F-343:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.8(最終回);プロファイリング後に行うこと
「“殻(w0)“を壊せそうなケース」編>
コーチングにおいて重要なプリンシプルのひとつが、「過去は一切関係ない!」。
時間は未来から現在へと流れており、過去はどんどん遠ざかっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
だから、コーチとしてクライアントさんと関わるとき、私は“未来”に集中しています。“未来”とは、もちろん、クライアントさん自身がゴール設定で生みだすものです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
過去は一切関係ない!
…先日(2024年2月26日)、「バラいろダンディ」(TOKYO
MX)に出演された苫米地博士は、初対面で「直前まで男性だと思っていた」というキンタロー。さんに対して“プロファイリング”をされていました↓
今一番「顔芸」がバズる!キンタロー。を分析! Dr.苫米地 (2024年2月26日)
(youtube.com)
その様子を拝見しながら、感じ、考えたことをまとめます。
vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html
vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html
vol.3;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -総論-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33827695.html
vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html
vol.5;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編1-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html
vol.6;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編2-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33989164.html
vol.7;プロファイリング後に行うこと 「“殻(w0)“を壊せそうにないケース」編
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34042823.html
vol.8;プロファイリング後に行うこと 「“殻(w0)“を壊せそうなケース」編
ゴール設定によって新しい宇宙(w1)を創造するためには、過去の記憶でつくられた現状(Status Quo、SQ)という“殻(w0)”を壊さなければなりません。
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
“殻(w0)”を壊してゴールを現状の外に設定するために、まずはその“殻(w0)”をしっかり把握する必要があります。それがコーチングにおけるプロファイリング。
Q-137:問題が生じたゴールへの向き合い方 -02
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html
プロファイリングのポイントはいくつかありますが、私がとくに重視しているのは”かたさ“です。我欲の強さと言ってもいいかもしれません。
L-075:2021年1月… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html
具体的には、「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」と「“殻(w0)”を壊せそうなケース」に分類しています。前回(F-342/vol.7)は「“殻(w0)”を壊せそうにない」と分析した後に行うことについてまとめました。
このシリーズの最終回である今回は、「“殻(w0)”を壊せそう」と分析した後に行うことについてまとめます。
ところで、前々回(F-341/vol.6)、マズローの「自己実現理論(欲求段階説)」について紹介しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html
自己実現理論(欲求段階説)
Wikipediaより引用
…このマズローの階層を上がっていくことが進化・成長であるとされています。その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」こと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
ところが、下から数えて5層目の「自己実現(Self-actualization)」の段階でも、まだまだ十分とはいえません。「自己実現」だからです。
L-101:2021年8月シークレットレクチャー
-03;自分中心を捨て去る=解放
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html
「自己にこだわる」ことを我欲と呼びます。仏教的にいうと煩悩です。
煩悩=我欲をコントロ-ル(=克己)できないままであれば、本当の自分を生きているとはいえません。その理由はクリアですか?
F-052:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html
…そう、ブリーフシステム(Belief
System、BS)のこと。私たちの無意識の選択には、必ず他人の意見や社会の価値観がすり込まれています。「私は“本当の私”ではない」のです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
前回(F-342/vol.7)取り上げた「“殻(w0)”を壊せそうにないケース」とは、スコトーマに隠れたままの“本当の私”を感じることができない状態のこと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
その場合、コーチとしての私は、どんどんゴール設定していくように導きます。ゴール(らしきものでもOK)が設定できたら、「共感覚」「プライミング」「トリガー&アンカー」などをフル活用!
Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html
ゴールに向かいながら無我夢中になり、そして実際にゴールを達成していくプロセスは、きっと充実していて、とても幸せに感じられるでしょう。
F-158~:無我夢中
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html
しかしながら、その段階の幸せは、まだまだ本物の幸せとはいえません。
本当の自分を生き、本物の幸せを実現するためには、煩悩=我欲を克服しなければなりません。それは外から与えられた情報から自由になり、“自分という殻(w0)”の外側に出て、シンの自由意思を手に入れるということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
その上で、高いレベルの思考をし、“自分”を拡張・拡大していくのです。それが“自分中心を捨て去る”ということ。コーチングのコアであるゴール設定の、大切なポイントであり、重要な機能です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
それゆえ、本物のコーチング(Authentic Coaching)では、「止観」と「抽象度を高める」ことを重要視します。
「止観」において、止めるものは煩悩=我欲、観るものはゴールです。
F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html
ディベート的にいうと、「観る」とは、抽象度を高めてゴールを達成するための課題を見つけ(case-side)、解決すること(plan-side)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
絶対に解決不可能だと思える問題でも、煩悩=我欲を止め、抽象度を上げて思考すると、けっこう解決するもの。そうですよね?
そうやって抽象度を上げ続けていると、“自分”がさらに拡張・拡大し、やがて「空(くう)」が感じられるようになります。その上で、あえて機能・役割に注視するのが「仮(け)」。
「空」と「仮」をバランスよく維持している状態が「中(ちゅう)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
その「中」を「無意識と意識の境界で一部だけは意識して、一部だけは無意識にする」ことが、「“殻(w0)”を壊せそう」と分析した後に行うこと。
Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
<後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html
最後に、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p16)より引用します。コーチングのベースにあり、苫米地理論の基礎でもある「空仮中」について、しっかり感じてください。Feel!
超瞑想のベースは「空の思想」 ~物理空間と情報空間の関係~
あなたが暮らすこの世界や、あなた自身を、自由自在に書き換える方法が「超瞑想」です。
超瞑想は、仏教で伝えられてきた「空」の思想がベースになっています。超瞑想について語る前に、「空」について考えてみましょう。
空は釈迦が説いた思想です。釈迦はちょうど2600年前に菩提樹の下で、この世界が空であることを悟り、その教えを広めました。
空というと、多くの人は「空っぽ」をイメージするかもしれません。でも、実際はその逆です。
空とはこの世界のすべての事象を包み込んだ概念です。
空は、ありとあらゆるものが詰まっている状態。しかも、そのありとあらゆるものが、ダイナミックに、常に変化しながら存在している状態を言います。
空について説いている般若心経に「不生不滅」「不増不減」という言葉が出てきます。これは、「生まれるとか滅びるとか、増えるとか増えないとか、そういうことはこの世には一切ない」という意味です。
今この瞬間に、あらゆるものが存在しているのです。
「あらゆるもの」には「無」さえも含まれています。
つまり、「有」や「無」を超え、「有」も「無」もみな包み込んでいるのが空なのです。
言うなれば、空は「超存在」であり「超有」「超無」の世界なのです。
しかも、空に包まれているこの世界のすべては、すべてが互いに何らかの関係性を持っています。
この宇宙に存在するすべての事象で、独立しているものは1つもないということです。これを「縁起」といいます。
そして、その縁起の中心にあるのが、私たち一人ひとりの心なのです。
私たちは、誰もが自分を起点にして始まる宇宙を1つずつ持っている-。
空とはまさにそのことを言っているのです。
ところが、「すべてのものは空である」というと、人によっては「人生はどうせ空なのだから何をやっても同じ」「生きていても死んでいても同じなら、生きることは虚しい」という虚無主義(ニヒリズム)に陥ってしまう人がいます。でもそれは、空の思想を正しく理解していない証拠です。
正しく空が理解できれば、
「苦しいこと、嫌なことがあっても、すべては空だから、何とでもできる」
「自分自身も空なのだから、いつでも好きな自分になれる」
と考えられるようになります。
この世界のすべての存在をダイナミックかつ多次元的にとらえ、それらすべての関係の中心に自分の心があり、自分の心がすべての存在、すべての事象を生み出していると考えることが、「空」の真髄なのです。
空だからこそ、私たちはその気になれば自分や世界をどんなふうにでも書き換えることができるのです。
そして、そのもっとも優れた方法が「超瞑想」です。
この空の思想は、機能脳科学や量子論をはじめとした最先端の科学にも通じている、人類史上の偉大なる発見のひとつです。
ただ、「どんなふうにでも書き換えることができる」といっても、物理法則を無視して何かを変えることはできません。
たとえば、今、この本を読んでいるあなたの目の前に、突然金の延べ棒を生じさせることはできません。なぜならば、何の因果関係もなく、突然ある物体がこの世界に現れることは、物理法則に反しているからです。もし物理法則を無視して物体をこの世界に現出させることができるという人がいたら、その人はとんでもない嘘つきか、幻を見ているだけであり、信じるに足りないオカルトです。
超瞑想とは、自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまうことです。それはオカルトとはまったく次元の異なる、科学的ともいえる行為です。
ちなみに、日本で瞑想は、静かに座って思索を巡らせることといった程度にしか理解されていません。それとは一線を画すため本書では瞑想を「超瞑想」と名付けています。
引用終わり
この世界のすべての存在をダイナミックかつ多次元的にとらえ、それらすべての関係の中心に自分の心があり、自分の心がすべての存在、すべての事象を生み出していると考えることが、「空」の真髄
…これが苫米地式プロファイリング×ゴール設定の真髄であるはず。
そして、「自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ことが、苫米地理論をベースとしたコーチングです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
今回参考にした「『洗脳』プロファイリング 重大未解決事件の犯人を追え!」(宝島社)は2009年12月に発売されています。
その後、苫米地博士の「プロファイリング」は、DVD教材(フォレスト出版)の中で開示されています。守秘義務契約があるため内容をお伝えすることはできませんが、今や苫米地式の「プロファイリング」は“宇宙創造レベル”にまで進化しています。
下記HPで「全体像を把握し、ゲシュタルトをつくる」ことができます。ぜひ御確認ください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
*「マインド・プロファイリング 他人の脳と心を透視し、思い通りに操作する方法」↓
マインド・プロファイリング
(forestpub.co.jp)
*「マインド・プロファイリングⅡ -Everlasting
Influence-」↓
マインド・プロファイリングII
(forestpub.co.jp)
*「マインド・プロファイリングⅢ ~宇宙超越洗脳・5次元絶対他力~」↓
マインド・プロファイリングⅢ~宇宙超越洗脳・5次元絶対他力~ (forestpub.co.jp)
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(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)
セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html
Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html
Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html
Q-359~:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428035.html
Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html
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