Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 

 御相談をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Qネガティブループに嵌まってゴール達成した未来の自分の臨場感には程遠く(<現状の臨場感)、I×VRIさえも見えなくなってしまいました。

止観して現状を認識してヒーリングが必要ですが、止観やヒーリングすら取り掛かれない落ち着かないマインドというアイロニカルな現状。一体どうすればいいでしょうか?

 

A:このブログを読んでいる誰もが、今、呼吸をしています(はずw)。

 でも、呼吸が意識に上がっていた人はそんなにはいないはずです。「呼吸をしている」という事実がスコトーマに隠れたのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

決して呼吸をし忘れていたわけではなく、ただ意識に上がっていなかっただけ

 

 「意識に上げる」とは、「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」こと。認知科学者 苫米地英人博士は「意識に上げている状態が生きていることだ」とおっしゃっています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

苫米地式認定コーチとしての私は、もちろん、常に「意識に上げている状態」を目指しています。「呼吸を意識に上げている状態」をいつも意識に上げているという感じw

一方で、医師としての私は、「呼吸が意識に上がらない状態」も肯定的に捉えています。それは身体的苦痛(息切れ・息苦しさ等)がないということだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 

例えば、コロナ感染症や気胸(若い人にも起こりえる肺が突然破れる病気)など罹患すると、途端に呼吸が気になるはずです。その時にフォーカスするべきは「呼吸が気になること」そのものではなく、その原因(問題・課題)と対処(解決)の方です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379995.html

 

 御質問中の「ネガティブループ」も同じ。何らかの問題・課題が生じたため、「ネガティブループ」が気になったと考えてください。フォーカスするべきは「ネガティブループ」そのものではなく、その原因(問題・課題=case)と対処(解決=plan)の方です。

よって、「ネガティブループに嵌って」と自覚できたことは、「問題を明らかにし解決するための大切なきっかけ(縁起)を得た」と解釈することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

自戒の念を込めて述べますが、そもそも思考は「ネガティブループ」です。他人の意見や社会の価値観(しかも過去)でつくられたブリーフにただ従うというネガティブループ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 あなたは自ら「ネガティブループ」に気がついただけでなく、「I×VRIさえも見えなくなってしまいました」と現状をちゃんとモニタリングしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

しかも、「ゴール達成した未来の自分の臨場感には程遠く」としっかり分析まで行いながら。だから、全然大丈夫ですよ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「未来の自分の臨場感には程遠い」「I×VRIさえも見えない」という感覚は悪くありません。反対に、「未来の臨場感をはっきり感じている」「Iがしっかり見えている」というときこそ気をつけるべきです。過去の何らかの記憶でつくられた現状に閉じ込められているはずだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 「未来の臨場感をはっきり感じている」「Iがしっかり見えている」というとき、その“未来”や“I(イメージ)”は(繰り返しますが)たいてい他人や社会に決められています。それは「無人運転」と同じ。よくて「自動運転」というネガティブループです↓

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、「ネガティブループ」を自覚している自分を「ネガティブ」と評価しないでください。コーチの立場から見ると、それ(「ネガティブループ」の自覚)は“自由に生きる”ための大切な気づきといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

まずはセルフイメージを変えましょう!

その第一歩として、このようなセルフトークをお勧めします。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

私は、今はまだスコトーマに隠れているすばらしいゴールの存在を確信している

ゴールを設定することで、本当の私にふさわしい未来が次々と明らかになり、日に日に世界がクリアになっている

 

 

 セルフトークを重ね「止観やヒーリングに取り掛かれる落ち着いたマインド」を取り戻したなら、次はゴール設定です。その時はバランスホイールを意識に上げてみてください。私なら「趣味」「家族」「健康」から取り組みます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 心身ともにリラックスしてきたら、呼吸を意識に上げてみましょう。その先に大切な境地があります。その境地とは

 Q-071:認知的不協和の状態にあり… Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

 「空(くう)」です。

「空」を志向する過程で、「すべてマインドが生みだしている」という事実を体得していくはず。「ネガティブループ」も、「ゴール達成した未来の自分」も、「I×VR」も、すべて空。自らのマインドで生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

ネガティブループに嵌まってゴール達成した未来の自分の臨場感には程遠く(<現状の臨場感)、I×VRIさえも見えなくなってしまいました

 

 「臨場感」については、こちらをどうぞ↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html