苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:スピリチュアルペイン

F-170:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.4-2「死」;well-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24604120.html

 vol.4-1「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24655350.html

 vol.4-2「死」;well-aging

 

苫米地理論においては、老いや病はもちろんのこと、生と死さえも空(くう)です。空という意味では「生命=機械」「死=壊」という見方もできるのかもしれませんが、だからといって「私たちは機械にすぎない」「機械は壊れてしまえばもうおしまい」「どの機械もいつかは動かなくなるといったことと比べて、(死は)特別に不思議なわけではない」という結論には至りません。ゼッタイに...です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、どのように考えればよいのでしょうか?

 anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 …vol.3-3「病」(F-168)でanti-agingからwith-agingへの進化」を考察しました。それは年を重ねるとともに抽象度の階梯をのぼっていくことで実現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の階梯をのぼることとは「人間形成」と同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

その人間形成の過程でますます前頭葉(前頭前野)を上手く使いこなせるようになり、高い抽象度次元に強い臨場感を感じることができるようになります。その結果として“The Power of Mind”を手に入れるのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 マインド(脳と心)の力を手に入れると、ますますパワフルかつクリエイティブに生きることができるようになります。本人にとって「あたりまえ」の自然な状態(100%want to)は、傍から見ると「高いモチベーション」「努力」「根性」に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 希望をゴールとして設定し本当にやりたいことだけをやり続けると、まずは心が元気になります。その心の変化は写像である物理空間(情報空間の底面)にあらわれ、やがては体も元気になっていきます。心と体は同じものであり、すべて情報だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23037529.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 ゴールは“現状の外”にあります。“現状の外”とは今までの「自分(=ブリーフシステム)」を超越する新たな次元のこと。よって、そこを目指す過程はこれまでのコンフォートゾーンを飛びだす“挑戦”と感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その挑戦の過程で“本当の自分”を作り上げていくことができます。それが「スピリチュアルペインの克服」。これまでの「無人運転」「自動運転」からの脱却です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 

 「『無人運転』『自動運転』からの脱却」というのは、自由に行き先を決めるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400928.html

 

完全に自由に“自分”自身の手で行き先を決めるからこそ、「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」というすべての面で“トータルな幸福(well-being)”を得ることができます。それがWHOの定義する“健康”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 しかしながら、「生老病死」という人生全体(total)で考えると、「行き先は必ず死」といえます。そこまでの行き方(生き方)は自由に決めることができたとしても、行き着く(生き尽く)ところは必ず「死」です。

未来から過去へと向かう時間の流れを考慮するならば、「『死』がはじまり」といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 ここであらためて問い直します。“自分”オリジナルの答えを見いだす取り組みは、世界平和を実現するために、そして「anti-agingwith-agingの先にある境地」に至るために、とてもとても重要なワークとなります。今後のワークとも関係するため、ノート等に記載してください。

 

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

F-171につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ワークのヒントとして、vol.3-3「病」(F-168)で取り上げた俳優 マイケル・J・フォックスのコメントを再掲します。

 

感謝の気持ちに立ち返ることができれば、楽観的な見方を持ち続けられる。それは受け入れることから生まれるんだ。起きたことをそのまま受け入れる。それは現状を変えようという努力ができないという意味ではない。それに起きたことを自分への罰や自己犠牲として受け入れるということでもない。起きたことを正しい場所に受け止めるということなんだ。そして生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る。そうすれば前進できる。

 

 

-追記2

 前回(F-169)の追記で「死とは何か(原題:DEATH)」(文響社)の著者 シェリー・ケーガン教授の「自殺」に関する結論を御紹介しました。この重たいテーマを、著者は合理性と道徳性という観点で考察しています。

 

 合理性:原則として自殺は合理的な選択となりうるのだ。

 道徳性:相手がよく考え、妥当な理由を持ち、必要な情報を得ていて、自分の意思で行動していることを確信できたとしよう。そんなケースでは、その人が自殺することは正当であり、本人の思うようにさせることも正当だと思える。

 

 納得できますか? 落ち着かない感じがしませんか?

 では、私の意見(claim)を簡潔に述べます。

議を言な(ぎをゆな)!

 (↑鹿児島弁です。詳細はこちらでどうぞ↓)

 S-02-15:マナーやルールに潜む罠 -2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 

-関連記事-

F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

L-00820201月シークレットレクチャー -08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 

 死生観が薄いことは確かに問題ですが、それは本質ではありません。本質は「『生きる意味』を見いだせないこと(見いだしていないこと)」の方です。「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、すでにスピリチュアペインを抱えています。気がついていないだけです。

スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」と考えるべきです(ケースサイド)。そして、その解決にはコーチングが役にたちます(プランサイド)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 では、スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきでしょうか?

 

 「スピリチュアルペイン」とは「全人的苦痛(トータルペイン)」のひとつ。他に「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」があります。それらは緩和ケア(医療)での重要な概念です。

 厚生労働省のHPで緩和ケアを確認すると、緩和ケアとは「病気に伴う心と体の痛みを和らげること」とあり、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が謳われています(下図)。

 

 

厚労省HP「緩和ケア」

厚労省HP>がん対策情報>緩和ケア より引用

緩和ケア (mhlw.go.jp)

 

 厚労省の定義によると、苦痛の原因は「病気(がん)」であり、その対策(緩和ケア)のスタートは「診断された時」。

 

 前回(L-007)考察したように、スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」であり、人生のかなり早い段階に生じています。老いや病気、死の予期といったものは、スピリチュアルペインの原因そのものではなく、顕在化するきっかけ(縁起)にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 多くの人は医療や介護の現場で老病死を突き付けられ、突然、実感するのです。スコトーマに隠れ気がつくことがなかった“根源的な痛み”を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような“根源的な痛み”が生じるのは思春期であると私は考えています。

 思春期は感受性がとても豊かな時期ですが、一方で情緒が不安定になりやすい時期でもあります。脳の構造変化やホルモンバランスの変化(身体的理由)、自己探求に伴う現状への不満や将来への不安(心理・精神的理由)、役割の変化や責任の増大に伴うストレス(社会的理由)などがその原因として考えられます。

 コーチング用語を用いると、それらは物理的および情報的なコンフォートゾーンの変化といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私自身の体験を振り返ると、認識できる世界(自我)の拡大に対して、その認識を可能とする知識の習得が全然追いつかなかったことが原因だったような気がします。そのギャップが激しい不協和を生みだしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 皆さんはいかがだったでしょうか?

 

 

 私の世代でいうと「宇宙戦艦ヤマト」の古代進や「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ、我が子の世代では「ワールドトリガー」の三雲修・空閑遊真・雨取千佳・迅悠一など、アニメの世界で描かれているのは若者たちのスピリチュアルペインの克服です。

 

 ちょうど昨年の今頃は映画「男はつらいよ」の最新作(50作目)が公開されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21034159.html

 

その作品において、甥の満男が主人公 寅さん(車寅次郎)に「伯父さん、人間は何のために生きているのかな?」と質問するシーンがあります(回想シーン)。寅さんの答えは「あぁ生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか」でした。この時の満男は18歳という設定です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

 

アニメや映画で描かれているとおり、「自己の存在と意味」をめぐる葛藤は思春期にはすでに始まっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11301259.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

よって、スピリチュアルペインへの対処は、人生の最終段階(end of life stage)での緩和ケアとしてだけではなく、思春期にこそ行うべきです。家庭や学校において。

もちろん、そのためにコーチングがとても役に立ちます。“現状の外”にゴールをどんどん設定していくことで、ブリーフシステムを未来側から作り直すことができるからです。“自分”自身の想像力によって、「自己の存在と意味」を創造することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

スピリチュアルペインは思春期からはじまっている

ところが、大人になっていく間に、いつの間にかスコトーマに隠れてしまいます。

 

L-009につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、そのスピリチュアルペインとは具体的にどんな痛みのことなのでしょうか?

 

過去のブログ記事(PM-04-12)で、2011年に受講したPEACEプログラムでのスピリチュアルペインの定義を御紹介しました。PEACEとはPalliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education」の略で、正式名称は「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム」です。

 

受講時(2011年)、スピリチュアルペインの定義は「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛(無意味、無価値、虚無、孤独など)」とされていました。最新版では「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」と改訂されています。

 

 2016316日に開催された第19回緩和ケア推進検討会議事録には、PEACEの原型として開かれた研修会ではスピリチュアルペインも研修内容に入っていたことが記載されています。しかし、全国のがん診療連携拠点病院での研修用にプログラム化していく過程で省くことになったそうです。「誰が講師を担当するのか」という問題と「まだそこまで現状になじまない」という理由により。

 厚労省HP>第19回緩和ケア推進検討会議事録

 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000122299.html

 

 「現状になじまない」という言葉の意味するところはわかりませんが、その感覚は理解できます。同検討会で別の委員(構成員)が日本の死生観・宗教観の低さを指摘した上で(data)、このように主張されていました(claim)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

本邦では“死生観への配慮”ではなく、“死生観・宗教観などの構築”のほうが先だと思います。ですから、がん教育、緩和ケア教育とかはもちろんとても大事ですけれども、死生観というものについての教育、死というものの教育、ヒトは死ぬという教育も同時に、もしこれからがん教育ということをやっていかれるのであれば、そこも含めていかないと、最終的に日本でのスピリチュアルの対応は今後も難しいものになったままだと思います。

 

先程書いたとおり、私は「現状になじまない」には共感します。しかしながら、スピリチュアルペインの定義や上記の意見には違和感を覚えます。インヘレンシー(内因性)という観点で。わかりやすく言うと「そこじゃない!」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛」という表現は、「存在と意味」の獲得が前提となっています。PEACE最新版では「存在と意味を問うこと」が前提です。

しかしながら、一体どれだけの人が自身の存在と意味を問い、獲得(確信)しているでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

ほとんどすべての人が「存在と意味」を深く探求することなく人生の終盤(老病死)を迎えているはずです。探求しているとしても、それは「過去の強化」のはず(後述します)。

だから、医療・介護の現場で「“死生観や宗教観の構築”が必要」と感じられるのです。

 

 死生観は「生と死に対する見方」という意味ですが、痛みの元凶は生(life)や死(death)そのものではありません。生と死の間(between life and death)への無関心(indifference)こそがその元凶といえるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 「なぜ生まれ、なぜ死ぬのか?」よりも「生ある間に何を成し遂げるか?」

 

 そんな内なる叫びに真摯に向き合いながら、自由意思(&責任)で“自分”を築きあげていくことこそが「スピリチュアルペイン克服」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

つまり、病を患うことでスピリチュアペインが生じるのではなく、病になり「自分はいつか死ぬ」という当たり前のことをスコトーマが外れて実感することで、「『自己の存在と意味』がわからないというスピリチュアルペイン」をずっと抱えたまま生き続けてきた事実に気がついてしまうということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 死生観が薄いことは確かに問題ですが、それは本質ではありません。本質は「『生きる意味』を見いだせないこと(見いだしていないこと)」の方です。「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、すでにスピリチュアペインを抱えています。気がついていないだけです。

 (その「確信」とは、「ゴール達成能力の自己評価」が高いこと。エフィカシーです)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

「自己の存在と意味」を確信していない人や「生きる意味(=死ぬ意味)」がわからない人というのは、もちろん、ゴールがない人のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 “現状の外”にゴールを見いだせない(見いだしていない)ということは、それまでのブリーフシステムで生き続けていることと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは他人や社会の価値観で生きている(生かされている)ということであり、過去に封じ込められている状態といえます。私はそんな生き方を「無人運転」「自動運転」と呼んでいます。

そのように生きてしまっている(生かされてしまっている)ことを教えてくれる重要な警告としてスピリチュアルペイン(の役割)があると考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」と考えるべきです(ケースサイド)。そして、その解決にはコーチングが役にたちます(プランサイド)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

L-008につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

L-00620201月シークレットレクチャー -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

 すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

 過去のブログ記事(Q-168)で、「スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?」という御質問に回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

私の答えは「全抽象度」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

宇宙を抽象度という軸でならびかえた時の頂点、すなわち空(くう)から物理空間まで連続的に「スピリチュアルペイン」が存在していると思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 引用した下図で、「スピリチュアルペイン」は他の3つの苦痛(「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」)と同じ2次元平面上に並べられています。

しかし、それぞれ抽象度が違うはずです。「身体的苦痛」は情報空間の底である物理空間に、「心理・精神的苦痛」は少し高次の情報空間に存在するというように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、「社会的苦痛」はあらゆる抽象度の階層に縁起としてひろがっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 


 

 対して、「スピリチュアルペイン」は「全抽象度」です(と私は思っています)。つまり、「空(くう)」。「スピリチュアルペインが、物理空間で身体的苦痛として表出し、情報空間で心理・精神的苦痛として表現され、多次元の階層にまたがって社会的苦痛を生みだしている」という感じです。

 

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-007につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

L-005:20201月シークレットレクチャー -05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

 

 実際、WHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義(下記)には、「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」の4つとも良好であること(満たされること=well being)が謳われています。しかも「dynamic」「complete」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

1998WHO執行理事会採択、WHO総会では採択保留)

 

 

 私は、WHOの「健康」の定義には少なくとも3つの解決するべき課題があると考えています。そのひとつが前回(L-004)解説した「『宇宙の構造』が考慮されておらず、視点が物理空間に限定されている」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 違う表現をすると、「物理空間を構築する情報のみがRASを通り抜け、高次の抽象度次元にひろがる情報空間がスコトーマに隠れている」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

宇宙は階層化された情報であり、生命はその全階層に亘って連続的に存在しています。その宇宙の最下層(底面)が物理空間。身体はその底面(物理空間)に写像としてあらわれている情報 つまり心のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから「身体と心は同じもの」。そして、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」も同じものといえます。同じものの抽象度の違いであり、どれか1つだけwell-beingというのはありえません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

例えば、「権力や資産を得て(受け継いで)社会的苦痛が解消すれば、必ず幸せになれる」とは言い切れないのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 大切なのは「全体と部分の双方向の関係性」というゲシュタルトとして生命(現象)を捉えること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントするという感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

例えば、外傷など「身体的苦痛」に早急に対処するべき時に心の話ばかりするのは不適切ですし、人間関係の悩みやお金の問題といった「社会的苦痛」に対して身体的なアプローチしか行わないことは不十分です。

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

(L-006につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

WHO 健康の定義



L-004:20201月シークレットレクチャー -04;身体と心は○○○○ -後編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

「抽象度(ちゅうしょうど)」とは、情報空間における視点の高さを表すもの。情報量がより少ない次元への視点の移動を「抽象度が上がる」と表現し、反対に情報量が多い次元への移動を「抽象度が下がる」と表現します(詳しくは↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、「情報空間」とはどのようなものでしょうか?

 

 多くの動物は世界と五感でつながっています。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。

脳(特に前頭葉)が発達した人類の場合、さらに言語も含めた6つの情報入力で目の前の世界とつながっています。つまり、私たちにとっての世界とは情報であるということ。

その情報の世界は、情報量の大小で階層化されています。その階層を示す軸が抽象度です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

情報量の大小を軸とすると、宇宙は四角錐のような階層構造をしていると考えられます(下図)。

繰り返しますが、宇宙を情報量の大小で並べ替える軸が「抽象度」です。その抽象度は分析哲学上の概念(Levels of Abstraction)で、認知科学者 苫米地英人博士により日本語訳(造語)されました。


 

宇宙の構造


 

最も情報量が多い(情報空間の)底面が「物理空間」「物理宇宙」です。
 (「物理空間=四角」という意味ではありませんw

身体はこの最下層(物理空間)に存在します。そして、心とは、すべての階層にまたがる情報処理(現象)のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106619.html

 

つまり、「すべてが情報であり、その情報処理(心)の底面(物理空間)への写像が身体である」ということ。身体と心はじつは同じもので、抽象度の違いにすぎません。「情報空間では身体のことを心と呼び、物理空間では心のことを身体と呼ぶ」ということです。

 身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係も同様で、「情報空間では身体的苦痛のことを心理・精神的苦痛と呼び、物理空間では心理・精神的苦痛のことを身体的苦痛と呼ぶ」です。

 

これは「身体と心は強い相関関係を持つ」「心身は密接に結びついている」というデカルト的な見方とは異なります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 

 身体と心は同じものです。

 同じとはいっても抽象度が違います。身体は最も情報量の多い物理空間(という情報空間の底面)に存在し、その物理空間には物理法則という強力な秩序(ルール)が働いています。

情報量が多くかつ厳しい制約があるので、物理次元でのリカバーは決して簡単ではありません。もしも事故等で大けがをしてしまったら、なるべく早く、しかも適切な治療を受けなければなりません。

 

しかし、そんな場合でも「身体と心は同じもの」という認識は重要です。

もしも物理空間の身体だけにフォーカスしてしまったなら(=情報空間の心をスコトーマに隠してしまったら)、「体は回復したけれど心はボロボロ」という状況になりかねません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

(L-005につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

Preventable Trauma DeathPTD)」という言葉を御存知でしょうか?

 

 これは外傷診療に関連する医学用語で、文字どおり「防ぎうる外傷死」を減らすことを目的(ゴール)に、救急医療の現場で使われている言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その一つ上の抽象度には、公衆衛生上の概念である「防ぎうる死(preventable deathsavoidable deaths)」が存在します。「うまく対処していれば死なずにすんだであろう症例で発生した死」の外傷版が「Preventable Trauma DeathPTD)」です。

 

 じつは、2000年頃、日本におけるPTDの割合が高いことが明らかになりました。当時はPTDが外傷死亡総数の30%を超えていたとされています。

その後、外傷診療システム(病院前救護、救急病院の診療体制、病院内での医療チーム、適切な紹介転送と安全な搬送)の構築や関わる医療スタッフの診療技術向上の取り組みが進められ、18%台にまで減少したことが報告されています。

 

過去のブログ記事で、「Preventable Trauma DeathPTD)」をコーチの視点で考察しています。今回の内容とも大いに関連しますので、ぜひ確認してください↓

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


L-003:20201月シークレットレクチャー -03;身体と心は○○○○ -前編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

 あるケースを御紹介します(プライバシー保護のため一部変更しています)。

 80代のがん末期の女性。原発巣の増大だけでなく、転移も多数認めています。

本人は積極的な治療を望まず、緩和ケア目的での入院となりました。幸い痛みは目立ちませんでしたが、起坐呼吸(きざこきゅう、追記で解説)で会話もままならない状態 つまり、呼吸困難・呼吸苦という「身体的苦痛」で苦しんでいる状況でした。

 厳しい状態(状況)でしたが、本人の希望を叶えるため、家族とスタッフが一丸となって自宅への外出(←医療現場ではこのように表現します)を実現しました。自宅で過ごす1時間くらいの間、女性は今まで手塩にかけて育ててきた庭木を眺めていたそうです。

同伴した看護スタッフは、呼吸がとても穏やかになっていることに気がつきました。それまでの浅く・早い呼吸が、ゆったりとした穏やかな呼吸に変わったのです。

残念ながら、病院に戻った後に呼吸は再び悪化し、数日後にはお亡くなりになりました。

それ故に、自宅で過ごした1時間はますます“奇跡”と感じられたようでした。御家族はもちろんのこと、医療従事者にとっても。

 では、そのような“奇跡”といえるような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は○○○○」だから。

 (○○○○はこの記事の最後で明らかにします)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 

 

私の母校である鹿児島大学医学部には心身医療科(心療内科)があります。

現在でも心療内科の講座と診療科の両方がある大学は、九州大学、東京大学、東邦大学、関西医科大学、そして鹿児島大学の5大学のみだそうです。私はかなりラッキーな学生だったといえます(さらに当時国立では2校にしかなかったリハビリテーション科もありました)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385143.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385278.html

 

医療の現場にいると日々痛感しますが、日本の医療は西洋哲学がベースになっています。

「存在があり、関係が生まれる」というその根底にある考え方を医療に当てはめると、「病がある」「病を診断して治療する」という感じです。

「病が“ある”」や「体が“ある”」といえるのは、「物理空間が“ある”」ことが大前提になっています。

 

 ルネ・デカルト(15961650年)に代表される物心二元論(実体二元論)は、「この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体が“ある”」というものです。実体とは「他の何にも依らずそれだけで独立していて存在しうるもの」のことで、アプリオリ(ア・プリオリ)と表現されます。

 

 物理空間に実在する身体と身体とは別にどこかに存在する心が「強い相関関係をもつ」というのが心身医学(心療内科)の根底にある考え方です。それを心身相関と表現します。

身体と心が別々のものであるという大前提のもと、身体を対象にしているのが心療内科で、心を対象としているのが精神科です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

不完全性定理や不確定性原理が証明された現代においては、「神が創造した完全なる宇宙では始まりにすべてが決まっている。そして、その初期値と連続する因果の当然の帰結として現在の個々の思考や行動がある」という西洋哲学の因果律は完全に崩壊しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

「病が“ある”」「体が“ある”」ことを真とする「物理空間が“ある”」という大前提が崩れたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 では、身体と心の関係について、あるいは身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係について、どのように理解すればよいのでしょうか?

(冒頭で御紹介した)がん末期女性の“奇跡”のような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は同じもの」だから

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

(L-004につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-追記-

 「起坐呼吸」について、日本救急医学会の医学用語集から引用します。

 

 呼吸困難が臥位で増強し、起坐位または半坐位で軽減するという臨床的兆候。

 一般に左心系の機能低下、僧帽弁膜症などによる左心不全の主要徴候として知られている。

 左心不全の状態で臥位をとると、右心系への静脈還流の増加、これによる肺血流の増加から、肺うっ血、肺コンプライアンスの減少をきたし、呼吸仕事量の増大を招く。

 引用終わり

 

 横になる(寝る)と「息苦しい」「動悸がする」「咳がでる」というのは、心不全を疑う重要な所見です。「不眠症だと思っていたら心不全だった」というケースも多々あります。

 心当たりがある方は、ぜひ循環器内科を受診されてください(受診を勧めてください)。

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

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L-002:20201月シークレットレクチャー -02;身体的苦痛

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 

 前回は、「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係が、「全体」と「部分」の双方向の関係性であることを説明しました。ゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「4つの苦痛」とは、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」、そして「スピリチャルペイン」のこと。

 (「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 「身体的苦痛」の代表が疼痛(とうつう)です。

医師としての私が「辛くはありませんか?」と質問したとき、多くの高齢患者さんが訴えるのは膝・腰・肩などの身体的な痛みです。

 厚生労働省の人口動態統計でみると、日本人の死因(どんな病気で亡くなるか)は1)がん、2)心疾患、3)脳血管疾患、4)肺炎 の順です(2019年)。ところが、同省の国民生活基礎調査で有訴者数(どんな症状で悩んでいるか)を確認すると、1)腰痛、2)肩こり、3)手足の関節の痛み、4)せきやたんが出る、5)鼻がつまる・鼻汁が出る の順となっています(2016年)。

 厚生労働省HPH28年 国民生活基礎調査の概況(PDF

 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

 

 この事実(data)が示すのは、「多くの日本人は、命に関わる重篤な病気(がん・心疾患・脳血管疾患)ではなく、ありふれた『身体的苦痛』に悩まされている」ということ。

医療の現場では、専門であるほど、疾患の病態やその解決にフォーカスしてしまいがちです(RASが働く)。その結果、患者さんの実際の悩みを認識しにくくなっているのかもしれません(スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「身体的苦痛」は、いわゆる「痛み」だけではありません。先の統計結果にある「せきやたんが出る」「鼻がつまる・鼻汁が出る」といった身体症状も含みますし、息切れ・息苦しさ・動悸・めまい・倦怠感といった身体不調も含みます。さらには、「転倒する」「むせる」といった機能上の問題から、「トイレがうまくできない」「食事に時間がかかる」といった日常生活上の課題まで幅広く含みます。

 

 このブログをお読みの皆さんは、「老い」を実感することはめったにないと思います。しかしながら、老いは確実に進行しています。気がついていないだけです(スコトーマに隠れている)。

 例えば免疫力。人生で一番免疫力が高いのは20代前半といわれています。その免疫力を100としたとき、40歳ではどのくらいだと思いますか? 70歳では?

 (驚きの答えは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23108517.html

 

 私たちの身体は日に日に変化しています。死に向かって。

おそらく死の恐怖が無関心を生み、「老」「病」「死」をスコトーマに隠しているのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 さらに「生」までも無関心となっていることが、すべての苦の元凶であるはず。詳細は後述します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 話を戻します。

前述のとおり、「身体的苦痛」とは必ずしも「痛み」のことばかりではありませんが、日本人の悩みの多くは「身体の痛み」です。

 その「痛み」を、国際疼痛学会は、「組織の傷害あるいはそれに関連付けて述べられる不快な感覚的かつ情動的体験」と定義しています。

つまり、「痛みは主観的表現である」ということ。その“主観”は記憶に由るので、「痛みは記憶である」ということができます。しかも、「情動記憶(emotional memory)」です。

 

情動記憶

そう、ブリーフシステムと関係する「情動を伴った体験の記憶」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、「身体的苦痛」だけを独立したものとみなすことはできません。心理や人格といった情報(空間)と合わせて評価や対処を行う必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

(L-003につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています

 

 その「誤解」にも「感覚的かつ情動的体験」が関係しています。言葉には強い想起性があります。関連することを下記記事に書きました(オリンピック関連です↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

 

 

-追記2

「疼痛」に関連する話を、「日本医師会雑誌 20204月(第149巻・第1号)」から引用します。これが“専門家の世界”ですw

 

 日本ペインクリニック学会などでは、かつて痛みに関する用語を整理していこうという動きがあり、「痛み」と「疼痛」もその俎上に上がりました。「疼痛」は読んで字のごとく、疼く痛みであるから決して「痛み」すべてを指していない。「痛み」は全般を指すからこの2つを使い分けるべきだという意見が出され、一旦はその方向で決まりかけました。

 しかし、漢字の発祥地とされる中国に「中華人民共和国疼痛学会」という名称の学会が発足し、そこで「疼痛」を痛み全般の意味に用いたことから、「疼痛は疼く痛みのみを表す」という説は完全に覆されてしまいました。さらに「日本慢性疼痛学会」や「がん性疼痛認定看護師」などのように「疼痛」がすでに公式名称として組み込まれていたため、一般的に「痛みを感じる」とか「足の痛み」などの表現は「痛み」で表し、学会の名称や漢字を用いた熟語の中で使うときは「慢性疼痛」「急性疼痛」などのように、「疼痛」をそのまま使うということで、ようやく折り合いがつきました。

 引用終わり

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

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L-001:20201月シークレットレクチャー -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

 「スピリチュアルペイン」を御存知でしょうか?

 

 それは緩和ケア(緩和医療)における重要な概念です。緩和ケアとは、「患者とその家族のQOLQuality of Life、生活の質、人生の質)を改善するための取り組み」のことをいいます。

 解決(解消)する領域として4つのカテゴリーが設定されています。「身体的」「心理・精神的」「社会的」、そして「スピリチュアル」です。

さらに、その4つを別々に考えるのではなく全体として捉えるために、「全人的(トータル)」という概念が用いられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 この「部分(4つの領域)」と「全体(トータル)」の関係は双方向。「ゲシュタルト」です。

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。それは「全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまり」のことです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、「ハシをつくる工○」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「○」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体が分かることで部分が分かる」ということ。この全体と部分の関係がゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

ルネ・デカルト(15961650年)やアイザック・ニュートン(16421727年)の時代からつい最近までのおよそ300年もの間、とくに西洋哲学をベースとする学問の世界においては「部分が全体をつくる」という考え方がスタンダードでした。構造主義です。

そのためか「部分が全体をつくる」「部分を順に見ていけば全体が分かる」「部分を順に追っていけば答えが分かる」という考え方は、現代を生きる私たちの無意識にも刷り込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

しかし、実際は違います。

全体が部分から成り立っているだけでなく、全体と部分が双方向的に関係しており、全体がわかることで部分がわかるという関係です。この全体と部分との双方向の関係が「ゲシュタルト」

ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。それは「対象の本質をとらえる力」でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

今回のテーマでいえば、全体とは「全人的苦痛(トータルペイン)」、部分とは「4つの苦痛(身体的、心理・精神的、社会的、スピリチュアル)」です。

それらを「双方向の関係をもった全体性のあるまとまりのある構造」と認識できることには、とても重要な意味があります。サブテーマとしている「○○」の鍵となるからです。

 

(L-002につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「部分が全体をつくる」という西洋哲学に対して、東洋(釈迦)哲学は「部分と全体の双方向の関係性」をベースとします。それが「縁起」です。よって、ゲシュタルトは縁起の一つの表現と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

-追記2

 ゲシュタルト療法についてはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721479.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (プライバシー保護のため一部変更しています)

 

Q:スピリチュアルペインを一番の矛盾に気づきながらスコトーマに隠すことと理解しました。生きる意味を失い、あえて見ないようにするように。いろいろなゴール同士、例えばお金や健康などともぶつかり、「臭いものにふた」じゃないですけどフォーカスを当てたくないから生じている(生みだしている)気もします。

スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?

 どうやってスピリチュアルペインの原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

 

A:スピリチュアルペインは、とくに緩和医療(緩和ケア)で重要な概念です。明確な定義はされていない?ようですが、「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」といった感じで使われています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

ペイン(苦痛)だけに、その辛さから逃れようとして、意識的にも無意識的にもスコトーマに隠そうとしてしまうのではないでしょうか。例えば、浴びるように酒を飲んだり、ギャンブルにのめりこんだりして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私はそれを創造的回避の一種だと理解しています。実例として、私の両親のケースを紹介します。

二人はアルコール&ギャンブル依存でした。ふだんから酒とギャンブルに溺れるばかりか、トラブルに見舞われるとさらに飲む量が増え、ますます賭けにのめりこみました。そんな両親を目の当たりにしながら「逃げるんじゃねぇ!」とよく思ったものです。子どもながらに。

クリエイティブだったかどうかは別として、両親は間違いなく「創造的回避」の状態でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 さらにヤバい状況に陥ると、両親は鬼のような形相でお寺に向かいました。行に参加し法主に相談した後は晴れやかな人間の顔に戻ります。しかし、再び鬼になっては寺に向かうという生活を繰り返しました。

私は「そんな無限ループに何の意味があるのか?」と思い悩み、答えを見いだせずに苦しみました。大人になるにつれて。

 今思えば、「そんな無限ループ」自体がコンフォートゾーンになっていたのだと思います。両親はもちろん、私にとっても。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 両親に必要だったのは、慰めでも施しでも激励でもなく、コーチングでした。

 

 とはいえ、時は昭和。「無責任男」や「ど根性と叫ぶカエル」の時代です。ルー・タイス氏によるコーチングはまだ発展段階で、もちろん日本には届いていませんでした。両親を責めるわけにはいきません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

  

 仮にコーチングを学べる時代だったとしても、今さら両親を責めるつもりはありません。すべてが過ぎ去った記憶であり、ゴール(未来)に関係ない過去(Nil)を振り返ることはまったく無意味だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

時間は未来から過去へ向かってどんどん流れています。過去は一切関係ありません。一切です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

コーチングに出会って以来、そして苫米地式コーチとなってからはますます、「“両親(&その子どもたち)”にどのように貢献するか?」を考え続けています...

 

 ...たどり着いた答えの一つは、「『コーチングによるスピリチュアルペインの克服』をひろげていく」。だから、医療・介護の現場はもちろん、教育現場にもコーチングを届けようと活動しています。スピリチュアルペインは思春期にはじまっているといえるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11301259.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11386276.html

 

 ゴール設定を重ねていくと、教育の目的である自由に向かって進化・向上することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 抽象度が上がるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?」に対する私の答えは「全抽象度」。宇宙を抽象度という軸でならびかえた時の頂点、すなわち空(くう)から物理空間まで連続的に存在していると思っています。

 

 引用した下図で、「スピリチュアルペイン」は他の3つの苦痛(「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」)と同じ2次元平面上に並べられています。

しかし、それぞれ抽象度が違うはずです。「身体的苦痛」は情報空間の底である物理空間に、「心理・精神的苦痛」は少し高次の情報空間に存在するというように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、「社会的苦痛」はあらゆる抽象度の階層に縁起としてひろがっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

トータルペイン(MindsガイドラインセンターHPより淫羊)

MaindsガイドラインセンターHPより引用 

 

 

 対して、「スピリチュアルペイン(引用図では“霊的苦痛”)」は「全抽象度」です(と私は思っています)。つまり、「空(くう)」。「スピリチュアルペインが、物理空間で身体的苦痛として表出し、情報空間で心理・精神的苦痛として表現され、多次元の階層にまたがって社会的苦痛を生みだしている」ということです。

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そんな「スピリチュアルペイン」の原因は、決して無関心ではありません。無関心は原因ではなく、苦痛回避の結果といえます。そして、その苦痛回避は、確実に自らのエフィカシーを引き下げていきます。それはセルフ・ドリームキリングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

私は、コーチングによって、「〇〇依存」としてあらわれる苦痛回避の悪循環を断ち切れると思っています。

「ダメ。ゼッタイ。」の押しつけにただ従うのではなく、自ら選択することを可能にする知識。そして、覚悟をもった決意や責任をともなった自由意思を貫きとおすための技術。それらがコーチングシステムには内包されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 大切なのは“自分”に関心を持ち続けること。そして、しっかり観察し、より高次元に定義し続けること。そのすべてを一言で表現した言葉が「ゴール」です。

 そのゴールがない(または不明瞭な)ことがスピリチュアルペインの真の原因のはずです。

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

そんな両親を目の当たりにしながら「逃げるんじゃねぇ!」とよく思ったものです。子どもながらに

 

 コーチとなった今は「逃げるんじゃねぇ!」というセルフトークとは無縁です。不完全性を理解し、空(くう)を体感しているからだと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 むしろ、クライアントなど縁ある人たちには「どんどん逃げて欲しい」と願っているくらいです。それは「ゴール設定により自らつくりだした未来(新たな現実)への逃避」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

気楽に生き、気楽をひろげたいと思っています。Take it easy

 

 

-追記2

 ゴール設定を重ねていくと、教育の目的である自由に向かって成長することができます

 

 その成長過程はマズローのいう「欲求の階層」を上がること。そしてそれは、「抽象度を上げること」であり、「人間形成」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

-追記3

 ゴールを設定を重ねることで“人生の意味”を拡張し続けることができたなら、目の前のすべてが“意味”と関連するように感じられます。きっと3K(感謝・感動・希望)に包まれている感覚を覚えるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 その時は全抽象度にわたってハッピーなはず。トータルハッピネスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431066.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431170.html

 

 

-関連記事-

Q-073~180804医療講演会レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 

-告知-

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ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-21:鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

もしも子どもたちに「鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいの?」と質問されたなら、皆さんはどのように答えますか?

 

きっと、「鏡に向かうあなた自身が微笑めばいいんだよ」と教えてあげるのではないでしょうか。

 

しかし、そんな簡単なことなのに、現実にはなかなか実行できません。

 

皆さんは、今、鏡に映った自分に対して微笑むことができますか?

本当に心から微笑みかけることができますか?

 

 

苫米地博士と出会う前の私は、自分に向かって微笑みかけることはできませんでした。

その頃を思い出しながら、「鏡の中の自分に微笑んでもらうために必要なこと」について考察しなおしてみました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12936675.html

 

これから、

1) 鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由

2) 鏡の中の自分に微笑みかける秘訣 -私の体験-

3) 「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

3点についてまとめていきます。 

 

「人間関係の悩み」をテーマとするシリーズの最後に、なぜこの話題を持ってきたのか?

そんな私の意図も汲みながら、読み進めてください。スコトーマが外れ、ゲシュタルトが再構築されることで、新たな気付きが得られることを願っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

1)    鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由

 

 

あらゆる人々が、自分の幸せを求めて生きています

しかし、あらゆる苦しみは、自分自身の幸せを追い求めることで生まれ、他人の幸せを思うことで大切なことに目覚めるのです

 

 

これは悟った直後の釈迦が語ったとされる言葉です。

これまでまとめてきたように、「自分中心」という生き方が“苦しみ”の元凶です。そして、それは縁起を理解していないことに起因します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「自分中心」であるために苦しみ続けている自分に対して、心から微笑むことはできませんよね。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23368649.html

 

    鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由-1:「自分中心」だから

 

 

たとえば結婚などをきっかけに「自分中心」を克服していったとしても、心から微笑むことはまだ難しいかもしれません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23512794.html

 

なぜなら、ほとんどの人は過去にとらわれているから。

「自分中心」だったというかつての記憶(ブリーフ、セルフイメージ)から逃れられないのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

「信頼してくれている人を裏切った」「嫌がらせをしてしまった」「ごめんなさいと言えなかった」というような苦い記憶が、いつまでもその人を苦しめます。今現在がどんなにすばらしい生き方であったとしても、過去の自分が許してくれないのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

    鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由-2:過去にとらわれたままだから

 

 

縁起を学びながら「自分中心」を克服し、時間の流れを理解することで過去の苦い記憶を乗り越えたとしても、多くの人はまだ心から自分に微笑みかけることができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

なぜなら、未来の自分の姿に対して確信が持てないから。

確信とはエフィカシーのこと。そのエフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」のことです。よって、エフィカシーはゴール設定をしないことには生まれません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールとは「人生の目的」であり「未来を創りだすもの」。それは“現状の外”に設定されるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 しかしながら、“現状の外”にゴール設定することは、決して簡単ではありません。「コーチの存在がなければムリ」というのが、私の正直な実感です。「スコトーマが外せないから」がその理由ですが、もっというと「スコトーマの存在に気づくことすらできないから」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

「私は何のために生まれてきたのか?」「私はなぜ生きているのか?」という心の叫びに答えられない間は、決して “生きる喜び”を見いだすことができません。(心の叫びがスコトーマに隠れ)そんなことを意識していなかったとしても、それは潜在的にスピリチュアルペインを抱えている状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

そんな自分に心から微笑みかけることなど不可能なはず。無意識はちゃんとわかっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

 

    鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由-3:生きる意味を見いだせず、ゴールが未設定だから(&そのことがスコトーマに隠れたままでスピリチュアルペインを抱えているから)

 

 

 次回(S-04-22)は「鏡の中の自分に微笑みかける秘訣」がテーマ。具体例として私自身の体験を御紹介します。

 

 (S-04-22につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

F-152:人事考課

 

 前回(F-153)、「同一労働同一賃金」について感じた違和感を掘り下げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23454911.html

 

 「同一労働同一賃金」について考えている時期に、ある組織の経営会議に参加する御縁がありました。新たに人事考課を導入するというその組織の目的は、「本当に頑張っている人がちゃんと評価されるため」「職員にやる気をもってもらうため」、そして「職員のやりがいをサポートするため」でした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

「本当に頑張っている人がちゃんと評価されるため」は前回(F-153)の内容と重複しますので割愛します。

 

「職員にやる気をもってもらうため」はモチベーションに関係しますが、忘れてならないのが「やる気は、原因ではなく、結果である」という事実。もちろん、ゴール設定の結果です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

「やる気」があるからうまくいくのではなく、ゴールに合致しているからwant toの状態でいられ、自然にハイパフォーマンスを発揮できるのです。よく引用されるハーバードビジネススクール(ジョン・P・コッター名誉教授)の研究によると、建設的動機(want to)と強制的動機(have to)の違いにより、10年間で756倍の生産性の違いが生じることが判明しています。

この研究は1980年代にはじまり、1990年代に書籍化されたものです。当時と比べ物にならないくらいテクノロジーが発達した現代においては、さらに大きな差が生じるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 先程はスルーしましたが「本当に頑張っている人」という表現には注意が必要です。本人が「頑張っている」と自覚している場合、have toが入り込んでいる可能性があります。

その場合、止観(瞑想)してwant toを確認できれば問題ありません。その時の「頑張っている」は物理空間の因果に対してであり、マネジメントの話だから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576926.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18684707.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

繰り返しますが、やる気は人の心の内に自然に生まれるものです。内に自然に生まれるのはゴールがあるから。それはゴールの世界(コンフォートゾーン)に向かうホメオスタシス活動(恒常性維持機能)といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

よって、人事考課の評価基準(モノサシ)となるのは「自身の自由意思で決めたゴール」であり、評価する人は「すでにゴールを達成している未来の自分」であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 「自身の自由意思で決めたゴール」を基準にした「すでにゴールを達成している未来の自分(の今あるべき姿)」と「現在の自分(の姿)」とのギャップがエネルギーと創造性の源です。そして、ゴール側の臨場感が高まるほど(ゴール側の自分>現在の自分)、未来のイメージはどんどん“現実化”していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その臨場感は「すでにゴールを達成している未来の自分」の確信度が生みだします。エフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

昇進や昇給など、いわゆる“アメ”でやる気をコントロールすることは、確かに効果を発揮するかもしれません。しかし、その効果は一時的、いつかは必ず破綻します。どこかでhave toになってしまうからです。心からのwant toでなければ、エフィカシーが高くなる(上がる)ことはありません。

ましてや“ムチ”は論外。エフィカシーが低くなる(下がる)一方だから。たとえムチのつもりがなかったとしても、「ダメ。ゼッタイ。」のような強制(矯正)はアウト。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html

 

 “アメ”や“ムチ”は、かつて“動物”に行われていた調教の手段です。人は“動物”ではなく、マシンでもありません。前頭葉が発達した人類は、「無人運転」「自動運転」のまま一生を終えるわけにはいきません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

まわりから「頑張っている」と評価されているのはかまいませんが、自分自身の心の中に「頑張っている」があったなら要注意。「努力」や「根性」も同様です。

ゴールが生みだすコンフォートゾーンにホメオスタシスが働く状態は、もはや「うれしい」「楽しい」でさえなく、「あたりまえ」という感覚です。それは心拍や呼吸と同じような「あたりまえ」。意識しなくても勝手にやってしまっている感じです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19980130.html

 

 最後に、「職員のやりがいをサポートするため」について。

 「やりがい」は職員一人ひとりのゴールが生みだします。そして、本当の「やりがい」は高い抽象度次元にあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そのゴール設定をサポートすることはとても重要で、職員にとっては一生ものの財産になります。決してお金では手に入れられない財産です。なぜなら、スピリチュアルペインを克服するから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html


職員に「やりがいを持って欲しい」「成長してほしい」「幸せになってほしい」と願う経営者は、ぜひコーチングの導入を決断してください。

やりがいを持ち、成長しながら、ますます幸せになっていく仲間とともに、今はまだ想像すらできない未来を創造する挑戦の日々が始まります。それはみんなの夢をかなえる挑戦です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「他人に評価されている」「見張られている」という感覚は、人を不自由にします。その時生まれる権力が「バイオパワー(生権力)」。下記ブログ記事で解説しています↓

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 

-追記2

 スピリチュアルペイン(トータルペイン)と健康の関係について、霧島市(鹿児島県)の「市民健康教育公開講座」でお話しさせていただきました。医療・介護関係者はもちろん、教育関係者にもぜひ知っていただきたい大切な情報です↓

 Q-073~180804医療講演会レポート

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 

-関連記事-

F-117~Field of Dreams

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 

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