苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ドリームキラー

F-378:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.2;洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法>

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由。

 それは無限の可能性を秘めているということですが、多くの人は可能性(可能世界)を感じることができません。スコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、スコトーマを外し「無限の可能性(可能世界)」を感じるために、偏見を捨て去る必要があります。その偏見の代表が差別意識。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 現代社会において、差別意識はますます強くなっています。その象徴が「世襲」です。

 (詳しくは「F-377/vol.1」で。こちらからどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35845452.html

 

 

 今の日本での「世襲」は血縁の意味合いが強くなっていますが、少し抽象度を上げると「情報空間(情報場)を受け継ぐ」ことと解釈できるはずです。苫米地博士が前回(F-377)の引用文内で書かれていたとおり、医療の世界も「世襲」だらけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 実際のところ、民間の病院は血縁の「世襲」ばかりですし、公立系の病院においても学閥という「世襲」が存在し続けています。私が知る範囲では。

昔ほどではないにせよ、今でも大学医局の力は絶大です。医療過疎地においてはとくにそう。

 F-011:もっと忖度できる医師を派遣してください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040523.html

 

その医療過疎地で働きながらよく感じるのですが、「世襲」の最大の問題(課題)はコンフォートゾーン化にあるといえます。「代々受け継がれている利権を守ることが絶対でありすべて」となると、そのコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を自ら打ち破ることは不可能でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

CZを維持することは、現状の最適化です。それは過去の全面肯定。

だから、「世襲」を繰り返すほど、無意識はますます過去に囚われていきます。過去に囚われたリーダー(アプリオリ権力リーダー)の下では、チームはますます疲弊するばかり。

 F-294:苫米地式次世代リーダーシップ vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 

 なぜなら、チームを構成する者のwantはないがしろにされ、have toばかりがどんどん強まっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「世襲」が生みだすCZの「C」とは、「既得権益にとってComfort」という意味です。

PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 問題(課題)は他にもあります。

 「世襲」を是とする組織はピラミッド構造が強固で、たいていの場合、上(既得権益)から求められる成果を上げることで出世する仕組みになっています。ここでいう「成果」とは、もちろん、「既得権益にとってComfort」の維持・拡大です。

それは「本物の能力ではなく、ゴマすり度に応じて評価される」という構造。私自身、“女王蜂”と隷従する“働き蜂”にずいぶん悩まされました。苫米地博士と出会う前に。

 F-081:鹿児島ミツバチ騒動 ~女王蜂と働き蜂の関係に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16542626.html

 

 「世襲」というCZにおいては、既得権益の機嫌を害するような意見は出てきません。問題(case)や解決(plan)を見つけても、即座に誰か(ゴマすり“働き蜂”)に潰されます。まさに「出る杭を打つ」ように。

 Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 すると、チーム内のエネルギーと創造性はなくなり、惰性で動くようになります。完全なる思考停止の状態で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

そんなチームでは、誰もが自分のポジションに縛られたフレームしか持てなくなります。その結果、ますますスコトーマだらけになります。重要性を見失い、役割も責任も感じないのだから当然です。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

それはゴールを失った状態であり、生きていないに等しい状態です。苫米地博士がよく用いられる表現でいうと「奴隷」、私のイメージなら「Working Dead」。ルー・タイスさんがよく話されていた研究でいうと「余命1年6ヶ月」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現状の外へのゴール設定がないままなら、当たり前ですが、現状の外に出ることはありません。つまり、

 

抽象度が上がらず、エントロピーは縮小しない

=自由もフェアネスもない

 

それがThe「世襲」というシステム。

 

 

まずは自分自身や周囲を観察して、世襲的なものを見つけてみましょう。ここでいう「世襲的なもの」とは、「情報空間(情報場)を受け継ぐ」ものです。

 

  今まで続けてきたというだけの慣習

  時代の変化に取り残された習慣

  やめたらいけないような感じがするだけの仕事

なぜやっているのかわからない作業

なんとなくやっていることすべて

 

“ぬるま湯”に感じられることをすべてリストアップしたら、「それらをやめたらどうなるか?」とイメージしてみましょう。湧き上がる情動(D)を意識に上げながら。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 それが自ら洗脳を解く“脱洗脳”の最初の一歩となります。とても重要な一歩です。

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(CYZO)のMonthly Dr.Tomabechi’s Column3月)より引用します。

 

 

洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう究極の脱洗脳法

 現代が認知戦の時代であり、現実に洗脳社会であっても、私たちが生きているのが情報空間であることには変わりありません。情報空間である以上、自分で情報を操作し、内部表現を書き換えることはできるのです。誰かに洗脳されたり、内部表現を書き換えられる前に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に生きていてもあなたが洗脳されることはありません。なぜなら、自分で自分を書き換えてしまえば、自分で自分を洗脳したことと現象としては同じだからです。そうすると、社会の洗脳や認知戦の攻撃から逃れることができるのです。

 どうすれば、自分で自分を洗脳レベルまで書き換えられるでしょうか。ここでも鍵はゴールの設定なのです。そもそもなぜ第三者に洗脳されているかといえば、自分のゴールが見えていないからです。自分の好きなこと、自分がどうしてもやりたいこと、叶えたいことなどがはっきりと見えていないからこそ、洗脳の魔の手があなたに伸びてくるのです。

 しかし、もしあなたにゴールがあれば、どんなふうにメディアを使って洗脳情報をあなたの前に並べても、あなたの心が揺れることはありません。なぜなら、自分のゴールに合致するなら、よい情報として受け取るでしょう。自分のゴールに関係しなければ、その情報はスコトーマに入っていて見えないからです。ですから、他人から洗脳されることはないわけです。

 ゴールがあれば、たとえ認知戦の最中であっても、必要な情報にだけアクセスして、自分のゴールを叶えていけるでしょう。これが究極の脱洗脳法なのです。自分で自分の脳を自分のゴールに洗脳してしまいましょう。すなわち、現状の外のゴールをしっかり設定するということです。そうするとそれが免疫のように機能して、洗脳が効かなくなります。これが現代のような洗脳社会、認知戦の社会において、洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法なのです。

 引用終わり

 

 

自分で自分の脳を自分のゴールに洗脳してしまいましょう

 

 その「自分のゴールに洗脳」の先には、一体何があるのでしょう?

 

F-379につづく)

  

 

CoaHing4M2 EDGE                 

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 


-追記-

“ぬるま湯”に感じられることをすべてリストアップしたら、「それらをやめたらどうなるか?」とイメージしてみましょう。湧き上がる情動(D)を意識に上げながら

 

 「やりたくないことをやめる思考実験」はこちら↓

 F-369:義を見て為さざるは、勇無きなり vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-211:研修医時代の思い出 ~自由な発想の教授からの“無茶振り”に学ぶ~

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L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

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L-172202203月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

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L-177202203月シークレットレクチャー -10(最終回);自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

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新・夢がかってにかなう手帳 2024年度版



L-189202206月医療・介護研修会 -12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

  

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35673866.html

 11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

  

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 ブログ用に再構成する際に割愛しましたが、実際の研修では「逆腹式呼吸」について詳しく説明し、実際に取り組んでいただきました。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 その逆腹式呼吸について、たくさんの感想をいただきました。

 

 

・逆腹式呼吸がよくわからなかった

 

A:「よくわからない」というのは、「ゲシュタルトができていない状態」です。

 人は世界をゲシュタルトとして認識し理解しています。よって、ゲシュタルトができていないとなかなか理解することができません。その体感が「よくわからない」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 反対にいうと、ゲシュタルトができると理解できるようになり、さらに大きなゲシュタルトができるほど「よくわかる」ようになります。

Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 よって、「ゲシュタルトを統合する」という感覚が重要↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 

 その基礎として、私は「トゥールミンロジック」を重要視しています。

 L-08020213月シークレット… -03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 

 そして、「ゲシュタルトを統合する」=理解を深めるために、「コンセプチュアル・フロー」を実践しています↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

・イライラの対処法をもっと知りたい。呼吸法とかで落ち着くのかな~と思った

・逆腹式呼吸→行ってみるも?

 

A:ゲシュタルトができるまでの「よくわからない」を言い換えると、「信じられない」「受け入れられない」「納得できない」「しっくりこない」「あやしい」...という感じ。そのような違和感を意識に上げることは、とても重要です。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

 ただし、そんな違和感が存在し続けるかぎり、現状の外のゴールを達成することはできません。もちろん、ゴールを設定することも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「信じる者は救われる」という言葉があります。この言葉が正しいことは認知科学によって明らかにされ、コーチングにおいてプリンシプル化されています。

それが「夢をかなえる方程式 I×VR」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「I×VR」の「IImaginationImage)」を生みだすものは、「現状の外へのゴール設定」。「現状の外」はスコトーマに隠れ、そもそも認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 よって、「現状」というコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を共有している人たちにとっては、「現状の外」はまったく理解することができません。その結果、「現状の外」を否定し、排斥しようとします。それがドリームキリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 疑問や否定的な考えが浮かんだときは、自身の無意識がドリームキラーになっていないか確認しましょう。具体的にいうと、ゴールを再確認してください。

 

 自分のゴールは何か?

なぜこのゴールなのか?

本当に自分のwantなのか?

バランスは保たれているか? など

 

 この問いかけはブリーフシステム(Belief SystemBS)を吟味する重要な機会にもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

・創造的回避をしてきた自分がいます

 

A:じつは、最大のドリームキラーは自分自身です。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 その理由は「自分=BSは過去の記憶で作られている」から。「過去の記憶」とは、主に“失敗”の記憶です。常に“失敗”がつきまとうため、自身の無限の可能性を素直に受け入れることは簡単ではありません。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 ひょっとして、「どうせ私なんか」が口癖になっていませんか?

 

 もしもYesなら、今すぐその口癖を捨て去りましょう。「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」から。それが「I×V=R」です。

 (「口癖を捨て去る」方法はこちら↓)

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

・「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」本当にそうですね。イライラすることはエネルギッシュと思うこと。先を感じ、考えながら、気持ちの切り換えがなかなかできない現実です

 

A:繰り返しますが、「I×V=R」です。

 

 「気持ちの切り換えがなかなかできない」というイメージの臨場感が高いかぎり、「切り換えがなかなかできない現実」は書き換わりません。

 (その理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 そう、ゴール設定です。「『気持ちの切り換えがなかなかできない』という現状」の外側に、心からワクワクするようなゴールを設定します。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

私は「趣味」のカテゴリから取り組むことをお勧めしています。一つのカテゴリで 1)現状の外 や 2)心から望む がクリアできると、その他のカテゴリでもゴールを見出しやすくなります。

(その理由は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 いろいろなカテゴリでゴールの再設定ができる頃には、「気持ちの切り換えがなかなかできない」は自然に解決しているでしょう。心が自由になるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

・イライラの原因が現実と理想のギャップということ。イライラの原因について考えたことがありませんでした。どちらかというと、イライラしたらどうやって気持ちを平常心に戻すか ということだけを考えていました。イライラとうまく付き合っていければと思いました

 

A:「スコトーマ」の3つのポイントを覚えていますか?

 

 …1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つです。「イライラの原因について考えたことがない」というのは、そのどれかが欠けているということ。

 L-133202111月シークレット… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

 ゴールを設定することで 2)重要性と 3)役割(責任)を生みだすと、1)知識はますます増えていきます。その結果、目の前がゴールを達成するための世界にどんどん変わっていきます。

 L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

なぜでしょうか?

 

 答えは「人にはゲシュタルト能力がある」から。

 Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 

その能力を覚醒させる大切な縁起がコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

・仕事中にイライラすることはあまりありませんが、イライラしたときは逆腹式呼吸を実践したいと思います

 

A:素晴らしいですね!

 これからお伝えすることを実践したら、さらに素晴らしくなります。

 

 それは「セルフトークのコントロール」。

 

 …1つ前の感想中の「イライラとうまく付き合っていければ」は希望であり、セルフトークの第2段階です。「イライラしたときは逆腹式呼吸を実践したい」は誓いであり、第3段階。いずれも臨場感(V)はまだ「イライラ」(I)にあります。「無意識が『イライラ』を肯定している」といえばわかりやすいでしょうか。

 (「セルフトークの4段階」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 だから、いくら頑張ったとしても、「イライラ」は克服できないでしょう。それが「I×V=R」という人のマインドの特性です。

 

 解決のためには、ゴール設定によって「イライラ」と相矛盾するセルフイメージを生み出す必要があります。そして、その新たなイメージの臨場感を高めること。

臨場感を高めるために行うことが、「セルフトークのコントロール」です。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

・何かよい呼吸法があるのでしょうか? 

・他にも呼吸法があれば詳しく知りたいと思った

 

A:いいですね。「知りたい」という好奇心はとても重要!

 (「好奇心」について、詳しくはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 

 でも、まずは基本である「逆腹式呼吸」を徹底的にマスターしてください。「逆腹式呼吸」には、じつは、とても重要な秘密が隠されています。

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p85)より引用します。「逆腹式呼吸」をさらに大きなゲシュタルトにしてください。Feel

 

 

変性意識を生成-逆腹式呼吸

 基本的な呼吸法を習得したら、次はいよいよ逆腹式呼吸である。ここから先は、自分一人で行う練習なので、相手の瞬きに合わせる必要はない。この呼吸は文字通り、息を吸うときに腹を引っ込め、吐くときに出していく呼吸法だ。

 では、具体的に解説していこう。まずは、背筋を伸ばして姿勢を正した状態で椅子に座っていただきたい。このとき、視線は中空に漂わせて、鼻先を軽く見ている状態がいいだろう。次に腹をへこませつつ、鼻からできるだけゆっくりと息を吸い込んでいく。吸気は胸を張って上に引っ張られていく感覚で行うとやりやすい。意識は眉間、つまり目と目の間に集中させていく。

 完全に息を吸い切ったら、今度は呼吸を一瞬だけ止めて、ゆっくりと鼻から息を吐き出していく。同時に、全身の力をゆっくり抜きながら、へこませた腹を戻していく。腹を膨らませていく感覚でも構わない。首、肩、肘、手、腰、膝、つま先と、上から順番に意識して力を抜いていくと効果的だ。

 以上の行程を、まずは約五分間行ってほしい。しばらくすると、額から周辺にかけてむず痒くなってくるかもしれないが、変性意識状態に陥る際の一つの現象なので、気にする必要はない。五分経ったら、呼吸を続けながら意識を下丹田に集中する。下丹田とは、臍よりもやや下に位置するツボで、精気が集約するといわれている。この下丹田周辺が、徐々に暖かくなっていくようにイメージしてほしい。さらに、逆腹式呼吸を続け、今度は「呼吸による全身のリラックス」「目と目の間に意識を持っていく」「腹部に暖かみを感じる」といった過程を同時に行う。このときの時間はおおまかな感覚でいいだろう。長ければ、長いほどいい。ヨガや気功では基本的な健康法でもあるので、毎日行うと体調管理にもいいはずだ。

 逆腹式呼吸で重要なのは、呼吸を「意識する」のであって「意図する」のではないということ。わざと不自然に腹や胸を動かすわけではない。あくまでも「腹をへこませるような感覚」で、自然な逆腹式呼吸になるように心掛けていただきたい。そうすれば、普段は意識しないような呼吸をしている自分の感覚に鋭敏になり、自然と変性意識が生成されるだろう。試しに「目と目の間の感触」と「腹部の暖かみ」を意識し続けながら、自然な逆腹式呼吸をゆっくりと十~二十分間続けてみるといい。周囲の状態から意識が切り離されている感覚が訪れ、変性意識化に成功しているはずだ。

 逆腹式呼吸の練習は、最低でも二ヶ月は続けてほしい。やがて、完璧な意識状態のもと、自然な逆腹式呼吸が行えるようになるだろう。

 逆腹式呼吸による変性意識化に慣れてきたら、その状態の自分の意識を記憶しておくといい。そして通常の状態で、変性意識下の自身の意識状態を思い出す作業を何回も繰り返す。すると、逆腹式呼吸を行わずとも、自然と変性意識が生成されるだろう。地味な訓練となるが、これを体得すれば、後のステップの作業が非常に楽になってくるはずだ。

 ところで、呼吸を意識に上げることで変性意識が生成されるのは、指が自然にくっ付くなどの生体反応を言語化して変性意識を生成するのと原理は同じだ。呼吸は重要なホメオスタシス活動として、生体としての内部表現が、無意識下で勝手に物理的世界とフィードバック関係を保ちながら維持されている。すなわち、臨場感が物理空間にあるわけだ。これを内省的に意識に上げることで、それは意識が介入した空間へと変わる。こうなるともはや、純粋な物理空間ではなく、意識するという情報的行為が介入した、やや情報空間にゆらいだ物理空間となる。完全な物理空間ではなくなるのである。そしてその空間に臨場感が生まれてくるので、変性意識状態となる。

 催眠を含め、変性意識を生成するコツはこのように、まず物理空間からほんのちょっとゆらいだ仮想世界に臨場感を作り、そこから物理空間から大きく乖離した仮想空間に少しずつ誘導していくことだ。言語で生体状態を記述したり、生体状態を内省的に意識に上げるだけで変性意識が生成されるのである。そしてその物理空間と仮想空間のゆらぎを徐々に大きくしていくことにより、変性意識状態へ誘導していくのである。

 とにかく、変性意識状態を体得するには実践あるのみ。どんなに科学的なメカニズムが理解できても、実践できなければ意味がない。サッカーが、ニュートン力学の枠を出ていない物理行為だからといって、運動方程式を求めてもエースストライカーになれないのと同じである。エースストライカーになってこそ、サッカーの本質が見えてくることがあるように、洗脳護身術も優れた洗脳家にならなければ見えてこない本質もあるので、皆さんにも頑張っていただきたい。

 引用終わり

 

L-190につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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F-370:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-

 

 最近、医療法人を経営されている理事長(医師)と面談する機会がありました。理事長のブリーフシステム(Belief SystemBS)を観察している間に浮かんできたのが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  義を見て為さざるは、勇無きなり

 

 この論語の一節を、苫米地式コーチング認定コーチとして考察します。

 

 vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html

 vol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html

 vol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-

 

 

 思考実験はどうでしたか?

 

 「やりたくないことをやめる」という思考実験を続けると、自分の仕事や生活の中に「我慢していたけど、本当はやらなくてもよかった」ことがたくさんあることに気がつきます。スコトーマが外れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その時こそ、「『やりたくないことを嫌々やる』というこれまでのコンフォートゾーン(CZ)」を破壊し、「ゴール設定により自ら生みだす『やりたいことだけやる』というCZ」に移行するビッグチャンス!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ところが、「『これまでのCZ』を破壊し、『ゴール側のCZ』に移行する」ことは決して簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 誰かが「CZとして維持されている世界」から抜け出そうとすると、まわりの人々が強力に引き戻そうとするから。そういう人々を「ドリームキラー(Dream Killer)」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 じつは、最大のドリームキラーは自分自身です。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 実際、現状から抜け出そうというときは、必ず不安な気持ちになります。ゴール側のCZを臨場感豊かに感じるほど、足はすくみ、心臓がバクバクし、「やっぱりやめよう」という気持ちになるはずです。そうですよね?

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 現状を変えるとき、人生を変えるとき、夢に向かって走りだすとき 大きな変化が起こるときには、必ず不安や恐怖が津波のように押し寄せてきます。

 F-129The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -1;不安に襲われる若者、希望を失う老人

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21892496.html

 

 そんなときにぜひ思い出してほしいことがあります。それは、

 

  不安な気持ちが強ければ強いほど、劇的に人生が変わる

 

 という事実。

 

 

 勇気を振り絞って「ゴール側のCZ」を目指していると、やがて美しい景色が見えるようになり、自分が素晴らしい世界の一部であることを実感しはじめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 すると、人生が一変するような信じられない出来事が次々と起こるようになります。まるでゴールを実現するための縁が自然と引き寄せられるかのように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 勇気を振り絞って「ゴール側のCZ」を目指す

 

 苫米地博士に直接学ぶ前の私は、そんな「勇気」のことをエフィカシーだと思っていました。と同時に、「勇気」という言葉に気持ち悪さを感じていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 今思うと、「勇気」という概念(ゲシュタルト)に“社会的洗脳”の影を感じていたのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 現在の私は、「勇気」とエフィカシーを同じように考えることは完全な間違いだと思っています。その理由はクリアでしょうか?

 

 

 ところで、「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)の中で、苫米地博士は「勇気とはどんな感情を指すのか、正確に把握している人はほとんどいないのではないか」と書かれています(p150)。

 

 

「感情」の解剖図鑑

 

 

 さらに博士は、「ある目的のために行動するとき、成功する可能性とリスク、どちらの方が高いか。その両者の兼ね合いこそが、『勇気』なのかそうでないかを決め、『勇気』の度合いを決める」と書かれています(p151)。

 

「成功の可能性」と「リスク」のバランスであることを前提に「勇気」を分析すると↓

 □成功する可能性よりリスクの方がはるかに高い → 無謀な行動

 □リスクがはるかに少なく、「絶対に大丈夫」と自信あり → 普通の行動

 □目的が達成できる可能性よりも、リスクの方が少しだけ上回る → 勇気ある行動

 

 

 「勇気=エフィカシー」と理解している場合でも、博士の分析を熟慮することで違いが浮き彫りになってくるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 「勇気=エフィカシー」と考えるのであれば、エフィカシーとは「『目的が達成できる可能性よりも、リスクが少しだけ上回る』という状況での『達成できるという確信』」のことになってしまいます。

 

もちろん、このエフィカシーの表現は間違いです。これでは苫米地博士が最近とくに否定されている「CZを少しずつひろげる」「ステップ・バイ・ステップ方式」という考えに陥ってしまいます。

 

 以下、苫米地博士の著書「」オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp155)より引用します。「CZをひろげることの怖さ」を体感してください。Feel

 

オーセンティック・コーチング

 

 

◎コンフォートゾーンを広げることの怖さ

 ここで、ステップ・バイ・ステップ方式とコンフォートゾーンの関係についてもう少し話しておきましょう。

 前述したように、ステップ・バイ・ステップ方式と「コンフォートゾーンを広げましょう」という考え方は似ています。『PX2』では、「コンフォートゾーンを広げましょう」という考え方で一部導入しているという話はさきほどもしました。ただし、大人向けのコーチングでは「コンフォートゾーンを広げましょう」という言葉は使いません。その理由は人を現状に縛りつけてしまうためですが、さらにもうひとつ、ホメオスタシスの原理が働かなくなるという問題もあるからです。

 ホメオスタシスは、いまのコンフォートゾーンの居心地が悪く、そこから逃れようとするから働くわけです。

 ところが、コンフォートゾーンを広げてしまうと居心地の悪さが解消されてしまい、現状が心地よいものになってしまいます。

 現状が心地よくなると聞くと一瞬いい話のように思われる人もいるかもしれませんが、言葉を換えれば、これまでの現状が続くということです。しかも、心地よくなったとしてもそのやり方は大抵の場合、一時しのぎにしか過ぎません。

 一つ、とてもわかりやすい例を出しましょう。

 白人だけのクラスの中に黒人が一人入ってきたと思ってください。白人たちは非難囂々ですが、一人のリーダー的白人が「そういう差別はやめよう。黒人だって同じ人間じゃないか。仲良くしよう」と言って、その彼を迎え入れます。これには賛同者も多く、黒人はクラスメートになりました。それから数日後、もう一人、黒人が入ってきました。彼も受け入れられました。さらに数日後、今度は3人入ってきました。さらに数日後、今度は10人入ってきました。さて、クラスはどうなるでしょうか?

 「どうなっているんだ、このクラスは。ここは白人のクラスじゃなかったのか!」と大騒ぎになるでしょう。

 最初は白人のクラスというコンフォートゾーンでした。それを広げて、黒人を数人入れてもなんとかそのコンフォートゾーンは維持できました。しかし、数が増えて現実的に白人のクラスでなくなってしまったら、そのコンフォートゾーンは維持できないのです。白人のコンフォートゾーンはどこまで行っても白人のコンフォートゾーンであり、それが「現状」なのです。

 こうなった原因は何かというと最初が詭弁だったからです。「そういう差別はやめよう。黒人だって同じ人間じゃないか。仲良くしよう」というあの言葉に嘘があったのです。この言葉の裏には「一人くらいだったら我慢しよう」という意味合いが含まれていたのです。もしかしたらリーダーの一人だけは本気で差別をやめようと思っていたかもしれません。しかし、多くの白人たちにとっては「一人しかいないんだから我慢するか」だったのです。これが「コンフォートゾーンを広げる」というやり方です。

 何が間違いかというと根本的な発想が間違っているのです。

 現に、差別をなくしましょうと言っている限り、差別は残ります。

 黒人にとって差別的でない空間を作りたいのであれば、差別の概念そのものがない新しいコンフォートゾーンを作らなければいけません。

 私たちが目指さなければいけないのは、この「新しいコンフォートゾーンを作る」ほうなのです。

 引用終わり

 

 

 大人向けのコーチングでは「コンフォートゾーンを広げましょう」という言葉は使いません。その理由は人を現状に縛りつけてしまうためですが、さらにもうひとつ、ホメオスタシスの原理が働かなくなるという問題もあるからです

 

 「勇気」や「エフィカシー」、そして「コンフォートゾーン」を考えるとき、鍵となるのが「ホメオスタシス」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

次回、掘り下げます。

 

F-371につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

不安な気持ちが強ければ強いほど、劇的に人生が変わる

 

 補足として、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(CYZOp121)より引用します。

 

 

立ち読みしなさい!

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 現状を変える時、人生を変える時、夢に向かって走り出す時、大きな変化が起こる時には、不安な気持ちが津波のように押し寄せてきます。

 

 不安な気持ちが強ければ強いほど、劇的にあなたの人生は変わるということです。

 その不安や恐怖と正面からまともに戦ってはいけません。

 その代わりにマインドを変えてください。

 「不安な気持ちは素晴らしい人生への入り口だ!」という認識に変えるのです。

 

 不安になればなるほど、「これから素晴らしい人生に変わる準備をしている」と思ってください。開けることが怖い扉であればあるほど、その扉を開けた時、素晴らしい絶景が待っています。あなたが本当に見たかった景色がそこにあるのです。

 引用終わり

 

 

 その不安や恐怖と正面からまともに戦ってはいけません

 

 やはり、「勇気」とエフィカシーはまったく違うものであるようです。

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

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Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

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Q-306~:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけど

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424264.html

 

 

 

L-176202203月シークレットレクチャー -09;ラベリングにより到達する境地

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

 09;ラベリングにより到達する境地

 

 

 ここまで「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる」ということを確認しました。

 

 最後の2回は実践編。ゴールの世界を統合していくためのワークを紹介します。今回は「ラベリング」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ワーク中に限らず、常に「逆腹式呼吸」を心がけてください。それが大原則です↓

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得たら、モニタリングを行います↓

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 モニタリングを行う時のポイントは、「すでにゴールを達成している」「今まさにゴールの世界(w2)にいる」という感覚。

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 その感覚(より正確には意識状態)を維持しながら、さらにリラックスを深め、ラベリングを行います。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 「ラベリング」とは、認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつけること

  T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)

  Nil:ゴールと関係ないこと

  D:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、後悔、悲しみ、不安など)

 

 ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。

 

まずは「D」を減らすように意識します。「D」は完全に自分のマインド次第です。

次に「Nil」が減るように自身の行動を見直します。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問を重ねます。止観です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 じつは、人の前頭前野には複数の「フレーム」が同時に存在しています。階層性はあってもグチャグチャなカオス状態として。だから、矛盾や葛藤、混乱が生じるのです。

 L-09420217月シークレット… -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

 よって、ラベリングは「フレーム=BS)」をゴール側から整えることだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BS(ブリーフシステム)を整えながら、同時に抽象度を意識に上げていくことがポイント!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 通常はフレームやブリーフシステムの階層性は抽象度とは無関係です。それどころか、むしろ抽象度の低い煩悩レベルが上位にあって、優位になっている(=支配している)ことが多いもの。

 F-221:不安と不満のはざまで<ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html

 

そんな「フレーム=BS)」の階層性を、抽象度とマッチングさせていくことが「人間形成」だといえます↓

PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的には通常のラベリングに「B」を加え、過去の出来事に対して「B」「D」「T」「Nil」の4種類のラベルを貼り付けていきます。

B:「煩悩」のB、「社会に洗脳されている(Brain Wash)」のB

D:「雑念(Delusion)」のD。「雑念」とは現在の情動で過去を評価すること

T:「True」。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係あればT

Nil:「値がない」という意味。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係なければNil

 

例えば「レストランで静かにしていたらほめられた」ことを思い出した場合、

-「今あるべき現在」=ゴールを達成している自分に関係あればT

-「親の煩悩だ」←B(過去の自分からみての評価)

-「親に埋め込まれていたなぁ」←D(今の自分の感想)

-「人前でしゃべることが苦手になった」←T(ゴール達成の阻害要因)

 

ラベリングを行うことは、「それまでの過去の評価関数を変える」という行為です。それは自我が変わるということ。これまでの「フレーム=BS)」を解体し、ゴール側から新たに再構築するということです。

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 以下、苫米地博士の著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZOp141)より引用します。ラベリングにより到達する境地(意識状態)をイメージしながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

ラベリングすることの意義とは

 このラベリングによって自我を変えると、自分を縛っているものから自由になることができます。営業の仕事をする上で、自分が苦手だとか、これは不得意だと思うことがあったら、それは過去にドリームキラーによって刷り込まれた可能性が高いわけです。それを取り除いてやれば、苦手意識とか不得意だと決め付けて逃げるといったこともなくなっていきます。

 こうして評価関数を変えていくことで、自由度の高い営業マンになれます。

 繰り返しますが、正しいラベルを貼ったかどうかは重要ではありません。あなたの無意識が、あなたがなろうとしている状態になるために関係があるかないかを勝手に判断してくれます。そして、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれます。

 実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです。

 よく「自分探しの旅に出ます」などと言って、インドとかチベットとか、あるいはどこでもいいのですが、とにかく一人旅に出掛けてしまう人がいますが、自分探しは旅に出なくてもこのように過去の記憶にラベルを貼るだけでできます。

 旅に出るにはお金もかかりますし、危険な目に遭うリスクもありますし、おかしなものに洗脳されて間違った自分を発見してしまうリスクもありますが、ラベリングならノーリスクで確実に自分発見に至ります。

 営業という仕事で悩んだり、迷ったりしている人はぜひ一度試してみてください。

 引用終わり

 

 

実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです

 

 皆さんにもきっと「苦手」や「不得意」があるはず。それらの多くは、過去に、ドリームキラーによって刷り込まれたものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

ラベリングによって、過去の記憶に紐付く「B」や「D」を取り除くことができれば、苦手意識とか不得意だとか決めつけて逃げることはなくなります。

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

つまり、ラベリングによって評価関数を変えていくことで、ますます自由度の高い人間になれるということ。そう、ラベリングにより到達する境地(意識状態)とは自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

自由とは、無意識がゴールに関係するかどうかを勝手に判断してくれる状態のこと

自由とは、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれるようになること

 

 そんな自由を、私たちはモニタリング&ラベリングで手に入れることができます。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

L-177につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!

 

今回御紹介したワークは、苫米地博士が著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZO)に書かれているもの。「苫米地ワークス式ドリームキラー撃退法」です。

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-356:自由訳「OODA」 <vol.2Orient

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Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか? 後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

営業は「洗脳」

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L-131202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答してきました。今回が最終回です。

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32859869.html

 12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 

□自分自身へのアプローチはできそうですが、他者とゴールを共有するためにどんなポイントがあるのでしょうか?

 コーチング入門者向けに回答します。

 「他者とゴールを共有する」ためのポイントは、当たり前ですが、まずは自分自身がゴールを設定すること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それが「自分自身へのアプローチ」といえますが、「まずは自分自身がゴールを設定すること」は簡単ではありません。自分は“本当の自分”ではないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ゴールに関してとても重要なのが、「ゴールは現状の外」という大原則。現状の外とは、これまでのコンフォートゾーンの外側であり、そもそも認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、「そもそも認識できず、なかなか設定できないゴール」をちゃんと設定して共有するために、何を心がけたらいいのでしょう?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

□思春期の子どもにアドバイスするときはどうすればいいでしょうか?

 先程の質問の答えも、この御質問の答えも、「抽象度を上げる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げることでゴールを設定できるようになり、さらに抽象度を上げることでそのゴールを他者と共有できるようになります。

 反対に、抽象度を上げることができないと、対立の構図になってしまいがち。とくに親子関係の場合、対立の構図は子どもの可能性を潰しかねません(ドリームキラー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 実際、親子関係はこじれやすいもの。なぜなら「子どものことになると、抽象度を上げることがさらに難しくなる」から。

その理由は“煩悩”にあります。「我が子が大切という思い(=子煩悩)→恐怖 →認知的不協和 →怒り」となるパターンを、きっと誰もが経験しているはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 映画を例に挙げると、王道の大作映画(「Star Wars」「Star Trek」「Indiana Jones」「ETetc.)から、最近の話題作(「Top GunMaverick」「The Flash」「Dune」「ゴジラ -1.0etc.)まで、ストーリーの根底には親子関係上の苦悩が感じられます。

 (その代表であり、私が大好きな映画がこちら↓)

 F-117~Field of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 

□心身的な怒りの抑え方を知りたい

 怒りの根底には、たいてい恐怖があります。恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから、まずは恐怖をコントロールしましょう。「気がついていないだけで、じつは恐怖によってコントロールされている」というケースは少なくありません。例えば、「給料のいい仕事を選ぶ」といったケースでは、「お金を得る喜び」がモチベーションになっているようでいて、じつは「お金がないことへの恐怖」が根底にあったりします。どうですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 繰り返しますが、まずは恐怖をコントロールしましょう。具体的にはこちらをどうぞ↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

□自分の心が豊かで穏やかに過ごせるよう、これから「今日はいい日になる」と朝声に出していけたらいいのかなと思いましたが、すぐイライラな心が出てしまう。弱いのでしょうか? 皆が幸せに過ごせていけること、大切だと思います

 イライラ」は、弱さではなく、何らかの予期または理想と現実のギャップが生みだすエネルギーの表れです。理想をゴールとして設定し(I)、エフィカシーを高めていけば(V)、ゴールを実現するためのエネルギーに変わっていきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

イライラを感じたときは、そのイライラを解消しようとするのではなく、ゴールを確認し強化してください。詳しくはこちらでどうぞ↓

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

 

 繰り返しますが、イライラは弱さではありません。もしもそのイライラを楽しめるようになったなら(V)、「心が豊かで穏やかに過ごせる」というイメージ(I)は自然に実現していくはずです(R)。もちろん、「皆が幸せ」も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最後に、皆さまがさらに自由に生きていることを願いながら、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p80)から引用します。「心豊か」を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

日本のビジネスマンと感情

 日本のビジネスマンから、感情が消えている、近年、とみにそう思います。ごくまれに、電車の中で激昂している人を見かけますが、そういった例は特殊であるといえます。しらふで、本気で怒っている人を、最近、身の回りで見ましたか?

 怒りや悲しみといったネガティブな感情だけではありません。本気で飛び上がって喜んでいる人も、もはや見つけることが難しい時代になったような気がします。これはいったいどうしてなのでしょうか。

 もともと日本人は感受性が低い人種といえます。それは民俗学的な特徴というより、教育によるものです。国民の感受性が低く、鈍感なほうが国を治めやすいからです。言葉を換えると、情緒の安定した国民性とも言えますが、しかしこれでは死人の国も同様です。怒りも悲しみもないロボットのような仕事、喜びも楽しさもない人生では、活き活きとゴールに向かって突き進むことなどできません。そもそも、そういった仕事は、そう遠くない未来に人工知能に取って代わられるでしょう。

 人工知能を怒らせるのは難しいでしょう。恋をさせるのはもっと難しいはずです。なぜなら、人工知能は合理的、論理的なことは得意ですが、非合理的で愚かなことをするのは苦手だからです。本書をお読みいただければわかるように、「感情」は非合理的なのです。

 しかし、人生を彩り、気づきを与えてくれるのは、悲しみやあきらめ、寂しさといった感情たちです。また感情は、うまく付き合えばゴール達成への力強い武器となり得ます。

 感情は、予期から外れることで生まれます。予期から大きく外れた怒りや悲しみ、予期から大きく外れた喜びを、高度に文明化し、統率の行き届いた今の日本で見出すのは難しいのかもしれません。

 だからこそ、嬉しいことを嬉しい、悲しいことを悲しいと感じる感性を大切にしてください。

 日々の身の回りの出来事にもっと目を向け、そして自己の内奥に立つ小さなさざなみに耳を澄まし、湧き上がる感情を楽しんでほしいと思います。

 引用終わり

 

 

 以上で、「心豊かに働き、心豊かに生きるために」をテーマとした研修内容の紹介とフォロー解説を終わります。

 楽しみながら参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだす

 ↑この言葉は、ある映画の中で、幼い主人公に向けて語られたもの。

 誰の言葉でしょうかw

 (答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要

 

 これは02L-079)で引用した苫米地博士の言葉。

 「言語を使わないで引き起こすすなわち「非言語」が重要なのはなぜでしょうか?

 

 これは大切な問いです。

 ぜひ逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ながら、ゆっくりと考え、しっかりと感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 それでは私が感じた理由を“言語化”します。

 

   言語化するとwant tohave toに変わってしまう

ゴールのポイントの1つは「心から望む」「止められてもやりたい」という100%want to

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「~したい」というwant toに対して、「~ねばならない」という内省言語が生まれているのがhave toの状態。want tohave toの生産性の違いは、なんと、756倍です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

want toの根底にあるのは価値(value)。対してhave toの根底には恐怖が潜んでいます。

私自身はhave toにならないように「FOG」に気をつけています。「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」の3つです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

   言語化するとドリームキラーが生まれる(可能性がある)

ゴールのポイントには「現状の外」というものがあります。「とんでもない」「でかすぎ」「絶対無理」と感じるくらいが「現状の外」。

そんな現状の外にゴールを設定し、ゴール側にコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を引き上げると、ゴール達成を邪魔しようとする人があらわれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ドリームキラー(Dream Killer)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

CZを引き下げる人」「エフィカシー(Efficacy)を引き下げる人」がドリームキラー。そして、「CZを引き下げる行為」「エフィカシーを引き下げる行為」がドリームキリング。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

では、ここで問題です。

最大のドリームキラーとは誰でしょうか?

最強のドリームキリングとは何でしょうか?

 

 

   言語化によりエフィカシーを下げてしまう(可能性がある)

 最大のドリームキラーは「自分自身」。最強のドリームキリングは「ネガティブな内省言語」です。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 言語の想起性はとても高いことが知られています。「ネガティブな内省言語」はネガティブなイメージ(I)の臨場感を高めてしまうことになり(V)、結果としてエフィカシーを下げてしまいます。

エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。エフィカシーが低いと、ゴールを達成することはできません。「とんでもない」「でかすぎ」「絶対無理」という内省言語が(I×V)、「ゴールが達成できない」をリアルにするのです(R)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

   言語化すると抽象度の上限をつくってしまう

 先ほどのドリームキリングは、例えば「できる」「できない」といった同じ抽象度での話。じつは、言語化にはもっと深刻な問題(課題)があります。それが「抽象度の上限を作ってしまう」。より高次の抽象度空間へのアクセスができなくなってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールのイメージを具体的な言語であらわすことは、超言語のイメージを言語抽象度まで引き下ろすことといえます。そのとき、臨場感が上がる一方で、自由を失います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 もっとわかりやすく“言語化”すると、「イメージしやすくなると同時に、そのイメージが固定化する」という感じ。イメージの固定化とは、ゲシュタルトが強固になることと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

人間は1つのゲシュタルト(Gestalt)として物事を認識しています。よって、ゲシュタルトが強固になると、スコトーマ(Scotoma)が外れにくくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

   言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 そもそも具体的に言語化できる段階は「現状の中」です。エンドステート(End State)やCOACourse of Action)ならOKですが、それらはゴールではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ゴールのポイントは「100%want to」「現状の外」、さらに「自分中心を捨て去る」です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ゴール実現のためには03L-080)で言及したトゥールミンロジックをフル活用した上で、04L-081)で紹介したコンセプチュアル・フローを実践し続ける必要があります。

 まずは論理脳を鍛え、最短時間で最適解を見つけるようになる」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 その先の「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外にでる」を実現するために必須なのが「非言語」。もっといえば「超言語」!

 それは、脳の機能でいうと、「前頭前野背外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」こと。苫米地理論でいうと、「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させている」状態です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

L-083につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

苫米地理論でいうと、「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させている」状態です

 

以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)から引用します。

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 (前略)

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 *バイオパワー(生権力)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29987722.html

 

 

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-関連記事-

F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

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F-254~:イノベーションがうまれるとき

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Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

脳の呪縛を解く方法

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F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 

トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 

 これは鹿児島の先輩 長渕剛さんの言葉です。

 

 現在65歳の長渕さんは18年ぶりにCMに出演されています。その取材でトレーニングへの思いを語られました。

 

 昨日できなかったことが今日出来るようになったり、毎日毎日自分が重いものと向き合いながら、1キロでも1回でも “昨日の自分を超えていく” みたいな、そういう自己確認。“俺はやれた” っていう。そういうのは自然に喜びに変わるんじゃないかな。

自分の世界観の中で “よし、今日はこれでいい” と納得する。日々生きていて何にも考えないよりも、考えられる時間があるってことは幸せだと思うね。

 

 

 ゴールを設定すると、必ずドリームキラー(Dream Killer)があらわれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ドリームキラーとは「ゴールに向かうことを邪魔する人」。コーチングの祖 ルー・タイスさんは「ホープバンパイア(Hope Vampire)と表現されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ドリームキラーはコンフォートゾーン(CZ)と深く関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 人はそれぞれCZを持っており、それを他人と共有しています。「同志」や「〇〇仲間」という言葉で表現されているのは「情報空間上のCZ」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

新しくゴールを設定した人が共有するCZからはみだすと、まわりはこれまでのCZに引き戻そうとします。その無意識の働きがドリームキリングです。

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 じつは、最大のドリームキラーは自分自身。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 自身の心の奥底に潜むドリームキラーの正体は、これまでの人生で刷り込まれてきた考え方や価値観です。それはブリーフの核となるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

認知科学者 苫米地英人博士は、「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として「3つのモノサシ」があるとされています。

 

 

 1つ目は「他人の視点」

 多くの人が、他人と比べて自分は劣っていると考え、そこを起点に達成できそうなゴールを設定しようとします。「達成できそう」は現状の中ですし、そもそも他人と比べてゴールを設定する必要がありません。

取り上げた長渕さんの言葉には、まったく「他人の視点」はありません。これが正解!

 

 コーチング中のクライアントさんの言葉に“他人”が出てくる場合があります。

 その場合、私は「まわりの反応を気にしてそれをモノサシにすることは、まったく意味がない」とはっきり伝えます。

 

 コーチングのコアはゴールとエフィカシー。

 ゴールは自分が生み出す世界のことであり、エフィカシーは自分自身のゴール達成能力の自己評価。全部自分の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 2つ目は「社会の価値観」

 世の中では、日々、様々な価値観がつくりだされています。例えば「勝ち組」「負け組」もそう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11297824.html

 

 その価値観は時代によってコロコロ変わるもの。しかも権力者により勝手に書き換えられたりします。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

例えば、つい最近まで公安調査庁のHPには「『ウクライナの愛国者』を自称するネオナチ組織が『アゾフ大隊』なる部隊を結成した」と書かれていました。ところが、先日(202248日)、公安調査庁はその記載を削除しました。その理由はこちら↓

「国際テロリズム要覧2021」中の「アゾフ大隊」に関する記載の削除について | 公安調査庁 (moj.go.jp)

 

 もともとこの世は(あの世も)縁起。縁起は「関係が存在を生みだす」という考え方です。それを突き詰めると、「普遍的な実体はなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」ことがわかります。一言でいえば「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴール設定に社会の価値観を持ち出しても何の役にも立ちません。反対に、その価値観の外側にゴールを設定(再設定)することで、シンの自由を得ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 長渕さんの「自分の世界観の中で」という表現に、そんなメッセージを感じました。

 (ただし、その「自分」とは、ゴール設定で生みだす未来の「自分」です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

3つ目は「仮想の自分」

ここでいう「仮想の自分」とは、「もし別の道を歩んでいたら、こうなれたであろう」という迷いや後悔のこと。未来のことであったとしても、それは仮想(妄想)が生みだす“今”の時間延長上の未来のことです。ゴール設定によって新たに生みだす「未来」や「自分」のことではありません。

 

今の自分をわざわざ低く評価し、それより優れている仮想の自分を基準にすることは、セルフイメージを傷つける自傷行為といえます。

 この場合、私は「時間の流れ」をしっかり理解していただきます。時間は未来から現在、現在から過去に向かって流れています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

長渕さんが語る「自己確認」の「自己」とは、「ゴール側の自分」のこと。そのゴールが未来から過去への時間の流れを生みだします。

 

 

 最後に、苫米地博士の「すべての仕事がやりたいことに変わる」(CYZO)の「03 夢を潰すドリームキラーの正体を探れ」から一部引用します。

 長渕さんと苫米地博士の言葉を、ぜひconnectしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 これら3つの物差しは、なんの役にも立たない「常識」や、不当に低すぎる自己評価にあなたを縛りつけ、本来は無限に広がっている可能性をわざわざ閉ざすように働きかけます。

 あなたがすべきことは、未来で成功している自分自身だけを見つめて、自由に生きること。ですから、これらの物差しだけは、今すぐ捨てるようにしてください。

 

〇ポイント 「他人の視点」「社会の価値観」「仮想の自分」という物差しは今すぐ捨てよ

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

CM撮影に向けて約半年間トレーニングしてきたという長渕さんは、「いつも体はケアしてるんだけども、こういう目的があると完璧にやりたいほうなので。どこまでできるか、目標ができた」と語られています。

 

 「いつも体はケアしてる」のはゴールがあるから。CM撮影という縁が生みだす「目的」がエンドステート、「(どこまでできるか、)目標」がCOA(コース・オブ・アクション)といえます(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

-追記2

 今回のブログ記事は、いただいた御質問への回答の実践を意識しながら書きました↓

 Q-250:コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で多角的に学びたいと思っています。お勧めの著者や本を教えてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28566857.html

 

 ぜひ「抽象度」を意識に上げながら、もう一度読み直してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 きっとスコトーマが外れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私の意図を感じてください(Don’t think, feel!)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28683163.html

 

 

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-関連記事-

F-033:その男、〇〇につき

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F-125VW

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F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

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F-194:継続は力なり

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すべての仕事がやりたいことに変わる

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Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか? <ワーク付き>

 

 前回(Q-236)、「アウトプットに恐怖を感じる」という御相談に回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

 不安や恐怖のマネジメントは重要です。大脳の前頭前野に対して大脳辺縁系が優位となる「ファイト・オア・フライト」の状態では、絶対にゴールを達成できないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 スコトーマが外れることで「老病死(+生で四苦)」を実感しがちな医療・介護現場は、とくに情動のマネジメントが必要とされています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 そんな医療現場でいただいた御質問に回答します。

  (変更を加えています)

 

Q:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか?

 先日、ある討論番組で「医者はワイドショー見て、コロナ怖がりすぎ」という発言を聞きショックを受けています。現場ではよく「正しく怖がる」という言葉を使いますが、実際にコロナ患者さんに囲まれているとどうしていいかわからなくなるときがあります。

今は体と心がバラバラな感じです。

 

A:「医者はワイドショー見て、コロナ怖がりすぎ」という主張(claim)の根拠(warrant)と事実(data)は示されていたのでしょうか?

 (まさか「ワイドショー見て」が根拠?)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 裏付け(backing)は? 確率(qualifier)は? 例外(reservation)は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

 そのように論理的な思考を重ねることで、「ファイト・オア・フライト」に陥りにくく(リカバーしやすく)なります。前頭葉前頭前野(背外側部)が活性化するからです。

私は、とくに医療・介護現場には、ディベートを学び実践することをお勧めしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124522.html?p=2

 

 *ディベートについて、詳しくはこちらをどうぞ↓

 S-01~:よりより“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 「問題・課題の分析(case side)」と「解決の提案(plan side)」はセットです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

問題を叫ぶだけで解決を意図していない意見は無視してください。その多くは責任転嫁であり、そもそも他責だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22599317.html

 

 きっと頭の中はゲーム理論でいっぱいです。他人を蔑み引き下げることで、自分のコンフォートゾーンを優位に保とうとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

繰り返しますが、ドリームキラーへの対策として、まずは論理! そして無視 !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 

 ところで、あなたはショックを受けて落ち込んでいる場合ではないはず(claim)。なぜなら、ゴールがあるから(data)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングマインドはつねに未来志向です。ゴール設定により自ら生みだす未来が「因」、現在が「果」です(warrant)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 心ない他人からの誹謗中傷も、すべて自分のマインド次第。その時は辛いでしょうが、「心の力でゴールに近づくための良縁に変えることができる」と信じてください。大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

  

 「どうしていいかわからなくなる」ときや「心と体がバラバラな感じがする」ときは

 

 

 1)まずは呼吸を意識に上げてみましょう。いつもより早く浅くなっているはずです

 

2)自分の中の不安、恐怖、悲しみ、怒りなどをありのままに観察しながら、今度はその情動を吐き出していきましょう。呼気とともに

 

3)吐きながら緩める(緩めながら吐く)ことをしばらく続けていると、心身ともにリラックスしてくるはず

その時、心は不安・恐怖から安心に、脳は大脳辺縁系から前頭前野優位に、体は交感神経から副交感神経優位に変わっています。その変化をしっかり感じましょう

 

4)すっかりリラックスしたと感じたら、書き換えのタイミング。辛い(辛かった)現状からゴールを達成している未来へ移動しましょう。時間旅行を楽しむ感じで

 

5)未来に到着したら、ゴールを達成している自分が見ているもの、聞いている音、感じている感触、味、匂いを存分に味わってください(ビジュアライゼーション)。そして、その時感じているすべてを言葉で描写していきましょう(アファメーション)

 

6)十分に味わったら、ゴールの世界で感じている「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」をお土産に再び時間旅行。余韻を楽しみながら、現在に向かいます

 

7)到着した現在は「出発前の辛い(辛かった)現状」ではありません。「ゴールを達成している未来の結果」です

ゴールが「うれしい」「楽しい」等の情動とともにどんどん近づいていること、すなわち未来から現在へと向かう時間の流れを感じ続けてください

 

 

 ポイントは「未来から現在に到着したときの体感」。明るくあたたかい感じとともに、すべてがゴール達成の縁に感じられるはず。

その体感はゴール側のエネルギーが生みだしています。しっかり記憶してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 このワークを繰り返している間に臨場感(V)が高まっていくイメージ(I)は、やがて本当に現実化(R)していきます。それが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 さらに、ゴール側(未来)の強い臨場感は、縁ある人たちにもひろがっていきます。

たとえゴール(&CZ)そのものが相容れなくても、お互いのゴールのLUB(最小上界)を共有できればOK

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 ドリームキラー(K)は次第にドリームサポーター(S)に変わっていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26967876.html

 

 

 最後にもう一点。

 「正しく怖がる」の「正しく」は絶対的なものではありません。「正しさ」はゴールが決めます。ゴールに近づけば〇、遠ざかれば×というように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しく怖がる」の「怖がる」はゼロトラストのこと。ゼロトラストとは「完全に守ることは不可能という認識」。レジリエンスの大原則です。

 F-142:不要不急 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 

 それはあえてCZを揺さぶってスコトーマを外し、「問題・課題(case)」を見つけ、「解決(plan)」することを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

 

   Normal Operations : 継続的なモニタリング

   ShockCascading : 最低ラインの確保

   Recovery Phase : 準平常ラインの設定

   Restoration Phase : 元々の平常ラインよりさらに高いラインに回復する構造

 

 

 御相談中の「ショックを受けています」は「②ShockCascading」のphase。その時は「最低ラインの確保」が目標です。例えば、「ファイト・オア・フライト」を防ぎながら心身のダメージを最小限に抑え、ストレス状態から脱却することを目指します。

 

 回復基調(③Recovery Phase)にあるときは、みんな優しく仲良しです。それを災害医療では「ハネムーン期」と表現します。その後は、ご想像のとおりw、「幻滅期」が訪れます。

 その対策のためにも「正しく怖がる(怖がり続ける)」ことが重要。そのためにコーチングの知識とスキルがとても役立ちます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-187~188:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -04~05;“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25802632.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25868437.html

 

 御承知のとおり、体と心は同じもの。「体と心」「脳と心」でひとつです。「体と心がバラバラ」と感じるたびに、今回御紹介したワークに取り組んでください。絶対大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

御質問ありがとうございます。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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L-014~20202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート

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F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

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F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

-告知-

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 


Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか? 後編;しつけと教育の違い

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:コーチや大人はwant toで生きるということは理解できました。

低年齢の子どもはどうなのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

 

例えば、「お菓子ではなく、野菜を食べなさい」などというシチュエーションがあると思います。

年齢が大きくなれば、ゴールと結びつけて、want toに出来るかと思いますが、右も左もわからない年齢の子どもの場合はhave toになってしまうと思うのですが、それはしょうがないのでしょうか?

 

苫米地博士が以前、ロシアの学校の教育者への講義で「have toは一切しない」とお話されたと伺いまして、いつ頃の年齢からが対象なのかと思いました。この辺りの領域が詳しいようでしたら、伺いたいと思いました。

 

 前編;教育の目的は〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27764245.html

中編;苫米地式幼児教育のポイント

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27799595.html

 

A3:今回のテーマは「しつけと教育の違い」。キーワードは「ベーシックトラスト」です。

 

 「ベーシックトラスト」とは「子どもの親(大人)への絶対的な信頼感」のこと。

 それは親が子どもを徹底的に信じてあげることで育まれます。コーチング用語を用いると「信頼されている状態がコンフォートゾーン」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

以下、前回と同じく『0~5歳で決まる! 脳の力を無限に引き出す幼児教育』(扶桑社)からの引用を青文字で表記します。

 

 苫米地博士は「親から徹底的に信頼されて、信頼されることがコンフォートゾーンになれば、成長してからも無意識に『みんなの信頼にこたえたい』と考えるようになり、いつも責任ある行動をとるようなる」と書かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 ベーシックトラストを育まれた子どもの脳には、「自分以外の誰かを信頼することができる」という記憶が焼きつきます。その「自分以外の誰か」は、はじめは父親や母親で、やがて学校の先生やまわりの友人たちなどに広がっていきます。それは「自分が生きているこの世界を信じる」ということと同じ意味で、生きる力になります。また、親から絶対的な信頼を寄せられることで、子どもは自分自身を信じる気持ちも育むことができます。自分を信じることができれば、自分の能力や未来に自信を持つことができるようになります。エフィカシー(自己評価)も向上して高い自己イメージを持つこともできるようになるのです。

 

 自分以外の誰かへの信頼 → 自分が生きている世界を信じる

 親からの絶対的な信頼 → 自分自身を信じる = エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 私たち大人は、「子どもを信じる」ことを通じて、子どもの未来に圧倒的な影響を与えられることを忘れてはなりません。まずはお子さんを徹底的に信じ、そしてしっかり褒めてあげてください。それが親の大切な役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 「子どもの未来に圧倒的な影響を与える」は、残念ながら、いい面ばかりではありません。親のハビット&アティテュードによっては、後ろ向きで、エフィカシーを下げ、自由を放棄してしまうこともおこりえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 悪影響を与えないために絶対にやってはいけないことが、「禁止すること」「怒ること」「しつけをすること」の3つ。順番に確認していきましょう。

 

 1つ目のNGは「禁止すること」。抽象度を1つ上げると「命令すること」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 禁止や命令は思考力を失わせます。それは子どもの自立を妨げているのと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

子どもに行うべきは「許可」。子どもの無意識が「私(親)はあなた(子)を信じている。だから、あなたの自由にしていいよ」というメッセージ受け取ると、ベーシックトラストが育まれます。苫米地博士は「許すこと、信じることは、最も強力な教育法」とおっしゃっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7554690.html

 

 2つ目のNGは「怒ること」。ここでの「怒」とは感情的な怒りのことです。それは動物的な大脳辺縁系での情報処理であり、私憤と呼ばれるもの。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 親(大人)の怒りは子どもを容易に「ファイト・オア・フライト」に陥らせます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 さらに、情緒不安定な親から感情的に叱られたり怒鳴られたりする環境で育つと、そうした状況が子どものコンフォートゾーンになってしまいます。すると、褒められたり優しくされることに居心地の悪さを感じてしまい、わざと悪いことをして怒られる状況を保とうとしてしまいます。

 頭では「悪い」「こんなのイヤだ」「もうやめよう」と思っていても、無意識の働きによって破壊的な行動を続けてしまうのです。その「無意識の働き」とはホメオスタシス(恒常性維持機能)のこと。いくら意識の力で抗っても、とてもかないません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だから「ダメ。ゼッタイ。」的な押し付けはダメ。絶対に。

 F-082~:ダメ。ゼッタイ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 「ダメ。ゼッタイ。」は子どもの心を傷つけます。たとえ物理的な暴力がなかったとしても、心に受けた傷はやがて脳を含む身体の傷に変わっていきます。まるで汚染がひろがってしまうかのように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

 

 心と体は抽象度が違うだけであり、そもそも同じものなのだから。「心と体」でひとつです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 3つ目のNGは「しつけをすること」。

 しつけは一方的に特定の価値観や行為を押し付けることです。それは「have to」を植え付けることと同じ。want toを思い描く自由を奪い、ゴール設定を阻む要因となってしまいます。大人になってからも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 最初(Q-227)にお伝えしたとおり、教育の目的は「自由」であるはず。しつけは結果的に子どもの自由を奪い、考える力を失わせるのですから、本末転倒の愚行であるといえます。

 (詳しくはこちら↓)

 PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

 

 では、「『お菓子ではなく、野菜を食べなさい』などというシチュエーション」等ではどのように対応すればよいのでしょうか?

 

 その場合、以下の3点を意識に上げることをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 1)「子どものため」ではなく、「自分のため」になっていないか?

 子どもと接するときに基準になるのは、「親のエゴや欲求」ではなく、「子どもの欲求や感情」でもなく、論理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 2)しつけ(価値観の押し付け)ではなく、知育(論理的思考訓練)として教える

 何らかの行動の背後には必ず理由があります。その理由を論理としてしっかり教えてあげることが知育です。

論理に納得すれば、子どもは「言われたとおりにする/しない」を自ら選択するでしょう。

納得できなければ理由を聞いてくるはず。その時には「どうしてか一緒に考えよう」というように、子ども自身が納得できる理由を見つけられるように導いてあげてください。

答えをすぐに教えてはだめですよ。すでにある価値観を外から与えることになるから。

スコトーマを外すのは、あくまでも子ども自身です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 3)誘導する

 子どもに論理的に考えさせ、自ら行動を決定させることが「誘導」。

 とはいえ、子どもの注意力は散漫です。子どもが面白いと感じ、没頭し、自ら選択したくなるような“ワクワク”をどんどん仕込んでいきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

親自身が楽しみ、ドーパミンをしっかりだすのがポイント。私の感覚を明かすと「サプライズを仕込む感じ」ですw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 

 以上、苫米地博士の著書を参考に、「しつけと教育の違い」について考察しました。教育の目的は「自由」であることを忘れずに、お子さんの「ベーシックトラスト」を育んであげてください。

 そうすることで、きっとあなたは、ドリームキラーではなく、ドリームサポーターになることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 

 

 ここで終わらないのが苫米地式w

 苫米地博士は、じつは、「ドリームサポーターにもなってはいけない」とおっしゃっています。博士に学ぶ私たちが目指すのは「ドリーム〇〇〇〇」!

最後に「0~5歳で決まる! 脳の力を無限に引き出す幼児教育」(扶桑社)より引用します。博士のメッセージをしっかり受け取ってください。

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

 ドリームキラーにもドリームサポーターにもなってはいけない

 本書を読んでいる親御さんのほとんどが、

 「将来、子どもには〇〇になってほしい」

 という未来像を描いているのではないでしょうか。

 「お金持ちになってほしい」

 「結婚して幸せな家庭を築いてほしい」

 「一流大学に進学し、一流企業に就職してほしい」

 「スポーツ選手になってほしい」

 思い描いている子どもの未来像は、親にとって千差万別だと思います。そして、その実現のためなら、どんなサポートも惜しまないと考えているのではないでしょうか。子どもの「ドリームサポーター」になりたいという気持ちは、親として当然だと思います。

 しかし、逆説的な言い方ですが、親が子どもの幸せな未来を想像することをやめて、「ドリームサポーターになってあげたい」という気持ちを捨てることが、本当の意味で子どもの未来のためになります。なぜなら「子どもの幸せな未来の実現を応援しよう」「ドリームサポーターになろう」と考えた瞬間に、子どもの夢や未来に対して、親であるあなたの評価を入れてしまっているからです。

 きっとあなたは「子どもの夢の実現につながるように、しっかりと〇〇を教育してあげよう」などと考えるでしょう。それは子どものことを真剣に考えた結果なのかもしれませんが、そうした考えの裏側には常に「△△は子どものためにならないから、排除しよう」という選別の意識が働いています。

 サポートするものとしないもの、与えるものと与えないものを選んでいるのは、子ども自身ではなく、あなたです。あなたの評価が入ってしまった時点で、すでに子どもの未来を束縛し、あなたはドリームキラーになってしまっているのです。

 「うちの子にはこうなってほしい」と願った瞬間に親のエゴが出ます。もし子どもが成長して、その願いに反するような生き方をしたとき、きっとあなたは「それは間違っている」「正しい人生はこっちだ」と指図してしまうはずです。あなたは「指図するのは子どものためだ。それが親の義務だ」と主張するかもしれません。しかし、親であるあなたの言葉が、結果的には子どもの無限の可能性を狭め、子どもを束縛して不自由にしているのです。

 ドリームキラーにならないためには、子どもの夢や未来を一切評価しないことです。何がいいのか悪いのか、何をするべきで何をするべきではないのか、それを評価して判断するのは子ども自身です。親が勝手に判断して、子どもに指図するべきではありません。ドリームキラーにならないために、ドリームサポーターにもなってはいけないのです。

 私が口を酸っぱくして「親の評価を入れないこと」を強調するのは、現在「社会的に価値がある」「親として誇らしい」と思っていることが、数年後も同じような評価を得るとは限らないからです。

 (中略)

 現在の価値観で「これが常識」「これが正しい」と信じられていることが、子どもが成人したころに同じように通用している保証はどこにもありません。むしろ、情報があふれ、価値観が多様化している今の世界では、社会的に正しいと評価される価値観なんてあっという間に変わっていきます。だから、親が今「子どもにこう生きてほしい」と願うことは、子どもを無意味に縛るだけで、まったく子どものためにならないのです。

 もし子どものために何かできないかと本気で思うならば、私のコーチングのカリキュラムを受けてください。プロのコーチは、クライアントの夢や目標の実現に導くことを仕事としている人たちです。

 プロのコーチング理論は子育てにも役立ちます。子どもの夢を実現させるためには何をしてあげればいいのか。ドリームキラーになることなく、子どものサポートをするにはどうすればいいのか。その答えはコーチング理論にあります。コーチング理論を習得した親だけが、本当の意味で子どものドリームサポーターになれます。

 子どもがドリームを選ぶ、親はそのドリームをさらにレベルアップするお手伝いをする。親はドリームサポーターではなく、ドリームリフターになりましょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

0歳から5歳の幼児教育

Kindle版はこちら↓

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F-219:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <3rd. Step;覚悟を決める!>

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。

 1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 

3rd. Step;覚悟を決める!

 

 コーチングを学び実践すると、あなたはゴールを自由自在に設定することができるようになります。そして、ゴールに向かいながら「不安」をコントロールすることができるようになります。

 だから、絶対大丈夫!

 しかしながら、ゴールを設定すると、すぐに次の壁(課題)があらわれます。

 

 その壁(課題)とは「ドリームキラー」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 

 先日、突然、我が家のキッチンの電球が切れました。同じ電球が3つならんでいるうちの1つです。新しい電球を準備していたので、すぐに交換することができました。

 

 なぜ準備していたのだと思いますか?

 

 答えは「そのちょっと前に隣の同じ型の電球が切れたから」です。「きっと近いうちに残り2つも切れるだろう」と予想し、ちゃんと準備していました。残りの1つもすぐに交換することができます。

 

 過去に起こった出来事を踏まえ、仮説を立て、対策を立てる

 

このような情報の分析と次の展開の予想に使われる思考法に「エクスプラネーション・パターン法」というものがあります。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

例えば地震や火山の噴火など、自然災害への対策にはこの「エクスプラネーション・パターン法」がとくに役立ちます。災害は物理空間で起こる出来事だから。

人でいえば老病死(+生で四苦)は物理空間での現象です。だから、「エクスプラネーション・パターン法」を用いてしっかり備えることができます。

 F-215:これりすくん

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27469761.html

 

物理空間とは、情報量の大小という軸で宇宙をならびなおしたときの底面のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その「情報量の大小という軸」が抽象度(ちゅうしょうど)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 論理的にシンプルにまとめると、

 過去の経験(データ) →未来予想(ワラント) →対策(クレーム)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 あるいは、

 過去の経験(データ) →課題を発見(ケースサイド) →課題を解決(プランサイド)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 いずれにせよ、その根底には「時間は過去から現在、現在から未来に流れる」という時間観があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 しかしながら、私たち人間の思考は違います。前回話したとおり、人類は時空や論理を超越した存在です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 実際のところ、私たちは「未来から現在、現在から過去へ」と向かう時間の流れを生きることができます。まるで波乗りを楽しむように。

 例えば、あなたの家庭では食事の献立を前もって決めているはずです。「〇〇を食べている」という未来が先にあり、「こんな調理をしている」「あの食材を準備している」という現在が決まってくるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20779462.html

 

未来が「因」、現在が「果」

 

 では、人はなぜ時空や論理を超越することができるのでしょうか?

 

 答えは「マインド(脳と心)があるから」。もっと正確にいうと「進化の結果、情報空間にまでホメオスタシスが働いているから」。

 

「ホメオスタシス」とは恒常性維持機能のことです。

あなたは外が暑くても、あるいは急に寒くなったとしても、体温を一定に保つことができますよね。同じように血圧や心拍、呼吸など体のありとあらゆる働きが最適な状態に保たれています。それがホメオスタシス。

 意識していなくても呼吸を続けられるのは、ホメオスタシスが働いているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 

 そのホメオスタシスは、人間の場合、物理空間から情報空間にまで拡張しています。ゲームをしながらドキドキしたり、時間を忘れるほどYouTubeに没頭できるのは、仮想的な情報の世界にもホメオスタシスのフィードバックが成立しているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 

 そのホメオスタシスフィードバックの強度を決めるものが「臨場感」です。臨場感が強いほど、ドキドキやワクワクが強くなります。

 つまり、臨場感が“現実”を決めているのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 最初に(F-2171st. Step)「わかっちゃいるけどやめられない」ことについて話しました。「やめられない」のは情報空間に強い臨場感を感じているから。

とても重要なので今回も繰り返しますが、「最も臨場感が高いイメージがそのときのリアル」です。

PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 若いあなたは、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。まるで献立を決めるように。

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。いつもの食事のように。

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。
 それが若さの特権!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

あなたの御両親が子どもだった頃に流行った歌でいうと↓

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 物理空間から情報空間に、そして過去の呪縛から未来の(本来の)自由に向かいはじめるのが思春期です。
 (念のため。物理空間も情報空間ですよ。底面です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

思春期は心躍るような気持ちでますます輝くときですが、一方で何かに押しつぶされそうな気分に苦しむときでもあります。輝きは前回取り上げた未来(ゴール)側のブリーフにより、苦しみはこれまでのブリーフへのとらわれや自分という存在への問いにより生じます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 自分という存在への問い それをスピリチュアルペインと呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 あなたのスピリチュアルペインは、やがてまわりの大人たちも苦しめることになります。

 

「すべては縁起であり、あなたの苦しみはあなただけのものではないから」 それが1つ目の理由。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 2つ目の理由は「思春期の若者たちとの縁によりスコトーマが外れてしまい、大人たち自身が自分のスピリチュアルペインと再び向き合うことになるから」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 子どものことを本気で案ずる親ほど、じつは、強烈なドリームキラーになってしまいがちです。

 Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 コンフォートゾーンが崩れてしまうことが、その大きな要因です。今まで親子で共有してきたコンフォートゾーンが「現状維持の壁」を生みだし、その「壁」が崩れることで痛みを感じるのです。“仲のいい親子”であるほど、より強力に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 コーチングを学び実践すると、あなたはゴールを自由自在に設定することができるようになります。そして、ゴールに向かいながら「不安」をコントロールすることができるようになります。その次にあなたが心がけることは「覚悟を決める」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 「覚悟を決める」とは、自分の自由意思で決めたゴールに責任を持ち、ドリームキリングに立ち向かうということ。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 「立ち向かう」とは、決して戦うことではなく、もちろん逃げることでもありません。動物的な「ファイト・オア・フライト」に陥ることなく、ひとりの人間として理性的に振る舞うということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 ゴールに向かう覚悟(&責任)が、スピリチュアルペインを克服する力の源です。そして、あなたのスピリチュアルペイン克服の過程は、まわりの大人たちをも救うことになります。

ドリームキラーは、やがて強力なドリームサポーターに変わるでしょう。

 Q-112:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 すべては縁起です。すべてがつながっています。

あなたのエネルギーと創造性と気づきは、あなただけではなく、まわりも明るくあたたかく書き換えていきます。まわりの大人たち自身のスピリチュアルペイン克服を、あなたの情熱(passion)が手助けしていくことになるから。

 だから、自分だけでなく、縁ある大人たちのためにも覚悟を決めてください。

その覚悟が、鹿児島の大先輩 せごどん が語った「克己(こっき)」のはじまりです。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

F-220につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

―関連記事-

S-04-10:自分を変えることができない理由 -3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23031314.html

F-180:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart-5;個のwell-beingから社会全体にひろがるwell-being

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25365643.html

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 

Q-215:毎回同じ話ばかりである

 

 ブログで発信する内容について御意見をいただきました。ありがとうございます。

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:毎回同じ話ばかりである

 

A:抽象度の高い視点で考えると「そのとおり」。私が書いてるのはすべてマインド(脳と心)に関することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ただし、「毎回同じ話ばかり」にならないように工夫もしています。

基礎的な用語を解説する過去記事や関連する話題のリンクをたくさん貼っているのは、コーチング実践者や毎回ブログを読んでくださっている方々のために時間という貴重なリソースを奪わないように配慮しながら、一方でコーチング入門者やこのブログを読み始めたばかりの方々には十分な情報量を提供したいから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25349531.html

 

 いずれにせよ、読み手の判断で、苫米地理論とコーチングに関する縁起ネットワークへアクセスできるように設計しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「自由自在に」というのが私の意図であり、願いです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 もしも「毎回同じ話ばかり」で退屈なら、ぜひリンク記事もお読みください。抽象度を下げることで増大した情報をすべて理解しようとしていると、多種多様な知識を得ることができるはずです。

 ゲシュタルトができ、やがてゲシュタルト同士がつながるから(connect the dots)。その過程でひらめきを得ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

その時、問題(課題)となるのが「スコトーマ」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

毎回同じ話ばかり」と思うと、「新しい話」「違う話」がスコトーマに隠れてしまいます。それは理解・評価・判断どころか、認識さえできないということ。RAS(ラス、網様体賦活系)によってフィルタリングされるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

その状態が「無明(むみょう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

私は、その「無明」こそが、すべての苦の根源だと思っています。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

ところで、私が気になるのは、わざわざ「毎回同じ話ばかりである」と発信するあなたの意図です。その根底にはゴールがあるはずですが、「毎回同じ話ばかり」はゴール実現に関係する発言(T)なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 私はよく「ドリームキラー」に関する御質問・御相談をいただきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 最近も「ドリームキラー(K)をドリームサポーター(S)に」といった回答を行ったばかりです。

 Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 そんな私は「必ずKSに変わる」と確信していますが、実際にはKのまま縁が遠くなっていく方々も少なくありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 そのようなケースを私なりに分析すると、「自分の利益ばかり考えている」か「相手を傷つけることを望んでいる」かのどちらか。それを(抽象度を上げて)シンプルに表現すると「ブリーフシステムがゲーム理論ベース」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ゲーム理論は縁起とは真逆の考え方です↓

 PM-06-16:仮説11)縁起とは真逆のゲーム理論

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 

 もう一度伺います。「毎回同じ話ばかり」はゴール実現に関係する発言(T)でしょうか? もしも「T」ならば、そのゴールはどのようなものですか?

 

 ゴールを達成する能力の自己評価がエフィカシーです。そのエフィカシーはゴールがなければ0です。ゴールが不明瞭なままでは引き上げようがありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーとは未来のセルフイメージでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ゴールがないか不明瞭でエフィカシーが0または低いままであれば、時間の経過とともにどんどんコンフォートゾーンは下がっていくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ぜひゴールを設定し、エフィカシーを高めてください。本音を言えば、今すぐコーチングを受けることをお勧めします。

 (苫米地博士が語る「エフィカシーの高め方」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25388178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25645972.html

 

 

ゴールがあり、エフィカシーも十分に高いと確信するなら、「自分の方が正しいと思っていないか?」を確認してください。この世(物理空間)もあの世(情報空間)も不完全です。絶対に正しいことなど存在しません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

それなのに正しさにこだわるのは危険。きっと差別がべたついた権力に苦しむことになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

それはあなたにとっても、あなたと縁ある人々にとっても、奴隷化への道です。ぜひ下記ブログ記事から感じ取ってください↓

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

 最後に。

 ゴールがあり、エフィカシーも十分に高いと確信するなら、縁ある人々とゴールを共有していくことを考えてみては。ひとつ、またひとつと共有していくと、そのうちにゴールを包摂する抽象度で目の前の世界を認識できるようになります。

 すると、すべての言動が自然と相手のエフィカシーを引き上げるものになります。あなたとの縁でエフィカシーが引き上がったまわりの人々の言動がさらにあなたのエフィカシーを引き上げる それがコレクティブエフィカシー!

その先にあるのは“幸福(well-being)”の実現です。

 

詳しくはこちらで↓

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 シンプルにはこちらで↓ どちらも「同じ話」です。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御意見ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ただし、「毎回同じ話ばかり」にならないように工夫もしています。

基礎的な用語を解説する過去記事や関連する話題のリンクをたくさん貼っているのは、コーチング実践者や毎回ブログを読んでくださっている方々のために時間という貴重なリソースを奪わないように配慮しながら、一方でコーチング入門者やこのブログを読み始めたばかりの方々には十分な情報量を提供したいから

 

 補足します。

抽象度の高い視点では、情報量が少ないがゆえに、「同じ話」に感じられます。その場合に心がけるべき“抽象度のコントロール”は、高次から低次へと向かう方向性です。

一方で、抽象度の低い視点で(ゲシュタルトができないまま)部分に囚われると、その“部分”を構成する具体的な情報を「同じ話」と認識してしまいます。そこにドリームキラー的なネガティブな情動が紐づくと、低次から高次へと向かう抽象度のコントロールはますます難しくなるでしょう。現在連載中のフリーテーマ「マトリックス/Matrix」と関連して述べると、revolutionresurrectionはもちろんのこと、reloadさえも困難なはずです。

 

 だから教育が重要!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 その観点においても、鍵はゴール&エフィカシーであるいえます。その「GE」の体感を私なりに言語化すると「覚悟」。下記記事をどうぞ↓

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

-追記2

 今回はとくに過去記事のリンクを心がけましたw さらにこちらもどうぞww

    F-009:本物の“向上心”、本当の“上から目線”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721215.html

    Q-023:霧島市教育講演会(180124 QA vol.9

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045489.html

    Q-026:霧島市教育講演会(180124 QA vol.12

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8292493.html

    Q-028:霧島市教育講演会(180124 QA vol.14

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8434659.html

    Q-175脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理世界で実際に歩いてるということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

    Q-205:「縁起」と「因果」 vol.2;縁起と因果の違いを理解する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26507222.html

    Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26826907.html

 

  

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 


Q-212:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答3KからSへ>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? いつも邪魔ばかりされています。どう対処するべきでしょうか?

 

<回答1:ゴール&リーダーの観点で>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26886756.html

<回答2:認知的不協和が生じると(ワーク付き)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26933840.html

<回答3KからSへ>

 

A今は現状維持さえも厳しい状況です。社会がどんどんnervousになっていく中では、あなたがゴールやCZをうまく隠したとしても、ドリームキリングが生じかねません。ましてや、ゴールを公言しエフィカシーが満ち溢れるリーダーであれば、きっと今まで以上にひどい攻撃の対象となってしまうことでしょう。

 では、どうすればいいのでしょうか?

 私は、やはり、答えはコーチングの原点にある気がします。

コーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉を紹介します。

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 すべては自身のマインドから。

 

<回答1>で「“現状の外”にゴールがあるからドリームキラーが生まれる」ことを説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その最初の一人であり、かつ最大のドリームキラーとなるのは、じつは、自分自身です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 なぜなら、ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)をいち早く感じられる一方で、誰よりも強い臨場感で現状を認識しているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 目の前の世界は自身のブリーフが生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは記憶が紡ぎだす世界。

他人や社会の価値観がたっぷり刷り込まれ、「うれしい」「悲しい」等の情動がしっかり紐づいた記憶のかたまりです。それは1つのゲシュタルトと考えることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ホメオスタシスで強力に維持されるゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 なので、ドリームキラーを敵対視する次元のままでは、決してうまくいきません。繰り返しますが、最大のドリームキラーは自分自身なのです。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 ぜひ、「ドリームキラー」をゴールに向かう上での大切な縁起と捉えてください。対立する存在(anti)ではなく、ゴールが生みだす重要な縁(with)だと理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 すると、ドリームキラー(K)がドリームサポーター(S)に変わっていきます。いつの間にか“ドリーム”に同調し、内部表現が書き換わり、共有するゴールを見つけだすから。

 Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 その共有するゴールの抽象度が上がっていくほど、“幸福”がどんどんひろがっていきます(withwell)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは“無敵”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 心が「競争」にロックオンしたままだと、いつまでも「世の中はドリームキラーばかり」ですよ。本当は「共想」であり、「協奏」であり、「共創」です。

 シンの「対処」は、まずは自身の心からはじまります。

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

ルー・タイス(Lou Tice 

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

すると、ドリームキラー(D)がドリームサポーター(S)に変わっていきます。いつの間にか“ドリーム”に同調し、内部表現が書き換わり、共有するゴールを見つけだすから

 

 以下、認知科学者苫米地英人博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社より復刊)より引用します。

 

ドリーム・サポーターを増やす方法

 加えて、新しいコンフォート・ゾーンのイメージの臨場感が高まれば、自分が変わるだけではありません。周囲の人たちもあなたの臨場感に対してホメオスタシスが働き、あなたを応援する「ドリーム・サポーター」へと変わっていきます。

 「会社を辞めて起業したいのだが、妻が理解してくれない。その話をするたびに猛反対されてケンカになる」

 そういう人は、新しいコンフォート・ゾーンのイメージに対して臨場感が高まっていないのです。もし自分の中で十分に臨場感が高まっていれば、妻も、周囲のほかの人たちも臨場感に同調して、新しいコンフォート・ゾーンに向かってホメオスタシスが働き、応援してくれるようになるはずです。

 夢への挑戦を周囲から猛反対されているという人は、その人の中で新しいコンフォート・ゾーンのイメージへの臨場感がまだ低いということですから、そのまま挑戦しても成功する見込みは薄いでしょう。

 もし本人の中で本当に臨場感が高まっていれば、周囲からのドリーム・キラー的な雑音は減り、それどころか人々が支援してくれるようになるはずです。

 あなたに対する周囲の人たちの反応は、臨場感が十分に高まっているかを計る一つの指標となります。新しいコンフォート・ゾーンのイメージに対して臨場感が高まるほど、ドリーム・サポーターが確実に増えていくからです。

 

 

-追記2

 その共有するゴールの抽象度が上がっていくほど、どんどん“幸福”がひろがっていきます(withwell

 

 ひろがっていく“幸福(well-being)”について、こちらをどうぞ↓

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 

-関連記事-

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

Q-078:お変わりありませんか? こちらは変わりなく過ごしております

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!×2

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