苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:コーチング

Q-427:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.5;小さな器を粉砕するためのワーク>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36617136.html

 vol.3update ofBalance Wheel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 vol.4;小さな器

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36662809.html

 vol.5;小さな器を粉砕するためのワーク

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A5:「have toの生活をやめたい」「want toで生きたい」と言うとき、意識はきっと「自分」を維持しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

自と他を分別する「自分」という意識状態は、自身を「」という小さな器に閉じ込めます。

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 そんな意識状態のままでは、「現状の外側にゴールを設定すること」はできません。一方で、空にまで到達できないとシンのゴールが設定できないのであれば、やはり「現状の外側にゴールを設定すること」はできないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 

 私の気楽な答えは、「とりあえずゴール(らしきものでOK!)を設定する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「たぶん現状の外ではない」「ひょっとしたらwant toでもないかも」というものであっても、今までの自分(=ブリーフシステム)であれば思いつかないようなワクワク(&ドキドキ)するものであったなら、「ゴール(仮)」として気楽に設定してしまいましょう。

まずは動き出すことが大事!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その時に意識に上げることは「人生のあらゆる領域に設定する」。そう、バランスホイールです。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

バランスホイール(新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度)

 

 

 人生のあらゆる領域(ゴールのカテゴリ)に暫定的な「ゴール(仮)」を設定したら、次に取り組むのは「コンセプチュアル・フロー」。

コンセプチュアル・フローは苫米地博士が無意識に行われている思考法で、博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)内で詳しく解説されています。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 

苫米地 思考ノート術

Kindle版はこちら↓

苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

「コンセプチュアル」とは「抽象度が高い」という意味。

「コンセプチュアル・フロー」では、いま自分が思考していることを高次の抽象度で描き直していきます。その“抽象度”が縦軸です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「フロー」とは「時間の流れ」のこと。

物事の関係性は、静的に未来永劫つづくものではなく、時間とともにダイナミックに変化するものです。もちろん、時間は未来から過去に向かって流れています。その“時間”が横軸。図にすると



コンセプチュアル・フロー(縦軸と横軸)

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用

 

 

 余談ですが、「過去は一切関係ない」という事実を無意識にすり込むことができるのも、私がコンセプチュアル・フローを強くお勧めする理由です。

 上の図をご覧ください。横軸である時間に過去はありません。

「未来が因であり、現在が果」「過去は一切関係なし」 それがコーチングマインド!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ただし、本当に未来から過去へ向かう時間の流れを生きるためには、絶対に欠かせない条件があります。それはコーチングのコア中のコア。何でしょうか?

 

 

 そう、ゴール!

ゴール設定がすべてのはじまりです。現状の外へのゴール設定によって、時間が未来から過去へと流れはじめます。

 (さらに詳しく解説しました↓)

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 そんな大切なゴールを「ゴール(仮)」として気楽に設定し、「まずは動き出す!」というのが今回の最大のポイント。「動き出す!」方向はより高次の抽象度であり、そのための方法がコンセプチュアル・フローです。

 Q-344~:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426561.html

 

では、縦軸(抽象度)と横軸(時間)を書いて、右上(一番抽象度の高い次元&一番遠い未来)に「ゴール(仮)」を書き込んでみましょう。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その後は頭に浮かんだ認識を自由に書き込んでいきます。

 ここで大切なのは誰かの言葉を書くのではなく、自分で考え感じた言葉を書き込むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、ここでいう“自分”とは、現在の自分(ブリーフシステム)ではなく、ゴールを達成した未来側の“自分(=コンフォートゾーン)”のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)2P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ゴールから見た言葉(認識)をたくさん書き込んだら、バラバラな言葉(認識)の関係性を見つけます。物事のすべてに関係性があります。その関係性(=縁起)を言語化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

図全体を眺めていると、ひとつのゲシュタルトが見えてくるはず。それが「理解」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html



コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)3P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

さらに新しい認識を書き込むことを続けていくと、1つ抽象度が上がった新しいゲシュタルトができます。それを続けていくと、だんだん抽象度が上がり、ゲシュタルトも高い(大きい)ものになります。ジョブス風にいうと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが「理解が深まる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 理解が深まることでスコトーマに隠れていたシンの問題に気づくことができ(case-side)、理解がさらに深まることでその問題を解決することができます(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *「case-side」「plan-side」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 つまり、ゴールを達成するということ。

 それが「『ゴール』と『現状の自我』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること」という感覚です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ふだんコンセプチュアル・フローについて話す際には、私自身も1つのカテゴリを想定しながら説明しています。

今回の目的は「『』という小さな器に閉じ込められたままの意識を、『現状の外側』に開放する」こと。

その実現のために、ゴールに向かうコンセプチュアル・フローを、複数のゴールのカテゴリで同時並列的に行います

 Q-362~各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 難しい気がしますか?

 

 「難しい」という意識がある間は、きっとうまくいきません。「難しい」を維持しようとして創造的回避が働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

ポイントは「無意識に任せる」ことです。

(その秘訣はこちら↓)

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

Q-428につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 ポイントは「無意識に任せる」ことです

 

 もう一つポイントを挙げるなら「臨場感」。

 Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことがvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 以下、苫米地博士の著書「すべての仕事がやりたいことに変わる -成功をつかむ脳機能メソッド40」(CYZOp84)より引用します。「異なるカテゴリの複数のゴールに対して同時並列的にコンセプチュアル・フローを行う感覚」の参考にどうぞ。Feel

 

 

16「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」

 これまで「ゴールの重要性や設定方法」について述べてきました。ここではゴールへ向かうための実践トレーニングをご紹介しましょう。

 まず、これまでのあなたの人生を振り返ってみて、「うれしかった」「楽しかった」「気持ちよかった」「誇らしかった」「すがすがしかった」体験を5つ、書き出します。ひとまず思いつくままにたくさん書き出してみて、その中から5つを選ぶほうがいいかもしれません。

 このときに5つを選び出すポイントとして、「体感の強さ」を判断基準にしてください。その体験を思い起こしたときに、「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」という体感をどれだけ強く感じられるかが重要なのです。

 

 五感をフルに働かせろ!

 

 5つを書き出せたら、それを「4週間、毎日、12回」繰り返し読んでください。読んだときに再度、そのときの楽しさや達成感、快感といったものをイメージの中でリアルによみがえらせ、追体験します。このときに、五感をフルに働かせることがポイントです。たとえば、「サッカーのゴール」の場面であれば、駆け寄ってきたチームメイトたちの表情や歓声はもちろん、「ナイスゴール!」と背中を叩かれたときの感覚や、ゴクリと飲み込んだツバの味、汗のにおいなど、できる限り、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚のすべてを使って思い出すのです。

 体感を思い起こしながら、「俺はうれしい!」とか「誇らしい!」と大きな声に出していうと、より効果的です。恥ずかしいと思わず、ぜひ、やってみてください。声を出すことで自分の体感を外の物理空間に出し、それをもう一度自分の耳で聞くことで、体感が強化されるのです。これを感覚の「外部化」といいます。外部化で体感を強化することは、エフィカシー(自己評価)を上げることにも役立ちます。5つの「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」体験を思い出すことを4週間、毎日2回繰り返すと、5×2×28280回もそれらを追体験することになり、たいへん強い体感を過去の体験から抽出することができます。

 

 さて、次にやっていただきたいのは、自分のゴール、夢を書き出すことです。これまで述べてきたように、それは自分にとって本当に「やりたいこと」であり、「現状のままでは決してかないそうにないこと」であるのが条件です。本書では「仕事・ビジネス」をテーマにしてきましたが、必ずしも、それに限らなくてもかまいません。とりあえずはお金や物が欲しいということでもいいし、恋愛や結婚などプライベートに関する事柄でもいいでしょう。

 次に、そのゴールを「すでに達成している自分」の姿を思い浮かべてください。そのゴールを達成したときの自分の姿を「こんなふうに感じるだろうな」とイメージするのです。ここで重要なのは、「未来において達成できる」と考えるのではなく、あくまでも「現在すでにゴールを達成している」と捉えることです。先述したように「今、こうあるべき自分」の姿をイ併せてメージしてください。

 そして、そのゴール、または「今、こうあるべき自分」の姿に、先ほど書いた5つの項目を読んで思い出した体験を貼り付けていきます。たとえば、「起業に向かってバリバリと準備を進めている自分」という自分に対して、「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」といった体感を、シャワーを浴びせかけるようなイメージでミックスしていきます。こうして、体感を伴った「未来の記憶」を合成していくのです。

 最初はいちいち過去の体験を鮮明に思い出しながらでないとできませんが、慣れてくると、瞬時に体感と未来の記憶を結びつけられるようになります。これが無意識で24時間、ずっと行えるようになると理想的です。超並列思考を鍛えておけば、デスクワークをしながら、ご飯を食べながら、本を読みながら、常に「俺は気持ちいい!」「誇らしい!」という体感がグルグルと回っているような状態を無意識の中に作り出すことができます。すると、見ている世界がすべてゴールから作られたコンフォート・ゾーンになり、ゴールがどんどん自分に近づいてきます。

 

●ポイント

 過去の「うれしい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・すがすがしい」の体感を抽出、ゴールのイメージとし未来の記憶を作ってコンフォート・ゾーンにする。

 引用終わり

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 

すべての仕事がやりたいことに変わる

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40 eBook : 苫米地 英人:

 

 

Q-426:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.4;小さな器>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36617136.html

 vol.3update ofBalance Wheel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 vol.4;小さな器

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A4:抽象度が上がらないことには、コーチングはうまく機能しません。「『ゴール』と『現状の自我』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること」こそが、「ゴールが叶うメカニズム」だから。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

  抽象度を上げる

 

 それは4)自分中心を捨て去る こととも大いに関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 これからとても大切な話をします。逆腹式呼吸でゆらぎとリラックスを深めながら、ゆっくりと読み進めてください。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 「自分中心を捨て去る」というのは、「自分は後回し」「我欲や私心をなくす」「我はないほうがいい」ということではありません

 

もしもそのように理解していて、かつそれがよいことのように思っているのであれば、その人は洗脳されています。知らぬ間に既得権益に都合のいいブリーフが埋め込まれているはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ここ日本における「自分は後回し」「我欲や私心をなくす」「我はないほうがいい」は儒教洗脳の結果↓

 L-163202201月シークレットレクチャー -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 意外に思われるかもしれませんが、自分がどんなブリーフを持っているのかを知ることはなかなかできません。「自分」という主観がスコトーマを生みだすから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 認知科学の枠組みでは、それを「フレーム問題」と呼びます。

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 だから「観自在」が重要!

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 最初(Q-423/vol.1)にお伝えしたとおり、「自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめる」ためには「外側視点」を作る必要があります。コーチングは、主観ではなく、客観です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 そもそも本物(Authentic)のゴールとは、「自分」のことではありません。

コーチが行うのは「w1を指摘したりw2を生みだすことではなく、w1からw2への移行をサポートする」こと。その“w2”とは、“今の時間延長上では起こりえない未来”であり、“社会”のことです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 その“未来”や“社会”をシンプルに表現すると、縁起(空間)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「百年後の日本人」(角川春樹事務所、p82)より引用します。

 

 

意識の遍在化

 あらゆる情報をリアルタイムで共有できるようになるとはどういうことか。自分で考えて思考を導き出したつもりでも、実際は、どこかにアクセスした結果かもしれないということです。

 東大の教授から直接歴史学の講義を聞いていようと、グーグルで検索していようと、その判別がつかないだろうと思います。

 それほど知識の空間は混在化しています。

 つまり人間は、全員が同じ知識を無限に共有することができるのです。となると、人間の個性はどこで差が出るのでしょうか? 「知能」しかありません。「IQの差」が個性となり、それをいかに上手に利用するかが差となっていきます。

 IQが担う重要な部分とは組み合わせや最適化ですが、それも現在のことばで言うディープラーニングなどでできてしまうことです。

 ですから本当のIQだけが勝負になる。

 この世に存在しないものを生み出すクリエイティビティや、より高度な抽象化能力などの差だけが、ヒトの価値の差になっていくでしょう。

 

 余談ですが、100年後には「嘘つき」は絶滅しているでしょう。

 だって、みんなが同じ情報を共有しているのですから、嘘をついてもすぐバレてしまうでしょ?

 嘘といえば、政治家も消える運命にありそうです。

 中でも筆頭は代議士です。

 その頃には「代議」などは行われませんから、代議士という仕事もいらないのです。

 それどころか「士」が付く職業はすべてなくなると思います。

 そもそも、「士業」の「士」とは「代理人」という意味であり、本人の代わりに弁護してくれる人だから「弁護士」、会計してくれる人だから「会計士」です。

 いずれの仕事もAIが行うようになるので、つまりは、全部本人だけでできるようになるということです。いろんな仕事がいらなくなっていくでしょう。

 仕事にはその人の個性が出るともいわれますが、そうした捉え方もできなくなるかもしれません。すべてと繋がってしまう時代は、まったくの異次元なのです。

 

 また、200年あるいは300年先ともなれば、「個人」という概念もなくなっていくのではと思えるのです。

 考えてみれば、それも必然なのかもしれません。

 知識や思考が隣の人と一体化し、身体の一部は同じコンピューターに繋がり、さらに首から下は同じバーチャル空間に存在していると考えられる数百年先。

 その状況でいう「個人」の差とは、脳が特定の「個」である以外にありませんし、その間は「個」という概念も残っていると言えるでしょう。

 しかし、脳がその寿命である200年を超えたときどうなるかと言えば、違う細胞に変わっていくしかありません。

 

 それまでにクローンと同じく、「自然細胞の培養を許すか否か」で議論することになると思いますが、結論としては、脳そのものは神経単位でのクローンが認められるようになると私は考えています。

 自分の脳細胞を自分の脳に入れるために培養しているのであれば、問題なしとなるでしょう。

 また、脳細胞の電気信号は実は遅いので、速くするために頭の一部を光コンピューティングや量子コンピューティングにするという選択も出てきそうです。

 自然細胞を増やす、もしくは脳の一部を光コンピューターや量子コンピューター化する。それがこの200年のうちにも起こるだろうと見ています。

 

 そうして脳細胞にも手を加えて300歳となる。しかし、その人が持って生まれたオリジナルの脳細胞はゼロ。脳細胞のクローンはたくさん残っていますが、それはオリジナルではありません。

 そうなった場合、「個」の概念はどうなるのでしょうか?

 個人の「個」の証明ができるのは脳だけなのに、「私には1%ぐらい自分の脳細胞が入っています」という人についてどう判断すればいいのでしょう。

 

 脳細胞のメンテナンスは角膜移植のように容易に行えますから、一人の頭に10人分ぐらいの脳細胞が入ることになったとしても、それは全体の1%ぐらいにしか当たらないはずです。

 残りはマイクロソフトから買った量子コンピューターと国から買った光コンピューターかもしれません。そのとき、「個」の概念はあるといえるでしょうか。

 意識の概念は残ります。

 意識は個人単位ですが、身体性という意味での「個」という概念はなくならざるを得ません。

 これは200年、300年先の話です。自然脳のオリジナルがこの世からなくなり、すべてクローンになって、コンピューターで繋がるようになったときのことです。ただし最初の兆候は今から7080年後ぐらいに起こります。

 また、100年後には200300年後の世界の兆候もはっきり見えるはずです。

 その頃には「個人」の概念ははっきり消える。「人権」も一人単位ではなく、「国」単位になっているかもしれません。

 引用終わり

 

 

 「個人」の概念ははっきり消える

 

「自我」とは「部分関数」であり、「関係性の結び目」が「自分」です。その関係性は抽象度が上がるほどひろがっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 つまり、抽象度を上げるにつれて、自我が拡大・拡張していく

 

 その「自我の拡大・拡張」のプロセス中に、「『個人』の概念ははっきり消える」ことを体感します。それが「自分中心を捨て去る」ということ(ハズ)。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 「個人」の概念ははっきり消える = 自分中心を捨て去る

 

 その究極が「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「have toの生活をやめたい」「want toで生きたい」と言うとき、意識はきっと「自分」を維持しています。自と他を分別する「自分」という意識状態は、自身を「」という小さな器に閉じ込めます。

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 そんな意識状態のままでは、「現状の外側にゴールを設定すること」はできません。一方で、空にまで到達できないとシンのゴールを設定できないのであれば、やはり「現状の外側にゴールを設定すること」はできないでしょう。

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

Q-427につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

Q-344~:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426561.html

Q-392:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35248836.html

Q-407~:ブリーフシステムをゼロベースで観察することが困難な中、どのように分析を行えばいいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430427.html

 

百年後の日本人

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 百年後の日本人 eBook : 苫米地英人:

 

 


F-394:ナイセイカンショウ <vol.3;心の本質を捉える基本中の基本>

 

 サッカー北中米ワールドカップ出場を決めた試合(2025320日、vs バーレーン)で1ゴール1アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せた久保建英選手は、試合後このようにコメントしました。

 

 自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う

 

 これはブリーフシステム(Belief SystemBS)、あるいは自我が、「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わったということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 一体何があったのでしょう?

 

 vol.1;関数pの再定義ではなく、可能世界“w1”から別の“w2”への移行を促す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36550679.html

 vol.2;内政不干渉の原則

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36598430.html

 vol.3;心の本質を捉える基本中の基本

 

 

 ポイントは、森保監督や長友選手による抽象度が上がる方向性への働きかけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その働きかけにより、結果的として久保選手のBSや自我は「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わりました。

 

 では、森保監督らの働きかけと久保選手のBSや自我の(結果としての)変化の間には何が起こったのでしょう?

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 

 答えは、久保選手自身に由る「内省言語の生成」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 苫米地博士は「本当のコーチは基本的にブリーフシステムを変えるためにおしゃべりなんかしない」と仰います。コーチングの本質的な部分は非言語です。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 仮に「その生き方は間違っている」「そのゴールは間違っている」と諭したとしても、まずもってBSや自我は変わらないでしょう。プッシュ・プッシュバックが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 もしも言葉(や論理)によって変わったとしても、そのうち深刻な状況に陥るはずです。心から納得することなく受け入れたものは理不尽度が高く、have toを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 人を本当に苦しめるものは、生じた出来事の大小ではなく、理不尽度。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 その理不尽度は「自己責任感の大小」で決まります。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 ここでいう「自己責任感」とは、「すべて自分で決めるという覚悟」のこと。コーチングに寄せていうと、「ゴールは必ず自分で設定する(している)というBS」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分が心から「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」と思うからこそ、BSは変わります。その思いが自然にあふれでるのが「内省言語」です。

 L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 最初(F-392/vol.1)に紹介したとおり、苫米地博士は「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」と表現されています。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「可能世界“w1」とは、これまで慣れ親しんできたコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。「別の“w2」とは、そのCZの外側にあるゴール側のCZです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 これまでのCZの外側に出ると(出ていかせようとすると)、強烈な反動が生じます。意識下でも、無意識下でも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 その反動をコーチが言葉でひっくり返すことはできません。なぜなら、その反動とは、生命維持レベルの強力なホメオスタシス・フィードバックだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だから非言語!

 

ただし、その“非言語”は、「声を出してはいけない」「話をしてはいけない」ということではありません。直接的にw1w1を生みだすBSや自我には介入しないということであり、会話自体は行ってもかまいません(博士はただの会話は厳しく戒められていますが)。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(サイゾー、p116)より引用します。

 

 

内省言語を発生させる

 非言語コミュニケーションは特殊な技術ではありません。これは人が人に対して影響力をどうやって与えるかという話で、世間一般で頻繁に使われているものなのです。

 日常生活の中にもありますし、私たちが気づかずにいつもやっていることの中にもあります。

 人の心に内省言語を生み出すことは少し敏感になれば誰でもできます。例えば、最もわかりやすいのがCMです。多くのCMがしているのは商品の正しい説明ではなく、視聴者に恐怖を植え付けることです。「その洗濯物臭っていませんか?」「いつまで太っているつもりですか?」「まな板は雑菌だらけ」などなど、これが第一声でどこにも商品の説明はありません。

 でも、視聴者の心には「これは聞いておかないとマズいかも」という内省言語が発生しています。発生したら、そこで初めて商品説明が始まります。

 ひと目惚れのテクニックでも同様です。

 以前、私は、意中の会社の同僚を振り向かせるテクニックとして「趣味のキーホルダー」というのを紹介したことがあります。

 これは、意中の彼が釣り好きで、その彼に興味を持ってもらうために釣りを学ぼうとしていた女の子からの相談でした。彼女は釣り好きの彼に「自分も釣りを始めました」と告げようとしていたので「やめておきなさい」と私は言っておきました。「その彼を本当にゲットしたいのであれば、あなたが本当に釣りを好きになるだけでいいんですよ」と。

 数ヶ月後、その女の子はその彼と一緒に釣りに行くことになったそうです。しかも、誘ってきたのは彼のほうだといいます。きっかけは彼女がキーホルダーに使っていたミニチュアの釣り竿で、彼の方から「これって〇〇〇のレプリカ?」と声をかけてきたそうです。

 彼女は何ひとつ言葉を使っていません。ただ、ちゃんと釣りを好きになっただけです。人の心を動かすとはこういうことです。

 それを「コミュニケーションの仕方を学びましょう」「こう言われたらこう返しましょう」「部下とのコミュニケーションはこうしましょう」などというのはあまりにも人をバカにしています。

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです。

 そして、それはまさにスコトーマの原理であり、非言語の本質はRASのシステムの裏表ということです。

 ですから、当然、非言語コミュニケーションは声を出してもいいのです。相手のRASがカクテルパーティー効果のようにこちらの声を消してくれるのならそれでいいというわけです。こちらから働きかけていることが相手の意識に上がってさえこなければ、声を出してもいいのです。

 実際、私がコーチングをする際、あまり話はしません。話しているのはクライアントのほうです。

 私はクライアントの話の内容に興味があるわけではありません。クライアントを現状に縛るブリーフシステムがどういうものなのかを探りつつ、それを超える内省言語を引き起こすように聞いています。

 逆に、クライアントは自分が変わっていることを自覚できません。ですから、「博士、もっとアドバイスをください」と言います。時には怒ったりもします。そこで私は「あなたはもう変わっていますよ」と告げ、セッションの最初の頃と比べて変わったところをいくつか伝えます。クライアントは自分が変わっていることを、その時初めて理解するのです。

 ブリーフシステムが変わるというのはこういうことなのです。

 引用終わり

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです

 

 今回のテーマは「ナイセイカンショウ」。

 

 コーチは、クライアントのコンテンツには決して関わりません。それは「内政には不干渉」ということ。

 

ただし、「内省言語を引き起こすこと」には積極的に関わります。その関わりは「内省勧奨」。

 

それは、時間の流れでいうと未来からの、抽象度でいうとより高次の次元からの、強力な働きかけです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

F-395につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-100:芸術は爆発だ!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

F-219:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <3rd. Step;覚悟を決める!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

F-327~:お大事に

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427730.html

Q-194:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか? Vol.3;マインドを100%活用するという覚悟(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25604736.html

 

 

オーセンティック・コーチング

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング eBook : 苫米地英人:

 



Q-425:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.3update ofBalance Wheel」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36617136.html

 vol.3update ofBalance Wheel

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A3:ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定する、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 質問中の「現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法」という表現は、1)現状の外、2)心から望む の2つをカバーしています。

もしも 3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る というポイントがスコトーマに隠れているなら、これからも「ゴールを設定することが困難」な状態は続くでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 なぜだと思いますか?

 

 

 まずは「バランスホイール」について確認しましょう。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

バランスホイール(Balance Wheel)とは、人生の様々な領域 -例えば「職業」「健康」「趣味」「家族」「生涯教育」「ファイナンス」「地域社会への貢献」「国への貢献」「世界への貢献」など- にそれぞれゴールを設定することを指します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 人生のあらゆる領域にゴールを設定し、ゴール側の世界(可能世界w2=コンフォートゾーン)をイメージしていると(I)、未来の自分に対してより高い臨場感が得られ(V)、ゴールを達成しやすくなります(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール側の世界(CZ)に対してホメオスタシスが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その理をプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

私自身は、バランスホイールの重要性は、とてもコアな部分にあると感じています。

 苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版、p171)より引用した下記の図を眺めながら、皆さん自身のバランスホイールを再確認し、その重要性を感じてください。

 

バランスホイール

「コンフォートゾーンの作り方」(p171)より引用

Kindle版はこちら↓

コンフォートゾーンの作り方 | 苫米地英人 | メンタリング・コーチング | Kindleストア | Amazon

 

 

私たちはつい仕事(職業)やお金(ファイナンス)のことばかりを考えてしまいがちです。その時、心は仕事やお金にロックオンしており(=RASを通過)、その他をロックアウトしています(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 その仕事やお金に不安や恐怖、義務感、罪悪感といったものが紛れ込むと、いつの間にか建設的動機(want to)が強制的動機(have to)に変容していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *「不安や恐怖、義務感、罪悪感」とモチベーションの関係はこちら↓

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 そうなると仕事やお金以外がますます認識できなくなり、どんどん視野が狭くなっていきます。それは「抽象度が下がる」状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

不安や恐怖によって大脳辺縁系が優位になってしまうと、ますますIQが下がり、心身ともこわばった状態に陥ります。それが「fight or flight」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 人生の様々な領域(カテゴリ)にゴールを設定し、しっかり意識に上げ続けていると、そのようなマインドの悪循環を防ぐことができます。なぜでしょうか?

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 そう、「抽象度が上がる」から。

 例えば「職業」や「趣味」といったまったく別の領域を同時に考えるという意識状態は、一つ上の抽象度次元への扉を開きます。「チワワ」と「ドーベルマン」を同時に考える間に「犬」という視点に至り、「犬」から「哺乳類」、「動物」、「生物」と上がっていけるように。

 Q-061~:犬好きではいけないのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 バランスホイールを意識に上げることで「抽象度を上げる」ことが重要なのは、モチベーションの維持や情動のコントロール(「fight or flight」の克服)に限りません。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

 バランスホイールを意識に上げ続けるからこそ、抽象度を下げながらも矛盾を引き起こさずに(あるいはうまく解決しながら)ゴールを達成することができます。抽象度を軸にした場合の情報空間の底面(=物理空間)で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度を下げながら物理次元でゴールの世界を具現化していくことを「実装(じっそう)」と呼びます。英語では「インプリメンテーション/ implementation」です。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 ちょっとややこしいかもしれませんが、抽象度を下げながらも矛盾なくしっかり実装するためには、抽象度を上げた視点の維持が欠かせません。それを苫米地博士は「外側視点」と表現されています。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 違う表現でいうなら「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

例えば、「趣味」「職業」「家族」「健康」「ファイナンス」というゴールのカテゴリは、まったくの別物。ゴールに向かう間に時間やお金といったリソースを取り合うため、同時に成り立たせるのはなかなか困難です。

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

その「リソースの取り合い」の多くは4次元時空での話です。つまり、もっとも情報量が多い情報空間の底面=物理空間での課題(case-side)。そんな「リソースの取り合い」を解決する秘訣が、「抽象度を上げる」ことであり、「抽象度を上げた視点の維持」です(plan-side)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

「趣味」「職業」「家族」「健康」「ファイナンス」などのバランスホイールを常に意識に上げながら、同時にそれらすべてを包摂する意識状態で生きていると、無意識が自然に調整をしてくれ、いつの間にか解決(解消)していきます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-071:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-118:認知的不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている気がしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682162.html

 

 このように、バランスホイールは、とてもとても大切。

苫米地博士は、最近、そんな「バランスホイール」をアップデートされています(正確には「『バランスホイール』のアップデートの一部を公開」)。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 以下、今年も無事に発売された「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO)の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column 11月」より引用します。「バランスホイール」というゲシュタルトを再構築してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

バランスホイールを書く

 人生の各方面で「やりたいことをやりたいだけやる」ツールが、バランスホイールです。人生における重要な項目8~12個の分野に対してゴールを設定していきます。それらのゴールのどれもがやりたいことであることが重要です。

 多くの人が、「職業」にだけにゴールを設定しています。それでは「人生の輪」としてはバランスが悪く、上手に回っていきません。

 「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう。そして、バランスホイールを書いたら、それぞれの分野にゴールを設定していきます。

 そして、すべての分野に「心から望むこと」であり「現状の外側」にゴールを設定していくことが大切です。今はまだわからなくても、分野として書き出すことで、これから無意識がその分野でのゴールを見つけ出してくれるのです。さらには、バランスホイールを使って、たくさんのゴールを設定することで、無意識が活性化し、複数のゴールを同時に達成するような創造性も生まれやすくなっていきます。

 引用終わり

 

バランスホイール(新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度)

 

 

「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう

 

 バランスホイール全体をいつも見渡しているような意識状態でいると、抽象度が上がった「外側視点」を獲得することができます。ですが、苫米地博士は、もっとダイレクトに「抽象度」そのものをカテゴリとして導入されました。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

  抽象度を上げる

 

前回(Q-424)の最後に、「もしも3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る というポイントがスコトーマに隠れているなら、これからも『ゴールを設定することが困難』な状態は続くでしょう」と書きました。

 

 その根拠は「3)バランスホイールや4)自分中心を捨て去ることがスコトーマに隠れたままなら、なかなか抽象度が上がらない」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 抽象度が上がらないことには、コーチングはうまく機能しません。「『ゴール』と『現状の自我』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること」こそが、「ゴールが叶うメカニズム」だから。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

  抽象度を上げる

 

 それは4)自分中心を捨て去る こととも大いに関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

Q-426につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「職業・家族・趣味・健康・社会貢献・ファイナンス」の分野に加えて、「抽象度」「リーダーシップ」も入れて、自分のバランスホイールを作成してみましょう

 

 「抽象度」「リーダーシップ」の他に「芸術」というカテゴリも加わっています。苫米地博士の意図とは

 (私の「Feel!」の言語化はこちら↓)

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-322:観自在 <実践編-2;スマートトーク>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33017128.html

F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34314141.html

L-175202203月シークレットレクチャー -08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

Q-411~:やり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430485.html

 

  

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



Q-424:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.2;ゴールの基本条件>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36583975.html

 vol.2;ゴールの基本条件

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A2:前回は「ゴール設定のスタートライン」について考察しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ところで、「ゴールの3つの基本条件は?」と問われたら、何を思い浮かべますか?

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定する です。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 もう一つ加えるなら 4)自分中心を捨て去る こと。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再版、p205)より引用します。「ゴール」と「ゲシュタルト」の関係性をイメージしながら読み進めてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

Kindle版はこちら↓

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

現状の外のゴールは、ゲシュタルト能力によって叶う!

 そして、ここからが大切なのですが、ステップ7で私がゴールは現状の延長線上ではなく「現状の外に設定せよ」と述べたのも、実はまさにこのゲシュタルト能力を人間が備えているからです。

 「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます。

 双方向性が働いて1個のゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォート・ゾーンになる。つまりそのゲシュタルトにホメオスタシスが働くということです。

 そうなればしめたもの、体の各部位や体全体が連動して展開することで歩行が実現するように、今の自分(部分)となりたい自分(全体)が双方向的に関わり合い一つの大きなフレームを瞬時につくり上げることができます。ゴールが見えなくても関係ありません。むしろ、ゴールが見えない方が、このプロセスの中でスコトーマがはずれ、ゴールに有用なものがどんどん現れ、ゲシュタルトがより強固になる。結果いつのまにか現状の外にある抽象度の高いゴールが叶うのです。

 これが、現状の外のゴールが叶うメカニズムです。

 私たちは本書で見てきたようにこの世に生まれ落ちたときから、さまざまな他者からの洗脳を浴び続けています。「現状の環境」と「自我」の間にゲシュタルトを築き、無意識にそこをコンフォート・ゾーンにして生きてきたといっていいでしょう。いわば、社会的洗脳状態というゲシュタルトを日々強化しながら生きているのです。

 しかし、それでは私たちが本来持つ無限のポテンシャルは発現できません。現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができるのです。

 引用終わり

 

 

「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架ける

 

 その「臨場感という橋を架ける」ことを、最近の苫米地博士は「エフィカシー関数をつくる」と表現されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

240617バラダン-5

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

「成長」の夏に向けて習得!苫米地式「オーセンティック コーチング」 (2024年6月17日) #コーチング (youtube.com)

 

 

 「ゴール」が生みだすイメージ(Image/Imagination)と「エフィカシー」で強化する臨場感(Vividness)により、これまでは認識さえできなかった“まったく新しい現実”が創造されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

その“新しい現実”が、引用文中の「ゲシュタルト」。「双方向性が働いて1個のゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォート・ゾーンになる」ので、自然かつ強力にゴールに近づいていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その“自然かつ強力”な力の正体は、「脳が進化した人類が持つ『情報空間に働くホメオスタシス』」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

それを理論化したものが、苫米地理論の第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 繰り返しますが、ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 質問中の「現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法」という表現は、1)現状の外、2)心から望む の2つをカバーしています。

もしも3)バランスホイール、4)自分中心を捨て去る というポイントがスコトーマに隠れているなら、これからも「ゴールを設定することが困難」な状態は続くでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 なぜだと思いますか?

 

 答えは、じつは、引用した苫米地博士の文章中にあります。その理由をじっくりと考えてみてください。気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

Q-425につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

L-172202203月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 

 

F-393:ナイセイカンショウ <vol.2;内政不干渉の原則>

 

 サッカー北中米ワールドカップ出場を決めた試合(2025320日、vs バーレーン)で1ゴール1アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せた久保建英選手は、試合後このようにコメントしました。

 

 自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う

 

 これはブリーフシステム(Belief SystemBS)、あるいは自我が、「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わったということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 一体何があったのでしょう?

 

 vol.1;関数pの再定義ではなく、可能世界“w1”から別の“w2”への移行を促す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36550679.html

 vol.2;内政不干渉の原則

 

 

 皆さんは「内政不干渉の原則」という概念(ゲシュタルト)を御存知でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 Wikipediaによると、それは「国家は国際法に反しない限り、一定の事項について自由に処理することができる権利を持ち、逆に他国はその事項に関して干渉してはならない義務があるという、国家主権から導出される原則」のこと。

 内政不干渉の原則 - Wikipedia

 

 「国際法に反しない限り」「権利」「義務」「原則」という言葉からわかるとおり、「内政不干渉」は絶対的なものではなく、決して不可侵なものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 それに対して、コーチングにおける「コーチはクライアントのコンテンツには一切関わらない」は絶対的であり、必ず守らなければならないこと。その理由は?

 

 以下、「DaiGoメンタリズム VS Dr.苫米地“脱洗脳”」(ヒカルランド、p270)より引用します。この対談本の最後には苫米地博士による「洗脳の定義」(苫米地コム、1998925日付)が収載されています。その部分からの引用です。

 引用した意図を推しはかりながら、「コンテンツには一切関わらない」ことの重要性を感じてください。Feel

 

 

個々の事例との類似性は、概念の定義ではない

 ちょっと脱線しましたが、ようするに言いたいことは、アメリカの最先端の研究の成果が書かれたものになって、さらに和訳されて、日本に浸透するまでの時間のギャップは、研究成果そのものが、アメリカで上がっている以上しょうがないものがあるということと、その和訳を権威ある定義だとしてしまうと、良くて10年、悪くて20年遅れた定義になりますよ、ということを言いたい訳です。

 大体私達が知りたいのは、brainwashingという、米国におけるいろいろなインスタンス(実例、事例)をグループ化したに過ぎない単体の意味ではなくて、もっと抽象化された「洗脳」の概念そのものの定義です。

 Toshiや貴乃花を見て私に質問をしてきたジャーナリスト達の「あれは洗脳ですか」という質問には、私をうならせる困った日本の学問の実状がこのようにからんできます。ジャーナリスト達が思い浮かべている「洗脳」は、確かに概念として存在します。それは、先に定義した「認知的行動主義的手法」の下位概念であり、昔の中国共産党が利用した一連の「brainwash」手法から帰納的定義した概念の上位概念になるものでしょう。

 現在でも、そのインスタンス(実例)が存在している概念でなければ、質問の答えとして親切ではないでしょう。英語なら、それに当てはまりようなのは、unethical cognitive behavioral controlとでもいえる概念だと思いますが、どうも、日本語では、「洗脳」という言葉がぴったりのようです。昔の中国共産党的な、物理的に拘束してガンガンやるやり方は、当時brainwashと呼ばれていましたが、これは、英語では死語に近い言葉です。どちらかというとmind controlという言葉のほうが生きていると思います。

 一方、日本語では、「洗脳」ということばは生きています。「洗脳セミナー」とか、「カルト洗脳」とか「洗脳された」という言葉は、良く聞く言葉です。だいたい昔の中国共産党的な「brainwash」は世界中まあどこにももうないでしょう。少なくとも日本ではあり得ないでしょう。でも、それで、Toshiや貴乃花は、「brainwash」ではないといっても、そんなのは当たり前で、答えになっていないし、それを、概念の定義レベルで言ってしまえば、それは、クラスとインスタンス、つまり、概念とその実例の差を取り違えて、説明してしまうことになります。

 引用終わり

 

 

 「コンテンツには一切関わらない」という理由は、一般向けには、「スコトーマを生みだすから」「限界をつくるから」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 コーチング実践者向けの本質的な理由は、「抽象度の上限はないから」であり、「空(くう)だから」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 人は空として存在し、無限の可能性を秘めています。そして、誰もその可能性すべてを知り得ることはできません。

 Q-409:ブリーフシステムをゼロベースで観察することが困難な中vol.3;方向>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35983549.html

 

 だから、コンテンツには一切関わらない。

「『一人一宇宙』にそもそも関わりようがない」というのが私の本音です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

 では、サッカーの話に戻ります。

久保選手の変化(=関数pの再定義)に興味を持った私は、早速サッカー日本代表の記事を調べてみました。

 (「興味」の正体は↓)

 L-06320209月シークレット… -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 

すると、わかったのが

 

1)アウェーでのサウジアラビア戦(202410月)に向けた練習に2日目から合流した際に覇気がまったくなかった

 2)試合の終了間際に出場するも、見せ場を作れなかった

 3)試合後「今日はすみません」と取材を拒否してバスへ乗り込んだ

 4)一連の言動を見守っていた森保監督から「日本のために戦えるか?」「戦えないなら帰るか?」と問われた

 5)(久保選手)号泣

 6)長友選手から「お前は日本代表に必要だ。ラ・リーガでプレーしているんだろ?」と声をかけられた

 

 …1)~3)の“らしくない低パフォーマンス(ハビット&アティテュード)”の裏には、いつもとは違う低いセルフイメージがあったはず。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 セルフイメージが低下する要因は、大きく分けると4つあります。「身体的要因」「心理・精神的要因」「社会的要因」、そして「スピリチュアルな要因」です。

 L-00120201… -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 「スピリチュアルな要因」をコーチとして突き詰めると、それは「ゴールがない」こと。

「ゴールがない」をさらに分類すると、「そもそも設定されていない」「本当のゴールではない」「すでに達成している(再設定なし)」、そして「ゴール側の臨場感を失っている」という感じ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 森保監督や長友選手の言葉が刺さったことを考えると、久保選手の場合はおそらく「ゴール側の臨場感を失った状態」だったのでしょう。それは「エフィカシーが下がった状態」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーと双方向的に抽象度も下がり、「日本のために」という視点を失っていたはずです。それが久保選手が言及した「幼稚さ」「幼さ」の感覚でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ここでのポイントは、森保監督や長友選手は久保選手のBSや自我に直接言及していないこと。「お前は〇〇だからダメだ」と評価・判断するのではなく、「何で〇〇しないんだ」と責めるわけでもなく、ただ「日本のために」という方向性を示しています。

もちろん、それは抽象度が上がる方向性です。

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 そんな働きかけが、結果的として久保選手のBSや自我を「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換えました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 では、森保監督らの働きかけと久保選手自身によるBSや自我の(結果としての)書き換えの間には何が起こったのでしょう?

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

F-394につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-10:仮説05)権利と義務の関係の理解不足

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13959033.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

L-161202201月シークレットレクチャー -05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

L-175202203月シークレットレクチャー -08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

 

 

DaiGoメンタリズム VS Dr.苫米地“脱洗脳”



Q-423:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.1;ゴール設定のスタートライン>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 6回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;ゴール設定のスタートライン

 

 

Q:これまではhave toの生活が多く、現状の外側にゴールを設定することが困難に感じています。現状の外側に100want toのゴール設定を行うための方法をご教示頂きたいです。よろしくお願い致します

 

A1:まずはコーチングの大原則から。その原則とは、「コーチはクライアントのコンテンツには一切関わらない」。

 Q-385:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまった<補足;case study

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34790995.html

 

 「コンテンツに関わらない」をわかりやすく言い換えると、「重要度に関わらない」。

ここでいう「重要度」とは、評価関数(重要度関数)、すなわち自我のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 コーチングでいうと、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチは絶えずクライアントのBSBSが生みだすコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を分析します。とくにCZはダイナミックに変化しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 分析の目的は「クライアントの現状(Status QuoSQ)を理解する」こと。もっと詳しくいうと、「『現状の外側に100want toのゴール設定を行う』ことを阻害している要因を見つけ出し(case)、それを取り除く=克服する(plan)」ためです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ただし、そのBSCZの分析をクライアントに伝えることはありません。クライアント自身にとっては、過去は一切関係ないから。

 F-336~:次世代プロファイリング×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428209.html

 

 もしも「これまではhave toの生活が多く」といったセルフトークが抱える課題を厳しく指摘することでセルフイメージを下げてしまったなら、ますます「現状の外側にゴールを設定する」ことは難しくなるでしょう。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

クライアントがフォーカスすべきなのは未来。それも“今の時間延長上では起こりえない未来”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 苫米地博士のバラいろダンディでの講義でいうと、コーチが行うのは「w1を指摘したりw2を生みだすことではなく、w1からw2への移行をサポートする」こと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 では、ここで問題。

コーチが「w1からw2への移行をサポート」する際に“鍵”となるのは何でしょうか?

(答えは漢字3文字です)

 

 思考を深めながら、下記の文章をゆっくり読み進めてください。苫米地博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研、p13)より引用し(青字)、少し解説します。

 

 

「般若心経」は瞑想のお経

 お経を唱えたり、書いたりすること自体には、お経を覚えられたり、字が上手になったりする以外の意味はありません。しかし、お経を唱えたり、書いたりする「人の心」には大きな意味があるのです。

 正確に言いますと、瞑想する人の心に意味があります。「瞑想」という言葉を使いますと、座禅を組んだり、目を閉じてじっとしていることを思い浮かべるかもしれませんが、必ずしもそれだけではありません。自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめるのが瞑想です。

 「般若心経」にはこの瞑想に役立つ内容がふんだんに盛り込まれています。瞑想のお経と呼んでもいいくらいです。ですから、般若心経は単なる魔法の呪文として唱えるのではなく、内容をよく理解して、その内容を臨場感豊かに思い描くことで、自分自身や世界を見つめることができ、その結果として救われたり、ご利益があったりするお経なのです。

 

 

 自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめる」ためには“外側視点”を作る必要があります。コーチングは、主観ではなく、客観です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 そのためには物理空間(次元)のリアリティから自身を開放する必要があります。心身をモニタリングし、逆腹式呼吸を続けることで、リラックスとゆらぎを得ることができます。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 リラックスとゆらぎを得るほど、物理空間(次元)から離れやすくなり、より高次の抽象度次元を「見つめる」ことができるようになります。それが「瞑想」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

お経を唱えるのは瞑想するため

 日本の仏教には「念仏や題目を唱えるだけで極楽浄土へ行ける」と説く宗派もあります。あるいは密教の護摩焚きなどでもお経が唱えられます。ですが、私はこれらもけっして魔法の呪文を唱えているのではなく、瞑想をするための一つの方法論として提示されているのだと考えます。

 日蓮宗や浄土真宗では「般若心経」は唱えないとされていますが、その開祖である日蓮や親鸞も元は天台宗のお坊さんです。比叡山延暦寺には天台宗の偉大な僧の木像があるのですが、その中に日蓮も親鸞もあります。あるいは、法然、栄西、道元らいわゆる鎌倉新仏教の開祖たちもみな比叡山で修行した天台宗の僧でした。天台宗には「止観」という瞑想がありますから、当然、こうした新宗派にも止観の瞑想の影響が色濃く残っていても不思議ではありません。つまり、座禅も念仏や題目を唱えることも「瞑想」の一方便だと考えられるのです。

 

 

 コーチングにおいても「止観」を重要視します。

 (苫米地博士の「止観瞑想」の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 「止観」で止めるものとは“煩悩”ですが、じつは、その“先”があります。

(“先”についてはこちらでどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 

瞑想とは自分自身を自由自在に観ること

 瞑想とは自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめることと書きました。実は、自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります。なぜかというと、自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました。

 人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です。自分を外側から見るには、自分と周囲との関係をよく見る必要があります。このとき、それまでの思い込みや先入観などを捨てて見ないと、本当の自分は見えてきません。思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです。

 

 

 自分自身を自由自在に見る(観る)

 

 その状態がコーチングのスタートライン。すなわち、ゴール設定のスタートラインです。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 苫米地式コーチングは中観。自由な心で(空観)自が在る宇宙を生みだすことが(仮観)苫米地式です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 さて、コーチが「w1からw2への移行をサポート」する際の“鍵”はクリアでしょうか?

 

 私の答えは「非言語」。

 クライアントが自由に思考し(瞑想=内省)、ゴールにふさわしいセルフトーク(内省言語)を自ら生みだすために、コーチは非言語の働きかけを貫きます。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

Q-424につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

苫米地博士のバラいろダンディでの講義でいうと、コーチが行うのは「w1を指摘したりw2を生みだすことではなく、w1からw2への移行をサポートする」こと

 

 その「w1からw2への移行のサポート」のことを、最近の苫米地博士は「エフィカシー関数をつくる」と表現されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

240617バラダン-5

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

「成長」の夏に向けて習得!苫米地式「オーセンティック コーチング」 (2024年6月17日) #コーチング (youtube.com)

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-375:俺にかかってこい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35750566.html

L-05820208月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

Q-378:「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34621653.html

 

 

一生幸福になる 超訳 般若心経




Q-422:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <後編>

 

 苫米地式コーチング認定コーチとなって、早いもので10年目に入っています。

 これまでたくさんの御質問や御相談をいただきました。とくに入門者の方からよくいただくのが、「コーチングを受けるとどうなりますか?」。

そんな素朴な疑問に対する私の本気の答えは、「自由になり、一念三千を体感する」↓

Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 最近も同様の御質問をいただきました。今回は少し抽象度を下げて“NHK的なワーク”を紹介します。気楽にお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36538575.html

 

 

Q:コーチングを受けるとどうなりますか?

 

A2最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 臨場感を十分に高めることができれば、「未来の記憶で生みだすまったく新しいコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」が現実化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

それがまるで魔法のように人生が一変するコーチングの秘密です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  鍵は臨場感!

 

 では、どうやって臨場感を高めればいいのでしょう?

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 

 私のお勧めは「ストーリーテリング」。物語化です。

 F-373:義を見てvol.7;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35653525.html

 

 苫米地式コーチングのベースは認知科学(cognitive science)です。そのパラダイムは「ファンクショナリズム(functionalism)」ですが、苫米地博士はそれを「第0世代」と表現されます。

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 「第0世代」に対して、現在の苫米地理論には3つのパラダイムがあります。

1世代が「サイバーホメオスタシス理論」。シンプルにいうと、「ホメオスタシスがサイバー空間(情報空間)にもひろがっている」というもの。そのホメオスタシスが臨場感の正体です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 苫米地博士は、「臨場感とリアル(現実)が同一のものである」と理解した体験を、「小説で涙を流す問題」として論文化されています。

 

「小説で描かれる物語」という現実には存在しない世界の出来事に、物理的な存在である身体が影響を受けている

 

 その理由は「情報空間に対しても臨場感を感じられるように人類の脳が進化している」から。もっとベーシックにいうと、そもそも物理(空間)も情報だから。すべて情報です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 苫米地博士は、物語を使うメリットとして、「抽象度を上げたときにも強い臨場感を維持しやすい」ことを挙げられています(「超瞑想法」p138)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ただし、臨場感を高めるための物語には重要な条件があります。それが「他人が作った抽象度の高い情報空間であること」。

 F-315:デジタル自傷行為 <plan-side -3;ゴール×エフィカシーの“秘密” -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 そこでNHKの“朝ドラ”を使ったワーク!

 

朝ドラ(「連続テレビ小説」)の多くの作品において、週のはじめに問題が生じ(case-side)、週のおわりには無事解決します(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そんな紆余曲折を経ながら、主人公がまわりの人々とともにゴールを達成していく

 

半年間にわたって描かれるストーリーに自身のゴール達成のプロセスを重ね合わせることで、ゴール側のCZの臨場感を強化していくことができます(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 抽象度の高さは作品によって様々ですが、実在の人物をモデルにした作品はどれもお勧め。今春(2025年)はじまった「あんぱん」は、「お金のためではなく、心を豊かにするために働いた“ある人物”」の縁起が描かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p10)より引用します。

 

超一流脳のつくり方

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 超一流脳のつくり方 エイ出版社の実用ムック eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

Tomabechi Method 4

一流脳を持つ人は お金のためではなく 心を豊かにするために働く

 あなたはなんのために仕事をしていますか?

 その答えがお金のためなら、いますぐその仕事観を捨て去るべきです。というのも、お金のためにやりたくもない仕事を嫌々やっても脳の本来のポテンシャルを発揮できないのです。

 やりたいことを仕事にするなんて、運や才能に恵まれた一握りの人たちと思っていませんか?

 あなたがそう思い込んでいるのは、親や教師から夢を追っては生活なんてできないと洗脳されてしまったから。これは世界経済の支配者が自分たちの権利を守るために一般市民に押しつけた価値観ともいえます。自分たちのつくった土俵の上で競争させることで、お金の奴隷にさせてしまう。まずはそんな支配階級の仕掛けた洗脳から目覚めることが大切です。たしかに、やりたいことよりもお金を優先して働くべきという価値観は、いつの間にか頭の中に刷り込まれていた根拠のない考えです。単なる所得の差を、「勝ち組」「負け組」といって人の優劣かのようにとらえてしまう風潮も、支配階級の戦略のひとつではと勘ぐりたくなってしまいます。

 では、一流脳をもつ優秀な人材は、なにを求めて働いているのでしょう。彼らの仕事選びの基準は実にシンプルで、「毎日楽しく生きられる」かどうかという一点に集約されます。週末を楽しみに働いているサラリーマンが多いなかで、1週間をすべてハッピーに過ごすためにはどんな仕事に就くべきかと考えるのが一流脳の持ち主なのです。

 平日はやりたくない仕事でお金を稼ぎ、週末にやりたいようにお金を使う。それでは本当に望むライフスタイルを週のうちに2日しか過ごせていないことになります。まず、その働き方に疑問を持ちましょう。仕事こそ好きなこと、やりたいことを基準に選ぶべきなのです。大切なのは、あなたがいくら稼いだということではなく、あなたがどんな人生を生き、どんなゴールを目指すのかということ。お金は後から必然的についてきます。それと日本では、サラリーマンをしていてはお金持ちになれないことを知るべきです。たとえ、サラリーマンがどんなに頑張ったとしても、ジェット機ひとつ購入できないのが現状です。お金は手段でしかなく、目的にはなり得ないということを知るのが大切です。

 365日楽しく生きられるように仕事選びをすることは、本当の意味での人生の豊かさにつながります。一流脳の持ち主は、お金を目的とせず、やりたいことを追究し、人生を本当の意味でリッチ(豊か)にしているのです。

 引用終わり

 

 

 お金のためではなく、心を豊かにするために働く

 

 「あんぱん」で描かれる“ある人物”とは、誰もが知る国民的アニメ「アンパンマン」の原作者 やなせたかし(1919~2013年)さん。ちなみに、「アンパンマン」がヒットしたのは、やなせさんが69歳の時です。

 F-006:狂い咲き part

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5305837.html

 

東京高等工芸学校(現・千葉大学)図案科卒業後に田辺製薬宣伝部に入社したやなせさんは、高知新聞記者や三越宣伝部のデザイナーを経て、1953年に専業漫画家として独立します。その後もイラストレーター、詩人、作詞家、編集者、シナリオライター、舞台美術家、絵本作家 と様々な仕事を行い、1973年に子供向け絵本の第2弾として「あんぱんまん」を世に送り出しました。

 

その「あんぱんまん」ですが、やなせさん自身も含め、誰も売れるだろうとは思っていなかったそうです。つまり、お金儲けが目的ではなかったということ。

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

担当編集者から「せっかく『やさしいライオン』(子供向け絵本第1弾)のようないい作品が書けるのに、なぜこんなくだらないものを書くんですか。『あんぱんまん』はもう書かないでください」と言われてしまい、「そうですか。じゃ書きません」と答えたくらい。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

しかし、やなせさんには「あんぱんまん」を書き続けたい強い想いがありました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

戦争を経験されているやなせさんは、戦時中「中国国民を支配から解放する」という国の言葉を信じて行動しました。敗戦後に価値観が180度ひっくり返り、それらの行動がすべて「悪」と烙印を押されてしまうことを経験し、「正義とは一体何なのか?」と自問したそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

1970年代はじめごろの子供向け番組は“戦隊もの”や“仮面もの”が流行っていました。そんな時代に「あんぱんまん」は生まれました。

「主人公が『正義の味方だ』といって威張るんだけど、それがどうにも嘘臭くてね。本当に正義の味方なんだったら、ひもじい人を助けるのがまず先なんじゃないかという思いがあって。そこから『あんぱんまん』を書き始めたの。僕自身、自分の思っていたことを書いただけだったから、子供にはウケないだろうと思っていたんです」と当時のことを語られています。

F-368:義を見て為さざるはvol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 

やなせさんは自身の体験から、正義という概念を対象のある相対的な評価ではなく、もうひとつ上の抽象度で定義しなおしました。それが

Q-380自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<後編;plan-side

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34672869.html

 

 自分を犠牲にしてでも、苦しむ人を助ける

  そして、その行為を心から楽しむ

 

 それは、まさにコーチング実践者のブリーフ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

これから半年にわたって放送される「あんぱん」を活用して臨場感を上げながら、アンパンマンの優しい姿と自身の姿(ハビット&アティテュード)を、そして明るく温かいストーリーと自身のゴール達成のプロセス(人生)を重ね合わせていくと、きっと「いつもニコニコしていて、よく思い出し笑いをする」ようになります。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 そのようなことが人生のあらゆる領域(バランスホイール)であたりまえになり、日々幸せに包まれていることが、コーチングを受けることで起こること そのように私は思っています。

 Q-361 “自分以外を幸せにする”がわからずモヤモヤしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33551039.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 1973年に子供向け絵本の第2弾として「あんぱんまん」を世に送り出しました

 

 私には「あんぱんまん」の記憶があります。まだ木造だった頃の、古く、薄暗い小学校の図書室で、「あんぱんまん」を読んでいたことを覚えています。12年生の頃です。

“自分の顔を食べさせて助ける”という行為に強い衝撃を受けました。その衝撃は、私のブリーフの一部をつくっているはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

  

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七か条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

Q-392:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35248836.html

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

Q-397:みんなお金にしか興味がなく、孤独感を感じています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35381579.html

 

 

Takashi_Yanase(Wikipedia、1953年)

やなせたかし(1953年)さん

Wikipediaより引用

やなせたかし - Wikipedia

 


 

I-138:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<250427> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は 2025427日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<250427>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

250427>前半のテーマ(引用部分、p69)はこちら↓

 

250427-1;善悪の決め方

 

 

 250427>後半のテーマ(引用部分、p209)はこちら↓


250427-2;慈悲を模倣する

 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ



F-392:ナイセイカンショウ <vol.1;関数pの再定義ではなく、可能世界“w1”から別の“w2”への移行を促す>

 

 先日(2025320日)、サッカー北中米ワールドカップ アジア最終予選が開催されました(vs バーレーン)。勝てば本大会出場が決まる大事な試合で1ゴール1アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せたのが久保建英選手。

プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた23歳の若者は、試合後このようなコメントを残しています。

 

何よりもみんなを安心させたい思いでプレーしていたので、前半は負けても良い試合のはずなのに負けちゃいけないみたいなところがプレーしている身からするとあって、ロングボールの精度とか、気持ちは入っていたけど、空回りではないけど硬さが見えていた。僕自身は動きが良かったので何とか結果を出してチームを落ち着かせたい、楽にしたいと思っていたので、アシストのところはゴールよりうれしかったかもしれない


 「みんなのために」「チームのために」と繰り返した後、ふと漏らしたのが

 

 自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う

 

 この「幼稚さ、幼さは抜けていい選手になった」というのは、「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」が書き換わったということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは「自我」が書き換わったということでもあります。自我とは、「部分関数」であり、「評価関数(重要性関数)」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 釈迦哲学で言い換えると、自我とは「縁起の中心点」です。

私たちは必ず「他との関係性」により存在しています。それが縁起。自我が書き換わると関係性が変わり、関係性が変わると自我が書き換わっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「関係性が変わる」を違う表現で表すと「重要度が変わる」。その重要度が「評価関数(重要性関数)」としての自我です。重要度が変わるとRAS&スコトーマが変化し、それまでとはまったく違う世界を認識するようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「書き換わる」というのは、ただ「ズレる」というようなものではありません。その本質は「抽象度が上がる」こと。その抽象度が上がった感覚が、久保選手の「みんなのために」「チームのために」という言葉にあらわれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

  自我が書き換わることの本質は「抽象度が上がる」こと

 

 以下、苫米地博士の著書「『性格』のカラクリ “イヤな他人”も“ダメな自分”も一瞬で変えられる」(誠文堂新光社、p193)より引用します。

 

 

人はさまざまな幻想に支配されている

 私たちを束縛したり振り回したりしている幻想は、他にもたくさんあります。

 

 「いい学校に進み、いい会社に入ってこそ幸せである」「家庭を持ってこそ幸せである」「自分の家を建ててこそ幸せである」といった幸福観。

 「社会人はこうあるべき」「家庭はこうあるべき」といった暗黙のルール。

 「会社を辞めたら食べていけなくなる」「結婚しなければ孤独で淋しい人生になる」といった恐怖。

 

 日々の生活の中で、親や兄弟、教師、友人、メディアなどによって摺り込まれたこうした価値観は、情動と結びつき、ブリーフシステムとして前頭前野に蓄積されていきます。

 いずれも実体はなく、幻想にすぎません。

 いい学校に進み、いい会社に入ったから、家庭を持ったから、家を建てたからといって、幸せになれるとは限らず、むしろ苦しみを抱えることも多いでしょう。

 「~はこうあるべき」といった価値観やルールは決して絶対的なものではなく、場所や時代が違えば簡単に変わってしまいます

 恐怖という感情の無意味さについても、PART3でお伝えした通りです。

 

 しかし、私たちはそれらを盲目的に信じ込まされています。

 「自分の意思で選んだ」「自分の意思で行った」と思っている選択や行為のほとんどは、誰かに選ばされていたり、やらされたりしていることであり、多くの人が、こうした過去の記憶、他者の価値観をもとに、自分の未来を決めてしまっているのです。

 

 もっとも、私は、ブリーフシステムの存在自体を否定しているわけではありません。

 ブリーフシステムは、社会による教育の成果でもあります。

 教育が行われ、ブリーフシステムによって行動が制御されなければ、人間はもっと本能のおもむくままに、利己的に生きることになってしまうでしょう。

 

 ただ、過去に摺り込まれた他者の価値観に振り回され、縛られて生きるのは、やはり「幸せ」ではありません。

 それは、他者によって洗脳され、支配され、奴隷化して生きることだからです。

 自分の本当の意思、自分の本当の望みに気づくことなく、他者の欲望を満たすために踊らされ続けて一生を終えるのは、とてもむなしいことだと思いませんか?

 

 なお、現代の日本において、もっとも強力な洗脳装置として機能しているのが、テレビです

 

 映像や音が生み出す臨場感は、人の脳に強いインパクトを与えます。

 近年、多少はテレビ離れが進んだとはいえ、テレビが流す情報を鵜呑みにしてしまう人は、まだまだたくさんいますし、テレビで活躍した人、テレビで人気のある人が選挙で選ばれ、政治家になることも少なくありません。

 テレビからの情報は、現代の日本人のブリーフシステムに、かなり色濃く反映されているはずです。

 これは、異常かつ危険な状態であるといえるでしょう。

 

 また、多くの人は何も気づかずに、大手広告代理店やテレビ局、芸能プロダクションなどが提示する価値観を受け入れ、彼らが次々と与える欲望にとらわれています。

 洋服、旅行、グルメ、人にうらやましがられるような生活……

 たまに欲しいものを手に入れても、すぐにまた欲しいものが現れるため、本当に満足できることはありません。

 まさに、仏教でいう、「餓鬼」の状態になってしまっているのです。

 

 人は、洗脳による支配から自由になったとき、初めて自分の本当の意思に基づいて未来を選択できるようになります。

 そのためには、思考の抽象度を高め、物事を俯瞰して眺めること、スコトーマをずらし、見える世界を変えることなどが必要です。

 

 PART2PART3でご紹介したのは、単なる「『性格』を変える方法」ではありません。

 さまざまな洗脳から解放され、他者からの摺り込みによるものではない、自分自身の価値観に基づいて、本当の意味で自由に生きていくための方法なのです。

 引用終わり

 

 

 人は、洗脳による支配から自由になったとき、初めて自分の本当の意思に基づいて未来を選択できるようになります。そのためには、思考の抽象度を高め、物事を俯瞰して眺めること、スコトーマをずらし、見える世界を変えることなどが必要です

 

 ところで、コーチングの重要なポイントは「クライアントのコンテンツには一切関わらない」ということ。

 Q-381~:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429450.html

 

 ここでいう「コンテンツ」とは、BSや自我のこと。そして、そのBSや自我が生みだしている“現実”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 では、コーチは何に関わるのでしょう?

 

 

 答えは「クライアントの“未来”」。正確には「今のまま(のBSや自我)では絶対に達成することができない未来や世界(可能世界w2)に向かう“方向性”」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 苫米地博士は、そのことを「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」と表現されています。

 (バラダンでの講義では「wからw1」でしたが、現在の博士の表現に統一しています)

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 関数pの再定義を促さない =コンテンツに関わらない =(現在の)BSや自我には介入しない

 

 冒頭の久保選手の例でいうと、「『(これまでの)幼稚さ、幼さ』については評価・判断せず、それを変えようとも一切しない」ということ。

 Q-409BSをゼロベースで観察することが困難な中、どのように? <vol.3;方向>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35983549.html

 

 でも、結果的に久保選手のBSや自我は「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わり、「圧倒的なパフォーマンスを見せてW杯本大会出場獲得」という可能世界w2を現実化しました。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 一体何があったのでしょう?

 

F-393につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 映像や音が生み出す臨場感は、人の脳に強いインパクトを与えます

 

 久保選手のインタビュー中の姿(映像)や肉声(音)を観察しながら得たひらめきがこのブログ記事執筆のきっかけです。

 Q-408:ブリーフシステムをゼロベースで観察するvol.2;〇〇を感じ取る力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35967572.html

 

 文字だけで「自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う」という言葉を確認した場合にも、果たして同じように感じただろうか?

 

 そのように自問しながら、あらためて「もっとも強力な洗脳装置として機能しているテレビ」の怖さを思い知りました。

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

L-06520209月シークレットレクチャー -05;「生と死の間/ between life and death」に向き合い、「生/life」そのものを磨き上げる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28529789.html

L-11520219月シークレットレクチャー -03;夢を現実化する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

L-170202203月シークレットレクチャー -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

Q-403~:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430302.html

 

「性格」のカラクリ



Q-421:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <前編>

 

 苫米地式コーチング認定コーチとなって、早いもので10年目に入っています。

 

 これまでたくさんの御質問や御相談をいただきました。とくに入門者の方からいただくのが、「コーチングを受けるとどうなりますか?」という素朴な質問。

 

そんな疑問に対する私の本気の答えは、「自由になり、一念三千を体感する」↓

Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 最近も同様の御質問をいただきました。今回は少し抽象度を下げて“NHK的なワーク”を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 気楽にお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

Q:コーチングを受けるとどうなりますか?

 

A1:結論からいうと、「いつもニコニコしていて、よく思い出し笑いをする」ようになります。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 もちろん過去のことも楽しく思い出しますが、コーチングを受けることで思い出すようになるのは“未来の記憶”です。その“未来”に対して、楽しくなって笑ってしまう(微笑んでしまう)という感じ。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 “未来の記憶”というと、きっとびっくりしますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その感覚は正しいです。なぜなら、私たちが認識している世界はすべて過去の記憶の合成だから。目の前の世界とは、各自のこれまでの記憶が織りなす“一人一宇宙”だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「私はいつも未来のことばかり考えている」という人がいても、その未来は過去でできあがっています。無意識は“このまま続く時間延長線上”の未来を想定しているから。その情報処理は「過去→現在→未来」という時間観に基づいています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その「このまま続く時間延長線上の未来」まで含めて、コーチングでは「現状(SQStatus Quo)」といいます。

L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 その「現状」を生みだしているのがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

繰り返しますが、私たちが認識している世界は過去の記憶の合成です。その世界には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれています。苫米地博士は「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として、「3つのモノサシ」を挙げられています↓

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 BSが生みだす現状(=世界)はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 目の前の世界は他人や社会によってつくられた過去。その過去の延長上の未来も、やはり過去です。その過去が生みだす「私ってこんなもの」「私たちはこんな感じ」というイメージが決める空間(範囲)がコンフォートゾーンです。

 コンフォートゾーンでは、リラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスを存分に発揮することができます。その一方で、コンフォートゾーンは、さらなるブレークスルーを阻害する強力なリミッター(=現状維持の壁)にもなってしまいます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

CZとは「これまでの自分」や「現実的な未来(=現状)」のこと。私たちはその限られた世界、すなわちCZの内側しか認識することができません。CZの外には「無限の可能性」や「真実の夢」があるというのに、それを認識することができないのです。

それがスコトーマ(Scotoma)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

では、“未来の記憶”を生みだし、ブリーフシステムを書き換え、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「現代洗脳のカラクリ」(ビジネス社、p211)より引用します。

 

 

現実的な脱洗脳法

 たとえ現実が洗脳社会であろうと、要は情報空間であることには変わりありません。

 となれば、自分の力で情報を操作し、書き換えることはできるのです。

 誰かに書き換えられる前に先に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に住んでいても洗脳されることはありません。

 自分で自分を洗脳してしまえば、それは事実上、洗脳から逃れることができたといえるのです。

 では、それはどうするのかといえば、ゴールの設定です。

 そもそも、なぜ、他人に洗脳されてしまうのかといえば、自分を見失ってしまうからです。この場合の自分を具体的に言えば、自分がしたいこと、自分が好きなことです。これを見失ってしまえば、情報空間でもともと生きているのですから、すぐさま洗脳完了。あなたは権力者たちの言うことを、あたかも自分の発想のように感じて行動してしまうでしょう。

 しかし、ゴールがあれば、どれだけ洗脳情報を目の前に並べられても関係ないのです。

 自分のゴールに合致すれば、それは良い情報であり、合致しなければムダな情報。決して他人から洗脳されるなどということはありません。

 脱洗脳社会は無理ですし、洗脳を止めることもできませんが、「だから、何?」と言って自分の好きなように生きることは可能なのです。ゴールさえあれば。

 自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです。

 すべての洗脳を一瞬にしてキャンセルすることができる反洗脳法。

 それがゴールを持つことなのです。

 ゴールという言葉は私の著書の中では何度も出てくる言葉ですが、これほど強力な脱洗脳法はないのです。

 ゴール。この言葉の意義をもう一度、考える時はいまなのです。

 引用終わり

 

 

自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです

 

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。

それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです。

(その正体は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私たちは「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」と「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」の2つを同時に維持することはできません。ゲシュタルトは1つしか維持できないから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 必ずどちらかが選択されることになりますが、通常は「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」が選択されます。臨場感が圧倒的に高いからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 そんな認知科学的事実をコーチング・プリンシプル化したものが、「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 反対にいうと、臨場感を十分に高めることができれば、「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」が現実化します。それがまるで魔法のように人生が一変するコーチングの秘密です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

  鍵は臨場感!

 

 では、どうやって臨場感を高めればいいのでしょう?

 

Q-422につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです

 

 ゴール自体があいまいな理由は、「ゴールは必ず現状の外に設定する」から。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 ゴール自体がクリアなら、まず間違いなくそのゴール(らしきもの)は現状の中です。そのままでは、ますます現状に縛られていきます。くわしくはこちらでどうぞ↓

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

L-10020218月シークレットレクチャー -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 

現代洗脳のカラクリ

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 現代洗脳のカラクリ eBook : 苫米地英人:

 



Q-420:なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか? <key 4;無意識レベルでのフェアネスの実現>

 

医療現場で働く方から切実な御質問をいただきました。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 key 1;「S

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36446341.html

 key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36479608.html

 key 3;排他的でスノッブな空間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36494091.html

 key 4;無意識レベルでのフェアネスの実現

 

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A4:これまで「必ずスコトーマがある」こと(key 1)、「教育により差別が刷り込まれている」こと(key 2)、「コンフォートゾーンは排他的である」こと(key 3)を取り上げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 これら3つには共通点があります。何でしょう?

 

 

 私の答えは「無意識」 ふだんは意識に上がっていないということです。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 「無意識」の例として、苫米地博士がよく挙げられているのが「自転車の運転」。

 私たちが自転車に乗っている時、左右のバランスをうまく取ろうといった意識で乗っているわけではありません。「身体が勝手にバランスを取っている」という感じで、それを言語化することは難しいくらい。

 Q-175脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理世界で実際に歩いてるということになるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

 

乗れるようになるまではずいぶん苦労したのに、一旦乗れるようになってしまえば乗れないようにするのが難しいのが自転車の運転。そのカラクリは「ゲシュタルトができ、無意識が維持している」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

それは「全体と部分の双方向性の関係性ができ、ホメオスタシスで維持されている」という状態。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

抽象度を下げて具体的に表現すると、「今までバラバラだった『手の動き』『足の動き』『体重のかけ方』といった部分がつながり(connect the dots)、すべて連動して動かせる」という状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

しかも、自然に(=無意識化)、かつ、言葉を超えて(=超言語化)。

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 その「無意識」かつ「超言語」をしっかりコントロールすることが、脱洗脳の重要なポイントであるはず。そのコントロールが「『ブレない判断基準』を生みだすもの」に自身を導きます↓

 L-169202203月シークレット… -02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 

 以下、「一瞬で自分を変える技術」(ビジネス社、p12)より引用します。

 

 

武術に学ぶ 一瞬で自分を変える技術

 

 

内部表現の一瞬の書き換え

 「内部表現の書き換え」とは一言で言ってしまえば、それまでの選択肢を変えてしまうことです。これまでAを選んでいた人がBCといった選択肢があることに気づいたり、BCを選ぶことでより良い人生、自分らしい人生を生きる手助けをするものです。

 ただし、「内部表現の書き換え」は洗脳技術とかなりの部分重複しており、危険な技であることは間違いありません。「そんな危険な技をなぜ公開するのか」という人もいるでしょう。

 確かにその気持ちもわかりますが、現在はあまりにもひどい洗脳時代です。洗脳技術を公開しないと、人々は手もなく、洗脳されてしまうのです。

 いまが洗脳時代である証拠の最もわかりやすい例は東京オリンピックです。東京オリンピックではいまボランティアという美名のもの、11万人のタダ働き要員を募集しています。しかし、ボランティアたちの無償の働きによって誰が得をするのかといえば、大手広告代理店です。彼らに利益が流れるような仕組みがあることを知っていながら、テレビと新聞はそれをほとんど報道せず、素晴らしい体験、おもてなしなどと言って喧伝しています。これを洗脳行為と言わずして何を洗脳と言うのでしょうか?

 洗脳で最も効果的なのは大手メディアを使った手法です。現代の日本はそれが日常茶飯事になっているのです。はっきり言わせてもらえば、テレビはすでに広告代理店が操作する洗脳マシンに堕しています。とてもメディアと呼べるような代物ではありません。

 そんな時代ですから、いまは、国民一人一人が「内部表現の書き換え」の技術を会得しておく必要があるのです。百歩譲って会得しないまでも、どういうものであるかぐらいは、知っておく必要があります。

 ですから、私はこういった書籍をずっと書いているのです。

 もちろん、「内部表現の書き換え」を伝えるのは洗脳社会から身を守るためだけではありません。この技術を使って「人間は自分自身の力でこんなことまでできるんだ」と気づいて欲しいということもあります。

 私たちには多くの可能性が眠っています。自分ではこんなことは無理だと思うようなこともできてしまいます。

 「内部表現の書き換え」の技術は、実は対洗脳技術というよりは、そちらの方面で積極的に活用してほしい技術なのです。

そして、「内部表現の書き換え」を一瞬で行っていたのが武術なのです。

それが具体的にどういうことなのかは、本書で読んでみてください。

引用終わり

 

 

 「内部表現の書き換え」を伝えるのは洗脳社会から身を守るためだけではありません。この技術を使って「人間は自分自身の力でこんなことまでできるんだ」と気づいて欲しいということもあります

 

 その「内部表現の書き換え」の最新科学バージョンが「苫米地式コーチング」。そのコア中のコアがゴール設定。先ほどの「『ブレない判断基準』を生みだすもの」とは、ゴールのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは、1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 ゴールを設定し、そのゴール達成に夢中になって取り組む間に、人は刷り込まれた差別を脱却し(脱洗脳)、自由意思を獲得し、自らのブリーフシステムを(結果として)書き換えることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 その積み重ねの中で、まずは個人のマインドから、そして社会が共有するブリーフから、「パワハラ」や「虐待」がなくなっていくはず。そのように私は信じています。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

 最後に、これまでの考察をまとめ、シンプルに回答し直します。

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A:「差別はやめよう」「差別をなくそう」という発想では、いつまでも解決することはできません。なぜ?

 

その理由は「差別はやめよう」「差別をなくそう」は「差別」の存在を前提としているから。差別が「ある」「ない」は同じ抽象度の裏表です。

L-152202111月医療系… -07;ゴールとは「究極的に抽象度が高まった体感」で感じるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33851880.html

 

「差別」は道徳教育を通じて、個人(&社会)のブリーフシステムの中に刷り込まれています。無理やり変えたとしても、すぐに元の状態に戻るでしょう。強力なホメオスタシス・フィードバックが働くから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

シンの解決は、まずは「縁起を理解し、『差別はあり得ない』ことを知る」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そして、その上でゴールを設定し、可能世界w2に移行した結果としてブリーフシステムを変更(更新)すること。より高次の抽象度次元に。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

その積み重ねにより、無意識レベルでフェアネスを実現することができます。それは中観の実践でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以上が私の回答です。

御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 鍵は「抽象度」ですが、「何でもかんでも抽象度を上げればいい」というわけではありません。大切なのは「抽象度を使い分ける」こと。それは「異なる思考回路を利用する」ということでもあります。

 

 以下、苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方」(CYZOp162)より引用します。参考にされてください。Feel

 

 

抽象度を上げた反駁を効果的に使うには

 先ほど、「抽象度を上げて反論する」という話をしましたが、「何でもかんでも抽象度を上げて反論せよ」という意味ではありません。コンストラクティブ(立論)では同じ抽象度で反論し、リバタル(反駁)で抽象度を上げて反論するようにするのです。

 直接的に論理と論理とを戦わせることをクラッシュ(争点の衝突)といいますが、同じ抽象度で反論しないとクラッシュが起こりづらいでしょう。新しいことをどんどん出していいわけですから、同じ抽象度でできるだけ多くの情報を使って相手の論理を否定するのが、コンストラクティブの基本です。

 それに対して、リバタルではすでに言われたことに関わることしか言えないわけですから、同じ抽象度で反論するよりも、抽象度を上げて反論したほうが効果的であり、反論の反論になり得るわけです。新しいことは言えないというルール上、必ず前に誰かが言ったことに対応し、また包含することしか言えないことになります。

 情報量を多くするために抽象度を上げない戦略を取るコンストラクティブと、抽象度を上げて情報量を少なくしてまとめて一気に反論するという戦略を取るリバタルとでは、それぞれ異なる思考回路を利用する必要があります。

 引用終わり

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429772.html

Q-392:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35248836.html

 

 

ディベートで超論理思考を手に入れる

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方 eBook : 苫米地 英人:

 

 


このページのトップヘ