苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:バランスホイール

Q-427:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.5;小さな器を粉砕するためのワーク>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36617136.html

 vol.3update ofBalance Wheel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 vol.4;小さな器

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36662809.html

 vol.5;小さな器を粉砕するためのワーク

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A5:「have toの生活をやめたい」「want toで生きたい」と言うとき、意識はきっと「自分」を維持しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

自と他を分別する「自分」という意識状態は、自身を「」という小さな器に閉じ込めます。

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 そんな意識状態のままでは、「現状の外側にゴールを設定すること」はできません。一方で、空にまで到達できないとシンのゴールが設定できないのであれば、やはり「現状の外側にゴールを設定すること」はできないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 

 私の気楽な答えは、「とりあえずゴール(らしきものでOK!)を設定する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「たぶん現状の外ではない」「ひょっとしたらwant toでもないかも」というものであっても、今までの自分(=ブリーフシステム)であれば思いつかないようなワクワク(&ドキドキ)するものであったなら、「ゴール(仮)」として気楽に設定してしまいましょう。

まずは動き出すことが大事!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その時に意識に上げることは「人生のあらゆる領域に設定する」。そう、バランスホイールです。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

バランスホイール(新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度)

 

 

 人生のあらゆる領域(ゴールのカテゴリ)に暫定的な「ゴール(仮)」を設定したら、次に取り組むのは「コンセプチュアル・フロー」。

コンセプチュアル・フローは苫米地博士が無意識に行われている思考法で、博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)内で詳しく解説されています。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 

苫米地 思考ノート術

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「コンセプチュアル」とは「抽象度が高い」という意味。

「コンセプチュアル・フロー」では、いま自分が思考していることを高次の抽象度で描き直していきます。その“抽象度”が縦軸です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「フロー」とは「時間の流れ」のこと。

物事の関係性は、静的に未来永劫つづくものではなく、時間とともにダイナミックに変化するものです。もちろん、時間は未来から過去に向かって流れています。その“時間”が横軸。図にすると



コンセプチュアル・フロー(縦軸と横軸)

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用

 

 

 余談ですが、「過去は一切関係ない」という事実を無意識にすり込むことができるのも、私がコンセプチュアル・フローを強くお勧めする理由です。

 上の図をご覧ください。横軸である時間に過去はありません。

「未来が因であり、現在が果」「過去は一切関係なし」 それがコーチングマインド!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ただし、本当に未来から過去へ向かう時間の流れを生きるためには、絶対に欠かせない条件があります。それはコーチングのコア中のコア。何でしょうか?

 

 

 そう、ゴール!

ゴール設定がすべてのはじまりです。現状の外へのゴール設定によって、時間が未来から過去へと流れはじめます。

 (さらに詳しく解説しました↓)

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 そんな大切なゴールを「ゴール(仮)」として気楽に設定し、「まずは動き出す!」というのが今回の最大のポイント。「動き出す!」方向はより高次の抽象度であり、そのための方法がコンセプチュアル・フローです。

 Q-344~:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426561.html

 

では、縦軸(抽象度)と横軸(時間)を書いて、右上(一番抽象度の高い次元&一番遠い未来)に「ゴール(仮)」を書き込んでみましょう。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その後は頭に浮かんだ認識を自由に書き込んでいきます。

 ここで大切なのは誰かの言葉を書くのではなく、自分で考え感じた言葉を書き込むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、ここでいう“自分”とは、現在の自分(ブリーフシステム)ではなく、ゴールを達成した未来側の“自分(=コンフォートゾーン)”のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)2P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ゴールから見た言葉(認識)をたくさん書き込んだら、バラバラな言葉(認識)の関係性を見つけます。物事のすべてに関係性があります。その関係性(=縁起)を言語化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

図全体を眺めていると、ひとつのゲシュタルトが見えてくるはず。それが「理解」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html



コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)3P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

さらに新しい認識を書き込むことを続けていくと、1つ抽象度が上がった新しいゲシュタルトができます。それを続けていくと、だんだん抽象度が上がり、ゲシュタルトも高い(大きい)ものになります。ジョブス風にいうと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが「理解が深まる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 理解が深まることでスコトーマに隠れていたシンの問題に気づくことができ(case-side)、理解がさらに深まることでその問題を解決することができます(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *「case-side」「plan-side」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 つまり、ゴールを達成するということ。

 それが「『ゴール』と『現状の自我』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること」という感覚です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ふだんコンセプチュアル・フローについて話す際には、私自身も1つのカテゴリを想定しながら説明しています。

今回の目的は「『』という小さな器に閉じ込められたままの意識を、『現状の外側』に開放する」こと。

その実現のために、ゴールに向かうコンセプチュアル・フローを、複数のゴールのカテゴリで同時並列的に行います

 Q-362~各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 難しい気がしますか?

 

 「難しい」という意識がある間は、きっとうまくいきません。「難しい」を維持しようとして創造的回避が働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

ポイントは「無意識に任せる」ことです。

(その秘訣はこちら↓)

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

Q-428につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 ポイントは「無意識に任せる」ことです

 

 もう一つポイントを挙げるなら「臨場感」。

 Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことがvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 以下、苫米地博士の著書「すべての仕事がやりたいことに変わる -成功をつかむ脳機能メソッド40」(CYZOp84)より引用します。「異なるカテゴリの複数のゴールに対して同時並列的にコンセプチュアル・フローを行う感覚」の参考にどうぞ。Feel

 

 

16「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」

 これまで「ゴールの重要性や設定方法」について述べてきました。ここではゴールへ向かうための実践トレーニングをご紹介しましょう。

 まず、これまでのあなたの人生を振り返ってみて、「うれしかった」「楽しかった」「気持ちよかった」「誇らしかった」「すがすがしかった」体験を5つ、書き出します。ひとまず思いつくままにたくさん書き出してみて、その中から5つを選ぶほうがいいかもしれません。

 このときに5つを選び出すポイントとして、「体感の強さ」を判断基準にしてください。その体験を思い起こしたときに、「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」という体感をどれだけ強く感じられるかが重要なのです。

 

 五感をフルに働かせろ!

 

 5つを書き出せたら、それを「4週間、毎日、12回」繰り返し読んでください。読んだときに再度、そのときの楽しさや達成感、快感といったものをイメージの中でリアルによみがえらせ、追体験します。このときに、五感をフルに働かせることがポイントです。たとえば、「サッカーのゴール」の場面であれば、駆け寄ってきたチームメイトたちの表情や歓声はもちろん、「ナイスゴール!」と背中を叩かれたときの感覚や、ゴクリと飲み込んだツバの味、汗のにおいなど、できる限り、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚のすべてを使って思い出すのです。

 体感を思い起こしながら、「俺はうれしい!」とか「誇らしい!」と大きな声に出していうと、より効果的です。恥ずかしいと思わず、ぜひ、やってみてください。声を出すことで自分の体感を外の物理空間に出し、それをもう一度自分の耳で聞くことで、体感が強化されるのです。これを感覚の「外部化」といいます。外部化で体感を強化することは、エフィカシー(自己評価)を上げることにも役立ちます。5つの「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」体験を思い出すことを4週間、毎日2回繰り返すと、5×2×28280回もそれらを追体験することになり、たいへん強い体感を過去の体験から抽出することができます。

 

 さて、次にやっていただきたいのは、自分のゴール、夢を書き出すことです。これまで述べてきたように、それは自分にとって本当に「やりたいこと」であり、「現状のままでは決してかないそうにないこと」であるのが条件です。本書では「仕事・ビジネス」をテーマにしてきましたが、必ずしも、それに限らなくてもかまいません。とりあえずはお金や物が欲しいということでもいいし、恋愛や結婚などプライベートに関する事柄でもいいでしょう。

 次に、そのゴールを「すでに達成している自分」の姿を思い浮かべてください。そのゴールを達成したときの自分の姿を「こんなふうに感じるだろうな」とイメージするのです。ここで重要なのは、「未来において達成できる」と考えるのではなく、あくまでも「現在すでにゴールを達成している」と捉えることです。先述したように「今、こうあるべき自分」の姿を併せてメージしてください。

 そして、そのゴール、または「今、こうあるべき自分」の姿に、先ほど書いた5つの項目を読んで思い出した体験を貼り付けていきます。たとえば、「起業に向かってバリバリと準備を進めている自分」という自分に対して、「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」といった体感を、シャワーを浴びせかけるようなイメージでミックスしていきます。こうして、体感を伴った「未来の記憶」を合成していくのです。

 最初はいちいち過去の体験を鮮明に思い出しながらでないとできませんが、慣れてくると、瞬時に体感と未来の記憶を結びつけられるようになります。これが無意識で24時間、ずっと行えるようになると理想的です。超並列思考を鍛えておけば、デスクワークをしながら、ご飯を食べながら、本を読みながら、常に「俺は気持ちいい!」「誇らしい!」という体感がグルグルと回っているような状態を無意識の中に作り出すことができます。すると、見ている世界がすべてゴールから作られたコンフォート・ゾーンになり、ゴールがどんどん自分に近づいてきます。

 

●ポイント

 過去の「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」の体感を抽出、ゴールのイメージとし未来の記憶を作ってコンフォート・ゾーンにする。

 引用終わり

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 

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Q-425:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.3update ofBalance Wheel」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36617136.html

 vol.3update ofBalance Wheel

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A3:ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定する、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 質問中の「現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法」という表現は、1)現状の外、2)心から望む の2つをカバーしています。

もしも 3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る というポイントがスコトーマに隠れているなら、これからも「ゴールを設定することが困難」な状態は続くでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 なぜだと思いますか?

 

 

 まずは「バランスホイール」について確認しましょう。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

バランスホイール(Balance Wheel)とは、人生の様々な領域 -例えば「職業」「健康」「趣味」「家族」「生涯教育」「ファイナンス」「地域社会への貢献」「国への貢献」「世界への貢献」など- にそれぞれゴールを設定することを指します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 人生のあらゆる領域にゴールを設定し、ゴール側の世界(可能世界w2=コンフォートゾーン)をイメージしていると(I)、未来の自分に対してより高い臨場感が得られ(V)、ゴールを達成しやすくなります(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール側の世界(CZ)に対してホメオスタシスが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その理をプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

私自身は、バランスホイールの重要性は、とてもコアな部分にあると感じています。

 苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版、p171)より引用した下記の図を眺めながら、皆さん自身のバランスホイールを再確認し、その重要性を感じてください。

 

バランスホイール

「コンフォートゾーンの作り方」(p171)より引用

Kindle版はこちら↓

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私たちはつい仕事(職業)やお金(ファイナンス)のことばかりを考えてしまいがちです。その時、心は仕事やお金にロックオンしており(=RASを通過)、その他をロックアウトしています(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 その仕事やお金に不安や恐怖、義務感、罪悪感といったものが紛れ込むと、いつの間にか建設的動機(want to)が強制的動機(have to)に変容していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *「不安や恐怖、義務感、罪悪感」とモチベーションの関係はこちら↓

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 そうなると仕事やお金以外がますます認識できなくなり、どんどん視野が狭くなっていきます。それは「抽象度が下がる」状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

不安や恐怖によって大脳辺縁系が優位になってしまうと、ますますIQが下がり、心身ともこわばった状態に陥ります。それが「fight or flight」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 人生の様々な領域(カテゴリ)にゴールを設定し、しっかり意識に上げ続けていると、そのようなマインドの悪循環を防ぐことができます。なぜでしょうか?

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 そう、「抽象度が上がる」から。

 例えば「職業」や「趣味」といったまったく別の領域を同時に考えるという意識状態は、一つ上の抽象度次元への扉を開きます。「チワワ」と「ドーベルマン」を同時に考える間に「犬」という視点に至り、「犬」から「哺乳類」、「動物」、「生物」と上がっていけるように。

 Q-061~:犬好きではいけないのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 バランスホイールを意識に上げることで「抽象度を上げる」ことが重要なのは、モチベーションの維持や情動のコントロール(「fight or flight」の克服)に限りません。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

 バランスホイールを意識に上げ続けるからこそ、抽象度を下げながらも矛盾を引き起こさずに(あるいはうまく解決しながら)ゴールを達成することができます。抽象度を軸にした場合の情報空間の底面(=物理空間)で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度を下げながら物理次元でゴールの世界を具現化していくことを「実装(じっそう)」と呼びます。英語では「インプリメンテーション/ implementation」です。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 ちょっとややこしいかもしれませんが、抽象度を下げながらも矛盾なくしっかり実装するためには、抽象度を上げた視点の維持が欠かせません。それを苫米地博士は「外側視点」と表現されています。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 違う表現でいうなら「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

例えば、「趣味」「職業」「家族」「健康」「ファイナンス」というゴールのカテゴリは、まったくの別物。ゴールに向かう間に時間やお金といったリソースを取り合うため、同時に成り立たせるのはなかなか困難です。

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

その「リソースの取り合い」の多くは4次元時空での話です。つまり、もっとも情報量が多い情報空間の底面=物理空間での課題(case-side)。そんな「リソースの取り合い」を解決する秘訣が、「抽象度を上げる」ことであり、「抽象度を上げた視点の維持」です(plan-side)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

「趣味」「職業」「家族」「健康」「ファイナンス」などのバランスホイールを常に意識に上げながら、同時にそれらすべてを包摂する意識状態で生きていると、無意識が自然に調整をしてくれ、いつの間にか解決(解消)していきます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-071:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-118:認知的不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている気がしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682162.html

 

 このように、バランスホイールは、とてもとても大切。

苫米地博士は、最近、そんな「バランスホイール」をアップデートされています(正確には「『バランスホイール』のアップデートの一部を公開」)。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 以下、今年も無事に発売された「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO)の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column 11月」より引用します。「バランスホイール」というゲシュタルトを再構築してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

バランスホイールを書く

 人生の各方面で「やりたいことをやりたいだけやる」ツールが、バランスホイールです。人生における重要な項目8~12個の分野に対してゴールを設定していきます。それらのゴールのどれもがやりたいことであることが重要です。

 多くの人が、「職業」にだけにゴールを設定しています。それでは「人生の輪」としてはバランスが悪く、上手に回っていきません。

 「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう。そして、バランスホイールを書いたら、それぞれの分野にゴールを設定していきます。

 そして、すべての分野に「心から望むこと」であり「現状の外側」にゴールを設定していくことが大切です。今はまだわからなくても、分野として書き出すことで、これから無意識がその分野でのゴールを見つけ出してくれるのです。さらには、バランスホイールを使って、たくさんのゴールを設定することで、無意識が活性化し、複数のゴールを同時に達成するような創造性も生まれやすくなっていきます。

 引用終わり

 

バランスホイール(新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度)

 

 

「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう

 

 バランスホイール全体をいつも見渡しているような意識状態でいると、抽象度が上がった「外側視点」を獲得することができます。ですが、苫米地博士は、もっとダイレクトに「抽象度」そのものをカテゴリとして導入されました。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

  抽象度を上げる

 

前回(Q-424)の最後に、「もしも3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る というポイントがスコトーマに隠れているなら、これからも『ゴールを設定することが困難』な状態は続くでしょう」と書きました。

 

 その根拠は「3)バランスホイールや4)自分中心を捨て去ることがスコトーマに隠れたままなら、なかなか抽象度が上がらない」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 抽象度が上がらないことには、コーチングはうまく機能しません。「『ゴール』と『現状の自我』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること」こそが、「ゴールが叶うメカニズム」だから。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

  抽象度を上げる

 

 それは4)自分中心を捨て去る こととも大いに関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

Q-426につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう

 

 「抽象度」「リーダーシップ」の他に「芸術」というカテゴリも加わっています。苫米地博士の意図とは

 (私の「Feel!」の言語化はこちら↓)

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 

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2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-322:観自在 <実践編-2;スマートトーク>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33017128.html

F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

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L-175202203月シークレットレクチャー -08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

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Q-411~:やり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430485.html

 

  

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



L-197202207月医療・介護研修会 -07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 

 

 前回(L-196)は「世界を一変するためのワーク」を紹介しました。

 

 今研修のテーマに沿っていうと、「一変」とは、「イライラ → ワクワク・ドキドキ」。

 まわりにはわからなくても、本人にとっては「日常感覚そのもの」がまったく変わってしまうようなダイナミックな変化が生じます。そのひとつが「モチベーション」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

前回の研修(L-178~)でお伝えしたとおり、ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究(Corporate Culture and Performance1992年に書籍化)により、「建設的動機の“want to”企業は、強制的動機の“have to”企業に対して、10年間で756倍も生産性が上回る」ことが明らかになりました。

 L-184202206月医療・介護研修会 -07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 

7倍ではなく、75倍でもなく、756倍です。圧倒的な差が「want toか? have toか?」の違いで生じます。だから、「イライラ → ワクワク・ドキドキ」は超重要!

 L-04220207… -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 

  イライラ → ワクワク・ドキドキ

 

「イライラ」の根元には、多くの場合、「不満」や「不安」があります。

認知科学をベースとするコーチング理論でいうと、「イライラ」の正体は「認知的不協和」です。人が認知している自分の内側の現実と外側の現実に矛盾が生じたときに、その不協和を解決しようとする心の作用が生じます。それが認知的不協和。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 「イライラ」「不満」「認知的不協和」自体は悪いことではありません。それは「エネルギーと創造性の源」だから。

 Q-372:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34136622.html

 

 問題なのは「コントロールできない」ことです(case)。よって、「コントロールできるようになる」ことが解決の糸口となります(plan)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そもそも、なぜ「イライラ」「不満」「認知的不協和」をコントロールできないのでしょう?

 「コントロールできるようになる」ためには、どうすればいいのでしょうか?

 

 

 私が考えるコントロールできない理由は、「大脳辺縁系優位になり、IQが下がる」から。よって、コントロールするには、「前頭前野優位に戻し、IQを上げる」。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 その鍵となるのが「恐怖」のコントロールです。実際のところ、「have to」の根底には、必ずといっていいほど恐怖が存在しています。

 F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html

 

 私がお勧めする恐怖のコントロール方法は、「恐怖を見える化する」こと。モニタリングです。そのモニタリングの基本は呼吸!

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールすることができます。つまり、「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用するということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行するためには、「『イライラ』を維持するように働いているホメオスタシスを、『ワクワク・ドキドキ』に働くように書き換える」ことが必須。

そのファーストステップが「呼吸のモニタリング」。

呼吸を意識に上げると、次第に自分の呼吸のパターンがわかるようになります。「どこで息が浅く速くなるのか?」「どこで息が止まるのか?」などがわかると、自分の心もうまくコントロールできるようになります。

 F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32922467.html

 

そのように呼吸(身体機能)の観察からはじめ、心の状態(精神機能)までコントロールしていくことが「Rゆらぎ」です。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 ゆらぎを得たら、セカンドステップとして、呼吸自体を能動的にコントロールしていきます。具体的には「逆腹式呼吸」。逆腹式呼吸を続け、同時にモニタリングを重ねることで、リラックスを深め、さらなるゆらぎを得ていきます↓

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 リラックスとゆらぎを得ることができたら、大脳辺縁系優位から前頭前野優位へ戻りやすくなります。しっかりと前頭前野優位を取り戻したとき、きっと恐怖を克服しています。その場合にすかさず取り組むのがゴールの設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 先ほど、「『have to』の根底には必ずといっていいほど恐怖が存在している」と書きました。その反対に「want to」の根底にあるものが「価値」。その価値を自らの自由意思で生みだす行為がゴール設定です。つまり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

  ゴールが価値の源泉となり、価値からwant toが生まれ、「ワクワク・ドキドキ」があふれだす

 

 という流れ。

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして 4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 3)人生のあらゆる領域(カテゴリ)にまんべんなくゴールを設定し、いつもそのゴールを俯瞰して認識しているような意識状態でいると、抽象度が上がりやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは「さらにIQが上がりやすくなる」ということ。IQが上がるほど、ますます恐怖をコントロールすることができるようになります。よって、バランスホイールはとても重要です。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「夢をかなえる方程式」(フォレスト出版、p213)より引用します。バランスホイールの重要性を感じた上で、あらためて自身のバランスを見直してください。それは“自分”を再定義するきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

バランス

 ゴールを設定するうえで、この点を考慮することはとても大切です。それは職業や地位、収入だけで構成されるものではないからです。

 TPIEでは、バランス・ホイール(バランスの輪)といいますが、職業があれば家庭があり、家庭があれば地域があり、もちろん自分の精神性や健康もあるはずです。

 企業人であれば、リタイア後のこともないといけないでしょう。要するに、職業上だけのゴールではダメで、バランス・ホイールを程よく満たすことを重視しています。

 したがって、職業上のゴールはもちろん、必ず家庭内のゴールも設定します。地域の中で何ができるかという社会のゴールや、もっと勉強したいなど自分自身の精神性のゴールも設定します。

 もちろん、余暇をこう過ごしたいというゴールや、老後はこうなりたいというリタイア後のゴールも設定します。

 人生のいろいろな方向性に対して、まんべんなくゴールを設定するということです。

 このように、分野ごとにアファメーションをつくることになると、集中力が分散してしまうのではないかと思うかもしれませんが、決してそうではありません。

 バランスがとれたゴールであるほうが、むしろ無意識を活性化し、すべての分野で成果を上げる方法が見つかるよう機能するのです。

 たとえば、資産について考えるときは、自分が実現したいライフ・スタイルを維持するのに必要な資金を考えてみます。

 すると、そのときの仕事はどのようなものであり、どのような能力を発揮して、どのくらいの収入を得ているのか、ビジネス全体を俯瞰してイメージすることができるでしょう。そのようにして、ゴールに全体性を持たせるということです。

 分野がいくつに分かれていても、ゴールはひとつでいいのです。人生のすべてを包含したゴールにしてくださいということです。

 引用終わり

 

L-198につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 バランスがとれたゴールであるほうが、むしろ無意識を活性化し、すべての分野で成果を上げる方法が見つかるよう機能する

 

 先程の引用文のつづきがこちら↓

 

 

ゴールはいくつあってもいい!

 誤解のないようにつけ加えれば、複数のゴールを設定してはいけないということではありません。

 同時に8つのゴールを設定し、8つのアファメーションを別々に唱えてもいいのです。

 ただ、齟齬を生まないという意味で一番単純な方法が、そのすべてを包含したセルフ・イメージの世界をゴールとしてつくりあげればいいということなのです。

 ひとつのゴールに、人生のさまざまな要素がバランスよく含まれていることは理想的といえます。

 あなたのゴールは何ですかと聞くと、たいていの人が偏ったゴールを思い描いていることがわかります。たとえば、「プロ野球選手になること」などです。

 悪いことではありませんが、それは、それだけで終わってしまうゴールです。プロ野球選手になって社会に貢献すること、あるいはプロ野球選手になって家族を幸せにすることなど、すべてが入っていなければいけません。

 人生のさまざまな方向性に対して、具体的なイメージが加えられてこそ、高いエフィカシーも、未来の記憶も、アファメーションも、より効果の高いものになります。

 つまり、ゴールの世界のリアリティーも強めやすいのです。その意味からも、ゴールをバランスのとれたものにすることはとても大切なことです。

 引用終わり

 

 

現在、苫米地博士は「苫米地式コーチング」を“全面改定”されています。

一昨年から「バランスホイールに『抽象度』のカテゴリを加える」と話されていましたが、このたび他の新たなカテゴリ(「リーダーシップ」「エソテリシティ」)とともに、その情報が一般向けに解禁されました。

F-310:映画のおもしろさってvol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32428293.html

 

 ぜひ御確認ください↓

 【苫米地英人×山﨑拓巳】スペシャル対談③:今この瞬間から使えるやる気テクニック!

 

 

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 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

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「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36149164.html

 

 

 

-関連記事-

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

L-171202203月シークレットレクチャー -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

Q-380自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります。どうすればいいでしょうか? <後編;plan-side

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34672869.html

Q-398~:恨みをメールで送りつけたい気持ちがあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429964.html

 

夢をかなえる方程式

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F-379:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.3;自由→フェアネス→平和>

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由。

 それは無限の可能性を秘めているということですが、多くの人は可能性(可能世界)を感じることができません。スコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、スコトーマを外し「無限の可能性(可能世界)」を感じるために、偏見を捨て去る必要があります。その偏見の代表が差別意識。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 現代社会において、差別意識はますます強くなっています。その象徴が「世襲」です。

 (詳しくは「F-377/vol.1」で。こちらからどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35845452.html

 

 

「世襲」を突き詰めると、それは「情報空間(情報場)を受け継ぐ」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

  今まで続けてきたというだけの慣習

  時代の変化に取り残された習慣

  やめたらいけないような感じがするだけの仕事

なぜやっているのかわからない作業

なんとなくやっていることすべて

 

 それらはすべて過去であり、「世襲」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

さらにいうと、そんな現実(=過去)は“本当の自分”ではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

  

 だから、「世襲」空間から抜けだすこと、すなわち“脱洗脳”が重要!

 (「洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう究極の脱洗脳法」は「F-378/vol.2」で↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35894360.html

 

 “脱洗脳”の方法として苫米地博士が教えてくださっているのが、

 

自分で自分の脳を自分のゴールに洗脳する

 

 その「自分のゴールに洗脳」の先には、一体何があるのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 私の最初の答えは「資本主義支配からの脱出」です。それは「お金」という現代版最強煩悩の克服。

 Q-383~:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429499.html

 

 それこそが今を生きる私たちに必須の「自由」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく」(日本文芸社、p187)より引用します。

 

 

生権力の入り込む隙間のないバーチャルな世界

 生権力(バイオパワー)のことは既にPART1で書きました。資本主義そのものが「パノプティコン」を持っています。つまり、お金そのものが看守が塔の上から監視しているかもしれないという本質的な生権力を持っているといえるのです。

 誰もがお金持ちになりたいという気持ちを持っていますから、その煩悩をたきつけるだけで、資本主義の理想的な奴隷になってくれるからです。

 そのとき、その人は誰かに頭を押さえつけられたという感覚も、脅されたという感覚も持ちません。むしろ積極的に権力に従ってしまいます。奴隷に、奴隷であることを気づかせない、最も恐ろしい生権力であるということがいえます。

 

 ところが、その強大な資本主義のお金という権力に取り付かれた煩悩だらけの人間がバーチャルな情報空間で、情報通貨を使用するようになると、一瞬にしてその権力が失われることになります。なぜなら、その情報空間には生権力が入り込む隙間がないはずだからです。

 サンフランシスコに本社を置くリンデンラボ社が運営する「セカンドライフ」というバーチャルな世界があります。そこでは、リンデンドルという仮想通貨を使って土地に投資したり、ギャンブルを行うことができます。

 儲けると現実通貨に換金するリアルマネートレーディングが公認されており、アメリカのドルとの交換レートは2009年末で、1ドルに対して262リンデンドルでした。

 

 しかし、煩悩だらけの人間がセカンドライフで得た地位や財産を現実のお金に代えるためにこの世の物理空間に出てきたとたんに、その人は資本主義の支配者たちの奴隷に戻ってしまいます。

 私はセカンドライフの成功を眺めながら「この世に出てくるなよ。あの世の人はあの世で成功するしかない。この世にくるな」と心の中で叫んでいました。それでも現実には、私の願いは叶えられませんでした。

 今や、資本主義を代表する支配者たちが本当に恐れる世界は、マイクロソフトやグーグル、ヤフーなどのアメリカの新産業から生まれ、直感的にその世界に可能性を見いだしたユーザーがつくり出したバーチャルな世界にあるのです

 物理空間に財産をいくら築き上げたとしても、人々の欲望があの世の世界、つまりパソコンの中の情報空間に一斉に向かうとしたら、新しい生権力はヤフーやグーグルなどのプロバイダー空間の中に生まれ、資本主義の支配者の力が及ばない世界に入ってしまうのです。

 

 ちなみに私がジャストシステム基礎研究所の所長を務めていたときに、「ベチユニット」という今でいうデジタルキャッシュを提案しました。

 もちろん、現実の通貨との交換性はありません。実は、私はそれほど遠くない将来にこのベチユニットを復活させたいと考えています。

 引用終わり

 

 

 著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp48)の中で、苫米地博士はこのように書かれています。

 

 そもそもコーチには、最初に「職業とはお金儲けをする手段ではありません」とクライアントに伝える役目があります

 

 これを最初に伝える理由は職業の定義をわかっていない人が多いから。ほとんどの人の無意識には「職業=お金を稼ぐ手段」と刷り込まれています。それこそが洗脳です。

 だから、「職業」と「お金(ファイナンス)」をしっかり切り分けることは、重要な脱洗脳となります。

 F-333:分断緩和のための vol.4;「ワークライフバランス」の落とし穴 <case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33566734.html

 

 ただし、「お金から自由になる」というのは「freedomfrom)」。それはまだ本当の自由とはいえません。

釈迦哲学をベースとする苫米地式における「自由」とは、「自らに由る」こと。その「自」とは、「関数p」のことではなく、「ゴール設定で生みだす世界(w2)」のことです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 よって、「『自分のゴールに洗脳』の先には、一体何があるのでしょう?」に対する2つ目の答えは「『自(自我)』の拡大」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我が拡大するほど、「自」と「他」の区別はなくなっていきます。その「無分別」の世界でこそ、本当のフェアネスが実現します。

 Q-099:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684556.html

 

自我を拡大し、フェアネスを体現する

 

 それがゴールの条件「自分中心を捨て去る」の意味です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そして、それは「抽象度を上げる」ことと同義であり、さらには「エントロピーの縮小」と同じ。まとめると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

無分別 =自分中心を捨て去る =抽象度を上げる =エントロピーの縮小

 

 

 この「無分別 = =エントロピーの縮小」が極まった状態が「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 すべてが「空」とわかる意識状態だからこそ、シンの平和を思い描くことができ(ゴール設定)、その平和を実現することができる(ゴール達成) はず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 大切なのは「空」がわかった上での「仮」としてのゴール設定&達成

その「空」と「仮」を包摂した視点が「中」です。コーチングのベースにあるものは、この「中観」です

 Q-401:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35784970.html

 

 苫米地博士が引用文中で語られている「ベチユニット復活」は、もちろん、「中観」。それはすでに実装されており、縁起のつながりを拡大しながら進行中のよう↓

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 自然体で、しかも楽しげでありながら、ますますとてつもないことを成し続けられている苫米地博士の情報場に触れさせていただくことで、私たちはアプリオリ権力ではない本物のリーダーシップを学んでいるはず。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

 無意識から無意識に伝授される「自由、フェアネス、平和のためのリーダーシップ」を。

 

F-380につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 そのとき、その人は誰かに頭を押さえつけられたという感覚も、脅されたという感覚も持ちません。むしろ積極的に権力に従ってしまいます。奴隷に、奴隷であることを気づかせない、最も恐ろしい生権力であるということがいえます

 

 最近、私は、私自身の中に「お金」よりも強い生権力があることに気づきました。それは恐ろしくもあり、一方で素晴らしくもあるバイオパワー(Bio-Power)。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 そのバイオパワーは「『自分のゴールに洗脳』の先には、一体何があるのでしょう?」に対する究極のセルフアンサーだともいえそう。次回、言語化を試みます。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬頃から配信を開始する予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-354:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.6(最終回);HealingCoaching the worldw1w2…

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34702391.html

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

 

洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく

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L-179202206月医療・介護研修会 -02;「仕事観」を書き換える

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 

 

 みんな疲れて、イライラしている

 

そんな閉塞的な状況を打破するために、私がお勧めするのが「コーチング」です。

 

 コーチングを一言であらわすと、「マインドの使い方をマスターする」こと。

 Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

 

 そのコア中のコアは「ゴール」。「ゴール」こそがコーチングの柱です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域に設定する(バランスホイール)、そして 4)自分中心を捨て去る。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 本物のゴールを設定することは決して簡単なことではありません。ゴール設定はコーチングのスタート地点でありながら、最大の難所ともいえるもの。

だからこそ、コーチの強力なサポートを必要とします。

 L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 コーチの視点でいうと、コーチングの実際の中身は「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める」こと。「エフィカシー(Efficacy)」とは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーを私の感覚で言い換えると、「本来の“自分”をしっかり感じる力」。エフィカシーとは、理屈ではなく、確信を伴う体感(feeling)だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、エフィカシーに根拠はまったく必要ありません。完全に自分のマインド次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

そんな“根拠なき確信”の根底にあるものを、苫米地博士は「ベーシックトラスト」と表現されています↓

Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか? 後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 ベーシックトラストをシンプルに定義すると

 

自分が生きているこの世界を信じる力

 

 それは生きる力そのものといえます。なぜでしょうか?

 

 

 「自分(p)」と「世界(w)」は表裏一体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 つまり、自分を信じることは世界を信じることであり、世界を信じるほど自分をさらに強く信じることができるようになります。それがエフィカシーです。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

自分を信じ切ることができれば、自分の能力や未来を確信することができるようになります。すると、エフィカシーが自然に向上し、さらに高いセルフイメージを感じることができます。

F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 そのようなダイナミックな変化(進化)が、コーチとの縁によりどんどん加速していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「『~したい(want to)』という思い」と「『できる』という確信

 

 マインド内で生まれた変化は、やがて「目の前の世界」や「人生」を丸ごと変えていくでしょう。「人々をリッチにする」「社会や未来をリッチにする」というように。

 

 

 さて、今、どのようなイメージが浮かんでいるでしょうか?

 

 リッチ(rich)とは、決して「金持ち」という意味ではありません。リッチとは「豊かさ(well-being)」のことです。

 F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 ここの部分がしっかり理解できないと、「みんな疲れて、イライラしている」は解決しません。なぜだと思いますか?

 

 以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p152)より引用します。「この世界」に生きる人々は、ほぼすべて、洗脳されたまま。まずはあなた自身がスコトーマを外してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

超一流脳を持つ人は、お金のためには働かない

 あなたは、何のために仕事をしていますか?

 もし、あなたの答えが「お金」でしたら、今すぐにその仕事観を捨て去ってしまいましょう。なぜなら、お金を稼ぐために嫌々ながら仕事をしても、脳が本来持っているポテンシャルを発揮することはできないからです。

 平日は目いっぱい「やりたくない仕事」をしてお金を稼ぎ、週末になってようやく「やりたいこと」にお金を使う。こんなライフスタイルで人生を送っている人は少なくありません。

 しかし、それではあなたが本当にしたいと思っていることができるのは週に2日しかないことになります。

 まず、あなたはこの働き方そのものに疑問を持つべきです。週に2日しか好きなことができない人生が、「超一流」の人間の人生でしょうか。そんなわけがありませんよね。

 仕事こそ、好きなことや、本心からやりたいと思えることを基準に選ぶべきなのです。しかし、一方で、やりたいことを仕事にできるのは運や才能に恵まれた一握りの人たちだけだと思っている人もいるでしょう。あなたもそのうちの一人かもしれませんが、あなたがそう思い込んでしまっている理由は何だと思いますか? 親や教師たちから、「夢を追いかけていては生活なんてできないぞ」と幼い頃から言われてきたからではないでしょうか。もしくは、職場の同僚や上司から、現在進行形で自分の夢を潰されているのかもしれません。

 ところが、これらは、私たちが日常的に受けている洗脳だということに気づかなくてはなりません。世界経済の支配者たちが、自分たちの既得権益を守るために一般市民にこうした価値観を押しつけているのです。

 彼らは、自分たちの作った土俵の上で、一般市民をたえず競争させることで、お金の奴隷にしようとしています。

 あなたの夢を潰しにかかってくる親や教師たちは、支配階級が仕掛けたこの洗脳に見事にかかってしまっているのです。

 まずは、この洗脳から目覚めることが大切です。

 やりたいことよりも目先のお金を優先して働くべきという価値観は、物心ついたときにはすでに頭にこびりついてしまっているものですが、「何ら根拠のない考え」であることを知る必要があります。

 それでは、超一流脳を持っている優秀な人々は、何を求めて働いているのでしょうか。彼らの職業選択の基準は非常にシンプルです。それは、「毎日を楽しく生きられるかどうか」という一点に集約されます。

 週末の2日間だけを楽しみにして、平日を嫌々ながら働いて過ごしているサラリーマンたちの中で、1週間ぶっ通しでハッピーになるためにはどんな仕事に就くべきかと考え続けているのが、「超一流脳」の持ち主なのです。だから、あなたは、まずこの問いかけを自分にもしなければならないのです。

 この世の中で本当に大切なことは、あなたがいくら稼いだかではなく、あなたがどんな人生を送り、どんなゴールを設定しているのかということです。お金は後から必然的についてくるのです。富裕層にいる人々の共通点は、好きなことをやって「超一流脳」を発揮し、自分ならではの価値を生み出しているところです。

 お金は目的ではなく、手段に過ぎないということを知らなければなりません。富裕層にいる人々の大半は、お金を目的にせず、やりたいことを選んだ結果として今の地位と資産を築いているのです。

 365日、毎日を楽しく生きられるような仕事選びをする。

 このことが、あなたの人生に真の豊かさをもたらしてくれます。超一流脳を持つ人々は、お金を稼ぐことを目的化せず、やりたいことや楽しいことを追求することに意識を集中させ、その結果として人生を本当の意味で「リッチ(豊か)」なものにしているのです。

 引用終わり

 

 

この世の中で本当に大切なことは、あなたがいくら稼いだかではなく、あなたがどんな人生を送り、どんなゴールを設定しているのかということ

 

 事実として、私にコーチングや研修・講演を依頼してくださる方々のマインドは、ほぼ「仕事」で占められています。

 Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

 「ほぼ『仕事』で占められている」こと自体が悪いのではありません。

 (もちろん、よくはありません。「バランス」が重要です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

その「仕事」を一皮むくと、じつは「お金」であることが問題なのです。

さらにいうと、「『仕事』と『お金』を完全に混同している」ことにまったく無自覚なことこそが大問題! それは完全に経済洗脳されてしまっているということだからです。

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

 

 コーチングを実践すると「みんな疲れて、イライラしている」を本当の「リッチ(well-being)」に書き換えることができます。そのためにまずコーチが取り組むことが、「『仕事観』を書き換える」こと。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 では、重要な質問を。

自身の心と向き合い、本音で答えてください。

 

 あなたは何のために働いていますか?

 なぜ働き続けるのですか?

 生きる理由とは?

 

L-180につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

Q-381~:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429450.html

 

 

201冊目で私が一番伝えたかったこと

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F-365:経営判断ってなんだ?

 

 2024年101日より「新型コロナウイルス感染症」に対する“ワクチン”の定期接種がはじまっています。

 F-281:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 その“ワクチン”について(正確には「自己増殖型mRNAワクチン/レプリコンワクチン」)、一般社団法人 日本看護倫理学会は緊急声明を発表し、「深刻な懸念」を表明しています(202488日)↓

 レプリコンワクチンに対する緊急声明を発表しました – 一般社団法人 日本看護倫理学会 (jnea.net)

 

 

日本看護倫理学会 【緊急声明】レプリコンワクチンへの懸念

日本看護倫理学会HPより引用

(【緊急声明】PDFはこちら↓)

20240806kinkyuseimei.pdf (jnea.net)

 

 

 私は今も医師として医療・介護の現場に立ち続けている兼業コーチですが、同じようにコーチングマインドを持って働いている複数の同業者からこのような話を聞きました。

 

 □“ワクチン”希望者に「予防接種健康被害者救済制度」の話をしていたら、事務長から厳重に注意された

□患者さんやその家族に「看護倫理学会の緊急声明」を配布しようとしたら、病院長から止められた

 

 そんな話を教えてくれた医療関係者たちは、皆「『経営判断』って一体何なんだよ?」と憤っていました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 経営判断ってなんだ?

 

 皆さんは「経営」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?

 

 

 そのイメージを具体的にしていく(=抽象度を下げる)と、きっと「お金」が露わになってくるはず。その場合、無意識は「お金を稼ぐこと」「儲けること」が“いい経営”だと判断するはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その判断はコーチング的には△。「お金を稼ぐこと」「儲けること」はゴールのカテゴリでいうと「ファイナンス」の話だからです。もっというと、「ファイナンス」で重要なのは「入と出」のバランスであり、「稼ぎ」「儲け」のスケールのことではありません。

 L-151202111月医療系… -06;人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33811307.html

 

 そもそも「ファイナンス」というカテゴリと「職業」「地域への貢献」「社会(未来)への貢献」「家族」といったカテゴリはまったく別物です。バランスホイール全体をしっかり感じながら(無分別)、その一方で各カテゴリが独立している感覚(分別)が重要です。

 F-329:ゴールのカテゴリ「家族」の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33361361.html

 

別に医療・介護に限った話ではありませんが、経営のコアに「ファイナンス」を置いてしまうと、大切なものが見えなくなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その結果、きっと経営判断を誤ってしまうでしょう。例えば、「命か? 金か?」といった場面で、「金」を選択してしまうというように。

 L-144202111月小学校親子講演会 -07;「最高のCOT=コーチング」の真の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33432688.html

 

 苫米地博士は「コーチングは脱洗脳」と語られていますが、その意味は「他人や社会から埋め込まれた重要性評価関数をゴール側から再構築する」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「重要性評価関数」とは自我の定義のひとつですが、それはブリーフシステム(Belief SystemBS)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、コーチングとは、結果として「“自分”をゴール側からつくりなおす」こと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 一言であらわすと「人間形成」。

 そして、その「人間形成」こそが「経営」の本質です。

 PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 とても衝撃的だったのではっきり記憶しているのですが、「『人間形成』こそが『経営』の本質」は、紫式部が書いた「源氏物語」の中にも描かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

光源氏と葵の上(あおいのうえ)の間に生まれた子の夕霧(ゆうぎり)を、立派な人に成長するように願う両親が他人に預ける場面があります。

その時の言葉が、「この夕霧をお預け申し上げます。御自分の子と思し召して、夕霧の経営をあげて御一任申し上げます」です。

 

遙か昔から「経営」という言葉には、「お金」の話とは別に、「人間形成」という意味があったようです。いえ、その時代背景を考えると、「人間形成」こそが本来の「経営」でしょう。

そんな視点で、戦後の日本復興に大きな役割を果たした松下幸之助さんなど名経営者の言動に学ぶと、「経営の本質とは、人間形成(人材育成)である」ということがよく理解できます。

 F-160:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~ vol.1;松下幸之助

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24076595.html

 

 では、経営=人間形成のために重要なことは何でしょう? 意識に上げるべきことは?

 

 以下、苫米地博士の著書「フリー経済学入門」(フォレスト出版)の「あとがき」(p194)より引用します。「経営判断」のイメージを“立体的”に感じてください。Feel

 

 

「フリーミアム」の世界では抽象度がカギ

 本書に書いた様に、私たちがやるべきことは、抽象度の上がった世界から物事を眺めるということです。

 抽象度の上がった世界と言うのは、先のマンデラ大統領が下した判断が好例です。つまり、大統領が行ったように、白人憎しといったホメオスタシスレベルの欲求から判断を下すのではなく、「人種的な融合を図るためには、どうすべきか」という抽象度を上げたところから問題を眺め、答えを見出すことです。

 この能力は、脳が進化し、前頭前野が発達した人間だからこそ備わっているものであり、人類以外の動物には備わっていません。抽象度の上がった世界で思考することができるからこそ、人類が文化、文明を発達させてきたことはいうまでもないことです。

 ホメオスタシスレベルの欲求というものは、実は大変強烈です。しかし、その強烈な欲求も、抽象度を上げたところから眺め、内省的に吟味することができれば、人は自然にそれをコントロールできるようになります。

 抽象度の上がった世界から物事を眺めることは、人間が最初から持っている能力ですから、それを意識し、心がけることで、自然に身についていきます。物事にカッとなったり、すぐ飛びついたりせずに、ホメオスタシスレベルから離れた1つ上の抽象度で対象を眺めるのです。

 「フリーミアム」においても、それが「無料」だからといって、すぐに飛びつかないことです。「それは、より良い自分になるために、あるいは自己実現をするために、本当に必要なものだろうか」と、抽象度を上げて吟味するのです。

 そうすれば、「どんな犠牲を払ってでも手に入れたい」あるいは「これを手に入れても、自分に何もプラスはない」という具合に、いずれにしても合理的な判断を下せるに違いありません。

 さらに、大切なことは、ホメオスタシスレベルの欲求のシンボル、つまりお金とか、ぜいたくで快適な暮らし、というものに人生のゴールを求めず、それよりもはるかに抽象度の上がった世界にゴールを設定し、それを求めることです。

 たとえば、セミナーなどで紹介していることですが、私の人生のゴールは「世界の戦争と差別をなくすこと」です。これは、抽象度でいえば、1つ高いレベルのゴールということができます。

 このゴールを設定したことによって、私はそれを実現するために必要なもの以外の夾雑物は目に入らなくなりました。

 つまり、目の前に差し出されたものが、「無料」のものであれ、非常に高価な貴重品であれ、それが自分のゴールの世界と無関係ならばいかばかりの価値もないと、脳がその情報を受けつけないわけです。

 自分をこのような状態に置けば、資本主義や「フリーミアム」の仕掛けがいかに強烈であろうとも、人はその世界に取り込まれることはありません。心の隙をつかれて、自由を奪われることもないし、それによって人生のゴールを達成する力を減殺されることもないわけです。

 

 抽象度を上げて生きる。

 

 このことが、いまほど重要な時代はありません。

 生きる意味が求められる「フリーミアム」の時代に、これこそが、私たちがより自由に生き、人生においてもビジネスにおいても、勝者として輝くための最強の方法になれるのではないでしょうか。

 引用終わり

 

 

ホメオスタシスレベルの欲求というものは、実は大変強烈です。しかし、その強烈な欲求も、抽象度を上げたところから眺め、内省的に吟味することができれば、人は自然にそれをコントロールすることができるようになります

 

 ホメオスタシスをコントロールする」の「コントロール」をコーチングのフレームで言い換えると、「ゴールに向かうエネルギーと創造力に変える」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その結果、「努力」という感覚なしに自然にゴールに向かうことができるようになり、その過程で「inventon the way)」しながらゴールを達成していきます。それが人間の秘めたる力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そのために重要なのが「抽象度を上げて生きる」こと。

 

 今回のテーマの「経営判断」とは、「より高い抽象度から行うもの」です

 さらに「経営」の本来の意味まで考慮すると、「より高い抽象度に向かうマインドを育てる」「高次の抽象思考ができる人材を育成する」ための判断が「経営判断」であるといえるはずです。

 

 レプリコンワクチンに、ポケベル同時爆発に、繰り返される大統領暗殺未遂

 

 そんな世界に生きながら、私は今、コーチの役割の重要性を痛切に感じています。そして、コーチが増えることの必要性も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 誰もがコーチングを学び、実践し、そして次の世代に手渡している

 

そんな世界(未来)を目指しながら、これからもコーチらしい「経営判断」を行うつもりです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 いえ、その時代背景を考えると、「人間形成」こそが「経営」でしょう

 

 苫米地博士は著書「なりたい自分になれる! 最強の自己プロデュース力」(日東書院)の中で、「人間形成」のことを「ワニ →黒いサル →白いサル →しましまのサル →火の鳥」と表現されています。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 

フリー経済学入門(ver.2)

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Q-383:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか? <前編;コーチング入門者向け>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか?

給与、人間関係、恋愛

みんなが幸せな新しい世界はどうすれば来るのでしょうか?

 

 

A1:いただいた御質問は、「バラいろダンディ」での苫米地博士のコメントに関するもの。まずはこちらを御確認ください↓

 コスパ重視、飲み会イヤ…令和男子の特徴に共感の嵐 Dr.苫米地 武井壮 (2024年7月1日) #ベーシックインカム (youtube.com)

 

 

 私は「貧しくなってしまった」のは、「現在の若者」だけでなく、「人類全体」だと思っています。世代でいうと、「現在の若者」は被害者です。かつての被害者である親世代から“強烈なブリーフ”を受け継いでいるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ところで、「豊か」「貧しい」のイメージは?

 

 呼吸をゆっくりと整えながら、「豊かな私」「貧しい私」、そして「豊かな社会/未来」「貧しい社会/未来」を想像してください。

 (「呼吸を整える」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 今、お金にまつわるイメージが湧き上がっていませんか?

さらにいうと、「お金がある/ない」といったイメージに「何か落ち着かない感じ」が張り付いていませんか?

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 もしもYesなら、そのイメージの源には“強烈なブリーフ”が潜んでいます。

その正体は

 

「拝金主義」です。

 Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

 「拝金主義」とは、お金に対する優先順位が異常に高いこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

コーチングに寄せていうと、「お金が一番大切だ」というブリーフシステム(Belief SystemBS)とそのBSが生みだすハビット&アティテュードのことです。

 L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 例えば、苫米地博士に学ぶ同志と同じように、私には日本の医療・福祉を所管する厚生労働省(Ministry of HealthLabourWelfareMHLW)が、国民の命よりも誰かのお金を優先しているように思えます。

 お金以外の理由がまったくないカジノ法が国会で強行採決されたこともそう。そして、そのカジノへの公金注入の隠れ蓑として万博がムリヤリ開催されることも↓

 大阪万博はカジノを作るためのインフラ工事 Dr.苫米地 (2024年7月1日) #大阪カジノ (youtube.com)

 

 日本の中枢は、すでに「拝金主義」に汚染されています。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX2016512日放送回)で明かされていますが、パナマ文書には日本の有名大企業名がたくさん載っていました。電通、JALNTTドコモ、ライブドア、オリックス、大和証券、東京海上、三菱商事、丸紅、大日本印刷、商船三井、東洋エンジニアリング、東京電力、住友金属工業、ドワンゴ、楽天ストラテジックパートナーズ、ソフトバンク、日興證券、日商岩井、伊藤忠商事、豊田通商、日本製紙、バンダイ、セコム、JAFCOJXなど↓

 激震走る"パナマ文書"問題 Dr.苫米地 2016年5月12日 (youtube.com)

 

 これら有名企業の経営者が脱税という違法行為を是と判断していることを、苫米地博士はとても問題視されています。

 社員の給料を上げることよりも脱税を優先し内部留保ばかりを行うことで、マーケットの消費意欲・行動がしぼんでいくから。そして、当然払うべき公共財への支払いを拒否することで、社会がどんどん廃れていくから。

 

昨年は、なんと、たくさんの政治家が脱税を重ねていることが明らかになりました。

 脱税経営者や脱税政治家たちは、資本主義と民主主義を根本から破壊しています。私はやっと岸田総理が掲げる「新しい資本主義」の意味が理解できました。

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 その岸田総理は、先日(2024719日)、「ネイチャー・ツーリズムの視点から、全国35カ所の全ての国立公園において、先端モデル事業を踏まえ、国立公園制度100年を迎える2031年までに、地域の理解と環境保全を前提に、世界水準のナショナルパーク化を実現すべく、民間活用による魅力向上事業を実施してください」と発言しました(観光立国推進閣僚会議)。これはとくに外国資本に向けた“国立公園解放宣言”です。

 環境省のホームページには、「国立公園は、世界にも類のない美しい自然を日本の宝として未来に引き継ぐ役割を担っています」とあります。厚労省に続き、環境省も、これからは「日本の宝よりも誰かのお金を優先する」ということなのでしょう。

 環境省_国立公園 (env.go.jp)

 

 「貧しくなってしまった」のは、「現在の若者」だけではありません。「人類全体」であり、「社会全体」です。その本質的な原因は「拝金主義」。そして、その根元にあるのが「利己主義」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 では、拝金主義で歪んだ世の中を是正するために、私たちは何を行うべきなのでしょうか?

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp38)より引用します。

 

 

◎拝金主義で歪んだ世の中を是正するのがコーチング

 ですので、ここで改めて、「拝金主義はなぜダメなのか?」という根本的な問題を考えてみましょう。

 私の結論ははっきりしています。ダメです。ノーです。

 しかし、多くの人は、「お金がないと生活できないし、ちょっとした贅沢だってできないのだから、“拝金主義はなにがなんでも悪い“というのも言い過ぎではないか」「拝金という言葉のイメージが悪いだけで、現実にはお金がないと何もできないのだからしょうがないでしょ」という考え方だと思います。たぶん、少なくない人がこの考え方に同調するはずです。

 しかし、これは絶対に間違いです。言葉のイメージの問題なんかではありません。逆にそんな考え方をしているから拝金主義に陥ってしまうのです。

 そもそも「お金がないと何もできない」という考え方は主客が逆転しています。したいことがあるから、お金が必要なのです。であるのに、「お金がないと……」という言い方は順番が逆でまずお金ありきの発想になっています。まさにこれが拝金主義であり、お金の奴隷になっている証拠です。

 何はなくともまずはお金。自分がすでに拝金主義にどっぷり浸かっていることすら理解できていないほど、拝金主義の病魔は現代社会にはびこってしまっているのです。「拝金主義は決定的にダメなことである」という認識が現代社会から抜け落ち始めているのです。

 はっきり言って、拝金主義は泥棒と同じです。なぜなら、自分さえ良ければいいと考える利己主義だからです。つまり、「拝金主義は良いですか? 悪いですか?」という質問は「泥棒は良いことですか? 悪いことですか?」と聞いているのと同じことです。あなたは自分の子供に泥棒をして生きていきなさいと勧めますか? 決して勧めないはずです。

 お金儲けがすべてに優先するなど、人としての倫理だけでなく、この世の理からも外れています。なぜなら、もともとこの世にはお金はなかったのですから。お金は人が作ったシステムであり、この世の理とはなんの関係もありません。人が作ったシステムになぜ人が踊らされ、額ずかなければいけないのでしょうか。

 大切なのは「お金」ではなく、「何をするか」のほうです。その際、お金が必要であれば、必要な額のお金を調達するというのが正しい考え方です。

 であるのに、「お金がないと何もできない」と思ってしまっているところに問題があるのです。

 そういう歪んだ世の中を是正するのがコーチングなのです。

 引用終わり

 

 

拝金主義は泥棒と同じ

なぜなら、自分さえ良ければいいと考える利己主義だから

 

 今、私たちが行うべきなのは、社会にはびこる「拝金主義」「利己主義」というブリーフシステムを破壊すること。そのために社会を構成する一人ひとりのブリーフシステムをリブートする必要があります。

 L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 

 その強力な縁起がコーチング。

歪んだブリーフシステムを、結果として是正するのがコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

Q-384につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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Q-197前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

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オーセンティック・コーチング




F-354:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.6(最終回);HealingCoaching the worldw1w2…

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

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 vol.2IWe are the world

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 vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 vol.4Another MJ

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 vol.5Heal the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34599783.html

 vol.6HealingCoaching the worldw1w2…

 

 

 前回(F-353)、いったんこのシリーズを中断して、苫米地博士の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での講義を取り上げました↓

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 その中で博士が言及されていた「w”は可能世界である」を、コーチング実践前にしっかり理解(体得)していることが重要。私はその理解(体得)が“覚醒”だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 私たちが現実だと思っている目の前の世界は、じつは、「一番臨場感が高いイメージ」にすぎません。つまり、「すべて幻想であり、“w”は可能世界として無限にひろがっている」ということ。それがこの世界(宇宙)の理です。

 その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html


 さて、MCU的「Multiverse」が抱えているスコトーマはクリアでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 一緒にスコトーマを外す前に、あらためて「Multiverse」について確認しましょう。「どこにスコトーマがあるのか?」「スコトーマを外すためにはどうすればいいのか?」と考えながら読み進めてください。

 (ヒント:“視点”を意識に上げてください)

 

 

 Wikipedia内で「マルチバース」を検索すると、「多元宇宙論」に転送されます。そこにはこのように記載されています。

 多元宇宙論 - Wikipedia

 

 現在の宇宙論がインフレーションを想定する限り、観測可能な宇宙以上の空間を必然的に内包する。

 つまり同一のビッグバンから生まれた領域内に、決して物理的に干渉、観測できない領域を複数選ぶことができる。物理的に干渉できないのだからこれは一種の別の宇宙であり、平行宇宙である。ただし基本的には超遠方であるだけであって、基本的な物理法則、物理定数、および素粒子の種類は合致すると考えられる。

 引用終わり

 

 「インフレーション」とは、「初期の宇宙が指数関数的な急膨張(=cosmic inflation)を引き起こした」という初期宇宙の進化モデルのこと。提唱者は東京大学名誉教授の佐藤勝彦さんです。

 

インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図(Wikipedia)

インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図

「宇宙のインフレーション」(Wikipedia)より引用

宇宙のインフレーション - Wikipedia

 

 

 簡単にいうと、「宇宙は真空エネルギーが相転移して、ビックバンを経て形成された」という理論。その相転移は、同時に(一斉に/一気に)起こるものではなく、必ず局所的にはじまるとされています。例えば、水が氷になるときに、同時に(一斉に/一気に)氷になるのではなく、部分的に氷になっていくイメージです。

宇宙において相転移が局所的(部分的)にはじまるということは、「相転移が終わったところ」と「まだ相転移の途中のところ」が混在していることを意味します。

相転移が終わった空間では膨張がはじまります。すると、その空間の一部である相転移途中の空間は膨張から取り残されてしまいます。その相転移途中の空間の内側ではインフレーションによる急激な膨張が起きているのだそう。

つまり、「膨張の速度が遅い空間でも、内側は急膨張している」。

これがアインシュタインの相対性理論から導き出される「ワームホール(時空のある1点と他を結ぶ空間領域)」であり、異次元空間(多元宇宙)が存在するという根拠。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

シンプルにまとめると、1)最初にインフレーションが起きた宇宙を母宇宙と呼ぶ、2)その中でワームホールに子宇宙ができ、その中にさらに孫宇宙ができる、3)この連鎖により宇宙の多重発生が起き、無限に宇宙が存在することになる

 …これが「Multiverse」のイメージです。

 

 

 では、あらためて質問です。

苫米地博士に学ぶ者たちにとって、もちろん「Multiverse」は真ですが、この“視点”のままでは十分ではありません。

 

スコトーマは(case-side)?

スコトーマを外すためには(plan-side)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 では、私の答えを。

先ほどまでの「Multiverse」とは、すべて物理空間のこと。「多元宇宙論」は物理学の理論であり、抽象度を軸にした場合の情報空間(宇宙)の底面の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 物理空間にフォーカスすること自体はまったく問題ありませんが(focus of attention)、高次元への意識(concentration)がないと、無限に近い“可能世界(宇宙)w”を認識できなくなります。スコトーマに隠れるから。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 「高次元への意識(concentration)」を違う表現であらわすと、「さらなる現状の外の探究」といった感じでしょうか。つまり、ゴール設定(再設定)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 ゴールとなるものは、決してひとつではありません。ゴールのカテゴリ自体がたくさんあり、そのカテゴリごとに複数のゴールがあってかまいません。さらには、ゴールは更新するもの。そのゴール(潜在的なゴールも含めた)すべてが“可能世界(宇宙)w”です。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 ということは

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス、p174)より引用します。

 

 

ルール44 自分自身のたな卸をする

 たな卸しというのは、普通は「帳簿上の在庫と実際の商品在庫との差異を把握するために行う在庫確認のこと」を言います。ですから、「自分自身のたな卸」と言うと、「これまでに自分自身に起こったことを再確認する」とか「自分自身をもう一度よく見直してみる」という意味だと思う人もいるかもしれません。

 「自分自身をよく見直してみる」というのはたしかに大事なことです。止観という、「煩悩を止めて、自分自身をよく見つめること」は私がいつもお勧めしていることでもあります。

 ただし、ここでいう「たな卸」の意味は少し違います。「人生が変わる」という視点から言うと、過去の自分、過去の記憶を精査しても、意味がありません。過去はすでに過去であり、現在や未来に影響を及ぼしません。人生を変えるには過去を利用するのではなく、未来に対して働きかけることが重要なのです。

 では、「自分自身のたな卸」とは何をするのでしょうか。それは、「ゴール(夢、目標)のたな卸をする」ということです。

 夢、目標、ゴールを設定しようとすると、多くの人が「お金持ちになる」とか「社長になる」など、一つの答えになってしまいます。しかし、ゴールが一つだと、一つのことだけに縛られてしまったり、そのゴールが本当の自分のゴールではなく、他人に仕掛けられたものだった場合、修正がしづらくなってしまいます。

 お金があってもいいですし、社長を目指してもいいのですが、人生そのもののゴールがそこだけになってしまうのは危険です。

 スポーツ・アスリートが「オリンピックで金メダルを取る」というゴールを設定してもかまいませんが、それが人生のゴールだとしたら問題なのです。

 その解決策は、「常に人生に関して複数のゴールをもつ」というものです。

 お金についてのゴールがあったら、それ以外のゴールも考えるのです。例えば、趣味や職業、家族のこと、健康のこと、社会的な(コミュニティなどへの)貢献、スピリチュアルなこと(精神性≒宗教的なもの)、生涯教育のような知識について、レジャーについてなど、さまざまな分野で人生にまんべんなくゴールを設定するのです。

 ゴールをたくさん設定してしまうと、ゴールへ向かう力が分散されてしまうのではないかと思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。いや、それどころか、ゴールへ向かう力はかえって増すことになります。なぜなら、現状とゴールとの差が大きいほどゴールへの推進力は増すわけですから、現状とかけ離れたゴールが複数あれば、推進力もかけ算式に増していくことになるからです。

 人生は一つの夢がかなえばそれで終わりではありません。多くの人がお金に固執しがちですが、お金は資本主義社会において道具にすぎません。それ自体が目的化することはありえないはずなのです。

 ゴールにはバランスが必要です。投資の際のポートフォリオと同様です。いろいろな分野でゴールを設定して、それぞれについてアファメーションを作成します。いくつも唱えることになりますが、それが人生を変えることにつながります。

 

 さて、「たな卸」の話に戻りましょう。

 この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです。

 例えば、あるゴールと別のゴールが相対関係にないか、あるゴールが別のゴールを包摂しないか、あるゴールと別のゴールが対立しないかなどについて、細かく吟味するのです。

 こうすると、おのずとゴールの優先順位が決まってきます。目の前の最優先はなんなのかがわかると、とりあえずはそこへの推進力を強くしていけばいいことがわかります。ただし、優先順位を決めることは、ゴールを一つに決めることではありません。あくまでも、ゴールは複数持ってください。最低でも5~10個の人生におけるゴールを異なる分野に分散させて持ちましょう。そして、それらの関係を定期的に精査することで、ゴールの実現もより近くなっていくことを忘れないでください。

 引用終わり

 

 

 常に人生に関して複数のゴールをもつ

 

 その「複数のゴール」を常に意識に上げ続けることが、「高次元への意識(concentration)」です。それは「意図(intentionality)」を感じ続けることでもあります。

 Q-333:「記憶が抜ける」ようなvol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 

 この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです

 

 これは「Multiverse」の「たな卸」。

 さらなる現状の外へゴールを設定し(off the wall)、そこに向かって挑み続けていると、苫米地博士が語られていた「一人の自分だけではつまらない」を克服していくことができるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが「HealingCoaching the worldw1w2…)」

 そして、それは「Heal the IWe are the world”」でもある

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「縁起宇宙(w1)の再構築」を考察しながら、私はそのようなイメージを体感しました。

 

 

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Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

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Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

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Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか? バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものでしょうか?

 

 A:コーチには守り抜くべき心得があります。それは「クライアントのコンテンツには関わらない」「クライアントに強制しない」「クライアントの利益100%」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34511531.html

 

変化はクライアントさんの心の中で自然に起こるもの(=want to)。決して他から強制されるもの(=have to)ではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 なので、当然、「バランスホイールの内容」には一切関わりません。「いいか? 悪いか?」「望ましいか? 望ましくないか?」等の価値判断は一切なしです。

 (その本質的な理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

とくにコーチによる「言語化しての直接的働きかけ」は絶対にNG。非言語での働きかけはありえると思いますが、その本質はより抽象度の高い次元へ気を向けさせることです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 もっとコーチングっぽくいうと、俯瞰してスコトーマを外す(ようにサポートする)ことといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ちょっと私から質問させてください。

「言語化しての直接的働きかけ」がNGなのはなぜでしょうか?

 

 

 御質問中の「書き込む」「口を出す」は、言語化という意味では同じ。

抽象度を少し下げて考えると、「書き込む」はクライアント自身の行為でありOKですが、「口を出す」はNGです。コーチがコンテンツに関わるから。

 

 私自身は、バランスホイールにしっかり書き込んでおり、かつ定期的な見直しを行っています。しかし、クライアントさんには必ずしも「書き込み」を勧めていません。バランスホイールの重要性を理解していただき、常に意識に上げるように促すだけです。

 (その理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 私から「(バランスホイールを)見せる」ように求めることはありませんが、クライアントさんが望んでいる場合は喜んで確認させていただきます。クライアントさんの自由意思を尊重しながら臨機応変に関わる感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 その場合も、もちろん、内容については一切言及しません。では、コーチは何をするのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「隠れた能力をどこまでも引き出す 苫米地式コーチング」(インデックス・コミュニケーションズ、p157)より引用します。コーチらしいブリーフを体感してください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

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9 教えるだけでは逆効果が出る

 コーチというと、一般の人がまず思い浮かべるのは、スポーツにおけるコーチでしょう。スポーツ選手には必ずといっていいほど、コーチがいます。選手に常に寄り添い、時には厳しく、時には優しく励ましながら、手取り足取りで正しい技術を教え込む。これが一般的な「コーチ」のイメージではなかったでしょうか?

 

 これがコーチングとなると、ビジネスマンやマネジメントの世界が中心になり、部下や社員と密接に関わりながら、モチベーションを引き出し、目標に向かって自ら答えを出させる姿を思い浮かべるかもしれません。

 しかし、コーチングが注目され、ビジネスなどにも活用されるようになったのは、こういった正しい技術・やり方を指導する、従来の「教える」コーチに対する見直しから始まっているのです。

 「もっと腰を回転させて!」

 「右足にタメがないとダメだよ」

 「肩の力を抜いて」

 コーチから選手に向かって投げられるさまざまな指示。確かに一つひとつはもっともですが、それらを意識してやろうと思えば思うほど、よけいに身体が自由に動かなくなってしまい、その結果、できるものもできなくなっていく。みなさんはそんな経験はありませんか?

 コーチとインストラクターは違うのです。

 仕事でも上司から注意を受ければ受けるほど、考えること=課題が多くなり、仕事が難しく感じられるようになって行動がますます鈍っていく。

 たとえば、聞くこと一つをとっても、いい聞き方を意識するあまりに、よけいに人の話が聞けなくなってしまう場合もあります。

 相手によかれと思って教えることが、逆に相手を縛り、動けなくしている可能性があるのです。

 

 だからこそ、あえて「教えない」ということでプラスに働くこともあります。

 教えることの弊害と、教えないことの可能性に気づいて、教えないコーチを始めたあるプロ野球のコーチは、選手に対する言葉を減らしたときに、自然に正しいやり方を選手らが習得したのを驚いたと言います。

 そこから、彼は教えないコーチング手法を開発していきました。

 その一つが「ボールの縫い目を見る」ということだけを、選手に意識させることでした。これは難しいことではありません。とはいえ、ボールを見ることは簡単ですが、「ボールの縫い目を見る」ためにはかなりの注意が必要となります。これによって、これまでよりも早いポイントでボールを見始めるようになり、打つ直前まで見続けることができるようになるのです。

 その結果、「ボールがずっと大きく見えるようになった」というのが、多くの選手が持つ感想でした。こうなれば当然、ボールを打つことも楽になり、今までよりも打てるようになったことはいうまでもありません。

 

 さらに重要なのは、ボールに対する集中力が強くなるので、「ああしよう、こうしなきゃ」という余計な考えや力みがなくなり、リラックスした状態を保てることです。肉体の自然な動きがそのまま出ることで、うまく打てるようになったそうです。

 その結果、「教えるコーチング」が作り出す状態とは対極の状態を作り出していきました。もちろん、ボールに集中するだけで何もかもうまくいくわけではありません。

 野球のバッティングで例えていうと、もう一つの大事な要素はボールを打つバットです。従来の教えたがるコーチであれば、

 「バットの始動をもう少し早めにして」

 「もっとボールを自分よりも近い位置でとらえて」

 といったような指示を出すかもしれません。しかし、このコーチの場合は違います。

 「バットの位置がどこにあるかを感じてみて」

 どこが正しい位置なのかを教えるのでもありません。コーチは正しいとか、間違っているかを判断するのではなく、ただ観察することを促していくのです。

 そして、スコトーマを外していきます。

 その結果、観察を続けていくと、選手のバットを引くタイミングなどが自然と変わっていきます。意図的にある部分を直そうとしなくても、自然と直っていくものだということに気がついたのです。

 引用終わり

 

 

 コーチは正しいとか、間違っているかを判断するのではなく、ただ観察することを促していく

 

 観察すること自体が「Rゆらぎ」になります。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 さらに、呼吸も意識に上げるように促すと、リラックスとゆらぎを深めていくことができるでしょう。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 その上で、私の場合、「バランスホイール全体を見続ける感覚(concentration)」と「一つひとつのカテゴリに集中する感覚(focus of attention)」を同時に維持できるようにサポートします。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 もちろん、コーチである私自身が「concentration」と「focus of attention」を維持しながら。

 Q-344:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.1;「走りながら考える」 理論編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 

 大切なのはひとつのゴールに何時間費やしたかという時間割の感覚ではなく、1ヶ月、あるいは3ヶ月ぐらいのスパンでトータルで考えること。あるゴールにいま集中したいというのであれば(focus of attention)、他のゴールにかける時間を削って、その集中したいゴールに時間を費やしてOKです。

ただし、その場合も、すべてのゴールを常に考え続けます(concentration)。

 

 すべてのゴールに対して、無意識下で気を向け続ける

 

 この無意識の部分が、バランスホイールではとくに重要になります。だから、常に「無意識を意識に上げ、意識を無意識化する」ことを心がけてください。まずはコーチ自身から。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

観察すること自体が「Rゆらぎ」になります

 

 Rゆらぎ」について、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(サイゾー、5Monthly Dr.Tomabechi’s Column))より引用します。しっかりゲシュタルト化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

5月:内部表現を書き換えるシンプルなツール -Rゆらぎ

 呼吸を意識できるようになると、次第に自分の呼吸のパターンのようなものが見えてきます。どこで息が浅く速くなるのか、どこで息が止まるのかがわかるようになると、自分の心も上手に制御できるようになります。そうやって意識に上げることを苫米地理論では「Rゆらぎ」といいます。「Rゆらぎ」のRとはReality(臨場感)のことです。すなわち、Rゆらぎとはリアリティーをゆるがすことです。Rゆらぎを言い換えると、無意識を意識に上げることです。無意識でやっていることを意識に上げることが「Rゆらぎ」です。

 例えば、あなたはいまこの文章を読みながら、息をしています。この息を意識に上げれば、それは呼吸のRゆらぎとなります。Rゆらぎは苫米地理論における基本のワークです。息を意識に上げることで、息をコントロールできます。速くすることも遅くすることも可能です。そして吐きながら身体をゆるめることも可能です。

 先月のコラムでも書きましたが、呼吸は自律神経にも影響を与えることができます。呼吸をコントロールすることで、リラックスして副交感神経優位に切り替えることができます。Rゆらぎは「内部表現書き換え」や「情報空間の移動」のための重要なワークです。しかし難しく考えすぎず、シンプルに簡単にできることから始めましょう。

 例えば、いまこの文章を読みながら、視界には鼻の頭が入っているはずです。意識してみると鼻が見えるでしょう。それはいつも視界に入っていたのですが、無意識だったのです。それが意識に上ることでRがゆらぎます。同じようにして、椅子に座っているときのお尻の感触を意識に上げたり、足の裏が地面に触れる感触を意識に上げてもよいでしょう。

 そうすることで「Rゆらぎ」が起こり、そして内部表現を自分の望む方向に書き換えられます。まずは逆腹式呼吸で息を意識に上げることから、「Rゆらぎ」を始めてみましょう。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-341:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.6;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・実践編2-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33989164.html

L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

L-149202111月医療系研修会 -04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33760483.html

Q-227~:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416707.html

 

 

新・夢がかってにかなう手帳 2024年度版



Q-375:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい? <後編>

 

バランスホイールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 じつは過去にも同様の御質問をいただいています。そのときは「専業主婦」というキーワードを切り口に考察しました。まずはこちらを御確認ください↓

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 今回はとくに御質問の後半部分を掘り下げながら、二回に分けて考察します。

 苫米地博士のある書籍から引用(青字)します。“ある書籍”が何か想像しながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

バランスホイール

 

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34496528.html

 

 

Q:バランスホイールは全ての項目を現状の外に設定するのでしょうか。クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいいのでしょうか?

 

A2:前回(Q-374)、最後に引用した部分にこのような表現がありました。

 

数ある選択肢の中で、実際の行為はたった一つしか選べません。だから「本当にこれでよかったのか」という問いには終わりがありません。つねにある中でベストな選択をしていくことの連続です

 

 この構図はゴールのバランスホイールにも当てはまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 数あるゴールのカテゴリの選択肢の中で、実際の行為はたった一つしか選べない

 

 その理由はシンプル。

ゴール(のカテゴリ)は「可能世界w1」として情報空間中にひろがっています。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 一方、「実際の行動」とは、抽象度を軸に取った場合の情報空間の底面、すなわち物理空間で行われるパフォーマンスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 物理空間においては、時間や空間に代表されるように、様々な制約が存在します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチングに取り組むほど、悩みが深まることになります。

 

あれも実現したい。これも成し遂げたい。もっとやりたい、もっともっと〇〇したい。でも、時間がない(体も1つしかない)

 

 これがコーチング実践者の心の内。「現状に満足している」という暇などありません。

 

 

 コーチとしての私は、クライアントさんに「現状に満足している項目があった場合」、その「項目」は放っときます。他の領域にフォーカスして“挑戦”をブーストする感じです。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 それでは、今回も“ある書籍”からの引用文(青字)を参考に考えていきましょう。キーワードは「慈悲」です。

 

 

慈悲の判断基準p59

 我々は神ではありませんから、つねに部分情報で生きています。ですからつねに間違いを犯している可能性があります。でも、その部分情報の中で自分がベストな選択をするよう心がけるのです。

 そのときのベストとはなんでしょう? 判断基準をここで整理します。

 

 ◎それは自分以外の人にどれだけ役に立っているか。

 ◎利害関係がよりないほうがいい。

 ◎自分からできるだけ遠い人であればあるほどいい。

 

 究極までIQを高めて、自分は自分以外のものでできているという縁起の見方を手に入れれば、こういった基準は自然に入ってきます。

 引用終わり

 

 

 クライアントさんに「現状に満足している項目があった場合」、

 

 他の領域にフォーカスして“挑戦”をブーストする!

 

 すると、「現状に満足している項目」も自然にゆらいでいきます。そのとき新たなゴール設定を促せばいいだけ。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 ここでとくに肝心なのは、「コーチはクライアントのコンテンツには関わらない」「コーチは強制しない」「コーチはクライアントの利益100%」という鉄則を守ること。変化はクライアントさんの心の中で自然に起こるもの。決して他から強制されるものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 では、なぜ心の中で自然に変化が起こるのでしょう?

 

 その理由は、コーチングを通じて「縁起の見方を手に入れる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もっと大乗的にいうと、さらなるゴールを志向するための「空観」とゴールを具現化するための「仮観」を同時に行えるようになるから。そう、「中観」の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

行動の指針p60

 行動するときに、「努力」という概念はいりません。やりたいことをやっているのを努力とは言わないからです。やりたくないことをやっているのを努力というのです。

 そういうふうに考える上で大事なのは、やはりゴール設定です。抽象度の高いゴール設定によって、やりたいこととやりたくないことが決まってきます。私で言えば「世界から戦争と差別をなくす」というゴールがあって、やりたいこと・やりたくないことが決まります。その時々のベストな選択は、抽象度の高い思考があってゴールがあるからできるのです。ゴールがない人は生きていないのと同じ。ゴールがなければベストな選択はできないのですから。

 のちほどゴール設定については解説しますが、ぜひとも自分が「これだ」と思えるゴール設定をしていってみましょう。

 引用終わり

 

 

 とても重要なことなので繰り返しますが、「コーチはクライアントのコンテンツには関わらない」「コーチは強制しない」「コーチはクライアントの利益100%」は鉄則です。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

コーチはクライアントのコンテンツには関わらず、スコトーマにも直接的には言及しません。マインドの使い方を教える過程で自然とスコトーマが外れ、ゴールを見つけ向かっていけるように導くだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 直接的には言及せずにスコトーマを外す

 

そのために私は苫米地博士の言葉を紹介します。

 

 

 さて、今回引用した苫米地博士の“ある書籍”はわかったでしょうか?

 

 そう、引用したのは「近未来のブッダ」(サンガ)です。

 

 

 その時々のベストな選択は、抽象度の高い思考があってゴールがあるからできる

 

 まずはコーチであるあなた自身がゴールを設定(更新)し、抽象度の高い思考を続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 ゴールがない人は生きていないのと同じ

 

 そして、新たなゴールを設定して“生きる”ように、クライアントさんに促してあげてください。もちろん強制せずに。非言語で。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

 “生きる”とは、「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける」こと。だから

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 まずはコーチ自身が、ゴールを設定し、抽象度を上げ、新しいゲシュタルトをつくりながら、しっかり“生きる”!

 L-08820213月シークレット… -11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

 

それが私の“答え”です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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近未来のブッダ



Q-374:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい? <前編>

 

バランスホイールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 じつは過去にも同様の御質問をいただいています。そのときは「専業主婦」というキーワードを切り口に考察しました。まずはこちらを御確認ください↓

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 今回はとくに御質問の後半部分を掘り下げながら、二回に分けて考察します。

 苫米地博士のある書籍から引用(青字)します。“ある書籍”が何か想像しながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

バランスホイール

 

 

Q:バランスホイールは全ての項目を現状の外に設定するのでしょうか? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいいのでしょうか?

 

A1:まずは入門者向けに、基礎的知識の確認から。

 

 「バランスホイール」とは、「人生を分野別に分けて、それぞれの分野にゴールを設定するためのツール」です。つまり、「全ての項目を現状の外に設定するのでしょうか?」の「設定」とは、ゴール設定のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域にまんべんなく(←バランスホイール)。加えて、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去る ことを重要視されています。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「4)自分中心を捨て去る」とは、“自分”の定義をひろげていくこと。それは「自と他を分ける部分関数」としての自我を拡大・拡張することと同義。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことです。

 つまり、ゴールを設定(更新)するたびに「抽象度の高い思考」を獲得していくことになる ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、“ある書籍”からの引用文(青字)を確認しながら考えていきましょう。今回のキーワードは「慈悲」です。

 

 

慈悲の体感p56

 前頭前野を鍛え、情動も手玉にとれるほど抽象度の高い思考を獲得すると、体感的にも観念的にも、本当に心の底から、「人間は自分以外の人のために生きるのが幸せだ」と思えます。この気づきには体感が伴います。そしてその認識は、情動や自己中心的な世界を超えているので「間違いない」という確信があります。同様に、慈悲自体にも体感が伴います。どういう体感かというと、めちゃめちゃラッキーで幸せな状態になります。宝くじに当たったときのような陽気な心と超元気な感じです。ようするに前頭前野だけでなく、ありとあらゆるところで脳内伝達物質が出ている状態になるのです。瞑想がうまくいっている状態にも似ています。

 引用終わり

 

 

 繰り返しますが、ゴール設定(更新)を繰り返すほど「抽象度の高い思考」を獲得していきます。その結果、「人間は自分以外の人のために生きるのが幸せだ」と体感を伴って思えるようになると、かつて経験したことがないほど大きな幸福感を感じられるようになります。

 F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 前頭前野眼窩内側部が発火し、ドーパミンが大量に分泌されるから。

 F-177:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-2;幸福はさらに深い自己催眠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25175860.html

 

 それは素晴らしい体験といえますが、一方でとても危険な状態でもあります。

 

 

慈悲ジャンキーp57

 瞑想に瞑想ジャンキーがいるように、慈悲には慈悲ジャンキーがいます。慈悲の体感はかなりハッピーです。うっかりすると慈悲ジャンキーになりかねません。自分が体感を求めるために慈悲的な行動をしだしたらかなり危険。本末転倒して、自我を太らせて自己満足的な、本人はよいことをしているつもりでもはた迷惑な人になってしまいます。もっともそうなったら体感も消えてしまいますので、過去の体験を求めて自分では慈悲だと思う行為を繰り返しても、快感は得られずに苦しくなるでしょう。

 「自分は、自分が嬉しいからやっているのかもしれない」と問い続け、つねにチェックしていくのです。

 引用終わり

 

 

 「前頭前野眼窩内側部が発火し、ドーパミンが大量に分泌される」ことが危険な理由は、「『自我を太らせて自己満足的』な状態に陥る可能性がある」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33098147.html

 

 コーチングでいう「現状に満足している状態」とは、このようなドーパミン大量分泌状態であり、「自我を太らせて自己満足的」になっている状態のことです(ハズ)。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 「自我を太らせる」「自己満足的」なときの“自”へのこだわりは、「4)自分中心を捨て去る」こととは正反対。抽象度を下げ、自我を縮小させる方向に向かわせます。

その結果が「自分さえよければいい」。

S-04-15:本当の幸せを感じられない理由 -5

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23368649.html

 

現在の世界情勢を鑑みると、権力者(既得権益)の「自分さえよければいい」がますます肥大化しているように感じられます。その根底にあるのは差別意識であり、ヒエラルキーのコンフォートゾーン化です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

例えば、「〇〇ファースト」という表現には“差別意識”が滲んでいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 あるもの(A)を別のもの(B)と分別した上で「BよりAが上(優先)」とすること、そしてその順位づけが絶対であるとすることは、釈迦の教えとは真逆。釈迦が説いたのは「無分別」であり、「無常」です。

 Q-239:気楽に生きたいのですが 後編;宇宙を理解した上で“自分”を定義しなおす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28268393.html

 

新型コロナウイルスおよび“ワクチン”によって激変してしまった社会では、ますます「自分さえよければいい」がはびこるでしょう。心身の不調により抽象度が引き下げられやすくなっていくから。「ファイト・オア・フライト」があたりまえな時代がもう始まっているのかもしれません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そんな閉塞的な状況を打破する鍵が

 

 

快感と不安のバランスp58

 ただ、だいたいの場合は、快感よりも不安や疑問などのほうが上回ります。それでバランスがとれるはずです。つまり、自分が、なるべく自分の利益から遠い慈悲的な行為をするとき「これって果たしてやったほうがいいことなんだろうか」「今、しようとしている判断でいいのかな」という迷いや悩みは当然、出てきます。

 たとえば、被災地にボランティアに行こうというとき。自分なんかが行くよりは虎の子の貯金を送ったほうがいいんじゃないかとか、ボランティアするよりもまずは自分の本分の仕事をするべきじゃないかとか、悩むでしょう? 数ある選択肢の中で、実際の行為はたった一つしか選べません。だから「本当にこれでよかったのか」という問いには終わりがありません。つねにある中でベストな選択をしていくことの連続です。

 引用終わり

 

 

 そんな閉塞感を打破する鍵が「縁起」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「自分さえよければいい」という発想は、大切な縁起(のつながり)をスコトーマに隠してしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

だから、自分中心の人は“本当の幸せ”を感じることができません。仏教では、その様を「無明(むみょう)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

 それとは反対に、1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域 +4)自分中心を捨て去る を基本条件とするゴールを設定することは、縁起(のつながり)を明らかにしながら拡大・拡張していく第一歩です。

 さらにいうと、ゴール実現のために実践し続けることは、縁起(のつながり)をより具体的な“well-being”に書き換えていく大切な行為といえます。

 

だから、コーチングは「慈悲の実践」です。

 F-209:マトリックス/Matrix -04Resurrections;慈悲的人類の進化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27122988.html

 

Q-375につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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一緒に楽しみましょう!

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F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地>

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L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 


L-151202111月医療系研修会 -06;人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つ

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33760483.html

 05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 06;人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つ

 

 

 相手を自然に笑顔にする「和顔施」や「眼施」は、自分自身が心から笑顔でいられるからできます。心から笑顔でいられるのは、もちろん、happyだから。

 F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

 そして、いつもhappyなのは、「本当にやりたいことを、完全な自由意思でゴールに設定し、その実現に向けて全力で(かつ自然に)生きている」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ゴールは、1)現状の外で、2)心から望み、3)人生のあらゆる領域に設定するもの。さらには 4)自分中心を捨て去ったもの です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

3)人生のあらゆる領域とは、バランスホイールのこと。「職業」「趣味」「家族」「生涯学習」「地域への貢献」「社会(未来)への貢献」「健康」「ファイナンス」といった各カテゴリに、それぞれ独立したゴールを設定していきます。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

バランスホイール

 

 

 コーチングを学びはじめたばかりの方には意外でしょうが、本物のコーチ(authentic coach)は、とくに「趣味」のカテゴリを重要視します。「趣味」と「職業」は共通点が多く、マインドの使い方が似ているからです。

 もしも「職業」のゴールで悩んだなら、「趣味」を糸口にすることをお勧めします。「ワクワクできること」がゴール設定の基本です。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『言葉』があなたの人生を決める 【実践ワークブック】」(フォレスト出版、p62)より引用します。「自分にとっては何が幸せなのか?」と問いながら読み進めてください。Feel

 

 

RULE_014 複数のゴールを設定するとき「バランス・ホイール」をイメージする

[趣味のゴールが決まれば仕事のゴールも決まる]

 人生の目標について訊ねると、一番多い答えが「仕事」です。確かに生活の中で仕事に関わる時間は大きなウェイトを占めますが、人生という枠組みの中では、仕事はたくさんあるゴールのうちの一つに過ぎません。同じくらいに、健康や趣味、家族や地域社会への貢献といったことも重要です。

 私たちが考える幸福とは、これらの幸福がバランスのよい状態のことです。仕事やお金以外の幸福を手に入れようとすることは、ゴールを設定する上で大事なことだと思います。これを「バランス・ホイール(もともとはタイヤの内側にある複数の棒状の金属)」と呼んでいますが、要は仕事だけでなく、家族や人生、精神的なことについてのゴールも取り入れなくてはいけないということです。

 私が常々感じているのは、自分の「趣味」は仕事と同じくらい悩んで決める必要がある、ということです。趣味は直接的に自分の役に立つわけではないですが、徹底的に好きでないとできません。考えただけで嬉しくて仕方がなくなり、他の時間を削ってでもやりたいほどのことでないと、趣味とは言えません。実は、趣味のゴールを見つけられたら、職業のゴールを見つけるのも容易なのです。なぜならば、職業のゴールも、趣味のゴールと同じくらいわくわくできて楽しいものでなくてはならないからです。趣味に対する熱意と同じベクトル量を仕事でも持てれば、仕事のゴールは簡単に見つかるでしょう。

 このように人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つのは大切なことです。

 たとえば将来の夢で「サッカーの世界最高峰リーグのFCバルセロナで活躍したい」と考えたとします。これは仕事のゴールと言えます。

 これに「世界中の子どもたちにサッカーの楽しさを教えたい」という社会貢献に対するゴールを加えます。あるいは「結婚したら、家族と過ごす時間を大切にしたい」という家庭に対するゴールを加えていきます。

 このように人間のゴールは一つだけではありません。要は複数のバランスのとれたゴールを設定することが大切なのです。

 引用終わり

 

 

 私たちが考える幸福とは、これらの幸福がバランスのよい状態のこと

仕事やお金以外の幸福を手に入れようとすることは、ゴールを設定する上で大事なこと

 

 バランスホイールを本気で考えることは、自分にとっての幸福を定義する大切なきっかけになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以前(L-147/02)確認したとおり、「自分の意思で選んだ」「自分の意思で行った」と思っている選択や行為のほとんどは、誰かに選ばされていたり、やらされたりしていることです。

私たちは、そうとは知らないだけで、さまざまな幻想に支配されています。

 Q-345:自身の人生をvol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 

 自分にとっての幸福を定義するためには、まずは“自分”を定義しなければなりません。それは部分関数としての自我を一つひとつ確認していくということ。“自分”を構成する関係性の認識(=モニタリング)です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 関係性を認識することができたなら、次は重要な順に関係性を並べ替えていきます。そのプロセスは、評価関数(重要度関数)としての自我の再定義になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自分にとっての幸福が定義できたなら、次はその幸福が人生の何割を占めるか考えていきます。これは「幸福のバランス」を考えていくということ。

それぞれ円グラフの何割を占めるかを図示しながらバランスホイールを完成させていくと、ゴール設定(再設定)の目安とすることができます。

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 

「幸福」の条件とそのバランスを考える(「言葉」があなたの人生を決める【実践ワークブック】」)

「『言葉』があなたの人生を決める 【実践ワークブック】」より引用

Kindle版はこちら↓

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 じつは「幸福のバランス」を考えるだけでは、まだまだ足りません。欠けているもの/ことは何でしょうか?

 (ヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33566734.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

L-152につづく)

 

 

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-告知1

2023年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は2024428日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-330~:分断緩和のための処方箋

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Q-303~:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか?

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Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 

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