苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ブリーフシステム

L-248202210月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 

202210月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。

当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;未来(ゴール)が見えない原因

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html

 02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html

 03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38065073.html

 04;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38079540.html

 05;「幸せで楽しい」「最高にうれしい」が“あたりまえ”に書き換わる秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38085683.html

 06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38099185.html

 07;コーチングが“文化”に浸透するための3つの大前提

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38104715.html

 08;「過去には一切こだわらない」

 

 

 前回(L-247)、「コーチたる者の大前提」を紹介しました。それは「過去には一切こだわらない」「やりたいことだけをやる」「クライアント(施設の場合、利用者やその家族)の利益100%」。

 

時間は未来から現在、現在から過去へと流れています。たとえそれがよい思い出であっても、あるいは辛い記憶だとしても、時間の経過とともにどんどん遠ざかっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

だから、「あの時〇〇していれば/しなければ…」といった後悔はムダ!

 F-418:私、うっちゃいました <前編;後悔は進化の結果>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37549544.html

 

 私たちが行うべきは、遠ざかる過去をわざわざ“今”にして自らを縛ることではなく、ゴールが生みだす未来に向かう縁とすることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そのためのセルフトークが、「私らしくなかった。次は〇〇している」。このようなセルフトークを重ね、共有するゴール側の世界(未来)の臨場感を上げていくことが重要です。

 Q-226ReplaceしたらそれがDominantになればいいのですかね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

 

 ところで、私は研修の冒頭にこのような問いかけをさせていただきました。

 02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html

 

 

皆さんの職場では「~しなければならない」や「~してはならない」があふれていませんか?

 

 

 これも正確にいうと「過去」。現状の可能世界w1や共有しているブリーフを把握するためにあえて質問しましたが、コーチングの実践においては「これまではどうだったか?」はまったく関係ありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチとして私が問いかけるのは未来のみ。例えば

 

 

皆さんの職場で、これからどのような会話をしますか?

 

 

 ただし、問いかけるだけ。強制や方向付けは一切行いません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

本当の「しあわせ」は、過去ではなく、未来にあります。だから、これから近づくゴール(未来)にフォーカスすることが大切。それが「過去には一切こだわらない」ということです。

L-207202207月シークレットレクチャー -05;正しい「過去の記憶」の使い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36800425.html

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス、p14)より引用します。

 

 

ルール1 過去にはこだわらない

 私たちは未来に向かって生きています。過去は関係ありません。私たちは、なりたい未来、ありたい未来を自由に生きることができるのです。

 過去にこだわってしまうと、過去に縛られた未来を生きることになります。過去に縛られてしまったら、自由な未来を生きることができません。

 すばらしい未来を実現するということは、未来になればなるほどすばらしさが増していくはずです。そのすばらしい未来に一番近い時間は現在です。過去はどんどん遠ざかっていくだけで、現在や未来に関わりを持つことはありません。あるとすれば、あなたが過去に囚われてしまうことだけです。

 ただし「過去にこだわらない」というのは簡単なことではありません。頭では十分に分かっている人でも、いざとなると過去にこだわってしまう人が多いものです。

 私はアメリカのコーチングの第一人者 ルー・タイス氏と一緒に、TPIEPX2TICEといった自己啓発、コーチングのプログラムを開発し、その普及のお手伝いをしています。TICEはパーソナルコーチングのプログラムですが、TPIEPX2というのは、ルー氏のメソッドを学んだファシリテーターというコーチを養成して、そのファシリテーターがさらに新しい人たちを指導するという形で普及しています。

 ファシリテーターは規定の講習を受け、私やルー氏の考え方をしっかりと身につけた人たちです。本書に書かれているようなことは、当然のこととして身に染みて理解しているはずです。

 ところが、あるとき、新たなファシリテーターを養成する講習において、受講者にこんなアンケートをしていました。

 「あなたはこれまでどのようなコーチングをしてきましたか」

 私はびっくりしました。あれほど日頃から「過去にはこだわるな。過去に縛られるな」と指導しているファシリテーターたちが「過去にどのようなコーチングをしてきたか」というアンケートを取っていたのです。こんなふうに、過去にこだわらないというのは非常に難しいのです。

 これからTPIEのファシリテーターになろうという人たちが受講しに来ているのですから、過去にどんなコーチングをしてきたかなどということは、まったく関係ありませんし、むしろ本来なら「すべての過去を今すぐ忘れてください」とでも言うべきところだったのです。

 「これからどのようなコーチングをしていくつもりですか」と尋ねるのならまだわかります。未来のゴールを設定する作業になりますから、必要なことでもあります。しかし、これまでどのようなコーチングをしてきたかという情報は何の役にも立ちません。訓練を受けたファシリテーターがこうなのですから、普通の人に「過去にこだわるな」といっても難しいのも仕方ありません。

 本来なら、企業の採用試験で履歴書を出すというのも意味がありません。これからこの会社でどういうことをやっていきたいかを書かせるならまだしも、過去を問うても何の役にも立たないはずです。私の会社でエンジニアを採用するときにやってもらうことは、「今すぐに私が言ったプログラムを紙に書いてください」というものです。「大手コンピューター・システム会社に何年いました」などという履歴を言う人がいても、その履歴が現在、および未来に使いものになるのかどうかは、プログラムを書いてもらえばすぐにわかります。

 過去にこだわっても何もいいことはありません。未来はあなたが思い描いたとおりになります。職業でも好きな職業に就くことができます。今すぐにではなくても、本気になって3年、5年、10年と毎日やり続ければ、どんなことでも超一流の仲間入りができます。もちろん世界一になる必要はなく、その仕事で生活できればいいのですから、実際はそれほどたいへんなことではありません。

 未来はあなたが自由に決めることができるものです。ただ、漠然と待っていたのでは現状は変わりませんから、現在の延長線上の未来にしかなりませんが、現状ではない未来をあなたが選び、行動を起こすことで、理想の未来が必ず手に入るのです

 引用終わり

 

 

 私たちは未来に向かって生きています。過去は関係ありません。私たちは、なりたい未来、ありたい未来を自由に生きることができるのです

 

 と言われて、心からそうだと納得できますか? 100%そうだと断言できますか?

 

 

 少しでも迷いがあるのなら、次の「やりたいことだけをやる」の実践は難しいでしょう。心が過去に縛られたままで、自由ではないから。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 まずは「未来から過去へと流れる“時間の流れ”」を体感し、「過去は一切関係ない」を体得してください。

*関連する重要なワークがこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36900186.html

 

L-249につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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L-068202011月シークレットレクチャー -03;じかんかじ(時間舵)

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L-234202209月シークレットレクチャー -09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

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Q-339~「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

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L-242202210月介護施設研修 -02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

 

202210月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。

当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;未来(ゴール)が見えない原因

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html

 02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

 

 

 ゴール(=未来)を設定した時点で、無意識が勝手に情報の取捨選択をしてくれて、ゴールに必要な情報は認識して必要のない情報は削除してくれる

 

 これは前回引用した苫米地博士の言葉(「とてつもない未来を引き寄せる予見力」p73)。

 

 「無意識が勝手に情報の取捨選択をしてくれる」というのは、RAS&スコトーマの働きによります。私たちは、気がついていないだけで、無意識下で膨大な「情報の取捨選択」を行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ただし、それは過去の記憶に基づいた「取捨選択」。そのままでは「昨日のような今日を生き、今日のような明日を迎える」だけです。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな情報処理を「ゴールに必要な情報は認識して必要のない情報は削除」に変えていくことがコーチング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、コーチングを実践すると、なぜRAS&スコトーマがゴール(未来)側に書き換わるのでしょう?

 

 答えは「結果として、ブリーフシステム(Belief SystemBS)が変わる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 最近の苫米地博士は、BSの代わりに、もっと本質的な意味合いで「自我」という表現を用いられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 最新の自我の定義は「すべてのコンフォートゾーンをすべてのゴールに従い並び変える関数」です↓

 F-430:オーセンティック・コーチングの形式定義 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37977729.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -11

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 ゴール側の世界(可能世界w2)にふさわしい自我に書き換わると、自然と認識が変わり、判断(attitude)が変わり、行動(habit)が変わっていきます。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 当然、施設内で飛び交う言葉、会話内容といったものも、ゴールにふさわしく書き換わっていきます。とくに意識しなくても(その秘密は↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

  飛び交う言葉、会話内容が、ゴールにふさわしく書き換わる

 

 

 打ち合わせ中に「気持ちのコントロールが、日々の忙しい業務の中で難しくなり、態度や言葉に出てしまう」という施設長の悩みを伺いました。私も病院長時代に同じような課題を感じていたので、その気持ちはよくわかります↓

 PM-06-15:仮説10)コーポレートイメージ&コーポレートトーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401202.html

 

多くの人が経験されていると思いますが、ネガティブな会話をしている組織では、人々はお互いの噂話に花を咲かせ、不平や不満を言うことにあらゆる機会を利用します。

いつもピリピリと緊張している職場では、ますます気持ちのコントロールが難しくなり、不安やイライラ、怒りがつい言葉や態度にでてしまいます。

それは「不平」「不満」「不安」「イライラ」「怒り」がコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)化している状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZはホメオスタシスで強力に維持されています。なので、誤りを指摘したり、厳しく指導したとしても、決して変わることはありません。仮に変わったとしても、すぐに元に戻ってしまいます。

 F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html

 

態度や言葉に出てしまう」のは、あくまでも結果。

抽象度を用いて立体的に考えると、より高次の階層での何らかの“因”(博士は「バグ」と表現されます)が下の階層で「不平」「不満」「不安」「イライラ」「怒り」を生み、それらの情報がより低次の空間で写像として「態度や言葉」にあらわれたに過ぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

よって、具体的な「態度や言葉」にいくらフォーカスしてもムダ。「〇〇といった言葉遣いはやめよう」「もっと△△を行おう」などと強く指導するほど、現場はますます反発するはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

それでも説得や指導を続けたなら、どんどん現場の雰囲気は悪くなり、すべてがhave toになりながらますます疲弊していくでしょう。負のスパイラルを転がり落ちるような感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そのような状況に陥っているのではないかと感じたので、研修の冒頭にこのような問いかけをさせていただきました。

 

 

 皆さんの職場では「~しなければならない」や「~してはならない」があふれていませんか?

 

 

 以下、苫米地博士の著書「『言葉』があなたの人生を決める」(フォレスト出版、p72)より引用します。

 

 

「言葉」があなたの人生を決める

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つい陥りがちな「創造的回避」とは?

 はっきりとした価値観は、あなたが「目的地」に向かうための鮮明な動機です。

 ビジョンを描き、かつ価値観をはっきりさせれば、あなたはもう、目的地を目指すのに「〇〇しなければならない」とは考えずに、つねに「〇〇したい」と思うようになります。

 じつは、何かを「したい=want toという思考ほど重要なものはありません。なぜなら、「したい」という意識は、強烈な創造力を生み出すからです。いっぽう、「しなければならない=have toという意識は、人間にそれをするように仕向けるのではなく、逆に逃避や回避の行動をとらせます。

 ここで、人間が現状を維持しようとして起こす創造的回避のことを説明しておきましょう。

 人間は、「しなければならない」と考えると、それをしなくていい理由を潜在意識がいくらでも創り出してしまいます

 たとえば、ルー・タイスは、中学生のころにこんな経験をしました。

 

 その当時に学校で行われたダンス大会は、男子生徒が、体育館の向かい側にいる女子生徒のところに進み出て、踊ってほしいと申し込むのが恒例でした。ルー・タイスは、一緒に踊ってほしいお目当ての女子生徒がいながら、向こうまで行って誘っても断られると考え、仲間にこういいました。

 「あんなぜんぜん可愛くない子と、誰がダンスなんか踊りたいと思うんだ? やめだ、やめ。もっと面白いことしに行こうぜ」

 そして、断られたときの屈辱に遭わないように、ルーと仲間たちは体育館から逃げ出していきました。本当は女子生徒とダンスをしたかったのに、拒絶されたときの恥ずかしさだけを考え、成功したときの喜びはまったく思いもしなかったわけです。

 

 こうした行動の中に介在していたのが、「(ダンスを)申し込まなければならない」とか、「断られてはならない」という考えです。そして、この「しなければならない」という思いが、「可愛くない子と踊りたくない」や「ダンスなんか面白くない」という、その場から逃げ出す都合のいい口実を創造することになりました。

 潜在意識が行う、こうした創造的回避は、大人の世界でも日常茶飯事です。

 たとえば、「しなくてはならない」仕事を何かと理由をつけて先送りにする人は、そこここにいます。なかには、仕事をやりたくなくてしかたがなくて、終いにはうつ病になってしまう人もいるようです。診断書をもらって会社を休むとケロッと治るのに、職場に戻るとたちまち具合の悪さがぶり返します。

 「しなければならない」という考えは、潜在意識の力によって、その人を現状にとどまらせるように働くのです

 しかしながら、あなたが現状を抜け出して自らが目指す「目的地」に向かうことは、もはや「しなければならない」ことではありません。それは、あなたが「したい」ことにほかなりません。

 そのためにあなたがとる必要な選択と行動は、そのすべてが「したい」「選ぶ」「好む」という気持ちから起こすことができます。ポジティブな動機を持てば、問題の解決、対立の解消、満足できる最終結果というポジティブなイメージが潜在意識に刷り込まれます

 このことが、最終的な結果のイメージを満足感、達成感、喜びの感情と結びつけ、目標達成を楽しいものにしてくれるのです。

 引用終わり

 

 

 じつは、何かを「したい=want to」という思考ほど重要なものはありません。なぜなら、「したい」という意識は、強烈な創造力を生み出すからです

 

介護現場における「したい=want to」を生みだすものはゴール!

もちろんここでいうゴールとは、「ファイナンス」とは切り離した、純粋な「職業」としてのゴールです。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 その「職業」としてのゴールは

 

利用者さんやその家族、そして地域社会に、どのような機能を提供するか?

 

 という自問に対する自らの答え。

 Q-452:コーチングの対象がvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

そんな自問自答を経て生みだした職場のイメージ(w2)が、より抽象度の高いものになるほど、そして、そのイメージを職員間でより強く共有するほど

 

お互いがお互いを励まし、助けあう職場

 

へと変化していきます。エフィカシーが高まるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 私個人のことをお話しすると、家庭でも、職場でも、地域社会でも、国でも、ネット空間においても、コレクティブ・エフィカシーを強くイメージしながら働きかけを行っています。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー >

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 縁起空間があたたかく光り輝いているイメージで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

L-243につづく)

 

 

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-追記-

私個人のことをお話しすると、家庭でも、職場でも、地域社会でも、国でも、ネット空間においても、コレクティブ・エフィカシーを強くイメージしながら働きかけを行っています

 

 そのイメージを強化するために行っているのが「セルフトークのコントロール」。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 本文で引用した文章で、苫米地博士は「ポジティブなイメージ」という言葉を使われています。じつは、それは入門者向けの表現。本物のコーチング(Authentic Coaching)は、「ポジティブ」「ネガティブ」という“主観”ではなく、“客観”です。

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 その“客観”が「セルフトークのコントロール」の鍵となります。違う表現でいうと「外側視点(外的視点)」です。

 L-220202208… -07;ヒーリング実践の基盤、コーチング実践の基礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37209477.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録③)の「苫米地式次世代コーチングを身につけ、理想の世界を実現するセルフトーク・カード」より引用します。

「外側視点(外的視点)」を意識に上げながら、常に無意識の自身のセルフトークをコントロールしてください。

 L-221202208月シークレット… -08;“しっかり生きる”ためのシンプルなワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37223679.html

 

 

Self-Talk 04

エフィカシーを高める言葉

 

 私は、常にエフィカシーを高める言葉だけを自分と他人に対して使っている。だから、私のまわりには信頼できるエフィカシーの高い仲間が次々と集まってきていることが頼もしい。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-333:分断緩和のための処方箋 vol.4;「ワークライフバランス」の落とし穴 <case-side

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33566734.html

F-334:分断緩和のための処方箋 vol.5;「ワークライフバランス」の落とし穴 <plan-side

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429772.html

Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;そもそも権力とは?>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 

 

 前回(Q-457)は、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 今回は「権力」についてシンプルに確認しましょう。

 

 動物にとって、世界とは物理空間のこと。権力を手にするのは“物理的に強いもの”です。

それに対して、人間の世界は物理空間を包摂する情報空間のこと。権力を手にするのは“情報的に強いもの”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ただし、人間がまだ動物的だった頃は、権力者の威光を示すための刑罰は、直接、物理的身体に対して与えられていました。例えば、公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなど。こういう直接的な力の行使により成立する権力のことを「主権力」といいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19477029.html

 

近代以降の刑罰は、犯罪者を監獄に収容し精神を矯正させるものとなりました。これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般には思われています。

しかし、フランスの哲学者 ミシェル・フーコー(Michel Foucault1926~1984年)はこうした見方に疑問を呈しました。「監獄に収容された人間は、常に権力により監視され(パノプティコン)、家畜のように従順な存在であることを強要されている」と。

モチベーションでいえば、「want to」を奪われ、「have to」を強制された状態です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「従順な存在であることを強要されている」とは、自由が奪われているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような自由を奪い取る力は、監獄内だけではなく、一般社会の中にもたくさん仕込まれています。いたるところに設置されている監視カメラやあらゆる活動(情報)を一元管理しようとする制度がその代表です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106353.html

 

直接的に圧力を加えているわけではないのに、人々を抑圧する力

 

それが現代の権力である「生権力(バイオパワー)」です。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。

<事実(data)>「私には権力がある」

→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」

→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」  という構造です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ところが、生権力(バイオパワー)には抑圧も強制もありません。それなのに「まるで抑圧と強制があるかのように人々を飼い慣らす」 それが生権力(バイオパワー)です。

苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、生権力(バイオパワー)とは、「奴隷マインドを生みだす力」のこと。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 余談ですが、テレビなどマスメディアも生権力(バイオパワー)として機能します。だから、「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 さらにいうと、苫米地博士が「お金教」と表現される資本主義そのものにも生権力(バイオパワー)が働いています。「お金がないと飢え死にする」「少ないと恥ずかしい」などと信じ込まされ、人々は奴隷のように働かされています。

 昔の奴隷は物理的な鎖に繋がれていましたが、現代の奴隷は“お金”に代表されるような情報的な鎖に繋がれています。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな生権力(バイオパワー)、すなわち「人々を飼い慣らす力」「奴隷マインドを生みだす力」「自由を奪う鎖」に対して行うべきことは 常にモニタリングし続けること。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 そして、モニタリングを続けた上で、生権力(バイオパワー)そのものを客観視できる視点を身につけることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それができたら、次に挑むのは「自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる」。

 

 以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp124)より引用します。

 

 

自分が支配できるバイオパワーの世界を目指せ!

 他人を叩き、悪口をいいながら生きることは、じつはとても楽な生き方です。

 本当に戦うべき強い相手と苦しい戦いをする必要はないし、問題の本質に向き合う必要さえありません。権力が用意したパノプティコンとバイオパワーに従って、権力者以外の自分よりも上の人を叩き、自分よりも下にいる人を見下す毎日を送るだけでいいわけです。

 私は、人種差別と闘ったアメリカの作家アミリ・バラカの説く「奴隷の鎖自慢」を思い起こします。

 

 「奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢を始める。

 どちらの鎖が光っていて重そうで高価か、などと。

 そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。

 だが奴隷達を繋いでいるのはじつは同じ鎖に過ぎない。

 そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない」

 

 鎖自慢に興じながら生涯を閉じることができれば、これは幸せです。

 しかし、それは奴隷の幸せです。

 

 では、それ以外に、どのような生き方があるのか。

 それは、自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる生き方です。

 例を挙げれば、11歳になる私の息子がやっているようなことです。

 ある夏休みにコンピュータプログラムを習った私の息子は、自分でソーシャルゲームをつくり、そのゲームで遊ぶということを毎日くり返しています。

 自分でプログラミングしたゲームですから、何がどう展開するかということは知り尽くしているはずで、私には自分がプログラムしたゲームで遊ぶという感覚がどうにもわかりません。

 しかし、息子は飽きもせず取り組んで、対戦キャラクターにやられたりすると、「ぎゃあ!」と声を上げて悔しがっています。自分が用意した罠に自分ではまって、そのことに強い臨場感を感じているわけです。

 

 私はこの息子の世界を「自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界」と捉えています。

 自分が生みだしたバイオパワーに従うというのは、いわば「その人自身が神になる」ということです。いいかえれば、何もかもを自分だけで引き受け、その代わりに、他人が用意したバイオパワーのことは関知しないし、従いもしないという生き方です。

 社会のルールに従わなければリスク無限大かもしれませんが、喜びも無限大の、未来人の幸せな生き方のひとつに違いありません。

 引用終わり

 

 

自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界

 

 そのような可能世界w2345…)を自ら創造するのがコーチング。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 具体的には、現状の外にゴールを設定し、エフィカシーを高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

Q-459につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。<事実(data)>「私には権力がある」→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」という構造です

 

 私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 問題(課題)の本質はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

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F-377~:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~

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L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

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Q-457:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.1;慈悲の注意ポイント>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 

 

 著書「近未来のブッダ」(サンガ、p217)の中で、苫米地博士は「コンパッション=慈悲の注意ポイント」を3つ挙げられています。「①情動で出た慈悲は疑え」「②慈悲はルールの世界ではない」、そして「③この世をよくしたいなら権力から離れる」です。

 

 

    情動で出た慈悲は疑え

 情動とは、大脳の活動の中でもかなり原始的なもの。原始的とは「抽象度が低い」という意味です。情動を全否定するつもりはありませんが、慈悲はそのレベルではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士は「情動で出た慈悲を持つ必然性みたいなものはまったくない」「情動で出た慈悲は人に仕掛けられていることが多い」と書かれています。

 F-386:“心身の不調”の一考察 <vol.2;動物の本能から生じる情動>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 

コーチングのフレームでいうと、ゴール設定の際に「情動から出ていないか?」と内省することが大事。情動により生みだされるゴール(らしきもの)は、まず間違いなく現状の中だからです。情動に囚われると、煩悩と強く結びついた現状の最適化となってしまいます。

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 そもそも各自が認識している世界そのものが、すでに「人に仕掛けられて」います。私たちは自分の重要度により情報を取捨選択していますが、その「自分の重要度」は他人のモノサシや社会の価値観によってつくられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

現状の外とは、「これまでの自分の重要度の外側」という意味。それは、たいていの場合、「利己の外側」ということです。

 Q-393クライアントが利己的なゴールを設定している場合、ゴールの再設定を

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35284572.html

 

 情動がからむと、どうしても抽象度が下がってしまいがち。そうなると利己的になってしまい、ますます現状の外側はスコトーマに隠れてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

②慈悲はルールの世界ではない

 では情動を抑え、論理で考えればいいのかというと、それも違います。慈悲は論理という概念とはまったく違います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *論理(トゥールミンロジック)について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 もちろん、論理(理論)は大切です。論理(理論)がなければ真っ当なゲシュタルト化は難しいはずですし、仮にできたとしてもゲシュタルトを維持し続けることができないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゲシュタルトが不十分(不安定)であれば、しっかり理解することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 一方で、論理(理論)にこだわると、リミッターが外せません。もっとコーチっぽく表現すると、「現状の外にゴールを設定できない」。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

コーチの役目は「クライアントを『超論理』の次元に誘う」こと(厳密に言うと“誘導”とは違います)。脳機能でいえば前頭前野内側部の発火であり、苫米地理論でいえば右脳言語野の覚醒を実現することです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 それを苫米地博士は「感性」と表現されます。

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

 ちなみに、20世紀を代表する理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)は、それを「直観的な感情」「直観的な反発」と表現しました。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 

 3つ目の「この世をよくしたいなら権力から離れる」は、苫米地博士の言葉をそのまま紹介します。以下、「近未来のブッダ」(サンガ、p218)からの引用です。

 

 

③この世をよくしたいなら権力から離れる

慈悲を実行するなら、権力からは離れること。大きな枠組みでいうと、国家権力と宗教が結びつくと、本来の宗教の慈悲や愛の教えからほど遠いことになります。イエス・キリストが「イスラムを殺せ」と言うわけがないでしょう。仏教は本来は思想の体系で宗教ではなく、墓も霊も超能力もマントラも否定するものなのにどこかで宗教になってしまいました。国家権力と結びつくと宗教化していったほうが有利だからです。権力者に利用されているのです。

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます。

この世界をよくしようと思うことになんの問題もありません。大いにやってほしいところです。ただし、権力を持ってそれを実現する方向で考えるとしたら、それは若い時の迷いです。迷いは無知からくるものです。根源的には無明といいますが、簡単にいうと無知。でも、若い時はそれでいいと思います。

災害ボランティアにじゃまだけど行った若者を非難はしません。震災で人が苦しんでいるから車で駆けつけようとして行った人が、不慣れでなにもできなくてもそれは若気の至り。だんだんわかっていけば、巧みにできるようになるでしょう。

とにかく、権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です。

 引用終わり

 

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

Q-458につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

F-290:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

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F-291:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

Q-428:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.6(最終話);〇〇〇〇〇を貫き、〇〇に従う>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36705616.html

 

 

近未来のブッダ



Q-456:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37898936.html

 後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム

 

 

Qw1からw2へ移行するためにはゴール設定とエフィカシーを高めることが必要とのことですが,ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには古いブリーフシステムは捨てて,新しいブリーフシステムで行動して結果を振り返りながらセルフトークを変えることによりエフィカシーを高め,新しいブリーフシステムを強固にするということでしょうか 

 

A2:前回(Q-455)、苫米地博士のこのような言葉を引用しました

 

  自我を書き変える作業だと思うとコーチングは失敗してしまう

 

 その理由はクリアでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 鍵は「ホメオスタシス」。もっと詳しくいうと、「ホメオスタシスと情報空間とのかかわり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「人間の場合、ホメオスタシスが情報空間にまで拡張しているため、想像上の事柄に対しても機能する」ということを、苫米地博士が理論化されたのが「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 苫米地理論の第1世代であるこの理論が、苫米地式コーチングの仕組みのど真ん中にあります。つまり、

 

ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって心身は勝手にゴールに近づいていく

 

 その事実をプリンシプル化したのが「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だから、ゴール設定が重要になります。「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」ではなく、「ゴール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、そのゴールのポイントの中でも、とくに「現状の外」が重要な鍵となります。なぜ?

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージすると気分が悪くなってしまいます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

 答えは「ホメオスタシス」にあります。

 ホメオスタシスは「恒常性維持機能」と訳されています。簡単にいうと、それは「元に戻る機能」。“いつもの状態”より下に外れた時は上に戻ろうとしますし、上に外れたときは下に戻ろうとします。そうやって強力に維持されているのが「現状(Status Quo)」です。

 急に面倒くさくなったり、あれこれ理由を考えてやめてしまうのは、ホメオスタシスの働きによる創造的回避。多くの場合、それは現状維持です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 それは悪い意味での“保身”。つまり、現状の外とは、今まで保ってきた“自分”の外側ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

仮に“自分”=BSの外側にゴールを設定できたとしても、結局は元の“自分”に戻っていきます。ホメオスタシスの働きによって。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのため「現状の外」のゴールを考えるのと同時に、別のゴールのポイントを意識に上げる必要があります。それが「自分中心を捨て去る」。その「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズムがコーチングの秘訣だと私は思っています。「ワールドを変える」ための秘訣です。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p237)より引用します。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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◎ワールドを変える

 では、コーチングではなにをしているのでしょうか?

 それは「ワールド」を変えることです。

 「現状の世界(ワールド1)」から「現状の外の世界(ワールド2)」へ移行することによって人生を丸ごと書き換えようとしているのです。

 ゴールを「ワールド2w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます。

w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1w2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。

ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです。その過程で自分=自我は自然に換わっていくのです。重要なのは、「現状」を変えることです。「ワールド」を変えることで、その時、ホメオスタシスの機能はあなたをゴールへと自然に近づけてくれるのです。

 

 コーチングの知識がない人々、あるいは、間違ったコーチングを学んだ人たちの多くが「自分を変えることで世界を変えよう」としています。

 しかし、それでは世界は変わりません。どこまで行っても現状のままなのです。変わったように思えるその新しい世界は、実は現状の延長線上であって、現状を拡張させただけのものだったのです。

 もちろん、「現状の中のゴールでいいんだ」という人は自分を変えること、目の前の達成しやすいゴールからクリアしていく方法論はとても有効です。それを私は否定はしません。

 しかし、苫米地式コーチングは「人生を丸ごと変える」メソッドですから、いまの自分の殻を壊したい、変わりたいと思うのであれば、現状の外へのゴール設定になるのです。

 その場合は、自分を変えるのではなく、ワールドを変えることが必須になってきます。

 ここを『増補版』の最初で改めて確認しておきたいと思います。

 人生を丸ごと変えたいと思うのであれば、自分を変えるのではなく、ワールドを変える。このことをいまここでしっかり胸に刻んでください。

 引用終わり

 

 

w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1w2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。

ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです

 

 今回の肝なので、もう一度。

 

 コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとする

 

 前回(Q-455)引用した苫米地博士の言葉を再度確認しながら、御自身の思考(質問内容)を検証し、ぜひともスコトーマを外してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

なかなかスコトーマが外れない場合は、こちらを参考にどうぞ↓

 Q-452~:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432162.html

 

 

 以上を踏まえて、御質問にシンプルに回答すると、ゴール設定により新たに生みだす並列宇宙(可能世界) w2に没頭する

 

 前編の冒頭に書いたこの言葉が、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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-追記-

 ゴールを「ワールド2w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます

 

 スコトーマは外れましたか?

 

 コーチとしていつも意識に上げているのが「抽象度」。その「抽象度」を念頭に、御自身の思考空間を再検証されてください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「『現状の外×自分中心を捨て去る』のダイナミズム」の感覚がつかめたら、次の課題は「臨場感」です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。「臨場感」と「コンフォートゾーン」と「ホメオスタシス」の関係を意識に上げながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

コンフォトートゾーンを「広げる」のは×、「上げる」のは〇

 コンフォートゾーンは広げるのではなく、狭めて上げることが重要です。子ども向けのコーチングプログラムであるPX2だと、「コンフォートゾーンを広げなさい」と教えますが、それは子どもはまだ自我関数pができあがっていないからです。

 生まれてから数年や十数年しか経っていない子ども時代は、そもそもコンフォートゾーンが狭いわけです。家庭と家族などの基本的なコンフォートゾーンしかもっていませんから、子どもに「コンフォートゾーンを作っていきましょう。そして、それを広げていきましょう」と伝えるのは当たり前のことです。

 子どものときは、コンフォートゾーンを出るとか出ないとかが問題ではなく、まずはコンフォートゾーンを形作ること「クリエイティブ・ユア・コンフォートゾーン」が大切です。次にそれを広げていく「ストレッチ・ユア・コンフォートゾーン」へとつなげていけばいいのです。

 しかし、大人はしっかりと自我関数pができあがっています。その大人がコンフォートゾーンを広げようとすると、ゴールの設定がw1の中でのステップ・バイ・ステップ方式になり、現状w1に縛り付けられるリスクが高くなるのです。

 大人は、コンフォートゾーンを狭めて上げるということが重要です。現状の外側である可能世界w2にゴールを設定することで、現在のコンフォートゾーンに対して排他的な狭くて高いコンフォートゾーンができてくるのです。

 ホメオスタシスはコンフォートゾーンに対して働きますから、コンフォートゾーンを狭めて上げることで、ホメオスタシスのループを狭めて強力に働かせることができます。そうしないと、現状から抜け出すことはできません。居心地のよい所に片足を突っ込んだまま、馴染みのない不安な場所であるw2に飛ぶことはできないのです。

 引用終わり

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



F-428:見えない壁

 

“さくらロス”がまだ続いています

 

 

 前回までテーマとしたのは、「寂しい」という情動(と、その“先”)↓

 F-424~:さくら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432041.html

 

 たいていの場合、「寂しい」の正体はホメオスタシス・フィードバックです。脳が発達した私たち人間の場合、ホメオスタシスは心の空間(情報空間)にも働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その事実を苫米地博士が理論化されたのが、苫米地理論 第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 博士は最新刊「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p227)の中で、「『ホメオスタシスの再確認』も重要」と書かれています。

 

 

 「ホメオスタシス=恒常性維持機能」は物理的な身体だけでなく、私たちの思考、情報空間にまで広がっています。人間だけが持つ情報空間へのホメオスタシスの広がりを利用し、ゴールに対する臨場感を高めて、自然にゴール達成するのがコーチングの根本原理です。

 

 

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 ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって自然にゴールに近づいていきます。それをプリンシプル化したのが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ただし、コーチングが機能するのは、ゴール(らしきもの)が確かに現状の外にあり続ける場合のみです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 もしも現状の中にゴールらしきものを設定してしまった場合(*現状の外にないものを「ゴール」とはいいません)、強力なホメオスタシスが「これまでの世界(可能世界w1)」「これまでの私(関数p)」を維持してしまうことになります。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

仮にしっかり現状の外にゴールを設定できたとしても、ゴール向かっていく過程で“かつての現状の外”は現状に変わっていきます。ゴール達成とは「“かつての現状の外”が現状化する」ということです。

 Q-378:「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34621653.html

 

コーチング実践の過程でゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)にホメオスタシスが働くようになると、強力なエネルギーと豊かな創造力がゴールの世界にどんどん導いてくれるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

現実世界(w1)からゴールの世界(w2)へ移動する感覚は“オートマティック”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「無我夢中に取り組んでいたら、いつの間にか達成していた」という感じですが、今度はその“オートマティック”の原動力であるホメオスタシスが、かつてのゴールの世界(w2)からさらなるゴールの世界(w345…)に移行することを強力に妨げるようになります。

それは“現状維持の壁”。

私たちは、そうとは気づいていないだけで、じつにたくさんの“壁”に閉じ込められています。

 F-348:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 

 気楽な例え話で恐縮ですが、若い頃の私は、突然、そんな“壁”に気づいてしまったことがあります。きっかけは「マリオ」でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 子どもの頃、私は家の中で遊ぶことを禁じられていました(さらには勉強することも)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 友達との遊びが“ファミコン”に変わっていっても、どんなにどんなに頼んでも、決して許してもらえませんでした。ペットの時と同じように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37769002.html

 

 そういう環境で育ったので、私は、子どもの頃から自由を渇望していました。以前は単に「ゲーム機が欲しかった」のだと思っていましたが、本当は「自由になりたかった」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ちょうど医師として働き始めた頃、任天堂から「NINTENDO 64」というゲーム機が発売されました。私は自分で稼いだお金で、初めてゲーム機を買いました。休みの日、当時の彼女の家で、「マリオ」のゲームで遊んでいたことを覚えています。

 といっても、ゲームの内容自体には興味がなく、二人でただただゲーム内の3次元空間を気楽に走り回っていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

気の向くまま、自由自在に走り回れる

 

 そんなことが楽しくて、本当にただ走り回っていました。自由を感じながら。

 

やがて「見えているのに、その先には行けない」という“壁”に突き当たると、感じていた自由が本物の自由ではなく、はかない幻であったことを思い知りました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

どんなに先に行きたくても、見えない“壁”に阻まれて横滑りするだけというのが悔しくて、あんなに欲しかった念願のゲーム機だったのに、まったく遊ばなくなりました。きっと無意識が不自由を拒絶していたのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 その後、苫米地英人博士に学ぶようになり、“壁”を生みだしているのは自分自身の心であることを理解しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 “壁”どころか、世界そのものを生みだしているのが、個人の「認知フレームワーク」。コーチング用語でいうと、「ブリーフシステム(Belief SystemBS」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 あの「マリオ」から30

 

 今や、その認知フレーム=BS自体が、戦争領域になってしまっています。

 F-112~3:情報が書き換わると vol.3~4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276927.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377720.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自衛隊 認知戦軍 創設提案 ~戦略的影響力のパラダイムシフト~」(開拓社、p68)より引用します。

 

 

13 認知科学に基づく認知戦の定義

 認知戦は行動主義パラダイムを超えて進化し、対象者の認知プロセスのモデル化と制御へと向かっている。

 ウクライナとロシア間で続く紛争では、両国とも共通する技術基盤を有しており、それによって互いの通信を傍受できる状況になっている。戦場では、傍受された通信内容を分析して部隊の疲労度や士気を評価し、その情報に基づいて選択的攻撃を実施している。このような状況下でも、認知戦は依然として物理的戦闘に付随する役割に留まっている。しかしながら、ウクライナ元国防相オレクシー・レズニコフ氏は(Stanford Daily Staff 2024)、ロシア側はAI技術(例:ディープフェイク)やサイバー攻撃を利用して戦争について偽情報を拡散していると述べている。

 「認知戦の脅威は増大している」とレズニコフ氏は自身の経験を引き合いに述べた。彼によれば、ロシアによるオンラインキャンペーンで、自身の娘が資金を不正流用して高級不動産を購入したという虚偽の主張が広められた。この攻撃には彼の指導力を損なおうとする意図だけでなく、娘への攻撃を通じて彼自身の感情面にも圧力を加え、「心理的な人質」として利用することで精神的な動揺と不安定化を狙うという目的もあった。

 一部の認知戦における行動は物理的攻撃を補完するものだが、その主たる目的は敵対者の認知プロセスに直接影響を与えることである。認知戦は単なる物理的作戦(kinetic operation)の強化ではなく、それ自体で独立した戦争領域と見なされる。この点では、サイバー作戦が当初、物理的作戦の補助役だったものの、その後独立した領域へと進化した経緯と類似している。初期段階では、サイバー兵士たちは特殊部隊による敵施設への侵入支援として電力網など重要インフラを無力化する訓練を受けていた。サイバー戦はかつて物理的作戦を補完する役割だったものの、現在では独立した、そして多くの場合で、ハイブリッドな戦争領域へと発展している。同様に、人間の認知そのものも今や重要かつ自律的な戦争領域となっている。

 認知戦を理解するためには、まず「心とは何か?」という根本的な問いについて考える必要がある。認知科学の主要理論の一つである機能主義(Functionalism)によれば、心とは相互に関連する機能の集合体として捉えられる可能性がある。このような機能から信念や行動が生じ、それらが集まって「信念体系(ブリーフシステム)」と呼ばれるものを形成する。

 認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えることである。従来の行動主義的アプローチでは外部刺激と観察可能な反応に焦点を当てていたが、認知戦ではこのフレームワークを超え、内面的な認知機能そのものを標的とする。このアプローチは「個人の認知への攻撃」とも呼ばれ、認知科学から得られた洞察によって支えられている。

 認知戦とは、対象者の認知モデルを構築することによって実行される。このモデルによって、その人間の思考や行動パターンを支配するブリーフシステムを分析できるようになる。この理解を活用することで、個々人ごとに最適化された情報を提供し、その人間に対して最大限の心理的または行動的影響を引き出すことが可能となる。

 従来型のPsyOpsが一般的な行動反応を予測・操作することを目的としていた一方で、認知戦では「武器を突きつけられても反応しない」といった独自性の高い行動パターンにも対応できる。このアプローチでは、対象者ごとの認知モデルに基づいて設計された情報を提供することで、その人間の行動制御につながる。

 場合によっては、詳細な認知モデルなしでも大きな効果を得られることがある。自然災害やパンデミックなど、多くの人々が共有する広範な恐怖への共通した人間の反応を利用することで、PsyOpsは認知戦の一部側面を模倣できる。しかし、本物の認知戦とは、ターゲット個々人に特化した正確な認知モデルに基づいた個別化された方法論によって特徴づけられる。この根本的な違いが、より広範で画一的なPsyOps戦略と認知戦略とを明確に区別している。

 引用終わり

 

 

認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えること

 

 私たちは、そうとは知らないだけで、“見えない壁”によって仕切られた世界の中で生きています。その“壁”の外はスコトーマに隠れており、認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 “壁”を生みだすのはBS。そのBSは他人の考えや社会の価値観でできあがっています。つまり、“壁”の内側は自分以外の他人に作られた世界であるということ。

 Q-439:明るく活発な姉が家に閉じこもるようになりました。私はどのように

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37338822.html

 

 時間でいえば、すべて過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 人は、誰もが“見えない壁”の中で、不自由を強いられながら生きています。そして、これからは“壁”をより強力に操作されることで、徹底的に不自由を強いられるようになっていきます。

 L-227202209… -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 

 だからこそ、コーチング!

 

 コーチングは脱洗脳であり、脱構築です。

これまで知らずに作り上げてきた“壁”、そしてこれから他人(企業、国、社会)に意図的に作り込まれる“壁”そのような“見えない壁”を破壊し自由を貫くために、コーチングの知識と技術が絶対に必要です。

 F-415:「楽しい日本」をvol.2;「楽しさ」って何? そもそも「心」って何?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37438818.html

 

 コーチングは、縁ある人々(&その縁ある人々&)を不自由から開放するための大切な縁起でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

  コーチングは自由のための縁起

 

 

 “さくらロス”のぼんやりとした意識状態(=Rゆらぎ)で、このようなイメージを体感しました。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 

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Q-455:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには <前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Qw1からw2へ移行するためにはゴール設定とエフィカシーを高めることが必要とのことですが,ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには古いブリーフシステムは捨てて,新しいブリーフシステムで行動して結果を振り返りながらセルフトークを変えることによりエフィカシーを高め,新しいブリーフシステムを強固にするということでしょうか 

 

A1:「ゴールにふさわしいブリーフシステムBelief SystemBS)」は、結果として獲得していくもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

コーチングの基本は、関数 p の再定義を促すのではなく並列宇宙(可能世界) w1 から別の並列宇宙(可能世界) w2 への移行を促す ことです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「関数p」とは、自我のこと。コーチングで用いるBSが、まさに自我であり、関数pのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

「地上最強グローバルサミット」(2025.10.5)苫米地博士の講義用スライド

(「ドクター苫米地ブログ」よりダウンロード可能↓)

https://tomabechi.jp/CoachingFormalDefinitionDrT20251005.pdf

 

 

 「古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」という感覚はNG。そうではなく「ゴール設定により新たに生みだす並列宇宙(可能世界) w2に没頭する」という感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「没頭」をもっと詳しく表現するなら、「RASを働かせてLock onする」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 もちろん、ゴール側の並列宇宙(可能世界)w2に「RASを働かせてLock onする」ためには、「古いブリーフシステムは捨て」て「新しいブリーフシステム」に書き換わっている必要があります。BSや自我と認識する宇宙(世界)は表裏一体です↓

 L-229202209月シークレットレクチャー -04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 

 だからこそ、「古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」という感覚はNG。その理由は?

 

 

 …BSは「情動を伴った体験の記憶」や「抽象化された情報の記憶」で作られています。それらは全部“過去の記憶”。つまり、「古いブリーフシステムは捨てる」という意識状態のときは、自然に過去に囚われてしまうことになります。

同様に「新しいブリーフシステム」という場合も、たいていは過去の延長線上における「新しい」になってしまいがち。それは現状の最適化であり、ますます過去の呪縛を強めることになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そもそもBSとは、「私はどういう人間なのか?」「相手といるときはどう振る舞うか?」「社会に対して私はどう働きかけるのか?」など、その人が身につけている認識のパターンのこと。

その「認識のパターン」とは、情報です。さらにいうと、認識するすべてが情報であり、認識する主体も情報にすぎません。それを釈迦は「縁起」という理で説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

  すべてが情報であり、認識する主体も情報

 

 

 突き詰めると、それは「すべて心が生みだしている」ということであり、「心も心が生みだしている」ということ。ということは、私たちが「確かにある」と感じているものはすべて、ただの幻想にすぎないことになります。ただ、各人が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じている(感じあっている)だけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 情報(幻想)をリアルにするのが、各自の「認識のパターン」。繰り返しますが、そのパターンは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によってつくられています。時間でいえば、すべて過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その「認識のパターン」は脳の前頭前野に蓄積されています。人はBSによって、未来のことを予期したり、予想したりします。そして、その予期や予想にしたがって、あらゆる選択と行動を行っています。無意識下で行われるBSによる選択(の性向)を「アティテュード」、行動を「ハビット」と呼びます。

 L-09620217-08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 過去の記憶によってつくられたBSで予期・予想する未来はすべて“現状”です。“現状”に留まることは、「過去の呪縛に囚われた状態」であり、「無人運転」「自動運転」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

もっというと、必ず「前頭前野に蓄積」された認識のパターンを用いているかといえば、そうともいえません。とくに不安や恐怖が強い場合、容易に前頭前野によるコントロールを失ってしまいます。その結果陥ってしまうのが、「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

前頭前野の認識パターン=BSは人間が先を予測する期待のパターンでもありますが、ひとたび「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)に陥ると、現状の外にゴールを設定するどころか、現状の延長線上であるはずの「先を予測する」こともできなくなります。IQが下がるから。

 Q-399:恨みをメールで送りつけたい<後編;恨みをコントロールする方法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35428965.html

 

 さらにいうと、人間が持つBS1つではありません。前頭前野にはその人がつくりあげたいくつものBSが収められており、それらが複雑な内面の動きをつくりだしています。余談ですが、苫米地博士は「複数の人格を持つほうが幸せになれる」と語られています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 

古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」は、おそらく「1つのBSを違うBSに書き換える」というイメージで表現されているはず。いかがでしょう?

 

私たち一人ひとりはそんなに単純な存在ではなく、BSは“唯一”でも“絶対”でもありません。

Q-331:「記憶が抜ける」ようなvol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31993466.html

 

 これはコーチングの鉄則なのでしっかり肝に銘じてほしいのですが、ブリーフシステム≒自我 の書き換えを目的にすると、コーチングは失敗します

 

 最後に、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p231)より引用します。ゆっくり考えながら読み進めてください。Feel

 

 

◎自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する

 自我とは通常「エゴ」などと定義されますが、私が教えるコーチングにおける自我の基本定義は「宇宙を入力して自分を出力する部分関数」のことです。

 人が自分を語る場合、名前はこうで、出身地はどこそこで、出身大学はどこで、親はどういう人で、好きな食べ物はこうで、というように自分以外のものを大量に定義することによって自分とはなにかを記述します。それはまるで透明人間に服を着せ、帽子を被せることで輪郭を浮き彫りにするかのような作業です。

 この「自分以外のものを大量に定義する作業」を続けていくと最後は宇宙全部の定義になっていくはずです。よって、自我関数と宇宙関数は単なる逆関数になります。

 

  f自我(宇宙)→ 自分

 

 もう一つ、私がする現代分析哲学的な自我の定義でいうと「自分にとっての重要度で宇宙を並び替える関数」です。

 これは、自分にとって何が重要で何が重要でないかを理解することで世界を形づくる作業で、例えば、「あなたにとって世界的名画と手書きの絵のどちらが大事ですか?」ということです。多くの人にとっては世界的名画のほうが大事でしょう。しかし、手書きの絵が亡き母や父が残したものであった場合、手書きの絵のほうを大事に思う人はいるはずです。その人にとっての重要度こそがその人にとっての世界であり、仏教的に言えば、「一人一宇宙」となります。その宇宙の中心にあるのが自我関数なのです。

 これを数式で表すと

  w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙

 

 となります。ある可能世界w(可能世界wとはあらゆる並列宇宙の中で皆さんがいまいる宇宙。一人一人の臨場感世界のこと)において、宇宙のすべての存在間で「xyより重要」を定義する関数p(定義できない場合もある)ということです。

 

 以上が自我の定義となりますが、これを踏まえて一つ質問があります。

 「コーチングとはこの自我を書き変える作業のことを言うのでしょうか?」

 例えば、「この世から差別をなくす」というゴールを設定したとしましょう。

 その場合、「自分にとっての重要度で宇宙を並び替える関数」=自我を変えることで「差別はなくせる」はずです。日本人も白人も黒人もみんな重要だ、というふうに関数を書き変えることができれば差別はなくなるでしょう。

 ということは、コーチングは自我を書き変えることだといえるはずです。

 しかし、答えは違うのです。コーチングとは自我を書き変える作業ではありません。その逆に、自我を書き変える作業だと思うとコーチングは失敗してしまうのです。

 引用終わり

 

Q-456につづく)

 

 

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Q-452:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.1;コーチングは「自問自答」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A1:他者よりも自分に対するコーチングの方がずっと難しいはずです。そもそも「セルフコーチング」という概念自体が矛盾しています。なぜでしょうか?

 

 

 「他者よりも自分に対するコーチングの方が難しい」のは、御指摘のとおり「客観的に進めていくことが難しい」から。コーチングは、主観ではなく、客観。客観を維持できなければ、それはコーチングではありません。

 L-202202207月医療・介護研修会 -12QA、最終回);コーチングの奥義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36432314.html

 

 客観のことを、苫米地博士は「外側視点(外的視点)」と表現されたりもします。

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 その客観や外側視点(外的視点)がないと、スコトーマを外すことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外すことができないと、いつまで経っても現状の外にゴールを設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「自分自身に対してコーチング」はとても難しいのです。

 Q-069:認知的不協和の状態に… Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

 「『セルフコーチング』という概念自体が矛盾」している理由は、コーチングの鉄則に反するからです。では、その鉄則とは何でしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p254)より引用(青字)し、考察します。

 

 

◎なぜ、コーチングの時間は30分なのか?

 <アドバンスド2>の最後は「コーチング・セッションはなぜ30分なのか?」についてです。

 いつも言っているようにコーチングの時間はおしゃべりの時間ではありません。いま紹介したようにコーチの仕事の第一はゴールが現状の外にあるかどうかのチェックです。その時に重要なのはコーチのアドバイス……だと思っている人が非常に多いようですが、違います。

 コーチはアドバイスをしません。ゴールについて考えるのはクライアント自身です。逆にアドバイスのようなことをしたら、クライアントは、コーチからの影響を受けてしまうでしょう。さきほど言った「世界から差別をなくす」をゴールに設定する話がいい例です。ですから、コーチはクライアントが自問自答を続けられるように黙って見守るべきなのです。

 ところが、多くの間違ったコーチングでは、ここでさまざまなアドバイスをすることを推奨しています。クライアントの悩みを聞き、気持ちに寄り添い、元気づけようとします。

 たぶん「それの何が悪いのか?」と思った人も少なくないでしょう。コンサルティングやカウンセリングであれば、そのやり取りこそが仕事になるわけですから。

 しかし、苫米地式コーチングでは「クライアントのコンテンツにかかわらない」というルールがあります。コンテンツとはまさにゴールの内容で、コーチは内容にかかわってはいけません。それをやってしまうとどうしてもクライアントの利益100%というわけにはいかなくなってしまいますし、クライアントのスコトーマを逆にコーチが強めてしまうことにもなりかねません。

 では、一体、セッションの間、コーチはなにをしているのか?

 引用終わり

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 これがコーチングの鉄則!

 

 コンテンツのことを「まさにゴールの内容」と書かれていますが、さらに重要なのは「関数pの再定義をしない」こと。「関数p」こそが、“コンテンツ”の根源です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「関数p」とは、自我のこと。コーチは決して自我には関わりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我をコーチング用語で言い換えると、「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」です。コーチは、自我にも、BSにも、そして「ゴールの内容」にも、決して関わりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 

 では、コーチは何をするのでしょうか?

 

 

 答えは簡単です。クライアントのエフィカシー(ゴールを達成するための自己能力の自己評価)を上げることをしています。これは、コンテンツにはかかわらないということの裏返しでもあります。自己能力の自己評価ですからコーチはコンテンツにはかかわる必要はありません。ですから、コーチングは、エフィカシーの構築をお手伝いするものなのです。

 引用終わり

 

 答えは「エフィカシーを上げる」「エフィカシーの構築をお手伝い」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 次世代コーチングのフレームでいうと、「エフィカシー関数を作る」こと。そのために行うことが「セルフトークのコントロール」です↓

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 

 また、クライアントがエフィカシーを上げることができれば、コーチは話す必要はありません。なぜなら、そこから先はクライアントがゴールについて自問自答する時間だからです。もしも、そこでコーチがなにかを喋ってしまったら、自問自答の邪魔をすることになってしまいます。

 引用終わり

 

 自問自答」とは、超瞑想のことでもあります。つまり、コーチング時間=瞑想時間。その重要な取り組み(や意識状態)を邪魔しないために、コーチは無言を貫きます。

 L-213202207月シークレットレクチャー -11;<ワーク3>スコトーマを消す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36911560.html

 

 

クライアントが口を開くのは自問自答の結果が出た時です。その時、コーチも必要であれば、口を開きます。ただし、それはアドバイスではありません。そのゴールが現状の外であるのかのチェックです。

 引用終わり

 

 ゴールは、あくまでも現状の外。しかしながら、「現状の外かどうか?」は自分ではなかなかわからないものです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

現状の外と思っていたものが「理想的な現状」「現状の最適化」であった場合、ますます現状=これまでの関数pBSに縛られてしまうことになります。

L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 

 そして、必要に応じて、バランスホイールへと落とし込むことを促していくのです。

 だからこそ、コーチング・セッションの時間は30分ほどなのです。これは多くの人が短いと思っているようですが、コーチの前で実際にクライアントが自問自答している時間は5分と保ちません。ほとんどの人は1分もしないうちになにかを話し始めてしまいます。自問自答の時間としては30分でも長いくらいなのです。

 何度も繰り返しますが、コーチングはカウンセリングでもコンサルティングでもありません。クライアントとともにゴールへと向かうパートナーといった存在です。いえ、パートナー以上の存在であると思っている私にとって、やはり、この言葉がしっくりきます、「コーチはクライアントの一番の味方である」と。

 親兄弟、配偶者よりも味方です。

 なにがあってもクライアントの味方をする存在。それがコーチです。

 ですから、セッションではクライアントは徹底的に自問自答をし、その自答をコーチにぶつけてください。コーチは、それがゴールへと向かっているかを確実にチェックします。

 引用終わり

 

 

 コーチング・セッションは「自問自答」。

ならば、コーチによるコーチングも、セルフコーチングも、さほど違いがないように感じられるかもしれません。“自ら問い、自ら答える”ことだから

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

しかし、やはり、セルフコーチングは難しいものです。

それはなぜでしょうか(case)? どうすればいいのでしょうか(plan)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

Q-453につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

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Q-314~:こんな私に誰がした

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Q-423~:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか?

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Q-443:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

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Q-448:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています <補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

 

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F-425:さくら <vol.2;寂しさ>

 

先日、我が家のさくらが旅立ちました。

ラブラドールの平均寿命を考えると、「天寿を全うした」という表現がピッタリの大往生です。しかしながら、今でも悲しみが止まらず、寂しくてたまりません。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 そんな自身の情動をモニタリングしながら気づいたのは、「さくらと過ごした16年間が『子どもの頃からの夢の最高の現実化』となったのは、A次元のイメージに強烈なリアリティを感じた結果(具現化)に違いない」ということ。そして

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 vol.1;子どもの頃からの夢の最高の現実化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37769002.html

 vol.2;寂しさ

 

 

 正直にいうと、今も、なかなか集中し続けることができません。古いOSのようにちょくちょくフリーズしてしまう感じです。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 集中を妨げるのは「寂しさ」という情動。そもそも寂しさとは何なのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p76)より引用し(青字)、考察を加えます。

 

 

【寂しさ】

 あるはずのものや、あってほしいものが欠けていて、心細く満たされない気持ち。あるいは、人恋しくて物悲しい気持ち。寂しさの度合いによっては、「胸が締めつけられる」「涙が出る」といった身体的反応が起こることもある。

 

寂しさには、いろいろな種類がある

 「寂しさ」と一口に言っても、ひとくくりにはできません。その内容は千差万別です。

 「大切な人を失って、寂しい」「住み慣れた場所を離れて、寂しい」「恋人や家族がいなくて、寂しい」という人もいれば、「人は究極的には誰ともわかりあえない、孤独な存在である。そう考えると寂しい」「ビッグバンの前の、何もない宇宙を想像すると寂しい」という人もいるかもしれません。

 抽象度の低いものから高いものまで、人はさまざまな物事に対し、寂しさを感じるのです。

 引用終わり

 

 

 大切な人」「住み慣れた場所」「恋人や家族」というのは、物理空間上の具体的な人や事物のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それらが「欠けていて、心細く満たされない」というのが、抽象度の低い「寂しさ」です。さくらを失って感じているのは、まさにこの次元の寂しさでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その寂しさは動物的だともいえます。抽象度の低い「寂しさ」を感じるとき、心は不安定かつ短絡的になりがちです。「大脳辺縁系優位」といえるこの状態のことを、「ファイト・オア・フライト」と表現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「集中できず、たびたびフリーズする」というのは、IQが下がっている証拠。それは「より高次の情報空間にアクセスできない(=臨場感を感じられない)」という状態です。

 F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 

 

動物の本能から生じる、抽象度の低い寂しさ

 抽象度の低い寂しさは、動物の本能に基づく寂しさであるといってもよいかもしれません。

 動物にはもともと、身の安全を守るために群れをなす習性があります。

 進化の結果、人間は一人でも行動できるようになりましたが、脳内には、仲間を求める仕組みがまだ残っています。集団で行動していた時代の名残が、生物としての人間の脳に残っているのです。たとえば、一人暮らしの人が寂しさを感じてしまうのは、そのせいです。

 しかし、そうした寂しさには、実は、あまり意味はありません。

 よく考えてみてください。山奥や無人島などの特殊な環境でない限り、たとえ家族などの同居人がいなくて一人で暮らしていても、単に壁で区切られているだけで、同じマンションや近所には、たくさん人間がいます。物理的には数メートルしか離れていないなどということも、ざらにあるでしょう。

 こうした寂しさを感じそうになったら、「壁の向こうには人がいる」と考えるようにしましょう。

 生物学的な、抽象度の寂しさには、想像力を少し働かせるだけで十分に対処ができるのです。

 引用終わり

 

 

 集団で行動していた時代の名残が、生物としての人間の脳に残っている」というのは、ざっくり言うと、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 人の前頭前野には複数の「ブリーフ」が同時に存在しています。階層性はあってもグチャグチャなカオス状態として機能しているのが、コーチング実践前のBSの実際のところ。

その「グチャグチャ」「カオス」が、人の心に矛盾や葛藤、混乱を生みだします。

 L-09420217月シークレット… -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

BSに影響するような情動的な体験の記憶(アンカー)が、何か(トリガー)をきっかけに扁桃体&海馬によって増幅されながら引っ張り出されると、自律神経系が刺激され身体の不調が出現します。「食欲不振」「悪心・嘔吐」「体の痛み」「めまい」「胸痛・圧迫感」「息苦しさ」などは、その典型的な症状です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 扁桃体と海馬が記憶を引っ張り出す働きは大脳辺縁系の処理の中ではあくまでローカルなものですが、前頭前野に認識のパターンを生みだすまで高まる(=BS化)と、自律神経系を介して脳幹までも変調させます。

そこまでいくと、命に関わるような不調が生じてしまいかねません。

 PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 だから「情動的な体験の記憶」は必ず克服するべきなのですが、その克服は決して簡単ではありません。「抽象度の低い寂しさ」は「動物の本能に基づく寂しさ」だから。それは遺伝子レベルといえるくらい根源的な“呪縛”だといえます。

 

集団で行動していた時代の名残が、生物としての人間の脳に残っている

 

その「名残」は、じつは、コーチングにも大いに関係します。「名残」を克服できないと、いつまでも過去に囚われたまま。その「名残」のひとつが「エスティーム(Esteem)」です↓

L-172202203月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 

ホメオスタシスがもたらす寂しさもある

 大切な人を失ったり、住み慣れた場所を離れたりしたときに感じるのは、ホメオスタシスの働きによって生じる寂しさです。

 人間の身体や精神には、自分にとって居心地のいい状態、慣れ親しんだ状態を維持しようとする力(ホメオスタシス)が強く働いています。そして、何らかの事情により、「自分はこういう人間である」「自分はこういう世界に生きている」という脳内のブリーフシステムが崩れると、最初のうち、脳は戸惑い、それを何とか元に戻そうと葛藤します。このときに、寂しさが生まれるのです。

 引用終わり

 

 「身体だけでなく精神、すなわち心の空間(=情報空間)にまでホメオスタシスが拡張している」というのが、苫米地理論の第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 今の私は、まさに「『自分はこういう世界に生きている』というBSが崩れた状態」。それは「ゲシュタルトが不安定化した状態」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらに古い表現で言い換えると、「フレームの中断」。これは他者に情報を書き込まれかねない、とても危険な状態です↓

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 その一方で、「BSが崩れた状態」「ゲシュタルトが不安定化した状態」「フレームの中断」は、これまでのコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の壁を突き破るチャンスでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

  危険であるが、チャンスでもある

 

 

 その両者を分けるのはゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「さくらとの縁」によりCZを突き破り、コーチらしく新たな未来(社会)を創造するために、私はゴールを再設定(更新)することにしました。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 

 とはいっても、やっぱり集中できないので、まずは「趣味」のゴールから。

 Q-425:現状の外側に100%want toのゴールvol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

 気楽に。さくらを感じながら

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 

さくら(2014年5月)

さくら

20145

 

 

F-426につづく)

 

 

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-追記-

 以下、「『感情』の解剖図鑑」より引用します(p79)。本文で引用した部分のつづきです。

 

 

寂しさをコントロールする方法

ここでは、寂しさをコントロールする方法を2つ、紹介しましょう。

 

1 想像力と思考力をフルに駆使する

 寂しさを早く乗り越えたいときは、想像力や思考力を駆使しましょう。大切な人が目の前からいなくなって寂しさを感じたなら、「ほかの町で元気に暮らしている、その人の姿」を想像すればいいし、住み慣れた場所を離れて寂しさを感じたなら、「新しい場所で楽しく暮らすこと」をゴールに設定し、それを達成するための方法を考えるのです。

 いずれにせよ、ある程度時間が経ち、脳が「もう、ブリーフシステムは元の状態には戻らない」と認識し、現状を踏まえた新たなブリーフシステムを受け入れるようになると、寂しさは徐々に治まっていきます。

 

2 寂しさは、人の感情が生み出す幻の感情ということに気づく

 人間の根源的な孤独に思いをはせたり、宇宙の成り立ちに思いをはせたりしたときに生じる、時間空間を超えた、抽象度の高い寂しさはどうでしょう。

 これらは、想像しすぎ、考えすぎから生まれていますから、当然のことながら、想像するのをやめれば、寂しさは治まります。何事も、ほどほどが一番なのです。

 寂しさを感じることは決して悪いことではありません。しかしあくまで、その感情を楽しむことができる程度であれば、です。

 寂しいという感情にとらわれすぎてはいけません。抽象度の低いものであれ、高いものであれ、寂しさはすべて、自分の想像力の欠如もしくは過剰さが生み出した、幻の感情にすぎないのです。それに気づくだけでも、だいぶ心持ちは変わってくるはずです。

 引用終わり

 

 

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「感情」の解剖図鑑




F-424:さくら <vol.1;子どもの頃からの夢の最高の現実化>

 

幼少の頃の思い出に色をつけるとすると“漆黒”。闇の中で育ったというのが、私の正直な実感です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 そんな幼少期の記憶の一つとして、ペットにまつわるものがあります。どんなに犬を飼ってとお願いしても相手にしてもらえなかった記憶。猫なら室内でも飼えると食い下がったらものすごく怒られた記憶。友達が飼っている犬の話をしていたらいきなり殴られた記憶。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

雨の中、子猫を抱えながらひたすら歩いていた記憶もあります。雨の冷たさ、子猫のぬくもり、そして両親に「この猫と同じようにお前も橋の下で拾った」と言われたときの心の痛み 今でもはっきりと思い出します。

 Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 そんな記憶の中でもとびきり痛いのが“ミドリガメ”にまつわるもの。ペットを飼いたいと願う孫の望みを祖父母が叶えてくれたのですが、その事実を知った父親が逆上し、祖父母の家に乗り込みカメを強奪。なんと橋の上から川に投げ捨ててしまいました。川は甲突川、橋は移設前の西田橋でした。

 F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

 

手足をバタバタさせながらスローモーションで落ちていくカメの姿が頭にこびりついて離れなかった私は、その後ペットを飼いたいとは言わなかったはずです。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな両親のいる場所は、当然、コンフォートゾーンであるはずがありません。大学時代の私は、当時の彼女の家で生活していました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ある夏の日、台風が近づく中、私は彼女の家にいました。なぜ一人でいたのかは覚えていませんが、暴風雨の夜にベランダの室外機の上に1匹のやせた猫がいて、懇願するように部屋の中をのぞき見ていたことは鮮明に覚えています。「今晩だけだよ。内緒ね」と話しかけながら部屋に(勝手に)入れてあげたのが、ペットとの生活第2章の幕開けでした。

 当然のように住み着いた猫は、しばらくして2匹の子猫を出産。2人+3匹の夢のような生活が始まりました。ちょうど医師国家試験の半年くらい前のことです。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 無事に国試に合格し2人とも社会人になりましたが、残念ながら、猫たちを飼い続けることは難しくなってしまいました。やむを得ず3匹の猫たちは彼女の実家とその知り合いに引き取っていただき、“夢の生活”はあっけなく終わりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その後、当時の彼女は妻となり、子宝にも恵まれ、家族で暮らす家を建てることになりました。すると、「犬や猫と暮らしたい」という猛烈な思いが湧き上がってきました。我が子のためにも、子どもの頃の夢をなんとしても成就したいと思いました。

 (今思うと、この感覚↑はNG。詳しくはこちら↓)

 Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 土地探しや設計の段階から子どもたちと犬と猫との生活をイメージしながら取り組みました。庭で思いっきり駆け回っている姿、砂場で泥だらけになって遊んでいる姿、木陰で休憩している姿、室内でくつろいでいる姿など

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 家が完成し子どもたちもある程度大きくなったタイミングで、念願の犬を迎え入れることになりました。家族で決めた犬種はラブラドール・レトリーバー。妻が見つけたブリーダーさんとの密なやり取りを経て、ついに真っ白いラブがやってきました。

20099月、ちょうど私が苫米地博士と情報的に出会った頃です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

 博士に学びながら、私は「犬や猫が好きな自身のブリーフは誰かに埋め込まれたものなのではないか?」と疑うようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  なぜ犬・猫好きなのか?

  本当に犬・猫好きなのか?

  犬・猫と暮らすゴールは何か?

 

 そんなことを真面目に考えたりもしましたが、「さくら」と名付けたラブはかわいくてかわいくて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

さくら(2013年4月)

さくら

20134

 

 

もはや我が家の犬・猫は家族同然。「家族との縁に理由なんかいらない」と思考停止しながら、ただただ幸せな時間を、子どもの頃からの夢の最高の現実化を、楽しみました。

L-11520219月シークレットレクチャー -03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 

 

 あれから16年。先日、我が家のさくらは旅立ちました。

 

ラブラドールの平均寿命を考えると、「天寿を全うした」という表現がピッタリの大往生です。しかしながら、今でも悲しみが止まらず、寂しくてたまりません。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 そんな自身の情動をモニタリングしながら、私は「さくらとの縁」について思い巡らしました。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 そんな意識状態のときに目にとまったのが、苫米地博士のこの言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

  4次元世界はA次元の写像

 

 

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう脳」(講談社、p64)より引用します。

 

 

◆一人ひとりのA次元には役割を果たすために働く「意思」がある

 「4次元世界はA次元の写像だ」と言うと、「これまで人類が何千年にわたって綴ってきた歴史もまた、A次元の写像ですか? たとえば、紙が発明されたり、産業革命やIT革命等が起こったり、天才が現れてさまざまな謎を解明したりするなど、文明の進展にとって起爆剤となるようなことが突如起きるのはすべて、A次元の写像ですか?」といった質問を受けることが、よくあります。

 ある意味では、イエス。誰かがA次元の写像をキャッチしてひらめいたことが、歴史を大きく変えるきっかけになることはあります。

 しかし、A次元全体に何らかの意思があって写像がつくられているかと言うと、それはわかりません。まったくランダムにA次元で起きていることが、4次元世界の写像になっただけなのかもしれません。

 

 私に言わせれば、A次元に意思があると信じる人は、絶対神がこの世を創造したと考える宗教の信者です。「A次元=絶対神」と考えるのは自由ですが、現実にはそんな神様はどの次元にも存在しえません。

 ゲーデルが証明した不完全性定理-思い切り簡単に言ってしまうと、「どんな系であったとしても、系には証明不能もしくは相矛盾する命題が必ず存在する。よって、絶対的に正しい、矛盾のない存在は、この世にもあの世にもありえない」という定理が、次元を超えて働いているので、全知全能の神は存在しえないのです。

 もっとも、A次元に意思があるかないかなんて、考えるだけムダです。そんなこと、下の次元からは知りようがないですから。お釈迦様が、

 「あの世のことは死んでから悩め」

 と、言った、それと同じことです。

 

 しかし、A次元全体の意思はないだろうけれど、人間一人ひとりには、A次元における意思がある可能性は高いと、私は考えています。

 言い換えれば、A次元に絶対神はいないけれど、超自然的な存在を感じるとしたら、それは次元を超えた自分自身だ、ということです。わかりやすいたとえで、

 「足の親指の爪先が自分の脳で、頭の脳が抽象次元」

 だとすると、爪先は爪先なりに、

 「自分はどうして、こんなところに生きているのだろう」

 と考えています。でも、頭の脳は爪先が何をして生きればいいのかなんて、これっぽっちも考えていません。

 たとえば、「歩く」という動作一つとっても、頭の脳は爪先の考えとは無関係に、「歩きたい」と思うから足を動かし、親指の爪先で大地をとらえて歩いているだけです。でも親指的には、自分より抽象度の高い脳に関する知識がないので、

 「超自然的な意思によって、自分は動かされている」

 と考えているのかもしれません。

 それはあながち、勘違いとも言えません。頭の脳にとって親指の爪先は自分の一部でしかないけれど、たしかに「歩け」という指令を出したのですから、意思と言えば意思です。

 ただ、爪先の人生を考えての意思かどうかは、わかりません。頭の脳に親指の爪先の人生を操る意思があるか否かは、非常に微妙なところでしょう。

 しかし、もし親指の爪先に、頭の脳の声が聞こえたとしたら、どうでしょう?

 だとしたら、爪先の脳の思考が抽象度の高い頭の脳まで飛んだことになります。そうして聞いた声は、おそらく次元を超えた自分自身の声なのです。

 このたとえでわかるように、A次元に自分の意思があるかどうかはさておき、4次元世界の自分がA次元の声を聞くことは不可能ではありません。そうやって聞こえてくる声はたぶん、

 「A次元の自分の意思が、言語という4次元の抽象度に変換された

 ものでしょう。

 と同時に、その声が聞こえたときが、人が4次元空間で果たすべき自らの役割を知る瞬間でもあります。

 たとえば「ある日突然、自分はボランティアに身を捧げようと思った」などというとき、それを「啓示だ」と思う傾向があります。超自然的な存在、もしくはサムシング・グレイト、神の意思が、自分を思いも寄らない行動に駆り立てた、と信じ込んでしまうのです。

 でも、神の声なんかではありません。自分自身の内省的な声なのです。

 ここを履き違えると、とんでもない宗教にはまってしまいかねないので、きちんとわきまえましょう。

 抽象度が上がると、人はA次元の自分自身と内省的な会話ができる。それが、自分の本来の役割を知る第一歩だと理解してください。

 

 目に見えないA次元という存在に、これくらいリアリティを持つということはすなわち、金融資本主義の競争原理に汚染された物理空間におけるすべての足かせから、自らの身が解放されることでもあります。

 物理空間に身を置きながら、何の疑問もためらいも苦労も悩みもなく、自らの役割に嬉々として取り組んでいくA次元のイメージに強烈なリアリティを感じれば、そんな夢のような毎日を具現化してくれます。

 原監督のように夢を実現できる人には、それが明確な認識になっているかどうかは別にして、A次元にいる自らの存在にリアリティを感じるほど抽象度の高い思考ができて、ゴールを設定できている。野球文化の定着というゴールはまさにA次元的なものではなかったでしょうか。

 引用終わり

 

 

そうやって聞こえてくる声はA次元の自分の意思が、言語という4次元の抽象度に変換された」もの。と同時に、その声が聞こえたときが、人が4次元空間で果たすべき自らの役割を知る瞬間

 

 「さくらと過ごした日々」という4次元世界(空間)を振り返ると、ずっと「A次元の意思」に触れていたような気がします。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

 物理空間に身を置きながら、何の疑問もためらいも苦労の悩みもなく、自らの役割に嬉々として取り組んでいく

 

 苫米地博士に学びながらさくらと過ごした16年間が「子どもの頃からの夢の最高の現実化」となったのは、A次元のイメージに強烈なリアリティを感じた結果(具現化)だったに違いありません。

Q-196未来の抽象度の高いイメージ(I)を臨場感高く想像すれば(V)実現する(R)と考えていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25936863.html

 

さくらの看取りを経て、その縁がコーチとしての機能にも大きく影響していることに気がつきました。

L-03520204月シークレットレクチャー -04;エフィカシーとは縁起の結実の確信

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26686871.html

 

 ありがとう、さくら

 

F-425につづく)

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

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L-237202209月シークレットレクチャー -12;ゴール側からの新たな縁起づくり

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html

 07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37687612.html

 10;「真の意味でなりたい自分になる」という決意の後に行うこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37713427.html

 11;複雑な関係を立体的に思考する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html

 12;ゴール側からの新たな縁起づくり

 

 

頭の中なら3Dで考えられます。複雑な関係が立体的に思考できます

 

 その「『複雑な関係』を、言語や論理を超えた次元で、ゴール側から『立体的に思考』する」ことがコーチングの実践。それが「ゴール側からの新たな縁起づくり」です。

 F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35211211.html

 

 

 少し補足します。

 

 「立体的に思考」というのは、「常に抽象度という軸を加えて目の前の世界を観る」ということです。その具体的実践法が「コンセプチュアル・フロー」↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 「常に抽象度という軸を加えて目の前の世界を観る」という意識状態を維持したまま、ゴールの再設定(更新)を繰り返したり、あるいはゴールのバランスホイール全体を俯瞰していると抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのときに「左脳的な働きを超えて、右脳的な働きをブーストする」ことを実践すると、つまり超言語・超論理で「立体的に思考」を続けていると、“自分のゴールのすごさ”を体感し納得することができるようになります。

 それが苫米地博士が新たに定義された「セルフ・エスティーム」です↓

 Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 

 エスティームが高まると、エフィカシーも高まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 するとゴールを達成しやすくなり、さらにはまったく新しいゴールを現状の外に見つけることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そんな好循環をクライアント自ら生みだせるようにするために、次世代コーチングではバランスホイールに「抽象度」というカテゴリを設定します。

 F-419:私、うっちゃいました <中編;抽象度を上げるための縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37587853.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。

 

 

バランスホイールに「抽象度」を追加した理由

 コーチはクライアントのコンテンツには関わりませんし、ゴールに関する価値判断もしません。しかし、クライアントを抽象度の高い方向へいざなうことは必要です。

 そこで、はじめからバランスホイールの項目に「抽象度」という項目を入れておくことで、クライアントが自ら抽象度の高い方向へゴールを設定することができるようになるのです。

 ゴールには大きければ大きいほどよい項目もあれば、バランスが重要な項目もあります。バランスホイールの中のほとんどの項目のゴールは大きければ大きいほどよいものばかりですが、健康とファイナンスは大きさではなくバランスが重要な項目となります。一方、「抽象度」の項目は、高ければ高いほどよいのですが、バランスにも関わっています。

 健康とファイナンスの2つは、他のゴールの達成に必要な項目となりますので、その他の項目を下支えするバランスの項目となりますが、一方、「抽象度」の項目は他のすべての項目の上に位置することで全体のバランスに働きかけています。

 「抽象度」という項目をバランスホイールに入れることで、クライアント自身の考え方も自然と抽象度が高くなっていきますし、すべてのバランスホイールの項目が抽象度の面でも高く維持できるようになるのです。

 引用終わり

 

 

 「抽象度」という項目をバランスホイールに入れることで、クライアント自身の考え方も自然と抽象度が高くなっていきますし、すべてのバランスホイールの項目が抽象度の面でも高く維持できるようになるのです

 

 余談ですが、ときどき「自分のゴールが本当に心から望んでいるものなのかわからない」「止められてもやりたいゴールが見つからない」という相談を受けます。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 その感覚はとても重要です。「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態を保つためにも。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

ゴールらしきものを生みだすブリーフシステム(Belief SystemBS)は、基本的に他人の意見や社会の価値観でつくられています。よって、「自分のゴールが本当に心から望んでいるものなのかわからない」や「止められてもやりたいゴールが見つからない」という感覚は至極真っ当。本物のゴールは、これまでのBSの外側にあるものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 反対に考えると、これまでのBSのままでは、いつまで経っても「これだ!」というゴールは設定できません。スコトーマが外せないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 なので、その解決として「抽象度を上げる」という能動的な働きかけが重要になります。バランスホイール全体を俯瞰するだけでも抽象度は上がるものですが、「抽象度」というカテゴリ自体を設けることで、自ら無意識に考えさせ続けるのです。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 

  私は何を望んでいるのか?

 

 

 と。

 

 その試みは、結果的に、自我を再定義する重要な機会となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その一連のプロセスが「ゴール側からの新たな縁起づくり」の礎となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

L-238につづく)

 

 

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Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

Q-362~各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



L-229202209月シークレットレクチャー -04;自我関数から導きだされる縁起

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

  

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起


  

死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません

 

 これは前回(L-228)引用した苫米地博士の言葉(「『生』と『死』の取り扱い説明書」)。

 

 私たちは、これまで生きてきた間に、たっぷりと「死の恐怖」を刷り込まれています。その事実を知り、常に自身の心をモニタリングし続けることが大事。

まずは気づくことです。心の奥底に潜む「死の恐怖」に。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 モニタリングは思考と同時並行的に行いますが、その思考には注意が必要です。例えば「死を考えることは生を考えること」という場合の「考える」は、通常の場合、「過去」に基づく情報処理です。その理由は「認識のパターンは過去の記憶でつくられている」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

認識のパターンのことをブリーフ(信念)と呼びます。そのブリーフが集まってできあがった脳内の統合的なシステムがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは私たちの認識・理解・評価・判断を制御しています。無意識下で、まるで決まったアルゴリズムに従うかのように。だから、私たちの情報処理は「自動運転」といえます。

 BSは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」で構築されています。そこには他人や社会の価値観がたっぷりと刷り込まれています。だから、私たちの情報処理は「無人運転」だともいえます。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 コーチングにおいては、このBSによる自動思考(「自動運転」「無人運転」)を、一旦しっかりと止めることが重要。その取り組みのことを「止観(しかん)」と呼びます。

 L-224202208月シークレットレクチャー -11;「止」と「観」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37272802.html

 

 止観を経てコーチング中に行うのは「観自在瞑想」。「自分が在ること/ところ(=自分という存在)を自由自在に観る」というのが「観自在」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 以下、苫米地博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研、p15)より引用し(青字)、掘り下げます。

 

 

瞑想とは自分自身を自由自在に観ること

 瞑想とは自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめることと書きました。実は、自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります。なぜかというと、自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました。

 人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です。自分を外側から見るには、自分と周囲との関係をよく見る必要があります。このとき、それまでの思い込みや先入観などを捨てて見ないと、本当の自分は見えてきません。思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです。

 引用終わり

 

 

 自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめる

 

 次世代コーチングの枠組みでいうと、「自分自身」とは「関数p」、「自分のいる世界」とは「現状の可能世界w1」、そして「宇宙全体」とは「『ゴール側の可能世界w2』を含むすべての可能世界w」のこと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「関数p」とは自我、そして「可能世界」はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります

 

 このことを、苫米地博士は「部分関数」を用いて説明されます。部分関数とは、「対象を2つに分ける関数」のこと。「『宇宙』を入力すると、『自分』を出力する部分関数f」が自我です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

  f自我(宇宙)→ 自分

 

自我関数fに宇宙のすべての情報を入力すると、自分に関する情報だけが出力されます。なぜかというと、「(宇宙の中の)自分に関する情報」と「(宇宙の中の)自分以外の情報」に分けたから。

 もしも自我の逆関数に「自分に関する情報」を入力すると、「宇宙のすべての情報」が出力されることになります。なぜなら自我関数が分けた「(宇宙の中の)自分に関する情報」と「(宇宙の中の)自分以外の情報」を分ける前に戻すと、宇宙すべての情報が復元されることになるからです。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 「自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力される」を突き詰めると、「宇宙は自分自身を見るための鏡である」ことがわかります。

 F-200:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26610212.html

 

 

 自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました

 

  「自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力される」を、苫米地博士は「f1自我(自分)→ 宇宙」と形式的に定義されています。この式の意味するところは、「もしも自分のことを知ることができるならば、宇宙全体も知ることができる」ということ。もっとシンプルに表現すると

 

自分と宇宙は一体である

 

それが自我関数から導きだされる「縁起」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です

 

 f自我(宇宙)→ 自分」や「f1自我(自分)→ 宇宙」が示唆しているのは、「自分を知るということは、宇宙全部を知るのと同じくらい難しい」ということ。当然、「自分が心から望むゴール」を見つけることも難しいことだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです

 

 だから、「自分を知り、ゴールを見つける」ためには、他との関係により生みだされる“点”の本質をしっかり理解する必要があります↓

 Q-449:アートマンって何ですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

 

 その本質とは、「空」。

 「空」である“点”が、「仮」としてのゴールを生みだし、結果として関数pを書き換えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そのプロセスがコーチング。コーチングとは「可能世界間の移行」であり、「結果として関数p(自我)を書き換える縁起」です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

L-230につづく)

 

 

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S-04-27:鏡の中の“自分”に微笑みかけるために <最終回>

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一生幸福になる 超訳 般若心経



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