苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ホメオスタシス

F-365:経営判断ってなんだ?

 

 2024年101日より「新型コロナウイルス感染症」に対する“ワクチン”の定期接種がはじまっています。

 F-281:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 その“ワクチン”について(正確には「自己増殖型mRNAワクチン/レプリコンワクチン」)、一般社団法人 日本看護倫理学会は緊急声明を発表し、「深刻な懸念」を表明しています(202488日)↓

 レプリコンワクチンに対する緊急声明を発表しました – 一般社団法人 日本看護倫理学会 (jnea.net)

 

 

日本看護倫理学会 【緊急声明】レプリコンワクチンへの懸念

日本看護倫理学会HPより引用

(【緊急声明】PDFはこちら↓)

20240806kinkyuseimei.pdf (jnea.net)

 

 

 私は今も医師として医療・介護の現場に立ち続けている兼業コーチですが、同じようにコーチングマインドを持って働いている複数の同業者からこのような話を聞きました。

 

 □“ワクチン”希望者に「予防接種健康被害者救済制度」の話をしていたら、事務長から厳重に注意された

□患者さんやその家族に「看護倫理学会の緊急声明」を配布しようとしたら、病院長から止められた

 

 そんな話を教えてくれた医療関係者たちは、皆「『経営判断』って一体何なんだよ?」と憤っていました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 経営判断ってなんだ?

 

 皆さんは「経営」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?

 

 

 そのイメージを具体的にしていく(=抽象度を下げる)と、きっと「お金」が露わになってくるはず。その場合、無意識は「お金を稼ぐこと」「儲けること」が“いい経営”だと判断するはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その判断はコーチング的には△。「お金を稼ぐこと」「儲けること」はゴールのカテゴリでいうと「ファイナンス」の話だからです。もっというと、「ファイナンス」で重要なのは「入と出」のバランスであり、「稼ぎ」「儲け」のスケールのことではありません。

 L-151202111月医療系… -06;人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33811307.html

 

 そもそも「ファイナンス」というカテゴリと「職業」「地域への貢献」「社会(未来)への貢献」「家族」といったカテゴリはまったく別物です。バランスホイール全体をしっかり感じながら(無分別)、その一方で各カテゴリが独立している感覚(分別)が重要です。

 F-329:ゴールのカテゴリ「家族」の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33361361.html

 

別に医療・介護に限った話ではありませんが、経営のコアに「ファイナンス」を置いてしまうと、大切なものが見えなくなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その結果、きっと経営判断を誤ってしまうでしょう。例えば、「命か? 金か?」といった場面で、「金」を選択してしまうというように。

 L-144202111月小学校親子講演会 -07;「最高のCOT=コーチング」の真の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33432688.html

 

 苫米地博士は「コーチングは脱洗脳」と語られていますが、その意味は「他人や社会から埋め込まれた重要性評価関数をゴール側から再構築する」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「重要性評価関数」とは自我の定義のひとつですが、それはブリーフシステム(Belief SystemBS)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、コーチングとは、結果として「“自分”をゴール側からつくりなおす」こと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 一言であらわすと「人間形成」。

 そして、その「人間形成」こそが「経営」の本質です。

 PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 とても衝撃的だったのではっきり記憶しているのですが、「『人間形成』こそが『経営』の本質」は、紫式部が書いた「源氏物語」の中にも描かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

光源氏と葵の上(あおいのうえ)の間に生まれた子の夕霧(ゆうぎり)を、立派な人に成長するように願う両親が他人に預ける場面があります。

その時の言葉が、「この夕霧をお預け申し上げます。御自分の子と思し召して、夕霧の経営をあげて御一任申し上げます」です。

 

遙か昔から「経営」という言葉には、「お金」の話とは別に、「人間形成」という意味があったようです。いえ、その時代背景を考えると、「人間形成」こそが本来の「経営」でしょう。

そんな視点で、戦後の日本復興に大きな役割を果たした松下幸之助さんなど名経営者の言動に学ぶと、「経営の本質とは、人間形成(人材育成)である」ということがよく理解できます。

 F-160:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.1;松下幸之助

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

 

 では、経営=人間形成のために重要なことは何でしょう? 意識に上げるべきことは?

 

 以下、苫米地博士の著書「フリー経済学入門」(フォレスト出版)の「あとがき」(p194)より引用します。「経営判断」のイメージを“立体的”に感じてください。Feel

 

 

「フリーミアム」の世界では抽象度がカギ

 本書に書いた様に、私たちがやるべきことは、抽象度の上がった世界から物事を眺めるということです。

 抽象度の上がった世界と言うのは、先のマンデラ大統領が下した判断が好例です。つまり、大統領が行ったように、白人憎しといったホメオスタシスレベルの欲求から判断を下すのではなく、「人種的な融合を図るためには、どうすべきか」という抽象度を上げたところから問題を眺め、答えを見出すことです。

 この能力は、脳が進化し、前頭前野が発達した人間だからこそ備わっているものであり、人類以外の動物には備わっていません。抽象度の上がった世界で思考することができるからこそ、人類が文化、文明を発達させてきたことはいうまでもないことです。

 ホメオスタシスレベルの欲求というものは、実は大変強烈です。しかし、その強烈な欲求も、抽象度を上げたところから眺め、内省的に吟味することができれば、人は自然にそれをコントロールできるようになります。

 抽象度の上がった世界から物事を眺めることは、人間が最初から持っている能力ですから、それを意識し、心がけることで、自然に身についていきます。物事にカッとなったり、すぐ飛びついたりせずに、ホメオスタシスレベルから離れた1つ上の抽象度で対象を眺めるのです。

 「フリーミアム」においても、それが「無料」だからといって、すぐに飛びつかないことです。「それは、より良い自分になるために、あるいは自己実現をするために、本当に必要なものだろうか」と、抽象度を上げて吟味するのです。

 そうすれば、「どんな犠牲を払ってでも手に入れたい」あるいは「これを手に入れても、自分に何もプラスはない」という具合に、いずれにしても合理的な判断を下せるに違いありません。

 さらに、大切なことは、ホメオスタシスレベルの欲求のシンボル、つまりお金とか、ぜいたくで快適な暮らし、というものに人生のゴールを求めず、それよりもはるかに抽象度の上がった世界にゴールを設定し、それを求めることです。

 たとえば、セミナーなどで紹介していることですが、私の人生のゴールは「世界の戦争と差別をなくすこと」です。これは、抽象度でいえば、1つ高いレベルのゴールということができます。

 このゴールを設定したことによって、私はそれを実現するために必要なもの以外の夾雑物は目に入らなくなりました。

 つまり、目の前に差し出されたものが、「無料」のものであれ、非常に高価な貴重品であれ、それが自分のゴールの世界と無関係ならばいかばかりの価値もないと、脳がその情報を受けつけないわけです。

 自分をこのような状態に置けば、資本主義や「フリーミアム」の仕掛けがいかに強烈であろうとも、人はその世界に取り込まれることはありません。心の隙をつかれて、自由を奪われることもないし、それによって人生のゴールを達成する力を減殺されることもないわけです。

 

 抽象度を上げて生きる。

 

 このことが、いまほど重要な時代はありません。

 生きる意味が求められる「フリーミアム」の時代に、これこそが、私たちがより自由に生き、人生においてもビジネスにおいても、勝者として輝くための最強の方法になれるのではないでしょうか。

 引用終わり

 

 

ホメオスタシスレベルの欲求というものは、実は大変強烈です。しかし、その強烈な欲求も、抽象度を上げたところから眺め、内省的に吟味することができれば、人は自然にそれをコントロールすることができるようになります

 

 ホメオスタシスをコントロールする」の「コントロール」をコーチングのフレームで言い換えると、「ゴールに向かうエネルギーと創造力に変える」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その結果、「努力」という感覚なしに自然にゴールに向かうことができるようになり、その過程で「inventon the way)」しながらゴールを達成していきます。それが人間の秘めたる力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そのために重要なのが「抽象度を上げて生きる」こと。

 

 今回のテーマの「経営判断」とは、「より高い抽象度から行うもの」です

 さらに「経営」の本来の意味まで考慮すると、「より高い抽象度に向かうマインドを育てる」「高次の抽象思考ができる人材を育成する」ための判断が「経営判断」であるといえるはずです。

 

 レプリコンワクチンに、ポケベル同時爆発に、繰り返される大統領暗殺未遂

 

 そんな世界に生きながら、私は今、コーチの役割の重要性を痛切に感じています。そして、コーチが増えることの必要性も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 誰もがコーチングを学び、実践し、そして次の世代に手渡している

 

そんな世界(未来)を目指しながら、これからもコーチらしい「経営判断」を行うつもりです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 いえ、その時代背景を考えると、「人間形成」こそが「経営」でしょう

 

 苫米地博士は著書「なりたい自分になれる! 最強の自己プロデュース力」(日東書院)の中で、「人間形成」のことを「ワニ →黒いサル →白いサル →しましまのサル →火の鳥」と表現されています。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 

フリー経済学入門(ver.2)

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L-175202203月シークレットレクチャー -08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 

 

 前回(L-174/07)は「知識」について確認しました。今回は「学習」について確認しましょう。

 

ヒトの脳を作るのに使われる遺伝子情報は約1億ビットと推定されています。それに対し、実際の成人の脳形成に必要な情報量は10兆ビットなのだそう。

つまり、「ヒトの脳は環境からの情報入力により、遺伝子情報よりも10万倍も複雑な構造を形成していく」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

それを可能にしているのが学習です。「天才」は後天的に作られるのです。

 F-291:今日1日だけは… vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

 

抽象度の低い脳科学的な視点で考察すると、学習とは「環境からの情報によって神経回路網が変化することです。このような変化は神経細胞どうしを結ぶシナプスの可塑(かそ)性によって可能となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

可塑性とは、粘土に力を加えると、形が変わったままになるような性質のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

環境からの情報入力によってシナプスの結びつき方や情報の伝導効率が変化し、特定の情報を処理する神経細胞網が形成されます。すると、学習が達成されたことになります。

では、ここで問題。

 

「学習」は成功から生まれるでしょうか? それとも失敗から生まれるでしょうか?

 

 

何かを思い出すとき(例えば高校時代のことや旅行のことなど)、ハプニングや辛かったこと、苦い思い出がでてきませんか?

(私の思い出は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28053878.html

 

このことからもわかるように、人間の学習は失敗から生まれます。今でこそ成功に学ぶという方法論もありますが、実際に何かを試みる場合は失敗から学ぶことが圧倒的に多いはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

人は失敗の積み重ねの中から成功をつかみ取っていく存在です。

 F-345:知らないと言う罪と知りすぎる罠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

抽象度の高い認知科学的視点で考えると、学習とは「失敗とそれを修正しようとする調整の繰り返しのこと。私たちが認識しているものは、じつは、失敗の総合。目の前の世界は、失敗の歴史です。

 L-066202011月シークレット… -01目の前の世界はすべて〇〇でつくられている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28908637.html

 

そういうわけで、失敗のイメージから抜け出すことは、とても大変。

しかし、今は素晴らしい方法論が確立しています。それがコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

過去の自分の判断や行動について悩んでしまう方も、まったく心配はいりません。

その認識・判断・行動が何をもとに生まれたのかチェックすることはスコトーマを外すために重要ですが、心から望むゴールがあり、それに向かっているという確信があれば、結果がどうであろうがまったく悔いる必要はないのだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

なぜなら、その認識・判断・行動は、その時点でのゴールへ向かうベストだから。振り返って「失敗だった」と思えば、今それを修正すればよいだけのこと。

それが学習。そして、その積み重ねがゴールに向かう進化・向上となります。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

過去の出来事の事実は変わりませんが、その意味または解釈については、今の行動とそれを生みだすゴールにより書き換えることが可能です。時間は未来から過去へと流れているからであり、その未来は“現状の外”へのゴール設定によりつくりだせるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

さらに苫米地理論によって考察を深めると、学習とは「環境と情報をやり取りしながらゴールの世界を現実化しようとするホメオスタシス活動」だといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

心から実現したいゴールがあるから、それを実現するために必要な情報が手に入ります。「ゴールが先、認識は後」です。

Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

心から望んでいるから、自然に手に入る

 

それが学習。誰かに言われたからやるといった“勉めて強いる”的な「勉強」とは決定的に異なるのが、本来の意味での「学習」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

人間はやりたいことをしている時にIQが上がります。楽しんでいる間にますます創造的になります。それを“あたりまえの状態”とした時に、人生から失敗はなくなります。

 

すべてがゴール実現のための学びの機会になるからです。それがゲシュタルト(化)の感覚。ゴール側のコンフォートゾーン(化)の感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再版、p205)より再引用します。「ゴール」と「ゲシュタルト」の関係性を理解し、「新たな世界(w2)」をソウゾウする感覚をつかんでください。Feel

 

 

現状の外のゴールは、ゲシュタルト能力によって叶う!

 そして、ここからが大切なのですが、ステップ7で私がゴールは現状の延長線上ではなく「現状の外に設定せよ」と述べたのも、実はまさにこのゲシュタルト能力を人間が備えているからです。

 「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます。

 双方向性が働いて1個のゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォート・ゾーンになる。つまりそのゲシュタルトにホメオスタシスが働くということです。

 そうなればしめたもの、体の各部位や体全体が連動して展開することで歩行が実現するように、今の自分(部分)となりたい自分(全体)が双方向的に関わり合い一つの大きなフレームを瞬時につくり上げることができます。ゴールが見えなくても関係ありません。むしろ、ゴールが見えない方が、このプロセスの中でスコトーマがはずれ、ゴールに有用なものがどんどん現れ、ゲシュタルトがより強固になる。結果いつのまにか現状の外にある抽象度の高いゴールが叶うのです。

 これが、現状の外のゴールが叶うメカニズムです。

 私たちは本書で見てきたようにこの世に生まれ落ちたときから、さまざまな他者からの洗脳を浴び続けています。「現状の環境」と「自我」の間にゲシュタルトを築き、無意識にそこをコンフォート・ゾーンにして生きてきたといっていいでしょう。いわば、社会的洗脳状態というゲシュタルトを日々強化しながら生きているのです。

 しかし、それでは私たちが本来持つ無限のポテンシャルは発現できません。現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができるのです。

 引用終わり

 

L-176につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

つまり、「ヒトの脳は環境からの情報入力により、遺伝子情報よりも10万倍も複雑な構造を形成していく」ということ。それを可能にしているのが学習です。「天才」は後天的に作られるのです

 

苫米地博士は、「天才」を「高いレベルで抽象思考をし、ときどき内部表現宇宙から『空』へ頭を出せる人」と表現されています↓

F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

 *「空」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

  

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-関連記事-

F-036:縁起と宇宙と教育や学習の関係 ~「何もないところからレンブラントを発見」の補足説明~

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F-211:研修医時代の思い出 ~自由な発想の教授からの“無茶振り”に学ぶ~

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 

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F-358:自由訳「OODA」 <vol.4Act

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 

 

 前回(F-357/vol.3)のテーマは「意思決定(Decide)」。引用した文章にはこのような表現がありました。

 

行動として具体化するための方策・手段を選択し、場合によっては方針・計画を策定する段階である

 

 行動として具体化する」というのは、もちろん、抽象度が下がる方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が下がるほど、つまり物理空間に近づくほど、人は自由を失っていきます。具体的情報量が増えてカオス化していくから。時間や空間、お金など、物理次元では制約がいっぱいです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その一つひとつを調整(あるいは解決)していかなければ、ゴール達成はできません。「課題をうまく調整(解決)し、矛盾なくスムーズに実行できるようにする取り組み」のことを「実装(implementation)」と呼びます。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

その実装のために、私はいつも「エクスプラネーション・パターン法」を実践しています。

それは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の展開の予想に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に、「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

認知的不協和のエネルギーを知的に活用するイメージです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

重要なのは「真相を探ることが目的ではない」ということ。

(その理由は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

もちろん真相が判明するにこしたことはありませんが、やるべきことはあくまで仮説を立てることです。それもできるだけたくさんの仮説を立てていきます。“一人ブレインストーミング”をする感じで。

F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

たくさんの仮説をたてたら、「トゥイーキング」に移行します。

トゥイーキング(tweaking、直すという意味)とは、過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題(case)」をすみやかに解決するための修正法(plan)をつくるシステムのことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 では、そろそろ今回のテーマ「行動(Act)」に移りましょう。以下、Wikipediaより引用します。

 OODAループ - Wikipedia

 

 

行動(Act

 「意思決定」段階で採択された方針に基づいて、指揮官の意図・命令を踏まえて、実際の行動に移る。攻撃する場合には、実際の火力発揮が行われる。

 引用終わり

 

 『意思決定』段階で採択された方針に基づいて 実際の行動に移る」とあると、無意識は「意思決定(Decide)」と「行動(Act)」を分けて、つまり「分別」の意識状態で考えてしまうはず。

 

私たちの心はつねに情報空間の底面に囚われているので、ついつい物理空間だけで考えてしまいがちです(focus of attention)。トゥイーキングしているときは、とくにそうでしょう。

Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

 しかし、実際は物理空間も情報空間の一部。同じものの抽象度の違いに過ぎません。苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、「心と脳」「心と体」でひとつ。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 よって、「意思決定と行動」も同じものの抽象度の違いであり、一体と考えるべきです。その“一体”がゲシュタルトの感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらにゲシュタルトを大きくすると(connect the dots

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ObserveOrientDecideAct」でひとつ

 

 そのことを強く意識に上げながら、引用の続きを読み進めてください。

 

 

暗黙の誘導・統制とループ(Implicit Guidance ControlFeedforward / Feedback Loop

 従来の線型モデルにおいては、この実行の段階で意思決定プロセスは終了する。しかし、OODAループにおいては、再び「観察」段階に戻り、行動の結果を判定して、次の「情勢への適応」に続けることとなる。

 なお実際には、OODAループが順序通りに進むのは例外的パターンにすぎない。特にODAの部分については、ボイドのOODAループ最終版では「暗黙の誘導・統制」により「意思決定」を飛ばして進むことが理想的とされており、順序通り進められるのは、暗黙的な指示が十分でないときに限られる。これは、大部分の意思決定は暗黙的になされており、またそうあるべきであることを意味している。多くの場合、明示的な意思決定の必要はなく、情勢判断が直接に行動を統制する。ビジネススクールで典型的に教えられるタイプのフォーマルな意思決定は、経験が浅いときにのみ必要とされるにすぎない。

 引用終わり

 

 OODAループにおいては、再び『観察』段階に戻り、行動の結果を判定して」というのは、シリアルな情報処理ではなく、パラレルな同時並列的情報処理のことであるはず。

 その並列処理を可能とするのが、「ObserveOrientDecideActでひとつ」というゲシュタルト化です。

 

では、「Observe」「Orient」「Decide」「Act」を、一つ上の抽象度で包摂して“ひとつ”とするものは何でしょう?

 

 そう、ゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 先ほどのトゥイーキングも、「OODA」のゲシュタルト化も、ゴールがあるからできます。

ちなみに、「再び『観察』段階に戻る」というのはラベリングのこと。ラベリングはゴール側の視点から行うものですので、ゴールなしではできません。

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 私は「無意識を意識に上げるモニタリング」と「ゴール側から評価するラベリング」をとても重要視しています。臨場感の強化ができるからです。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 ゴール側の臨場感が高まるほど、「明示的な意思決定の必要」はなくなり、「情勢判断が直接に行動を統制する」ようになります。あたりまえのように自然にうまくいく(現実化する)感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 なぜでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス、p54)より引用します。「あたりまえ」「自然」を苫米地理論とともに感じてください。Feel

 

 

現実をすり替えることは可能なのか?

 脳の中で自分がどういうリアリティをつくっているのか-。

 人間の持つリアリティを知るための機械は、未だ発明されていません。fMRIは、脳のどこが活性化しているのかしかわかりません。できたとしても、活性化のパターンを認識して分類するくらいまでです。

 では、臨場感はいったいどのようにして築かれているのでしょうか。

 なぜ、少女は電車の揺れや窓の外の景色ではなく、小説に臨場感を感じたのでしょうか?

 

 そこにはホメオスタシスという機能が関係しています。

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のこと。人間はストレスになりうる外界の環境の変化に対して、常に安定した恒常的状態に保とうとする仕組みを持っています。ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。外界の気温が上がれば、体温を下げる。運動すれば、そのエネルギーを供給するために呼吸や心拍数が上がる……

 しかし、これはホメオスタシスの一般的な定義にしか過ぎません。ホメオスタシスの機能はそれだけではなく、実はもっと驚くべきものなのです。それは、ホメオスタシスがフィードバックするのは、必ずしも物理的現実世界とはかぎらないということです。

 

 ホメオスタシスは、仮想空間ともフィードバック関係を保てます。つまり、ホメオスタシスの働きは、物理的現実世界の環境の変化だけではなく、脳内の情報空間の変化にも反応するということです。

 世界は数え切れないほど存在します。仮想空間も含めれば、それこそ無限です。ホメオスタシスはそれらの世界とフィードバックの関係を持つことができます。

 臨場感は、最初からあるわけではありません。人間が臨場感を持つときは、仮想空間を含めた外の世界から一つを選んでいます。そして、選んだ世界にホメオスタシスがフィードバックすることで、臨場感が生まれるのです。

 

 世界は無限に存在していて、ホメオスタシスはそのどれともつながることができる-。

 このことがわかったとき、私は一つの結論にたどり着きました。

 簡単にいうと、一つの仮想空間(P)があるとします。このPに対して、自我があります。そして、自我とPとの間でホメオスタシスのフィードバックが強いときに臨場感が高くなる、ということです

 私はこれを当時サイバーホメオスタシス仮説と呼んでいました。二十年も前の話です。一般的にはCH理論とも呼ばれていました。ホメオスタシスは情報空間に広がっていて、情報空間としての仮想世界は無限にある、人間は物理集体でありながら、その無限の世界とホメオスタシスを持つことができる、ということです。

 要は、物理的現実世界でも完全なイマジネーションの世界でもどちらでもいいのです。ホメオスタシスのフィードバックが強ければ、そこに臨場感があるのです。そして、臨場感を持った世界が、その人にとってのリアルになるのです。

 物理的現実世界があるから、それに近い仮想世界があるから、臨場感があるのではありません。人間のホメオスタシスのフィードバックが強い世界に臨場感があって、そこが本人にとってのリアルとなるのです。

 

 ホメオスタシスの対象は普通は物理的現実世界です。なぜなら、物理的現実世界は、生まれてからずっと慣れ親しんできた世界だからです。

 しかし、何らかの方法で一つの仮想世界(P)にホメオスタシスフィードバックを起こすことが可能となります。すると、そちらがリアルとなります

 このことは後にオウムの洗脳事件に関わった経験で確信を得ました。

 オウムで洗脳された人たちは、親の顔が鬼や悪魔に見えていました。物理的現実世界ではありえない話です。どれだけ光の反射が違っていようが、親が鬼や悪魔に見えるわけがありません。しかし、現実に彼らの脳の中で描かれている親の顔は鬼や悪魔でした。逆に、オウムの指導者麻原彰晃の顔がとてもハンサムに見えていました。

 これは彼らのリアルが物理的現実世界とは別の世界にすげ替えられていたことを意味します。彼らのホメオスタシスフィードバックの対象を物理的現実世界からオウムの利となる世界へと変えられたために、彼らのリアルも変わってしまったのです。

 引用終わり

 

 

 世界は数え切れないほど存在します。仮想空間も含めれば、それこそ無限です。ホメオスタシスはそれらの世界とフィードバックの関係を持つことができます

 

 「ゴール側の臨場感が高まるほど あたりまえのように自然にうまくいく(現実化する)のはなぜ?」の答えは「ホメオスタシス」。

 

 ゴール側の臨場感が高まるほど、「明示的な意思決定の必要」はなくなり、「情勢判断が直接に行動を統制する」ようになるのは、ゴール側の世界(w2)にホメオスタシスが働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 言い換えると、「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋が架かった状態。その本質がゲシュタルト化です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 つまり

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 それが苫米地式認定コーチとしての私の「OODA」の考察です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

F-359につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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-関連記事-

F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

L-08120213月シークレットレクチャー -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 

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Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります。どうすればいいでしょうか? <前編;case-side

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に関して、2回に分けて回答いたします。前編がケースサイド、後編がプランサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

Q:高い抽象度で超情報場にいる感覚にいると、自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります。どうすればいいでしょうか?

 

A1下に引き戻そうとする」力の正体は、現状へ戻そうとするホメオスタシス・フィードバックでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス、p56)の中で、苫米地博士はこのように述べられています。

 

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 世界は無限に存在していて、ホメオスタシスはそのどれともつながることができる-

 このことがわかったとき、私は一つの結論にたどり着きました。

 簡単にいうと、一つの仮想空間(P)があるとします。このPに対して、自我があります。そして、自我とPとの間でホメオスタシスのフィードバックが強いときに臨場感が高くなる、ということです。

 引用終わり

 

 

 コーチングにおける「一つの仮想空間(P)」とは、ゴール設定により自ら生みだす未来/社会のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その「ゴール設定により自ら生みだす未来/社会」のことを、バラいろダンディでの講義(20211213日放送回)の中で、苫米地博士は「可能世界“w1”」と表現されています。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 無限にある可能世界の中から自由意思で選びだす“w1”は、自分で選択するゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と言い換えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 よって、「自我とPとの間でホメオスタシスのフィードバックが強いときに臨場感が高くなる」は、「自分中心を捨て去りながらゴール側のCZを“自分”とすることができると、ホメオスタシスの働きで臨場感が高まり現実化する」と理解することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 これがコーチングの重要なプリンシプル「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ポイントは“臨場感”!

 ゴール側のCZの臨場感を、現状の臨場感よりも高めることです。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 では、ゴール側のCZの臨場感を高めるためにはどうすればいいでしょうか?

 

 

 そう、「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」を続けること。それが基本です。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 「思考の3つの軸」と重ねて考えると、アファメーションにより「言語(words)」を、ビジュアライゼーションにより「映像(pictures)」をコントロールすることができます。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 「言語(words)」「映像(pictures)」がしっかり作れているはずなのに「下に引き戻そうとする意識が働く」という場合、その原因は「感情(emotions)」にあるはずです。

 実際のところ、私たちは「感情(emotions)」の働きにより、ついつい低い抽象度次元に囚われてしまうもの。「高い抽象度で超情報場にいる感覚」を持てたとしても、常に下向きの力が働くため「高い抽象度」を維持することは簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その下向きに働く力のことを「煩悩」と呼びます。

 

 以下、苫米地博士の著書「お釈迦さまの脳科学 釈迦の教えを先端脳科学者はどう説くか?」(小学館、p129)より引用します。

 

 

お釈迦さまの脳科学

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「煩悩」とは細胞レベルの苦

 私たちは、食欲や睡眠欲といった細胞レベルの欲求からは逃れることはできません。これら根本的な欲求を、上座部仏教では「苦」と言い、大乗仏教では「煩悩」と呼んでいます。

「つらい」「苦しい」といった情動としての「苦」であれば解消する方法があります。例えば、セロトニンなどの神経伝達物質の量を増やせば、苦の感情からは解放されるでしょう。死の恐怖さえ抑える洗脳は可能ですから、生老病死の「苦」を感じないことはありえます。

 しかし、脳を麻薬で騙したところで、生きている限り、細胞レベルの欲求からは逃れることはできません。一時的なごまかしにすぎないのです。

 人間が幸せに生きることの妨げになっているのは、この煩悩のためです。他人から操作された欲望によって不必要なお金を使ってしまったり、健康を損なってしまいます。また、怒りによって人を殺してしまう。例を挙げていくときりがありませんが、あらゆる不幸は煩悩を制御できないことで起こっています。現代人にとって煩悩をどうコントロールするかが、ますます重要になっているのです。釈迦はその方法についても語っていました。

 上座部仏教で言う細胞レベルの「苦」、すなわち「煩悩」は、幻であると釈迦は説いています。

 私が、臨場感を説明するときに使っている、ホメオスタシスという言葉があります。「寒くなると鳥肌が立つ」「暑くなると汗をかく」といったような生体の環境フィードバック関係のことですが、ホメオスタシスは物理空間だけでなく人間の心(内部表現)と直接リンクしています。ですから、映画で怖いシーンを見ると鳥肌が立ったり、催眠などの暗示によって人に汗をかかせることが可能なわけです。

 これは、細胞レベルの感覚ですら、脳にとっては単なる情報であり「幻」ということを表しています。「暑い」「お腹が減った」という感覚は脳にとってはすべて情報です。情報ということは、書き換えることができる「幻」です。このことを実感として理解するのは、なかなか大変ですが、仏教ではそのための瞑想など修行方法が用意されています。そのひとつが、後に説明する「止観」です。

 細胞レベルの現象を「幻」だと本当にわかれば、それを操作することが可能になります。人間の脳という進化した情報処理器官には、そのような機能までもが備わっているのです。ですから、心によって炎を熱いと感じないこともできるし、病気を治すことも可能です。イメージ療法や気功によって癌が治ってしまうことがあるように、心の底から自分が健康だと思い込むことで遺伝子の情報すら書き換えることもありえるのです。

 引用終わり

 

 

ホメオスタシスは物理空間だけでなく人間の心(内部表現)と直接リンクしています

 

 

 最初にお伝えしたとおり、「下に引き戻そうとする」力の正体はホメオスタシス・フィードバック。そこには何らかの「感情(emotions)」が張り付いているはずです。いわゆる「煩悩」として。

 

 次回の投稿(Q-380)までの間、止観を行い、ぜひ御自身のマインド(脳と心)と向き合ってください。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 自分を縛り続ける「感情(emotions)」を意識に上げて、一つひとつ吟味してみましょう。ゴール側から。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 気楽にどうぞ。

 

Q-380につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

自我とPとの間でホメオスタシスのフィードバックが強いときに臨場感が高くなる

 

 同様のことを、苫米地博士は「『ツキ』を引き寄せる洗脳術 自分を磨き上げる秘密のメソッド34」(三才ブックス)にも書かれています。以下、同書(p92)から引用します。

 

 

レッスン19 「ツキ」はすでに見えている?

Is Tsuki already in your presence

 

 あなたのイメージによって現実は変わる

 自分がイメージした世界、つまりフリーゴールを、あたかも五感で体験しているように強烈にイメージすると、それが現実になります。あなたがどの世界を強烈にイメージするかによって、あなたの現実は大きく変わるでしょう。

 

 設定したフリーゴールの世界を体感しているということは、あなた自身がフリーゴールの世界に臨場感を持っていることを意味します。

 臨場感とは、その場に身を置いているように感じることです。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で体感しているような感覚を、「臨場感を持つ」といいます。

 臨場感は、人間が生まれながらに有している感覚能力です。この能力のおかげで、人間は様々な情報をリアルに感じることができます。

 

 面白いことに人間は、臨場感を物理的現実世界だけでなく仮想世界にも持つことができます。

 例えば、あなたが映画を見ているとき、あなたはさもその世界に自分が存在しているような感覚を受けるでしょう。これはあなたが、映画という仮想空間に臨場感を持っているからです。小説やマンガを読んでいるとき、あるいは妄想しているときも同じです。悲しい場面では本当に悲しくて涙を流したり、楽しい場面では笑みがこぼれたりしてしまうのは、あなたがその世界に臨場感を持っているからなのです。

 そういう意味では、あなたがイメージするフリーゴールの世界は仮想空間かもしれません。しかし、そこに臨場感を持つことは可能です。

 人間は自分がイメージした世界に臨場感を持つと、それがリアルになります。このことを臨場感空間の現実化(リアライズドヴァ―チャリティ)といいます。

 リアライズドヴァーチャリティは、ホメオスタシスによって行われます。ホメオスタシスが現実世界ではなく、仮想空間とフィードバックすることで、仮想空間をリアルにするのです。

 臨場感は、いきなり目の前に現れるわけではありません。人間が臨場感を持つときは、仮想空間を含めた外の世界から一つを選択しています。

 通常は生まれてからずっと慣れ親しんできた世界である、物理的現実世界に臨場感を持っています。しかし、上手く仮想空間を選択することができれば、その世界にホメオスタシスがフィードバックすることで臨場感が高まります。

 簡単にいうと、一つの仮想空間に対して、自我があり、自我とホメオスタシスのフィードバックが強いと臨場感が高くなります。すると、その仮想空間がリアルになるのです。

 物理的現実世界があるから、あるいはそれに近い仮想空間があるから、臨場感があるのではありません。人間のホメオスタシスのフィードバックが強い世界に臨場感があって、そこが本人にとってのリアルとなるのです。

 

 あなたがフリーゴールの世界に臨場感を持てば、あなたのホメオスタシスレベルは現状から外れ、フリーゴールの世界とアジャストし、フリーゴールの世界がリアルとなります。

 年商百億円企業のオーナー社長になることがフリーゴールだとすれば、その世界を強くイメージして臨場感を持てばよいのです。そうすれば、あなたのホメオスタシスが年商百億円企業のオーナー社長の世界とフィードバック関係を持ちます。年商百億円企業のオーナー社長になるために必要な「ツキのある世界」があなたのリアルとなるわけです。

 単純に「ツキまくりの世界」でも構いません。あなたがその世界をイメージして臨場感を持つことができればリアルになります。

 あなたが持つリアルは、あなたがどの世界に臨場感を持つかでも大きく変わってくるのです。

 引用終わり

 

 

-追記2

 実際のところ、私たちは「感情(emotions)」の働きにより、ついつい低い抽象度次元に囚われてしまうもの。「高い抽象度で超情報場にいる感覚」を持てたとしても、常に下向きの力が働くため「高い抽象度」を維持することは簡単ではありません

 

 だから、常に逆腹式呼吸を!

逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ることが重要です。止観の前にどうぞ↓

L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html

L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 

「ツキ」を引き寄せる洗脳術

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L-166202201月シークレットレクチャー -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 08;コーチングによる〇〇〇〇〇〇〇の結果として起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34355540.html

 09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

 

 ここまで“コーチがコーチング中に行っていること”を言語化しました。シンプルにまとめると、

 

 これまでの「フレーム=BS)」を解体し、新たな「フレーム=BS)」を生みだす

 

 理論と実践でいえば、これまでは理論編。コーチングにおける「マインドの使い方を伝授」のパートに相当します。

 L-03420204月シークレットレクチャー -03;「自由」とゴールと「貢献」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

ラスト2回は実践編です。「可能世界 w から別の w1 へ移行」するため基礎的ワークを紹介します。ぜひ“初心”に立ち返って取り組んでください。

F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 

 まずは「呼吸」!

呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識に上げてコントロールすることができます↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

そのため「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用することが有効です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 可能世界 w から別の w1 へ移行するためには、現状()を維持するホメオスタシスに介入して、ゴールが生みだす新たな世界()を維持するように書き換える必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その介入のための大切なワークです。

 

 

 <呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 

① 息を吸うときにお腹を引っ込め、吐くときに緩める

- 背筋を伸ばす。視線は中空を漂わせる(鼻先を軽く見ている状態)

- お腹をへこませつつ、鼻からゆっくり息を吸い込んでいく(胸を張って上に引っ張られる感覚)

- 意識は眉間(目と目の間)に集中

- 完全に息を吸いきったら、一瞬だけ息を止めて、ゆっくり鼻から息を吐き出していく

- 同時に、全身の力をゆっくり抜きながら、へこませたお腹を戻していく

- 首、肩、肘、手、腰、膝、つま先 …と、上から順に意識して力を抜いていく

 

5分ほど継続したら、意識を下丹田(へそよりやや下)に集中し、徐々にあたたかくなっていくようにイメージする

 

③ 「呼吸による全身のリラックス」「眉間に意識を持っていく」「腹部にあたたかみを感じる」を同時に行い続ける

 

 

基本は逆腹式呼吸。そして、その呼吸を意識に上げることです。

呼吸を意識できるようになると、次第に自分の呼吸のパターンのようなものが見えてきます。どこで息が浅く速くなるのか、どこで息が止まるのかがわかるようになると、呼吸だけでなく自分の心もうまくコントロールできるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

そうやって無意識を意識に上げることが「Rゆらぎ」です。

R」は現実世界(Reality)のこと。その「R」に意識を向けると、その瞬間に「R」ではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するからです。

それが「フレーム=BS)」を解体するときの感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「フレーム=BS)」がうまく解体できると、きっとフワフワした感じがするはず。そのタイミングを逃さずに、しっかりゴール設定を行います。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ゴールを設定したら、ゴール側の「フレーム=BS)」を再構築していきます。鍵は“臨場感”。臨場感を高める基本は「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」です。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 

 今回は“臨場感を高める重要な技術”をもう一つ紹介します。それは「スタニスラフスキー・システム」。

 L-150202111月医療系研修会 -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再版、p155)より引用します。博士が書かれている「未来をリアルに感じる工夫」のコアは実践です。「実践とは何か?」と問いながらお読みください。Feel

 

 

「なりたい自分」の未来をリアルに感じる工夫をする

 未来の自分のイメージをリアルに感じるためには、それに関する知識と経験を増やす努力・工夫が必要です。

 ただ「成功したい」と言うだけで、社長の椅子に座ったこともなければ、社長と呼ばれる人に会ったこともない、成功者がどんな仕事をしているのかもまったく知らない、というのでは、臨場感を持ちようがないでしょう?

 だから、できるだけ未来の夢に関連性のある人や場所、出来事などに触れて、それらをリアルに感じるようにする努力が必要なのです。それが、未来に対して縁起をつくってあげることにもつながります。

 たとえば、大臣になって日本を平和で幸せな国にしたい人は、総理大臣や外務大臣、財務大臣たちの動向にいつも関心を持ち、国会の傍聴に行くくらいでないといけません。

 貧富の差のない真に平等な社会を築くために、ノーベル賞モノのスキームを発明する経済学者になりたい人は、ノーベル賞の授賞式を見学したり、すでにノーベル賞を受賞した人に会いに行ったりする必要があります。

 私自身が経験した学者の世界では、何か新しい学問分野を研究しようと思ったら、論文を読むよりもまず、その分野の最高峰の学会に顔を出すのが通例です。重要な研究成果をあげた研究者たちの顔を見て、実際に会話することで、その分野のリアリティが生まれるのです。それが、自分自身の研究成果をあげることにもつながります。

 学問の世界だけではなく、どんな仕事でも、その現場をリアルに体験することは大切です。その臨場感をしっかり感じたうえで、抽象化の作業をしていくのです。

 いまの自分と未来の自分の間の距離が遠ければ遠いほど、体験的に臨場感を得るのは難しくなりますが、もっと近いところで「こういうことを経験し、こういう知識を身につければ、臨場感を維持できる」というポイントはどこかにあるはずです。

 それに、未来の自分そのものズバリのシミュレーションができなくとも、「夢を実現した気分になれる」体験なら、工夫しだいでどうにでもなるでしょう。

 その意味で使えるのは、「メソッド演技」方式です。これは一言で言うと、リアルな複数の記憶を組み合わせて、体験を合成する演技術です。

 ちょっと簡単に触れておくと、ルーツはスタニスラフスキーという人がつくった演技理論です。その理論を20世紀になって、リー・ストラスバーグが体系化し、有名になりました。

 そのスタニスラフスキーに関して、おもしろいエピソードがあります。あるとき、モスクワ芸術劇場で主役を張っていたチェーホフ(『桜の園』や『かもめ』で有名な劇作家であり、短編小説家である、あのチェーホフの甥に当たります)が、記憶を基本とするスタニスラフスキーの理論に挑戦したのです。

 それは、「父が死に、墓場に埋葬される。そのときの息子の演技」です。チェーホフは完璧に演じ切り、スタニスラフスキーからも絶賛されました。それで、チェーホフは誇らしげに言ったのです。「私の父は健在だ。だから、父の死に関わる記憶はない。でも、完璧な演技ができた。演技には記憶の再現が重要だというあなたの理論は間違っている。私の勝ちだ」と。

 しかし、それはチェーホフの間違い。スタニスラフスキーの勝ちです。なぜなら、実際に体験していないことでも、体験したことのある複数の記憶を合成すれば、あたかも体験したように演じられるからです。

 スタニスラフスキーの理論の骨子はまさにそこにあったわけで、チェーホフは彼の理論を証明したに過ぎなかったのです。

 話を元に戻しましょう。記憶を合成することにより、役者が実にリアルな、迫真の演技をするように、私たちも記憶を利用すれば、未来体験の臨場感を維持することが可能です。

 もし、あなたが「起業して上場を果たし、マザーズの壇上に上がりたい」のなら、実際に壇上に行かなくとも大丈夫。何かの祝賀パーティの出席したときの記憶-会場の雰囲気や拍手の音、乾杯のシーンなどを思い出したり、何かを申請するときに書類をつくった記憶を上場審査になぞらえたりすれば、あたかも上場体験をしたようなリアルな臨場感が出せるでしょう。

 そうして、未来に対して縁起をつくることができるわけです。もちろん、合成に使う記憶の素材は、どれもリアルであることが最低条件ですが。

 とにかく、未来の自分をリアルに感じるためには、「なりたい自分」が将来どこで何をしているかを想像して、その場所に行ってみる、関連する何かをやってみる、試してみる、関係者に会ってみることが重要です。

 引用終わり

 

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域に設定(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「自分中心を捨て去る」たびに、抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ふつうは抽象度が上がるほど、臨場感が下がっていきます。具体的情報量が減っていくから。ところが、Rをゆるがせると、抽象度を上げながら同時に臨場感を上げていくことができるようになります。それがゴール達成の秘訣!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

だから、①逆腹式呼吸でリラックスを深め、②その呼吸を意識に上げて、③ゆらぐこと(Rゆらぎ)が基本呼吸を用いてリラックスとゆらぎを得るのです。

 

 大事なのは実践し続けること。

 実践とは、高次元のゴール側のビジョンを、情報空間の底面である物理空間に落とし込むホメオスタシス活動のこと。その直接的実行が“実践”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、そのための基本中の基本が「呼吸」!

ぜひとも今回のワークを無意識下で実践し続けてください。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

L-167につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

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Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html

Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

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F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 

 前回(F345)は「仮面ライダー 剣(ブレイド)」を縁に、「ブリーフシステムとスコトーマ」「抽象度と臨場感」などを考察しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

 仮面ライダーの決め台詞といえば「変身!」。

 

 「身が変わる」は、一般的には物理空間上の変化のことを指します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 苫米地理論を学ぶ者にとっての「変わる」とは、高次の情報空間における変化のこと。物理空間上の変化は、その写像にすぎません。つまり、「心→身が変わる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

心と身体は同じものの抽象度の違いであり、そもそも分けることができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「心」と「体」は別々ではなく、「心と体」でひとつ

 

心が変われば必ず身体が変化し、身体が変化すると心も変わっていきます。繰り返しますが、そもそも同じだからです。

L-003~420201月シークレットレクチャー -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 そんな「心と体」は、「ひとつのゲシュタルト」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 釈迦哲学的にいうと、「双方向性の縁起のかたまり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 関係性は双方向ではありますが、その影響はイコールではありません。より抽象度の高い次元の方が、下位に強い影響を与えます。「心と体」でいうと、影響力は心>体という感じ。苫米地博士は「ポテンシャルエネルギー」と表現されています。

 L-11520219月シークレットレクチャー -03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 

 ここまでをまとめると、

 

「変身!」は、まずは心の中ではじまる

 

 この事実を、コーチングの祖であり苫米地博士の師であるルー・タイス(Lou Tice)さんは、このように表現しました↓

 PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 

All meaningful and lasting change starts ...

 

 

 これがコーチングのプリンシプル「I×V=R」です。つまり、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 心の中のイマジネーション」からはじまり ←ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

イマジネーション」の臨場感を上げていくことで ←エフィカシーup

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

現実化していく ←「I×V=R」の実践

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

 仮面ライダーも、ウルトラマンも、孫悟空(スーパーサイヤ人化)も同じ。すべてイマジネーション×臨場感(ゴール×エフィカシー)です。

そもそも目の前の世界そのものが、各人のイマジネーションで生みだされています。記憶が織りなす「一人一宇宙」として。だから、

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 心を変えることで、これまでの現状(w0)から、まったく新しいゴール側の世界(w1)へと移動する(生まれ変わる)ことができる

 

その実現のためにあるのがコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 苫米地式コーチング認定コーチである私は、コーチングのコアとして、あくまでも「ゴール」と「ゴールの設定」を重視しています。基本はゴール。「Goal comes 1st. Reality is 2nd.」(by Lou Ticeさん)です。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 しかしながら、実際のコーチングにおいては「臨場感を上げていくこと(エフィカシーup)」に重点的に取り組んでいます。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

今回は“コーチング期間中にクライアントさんに取り組んでもらうワーク”を紹介します。苫米地博士がある書籍に書かれていることを参考にしたものです。どの書籍か想像しながら、気楽に取り組んでください(最後に書籍名を明かします)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

<“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>

 「自分自身のイメージを変えることで思考や行動を変えていくという『心→身が変わる』」の実践ワークです。次の8ステップに取り組んでください

 

①イメージ上の顔を変える(女性:魔法の化粧品、男性:魔法のひげそり)

 いつもの化粧(or ひげそり)を真似ながら、どんどん理想の顔に変わっていく様子をイメージします。目や眉は好みの大きさに変わり、肌はスベスベ。ついでに髪型も自由に変えていきましょう

 

②イメージ上の顔(表情)を大胆につくりかえる(魔法のメス)

 慣れてきたら、メスで整形するように、顔を大胆につくりかえていきます。顔をつくりかえるのは、新たな自分の「性格(ブリーフシステム)」を演じるため。「優しそう」「強そう」「楽しそう」「うれしそう」など自由にどうぞ

 

③仮想人物になりきり、演技をはじめる(魔法のカチンコ)

 役者が演技を始めるときと同じようにカチンコを鳴らします。「本番、アクション!」と頭の中でカチンコを鳴らした瞬間にカメラが回り始め、「カット。OK!」のカチンコでカメラが止まります。

 カチンコは、「仮想人物(w1)」と「素の自分(w0)」を切り替えるための大切なアイテムです

 

④演技の客観的チェック(魔法のテレビカメラ)

 「演じている自分が、外からどう見えているか?」をチェックする架空のテレビカメラを回して、自分の「演技」を客観的にチェックします。自分が周囲からどう見られているかを常に意識することが目的です

 

⑤役者の視点に加え、監督の視点を持つ(魔法のディレクター)

 演技に不安を感じたときや、役づくりがうまくいかないとき、ディレクターならどんなアドバイスをしてくれるだろうかと考えます。役者の視点に加え、監督の視点を持つことが目的です。ディレクターの指示を参考に、仮想人物を演じきりましょう

 

⑥シリーズを構成し、ストーリーを創作する専用スタッフを持つ(魔法の監修者と魔法のシナリオライター)

 「思い通りの自分」「なりたい自分」の「演技」をするのは1日や2日のことではありません。長期的に続けるために監修者とシナリオライターを(イメージ上で)雇います

 

⑦次の演技に向けての準備をする(魔法の評論家と魔法のファンレター)

 1日の「演技」の終わりに、評論家に批評してもらい、ファンレターを楽しみましょう。

 苫米地博士は「ちょっとした遊び心を取り入れて演技に磨きをかける」と書かれています

 

OKシーンのみ好きなようにフィルムをつなぐ(魔法の編集)

 最後は編集。嫌いなシーンやイヤなシーンはどんどんカットします。カットしたNGシーンはきっぱり捨てていきます。使うのはOKシーンだけです

 

 

 完璧なカットだけつないで人生をつくれば、周囲はそれに対して自然に反応していきます。なぜでしょう?

 

 そう、ホメオスタシスが働くから。ホメオスタシスが臨場感の正体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ホメオスタシスが働くと、自分の無意識がさらに周囲に反応することで、どんどんリアルな自分ができあがっていきます。だから、“エンギリョク(演技力→縁起力)”。

 F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 “エンギリョク(演技力→縁起力)”を磨いていくためのポイントは、「自分と正反対の人物を演じる」こと。優しい人は厳しい人、明るい人は暗い人、モテる人はモテない人を演じます。

自分のブリーフシステム(Belief SystemBS)とは正反対の人を演じるわけですが、その際のポイントは“演じきる”こと。無意識の動きをすべてリセットし、「演じている」ことを意識に上げ続けます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 無意識の働きであるクセ(ハビット&アティテュード)は、行動パターンのフレームが自分の中にできあがっているために起こります。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

違う人物を演じることは、そのフレームを壊すことからはじまります。それにより「フレーム=BS)」問題を解決しやすくなります。

L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

 フレームが壊れはじめると、無意識はすぐにフレームを修復しようとします。その強力な働きがホメオスタシス(フィードバック)。そのホメオスタシスを回避するポイントが“演じきる”こと。

 例えば「優しい人」が「厳しい人」になりきるのは、「本番、アクション!」とカチンコが鳴りカメラが回っている間だけです。それがわかっていると、ホメオスタシスを抑えたままフレームを壊すことができるようになります。

 

その感覚をぜひマスターしてください。空観の体得にも役立つはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 <“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>はいかがだったでしょう?

 

 重要なのはリラックスしていること。そして、“幸せで気持ちがいい状態”を意図的につくりだすことです。

 F-217:不安と不満のはざまで <1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

「幸せ+気持ちよさ」で自分を強い変性意識状態にしながら「まったく新しいゴール側の世界(w1)」をつくることができると、臨場感がますます上がり、まわりがどんどんその世界に引きずり込まれていきます。

そして、まわりの人にも「幸せ+気持ちよさ」がひろがっていきます。ますます気楽になる感じです。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 「幸せ+気持ちよさ」や気楽のど真ん中に“自分”がいる

 

 今回紹介したのは、そんな“自分”に「ヘンシン!」するためのワーク。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 では、答え合わせをしましょう。

 このワークは苫米地博士の著書「脳を味方につける生き方」(三笠書房)に記されています。以下、同書(p66)より引用します。“演技でつくる縁起の世界”を感じながら読み進めてください。Feel

 

 

脳を味方につける生き方

 

 

「幸せ+気持ちよさ」-この感覚を大事にする

 「幸せ+気持ちよさ」-それが臨場感空間です。

 この体感の世界をしっかり覚えておき、いつでも思い出せるようにします。

 演技開始を告げるカチンコとは別に「秘密の裏カチンコ」を持っておき、それが鳴ったら一瞬で、臨場感空間をリアルに思い出せるようにしてください。

 次章の「プライミング」のところで詳しく説明しますが、気持ちのいい体感を「アンカー」と呼びます。それを思い出すための裏カチンコは「トリガー」です。アンカーとトリガーによって、気持ちのいい体感を一瞬で引き出すことができるのです。

 人に出会った瞬間、「秘密の裏カチンコ」を鳴らして「臨場感空間」をつくり出してください。周囲の人を自分の世界に引きずり込むことが可能になります。

 臨場感空間を意のままに再現するには、あなたがリラックスしていることも必要条件です。息を吐きながら肉体を緩める逆腹式呼吸で自分をリラックスさせ、その上で「臨場感空間」を思い出しましょう。

 幸せで気持ちのいい状態を再現したら、その場にいる人の目を見てください。リラックスした状態で、一人ひとり順番に見ていきます。視線を合わせるだけで臨場感が波及していくのがわかります。

 つまり、あなたの「演技」の世界に周囲を引きずり込めるわけです。

 

 この方法をマスターすれば、あなたはあっという間にスターです。あらゆる場面の、あらゆる演技に、他人を引き込むことができるでしょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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-追記-

 今回紹介した“魔法”は15年前(2009年)に公表されたもの。最新版の“魔法”は「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(Club Tomabechi)にて明かされています。

 その中から一部紹介します。“魔法”を教授されている苫米地博士の“意図”をしっかり感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 

ハーバード大学医学部の椅子か オウム真理教の脱洗脳か

 6つ目の魔法は苫米地論を実装することです。どうやって理論を実装するかといえば、苫米地理論に基づいた様々なワークを次々と実践していくことで、苫米地理論を実装していただきます。

 苫米地理論は理論的には非常に高度なものですが、一方でとてもわかりやすいワークを実践編としてつけています。なぜなら、私は科学者である一方で、実践家でもあるからです。革命家と言ってもよいと思います。

 科学や哲学を象牙の塔の中だけに押し込めるのではなく、実際に在野に降りていき、実践して社会を変革することが大事だと考えています。ですから、高邁な理論を振りかざすのではなく、なるべくわかりやすく解説し、一方でシンプルなワークによって、その理論を実践できるようにしたいと思っています。

 私事ながら、かつて戦後最大のテロ事件と言ってもよいオウム真理教の事件があった時期に、私はハーバード大学から医学部の職を提示されていました。一方で日本国政府からも依頼され、オウム真理教の元信者たちの脱洗脳を依頼されていました。

 当時のハーバード大学医学部長に相談したところ、それはぜひ脱洗脳をするべきだと言われました。人類の歴史の中でもなかなか出会えないようなことであり、社会の役に立つだけではなく、科学の進歩にも寄与するような大きな仕事だから、と。

 その事件が終わったら、教授の椅子を用意するからとまで言われたと思ったのですが……オウム真理教の事件が終わったときは、その医学部長はすでにハーバードを去っていました。

 もちろんそれでも私は後悔していません。結果的には私は公安もカルト集団もメディアも敵に回すことになりましたが、まだ生きています。楽しく生きて、いまでも革命家として、実践家として世界中を飛び回って活動しています。

 引用終わり

 

 

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(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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-関連記事-

F-309:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.6;抽象度+α>

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L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

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Q-303:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか? <Dev編;ゴールを〇〇と結びつける>

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Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

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新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版



L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 

 

フレームとは、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ためのもの。

そんなフレームは、コーチングにおいてとても重要です。なぜでしょう?

 

 

 前回は苫米地博士の著書「その検索は止めなさい 欲しい情報が一瞬で手に入る超速フィルタリング脳の作り方」(主婦と生活社、p28)より引用しました。博士がポイントとして挙げられていたのは

 

     情報とは意識するまで単なるデータである

     情報発信とは「思考」である

     「思考」を発信する場所は抽象空間=脳内である

     情報は発信することによって収集できる

 

 以下、「その検索は止めなさい」(p32)より2回に分けて引用します。前回引用分の続きです。

 “思考”を意識に上げながら読み、RASとの関係性をアップデートしてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

他人から埋め込まれたRASと自分で埋め込むRAS

 情報発信の意味と、RASの機能を解説しましたが、ここでひとつ注意してほしいことがあります。

 RASには落とし穴があるのです。

 「開けた財布が空だった」これは環境に対する情報提供であり、そのフィードバックとして「くそ! 金持ちになってやる」というゴールが生まれました。ところが、このゴールを決めるという行為が、実はなかなかクセ者なのです。

 なぜなら、自分で思っている以上にあなたは情報に左右されているからです。

 先ほど、飲み屋でオジサンたちが語るウンチクは情報発信ではないといいました。なぜなら、「思考」がないからなのですが、なにもオジサンたちだけではありません。ほとんどの人が情報に対して「思考」をしていないのです。

 「テレビでこういっていた」「雑誌にこう書いてあった」といった裏づけのない情報を、多くの人が鵜呑みにしています。

 数年前、テレビの情報番組で紹介された納豆ダイエットが、番組が終了したほど大騒動になった件などは、その象徴的な出来事です。一時期、売り場からごっそり売り切れたものでした。そこには思考がまったくありません。この思考停止状態こそがRASの落とし穴となるのです。

 そもそも、タンパク質のかたまりである大豆を、大量に食べれば食べるほどやせるなんてありえないと、ちょっと考えればわかるはずです。

 何も思考せず。「へー、納豆ってダイエットに効くんだ」と思っただけでも、RASはしっかり働いてくれます。すると、納豆を食べることがいかに効果的かという情報ばかりを次から次へと拾い始めてしまいます。

 「この雑誌でもいいといっていた。あの人もいいといっていた」と、納豆は素晴らしいという情報だけがバンバン蓄積されて、納豆の絶対視化が進んでしまうのです。実際には効果があるかどうかなど、自分で判断していないのに、です。その結果がやらせの発覚です。

 この例でもわかるとおり、RASは他人から埋め込まれても立派に機能するということです。さらに衝撃的なことにはRASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報によっていることが多いということです。

 例えば、あなたがあるモノを重要だと判断するようになったのは何がきっかけだったでしょうか?

 よく考えてください。あの人がそういっていたから、あの本にこう書いてあったからといったことがけっこうあるのではないでしょうか。さらに、記憶を遡ってください。ほぼすべての人の行き着くところは自分の両親か、自分を育ててくれた人になるのです。

 「これは安全、これは危険」というのを教えてくれたのは両親です。食べ物の好みにしても、物事の好き嫌いにしても、両親を見て学んだ部分はかなり大きいのではないでしょうか。

 私がよく例に出す、コーヒーを飲むか、紅茶を飲むかといったちょっとした選択の決定にまで、親の影響は及んでいるのです。

 もちろん、親に決められたからすべてが悪いということではありません。それがあなた自身の人格を作ったことは間違いのない事実ですし、その人格にしても、すべてがすべて両親によって作られたわけでもありません。環境にもよるでしょうし、時代背景にもよるでしょう。

 親から学んだことだけで人格は作られるわけではありません。私がいいたいのは、たいていの人が親や他人から埋め込まれたRASを持っているということと、そのRASについて自分なりの判断を少なくとも1度や2度はしておくべきだということです。

 もっとも危険度が高いのは、まったくの他人から埋め込まれたRASです。

 こちらはかなり深刻な問題です。先ほど紹介したようにテレビ番組からの情報もあるだろうし、小・中・高・大学の教師からだって埋め込まれているでしょう。読んだ本でも、見た映画からでもRASは埋め込まれてしまいます。

 例えば、昔の映画では主人公の多くがタバコを吸っていました。それを見て「カッコいい」と思ったからこそ、いまの50代、60代の男性の多くはタバコを吸っているのです。この世代は、20歳を超えたらタバコを吸わないと大人じゃないとすら思っていました。

 しかし、いまの20歳の若者にはタバコを吸う習慣はありません。それはタバコが魅力的な嗜好品だという刷り込みを社会がしていないからです。

 それどころか、いまや喫煙は社会悪のようなイメージすら持たれ、喫煙スペースがあったとしても、それはトイレの横など、気分のいい場所にはないのです。販売価格も高くなる一方で、昔と違って、タバコを吸う行為はカッコ悪いのです。

 ブームや流行だって、その構造は一緒です。

 なにがカッコよくて、なにがカッコ悪いかは、実はかなりの確率で他人から埋め込まれたRASの重要度だといえるのです。

 人は簡単に他人から重要度を埋め込まれてしまう存在なのです。とはいえ、埋め込まれることに関していえば、それほど大きな問題ではありません。

 それによって何かを学ぶこともあるでしょうし、流行といった経済活動はこれで成り立っているわけですから全否定はしません。

 要は、自分で認識できればそれでいいのです。

 パソコンのウイルスソフトのように定期的にチェックができれば、埋め込まれたRASの重要度を取り除いたり、逆にそれを利用することだってできるのです。

 では、他人から埋め込まれたRASの重要度をどうやって認識し、取り除くのか?

 これはなかなか難しい問題です。なぜなら自分自身では、どれが他人に埋め込まれた重要度なのか、自分で重要性を決めたものなのか、判別するのは難しいからです。なにしろ、コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのかということすら、自分の判断で決定したのか、他人の意見によってなのか、とてもあいまいだからです。

 しかし、それを一気に解消する方法があるのです。

 それは何か?

 自分で判断しなければいいのです。

 自分の好みや重要度で判別しない方法をとればいいのです。

 引用終わり(この続きはすぐ後に引用します)

 

 

 …RASの落とし穴となるのは、「思考停止状態」。

 RASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報です。他により埋め込まれたRASが、一人ひとりが認識している目の前の世界を決めています。

そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そもそもRASReticular Activating System、網様体賦活系)とは、脳の活性化ネットワークのことで、五感から入力される大量の情報の取捨選択を行うフィルターのようなもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

人は、そのフィルターを通過した情報のみを認識し(=スコトーマが外れる)、通過しない情報は認識することができません(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 博士が書かれている「コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのか」でいうと、「食後にコーヒーを飲む」といった無意識化された行動パターンがハビット(Habit)で、「どちらにしますか?」と聞かれて「コーヒー」と答える無意識の判断がアティテュード(Attitude)。

 そのハビット&アティテュードを制御しているのが ブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ための“フレーム”とは、コーチングでいうブリーフシステム(BS)のこと。そのフレーム=BSが行動の枠組みでもあるというのは、ハビット&アティテュードのことを指します。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 毎朝コーヒーを飲んでいる人は、紅茶に変えてみるだけでもスコトーマが外れます。もしも新しい発見により重要度が変わったなら、フレーム=BSは確実に変化していくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ところが、多くの場合、その変化は長続きしません。なぜ?

 

 そう、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くから。強力なホメオスタシスがこれまでのフレーム=BSを維持するように働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 私たちは過去の記憶がつくるフレームにいつまでも囚われたままです。「囚」という「無人運転」(よくて「自動運転」)が、多くの人の人生や社会の現実の姿です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 今回のメインテーマ「」とは、「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム()を作ってその中だけで思考するわけですが、同時にフレームに囚われています。それがBS)です。つまり

 L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 本質的に人は不自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな「フレーム=BS)問題」を一気に解消する方法が、「自分で判断しない」「自分の好みや重要度で判別しない方法をとる」。再度「その検索は止めなさい」(p38)より引用します。

 

 

 「そんなことができるのか」と思った読者の方も多いでしょうが、実はこのやり方はとても簡単です。自分で重要度を決めないということは他人の重要度を使うというだけの話です。つまり、他人が選んだ情報によって自分の情報をスクリーニングすればいいのです。

 そのやり方は、例えば本屋に行ってベストセラーの1位から10位の本を買って読めばいいのです。

 要は、自分の基準は捨てる。自分の外にある客観的な基準で情報の重要度を決めて、その順で見ていくわけです。もしくは純粋にランダムで、物事を選択するのです。キンドルやiPadを使ってもいいでしょう。電子書籍でアメリカで一番売れている雑誌を読むのはおすすめです。その雑誌はアメリカ社会がいちばん重要だと判断したものですが、自分の基準ではありません。

 自分の基準ではない重要なものとはこういうことをいうのです。いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになるのです。

 

 徹底的に他人を使いましょう。他人の視点を使うことで、初めて自分の新しい視点ができるのです。新しい視点を得れば、物事の見え方はガラリと変わります。

 昨日まで完全に把握していたと思っていたものが、突然、真新しく見えることもあるでしょう。新情報や、新発見が続々と到来するのです。あなたを取り巻く世界は何も変わっていないのに、です。

 これが革命的な情報収集のスタートとなります!

 引用終わり

 

 

 いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになる

 

 これを「こだわりを捨てる」と表現します。仏教的にいうと、「我執を捨てる」「放下着(ほうげじゃく)」。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

 コーチングのフレームで表現し直すと、「まったく新しいこだわりをつくる(それも人生のあらゆる領域に)」。それは、もちろん、ゴール設定からはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 つまり、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」ことが、本物のコーチング(Authentic Coaching)だということ。

 F-337:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 

 その自由意思獲得のために、「フレーム=BS(囚)」という思考停止状態のまま生きていることに気づき、あえて「フレーム=BS(囚)」を止める

 

 それがフレーム=BS)問題を解決する第一歩となります。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

L-159につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」

 

 引用文にあるとおり、“自分なりの判断”は決して簡単ではありません。その解決として、苫米地博士が提案されているのが「他人の視点を使う」こと。

 ディベーターでもある博士は、「論理的視点を使う」ことも強く勧められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

F-311:デジタル自傷行為 <case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

L-07420211月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

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L-09420217月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

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L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

L-09720217月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 

その検索はやめなさい

Kindle版はこちら↓




F-340:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-

 

 コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。

 時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去は一切関係ない!

 

 先日(2024226日)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓

 今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024年2月26日) (youtube.com)

 

 その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。

 

 vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html

 vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-

 

 

 コーチングの前にしっかり“プロファイリング”を行うことは、とても重要です。

なぜなら、「誰もが『過去の記憶でつくられた現状(Status QuoSQ)という“殻(w0)”』の中で生きている」から。繰り返しますが、その“殻(w0)”はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と言い換えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 つまり、CZが生みだす「現状維持の壁」を突き破り、まったく新しい可能世界(w1)を生みだすことがコーチング!

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 その結果として、これまでのCZ=ブリーフシステム=関数P(←自我の一側面である「評価関数」のこと)が書き換わることになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

では、今回も苫米地博士と本橋信宏さんの共著「『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!」(宝島社、p107)より引用し、重要な部分(青字で再引用)を解説します。キーワードは「ホメオスタシス同調」です。

 

 

現場におけるホメオスタシス同調効果プロファイリングのやり方

 苫米地博士によれば、過去の犯罪を統計的に網羅したデータから分析する手法は旧世代のプロファイリングだという。

 認知科学による次世代プロファイリングは、苫米地博士によってさらなる進化を遂げつつある。

 現場百遍ではなく、たった1回殺人現場に立つだけで、犯人像はプロファイリングできるのだ。

 「いま私たちがいるこの喫茶店に、18歳の女子高生が来て、どんな行動をするのか、想像してみましょう。ここに人が座っている場合、座っていない場合、彼女はどの席に座って、どんなオーダーをするのか、素人でもだいたい想像できるはずです。それをもっと高度にプロファイリングしたのが現代の認知科学によるプロファイリングであって、それは統計ではないのです。統計の場合は過去に何人の女子高生がどの席に座ったかでしょう。そうではなくて、その女子高生が脳内でどういう情報処理がされるかを徹底的に考えれば、この店に平日の何時何分に入った女子高生はお客さんがそこにひとりいた場合、おじさんの場合、若い女の子の場合、どの席に座って何をオーダーするか、だいたいわかるのです。それをもっと高度にしたものがホメオスタシス同調効果によるプロファイリングなのです。同調の仕方は、脳内で女子高生になることです。人間は映画を見ているとき、どんな状態になりますか。まるで主人公のように同調しているでしょう。全感覚、何を見ているか、何を思ったか、何を感じたか、同調するのです。私が女子高生の時に感じられることと、証券会社部長になって感じられることは、この席に座っていても違うでしょう」

 では、女子高生の自我に同調するにはどうしたらいいのか。

 「現場に立ったとき、まずやらなければならないことは、自我を無くすこと。つまり釈迦のようになることです。何が見えるのか、何が見えないのかは自我が決めるものです。宇宙と自我は同じもの。自分が見えているものは自分が決めているわけです。

 たとえば、私が原始人ならテーブルに置かれているこのテープレコーダーは目に入っていない。現代人には見えるけど。あるいは、取材を受けている人間にとって、目の前のこのグラスは目に入っていない。このペーパーナプキンも目に入っていないでしょう。テーブルに水をこぼしたら紙を探すでしょうから、そのとき初めてペーパーナプキンが見える。その存在に気づく。つまり、そのとき何が見えているか何が見えていないかは、全部その人の自我が決めるのです。自我が全部無くなってしまったのが釈迦です。

 見えているのに見えていないのは、スコトーマ(Scotoma・ギリシャ語で盲点の意味)があるからです。実際の盲点のように本当に見えていないのではなく、見えているはずなのに見えていないもの、です。その人にとって、その時に重要であると思ったものだけが見えて、他は省略されてしまっていること。これがスコトーマなのです。

 自我を無くすことは、スコトーマを無くすことです。殺人事件の現場では、一度がんばって釈迦のようになること。つまり自我を無くすことです。すると全情報が見えてくる。ほとんどの刑事が検挙率が悪いのは、刑事の自我を持ったまま現場に行ってしまうからです。刑事の経験で、うまくいったことにもとづいて現場を見てしまう。そうすると、見えるものが見えなくなってくる。初動捜査の誤りはみんなそう。誤った予見が入って、見えるものが見えていない。最初のプロファイリングを間違えたらアウト、事件の解決は遠ざかってしまいます。だからまずは最初は釈迦になる。できるだけ無我になる。いま、私が話していると、テープレコーダーの存在が消えているでしょ。目には映っているんだけど。私の話に引き込まれているから、テープレコーダーはどうでもよくなっている。私の話を聞きながら、テープレコーダーを見て、音楽を聴いて、眼鏡のツルの感触を感じてって、できないでしょう。それを無理矢理やる。自我を無くす。変性意識とは逆です。変性意識は特定の自我を作ることだから。一切の変性意識を無くすことですから」

 釈迦になる、という苫米地博士独特の言い回しは、俗語的に言い換えれば、余分な情報を一切シャットアウトして頭の中を空っぽにするということであろう。

 では、自我を捨てる具体的な方法はというと、苫米地博士の著書にもよく出てくる「抽象度を上げる」ということに行き着く。

 「無我になるためには一気に抽象度を上げることです。抽象度が高くなるほど情報量が減ってきて、無我に近くなる」

 抽象度が高くなるほど情報量が減る、とはどういうことか。

 苫米地博士の事務所がある六本木という地点を例にとってみよう。

 六本木よりも抽象度のたかいもの、つまり広範囲に渡るものは、港区であろう。港区よりさらに抽象度を上げると東京都になる。さらに上げると日本。さらに上げるとアジア。さらに上げると地球……

 苫米地博士はわかりやすく、六本木をウインドウズ式に記述して説明する。

 「六本木」は「日本国¥東京都¥港区¥六本木」

 「港区」は「日本国¥東京都¥港区」

 「東京都」は「日本国¥東京都」

 抽象度が高くなるほど情報量が少なくなっていく。

 つまり、余分な情報が削ぎ落とされる。

 抽象度を上げると、自我が消え、広範囲にレーダーが張られる。

 引用終わり(このつづきは次回引用します)

 

 

もっと高度にプロファイリングしたのが現代の認知科学によるプロファイリングであって、それは統計ではない

 

 統計(statistic)とは「社会の状態を数値によって精確に知りたいという要求に応えるため、実測したデータを元に計算した数値、あるいはそれを多数ひとまとめにしたもの」(Wikipediaより)。それは過去も含む「現状(w0)」の評価のこと。

 

 その「現状(w0)」は、一人ひとり違います。「一人一宇宙」だから。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 さらにいうと、一人の中にもたくさんの宇宙(可能世界)があり、その中から「一宇宙」がダイナミックに選びだされています。博士が座右の銘とされている「一念三千」の世界観です。

 F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 

コーチングに寄せていうと、「前頭前野に収められたいくつものブリーフシステム(BS)ごとに宇宙(可能世界)があり、そのひとつが実際に現実化している」という感じ。

 L-09420217月シークレットレクチャー -06BSと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

一人ひとり違っていて、かつ一人の中にもたくさんある「一宇宙=現状(w0)」を、まったく新しい宇宙(w1)に書き換えていくのがコーチングです。その新しい宇宙(w1)は、現状の外へのゴール設定により創造するもの。統計処理では絶対に見いだせません。

繰り返しますが、「過去は一切関係ない!」です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

全感覚、何を見ているか、何を思ったか、何を感じたか、同調する

 

 人間の脳にはミラーニューロンというものがあります。それは「相手の動作を見たときに、見た人の脳の中に、あたかもその人自身が同じ動きをしているかのように活性化する神経群」のこと。私たちはミラーニューロンにより「相手の行動を“鏡”にして自分の反応を生みだす」ことができます。

 「全感覚、何を見ているか、何を思ったか、何を感じたか、同調する」とは、このミラーニューロンを使って「一時的に相手になりかわっている状態」です。

 F-046:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから後編:ミラーニューロン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11383670.html

 

 ミラーリングは、動作や行動といった物理次元にとどまらず、より高次の情報次元の認識や思考にまで拡張しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それを理論化しているのが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス仮説」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

現場に立ったとき、まずやらなければならないことは、自我を無くすこと。つまり釈迦のようになることです。何が見えるのか、何が見えないのかは自我が決めるものです。宇宙と自我は同じもの。自分が見えているものは自分が決めているわけです

 

 コーチングにおいて、コーチがまずやらなければならないことも「自我を無くす」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そのために苫米地博士が勧めているのが、「スタニスラフスキー・システム」です。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-150202111月医療系研修会 -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 

 

テーブルに水をこぼしたら紙を探すでしょうから、そのとき初めてペーパーナプキンが見える。その存在に気づく。つまり、そのとき何が見えているか何が見えていないかは、全部その人の自我が決めるのです

 

 これはスコトーマ(scotoma)の話。スコトーマは心理的盲点のことで、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったときに外れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

この例でいうと、「ペーパーナプキン」のことを知らないとそもそも認識できず、知っていても重要性がないと認識できず、重要性があっても役割がないと認識できない という感じ。

テーブルに水をこぼす」という縁により、重要性&役割が変わり、RAS(網様体賦活系)が変化しスコトーマが外れ、「ペーパーナプキン」が突如認識されます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 その時、重要性関数(評価関数)が書き換わっているので自我が変化しているといえ、同時に認識する世界(自我の逆関数としての宇宙)も変化しています。

 このように自我と宇宙は表裏一体です。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

 

自我を無くすことは、スコトーマを無くすことです。殺人事件の現場では、一度がんばって釈迦のようになること。つまり自我を無くすことです。すると全情報が見えてくる

 

 …RAS&スコトーマについて、一般向けの説明とコーチング実践者向けの説明は異なります。クリアでない場合はこちらをどうぞ↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

自我を無くす。変性意識とは逆です。変性意識は特定の自我を作ることだから。一切の変性意識を無くすことですから

 

変性意識は特定の自我を作ること」。

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のこと。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」です。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

具体的な情報量が減っていくからです。抽象度が上がるほど、文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば、「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「呼吸」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

無我になるためには一気に抽象度を上げることです。抽象度が高くなるほど情報量が減ってきて、無我に近くなる

 

 抽象度を上げることによる「無我」とは、自と他の違いが無くなること。それはゴールの重要なポイント「自分中心を捨て去る」と同義です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

無我のさらに先には「空我」があります。それは「すべての違いがなくなる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それは悟りの境地。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

F-341につづく)

 

 

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2023年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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 次回の開催は2024428日(日)(←再変更しました)。詳細はこちらで御確認ください↓

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F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

L-133202111月シークレットレクチャー -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

Q-298~:どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423870.html

 

 

『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!



F-339:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 

 コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。

 時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去は一切関係ない!

 

 先日(2024226日)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓

 今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024年2月26日) (youtube.com)

 

 その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。

 

 vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html

 vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 

 

 「高度な抽象レベルで、統合的分析をするそれが苫米地博士の“プロファイリング”。苫米地理論を基盤とした次世代のプロファイリングです。

 

 「統合」とは、ゲシュタルト化のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

そして、ゲシュタルト同士のさらなるゲシュタルト化のことです(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げる力=ゲシュタルト能力は、人間がもともと持っている偉大な能力であり、訓練によりさらに高めることができる無限の力です。

 L-133202111… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

 *ゲシュタルト能力を高める訓練はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

では、今回も苫米地博士と本橋信宏さんの共著「『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!」(宝島社、p69)より引用し、重要な部分(青字で再引用)を解説します。鍵は「情報空間に拡張したホメオスタシス」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「情報空間に拡張したホメオスタシス」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

ホメオスタシス同調によるプロファイリングとは?

 人間には天候が暑くなり体温が上昇すると汗をかいて体温を下げたり、寒くなると体温が下がるのを防ぐために毛穴が閉じるように、均衡状態を保つ能力が備わっている。これをホメオスタシスという。

 苫米地博士によれば、実は身体だけでなく精神にも人間のホメオスタシスは存在していると定義する。このホメオスタシス同調を利用したプロファイリングが、ホメオスタシス同調効果によるプロファイリングであり、認知科学としての次世代プロファイリングと言われている。

 「次世代プロファイリングは、軍事利用をはじめとして、色々な理由でやるようになったものです。そのひとつに洗脳解除があります。どういう洗脳がされているか、まずは洗脳されている現場を再現していかなければなりません。洗脳においては様々な仕掛けが施されているから、洗脳解除するときは慎重にやらなければ失敗します。それは地雷みたいなものであり、踏んだら致命的になるからです。洗脳解除は単に催眠を解くだけではなく、その途中で色々なアンカー(錨)が仕掛けられているので、アンカーを1個でも踏むと、地雷のように爆発するから、アンカーがどうやって仕掛けられているか、ビジュアライズして11個はずしていかないといけないのです。どうやって埋め込まれたアンカーを解除するかというと、かけられたときの現場を脳内で再現していくわけです。テレビでよくやっている時限爆弾の解除に似ています。この配線が何、このスイッチが何とカラクリを解明するだけではなく、このワイヤーがこっちのワイヤーと重なって、張力で爆発するというような解析をしなければなりません。赤と青の導線のどっちを切ればいいという単純なものではないのです。時限爆弾製造者が作った順番を意識してまったくその逆にはずしていく。時限爆弾を解除するときは、カラクリだけではなく作った人間のメンタリティ、作り方まで、その人間のすべてを再現していくのです。そうしないと、時限爆弾解除者になれない。1個でもしくじったら、ドカン! 洗脳解除も同じことです。洗脳をかけられたときの情報空間を再現するのです。人間の行動はいろんなところで制約されるから、人間がその場所でその情動であれば、どういう行動をするか、全部再現可能になりますから」

 苫米地博士は、オウムの凶悪な洗脳を解いてきた際に、信者の表情、声のトーン、反応などを見きわめながら、仕掛けられているアンカーをひとつずつ解除していった。

 その手法によって、犯罪プロファイリングもおこなわれる。

 具体的なやり方は、107ページで解説する。

 引用終わり

 

 

次世代プロファイリングは、軍事利用をはじめとして、色々な理由でやるようになったものです。そのひとつに洗脳解除があります

 

 洗脳とは、「人を変性意識状態にして情報の書き換えを行い、洗脳者の望む選択肢に導く」こと

 (「変性意識状態」について、詳しくはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 洗脳は、じつは、特殊なものでも非日常的なことでもなく、生活のあらゆる場面に潜んでいます。その代表が「テレビ」。だから「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 大切なのは「これは洗脳(手法)だな」と気づくこと。そのために常時モニタリングを行っていることが重要です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 「洗脳は気づいてしまえば簡単に解けるもの」と苫米地博士は語られます。「モニタリングし続ける →洗脳に気づく →脱洗脳」という流れを無意識化できることが、コーチング前にマスターするべきハビット&アティテュードです。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

洗脳解除は単に催眠を解くだけではなく、その途中で色々なアンカー(錨)が仕掛けられているので、アンカーを1個でも踏むと、地雷のように爆発するから、アンカーがどうやって仕掛けられているか、ビジュアライズして11個はずしていかないといけないのです

 

 「アンカー(錨)」とは、脳が記憶している何らかの意識状態のこと。その意識状態を引きだすきっかけとなる情報が「トリガー(引き金)」です。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 「まるで人が変わったかのように目の前の人が豹変した」という経験が、きっと皆さんにもあるはず。その時は埋め込まれた意識状態が突然引き出され、本当に人格が変わっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 さらにいうと、人格が変わっただけでなく、その人が認識している世界そのものが変わっています。認識を左右するフレームが変わっているからです↓

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 そのようなアンカー解除の秘訣を、苫米地博士は何気に明かされています。その秘訣とは「ビジュアライゼーション」↓

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 

どうやって埋め込まれたアンカーを解除するかというと、かけられたときの現場を脳内で再現していくわけです

 

 ビジュアライズするものとは、「洗脳をかけられたときの現場」。

 もちろん、その「現場」とは3次元座標で示される物理空間のことだけではありません。

  

 アインシュタイン以後、空間と時間は別々の軸ではなく、ひとつの連続体であることが明らかになりました。よって、「現場」には時間も入ります。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 時間+空間の4次元時空は、抽象度という軸をとった場合の情報空間の底面。物理空間の上の次元には、広大な情報空間がひろがっています(物理空間も情報空間の一部です)。

それを理論化されたものが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

時限爆弾製造者が作った順番を意識してまったくその逆にはずしていく。時限爆弾を解除するときは、カラクリだけではなく作った人間のメンタリティ、作り方まで、その人間のすべてを再現していく

 

 その超情報場=情報空間の一部に人間の認知があります。

 

 つまり、先ほどの「洗脳をかけられたときの現場」とは、人間の認知も含めた超情報場のことであり、その情報場が写像された時間を含む物理空間のこと。

 L-132202111月シークレットレクチャー -01;メインテーマ「□」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html

 

 その再現を行うことが、苫米地博士が行っている“プロファイリング”です。

 コーチングの前にしっかりと“プロファイリング”を行うことは、とても重要。なぜなら

 

 

人間の行動はいろんなところで制約されるから、人間がその場所でその情動であれば、どういう行動をするか、全部再現可能になりますから

 

 なぜなら、「誰もが『過去の記憶でつくられた現状(Status QuoSQ)という“殻(w0)”』の中で生きている」から。繰り返しますが、その“殻(w0)”はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と言い換えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 つまり、CZが生みだす「現状維持の壁」を突き破り、まったく新しい可能世界(w1)を生みだすことがコーチング!

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 その結果として、これまでのCZ=ブリーフシステム=関数P(←自我の一側面である「評価関数」のこと)が書き換わることになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

F-340につづく)

 

 

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F-267~:「Classic

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Q-338:エンドステートに対する臨場感の問題?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32350876.html

 

 

『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!(文庫版)



L-150202111月医療系研修会 -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33760483.html

 05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 

 

 生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する

 = 自らを深い変性意識状態にする

→ 相手と目を合わせる

→ 相手は変性意識化してしまう

 

 苫米地博士が開示されたこの奥義は、恐怖と不安のマネジメントにも活用できます。動物的な大脳辺縁系優位になるのを防ぐ予防法として、あるいは「ファイト・オア・フライト」の状態から人間的な前頭前野優位に戻る(戻す)技として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、抽象度を下げて、より具体的に確認していきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 人間においては、網膜(目)からの視覚情報が視覚野(大脳の後頭葉)に向かうメインルートだけではなく、直接扁桃体に向かうサブルートが存在しています。そのため視覚野の機能を失っても、扁桃体で人の表情を判断することができます。

つまり、「人は無意識に他人の表情を分析し、記憶と照らし合わせながら心を推測している」ということ

 

 視覚野に障害がある(=目が見えない)患者さんを対象にした英ウェールズ大学の研究によると、相手が無表情な場合は「対象が男性か女性かに関係なく、感情を読み取りづらい」といった傾向が確認されたそう。目が見えないのですから当然です。

ところが、明確な感情(怒り、喜び)を示した人の顔を見せた場合、単なる当てずっぽうを上回る正解率を示したそう。悲しい顔とうれしい顔、怯えている顔と幸せそうな顔といった感情表現の場合でも、ほぼ同様の確率で正解したそうです。目が見えないはずなのに。

 F-045:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから 中編:ブラインドサイト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11294790.html

 

ちなみに、人の顔を動物の顔に置き換えると、襲いかかろうとしているのかどうかなどを見分けることができなかったと報告されています。どうやら表情から感情を読み取る力は人と人の間に限定されるようです。

Q-233~4:「財布を娘に盗られた」といったvol.4~5:ユマニチュードの5つのステップ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27962873.html

 

 繰り返しますが、私たちは無意識に相手の表情を読み取り、記憶と照合しながらその状況を評価しています。それは「ファイト・オア・フライト」のジャッジのためともいえるはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

 

 生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する

 = 自らを深い変性意識状態にする

→ 相手と目を合わせる

→ 相手は変性意識化してしまう

 

 だから、自分自身が常にリラックスし続け(変性意識状態)、和やかな表情(和顔施)で、相手と目を合わせること(眼施)には、とても大きな意味があります。それは扁桃体に働きかけて、相手を人間らしくする(=前頭前野優位)ということです。

 F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

 反対に、相手の怒りや悲しみの表情を見ることで自身の扁桃体が発火すると、情動(その多くは辛い系)を伴った記憶が増幅されながら引っ張り出され、大脳辺縁系優位になってしまいます。

その時の状態は、自律神経の働きでいうと「交感神経優位」、コーチングでいうと「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から外れた状態」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

そのような状態では、“ストレス”は高まるばかり。もちろん、IQは低下します。進化の過程に例えると、サルやゴリラレベルに一時的に退化してしまう感じです。だから

 

自分自身が徹底的にリラックスし続け(変性意識状態)、和やかな表情(和顔施)で、相手と目を合わせ続ける(眼施)

 

相手がリラックスしている皆さんの表情から喜びや楽しさ、うれしさといった情動を読み取ると、扁桃体の発火は起こらず、穏やかな前頭前野優位の意識状態が伝わります。ホメオスタシスの同調性により。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

仮に相手が何らかのストレス状態にあったとしても、楽しそうな表情を見ることで「ファイト・オア・フライト」から脱しやすくなるはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

 医療や介護の現場には、「〇〇さんを見るだけで気分がよくなる」「〇〇さんといると、とても落ち着く」といわれるヒーラーが必要です。

 Q-342:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい<前編;ヒーラーの視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32449644.html

 

では、そんなヒーラーになるためにはどうすればいいのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「一瞬で相手をオトす洗脳術」(マキノ出版、p21)より引用します。リラックスをさらに深め(=変性意識化=V↑)、和やかな自分の姿をしっかりイメージしながら(I)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

心は伝播する

 内部表現の書き換え、つまり一目ぼれは、「変性意識」のときに起こります。変性意識とは、臨場感を感じている世界が物理的な現実世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指します。

 もちろん、現実世界の臨場感がまったくなくなるということはありません。現実世界よりも、仮想世界の臨場感がより強い状態のことです。

 映画を見ているときや夢を見ているときなどがそうです。

 催眠状態も変性意識のひとつの状態です。この意識の変性度の高い状態が、一般的にトランス状態といわれています。

 内部表現は、物理的な現実世界だけでなく、仮想世界にも臨場感を強く感じます。

 たとえば、映画でビルが爆破されるシーンを見たとき、ドキッとします。実際に生体レベルで心臓がドキッとする。また、小説の中の感動的な一節を読んでいると、本当に涙が流れてくる。

 これらは変性意識にある状態だといえるでしょう。

 こうした変性意識下でほかの人と同調すると、内部表現の情報は伝達します

 再度、映画を例に話していきましょう。

 2次元のスクリーンに映る俳優たち。そのひとりである俳優が、役柄になりきって強い哀しみに打ちひしがれた演技をします。このとき俳優は、人生でもっとも哀しかった思い出を記憶から引っ張り出し、涙を流したとします。

 すると、観客にもその哀しみが伝わり、俳優と同じように涙を流します。

 -これこそが、同調です。哀しみという強い内部表現が、ひとりの俳優から、その映画を見た全世界の観客たちに伝わっていく

 内部表現はなぜ同調して伝達するのか、そのからくりは現代の科学では説明できません。

 しかし、この事実は、名だたる演技理論のバックボーンとなり、たくさんの名優が実践しています。その演技理論とは、「メソッド演技法」といわれています。

 19世紀、ロシアの演出家であるコンスタンチン・スタニスラフスキーが提唱し、20世紀の演劇論に大きな影響を与えた演技法に「スタニフラフスキー・システム」があります。

 そのスタニスラフスキー・システムを、リー・ストラスバーグが「メソッド演技法」として体系化しました。リー・ストラスバーグは、世界を代表する演劇学校であるニューヨークに拠点を置くアクターズ・スタジオの創始者です。

 アクターズ・スタジオは、ポール・ニューマン、ジェームズ・ディーンから、ジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ、アンジェリーナ・ジョリーら、錚々たる名優たちを輩出し続けています。

 演劇にかかわる者ならば、このメソッド演技法を知らない人はいないでしょう。メソッド演技法とは、シーンに合わせて、俳優が自分の実人生から最も強烈な記憶を引っ張り出してくる演技法です。つまり、強い内部表現を伝達するための方法なのです。

 そうした俳優の演技を見て、私たちは泣いたり、笑ったり、怒ったりします。そうした感情の動きこそが、俳優たちの強い内部表現の現れが、あなたに伝達したという証なのです。

 自分の記憶にリアルな臨場感を持たせると、観客も同じ臨場感を感じるということが「同調」です。

 スタニスラフスキーは、それを「プラーナ」と呼びました。プラーナとは、東洋医学でいう「気」と同じだと考えればいいでしょう。

 気は、物理エネルギーではありません。「気を送る」とは、「情報空間における書き換え」を意味します。

 単純に相手と自分が臨場感空間を共有すると、なぜか自分の書き換えた内部表現が相手に伝わります。もちろん、正確に伝わるわけではないにせよ、かなりの部分が伝わります。

 私はそのことを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)の同調」と呼んでいます。物理的な情報だけでなく、情報的な情報も同調するのです。

 引用終わり

 

 

 自分の記憶にリアルな臨場感を持たせると、観客も同じ臨場感を感じる =気(プラーナ)

 

 それがヒーリングの秘訣。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 相手を自然に笑顔にする「和顔施」や「眼施」は、自分自身が心から笑顔でいられるからできます。心から笑顔でいられるのは、もちろんhappyだから。

 

 そして、いつもhappyなのは

 

L-151につづく)

 

 

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 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

 


一瞬で相手をオトす洗脳術

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L-149202111月医療系研修会 -04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 

 

 人は、洗脳による支配から自由になったとき、初めて自分の本当の意思に基づいて未来を選択できるようになる

 そのためには、思考の抽象度を高め物事をより俯瞰して眺めること、スコトーマをずらし見える世界を変えることなどが必要

 

 前頭前野のブリーフシステム(Belief SystemBS)同士の矛盾を解決し、心の内の深い葛藤を解消するためには、抽象度を高めることが必須です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、恐怖や不安が強いと、そもそも抽象度を高めることができません。大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」とは、抽象度が下がる(あえて下げる)遺伝子レベルの反応です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 よって、恐怖や不安への対処が重要といえます。健康な人にとってももちろん、認知症の方(&サポーター)にはなおさら、恐怖と不安のマネジメントが求められます。

 

 

 その鍵が「変性意識」。

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のこと。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」です。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。具体的な情報量が減っていくからです。抽象度が上がるほど、文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば、「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「呼吸」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

呼吸を用いてRをゆらがせながらゴール側の世界(w1Imagination)の臨場感を高め続けると(Vividness)、やがてイメージが現実になっていきます(Reality)。「invent on the way」しながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 つまり、ゴール(未来)にふさわしい変性意識を維持するから、「希望を持ち続ける」「決して諦めない」というハビット&アティテュードが自然にあらわれ、「ゴール側の世界(w1)」が現実化していく ということ。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 そのときの“変性意識”は「ゴールに向かう(戻る)ホメオスタシス・フィードバック」といえるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 それでは、変性意識の活用法について確認しましょう。

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p103)より引用します。

 

 

目を合わせるだけのマインドエンジニアリング

 カタレプシーを巧みに利用する術は、慣れてくれば数秒で相手を変性意識化させられる。しかし、これには相手に触れなければならないという限界がある。そこでここでは、目を合わせただけで相手を変性意識化させる高等テクニックを紹介しよう。

 この方法は、生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用すればいい。自らを深い変性意識状態にしたうえで、相手と目を合わせるのである。そうすると相手は変性意識化してしまう。気功の世界などでは、この方法は古くから知られており、目から気が出ているからと考えられている。実際には、何らかの視覚情報が相手に伝わるからであると推測されるが、何度も練習をしてコツを掴むと、相手の目を見ただけで、相手を変性意識化できるようになる。

 方法論として、まずは通常の状態で相手と向き合い、相手の目と目の間を凝視する。ここで注意するのは、決して相手の目そのものを見てはいけないということ。相手の目に焦点を当てると、左右両方の目に視線が行ったりきたりして不安定になり、ホメオスタシスの同調を引き起こせない。しかも、相手が自分より技量の高い術者だと、逆にこちらが洗脳されるおそれがある。凝視するのは必ず相手の目と目の間だけだ。そうすれば、相手側は自分の目を正視されているように感じるだろう。また、視線を定めるときは決して怖い顔をしてはいけない。柔和な顔で、軽く微笑むくらいがいいだろう。

 このテクニックは、皆さんの通常の交渉にも十分活用できる。相手の目を見て話すのはコミュニケーションの基本だが、この方法を用いるとより効果的なアイコンタクトとなる。

 さて、問題はここからだ。相手の目と目の間を注視しながら、逆腹式呼吸を使って自らを深く変性意識化させる。練習がしっかりとできている人は、過去の変性意識状態を思い出すだけで、自らを変性意識化できるはずである。そして相手を見ながらも焦点は、ずっと遠い先を見つめる感じにする。すると相手は、自分の心の中を見透かされているような、不思議な気分になるだろう。そして自然に変性意識状態に陥るのである。

 これは精神世界の柔術のようなものだ。人間の身体のつくりを力学的に利用して相手を投げ飛ばすように、人間の心のつくりを気学的に利用して投げ飛ばす洗脳技術なのである。

 引用終わり

 

 

 生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する

 = 自らを深い変性意識状態にする

→ 相手と目を合わせる

→ 相手は変性意識化してしまう

 

 博士が開示されたこの奥義は、恐怖と不安のマネジメントにも活用できます。

 

 これまで取り上げてきた「ファイト・オア・フライト」は、人間らしい前頭前野(理性)よりも、動物的な大脳辺縁系(情動)の方が優位になる状態です。

 大脳辺縁系は大脳の古い部分で、魚類や両生類といった進化の古い段階にもみられます。その大脳辺縁系の一部に扁桃体(へんとうたい)という部分があります。

扁桃体の役割は、「海馬と連携して記憶を司る」ことと「海馬に働きかけ、出し入れする記憶の増幅や減弱を行う」こと。後者は「評価関数」としての働き。そう、“自我”の機能のひとつです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

短期記憶の貯蔵庫である海馬は、長期記憶の貯蔵庫である側頭葉との記憶の出し入れをするゲートの役割を果たしています。その記憶により、前頭前野に認識のパターンができあがっていきます。それがブリーフシステム(BS)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

脳の仕組みと記憶の仕組み(「イやな気持ち」を消す技術)

「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版、p33)より引用

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 記憶により、前頭前野に認識のパターンができあがる

 

 ここで問題が生じます。人間は“失敗”を記憶するようにできているから(失敗駆動型)。

つまり、前頭前野にできあがった認識のパターン=BS=自己イメージは、“失敗”により作られているということ。

PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 さらにいうと、その前頭前野にできあがった認識のパターン=BS=自己イメージは、目の前の世界そのものでもあります。

“自我”のもうひとつの機能は「部分関数」。それからわかるのは「“自我”はあらゆる関係の結び目である」ということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

つまり、関係が変われば、自分が変わり、目の前の世界も変わっていく

 

その「自分」と「世界」は“失敗”の記憶から成っています。だから、私たちはイヤな気持ちに囚われてしまうのです。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

だからこそ、「生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法」は、とてもとても重要であるといえます。

 

L-150につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

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F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

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Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

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Q-360:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか? <後編;「当たり前」を突き破る力>

  

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 今回は質問内容そのものではなく、質問と一緒に書かれていた言葉に潜んでいる課題(case-side)とその解決(plan-side)についての考察です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前編;「当たり前」の正体

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 後編;「当たり前」を突き破る力


  

Q:何年も前から「これで合っているのか?」疑問だったのですが、なかなか言語化できなかったのと、「こんな当たり前のことを聞いて良いものか?」という気持ちがあったのですが、今回ぜひ伺ってみたいと思いました。

 

A2私たちはつい抽象度が低い次元に囚われてしまいます。煩悩があるから。

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 だからこそ、逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得て、より高次の抽象度次元に向かい続けることが重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

では、そのために何を行えばいいでしょうか? コーチは何を心がけるべきでしょうか?

 

 

 前回(Q-359)は、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が両刃であることを確認しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 あるCZ=当たり前」のエリア)を他人と共有するほど、ますます「当たり前」から抜け出すことは難しくなります。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 では、なぜ質問者は「当たり前」を突き破り、質問することができたのでしょう?

 

 鍵となるワードは「好奇心」。

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p114)より、「好奇心」の部分を7つに分けて引用(青字)します。

ワクワク(←好奇心)を感じながら、ゆっくり読み進めてください。Feel

 

 

「好奇心」とは

新しいものを好み、自分にとって珍しいことや未知のことに対し、強い関心や興味を持つ心。物事を探求しようとする心。人それぞれ、ドーパミンの分泌量によってその度合いは異なる。

 

 「好奇心」の度合いは「ドーパミンの分泌量」によって左右されます。よって、ドーパミンのコントロールが重要です。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

好奇心はホメオスタシス活動の一部

 一般的に、「好奇心がある人」は、「行動力がある人」「知性が高い人」と評価されがちです。

 しかし生物学的にみると、好奇心、すなわち「知りたい」という感情は、あくまでも、ホメオスタシス活動の一部にすぎません。

 「恥」の項でも述べたように、生物は常に、自分と環境との間で情報のやりとりをし、環境に何らかの変化が起これば、すぐに対応して、生体としての恒常性を維持しようとします。これがホメオスタシスであり、生き残るためには不可欠な活動です。

 そして、環境との間でやりとりされるのは、温度や湿度、地形など、物質的な情報だけではありません。特に人間の場合は、周囲の人との関係や、本から得た知識など、より抽象度の高い情報をも取り入れて、自我や世界観、認識パターン(ブリーフシステム)を構築し、日々更新し続けています。

  

 人間の場合はより抽象度の高い情報をも取り入れて、自我や世界観、認識パターン(ブリーフシステム)を構築し、日々更新し続けている」というのは、情報空間にまで拡張したホメオスタシスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

それを苫米地博士が理論化されたものが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 苫米地博士はさらっと書かれていますが、目の前の世界は自我の投影です。それが本気でわかることが“悟り”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

  目の前の世界は自我の投影

 

だから、一人一宇宙です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 そして、その自我=一宇宙は、記憶で作られた様々な認識のパターン(ブリーフシステム)で構築されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

生物はみな、生き残るために、環境を知ろうとする

 「好奇心に基づいた行動」に見えるものは、実はこの、ホメオスタシスのための、ブリーフシステムの更新活動です。引っ越したときに、犬や猫などのペットは新しい家を隅々まで見て回ります。これは、自分の生命を守るため、「ここに餌を隠せるか」「ここに敵はいないか」など、新しい環境を偵察し、情報を自分の中に取り入れ、ブリーフシステムを更新しているのです。

 人間の場合も同様です。知識や分別のない小さな子どもにフタの閉まった箱を渡すと、十中八九、こじ開けようとするでしょう。大人でも、「好奇心が強い」と言われる人たちは、見えないものを見ようとしたり、貪欲に知識を仕入れたり、やったことのないことに積極的に取り組んだりします。それらの根底にあるのは、「生き残るために、自分の周りにあるもの(環境)をできるだけ知っておきたい」という本能的な欲求であり、それを人は「好奇心」と呼んでいるのです。

 

 子どもから大人に成長するにつれ、本能的(生理的)欲求 →安全の欲求 →所属と愛の欲求(社会的欲求) →承認欲求 →自己実現欲求 と変化していきます(自己実現理論)。

 PM-05-13~5:そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 それは「抽象度が上がる」ということ。

 PM-04-21~2:「抽象度を上げる」ときにマインド(脳と心)で起きる変化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8749123.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900535.html

 

 その各段階において、「新しい環境を偵察し、情報を自分の中に取り入れ、ブリーフシステムを更新する」という作業が行われます。それが「学習」です。

 PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 シンプルにまとめると、ホメオスタシス活動=学習により抽象度が上がります

 (↑この表現は半分〇で半分×。その理由は?)

 

 

好奇心の強さは、ドーパミンの量に左右される

 好奇心は生存本能に基づいた、本来は誰にでもある感情であり、なくなることもありません。

 ただ、ブリーフシステムの更新活動は物理的・精神的な活動を伴い、非常にエネルギーを消費します。大量のドーパミンも必要とします。そのため、体力やドーパミンの分泌量によって、好奇心の度合いは大きく変わります。

 たとえば、好奇心が旺盛な人は、エネルギッシュでドーパミンの分泌が多く、やや多動な傾向があります。

 もちろん好奇心があることは、本人にとっては何の問題もありません。得た知識を適切に活かすことができれば、社会を生き抜くうえでメリットが大きいはずです。

 しかし、何でも知りたがったり、思い立ったらすぐに行動に移してしまったりするため、周りがふりまわされ、迷惑をこうむってしまうことが、少なくありません。

 逆に、ドーパミンの分泌が少ない人は、「新しいことをしたい」「何かを知りたい」といった意欲も少なくなりがちです。

 

 ドーパミンは食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、快の感情や意欲・学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

 

ドーパミンが減ると運動や思考が緩慢になってしまいます。

一般でも10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年をとるごとに物理空間での身体の運動や情報空間での思考のスピードが遅くなる原因とされています。

病的にニューロン死が起きた結果ドーパミンが不足してしまう病気がパーキンソン病です。反対に、ドーパミンが増えすぎると幻覚や妄想などの問題を生じます。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 このようにドーパミンは運動系の脳内物質です。

したがって、「抽象度を上げる」とは、マインド(情報的な心、物理的な脳)の高度な運動だといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 

好奇心を上手に使って活き活きと生きる

 ここでは、好奇心を上手に使って活き活きと生きる方法を紹介しましょう。

 

 「ホメオスタシス活動=学習により抽象度が上がる」が「半分〇で半分×」なのはクリアでしょうか?

 

CZと関係する大切な知識です。クリアでない場合はこちらをどうぞ↓

Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

 

好奇心を失うことは、生きるのをやめること

 歳をとると好奇心が衰えるのは、「自分という個体が生き残ることをやめよう」という本能が働くからです。

 次の世代を育て、種を存続させるため、歳をとった生物は必ず死にます。普通は、子ども世代が成体になるころに、親世代が死ぬようにプログラミングされていますが、人間の場合は成長が遅いため、孫世代が成人するころに、祖父母の世代が死ぬようになっています。

 そのための準備の一つが、好奇心を失うこと。つまり、ブリーフシステムの更新をやめ、生き残るための活動をやめることなのです。

 好奇心を失うことは、ゆるやかな自殺の始まりであるといってもよいでしょう。実際、好奇心を失うと、人は1年半で死んでしまうともいわれています。

 また好奇心を失った人、つまり未来志向でない人、新しいことへのチャレンジ精神が欠けている人は、社会においても居場所を失っていきます。

 

 「ホメオスタシス活動=学習により抽象度が上がる」が「半分×」なのは、「ホメオスタシスは“安定的”な状態を保とうとする活動」のことだから。通常は現状維持のために働くため、必ずしも抽象度は上がりません。

 

 ホメオスタシスが現状維持のために働き続けると、やがて好奇心が衰え、モチベーションが下がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 私は、そのような状態が「うつ(depression)」だと思っています。苫米地博士がおっしゃるとおり、好奇心を失い「うつ」になることは「ゆるやかな自殺の始まり」です。

実際、「うつ」と「自殺」は強く相関しています。

 S-04-11~3:本当の幸せを感じられない理由

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23170992.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23234058.html

 

では、「ブリーフシステムの更新」を続け、「生き残るための活動」を加速させるためにはどうすればいいのでしょう?

 

 その答えは、冒頭の「より高次の抽象度次元に向かい続けるために何を行えばいいか?」と同じです。何でしょう?

 

 

好奇心を保ち続けるには

 いくつになっても好奇心を持ち続けたいか、それとも、ある程度の年齢になったら、新しいことを知ろうとしたりやろうとしたりせず、静かに暮らしたいか。そのあたりの価値観は、人によって異なるでしょうが、まだ元気に動き回れる年齢であれば、あるいは少しでも「長生きしたい」という思いがあるならば、好奇心を失ってはいけません。

 好奇心を持ち続けるために必要なのは、本書で何度も紹介していますが、現状の外にゴールを設定することです。

 たとえば、会社員が「社内で出世したい」と考え、そのゴールを達成するために行動しても、日々の生活はほとんど変わらないでしょう。しかし会社員が「俳優になりたい」と考え、行動を起こせば、新しい世界が目の前に開け、好奇心を持たずにはいられないはずです。

 世界観がガラリと変わり、ブリーフシステムが大幅に更新されれば、脳は新しい世界を「自分の居場所(コンフォートゾーン)」として認識するようになりますが、ブリーフシステムがほとんど更新されなければ、ホメオスタシスの強い力により、いつまでもいまの状態を維持しようとします。そして、現状の中にゴールを設定するのは、「ブリーフシステムをほとんど更新しない」のと同じことであり、「新しいものはいらない」「昨日も今日も明日も同じでいい」「未来はいらない」と考えているのと同じことなのです。

 

 そう、答えは「現状の外へのゴール設定」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、冒頭の質問の「コーチが心がけるべきこと」とは、エフィカシーを上げることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「自分のゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーは、ゴール側のCZのレベルのことです。より正確にいうと、ゴール側のCZに働くホメオスタシス・フィードバックの強度のこと。

 Q-351:「情報的身体」というのがよくわかりません? <後編;プランサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32956635.html

 

 そのホメオスタシス・フィードバックのあらわれが「好奇心」。

 「当たり前」を突き破り「ぜひ伺ってみたい」と思った心の中には、新たな現状の外に向かう“ゴールの種”のようなものがあるはず。その“種”を大切に育ててください。Yes, you’re good

 

 

 以上が私が感じたcaseplan。御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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 次回の開催は3/31(日)の予定です(←3/24から変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

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