L-243:2022年10月介護施設研修 -03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする
2022年10月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。
当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。
*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました
01;未来(ゴール)が見えない原因
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html
02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html
03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする
前回(L-243)は、「『職場で飛び交う言葉、会話内容』がゴールにふさわしく書き換わる」ためのポイントを確認しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
「飛び交う言葉、会話内容」が変わるのは、あくまでも結果。職場がゴールにふさわしい場(=ゴール側の可能世界w2 =ゴール側のコンフォートゾーン)に変わった結果です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
モチベーションでいうと、「~しなければならない」というhave toから「~したい」というwant toに変わった結果。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
そのような変化の結果として、「飛び交う言葉、会話内容」は、自然に、強力に、そしてダイナミックに変化していきます。ホメオスタシスの働きによって。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
ただし、具体的な「飛び交う言葉、会話内容」自体は、完全に自然に任せるのではなく、意図的にデザインする必要があります。そのために必要なのが… 知識。
苫米地式における知識とは、「ある可能世界から別の可能世界への到達可能性関数」「潜在的に他者と共有しうる物事の関係性」のことです↓
L-236:2022年09月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html
実際の研修では時間の関係で割愛しましたが、「『職場で飛び交う言葉、会話内容』がゴールにふさわしく書き換わる」ときの大切な知識について補足します。
ぜひ前回構築したゲシュタルトと統合してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
「職場で飛び交う言葉、会話内容」において重要なのは、「何のための言葉か?」「何のための会話か?」という意識です。その「何のため?」はゴールが決め、「何のため?」によりRAS&スコトーマの働きがダイナミックに変化します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
すごく簡単にいうと、ただなんとなく話しているだけでは、“なんとなく”というレベルを超えません。ゴールには 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、4)自分中心を捨て去る という基本条件があります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
そんな条件をクリアしたゴールというのは、「職業」であれ、「趣味」であれ、言語の抽象度を超えた次元にあります。ゴールとは、本来は、言葉では言い表せないものです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
そんなゴールを職場で共有するときは、もっと正確にいうとゴールが生みだす可能世界w2(=ゴール側のコンフォートゾーン)を職場で共有するときは、わかりやすく言語化することで高い臨場感を維持することができます。言語は想起性が高いからです。
Q-272:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが… <vol.2;苫米地式「言」>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29294634.html
*言語化にはデメリットもあります。具体的にはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html
「思考の3つの軸」を用いると、抽象度の高いゴールの「イメージ(pictures)」を臨場感豊かに共有するために「言語(words)」と「情動(emotions)」をフル活用する …という感じ。
L-067:2020年11月… -02;思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html
その時に、
「言語(words)」の中の論理に重きを置いた話し方と「情動(emotions)」に重きを置いた話し方をしっかり使い分ける
…それが「意図的にデザインする」ということです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html
*「論理に重きを置いた話し方」についてはこちらをどうぞ↓
S-01~:よりよい“議論”のために
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html
以下、苫米地博士の著書「人を動かす『超』話し方トレーニング」(ソフトバンククリエイティブ、開拓社より再版、p15)より引用します。
「他人」への話し方と、「家族」への話し方の、二つがある
話し方の訓練をする前に、まず確認しておかなければならないことがあります。それは、あなたがこの本で話し方を学ぶ目的です。もう少し具体的に言いますと、「誰にどのような目的で話をしたいのか」ということです。
実は世間一般で「話し方」としてくくられているものには、まったく異なる二種類のものが含まれているのです。ここでは、その二つを「論理的話し方」と「情動的話し方」と呼ぶことにします。
「論理的話し方」とは、文字通り、論理的に話す話し方です。詳しくは「第一章 論理的話し方編」で述べますが、主に、相手もしくは第三者に説明したり、納得させたり、何らかの選択肢があるときにどの選択肢がよりよいかを話し合うときなどに使うものです。
論理的に、より正しいものと思われる答えを出すのに適していますから、ビジネスでの会議とか、プレゼンテーションとか、政治的な政策討論とか、子どもならホームルームでの議論とか、一般的に、意思決定が伴う「話し合い」と呼ばれる場面で効果を発揮する話し方と言えるでしょう。
つまり、論理的話し方が上手な人は、話し合いでよりよい答えを見つけ出したり、よりよい選択ができたりするわけです。また、自分一人で何らかの選択をしなければならないときでも、論理的話し方を知っていれば、一人で「擬似・話し合い」をすることによって、よりよい選択をすることができるようになります。
これに対して、「情動的話し方」とは、自分の心や相手の心に働きかけるような話し方のことです。共感、感動、好意、あるいは逆に反感、怒り、敵意といった、感情の部分を引っ張り出して、それを利用するような話し方です。
話の内容以上に、話をするという行為、話をすることによるコミュニケーションのほうを重視する場合に使われる話し方と言えるでしょう。
友人や恋人との話とか、茶の間での家族との会話とか、結婚式でのスピーチなどがこちらに入ります。
他人、あるいは敵対する相手と話す話し方が「論理的話し方」で、家族、友人、仲間など、友好関係にある相手と話す話し方が「情動的話し方」と言い換えることもできるでしょう。
自分が話をするときに、このどちらに入るべきものなのかをしっかりと確認したうえで話をしなければいけません。なぜなら、これら二つはけっして相容れない話し方だからです。この二つをあいまいにしたり、ごちゃごちゃに混ぜたりしてはいけないのです。
ビジネスの場面で情をからめるのはずるい(やってはいけない)ことですし、家庭での会話に論理的な議論を持ち込むと雰囲気を壊すなどして嫌がられてしまうでしょう。
だから、「誰にどのような目的で話すのか」を、しっかりと確認しなければいけません。
「誰にどのような目的で話すのか」がわかれば、「論理的な話し方」をすればよいのか「情動的話し方」をすればよいのかもわかるはずです。わからないのは、ごちゃ混ぜにすることに慣れてしまっているからなのです。これからでもいいので、両者を明確に分ける癖をつけるようにしましょう。
かく言う私はよく親に、「おまえは家族と話すときも議論するように話す」と言って嫌がられました。「論理的話し方」が染み付いていたからでしょう。本音から言えば、後に述べるようにすべての話し方が「論理的話し方」であるべきだと思っていますが、われわれが人間という感情を持つ動物である以上、また話を聞く相手が不快だと思うことがあるとするなら、「情動的話し方」も全否定することはできません。
ただし、これらを混ぜることだけはNGです。しっかりと区別し、使い分けなくてはいけません。
もっとも、日本人の場合、「情動的話し方」は比較的やりやすいようで、上手かどうかは人それぞれですが、みな普通にやっています。それに対して、「論理的話し方」がきちんとできる人は、残念ながら、ほぼ皆無と言ってもいいほどです。
引用終わり
本音から言えば、後に述べるようにすべての話し方が「論理的話し方」であるべきだと思っていますが、われわれが人間という感情を持つ動物である以上、また話を聞く相手が不快だと思うことがあるとするなら、「情動的話し方」も全否定することはできません
…私は、医師として、医療や介護の現場では「論理的話し方」やその基盤となる「論理的思考」が絶対に必要だと思っています。なぜなら生命現象である「脳と心」「体と心」を扱う医学は純粋な科学だから。
Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html
とくに「新型コロナ感染症」や「コロナワクチン」という“人類史上最大・最悪の医学的過ち”を現場で目の当たりにして以降、「医学は、政治の道具ではなく、金儲けでもなく、科学である」という思いが強くなりました。
F-365:経営判断ってなんだ?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html
その一方で、コーチとして、医療や介護の現場こそ「情動的話し方」が必要だとも思っています。医療・介護従事者にとって、その機能・役割を発揮する対象は「老病死(+生で四苦)」に苦しむ人(&その家族)だからです。
L-119:2021年9月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html
ゴールにふさわしい「論理的話し方」と「情動的話し方」をあたりまえに使い分けている
…そんな医療機関や介護施設がどんどん増えている未来を、いつもイメージしています。
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(L-244につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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Q-452~:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432162.html
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