苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:バイオパワー

F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 理論編-2;自在を観る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 理論編-3;自在に観る

 

 

 今回のテーマは「自在観る」。

 前回(F-319)の「自在観る」のポイントは、「全抽象度にわたる自分の存在を感じながら、同時に、情報空間の底面である物理次元上の自分をしっかり意識に上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 下図でいうと、緑色の逆円錐が「全抽象度にわたる自分の存在」で、物理空間に結実する逆円錐の頂点が「物理次元上の自分」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 前回の苫米地博士のメッセージを重ねると、「そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができる」というのが「全抽象度にわたる自分の存在」のこと。それは縁起のつながりのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そして、それらの物理空間への写像(結実)が「物理次元上の自分」。
 残念ながら、「物理空間への写像(結実)」、つまり「物理次元上の自分」は、まったく自由ではありません。本当の自由意思ではなく、必ず“他”が刷り込まれているから。しかも全部過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

「自在観る」=自由自在に観るためには、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のつながりを観察する」ことが必要です。それはこれまでのブリーフシステムを手放すということであり、「自分中心を捨て去る」ということ。

Q-221:ゴールの設定ポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自分中心を捨て去る

 

 だからこそ、分厚いスコトーマを外して、現状の外を感じることができるようになります。コーチとしてなら「クライアントの利益100%(コーチ自身の利益0)」という意識状態のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外しながら行うのはゴール設定。1)現状の外であり、2)心から望むものを、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定していくことで、「全抽象度にわたる自分の存在」をますます感じることができるようになります。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 

バランスホイール

 

 

 「全抽象度にわたる自分の存在」は高次元ほどイマジネーション次第なのに対して、「物理次元上の自分」は時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、あるいは休養することも(健康)。

 Q-347:自身の人生を変えるvol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

 

 だから、全抽象度にわたる自分の存在(=バランスホイール)」を自由に感じながら、「物理次元上の自分」を“自分”で特定(選択)していくことが大事

 (この場合の“自分”とは、ゴール側の可能世界w1のこと↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 私は、それが「抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしている」という“ゲバラ主義”の真髄だと思っています

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 シンプルに言い表すと、「抽象度×バランスホイール」。それが

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!

 

 

 研修や講演で「思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる」といった話をすると、必ずといっていいほど不満げな表情を浮かべる人がいらっしゃいます。

 そのような方々にお話しを伺うと、たいてい「思いどおりに生きられたら誰も苦労はしない」「誰かが我慢をしなければ社会は成り立たない」といったコメントが。皆さんはいかがですか?

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 きっと辛い記憶があるのでしょう。

私も「自分(と一族)さえよければいい」といった人たちと関わり続けた経験があるので、「抽象度が低いままの自由自在」のインパクトを身にしみて理解しています。

(理解の一例がこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 やはり、大事なのは抽象度。空(くう)を志向し、より高い抽象度次元を目指す心構え(habitattitude)が何よりも大事です。そんな空観をベースにした「思いどおり」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

その「思いどおり」とは、「自分勝手」「自己中心」といったものではなく、抽象度が下がるほどリアルになっていく煩悩をしっかりコントロールした上でのもの。

それこそが「自在観る」ということだと思っています。

L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 煩悩をコントロールし、「自在観る」ための方法が

 

以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp104)より引用します。

 

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 いつも指摘するように、私たちは言語宇宙に生きています。赤信号でクルマを停止させるのも、青信号になってから横断歩道を渡るのも、私たちが道交法という言語宇宙の中で生きているからです。

 正確にいえば、この言語宇宙は、あくまで左脳言語野の言語宇宙です。右脳言語野の言語宇宙は、土偶の時代からおよそ1万年という年月を経た現代にいたって、すっかり忘れ去られた感があります。

 しかし、それが現代人に不必要かといえば、決してそうではありません。

 バイオパワーの源泉であるということからもわかるように、右脳言語野の言語宇宙は、いまだに私たちを規定しています。

 左脳と右脳は、つねに電気信号が行ったり来たりし、同時発火しています。その意味では、左脳言語野と右脳言語野の言語宇宙は、まったく異なっているのではなく、ある程度一致しているか、そう大きくは異なっていないといえるかもしれません。

 

 私は、社会の中で期待される言語というものを本当に解析する鍵があるとすれば、それは右脳言語野にあると考えています。

 正義という言葉を使うことが適切かどうかはわかりませんが、人間それぞれが論理として受け入れ、報酬系を働かせることで実践する正義とは別に、右脳言語野が想定する「何らかの正義」が存在しているということです。

 

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、人間は新しい目覚めを迎える

 

 それが“calling”であり、ゴール(w1)に触れた感覚。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 全抽象度にわたる自分の存在」がゴール側の“自分”として「物理次元上の自分」を導くことが「自在観る」

 

さらにいうと、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚が生みだす良心(右脳言語野)が「自在観る」のコアであるはずです。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

F-321につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「物理次元上の自分」は、時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、そして休養することも(健康)

 

 だからリソースプランニングが重要!

 リソースとしてとくに大事なのが「時間」と「〇〇」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

S-04-18:自分が相手100%であっても、相手が自分を100%思ってくれなければうまくいかないのではないでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23583010.html

 

 

脳の呪縛を解く方法




Q-345:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:将来コーチとして活動するために学んでいますが、未だに「現状全てがwant to」という状態には達しておりません。

 このような場合、自分自身の人生を変えることに専念した方がよいのでしょうか? それとも同時並行で他者へのコーチング活動を開始した方がよいのでしょうか?

 未来のクライアントさんの利益を最大にするということを考えると、どうするべきか迷ってしまいます。

 

 vol.1;「走りながら考える」 理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由

 

 

A2:御質問への私の回答は、「走りながら考える」。

 

 前回(Q-344)は、認知科学(functionalism)が抱える「フレーム問題」を取り上げながら、ゲシュタルト(能力)についてまとめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 現代のパラダイム(functionalism)は“第0世代”。対して、コーチングの土台である苫米地理論は“第3世代”です。

 Q-335:何かいい仕事は? <vol.2;認知ホメオスタシス -前編(ワーク付き)-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32265870.html

 

 まずは“第2世代”までをしっかり感じる。そして、走りだしながら“第3世代”以降を考え続ける

 

 それが“今”のコーチにふさわしいブリーフだと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 今回は、「理論→説明原理」というイメージで、すこし抽象度を下げて考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 早いものでもう2年近く経過していますが、苫米地博士は「バラいろダンディ」(TOKYO MX20211213日放送回)でコーチングの奥義を明かされました↓

「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

 https://www.youtube.com/watch?v=45-1UEYkl7Q

 

 まず話されたのがコーチングの基本概念。それは「クライアントとの一対一の関係の中でマインドの使い方を教えること」。

 

その上で「コーチングの具体的な作業は『ゴールを設定し、エフィカシーを高める』ことである」と話されています。

L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外にあるもの

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 それを「将来達成したい世界」と表現されていました。ゴールは自分のことではなく、社会の姿。それも“より抽象度の高い世界”のことであると。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そんなゴールは「“自”と“他”を分ける“自分”という視点」を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

それが自我。ゴールが生みだす空(くう)としての自我です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「空」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

211213バラだん02

「バラいろダンディ」(TOKYO MX20211213日放送回)より引用

 

 

 コーチングの具体的な作業は「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」こと

 

 エフィカシーとは「自分のゴールを達成する自分の能力の自己評価」。全部自分の話です。だから本当は自分自身で決めることができ、いくらでも上げることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ところが、実際にエフィカシーを上げることは簡単ではありません。それどころか、とくに最近は、多くの人のエフィカシーは下がるばかり。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 その理由が自我=ブリーフシステム=「私はこういう人間だろう」にあります。さらにいうと、その「私はこういう人間だろう」とは、内部表現(Internal RepresentationIR)であり、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

211213バラだん03

「バラいろダンディ」(TOKYO MX20211213日放送回)より引用

 

 

 たいていの場合、「私はこういう人間だろう」は、情動を伴った体験の記憶や抽象化された情報の記憶で作られています。その記憶には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷりすり込まれています。もちろん、すべて過去です。

だから「他者の評価に囚われ、過去に縛られる」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 自分の頭で考え行動しているつもりでも、多くは「無人運転」「自動運転」のまま。苫米地博士はそのような生き様を「奴隷の人生」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 ゴールを現状の外に設定し、エフィカシーを上げながらその実現に挑むから、私たちは自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」を自ら書き換えていくことができます。それがシンの自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 だから

 

 自身の心の中に自由(の手応え)を感じたときが、「他者へのコーチング活動を開始」するとき!

 

 コーチが自由だからこそ、クライアントは自らの心を解放することができるようになります。

 L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

Q-346につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

ゴールを現状の外に設定し、エフィカシーを上げながらその実現に挑むから、私たちは自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」を自ら書き換えていくことができます。それがシンの自由!

 

 今こそ、「〇〇〇〇の生権力からの自由」を!

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳支配 -日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて」(ビジネス社、p226)より引用します。この本が出版されたのは2008年。15年が経過し、ますます状況は厳しくなっています。博士が予見されたとおりに。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 「同時並行で他者へのコーチング活動を開始」する意味をしっかり感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

エピローグ 私たちを待ち受ける次なる洗脳プログラム

 洗脳の専門家として研究を続ける過程で、私は国家や世界を舞台に行われたさまざまな陰謀の存在を目の当たりにしてきました。

 それらの陰謀の通奏低音として共通するものは、権力者の、あるときは狂信的、あるときは自虐的な、度を超した悲観ではないかと思っています。ひとつの価値基準があまねく世界を照らさなければならない、そのような思い込みがいつの時代も私たちを自由から遠ざけ、支配者たちの専横と被支配者たちの隷属を生んできたのではないでしょうか。

 真意のほどはともかく、ユダヤ陰謀説の根拠のひとつ『シオンの議定書』も、そのようなある種の強迫観念に貫かれた内容です。それは大雑把にいえば、世界を劣った民族に任せておくと間違った方向に導かれるから、優秀なユダヤ人が世界を統治する、という内容になっています。読んでみると、この著者は本当に世界の未来を心から心配していることがわかります。

 簡単にいえば、これは正義の論理です。いま、テロとの戦いを続けているアメリカも、じつはこれと同じ正義の論理をふりかざしています。この世の富の大半を所有する、本当の支配階級に所属する人々は、多かれ少なかれ、このような考えを持つ存在なのかもしれません。

 こうした人々がよかれと思ってつくりあげてきたひとつの価値基準、それが資本主義であり、それを維持する目的で、さまざまな洗脳と奴隷を生み出す仕掛けがほどこされてきたのが、私たちの近現代史です。当然、そこには支配者に都合のいい書き換えが加えられ、重大な情報が削除され、私たちの目から真実が遠ざけられてきました。

 しかしながら、いま成り立っている資本主義を俯瞰的に眺めると、その端々には、もっともらしい学説や通りいっぺんの解説では合理的に理解できない数々の謎が隠されていることに気づきます。その謎は、教科書的な資本主義を前提にして考えるかぎり謎のままですが、仕掛けられた資本主義という別の視点を与えてやると、静かにその封印が解けてくるのです。

 日本の近代経済の成り立ちを考えるとき、一番に浮上してくるのは、明治維新にいたる幕府軍、薩長軍の戦費です。戊辰戦争は、巨額の戦費を海外から調達することなしに遂行することは困難でした。イギリスやフランスから、大砲や銃などの火器が両軍に提供されたことはよく知られています。そのときの資金の出所はどこの誰だったのでしょうか。当時、日本と海外との間で行われた国際金融の真の姿は、いったいどのようなものだったのでしょうか。

 ヨーロッパ名家の資金の運用を任された場合、年利18パーセントで運用することが条件だといわれています。私もそういった資金のプライベートエクイティファンドの代理人をしたことがあります。この伝統は何百年も続いています。

 明治維新の頃、年利18パーセントがすごいかすごくないか、その評価は分かれるところでしょうが、ヨーロッパの支配者のすごいところは、18パーセントの運用を毎年、滞りなく続けていくことが必要だとしているところです。

 当然、明治維新で日本にファイナンスした資金は、その後の年利18パーセントで運用され続けていると考えるほうが自然で、とすると、日本の富のほとんどがすでに彼らのものになっているという結論にたどりつきます。すると、そのとてつもないお金で、日本という国を実際は所有している人々がいるという数々の証拠に、私たちははたと気づかされるわけです。

 日本はこの一点で、明治維新以来、外国資本の属国になってきました。この本を著すひとつの動機となった郵政民営化で、いくつものおかしな動きがあることは、まさにこうした背景があるせいでしょう。親会社の意向を、子会社が、けっして無視することはできないというのと同じ理屈です。

 とすると、親会社の意向を私たちに押しつけ、私たちの稼ぎを上納しようとする日本の支配者たちに、どのような未来が約束されているのでしょうか。

 戦後アメリカは、日本に対する利権を主張し、それを通しました。戦争で勝ったのだから当たり前といえば当たり前です。

 それは日本をアメリカの橋頭堡(きょうとうほ)にするというよりも、もっとも従順な「僕」となるように、国家規模の洗脳実験、教育実験を行ったのではないかという方が正しいように思います。そのためにGHQは、WGIPWar Guilt Information Program)を遂行し、マスコミを検閲し、アメリカ型資本主義の奴隷に変えるのに成功しました。

 日本は徹底的に、実験のモルモットとして扱われてきたのです。実験そのものが果たして東京大空襲や原爆投下という軍事的なものとWGIPによる心理的なものの、2度ですんだのか、戦後60年間に彼らがほかの実験に手を染めることがなかったのか、その検証はまた別の稿に譲ります。

 そのせいで、日本は政治的にも経済的にもアメリカを支配する人たちの操り人形となり国民は何も知らされないまま、自分たちの資産を奪い取られ続けてきました。詳細に検証してはいませんが、朝鮮戦争以降の日本の経済成長そのものが、意図的につくられたものではなかったかという疑問も浮上します。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と持ち上げながら、日本人にもっと稼いで自分たちにお金を貢ぐよう、巧妙に罠を仕掛け続けてきたと思えるふしがあるのです。

 もちろん、直接手を下してきたのはアメリカの支配者の代理人たちですが、アメリカという国そのものがヨーロッパの支配階級の番犬に過ぎません。明治維新以来、日本を陰で支配してきた巨大な意思がそこに働いてきたことは明白です。

 だからこそ私たちはいま、アメリカ政府やアメリカ資本の巨大企業に苛立ち、アメリカという国を見限ることと引き換えに、ヨーロッパの歴史と伝統に彩られた価値観へと一夜で宗旨替えをする愚は避けなければなりません。

 このままいけば、日本のIMF管理は5年以内に実現するでしょうが、おそらく、そこで私たちを待ち受けているのは、GHQが行ったのと同様の、IMF(そしてBIS)による強烈な洗脳です。

 FGIPFinance Guilt Information Program)―

 将来を予見する意味で、私はここにその洗脳プログラムの名前を記しておこうと思います。

 日本政府が赤字国債を発行し続け、それを放置したことが悪かった、日本人は自分たちの財政がこれほど悪いにもかかわらず何も手を打たなかった、日本人は金融音痴で世界経済の趨勢も読み違えた、IMFBISの助けがなければ日本人は全員首を吊らなければならなかったろう……と。

 もちろん、IMF管理が行われた後も、薩長勢力を中心とする日本の支配者たちは、恐らく安泰であることでしょう。苦しむのは、つねに何も知らされていない私たちだけです。日本の大企業は多国籍企業として生き残り、再びどこかの国に国民の稼ぎを捧げるために活動を続けるでしょう。IMF管理をいち早く経験した韓国をいま襲っている不況と格差が、それを物語っています。

 こうした負のスパイラルを断ち切るためには、私たち一人ひとりが近代資本主義140年の呪縛から自分を解放するよう、マインドを変えていくしかありません。

 私たちは、資本主義の生権力から自由になり、私たちが本来享受すべき富を取り戻すべきです。そのためには、私たちを奴隷化する日本の支配者たち、そして海外に潜む支配者たちが絶えず仕掛けてくる嘘をはねつけ、曇りのない思考を武器に、洗脳経済の罠から身を守っていかなければならないのです。

引用終わり

 

 

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洗脳支配

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Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.6;モニタリングの意義>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめました。今回からは「モニタリングの意義」。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 

 

A6:前回までは「ドーパミンをモニタリングする」ことがテーマ。

物理次元でドーパミンを正確にモニタリングすることは簡単ではありませんが、情報次元での「喜び」「楽しみ」をモニタリングすることは可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その「モニタリング」について、苫米地式で考察します。まずは理論的な話から。

おなじみの「新・夢が勝手にかなう手帳 2022年度版」(サイゾー)のコラム(9月:バイオパワーの撃退法)から引用し(青字)、解説を加えます。

 

 

 あなたが本当のゴールに気づくことを阻むのはドリームキラーだけではありません。バイオパワー(生権力)という相互監視的な社会の枠組みがあります。バイオパワーとはイギリスの哲学者のジェレミ・ベンサムが刑務所の設計に用いた「パノプティコン(一望監視施設)」に由来するものです。建物の真ん中に監視所があり、囚人たちを一望できます。囚人としてはいつ見られているかわからないので、「いつも見られている」という意識を持たされます。

 

 相互監視的な社会の枠組み」であるバイオパワーとは、「人々の生活の中で、その営みを行うための日常的な関係の中から自然に生みだされる権力」のことです。

すでに社会の隅々にまで浸透し、無意識のレベルで日常的な服従が強制されているといえます。AIおよびIT技術が発達する未来においては、ますます強大な力になっているはずです。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

 ジェレミ・ベンサムはこのシステムをよいこととして考えたのですが、ミシェル・フーコーはこれを転用して、現代の社会の枠組みがパノプティコンになっていると考えました。すなわち、社会のシステムは相互監視によって、パノプティコンになっているというのです。互いが互いを監視し牽制し合うことで、囚人のように行動を管理・統制されています。私たちは大きな牢獄の中に閉じ込められているような状態です。

 

 監視」「牽制」「管理」「統制」というのは自由がない状態。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 バイオパワーによってwant toが奪われ、have toが強制されていくと、本来はすべての人が持っているエネルギーと創造性がどんどん失われていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *「エネルギーと創造性」について、詳しくはこちら↓

 Q-178:家族ががんで… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

 現代社会という牢獄では、認められた夢しか持ってはいけません。資本主義という洗脳に合致するような奴隷の夢を持つことが奨励されます。それ以外の夢を持とうとすると、パノプティコンによって発見され、バイオパワーによって排除されそうになるのです。例えば、「よい学校・よい会社に入る」というレールから外れようとするだけで、親兄弟や友人、教師までが反発します。「そんなことでは社会では生きていけないよ」と善意から脅してきたりします。

 

 ドリームキラーの誕生です。コーチングに興味を持っている皆さんには、きっと辛い思い出があるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 とくに若い方々は、ドリームキリングに決して屈しない強靭な(狂人なw)マインドセットをつくりあげて欲しいと願っています。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 そのための最初の一歩は、じつは、驚くほどシンプル!

 

 

 では、私たちはどうすればよいのでしょうか。答えは単純です。このバイオパワーに気づけばよいのです。無意識に感じているバイオパワーの存在を意識に上げることで、バイオパワーの影響を下げることができます。気づきさえすれば、奴隷状態から解放され、自分自身の真のゴールを認識することができるのです。

 

 最初の一歩とは「バイオパワーの存在を意識に上げること」。

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 つまり、モニタリングです。モニタリングを続けることで、無意識を意識化することができるようになります。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 ところで、なぜ「無意識の意識化」が重要なのでしょう?

 

 

 バイオパワーに無意識に影響を受けるのではなく、バイオパワーの存在を意識に上げることができれば、それが「Rゆらぎ」(相手が無意識に感じていることを意識に上げさせることで、相手のリアリティ「R」をゆらがすこと)として機能します。そうやってバイオパワーを無効化することができるのです。

 

 答えは「Rがゆらぐ」から。

目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態を「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」と呼びます。苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 カテゴリ(フリーテーマ):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。具体的な情報量が減っていくからです。文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「〇〇」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

Q-287につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29723230.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-006:狂い咲き part

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5305837.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

S-01-19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076797.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳2022年度版



F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 

 先日、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」という言葉を耳にしました。compassionしながら思いめぐらしていると、かつての“痛い記憶”がよみがえりました。昔の職場で経験した「だまし討ち」です。

明らかに違法でしかも病的な「だまし討ち」に加担した多くの職員の心理がわからないままだったのですが、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」を縁にある概念が思い浮かびました。

 

ストックホルム症候群

 それは「空間の圧倒的支配者になれば相手はその人にきわめて強い親近感を抱く」という人の認知特性のこと

 

ゲシュタルトを統合することで感じた現代社会が抱える問題とその解決法についてまとめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

01<ストックホルム症候群>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26952285.html

 02Reloaded;現実を生みだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 

 反対に言うと、ゴールを設定し、エフィカシーを高めれば、新たな現実を生きることができます。現実、そして人生のreloadです。そのためにコーチングがあり、コーチが存在しています。

今すぐゴールを設定してください。その先にはevolutionがあり、さらにはrevolutionがあります。

 

 ところで、「evolution」と「revolution」の違いをご存じですか?

 ともに「回転する(turn)」という意味の「volve」を語源にしているそうです。

 

 「evolution」の接頭語「eex)」は「out」のこと。「まわりまわって外に出る」というのがもともとの意味だそう。それをコーチングに当てはめると「“現状の外”へのゴール設定」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 さらに遡るとラテン語の動詞「evolvere」に由来し、巻物のような書物をまわしてひろげるという意味だそう。発生学において「受精卵から展開して成体が作られること」を指し、一般には「展開」「発展」「進展」「発生」の意味で使われていたそうです。その後、生物学において個体の発生と生物の進化との類似性が注目され「進化はある一定の方向に発展する」と考えられるようになり、進化の意味でevolutionが使われるようになったそうです。


 一方、「revolution」の接頭語「re」は「again」のこと。古くから天体の回転運動を示す言葉として使用されていたそうです。16世紀に地動説を唱えたニコラウス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus1473~1543年)の論文タイトルの英訳が「On the Revolutions of the Heavenly Spheres(天球の回転について)」。その頃は純粋に天文用語だったのが、後に政治体制の突然の変革という意味で使わるようになっていったそうです。

 「天動説から地動説へのパラダイムシフト」と「革命」という語感を踏まえると、「revolution」は「ゲシュタルト同士を組み合わせて(connect the dots)、まったく新しいゲシュタルトを創造すること」といえそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それはより高い抽象度次元へ上がること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴール設定のポイントと関連していうと、それは「自分中心を捨てる」に相当します。自分(自我)とは、つまるところ関係のこと。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

宇宙中にひろがっていくその縁起のネットワーク(部分関数としての自我)をどんどんひろげていくことが「自分中心を捨てる」ことでありrevolution

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 まとめると、“現状の外”へゴールを設定し(evolution)、自分中心を捨てながら抽象度の階梯を上がっていく(revolution

 

 ところが、それは簡単なことではありません。「脳の呪縛」が存在するから。

ゴール設定のポイントでいうと1番目のポイント「心から望むもの」 じつは、それがとても厄介なのです。

詳しくは「ブリーフシステム」「スコトーマ」「RAS(網様体賦活系)」「時間の流れ」を確認の上、「F-089~:無人運転と自動運転の違い」をお読みください。

PM-02-03:ブリーフシステム

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

PM-02-04:スコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

PM-02-05RAS(網様体賦活系)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

PM-02-18:時間の流れ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

F-189~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 初回(F-206)の「ストックホルム症候群」も「脳の呪縛」により生みだされるものです。

 その「脳の呪縛」について、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「脳のレベルでもバイオパワーが働いている」「人類はもともと『人から見られているかもしれない』と感じる脳を持って生まれてきた」と述べられています。そして、それは「良心である」とも。

 *バイオパワー(生権力)はこちら↓

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 以下、博士の「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)から引用します。

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 (前略)

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 「“現状の外”へゴールを設定し(evolution)、自分中心を捨てながら抽象度の階梯を上がっていく(revolution)」を苫米地理論を用いてさらに追究していくと、「社会の中で期待される言語を右脳言語野が導く」がevolution、そして「新しい目覚め」がrevolutionといえるはず。

 

 evolution=社会の中で期待される言語を右脳言語野が導くこと­=“現状の外”へのゴール設定

 revolution=新しい目覚め=自分中心を捨てながら抽象度の階梯を上がっていくこと

 

そのように私は理解しています。

 

F-209につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 「このような監獄のような世界でどうすれば自由に生きられるか?」という問いに対して、苫米地博士は「『経済的な問題から自由になる』ことが一番簡単」と話されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのためのポイントとして、前回(F-207、追記1)、「情報を受けとるときは、まずはお金に対する意識を消すこと」を紹介しました。これはinputの話。トゥールミンロジックでいうならケースサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

今回はoutputのポイントを御紹介します(プランサイド)。博士は「『起業で思いっきりお金を稼ぐ』と『既存の経済システムから降りてしまう』という方法がある」と述べられています。さらに

以下、再度「脳の呪縛を解く方法」から引用します。

 

社会ムーブメントのリーダーになる

 既存の経済システムから降りるのでもなく、かといって、既存の経済システムに全体重を載せない生き方というのもあります。

 若い読者は知らないかもしれませんが、CW・ニコルというイギリス生まれの作家兼冒険家のナチュラリストがいます。

 彼は技官として勤めていたカナダ政府を70年代後半に退職し、本格的に日本で暮らすようになりました。それ以来、著作活動に入り、日本国籍を取得し、その後のナチュラリストブームに乗って、有名になっていきます。

 

 彼がやってきた当時の日本では、自然保護の機運が徐々に高まり始めていました。もちろんヨーロッパやアメリカはすでに自然保護活動が盛んでしたから、ニコル氏が「日本にはやるべきことが山ほどある」と考えたことは容易に想像がつきます。その当時、ニコル氏のような人を受け入れる環境が、日本社会にも整いつつあったということです。

 つまり、ニコル氏のケースが教えてくれる方法は、先進国から発展途上国に活動の場を移し、進んだ国が経験したことを遅れた国の問題解決に生かし、自分が社会ムーブメントのリーダーになるということです。

 

 中国がすでに深刻な環境問題を抱えているように、これからアジア諸国は、開発発展の負の側面にもスポットが当てられるようになります。

 環境問題だけではありません。

 日本が経験したあらゆる社会の矛盾を、間もなくアジアの諸国も抱えるようになるわけです。その問題の解決に手を貸したいという日本人を、それぞれの国の知識人は暖かく迎え入れてくれるでしょう。

 社会の改革や改善に強い関心を持つ人ならニコル氏の方法を真似るのは手です。

 現地でビジネスを成功させるのは並大抵のことではありませんが、社会ムーブメントならいくらでも参入の余地があるからです。

 日本にいるときのような快適な生活はできないかもしれませんが、既存の経済システムから、かなりの部分、離れることができるでしょう。

 以上が、私が考える経済的な自由を獲得する方法です。

 

 

-追記2

映画マトリックスシリーズの3作目「The Matrix Revolutions」は2作目と同じ年に連続公開されました(200311月)。現実世界とマトリックスの境界が不明瞭になっていく演出が当時は理解できませんでしたが、今ではとてもクリアです。超情報場仮説(理論)を学んでいるから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 一方で未だによくわからないことがあります。なぜタイトルは「Revolutions」と複数形になっているのでしょう?

 (続きは次回に)

 

 SmithWhy, Mr. Anderson, why? Why, do you do it? Why, why get up? Why keep fighting?  You must be able to see it, Mr. Anderson, you must know it by now! You can’t win, it’s pointless to keep fighting. Why, Mr. Anderson, why, why do you persist.

 

 NeoBecause I choose to.

   そうすると決めたからさ

 

 

-関連記事-

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

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F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

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Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

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Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

  

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

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Q-195:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか? Vol.4;脳の呪縛を解き放つ(ワーク付き)

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、4回に分けて回答しています。今回が最終回です

(プライバシーに配慮し、変更を加えてあります)

 

 Q:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

 

 Vol.1;抽象度&ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25534400.html

 Vol.2;不完全性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25582843.html

 Vol.3;マインドを100%活用するという覚悟(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25604736.html

 Vol.4;脳の呪縛を解き放つ(ワーク付き)

 

A:前回(Q-194)、私は「マインドを現状維持や責任回避のために使うのではなく、未来創造や自由のために100%活用するという覚悟さえあれば、コーチングを受ける(実践する)資格があります」と書き、ワークを提示しました。

そのワークとは、「コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?』という質問が内包する課題(case)とその解決策(plan)を見つける(感じる)」というもの。

いかがだったでしょうか?

 

 では、私の答えを。まずは課題(case)から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前回のポイントをまとめると、

・ゴールがあり、その達成を確信している者にとって(エフィカシー)、目の前の全ての事象はゴール達成のための大切な縁起。すべて「T

・「すべてを『T』にする心意気」が「コーチングマインド」であり「自由」。その「自由」には必ず責任が伴う

・多くのケースにおいて、「自由」や「コーチングマインド」を放棄した人が、責任回避や自己正当化のために批判を連発しているように感じられる。それは単なるドリームキリングよりも重い心の叫びに思える

です。 

 

 「責任回避や自己正当化のために批判を連発する」ことは、課題(case)をあえてスコトーマに隠す行為といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは問題の本質から目を背けることであり、無意識が思いっきり現状を肯定している状態です。「批判を連発する」ことがコンフォートゾーン(CZ)化しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そんなCZに浸りながら他人を批判し続ける生き方は、じつは、とても楽な生き方といえます。思考する必要がないのだから。他人を叩き、悪口をいいながら、心の奥底では幸せを感じているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 苫米地博士は、そんな生き方を「奴隷の生き方」、そんな幸せを「奴隷の幸せ」と表現されます。

奴隷とは「権力が用意したパノプティコンとバイオパワー(Bio-power、生権力)に従う者」のこと。それなのに本当の幸せを見いだせるはずがありません。だから、ますます他を攻撃してしまうのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 そんな「奴隷」に対して、自分が生みだしたバイオパワーに従って生きるのが「自由」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングでいうと、バイオパワーを自分で生みだす行為、すなわち自由のはじまりがゴール設定といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

自身の自由意思で 1)100%want toで、2)自分中心を捨て、3)“現状の外”に バイオパワーを生みだす = ゴール設定

 

そのバイオパワー(= ゴール側の自分)にのみ従うことで得られる喜びは、究極の“幸福(well-being)”といえます。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 私が「コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?」という御質問(及びその背後にある意図)に感じた課題(case)とは、「『マインドを使うこと』や『自由』に対する迷い」と「『ゴール(設定)』に関する認識不足」です。シンプルに言い直すとhave toが紛れ込んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 それは失敗の記憶に紐づく不安や恐怖によるブレーキのあらわれかもしれませんし(「私にはできない」)、例えば「常識」といった社会の価値観によるリミッターの発動かもしれません(「そんなことは許されない」)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 いずれにせよ、エフィカシーが不当に下がっている「あなたらしくない」状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

したがって、「『マインドを使うこと』『自由』『ゴール(設定)』に対する迷いや認識不足」という課題(case)に対しての最初の対策(plan)は「エフィカシーを上げること」。それは権力者が仕掛けたバイオパワーから逃れる秘訣でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)を使ったワークを御紹介します。

 

 

 <脳の呪縛を解き放つワーク>

1.      下記引用文を、まるで博士からコーチングセッションを受けているような臨場感で読む

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22463920.html

2.      「今すぐやるべきこと(←もちろんwant to!)」を感じる

3.      「やるべきこと(←want to !!)」を実際に行う

*「やるべきこと」はエンドステートです↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

4.      言い訳(創造的回避)がでてきたら「私らしくない」、自然に行動できたら「私らしい」とセルフトーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

5.      行動中に浮かんだイメージを五感で感じる(word/picture/emotion

6.      その体感を新たなゴールに落とし込む(注ぎ込む)

7.      ゴール側からすべてを認識・理解・評価・判断する(ラベリング)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

 (それではワークを楽しんでくださいw↓)

 バイオパワーから逃れる方法②-エフィカシーを上げる

 

 また、ネットで展開されるネガティブな世界から物理的に離れるのもいい方法です。これは良い効果をもたらします。

 コーチング的にいえば、悪口はエフィカシーを下げてしまいます。

 エフィカシーとは、「自己のゴール達成能力の自己評価」のことです。

 「私は、すごい人間だ」と自分自身のことを感じるエフィカシーの高い人は、黙っていても自然にゴールを達成してしまいます。

 

 このゴール達成のメカニズムは、私の別の著作を読んでいただけるとわかると思いますが、ゴール達成や自己実現ができるかどうかは、すべて「その人のエフィカシーがどれだけ高いか」という一点にかかっています。

 悪口や皮肉がなぜ口を衝いて出るかというと、その人のエフィカシーが低いからです。自己評価が高ければ、他人のすることにわざわざ悪口をいおうなどとは考えません。悪口を投げかける相手のことを、自分と同レベルだと認識しているから、そういう考えが浮かんでくるわけです。

 人間は面白いもので、自分が悪口をいわないとしても、誰かが発する悪口やネガティブな意見を聞くだけでエフィカシーが下がります。嘘だと思うなら、悪口ばかりいう知り合いの話に、束の間でもつきあってみたらいいでしょう。うんざりして、何かをしようとする意欲がすっかり萎えてしまうはずです。これがエフィカシーの下がった状態です。

 

 ネット上で展開される悪口やネガティブな意見についても、同じことがいえます。それを面白いと感じて追いかける人がいるかもしれませんが、そのときみなさんのエフィカシーは、確実に下がっています。

 それを物理的に遠ざけることは、権力のバイオパワーから逃れる意味でも、賢明なやり方です。

 

 

実際に行動しているうちにエフィカシーが上がり、上がったエフィカシーによりスコトーマが外れ、“現状の外”に新たなゴールを見つけることができるようになります。そのプロセスで「脳の呪縛」が解けていくはずです。ここまで読んでくださった皆さんなら必ずできます。

そしてその時、「コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?」という疑問はすっかり解消しているでしょう。エフィカシーが上がり、呪縛が解けたから。

 

 それは抽象度が上がること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは自由。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そして、それは人間形成の階梯を上がるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 次は、皆さんと縁ある人々のエフィカシーを引き上げ、呪縛を解いてあげてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

マインドの使い方をマスターし、まわりにひろげている皆さんは、「マインドを使える人」は“うまく使える”ように、「マインドを使えない人」は“使える”ように導くよきコーチとなっています。「布施」を体現しているコーチ(&ヒーラー)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知-

 今年度(2021年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

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F-084:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -1/5

 

 過去2回のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 

 日本の医療用麻薬消費量が極端に少ないのは、「医療文化の違い」や「麻薬に対する(ネガティブな)先入観」があるからとされています。それは「文化」や「先入観」「常識」といったものが「生権力(バイオパワー)」として機能していると解釈することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。
 前回までの2回の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。            

 

 

 アメリカ合衆国(以下、米国)ではオピオイド鎮痛剤が蔓延状態で、米国政府の試算によれば、2013年にはおよそ190万人の米国人が鎮痛剤依存の状態だったそうです。対策としてアメリカ疾病予防管理センター(CDCCenters for Disease Control and Prevention)は鎮痛剤処方を管理するための新しいガイドラインを公開しました(20163月)。

 

 オピオイド鎮痛剤は植物のケシ(芥子、opium poppy)に由来します。オピオイドとは「中枢神経や末梢神経に存在する特異的受容体(オピオイド受容体)への結合を介してモルヒネに類似した作用を示す物質の総称」です。ケシ由来の天然オピオイド、化学的に合成・半合成されたオピオイド、体内で産生される内因性オピオイドに分類されます。

 

ケシの実から採取されるアヘン(opium)は古くから麻薬として使われていました。紀元前3400年頃にはすでに栽培をしていたとされるシュメールの人々は、ケシのことを「喜びをもたらす植物」と呼んでいたそうです。

 

 アヘンからは様々なオピオイドが開発されていきました。1804年にモルヒネ、1832年にコデインが作成され、1874年にはモルヒネからヘロインがつくられました。

 同じ頃におきた米国南北戦争(18611865年)をきっかけに、オピオイドは軍人や兵役経験者の鎮痛剤として大量に使われるようになりました。その時が米国での最初の「オピオイドクライシス」です。20世紀初頭の米国では、なんと、400人に一人がアヘン中毒だったそうです。

 

1914年にアヘン規制法がつくられ、その後も数回にわたって他の麻薬も含む規制強化が行われました。その一方で、アヘンに含まれるアルカロイド(窒素原子を含み、ほとんどの場合塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称)からオキシコドンなどの合成・半合成オピオイド鎮痛剤がつくられていきました。

 

 厳しい規制の下、麻薬に慎重になった米国では、20世紀終盤までオピオイド鎮痛剤はあまり利用されていなかったそうです。現在の日本のように。

ところが、1980年に「麻薬類の治療による中毒者はまれにしか発生しない」という論文が医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載され、さらに1990年に「不必要な痛みによる悲劇(The Tragedy of Needless Pain)」という記事が「Scientific American」に掲載されたことで状況が一変しました。

 

 医薬品の大量生産技術が向上したこともあり、とくに慢性疼痛に対してオピオイド鎮痛剤が爆発的に処方されるようになりました。2000年代の米国では10人に1人が慢性疼痛の治療をうけていたといわれ、1999年から2014年までの間に165000人が鎮痛剤のせいで亡くなったとされています。最近ではミュージシャンのプリンス(19582016年)が合成オピオイド フェンタニルの過剰投与で中毒死しています。

 

そんな中、米国政府はついに「オピオイドクライシスのために国家が非常事態である」と発表しました(201710月)。翌年3月には米国事故防止センターが、20167月~20179月の15カ月間のオピオイド鎮痛剤の過剰摂取による救急科受診患者が全米で14万人を超えたこと(前年度に比べて約30%増)を報告し、警鐘を鳴らしました。

 

しかし、危機を脱するための有効な対策が実行できていないのが現状のようです。

 

 今の日本はまだ「オピオイドクライシス」とは無縁です。「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるような活動が功を奏しているからです。
 (悪く言うと、「生権力(バイオパワー)」として機能しているから)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 しかし、米国でのオピオイド蔓延の引き金になったとされる非がん性慢性疼痛に対してのオピオイド処方は、(条件付きではありますが)2010年から日本でも解禁されています。

 

 つまり、ここ日本でも「オピオイドクライシス」は起こりえるのです。

 

F-085につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

オピオイド-1(Wiki)

Wikipediaより引用

 

 


F-063:バイオパワー(生権力)-後編-

 

 シリーズ編「S-01-19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題」に関連してたくさんの御意見をいただきました。ありがとうございます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076797.html

 

 フーコーの「監獄の誕生」を片手に、あらためてバイオパワーについて考えてみました。三回に分けてまとめます。

前編:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825013.html

 中編:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958415.html

 

 

今回は、「バイオパワー(生権力)」について、身近な例で検証します。

 

もともと「バイオパワー(生権力)」は、功利主義の原理を確立したイギリスの哲学者ジェレミ・ベンサム(17481832年)の「パノプティコン」という概念がもととなっています。この概念を拡大して、フランスの哲学者ミシェル・フーコー(19261984年)が著書「監獄の誕生」(1975年出版)で提示した概念が「バイオパワー(生権力)」です。

 

「パノプティコン」とは、最小限の監視費用で犯罪者の更生を実現するための装置として考案された、監獄を見張る一望監視システムのことです。監獄に設置された高い塔の上に看守がいて、その看守たちが囚人を見張ります。いつも監視されているわけではないのですが「見られているかもしれない」という不安・恐怖が監獄からの逃亡や暴動を防ぎます。

 

フーコーは、そこに「バイオパワー(生権力)」が働いていることを看破しました。

 

我々のまわりには、いつの間にかたくさんの「パノプティコン」が仕掛けられています。その1つが監視カメラです。監視カメラは我々の生活に入り込み、いつの間にか“あたりまえ”になってしまっています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

監視カメラが“増殖”するきっかけになったのが、2001911日のアメリカ同時多発テロです。アメリカ合衆国を中心とした報復の結果、アフガニスタン紛争、イラク戦争が起こりました。そこにある構図はキリスト教VSイスラム教という宗教的対立です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 

例えば、イギリス国内にもテロをきっかけにたくさんの監視カメラが設置されました。しかし、その大半はロンドンに住むイスラム教系の店や学校に向けられたものだったそうです。その事実が報道され大きな社会問題となると、警察は「方法を間違った」ため「カメラの撤去を検討する」と発表しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

イスラム系の人々は、疑惑の目(=監視カメラ)が向けられたことに猛烈に反発しました。イスラムの神を冒涜されたと思ったからです。しかしながら、疑惑の目(=監視カメラ=パノプティコン)自体が不自由に感じられたことも大きかったのではないでしょうか。「見られているかもしれない」という状況に本能的に嫌悪感を感じたはずです。

 

 

「監視カメラ」に関して、私にも思い出があります。

子どもの頃、治安が悪い地域のマンションに住んでいました。ある時、エレベーター内で女性が乱暴される事件が続いたことをきっかけに、エレベーターホールとエレベーター内部に監視カメラが設置されることが決まりました。ところが、予算の関係なのか、設置されたカメラはすべてダミーでした。

カメラがじつは偽物だとこっそり教えてもらい驚いた私は、その後もっと驚くことになりました。なんと偽物のカメラが設置された後、エレベーターでのトラブルがなくなったのです。

 

「バイオパワー(生権力)」が犯罪行為を抑止したのです。人を従順に変えたともいえます。

 

当時の技術でもカメラ自体を隠せたはずなのにわざわざ目立つように設置されたのは、犯人を捕まえることが目的なのではなく、犯罪を未然に防ぐことが目的だったからです。そのような「人の行動に影響する見えない(目立たない)力」が「バイオパワー(生権力)」です。

 

見渡せば「バイオパワー(生権力)」は世の中にあふれています。「車盗難防止装置がついています」とわざわざ表示するステッカーや車内でピコピコ光る赤い光、立派な家にベタベタ張ってあるセキュリティのシール、禁煙を呼びかけるポスター、消費電力が多くなると警告音を発する装置 すべてが間接的に人をコントロールすること(方向づけること)を目的に使われています。そこに「バイオパワー(生権力)」が働いています。

 

もちろん「バイオパワー(生権力)は絶対悪」といいたいのではありません。是非の解釈は人の心に因ります。その心での情報処理を決めるものはゴールです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

災害やデモのたびにあさましい略奪行為が発生するような地域では、秩序を維持するために、仏教的に表現すると煩悩をコントロールするために、「バイオパワー(生権力)」が必要とされているのかもしれません。未熟な自由は組織や社会を破壊します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691753.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10692725.html

 

しかし、少なくとも、これからの日本においては、もはやお互いを拘束しあう意味での「バイオパワー(生権力)」は必要ないはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12794797.html

 

自由を奪いあうドリームキラー的な「バイオパワー(生権力)」ではなく、お互いの自由を守るためのドリームサポーター的な「バイオパワー(生権力)」を、各自の自己責任で選択する時代が始まっていると私は思っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987549.html

 

真の教育が行われた結果として「人間形成」が実現する社会では、「バイオパワー(生権力)」にコントロールされるのではなく、「バイオパワー(生権力)」をコントロールすることができるようになります。そして、次第に「バイオパワー(生権力)」自体を必要としなくなっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

抽象度の階梯を上がっていくことを意味するその社会的変化の鍵となるものが、苫米地理論やコーチングです。マインドでの情報処理を、自らの自由意志でコントロールすることができるようになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 それは「バイオパワー(生権力)の呪縛から脱し、人間らしく生きる」ための大切な縁起といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

最近は自動販売機に付属したカメラでも顔認証ができるようです。「顔認証ができる」とは「個人が特定できる」ということであり、「バイオパワー(生権力)が生まれる」ということ。顔どころか、歩き方や体型でも個人が特定できるような技術開発が進んでいるそうです。

すべての言動が監視され、評価(点数化)されることで、自由が奪われてしまう時代はもうすぐそこまで迫っています。

 

 パノプティコンへの対応、つまり「コーチングの実践により自らを自由自在にコントロールするという対策」は、もう「待ったなし」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「バイオパワー(生権力)」の古い例として、「踏み絵」があります。踏み絵は江戸幕府が当時禁じていたキリスト教信徒を発見するために使用したもの。転じて「ある事柄への該当者や反対者をあぶりだす方法」を意味するようになりました。

 昔の踏み絵は直接的に人を苦しめましたが、現代の踏み絵はいつの間にか人の心に入り込み、静かに蝕んでいきます。例えば、誓約書や嘆願書に署名させることによる無意識へのヒエラルキーの刷り込み。強制(矯正)された人々は、不安・恐怖や義務感、罪悪感を背負うことになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 「バイオパワー(生権力)」により「have to」が生じるのも、「want to」を取り戻すのも、すべては自身のマインド(での情報処理)次第です。

 

 

アメリカ同時多発テロ事件(Wiki)
Wikipediaより引用

F-062:バイオパワー(生権力)-中編-

 

 シリーズ編「S-01-19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題」に関連してたくさんの御意見をいただきました。ありがとうございます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076797.html

 

 フーコーの「監獄の誕生」を片手に、あらためてバイオパワーについて考えてみました。三回に分けてまとめます。

 前編:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825013.html

 

 

「人々の生活の中で、その営みを行うための日常的な関係の中から自然に生みだされる権力」を「生権力(せいけんりょく)」、英語では「Bio-power」といいます。

 フランスの哲学者ミシェル・フーコー(19261984年)は、監獄を見張る一望監視システム(パノプティコン)と同様に、権力により社会が監視され、家畜のように従順な存在であることを強要されていると訴えました。

 

フーコーが指摘した「バイオパワー(生権力)」には、2つのパターンがあります。

ひとつは個々人に働きかけて、規律正しく従順なものへ調教しようとするパターンです。学校や軍隊において働くこの種の権力は「規律権力」とも呼ばれます。

もうひとつは、統計的な調査等々にもとづいて住民の全体に働きかけ、健康や人口を全体として管理しようとするパターンです。行政や企業、病院においてこの種の権力が機能しています。

 

じつは、医療・福祉の世界では、想像以上に「バイオパワー(生権力)」が働いています。

コーチ兼医師としての私が医療現場で目の当たりにするのは、「医療者はバイオパワー(生権力)をうみだす存在に容易になってしまう」という事実です。

 

 

…10年近く前の話になりますが、鹿児島県阿久根市の市長(当時)が「高度医療が障がい者を生き残らせている」と発言し問題になったことがありました。その発言の是非には触れませんが、当時の私は「バイオパワー(生権力)の存在を鋭く指摘している」と感じました。

 

「主権力」が生殺与奪の権限を握った「死なせる権力」であるならば、「バイオパワー(生権力)」は生命を最大化する権限を握った「生きさせる権力」といえるからです。

 

高度医療にせよ、社会福祉にせよ、近代の制度デザインというのは「主権力」から「バイオパワー(生権力)」への移行と捉えられています。人間の生にダメージが加えられたときにそれを修復するとか、予測不可能なアクシデントが発生したときにそれをカバーする保障制度をつくるといったメカニズムがものすごく発達していく それが「バイオパワー(生権力)」の時代です。

 

そんな「バイオパワー(生権力)」の時代には「死」がタブーとなります。そのため、積極的に「死」を選択(あるいは受容)することに関して、強い圧力がかかります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

「蘇生は絶対にしないでくれ。自然に死なせてくれ」と強くお願いされていた患者さんに対して、私は蘇生処置を行ってしまったことがあります。ファイト・オア・フライトに陥り、「死」の圧力に負けてしまったのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

そのケースでは、御家族にはむしろ感謝されました。

様々な見かた・解釈があり、100%正しいとも正しくないともいえないことは承知しています。ゲーデルの不完全性定理が働くことも十分理解しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

しかし、死に逝く者の意思に反したこと、つまり自由と尊厳を侵害したことは紛れもない事実です。しかもそれは情動の発火によりIQが下がった結果です。

 

そのような貴重な経験を重ねるうちに、「医療者は『死んでほしくない』という自身の情動で目の前の命に向き合ってはならない」と考えるようになりました。現場ではよく「(患者さんを)自分の家族のように思いなさい」という言葉を聞きますが、それではいけないのです。「バイオパワー(生権力)」が生まれやすくなってしまうから。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900786.html

 

もちろん、「積極的に死に向かわせる」ことは論外です。それは、近代以前の「主権力」に逆戻りする“人類の退化”といえます。

 

では、四苦の現場で情動に流されずにベストを尽くすにはどうすればよいのでしょうか?

 

 

私は、「個々人が『生と死』に関して自身の哲学を築きあげること」だと考えています。その実現のために、苫米地理論の理解とコーチングの実践がとても役にたちます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

なぜなら、スコトーマを外し「生と死の間にあるもの」を見つけることができるからです。その結果、自らのトータルペイン(Total Pain)を克服することができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html

 

 

話を「バイオパワー(生権力)」に戻します。

フーコーの権力論は、近代になって個々人の自由が広く認められるようになったという一般的なイメージを覆し、近代を「個々人を巧妙に支配管理する権力技術が発達してきた時代」として捉えるものでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

繰り返しますが、「直接的ではないが、間接的に強く束縛しようとする目に見えない力」という「バイオパワー(生権力)」は、「『have to』を仕掛ける力」です。それは人から自由を奪い取り、エネルギーと創造性を封印してしまいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

その「バイオパワー(生権力)」はすでに社会の隅々にまで浸透し、無意識のレベルで日常的な服従をすべての人々に強制しています。社会全体がどんどんドリームキラー化しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

次回、具体的に検証します。

 

 (F-063につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

-追記-

 「死なせる権力」である「主権力」と同様に、「生きさせる権力」といえる「バイオパワー(生権力)」にも特別な注意が必要だというのが私の意見です。ですが、「死なせるのがよくない」のと同じように「生きさせるのはよくない」と主張したいのではありません。

 むしろ、お金のモノサシや人権軽視が絡んだ「生きさせるのはよくない」という風潮は危険だと考えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076011.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13214313.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13374254.html

 

 もっというと、生や死に関して議論を行うことそのものがよくないと思っています。鹿児島の言葉でいうと「議を言な(ぎをゆな)」!

 

 議論とは「論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点で、論理的に行うもの」ですが、「人の命は相対化できない(してはならない)」からです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11995099.html

 

 だからこそ、「“いのちの現場”には哲学が求められている」といえます。

哲学は論理空間をはるかに超越した次元(抽象度)に存在するはずだから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

関連することを、「The Power of MindⅠ」第六章の「仮説13」で取り上げます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124527.html

 

 

監獄の誕生(ミシェル・フーコー)



F-061:バイオパワー(生権力)-前編-

 

 シリーズ編「S-01-19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題」に関連して、たくさんの御意見をいただきました。ありがとうございます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076797.html

 

 フーコーの「監獄の誕生」を片手に、あらためてバイオパワーについて考えてみました。三回に分けてまとめます。

 

 

 まず「バイオパワー(生権力)」について説明いたします。

 

「人々の生活の中で、その営みを行うための日常的な関係の中から自然に生みだされる権力」を「生権力(せいけんりょく)」、英語では「Bio-power」といいます。

 

「バイオパワー(生権力)」は功利主義の原理を確立したイギリスの哲学者ジェレミ・ベンサム(17481832年)の「パノプティコン」という概念がもととなっています。

この概念を拡大して、フランスの哲学者ミシェル・フーコー(19261984年)が著書「監獄の誕生」(1975年出版)で提示した概念が「バイオパワー(生権力)」です。

 

「パノプティコン」とは、最小限の監視費用で犯罪者の更生を実現するための装置として考案された、監獄を見張る一望監視システムのことです。

監獄に設置された高い塔の上に看守がいて、その看守たちが囚人を見張ります。いつも監視されているわけではないのですが「見られているかもしれない」という不安・恐怖が監獄からの逃亡や暴動を防ぎます。

 

フーコーは、そこに「バイオパワー(生権力)」が働いていることを看破しました。

 

近代以前における刑罰は、権力者の威光を示すために犯罪者の肉体に対して直接与えられるものでした。例えば、公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなどです。

こういう直接的な力の行使により成立する権力を「主権力」といいます。

 

近代以降の刑罰は、犯罪者を監獄に収容し精神を矯正させるものとなりました。これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般には思われています。

しかし、フーコーはこうした見方に疑問を呈しました。監獄に収容された人間は、常に権力により監視され(パノプティコン)、家畜のように従順な存在であることを強要されているからです。モチベーションでいえば、「want to」を奪われ、「have to」を強制された状態です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 今年(2018年)は、相撲、サッカー、レスリング、アメリカンフットボール、ボクシング、体操とスポーツ業界で不祥事が続きました。もちろん、今話題の日産自動車に代表されるように、様々な業界で同様の問題が生じているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9033937.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html

 

 どのケースにおいても、絶対的な権力(既得権益)が存在しています。そして、その権力に楯突く者を排除するという構図が垣間見えます。

見せしめ、嫌がらせ、誹謗中傷、左遷、解任、だまし討ち そんな権力の横暴を見せつけられた人たちは、最初は怒りを感じたとしても、やがては従うことを自ら選択します。

その結果、エネルギーや創造性を徐々に失っていきます。憎しみ、苦しみの先にはダークサイドへの転落が待っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

 

 それは「不安・恐怖によりファイト・オア・フライト(Fight or Flight)の状態に陥ったから」と理由づけられますが、「バイオパワー(生権力)に打ち勝てなかったから」とみることもできます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

「バイオパワーに勝てなかった」のは、厳しくいうと「自分に克てなかった」からです。「己を愛するを以って敗れた」のです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12491793.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645423.html

 

 成長するまでに刷り込まれた他人(親や教師など)の言動や社会の価値観でできあがったブリーフシステムが、「自分に克つ」ことを不可能にしたといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

「他人(親や教師など)の言動」や「社会の価値観」が「バイオパワー(生権力)」として機能しているのです。現代の教育現場でも、「主権力」や「バイオパワー(生権力)」を用いてしまう過ちが続いています。子どもたちをコントロールするために。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9672774.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9817539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9817603.html

 

 例として、身近な話題であるゲームについて考えてみましょう。

 世界保健機関(WHO)は、今年(2018年)6月に公表した国際疾病分類 ICD-11に「ゲーム障害」を加えました。1)ゲームをする時間や頻度を制御できない、2)ゲームが他の関心事や行動に優先する、3)問題が起きても続ける、4)個人、家庭、学業、仕事などに重大な支障がでている -の4つが12カ月以上続く場合に「ゲーム障害」とみなします。

 

 では、子どもが「ゲーム障害」になってしまうのを防ぐために、親はどうするべきでしょうか? 皆さんならどうしますか?

 

 

 権力者である親が一方的に罰を与えるのは「主権力」の行使です。体罰や食事を制限するといった直接的なものはもちろんのこと、おこづかいを減らしたり成績などのノルマを設定することも、子どもの心に傷をつけ、やがては脳や体を傷つけることになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 

 某ゲームメーカーのアプリでは、子どものゲーム時間をネットで監視し制限することができます。それは「主権力」と違い表立った権力の行使ではありませんが、「親に監視されているかも」という疑念(恐怖)や「あとで怒られるかもしれない」という不安を使って間接的に子どもをコントロールしようという「バイオパワー(生権力)」の行使です。

 

 それは「ゲーム障害を予防する」という観点では有用だと思いますが、子どもの成長を阻害する危険が高いといえます。自由な思考を奪い取るからです。

自由は教育の目的であるはずです。よって、「バイオパワー(生権力)」の行使は、本末転倒の誤った行為であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

 「主権力」はもちろん、「バイオパワー(生権力)」からも子どもたちを守り、自由を使いこなすための知識とスキル(&自由に伴う責任)を教え導くことは大人の大切な役割です。社会の未来に対する責任です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543825.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543909.html

 

 ところが、忖度(そんたく)や感情労働といった言葉がすっかり浸透してしまったことからもわかるとおり、社会はどんどん強まる「バイオパワー(生権力)」にすっかり覆われ、人はますます飼い馴らされています。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040523.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987351.html

 

「ルールに従わなければ殺す(罰する)」という「主権力」の時代ではなくなりつつあるのでしょうが、「人々の生にむしろ積極的に介入し、管理し、方向づける」という「バイオパワー(生権力)」は今後ますます強まるでしょう。

 

 「バイオパワー(生権力)」の呪縛から脱し人間らしさを取り戻すために(あるいは、子どもたちを人間らしく育てるために)、ネットやAIといった変革の荒波にもまれる私たちは、生き方(そして、死に方)自体を痛切に問われています。時代によって。

 

 次回(F-062)は、「バイオパワー(生権力)」の2つのパターンを紹介し、医療・介護現場における課題についてまとめます。

 

 (F-062につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 トゥールミンロジックを解説するシリーズ(S-01-18:反論力を身につける4つの戦略)で取り上げましたが、「相手の前提となっている価値判断そのものを疑う」戦略としてK戦略(クリティーク)があります。その代表が「バイオパワー(生権力)」です。

 つまり、論理の世界では、「バイオパワー(生権力)」は存在してはならないものであるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076426.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691562.html

 

 

Panopticon(Wiki)

ベンサムによるパノプティコンの構想図
Wikipediaより引用

 


ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-19コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

19:コーチング的視点で考えるバイオパワーの問題

 

前回、K戦略の技術として有名なものにバイオパワー(BP=生権力)という論理があることを御紹介しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076426.html

 

「相手側の論理の背景には、直接的な抑圧ではなくても、生活に組み込まれた目に見えない順応を強いるバイオパワーがあり、これが人々を戦争に駆りだしたり、市民間での生活破壊の元凶となっている」といった論理のことです。

 

ディベートでは、「肯定側の論理はバイオパワーを生み出している。したがって、そのような論理は有効とされるべきではない」という主張を行いますが、正しい議論が行われないとチームの潜在意識にバイオパワーが生みだされることになります。

バイオパワーに関しては、ミシェル・フーコー著「監獄の誕生」(新潮社)を御参照ください。

 

 バイオパワーに支配された強制的・強迫的文化(coercive culture)の下では、ほとんどのスタッフのマインドは「~ねばならない(have to)」となってしまうため、その豊かな潜在能力を発揮することはできず、その結果として、組織も廃れていくことになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 ブログ記事や講演会でよく引用する話ですが、ハーバード大ビジネススクール名誉教授のジョン・P・コッター氏がフォーチュン500社の200社以上を10年以上追跡し分析した研究によると、「~したい(want to)」が文化の会社と「~ねばならない(have to)」が文化の会社の間では、生産性(利益率)で756倍の違いが生じていたことが明らかになっています(「CORPORATE CULTURE AND PERFORMANCE残念ながら日本語訳は出版されていません)。

 

 ちなみにコッター教授は「want to」を「Adaptive Culture」、「have to」を「Non-Adaptive Culture」と表現しています。

 

 

 Adaptive Culture:協調性が高く、社員が自発的で、クリエイティブな発想の下で働ける文化

 

 Non-Adaptive Culture:競争相手の会社に負けないために常に攻撃的。社内的にはちょっとしたミスでも給料を下げ、クビになる不安や恐怖で社員を押さえつける文化

 

 

 間違った議論や議論そのものが封殺されてしまうことで生じるバイオパワーは、じわじわとスタッフの心を蝕みます。そして、各人の豊かな潜在能力を潰していきます。それは「人を大切にする」という多くの会社や組織が標榜する理念とは正反対の姿です。
 そして、その悪影響は、やがて社会全体に広がっていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691562.html

 

 バイオパワーにより組織や社会を荒廃させないためにも、よりよい“議論”の実現が必要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11995099.html

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

監獄の誕生(ミシェル・フーコー)



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