苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:モニタリング

Q-399:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります<後編;恨みをコントロールする方法>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q10年以上恨みを感じている人物がいます。ときどき名前をネット検索にかけて確認し、そのたびに悔しい気持ちがしています。

もっと自分の人生を大切に決めて生きていたかった。であれば、周りをもっと幸せにできていたのではないかと思うのです。
 その人物の関係者に私の恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります。

私らしくないとセルフトークして、公憤のエネルギーにして、静観すべきでしょうか?

 

 いただいた御質問に対して私はこのように回答しました。

 

 

時間は未来から過去に流れています。

どんどん遠ざかる過去をわざわざ“今”にしているのは自分自身です。

この件のことをメールで送りつける」ことで、新たな“過去の延長上の未来”を生みだすのは自分自身。

 

すべて自分で決めることです。

 

これからも過去の延長上で生き続けるのか?

それとも、ゴールを設定し、まったく新しい可能世界を生きるのか?

 

自分で決めてください

 

“自分”を決めてください

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士の著書に「『感情』の解剖図鑑」という本があることをご存じでしょうか?

 

 その中から「恨み」について書かれている部分を引用(青字)し、前後編2回に分けて考察します。

 

 前編;「恨み」の根元にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35396123.html

 後編;恨みをコントロールする方法

 

 

A2:以下、「感情の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p64)からの引用(青字)です。

 

 

恨みに支配されると、判断を誤りがち

 恨みも、基本的には、人間にとって必要のない感情です。

 世の中には「恨みをバネにして頑張る」という人もいますが、一度恨みを抱くと、その感情はたいてい、扁桃体で増幅されます。つまり大脳辺縁系が活性化し、前頭前野の働きが抑えられて、IQが下がってしまうのです。

 そのため、恨みの感情に支配されてとった行動は、多くの場合、正しい結果をもたらしません。

 引用終わり

 

 苫米地博士は「恨みは人間にとって必要のない感情」だと諭されます。シンプルに表現すると「恨み≠人間」。

 その理由は「大脳辺縁系が活性化し、前頭前野の働きが抑えられて、IQが下がる」から。例えば「戦うか、逃げるか」というような“動物的”な心理状態を引き起こすものが「恨み」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 なので、「恨み」や「怒り」を感じたときは、「“人間”のままでいられるか?」それとも「“動物“になってしまうか?」の重要な分岐点だといえます。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 私がポイントだと思っているのは「しっかり感じる(feel)」こと。そして、その「感じる(感じている)」を意識に上げ続けること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 一言でいうと、「モニタリング」。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 それが湧き上がるさまざまな感情への対処の基本です。

 Q-089181122福祉講演会(鹿児島県)- 11

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17330854.html

 

では、苫米地博士が書かれている「恨みをコントロールする方法」を確認していきましょう。

 

 

1 徹底した危機管理で、恨みの発生を防ぐ

 恨みの感情を抱かないためには、「日ごろから、危機管理をしっかりする」ことが大事です。

 「他者から理不尽な危害を加えられた」と感じたとき、それが想定外の出来事であればあるほど、人は怒り、やがて恨みを抱くようになります。ですから、行動するときは常に、さまざまな危険性を想定し、できるかぎり備えておくのです。

 たとえば「同じ会社でずっと働いていられるとは限らない」「何があっても絶対に自分を裏切らない人などいない」と、ふだんから考えていれば、クビになったり裏切られたりしたときのダメージは少なくてすむでしょう。交通量の多い道路では、できるだけ車の運転をしないよう心がけていれば、事故に巻き込まれる可能性も少なくなるはずです。

 引用終わり

 

 危機管理」のポイントとして苫米地博士が挙げられているのが、「想定」。もうちょっと踏み込んでいうと、「状況に応じて『アサンプション(想定)』を『アップデート(更新)』する」ことです。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 「アサンプション(想定)」というと、とくに真面目な方ほど、細かく分析してしまいがち。もちろん、そのハビット&アティテュードも大切ではあります。しかしながら、「細かく分析」とは、抽象度が下がる方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そのままでは「木を見て森を見ず」「森を見て山を見ず」のように、重要なもの/ことを見逃してしまうことになりかねません。

Q-231:「財布を盗られた」といった被害妄想がvol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 

 引用文内で苫米地博士が語られている例「同じ会社でずっと働いていられるとは限らない」「何があっても絶対に自分を裏切らない人などいない」は抽象度が上がる方向性。それは無常のことであり、縁起の理そのものです。大乗仏教では「空観」といいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 心がけるべきは

 

 あくまでも「空」を基盤としながら、抽象度を下げながら「仮」なる「アサンプション(想定)」をダイナミックに「アップデート」していく

 

 ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

2 復讐を考えることで、恨みは抑えられる

 生きていれば、自分には問題がなく、いくら危機管理を徹底していても、理不尽な目に遭わされることはあります。

 しかしそういうときこそ、怒りや恨みの感情をうまくコントロールし、IQを維持するように努めましょう。IQが下がり、冷静な判断力を失うと、ますます被害が拡大してしまうからです。

 将来的に恨みにつながりそうなことが起こったときや、自分が誰かを恨んでいると感じたときは、まず「自分にとって理不尽な出来事が起きた」「自分はいま、怒っている(もしくは恨んでいる)」と客観的に自分を眺めましょう。「あー、嫌な目に遭ったなあ」などと、声に出して呟いてみてもいいでしょう。

 それから、怒りを感じたときと同様、復讐の方法を考えます。理不尽な危害を加えられたときは、相手をより理不尽な目に遭わせる方法を、一生懸命考えましょう。

 もちろん怒りと同じで実際に実行する必要はありません。徹底的に考えるだけで十分です。実行すれば、自分に不利になることも多いでしょう。方法を考えるだけで、前頭前野が活性化され、扁桃体で恨みの感情が増幅されるのを抑えてくれるはずです。

 引用終わり

 

 ここでいう「復讐」とは、「revenge」ではなく、「avenge」のこと。

 F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 コーチングの知識と実践をフル活用し、「復讐」をゴールに落とし込み達成することで、結果としてしっかり「復讐」を果たすことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私が思う最大の「復讐」とは、「自分自身が幸せ(well-being)になる」こと。

 F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 そう、自分自身が幸せになることが最大の「復讐」です。

 その「自分自身が幸せ」は、「縁ある人々の幸せ」のことであり、「目の前の世界の幸せ」の結果。さらに「未来の幸せ」まで「自分の幸せ」と感じられる頃には、かつての「恨み」は完全に克服しているでしょう。

 S-04-11~5:本当の幸せを感じられない理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23170992.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23234058.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23309832.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23368649.html

 

 きっと「なんで恨んでいたかのかわからない」「私が人を恨むはずがない」「恨み? なにそれ」というように、セルフトークが自然に変化していくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そんな日が必ずやってきます。

望む未来を本当に実現できるのがコーチングの力。無限に等しい人の潜在能力(生命力)を引きだすのがコーチング(&ヒーリング)です。

 F-361:自由訳「OODA」 <vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35059143.html

 

 大切なのは「自分の自由意思で設定するゴール(未来)の結果として、今を全力かつ気楽に生きる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それが「“自分”を決める」ということだと思っています。

 L-130202111月医療… -11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32859869.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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-関連記事-

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

 

 

「感情」の解剖図鑑ver.2



F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」

 

今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 理論編-2;自在を観る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 理論編-3;自在に観る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32922467.html

 実践編-1;モニタリング

 

 

 観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!

 

 今回から「観自在」の実践編。最初は「観」=モニタリングからはじめましょう。

 

モニタリングとは「徹底的に観察する」こと。そのとき意識に上げるべきポイントが2つあります。それが「正しく観る」と「自由自在に観る」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 「正しく観る」ためには、「自我を離れる」ことが必要。それはこれまでのブリーフシステム(Belief SystemBS)を一度止めるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 抽象度を上げながら“自分”という部分関数を拡大していくと、「正しく観る」と「自由自在に観る」を同時に行うことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところで、「この世もあの世も不完全である」ことが不確定性原理(この世)や不完全性定理(あの世)で証明されています。つまり、「『絶対に正しい』はない」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 ならば、「正しく観る」の「正しく」は何が決めるのでしょう?

 

 そう、答えはゴール。一人ひとりが設定するゴールが、その人の「正しい」を決めます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

もちろん、ゴールは人生のあらゆる領域に設定するもの。だから一人の人の中にも、ゴールの数だけ「正しい」が存在することになります。

L-123202111月医療・介護研修… -04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 

 たくさんの「正しい」が矛盾せずに同時に存在し続けることができるのは、抽象度を上げてすべてを包摂できるから。それが“空(くう)”に向かう「観自在=正しく観る」です。そして、ゴール実現のために抽象度を下げながら行うのが“仮(け)”の実践としての「観自在=自由自在に観る」。

 その2つが同時にできて“中観”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

コーチングに寄せると、より高次元にある“現状の外”をしっかりみることが「正しく観る」。その上で、ゴールとしてこれまでとは違う情報因果(=現状の外)を選ぶことで世界(w1)や自分(関数p)のあり方を変えていくのが「自由自在に観る」です(ハズ)。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 今回のテーマは「観」=モニタリング。それは「徹底的に観察する」こと。そのときに意識に上げるポイントが「正しく観る」と「自由自在に観る」。

モニタリングを続けていると、やがて「無意識を意識化する」ことができるようになります。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 それはとても重要なこと。なぜでしょう?

 

 答えは「Rがゆらぐ」から。

目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態を「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」と呼びます。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 カテゴリ(フリーテーマ):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。具体的な情報量が減っていくからです。文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「呼吸」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZOp101)より引用します。呼吸を意識に上げてリラックスを深めながら読み進め、「観自在」の“意味”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

◎無意識をコントロールする

 RASは自分のリアルタイムの重要性で意識に何を上げるのかを選択します。大切なのは、それを自分でコントロールできるものにするか、しないかなのですが、基本的に私たちは無意識の世界をコントロールできません。

 では、「無意識」は絶対にコントロールできないのか、といえばそんなこともありません。例えば、呼吸です。普段、私たちは無意識に呼吸を行っていますが、意識に上げてコントロールすることもできます。早く息をしたり、息を止めることは誰でもできます。

 歩行に関しても、普段は無意識にバランスを取っていますが、足場の悪いところを歩く時には意識してバランスを取ることができます。

 さらに言えば、心臓の鼓動も訓練次第でコントロールできます。私の友人のヨーガの行者 成瀬雅春氏は心臓の鼓動をほとんど止めることができますし、スイスなどにいる時計職人たちも同様に心臓をほぼ止めて機械式時計を組み上げています。

 つまり、無意識を意識することは可能なのです。

 とはいえ、いまからヨーガを始めてください、時計職人になりましょう、という話ではありません。もちろん、やりたいのであれば止めはしませんが、ポイントは「無意識を意識することは可能である」と知っておくことです。

 無意識はコントロールできるんだ、とわかっていれば、コントロールはだいぶ楽になります。呼吸をコントロールする訓練から始めていけば、無意識のコントロールは誰でも可能となります。

 呼吸のコントロールができるようになったら無意識と意識の境界で一部だけは意識して、一部だけは無意識にするようにしてください。要はテニスの素振り、バットの素振りと同じです。徹底的に意識的なコントロールを繰り返して無意識化することで無意識の操作を可能にしていくのです。大切なのは「無意識の存在」を意識することです。

 この辺の感覚がわかってくるとヨーガの達人のように背骨の骨の一つひとつを動かせるようにもなります。初めは当然できませんが、背骨に意識を集中して身体の曲げ伸ばしをしていくことで背骨の骨の一つひとつを動かせるようになるのです。

 そうやって身体を精密にコントロールすることによって、無意識のコントロールは可能になっていきます。

 引用終わり

 

 

「観」=モニタリングの本質は「意識と無意識のコントロール」。「観自在」とは、意識と無意識が自由自在にコントロールできることです(ハズ)

 

「意識と無意識のコントロール」のために、まず取り組むのが逆腹式呼吸。呼吸でRをゆらがせながら、ゆっくりと体に意識をもどしていきます。

そして身体のモニタリング。

その次は自分のいる時間と場所(「いま、ここ」)を確認していきます。それは「物理空間上の4次元座標の意識化」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

苫米地博士は「洗脳原論」(春秋社、p75)の中で、「時計を持たせて頻繁に時間を確認させ、現実の世界のなかで時間の流れに乗っている実感を湧かせることなどが重要である」と書かれています。

L-11420219… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

その4次元座標から、より高次の情報空間中にひろがる可能性(可能世界)に目を向けることができるようになると、今はまだスコトーマに隠れているさらなるゴールを見つけられるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それが「観自在」であり、超情報場体得の秘訣!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

それこそがコーチングの意識状態です。

 

F-322につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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-関連記事-

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

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Q-342~:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい、エネルギーがなくなってしまう感じがします

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426480.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-287:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめました。前回からは「モニタリングの意義」。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 

 

A7:前々回までは「ドーパミンをモニタリングする」ことがテーマ。

物理次元でドーパミンを正確にモニタリングすることは簡単ではありませんが、情報次元での「喜び」「楽しみ」をモニタリングすることは可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その「モニタリング」について、苫米地式で考察します。前回は「新・夢が勝手にかなう手帳 2022年度版」(サイゾー)から引用しました。今回は苫米地博士の最初の著書「洗脳原論」(春秋社、p141)からの引用です。

 

 

 アンカーの性質はトラウマと似ている。トラウマも場合によっては、意識に上げるだけで効果が大きく減少することがある。また意識上で解決させる方法もある。その技術のひとつには、第2章でも説明したとおり、リフレーミングとエリクソン派の学者が呼ぶものがある。

 たとえば、子供のときにアルコール中毒の親に虐待された子供がいるとしよう。子供のときは親は絶対的な存在で、虐待を自分に何か落ち度があるからだと感じて、トラウマが形成されてしまったとする。その子が大人になってお酒を知り、酔っ払いの醜態を知ったのちに、退行催眠などで子供のときの記憶を思いださせると、そのトラウマがとれることがある。要するに、私の親はただの酔っ払いオヤジだったのだと理解するわけである。

 これもリフレーミングのひとつの例である。いってみれば、まず無意識下の情報を意識化し、新しい認識のフレームをそれに適用して再解釈するのである。

 引用終わり

 

 

 「無意識下の情報を意識化し」というのがモニタリング。

前回確認したとおり、モニタリングを行うと「Rゆらぎ」の状態になります。「Rゆらぎ」とは、「無意識に感じていることを意識に上げることで、リアリティ(R)をゆらがすこと」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 「Rゆらぎ」を利用すれば、より抽象度の高い世界に強い臨場感を感じることができるようになります。それは「より抽象度の高い世界」が現実化しやすくなるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「より抽象度の高い世界」とは、ゴール(未来)側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 苫米地博士が書かれている「新しい認識のフレームをそれに適用して再解釈する」とは、「ゴール側のCZ=ゴール側のブリーフシステム(Belief SystemBS)」で現状を評価しなおすということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、ラベリング。

 私たちは重要なことのみを認識しており(RASを通過)、重要性の低いことは認識していません(スコトーマに隠れる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その認識を決める重要度を「ゴールから考えたとき、どのくらい重要か」という尺度に統一することがラベリングの目的です。具体的には、目の前の世界すべてに対して、イメージで「T」「Nil」「D」と貼り付けていきます。

 

 

 <ラベリング>

 認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを貼り付ける

 

 T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)

 Nil:ゴールと関係ないこと

 D:「T」でも「Nil」でもない情動(怒り、後悔、悲しみ、不安など)

 

 

 ラベリングは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。

 

 まずは「D」を減らしましょう。「D」は完全にマインド次第です。情動をモニタリングし(無意識の意識化)、ラベリングすること(ゴール側から再評価)自体がエモーションコントロールになります。

 Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

 次に「Nil」が減るように行動を見直していきましょう。「Nil」には「have to(~ねばならない)」が入り込んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「Nil」が続くときは、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」について考えてみましょう。ゴールはどんどん更新(再設定)するもの。気楽に新しいゴールを思い描いてください。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール達成のための縁(T)に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そうなると、絶望的な状況であっても必ず希望を見つけることができ、苦境の最中でも「喜び」「楽しさ」を感じられるようになります。もちろん、脳内では大量のドーパミンが分泌(放出)されています。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 それは“無我夢中”に生きている状態。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる状態です。

 

Q-288につづく)

 

 

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-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

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Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.6;モニタリングの意義>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめました。今回からは「モニタリングの意義」。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 

 

A6:前回までは「ドーパミンをモニタリングする」ことがテーマ。

物理次元でドーパミンを正確にモニタリングすることは簡単ではありませんが、情報次元での「喜び」「楽しみ」をモニタリングすることは可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その「モニタリング」について、苫米地式で考察します。まずは理論的な話から。

おなじみの「新・夢が勝手にかなう手帳 2022年度版」(サイゾー)のコラム(9月:バイオパワーの撃退法)から引用し(青字)、解説を加えます。

 

 

 あなたが本当のゴールに気づくことを阻むのはドリームキラーだけではありません。バイオパワー(生権力)という相互監視的な社会の枠組みがあります。バイオパワーとはイギリスの哲学者のジェレミ・ベンサムが刑務所の設計に用いた「パノプティコン(一望監視施設)」に由来するものです。建物の真ん中に監視所があり、囚人たちを一望できます。囚人としてはいつ見られているかわからないので、「いつも見られている」という意識を持たされます。

 

 相互監視的な社会の枠組み」であるバイオパワーとは、「人々の生活の中で、その営みを行うための日常的な関係の中から自然に生みだされる権力」のことです。

すでに社会の隅々にまで浸透し、無意識のレベルで日常的な服従が強制されているといえます。AIおよびIT技術が発達する未来においては、ますます強大な力になっているはずです。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

 ジェレミ・ベンサムはこのシステムをよいこととして考えたのですが、ミシェル・フーコーはこれを転用して、現代の社会の枠組みがパノプティコンになっていると考えました。すなわち、社会のシステムは相互監視によって、パノプティコンになっているというのです。互いが互いを監視し牽制し合うことで、囚人のように行動を管理・統制されています。私たちは大きな牢獄の中に閉じ込められているような状態です。

 

 監視」「牽制」「管理」「統制」というのは自由がない状態。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 バイオパワーによってwant toが奪われ、have toが強制されていくと、本来はすべての人が持っているエネルギーと創造性がどんどん失われていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *「エネルギーと創造性」について、詳しくはこちら↓

 Q-178:家族ががんで… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

 現代社会という牢獄では、認められた夢しか持ってはいけません。資本主義という洗脳に合致するような奴隷の夢を持つことが奨励されます。それ以外の夢を持とうとすると、パノプティコンによって発見され、バイオパワーによって排除されそうになるのです。例えば、「よい学校・よい会社に入る」というレールから外れようとするだけで、親兄弟や友人、教師までが反発します。「そんなことでは社会では生きていけないよ」と善意から脅してきたりします。

 

 ドリームキラーの誕生です。コーチングに興味を持っている皆さんには、きっと辛い思い出があるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 とくに若い方々は、ドリームキリングに決して屈しない強靭な(狂人なw)マインドセットをつくりあげて欲しいと願っています。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 そのための最初の一歩は、じつは、驚くほどシンプル!

 

 

 では、私たちはどうすればよいのでしょうか。答えは単純です。このバイオパワーに気づけばよいのです。無意識に感じているバイオパワーの存在を意識に上げることで、バイオパワーの影響を下げることができます。気づきさえすれば、奴隷状態から解放され、自分自身の真のゴールを認識することができるのです。

 

 最初の一歩とは「バイオパワーの存在を意識に上げること」。

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 つまり、モニタリングです。モニタリングを続けることで、無意識を意識化することができるようになります。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 ところで、なぜ「無意識の意識化」が重要なのでしょう?

 

 

 バイオパワーに無意識に影響を受けるのではなく、バイオパワーの存在を意識に上げることができれば、それが「Rゆらぎ」(相手が無意識に感じていることを意識に上げさせることで、相手のリアリティ「R」をゆらがすこと)として機能します。そうやってバイオパワーを無効化することができるのです。

 

 答えは「Rがゆらぐ」から。

目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態を「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」と呼びます。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 カテゴリ(フリーテーマ):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。具体的な情報量が減っていくからです。文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「〇〇」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

Q-287につづく)

 

 

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F-006:狂い咲き part

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F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

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F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

S-01-19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076797.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳2022年度版



Q-285:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

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 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

 

A5:今回のテーマは「ドーパミンをモニタリングする」。

 

前回述べたとおり、「『喜び』『楽しみ』と『ドーパミン』は同じものの抽象度の違い」と考えることができます。

 

 となると話はシンプル。実際に「ドーパミン」をモニターすることは困難ですが、「喜び」や「楽しみ」ならば簡単にモニターすることができます。

なぜなら、それらは主観だから。すべて情報であり、自分のマインド(脳と心)次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

  

自由自在な主観をあえて相対化するためにお勧めするのが、医療現場での「痛みの強さの評価法」の応用です。相対化することで主観を客観化することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

例えば「NRSNumerical Rating Scale)」では、痛みを0から1011段階に分けて、「まったくない」を0、「最強・最大」を10とします。そうすることで痛みという本人だけが知りうる情報(苦しみ)を他者と共有できるようになります(経時的な変化を把握するという意味もあります)。

その他にも、痛みを視覚化する「VASVisual Analogue Scale)」や「FPSFaces Pain Scale)」、言葉で表現する「VRSVerbal Rating Scale)」があります。

 

 

痛みの強さの評価法

日本緩和医療学会HP>がん疼痛の薬物療法に関するガイドラインより引用

ガイドライン|日本緩和医療学会 - Japanese Society for Palliative Medicine (jspm.ne.jp)

 

 

 「NRS」の要領で、「痛み」の代わりに「喜び」「楽しみ」といった感情を定量化することができます。定量化を繰り返していくと、「今、喜び『6』だな」とか、「楽しみ『10max~♪」といった感じで、自分自身の状態を“客観的”に評価することができるようになります。

 

 それは「無意識を意識に上げる」こと。その積み重ねにより「1つ上の認識」が生まれると、「自分の行為の内省的な認識に意味を持たせる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

違う表現では「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」。苫米地博士は「それが生きているということ」と述べられています↓

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 「無意識を意識に上げる」こととは、つまりモニタリングです。

 それは脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあります。RAS/スコトーマとも関係する大切なポイントですので、ぜひしっかり理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <後編;RAS=意識と無意識に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 私は「喜び」「楽しみ」のモニタリングは正確でなくていいと思っていますが、もしも実際にドーパミンを測定しながらモニタリングできたなら、かなり正確に把握できるようになるはずです。

 じつは物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)とのリンクを高める方法があります。その1つが「バイオフィードバック(Biofeedback)」です。

 

 *注意!

 物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)は同じ。抽象度の違いであり、「脳と心」「体と意識」「物理空間と情報空間」でひとつです↓

 L-003~420201… -03~04:身体と心は〇〇○○

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 バイオフィードバックとは、「人間の、不随意筋の働きによる心拍のような通常では自覚や制御が難しい現象を、センサーなどで検出して人間が感覚できる音や光などに変換し、対象者に自覚させるフィードバックと発現する現象を意識的に制御する技術や技法である。生体自己制御とも称される」というもの(Wikipediaより)。

 

 私たちは、じつは、「通常では自覚や制御が難しい現象」を「意識的に制御する」ことができます。「できない」「難しい」と思い込んでいる(思い込まされている)だけです。

まずは、その“心のリミッター”を解除しましょう!

 カテゴリ(F):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社、p182)より引用します。

 「無意識を意識に上げる」ことが、脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあることを意識に上げながらお読みください。Feel

 

 

 変性意識の研究

 徳島大学ではマグネットをまわさないでできる認知モデルの研究ということで、「変性意識研究所」を開設し、いろいろな被験者を招いて研究した。脳波計を使った。被験者を変性意識状態に導き、脳波を計り、そこで生体情報に出てくる変異を読みとるのだ。

 変性意識状態に導くには、主にバイオフィードバックによる方法を用いた。スタンダードな機械としては、そのときの脳波の周波数に合わせて、目の前のライトを点滅させるものがある。本人に脳波の周期がフィードバックされることによって、意識がある一定の状況に固まってくる。私が作ったのはそれを応用したもので、コンピューターのモニター上に、本人の脳波に関わるいろいろな情報を三次元グラフィックスや色の変化で表わし、それを見ていると、こちらが出してもらいたいと意図している脳波、たとえばアルファ波やシータ波が支配的な状態になるように設計してある。

 その研究によって、ふたつのことがわかった。ひとつは、生体情報から脳内情報に対して、あるいは脳内情報から生体情報に対して、強力な影響を与える機械を作ることが可能であること。もうひとつは、記憶はある程度人工的に自由に合成したり、再合成したり、変えたりすることができることである。

 引用終わり

 

Q-286につづく)

 

 

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

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L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

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Q-160:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.1

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 今回は引用の続きからはじめます。

 

 小説を読んで涙を流すことの意味

 世間では、臨場感についての認識が誤解されがちです。最も多いのが、人間が仮想世界に臨場感を持つためには、その仮想世界ができるだけ物理的現実世界に近くないといけない、と思われていることです。

 実は、かつての私もそうでした。

 私は若かりし頃、アメリカのカーネギーメロン大学で機能脳科学を研究していました。そのときに携わっていた分野の1つが、臨場感でした。いかにヴァーチャルの世界に臨場感を持たせることができるのか……

 その頃、私が思っていた臨場感の必要軸は3つありました。

1つめは、プレゼンス感(存在感)。これはつまり、多くの情報量を得るということ。

例えば、ホームシアターを観るときは、テレビパネルの画素数は多ければ多いほど、プレゼンス感は高くなります。ブラウン管テレビとビデオテープではなく、液晶ハイヴィジョンテレビとブルーレイディスクです。画角も広ければ広いほどいい。音響も最高の環境で聞く。そうすることで、プレゼンス感はより一層高まります。

2つめは、操作参加性です。自分が手を動かすと画面上の絵が動くなど、実際の行為そのものがヴァーチャル世界に反映されます。

そして、3つめは知的整合性。自分が知識として持っている記憶の世界と整合的な世界をつくります。

例えば、コンピュータで構築したヴァーチャル世界ではリンゴから手を離すと、当然リンゴが落下するようにプログラムします。なぜなら、リンゴが落下しなければ、操作している人は変だと思うからです。自分が知っている世界と違うと、臨場感が損なわれます。そのため、たとえヴァーチャルでも、万有引力の法則に則ってリンゴが落ちるようにするわけです。

 

 私は、これらが臨場感を生み出す軸だと思って、ヴァーチャルリアリティを研究していました。しかし、あるときそんな私の考えを一変させる出来事に遭遇しました。

 それは、一時帰国した私が山手線に乗っていたときのこと。隣にいた少女は小説を読んでいたのですが、なんと彼女は泣いていたのです。

 衝撃でした。

 小説で泣くなんてよくあることで別にたいしたことではない、と皆さんは思うかもしれません。しかし、私にとってはたいしたことでした。

 小説には先の3つの軸はありません。言葉だけということは、画素数や画角どころかディスプレイさえありません。つまり、プレゼンス感はゼロです。さらに、自分の行為が反映されるような操作参加性もありません。本の内容は確認できなかったため、知的整合性がどうだったかはわかりませんが、内容がSFかファンタジーだったとしたら、整合性は少女の日常と大きく異なるでしょう。

 

 どちらにせよ、彼女がもし臨場感を持つのであれば、物理世界である電車に感じるはずです。車内の光景や電車の揺れに臨場感を持つはずです。にもかかわらず、彼女は小説に臨場感を持って涙を流していたのです。

 彼女の姿を見て愕然となった私は考えを改めました。そして、これまでの湯水のごとくお金を注いで構築してきたテクノロジーに見切りをつけたのです。

 引用終わり(続きは次回に)

 

 

前回(Q-159)は、「『抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく』も正解です。抽象度が上がるほど具体的な情報量は減るのですから、臨場感は下がっていきます」と、「抽象度が上がると臨場感は下がる」を肯定した上で、一般またはコーチング入門者向けに回答しました↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 しかし、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)w。抽象度と臨場感は、じつは、まったく異なる軸です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

実際に「抽象度が上がっても臨場感を下げない方法」は存在します。その1つが「Rゆらぎ」。詳細は下記のブログ記事(Q-156)で確認してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていくためには、Rをゆるがせなければなりません。そのために、呼吸を使って、リラックスとゆらぎの2つを得ていきます。

 なぜ呼吸なのかというと、「呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールできるから」です。とくに訓練をしなくても誰もが簡単に、呼吸を少しの間止めたり、速度を変えたりすることができます。 だからこそ、意識をホメオスタシスに介入させる窓口として呼吸が重要なのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「Rゆらぎ」の「R」はReality(現実世界)の「R」。そのRに意識を向けると、その瞬間にRではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するから。「意識を向ける」を別の言葉で表現すると「モニタリング」です。その瞬間、「R」は「Rゆらぎ」に、すなわち物理空間から情報空間に移行していきます。

(物理空間は情報空間の一部。抽象度の軸で考えたときの底面です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は「モニタリング」と同時に「ラベリング」を行うことを勧めています(その理由はこの後すぐw)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 考え事をしていて目の前の世界が急に認識できなくなった経験はありませんか?

あるいは、緊張やショックで世界がフワフワしているように感じたことは?

 

例えば「信号が変わったことに気がつかなかった」「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」など。その時、目の前の物理空間(現実世界:R)よりも実体を持たない情報空間(現実ではない世界:P1)により強い臨場感を感じています。「より強い臨場感(V)を感じている世界(I)」がその瞬間のリアル(R)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その状態(P1)を「モニタリング」しながら、自分でコントロールする新たな情報空間(P2)に移動することが「情報場の操作」。新たな情報空間(の因果)に強い臨場感を感じることができるほど、その情報空間(P2)の事象に介入することができるようになります。まるで、物理空間でモノを動かすように。

 その「自分でコントロールする新たな情報空間(P2)」がゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから私は「モニタリング&ラベリング」を強くお勧めしています。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。そして、その結果として目の前の世界を認識することになります。ゴールの世界(未来)が「因」で、目の前の世界(現在)が「果」です。それは未来から流れる時間を体感するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「モニタリング&ラベリング」で変わるのは時間の感覚だけではありません。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。よって、ゴールの世界(ゴール側のコンフォートゾーン)の重要度(評価関数)で目の前の世界を認識することになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私たちは目の前の世界をありのままに認識しているようでいて、じつは、重要なこと(モノ)のみを認識しています。重要度の低いこと(モノ)は認識していません。それを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 その重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することが、このワーク(ラベリング)の目的です。それはゴールを実現した未来のブリーフシステムで今を生きることを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 抽象度と臨場感はまったく異なる軸です。情報量の大小は、じつは、臨場感には影響していません。

しかしながら、本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「○○(量)」のこと

 続きは次回(Q-161~)に。

 

 (Q-161につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回の記事は、苫米地博士がある書籍で公開された情報をベースに作成しました。その本には「自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ための方法が書かれています。次回、御紹介いたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ことが可能なのは「すべて情報だから」。情報を書き換えると、本当に現実が変わってしまいます。詳しくは下記記事で↓

 F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 

-追記2

「信号が変わったことに気がつかなかった」はともかく、「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」はファイト・オア・フライト(Flight or Flight)の状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 医療や介護の現場は老病死の臨場感がとても高いため、ファイト・オア・フライトに陥りやすいといえます。そんな医療・介護現場での「重要不急」について、下記リンク記事にまとめました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22999458.html

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

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