Q-158:ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態ではゴール設定はできないのではないでしょうか?
御質問をいただきました。ありがとうございます。
その内容を簡単にまとめると、「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では、『多角的に見る』『まっさらな視点で見る』ことができないので、ゴール設定はできないのではないでしょうか?」というもの。
私の答えは「そのとおり」ですが、少しばかり補足させていただきます。気楽に読んでくださいw
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「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では『多角的に見る』ことができない」はそのとおりです。ストレス反応が生じると、大脳辺縁系優位に陥りがちです。その状態をファイト・オア・フライトと呼びます。
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ファイト・オア・フライトのままでは「多角的に見る」ことはできません。抽象度が低い(上げることができない)から。
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低い抽象度のままでは、当然、ゴール設定は困難です。自分中心を捨てることができず、“現状の外”に飛びだすこともできません。
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一方、「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では『まっさらな視点で見る』ことができない」は△。ストレスは「まっさらな視点で見る」ことができない主因ではありません。
「まっさらな視点」とは「先入観ゼロ」のこと。それは評価関数がゼロの完全なる無分別の状態であり、悟りの境地です。いわば、RAS(ラス)がフルオープンして、スコトーマがゼロになった状態。
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評価関数とは自我の定義に使われる関数のひとつ。もう一つが部分関数です。
先程の「まっさらな視点」を部分関数で考えると、宇宙から自分を切り分けることができない状態といえます。つまり、「自分=宇宙」ということ。それは抽象度が極限まで上がり空(くう)に達している状態です。
よって、「まっさらな視点」は簡単には実現できないでしょうw ストレスのあるなしにかかわらず。
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では、「まっさらな視点」で見ることが難しい私たちは、いったいどのような視点で目の前の世界を見ているのでしょうか?
…答えは過去であり、他人であり、社会の価値観です。じつは「私」や「その『私』が認識する目の前の世界」は記憶でつくられています。
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受け入れがたいことかもしれませんが、ほとんどすべての人にとって、「私」は本当の“私”ではありません。「無人運転」か、よくて「自動運転」です。
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それでは、本当の“私”になるために、シンの“私”を生きるために、いったいどうすればいいのでしょうか?
…答えは、もちろん、ゴール設定!
止められてもやりたいような100%want toの何かを“現状の外”、すなわち今までの人生でつくりあげてきたコンフォートゾーンを超えたところに見つけたとき、「本当の“私”」「シンの“私”」がはじまります。
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それは「本当は思春期から抱えているのに、すっかり感じなくなってしまっているスピリチュアルペイン」を克服していくことでもあります。
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“現状の外”にゴールを設定し、未来から過去に向かう時間の流れを体感しはじめると、自然にストレスは解消し、かつてのストレッサーは気にならなくなります。
(なぜだかわかりますよねw)
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…ところで、「ストレッサーがある」「ストレス反応がある」というのは西洋哲学的です。「存在があり関係が生じる」という西洋哲学に対して、東洋(釈迦)哲学では「関係があり存在が生じる」と考えます。縁起です。
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認知科学者 苫米地英人博士はうつ病への対処として「うつやめたらいいじゃん」とおっしゃいますw 今回の話題でいえば「ストレスやめたらいいじゃん」「ストレッサーって君次第なんだぜ」という感じww
博士がそのようにおっしゃるのは、すべてマインドでの情報処理活動であり、「一人一宇宙」だからです。それは「すべてが完全に“自分”次第」ということ。
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すべてが縁起であり空
その空なるものに仮の役割を与えるものがゴール
ゴールが“自分”を定義し、認識する世界を生みだす
つまり、「ゴールの存在によってストレッサーやストレス反応が縁起として生じ、そのつながり(対処)の中でゴールを達成していく」ということ。
多くの人がネガティブに捉えているであろう「ストレッサー」や「ストレス反応(状態)」さえもゴール達成の大切な縁になっている
…それがコーチングの成果であり、すべての人がもともと持っているマインドの力(The
Power of Mind)の覚醒です。
マインドの力(The Power of Mind)の覚醒
…コーチングに本気で取り組んでみませんか?
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
コーチの存在なくしては“現状の外”を感じることはできません。
よって、コーチとの縁起がストレッサーやストレス反応をゴール達成の力に変えるともいえます。
-関連記事-
Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html
-告知-
青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project(FCP)」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。
参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。
一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!
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