L-246:2022年10月介護施設研修 -06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ
2022年10月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。
当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。
*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました
01;未来(ゴール)が見えない原因
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html
02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html
03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38065073.html
04;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38079540.html
05;「幸せで楽しい」「最高にうれしい」が“あたりまえ”に書き換わる秘訣
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38085683.html
06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ
前回(L-245)取り上げた「『幸せで楽しい』『最高にうれしい』が“あたりまえ”に書き換わる秘訣」とは、「『ノット・ノーマル』度を上げる」こと。
Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html
それは、じつは、「ゴールを実現する自分の能力の自己評価を上げる」ことでもあります。そう、「エフィカシーを上げる」ことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
ルー・タイスさんは「ゴールが先、認識が後」と話されていますが、そのプリンシプルはコーチングがどんどんアップデートされている今も変わりありません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html
ゴールは現状の外に設定するものですが、現状の外はスコトーマに隠れているので、なかなか認識することができません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
うまくスコトーマを外してゴール設定ができたとしても、そのゴール自体はあいまいな感じではっきりとは感じられません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
「どうやって達成したらよいのか想像できない」「どんな世界なのか想像できない」という臨場感のまったくない世界が、本来のゴール側の可能世界w2です。
F-428:見えない壁
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37908516.html
だから、現状の可能世界w1の外側の世界であるw2に対してエフィカシーを上げることは大変です。正直な気持ちをいうと、私自身は「コーチがいないとムリ」だと思っています。
L-215:2022年08月シークレット… -02;コーチの役割は…。そのためにコーチは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37125267.html
本物のコーチングにおける「エフィカシーを上げる」をイメージしやすいように、苫米地博士はエフィカシー関数「Efficacy(w1)→ w2」を導入されました。
F-433~:イメージするための表現の関数
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432465.html
最新のコーチングにおけるエフィカシーとは、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」です。
F-430:オーセンティック・コーチングの形式定義 <後編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37977729.html
「CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓
このエフィカシー関数を作っていくことがコーチの役割。そのためにまず行うことが「セルフトークのコントロール」。エフィカシー関数を作っていくためにセルフトークを変えていくことが、「セルフトークのコントロール」です。
Q-395:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html
ただし、あたりまえではありますが、実際に「コントロール」を行うのはクライアント自身です。コーチの役割は「クライアントの意識を『主観』から『客観』へと導く」こと。苫米地博士は「クライアント本人が無意識の中で、過去の記憶を使わずに、セルフトークでゴールに対してストーリーテリングしていれば、その中間過程でゴールに対して臨場感が出てくる」と仰っています↓
L-231:2022年09月シークレット… -06;コーチが黙っているからこそ起こること
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html
セルフトークでゴールに対してストーリーテリングしていれば、その中間過程でゴールに対して臨場感が出てくる
…そうなったら、次は、その「臨場感」の強化を行います。「I×V=R」でいうと、「V(Vividness)」の強化。そのときに用いるのが「体感の外部化」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
以下、苫米地博士の著書「『1日10分』で脳が生まれ変わる」(イースト・プレス、p125)より引用します。
記憶をリアルに感じるトレーニング4
声に出して体感を強化する
また、自分の体感を一度声にして外に出すと強化されます。
たとえば、「俺はすごい」「俺はうれしい」「俺は気持ちいい」「俺は誇らしい」「俺はカッコいい」と大きな声で言ってみます。
外に出せば出すほど効果があります。小さい声でもいいですから、一度声に出してみてください。声を出すことで、自分を外の物理空間に入れて、もう一度自分の耳で聞くことで体感が強化されるからです。これを「外部化」と言います。
『50倍速英語脳プログラム 超実践トレーニング編』(フォレスト出版刊)では、自分の声が耳から入るようなマイク付きのヘッドフォンが付録についています。
小さい声でもいいので、ボリュームを最大にして、「俺はカッコいい」と言えばいいのです。
声に出して「外部化」し、外から自分の声を聞く。本当は他人に言ってもらうほうが効率よく体感が強化されます。
「毎朝、ほめ合うグループ」をつくるのもいいでしょう。ただ、そのときは、他人から言われるだけでなく、自分が成功イメージを思い浮かべながらでないと意味がありません。
たんに「すごい」と言われるだけでは無意味で、「外部化」をして過去の記憶の情動(体感)を強化しなくてはいけません。
「気持ちいい教」とか「カッコいい教」とかという宗教をつくればいいのです。毎朝、お互いに気持ちいいイメージで「気持ちいいと言い合う会」を町内でつくればいいのです。
そうやって体感を強化して、「エフィカシー」(自己評価)を上げるのです。
「俺はカッコいい」と思っていると、カッコいいことしか見えなくなります。カッコ悪いことはスコトーマ(盲点)になって、無意識的に避けてしまいます。
今日はいい日になるなあと思っていると、いい日にしかなりません。悪いことがスコトーマになって見えなくなるのです。
自分のパートナーには「かわいい」「カッコいい」と言ってあげないと、かわいくも、カッコよくもならないのです。
引用終わり
「気持ちいい教」とか「カッコいい教」とかという宗教をつくればいいのです。毎朝、お互いに気持ちいいイメージで「気持ちいいと言い合う会」を町内でつくればいいのです。そうやって体感を強化して、「エフィカシー」(自己評価)を上げるのです
…かつて病院長を務めていたとき、このトレーニングを実際に導入してみました。その結果は… 惨敗。かえって場の雰囲気が悪くなってしまいました。コンフォートゾーンが乱れ、殺伐としていくような感じで。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
その理由をいろいろ考えてみましたが、“失敗”の最大の原因は「1)セルフトークでゴールに対してストーリーテリング
→2)その中間過程でゴールに対して臨場感が出てくる →3)体感の外部化で臨場感を強化」の1)と2)が不十分なまま、いきなり3)に取り組んだからでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
多くの職員にとっては「気持ちいい教」「カッコいい教」といった“カルト”に感じられたのだと思います。実際、不覚にも「苫米地教信者」と陰口を叩かれました。
Q-462:「この世をよくしたいなら… <vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38018633.html
そんな苦い経験を経て、「ゴールが先、認識が後」というプリンシプルの重みを痛感しました。
Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
職場の雰囲気を改善することも、気持ちのコントロールを体得することも、すべてゴール次第。働く仲間が共有しているゴール次第です。
L-124:2021年11月医療・介護研修レポート
-05;働く仲間とゴールを共有するワーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html
(L-247につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
今日はいい日になるなあと思っていると、いい日にしかなりません
…もちろんそのとおりなのですが、セルフイメージが低い状態では、この言葉を素直に受け入れることはできないはずです。
L-129:2021年11月医療・介護研修レポート
-10;自己充足的予言×エフィカシー
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html
先ほどの「ゴールが先、認識が後」を理解していても、セルフイメージが低いままでは肝心のゴール設定ができません。スコトーマが外れないから。
Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26826907.html
では、どうすればいいのか?
…私なりの“答え”をまとめてみました↓
S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html
-告知1-
次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-421~:微笑み返し
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432025.html
L-220:2022年08月シークレットレクチャー -07;ヒーリング実践の基盤、コーチング実践の基礎
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37209477.html
L-236:2022年09月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html
Q-455~:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432187.html
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