苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ファイト・オア・フライト

L-184202206月医療・介護研修会 -07;「イライラ克服」の基盤

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 

 

 前回はスコトーマ(Scotoma)についてまとめました。スコトーマが生じる/外れるポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 つまり、目の前の世界は、各自の「知識+重要性+役割(責任)」の投影だということ。同じような現実を前にしても、認識にあがる情報は人それぞれです。苫米地博士は、それを「一人一宇宙」と表現されます。

 Q-235:「財布を盗られた」といった被害妄想が… vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「イライラ」をテーマとした研修を依頼された後、私のRASは「みんな疲れて、イライラしている」をイメージさせる事例をどんどん拾い上げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

     北海道知床半島で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没(R4.4/23

同じ会社の臨時船長が「知識のない社長が、人任せなのに、ベテラン社員を解雇したことが事故の背景にある」「従業員を大事にしない会社」と証言(北海道放送)

     「無添くら寿司」(山梨県甲府市)の30代店長が店の駐車場で焼身自殺(R4.4/1

従業員や元従業員の詳細なパワハラ証言が報道されるも、会社側は否定。その後、会社側が遺族を恫喝していたことが報道される(週刊文春)

     熊本秀岳館高校サッカー部コーチが部員を暴行

監督がTVで涙の謝罪を行ったが、その裏で部員を強迫してもみ消しを画策していたことが発覚。さらに部員間での暴行問題も浮上(熊本日日新聞)

 

これらの事例に共通して存在するのは強制的動機であるはず。「have to(~しなければならない/してはならない)」という窮屈な心の状態です。

 強制的動機「have to」の反対が、「want to」と表現される建設的動機。それは「~したい」というピュアな欲求のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 強制的動機「have to」の根底には「恐怖」があり、建設的動機「want to」は「価値」を源泉としています。

 Q-260:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.2;肯定的立場で(affirmative)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 

 これらの2つの動機の間には、決定的な違いがあります。

 

 

 「経営の神様」と称された松下電器(現Panasonic)創業者 松下幸之助さんの分析でも知られるハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究を紹介します。

 F-160:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.1;松下幸之助

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

  

 1992年に書籍化(「Corporate Culture and Performance」)されているその研究では、米国フォーチュン500社のうち207社を「自発的・やりたいことを行う文化(“want toculture)」を持つ企業と「抑圧的・強制的な文化(“have toculture)」を持つ企業とにグループ分けした上で、10年間の追跡と分析が行われています。

その結果、“want tocultureの企業は、“have tocultureの企業より、様々な指標で優れていることが判明しました。

中でも顕著な差が表れたのは生産性。建設的動機の“want to”企業は、強制的動機の“have to”企業に対して、なんと、756倍も生産性が優れていることが判明しました。

 L-04220207月マネジメント研修会… -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 

私が見聞きした「みんな疲れて、イライラしている」という現場も、すべて「~ねばならない」という“空気感”に支配されていました。そして、その“空気感”の根底には「恐怖」が跋扈しているように感じられました。

 

 「イライラ」とは、いわば「Fight or Flight」の一表現。誰もが“動物的”になり、心身ともに緊張(&疲弊)している状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そんな時に意識に上げるべきなのが「逆腹式呼吸」。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 さらに付け加えると

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp185)より引用します。

 

 

ローアルファ状態をつくりなさい

 リラックスする状態のために、脳波のレベルから見てみましょう。

 職場で働いている時に、私はいつも「want toを目指しなさい」と言ってきました。これはwant to(やりたい、したい)という職場環境のほうが、have to(やらなければならない)という職場環境で働くよりも圧倒的な生産性の違いが生まれるからです。

 have toで仕事をしている人は、常に緊張状態で仕事をしていることになります。これでは本来のパフォーマンスが発揮できません。脳のパフォーマンス低下とは、記憶力、認識力、理解力、問題解決力など思考にまつわる機能低下を表しています。

 

・怒られるのではないか

・やりたくない

・なんとか逃げだしたい

 

 など、have to状態は、雑念や不安と緊張を生み出しています。ストレスの負担を常に受けている状態ですから、IQも下がってしまいます。つまり、新しいゲシュタルトなど一切生み出すことはできません。怒られないように仕事をしたり、早く終わることだけ考えて仕事したりするようになります。むしろ思考停止のススメとも言えるでしょう。

 

 脳のパフォーマンスを向上させるには、肉体と脳の両方をリラックス状態にするしかありません

 脳波のレベルから見てみましょう。そもそも、脳波とは、脳から生じている電気活動のこと。その支配的な周波帯域によって、デルタ波、ベータ波、シータ波、アルファ波、ガンマ波などにわかれています。脳の状態と周波数帯域の強弱で表したものだと思って下さい。

 1924年、ドイツ人精神科医ハンス・ベルガー氏が、人間の脳における電気活動を記録したのが、脳波研究の始まりです。

 

 一般的にリラックスしている時は、アルファ波が出ていると言われています。わかりやすいのが、ヨガの瞑想でしょう。瞑想時は、ものすごくリラックスしている状態です。

 アルファ波であれば、なんでもいいかというとそうではありません。

 理想的な状態は、アルファ波の中でも8~10ヘルツのローアルファ波状態が、もっとも良いリラックス状態です。

 通常のアルファ波と何が違うかと言えば、言葉どおり、通常のアルファ波よりも周波数が少し低くなっている状態です。つまり、リラックスしているが、完全に緩みきっている状態ではないのです。

 シータ波(レム睡眠時に多くみられる脳波)やデルタ波(ノンレム睡眠時に多くみられる脳波)は、アルファ波よりもリラックスしている状態と言えますが、思考を働かせたり、日中活動したりするには、リラックスしすぎだといえます。

 早々シータ波やデルタ波になることはありませんので、それほど心配はいりません。とにかく、リラックスしながら、しすぎない状態を目指してください。

 

 適度なリラックスをするために有効なのが、逆腹式呼吸です

 呼吸法は古代インドやチベットなどで、精神状態をコントロールするために活用されてきました。本来、生体的機能というのは意識的にコントロールできません。たとえば、パフォーマンスをあげたいから血流を早くしようと思ってもできないわけです。

 しかし、呼吸だけは唯一といってもいいコントロール可能なホメオスタシス活動なのです。

 

 通常の腹式呼吸は、ご存じの方が多いでしょう。

 鼻から息を吸うと同時にお腹をふくらませ、息を吐くと同時にお腹から息を吐き出します。しかし、逆腹式呼吸はそのまま逆で、息を吸うときにお腹を凹ませ、息を吐く時お腹をゆるめてリラックスさせるように意識して行います。この方法を行うことで、より簡単に最適なリラックス状態をつくり出すことができます。

 引用終わり

 

 

 アルファ波の中でも8~10ヘルツのローアルファ波状態が、もっとも良いリラックス状態です

 

 基本は「逆腹式呼吸」です。さらに付け加えると「ローアルファ状態」。

みんなで意図的に「ローアルファ状態」を生みだしていくことが、私がお勧めする「イライラ克服」の基盤。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

L-185につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

思考停止という病

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思考停止という病 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



L-178202206月医療・介護研修会 -01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 

 

 今回依頼された研修テーマは「イライラ」。

 

 事前の打ち合わせの時、それとなく「イライラ」をテーマに選んだ理由を伺ってみました。わざわざ私に依頼をしてくださった意図を知りたかったから。

 Q-390:僕はコミュ障で親しい関係の人が誰もいません。休みの日も部屋に閉じこもりゲームばかりで、人生が終わっている気がします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35197372.html

 

 すると担当者は、とくに夜勤をする看護師や介護士に体調不良者が続出しており、そのせいなのか「医療事故(accident)」や「ヒヤリハット(incident)」が増えていることを教えてくださいました。

 Q-256~:私、立ち直れるかな?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

 

 さらには、「みんな疲れていて、イライラしている」とも。

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。疲れているだけでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 みんな疲れて、イライラしている

 

 

 研修を行った後の話ではありますが、私が住む鹿児島では、救急や周産期医療などを担う県の中核病院が一般の入院病床の稼働率を最大7割まで減らすことが報道されました(202344日、南日本放送)。

 その病院の一般入院病床数は400。その7割まで減らすということですから、約120人分の入院ができなくなるということです。これは鹿児島の医療にとって大問題。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

 では、その問題の本質的原因はどこにあるのでしょう?

 

 前述の報道では「看護師の大量退職」が原因として挙げられていました。そして、その要因のひとつが「過酷な職場環境」だと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 日本医療労働組合連合会による全国の看護師3万人以上を対象とした「2022年看護職員の労働実態調査」によって、衝撃的な事実が明らかになりました。

 なんと看護師の79.2%が「仕事を辞めたい」と考えているのです(「いつも思う」24.0%、「ときどき思う」55.2%)↓

 5e8dd32f045cf2b06190631b99368fa326bb0711.pdf (irouren.or.jp)

 

 これはおそらく介護職も同じ。現実として、地方に行くほど、医療・介護に携わる人材は不足しています。つまり

 

 人材不足

 → 過重労働

 → みんな疲れて、イライラ

 → 「医療事故(accident)」や「ヒヤリハット(incident)」が増える

 → さらにイライラ(Fight or Flight

 → 離職意識が蔓延

 → 本当に離職

  → さらなる人材不足

 

 という悪循環。この“悪循環”が日本の医療・介護業界を蝕んでいます。

 (「Fight or Flight」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

 とここまでが問題の分析(case-side)。

問題に対する解決(plan-side)は、もちろん、「コーチング」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 次回より、コーチ兼医師としてお話しした内容を、ブログ用にリライトしてお届けします。

 

L-179につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 みんな疲れて、イライラしている

 

 ところで、苫米地博士が小説を書かれていることをご存じですか?

 

 その第1作目が「脳のリミッターを外せ!」(アスコム)。ストーリーとして「可能世界」が描かれていることで、よりリアルに臨場感を感じることができます。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の…~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 例えば、「イライラ」の描写はこんな感じ

 

 以下、同書の「FILE 003 お金がすべてと信じ込ませ、会社の奴隷にする男」(p88)より引用します。「ストーリーテリング×臨場感」というゲシュタルトを意識に上げながら読んでください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 「山田よぉ。お前はいつになったら契約をとってくるんだよ!」

 午前9時。朝礼開始と同時に、西新宿の小さなオフィスに大きな怒声が響き渡った。

 哲朗が勤務するマーベラス出版。数年前までは好調だった教育出版業界だが、インターネットの普及や少子化の影響をもろに受ける形となり、昨今ではどの会社も苦戦を強いられていた。マーベラス出版も同様、業績は伸び悩み、経営状況は悪化の一途。イライラの矛先は必然的に、営業成績を残せない哲朗へと向けられていた。

 そしてこの日もまた、それなりの営業成果を報告する同僚たちに対して、一人不甲斐ない結果を口にする哲朗に、部長の中谷の怒りが爆発したのである。

「お前も会社の現状を知ってるんだろ。新規の顧客を拡大していかないと、このままじゃうちは本気でやばいんだよ」

「はい、すみません……

「それなのに、五日連続で契約数ゼロってどういうことなんだよ。先月だってノルマ達成できてないのはお前だけじゃねえか。会社に給料泥棒はいらねえんだよ!」

 同僚たちが失笑を浮かべる中、浴びせられた容赦ない罵声に哲朗は力なくうなだれる。

 全社員の営業成績が記入されたホワイトボードを叩きながら、鬼のような形相をした中谷はさらに声を荒げた。

 「今年入社した一年目の鈴木ですら頑張って三件もとってきてるじゃねえか。みんなができていることを何でお前だけできないんだよ。仕事なめてんのか!」

 返す言葉もなくただ黙って下を向く哲朗。できることといえば、中谷の怒りが時間と共におさまるのを待つことくらいだった。

 「とにかく、このままじゃ他のみんなにも迷惑だな。よし、山田以外は全員仕事を始めてくれ。今日も一日気合を入れていくように!」

 合図と同時にそれぞれ仕事に取りかかる同僚たちを横目に、一人残された哲朗は恐る恐る中谷の顔を見上げた。

 哲朗の上司、中谷喜久夫。がっちりとした体格に、いつもがなり立てているような大きな声。妻子持ちの現在四八歳。幼い頃に両親が離婚し女手一つで育てられた中谷は、母親を早く楽にさせたいと若い頃から様々なアルバイトを転々としながら食い扶持を稼ぎ、二〇歳の時にマーベラス出版に入社。以来、馬車馬のように働き続け、高卒という最終学歴にもかかわらず身一つで部長まで登りつめた叩き上げだった。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 脳のリミッターを外せ! eBook : 苫米地 英人, 安達 元一:

 

 

 どうですか?

 

 私たちは過去の記憶でつくられたゲシュタルトによって世界を認識しています。それは目の前にひろがる物理的現実世界だけでなく、小説や映画の中の仮想世界に対しても同じ。

 Q-369:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.1;理論編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34066679.html

 

 今、違和感を感じているでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

じつは、「目の前にひろがる物理的現実世界だけでなく、小説や映画の中の仮想世界に対しても同じ」という表現は正しくありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「どこが正しくないのか?」「どう表現すれば正しくなるのか?」 そんなことを考えながら今後の投稿をお読みください。気楽にどうぞ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

Q-333:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

脳のリミッターを外せ!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳のリミッターを外せ! eBook : 苫米地 英人, 安達 元一:

 

 


L-148202111月医療系研修会 -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 

 

 人は、洗脳による支配から自由になったとき、初めて自分の本当の意思に基づいて未来を選択できるようになる

 そのためには、思考の抽象度を高め物事をより俯瞰して眺めること、スコトーマをずらし見える世界を変えることなどが必要

 

 前頭前野のブリーフシステム同士の矛盾を解決し、心の内の深い葛藤を解消するためには、抽象度を高めることが必須です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、恐怖や不安が強いと、そもそも抽象度を高めることができません。大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」とは、抽象度が下がる(あえて下げる)遺伝子レベルの反応です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 よって、恐怖や不安への対処が重要といえます。健康な人にとってももちろん、認知症の方(&サポーター)にはなおさら、恐怖と不安のマネジメントが求められます。

 

 

 今回は、「闘争逃走反応」と訳される「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」について確認しましょう。

 

 文字どおり「闘うか、逃げるか」という心理状態に陥る「ファイト・オア・フライト」は、前頭前野の働きをあえて抑えて“直感的な判断”を行うことといえます。大脳辺縁系が「闘う」と判断すれば、脳内にドーパミンやノルアドレナリンが分泌されて闘う準備が整います。

 (「ドーパミン」について、詳しくはこちらをどうぞ↓)

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはその程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 その時はとても“動物的”。怒りっぽく攻撃的で、まわりのことは考えられず、他罰的になっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10692725.html

 

さらには、時間を超えた推論ができないため、未来を自由に思い描けなくなっているはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 米国CDCが公表した「危機に瀕した時の行動(Negative Behavior)」でいうと、1)不必要な対処を求める、2)特別な関係に依存する、3)不必要に商業取引や渡航を制限する、4)MUPS(複数の医学的に説明困難な身体症状)があらわれる といった特徴が認められます。

 F-126~:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664055.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

 

 このような心の状態は、決して特別な状態ではなく、誰もが経験しうるものです。

実際、老病死(+生で四苦)の場である医療現場において、「ファイト・オア・フライト」は日常茶飯事。例えば、東京消防庁の調査によると(R1.12/16R2.12/10)、在宅での看取り予定にもかかわらず救急要請が行われた112件のうち、じつに97件で(救急要請を行った)家族の希望により不搬送になったそう。慌ててしまい救急を要請してしまったが(=大脳辺縁系優位)、救急隊が到着する頃(H28年全国平均:830秒)には冷静になっていた(=前頭前野優位)ということでしょう。

 F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27521647.html

 

 とくに生死にかかわるような危機的状況では、人の心は「拒絶→不安・恐怖→回避→希望の消失→パニック」と変化していきます。

CDCがまとめた「Psychology of a Crisis」には、こうした事態に対処するための4つの基本原則が示されています。それは

F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」 Vol.4;リーダーの視点で

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

1)     最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える

2)     「必ず解決します」などの約束はNG。むしろ状況の不確定性を正確に伝え、その問題を解決するプロセスについてのみ伝える

3)     問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に提供し続ける

4)     恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を与える

 

 この4つの基本原則は、「レジリエンス(resilience)」においても重要です。

レジリエンスは物理学の用語で、「外力による歪み」を意味するストレスに対して、「ストレスを跳ね返す力」の意味で使われています。そこから心理学の世界にひろがり、「社会的ディスアドバンテージや自分に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力」を表す言葉として用いられるようになりました。

シンプルにいうと「自発的治癒力」。それは「脆弱性(vulnerability)」の反対概念であり、「精神的回復力」「抵抗力」「耐久力」とも訳されています。

 F-142:不要不急 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

 

苫米地博士は、レジリエンスを「有事の際に迅速にリカバーし、元より強固になることができる性向」といった意味で使われています。それは「転んでもただでは起きぬ」というブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだすアティテュード。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 じつは、これこそが“次世代のリーダー”に求められるブリーフ。「希望を持ち続ける」「決して諦めない」=「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ことを可能にするブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その鍵となるのは「〇〇〇〇(←漢字4文字)」。

 以下、苫米地博士の著書「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p185)より引用します。ヒーリングにおいても、コーチングにおいても、とても重要な「〇〇〇〇」をクリアにしてください。Feel

 

 

トラウマをとるには高度な脱洗脳テクニックが必要

 さて、私のクライシスサイコロジーの講座は、そろそろ第2段階に移ろうとしています。今度は、講座の卒業生を対象に、トラウマを抱えてしまった人のトラウマを取り除く方法を伝授することを考えています。

 なぜなら、東日本大震災から間もなく2年がたとうとし、その恐怖体験がトラウマになってしまった人がじっさいに現れるころだからです。

 第1段階の講座の卒業生たちは、多くの被災者の心を救ったとは思いますが、彼らがカバーしきれないほど大勢の人々が心に問題を抱えていることは否定しようがありません。

 

 これは心に直接働きかける心理操作手法のため、ここで紹介することはできませんが、少しだけさわりを述べましょう。

 トラウマは、特殊な変性意識の状態です。

 変性意識というのは、たとえばトランス状態など、日常的な意識状態ではない意識の状態のことを意味しています。トラウマに囚われ、突然かっとなったり、みるみる鬼のような形相になったり、相手を襲ったりするときが、この変性意識状態に当たります。

 強い恐怖や恐怖体験は、それそのものが日常的な意識ではなく変性意識なのです。

 

 実は、変性意識が生まれる状態というのは、高度な催眠を受けている状態のようなものです。そして、変性意識下では、特定の記憶にアクセスしやすくなり、逆にアクセスしにくくしたりということができます。

 

 たとえば、相手に催眠をかけ、お父さんやお母さんの名前や、離婚した相手のことや、うれしかった思い出など、秘密をたくさん聞き出します。その後、催眠から起こす前に「いま、私が訊いたことは忘れましょう」といって、それから目覚めさせるわけです。

 そうやって、占師はたくさん聞き出した相手の秘密を「あなたは、何年前にこういう経験をしたでしょう?」と的中させます。

 相手に「この占師は本物だ」と感激させる仕掛けです。

 その逆に、特定の記憶にアクセスしやすくする方法として有名なのは、退行催眠です。半覚せい状態で記憶をさかのぼっていくと、昔の忘れていた記憶をたくさん引っぱり出すことができます。

 

 さて、たとえば交通事故に遭ったというような恐怖体験がトラウマになり、それが一生消えないというような場合があります。

 それは、事故の体験そのものが強烈な変性意識であり、変性意識は脳の記憶回路に直接的に強烈に働きかけます。

 それそのものが、あっという間に長期記憶化してしまうような強烈な体感をつくるわけです。

 そんな強烈な恐怖の記憶をどうすれば取り除くことができるかといえば、それは一種の脱洗脳のテクニックによって可能なのです。

 

 わかりやすくいえば、たとえば大震災や原子力の過酷事故を含む強烈な恐怖体験は、それそのものが特殊な催眠術です。

 それは、心を1つの臨場感世界に釘づけにする技術とみなすことができ、広い意味での催眠術なのです。

 とすれば、その催眠術を一気に解く、脱洗脳の方法があるのです。

 それは、長期記憶化した恐怖、つまり変性意識体験を一度引っぱり出して、その変性意識そのものをぶち壊すという方法です。

 それは「思い出せませんよ」と洗脳して思い出せなくするのではなく、変性意識そのものを解いてしまう脱洗脳なのです。

 これは、少々高度な介入技術を必要とするため、いま私は、精神科医や臨床心理士などの資格を持つ医療関係者だけに伝授しています。

 私がなぜ、守秘義務のもとで、専門家にしか教えていない第2段階の講座の話を紹介したかといえば、トラウマを抱える人に、それを取り除く技術があるということを知ってほしかったからです。

 トラウマがあり、それが元でやるべきことができない。

 あるいは、それが障害になって、進みたい方向に人生を向かわせられない。

 そういう悩みを持つ人は、ひとりあれこれ悩まないで、専門家のもとを訪ねることを私はお勧めします。

 自分で解決不可能な心の問題に戦いを挑むことほど、愚かなことはありません。

 戦えば戦うほど、傷口が開くということになりかねません。

 トラウマにいくら刃を向けても、傷つくのは自分自身です。

 肝心なのは、クライシスサイコロジーを理解して、まずは恐怖体験を長期記憶化させないこと。それでも、あっというまに長期記憶化されてしまうような恐怖体験をしてしまったときは、私が脱洗脳のテクニックを伝授しているような専門家たちに頼んで、トラウマを解いてもらうことです。

 それが、強烈な恐怖体験から逃れ、人生の質を高める、一番の方法でしょう。

 引用終わり

 

 

 長期記憶化した恐怖、つまり変性意識体験を一度引っぱり出して、その変性意識そのものをぶち壊す

 

 

 「希望を持ち続ける」「決して諦めない」=「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵も「変性意識」です。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 次回(L-149)、誰にでもできる(じつは行っている)「『変性意識』の活用法」を紹介します。

 

 *「変性意識」について、こちらもどうぞ↓

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

L-149につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

2023年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-187~8:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -04~5;“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25802632.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25868437.html

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

イヤな気持ちを消す技術

Kindle版はこちら↓

「イヤな気持ち」を消す技術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



L-146202111月医療系研修会 -01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 

 

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされているBPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia認知症に伴う行動・心理症状

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

 認知症の症状の中心は「認知機能の低下」です。

具体的には「記憶するのが苦手になる」「時間・場所・人の認識があいまいになる」「物事の手順に戸惑う」「会計や計算が苦手になる」など。それらを「中核症状」と呼びます。

 

 そんな中核症状に対して、BPSDは「周辺症状」とも呼ばれています。

 BPSDの「B」はBehavioralで、「物理空間での行動(症状)」のこと。そして、「P」はPsychologicalで、「情報空間での行動(心理症状)」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 具体的にはこんな感じ↓

【行動症状】暴力、暴言、徘徊、拒絶、不潔行為(例:便を壁にこすりつける)等

【心理症状】抑うつ、興奮、不安、幻覚、妄想、睡眠障害 等

 

 いずれも「環境への反応」だと考えられています。苫米地理論でいうと第1世代。情報空間に拡張したホメオスタシス活動のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 コーチングのゲシュタルトで考えると、【行動症状】はハビット(habit)、【心理症状】はアティテュード(attitude)に相当するはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ハビットとは「無意識の行動」のことで、抽象度を軸にとった場合の情報空間の底面、すなわち物理空間におけるパフォーマンスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 アティテュードは「無意識の判断」であり、「行動の性向」のこと。それは思考の一部であり、高次の情報空間(知識宇宙)におけるパフォーマンスのことです。

F-311:デジタル自傷行為 <case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

 

 じつは、認知機能低下(中核症状)の程度とBPSD(周辺症状)は、必ずしも相関しません。著しい認知機能低下があるのに落ち着いているケースもあれば、認知機能低下は軽度なのにとても大変なケースもあります。

その違いはどこにあるのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店、p93)より引用します。

 

 

ストレスが認知症を引き起こす

 医学的にはっきりしているのは、「ストレスが認知症を引き起こす」ということです。アルツハイマー病の場合はある遺伝子と老化の2つの要素が発症にかかわっていますが、認知症はストレスでも発症するということが分かっています。

 一般的に「ボケ」と呼ばれているケースの多くは認知症です。

 認知症では、「新しい記憶を長期記憶化できない」「短期記憶を保てない」という症状が出ます。通常、短期記憶は3~4日の間は保たれますが、認知症の人では1~2時間で消えてしまいます。短期記憶は眠っている間のレム睡眠中に長期記憶に保存されますから、短期記憶が1~2時間で消えてしまうということは、レム睡眠までに消えてしまい長期記憶に保存されない、つまり新しい記憶を長期記憶化できないということになります

 このような症状を呈する要因は、脳の海馬と呼ばれる部位の損傷です。そして、海馬の損傷の原因は、副腎皮質から出るコルチゾールと呼ばれるホルモンです。この因果関係は、脳トレと違って、医学的にはっきりとしています。強いストレスを感じる出来事があって、コルチゾールが出て、海馬が損傷して、ボケる。認知症はこのようなプロセスで発症します。

 

 認知症は脳の老化だけが原因だと思っている人が多いようですが、このように認知症の重要な原因のひとつはストレスです。最近話題になることの多い若年性認知症などは、まさにストレスが引き金となっています。

 もちろん、脳の神経細胞は加齢とともに減っていき、それにともない脳機能も低下していきますが、それは徐々に進みます。一方、認知症では急速に記憶障害が進みます。脳機能の低下が急速に進む場合は、脳の老化が原因ではなく、ストレスが原因です。この理由からも、「脳の老化を防ぐ〇〇」や「脳トレ」に認知症の予防効果を期待することが難しいことがお分かりいただけると思います。それよりはストレスがない生活がはるかに重要です。

 引用終わり

 

 

 脳機能の低下が急速に進む場合は、脳の老化が原因ではなく、ストレスが原因

 

 そして、そのストレスがBPSDをさらに悪化させます。

 BPSDでみられる「情緒が不安定になる」「妄想で人を責める」「声を荒げる」「暴言・暴力がみられる」「無気力になる」「睡眠リズムが乱れる」などの症状は、「認知機能の低下で苦手なことが増えた」ことにより「精神的に追い込まれる」ことで起こると考えられているそう。

 

 「苦手が増えた」はセルフイメージの低下を引き起こします。「これまでの私と今の私」、あるいは「理想(期待)と現実」との間に生じたギャップは、大きなエネルギーを生みだします。そのエネルギーは、多くの場合、いわゆる“ストレス”になってしまいがちです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 コーチングに寄せていうと、セルフイメージの低下はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から下向きに外れた状態と同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

CZを外れると、気持ちが落ち着かなくなり、人間的な思考を司る前頭葉前頭前野よりも動物的な大脳辺縁系の方が優位になりやすくなります。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

大脳辺縁系優位になると、生じたエネルギーが攻撃(暴言・暴力、他罰)や逃避(閉じこもり、治療・介護の拒否、自罰)に使われます。その状態が「ファイト・オア・フライト」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 ここまでをまとめると、ストレス →認知機能低下 →さらなるストレス →BPSD悪化。

 

  

 ところで、「ファイト・オア・フライト」は認知症の方に限った話ではありません。それは誰もが持つ「恐怖により引き起こされる“危機回避のためのシステム”」です。
 その本質は「迅速に危機を回避するために、『前頭前野での評価』をショートカットする」というもの。高次の認知機能(認識・理解・評価・判断など)よりも、根源的な反応(闘争or逃走)が優先されます。

L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 

 繰り返しますが、「ファイト・オア・フライト」は認知症の方に限った話ではありません。

実際、認知機能がまったく低下していなくても、“BPSDのような言動”を認めるケースがあります。様々な「ハラスメント」はその一例でしょう。

S-04-02~4:軋轢が生じる理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22463773.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22527815.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22599317.html

 

 では、“BPSDのような言動”には、何が影響するのでしょうか?

 

L-147につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

認知症の症状の中心は「認知機能の低下」です。具体的には「記憶するのが苦手になる」「時間・場所・人の認識があいまいになる」「物事の手順に戸惑う」「会計や計算が苦手になる」など。それらを「中核症状」といいます

 

 補足すると、認知症は下記の4つのタイプに大別されます。

 

 □アルツハイマー型認知症(ADAlzheimer disease

・認知症全体の6割で最多

 ・記憶を司る海馬(かいば)を中心に脳が萎縮

 ・「記憶があいまい」「同じことを何度も言う」「もの忘れ」など

 

 □血管性認知症(VaDvascular dementia

 ・脳出血や脳梗塞により脳の神経細胞がダメージを受ける

 ・認知機能低下+「歩行が不安定」「呂律が回らない」「むせる」

 ・リハビリや会話・歩行が効果的

 

 □レビー小体型認知症(DLBdementia with Lewy bodies

 ・「レビー小体」が脳の広範囲に溜まる

 ・認知機能が変動する(オン/オフ)

 ・認知機能低下+「幻視」「ひどい寝ぼけ」「筋肉がこわばる」「手足が震える」

 

 □前頭側頭型認知症(FTDfrontotemporal dementia

 ・「理性的な行動ができない」「人への配慮ができない」「ルールを守れない」

 ・同じ行動を繰り返し、万引きなどの反社会的な行動があらわれる

 ・家族だけでは対処が難しいため、早めの公的介入が重要

 

 

-告知1

2023年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

F-226:雑巾

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28053878.html

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳に免疫力をつければ病気にならない! eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



F-331:分断緩和のための処方箋 vol.2;本当は今までずっと苦しかった

 

 私が思う心労のコアは“理不尽感”。

 S-04-07:心に深い傷を負う理由-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 コーチの視点で見渡すと、医療・介護現場は“理不尽”だらけです。その原因は一体どこにあるのでしょう?

 

vol.1;サーフィンvsウインドサーフィン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33414117.html

 vol.2;本当は今までずっと苦しかった

 

 

 私は今も医師として“命”と向き合っています。

現在の機能(役割)は「人生の最終段階(End of Life Stage)」のサポート。必然的に“命の終わり”である死の迎え方について、御家族と話をする機会があります。

L-027~3020203月シークレット… -05~875歳以上では延命治療は不要?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26099140.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26140730.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26156803.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26197802.html

 

 90代の母親の延命治療について、その娘さんに確認したときの話です。

 詳しい説明をする前から、娘さんは「延命治療は望みません」と強く意思表示されていました。それは前頭前野背外側部での論理的な判断なのでしょう。ちょっとクールな印象を受けました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 多くの人は「ムリはしない」「自然な形で」と心に決めていても、死にゆく親の姿を見ると動揺してしまうもの。その場合、前頭前野よりも“動物的な大脳辺縁系”の方が優位になりがちです。その状態を「Fight or Flight」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから私は、ひととおりの説明を行いました。いつものように。

 すると、クールだった娘さんがだんだん落ち着きのない様子に変わっていきました。ため込んでいた感情が一気にあふれ出しているような感じです。

 Q-326~7:最近「記憶が抜ける」ようなvol.1~2;感情が起こるメカニズム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 

 きっと死を臨場感豊かに感じてしまったのでしょう。母親の死のイメージが娘さんの心の中で現実化したに違いありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 情動が論理を覆い隠す場合、私は抽象度を上げることを心がけます。そのために意識的に用いるのが「文脈情報」。それは「関連する知的情報」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 このケースでは「医学的判断」「本人の意向」「まわりの状況」「QOL(本音はQOD)」という4つのゲシュタルト(臨床倫理4分割法)についてお話しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そして、「生老病死=人生」という視点でそれら4つのゲシュタルトを統合していくように導きました。すると、娘さんは冷静さを取り戻していきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 理解が深まったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 その時の表情はもはやクールではなく、柔らかくあたたかい感じでした。そして、こんな言葉をつぶやかれました。

 

 本当は今までずっと苦しかった

 

 娘さんの心の中で、一体何が起こったのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「40歳から『差がつく』生き方」(PHP研究所)から引用します。今回は2回に分けて。まずはこちらから(p97)。

 

 

自分を縛りつけている「ブリーフシステム」をぶち破る

 ゴールを見つけるには、自分の殻を破らなければいけない。コーチングでは、自分を縛っているものを「ブリーフシステム(信念のシステム)」と言う。

 「自分を縛っているものは何か?」ということを突きつめていくと、実は、自分を縛っているのは、親でも学校でも会社でもないことがわかる。「親の言うとおりにしなければいけない」とか、「学校の規則に縛られている」と自分が思っているだけであって、本当は「自分のブリーフシステム」に自分が縛られているのである。

 つまり、自分が自分を縛っているということだ。

 自分の頭の中の話だから、ブリーフシステムを破ることは、それほど難しいことではない。やれば誰でもできる。

 成人になると、親から「こうしなさい」「これはしちゃダメだ」と言われても、親の考えを受け入れるかどうか自分で決めることができる。親の考えを受け入れたのは、自分自身だ。

 会社に入ると会社の常識を教え込まれるが、受け入れることもできるし、拒否することもできる。受け入れたのは自分自身だ。

 外部から入ってくる情報は、最初は自分自身のものではないが、受け入れた時点で自分のものになり、それによって自我がつくられていく。結局、今の自我をつくったのは、誰でもない、自分である。

 「会社の利益のためになることをするのが一番いいことだ」「常識から外れないことが大事だ」という情報を受け入れて、今日まで過ごしてきたのも自分自身だ。一度、それらのすべてをご破算にして、本当にその情報を受け入れていいのか考えてみる。それがゴールを見つけるのに必要な作業だ。

 引用終わり

 

 

 本当は「自分のブリーフシステム」に自分が縛られている

 

 ブリーフシステム(Belief SystemBS)とは、「人の行動や行動性向といわれる無意識の行動を決めるシステム」のこと。「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは強く信じる固定的な考え方であり、心の中にできあがった価値観ともいえます。外部から入ってくる情報は、受け入れた時点で自分のものになり、やがて自我となっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 BSと同じようなシステムは、個人レベルだけでなく、組織レベルや社会レベルでもみられます。その一例が「常識」や「慣習」といった目に見えないプレッシャーです。

 F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 医療でいうと、より救命に特化する(=重要度が上がる)ほど、「生かし続ける」方向にプレッシャーがかかります。「助けられるかもしれないのに何もしないなんてありえない」という感じで。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

先ほどの娘さんは、じつは、医療従事者でした。母本人の意向もあり、家族間では「延命治療はしない」ことを共有していたそう。そして、家族の代表者として、今までそう話し続けてきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 でも、医療機関や介護施設で「延命治療は不要」と話すたびに、とても苦しかったそうです。「『冷たい娘だと思われているだろうな』と思い悩んできた」と教えてくださいました。

 

 「本人の思いどおりにしてあげたい」というピュアなwant toが、「死んで欲しくない」という情動と「延命治療を行うべき」という医療業界の“常識”によって、have toに変質していったのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 それは「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」に起因する臨場感空間の書き換えといえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

もっとハッキリいうと「社会的洗脳」です。

 F-181:“幸福(well-being)”とは? -6;「常識」という洗脳からの解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25428736.html

 

 では、社会的洗脳状態から脱するために、私たちは何を心がけるべきなのでしょう?

 

 再び「40歳から『差がつく』生き方」(p113)より引用します。キーワードは「Not Normal」です。Feel

 

 

「ノット・ノーマル」な生活で、ブリーフシステムを破る

 言い換えれば、「現状」というのは、自分のブリーフシステムの範囲内で行動を続けることである。

 ブリーフシステムとは、先ほど説明したようにコーチングの用語で、自分の頭の中にある「自分の行動を縛っている枠組み」「自分を縛っている信念のシステム」のことを言う。つまり、「『かくあるべし』という自分自身のブリーフシステムを維持したままで起きる可能性のあることは、すべて『現状』である」ということである。たとえ確率が低かろうと、社長になることは「現状」なのだ。

 逆に言うと、会社に残っても「現状の外側」に行くことはできる。自分のブリーフシステムを変えて「枠」を飛び出し、今の会社を思いっきり変革するという方法もある。

 「現状の外側」というのは、国家で言えば法律の外側ということである。法律を変えないと外側には枠を広げられない。

 個人の場合は、ブリーフシステムを変えないと、現状の外側に枠を広げていくことができない。

 ブリーフシステムの枠組みをつくっている情報の出所は、すべて他人である。親から聞いたこと、学校の先生から聞いたこと、上司から聞いたこと、あるいは本で読んだことが、情報として自分の中に入ってくる。

 100%外部からの情報だが、それを自分が受け入れて、脳の前頭前野でパターン化してしまう。ブリーフシステムが自分の頭の中の法律になり、「こう生きるべきだ」「こう行動するべきだ」という「信念の体系」がつくりあげられていくのだ。

 この「信念の体系」ができあがってしまうと、自分自身が求める本当のゴールが隠されてしまい、見えなくなってしまうことが多い。これがスコトーマ(心理的盲点)だ。スコトーマとは、「いつも、何回も見ているのに、見えていないもの」「自分は見ている気になっているのに、見えていないもの」のことである。自分の頭の中で「かくあるべし」と強烈に思ってしまっているために、「見ているのに、見えていない」状態になってしまうのである。

 先ほど挙げた私の会社員生活の例で言えば、もし「タイムカードは、何が何でも押すべきものだ。そんなこともできないなんて、会社人として恥ずかしい」と信じ込んでいるとすれば、タイムカードを押さなくていい理由など見えなくなるはずである。

 「ノット・ノーマル」な生活をしてみると、ブリーフシステムという自分の枠が、自ずと少しずつ破れてくる。そうすると、その外側にあるものがチラチラと見えてくる。外側に見える楽しそうなものを、とりあえずのゴールにして、自分の頭の中でシミュレーションしてみる。もし、そのゴールを達成したときに自分が心の底から、本当に嬉しくなれそうなら、それを暫定的な「ゴール」として設定すればいいのである。

 引用終わり

 

 

 自分のブリーフシステムを変えて「枠」を飛び出す

 

 そのためにコーチングがあります。コーチングを実践し「枠」を飛び出した者の生き方が「Not Normal」。コーチングこそが社会的洗脳状態から人を解き放つ“希望”です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

F-332につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は3/31(日)の予定です(←3/24から変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27521647.html

L-127202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

Q-073~180804医療講演会レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

Q-243:続・気楽に生きたいのですが~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

 

40歳から「差がつく」生き方

Kindle版はこちら↓

40歳から「差がつく」生き方 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



F-281:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~ <前編;疑心暗鬼>

 

 すべての国民にとっても、家族観や価値観や、そして社会が変わってしまう。こうした課題です。

 

 これは国会で「同性婚をなぜ認めないのか?」と質問された際の岸田文雄首相の発言です(202321日)。このコメントを聞きながら、私は「社会が変わってしまう」ことに対する首相自身の危機感や嫌悪感を感じました。コーチング関連用語でいうと「認知的不協和」でしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 医療従事者でもある私の立場でいうと、社会はとっくに変わってしまっています。しかもダイナミックかつシビアに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 私自身の認知的不協和を掘り下げながら感じたことをまとめます。

 

 <前編;疑心暗鬼>

 

 

 ほんの3年前(2020年)は“沈黙の春”でした。それが現在は完全ににぎわいを取り戻しています。

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 ものすごい数の人たちが今も亡くなり続けているというのに。

(詳細は「ドクターシミズ」さんのブログで御確認を↓)

 2023年1月超過死亡数大爆増 デマだと思うのは自由です(2023.02.17 データ追加) – ドクターシミズのひとりごと (promea2014.com)

 

 その変化を引き起こしたのは人々の意識の変化。中でも一番は“慣れ”でしょう。

 Q-257:私、立ち直れるかな? <中編;組織~社会の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28703188.html

 

この状況にすっかり慣れてしまった一般社会と、どんどん疲弊している医療・介護現場との間に、今、とても大きなギャップが生じています。

 そのギャップはますます現場を緊張させます。医療・介護現場に携わる方々は、今後さらに「Fight or Flight」に陥りやすくなるはずです。老病死に苦しむ患者さんやその家族とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 人々が慣れてしまったのは感染症だけではありません。私が危惧しているのは“コロナワクチン”と呼ばれている試験薬。20212月、当時の菅義偉首相は治験のプロセスを省略し、特例承認という形で“ワクチン”接種を開始しました。

 

 厚労省のHPを確認すると「新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が終わっていないというのは本当ですか」という疑問に対して、「新型コロナワクチンは、臨床試験(第Ⅲ相試験)で、有効性と安全性に関して厳格な評価が行われた後に承認されています。その上で、効果の持続性等を確認するために、臨床試験の一部が継続されています」という回答が書かれています。

 

 

厚労省HP「新型コロナワクチンQ&A」

厚生労働省HPより引用

厚労省HP>新型コロナワクチンQA>これは本当ですか?

これは本当ですか?|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

 

 このように書かれると、きっと多くの方々が「有効性と安全性の検証がしっかり行われている」と信じるはず。しかし、とても残念なことに、科学的な検証は最初から放棄されています。

  

 “ワクチン”接種がはじまる3か月前(202011月)、日本薬剤疫学会、日本疫学会、日本臨床疫学会、日本ワクチン学会は「新型コロナウイルスワクチンの安全性確保に関する4学会共同声明」を発表しました。その主旨は「ワクチン被接種者全員を登録・追跡するシステムを構築し、接種記録の共有と接種後の転帰の確認を可能とする」こと。
 いわゆる「レジストリ(登録)制度」の整備を訴えたのです。

 新型コロナウイルスワクチンの安全性確保に関する4学会共同声明

 Microsoft Word - COVID19_jointstatement20201127Japanese (mhlw.go.jp)

 

 ところが、政府および厚労省は専門学会の提言を完全に無視しました。その結果、詳細な分析や検証は不可能な状況に陥っています。

 

 先日(2023128日)、菅政権でワクチン接種推進担当大臣を務めた河野太郎氏が「(新型コロナのワクチン接種に反対する)運動を行っている方々のほとんどは科学的に根拠のない話を繰り返している。デマを通じて接種を妨げるのは慎んでいただきたい」と発言しました(現在は「所管外」のはずですが)。

 反ワクチンに根拠なし 河野デジタル相が演説 - 産経ニュース (sankei.com)

 

 トゥールミンロジックでいうと、「『データ(data)やワラント(warrant)がない』というクレーム(claim)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 問題はまさにそこ!

 

 そもそもの話でいうと、「メッセンジャーRNAmRNA)と呼ばれる天然化学物質の人口複製物を使用して免疫反応を起こす」という今回の“ワクチン”は、人類史上初めて用いられている技術です。本当の効果(solvency)や長期的な安全/危険性(disadvantage)は、まだ誰にもわかりません。つまり、「デマ」と断言することがデマ !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

 だからこそ、「ワクチン被接種者全員を登録・追跡するシステム」を構築し、長期的にフォローする必要がありました。
 「科学的に根拠のない話が繰り返される」根本的な要因は、システムを構築しなかったことにあります(inherency)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 その当然の帰結として、私のまわりでもこのような言葉がとても増えています

 

 “ワクチン”接種が、いいのか、悪いのか、わからない

 

 それはゲシュタルトができていない(あるいは崩壊した)状態。繰り返しますが、その原因は「データ(data)やワラント(warrant)がない」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「ゲシュタルトができていない(あるいは崩壊した)」という不安定な状態だと、動物的な大脳辺縁系優位になってしまいがち。皆さんのまわりでも「戦うか、逃げるか」のような言動が増えていませんか?

 F-231~3錠じゃないと飲まん!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

 

 その一方で、前頭前野での思考により抽象化が行われ、「ワクチン全部が信じられない」「医療が信じられない」といった不信も高まっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 一言でいうと「疑心暗鬼」。

これはとてもまずい状況です。RASが“悪いこと”ばかりを拾い上げ、“良いこと”をスコトーマに隠してしまうから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 世界全体が「絶望」に飼い慣らされていく

 

 そのような社会にとっくに変わっている気がします。

 

 

 私は、このような厳しい状況だからこそ、“希望”を大切にするべきだと思っています。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 次回、その“希望”をキーワードにお届けします。

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

あるワクチンの話です。

 

F-282につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

この状況にすっかり慣れてしまった一般社会と、どんどん疲弊している医療・介護現場との間に、今、とても大きなギャップが生じています。そのギャップはますます現場を緊張させます。医療・介護現場に携わる方々は、今後さらに「Fight or Flight」に陥りやすくなるはずです。老病死に苦しむ患者さんやその家族とともに

 

 そのような厳しい現状に対して、私が意識しているのが”風通し“

 

 コロナやインフルエンザといった感染症への具体的な対策(生物学的レベル)としてだけでなく、個人の心でも(心理レベル)、組織や社会といった次元でも(社会レベル)、“風通し”が重要なはず。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 そんな“風通し”のイメージを言語化してみました↓

 F-276~:L下でのBSB

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第11回目(R5.3/5開催)のテーマは「リーダーシップ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30729325.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

  

-関連記事-

I-092:【重要】「[超党派議連]ワクチン大議論会 2022.10.18」動画のお知らせ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29928102.html

I-098:【重要】大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンクあり)の御紹介~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

F-071~:「糖尿病リスク予測ツール」に思う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_319922.html

F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

F-215:これりすくん

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27469761.html

F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27521647.html

 

 

 

L-09420217月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。

 ぜひ大量の情報を知識化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 今回は「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p48)からの引用(青字)です。

 

 

ブリーフシステムとは、たとえば私はどういう人間なのか、相手といるときはどう振る舞うか、社会に対して自分はどう働きかけるのかなど、その人が身につけている認識のパターンのことです。

 

 前々回(L-092/04)確認したとおり、この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。ただ、各自が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 情報(幻想)をリアルにするのが、各自の「認識のパターン」。そのパターンは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によってつくられています。時間でいえばすべて過去。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 この認識のパターンは、脳の前頭前野に蓄積されています。

 人はそのブリーフシステムによって、未来のことを予期したり、予想したりします。そして、その予期や予想にしたがって人はあらゆる選択と行動を行っています。

 

 過去の記憶によってつくられたブリーフシステムで予期・予想する未来はすべて“現状”。“現状”に留まることは、「過去の呪縛に囚われた状態」であり、「無人運転」「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

さらには、必ず「前頭前野に蓄積」された認識のパターンを用いているかといえば、そうともいえません。とくに不安や恐怖が強い場合、容易に前頭前野によるコントロールを失ってしまいます。その結果陥ってしまうのが、「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。

 

 そのような心の状態(Fight or Flight)では、うまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 だからリラックスが重要! そのために逆腹式呼吸を行います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

個々人の心理的特性は、その人のブリーフシステムによって決まり、それが人格という誰の目にもわかる形で外部に現れるのです。

 

 外部に現れる」の代表的なものが、物理空間での言動。

 私たちは、つい、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正してしまいがち。でも、ダイエット等で多くの方が経験しているとおり、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻っていきます。

ホメオスタシスが働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 もちろん、人間が持つブリーフシステムは1つではありません。

 前頭前野には、その人がつくりあげたいくつものブリーフシステムが収められており、それらが人間の複雑な内面の動きをつくりだしています。

 

 私は「いくつものブリーフシステム複雑な内面の動き」を肯定的に捉えています。その複雑さが豊かさを生む(well-being)と信じているから。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

むしろ意図的にたくさんのブリーフシステムを持つべきです。

 

 では、ここで問題。

 「意図的にたくさんのブリーフシステムを持つ」ために行うことは何でしょうか?

 

 

 人間の内面で深い葛藤が起こるのは、前頭前野のブリーフシステム同士が互いに矛盾を起こすからです。

 

 そう、答えはゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは人生のあらゆる領域に設定していきます(バランスホイール)。例えば、「職業」「趣味」「家庭」「生涯学習」「健康」「ファイナンス」「生涯学習」など。

そのゴール(カテゴリ)ごとに、新たなブリーフシステムをつくりだすことになります。なぜでしょう?

 

 ゴールとは、“現状の外”に設定するものであり、まったく新しい未来だからです。“現状の外”とは、これまでのコンフォートゾーンの外であり、より高次の次元のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 ゴール設定後の“自分”の拡張がバランスホイールでの複数の領域(カテゴリ)でおこるとき、「人間の内面での深い葛藤」は明日を生みだすエネルギーと創造性に変わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

L-095につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。

 そのような心の状態(Fight or Flight)ではうまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から

 

 うまく大脳辺縁系優位から前頭前野優位に戻せたとしても、「期待のパターン」のコントロールは簡単ではありません。容易にコントロールを失ってしまい、再び大脳辺縁系優位(Fight or Flight)に陥りがち。なぜでしょう?

 

答えは「認知的不協和が働く」から。ゴールのイメージ(I)、そして臨場感(V)が強烈であるほど、認知的不協和のマネジメントは難しくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *その“マネジメント”について考察しました↓

 S-04-19:「人間関係の悩み」を「解決すべき課題」に変える方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645627.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

「イヤな気持ち」を消す技術(ポケット版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 「イヤな気持ち」を消す技術 ポケット版 eBook : 苫米地英人:

 



F-247:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.4;木鶏(ワーク付き)>

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 この言葉は、今(20225月下旬)話題の“あの人”のもの。

 その意味をコーチとして考えてみました。

 (シリーズの最後で誰の言葉かを明かします。想像しながらお読みくださいw

 

 vol.1;臨場感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 vol.2;双極性障害

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 vol.3;高揚(興奮)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 vol.4;木鶏

 

 

 興奮の度合いは、臨場感が高ければ高いほど大きくなる

 

臨場感が高ければ高いほど(V)現実化しやすくなる(R)一方で、「興奮の度合い」が大きくなりコントロールを失うと現実化が困難になっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その問題(case)を解決する(plan)のがコーチング(Authentic Coaching)。鍵は、やはり、「抽象度」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 ところで、「木鶏(もっけい)」という言葉を御存知でしょうか?

 

 木鶏とは、「荘子(達生篇)」に収められている故事に由来する言葉です。

「荘子」は荘子(荘周、紀元前369年~紀元前286年頃)という人物の著書とされる道家の文献のこと。今から約2300年前、中国戦国時代(周から秦の間)の書物です。

 

 以下、Wikipediaより引用します。

 木鶏 - Wikipedia

 

 木鶏(もっけい)とは、荘子(達生篇)に収められている故事に由来する言葉で、木彫りの鶏のように全く動じない闘鶏における最強の状態をさす。

 故事では紀悄子という鶏を育てる名人が登場し、王からの下問に答える形式で最強の鶏について説明する。

 紀悄子に鶏を預けた王は、10日ほど経過した時点で仕上がり具合について下問する。すると紀悄子は、「まだ空威張りして闘争心があるからいけません」と答える。

 更に10日ほど経過して再度王が下問すると「まだいけません。他の闘鶏の声や姿を見ただけでいきり立ってしまいます」と答える。

 更に10日経過したが、「目を怒らせて己の強さを誇示しているから話になりません」と答える。

 さらに10日経過して王が下問すると、「もう良いでしょう。他の闘鶏が鳴いても、全く相手にしません。まるで木鶏のように泰然自若としています。その徳の前に、かなう闘鶏はいないでしょう」と答えた。

 上記の故事で荘子は道に則した人物の隠喩として木鶏を描いており、真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆人の範となるとしている。

 

 

 この故事中の変化を抜きだすと、1)空威張り・闘争心剥きだし → 2)他を見たらいきり立つ → 3)強さを誇示 → 4)泰然自若。それぞれコーチの視点で解説します。

 

 1)空威張り・闘争心剥きだし:つねに大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」の状態。前回(F-246)の話題でいうと、ドーパミンやアドレナリンがいっぱい出てすっかり高揚(興奮)してしまい、交感神経優位となっている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 高揚(興奮)自体が悪いわけではありませんが、コントロールを失うと危険。扁桃体によって感情(情動)が増幅され、どんどんエスカレートしていきます。同時に前頭前野の働きは抑制され、IQが下がり、抽象度が高い社会的情動(感性)レベルどころか、あたりまえの論理的思考すらできなくなります。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 *論理的思考についてはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 2)他を見たらいきり立つ:ふだんは前頭前野優位で落ち着いた思考をしているが、何かをきっかけ(トリガー)に容易に大脳辺縁系優位に切り替わる状態。まわりには「人が変わった」ように感じられます。その後は1)の状態です。

 

 ちなみに、まわりが「人が変わった」と感じるときは、実際に認識・理解・評価・判断の基準が変わっています。“基準”とはブリーフシステムのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その結果、RAS&スコトーマが変化し、本人にとっても「まわり」「世界」が変わって感じられます。その時視野は狭くなっており、「自分さえよければ」といった利己的な意識状態に陥っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 3)強さを誇示:大脳辺縁系優位に陥ることはなく、つねに前頭前野優位を維持できている状態。しかし、その前頭前野の使い方に問題(harm)があるという段階です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

 問題の根本(内因性、inherency)にあるのは差別意識(のハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

例えば、「強い方が偉い」「1位の方がすごい」のような、「何らかの評価基準を前提とした上下関係における上からの見下し」といった偏見のこと。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 差別意識をうみだすものは「不完全性」の無理解。不完全性を理解していない(できない)本質的な原因は縁起を理解(&体得)できていないことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *詳しくはこちらをどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅!」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 4)泰然自若米国の心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)が唱えた「欲求階層説」「自己実現理論」でいうと、「自己実現」の階層から「自己超越」に至る段階。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 泰然自若とは「落ち着いていて、まったく動じない状態」のこと。私は「自己超越=徳(泰然自若)=空観」と理解しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

臨場感が高ければ高いほど(V)現実化しやすくなる(R)一方で、「興奮の度合い」が大きくなりコントロールを失うと現実化が困難になっていきます。その問題(課題)を解決するために、「現状の外へのゴール設定を繰り返しながら抽象度の階梯を駆け上がり、自己実現→超越を目指す」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

それが高揚(興奮)から「ファイト・オア・フライト」化してしまうことを防ぐポイント。コーチングにより誰もが「木鶏」へと近づいていくことができます

 

 それでいいのでしょうか?

 もちろん「木鶏」は大間違いです。もしも「木鶏」で留まるなら、そのコーチングは本物(Authentic)とはいえません。

 

 最後にワークを紹介します。重要なワークですので、ぜひ取り組んでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

<ワーク>

本物のコーチング(Authentic Coaching)をイメージしながら、「木鶏」に潜む問題点を感じる(Don’t think, feel!)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-248につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 ワークに関連する米国映画「ユニバーサル・ソルジャー / Universal Soldier」(1992年)を紹介します。「破壊王」ローランド・エメリッヒの初監督作で、ジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンが主演。ストーリーはこんな感じです。

 ベトナム戦争後半、錯乱した上官を制止しようとした主人公は相討ちとなり死亡。その遺体は米軍に回収され、25年後、極秘裏の実験によりユニバーサル・ソルジャーとして蘇る

 蘇った姿はまさに「木鶏」です。

 

 

-追記2

差別意識をうみだすものは「不完全性」の無理解。不完全性を理解していない(できない)本質的な原因は縁起を理解(&体得)できていないことです

 

 苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」から2回に分けて引用します(p74~)。苫米地式コーチングにおける「縁起の理解と体得」のポジションを確認してください。

 

 

 ◎スピリチュアリティのゴールの大切さ

 もうひとつ、キリスト教圏で生まれたコーチングらしい「社会貢献」のカテゴリーとして「スピリチュアリティ」があります。

 これはカトリシズムのような博愛主義をベースとしたもので、宗教という枠組みの中での人格形成であったり、霊性や精神性をいかに上げていくのかがゴール設定の際に重要になってきます。

 事実、敬虔なクリスチャンであったルー・タイスはキリスト教的な人格をいかに高度化していくかというゴールを持っていましたし、そのゴールに向かう力が世界の数々の紛争をおさめてきた原動力にもなっていました。

 キリスト経がそれほど根付いていない日本で「スピリチュアリティ」を実行するとすれば、仏教の枠組みの中で考えることになるでしょう。いかに悟りに近づいていくかが日本人に理解しやすい「スピリチュアリティ」ではないかと思います。

 引用終わり(F-248につづく)

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

  

 第4回目(R4.7/24開催)のテーマは「ラポール」。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29009685.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_377712.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

オーセンティック・コーチング




Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 

 医療・介護の現場で働いていると、もちろんうれしいこともありますが、辛く悲しいことが起こります。老病死(+生で四苦)の場だからです。

 よく患者さんの御家族から「(医療従事者の)皆さんは慣れているでしょうけど」と言われますが、老病死に苦しむ姿を見ることはやはり辛いものです。

 PM-04-09:ますます緊張する医療・介護現場の福音となるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

だから、どんなに経験豊かな医療人であっても、大脳辺縁系優位に陥ることが起こりえます。いわゆる「ファイト・オア・フライト」の状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

とくに予想外のことが突然起こってしまった場合、それが重大であればあるほど、不安・恐怖(Fear)、義務感(Obligation)、罪悪感(Guilty)といった感情に苦しむことになります。後々まで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 不安・恐怖が現場に蔓延してしまうと、さらにトラブルが起こりやすくなります。関わる人たちの心の中でwant tohave toに変わり、心身ともこわばるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 医療・介護の現場は、一般の皆さんが思う以上に、とてもとても過酷です(いろいろな意味で)。

 

 

 先日、医療事故に遭遇しました。そのとき関係者が発した言葉が、「先生、私、立ち直れるかな?」。

 

 すぐにでも「必ず立ち直れる」ことを(claim)、その根拠(warrant)と事実(data)とともにお伝えしたかったのですが、あまりに憔悴した様子をみて自重しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 コンフォートゾーンから大きく外れていたからです。大脳辺縁系優位から前頭前野優位にリカバーしていなければ、論理的な情報は届きません。

その時必要なのはヒーリングでした。「大丈夫」の一言だけで十分だったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 セルフトークでいえば「第2段階」がヒーリングからコーチングに移行するとき。そのタイミングでしっかり届けることができるように、「立ち直る」ためのポイントをまとめます。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

前編;個人の視点で

 

 

 まずは「『辛い記憶を引きずる』のはありえない」という事実を理解してください。

 Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 時間は未来から過去に向かって流れています。「辛い出来事」はすぐに過去になり、どんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「辛い記憶を引きずる」ように感じるのは、わざわざ遠ざかる「出来事」を「辛い」と思い出し、“今”にしてしまっているから。全部自分がやっていることを自覚しましょう。

 Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編(コーチング実践者~コーチ向け);人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

 では「辛い出来事」はまったく気にせず、すっかり忘れてしまえばいいのでしょうか?

 

 それも一つの解決策かもしれませんが、私はお勧めしません。アクシデントが起こったということは、「何かがスコトーマに隠れていた」ということだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その「何か」を見つけだし(case)、しっかり共有し、次のアクシデントを防ぐ(なるべく最小限のダメージにとどめる)こと(plan)が重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その具体的な方法として「エクスプラネーション・パターン法」があります。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 「ゼロトラスト」は承知の上で、それでも「ゼロ」を目指すことが、責任ある大人の生き方のはず。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

 責任をしっかり自覚すること、すなわち「自責」はリーダーの大切な資質です。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 そして、その「自責」は、豊かな(well-being)人生を送るための秘訣でもあります。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 *詳しくはこちら↓ 「人間関係」について考察しました。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 では、責任をしっかり自覚しながら、アクシデントが起こってもしっかり立ち直り、ますます豊かな人生を送るためには何を心がければいいのでしょうか?

 

 そう、ゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを設定(再設定)し、ゴール実現を確信する

 

 シンプルに考えると、well-beingに必要なのはゴールとエフィカシーだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのゴールとエフィカシーをしっかり学び実践するために、コーチングがあり、私たちコーチが存在します。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 さぁ、コーチングを学んでみませんか?

 

Time to fly

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

Q-257につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 シンプルに考えると、well-beingに必要なのはゴールとエフィカシーだけ

 

 エフィカシーの上げ方について、認知科学者 苫米地英人博士が一般向けにもアップデートされました。博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)より引用します(p125)。

 

 

 ◎エスティームの新しい解釈

 鬱になるのは前頭前野の活性が下がって大脳辺縁系が優位になっているからです。エフィカシーが上げられない原因も同様で、大脳辺縁系の活性が優位になり、IQが下がっているからです。情動的になり、論理思考ができなくなってしまった脳を、前頭前野で思考できるようにすればエフィカシーも上がってきます。別の言葉で言えば、マインドの使い方を間違えているためにエフィカシーが上がってこないのです。マインドの使い方を変えていけば、エフィカシーも自然に上がってくるはずです。

 では、マインドの使い方をどう変えていけばいいのでしょうか?

 これについてはすでにいろんな書籍で書いていますので、そちらも参照してほしいのですが、本書で新しく伝えるのはエスティームの効用です。

 エスティームの意味は「尊重する」「高く評価する」という意味で、エフィカシーと似ているように聞こえますが、コーチングでは両者を明確に分けています。

 なぜなら、コーチングにおけるエスティームとは、社会の中での地位のことを指すからです。課長よりも部長の方が高いエスティームであり、部長よりも社長のほうが高いエスティームを持っているということです。

 しかし、社会的地位とは現状の中に居続けることで意味を成します。「私はこの会社の部長なんだ」ということに誇りを持っていればこそ、それを実現したいと思うわけです。つまり、エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します。ですから、エスティームはコーチングではクローズアップされることが少ない言葉になります。ただし、人間の心理とは不思議なものでエスティームが高い人はエフィカシーも高いことが往々にしてあります。

 ですから、今回、私はエスティームに新たな意味を追加し、再定義しました。この再定義によってエスティームはコーチングにおいて重要な言葉となります。

 エスティームの新しい定義とは自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。部長や社長といった社会的な地位を誇るように、自分のゴールの高さを自ら評価し、誇るのです。

 これまでのエスティームは「私もとうとう社長にまで上りつめた。凄いな。私は」としみじみ思うことでした。しかし、これからのエスティームは「私のゴールは社会的貢献度がとても高い。現にあそこやあそこの国の人々の暮らしを豊かにできそうだ。私ってすごいなあ」としみじみと思うということです。

 自分が持っているゴールを誇ることでエスティームを高める。エスティームが高まれば、エフィカシーも自然に高まってくるのです。

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28683163.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-065~水木しげるさんの「幸福の七か条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 

オーセンティック・コーチング



F-234:自由訳「revenge」と「avengevol.1;「re」と「a」の違い

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 vol.1;「re」と「a」の違い

 

 

revenge」と「avenge」の語源は同じで「venge」。「venge」の起源はラテン語で「疑念を晴らす」「正当性を示す」という意味をもつvindicare」にあるそうです。

それが古期フランス語として使われる間に「vengier」となり、「仕返し」「復讐」という意味に変わっていったようです。

 

 「venge」の前につく「re」には「強く」という意味があるそう。対して「a」はラテン語で「する」という意味の「ad」が変化したもの。

よって、語源に忠実に表現すると、「revenge」は「強い仕返し」で、「avenge」は「復讐する」。現在はともに「仕返しする」「復讐する」という意味で使われています。

 

 Wikipediaによると、「revenge」はあくまで自分に焦点をあてた心情で行われていることを指し、「avenge」はもっと広く他者を想うような心の働きからの「公共の正義」に基づいた行為を指すようです。つまり、抽象度が違うということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

怒りという情動に例えると、「revenge」は「動物的な怒り」であり「私憤」、「avenge」は「人間的な怒り」であり「公憤」といえそうです。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

ちなみに、日本語の「リベンジ」は「再挑戦する」「もう一度頑張る」といったポジティブな意味でも使われていますが、元々の「revenge」にポジティブな意味はありません。

思わぬ誤解を与えてしまうかもしれないので、英語ネイティブとのコミュニケーション中に「revenge」を使う際には注意が必要です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 話をもどします。

revenge」を私憤、「avenge」を「公憤」と考えると、「revenge」と「avenge」の間には論理が存在します。前頭前野背外側野をフル活用するディベート空間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *ディベート(トゥールミンロジック)について、詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 現代ディベート論理はトゥールミンロジック。それは不完全性を前提とする非形式・非単調論理です。現代の論理空間に「必ず正しい」「絶対に間違っている」はありません。
 したがって、先ほどの「公共の正義」はアウト。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 この不完全性が抜けると、「avenge」はもちろんのこと、「revenge」にも失敗します。「ファイト・オア・フライト」と呼ばれる状態に陥って、IQをフル活用できなくなるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから空観が重要です。空(くう)をしっかりわかった上での仮(け)としての「revenge」「avenge」であるべきです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 さらに「revenge」を調べていると、「againの意味の接頭語『re』+『venge』で『revenge』」という説明を見つけました。それは「revolution」の「re」と同じ。まさに「復讐」という語感がピッタリ当てはまります。

 

 -ここから自由訳-

 

 同じように現代的な解釈をするなら、「avenge」の「a」は否定を意味する接頭語とみることができます。例えば「apathy/無感動」「apnea/無呼吸」「asymmetry/非対称」の「a」。そうすると「avenge」は「無or非復讐」。

 

 先ほどの「revenge」との抽象度の違いを考慮し、超言語・超論理の次元で考察すると、「空復讐」と表現できるはず。「復讐といえるが、復讐ではないともいえる」「復讐とはいえないが、復讐ではないともいえない」といった感じです。「復讐を超えた復讐」ともいえるでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そのようなことをイメージしていたら、空観の「avenge」が導く超情報場に触れた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

F-235につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1-

revenge」を私憤、「avenge」を「公憤」と考えると、「revenge」と「avenge」の間には論理が存在します。前頭前野背外側野をフル活用するディベート空間です

 

 そのように考えるならば、「revenge」の際にはルールを遵守することが大切で、「avenge」の際にはルールを無視する(超越する)ことが重要であるといえるはず。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 それはバイオパワー(生権力)と向き合う際のポイントでもあります。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 脳の呪縛を解き放つための大切なポイントです。

 F-208:マトリックス/Matrix -03revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

  

-追記2

revenge」=私憤=大脳辺縁系

avenge」=公憤=前頭前野内側部

そうであるなら、「revenge」では免疫力が下がり、「avenge」では免疫力が上がるはずです。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第1回目のテーマは「A次元」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28324598.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編;人類には“今”しかない>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

 

F-221:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。

 1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

4th. Step;不満から希望へ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 

 ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ

 

 これまでの4回で話してきたことは「失意→安心/確信→覚悟→希望」という心の変革。

 私は「希望は生命力そのものであり、人が人であるためのエネルギーである」と信じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 その希望はコーチングを実践する目安でもあります。

反対にいうと、希望が感じられない(ような気がする =希望がスコトーマに隠れている)時は止まらないといけないということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんなときは、しばし止観(しかん)を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 希望が感じられない(気がする)のに無理に進もうとすると、want tohave toに変わるばかりか、縁ある人々を傷つけていくことになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 容易に「ファイト・オア・フライト」に陥るから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「ファイト・オア・フライト」とは、人間らしい思考を行う前頭葉前頭前野よりも、動物的(本能的)な大脳辺縁系が優位になってしまった状態です。その時には原始的な情動が心の奥底から吹きだします。不安や恐怖、悲しみや憎しみ、そして怒りなど。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

そんな情動を、仏教では迷いや煩悩、あるいは執着と表現します。

縁起を学び、空観を体得し、仮観を実践しながら、中観で生きることができれば、恐れは消えてなくなります。消えなかったとしても、恐れを自由にコントロールすることができるようになります。例えば怖い映画をわざわざ観て楽しむように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ところで、下記の言葉はある偉大なマスターのもの。誰の言葉かわかりますか?

(ヒント; “希望”がテーマの映画に登場するマスターです)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

  Fear is the path to the dark side.

  Fear leads to anger. Anger leads to hate.

  Hate leads to suffering.

 

   恐れはダークサイドに通じる。

   恐れは怒りを招き、怒りは憎しみを、

   そして、憎しみは苦しみを招く。

 

 

 呼吸を意識に上げ、気楽に言葉の意味を感じながら、ゆっくり読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 これから私のマスターである認知科学者 苫米地英人博士の言葉を紹介します。「悩みを幸せに変える法則」(主婦と生活社)からの引用です。

 

 

 今、親を憎んでいる人たちへ

 

 「毒親」などという言葉が最近はあるようですね。

 また、一時期、アダルトチルドレンなんて言葉も広まりました。

 「親の言うとおりに生きてきて、親に人生を台無しにされた!」と言っている人たちが増えているようです。

 それに対して「もうあなたは大人なんだから、あなたを育てた当時のあなたの親はまだ若かったのだから、許してあげなさい」なんて声も聞きます。

 

 私も、親との関係に悩んでいるという相談を受けます。

 たしかに、親は、あなたが実現しようとするゴールを阻む存在である「ドリームキラー」になりやすい存在ではあります。ドリームキラーは、「そんなことは無理だ」などと言い、あなたを現状にとどめようとします。

 

 とはいえ、ドリームキラーから離れるのなんて簡単なのです。

 その方法は後ほどお話しますが、まず、あなたが親との関係を考え直す方法をお話しましょう。

 

 あなたが、親の言うとおりに生きてきて、今、うまくいっていないと思うのは、自業自得です。自己責任の結果です。

 「何を無責任な!」と思った方、ちょっと待ってください。

 あなたは過去にとらわれすぎています。そのため、自己評価が低くなっているのです。

 自己評価が底辺である、といってもいいかもしれません。

 他者のせい、それも責任が明確だと思うもののせいにしてしまうのは、とても楽なことです。なぜなら、考えなくていいからです。

 まさに、「悩んでいる」わけですね。暇つぶしをしているわけです。

 何度も申し上げているように、もう過去は決して戻ってきません。

 ですから、過去にとらわれて過去のせいにしてもどうしようもないのです。

 

 憎む、というのは、あなたの現状に、その人が見えていて邪魔だからです。あなたはあなたの未来を、ゴールを、現状の外にしていますか?

 そうすれば、現状の中のゴタゴタが見えなくなってきます。

 そう、ドリームキラーの親なんて、忘れてしまえばいいんです。それが、ドリームキラーからの離れ方、消し方です。

 実際、私は仕事が忙しくて、4年間、実家の親のことを忘れていたことがあります。私の夢に口を出すような両親ではありませんでしたけどね(笑い)。

 

 憎んでいる、というのは、見えているということ。とてつもない未来への目標を持って、見えなくしてしまいましょう。

 

 「それでもしょっちゅう連絡してくるし……」などと、親を忘れられない、というのなら、親と子の本当の関係について、これからはこう考えるようにしてください。

 

 日本では「親からもらったこの身体」とか、「親に産んでもらって感謝する」などと言いますよね。この考え方は、一方的すぎます。これは親に感謝するべきという、儒教的な洗脳です。

 

 あなたの親を、親にしてあげたのは、誰ですか?

 あなたです。

 

 そう、あなたは、親を親にしてあげた立場なのです。あなただって感謝されるべきなのです。

 「年長者は偉いもの」ですって?

 それこそ儒教思想に洗脳されています。年長者だったら、偉いから、罪を犯してもいいんですか?

 

 雅子妃が愛子さまを産んだ記者会見のとき「生まれてきてくれてありがとう」と言って涙ぐみましたが、まさしくそうなのです。

 となると、親の一方的な感情に、引け目を持つこともなくなるでしょう。

 

 例えば幼いころ、親に虐待を受けたことを忘れられないという人がいるとします。

 それは犯罪です。親が若すぎて分別がつかなかった、などとは、言い訳になりません。道路交通法を知らなかったから交通事故を起こしても無罪になる、というのと一緒です。

 その場合、どうしたらいいか、あなたがそれをしない人になればいいのです。許してやる必要もないですし、そもそも反芻して思い出すことはないのです。とにかく、イヤな記憶は忘れてしまうべきです。それには、これまでお伝えした方法をぜひ活用してください。

 してしまったらどうしよう、というのなら、人の親にはならないでください。あなたもその当時の自分の親と同じく自己評価が低いままということですから。

 

 最後に、もうひとつ。

 親に対して違和感を感じる人が増えたのは、ちょうど思想の世代交代もあるかもしれません。

 昨今の右傾化、品格うんぬんから見てとれるように、戦前の価値観を持っている世代が、最後のあがきをし始めているのです。その思想が、断末魔のごとく暴れだしているような気がします。

 そのため、新しい世代の人々に、とやかく口を出したくてしょうがないのだと思います。

 

 親世代の話なんて、「自分の存在をアピールしたい」とか、そんなものだったりもします。しょせん何年か後には、現状の中でなくても、本当に“見えない”存在になっている人たちです。

 

 あなたにとっても、親を嫌い続けているというのは、忘れたくない、という裏返しなのかもしれませんよ。

 引用終わり

 

 

 さて、この言葉はどうでしょう? その意味を感じられましたか?

 

  Fear is the path to the dark side.

  Fear leads to anger. Anger leads to hate.

  Hate leads to suffering.

 

   恐れはダークサイドに通じる。

   恐れは怒りを招き、怒りは憎しみを、

   そして、憎しみは苦しみを招く。

 

 この言葉はヨーダ(Yoda)のもの。「Star Wars Episode;The Phantom Menace」の中で、主人公のアナキン・スカイウォーカーに対してジェダイ(Jedi)のグランドマスターであるヨーダが語った言葉ですw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ヨーダや苫米地博士がおっしゃるとおり、「苦しい」と感じる時には、まず心の内に憎しみがないか確認してください。憎しみは「他責」から生まれます。

「私は悪くない」「〇〇が悪い」という一方的な思いがありませんか?

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 「憎しみ」を見つけたなら「私らしくない」とセルフトークを行い、思いっきり頭を切り替えてワクワク・ドキドキを感じるゴールを思い描きましょう。このまま続く時間延長上の未来(=現状)にはない、まったく新しい世界を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そして、ゴールの世界と現実の間の違和感(認知的不協和)を、動物的な大脳辺縁系での怒り(私憤)ではなく、人間的な前頭前野での怒り(公憤)に昇華させるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 鍵は抽象度。ゴールの抽象度です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の高いゴールが導く「怒り」ほど、そのエネルギーは大きくなり、社会に与えるインパクトも巨大になっていきます。まずはより大きなゴールを設定することを心がけましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

「親から虐待を受け続けた理不尽」を「社会から虐待をなくす」「虐待という概念のない未来を実現する」といったゴールに変換するのです。ヴィーゼルのように。

L-00920201… -09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

 その上で「苫米地式アンガーマネジメント」や「苫米地流 正しく怒るための技術」を実践してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21995353.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 「怒り」の源には「恐怖」や「不安」が存在しています。

 もしもうまくいかないときは、焦らず慌てず、このブログシリーズ(F-217~)を読み直してみましょう。もちろん呼吸を意識に上げて、しっかりリラックスしていきながら。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 どうですか? 飛び立つための心の準備はできていますか?

大丈夫だと思っていますが、念のため次回(フリーテーマ)はこのシリーズはお休みします。

 

 2週間の間、徹底的に自分自身の心と向き合ってください。そして、「これまでの私(過去→未来)=Dominant」を「ゴール側の私(未来→現在)=Replacement」に書き換えておいてください。書き換え自体を心から楽しんで!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

シリーズの続きの代わりに、次回(F-222)はとっておきの話を紹介します。タイトルは「コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!」。お楽しみに!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

F-223につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

悩みを幸せに変える法則

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 悩みを幸せに変える法則 eBook : 苫米地英人:

 



F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

 

 最近の話ですが、突然、真夜中に、滞在先で、お腹が痛くなりました。激痛です。

一人で苦しんでいる間に得たインスピレーションを言語化します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

かつてのような激務からは解放されていますが、今でも週の半分は医師として働いています。救急要請を受け入れることもあるのですが、「このくらいで救急車呼ぶ?」と思うことが少なくありません。医師としてのブリーフが生みだす正直な感想です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

例えば「急に腰が痛くなった(←多くはぎっくり腰です)」「ムカデに咬まれた(←じつは温めた方が痛みが取れます)」「息ができない(←ふつうに会話ができる若者はまず大丈夫)」「頭が痛いと言っているのに、家族が相手にしてくれない(←実話です)」など。

 

 そのような救急患者さんを受け入れる時、つい認知的不協和が生じてしまうことがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そんな時はすぐに「私らしくない」とセルフトーク。すかさずゴールを意識に上げながら前頭前野を働かせ、重大なサインがスコトーマに隠れないように気を配ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

急に腰が痛くなった →心筋梗塞、大動脈解離、腎梗塞、子宮外妊娠

ムカデに咬まれた →アナフィラキシーショック

息ができない →気胸、肺塞栓症、喘息発作、喉頭蓋炎、外傷、誤飲

頭が痛いと言っているのに、家族が相手にしてくれない →希死念慮、虐待・ネグレクト

等々 

 

 たいていの場合、救急搬送される患者さんやその家族は「ファイト・オア・フライト」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

それは大脳辺縁系が前頭葉前頭前野より優位になった状態。理性的な判断ができず(IQ低下)、感情的になり(とくに怒)、過剰な対処を要求したりします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そのような状況での心構えとして、米国CDCのガイドラインが参考になります。CDCの正式名称はCenters for Disease Control and Preventionで、疾病予防管理センターと訳される米国厚生省管轄の保健衛生機関です。CDCがまとめた「Psychology of a Crisis」によると、クライシス(危機)時は、拒絶→不安・恐怖→回避→希望の消失→パニックと進行するとされ、こうした事態に対処するための4つの基本原則が示されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

1)     最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える

2)     「必ず解決します」などの約束はNG。むしろ状況の不確定性を正確に伝え、その問題を解決するプロセスについてのみ伝える

3)     問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に提供し続ける

4)     恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を与える

 

 ただし、そのような対応をしっかり行っていたとしても「ファイト・オア・フライト」は起こりえます。世の中に完全はないから。だからこそ「ゼロトラスト」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 

ひとつ事例を紹介します。

東京消防庁の調査によると(R1.12/16R2.12/10)、在宅での看取り予定にもかかわらず救急要請が行われた112件のうち、じつに97件で(救急要請を行った)家族の希望により不搬送になったそう。慌ててしまい救急を要請してしまったが(=大脳辺縁系優位)、救急隊が到着する頃(H28年全国平均:830秒)には冷静になっていた(=前頭前野優位)ということでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26486822.html

 

 とくに看取りの場面では、人生を終えようとしている患者さん以上に、見守る家族の方が「ファイト・オア・フライト」に陥りがちです。それは「近しい人の老病死」という縁により、今までスコトーマに隠れていた「重大な事実」が突き付けられるからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「重大な事実」とは誰もがスピリチュアルペインを抱えている

 

 スピリチュアルペイン(spiritual pain)は「自分の存在や人生の意味を問うことに伴う苦痛」とされています。コーチとして(厳しく)言えば「本当のゴールを見失っている(そもそも見つけていない)苦しみ」でしょう。詳しくはこちらで↓

 L-001~20201月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

  

 ゴールは簡単には見つけられません。私たちの情報処理システム自体が過去の記憶によって構築されているのだから。しかも、それは失敗の記憶です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 それ故、通常の思考に本当の意味での自由はなく、いつまでも「無人運転」「自動運転」のままです。コーチングの実践なしでは。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

そんなことを考えながら、一瞬「このまま死んでしまうのかも」と思った私は、身体的苦痛を機にTotal Pain(全人的苦痛)を体感してしまったであろう患者さん(&家族)が思わず救急車を呼んでしまう心情を理解できた気がしました。全抽象度次元で。丸ごと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 激しい痛みが続いている間に「一瞬『このまま死んでしまうかも』と思った」のは事実です。真夜中、誰もいない部屋の中で、冷たい孤独感に包まれていました。しかし、「ファイト・オア・フライト」に陥ることはありませんでした。

 

なぜだと思いますか?

  

 答えは「知っている」から。

 腹部触診や聴診にて重篤な疾患ではないことを確信していましたし、物理的には一人でも情報的には決して孤独ではないことをわかっていました。むしろ縁起のつながりをリアルに感じたくらいです。例えば救急要請する患者さんやその家族(の心情)との縁起。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そして私の意識は未来に向いていきました。カクシンとともに

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 医療・介護の現場にコーチングを届けるための貴重な経験になるという確信

 コーチ/ヒーラー/医師としてますますスピリチュアルペイン克服をサポートできるという確信

 そして、現在の縁はもちろん、これから出会う人たちにもしっかり貢献できるという確信

 

 そんなエフィカシーに包まれていくうちに、自然と痛みは治まっていきました。

 (寝落ちして、気づいたら朝だった というのが本当のところですw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 すべてはコーチングによるゴール設定からはじまります。ゴール達成の確信がヒーリングとなり、さらなるゴール設定を可能にします。

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するもの。

よって、ゴールの再設定を繰り返すごとに、そして、バランスホイールが満たされていくたびに、「“私”がひろがっていく」という喜びと「まだまだ眠っている大きな可能性がある」という驚きを体感することになります。

それは個人レベルの革新(EvolutionRevolution)です。

 

 その先に待つのは、スピリチュアルペインの克服であり、「Total Well-being(全人的幸福)」の実現。個人のWell-beingは、やがて社会に、そして未来に広がっていくはずです。社会レベルの革新(EvolutionsRevolutions)として。

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 すっかり元気になった私は、そのような革新こそが(ICoacH Tとしての核心であることを(R)あらためて確信しました(V)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

そのような状況での心構えとして、米国CDCのガイドラインが参考になります

 

 …CDCの提言は政府機関向けです。もっと根源的な人の認知に関わる部分を、苫米地博士がわかりやすくまとめられているのが「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版)。

最近ポケット版が発売されています(20211120日発売)。

 

 

-関連記事-

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第7回は20211212日(日)開催。今回のテーマは2つ。「論理的思考を身につけ、ディベートをマスターする」「コミュニケーション能力の向上 ~スピーチとコミュニケーションの違い~」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27449797.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

「イヤな気持ち」を消す技術(ポケット版)

イヤな気持ちを消す技術(ポケット版)

Kindle版はこちら↓

「イヤな気持ち」を消す技術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 


このページのトップヘ