PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-05:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ
PMⅠ-05-25:監督がチームを去ったことは正しい選択だったのか? -前編-
この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。
監督がチームを去ったことは正しい選択だったのか? -前編-
では、フランコナ監督はどうすればよかったのでしょうか?
退任したことは責任を放棄したことになるのでしょうか?
…私は「退任は正しい」と考えます。
監督の役割は「強いチームを作ること」であり、そのためには自主性を尊重し、自由を認める必要があるからです。事実、フランコナ監督は前述したとおり在任八年間で二回もチームを世界一に導いています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691753.html
このケースでは、監督ではなく選手の方に問題があります。
ノースイースタン大学のスコット・バルディス教授の研究グループが行った実験を紹介します。ある課題について、二つのやり方で集まった学生たちにアイデアを出してもらいました。
前もって「誰がどんなアイデアを出したかをチェックする」と伝えておいたグループは、あまり活発にアイデアがでることはありませんでした。それに対して、「誰がどういうアイデアを出したかわからないようにして分析する」と伝えておいたグループでは、アイデアの量も質も高まったのです。
心理学では、自分以外からの評価を「他者評価」、あるいは「他者懸念」と呼びます。自分以外からの評価、他者の目を意識した時点で思考はパタリと止まり、いいアイデアがでなくなってしまったのです。皆さんも経験がありませんか?
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
「プレッシャーは自分で設定するものであり、他の人から与えられるものではない」ということをこの実験が証明しています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
能力を最大限に発揮するためには、モチベーションのコントロールが重要です。
(正確には、「ゴール設定の結果としてモチベーションがコントロールされている」です)
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)