PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題
PMⅠ-06-15:仮説10)コーポレートイメージ&コーポレートトーク
この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。
告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html
“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html
仮説10)コーポレートイメージ&コーポレートトーク
前回(PMⅠ-06-14)、経営陣の一人が不満を訴え辞めることになった若い職員に対して「君の代わりはいくらでもいる」と言い放ったことを紹介しました。
個人攻撃によりシステムエラーがスコトーマに隠れる問題点を指摘しましたが、「君の代わりはいくらでもいる」という言葉には別の大きな問題点が潜んでいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html
それは「君の代わりはいくらでもいる」という言葉が共有されてしまうと、「働く人を大事にしない病院」という「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」が強化されてしまうということです。
「コーポレートトーク(組織で共有される言葉)」が「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」を強化していきます。もちろん、「コーポレートトーク」は「コーポレートイメージ」から生まれます。
それはどちらが先ということではなく、縁起として双方向的に関係しあいながらお互いを強化しあいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
そうやって強化されていくうちに、組織としてのブリーフシステムができあがっていくのです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
その組織のブリーフシステムづくりをブランディングといい、そのイメージを社会にしっかりと発信し(マーケットの)スコトーマを外していくことをマーケティングと考えることができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
PMⅠ-06-08(仮説03:シュッド・アーギュメントとウッド・アーギュメントの違い)で「ブランディングなんて口で言うほど簡単ではない(だから、しなくていい)」と言われたことを書きました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837953.html
その経営陣の言葉がスタッフに浸透していくと、やがてそれは「組織で共有される言葉(=コーポレートトーク)」となり、「組織のイメージ(=コーポレートイメージ)」となっていきます。
そうなるとますますこれまでのコンフォートゾーンを突き抜けるような新たな取り組みは難しくなっていきます。「○○なんて口で言うほど簡単ではない。だから、しなくていい」がアタリマエになるから。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
「コーポレートイメージ」自体がドリームキラー化し、何事にも創造的回避が働くようになったらいよいよ終末期(End of life stage)。そんな職場で飛び交う言葉は悪口ばかりとなるでしょう。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html
…皆さんの組織やコミュニティはどうですか?
組織の構成員が上司や組織の悪口ばかり言っていませんか?
あるいは反対に○○長などの管理職の人たちが自分の部下の悪口ばかりを言っていませんか?
お互いがドリームキラーになってしまうと、ますます「自分たちはダメな組織だ」というマイナスのマインドが植え付けられていきます。
そうなるとRASの働きにより、ますます希望はスコトーマに隠れ認識できなくなります。暗い部分、ダメなところばかりを認識してしまうようになります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
「コーポレートトーク(組織で共有される言葉)」と「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」のコントロールはとても重要です。
その2つは組織のゴール(コーポレートゴール)から生まれ、ゴール達成の確信(コレクティブエフィカシー)とともに育むものであるということを、コーポレートを形成する一人ひとりが銘記していなければなりません。
<仮説10:コーポレートイメージがコーポレートトークを生みだし、コーポレートトークがさらにコーポレートイメージを強化していく>
<トゥイーキング10:つねに組織のゴールに立ちかえり、ゴールを達成している未来からコーポレートイメージとコーポレートトークをつくりあげる>
□ 「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」と「コーポレートトーク(組織で共有される言葉)」をコントロールすることはとても重要
□ その2つは組織のブリーフシステムをつくる
□ それは組織のブランディングやマーケティングにも関わる重要事項
□ コーポレートイメージとコーポレートトークは、エフィカシーとともに、組織を構成する全員で育むもの
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
さらに進化した組織では、コーポレートイメージはもちろんのこと、コーポレートトークも言語ではなく非言語で共有されるはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html