苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ホメオスタシス

ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-08:自分を変えることができない理由 -1

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

私がまだ駆けだしの医師だった頃、頚髄損傷患者さんを担当させてもらったことがあります。

 

頚髄を損傷してしまった患者さんは、手足の麻痺や排尿の異常だけではなく、様々な機能異常が生じます。体温調節も困難になってしまうため、ちょっと直射日光に当たっただけで、すぐに体温が40℃を超えてしまうのです。みるみる体温が上がっていく患者さんを目の当たりにして、とても驚いたことを覚えています。

 

では、なぜ私たち健常者は体温が変わらないのでしょうか?

 

答えは、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」が働いているからです。

暑いと汗をかくことで体温を下げようとし、寒いと震えることで体温を上げようとします。その反応は意識していないのに起こり、自然に適温に調整されています。

生まれてから一度も心臓が止まることなく動き続けているのも、どんなに熱中していても呼吸することを忘れないのも、すべてホメオスタシスの働きです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

じつは、人間の場合、ホメオスタシスが働くのは物理空間ばかりではありません。

 

私たち人間は進化の過程で大脳の前頭葉(とくに前頭前野)がとても発達しました。

その結果、この「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」が、物理空間だけではなく情報空間(心の空間)にも働くようになったのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

例えば、ゴルフやボーリングで前半は調子が良かったのに後半崩れてしまうのも(その逆も)、ダイエットに成功したのにすぐにリバウンドしてしまうのも、お酒やタバコがなかなかやめられないのも、すべて、この「情報空間に働く恒常性維持機能(ホメオスタシス)」が原因です。

ホメオスタシスによって“いつもの私”に引きもどされてしまいます。その「引きもどす力」のことを「ホメオスタシスフィードバック」と呼びます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

何か変化を起こしたいときは、この「ホメオスタシスフィードバック」をコントロールすることがポイント。そのために、まずは“いつもの私”、すなわち「自己イメージ(セルフイメージ)」を変えていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 (S-04-09につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 ゴールとは“現状の外”に設定するもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 しかしながら、「ホメオスタシス(フィードバック)」を変更することなく“現状の外”にある何かを継続すると、必ず“無理”が生じてしまいます(無理強い)。その“無理”はストレスとなり心を蝕み、やがては身体に悪影響を及ぼします。心と体はそもそも同じものであり、抽象度の違いにすぎないからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 その「“現状の外”にある何か」が“正しい”ほど、あるいは“行うべき”であるほど、ストレスは大きくなるはずです。ますますhave toが強まるから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 だから私は、簡単に「ダメ。ゼッタイ。」と言うべきではないと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html

 

 

-追記2

 高齢者向けの健康講話で「ホメオスタシス」について説明させていただくことがあります。その際、本文中にあるように「生まれてから一度も心臓が止まることなく動き続けているのも、どんなに熱中していても呼吸することを忘れないのも、すべてホメオスタシスの働きです」といった話をします。すると、たまにですが、「私は心臓がとまったことがある」と発言される御老人に遭遇します(そんなことを明るく発言される方はみんなお元気です)w

 

なんらかの因果で停止した心臓が、適切な処置で再び動きだし、その後拍動を続けることも「ホメオスタシス(フィードバック)」といえます。そして、そのネタで講話を盛り上げてくださることも。

 そんな御老人に会うたびに、コーチとしての私は、心の内にあるゴールを伺いたくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

F-135The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -7SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 後編>

 

過去の記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 4SadSweetに書き換えるコーチング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22117623.html

 5SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 前編>

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22194084.html

 6SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 中編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22259321.html

 

 

 その関係性(縁起)をしっかり理解できることが、老人にとってのヒーリングの鍵。

「個の存在(部分)をより大きな存在(全体)の一部と考えることができ、個人の生老病死を人類や社会のための重要な役割・機能と理解できること」とは“超自我”。その超自我の境地に達することが老人にとってのヒーリングであり、SadSweetに書き換える準備であるといえます。

では、そのようなヒーリングを実現するために、私たちは何を心がければいいのでしょうか?

 

 

 答えは「若いときからゴールを追求すること」です。すなわちコーチングの実践!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

老いる前(若者でいられる間)のコーチングの実践が、やがて老い病みながら死を実感する人生晩年でのヒーリングを可能にします。なぜなら、ゴールの追求により抽象度が上がるから。かつてのゴールを達成し、再設定したさらなるゴールを目指して生き続ける過程で、自ずと抽象度は上がっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 人生をかけて到達する高い抽象度(次元)がヒーリングパワーの源泉です。抽象度が高いほど、より大きなエネルギーを発揮することができます。例えば釈迦のように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 

vol.4F-132)で取り上げたとおり、苫米地博士は「思考停止という病」(KADOKAWA)の中で、「思考は一定の情報空間での抽象度をダイナミックに変化させる運動行為」と書かれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

その「ダイナミックな変化」をより高次の抽象度へと、すなわち進化へと導くものが「ゴール」です。博士はよく「進化には必ず意思の力がある」とおっしゃいますが、その“意思”にアクセスする方法がコーチングであるといえます。コーチとの縁により“意思”にアクセスし、自らゴールとして見いだすのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 コーチとの縁により“意思”にアクセスし、自らゴールとして見いだす

 

 それを抽象度が上がった“超自我”の視点で再解釈すると、「一人の人間(部分)のゴールへの旅(生老病死)のその遥か先に“意思”があり、連綿と受け継がれる命のリレーによる人類(全体)としてのゴールへの旅(進化)の一部として個の人生が機能している」といえそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

それを東洋的にいえば無常であり縁起、西洋的に表現すればゲシュタルトであり「connect the dots」。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

“超自我”に達することで時間さえ超越した「縁起やゲシュタルトといった抽象的なイメージ(I)」をありありと感じられる状態(V)がヒーリングを実現します。それは老人にとってのというより人類全体にとってのヒーリングであり、SadSweetな現実(R:Reality)に書き換える(R:Rewrite)究極の準備となります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

 ここで皆さんの多くは疑問に思っているはずです。「誰もが抽象度を上げられるわけではない」「“超自我”の境地なんて簡単にはたどり着けない」「これから人生を生きる若者にとってはそうだとしても、すでに人生の終盤に差し掛かった老人には手遅れだ」と。

 

 「誰もが抽象度を上げられるわけではない」「“超自我”の境地なんて簡単にはたどり着けない」といった言葉は、ホメオスタシス・フィードバックの表れです。前頭葉が発達した私たち人間は、情報空間にもホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 それは昨日までの記憶でつくられた“現状”というコンフォートゾーンを強力に維持しようとする働きであり、「創造的回避」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 そのような思いが頭をよぎった時は、まずは「自分らしくない」とセルフトークしてみましょう。心が整ったらゴールをイメージしなおし(word/picture/emotion)、ワクワクを感じながらエフィカシーをさらに高めてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 「これから人生を生きる若者にとってはそうだとしても、すでに人生の終盤に差し掛かった老人には手遅れだ」に対する私の再反論の根拠になるのも、やはりホメオスタシスです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12340209.html

 

 私たち人間は、情報空間にもホメオスタシスが働くだけでなく、その情報空間(“場”)を共有することができます。共有した情報空間に同じようにホメオスタシスが働くことを「ホメオスタシス同調」と呼びます。古い心理学用語では「ラポール(rapport)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377591.html

 

 つまり、ある老人が四苦(生老病死)やトータルペインに苦しんでいたとしても、縁ある誰かが“超自我”の境地で関りを持ち続けていれば、ホメオスタシス同調により自然にヒーリングされていくということ。私の例でいえば、WHO的な健康のイメージに囚われている人が、苫米地流の“健康”に書き換わっていくことで“元気”を取り戻していく感じです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859828.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

 Not normalな存在との双方向の縁によりそれまでのunrealrealに書き換わっていくことは、これまでの人類史の中で何度も繰り返されてきたことです。それは、じつは、身近なところでも何気に経験していることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900334.html

 

 すべては“現状の外”へのゴール設定からはじまります。

個人の“現状の外”がまったく新しい現実(R:Reality)を生みだし、ホメオスタシス同調により人類(社会)の“現状の外”へと拡大しながら、やがて大変革(R:Revolution)を引き起こすのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8292674.html

 

 となると、コーチが目指すのは「クライアント一個人のゴールを達成すること」だけではありません。「人類(社会)共通のスコトーマを外し、社会全体の抽象度を上げるように導くリーダーを育成すること」がコーチの使命といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

個人の“現状の外”がまったく新しい現実(R:Reality)を生みだし、ホメオスタシス同調により人類(社会)の“現状の外”へと拡大しながら、やがて大変革(R:Revolution)を引き起こす

 

やはり、コーチングは人間形成、そして人類の進化のためにあるといえそうです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 そして、そのプロセス(&縁)そのものが、人生終盤での、すなわち老人にとってのヒーリングになると私は思っています。

 

F-136につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

それは昨日までの記憶でつくられた“現状”というコンフォートゾーンを強力に維持しようとする働きであり、「創造的回避」です

 

 コンフォートゾーンを維持しようとする働きは、個人レベルだけでなく、組織や社会レベルでも働いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21142618.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

F-134The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -6SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 中編>

 

過去の記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 4SadSweetに書き換えるコーチング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22117623.html

 5SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 前編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22194084.html

 

 

老人の場合、元気を失っていくのは身体面(身体的苦痛)ばかりではありません。若者以上に精神面が落ち込んでいき(心理・精神的苦痛)、社会的喪失が重なっていきます(社会的苦痛)。やがて「自分もいつかは死ぬ」ことを感じはじめると、スコトーマが外れ、突然「自分の存在や意味」が突きつけられていることに気づくのです。その時、衝撃とともに感じる苦しみが「スピリチュアルペイン」。

 では、そんな老病死(+生で四苦)に苦しむ老人にとってのヒーリングとは、どのようなことをいうのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 

 繰り返しますが、老人の場合、身体的にも、心理精神的にも、社会的にも苦痛が増大していきます。WHOの定義でいうとどんどん“不健康”になる感じ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

そして、ついにはスピリチュアルペインに気がつきます。本当は思春期から青年期にかけて生じていたのですが、ずっとスコトーマに隠れていた根源的な苦痛です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

つまり、老人においては抽象度を上げた“total”という視点(全人的苦痛/total pain)、すなわち「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル的」を包摂する次元でのヒーリングが必要になるということ。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そして、その“total”という視点自体がヒーリング&コーチング実現の鍵となります。「抽象度を上げる」ことで、“希望”を見いだし、“苦痛”を解決し、“健康”(←苫米地流定義)になることができるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

 vol.3F-131)で御紹介したとおり、物理空間に働くホメオスタシス(恒常性維持機能)を最初に提唱したのは米国の生理学者 ウォルター・ブラッドフォード・キャノン(Walter Bradford Cannon18711945年)。キャノンは、「生体の内部や環境因子の変化にかかわらず生体の一部が一定に保たれる性質」というホメオスタシスの目的を、「生命の維持(生存)」としました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 

 その「生体」や「生命」の抽象度を上げると、「生体が集合したもの」「生命の共同体」という意味で「人類(人という種)」や「社会」と考えることができます。さらに抽象度を上げて時間まで超越していくと、ますます情報次元(空間)へと広がっていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 前頭葉が発達した人間においては、その情報次元(空間)にもホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いているというのが、認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 ここまでをまとめると、「『個の生命の維持(生存)』のためにホメオスタシスが働いているが、抽象度を上げて考察すると『生老病死』という変化も人生というスパンでのホメオスタシスであり、それは『種や社会の維持(存続)』を目的としている」ということ。

コーチング理論に置き換えると、「生存することは生命本来のコンフォートゾーンであり、生きながらえながらやがて老い、病み、死ぬことは生命共同体(の一部)としてのコンフォートゾーンである」ということができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

「生きたい(生きながらえたい)」が物理次元ではあたりまえである一方で、より上位の抽象度次元では「老いたい」「病みたい」「死にたい」(注:「老病死さえも楽しみ」という感覚)が本心であるはずなのです。それは遺伝子にしっかりと刻み込まれている生命本来の“意図”といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9672735.html

 

 例として「細胞と個体の関係」を考えてみましょう。

 一人の人間の命はひとつと思いがちですが、私たちの体は250種類 60兆個をこえる細胞の集合です。その一つひとつが決められたとおりに働き(生)、予定どおりに役割を終え(老)、次世代の細胞におきかわる(死)からこそ、全体としての生(生命)が保たれています。1日で1兆個もの細胞がおきかわりながら、それら無数の細胞(部分)が器官を形成し、たくさんの器官が見事に連携することでひとつの命(全体)が保たれているのです。

その様を東洋的にいえば無常であり縁起、西洋的に表現すればゲシュタルトであり「connect the dots」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 そんな縁起あるいはゲシュタルトを壊す存在といえるのが「がん細胞」です。あらかじめプログラムされている老いや死から逃れ、細胞レベルでの“永遠の命”を得たがんの存在(部分)は、やがてはより大きな集合である個体(全体)を死に至らしめます。そして、個体(全体)の死は、やがては“永遠の命”を得たはずのがん細胞(部分)の死を招きます。

 その関係性(縁起)をしっかり理解できることが、老人にとってのヒーリングの鍵。

 

「個の存在(部分)をより大きな存在(全体)の一部と考えることができ、個人の生老病死を人類や社会のための重要な役割・機能と理解できること」とは“超自我”。その超自我の境地に達することが老人にとってのヒーリングであり、SadSweetに書き換える準備であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

では、そのようなヒーリングを実現するために、私たちは何を心がければいいのでしょうか?

 

F-135につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「個の存在(部分)をより大きな存在(全体)の一部と考えることができ、個人の生老病死を人類や社会のための重要な役割・機能と理解できること」とは“超自我”。その超自我の境地に達することが老人にとってのヒーリングであり、SadSweetに書き換える準備であるといえます

 

 その“超自我”への誘いは、教育が目的とすることでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21142618.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 


F-133The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -5SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<老人向け 前編>

 

過去の記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22043888.html

 4SadSweetに書き換えるコーチング<若者向け>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22117623.html

 

 

 このシリーズのvol.3F-131)で、医師としての私が経験したケースを御紹介しました。

 脳出血後「死にたい」「殺してくれ」と口にするようになった50代男性患者さんの息子さん(まだ20代の若者)に対して、私は延命治療のひとつである人工栄養について説明しました。その際に息子さんが泣きながら発したのが、「父には生きていてほしいですけど、父自身は『生きたくはない』『もう死にたい』と思っているはずです」「私自身も生きている価値がないと思っています」という言葉でした。

 

 生きている価値がない

 

 最初は父親のことをいっているのかと思いましたが、その後のやり取りで息子さんが自分自身を「生きている価値がない」と評価し、「死にたい」と苦しんでいることがわかりました。父親と同じように生きる目的(ゴール)を見失っているのでしょう。いや、そもそも生きる目的(ゴール)を、もっと言えば生きる意味を見いだせていないのかもしれません。

その苦しみは「スピリチュアルペイン」。思春期にすでに生じていますが、多くの人はいつの間にかスコトーマに隠れ感じなくなる根源的な痛み(苦しみ)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 そんな若者のためのヒーリング(F-131)とコーチング(132)について、そのポイントをまとめました。

 次に父親の世代、あるいはその父親(祖父母)世代に対するヒーリング(133~135)とコーチング(136、137)について、私の考えを述べたいと思います。

 

復習になりますが、若者のヒーリングとは「生命本来の状態に戻してあげる」ことです。

「本来の状態」とは、「生命の維持(生存)のためにホメオスタシスが働いている状態」のこと。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

コーチング理論を用いると、「生存することは生命本来のコンフォートゾーンである」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 つまり、若者の場合、身体的にはもともと元気な状態であり、とくに心理・精神的なケアを行いながら(ヒーリング)、その上でコーチングを行っていくと、必ず本来の元気(生命力)を取り戻していきます。ゴールを追求する過程で「人生の意味」を見つけ、スピリチュアルペインを克服するからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 かつてのゴールを達成しつつさらなるゴールを目指して生きていると、抽象度がどんどん上がり、ますます“健康”になっていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 しかし、その“健康”(←WHO的定義)はいつまでもは続きません。年を重ねるとともに体力は衰え(老)、その経過で病気になり(病)、いつしか必ず生を終える日が来るから(死)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859828.html

 

老人の場合、元気を失っていくのは身体面(身体的苦痛)ばかりではありません。若者以上に精神面が落ち込んでいきます(心理・精神的苦痛)。その代表が思考にも関係するドーパミンです。一般的には10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年を重ねるごとに物理空間での身体の運動と同じように情報空間での思考のスピードが遅くなっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900535.html

 

そこに退職や引退による社会的機能・役割の喪失、友人や家族など身近な者との別れといった社会的喪失が重なっていきます(社会的苦痛)。やがて「自分もいつかは死ぬ」ことを感じはじめると、スコトーマが外れ、突然「自分の存在や意味」が突きつけられていることに気づくのです。

その時、衝撃とともに感じる苦しみが「スピリチュアルペイン」。本当は思春期から青年期にかけて生じていますが、いつの間にか感じなくなっていた(スコトーマに隠れていた)根源的な痛みです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

 では、そんな老病死(+生で四苦)に苦しむ老人にとってのヒーリングとは、どのようなことをいうのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

F-134につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21142618.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 


F-131The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -3SadSweetに書き換える準備となるヒーリング<若者向け>

 

 過去のブログ記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580684.html

 

 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21892496.html

 2The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21970436.html

 

 

 医師としての私が経験したケースを御紹介します。

 (個人情報保護のため変更を加えてあります)

 

 患者さんは50代の男性。離婚後一人暮らしを行っていたある日、脳出血を発症しました。数日経ってから発見され専門医に救急搬送されましたが、重度の片麻痺(半身の運動麻痺)が残りました。生活動作のほぼすべてに介助が必要な状態となり、やがて「死にたい」「殺してくれ」と口にするようになりました。生きる目的(ゴール)を見失ってしまったのです。希望そのものを失くしてしまったのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 支援相談員がなんとか家族を見つけだしましたが、誰もが関わることを強く拒みました。その中で一人だけ、悩みながらも対応してくれるようになった息子さんがいました。まだ20代の若者です。

 ある日、「脳出血後の嚥下障害と食事の拒否により栄養状態が悪いため人工栄養(胃瘻カテーテル等からの栄養剤注入)の適応である」ことを説明しました。その場で息子さんは泣きながらこう発言しました。「父には生きていてほしいですけど、父自身は『生きたくはない』『もう死にたい』と思っているはずです」。さらに、とても辛そうに「私自身も生きている価値がないと思っています」と。

 

 生きている価値がない

 

 最初は父親のことをいっているのかと思いましたが、その後のやり取りで息子さんが自分自身を「生きている価値がない」と評価し、「死にたい」と苦しんでいることがわかりました。父親と同じように生きる目的(ゴール)を見失っているのでしょう。いや、そもそも生きる目的(ゴール)を、もっと言えば生きる意味を見いだせていないのかもしれません。

その苦しみは「スピリチュアルペイン」。思春期にすでに生じていますが、多くの人はいつの間にかスコトーマに隠れ感じなくなる根源的な痛み(苦しみ)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 前回(F-130)、前頭葉が発達した人間においては情報空間にもホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いていることに触れました。そのことを世界で最初に論文にしたのは認知科学者 苫米地英人博士です。「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」と呼ばれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 そのホメオスタシス(恒常性維持機能)自体を最初に提唱したのは、米国の生理学者 ウォルター・ブラッドフォード・キャノン(Walter Bradford Cannon18711945年)。キャノンは、「生体の内部や環境因子の変化にかかわらず生体の一部が一定に保たれる性質」というホメオスタシスの目的を「生命の維持(生存)」としました。

コーチング理論に置き換えると、「生存することは生命本来のコンフォートゾーンである」ということ。よって、本来なら「生きたい(生きながらえたい)」があたりまえであり、「老いたくない」「病気になりたくない」「死にたくない」が本音のはずなのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 ところが、生存のためのホメオスタシス・フィードバックが強力なはずの若者ほど、不安に襲われ、ストレスに関連した身体的または心理的症状に苦しんでいます。自殺対策白書(日本)において特に中学生の自殺者数増加が危惧されていることを考えると、「思春期から青年期の間に生命本来のコンフォートゾーンから外れやすくなる」といえそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11298916.html

 

 コーチとして若者に向き合う時、私がまず取り組むのは「生命本来のコンフォートゾーンに戻してあげること」。それはコーチングというよりヒーリングです。「生きている価値がない」を「価値がある」に書き換えることではじめて、その“価値”を自ら創造するコーチングに取り組むことができるようになります。

 

 前回(F-130)書いたように、“Sad”を“Sweet”に変えるものとはゴールです。

“現状の外”へゴールを設定することによって、居心地の悪さや寂しさではなく、ワクワクやドキドキを感じながら、力強くかつ自然に先に進むことができるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 変化を強力に嫌う(だから“Sad”になる)無意識に働きかけ、好ましく(“Sweet”に)感じられるようになると、自分自身が一番強力なドリームキラーから最大・最強のドリームサポーターに変わります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

 そんな意識状態が「ハイ・エフィカシー」です。

 それに対して、すべてのはじまりといえるゴール設定を可能とする意識状態、すなわち「私にはゴール設定を行う価値がある」「私は自由にゴールを設定することができる」という最初の確信を、私は「ゼロ・エフィカシー」と名付けています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

「ゼロ・エフィカシー」の「ゼロ」とは「無い」という意味ではありません。生命本来の欲求である生存(本能)に向き合うということであり、すべてがここから始まるという原点(スタート地点)に立つという覚悟です。それは「無尽蔵かつ無制限の可能性にあふれている」という意味での「ゼロ」。そして、それは「空(くう)」を示すsunya(スンヤ)の「ゼロ」でもあります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

その原点ゼロに戻る(戻す)ことが、若者にとってのヒーリング。それが「The Sweet Hello」と「The Sweet Goodbye」、すなわち「新しいものを100%want toで生み出すこと」を可能にします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

最後に苫米地博士の著書「2050年 衝撃の未来予想」(TAC出版)からの引用です。この引用文の続きは次回に。ぜひ「苫米地博士がザ・パロッツを聴きにいってしまう理由」を考えてみてください。そこには「新しいものを100%want toで生み出すこと」に関する“秘密”が隠されています。

 

価値観をドラスティックに転換させろ

 しかし、「新しいものを生み出す」といわれても、実際に何をすればいいか分からない人もいるでしょう。画期的な商品やサービスを開発する? ミュージシャンになる? 小説家になる? そもそもクリエイターにならないとダメということ?

 こんな疑問に答えるために、私も長年のファンの、あるバンドについて紹介しましょう。そのバンドは「ザ・パロッツ」という、その名の通りビートルズのパロディ、つまりコピーバンドです。六本木のライブハウス「Abbey Road」を拠点に、すでに25年以上活動していますが、彼らのすごいところは、イギリス・リバプールで開催される「ビートルズ・コンベンション」に参加し、本場の観衆をも熱狂させてしまうほどの完成度です。

 ですが、いくら完成度が高くとも、突き詰めればビートルズを聴きたければレコードをかけるのが一番の近道で、それが唯一の方法です。本当のジョン・レノンの歌声はそこにしかなく、オーディオマニアの私の自宅には良い環境が整っています。しかし、それでも私はザ・パロッツを聴きにいってしまう。これはいったいどういうことでしょうか?

 

F-132につづく)

 

 

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-関連記事-

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

2050年 衝撃の未来予想ver.2




F-122:免疫力をあげる!

 

 12月から2月にかけて、医療・介護の現場はとてもあわただしくなります。その原因はなんといっても感染症。インフルエンザの流行に加え、今年(2020年)はコロナウイルスが原因とされる「新型肺炎」が瞬く間に世界中に広がり、ますます猛威を振るいそうな状況です。

 

感染症とは、「ウイルスなどの病原体が体内に侵入・増殖することで、発熱や咳などの症状がでること」です。

 

したがって、感染症対策としては、まずは「侵入させない」ことを目指します。

そのために、個人レベルでは「手洗い・うがい」「マスク着用」「人込みを避ける」等を徹底して行うことが重要になります。

病院や福祉施設などの組織レベルではさらに、「清潔(消毒)の徹底」「面会制限や外出制限(人の出入りのコントロール)」「空調・飲料水・給食などの管理」等に留意していきます。

 

もしも病原体の侵入を許してしまったら、すぐさま想定を更新して(アサンプションアップデート)、「増殖(拡散)させない」ことに取り組みます。

そのために、先の「侵入させない」ための取り組みに加え、「(流行気に入る前からの)ワクチン接種」「感染者の隔離」「汚染物の管理」「抗ウイルス薬や抗菌薬の投薬」「濃厚接触者への予防投薬」等を行っていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14973460.html

 

 感染症に罹患すると、たいていは体温が上昇します。その発熱に対して解熱剤を用いたり、体を冷やしたりすること(クーリング)がありますが、必ずしもよい行いとはいえません。生体に備わった自然治癒力を邪魔することになるからです。

感染症の際に「発熱や咳などの症状がでる」のはホメオスタシス(Homeostasis、恒常性維持機能)の働きです。高熱になることで免疫力が高まりますし、咳がでることで体外への排出(体内の浄化)ができます。倦怠感も大切な縁起。無理ができず、結果的に回復に必要な休息をとることになるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

それなのにすぐに解熱しようとしてしまうのは、過去の記憶でつくられ強力に維持されている医療・福祉業界のブリーフシステムに由るといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

そして、そのブリーフの根底にあるものは、病に対する嫌悪や死に対する恐怖(不安)であるはずです。さらに「何とかしなければならない」といった義務感や「辛そうにしているのが忍びない」といった罪悪感が加わり、ますます医療・福祉従事者を苦しめます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 その先に待つのは「ファイト・オア・フライト」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

医療・福祉従事者が「ファイト・オア・フライト」の状態に陥ると、患者さんやその家族の苦しみはさらに増大してしまいます。ホメオスタシス同調により「ファイト・オア・フライト」が拡散していくからです。

 脳(とくに前頭葉)が発達した人間においては、情報空間にもホメオスタシスが働きます。その進化が医療・介護現場での苦しみを増強してしまうのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 “苦しみの増強”は感染症対策の観点でも問題です。免疫力を下げてしまうからです。

 人はストレスにさらされると緊張状態になります。心理的には「怒り」「不安」「恐怖」「悲しみ」といった情動が有意になり、判断力や創造性、生産性が低下します(=ファイト・オア・フライト)。

 

 体の恒常性を保つ自律神経のバランスが崩れ交感神経優位になると、ノルアドレナリンやアドレナリン、コルチゾールといったホルモン分泌が亢進し、血圧上昇、頻脈、息切れ、頭痛、めまい、血糖異常、痛み増強、不眠などがおこります。

その時、感染症に対する防御の要である免疫力が低下します。ロンドン大学のレインらの研究によって、「怒ると6時間以上免疫力が下がり、他者へのいたわりや慈しみの感情を抱くと24時間以上免疫力が高まる」ことが明らかになっています。

つまり、「免疫力をあげる(高める)」ためにマインド(脳と心)のコントロールが重要であるということ。そのコントロールにコーチングがとても役に立ちます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_384262.html

 

 このような変化は個人レベルにとどまりません。

心理的感染効果(ホメオスタシス同調)により「怒り」「不安」等がまわりに広がると、場を共有する人たちまで免疫力が低下してしまうことになるからです。医療・介護現場でいえば、職員だけでなく、患者・利用者さんやその家族にまでマイナスの影響が拡散していきます。まるで“感染”したかのように。物理空間の秩序に制約される身体においては、加齢とともに確実に免疫力が低下していきますので、高齢者の割合が多い場での悪影響ははかりしれません。

 

 それとは反対に、笑ったり楽しい気分でいると、自己免疫疾患の炎症反応が改善したり、血圧や血糖のコントロールが安定することが知られています。もちろん、免疫力が向上していくことも明らかになっています。怒りや不安を防ぐことが免疫力低下を防ぎ、楽しく働く(生きる)ことが免疫力を高めるのです。

 

心理的感染効果(ホメオスタシス同調)により「笑顔」「楽しい気分」等がまわりに広がれば、場を共有する人たちまで免疫力が向上していくはずです。医療・介護現場でいえば、職員だけでなく、患者・利用者さんやその家族にまでプラスの影響が拡散していきます。まるで“感染”したかのように。加齢とともに低下する免疫力を引き上げることができるのですから、高齢者が多い場ほどそのメリットは大きいといえます。

つまり、「免疫力をあげる(分け与える)」ためにマインド(脳と心)のコントロールが重要であるということ。そのコントロールに、もちろん、コーチングがとても役に立ちます。

 

新たな感染症が世界的な脅威になりつつある今こそ、コーチングを実践する時だといえます。社会のために。そして、未来のために。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076878.html

 

 

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ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-10:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「すさまじい」について

 

シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19792909.html

 S-03-00(目次):

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

 

うつは「心のエネルギー不足」といわれています。その“エネルギー”とは一体どんなものなのでしょうか?

私は「『心のエネルギー』は概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる」と考えています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 

2011615日、カナダのバンクーバーで、100人以上が逮捕され、130人以上の市民と9人の警官が負傷(うち12人は刃物での刺傷)するという事件(暴動)が起こりました。そのきっかけは“アイスホッケーの試合”でした。

では、すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377205.html

 

「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」を、1)すさまじい、2)“怒り”、3)エネルギー、4)どのように、5)発散された、の5つに分けて考えたいと思います。

S-03-063)エネルギー」:

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html

 S-03-074)どのように」:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20575883.html

 S-03-085)発散された」:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20682042.html

 S-03-092)怒り」:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20779253.html

 

 

最後は「1)すさまじい」について。

エネルギーそのものは、「概念(情報空間)の階層の高低差」から生じています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 

しかしながら、このケースでは、そのエネルギーが“すさまじい”ほどに燃え広がりました。その理由として、私は3つの要因があると考えています。1つ目は「重要性」、2つ目は「希少性」、そして3つ目は「ホメオスタシス同調」です。以下、簡潔にまとめます。

 

カナダ人にとって、アイスホッケーは特別かつ重要なものです。なぜなら、カナダの国技だから。国技とは「国家が特別の地位・待遇を与えるもの」(Wikipediaより)であり、法令で定められています。

対するアメリカ合衆国には法令で定められた“国技”はありません。Wiki.には「国民に親しまれて国の文化に重要とされるもの」として、ベースボール、アメリカンフットボール、バスケットボール、そしてアイスホッケーがあげられていますが、厳密にいうとそれらは国技ではありません。

カナダ人にとってのアイスホッケーの重要性が、エネルギーを発火しやすくしたといえます。少し大げさに言えば、それはカナダ人の(評価関数としての)“自我”です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

2つ目の「希少性」は「タイムラグ×優勝」だと考えてください。カナックスは1982年と1994年の2回、スタンレーカップの決勝に進出しています。1982年は完全に敗北。それから12年後の1994年は33敗で迎えた最終戦で惜しくも敗れました。つまり、2011年は18年ぶりにようやくつかみ取った初優勝のチャンスだったのです。

3-3での最終戦を地元で迎えたファンの期待が、その希少性によって、エネルギーをさらに燃えやすいものへと変えました。

 

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」と訳される生体の働きのことです。外部環境の変化にかかわらず、体温や血圧、心拍数などをある一定の幅に保つことができるのは、この機能によります。

人間の場合は、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張しました。その事実を世界に先駆けて提唱したのは認知科学者 苫米地英人博士です(「サイバーホメオスタシス仮説」)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 そのホメオスタシスは、なんと、同調します。それは人間の特性であり、「心理的感染効果」や「ラポール(rapport)」として知られているものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377591.html

 

「カナックス」より一段上の「カナダのチーム」というフレームで通常より大きなエネルギーとして蓄えられたとはいえ、そしてそれが重要かつ希少だったといえ、たった1人の話であれば町中が炎上するような事件にはならなかったはずです。商店のガラスを割った時点で「ハッと我にかえり(あるいは叱られて)おしまい」です。

 

事件当日の写真を確認すると、多くの若者がともに行動しているように見えました。10数人が協力して車をひっくり返している写真がありましたが、その時若者たちは「怒り」を共有していたと考えられます。それぞれの「怒り」がシンクロし「すさまじい怒り」に燃え広がりながら、そして抽象度を下げながら、さらに拡大していったのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

「朱に交われば赤くなる」という言葉のとおり、怒りが感染・拡大し、バンクーバーの町が赤く炎上してしまいました。もちろん、その「怒り」とは、「動物的怒り」であり「私憤」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

ここまでの分析をシンプルにまとめると、A)概念の階層にエネルギーが生じる→B)無意識レベルでエネルギーを知覚→C)意識化(エネルギーの情動への転換)→D)物理次元で発散、といえます。

 

では、「怒り」に支配されないためにはどうすればよかったのでしょうか?

 

次回から、「『心のエネルギー』のコントロールの方法」について考えていきましょう。

 

 (S-03-11につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-追記-

 「日本の国技は?」と聞かれたら「相撲」と答える方が多いと思いますが、じつは、日本には“国技”は存在しません。法令で定められていないからです。

 そもそも国技を法で定めることは妥当なのでしょうか?

 

 マナー、ルール、モラルについては下記ブログ記事で↓

 S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_368012.html

 

 

ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-03:幻想の共有が共通の“現実”(共同幻想)をつくる

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

03:幻想の共有が共通の“現実”(共同幻想)をつくる

 

 人間は、ある情報空間の中で、情報を共有することができます。人と人の間にもホメオスタシスが働くからです(詳細には「ホメオスタシスが縁起として双方向的に人々をうみだす」)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のことです。

人間はストレスとなりうる外界の環境の変化に対して、常に安定した恒常的状態を保とうとする仕組みを持っています。

ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

 このホメオスタシスが“ある情報空間”とフィードバック関係をもつと、人はその(情報)空間に強い臨場感を感じることができます。臨場感とは、「ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

 一つの情報空間にホメオスタシスのフィードバックによって臨場感が高まると、その空間が自分にとっての現実(リアル)になります。目の前の物理宇宙と同じように、本の中の仮想空間や空想でうみだした世界も現実となりえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 その認知科学的事実を方程式化したものが、「I×V=R」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 この「I×V=R」が、人々の間で約束事をうみ、幻想を共有させています。

 ほとんどの人が現実世界だと思っているはずの物理空間も、五感で得た情報でうみだされた、そして物理法則という約束事で保っている、幻想にすぎません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 つまり、すべてが情報空間の中で共有されている幻想にすぎず、物理的現実世界とは共同幻想なのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

-参考-

苫米地英人博士著「幻想と覚醒」(三才ブックス)

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

幻想と覚醒(オーディオブック版)



F-042:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」後編(ワーク付き)

 

 2018516日に、昭和を代表する歌手 西城秀樹さんが亡くなられました。63歳という若さでした。

 

 「ヒデキ」と聞くと、私が思いだすのは「YOUNG MAN」です。さわやかに歌いながら踊る姿をよくまねたものです。

 

 当時の記憶を思いだしながら、「YOUNG MAN」の歌詞を読みあげてみました。すると、サビの部分に少し気になるところがありました。

 

 

 素晴らしい YMCA YMCA

 憂鬱など吹き飛ばして 君も元気だせよ

 素晴らしい YMCA YMCA 

 若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ

 

 

 「今の若者たちは『なんでもできる』という言葉を素直に受け入れるのだろうか?」という視点で、前編(F-038)を書きました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10256356.html

 

「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ」という言葉の裏には、「老いていくとやりたいことはできなくなっていく」というネガティブなイメージが潜んでいます。

 

 やりたいことがなんでもできるのは、本当に“若いうち”だけなのでしょうか?

私の答えは、半分はYes、半分はNoです。

 

中編ではYesの理由について、医療・介護現場が抱える課題を紹介しながら考察しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10542737.html

 

 今回(後編)はNoの理由について、苫米地式認定コーチとして考察します。

 

 

 鍵となるのは、「宇宙の構造」の理解です。

 

 おそらく地球上に生きるほとんどの人が宇宙だと思っているものは、物理空間上に限定される宇宙のはずです。

 

 スコトーマで気がついていないだけで、私たち人間はすでに情報次元にまで拡張した空間に生きています。進化の過程で前頭葉が発達し、情報空間にまでホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くようになったからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 詳しくは「抽象度」「情報空間」「サイバーホメオスタシス仮説」「超情報場仮説」について解説している「The Power of Mind:第一章 苫米地理論とは?」を確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 脳が進化した人類にとっての宇宙とは、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」です。その情報空間のうち、五感ではっきりと感じられる世界のことを特別に「物理空間」と呼びます。

 抽象度が最も低い情報空間の底面である物理空間には、物理法則というルール(制約、秩序)が働いています。

 

 前回(F-040、中編)は、その物理空間にフォーカスして書きました。

 物理空間には物理的制約が働いています。1日生きると、1日分残された生命時間(寿命)は短くなり、その分身体が死に向かって老いていきます。年をとるごとに、確実に身体機能は衰えていきます。

 その事実をしっかりと受け入れ、「だからこそ、若いうちから限りある命を大切に生きよう!」というのが前回の趣旨です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10542737.html

 

 しかし、それは物理空間に囚われた偏狭な発想です。私たち人類が存在している宇宙とは情報空間(物理空間はその底面)だからです。

 

 物理空間から“ほんの少し”抽象度が上がった瞬間に、物理法則(制約、秩序)は働かなくなります。体力や身体機能の低下などの物理の因果から解放され、時空の制約を受けなくなります。

 

 情報空間、つまり心の空間では、物理空間の変化(時間の経過)に合わせて老いる必要などまったくなく、いつまでも“青春”でいいのです。

 サミュエル・ウルマンの「青春とは人生の一期間のことではなく心のあり方のことだ」という言葉は、そのことを言い表しています。

 

 

 物理空間の変化(生老病死)は受け入れつつも、情報空間では(心は)いつまでも若く生きる

 

 

 それが進化した人類の本当の生き方です。

 

 「いつまでも若く生きる」ことができるのは、心からワクワクするようなゴールを“現状の外”に設定し続けるからです。限界に挑戦し続けるからです。

 (その“限界への挑戦”とは物理的な意味ではなく、情報的なもの、例えば「私にはできない」といった過去の記憶でつくられたブリーフシステムを超えることです)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 本当の「宇宙の構造」を意識した時、“現状の外”とは、必然的に、より高い抽象度次元へ向かうものとなります。よって、“現状の外”にゴールを設定し続ける生き方とは、抽象度を上げ続ける生き方と表現することもできます。

 それはアブラハム・マズローのいう欲求の階層を駆け上がる生き方であり、「人間の欲求が、最も抽象度の低い物理空間(脳幹レベルの欲求)から、しだいに抽象度の高い情報空間(前頭葉レベルの欲求)へと段階的に上がっていく生き方」(by 苫米地英人博士)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 

 素晴らしい YMCA YMCA

 憂鬱など吹き飛ばして 君も元気だせよ

 素晴らしい YMCA YMCA 

 若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ

 

 

 情報空間では人はいつまでも若くあり続けることができ、それを決めるのは自分自身です。その意味で(物理的制約に対する配慮や工夫は必要ですが)「やりたいこと なんでもできるのさ♪」は年齢にかかわらず真実であるといえます。

さらに、「やりたいこと」の抽象度を上げることができれば(欲求の階層を上がることができれば)、物理的制約から完全に解放された私たちは、さらに「やりたいこと」を「なんでもできる」という真の自由力を手に入れることができます。

 

 それではワークです。

 すべての束縛から解き放たれ自由に生きている自分をイメージしながら、以下のサミュエル・ウルマンの詩を音読してください。

 

 

YOUTH(青春)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、

安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、

雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の

煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・

人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、

その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。

そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

サミュエル・ウルマン 「80歳の年月の高見にて」より 

 

 

 「いつまでも若々しい私」というセルフイメージがセルフトークを生みます。そのセルフトークによりイメージをさらに強化していくことで、ホメオスタシスが「いつまでも若々しい私」を維持するように働きます。そのための大切なワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

壁にぶつかり前に進めないと感じたとき

煩雑な毎日に流されていると感じたとき

何かをきっかけに身体の老いを感じてしまったとき

 

そんなときに、このワークを繰り返してみてください。あなたのマインドは forever young です。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 80歳の時に世界最高齢でのエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんの健康の秘訣は、「夢いつまでも」なのだそうです。「『いつまでも夢を追い続けよう』と自分に言い聞かせている」と語られています。

 

-追記2

 私が好きなカナダのミュージシャン ブライアン・アダムスのアルバムに「18 Til I Die」というものがあります(1996年発表)。「死ぬまで18歳!」と歌うBAは、今年59歳となりますが、今でも現役バリバリのロッカーです。

 

 

18 Til I Die(BA)




PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-08そもそも教育とは?-3-3)学習を促進する

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-3-3)学習を促進する

 

さらに苫米地理論で補足をすると、学習とは「環境と情報をやり取りしながらゴールの世界を現実化しようとするホメオスタシス活動」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

心から実現したいゴールがあるから、それを実現するために必要な情報が手に入ります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

「欲しいから自然に手に入る」それが学習であり、誰かに言われたからやるといった「勉めて強いる」という文字どおりの勉強とは決定的に異なります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

人間はやりたいことをしている時にIQが上がります。楽しんでいる間にますます創造的になります。それを“あたりまえの状態”とした時に、あなたの人生から失敗はなくなります。

 

すべてがゴール実現のための学びの機会になるからです。それが「学習を促進する」ということです。

 

では、鹿児島の大先輩 せごどん(西郷隆盛)の言葉を紹介いたします。

 

 

過ちを改めるにあたっては、自分から誤ったとさえ思いついたらそれで良い

そのことをさっぱり思いすてて、すぐ一歩前進することだ

過去の過ちを悔しく思い、あれこれと取りつくろうと心配するのは、たとえば茶碗を割ってそのかけらを集めてみるのと同様何の役にも立たぬことである

「南洲翁遺訓」  

 

 

過去の選択をどんなに悔いても、未来は何も変わりません。未来を変えることができるのは現状の外にゴールを設定できたときです。

 

コーチングを学び、ゴールを目指す人たちに失敗はありません。すべてがゴール実現のための縁起であり、大切な学習の機会となるのだから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

西郷隆盛(Wikiより引用)

西郷隆盛

Wikipediaより引用

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-03苫米地理論で考える「健康」とは?

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

苫米地理論で考える「健康」とは?

 

 縁起を突き詰めるといきつく「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」という二つのプリンシプルから考えると、「自分で健康と思えば健康」といえます。反対に「自分が不健康と思えば不健康」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

となると、自分で自分を健康と思えるようになることが最高の健康法のはずですが、本当にそれでよいのでしょうか?

「私は健康」「私は幸せ」とただ思い込むことで問題は解決するのでしょうか?

思い込むだけで「満たされた状態」になり、「幸福」になれるのでしょうか?

 

それもちょっと違う気がしませんか。

 

では、苫米地理論で「健康」の定義を考察してみましょう。

 

苫米地理論では、健康を「そのときの自分の状況にとって正常な状態」と定義します。

 

「健康は状況が決める」ともいえます。20才は20才として、60才は60才として、80才なら80才なりに、身体が自分にとって正常な状態であるということです。

よって、高齢者は若者と同じようなことができなくても、年相応であるならば健康といえます。

 

第一章で「サイバーホメオスタシス仮説(CH理論」について説明いたしました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」と訳される、外部環境の変化にも関わらず体温や血圧、心拍数などをある一定の幅に保つ機能のことです。

この機能は加齢による変化にも適応し、そのときの最適な状態を維持しようとします。その目的は「できるだけ長生きすること」です。

ここまでは物理空間での話です。

 

情報空間では物理法則という秩序が働かないため、さらに自由に、あるいは楽に、健康になることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 

しかし反対に、秩序が働かないがゆえに、簡単に不健康になってしまうこともありえます。

 

人間においては、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張しています。それが「サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)」です。

その情報空間に働くホメオスタシスのフィードバックの強度を決めるものが「臨場感」です。

 

死を強く想像してしまったら(あるいは受け入れてしまったら)あっけなく死んでしまいますし、反対に「絶対に生きる」と確信していれば生き延びます。

 

「生きる」という強い情報空間のエネルギーが、物理空間にあらわれるからです。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-10サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-3

 

 このホメオスタシスの概念を、先程の情報空間と組み合わせて考えてみましょう。

 

 ホメオスタシスとは、生体と外部環境との情報の応酬による安定化の働きでした。

通常の場合の外部環境とは物理空間を指しますが、脳が進化した人間の場合は情報空間にまで拡張しています。

 

その情報空間に働くホメオスタシスのフィードバックの強度を決めるものが「臨場感」です。臨場感が強いほど、ドキドキやワクワクが強くなります。

 

つまり、臨場感が“現実”を決めているのです。

 

 臨場感は抽象度が上がるほど弱くなっていくのですから、情報空間の上限、すなわち人が認識することができる宇宙の大きさを決めるポイントは、「どれだけ抽象度の高い世界に臨場感を感じることができるか」であるといえます。

 

抽象度を上げることができれば、すなわち、高い抽象度の情報空間に臨場感を感じることができれば、その人の宇宙は拡大します。

釈迦のような大きな存在になることができるのです。

 

 では、いよいよ苫米地理論(式)のベースである「超情報場仮説(理論)」に入ります。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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