Q-050:霧島市(鹿児島)教育講演会<180628> vol.4

 

 2018628日(木)、霧島市(鹿児島県)で開催された姶良地区学校保健会において、教育に関する講演を行わせていただきました。

 当日の講演内容については、Q-047を御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142259.html

 

 いただいた御意見・御質問に対して回答いたします。

 

 

・難しかったので子どものスマホ時間についてはすこしビックリした

・スマホ育児など(が印象に残った)

 

A:知恵蔵miniによると、スマホ育児は「スマートフォン(スマホ)やタブレット型端末を家庭の育児に際し使用すること」と定義されています。さらに、「スマホのアプリなどを使って乳幼児や学童の能力向上を図ったり、親子の会話の道具としたりするなど、良い結果をもたらすと考えられる使い方がある一方で、子どもを静かにさせておきたいといった養育者側の都合で使われることや、子どもがスマホに依存してしまいそれを養育者が規制できないということもみられている。更に、養育者側がスマホに依存しており、スマホを操作しながら育児・子守りをしてしまう状態もスマホ育児といわれる」と続きます。

 

 日本小児科学会は、子どもの運動不足、睡眠不足、コミュニケーション能力の低下など様々な弊害を引き起こす可能性があるとして、2013年に「スマホに子守りをさせないで!」、そして2017年に「スマホの時間 わたしは何を失うか」というキャッチフレーズで警告を発しています。

 「スマホに子守りをさせないで!」ポスター

 http://www.jpa-web.org/dcms_media/other/smh_poster.pdf

 「スマホの時間 わたしは何を失うか」ポスター

 http://www.jpa-web.org/dcms_media/other/sumahonojikan_161215_poster.pdf

 

 現実的には、親がスマホを使わないことも、子どもにスマホを使わせないことも不可能です。制限を自ら選択することができるように育てることが、これからますます重要になるのではないでしょうか。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987549.html

 

 

・自己肯定感を高めることが自殺防止につながることを知り、学校現場でも意図的、計画的、継続的に取り組む必要を感じました

 

A:スタンフォード大学のアルバート・バンデューラ博士は、「エフィカシー理論」における世界的な権威です。エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」のことです。高いエフィカシーが実際のゴール達成能力にどのような影響を与え、さらには人生全体にいかなる影響を与えるかを研究し理論化されたものが「エフィカシー理論」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 その理論の中でバンデューラ博士は、「人生をコントロールする能力の程度に対する信念が健康に影響を与える」と述べています。もちろん自殺防止にもつながるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

 自己肯定感が高いと未来に「希望(HOPE)」を見いだすことができます。ヨルダンのラニア王妃は、「希望の格差(HOPE GAP)こそが、人類の直面する最大の課題である」と主張されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11301259.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl19051997年)は、被収容者を心理学の立場から観察し、「あらかじめ精神的に、また人間的に脆弱な者が、その性格を展開していくなかで収容所世界の影響に染まっていく」という事実を発見しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

脆弱な人間とは、「内的なよりどころをもたない人」「目的がない人」「希望がない人」「志がない人」「夢がない人」です。コーチングでいうと「ゴールがない人」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 子どもたちに「正しいゴール設定の仕方」を教えてあげることは、自殺防止として機能するだけではなく、もっと根源的な痛み、しかしスコトーマにより人生の晩年まで気づくことがない潜在的な痛みであるスピリチュアルペインを、自らの意志で克服することも可能とします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 医療・介護現場はもちろんですが、教育現場にも、早急なコーチングの導入が必要です!

 

 

・スコトーマ→認識のメカニズムについて(が印象に残った)

・スコトーマ―知識、重要性、役割による(が印象に残った)

・スコトーマの原因と3つのポイント(が印象に残った)

・スコトーマの絵のクイズが難しかったけど、面白かったです

・○○の文字(が印象に残った)

 

A:私たちは目の前の世界をすべて認識していると思いがちですが、ほとんど認識できていません。その事実を理解していないことを仏教では無明(むみょう)と表現し、すべての苦しみのはじまりであるとします(十二支縁起、十二因縁)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 反対に、認識しているものは自分にとって重要なものです。

その重要性を決めるもの(重要性関数、評価関数)は、過去の記憶によってつくられています。そのほとんどは親や教師、そして社会といった外からの刷り込みです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

過去や他人でできた自分ではなく、自由意志で創造した未来の結果としての“自分”として今を生きるために、コーチングがとても役に立ちます。

“現状の外”にゴールを設定することで、本当の“自分”をうみだすことができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 “自分”を自由自在にコントロールできるようになると、認識する目の前の世界自体がどんどん変化していくようになります。さらに、“自分”をアップデートすることで、宇宙をアップデートすることができるようになります。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11383670.html

 

 そのすべてが、スコトーマを外し、“現状の外”にゴール設定をすることからはじまります。

 

 

Goal comes firstreality is second.

By Lou Tice

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

180628 学校保健会講演用(スマホ育児)