大学大学院教授は出演したラジオ番組(2019年9月24日)でこのようにコメントしています。「17年間5%で据え置かれた消費税率が、安倍さんがたったの5年で5%から10%に、倍にしてしまうと。これは一般の方が想像する何千倍、何万倍もの悪影響を経済に及ぼす」。

 マイナス7.1%は新型コロナウイルス騒動前の数字です。繰り返しますが、首相がこれから果たす“責任”をしっかり見届けることが、私たち国民一人ひとりに求められている「行動」です。そして、それは国民の権利であり、義務でもあります。


 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_277070.html

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがう

すごいリーダーは「脳」が違う

苫米地英人博士のブログから引用

http://tomabechi.jp/archives/50839421.html

 

 

F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」 Vol.4;リーダーの視点で

 

 このブログシリーズでは、目的の映画を観ることができると信じて待ちながら感じたこと、そして、日本語吹き替え版さえ観ることができないまま帰途につき思ったことをまとめます。

 

 Vol.1;映画館での出来事

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19153107.html

 Vol.2;期待が失望に変わるときの注意点

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263292.html

 Vol.3;不安や怒りへの対処法

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19417065.html

 Vol.4;リーダーの視点で

 Vol.5;フォロワーの立場で

 

 

 …今回は「リーダーの視点」がテーマです。

 

 私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書に、「リーダー」をテーマとしたものがあります。「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 その本の中で、リーダーとは「ゴールをリアルに認識し、それをすべてのメンバーと強く共有できる人」と定義されています。さらに、リーダーになるためには「最低条件として、自分が得意としている分野、やりたいと思っている分野を見つけることが大切」とあり、ゴールの重要性が強調されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあることを大前提に、博士が述べるリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」です。

 

 情報収集能力とは、「高い視点から判断する能力」のこと。重要なのは情報をたくさん集めることではなく、選別することです。そのために情報を統括して高い視点から見る力、つまり抽象度を上げて判断する能力が求められます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 同調能力とは、「何も話さずとも、自分の考えを相手に共有させて伝える力」。その同調能力の理解に必要な「臨場感」「ホメオスタシス」「Rゆらぎ」が詳しく解説されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 責任能力については、「リーダーとして責任を取る覚悟があるかどうか」と書かれています。覚悟 …そしてそれは一番難しいものだとした上で、責任能力の真の意味について解説されています。詳しくは同書をお読みください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987549.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19033189.html

 

 

…映画館での出来事は、正直、すごく残念でした。しかし、一方で「仕方ない」とも思いました。地震という誰のせいでもない突発的な出来事が原因だったからです。実際、10人以上いた同じ映画を待つ方々も、誰も感情的にはなっていませんでした。

 

もしも天災ではなく人災だったら、例えば「スタッフが遅刻した」とか、「コーヒーをこぼして故障した」とかだったら、どうだったでしょうか?

 「納得できない」という理不尽感が怒りとなり、ファイト・オア・フライトを誘発し、バカな行動につながったかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 理不尽感が低いことでストレスは小さいはずでしたが、私の情動は動きました。のんびり待ちながらその訳を考えていると、リーダーの姿勢に思い至りました。映画館のリーダー(その時の現場責任者)が、情報収集能力(高い抽象度で判断する能力)も、同調能力も、責任能力も何ら発揮していないように感じたのです。

 その結果、「状況がわからず(認識や理解ができず)、自らの行動を選択することができない(評価・判断ができない)」という状態が生まれました。客はもちろん、接客するスタッフにとっても。

 

 実際、誰かが上映の見込みなどについて質問するたびに、スタッフさんは電話で責任者とおぼしき人と連絡を取っていました。その表情から読み取れるのは“板挟み”。「苦しい」「辛い」といった心の声が聞こえるようでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987351.html

 

 では、リーダー(その時の現場責任者)はどのような行動をとるべきだったのでしょうか?

 

…リーダーがとるべき行動について、米国CDCのガイドラインが参考になります。CDCの正式名称はCenters for Disease Control and Preventionで、疾病予防管理センターと訳される米国厚生省管轄の保健衛生機関です。CDCがまとめた「Psychology of a Crisis」によると、クライシス(危機)時は、拒絶→不安・恐怖→回避→希望の消失→パニックと進行するとされ、こうした事態に対処するための4つの基本原則が示されています。

 

1)     最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える

2)     「必ず解決します」などの約束はNG。むしろ状況の不確定性を正確に伝え、その問題を解決するプロセスについてのみ伝える

3)     問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に提供し続ける

4)     恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を与える

 

 今回のケースに当てはめると、1)故障の概要を説明し、最悪の場合は上映ができない可能性をしっかり伝え、2)故障に対してどんな対処を行うか(上映できない場合にどんな補償を行うか)を説明し、3)経過と見込を逐次報告しながら、4)故障した特殊な設備(BESTIAという「次世代映画館フォーマット」)の情報や映画館やショッピングモールに関する話題などを紹介する といった感じです。

 

 そのようなガイドラインに沿った対応を心がけることで、場の雰囲気が「拒絶→不安・恐怖→回避→希望の消失→パニック」と変化することを防ぐことができます。また、リーダー自身の「拒絶→→パニック」を防ぐことにもなり、(映写機にだけフォーカスするのではなく)抽象度を上げてお客や対応するスタッフの状況まで俯瞰することができ(情報収集能力)、映画上映/鑑賞というゴールを共有し(同調能力)、自らの役割を果たすこと(責任能力)ができるようになります。

 

 このようなケースにおいても、コーチングのエッセンスはとても役に立ちます。

 

F-105につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

本文中に「映画館での出来事は、正直、すごく残念でした。しかし、一方で『仕方ない』とも思いました。地震という誰のせいでもない突発的な出来事が原因だったからです。実際、10人以上いた同じ映画を待つ方々も、誰も感情的にはなっていませんでした」と書きました。

しかし、それは危険なことでもあります。もしも誰かに「仕方ない」と思い込まされてしまったら、状況を改善するためのエネルギー(怒り)を失うからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

-追記2

 201910月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19130955.html

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがう

すごいリーダーは「脳」が違う

苫米地英人博士のブログから引用

http://tomabechi.jp/archives/50839421.html

 

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-22:進化・向上し続ける組織をつくるためのチェックポイント

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

進化・向上し続ける組織をつくるためのチェックポイント

 

 ここまで“失敗”から学んだ「進化・向上し続けるためのポイント」についてまとめました。改めて列挙いたしますので、組織改革のチェックポイントおよび対策として御活用ください。

 

 

    チェックポイント01

:変わらないコンフォートゾーン(CZ)が「現状維持の壁」を生みだし、組織を破滅に向かわせる

    <対策01>コンフォートゾーンをチーム全員で破壊する

 

・「創造的破壊」において、破壊するものとは「現状のコンフォートゾーン(CZ)」。創造するものとは「ゴール側、すなわち未来のコンフォートゾーン(CZ)」

・そのことを組織全体でしっかり認識し、共有することが組織改革の第一歩

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

 

    チェックポイント02

:“現状の外”にゴールを設定した人の「want to」は、現状がコンフォートゾーンの人にとっては「have to

    <対策02>仲間を新たなコンフォートゾーンへと導くために“現状”と戦う

 

・リーダーには、多くのスタッフに嫌がられることや権力者(既得権益)と衝突することに対しての覚悟が必要

・その上で、打たれ続けながらもひるまずに理解を広げていく能力(同調能力)が求められる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

 

    チェックポイント03

:ウッド・アーギュメント(Would argument) のままでは“現状”を打破することはできない。シュッド・アーギュメント(Should argument)で挑戦し続けることで未来から過去へと時間が流れる

    <対策03>常にゴールを考え、未来の結果として今を生きる

 

・「時間は未来から過去へ流れている」ことをしっかりと共有した上で、“現状”に縛られず、シュッド・アーギュメント(Should argument)で思考する

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837953.html

 

 

    チェックポイント04

:自由には必ず責任が伴う。プランなきケースが現状肯定になってしまうのと同様に、責任なき自由はゴールの実現を妨げる

    <対策04>過ぎ去った過去にとらわれず、未来を自由に創造しながら責任を果たす

 

・自由には責任が伴う

・その自由と責任は未来にあり、自らゴールでうみだすものである

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

 

 

    チェックポイント05

:権利と義務の関係の理解不足が「have to」を生みだし、エネルギーや創造性を封じ込めてしまう

    <対策05>「権利が主、義務は従」という関係をしっかり理解し、チームで共有しているゴールに向かって日々をフルに生きる。もちろん 100% want to

 

・権利があって初めて義務が発生する

・権利だとしっかり自覚することで、その行動は「want to」になる

・権利を行使するにしても放棄するにしても、そこにあるのはゴールに向かうベストな判断

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13959033.html

 

 

    チェックポイント06

:人類の脳は「私憤」→「論理」→「公憤」と進化してきたが、不安・恐怖などをきっかけに容易に「私憤」に陥ってしまう。「私憤」を克服し、「公憤」を維持するために抽象度の高いゴール(の共有)が必要

    <対策06>ゴールを更新し続けることで、公憤(公の怒り)を燃やし続ける

 

・人間の脳は「私憤」→「論理」→「公憤」と進化してきた

・「私憤」とは「動物的怒り」で扁桃体・大脳辺縁系の活動。「公憤」とは「人間的怒り」で前頭前野内側部の活動

・その間に前頭前野外側部の活動である論理がある

・不安・恐怖をコントロールし前頭前野優位をしっかりと保つことで、高い抽象度のエネルギーを利用することが可能となる

・そのために「ゴール設定」が必要

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

    チェックポイント07

:思考停止していないか?

    <対策07>言語を超えた思考を続け、自由を手に入れる

 

・「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考法

・不完全性定理が証明された現代の生き方を極論すれば、「思考せずに奴隷として生きる」or「思考し続け自由を手に入れる」の二択

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

    チェックポイント08

人類の進化とは真逆の抽象度を下げる思想が跋扈し、対立を生みだしている。それは身近なコミュニティでも、国家単位でもおこっている

    <対策08>空仮中に立ちかえり差別と区別の違いを理解する。その上で無分別を実践する

 

・「あるものと別のものを分け隔てない」という考え方は、「すべてを同じとみる」視点であり、その本質は「抽象度を上げること」

・しかし、現代社会はそれとは真逆の方向に動いている。対立を生む社会の根底にあるものは差別意識。私たちはその事実に気づき、無分別に取り組まなければならない

・そのために縁起の理解や、空観・仮観・中観の実践が重要

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 

 

    チェックポイント09

:個人攻撃はシステムエラーをスコトーマに隠してしまう

    対策09>問題のすべてをシステムエラーと捉え、マインドにおける情報処理の見直しからはじめる

 

・個人の問題ではなく、システムエラーと考えるべき。なぜなら、すべてが縁起により存在しているから

・システムエラーは、個人の心(マインド)においての情報処理システムのエラーから始まっている

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html

 

 

    チェックポイント10

:コーポレートイメージがコーポレートトークを生みだし、コーポレートトークがさらにコーポレートイメージを強化していく

    <対策10>つねに組織のゴールに立ちかえり、ゴールを達成している未来からコーポレートイメージとコーポレートトークをつくりあげる

 

・「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」と「コーポレートトーク(組織で共有される言葉)」をコントロールすることはとても重要

・その2つは組織のブリーフシステムをつくる

・それは組織のブランディングやマーケティングにも関わる重要事項

・コーポレートイメージとコーポレートトークは、エフィカシーとともに、組織を構成する全員で育むもの

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401202.html

 

 

    チェックポイント11

:縁起はお互いのハッピーを求める考え。「自分だけよければいい」というゲーム理論に組織が支配されると必ず破滅に至る

    <対策11>「自分100%のゲーム理論に支配されていないか?」というセルフチェックを組織内で習慣化する。その上で縁起思想でwin-winを追求していく

 

・ゲーム理論は自分100%、相手0%の完全利己主義

・それは抽象度の低い思考法であり、煩悩的な言動を肯定するもの

・対して縁起の考え方は、相手にとっても、自分にとってもよりよい未来を考えることができる

・それでこそwin-winの良好な関係がつくれ、“無敵”を実現できる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401412.html

 

 

    チェックポイント12

:ほとんどの人が抽象度0の物理宇宙に生きている。抽象度の高い次元へ導くのはコーチの役割で、さらに高い次元を自ら追求し続けるのが真のリーダー

    <対策12>リーダー、マネジメント、コーチの違いを認識し、それぞれの機能・役割を共通のゴールに結実させる

 

・組織には、リーダー、マネジメント、コーチが必要

・「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割

・コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。そして、抽象度の高い次元へと導いていくこと

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

 

    チェックポイント13

:不完全性定理の証明により宗教の限界が明らかとなった現代は、「唯一絶対のモノサシが存在するという幻想」を捨てて哲学的思考を続けることが求められている

    対策13>哲学的思考と科学的思考の両立を目指す

 

・不完全性定理が証明された現代においては、「唯一絶対のモノサシが存在するという幻想」を捨て、より高い抽象度で哲学的思考を行うことが求められている

・その一方で、抽象度の低い物理次元へ向かう科学的(工学的)思考はますます重要となり、その両立こそがポイントとなる

・医療でいえば、物理空間に近い抽象度での働きかけとともに、情報空間での働きかけ(内部表現の書き換え)がますます求められるようになる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14687476.html

 

 

    チェックポイント14

:空(くう)なき実観の行き着く先にあるものとは破滅。空観がしっかりと維持されているうえでの仮の役割としてゴールがある

    <対策14>空(くう)を忘れたゴールはまわりにとって苦痛でしかない。リーダーはいかなる時も空を忘れず、中観を貫く存在

 

・ゴールはあくまでも仮であり、すべては空。空がわかった上での仮観であり中観

・空観が抜けた実観では、どんなに素晴らしいゴールであったとしても満たされることはない

・苫米地理論やコーチングが福音になるからこそ、空観を忘れてはならない


 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14833876.html

 

 各チェックポイントについて理解を深め、その対策をしっかりと実践するための研修プログラムを作成しています。病院・診療所、福祉施設はもちろん、教育機関や一般の会社など、社内研修にぜひ御活用ください。

 講演・研修等の御相談・御依頼は下記メールアドレスに御連絡ください。

 E-mailcoachfor.m2@gmail.com

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 

 

後継者は創業者の考えの本質は踏襲すべきかもしれないが、方法論はむしろ踏襲するべきではない

 

 

これは、ソフトバンクの創業者である孫正義さんの言葉です。

孫さんは経営戦略やノウハウを後継者候補に対して教えていますが、それをそのまま絶対に守るべきルールとはしていないそうです。それは、孫さんの思考の本質を学ぶことは重要ですが、過去に下した判断や方法は、その時の状況の中で決定されたものであって、状況によっては全く違うものに変わりえるからです。

 

これは「この世に絶対はない」という縁起のプリンシプルをしっかり理解しているからできる発想です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

一般的には、先代の方法論を変更することには大きな抵抗が伴います。「先代の方法論」が強力なコンフォートゾーンとなり、「現状維持の壁」を生みだすからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

 孫さんの言葉中の「本質」とは、より抽象度の高い空間にあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

コーチングでいうと“現状の外”のゴール。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

孫さん自身が自分の役割を「グループが将来進みゆく方向性、組織の考え方、哲学、そういうもののDNAを設計すること」と話されていますが、まさに哲学レベルの高い抽象度のものといえます。中観ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 その「本質」に対して、「方法論」は物理空間に近い抽象度に存在します。

それはイメージを物理空間で実現するときの具体的な方法に関するもので、当然、様々な条件によりダイナミックに変化していきます。

 

PM-01-05(情報空間-2)で御紹介したとおり、情報はどんどん増え続け、宇宙は抽象度の下向きに拡大しています。

よって、「方法論」はどんどん変化し、さらに複雑化していくことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

 学問でいうと「本質」を突き詰めていくものが理学で、「方法論」を研究するものが工学です。組織でいえば、「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割です。

 

 理想的な組織の姿は、「本質」を追求するリーダーと「方法論」を最適化するマネジメント、そしてコーチがいることです。

 

コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。その際に抽象度の概念を説明しますが、人々の意識を抽象度のない平べったい物理宇宙から解放し、抽象度の高い次元へと導いていくこともコーチの大切な役割といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268337.html

 

 

<仮説12:ほとんどの人が抽象度0の物理宇宙に生きている。抽象度の高い次元へ導くのはコーチの役割で、さらに高い次元を自ら追求し続けるのが真のリーダー>

 

<トゥイーキング12:リーダー、マネジメント、コーチの違いを認識し、それぞれの機能・役割を共通のゴールに結実させる>

 

    組織には、リーダー、マネジメント、コーチが必要

    「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割

    コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。そして、抽象度の高い次元へと導いていくこと

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説08)はびこる差別意識

 

 私たち人間の情報処理は、基本的には現状維持を是としています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 情報空間にも働くホメオスタシス(恒常性維持機能)が、過去の記憶でできあがった“自分”というイメージを強力に維持しようとします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 “自分”というイメージは、過去の記憶によりつくられたブリーフシステムであり、「関係によって浮かびあがってくるネットワーク(=自我)」ともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

いずれにせよ、“自分”は無意識下で現状維持を強く求めています。その現状維持という欲求は思考停止につながります。思考が停止してしまうと、ますます現状が強力に維持されます。その先に破滅が待っているのは明らかです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12794797.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html 

 

 

 病院の未来に強い危機感を感じていたのは私だけではありませんでした。法人内で唯一の機能・役割を担っていたベテラン職員は、ちょっとしたいざこざがきっかけで職場を追い出されることになりました。

 地域医療や業界に大きな禍根を残すことになる突然の情動的排除を目の当たりにし、私は重たい眩暈を感じました。それでもなんとかケースやプランを考察していると、経営陣の思考の根底にあるものに触れた気がしました。差別意識です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 

各施設の代表者を前にかつて理事長が語った言葉に、私は危うさを感じたことがあります。「職員は全員家族である」というものです。

「職員は全員家族である」と聞くと、ポジティブに感じる方が多いのではないかと思います。しかし、受け取り方によっては、それは危険な思想となります。

 

受け取る側が釈迦哲学で理解すれば大丈夫です。

しかし、儒教的に誤って解釈してしまうと問題が生じます。その誤った解釈により、儒教的な「アプリオリ、かつ、絶対的な違い」、すなわち「差別」が強化されてしまうことになるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

法人の職員が取り組んでいた禅は中国から伝わり、鎌倉時代に日本国内に広がりました。そのオリジンはインドの釈迦を祖とする哲学ですが、中国で儒教・道教と強く結びついた後に日本に伝わりました。よって、釈迦オリジナルの哲学は“中国化”されています。

 

「この世に絶対(アプリオリなもの)はない」や「この世は心が作っている」という釈迦哲学のプリンシプルに対して、儒教のプリンシプルは「仁義の道を実践し、上下秩序を弁別する」です。「この世には初めから違い(=差別)がある」「その違い(差別)に従え」というのが儒教システムの根幹であり、その正体は「無分別」を是とする仏説(釈迦哲学)とは決して相いれない差別思想です。

 

支配者や既得権益は、この論理(差別思想)を使ってシステムを強化してきました。

 

人類の進化途上において、かつての社会は「権力を持つ者」がそれ以外の「下々の人々」を支配し搾取するという構造でした。

「下々の人々にはそもそも権利はなく、それは支配者から一方的に与えられている」という理不尽なその構造は、“社会的洗脳”により民衆の潜在意識に植えつけられました。儒教的な「御恩と奉公」という言葉がそのいい例です。

 

長い闘争の歴史を経て、人類はより進化した構造を手に入れました。

そこでは権利は「アプリオリ(先験的)に、等しく、生じているもの」。「生来の違いなどなく、すべては(本質は)同じである」という思想は、2600年前に釈迦の縁起が示唆していたものでもあり、仏語でいう「無分別」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

「あるものと別のものを分け隔てない」というその考え方は、「すべてを同じとみる」視点であり、その本質は「抽象度を上げること」。「犬」と「猫」を同じ「動物」とみる視点であり、「動物」と「植物」を同じ「生物」と理解できる力です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

「アプリオリ(先験的)に等しく生じているお互いの権利」を活用するために(そして、守りぬくために)、契約の概念とともに様々なルールが情報空間に生まれました。

例えば、簡単には解雇できないこともその一例で、それが現代の(本来あるべき)社会の姿です。「だまし討ち」など論外で、労働基準法はもちろん、憲法で保障された国民の権利そのものを侵害しています(日本国憲法第3章第27条)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 

 しかしながら、釈迦やイエスといった人類を代表する天才たちは、はるか昔から、その契約やルールであらわされる論理空間さえも超越していました。それが、釈迦のいう「縁起(大乗でいう空観)」であり、イエスのいう「神の無償の愛」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

いつか人類は、抽象度を上げた結果として、オリジナルの釈迦やイエスが体感した世界に到達するはずです。ところが、地球規模でも、日本国内でも、そして身近なコミュニティにおいても、抽象度を上げるヒルクライミングとは真逆の方向の退化(劣化)が、すさまじい勢いで進んでいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

例えば、「アメリカファースト」や「都民ファースト」というのは、「アメリカとそれ以外」「都民とそれ以外」とに分別し、利害関係の中で対立を生みだす考え方です。それは「無分別」とは正反対で、抽象度が下がっています。日本国民を「私たち」と「こんな人たち」に分けて、「私たちは、こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言するのも同じです。

いずれも空観がしっかりと維持されていれば問題はないはずですが、空(くう)が抜けていれば(つまり、儒教などアプリオリを前提とする思想であれば)とても危険です。

 

その対立を生む(空を欠いた)思考の根底には、分別を是とする差別思想がはびこっています。

 

繰り返しますが、分別が許されるのは「空観」がしっかりと維持されている場合だけです。「空」であることを十分に分かった上で、機能・役割により仮としての違いを見出すことは「区別」です。それは「差別」とは本質的に異なります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 リーダーはその違いをしっかりと理解した上で必要に応じて区別を行いますが、差別は絶対に行いません。リーダーのマインドは常に無分別です。

 

 

<仮説08:人類の進化とは真逆の抽象度を下げる思想が跋扈し、対立を生みだしている。それは身近なコミュニティでも、国家単位でもおこっている>

 

<トゥイーキング08:空仮中に立ちかえり差別と区別の違いを理解する。その上で無分別を実践する>

 

    「あるものと別のものを分け隔てない」という考え方は、「すべてを同じとみる」視点であり、その本質は「抽象度を上げること」

    しかし、現代社会はそれとは真逆の方向に動いている。対立を生む社会の根底にあるものは差別意識。私たちはその事実に気づき、無分別に取り組まなければならない

    そのために縁起の理解や、空観・仮観・中観の実践が重要

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-12:仮説07)思考停止

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説07)思考停止

 

 前回(PM-06-11)は「私憤」と「公憤」の違いについて、脳の機能や人類の進化と絡めて説明しました。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html 

 

 亡くなった先代の院長はもちろんのこと、経営陣の皆さんもいつも情動的だったわけではありません。抽象度の低い煩悩的なゴールのために医療・社会福祉法人を運営しているわけでは決してありませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そのことは病院長として経営陣と関わりながらしっかりと感じていました。それだけに「人間形成」「人材育成」という経営の重要事項に関して「私憤」レベルであり続けることが不思議でなりませんでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

「何が問題なのか?」を私の無意識は考え続けていたのだと思います。ある日の午後、病棟に張り出された懇親会の案内を眺めていたときに、その答えが急にひらめきました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

その案内には、ブルース・リーの写真とともに、「考えるな、感じろ」というコピーが書かれていました。

 

 

「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」という言葉は、「燃えよドラゴン(英題:Enter the Dragon)」という映画の中での主人公の台詞です。

 

ここでいう「考えるな(Don’t think)」というのは、「思考、つまり情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。

 

詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」という意味。その「非言語情報処理」を「感じる(Feel)」と表現しているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させよ」ということであり、苫米地理論でいえば「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化せよ」ということです。

それは天才が行っている脳の使い方であり、達人が到達している究極の境地です。

 

法人で取り組んでいた禅も「言語情報処理を非言語情報処理優位におきかえる方法」です。その前提として言語情報処理についてしっかり理解・体得していなければ、つまり認知科学や機能脳科学について学び、ディベートなど実践を通じて論理的思考を磨きあげていかなければ、到底マスターすることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

禅に取り組み、「空(くう)」を体得することを目標としていた法人にとって、その前提となる顕教的な知識とスキルを得ることはとても重要だったはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

法人のゴール達成のためにも、私は自分が学んできた知識やスキルを開示し続けてきました。守秘義務の境界ギリギリで。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考といえます。

 

それは第五章で取り上げた教育という観点から考えてもとても重要です。自由に大きく関係するからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

非言語情報処理が行えるということは、世の中にはびこる言語束縛から逃れているということであり、より抽象度の高い世界で生きているということです。

より情報量の少ない世界に高い臨場感を感じているのですから、それだけ自由であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 その自由の対極にあるのが「思考停止」です。
 ブルース・リーの例えでいえば、「Don't think」だけで「Feel」がない状態。

今回の事例でいうと、情動的なレベルにとどまり続けた経営陣は思考停止の状態だったといえます。「ファイト・オア・フライト」を克服しようとせず、自ら自由を手放したのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

さらに残念なことに、コンフォートゾーンを同じくするスタッフに、そのような生き方を強いているように見えました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

「バイオパワー(生権力)」の行使です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

では、なぜ自ら思考停止してしまったのでしょうか?

 

 

答えは、おそらく、そのほうがラクだから。それはとても危険なことであり、リーダーが一番避けなければならないことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

釈迦はアプリオリなものはないということを悟りました。そして、その真理はクルト・ゲーテルにより示され、グレゴリー・チャイティンにより完全に証明されました。それを「不完全性定理」といいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

不完全性定理以降の現代に「絶対に正しいもの」はありません。「唯一のモノサシ」は存在しないのです。それは「人類はどこまでも考え続けることができる」「さらに進化・向上することができる」ことを示唆しています。

 

釈迦が見いだし、大乗の発展の中で完成された「空」の哲学は、私たちに思考し続ける生き方を促しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

「思考せず奴隷として生きるか、思考し続け自由を手に入れるか」それを思考し、自ら選択することが、現代を生きる私たち一人ひとりに求められているといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543825.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543909.html

 

 そして、それは組織や会社という小さい単位の話ではなく、社会全体や未来の存続に関わる重要な問いかけであるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

仮説07:思考停止していないか?>

 

トゥイーキング07:言語を超えた思考を続け、自由を手に入れる

 

    「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考法

    不完全性定理が証明された現代の生き方を極論すれば、「思考せずに奴隷として生きる」or「思考し続け自由を手に入れる」の二択

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

思考停止という病



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