苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:モチベーション

L-201202207月医療・介護研修会 -11QA);モチベーションを上げる??

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36386129.html

 11QA);モチベーションを上げる??

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 

・色々なことや言葉に印象を受けました。とくに「幸せは自分で感じるもの」と聞いて、本当にその通りだと思いました

・「しあわせはじぶんできめる」ということがわかりました

 

A:すべてはマインド(「脳と心」)次第です。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 マインドが書き換わるとRAS&スコトーマが変化し、認識する目の前の世界が書き換わります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その時にポイントとなるのが「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」です。

 

 

・変性意識が難しかった

 

A:変性意識(ASC)とは、目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態のこと。認知科学者 苫米地英人博士は、全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

Rゆらぎ」のRとはReality(臨場感)のことです。つまり、Rゆらぎとは「リアリティーをゆるがす」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

Rゆらぎを言い換えると、「無意識を意識に上げる」ことだといえます。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

例えば、無意識で感じていることを意識に上げながら言語化すると、身体で感じている臨場感世界(R)から言語であらわす臨場感世界(R’)に移行していきます。

それはReality(臨場感)が物理空間からはがれ、情報空間に移っていくということ。その移行が大きいほど、深い変性意識状態だといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

・「イライラしたらラッキーだと思え」という言葉が衝撃的

 

A:情報空間を具体的情報量の大小でならべる軸が「抽象度(Levels of Abstraction)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度がひとつ上がると、まったく異なると感じていたもの(こと)が同じと感じられるようになります。例えば、「犬」と「猫」を同じ「哺乳類(またはペット)」と感じられるように。それが「包摂(subsume)」の感覚。

 Q-061~:犬好きではいけないのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 より高次の抽象度次元に上がる(包摂する)ためには、十分なリラックスとゆらぎが必要です。反対にいうと、深い変性意識状態を維持できると、抽象度を上げて同じとみる「無分別」が行いやすくなります。

 Q-099:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684556.html

 

 前回テーマとした「イライラ」と今回の「ワクワク・ドキドキ」はまったく異なるものですが、抽象度を上げる(包摂する)と同じ「情動」です。それが「無分別」。

そうやって無分別を繰り返していくと“無敵”になります↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 だから、「イライラしたらラッキー」です。

 

 

・イライラした後、とにかく落ち着くことだけを考えていましたが、今後は落ち着いた後、何をしていくのかも意識したいと思いました

 

A:「ゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 今までは無意識に「とにかく落ち着くこと」をゴールにしていたということ。ゴールは更新するものであり、ゴールに近づいたら「さらなるゴール」を設定していきます。それが「今後は落ち着いた後、何をしていくのか」。

 F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 

 未来から現在、過去へと流れる時間の流れを加味すると、「さらなるゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、「何をしていくのか?」が先にあるということ。それを「意図性(intentionality)」と呼びます。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 

・モチベーションを上げる方法がよくわかった

・モチベーションの上げ方をもっと知りたいと思いました

・日々の中でワクワク・ドキドキできるようになりたいと思った。モチベーションを上げて、生活を今よりも豊かになれるようにしたい

 

A:モチベーションは、「上げる」ものではなく、「勝手に(自然に)上がる」ものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

もっと正確にいうと、モチベーションとは、「『ゴール設定の結果としてのハビット&アティテュード』の『他人の視点からの評価』」のこと。

L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

自身の感覚としては「あたりまえ」であり、「気にもならない(=意識に上がらない)」というのが、本当の“モチベーション”です。

(気にならない理由はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 以下、苫米地博士の著書「いい習慣が脳を変える 健康・仕事・お金・IQ すべて手に入る!」(KADOKAWAp32)より引用します。ブリーフシステム(Belief SystemBS)とハビット&アティテュードとモチベーションとの関係をクリアにしながら、本当の“モチベーション”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

◆モチベーションや才能は関係ない!

 ブリーフシステムに依存関係があること自体はマイナスなことではありません。問題は、その依存関係が本当に望ましい形で成り立っているかどうかです。

 

 とても抽象度が高いゴール、たとえば「人類滅亡を防ぎたい」というゴール設定をする人がいて、「地球温暖化はまずいことだ」というアティテュードを持っていれば、選挙では地球温暖化を防ぐための政策をしっかりやってくれる政党に投票しようという投票行動(ハビット)にたどり着きます。それが、「自分が儲かればいい」というアティテュードを持ってしまった時点で、ブリーフシステムの依存関係が上下し、抽象度が逆転してしまいます。

 

 抽象度の高い方が低い方を支配するという正しい依存関係が、このようなブリーフシステムを変えて「いい習慣」をつくり、その習慣が脳を抽象度の高い次元に変えていくということなのです。

 

 よく新しい習慣を身につけようとするときに、「モチベーションが上がらないので続かない……」「三日坊主になってしまう……」と言う人がいます。

 しかし、それはモチベーションの問題ではありません。そもそもモチベーションなど存在しないのです。

 

 お腹がすいたのでご飯を食べるとき、「モチベーションが高い!」なんて言うことはないでしょう。眠いときに寝るのもそうです。それは単にゴールに合致しているというだけの話です。「健康」というゴールに合致しているから寝るのであり、食べるのです。

 ゴールに合致しているときは、人間は自然に行動を起こすものです。モチベーションとは、そのことに無理やり、言葉を付けただけのことです。その理由はおそらく簡単で、ゴールに合致していないことをさせようとするからです。それを日本語では「洗脳」と言います。

 

 その人のゴールに合致していないことを無理やりさせようとするときは、それを促す強い力が必要になります。だからモチベーションという言葉を持ち出して、それを高めるように強要するということが起きるのです。

 

 本来、人間は自分のゴールに合致しないこと=やりたくないことは、やれないし、やってはいけないのです。

 

 また、何か目的を遂行するときに、才能の有無で有利だとか不利だという話もありますが、本来、才能の有無は人間の行動には関係ないものです。

 ゴールは個人の数だけあるのだから、そこに才能の有無は関係ありません。人生においては、オリンピックの競技のように、順位を付けることが目的になってはいけないのです。

 

 それでも人間は、競争をしたがります。年をとって、おじいさんになっても、ゴルフのコンペで順位をつけようとする。それは自分のゴールではなく、煩悩に支配されてしまっている状況です。

 引用終わり

 

L-202につづく)

 

 

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-関連記事-

F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

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L-198202207月医療・介護研修会 -08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 

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 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

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 02;ゴールを考える前に必要なもの

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 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 

 

 前回(L-198)は、モチベーションと重ねながら、「『イライラ』から『ワクワク・ドキドキ』への流れ」を考察しました。まとめると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

1)     まずは呼吸をモニタリング

F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

2)     呼吸(身体機能)の観察 → 心の状態(精神機能)までコントロール =Rゆらぎ

Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのように

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

3)     逆腹式呼吸でリラックスを深め、さらなるゆらぎを得る →大脳辺縁系優位(fight or flight)から前頭前野優位へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

4)     前頭前野をフル活用してゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

5)     ゴール →価値 →want to →「ワクワク・ドキドキ」があふれる

 

 

 この部分に関連して、研修後、このようなコメントをいただきました。

 

何か新しいことにチャレンジしようかと思っているので(悩んでいるので)、頑張ってチャレンジしてみようかと思います

 

 苫米地式における「悩み」とは、「悩むことに夢中になりすぎて行動を忘れている状態」のこと。「一生懸命やらない理由を探している状態」が「悩み」です。

 L-09720217月シークレット… -09BSを壊し、スコトーマを外すための方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 それは創造的回避が働いている状態。創造的回避が働くのは「have toが入り込んでいる」からです。きっとまだゴールがないか、あっても「心から望む」ものではないはず。つまり、誰かに「チャレンジ」を仕組まれているということ。

そのままでは無意識が強烈に嫌がってしまいます。だから、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 「頑張る」「努力」「根性」といった感覚には注意が必要!

 

それらはhave toを前提とする昭和の間違った方法論を象徴する言葉(感覚)だといえます。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「ワクワク・ドキドキ」は、ゴール設定の結果として自然に生まれるもの。ゴールに向かうホメオスタシス活動のあらわれです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ただし、ゴールがしっかり設定でき、その世界(=ゴール側のコンフォートゾーン)の臨場感を十分に高められたとしても、want toがいつの間にかhave toに変わってしまうことがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私自身は、「want tohave toに変えてしまうもの」として、「Fear(恐怖・不安)」「Obligation(義務感)」「Guilty(罪悪感)」に気をつけています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 「気をつける」をより具体的にいうと、「止観を行う」。

それは以前取り上げたとおり(L-194/04)、「左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする」こと。

(「止観瞑想」に関する苫米地博士の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 今回は苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方」(CYZOp221)より引用します。「止観」に関するゲシュタルトを、さらに大きくクリアにしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

超人脳への道 -止観

 このファイナルトレーニングの「Rゆらぎ」と「Dの排除」を集中して行う作業は古くから「止観」と呼ばれています。文字どおり「心を止めて観る」ということです。「煩悩を止めて観る」ということです。あるひとつのことに「心を停めて観る」というのも止観といえます。ちなみに止観について記述されている天台智顗(ちぎ)による摩訶止観(まかしかん)では、以下のように定義されています。

 

 ●相対の止観

 ①さまざまの悪い覚観や妄念やの思想が静かに休息すること、②心を明らかな真理に依拠させて、現存する念をこれにつなぎとめて、停住させて動かさないこと、③無明に対して観ずること。

 ●絶対の止観

 相対するものがない全一なる仏法の世界。言葉が無用になりすべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられること。

 

 ここで、「相対の止観」の②で、「明らかな真理」というのは、何かということになりますが、本書では、論理的な真偽値が真のものぐらいに理解しておけばいいでしょう。論理の世界を超えるのですから、その論理の世界の真偽値でどう考えても真なものに心を停めて観るというぐらいの解釈でいいでしょう。

 ③で、無明というのは、これは、仏教用語になってしまいますが、「縁起を知らないこと」としましょう。「縁起」というのは、お釈迦様の哲学の基本で、すべての事象が関係から成り立っているという事柄です。この世の中には、(たとえ神がいたとしても)それだけで、他の何者にも依らず成り立っているものは何もないという哲学です。西洋的な定義における絶対神としての神や、道教でいうタオ(それだけであるもの)は、この世には存在しないという哲学です。それを知らないことを無明といいます。

 「絶対の止観」ですが、絶対を否定する仏教において、この絶対はどういう意味かを考察してみましょう。私は超越したという意味で捉えています。超越止観とでもいいましょうか。悟りの世界を表現している文言に読めます。ここで、天台智顗がいう「言葉が無用になり、すべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられる」というのは、まさに、相対的な考えの方法論の現在における頂点であるディベートを超越して、その超越を超えることでそのひとつを示せると思っています。

 もちろん、これは、実際にディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行ってもらって、読者の皆さんひとりひとりに体得していただくしかありません。ちなみに、このレベルが涅槃と呼ばれるものといって過言ではないでしょう。以下は、同じく、摩訶止観からの引用です。

 「色(物質的現象)は無明から生じており、無明は実体がないものであるから、いかなる色も仮のものであり、仮のものであるから常にあるものではなく、そのような本性はないのであるから、空であることがわかるのである。

 また、ほんの一瞬でも心が生ずれば、それは必ず根(知覚器官)と境(それらにより生じる感覚)によって起こるのであり、いかなるものも因縁により生じているのである。因縁によって生じたものはみな無常なのである、あるいは、『一念の心に六十の刹那がある』といい、あるいは、『一念の心に三百億の刹那がある』という。このように一瞬たりともとどまらないので、念々(刹那刹那)の心は無常であり、無常で実体のないものであるから、煩悩は根底からくずれ、業も苦もないことになり、かくして生死の苦悩は滅するから、これを涅槃と名づけるのである。これは色心を分析する観の意である」

 

 空であるとは、縁起のことであり、すべては関係であるということです。ディベートはまさに現代版の修行の体系でもあり、その体感をするのに非常に役に立ちます。

 ただし、ディベートという論理の系のなかにいたのではそれは無理で、それを超えるしかありません。まさにそれを実現する脳が超人脳であり、空そのものを体験する脳ということです。ディベートは縁起を知る(無明から抜け出す)ための現代のサトリ修行でもあるのです。

 引用終わり

 

 

 天台智顗がいう「言葉が無用になり、すべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられる」というのは、まさに、相対的な考えの方法論の現在における頂点であるディベートを超越して、その超越を超えることでそのひとつを示せると思っています

 

 コーチングとは、「マインドの使い方をマスターする」こと。そのコアは「ゴール」と「エフィカシー」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴール;1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る

 エフィカシー;自分のゴール達成能力の自己評価

 

 …つまり、「~したい(want to)」という思いと「できる」という確信。

その思いや確信は左脳的な論理空間における「相対的」な評価ではなく、「ディベートを超越して、その超越を超える」という右脳的な超論理・超言語空間でのもの。

 F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35211211.html

 

 その超論理・超言語空間に構築された巨大で抽象的な構造を(非言語のまま)体感することが、「Don’t think. Feel!」の「Feel!」の感覚↓

 L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

 その「Feel!」を重ねるたびに、ますます「Total well-being(全人的幸福)」に近づくはず

 

私はそのように確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

L-199につづく)

 

 

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-追記-

 現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

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-関連記事-

F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

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L-197202207月医療・介護研修会 -07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 

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 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 

 

 前回(L-196)は「世界を一変するためのワーク」を紹介しました。

 

 今研修のテーマに沿っていうと、「一変」とは、「イライラ → ワクワク・ドキドキ」。

 まわりにはわからなくても、本人にとっては「日常感覚そのもの」がまったく変わってしまうようなダイナミックな変化が生じます。そのひとつが「モチベーション」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

前回の研修(L-178~)でお伝えしたとおり、ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究(Corporate Culture and Performance1992年に書籍化)により、「建設的動機の“want to”企業は、強制的動機の“have to”企業に対して、10年間で756倍も生産性が上回る」ことが明らかになりました。

 L-184202206月医療・介護研修会 -07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 

7倍ではなく、75倍でもなく、756倍です。圧倒的な差が「want toか? have toか?」の違いで生じます。だから、「イライラ → ワクワク・ドキドキ」は超重要!

 L-04220207… -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 

  イライラ → ワクワク・ドキドキ

 

「イライラ」の根元には、多くの場合、「不満」や「不安」があります。

認知科学をベースとするコーチング理論でいうと、「イライラ」の正体は「認知的不協和」です。人が認知している自分の内側の現実と外側の現実に矛盾が生じたときに、その不協和を解決しようとする心の作用が生じます。それが認知的不協和。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 「イライラ」「不満」「認知的不協和」自体は悪いことではありません。それは「エネルギーと創造性の源」だから。

 Q-372:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34136622.html

 

 問題なのは「コントロールできない」ことです(case)。よって、「コントロールできるようになる」ことが解決の糸口となります(plan)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そもそも、なぜ「イライラ」「不満」「認知的不協和」をコントロールできないのでしょう?

 「コントロールできるようになる」ためには、どうすればいいのでしょうか?

 

 

 私が考えるコントロールできない理由は、「大脳辺縁系優位になり、IQが下がる」から。よって、コントロールするには、「前頭前野優位に戻し、IQを上げる」。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 その鍵となるのが「恐怖」のコントロールです。実際のところ、「have to」の根底には、必ずといっていいほど恐怖が存在しています。

 F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html

 

 私がお勧めする恐怖のコントロール方法は、「恐怖を見える化する」こと。モニタリングです。そのモニタリングの基本は呼吸!

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールすることができます。つまり、「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用するということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行するためには、「『イライラ』を維持するように働いているホメオスタシスを、『ワクワク・ドキドキ』に働くように書き換える」ことが必須。

そのファーストステップが「呼吸のモニタリング」。

呼吸を意識に上げると、次第に自分の呼吸のパターンがわかるようになります。「どこで息が浅く速くなるのか?」「どこで息が止まるのか?」などがわかると、自分の心もうまくコントロールできるようになります。

 F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32922467.html

 

そのように呼吸(身体機能)の観察からはじめ、心の状態(精神機能)までコントロールしていくことが「Rゆらぎ」です。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 ゆらぎを得たら、セカンドステップとして、呼吸自体を能動的にコントロールしていきます。具体的には「逆腹式呼吸」。逆腹式呼吸を続け、同時にモニタリングを重ねることで、リラックスを深め、さらなるゆらぎを得ていきます↓

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 リラックスとゆらぎを得ることができたら、大脳辺縁系優位から前頭前野優位へ戻りやすくなります。しっかりと前頭前野優位を取り戻したとき、きっと恐怖を克服しています。その場合にすかさず取り組むのがゴールの設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 先ほど、「『have to』の根底には必ずといっていいほど恐怖が存在している」と書きました。その反対に「want to」の根底にあるものが「価値」。その価値を自らの自由意思で生みだす行為がゴール設定です。つまり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

  ゴールが価値の源泉となり、価値からwant toが生まれ、「ワクワク・ドキドキ」があふれだす

 

 という流れ。

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして 4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 3)人生のあらゆる領域(カテゴリ)にまんべんなくゴールを設定し、いつもそのゴールを俯瞰して認識しているような意識状態でいると、抽象度が上がりやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは「さらにIQが上がりやすくなる」ということ。IQが上がるほど、ますます恐怖をコントロールすることができるようになります。よって、バランスホイールはとても重要です。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「夢をかなえる方程式」(フォレスト出版、p213)より引用します。バランスホイールの重要性を感じた上で、あらためて自身のバランスを見直してください。それは“自分”を再定義するきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

バランス

 ゴールを設定するうえで、この点を考慮することはとても大切です。それは職業や地位、収入だけで構成されるものではないからです。

 TPIEでは、バランス・ホイール(バランスの輪)といいますが、職業があれば家庭があり、家庭があれば地域があり、もちろん自分の精神性や健康もあるはずです。

 企業人であれば、リタイア後のこともないといけないでしょう。要するに、職業上だけのゴールではダメで、バランス・ホイールを程よく満たすことを重視しています。

 したがって、職業上のゴールはもちろん、必ず家庭内のゴールも設定します。地域の中で何ができるかという社会のゴールや、もっと勉強したいなど自分自身の精神性のゴールも設定します。

 もちろん、余暇をこう過ごしたいというゴールや、老後はこうなりたいというリタイア後のゴールも設定します。

 人生のいろいろな方向性に対して、まんべんなくゴールを設定するということです。

 このように、分野ごとにアファメーションをつくることになると、集中力が分散してしまうのではないかと思うかもしれませんが、決してそうではありません。

 バランスがとれたゴールであるほうが、むしろ無意識を活性化し、すべての分野で成果を上げる方法が見つかるよう機能するのです。

 たとえば、資産について考えるときは、自分が実現したいライフ・スタイルを維持するのに必要な資金を考えてみます。

 すると、そのときの仕事はどのようなものであり、どのような能力を発揮して、どのくらいの収入を得ているのか、ビジネス全体を俯瞰してイメージすることができるでしょう。そのようにして、ゴールに全体性を持たせるということです。

 分野がいくつに分かれていても、ゴールはひとつでいいのです。人生のすべてを包含したゴールにしてくださいということです。

 引用終わり

 

L-198につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 バランスがとれたゴールであるほうが、むしろ無意識を活性化し、すべての分野で成果を上げる方法が見つかるよう機能する

 

 先程の引用文のつづきがこちら↓

 

 

ゴールはいくつあってもいい!

 誤解のないようにつけ加えれば、複数のゴールを設定してはいけないということではありません。

 同時に8つのゴールを設定し、8つのアファメーションを別々に唱えてもいいのです。

 ただ、齟齬を生まないという意味で一番単純な方法が、そのすべてを包含したセルフ・イメージの世界をゴールとしてつくりあげればいいということなのです。

 ひとつのゴールに、人生のさまざまな要素がバランスよく含まれていることは理想的といえます。

 あなたのゴールは何ですかと聞くと、たいていの人が偏ったゴールを思い描いていることがわかります。たとえば、「プロ野球選手になること」などです。

 悪いことではありませんが、それは、それだけで終わってしまうゴールです。プロ野球選手になって社会に貢献すること、あるいはプロ野球選手になって家族を幸せにすることなど、すべてが入っていなければいけません。

 人生のさまざまな方向性に対して、具体的なイメージが加えられてこそ、高いエフィカシーも、未来の記憶も、アファメーションも、より効果の高いものになります。

 つまり、ゴールの世界のリアリティーも強めやすいのです。その意味からも、ゴールをバランスのとれたものにすることはとても大切なことです。

 引用終わり

 

 

現在、苫米地博士は「苫米地式コーチング」を“全面改定”されています。

一昨年から「バランスホイールに『抽象度』のカテゴリを加える」と話されていましたが、このたび他の新たなカテゴリ(「リーダーシップ」「エソテリシティ」)とともに、その情報が一般向けに解禁されました。

F-310:映画のおもしろさってvol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32428293.html

 

 ぜひ御確認ください↓

 【苫米地英人×山﨑拓巳】スペシャル対談③:今この瞬間から使えるやる気テクニック!

 

 

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-関連記事-

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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L-171202203月シークレットレクチャー -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

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Q-398~:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429964.html

 

夢をかなえる方程式

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F-37620-20-20ルール

 

 まずは医師として、「20-20-20ルール」を紹介します。それは

 

20分間継続してスマホなどのデジタル機器を見た後は、

20秒間

20フィート(約6m離れたところを眺める

 

 というもの。

 これは米国眼科学会が提唱している近視の進行抑制法です。

 

 じつは、近視は日本の方が深刻です。

 2017年に行われた東京都内の小・中学生を対象とした調査により、なんと、小学生の75%以上(低学年:70%、高学年:80%)、中学生の95%に近視があることがわかりました。

1996年の同調査(小学生低学年:20%、同高学年:30%、中学生:60%)と比較し著しく増加しており、スマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンの普及と外遊びの減少が主因と考えられています。

 

 心配なのは子どもたちが大人になった後のこと。

近視は年齢とともに進行する傾向があり、進行するにつれ眼軸長(眼球の前後の長さ)が伸びていきます。眼軸長が伸びると、一緒に引っ張られた網膜が剥がれる網膜剥離や視神経が障害される緑内障が起こりやすくなります。ともに失明のリスクがある病気です。

とくに強い近視の場合、網膜剥離のリスクは21.5倍、緑内障のリスクは3.3倍も上昇するそう。つまり、そう遠くない将来、視力を失う日本人が続出するかもしれないのです。

 

 残念ながら一度伸びてしまった眼軸長は元に戻りません。でも、近視の進行を抑制することは可能だと考えられています。その鍵はライフスタイルにあります。コーチっぽく言い直すと「ハビット&アティテュード」です。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 近視の原因は大きく分けて2つあります。

 1つは「遺伝的要因」。両親のどちらかに近視があると、子どもが近視になる確率は2倍になるといわれています。両親とも近視の場合は5~6倍です。

 もう1つは「環境的要因」。その代表が目に近い距離での作業(近業)です。とくにスマホの場合、画面が小さいために他のデジタル機器よりも視力への悪影響が出やすいそうです。10代の男女を対象としたオランダでの研究により、20分間休憩なしでスマホを使う回数が20回を超えると近視が進みやすくなることが明らかになっています。

 

 そこで「20-20-20ルール」!

 このルールを守ると眼精疲労が軽減することがわかっており、近視の進行も抑制できると考えられています。

 

 

 とここまでが医師としての話。ここからはコーチとしてのブリーフで考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 先程「これは米国眼科学会が提唱している近視の進行抑制法です」と書きました。「進行抑制法」の「法」とは、もちろん「方法」の「法」。

それは物理空間に近い次元でのマネジメントのこと。ひとつの選択肢に過ぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 ところが、「20-20-20ルール」と書かれると、無意識は「法律」の「法」をイメージしてしまうでしょう。「ルール」という表現(トリガー)に反応(アンカー)して。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

もしも被支配的なブリーフがあるなら、無意識は「やらなければならないこと」「絶対に守らないといけないもの」と解釈してしまうはず。それはhave to化です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

もっと詳しくいうと、バイオパワー(生権力)下での自主規制的なhave to化。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 バイオパワーを感じ取った場合、エフィカシーが高い人ほど、無意識が反発します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 無意識の反発は、創造的回避として、物理空間にあらわれます。あれこれ理由をつけてやらないというように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 ところが、「失明するかも」などと脅されると、従わざるを得ません。命に関わる場合、恐怖を伴って臨場感が高まりやすくなるからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 そもそも、ルールは絶対に守るべきものではありません。それは「言語により具体化し、かつ、“自主”を取り除いた社会全体で共有する“規制”」に過ぎません。

 S-02-05:マナーとルールの定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18222665.html

 

「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp100)の中で、苫米地博士はこのように書かれています(詳しくはこちらでどうぞ↓)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35605504.html

 

 

脳の呪縛を解く方法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳の呪縛を解く方法 eBook : 苫米地英人:

 

 

 法律は、絶対的なものではありません。目的に照らし合わせて、変化していくものです。なぜかといえば、社会には法律よりも上位に位置づけられるものがあるからです。

 それは何かというと、私たちが社会の中で期待される何らかの言語、ということができるでしょう。法律が先に生まれて社会が後からできるわけではありませんから、法律が社会にそぐわなければ、改正したり廃止したりすればいいわけです。

 

 

 本来、人は、本質的に自由。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところが、バイオパワーが「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」といったものと結びつきながら、人々の心を曇らせ、大切な自由を奪っていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 それが現代社会のありさま。

 

 死にたくなければ

 良識ある大人ならば

 大切な人を守るために

 

 とくにこの数年間、医療システムを悪用した自由の侵害が繰り返されました。その成功に味を占めた既得権益は、さらなる奴隷化を推し進めようとしています。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 だから、これからますますコーチングが重要になります。脱洗脳も包摂する本物のコーチング(Authentic Coaching)が。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 繰り返しますが、人は誰もが本質的に自由です。

徹底的に「自らに由る」ことで、他人や社会の制約や束縛から解放され、心から望む「なりたい自分」になることができます。「やりたいこと」だけをやる生き方を貫くことができます。その最初の一歩がゴール設定です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地 すごい夢実現CDブック」(マキノ出版、p32)より引用します。

 

 

私たちは最初から自由な存在だった

 では、日本語由来の「自由」は、どのような意味でしょうか?

 釈迦は、弟子たちに「自らを由りどころとし、他のものを由りどころとせずにあれ」と教えたといいます。つまり、「思考や行動の判断基準をほかの何者でもない、自らに置きなさい」ということです。私たちはまず、この本来の意味の「自由」に立ち返る必要があります。

 徹底的に「自らに由る」ことで、他人や社会の制約や束縛から解放されて、心から望む「なりたい自分」になりましょう。ほんとうに「やりたいこと」をやりましょう。

 すると、そのうちに気づくはずです。「私たちは最初から、すべてから、自由なのだ」ということに。本来、人間は、生まれながらに自由な存在なのです。

 私たちが自由でなくなったのは、社会や国家が作られ、そこにルールが作られていったからです。もちろん、ルールが不要とは言いません。互いに尊重し合い、仲よくやっていくためのルールならいいのです。

 けれど、社会が成熟するにつれ、その中で必ず生まれてくる「権力」の維持のために、ルールが利用されるようになります。「私は支配者、おまえたちは奴隷」と言いだす人間が出てきて、ルールが支配の道具に変わったのです。「フリー」や「リバティー」はこういった前提があって作られた言葉です。

 現代社会は、表面上は奴隷制がなくなりましたが、支配のシステムがより巧妙になっただけです。支配者たちは、無限に刷ることのできる「お金」を支配の道具に使い、奴隷たちに奪い合わせることで、有限の労働力や資源を独占しています。

 そのために世界で今なお、約10億人が飢餓に苦しんでいます。人類はすでに、世界中の人が飢えずに暮らせる食糧生産技術を獲得しています。飢餓は、食糧を分け合ったら、今すぐにでも解決可能な問題です。

 人類はもはや、競争する必要などありません。しなくてもいい競争をし続けて、支配者たちをますます肥え太らせているという事実に、気づかなければなりません。

 私自身の夢は「世界から戦争と差別をなくすこと」です。

 このゴールは、すべての人が自分以外の他の人の幸せを心から願うような、今よりも抽象度の高い世界に生きるようになって、初めて、達成されます。だからこそ、皆さんの一人一人が真に自由になり、夢を叶え、幸せを実現し、そこから生まれる豊かさを分かち合う時代になることを、切に願っているのです。

 引用終わり

 

 

私自身の夢は「世界から戦争と差別をなくすこと」です。

 このゴールは、すべての人が自分以外の他の人の幸せを心から願うような、今よりも抽象度の高い世界に生きるようになって、初めて、達成されます

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由です。

 誰もが自由意思でゴールを設定し、夢を叶え、幸せを実現することができます。

 そして、そこから生まれる豊かさを分かち合うことができます。

 

 あとは自分の秘めたる力を信じ、ゴールを設定し、その実現を確信するだけ です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

1996年の同調査(小学生低学年:20%、同高学年:30%、中学生:60%)と比較し著しく増加しており、スマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンの普及と外遊びの減少が主因と考えられています

 

 「外遊び」が近視を抑制するのはなぜだと思いますか?

 

 じつは「太陽光」が関係します。1000ルクス以上の太陽光を浴びると、近視の進行を抑制する効果が期待できるそう。ちなみに、昼間の日なたは1万ルクス以上、日陰でも1000ルクス以上とされています。昼間の屋内だと300ルクスで、窓際は800ルクスくらいだそうです。

 

 では、次の質問。

なぜ太陽光は近視の進行を抑制するのでしょう?

 

 答えは「ドーパミン」です。

屋外の明るい場所にいると、網膜の中でドーパミンがつくられます。そのドーパミンが近視を抑制すると考えられています。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

-追記2

 10代の男女を対象としたオランダでの研究により、20分間休憩なしでスマホを使う回数が20回を超えると近視が進みやすくなることが明らかになっています

 

 20分間を20回以上」とは6時間以上!

この場合、眼への負担もですが、もっと抽象度を上げて人生全体への影響を考えるべき。時間という大切なリソースが奪われています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

コーチングでいうと「バランスホイールが崩れている状態」。

 Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 だからといって、「ルールを守りなさい」「スマホを使っちゃダメ」「もっとバランスよく生きなさい」などと言っちゃダメ。

「ダメ。ゼッタイ。」という言い方はダメです。絶対にw

 F-082~:ダメ。ゼッタイ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 大切なのはゴール!

 「自由意思で人生のあらゆる領域にゴールを設定し、それらのゴールすべてを達成するのにふさわしいスマホの使い方を自ら見つけていくこと」が解決法です。

 (「自由意思」の裏にあるものは? 答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35750566.html

 

 そのための「フレームの中断・組み換え」について書きました↓

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

I-098:【重要】大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンク先)の御紹介~

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F-276~L下でのBSB

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ドクター苫米地 すごい夢実現CDブック



L-190202206月医療・介護研修会 -13QA);エネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35673866.html

 11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35722171.html

 13QA);エネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。今回がこの研修レポートの最終回です。

 

 

want toだったのにhave toになっている気がすることがある。気持ちがぶれる

 

A:「気持ちがぶれる」こと自体はまったく問題ありません。すべては縁により起こり、ダイナミックに変化し続けています。仏教的にいうと「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 絶対にwant toであるはずのゴールだって、have toに変わってしまうことはあります。例えば、体調がすぐれないときは、wantはなかなか維持できないでしょう。寝不足や二日酔いのときもw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 大切なのは、自身のマインド(=「脳と心」「体と心」)を常に観察し続けること。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 モニタリングです。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 

・みんなで協調しようとしたのに、しない人がいる時にイライラします。それもリラックスしていけばいいのですか? これは不満になりますね

 

A:これはしっかりモニタリングができている方のコメント。「イライラ」が生じる状況をしっかり把握されています。

(次のステップはこちら↓)

 L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

イライラ」や「不満」は大切なエネルギーです。ただし、「不満」のレベルで留まると、やがてそのエネルギーは八つ当たりのような形で発散されて失われます。

 S-03-08:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「発散された」について

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682042.html

 

 では、ここで問題。

不満」を感じたときに行うべきことは何でしょうか?

 

 

 そう、「ゴールを思う」こと。具体的には、ゴールの設定(再設定)やゴールの確認です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・最近イライラすることが多く、知らず知らずに「have to」となることが多かったような気がする。また日常生活の中でも先延ばしにすることが多い。ゴール設定の大切さをあらためて学ぶことができて良かったです

 

A:念のためですが、情報空間での因果を考えると、「イライラ → have to」ではなく、「have to → イライラ」です。一般的には。

イライラ」は「have to」の結果(表出)であり、その「have to」はゴールに関する何らかのミスの結果だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「ゴールに関する何らかのミス」は、大きく2つに分けて考えることができます。

 

 1つはゴール設定のミス。ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る の4つ。そのいずれかをミスると、やがて「have to → イライラ」化していきます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 もう1つは「ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感を十分に高められない」というミス。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 臨場感を高める基本は、「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロ-ル」の3つ。

 L-08420213月シークレットレクチャー -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 さらに私は「共感覚」もフル活用しています。

 L-11120218… -13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 

 

・ゴール設定が大切と言われていました。ゴールは1つと思い込んでいましたが、色々ゴール設定があってよいと聞いて人生が明るくなると思いました。仕事以外にプライベートもゴール設定して人生を楽しめたらと思いました

 

A:繰り返しますが、ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る。

 

 ゴールを「3)人生のあらゆる領域」に設定することを「バランスホイール」と表現します。じつは、この「バランスホイール」自体が、臨場感を高める訓練になります。

 (その理由はこちら↓)

 L-11220218… -14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 アドバンス向けかもしれませんが、「仕事以外にプライベートも」という言い回しはNGです。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-333~4:分断緩和のための処方箋 vol.4~5;「ワークライフバランス」の落とし穴

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33566734.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 

・イライラをコントロールして自分の身体と心に向き合えるようにしたい

 

A:「自分の身体と心に向き合う」という心構え自体は素晴らしいのですが、コーチングについて十分に理解していないとかえって危険です。ゴールの設定(再設定)が難しくなってしまうでしょう。なぜ?

 

 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)が強化されてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

自分の身体と心」は(一般の人にとっては)過去の記憶でできています。なので、「向き合う」ほど、ますます現状(Status Quo)に縛られ、現状の外がスコトーマに隠れていきます。スコトーマを生みだす/外す鍵となるものもゴールです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 まとめると、

 

 ☆現状の外にゴールを設定する

→ゴール側のCZの臨場感を高める

=ゴールにふさわしい自分の身体と心が明らかになる

→ゴール側から現在の「自分の身体と心」に向き合う

=「ゴールにふさわしい自分の身体と心」と「(実際の)自分の身体と心」のギャップからエネルギーと創造性が生まれる(「私らしくない」という感覚)

 →そのエネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 という感じ。

 

 

・何か新しいことにチャレンジしようかと思っているので(悩んでいるので)、頑張ってチャレンジしてみようかと思います

 

A:「エネルギーと創造性をゴール実現に活用する」ことは、実際にはオートマティックです。「勝手になっちゃう」「自然になっている」という感じ。

なぜなら、ホメオスタシス・フィードバックだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 現状の外のゴールに向かうプロセスは確かに「チャレンジ」ですが、本人的には「気楽」。傍からは「頑張っている」ように見えますが、あくまでも「気楽」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 もしも「頑張っている」という感覚に気づいたら、一旦立ち止まって(「止」)、ゴールやBSを確認してください(「観」)。何らかの理由でhave toが忍び込んでいるはずです。

 L-180202206月医療・介護… -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 

 

・仕事、家庭においても、不安と不満の狭間で苦しんでいる周りの方のモニタリングや働きかけをしていきたい

 

A:またまた繰り返しますが、ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る。

 

 「周りの方の」というのは、「“自分”の感覚」がひろがり、部分関数としての「自我の定義」が拡張している中で出てきたwantであるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それが「4)自分中心を捨て去る」です。“自分”を拡張し続けると

 

“無敵”になります↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

・イライラしたらラッキーだと思うとよいとおっしゃっていましたが、その他にもイライラしたら自分を落ち着かせる方法があるかなと思いました

 

A:まずは前回(L-189)の引用文を参考に、「逆腹式呼吸」を続けてください。

 (こちらもどうぞ↓)

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 逆腹式呼吸を続けていると深い変性意識状態になります。その状態で行うのが瞑想。この研修レポートの最後に、とびっきりの瞑想ワークを御紹介します。

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p104)より引用します。ぜひともこのワークをマスターしてください。Feel

 

 

六本木ヒルズ瞑想法

 変性意識を自在に生成できるようになれば、最後にこれまでの総仕上げとして、変性意識を利用したプレ洗脳術を紹介しておこう。いってみれば、洗脳護身術のスパーリングのようなものだ。これができるようになれば、七割方洗脳ができるようになるといっても過言ではない。

 この術は、前章で解説した遮那法を、私が現代的にアレンジしたもので、六本木ヒルズ瞑想法という。六本木ヒルズは、最近オープンして大きな話題を呼んでいるので、ご存じの方も多いだろう。六本木ヒルズには、複数のビルが軒を連ね、その構造は複雑。これは瞑想するのにもってこいである。地方在住の方はわざわざ六本木ヒルズを訪れたり、詳細な構造を調べるのは大変だろうから、最寄りのビルやショッピングセンターでも構わない。あくまでも六本木ヒルズは、瞑想するための一例である。

 さて、六本木ヒルズを題材に瞑想するには、まず実際に現場へ行く必要がある。それぞれの建物の色、質感、歩き心地、聞こえる音などをよく記憶しながら、その様子を完璧に頭に入れよう。

 続いて、ビルの案内所には無料の地図が置いてあるので、それを見ながら六本木ヒルズの立体的な状態をイメージする。密教の瞑想では曼荼羅を凝視しながら、その世界を立体的にイメージする。曼荼羅は平面に描かれているが、実際には立体的な球が曼荼羅の実体としてイメージされる。ここでの地図は、密教の曼荼羅に当たるわけだ。修行僧が曼荼羅からイメージするように、六本木ヒルズの平面図を見ながら、横から、下から、上からと、どの方向からでも再現できるように、完璧にイメージする。

 地図を見ながらイメージできるようになれば、今度は記憶だけで六本木ヒルズの細部を立体的にイメージする。最初は、実際に歩いたり見たりしたところを、できるだけ正確に再現してみる。次に、訪れていないが、その空間に確実にあるものをイメージ。例えば、一つ一つのレストランをイメージ上で訪れて食事してみたり、ギャラリーを閲覧して回ったり、もしくはデイヴィッド・ベッカムが宿泊したというグランドハイアットのプール付きスイートルームをイメージしてみるのもいいだろう。

 このようにして、六本木ヒルズを完璧にイメージ上で再現できるようになるまで、繰り返し練習する。変性意識を生成した状態で、現場に何度か足を運んでもいい。さらに、目に見える箇所だけでなく、目に見えない箇所もイメージする。ビルの鉄骨、地中深く刺さった土台、あるいはミクロレベルで使われた大理石の結晶の状態など

 十分にイメージできるようになったら、共感覚訓練をする。先に説明した後天的共感覚の生成である。ここではイメージした色を音で、聞いた音を色や触覚でと、実際に体験した五感とは異なる五感で表現する練習をする。例えば、自分がミュージシャンになって、六本木ヒルズのイメージを音楽にするといった感じだ。別に音にこだわる必要はない。ある部分を視覚で、別な部分を触覚でといった組み合わせでも構わない。とにかく、六本木ヒルズを好きな五感で細密に表現できるようになるまで練習していただきたい。

 次は、イメージの共有訓練である。ここでは家族、もしくは友人を相手に練習するといいだろう。まずは、相手の目を覗き込み、自分自身が変性意識化することで、相手も変性意識化させる。そのうえで、自分がイメージしている六本木ヒルズの場面や状態、場所などを相手にイメージさせる練習をする。最初は、「バージンシネマの前のエスカレータ」などと言葉で表現しても構わない。ただ、慣れてきたら、自分がそのエスカレータに乗っている体感を、相手にも体感させるようになっていただきたい。訓練を重ねていけば、すぐに上達するはずだ。共感覚でイメージした、異なる五感による六本木ヒルズの体験も、相手ができるようになるまで練習する。

 イメージの植え付けに成功したら、いよいよマインドエンジニアリングである。まず、イメージで作り上げた六本木ヒルズを色々と変えてみる。ビルの高さを伸ばしたり、色を変えたり、床の質感を硬くしたりする。思い切って、ビルを地震で壊してみるのもいい。そして、その体験がリアルに感じられるまで練習する。これを共感覚状態でも練習する。ビルを音のイメージでとらえられているときに地震で倒せば、それこそ凄まじい轟音が鳴り響くはずだ。

 このような内部表現の操作を、変性意識下で相手に対しても行ってみる。自分が六本木ヒルズのイメージを操作すると、相手の中の六本木ヒルズが同じく変化するように練習する。これも最初は、言葉の暗示を使って構わない。慣れてきたら、できるだけ言葉を使わずに、イメージを操作するだけで相手のイメージが変化するように練習する。うまくイメージの操作ができれば、六本木ヒルズを伸ばしたり、形を変えたりというのを、相手は強い臨場感で感じるはずである。

 とにかく重要なのは、六本木ヒルズをイメージ上でできるだけ細部まで、そして正確に再現することだ。そして、六本木ヒルズの中に自分がいる姿をイメージすることである。相手のイメージを操作するときは、相手と自分の両方が六本木ヒルズにいることをイメージしていただきたい。

 以上が呼吸を用いた変性意識の生成法とその操作法の基本である。

 洗脳護身術における呼吸法の基本は逆腹式呼吸だ、もし本気でカルト洗脳からの脅威に対抗しようと思っているなら、確実にマスターしていただきたい。ただし本書を読み込み、変性意識を生成できるようになったからといって、安易にカルトに立ち向かうことは控えてほしい。いくら洗脳護身術がカルトに対抗できる唯一の手段だとしても、相手の中にはそれなりの実力者がいるかもしれない。そこで逆に洗脳され、ミイラ取りがミイラになる可能性は否めない。

 私も色々なカルト教団に一人で出向くことがあるが、それはこれまでの経験の積み重ねなど、絶対的な自信があるからだ。私の周囲の人が「危険だから」と止めるにもかかわらず、無鉄砲に向かっていけるのは、それだけ彼らの洗脳法よりも私の力の方が上だという、むしろ相手の教祖を改宗させるだけの自負があるからである。

 引用終わり

 

 

 以上で、研修内容のブログ用リライトとといただいた御意見・御質問への回答を終わります。

お声がけいただいた担当の方、そして御参加いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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L-186202206月医療・介護研修会 -09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

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 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 

 

 つまらない夢を失った瞬間に訪れるものとは、「本当の目覚め」。すなわち“覚醒”!

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

本当の目覚めを経て手に入れた「夢」のことを、コーチングでは「ゴール」と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは4つあります。1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そんな「ゴール」と「イライラ」の関係をパターン別に分類すると

□ゴールがないからイライラ

 □ゴールはあるのにhave towant toだからイライラ

 □ゴールがあり、間違いなくwant toなのにイライラ

 

 それぞれシンプルに考察します。

 

 

 □ゴールがないからイライラ

 さらに分類すると、1)そもそもゴールがない2)ゴールを失っている

 

1)そもそもゴールがない

 =自由がない状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 基本的にやる気は出ませんが、やる気が出たならイライラします。“気=エネルギー”の行き場がないから。

 Q-354:休みの日なのにvol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 

 2)ゴールを失っている

 「失っている」には、「あきらめた」場合と「達成した」場合があります。

 S-04-19:「人間関係の悩み」を「解決すべき課題」に変える方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645627.html

 

 「ゴールを達成した」「夢をかなえた」という状況は、傍から見ると幸せに見えます。しかしながら、本人的にはイライラの始まりです。理由のひとつは「“気=エネルギー”の行き場を失う」から。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 もうひとつは「守りに入る」から。ひとたび夢をかなえると、「現状のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を維持する」ことが最大の関心事になります。無意識にとっては。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ところが、CZの維持は簡単ではありません。宇宙の理は“無常”だからです。すべては常にダイナミックに変化しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 さらにいうと、そもそも人のマインドは「現状維持」をよしとはしません。それを苫米地博士は「限定合理性」と表現されています。

 F-334:分断緩和のための処方箋 vol.5;「ワークライフバランス」の落とし穴 <plan-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 

 □ゴールはあるのにhave towant toだからイライラ

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。だから、望まないものやhave toを感じるものはゴールではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 正しくゴール設定ができたとしても、ゴール達成のプロセスでwant tohave toに変わってしまうことがあります。

私自身は「want tohave toに変えてしまう罠」として、「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

 □ゴールがあり、間違いなくwant toなのにイライラ

 ゴールは必ず「1)現状の外」。

現状の外とは、「現状と異なる」というだけでなく、「このまま続く未来でも絶対に起こらない」という意味です。つまり「達成可能性0%」。

L-170202203月シークレット… -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 

 そんなゴールを本当に設定することができ(I)、かつ十分に臨場感を感じられると(V)、人のマインドは「これまでの現状w1」と「ゴールが生みだす新たな現状w2」のどちらか1つだけを現実化しようとします(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

それが「認知的不協和」と呼ばれる状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 認知している自分の内側の現実(w2)と外側の現実(w1)に矛盾が生じたとき、人のマインドでは不協和を解決しようとするエネルギーと創造力が生まれます。

それがゴール達成の原動力となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 なので、認知的不協和によるイライラ(&不満)は悪いことではありません。「いかにして理想(w2)と現実(w1)のギャップを生みだすか?」がコーチングの肝。イライラ(&不満→不安)はコーチングの効果を知る重要な指標になります。

 Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

 

 

 さて、ここまで「ゴール」と「イライラ」の関係をパターン別に考察しました。

理想は「ゴールがあり、間違いなくwant toなのにイライラ」という状態であり、そのイライラを「ゴール側のCZw2)を現実化するエネルギーと創造力に変えている」という状況です。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ゴールに向かう過程で、「イライラする私(私たち)」という自我(関数p)は、「ワクワクする私(私たち)」という自我に書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 もしも「イライラが消えない」「イライラしっぱなし」「イライラがますますひどくなる」というのなら、とても重大な問題を抱えています。ブリーフシステム(Belief SystemBS)に関するとても深刻な問題を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p146)より引用します(前回引用文のつづき)。コーチング実践中に絶対に解決するべき問題(課題)をしっかり感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

他人の煩悩を自分の煩悩と錯覚する

 人間は、自らの煩悩を満たしてやることで成長する

 これは真理だと思います。

 ところが、現実の世界を眺めてみると、欲しいものを得たその結果に満足せず、成長もせず、不満と不安にさいなまされている人がなんと多いことでしょうか。

 自分で重要度を高めているものが自分の中にたくさんあり、しかもそれをひとつひとつ満たしているにもかかわらず、幸福になることもなく、目覚めもしないのです。

 その理由は、おそらくひとつです。

 自分の煩悩ではないものを、誰かによって脳に刷り込まれ、それがさも自分の煩悩であるかのように勘違いさせられているからです

 今、意識にのぼる、自分で重要度を高めているさまざまなものは、実は自分ではなく他人がインプットしているということです。

 これはどういうことか、具体的に考えてみましょう。

 他人の煩悩が刷り込まれる最もわかりやすい例は、テレビのCMです。

 クルマのCMを例にとると、そこには一定の制作上の法則を見てとることができます。

 CMでは、クルマの形状をかっこよく見せたり、高性能をアピールしたりするのは当然ですが、その映像にはクルマとは関係のない、いくつかの仕掛けが必ずくっついています。

 たとえば、運転席の前に広がる美しい景色。助手席からこちらに、にこやかな笑顔を向ける美女。そして、後部座席に従えた立派なブランド犬のペット。

 視聴者には、まるでそのクルマに乗ればそういう世界が手に入るかのように感じられます。それが、新型車のCMのオーソドックスな訴求方法になっています。

 現実には、視聴者が走るドライブコースにそんな見事な景色はないし、美人のカミさんや恋人がいるわけでもないし、ブランド犬に釣り合うような社会的地位もありません。

 すると、何げなく新型車のCMを見ている視聴者は、知らず知らずのうちに自分の現状に対して不満を募らせるようになります。本来その不満は、仕事にもっと懸命に取り組んだり、家族にもっと愛情を注いだり、人生に対する考え方を改めたりしなければ解消するものではありません。

 ところが、CMの視聴者は、「古いクルマに乗っているから、自分の生活がパッとしないのだ」と、まんまと勘違いしてしまいます。

 そして、本当の欲求があるわけでもないのに、次の週末にはのこのことショールームに出かけ、ディーラーの勧めるままに試乗してしまうわけです。

 視聴者の煩悩は、仕事で成功したいとか、もっとはつらつとした家庭を築きたいとか、自分の生活に向けられたものであるはずです。

 ところが、その本来の煩悩は、いつのまにか、CMをつくった企業や制作者の意図によって、新しいクルマが欲しいという煩悩にすり替えられてしまいます。

 これが、他人の煩悩が刷り込まれる仕組みです。

 人は、刷り込まれた他人の煩悩を満たしても、本当の満足感をえることはできません

 そのため、新型車を買ってしばらくすると、購入当初の満足感はものの見事に消えてしまいます。

 それはそうでしょう。新型車でドライブに行っても、目の前に美しい景色が広がることはないし、助手席に乗っている妻や恋人は疲れてどことなく不機嫌です。

 仕事も相変わらずでペットを飼う余裕などあるはずもなく、ハンドルを握っていても気になるのは明日の営業のことばかりです。

 煩悩を満たしたはずなのに、ちっとも満足をえられません。

 そうやって、ふたたび不満の種がまかれていきます。2年もすると、その人はまた新型車のCMに突き動かされて、「もっと高価なクルマが欲しいなあ」と思い始めるわけです。

 引用終わり

 

 

 自分の煩悩ではないものを、誰かによって脳に刷り込まれ、それがさも自分の煩悩であるかのように勘違いさせられている

 

 おそらく、それが「イライラ」の根源的理由でしょう。苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、「奴隷だから」。

 F-367~:義を見て為さざるは、勇無きなり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429934.html

 

 だからコーチング!

 コーチングを実践することで、結果として、本当の“私”を見つけることができるようになります。

 F-355~:自由訳「OODA

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429448.html

 

L-187につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

ところが、現実の世界を眺めてみると、欲しいものを得たその結果に満足せず、成長もせず、不満と不安にさいなまされている人がなんと多いことでしょうか

 

 不満と不安にさいなまされている人」に向けて、“気”を込めて書きました↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

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-関連記事-

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33398926.html

L-170202203月シークレットレクチャー -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

Q-271~現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

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L-184202206月医療・介護研修会 -07;「イライラ克服」の基盤

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 

 

 前回はスコトーマ(Scotoma)についてまとめました。スコトーマが生じる/外れるポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 つまり、目の前の世界は、各自の「知識+重要性+役割(責任)」の投影だということ。同じような現実を前にしても、認識にあがる情報は人それぞれです。苫米地博士は、それを「一人一宇宙」と表現されます。

 Q-235:「財布を盗られた」といった被害妄想が… vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「イライラ」をテーマとした研修を依頼された後、私のRASは「みんな疲れて、イライラしている」をイメージさせる事例をどんどん拾い上げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

     北海道知床半島で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没(R4.4/23

同じ会社の臨時船長が「知識のない社長が、人任せなのに、ベテラン社員を解雇したことが事故の背景にある」「従業員を大事にしない会社」と証言(北海道放送)

     「無添くら寿司」(山梨県甲府市)の30代店長が店の駐車場で焼身自殺(R4.4/1

従業員や元従業員の詳細なパワハラ証言が報道されるも、会社側は否定。その後、会社側が遺族を恫喝していたことが報道される(週刊文春)

     熊本秀岳館高校サッカー部コーチが部員を暴行

監督がTVで涙の謝罪を行ったが、その裏で部員を強迫してもみ消しを画策していたことが発覚。さらに部員間での暴行問題も浮上(熊本日日新聞)

 

これらの事例に共通して存在するのは強制的動機であるはず。「have to(~しなければならない/してはならない)」という窮屈な心の状態です。

 強制的動機「have to」の反対が、「want to」と表現される建設的動機。それは「~したい」というピュアな欲求のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 強制的動機「have to」の根底には「恐怖」があり、建設的動機「want to」は「価値」を源泉としています。

 Q-260:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.2;肯定的立場で(affirmative)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 

 これらの2つの動機の間には、決定的な違いがあります。

 

 

 「経営の神様」と称された松下電器(現Panasonic)創業者 松下幸之助さんの分析でも知られるハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究を紹介します。

 F-160:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.1;松下幸之助

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

  

 1992年に書籍化(「Corporate Culture and Performance」)されているその研究では、米国フォーチュン500社のうち207社を「自発的・やりたいことを行う文化(“want toculture)」を持つ企業と「抑圧的・強制的な文化(“have toculture)」を持つ企業とにグループ分けした上で、10年間の追跡と分析が行われています。

その結果、“want tocultureの企業は、“have tocultureの企業より、様々な指標で優れていることが判明しました。

中でも顕著な差が表れたのは生産性。建設的動機の“want to”企業は、強制的動機の“have to”企業に対して、なんと、756倍も生産性が優れていることが判明しました。

 L-04220207月マネジメント研修会… -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 

私が見聞きした「みんな疲れて、イライラしている」という現場も、すべて「~ねばならない」という“空気感”に支配されていました。そして、その“空気感”の根底には「恐怖」が跋扈しているように感じられました。

 

 「イライラ」とは、いわば「Fight or Flight」の一表現。誰もが“動物的”になり、心身ともに緊張(&疲弊)している状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そんな時に意識に上げるべきなのが「逆腹式呼吸」。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 さらに付け加えると

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp185)より引用します。

 

 

ローアルファ状態をつくりなさい

 リラックスする状態のために、脳波のレベルから見てみましょう。

 職場で働いている時に、私はいつも「want toを目指しなさい」と言ってきました。これはwant to(やりたい、したい)という職場環境のほうが、have to(やらなければならない)という職場環境で働くよりも圧倒的な生産性の違いが生まれるからです。

 have toで仕事をしている人は、常に緊張状態で仕事をしていることになります。これでは本来のパフォーマンスが発揮できません。脳のパフォーマンス低下とは、記憶力、認識力、理解力、問題解決力など思考にまつわる機能低下を表しています。

 

・怒られるのではないか

・やりたくない

・なんとか逃げだしたい

 

 など、have to状態は、雑念や不安と緊張を生み出しています。ストレスの負担を常に受けている状態ですから、IQも下がってしまいます。つまり、新しいゲシュタルトなど一切生み出すことはできません。怒られないように仕事をしたり、早く終わることだけ考えて仕事したりするようになります。むしろ思考停止のススメとも言えるでしょう。

 

 脳のパフォーマンスを向上させるには、肉体と脳の両方をリラックス状態にするしかありません

 脳波のレベルから見てみましょう。そもそも、脳波とは、脳から生じている電気活動のこと。その支配的な周波帯域によって、デルタ波、ベータ波、シータ波、アルファ波、ガンマ波などにわかれています。脳の状態と周波数帯域の強弱で表したものだと思って下さい。

 1924年、ドイツ人精神科医ハンス・ベルガー氏が、人間の脳における電気活動を記録したのが、脳波研究の始まりです。

 

 一般的にリラックスしている時は、アルファ波が出ていると言われています。わかりやすいのが、ヨガの瞑想でしょう。瞑想時は、ものすごくリラックスしている状態です。

 アルファ波であれば、なんでもいいかというとそうではありません。

 理想的な状態は、アルファ波の中でも8~10ヘルツのローアルファ波状態が、もっとも良いリラックス状態です。

 通常のアルファ波と何が違うかと言えば、言葉どおり、通常のアルファ波よりも周波数が少し低くなっている状態です。つまり、リラックスしているが、完全に緩みきっている状態ではないのです。

 シータ波(レム睡眠時に多くみられる脳波)やデルタ波(ノンレム睡眠時に多くみられる脳波)は、アルファ波よりもリラックスしている状態と言えますが、思考を働かせたり、日中活動したりするには、リラックスしすぎだといえます。

 早々シータ波やデルタ波になることはありませんので、それほど心配はいりません。とにかく、リラックスしながら、しすぎない状態を目指してください。

 

 適度なリラックスをするために有効なのが、逆腹式呼吸です

 呼吸法は古代インドやチベットなどで、精神状態をコントロールするために活用されてきました。本来、生体的機能というのは意識的にコントロールできません。たとえば、パフォーマンスをあげたいから血流を早くしようと思ってもできないわけです。

 しかし、呼吸だけは唯一といってもいいコントロール可能なホメオスタシス活動なのです。

 

 通常の腹式呼吸は、ご存じの方が多いでしょう。

 鼻から息を吸うと同時にお腹をふくらませ、息を吐くと同時にお腹から息を吐き出します。しかし、逆腹式呼吸はそのまま逆で、息を吸うときにお腹を凹ませ、息を吐く時お腹をゆるめてリラックスさせるように意識して行います。この方法を行うことで、より簡単に最適なリラックス状態をつくり出すことができます。

 引用終わり

 

 

 アルファ波の中でも8~10ヘルツのローアルファ波状態が、もっとも良いリラックス状態です

 

 基本は「逆腹式呼吸」です。さらに付け加えると「ローアルファ状態」。

みんなで意図的に「ローアルファ状態」を生みだしていくことが、私がお勧めする「イライラ克服」の基盤。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

L-185につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

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F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

思考停止という病

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F-369:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 

 最近、医療法人を経営されている理事長(医師)と面談する機会がありました。理事長のブリーフシステム(Belief SystemBS)を観察している間に浮かんできたのが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  義を見て為さざるは、勇無きなり

 

 この論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察します。

 

 vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html

 vol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 

 

 私たちは、そうとは知らずに、「権力者(既得権益)」が生みだしたシステムによって自由を奪われている

 

 自由を奪う理不尽なシステムを取り繕うために活用されたのが、論語に代表される儒教や道教の教え。そして、儒教・道教化された仏教です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

それらは“社会的洗脳装置”として働き、民衆の潜在意識に差別を植え付けていきました。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

奴隷洗脳が完了した者のセルフトークの例として、前回(F-368/vol.2)は「御恩と奉公」という言葉を取り上げました。

Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

皆さんは「御恩と奉公」に対して、あるいはその言葉が示す世界観に対して、違和感を感じますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 

 今回のメインテーマである「義を見て為さざるは、勇無きなり」の「義」について、苫米地博士は「拡大解釈すれば、『義』とは正義」と書かれています(F-367/vol.1引用文)。

それは「目の前に正義があるのに、それを実行しない者は腰抜けだ」という貶み。

コーチングのフレームで読み解くと、相手のエフィカシーを下げて支配を強化するための仕掛けです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 実際、「御恩と奉公」的なブリーフが埋め込まれている人は、苦しみを抱え、生きづらさを感じているように思えます。

 F-311~:デジタル自傷行為

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

 

 その場合の「義」は、「正義」だけではなく、「義務」という解釈にまで拡張しているはず。そう、「want to」を「have to」に変えてしまう「義務感(Obligation)」の「義」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「~するべきだ」「~しなければならない」といった「義務感」によって無理やり行動を変えようとしても、絶対にうまくはいきません。なぜ?

 

 そう、創造的回避が働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 では、なぜ創造的回避が働くのでしょう? 創造的回避の正体とは?

 

 創造的回避が生じる理由は「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から外れている」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そして、その正体とは、これまでのCZへ戻ろうとするホメオスタシス・フィードバックです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 努力を重ね無理にCZを外れようとしても、ホメオスタシスの働きですぐに元に戻ってしまいます。それが人間のマインドのカラクリ。

 変わるために「努力をする」というのは大間違いで、本当は「努力をしてはいけない」のです。大切なのは、努力ではなく、気楽!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「ゴールに自然と向かっている」という気楽です。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 

 ここで矛盾が生じます。コーチングのコアであるゴールに関する矛盾です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして 4)自分中心を捨て去る の4つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「1)現状の外」とは、「これまでのCZの外側」という意味であり、「スコトーマの中」ということです。ということは、そもそも本物のゴールは認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

仮に認識し設定することができたとしても、元のCZにひき戻そうとする強力な力(ホメオスタシス)が働きます。多くの場合、その力は不安として表面化します。

 つまり、ゴールを設定すると怖くなるのです。怖くなるとIQが下がり、冷静な判断ができなくなってしまいます。そうなるとちょっとしたきっかけで、「コラー」と腹が立ったり(Fight)、「ギャー」とパニックになったりしてしまいます(Flight)。

 Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

 私は、今も医療・介護の現場で働く医師であり、いろんな老病死(+生で四苦)に立ち会います。そんな“いのちの現場”では、患者さんやその御家族だけでなく、医療・介護従事者も一緒になって、「コラー」や「ギャー」を増幅しあっていることが珍しくありません。

 PM-04-07~8医療・介護現場で生じる苦しみの悪循環 ~ Fight or Flight

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 その原因を分析すると、たいてい行き着くのは「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」。それらが「~ねばならない(have to)」の源泉となっています(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 よって、私たちは自身の情動と向き合いながら、徹底的に「~ねばならない」を排除しなければなりません。「have to」をなくし、人生を「want to」で満たしていくのです。

 PM-06-07仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 では、「~ねばならない」を排除し、「やりたくないことをやめる」ためにはどうすればいいのでしょう?

  

 苫米地博士が教えてくださるのが「思考実験」。

 以下、博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める」(徳間書店、開拓社から再版、p127)より引用します。

 

 

やりたくないことをやめる思考実験

 「やりたくないけど、やらねばならない」ことばかりを我慢してやっていきながら、「頭をスッキリさせて勉強・仕事のパフォーマンスを上げたい」と言ってもそれは無理な話です。

 頭がスッキリし、パフォーマンスが上がり、潜在能力が引きだされるのは、やりたいことをやっているときだけ。

 にもかかわらず、自分の行動を「やりたいか、やりたくないか」で判断して選別するという習慣をもたない人がほとんどです。「やりたくないけど、仕方がないからやる」がいつのまにか無意識レベルでスタンダードになっているはず。自分は何がやりたくて、何がやりたくないかが分からなくなっている人が多いのです。

 また、仕事や面倒な人づきあいなど、やりたくないと分かっていても、いきなりそれをやめるなんて無理だと考える人も多いはず。

 そういう皆さんは、次のような思考実験をしてみてください。

 

     まず、「やりたくないこと」を書きだします。数は5個から10個。それ以上書きたい人はいくつ書いてもかまいません。中身は家庭のことでも仕事のことでもなんでも結構です

 

     次に、その「やりたくないこと」リストの中で、あなたがいちばんやりたくないことを選びます

 

     そして、その「いちばんやりたくないこと」をやめてみる、ということがすぐにできればよいのですが、多くの人はそこで躊躇してしまいます。ですから、まず思考実験の中で、いちばんやりたくないことをやめてみるのです

 

 もしあなたが「行きたくない」と思いながら会社に行き、「やりたくない」と思いながら仕事をしているなら、会社の何があなたの我慢のもとなのでしょうか。

 まず①と②で「やりたくないこと」を特定します。そうすると、「やりたくないことだらけだ!」と思い込んでいたのが、実は我慢のもとが1個から数個の原因に集約されることがほとんどです。それだけで頭のモヤモヤは少し減ります。

 次に、③でそれを「やめたらどうなるか」「やめるにはどうするか」を考えます。

 

 例えば、「感じの悪い取引先がある。もうあの取引先とはつきあいたくない!」ということが最大の我慢のもとならば、その取引先とのつきあいをやめてしまえばどうなるでしょうか。

 その取引先があなたの売り上げノルマのうちの25パーセントを占めているとすれば、取引をやめたらあなたの売り上げの4分の1がなくなります。

 ならば、その4分の1をほかの取引先でカバーすることはできないでしょうか。

 あるいは、取引先を新規開拓すればどうでしょうか。一気に25パーセントを挽回するのは難しくても、15パーセントずつで計算すれば、例えば既存の取引先2社から10パーセント増、さらに3社を新規開拓して15パーセント増で、合計25パーセント。そうすれば、嫌な取引先と手を切ることができます。そう決心することで、既存の取引先との取引の可能性を広げ、新規の取引先も開拓できる、という魅力的なオマケもついてきます。

 あるいは、ダウンする25パーセントの売り上げ相当額を、業務改革のコストダウンで取り戻して、プラマイゼロ。となれば、コストダウンの面白さにも目覚め、あなたの業務改革は社内で高く評価されるかもしれません。

 引用終わり

 

 

 「やりたくないことをやめる」という思考実験を続けると、自分の仕事や生活の中に「我慢していたけど、本当はやらなくてもよかった」ことがたくさんあることに気がつきます。スコトーマが外れるから。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 その時こそ、「『やりたくないことを嫌々やる』というこれまでのCZ」を破壊し、「ゴール設定により自ら生みだす『やりたいことだけやる』というCZ」に移行するビッグチャンス!

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

そう、“覚醒”のときです。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

F-370につづく)

 

 

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-関連記事-

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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Q-058:自分がwant toでしている仕事でも、まわりの人から見たらhave toに見えていることがあるのでしょうか?

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Q-227~:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

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Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

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Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります

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Q-385:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか? <補足;case study

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか?

給与、人間関係、恋愛

みんなが幸せな新しい世界はどうすれば来るのでしょうか?

 

A3:いただいた御質問は、「バラいろダンディ」での苫米地博士のコメントに関するもの。まずはこちらを御確認ください↓

 コスパ重視、飲み会イヤ令和男子の特徴に共感の嵐 Dr.苫米地 武井壮 (202471) #ベーシックインカム (youtube.com)

 

 前編(Q-383)はコーチング入門者向け↓、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34738124.html

 

 後編(Q-384)はコーチング実践者向けに書きました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34776064.html

 

 今回は、補足として、最近医師として経験した実例を2つ紹介します(一部変更しています)。コーチングのスタートラインに立つための心構え(意識状態)を感じてください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 

 <case 1 60代男性

 かつて勤務していた病院に出入りする業者(個人事業主)。新たな勤務先にアポなしで来訪(6年ぶり)するも、病院や医師等職員の現状についての話だけで面会は終了した。

 その後の面会(またもアポなしで来訪)をお断りした際、「せっかく遠くから来ているのだから会って欲しい」と発言

 

 一般社会ではむしろ常識だと思いますが、私はアポなしには対応していません(そもそも時間がありません)。ただし、このcaseにおいては、初回は面会願いを受け入れました。6年間のブリーフシステム(Belief SystemBS)の変化を確認したかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 しかし、面会者は「〇〇先生はあいかわらず暴れている」「〇〇は他人に厳しく、自分には甘い」「病院は〇〇だから評判が悪い」など、ネガティブな情報を楽しげに話すだけ。

以前と同様に、他人を引きずりおろすことで自身のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を維持しているように思えました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 おそらく、その思考は「ゲーム理論」。

「ゲーム理論」とは、簡単にいうと、「できるだけ自分の得点(&相手の失点)を多くする」という考え方。

PM-06-16:仮説11)縁起とは真逆のゲーム理論

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

それは自分側の利益を最大化するという「自分100%の完全利己主義」であり、すべてを双方向の関係性で考える縁起とは正反対の考え方です。「せっかく遠くから来ているのだから」という言葉に、べたついたエゴが滲み出ています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 かつての私は、そんなブリーフシステムに対して、露骨に嫌悪感を示していました。CZの相違から生じるエネルギー(認知的不協和)をストレートに浴びせる感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

現在の私は、相手の自我(p)には関わらないことにしています。そもそも興味を持たないというスタンスです。だから、とくにゴールを共有していない(できそうにない)場合、電話や面会は断りますし、メールにも返信しません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

もう少し秘密を明かすと、いつも「コンテンツには一切関わらない」とセルフトークをしています。本物(Authentic)のコーチであり続けるために。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 それは「共感はするが(許容するが)、同調はしない(許可しない)」という感覚。まわりからは冷たく思われているかもしれませんが、それでいい(それがいい)と思っています。

 Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 共感はするが(許容するが)、同調はしない(許可しない)

 

 これはやはり大切なブリーフ。その理由を考えながら、次に紹介するcaseを縁に起こる思考を観察してください。Feel

 F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 

case 260代女性。70代の夫と二人暮らし(子どもたちは県外在住)

数年前に脳梗塞を発症し、運動麻痺と左半側空間無視(左側が認識できない)、嚥下障害が残存。認知機能低下は目立たないが、意欲が乏しく、うつ病を疑われている。

通所リハビリや訪問介護、ショートステイ等の介護サービスを利用しながら、自宅で生活中。炊事・洗濯・トイレ介助等は夫が行い、入浴は通リハやショートステイ時のみ行っている。

今春より食思が低下。食事介助時も口を開けようとせず、口の中に入れても吐き出すようになった。発話量も減少。施設での入浴も拒否している。

 本人および夫、サービス担当者が集まり会議を開催。

 夫は妻(患者)に対して、「せっかく作っても食べないのなら、もう食事は作らない」「話しかけてもシカトするから腹が立つ」などと発言。「もっと食べなさい」「ちゃんと話しなさい」「風呂に入りなさい」と命令口調で繰り返した

 

 

 どうでしょうか?

 

 誰もがhave toを感じるはず。実際、参加スタッフは「強制的動機づけ」に気づいていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 思えば、会社や学校、家庭など、何らかの社会(人間関係)には必ずhave toがはびこります。そうですよね?

では、なぜhave toがはびこるのでしょう?

 

 ポイントとなるのは「ゴール」。もっと正確にいうと、ゴールを共有しているかどうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 case 1では、ゴールの共有はなく、そもそもゴール設定がなされていません。「自分100%の完全利己主義」だから。

 本人にとってゴールらしきものがあるとしても、それは現状の最適化であり、誰かの犠牲の上に成り立つ煩悩成就です。

 Q-363各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html

 

 だから、本人(60代男性)がハッピーになるほど、まわりはアンハッピーになっていきます。have toが強まるから

 Q-215:毎回同じ話ばかりである

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27050392.html

 

 それに対してcase 2では、妻と夫の間でゴールが共有されています。

 じつは、高度経済成長期にサラリーマンとして働いた夫は、典型的な“昭和の会社人間”。定年退職後も家事には関わらなかったそうです。ところが、妻の急病を契機に、夫は生活スタイルを一変させました。

 F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html

 

 現状の外への新たなゴール設定によって、ブリーフシステムが書き換わったから。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 そのゴールは妻と共有するもの。よって、妻(60代女性)のハッピーなくして、夫のハッピーはありえません。夫の本来の姿は、ドリームキラーではなく、ドリームサポーターです。妻のwant toは夫のwant toだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 では、なぜドリームキラー化してしまったのでしょう?(case side

 本来のドリームサポーターであり続けるためにはどうすればいいのでしょうか?(plan side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私の答えは

 

 case side

 「不安・恐怖」「義務感」「罪悪感」などにより、want tohave toになりDK

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 plan side

 逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ながら、つねに共有するゴールを意識に上げて、エフィカシーを高めあう(コレクティブエフィカシー)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 繰り返しますが、ポイントは「ゴールを共有しているかどうか?」。その「共有するゴール」を必ず達成できる(<すでに達成している)という臨場感がエフィカシーです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 そして、ゴール(Imagination)×エフィカシー(Vividness)を高める秘訣が

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう『気功』洗脳術」(マキノ出版、p104)より引用します。“秘訣”を体感してください。Feel

 

 

気に情報を載せて自分に刷り込む

 いよいよ錬功で作った気の玉に情報を載せて、自分に刷り込む方法を伝授します。これが本来の収功、そして錬功であり、まさしく内部表現の書き換えです。

 錬功ができるようになると、自分の体が気で成り立っている存在、つまりエネルギー体であることに気づきます。すると、そのエネルギーである気を自由自在に動かして組み合わせれば、好きな体を作ることができるということも理解できるはずです。

 情報を書き込むというのは、役割を持たせるということ。頭にもっとIQの高い役割を持たせる。胃腸にもっと健康な胃腸としての役割を持たせる。役割が生まれると存在が成立します。役割のないものは存在しないのです。

 好きな体を作るというのは、それぞれの体に自分の思いどおりの役割を持たせることだということができます。

 

 情報の載せ方、自分に刷り込む方法は、実は非常に簡単-。ただ、「なりたい自分」をイメージして自分の体に気の玉を刷り込むだけです。

 たとえば、肌がすべすべになりたい人は、「すべすべの肌になれ!」と思いながら、顔に気の玉を刷り込みます。おなかがやせたい人は、「やせろ!」と思いながら、おなかに気の玉を刷り込めばいいのです。

 自分の気を自分に取り入れるだけなので、自分の気は減りません。これが養生功の特徴。どれだけ行っても安全なので、いつでも好きなだけ行ってください。

 

 なりたい自分をイメージするときに重要なのが臨場感です。

 先ほどの例でいえば、お肌がすべすべになった自分をイメージします。友だちから「肌がきれいだね」といわれる場面をイメージします。恋人が肌を触っているところをイメージします。そうすることで、臨場感を上げることができるのです。

 臨場感を上げるためのポイントは、現在の自分となりたい自分の間でLUBを作ること-。

 LUB(リースト・アッパー・バウンド)とは、相手(この場合はなりたい自分)と自分が感じている臨場感抽象度の、いちばん低いところのことです。

 たとえば、「チワワを飼っている人」と「ダックスフンドを飼っている人」のLUBは、「犬を飼っている人」になります。また、「チワワを飼っている人」と「猫を飼っている人」ならば、LUBを「哺乳類を飼っている人」もしくは「ペットを飼っている人」にしないと、二人の間で共通の感覚が生まれません。

 あくまでもお互いに共通している抽象度のいちばん低いものです。もしチワワとダックスフンドの場合、抽象度を上げすぎて、「生物を飼っている人」にしてしまうと、臨場感が薄れてしまいます。抽象度と臨場感は相反するものなのです。

 つまり、「現在の自分」と「なりたい自分」のLUBを作ることが大切。現在の自分が入っていないと臨場感が上がらないのです。

 たとえば、ガンになってしまった場合-。ガンになった現在の自分を考えると、ガンは自分の心が作り出したものだということがわかります。ガンも役割があるから存在しているのです。そのガンの役割を変える、役割をなくしてしまえば、ガンはなくなります。

 つまり、「現在ガンになった自分」と「ガンがない自分」のLUBとして、「ガンを作ったり消したりできる自分」を設定します。

 両方とも自分の心が生み出したものならば、ガンのない健康な体を生み出すほうがいいということです。

 それが臨場感を上げるためのポイントなのです。

 引用終わり

 

 

 ポイントは「ゴールを共有しているかどうか?」。その「共有するゴール」を必ず達成できる(<すでに達成している)という臨場感がエフィカシー。そして、ゴール(Imagination)×エフィカシー(Vividness)を高める秘訣が

 

LUBLeast Upper Bound)!

 

LUBとは、「相手と自分が感じている臨場感抽象度の、いちばん低いところ」のこと。日本語では「最小上界」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 このLUBが「みんなが幸せな新しい世界」を実現する“鍵”だといえます。

 

Q-386につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています

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Q-378:「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングを受けてから自分に起こった変化について質問です。

 怒りのエネルギーがクリアになっていく感覚があります。それはいいことだと思うのですが、一方で日常の生活であまり腹が立たなくなり、正直「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります。どう考えればいいのでしょうか?

 

A:まずは御自身のコーチに質問されてください。

 (理由があります。後述します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 その上で私の考えを“統合していくことをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

 質問されましたか?

 

 では、私からすこしお話しさせていただきます。

 

 「怒りのエネルギーがクリアになっていく感覚」とは、動物的な大脳辺縁系から(前頭前野外側部での論理的思考を経て)人間的な前頭前野内側部への“活性部位の変化”を感じているものだと推測します。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 「抽象度」で考えると、下から上への変化。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 御存知のとおり、抽象度が何よりも高い情報空間の頂点が「空(くう)」です。「日常の生活であまり腹が立たなくなり」は「空の境地」ともいえる、とても落ち着いた澄み切った心の状態のはず。それはとても素晴らしい体験です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 ただし、その境地のままでは、十分な力を発揮し続けることができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 「空」に対して、「仮」は「役割を持たせる」ことであり、「社会に機能を発揮する」こと。その役割や機能は、もちろん、ゴール設定により自ら生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そう考えると、「エネルギー大丈夫かな?」と思ったときの対処がわかるはず。

 

 そう、ゴールを再設定(更新)すること。

 Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

コーチの強力なアシストにより、あなたはすでにゴールを達成してしまっているはず。そうですよね?

 

 それは「かつての“現状の外”が、現状に変わった」ということ。

 

ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)にホメオスタシスが働くようになると、強力なエネルギーと豊かな創造力がゴールの世界にどんどん導いてくれるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

現実世界(w0)からゴールの世界(w1)へ移動する感覚は“オートマティック”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「無我夢中に取り組んでいたら、いつの間にか達成していた」という感じですが、今度はそのホメオスタシスが、かつてのゴールの世界(w1)からさらなるゴールの世界(w2)に移行することを妨げるようになります。しかも強力に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その感触(無意識)が言語化(意識化)されたものが、「エネルギー大丈夫かな?」であるはず。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

そんなあなたへの次のアプローチを、コーチはすでに考えていたはずです。「エネルギー大丈夫かな?」という内省言語を確認した後、自らスコトーマを外せるように導くプランを。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 直接的には言及せずに、今私がお伝えしたことに自ら気づけるようにガイドされたのでは?

 

 「自ら課題に気づき(case-side)、自ら解決していく(plan-side)」ための強力な(かつ さりげない)サポートが本物のコーチング(Authentic Coaching)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そのプロセスをシンプルに表現すると、「ゴール設定(更新)を促し、エフィカシーを高める」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 自らの課題に気づき ←ゴール設定(更新)を促す

 自ら解決していく  ←エフィカシー up

 

 その感覚をマスターしたなら、今度は、ぜひあなたが誰かをサポートしてあげてください。その縁起のうねりは、社会をよりよい方向に変えていくだけでなく、あなた自身のさらなる変革をも促すはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以上を踏まえ、私から重要なメッセージ(一言)をお伝えします。

 その前に、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p3)から引用します。「エネルギー大丈夫かな?」と感じたときに読むべき本です。

 

 

 もしも、あなたが怒ることは悪だと考えていたなら、即刻その考えは捨ててください。

 なぜなら怒りは生理現象だからです。

 トイレに行くのは悪だといって、尿意を我慢する人はいないでしょう。また、我慢したところで、いつかはどこかで吐き出さなければいけません。尿意ならトイレに行けば解消できますが、怒りのハケ口はどこになるでしょうか?

 たぶん、妻や子供といった肉親、あるいは部下といった自分よりも立場の弱い人間、そして最終的には自分自身にぶつけてしまうことになるでしょう。いずれにしても、いいことなどひとつもありません。

 では、どうやって解消したらいいのでしょうか?

 答えはたったひとつです。

 あなたを怒らせた相手に叩きつけること。これ以外にあるわけがないのです。

 本書は正しい怒り方を伝授する本です。

 決して怒りの我慢の仕方を伝えるものではありません。本屋さんに行けば、我慢の仕方について書いてある本がたくさんあります。しかし、たくさんあるということは、どれも役に立たないということです。当然です。我慢していても埒があかないのが“怒り”だからです。

 怒りは、怒った相手に叩き返してこそ、すっきりするものです。

 であるのに、なぜみんな怒らないのでしょうか?

 いえ、怒るどころか、その逆に多少の不満は肚の中に飲み込んで、みんながうまくいくようにやっていくのが大人のたしなみ。そんなふうに思っている人がほとんどです。

 では聞きます

 多少の不満の“多少”はどこが線引きなのですか? どこまでだったら我慢できて、どこまでされたら「もう許せない!」と思うのですか?

 たぶん、多くの人が答えられないでしょう。当たり前です。そんな線引きなどないのです。納得できない思いに、多いも少ないもありません。我慢ならないと思ったら、我慢ならない。それでいいのです。それを「ならぬ我慢するが我慢」などというからおかしなことになるのです。そんなことをするから、正しく怒れなくなるのです。

 もしも、本当に怒らないことが正解ならば、会社や学校、家庭内で、怒りの感情を露わにしないでいる、あなたは徹頭徹尾正しいはずです。ところが、正しいはずのあなたは、この本を手に取っています。きっと納得できない思いや、癒やせぬ心の傷があるから、本書を開いているのでしょう。

 ということは、あなたの我慢は正当に評価されていないことになります。少なくとも、あなた自身が、その評価を納得できていません。それっておかしくありませんか?

 理不尽な行為や感情的な発言を、広い心で受け流しているあなたが、なにゆえ傷つかねばならないのか?

 悪いのはあなただけなのですか?

 相手に落ち度はないのですか?

 そんなバカなことはありません。なにか問題が起きた時、どちらか一方だけが、100%悪いなどということなどありえないのです。であるのに、向こうは罵詈雑言を吐き出してすっきりし、一方、あなたはプライドを傷つけられ、あまつさえ、世間的な評価すら下がってしまうのは、あまりにも不当で不公平です。

 一体どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?

 その答えはひとつです。あなたが正しく怒っていないからです。怒りの捉え方を、怒りの向け方を大きく間違えているから、こんなことになってしまったのです。

 残念ながら「怒らない人が正しい」という考えはただの思い込みにすぎません。怒ることは間違ったことではなく、それどころか、怒らなければ、怒りの感情も解消できず、問題自体も解決しないのです。

 いまのあなたが本当にしなければいけないのは我慢ではなく、怒ること。それも正しく怒ること。これだけがあなたのイライラを消し、悔しさをはらし、プライドを取り戻す、唯一の方法だったのです。

 

 さて、私がこういうと、意外にも多くの人が賛同してくれます。「そう。そのとおり。よくいってくれた」と。

 ところが「じゃあ、これからは相手に怒りをガンガンぶつけましょう」というと、なぜかみんな尻込みします。いわく、「そんなことをしたら、人に嫌われてしまう」「人間関係が壊れてしまうかもしれない」「社内の評判が悪くなる」「取引先とケンカできるわけがない」など、さまざまな理由をつけて、怒ることを拒否します。

 なぜ、怒ることに拒否反応が出てしまうのでしょうか?

 これは怒りを考える上でとても大きなテーマです。本書の中で、その原因やメカニズム、対処法などを解説していきますが、ひとつ誤解してほしくないのは、私がいう怒ることとは感情を爆発させることではない、ということです。相手が理不尽な要求をしてきたら理を持って退け、自分の利益を、自分の大切なものを、全力で守る正当な行為をいっているのです。

 だからこそ、私は「怒ることは正しい」というのです。

 

 人はみな、会社や地域社会、家族といった共同体の中にいます。ですから、そこでの居場所を確保するための、身の振り方はとても大切でしょう。

 しかし、その共同体はなんのためにあるのでしょうか? それは、あなたの夢を実現させるためにあるはずです。であるのに、我慢ばかりしていては夢を実現させることはできません。「それは私の利益です。私のために用意されたものです」とはっきり主張しなければ、自分の理想をその手に掴むことはできないのです。

 それでも「上司や取引先とケンカできるわけがない……」と、多くの人は思ってしまうことでしょう。「自分の夢は大切だけど、いまの生活を守ること、家族を守ることも大切だ」と。もちろん、そのとおりです。だからこそ、私はこの本を書いたのです。いまのようなケースがまさに正しく怒ることが必要とされるのです。

 正しく怒るためには条件があります。

 その条件に則って、怒りを精査し、感情を爆発させることなく相手に怒りをぶつけ、そして自分の利益を守る。

 これを一瞬で行うことが正しく怒ることになります。

 

 震災以後、日本で起きている出来事は私たちの我慢の限界を超えるものばかりです。

 本当はみんなもう気づいているはずです。私たちが我慢するたびに、我慢を強いる側がほくそ笑んでいることを。別にそれは政府や電力会社だけのことをいっているのではありません。

 日常生活でも同様です。我慢するあなたがいるということは、伸び伸びとワガママをいう誰かがいるということです。

 奴らの思うままにさせるのは、いい加減やめにしませんか?

 これから増税やTPPが推進される日本は、いままで以上に不景気となる可能性が高いでしょう。そんな状況下でも強く生き抜き、夢を掴むには、「正しく怒る」ことがいままで以上に大切になってきます。なぜなら、正しく怒るとは正しく処理することだからです。

 さあ、正しく怒って、正しく処理するための心と脳の使い方を学びましょう。

 引用終わり

 

 

 私たちが我慢するたびに、我慢を強いる側がほくそ笑んでいる

 

 

 心の準備はいいですか?

 

 御質問に対する私からのメッセージは 怒れ!

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

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F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

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F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

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S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_384262.html

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

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Q-372:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 

 医師免許を持つ苫米地式認定コーチとして、医療・介護現場で話す機会があります。例えば↓

 Q-073~180804医療講演会レポート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 必ずといっていいほど取り上げるのが「ゴール」と「エフィカシー」。この2つはコーチングのコアです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

コーチング中に行うことをシンプルにまとめると、「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを上げる」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールは1)現状の外にある、2)心から望むもの/こと。それを3)人生のあらゆる領域に設定します(バランスホイール)。さらに4)自分中心を捨て去ること。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 コーチング入門者の方には、まずは2)心から望むもの/こと を楽しく考えていただきます。「止められてもやりたい」というwant toが基本だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 ところが、講演や研修等で「100%want toで生きよう」「楽しく働こう」といった話をすると、必ずといっていいほど「やりたいことだけで生きられればそもそも苦労はしない」「みんながやりたいことだけやっていたら社会が成り立たない」といった感想をいただきます。ときには「楽しく働かれたら迷惑だ」というお叱りも。

 Q-243~:続・気楽にいきたいのですが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

 経験豊かなベテランであるほど、これまでとは違う知見を受け入れるのは難しいもの。強力な認知的不協和が生じるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その一方で、とくに若い世代からは、前向きな感想や本質的な質問をいただくことが少なくありません。最近もこのような御質問をいただきました。リハビリ領域のセラピストから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

Q:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 

 まっすぐな若い医療従事者の疑問に対して、皆さんならどのように答えますか?

 

 

 まずは基本を確認しましょう。

 以下、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(ありがとう出版、p79)より引用します。

 

 

本当にやりたいことは勝手にする!

 今日から本当はやりたくない状態のことを分かりやすく英語でこう呼びましょう!

 

 “have to(ハフ・トゥー)”

 〇意味

 ~しなければならない状態。できればやりたくない。本当はやりたくないというマインドを指します。

 

 「~しなければならない」は、日常生活でよくあるマインドです。

 

 この“have to”のマインドは非常に危険です。

 なぜなら、よい結果を出すことができないからです。

 たとえば“have to”マインドで仕事をしている人は、朝起きた時点から憂鬱です。

 「また仕事に行かなければならない」と朝はため息からはじまります。勤務時間中でも時計ばかりが気になります。「まだこんな時間か~」「あと〇時間」もあると常にマイナス思考です。何かのプロジェクトを進めるのにも本当はやりたくないことなのでなかなか手を付けません。先送りばかりして進めようと思いません。その結果、会社にもお客にも迷惑をかけます。何より自分自身の貴重な人生の時間を無駄にしてしまいます。

 

 “have to”とは対照的に“want to(ウォン・トゥー)”のマインドをご紹介しましょう。

 

 “want to(ウォン・トゥー)”

 〇意味

 やりたいことをする。自ら進んでする。望んでする。

 

 自分が本当にやりたいことをやっている状態なので、積極的に行動をします。先ほど話した、ルフィやイチロー選手たちと同じマインドです。ルフィは「海賊王になりたい」と心から思っていますし、イチロー選手は「一流のプロ野球選手として成功したい!」と心から思っています。

 この状態を“want to(ウォン・トゥー)”と呼びます。自ら進んでするマインド。

 

 この“want to(ウォン・トゥー)”の状態であれば仕事も常に前向きで、よい結果を出し続けます。

 

 “have to”と“want to”の違いで分かるように、私たちがゴールを設定する場合、“have to”ではなく“want to”のゴールでなければ達成することはできません。

 なぜなら本当はやりたくないと思っている行動を長く続けることは至難の業だからです。ストレスばかりが大きくなりすぐに諦めてしまいます。

 

 極端なことを言ってしまえば“have to”だと思うことは一切やらなくていいです。

 それくらいの心の持ち方が大切です。

 ゴールを設定する場合、本当にやりたい“want to”のゴールを必ず設定してください。これも大きな秘密であり、人生の分岐点となります。まずはゴールを設定する、そしてそれはあなたが心から望む“want to”のゴールにしましょう。

 

 人間はやりたくないことはやりたくありません。それは当たり前の話です。

 それとは逆にやりたいことは勝手に行動します。

 お腹が空いたらご飯を食べるのと同じです。喉が渇いたら水を飲むのと同じです。

 美味しそうにご飯を食べているだけでは「すごくモチベーションがあるね!」とか「努力家だね!」とは思いませんよね?

 自分自身でも努力しているとは思いません。お腹が空いたから食べているだけです。

 それは、やりたいことをやっているだけだからです。

 引用終わり

 

 

 私たちがゴールを設定する場合、“have to”ではなく“want to”のゴールでなければ達成することはできません

 

 患者さんが「リハビリを嫌がる」という場合、ゴールに合致していない可能性があります。そもそも本当の自由意思でゴールを設定していないのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 だから、「リハビリを嫌がる」という患者さんに行うべきことは、リハビリを強いることではなく、ゴール設定をサポートすること。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

そのためには関わる医療従事者自身が、「ゴールが見つけられない」「ゴールがないことに気付いてさえいない」という患者さんを余裕で導けるくらい、コーチングを理解し実践している必要があります。

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 すべての医療従事者がコーチングを学び実践している

 

 それが私が思い描く医療の姿。コーチングがあたりまえになった未来の医療のビジョンです。

 F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

 では、そのような可能世界(w1)を本当に実現するためには、どうすればいいのでしょう?

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 再度「立ち読みしなさい!」より引用します。先ほどの続きです。

 

 

 ここから大切なことを話します。

 やりたいことをするという意味では、私たちのゴール設定も同じです。あなたが夢を叶えたいから向かうだけです。そこに努力やストレスは存在しません。

 努力という概念そのものが違います。本当はやりたくないことを頑張る努力ではなく、本当に叶えたいことをする努力です。

 

 イチロー選手も小学生の頃から1365日のうち360日は激しい練習をやってきました。私たちから見れば「ものすごいモチベーションだ!」とか「努力家」だと思います。しかし、イチロー選手は「プロ野球選手として成功するんだ」と思っていたので、毎日の激しい練習は当たり前のことなのです。やりたいからやっているだけです。

 

 これは、お腹が空いたからご飯を食べる行為と実は同じです。

 そもそも、やりたくないことを何十年も毎日続けることはできません。ゴールを設定して毎日が苦痛というのであればゴールそのものが間違っていると考えてください。

 本当のゴールはあなたが好きなこと、本当にやりたいことでなければ意味がありません。

 

 しかし、実質的に「それは難しい!」と感じる方はステップを分けて考えてみてください。たとえば叶えたい夢がカフェを出店することだとしましょう。お店を出すにはお金が必要です。そのお金を貯めるために他の人が嫌がる仕事でも喜んでする。他人からすれば嫌な仕事かもしれませんが、夢を叶えるために必要なステップだと考えればできるはずです。

 

 大切なことは、あなたの気持ちです。

 

 「嫌だ!」「やりたくない!」「逃げ出したい!」と思えることがいくらたくさんあったとしても、それでも叶えたいと思える夢があれば気にもなりません。

 本当の“want to”のゴールです。あなたが心から望むゴールであれば、どれだけ嫌なことがあったとしても頑張れるはずです。

 

 先ほど話した、イチロー選手や本田選手の場合も、小学生の頃から猛練習をしてきました。周りの友達が遊んでいる時にも、額に汗をし、歯を食いしばってきたのです。

 

 どうして、そんなにも頑張ることができたのか?

 

 それは友達と遊びたい気持ちよりも夢に近づく喜びが上回っていたからです。

 嫌なこと、逃げ出したいと感じることがどれだけたくさんあったとしても、それ以上に夢を叶えたいと強く望んだのです。“want to(ウォン・トゥー)”のゴールとは、あなたが心から望むものでなければ意味がありません。

 

 あなたが心から叶えたいと思う夢を見つけてください。

 そして、その夢をゴールに設定し、今から一緒に叶えていきましょう。

 

 この本は、あなたの“夢”を実現させるためにあるのですから

 引用終わり

 

 

 「嫌だ!」「やりたくない!」「逃げ出したい!」と思えることがいくらたくさんあったとしても、それでも叶えたいと思える夢があれば気にもなりません

 

 可能世界(w1)を本当に実現するために必要なのは“夢”。コーチングでは、“夢”という言葉の代わりに、「ゴール」という表現を使います。

 F-337:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 

「コーチングがあたりまえになった未来の医療」を実現するためにまず行うべきこととは、「ゴールを設定する」こと。医療従事者一人ひとりが自身のゴールを設定することです。それも3)人生のあらゆる領域に。

 Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 私は何のために医療に携わっているのだろう?

なぜリハビリを行っているの?

 〇〇(国家資格等)としての私の役割は?

 

 御質問者は、おそらくそんな自問を経て、私にアクセスしたはず。それは「職業」のゴールの探求です。

それと同じように、「社会への貢献」「生涯学習」「家族」「健康」「ファイナンス」、そして「趣味」等のゴールをどんどん模索していきましょう。気楽に。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

すると、それらのゴールがエネルギーと創造性の源泉となり、あなたをよりより医療従事者へと引き上げてくれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 患者さんとの縁により、ゴールを持つ医療従事者の成長は加速します。

そして、成長した医療従事者は、もっと強力かつ自然に、患者さんに働きかけることができるようになります。「リハビリをしなければならない」などと思わせることなく。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

なぜなら、医療従事者自身の心にはhave toが一切ないから。

 Q-059:今まで「仕事をしなければならない」という気持ちが強いでした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076206.html

 

「不完全性」が証明されていることからわかるとおり、完全に正しいもの/ことなどありません。だから、これからも迷い続けてください。考え続けてください。ゴールの世界を感じながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 「リハビリを嫌がる患者さんに強制することは虐待なのでは?」のような自問(case)と「ならば、どうすればいいか?」という探求(plan)を続けること自体が重要!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そんなハビット&アティテュードは、自分自身をさらなる高みに導くだけでなく、医療業界全体を覆っている暗く重たいスコトーマを打ち破る礎になるはずです。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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F-342:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.7;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうにないケース」編>

 

 コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。

 時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去は一切関係ない!

 

 先日(2024226日)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓

 今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024226) (youtube.com)

 

 その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。

 

 vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html

 vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html

 vol.6;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編2-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33989164.html

 vol.7;プロファイリング後に行うこと 「殻(w0)“を壊せそうにないケース」編

 

 

 最初(F-336/vol.1)にお伝えしたとおり、ゴール設定によって新しい宇宙(w1)を創造するためには、過去の記憶でつくられた現状(Status QuoSQ)という“殻(w0)”を壊さなければなりません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

“殻(w0)”を壊してゴールを現状の外に設定するために、まずはその“殻(w0)”をしっかり把握する必要があります。それがコーチングにおけるプロファイリング。

 Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html

 

 プロファイリングのポイントはいろいろありますが、私がとくに重視しているのはかたさ“です。我欲の強さと言ってもいいかもしれません。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

具体的には、「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」と「“殻(w0)”を壊せそうなケース」に分類しています。

 今回は「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に行うことをまとめます。

 

 

 「“殻(w0)”を壊せそうにない」というクライアントさんに対して、私がまず心がけるのは「気楽にゴール設定をサポートする」こと。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 「“殻(w0)”を壊せそうにない」場合のゴール設定のコツは、難しく考えずにとにかくたくさん設定してみること。コーチもクライアントも“気楽”に取り組むことです。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「止められてもやりたいゴールが見つからない」という人は、他人が勧めるものでも、世間で流行っていることでもいいので、とにかく選択肢を作ってみてください。間違いなく現状の中にゴールを設定することになりますが、まずは動くことが重要!

トライアル&エラーを繰り返しながらスコトーマを外していくイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールっぽいものが見つかったなら、そのゴールが実現した未来(世界)をイメージしてみましょう。「やりたいことが多すぎて決められない」という場合は、その「やりたい」を実現した未来を一つひとつイメージしてください。気楽にw

 

 ゴールを達成した未来を疑似体験し、どのゴール体験が自分にとって一番心地よかったか? うれしかったか? 楽しかったか? と比較していきます。

そうすることで、なりたい自分の姿=ゴールの世界を見つけられるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地博士がよく話される「新入社員の頃に社長秘書と仲良くなり、社長外出中に社長室に入れてもらい、社長の気分で椅子に座った」というエピソードのように、ゴールを達成した自分に関するあらゆるイメージや感覚を体験して、その自分になりきりましょう。

それは「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)をつくる」という大切なプロセスになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール側のCZの臨場感が上がるほど、何の変哲もないこれまでどおりの日常生活の中に、次々とゴール達成のヒントを見つけるはず。きっと新たなゴールも見つけるでしょう。

 RASが変化し、スコトーマがどんどん外れていくからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

 このシリーズのテーマは「次世代プロファイリング×ゴール設定」ですが、せっかくなので「ゴール達成」のポイントも記しておきます。「“殻(w0)”を壊せそうにない」クライアントさん用です。

 

 そのポイントは2つ。「モチベーションの維持」と「ゴールに向かい続ける意識状態の維持」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 まずは、先ほどと同じように、ゴールが実現した未来(世界)をイメージします。

 次に、五感をフルに使うことで、その未来(世界)の臨場感を強化していきます。臨場感を強化するために用いるのが

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 「共感覚」です。

 共感覚とは、「ある感覚を別の感覚に置き換えてみる」こと。視覚(映像)を聴覚(音)に、聴覚を嗅覚(におい)に、嗅覚を触覚(手触り等)に、触覚を味覚(味)に といった感じで、ランダムにどんどん置き換えていきます。

 L-111~220218… -13~14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 先ほどの苫米地博士のエピソードでいうと、社長の椅子の座り心地を、味とか色とか音とかにおいで感じていく感じ。すると、社長という概念の臨場感が上がり、理解が深まっていきます。ゲシュタルトができるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 共感覚を使ってなりたい自分の姿=ゴールの世界をゲシュタルト化できたら、次はそのゲシュタルトに強烈な情動の記憶(うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい)を貼りつけていきます。

 Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはvol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29942186.html

 

 すると、プライミングが働きます。

プライミングとは、「先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受け、特定の行動が促進または抑制される」こと。いわゆる報酬系(reward system)のことであり、洗脳技術の一種でもあります。

 Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

 

 このプライミングをしっかり働かせることが、「モチベーションを維持」の秘訣です。

 Q-356:休みの日なのに気持ちがvol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33233344.html

 

 最後は「ゴールに向かい続ける意識状態の維持」について。このときに利用するのは「アンカー&トリガー」です。

 「アンカー(anchor)」とは船の錨のことで、無意識の中に保管されている特定の記憶や意識状態のこと。「トリガー(trigger)」とは銃の引き金のことで、アンカーを無意識下から意識上に引っ張り出すきっかけのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 先ほどの共感覚と強烈な情動記憶でつくったゲシュタルトが瞬時によみがえるような自己暗示と考えるとわかりやすいでしょうか。

例えば、朝起きて鏡に映る自分の姿を見たら、ゴールを達成した未来(世界)や自分の姿を思い浮かべるように訓練します。すると、鏡を見るだけで強烈な情動を伴ったゴール側のCZを体感できるようになります。それが「アンカー&トリガー」による自己催眠です。

F-177:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-2;幸福はさらに深い自己催眠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25175860.html

 

 

以上、プロファイリングにより「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に、コーチとしてクライアントさんに働きかけることについてまとめました。

 

私の場合ですが、知識の伝授はチュータリングの時間に行っています。コーチング・セッションは実践のみ。働きかけは主に非言語です。

Q-222:チュータリング・コースでも自身のゴール設定についてアドバイスは頂けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27505564.html

 

 非言語で行う働きかけとは、簡単にいうと「抽象度を上げる」こと。

 それは「我欲から離れる」ことと同義ですが、苫米地博士は必ずしも煩悩を捨てろとは仰いません。「ほどほどにコントロールしてね」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その理解と実践はとても大事。いつも楽しく、かつ自然であり続けるために、ぜひとも抑えたいポイントです。

以下、苫米地博士の著書「洗脳力」(アスコム、p37)より引用します。しっかり理解し、意識に上げながら、日々実践し続けてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

この視点があれば、欲望を捨てる必要はない

 「自分以外の人の幸せを願おう」などと言いますと、「我欲とか煩悩を捨て去って、お釈迦様みたいな悟りの境地に到達せよとでも言うんですか」と思われる方もいるかもしれません。ですが、そうではありません。「我欲とか煩悩とか捨てよ」とはお釈迦様も言ってはいません。そもそも我欲、煩悩を完全に捨て去ってしまったら食欲や性欲も捨てることになりますから、人は飢え死にしてしまって生きてはいけませんし、子どもをつくれませんから人類という種の保存もできません。あっという間に人類滅亡です。お釈迦様が言っているのは「我欲、煩悩はほどほどにね」ということです。もってもいいけれどほどほどにして、自分でしっかりとコントロールしなさいというわけです。

 我欲や煩悩をコントロールするのも、「私」という殻から抜け出ないと難しくなります。自分自身から抜け出して自分自身を一つ高いステージから俯瞰で見る。自分を客観視するというのも自分自身を高い抽象度から俯瞰で見るためのいい方法の一つでしょう。

 これもあとでくわしく説明しますし、トレーニング法も詳述しますが、我欲や煩悩をコントロールする方法には二つあります。一つは先ほどから述べている「抽象度を上げる」ということ。もう一つは「止観」という方法です。これらは別々のものではなく、一つのセットと考えてください。抽象度を上げる説明はすでにしましたので、ここでは「止観」について簡単に説明しましょう。

 「止観」とは、法然、栄西、道元、日蓮、親鸞、一遍などの、日本仏教各宗派の開祖を輩出した、最澄、比叡山延暦寺の日本天台宗の源である中国天台宗の高祖、天台智顗(538~597)の書物、『摩訶止観』による用語ですが、ここでは読んで字のごとく「止めて」「観る」ことと理解してもらえればOKです。

 そういわれても「何を止める」のか、「何をどう観るのか」わからないかもしれません。まず「止める」ものですが、「我欲・煩悩」と本書では理解してください。心を落ち着けて、とりあえず我欲、煩悩を脇に置いてみる。なくす必要はありませんが、とにかく一度離れてみるのです。そして「観る」のほうは考えている対象、自分なら自分、悩みなら悩み、課題なら課題です。問題は「どう観るか」ですが「観る」で大事なのは、「抽象度を上げて観る」ということです。

 「私」を観ようとするなら、「私」よりも抽象度の高い視点で観てみる。「恋愛の悩み」ならそこから一つ抽象度の高い視点で観るのです。これができると問題自体を高い次元で観ることができますから解決策も見えやすくなり、しかも対症療法ではなく根本的な解決策が見つかりやすくなります。

 引用終わり

 

F-343につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ゴールを達成した自分に関するあらゆるイメージや感覚を体験して、その自分になりきるようにしましょう。それは「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)をつくる」という大切なプロセスになります

 

 さらに時間の感覚も追加すると、ゴール側のCZの臨場感がさらに高まります。

 具体的には、時間軸上を自由自在に動き回っている様子をイメージしたり、カレンダーが高速でめくれていく様子を想像したり、時計がものすごいスピードでぐるぐる回っている様子をビジュアライズしたり

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 本格的に取り組みたい方には、IQと抽象度を上げる「タイムライン・トレーニング」をお勧めします。苫米地博士のDVD教材「『ダヴィンチ脳』能力開発プログラム」や「苫米地英人ライブ『自由』」(ともにフォレスト出版)を御確認ください。

 

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