苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:コンフォートゾーン

F-394:ナイセイカンショウ <vol.3;心の本質を捉える基本中の基本>

 

 サッカー北中米ワールドカップ出場を決めた試合(2025320日、vs バーレーン)で1ゴール1アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せた久保建英選手は、試合後このようにコメントしました。

 

 自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う

 

 これはブリーフシステム(Belief SystemBS)、あるいは自我が、「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わったということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 一体何があったのでしょう?

 

 vol.1;関数pの再定義ではなく、可能世界“w1”から別の“w2”への移行を促す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36550679.html

 vol.2;内政不干渉の原則

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36598430.html

 vol.3;心の本質を捉える基本中の基本

 

 

 ポイントは、森保監督や長友選手による抽象度が上がる方向性への働きかけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その働きかけにより、結果的として久保選手のBSや自我は「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わりました。

 

 では、森保監督らの働きかけと久保選手のBSや自我の(結果としての)変化の間には何が起こったのでしょう?

 Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 

 答えは、久保選手自身に由る「内省言語の生成」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 苫米地博士は「本当のコーチは基本的にブリーフシステムを変えるためにおしゃべりなんかしない」と仰います。コーチングの本質的な部分は非言語です。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 仮に「その生き方は間違っている」「そのゴールは間違っている」と諭したとしても、まずもってBSや自我は変わらないでしょう。プッシュ・プッシュバックが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 もしも言葉(や論理)によって変わったとしても、そのうち深刻な状況に陥るはずです。心から納得することなく受け入れたものは理不尽度が高く、have toを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 人を本当に苦しめるものは、生じた出来事の大小ではなく、理不尽度。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 その理不尽度は「自己責任感の大小」で決まります。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 ここでいう「自己責任感」とは、「すべて自分で決めるという覚悟」のこと。コーチングに寄せていうと、「ゴールは必ず自分で設定する(している)というBS」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分が心から「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」と思うからこそ、BSは変わります。その思いが自然にあふれでるのが「内省言語」です。

 L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 最初(F-392/vol.1)に紹介したとおり、苫米地博士は「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」と表現されています。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「可能世界“w1」とは、これまで慣れ親しんできたコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。「別の“w2」とは、そのCZの外側にあるゴール側のCZです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 これまでのCZの外側に出ると(出ていかせようとすると)、強烈な反動が生じます。意識下でも、無意識下でも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 その反動をコーチが言葉でひっくり返すことはできません。なぜなら、その反動とは、生命維持レベルの強力なホメオスタシス・フィードバックだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だから非言語!

 

ただし、その“非言語”は、「声を出してはいけない」「話をしてはいけない」ということではありません。直接的にw1w1を生みだすBSや自我には介入しないということであり、会話自体は行ってもかまいません(博士はただの会話は厳しく戒められていますが)。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(サイゾー、p116)より引用します。

 

 

内省言語を発生させる

 非言語コミュニケーションは特殊な技術ではありません。これは人が人に対して影響力をどうやって与えるかという話で、世間一般で頻繁に使われているものなのです。

 日常生活の中にもありますし、私たちが気づかずにいつもやっていることの中にもあります。

 人の心に内省言語を生み出すことは少し敏感になれば誰でもできます。例えば、最もわかりやすいのがCMです。多くのCMがしているのは商品の正しい説明ではなく、視聴者に恐怖を植え付けることです。「その洗濯物臭っていませんか?」「いつまで太っているつもりですか?」「まな板は雑菌だらけ」などなど、これが第一声でどこにも商品の説明はありません。

 でも、視聴者の心には「これは聞いておかないとマズいかも」という内省言語が発生しています。発生したら、そこで初めて商品説明が始まります。

 ひと目惚れのテクニックでも同様です。

 以前、私は、意中の会社の同僚を振り向かせるテクニックとして「趣味のキーホルダー」というのを紹介したことがあります。

 これは、意中の彼が釣り好きで、その彼に興味を持ってもらうために釣りを学ぼうとしていた女の子からの相談でした。彼女は釣り好きの彼に「自分も釣りを始めました」と告げようとしていたので「やめておきなさい」と私は言っておきました。「その彼を本当にゲットしたいのであれば、あなたが本当に釣りを好きになるだけでいいんですよ」と。

 数ヶ月後、その女の子はその彼と一緒に釣りに行くことになったそうです。しかも、誘ってきたのは彼のほうだといいます。きっかけは彼女がキーホルダーに使っていたミニチュアの釣り竿で、彼の方から「これって〇〇〇のレプリカ?」と声をかけてきたそうです。

 彼女は何ひとつ言葉を使っていません。ただ、ちゃんと釣りを好きになっただけです。人の心を動かすとはこういうことです。

 それを「コミュニケーションの仕方を学びましょう」「こう言われたらこう返しましょう」「部下とのコミュニケーションはこうしましょう」などというのはあまりにも人をバカにしています。

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです。

 そして、それはまさにスコトーマの原理であり、非言語の本質はRASのシステムの裏表ということです。

 ですから、当然、非言語コミュニケーションは声を出してもいいのです。相手のRASがカクテルパーティー効果のようにこちらの声を消してくれるのならそれでいいというわけです。こちらから働きかけていることが相手の意識に上がってさえこなければ、声を出してもいいのです。

 実際、私がコーチングをする際、あまり話はしません。話しているのはクライアントのほうです。

 私はクライアントの話の内容に興味があるわけではありません。クライアントを現状に縛るブリーフシステムがどういうものなのかを探りつつ、それを超える内省言語を引き起こすように聞いています。

 逆に、クライアントは自分が変わっていることを自覚できません。ですから、「博士、もっとアドバイスをください」と言います。時には怒ったりもします。そこで私は「あなたはもう変わっていますよ」と告げ、セッションの最初の頃と比べて変わったところをいくつか伝えます。クライアントは自分が変わっていることを、その時初めて理解するのです。

 ブリーフシステムが変わるというのはこういうことなのです。

 引用終わり

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです

 

 今回のテーマは「ナイセイカンショウ」。

 

 コーチは、クライアントのコンテンツには決して関わりません。それは「内政には不干渉」ということ。

 

ただし、「内省言語を引き起こすこと」には積極的に関わります。その関わりは「内省勧奨」。

 

それは、時間の流れでいうと未来からの、抽象度でいうとより高次の次元からの、強力な働きかけです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

F-395につづく)

 

 

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Q-421:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <前編>

 

 苫米地式コーチング認定コーチとなって、早いもので10年目に入っています。

 

 これまでたくさんの御質問や御相談をいただきました。とくに入門者の方からいただくのが、「コーチングを受けるとどうなりますか?」という素朴な質問。

 

そんな疑問に対する私の本気の答えは、「自由になり、一念三千を体感する」↓

Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35882023.html

 

 最近も同様の御質問をいただきました。今回は少し抽象度を下げて“NHK的なワーク”を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 気楽にお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

Q:コーチングを受けるとどうなりますか?

 

A1:結論からいうと、「いつもニコニコしていて、よく思い出し笑いをする」ようになります。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 もちろん過去のことも楽しく思い出しますが、コーチングを受けることで思い出すようになるのは“未来の記憶”です。その“未来”に対して、楽しくなって笑ってしまう(微笑んでしまう)という感じ。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 “未来の記憶”というと、きっとびっくりしますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その感覚は正しいです。なぜなら、私たちが認識している世界はすべて過去の記憶の合成だから。目の前の世界とは、各自のこれまでの記憶が織りなす“一人一宇宙”だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「私はいつも未来のことばかり考えている」という人がいても、その未来は過去でできあがっています。無意識は“このまま続く時間延長線上”の未来を想定しているから。その情報処理は「過去→現在→未来」という時間観に基づいています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その「このまま続く時間延長線上の未来」まで含めて、コーチングでは「現状(SQStatus Quo)」といいます。

L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 その「現状」を生みだしているのがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

繰り返しますが、私たちが認識している世界は過去の記憶の合成です。その世界には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれています。苫米地博士は「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として、「3つのモノサシ」を挙げられています↓

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 BSが生みだす現状(=世界)はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 目の前の世界は他人や社会によってつくられた過去。その過去の延長上の未来も、やはり過去です。その過去が生みだす「私ってこんなもの」「私たちはこんな感じ」というイメージが決める空間(範囲)がコンフォートゾーンです。

 コンフォートゾーンでは、リラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスを存分に発揮することができます。その一方で、コンフォートゾーンは、さらなるブレークスルーを阻害する強力なリミッター(=現状維持の壁)にもなってしまいます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

CZとは「これまでの自分」や「現実的な未来(=現状)」のこと。私たちはその限られた世界、すなわちCZの内側しか認識することができません。CZの外には「無限の可能性」や「真実の夢」があるというのに、それを認識することができないのです。

それがスコトーマ(Scotoma)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

では、“未来の記憶”を生みだし、ブリーフシステムを書き換え、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「現代洗脳のカラクリ」(ビジネス社、p211)より引用します。

 

 

現実的な脱洗脳法

 たとえ現実が洗脳社会であろうと、要は情報空間であることには変わりありません。

 となれば、自分の力で情報を操作し、書き換えることはできるのです。

 誰かに書き換えられる前に先に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に住んでいても洗脳されることはありません。

 自分で自分を洗脳してしまえば、それは事実上、洗脳から逃れることができたといえるのです。

 では、それはどうするのかといえば、ゴールの設定です。

 そもそも、なぜ、他人に洗脳されてしまうのかといえば、自分を見失ってしまうからです。この場合の自分を具体的に言えば、自分がしたいこと、自分が好きなことです。これを見失ってしまえば、情報空間でもともと生きているのですから、すぐさま洗脳完了。あなたは権力者たちの言うことを、あたかも自分の発想のように感じて行動してしまうでしょう。

 しかし、ゴールがあれば、どれだけ洗脳情報を目の前に並べられても関係ないのです。

 自分のゴールに合致すれば、それは良い情報であり、合致しなければムダな情報。決して他人から洗脳されるなどということはありません。

 脱洗脳社会は無理ですし、洗脳を止めることもできませんが、「だから、何?」と言って自分の好きなように生きることは可能なのです。ゴールさえあれば。

 自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです。

 すべての洗脳を一瞬にしてキャンセルすることができる反洗脳法。

 それがゴールを持つことなのです。

 ゴールという言葉は私の著書の中では何度も出てくる言葉ですが、これほど強力な脱洗脳法はないのです。

 ゴール。この言葉の意義をもう一度、考える時はいまなのです。

 引用終わり

 

 

自分のゴールさえあれば、洗脳情報の中から必要な情報を選り分け、活用することもできますし、実はこれこそが現実的な脱洗脳法なのです

 

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。

それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです。

(その正体は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私たちは「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」と「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」の2つを同時に維持することはできません。ゲシュタルトは1つしか維持できないから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 必ずどちらかが選択されることになりますが、通常は「過去の記憶でつくられたこれまでのCZ」が選択されます。臨場感が圧倒的に高いからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 そんな認知科学的事実をコーチング・プリンシプル化したものが、「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

  最も臨場感が高い(Vivid)イメージ(Image/Imagination)が現実(Reality

 

 反対にいうと、臨場感を十分に高めることができれば、「未来の記憶で生みだすまったく新しいCZ」が現実化します。それがまるで魔法のように人生が一変するコーチングの秘密です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

  鍵は臨場感!

 

 では、どうやって臨場感を高めればいいのでしょう?

 

Q-422につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

ゴール自体はあいまいなものですが(その理由はわかりますよね?)、ゴールを達成した自分の状態やまわりの状況ははっきり感じることができます。それが「ゴール側のCZ」。それは“未来の記憶”で生みだす、まったく新しいCZです

 

 ゴール自体があいまいな理由は、「ゴールは必ず現状の外に設定する」から。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 ゴール自体がクリアなら、まず間違いなくそのゴール(らしきもの)は現状の中です。そのままでは、ますます現状に縛られていきます。くわしくはこちらでどうぞ↓

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 

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Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

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F-391:童謡か? 軍歌か?

 

 施設に入所中の高齢女性で、よく歌を歌われる方がいます。歌うのは、童謡か軍歌。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 童謡を歌っている時の表情は楽しげでとても穏やかな感じなのですが、軍歌の時は厳しい表情(目が据わった状態)でトゲトゲしい声に変わります。まるで人格が変わってしまったかのように。

 Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 実際、“軍歌モード”の時、施設スタッフは警戒態勢で臨みます。言動も攻撃的かつ他罰的になっているため、まわりとのトラブルが起こりやすいから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

その女性は認知症と診断されているため、言動の変化は「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia認知症に伴う行動・心理症状」のひとつとされています。

 L-146202111月医療系研修会 -01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 

 でも、「気分により、表情や声色が変わり、言動も変化する」ってふつうにありますよね?

 

 

 私たちが“現実”だと思っている目の前の世界は、情報空間であり、可能世界(possible world)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もっとコーチングらしく表現すると、“現実(Reality)”とは、一番臨場感が高い(Vivid)イメージ(ImageImagination)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

だから、“現実”は「イメージ×臨場感」次第。本当は「観自在」です。

F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社、p38)より引用します。

 

 

暗示とは世界の記述

 現実世界もまた情報空間であることがわかると、人間と催眠との関係がより明確かつ密接であることもわかってくるでしょう。

 先ほども言ったように、催眠状態とは変性意識状態のことを言います。

 そして変性意識とは情報空間に臨場感を持っている状態です。

 催眠は情報空間に臨場感を持っている時に暗示を入れることで可能になります。

 この場合の暗示とは術者側が見せようと思う世界の記述です。

 「さあ、これからあなたは私のことが大好きになります」

 といった暗示は、被催眠者から見れば、それが世界のすべてになります。

 だから、受け入れてしまうのです。

 しかし、ここでも多くの人々が疑問に思うことが出てきます。

 それは「大好きになりますと言われただけで大好きになんかなれない」ということです。普通の状態であれば、ほぼ不可能です。

 しかし、催眠状態=変性意識状態であればそれは可能です。

 なぜなら、人間の五感はあやふやで、自分で思っているほど確固たるものではないからです。

 それを多くの人がわかっていないから不思議に思ってしまうのです。

 例えば、催眠ショーなどでよく見かける味覚の支配を例にとってみましょう。

 変性意識状態で暗示を入れられた被催眠者は酸っぱいレモンを甘く感じたり、これまで大嫌いだったものが好きになり、おいしいと感じるようになります。

 見ているほうはとても不思議に思えるようですが、実は味覚の支配はそれほど難しいものではありません。

 というのも、味覚情報は嗅覚情報がほとんどだからです。その証拠に鼻をつまんでモノを食べてみるといいでしょう。たいていのものはよく味がわからないはずです。

 または、プラスチックの皿とプラスチックのフォークで食べさせられたら、どんな高級料亭の料理であっても、「おいしい」とは感じません。つまり、味覚は視覚情報でもあります。

 また、サクサクという歯触りにしても、それは歯触りではなく音、つまり聴覚情報です。

 要は、「おいしい」という味覚情報は嗅覚、視覚、聴覚といった情報を統合したものなのです。

 ですから、甘いモノを酸っぱくする。その逆に辛いものを甘くする。おいしいものをまずくする、まずいものをおいしくするなどは、脳内情報の書き換えだけで簡単にできるのです。

 引用終わり

 

 

催眠は情報空間に臨場感を持っている時に暗示を入れることで可能になります。この場合の暗示とは術者側が見せようと思う世界の記述です

 

 情報空間に臨場感を持っている時」とは、「Rゆらぎ」のこと。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 催眠における暗示とは「術者側が見せようと思う世界の記述」のことですが、コーチングで行うのは「本人が自由意思で設定したゴールの世界の記述」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

具体的には「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」などを行います。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 *「ビジュアライゼーション」はこちら↓

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 コーチングの基本は、関数pの再定義ではなく、可能世界w1から別のw2に移行すること。そのw2が「本人が自由意思で設定したゴールの世界」です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 *「関数p」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「移行」というのは、連続的な変化ではなく、離散的です。それはまるでワープするような感覚。まったく未知の世界にいきなり転生するような感じです(ワープも転生も体験したことはありませんが)。

 Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

 では、ここで問題。

 なぜ「離散的」であり、「ワープ」であり、「転生」なのでしょう?

 

 

 そう、「ゴールの世界(w2)」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 「1)現状の外」というのは、「このまま続く時間延長上の未来」の外側でもあります。つまり、「このままでは絶対に起こりえない世界(未来)」のこと。そんな「世界(未来)w2」に対して、「徐々に近づいていく」なんてことはあり得ません。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 コーチングにおいては、「ステップ・バイ・ステップ方式」はNGです。それは「CZをひろげていく」ということだから。CZは「狭く! 高く!」。

苫米地博士は「CZをひろげていく」ことを厳しく戒められています↓

F-370:義を見て為さざるはvol.4;「勇無きなり」の問題点 -「勇」と「エフィカシー」の違い-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35508655.html

 

 w1w2への移行は、「離散的」であり、「ワープ」であり、「転生」のような感じ

 

 しかしながら、そのときの本人の体感は「凪」。移行は一瞬であり、変化もダイナミックですが、あまりに「あたりまえ」な感じで、他人から指摘されるまでまったく気づかないはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 童謡か? 軍歌か? 自分がどちらのモードなのか自覚していない老婆と同じように。

 

 現在の私は、コーチとしてはもちろん、医師としても他人のコンテンツ(関数p→可能世界w1)への関わりをなくそうと心がけています。今回のテーマでいうと、「童謡モードの方がいい」とか、「軍歌モードはよくない」などといった価値判断を一切しないということ。

 Q-381~:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429450.html

 

それは「ラポール(臨場感空間の共有)なしで人知れず役に立つ」という私なりの“挑戦”。

L-124202111月医療・介護研修レポート -05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 

 そのポイントは「情報を統合する」ことだろうと感じています。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

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-関連記事-

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-271~現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 

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Q-419:なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか? <key 3;排他的でスノッブな空間>

 

医療現場で働く方から切実な御質問をいただきました。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 key 1;「S

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36446341.html

 key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36479608.html

 key 3;排他的でスノッブな空間

 

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A3:前回(Q-418)、苫米地博士の著書「脱洗脳教育論」(オープン・エンド)より引用しました。その中で博士はこのように書かれています(p39)。

 

 差別思想を民衆の中に埋め込めば埋め込むほど、国の支配は強固なものとなり、支配者にとって都合のよい安定(秩序)が生まれる

 

 その「差別思想」の「民衆への埋め込み」として「道徳教育」がある というのが前回の趣旨。

差別思想の民衆への埋め込みが行われているのは、もちろん、日本だけではありません(日本は異常にうまくいっているといえますが)。

既得権益が利用する宗教には、「支配者にとって都合のよい安定(秩序)」を生むための仕掛けが内包されています。

PM-06-18~20:仮説13)宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 では、洗脳教育が巧みであるから、私たちは無意識に差別を刷り込まれるのでしょうか?

 

 今の私は(将来はわかりませんが)、マインド側にも大きな要因があると思っています。具体的にいうと「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」であり、BSにより生み出される「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp140)より引用します。

 

 

◎コンフォートゾーンの正体

 言葉としてのコンフォートゾーンは良いイメージを持っています。快適な空間であり、自分の実力を思う存分発揮しやすい場所です。実際、サッカーではアウェイよりもホームでの試合のほうが有利だと言われます。

 しかし、どうしてホームの試合が有利なのか考えてみる必要があります。

 ホームでの試合は自分のチームが実力を存分に発揮できる一方で、相手チームは実力を十分に発揮できないような雰囲気作りができていると言えるかもしれません。つまり、コンフォートゾーンというのは相手チームにとってみれば、とても居心地の悪いアンコンフォータブルな空間なのです。

 自分たちにとっては良いけれど、他人には居心地が悪い空間。こういった空間を私は良いものだとはあまり思えません。

 人が数人集まればコンフォートゾーンは形成されます。あるいは、自分の好きなものだけを集めて一人で寛げる場を作れば、そこはコンフォートゾーンとなります。そういう仲間たちと一緒に居る時、そういう場所でゆったりと過ごす時というのは至福の時間であることは間違いありません。ストレスもなく安心できる、自分の思ったようなものが思ったタイミングで出てくる、かゆいところに手が届く空間です。

 しかし、その空間はとても排他的であるということも理解しておかなければいけないのです。

 そして、排他的な空間には成長はありません。コーチング的に言えば現状の外のゴールはありません。それはそうでしょう。慣れ親しんだ場所とは新しいものが入る余地が最初からないからこそいいのです。

 とはいっても、何年も何十年も同じとなるとさすがに人は飽きてしまいますから、たまには刺激を欲します。その空間に興味を持つ人がいれば、さまざまな形の審査を行って入場を認めます。会員制クラブを想像すればわかるでしょう。

 ただし、その新しい刺激にしても、あくまでも現行のコンフォートゾーンを乱さないことが大前提です。だからこそ、新しい会員は現会員の紹介があった場合のみなのです。一見さんお断りの料亭も同じです。

 コンフォートゾーンは排他的であり、なおかつスノッブな空間でもあると言えるでしょう。

 私が最近見た排他的なコンフォートゾーンは、ある有名ホテルのクラブラウンジでした。外国製のスーツを着たワスプらしき外国人とそれを取り囲む日本人ビジネスマンの会食で、彼らは、最近どこそこの企業を買収しただとか、次はどこそこの会社を買収する予定だとか、油っこい話をにこやかにワスプに報告しているのです。

 私とすれば、そんな話をこんなところでしていいのか? と思ってしまう内容なのですが、全員英語だったので「どうせ周りの日本人にはわからないだろう」というわけです。

 なんというか、その我が物顔ぶりが鼻について仕方なかったですし、ワスプにすり寄る日本人ビジネスマンたちの姿に情けない思いすら感じてしまいました。

 しかし、当のワスプ&日本人ビジネスマンたちは世界を相手にビジネスをしていますと言わんばかりの胸の張り方です。こういったスノッブで差別的な空間であっても本人たちにとってみれば極上のコンフォートゾーンなのです。

 引用終わり

 

 

 自分たちにとっては良いけれど、他人には居心地が悪い空間

 

 それがコンフォートゾーン(CZ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 だから、CZは「狭く! 高く!」。

高くとは、もちろん、「抽象度が高い」という意味です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 人が数人集まればコンフォートゾーンは形成されます。あるいは、自分の好きなものだけを集めて一人で寛げる場を作れば、そこはコンフォートゾーンとなります

 

 これは「自我」のことでもあります。CZとは、「宇宙に対する評価関数」であり、自我そのものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だから、「自我=CZは排他的(になりがち)」ということを、まずは厳しく自覚しなければなりません。ただし、自覚だけでは「排他的」を克服することはできないでしょう。

(その理由は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、「自我=CZは排他的」を克服するために必要なことは?

 

 

 排他的な空間には成長はありません。コーチング的に言えば現状の外のゴールはありません

 

 そう、ゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 これまでの「自我=CZ」の外側、それもより抽象度の高い次元にゴールを設定することができると、「自分」を構成する新たな(ゴール側の)縁起を感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そして、その新たな縁起(=ゴール側のCZ)の臨場感が高まるほど、結果として「自我=CZ」が拡大(拡張)していきます。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 そんな「自我=CZ」の拡大(拡張)を繰り返すたびに、人は「自我=CZは排他的(になりがち)」を克服していくはずです。

 F-247:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.4;木鶏(ワーク付き)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 

Q-420につづく)

 

 

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-追記-

 CZに関連して補足します。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 前回(Q-418)紹介した病院では、職員は3つのグループに分かれていました。1)10%が院長を崇拝するグループ、2)20%が院長を小馬鹿にするグループ、そして3)大多数(70%)が「どうでもいい」という感じの日和見グループ。

その中で実際に退職していったのは、「2)小馬鹿グループ」の人ではなく、「3)日和見グループ」の人でした。なぜだと思いますか?

 

 私の答えは、「1)崇拝グループ」と「2)小馬鹿グループ」はCZを強く共有していて、「3)日和見グループ」はそれほどでもなかったから。

 

 プロ野球でたとえると、「アンチ巨人」の人は、「巨人ファン」とは向きが真逆(勝つと↓/負けると↑)なだけで、「巨人」に対する重要度は高い状態です。

つまり、「アンチ巨人」と「巨人ファン」はCZを強く共有しているということ。「巨人」に対する臨場感が高いのです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 対して、「巨人」どころか野球そのものに興味がない人、あるいは野球どころかスポーツに対して興味がない人は、CZをまったく共有していません。だから、離れやすいのです。ホメオスタシス・フィードバックが働かないから。

 Q-402:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35818349.html

 

 この場合の興味(=重要度)は、たいていの場合、外から刷り込まれています。その興味(=重要度=CZ!)を自身の自由意思で新たに生みだす取り組みがコーチング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 つまり、コーチングは、縁起宇宙を再構築(w1w2…)することだといえます。

 F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 

 

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Q-418:なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか? <key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの>

 

医療現場で働く方から切実な御質問をいただきました。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 key 1;「S

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36446341.html

 key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの

 

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A2:ずいぶん前に医師として経験した話を紹介します。

 

 その病院の院長は世襲の二代目。「優しい医療」や「仁」という言葉を好んで使っていました。しかしながら、職員の評価は微妙で、事実として離職率が高い職場でした。

 

 当初、私は“偽善”を疑っていました。しかし、院長自身はいたって真面目。本気で「優しさ」や「仁」を追求しているように思えました。

 PM-02-22~3偽善とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681205.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html

 

 そんな院長に対して、職員は3つのグループに分かれていました。1)10%が院長を崇拝するグループ、2)20%が院長を小馬鹿にするグループ、そして3)大多数(70%)が「どうでもいい」という感じの日和見グループ。

 つまり、職員の9割が、院長のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外にいるという感じです。

 (↑今はこの分析は正しくないと思っています。その理由は次回まとめます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その院長は、確かに明るい人ではありませんでしたが、根暗なわけでもありませんでした。今思い出しても、間違いなく真面目。

 F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

 

  こんなに一生懸命なのに、なぜ職員から評価されないのだろう?

 

 そんな疑問を解決することなく、私は任期を終え病院を去りました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その後、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ中で、この病院での経験を思い出しました。そして、RAS&スコトーマで説明できるのではないかと思うようになりました。私の分析は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 院長および崇拝グループ:パワハラや虐待があると思っていない

=スコトーマに隠れている

 その他の職員:パワハラや虐待がひどいと思っている

=スコトーマが外れている

 

 しかし、このような分析を行っても、やはりスッキリしないまま。何か大事なことを見逃している気がしていて、「一向にゲシュタルトが完成しない」という不安定な感覚が続きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

そもそも「パワハラ・セクハラ・モラハラ」や「虐待」はなぜ生じるのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「脱洗脳教育論」(オープン・エンド、p39)より引用します。

 

 

■差別思想と身分制度

 儒教は、権力を持つに至った支配者が、その支配を維持し、より強固なものにしていくためには何をなすべきか、民衆をどう教育すべきか、ということを並べ立てた宗教なのである。本質的に支配者にとって利用しがいのある宗教だと言える。なぜならば、儒教はその中に差別思想をふんだんに内包しているからである。差別思想を民衆の中に埋め込めば埋め込むほど、国の支配は強固なものとなり、支配者にとって都合のよい安定(秩序)が生まれる。

 では、儒教の差別思想はどこから生まれてきたものだろうか。

 前項で述べた儒教の「孝」という概念では、先祖代々木の板や墓を守り継ぐ家長が最も偉いということになる。家長は血のつながりによって長男へと受け渡され、一族は存続していく。ここに、先祖、家長、長男、二男、三男といった順位が生まれる。

 また、儒教には「仁」という考え方がある。儒教の中で中心に置かれる徳目の一つで、人と人とが結び付くときの規範である。仁とは仁愛と言い換えることもできる。

 確かに、仁愛は自分が他者との関係を築くときの重要な心構えではあるが、この場合の「他者」がくせものなのだ。儒教で言う他者とは、限られた身内、あるいは、限定された空間つまり仲間においての他者を指している。

 たとえば「仁義」という言葉で説明するとわかりやすいかも知れない。やくざの仁義は同じ組織の中だけで通用するものであり、他の組織との間には仁義は存在しない。

 このように、仁とは身内にだけ通用させ、それ以外の人間との関係には適用しないものなのである。実は閉塞的で、身内さえよければという考え方に至るのは必然だろう。

 身内は仁によって守られているが、ともすればおしつけがましく上に立つ人間の意思しだいでいかようにもなる規範と言えよう。

 さらに、儒教は仁を支える「忠」という概念がある。仁の対象である組織における上下関係を強化する論理である。

 日本でこの「忠」をたくみに利用したのは、徳川家康である。忠を根本に置き、確固たる武家社会を築いたのだ。そのことは後述しよう。

 

 儒教において、「孝」は「仁」によって支えられ、「仁」は「忠」によって支えられ、より強固な差別を生んでいったのである。

 シャーマニズムでは、宗教的リーダーであるシャーマンが最も尊い存在である。この下に祖先の身分の高さに準じた父系の一族(血縁集団)がずらりと並ぶのだ。

 儒教においては、親から、ひいては祖先からいただいたものはすべて、身体はもちろん、身分も大切にしなければならないという論理が、祖先崇拝によって成り立っている。その論理の行き着く先が職分論、つまり各人の身分に結びついた、それぞれの職務・役割(職分)を果たすことが正しい生き方だとする考え方である。その結果、親の職業によって子どもの職業が決まることになる。言い換えれば、人の価値は血で決まるということだ。

 これは、支配者にとってはまさに都合のいい論理である。親の職業を継ぐことが是とされれば、支配者の職分をその子どもが継ぐことが当然とされ、地位、権力が安泰となることは言うまでもない。ここに身分制度が生まれるのである。

 インドのカースト制度でも同様である。輪廻転生を信じているインド人は、来世で別のカーストに生まれ変わるかもしれないと本気で思っている。しかし現実には、どこの家に生まれたかでカーストは決められ、カースト間の移動は認められていない。

 つまり、親がどのカーストに属するかによって、その人の一生が決まるというのがヒンドゥー教信者の宿命である。

 引用終わり

 

 

儒教はその中に差別思想をふんだんに内包している

 

 「儒教なんか私には関係ない」と思っている人も多いはず。しかし、私たちは儒教的な洗脳をたっぷり浴びています。その代表が「道徳教育」です。

 F-368:義を見て為さざるはvol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 

 「道徳」の「道」という言葉は、儒教の書である論語の中にも繰り返し出てきます。

 中国語では「道」を「タオ」と読み、通常は道教の始祖である老子の言葉を指すのだそう。だから、儒教は道教の影響を受けているといえます。

 道 (哲学) - Wikipedia

 

 「道徳」の「德」という言葉は、まさに儒教における重要な概念のことです。

 徳 - Wikipedia

 

 つまり

 

私たちは「道徳教育」という儒教(&道教)洗脳によって、「『孝』『仁』『忠』により支えられる強固な差別」を刷り込まれている

 

そして、その無意識下に潜む差別が「私(私たち)は正しい」「私(私たち)は〇〇してもいい」という偏見を生みだしています。本当は「絶対に正しい」などありえないのに。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 その差別を根源とする偏見こそが“無明”の証。

 Q-401:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35784970.html

 

 今回取り上げたケースでいうと、院長の無意識には、間違いなく差別がありました。その差別が「〇〇家は偉い」「〇〇家は何をしてもいい」という偏見を生みだしていました。

 はっきり理解していたかどうかは別として、職員の20%(小馬鹿グループ)はそんな思い上がりに気がついていた(=スコトーマが外れていた)はずです。

 F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

 

「道徳教育」により、無意識に「差別」が刷り込まれている

 

 その事実に無自覚なまま生き続ける人は、すべて“偽善”といえます。

 Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

 

Q-419につづく)

 

 

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-関連記事-

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

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F-269~:冗長性と多様性

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F-37620-20-20ルール

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Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429772.html

 

 

脱洗脳教育論

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F-388:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36325746.html

 vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 

 エフィカシーは「ゴール達成能力の自己評価」。よって、ゴールを設定しないことには高めようがありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ところが、ゴールはエフィカシーが高くないとなかなか設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 “心身の不調”を抱えるような人に対して、まわりはどのように接すればいいのでしょう?

 

 

 コーチとしての私は、苫米地博士が再定義された「エスティーム(Esteem)」が鍵になると思っています。

L-172202203月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 新しいエスティームとは、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というもの

 そのエスティームを高めるfirst stepとして、「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

 

現状の外にゴールを設定するということは、これまでの慣れ親しんだコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外側に飛びだすということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 当然、不安を感じ、落ち着かない感じがします。さらには、現状の外を貫くと、まわりから攻撃されるようになります。「Not Normal」だから。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 そんな現状の外の感覚を保ち続けることは、決して楽ではありません。強力なホメオスタシスに抗うことになるからです。だからこそ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

新しい定義のエスティーム(Esteem)を高めることができると、今まではスコトーマに隠れ認識することができなかったゴール(の芽のようなもの)がチラチラと見えてきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 次に行うのは、そのゴール(の芽のようなもの)を五感で体感すること。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

ゴール自体は不明瞭なはずですが(明瞭なら現状の中です)、ゴールを達成した自分の状態やその時自分がいる世界はクリアに感じることが可能。「クリア」とは、「臨場感豊か」という意味です。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、さらなるゴールを設定できるようになっているはず。

もちろん、ゴール達成に向けて自然に生きているでしょう(=気楽)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

それが(かつての)夢を達成していく感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *「臨場感豊か」の秘訣はこちら↓

 L-111~220218… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 もちろん、「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、「かまってちゃん」を克服しています。エスティーム⇆エフィカシーが相乗的に高まっていくから。

 反対にいうと、いつまでも「かまってちゃん」のままなら、エスティームを高めることも、ゴールを設定することも、エフィカシーを高めることもできないでしょう。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ。

 

 この中でまずあらためるべきなのが

 

F-389につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ

 

 もう一つ付け加えると、5)社会常識に欠ける。

 

 それは「Not Normal」とは違います。コーチのブリーフとしての「Not Normal」は社会で共有されている価値観を十分理解した上で、「あえてはみ出す(従わない、無視する)」というもの。はみ出す方向性は、より抽象度の高い方、すなわち空(くう)に向かってです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

より高次の次元にはみ出すと、当然、はじかれることになります。ただし、それに対して他人や社会を攻撃することはありません。すべて“自分”が「因」であり、「果」は自身の責任だと理解しているから。それが「自責」です。

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 一方、「かまってちゃん」は、平然と他を攻撃します。あくまでも自分は被害者だから。それが「他責」。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

実際、「私はこんな辛い思いを抱えている」といった内容を一方的に相談してきて、相手の都合などまったく考慮しようとせず、ただ解決だけを求める人がいます(しかも名前さえ明かさずに)。そのような人は、まさに「かまってちゃん」。

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

私の場合、「かまってちゃん」には厳しく接するようにしています。このようなイメージを非言語で伝えながら

 

自身のその未熟さが苦の根源であり、成長こそが解決である

 

 その気づきがない限り、無限の可能世界への扉が開くことはありません。当然、自由な未来などありません。低抽象度次元に居続けることを自ら許容し続けるかぎり、いつまでも過去の延長線上を生き続けることになるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

必要なのは「社会的洗脳」を自ら解き放つこと。まずは解き放とうと覚悟を決めることです。

L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p58)より引用します。

 

 

「いつも幸せな自分」でいるために

 

不幸の原因はすべて自分にある

 あなたは「いまの自分」を不幸だと感じていますか?

 もちろん、「禍福はあざなえる縄の如し」で、幸せなときもあれば、不幸なときもあるでしょう。どちらにしても、少しでも自分は不幸だと感じることがあるのなら、不幸だと思うその原因を突き止めて、自分を変えなくてはなりません。

 本書で目指すのは「常に、圧倒的に幸福でいられる自分」です。「なりたい自分」像は人それぞれであっても、この点だけは万人に共通の夢であるはず。まず、

 「不幸はどこから来るの?」

 ということから、考えてみましょう。

 といっても、答えは簡単。不幸の裏にはすべて、「自分の失敗」があります。

 世の中には、いろんな悩みを抱えた人がいます。「一流大学に落ちた」「希望の企業に就職できなかった」「仕事の成果があがらず、出世できない」「安月給で暮らしに汲々としている」「恋人にふられた」「子育てがうまくいかない」「忙し過ぎて、自分の時間がない」「人づき合いが苦手で、友達が少なく孤独だ」「発想が貧困で、平凡な企画しか出てこない」……。でも、どんな不幸ももとを正せば、自分の行動の結果です。

 だからこそ、そこのところをちゃんと自覚している人はよけい切実に、自分を不幸だと感じてしまうのでしょう。

 その点、自分に責任がなければ、気楽なものです。「受験に失敗したのは親のDNAのせい」とか、「医学部に進学できないのは、家が貧乏なせい」「出世しないのは、上司がバカなせい」などと、自分の不幸を人のせいにできれば、ずいぶんと気が楽になります。失敗の責任を自分以外の誰か、または自分が所属する社会とかに転嫁しちゃえば、同じ不幸でも大して苦痛を感じないのです。

 だからといって私は、「自分が不幸になったら、誰かに責任転嫁しましょう」と言いたいのではありません。そんなことをしたら、「自分の人生は他人に操られていい」となってしまいますから、「奴隷の人生」を勧めることになってしまいます。そうではなくて、

 「不幸の原因はすべて自分にあると、潔く認めなさい」

 と進言したいのです。「いつも幸せな自分」でいるためにも、不幸は自分が招いていることを自覚していることが必要だからです。

 そもそも、これから行おうとしているのは内部表現を「不幸な自分」から「幸せな自分」に書き換える作業でもあります。自分の不幸をしっかり認識することが大事なのは言うまでもありません。

 

あなたはなぜ、自分が不幸だと思うのですか?

 不幸の責任は自分にあることを認識したら、次に、どうして自分はその不幸を不幸だと感じるのかを考えてみてください。

 

 誰かと比べて、不幸なのではありませんか?

 社会の価値観と照らし合わせると、不幸なのではありませんか?

 自分が思い描いていた仮想的な自分の成功と比較して、不幸なのではありませんか?

 

 そう、たいていの場合、不幸は相対的なものです。何か物差しがないと、不幸かどうかを認識できません

 逆に言えば、「絶対的な不幸」というのはないのです。

 ならば、自分を何かと比べるのをやめればいい。それだけで不幸感はなくなります。すると、自分は不幸だと悩むこともなくなります。不幸から自由になれるのです。

 それほど簡単な話なのに、自らの不幸を嘆く人のなかには、悩むことをやめずに、自分をやめてしまう人、つまり自殺を選んでしまう人が後を絶ちません。やめるべきものは何か、その選択を誤ってしまうのです。

 なんてことを言うと、「不幸をやめられないから、苦労しているんじゃあないか」という声が聞こえてきそうですが、そうではないでしょう? 1章で、

 「自我は空である。物理的な実体ではなく、情報に過ぎない」

 ことを学んだあなたは、それができることをすでに知っています。不幸は、自分が何かと比較することでつくりだしたものなのだから、その比較対象とした情報を消去すればいいだけです。

 とはいえ、これも前章で述べたように、ホメオスタシスのフィードバックが強すぎて、なかなか不幸をやめられない人も多いと推察します。本章では、「不幸をやめるための考え方」についてお話ししていきましょう。

 最も大切なのは、いまのあなたが当然の如く受け止めている「世の中の価値観」を、根本から疑ってみることです。

 いまの社会は、命も含めて何事にも“偏差値”をつけて、その価値観を多くの人に押し付けています。これはある種、「社会的洗脳」です。どうして、そういう社会になったのかということも含めて理解することで、その洗脳から自らを解き放ってください。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-033:その男、〇〇につき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533150.html

F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

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F-348:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1Off the wall

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F-367~:義を見て為さざるは、勇無きなり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429934.html

 

 

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F-381:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.1induction「すべてが情報である」>

 

 最近、精神科医として働く後輩から、「ロバート・メーガーの『3つの質問』」を教えてもらいました。時空を超えた情報空間で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 ロバート・メーガー(Robert F. Mager)は米国の教育工学研究者。授業設計(授業計画)のシステム的なアプローチが盛んに議論された頃、「3つの質問」を提唱したそうです。

その質問とは

 

 Where am I going

私はどこに行くのか

 How do I know when I get there

私はそこにたどり着いたことをどうやって知るのか

 How do I get there

  私はどうやってそこへ行くのか

 

 後輩によると、1つ目の質問は「ゴール」を確認するためのもの。2つ目は「評価方法」を、3つ目は「教授方法」を確認するために行うのだそう。

つまり、ゴールを明確にし、ゴールへの到達を知る評価を明らかにし、どのように到達するか考える ということ。

 

 後輩からのありがたい教えを縁に、コーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1induction「すべてが情報である」

 

 

 おそらく後輩は、苫米地式コーチングを知らずに「ゴール」という言葉を用いたはずです。我々コーチにとっては、この「ゴール」の使い方はNo

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 メーガーのいう「Where am I going?」とは、抽象度が下がる方向性だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 なぜそう断言できるのかというと、メーガーは教育工学研究者であり、「3つの質問」は教育設計という文脈(ゲシュタルト)の中での概念だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 工学とは、「何らかの役に立つ」ことを目的とするもの。それは抽象度が低い次元に向かう方向性であり、物理次元で具体的に「いかに役立つか」という話。

シンプルにいうと、マネジメントのこと。

だから「評価」を重要視します(How do I know when I get there?)。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの関係と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 メーガーの「there」をコーチングの枠組みでいうなら、「ゴール」ではなく、「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」であるはず。一般的な言い回しで「プロセス空間」と表現するとわかりやすいでしょうか。
 「there」とは、役に立つための、あるいはゴールを実現するための「プロセス空間」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 メーガーが関わる工学に対して、理学は抽象度が上がる方向性です。理論化とは、情報を削ぎ落とし、よりシンプルにしていくもの。アインシュタインの「E=mc2」やコーチングプリンシプルの「I×V=R」のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その抽象度が上がる方向性、すなわちさらなる高次元に、本物のゴールがあります。つまり、「これまでの抽象度を超える」というのが、ゴールの重要なポイントである「現状の外」の意味です。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 いずれにせよ、抽象度という軸を見失わずに宇宙を“正しく”観察できることが重要。もちろん、生命現象についても“立体的”に観察し続けることが重要です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 例えば、脳と心、体と心を、別々のものとして認識するのではなく、「脳と心」「体と心」(でひとつ)と認識するように。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 「脳」と「心」は、同じ生命現象の、抽象度の違いに過ぎません。工学(応用・実装化)ならより物理空間(例えば「脳」)の方に、理学(理論化)ならより高次の情報空間(例えば「心」)の方に注視しているだけです。

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

  宇宙を“正しく”観察し、生命現象を“立体的”に捉える。全抽象度次元で

 

そのためには、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」の理解と体得が欠かせません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 そのポイントを一言でいうと、「(すべて)情報」。

 L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 「情報」を言い換えると、「幻想」。宇宙はすべて情報でできていて、私たちが“リアル”だと思っている物理的現実世界、つまり目の前の世界はすべて幻想です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 その「幻想」の正体が「情報」。五感+言語という6つのモーダルチャンネル(情報入力経路)からの情報が、まずは神経を通して脳に伝えられます。そして、脳が「情報」を認識し、それをもとにまた「情報」を作りだします。だから、情報であり、幻想。

 Q-370:共感覚がなかなかvol.2;「共感覚」実践の前に確認しておくべきこと>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34082930.html

 

 「この世界はすべて情報でできている」「目の前の世界はすべて幻想」ということは、「イメージと臨場感さえあれば、リアリティは合成できる」ということです。それが「I×V=R」。

 Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 イメージと臨場感さえあれば、リアリティは合成できる

 

 臨場感は情報と自分の記憶が結びつくことで生まれます。その情報と記憶の関連性を無作為に組み合わせていくことが思考です。

よって、思考が臨場感を生みだすといえます。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 では、思考のために絶対に欠かせないものは?

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(CYZOMonthly Dr.Tomabechi’s Column1月』」より引用します。

 

 

1月:仏教の中観思想を使うと人生が楽しくなる

 私たちが見ている物理宇宙もその外側とも言える情報宇宙も、その構成要素は「情報」です。その「情報」を構成しているのは生命素粒子です。「情報」の本質は空であり、一切万物が自分も含めて「空」でしかないと見抜くことが「空観」のポイントです。

 しかしすべてが空であると、容易にポアの思想につながってしまいます。オウム真理教というカルト集団が殺人を正当化した論理です。

 例えば、あなたが映画を観に行ったとします。そうすると隣のカップルの男が大きな音を立ててポップコーンを食べながら、ぺちゃくちゃしゃべっていました。あなたは映画に集中できません。そこで、この男を殺そうと決めます。どうせ「空」でしかない存在を殺しても問題ないですし、もし輪廻転生を信じるならば、十分に苦しめて殺した方が、輪廻転生したときにその男の罪が軽くなると考えます。これが空観の行き着く先です。

 しかし、あなたが殺そうと思って隣に座る男を凝視すると、彼はデートを成功させようと、必死で女の子のご機嫌を取っていることに気づきます。あなたは映画を楽しもうと思って、映画に「楽しむ」という機能を与えていますが、彼は彼で、映画に「デートを成功させる」という機能を与えているのです。たしかに一切が空ですが、その空なる世界に機能を加えているのはそれぞれの存在です。あなたはあなたで映画に機能を持たせており、彼は彼で映画に機能を持たせています。

 仮の役割を果たすことを仮観といいます。世界に実体は存在しませんが、仮の役割ならあるのです。空なる世界と仮の役割の世界の両方の中庸の視点が中観です。この中観思想を実践して、隣の人が宇宙にどんな機能を果たそうとしているかを考えるようになると、人生はもっと楽しくなります。

 引用終わり

 

 

 「思考のために絶対に欠かせないものは?」という問いに対する私の答えは、「知識」。「ある可能世界(w1)から新たな可能世界(w2)への到達可能性関数」としての知識です。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 そんな知識の代表が「中観思想」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

F-382につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬頃から配信を開始する予定です。近日中にこのブログで御案内いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33398926.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

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Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

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Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

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Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

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新・夢がかってにかなう手帳 2024年度版



 

F-378:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.2;洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法>

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由。

 それは無限の可能性を秘めているということですが、多くの人は可能性(可能世界)を感じることができません。スコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、スコトーマを外し「無限の可能性(可能世界)」を感じるために、偏見を捨て去る必要があります。その偏見の代表が差別意識。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 現代社会において、差別意識はますます強くなっています。その象徴が「世襲」です。

 (詳しくは「F-377/vol.1」で。こちらからどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35845452.html

 

 

 今の日本での「世襲」は血縁の意味合いが強くなっていますが、少し抽象度を上げると「情報空間(情報場)を受け継ぐ」ことと解釈できるはずです。苫米地博士が前回(F-377)の引用文内で書かれていたとおり、医療の世界も「世襲」だらけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 実際のところ、民間の病院は血縁の「世襲」ばかりですし、公立系の病院においても学閥という「世襲」が存在し続けています。私が知る範囲では。

昔ほどではないにせよ、今でも大学医局の力は絶大です。医療過疎地においてはとくにそう。

 F-011:もっと忖度できる医師を派遣してください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040523.html

 

その医療過疎地で働きながらよく感じるのですが、「世襲」の最大の問題(課題)はコンフォートゾーン化にあるといえます。「代々受け継がれている利権を守ることが絶対でありすべて」となると、そのコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を自ら打ち破ることは不可能でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

CZを維持することは、現状の最適化です。それは過去の全面肯定。

だから、「世襲」を繰り返すほど、無意識はますます過去に囚われていきます。過去に囚われたリーダー(アプリオリ権力リーダー)の下では、チームはますます疲弊するばかり。

 F-294:苫米地式次世代リーダーシップ vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 

 なぜなら、チームを構成する者のwantはないがしろにされ、have toばかりがどんどん強まっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「世襲」が生みだすCZの「C」とは、「既得権益にとってComfort」という意味です。

PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 問題(課題)は他にもあります。

 「世襲」を是とする組織はピラミッド構造が強固で、たいていの場合、上(既得権益)から求められる成果を上げることで出世する仕組みになっています。ここでいう「成果」とは、もちろん、「既得権益にとってComfort」の維持・拡大です。

それは「本物の能力ではなく、ゴマすり度に応じて評価される」という構造。私自身、“女王蜂”と隷従する“働き蜂”にずいぶん悩まされました。苫米地博士と出会う前に。

 F-081:鹿児島ミツバチ騒動 ~女王蜂と働き蜂の関係に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16542626.html

 

 「世襲」というCZにおいては、既得権益の機嫌を害するような意見は出てきません。問題(case)や解決(plan)を見つけても、即座に誰か(ゴマすり“働き蜂”)に潰されます。まさに「出る杭を打つ」ように。

 Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 すると、チーム内のエネルギーと創造性はなくなり、惰性で動くようになります。完全なる思考停止の状態で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

そんなチームでは、誰もが自分のポジションに縛られたフレームしか持てなくなります。その結果、ますますスコトーマだらけになります。重要性を見失い、役割も責任も感じないのだから当然です。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

それはゴールを失った状態であり、生きていないに等しい状態です。苫米地博士がよく用いられる表現でいうと「奴隷」、私のイメージなら「Working Dead」。ルー・タイスさんがよく話されていた研究でいうと「余命1年6ヶ月」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現状の外へのゴール設定がないままなら、当たり前ですが、現状の外に出ることはありません。つまり、

 

抽象度が上がらず、エントロピーは縮小しない

=自由もフェアネスもない

 

それがThe「世襲」というシステム。

 

 

まずは自分自身や周囲を観察して、世襲的なものを見つけてみましょう。ここでいう「世襲的なもの」とは、「情報空間(情報場)を受け継ぐ」ものです。

 

  今まで続けてきたというだけの慣習

  時代の変化に取り残された習慣

  やめたらいけないような感じがするだけの仕事

なぜやっているのかわからない作業

なんとなくやっていることすべて

 

“ぬるま湯”に感じられることをすべてリストアップしたら、「それらをやめたらどうなるか?」とイメージしてみましょう。湧き上がる情動(D)を意識に上げながら。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 それが自ら洗脳を解く“脱洗脳”の最初の一歩となります。とても重要な一歩です。

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(CYZO)のMonthly Dr.Tomabechi’s Column3月)より引用します。

 

 

洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう究極の脱洗脳法

 現代が認知戦の時代であり、現実に洗脳社会であっても、私たちが生きているのが情報空間であることには変わりありません。情報空間である以上、自分で情報を操作し、内部表現を書き換えることはできるのです。誰かに洗脳されたり、内部表現を書き換えられる前に自分で自分の情報を書き換えてしまえば、洗脳社会に生きていてもあなたが洗脳されることはありません。なぜなら、自分で自分を書き換えてしまえば、自分で自分を洗脳したことと現象としては同じだからです。そうすると、社会の洗脳や認知戦の攻撃から逃れることができるのです。

 どうすれば、自分で自分を洗脳レベルまで書き換えられるでしょうか。ここでも鍵はゴールの設定なのです。そもそもなぜ第三者に洗脳されているかといえば、自分のゴールが見えていないからです。自分の好きなこと、自分がどうしてもやりたいこと、叶えたいことなどがはっきりと見えていないからこそ、洗脳の魔の手があなたに伸びてくるのです。

 しかし、もしあなたにゴールがあれば、どんなふうにメディアを使って洗脳情報をあなたの前に並べても、あなたの心が揺れることはありません。なぜなら、自分のゴールに合致するなら、よい情報として受け取るでしょう。自分のゴールに関係しなければ、その情報はスコトーマに入っていて見えないからです。ですから、他人から洗脳されることはないわけです。

 ゴールがあれば、たとえ認知戦の最中であっても、必要な情報にだけアクセスして、自分のゴールを叶えていけるでしょう。これが究極の脱洗脳法なのです。自分で自分の脳を自分のゴールに洗脳してしまいましょう。すなわち、現状の外のゴールをしっかり設定するということです。そうするとそれが免疫のように機能して、洗脳が効かなくなります。これが現代のような洗脳社会、認知戦の社会において、洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法なのです。

 引用終わり

 

 

自分で自分の脳を自分のゴールに洗脳してしまいましょう

 

 その「自分のゴールに洗脳」の先には、一体何があるのでしょう?

 

F-379につづく)

  

 

CoacHing4M2 EDGE                 

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 


-追記-

“ぬるま湯”に感じられることをすべてリストアップしたら、「それらをやめたらどうなるか?」とイメージしてみましょう。湧き上がる情動(D)を意識に上げながら

 

 「やりたくないことをやめる思考実験」はこちら↓

 F-369:義を見て為さざるは、勇無きなり vol.3;「義を見て為さざる」の問題点 -義務-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35457949.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-211:研修医時代の思い出 ~自由な発想の教授からの“無茶振り”に学ぶ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27234407.html

L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

L-172202203月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

L-177202203月シークレットレクチャー -10(最終回);自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html

 

 

新・夢がかってにかなう手帳 2024年度版




Q-404:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか? <後編;plan-side

 

介護現場で働く方から御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、前編(case-side)と後編(plan-side)の2回に分けて回答いたします(変更を加えています)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35833083.html

 

Q:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか?

 

A2:コーチがクライアントのコンテンツに関わった瞬間に、コーチングは洗脳に変わります。

 Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

“自由”を追求するはずのコーチングが、“奴隷”を生みだす洗脳に変貌してしまうのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

じつは、誰もがすでに洗脳されています。それはブリーフシステム(Belief SystemBS)を考えるとわかるはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前回、「問題を見つけることも、見つけた問題を解決することも、その鍵は『スコトーマ』にあります」と書きました。スコトーマを生みだす/外すポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 知識がなければ、そもそも認識することができません。

 その一方で、知識が新たな認識を妨げてしまいます↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

 「自分」について一番知識があるのは、もちろん、自分自身。

 だから、「自分の知識や常識として受け入れているものを、入念に吟味し続ける」ことが重要。少しでも違和感を感じるなら、その違和感は徹底的に掘り下げるべきです。

 L-159202201月シークレット… -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 

 どこに違和感を感じるのか?

 どれくらい感じるのか?

なぜ感じるのか?  等々

 

 違和感を徹底的に掘り下げることによって、知識は新しいものに書き換わっていきます。これまでのゲシュタルトが、より大きなゲシュタルトへと再構築されていきながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 前回、「コーチングにおいて、このプロセス(ゲシュタルト再構築)はとても重要」と書きました。その理由は、ブリーフシステムを見直す大切な縁起となり、さらなる現状の外にゴールを見いだす貴重な機会となるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 信じて疑わない自身のブリーフシステムを疑うからこそ、現状の外がだんだんと見えてきます。「徹底的に掘り下げることで知識が新しいものに書き換わる」とは、自分のブリーフシステムをゴール側から修正していくことです。

 L-09720217月シークレット… -09BSを壊し、スコトーマを外すための方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

その過程で新たな現状の外が感じられるようになり、新たなゴールが見えてきます。それが認識できないはずの現状の外へゴールを設定する秘訣です。

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 そんなプロセスを繰り返すほど、新たに見いだすゴールは抽象度の高いものに変わっていくでしょう。それは自分自身がリーダーになっていくということでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リーダーが描くゴールの世界に対して臨場感が生まれると、ラポールの次の段階であるハイパーラポールが生まれ、強烈なホメオスタシス同調が働くようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 すると、ゴール達成を確信するリーダーのエフィカシーが、縁起空間中にひろがっていきます。これがコレクティブ・エフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 つまり、私がイメージする解決とは、

 

抽象度の高いゴールを持つ者がリーダーとなり、ゴールの世界の臨場感を高めながら、まわりを巻き込んで進化・向上していく

 

 というもの。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

 以下、苫米地博士の著書「年収1億円稼ぐ! 脳の磨き方」(宝島社、p26)」より引用します。本のテーマ上、博士は「お金」にフォーカスしながら書かれていますが、もう一段抽象度を引き上げて読み進めてください。Feel

 

 

チームのリーダーとなってコレクティブ・エフィカシーを高めよ

 

1億円を稼ぐには自分がリーダーになる

 前に「5つのゴールを作る」という話をしましたが、そのうちの①、自分の欲求がない人は1億円を稼ぐことはできません。何度も言いますが、お金はただの数字であり、紙切れです。それを欲しいと思わなければ、決して金持ちにはなれないのです。

 しかし、自分の欲求だけではゴールになりませんし、身内からドリーム・キラーを生んでしまいます。人を引っ張っていくという理由としても弱いため、結果としてチームで動くことができません。

 1億円を稼ごうとしてチームで動く場合、全員が“1億円稼ぐ”というエフィカシーを持っています。これが「コレクティブ・エフィカシー(集合的エフィカシー)」で、まずは自分がリーダーとなり、チームのコレクティブ・エフィカシーを高めていきましょう。

 

すべてのゴールが見える人がリーダーになるべき人

 チームのリーダーになるためには、①の欲求だけでなく、社会的なゴールや趣味など、②から⑤までのゴールがすべて揃っていなければなりません。また、自分がリーダーにならない場合でも、自分以外の人たちとゴールを共有していく必要があります。

①のゴールだけしかないと、稼ぐ側としてはチームのコレクティブ・エフィカシーを生み出すことができませんし、ましてやリーダーになることもできません。なぜならば、①だけでは社会の味方がいないため、ドリーム・キラーに狙われやすいのです。

 ハーバード・ビジネス・スクールと米TPIの合同統計によると、コレクティブ・エフィカシーがある会社とない会社の10年間の追跡調査を行ったところ、売り上げでは、ある会社が2~3倍多い程でしたが、利益率では750倍も多かったという結果があります。同様に、海外の特殊部隊や自衛隊なども、チームのパフォーマンスを上げる最大の要因は、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうかなのです。

 コレクティブ・エフィカシーが生まれる心理的要因は、“ゴールの共有”と“結果としてのラポール(心理的連帯感)”です。簡単に言えば、コンフォート・ゾーンを共有する人たちで仲良くなればいいのです。リーダーと集団がゴールを共有すると、必要な倫理レベルもリーダーにならってアップし、高いコンフォート・ゾーンが共有され、ラポールが生まれます。まずはリーダーが“レベルの高いゴールを設定する”“チームのみんながそれを達成できると思う”、このことでラポールを生み、レベルの高いコンフォート・ゾーンを作るのです。

 引用終わり

 

 

 チームのパフォーマンスを上げる最大の要因は、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうか

 

 あなた自身がチームの誰よりも高い抽象度のゴールを設定し、そのゴールをチームのメンバーとしっかり共有してみてはいかがでしょう

 

あなたがレベルの高いコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を作りあげるほど、そしてメンバーがそのCZを強く共有するほど、チームは劇的に変わっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 すべては自分自身のマインドからはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最後にもう一度、苫米地博士のこの言葉を

 

 チームのリーダーとなってコレクティブ・エフィカシーを高めよ!

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 信じて疑わない自身のブリーフシステムを疑うからこそ、現状の外がだんだん見えてきます。「徹底的に掘り下げることで知識が新しいものに書き換わる」とは、自分のブリーフシステムをゴール側から修正していくことです

 

 ゴール側からゲシュタルトを再構築する思考法が「コンセプチュアル・フロー」です↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 L-08820213月シークレット… -11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

 

 

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-関連記事-

F-311~:デジタル自傷行為

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L-07420211月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

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L-09420217月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

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L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

L-09620217月シークレットレクチャー -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

L-168202203月シークレットレクチャー -01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 

 

年収1億円稼ぐ! 脳の磨き方



Q-400:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <前編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

  

Q:私は病院で〇〇〇(←医療系国家資格)として働いています。苫米地先生の「オーセンティック・コーチング」の中に、「コーチの仕事はクライアントに不安を作ること」とありますが、その部分が今ひとつしっくりきません。ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

 

 まずは「コーチの仕事はクライアントに不安を作ること」を中心に考察します。

 

 

A1:御指摘の部分は「オーセンティック・コーチング」(CYZO)のp170にあります。



オーセンティック・コーチング

 

 

 最後に自分のゴールが現状の外のゴールかを判断する簡単な基準を紹介しましょう。それはゴールについて考えた時、怖くなったり、不安になるか、どうかです。もしも不安になれば、これは現状の外のゴールです。

 そして、私たちコーチの仕事はクライアントに不安を作ることです。コーチは人生のあらゆる場面(バランスホイール)で現状の外のゴールを設定する手伝いをします。それは、人生のあらゆる場面に不安を作ることでもあります。つまり、コーチの仕事はカウンセラーとは正反対だということです。

 

 これは第5章の結びの言葉。その第五章のテーマは「コンフォートゾーン」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールの重要なポイントである「現状の外」とは、「これまでのコンフォートゾーン(CZ)の外側」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 人の無意識はCZから外れると、慌てて元に戻ろうとします。そのときにマインドに生じる情動の代表が「恐怖」や「不安」です。

 (戻ろうとする力の正体は? 答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 よって、コーチングを縁に生じるコントロールされた「恐怖」や「不安」は、コーチングがうまく機能している証だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 補足すると、「コントロ-ルされた」とは、前頭葉前頭前野優位を維持できている状態のこと。ドキドキしているけれども、同時にワクワクも感じているといった感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

脳内の神経伝達物質でいうと、ドーパミンがあふれている状態。

 (こちらに詳しくまとめました↓)

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 そんな前頭前野優位に対して、コントロールを失ってしまった状態が大脳辺縁系優位。その状態での「恐怖」や「不安」は、「戦うか? 逃げるか?」といったシンプルなリアクションを引き起こします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 もちろん、大脳辺縁系優位の状態では、現状の外にあるゴールを達成できません。その理由は?

 

 

 そう、抽象度が下がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が下がると、ゴール側のCZの臨場感が下がるばかりか、ゴールそのものも見失ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから私は、コーチング・セッション前には必ず、そしてクライアントさんが大脳辺縁系優位に陥りそうになるたびに、“ウォーミングアップ”を行います。

それは「抽象度の高い次元にアクセスできる意識状態づくり」です↓

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 さて、「ヒーリングやコーチングと意識状態の関係」がクリアになってきたでしょうか?

 

 

 苫米地博士が「バラいろダンディ」(20211213日放送回)で明かされたコーチングの奥義「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」を用いて説明すると

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

下向きに外れた状態から元の「可能世界“w1”」=これまでのCZに戻るのがヒーリングで、ゴールが生みだす「別の“w2”」に向かってこれまでのCZを飛び出すのがコーチング

 

 脳の活性部位でいうと

 

 大脳辺縁系優位から前頭前野優位に戻すのがヒーリングで、前頭前野の活性化をさらにブーストするのがコーチング

 

 そして、意識状態では

 

 抽象度の高い次元へアクセスできる意識状態づくりがヒーリングで、さらなる高次元へのアクセスがコーチング

 

 といえるはず。

 

 以下、苫米地博士の著書「本番に強い脳と心のつくり方」(PHP研究所、p160)より引用します。博士は「逆境」の本質について書かれています。それは「抽象度の高い次元にアクセスできる意識状態づくり」に必須の知識。

「『逆境』を生みだすものは?」「『逆境』と『恐怖』『不安』の関係は?」という問いを意識に上げながら読み進めてください。Feel

 

 

◆逆境なんて存在しない

 スポーツにおいて、みずからの目標達成を阻害する要因の一つに「逆境」があると多くの人が考えています。

 みなさんがイメージする逆境とは、次のようなものでしょう。

 

 ▶試合の直前に親や友人が亡くなって精神的に不安定になっている。

 ▶ずっとケガに悩まされ、万全の状態で試合に臨めない。

 ▶アウェーの試合で、スタジアムには相手側のサポーターしかいない。

 ▶レッドカードでチームメイトが退場して、数的不利に立っている。

 ▶大量得点差で負けている。

 

 このような逆境に追い込まれると、ふだんどおりのプレー、練習どおりのプレーができないと言う人もいます。

 しかし私に言わせれば、そもそも「逆境」なんてないのです。

 たまたま調子がいいときと悪いときがある。

 たまたま試合をアウェーでやっている。

 たんにそれだけのことです。その単純な事実に「逆境」というネガティブな情報をみずから付加してしまうから、逆境になり、無駄な緊張をしてしまうのです。

 「いまは逆境だ、だから緊張するんだ」と考えるのはすべて自分の判断であって、「逆境なんてない」「今日の試合もいつもと変わらない」と考えることだってできる。

 だれだって体調がいいときと悪いときがあるのは当たり前。試合当日に偶然親しい人が亡くなることだってあるでしょう。しかし、それはたんなる事実であって、体調が悪いときは「今日は体調が悪いな」、親しい人が亡くなったら「あの人が死んで悲しいな」と思ってそれで終わりです。それを「逆境」と思うことがそもそものまちがいなのです。

 サッカーの試合で「40」といった大差で負けているときも同じこと。この状況を「逆境」と感じて「相手には勢いもあるし、うちも調子が悪いから逆転はムリ」と考えたら、緊張してしまい、実際に逆転もできません。

 でもよくよく考えれば、「40」だろうが「41」「42」だろうが、次の一点を取ることについては何も環境は変わらないのです。

 「四点負けているから、短い時間で五点取らなきゃ」と考えると脳波はベータ波支配となり、体は不安や雑念の緊張状態に陥ります。体は動かなくなり、余計に点が取れなくなる。

 そんなときは単純に、「五点取るためにはどうしよう」と考えればいいだけです。勝ち負けは関係なく、自分のゴールとして「五点取ること」を設定します。するとアルファ波支配のリラックス状態となり、IQも高まるので、おのずと五点取るためのアイデアもイメージできますし、体も五点取るための動きをします。

 逆境かどうかの判断は、すべて自分の側に委ねられています。つまり、自分自身が「逆境などない」と思えば、逆境は存在せず、ふだんどおりにプレーできるのです。

 引用終わり

 

 

 そもそも「逆境」なんてない

 

 すべてを自分のマインドが生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

現状の外にゴールを設定し、そのゴールを達成するときの“マインド”とは、前頭前野での豊かな情報処理のこと

 

その前頭前野優位を保つ(戻す)ことがヒーリングであり、前頭前野をフルに活性化してゴールに向かうのがコーチングです。

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 それを一言で表すと

 

Q-401につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

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L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

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Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

お釈迦さまの脳科学

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L-190202206月医療・介護研修会 -13QA);エネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35673866.html

 11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 12QA);「ゲシュタルト」「I×V=R」と逆腹式呼吸

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35722171.html

 13QA);エネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。今回がこの研修レポートの最終回です。

 

 

want toだったのにhave toになっている気がすることがある。気持ちがぶれる

 

A:「気持ちがぶれる」こと自体はまったく問題ありません。すべては縁により起こり、ダイナミックに変化し続けています。仏教的にいうと「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 絶対にwant toであるはずのゴールだって、have toに変わってしまうことはあります。例えば、体調がすぐれないときは、wantはなかなか維持できないでしょう。寝不足や二日酔いのときもw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 大切なのは、自身のマインド(=「脳と心」「体と心」)を常に観察し続けること。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 モニタリングです。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 

・みんなで協調しようとしたのに、しない人がいる時にイライラします。それもリラックスしていけばいいのですか? これは不満になりますね

 

A:これはしっかりモニタリングができている方のコメント。「イライラ」が生じる状況をしっかり把握されています。

(次のステップはこちら↓)

 L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

イライラ」や「不満」は大切なエネルギーです。ただし、「不満」のレベルで留まると、やがてそのエネルギーは八つ当たりのような形で発散されて失われます。

 S-03-08:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「発散された」について

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682042.html

 

 では、ここで問題。

不満」を感じたときに行うべきことは何でしょうか?

 

 

 そう、「ゴールを思う」こと。具体的には、ゴールの設定(再設定)やゴールの確認です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・最近イライラすることが多く、知らず知らずに「have to」となることが多かったような気がする。また日常生活の中でも先延ばしにすることが多い。ゴール設定の大切さをあらためて学ぶことができて良かったです

 

A:念のためですが、情報空間での因果を考えると、「イライラ → have to」ではなく、「have to → イライラ」です。一般的には。

イライラ」は「have to」の結果(表出)であり、その「have to」はゴールに関する何らかのミスの結果だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「ゴールに関する何らかのミス」は、大きく2つに分けて考えることができます。

 

 1つはゴール設定のミス。ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る の4つ。そのいずれかをミスると、やがて「have to → イライラ」化していきます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 もう1つは「ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感を十分に高められない」というミス。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 臨場感を高める基本は、「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロ-ル」の3つ。

 L-08420213月シークレットレクチャー -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 さらに私は「共感覚」もフル活用しています。

 L-11120218… -13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 

 

・ゴール設定が大切と言われていました。ゴールは1つと思い込んでいましたが、色々ゴール設定があってよいと聞いて人生が明るくなると思いました。仕事以外にプライベートもゴール設定して人生を楽しめたらと思いました

 

A:繰り返しますが、ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る。

 

 ゴールを「3)人生のあらゆる領域」に設定することを「バランスホイール」と表現します。じつは、この「バランスホイール」自体が、臨場感を高める訓練になります。

 (その理由はこちら↓)

 L-11220218… -14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 アドバンス向けかもしれませんが、「仕事以外にプライベートも」という言い回しはNGです。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-333~4:分断緩和のための処方箋 vol.4~5;「ワークライフバランス」の落とし穴

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33566734.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 

・イライラをコントロールして自分の身体と心に向き合えるようにしたい

 

A:「自分の身体と心に向き合う」という心構え自体は素晴らしいのですが、コーチングについて十分に理解していないとかえって危険です。ゴールの設定(再設定)が難しくなってしまうでしょう。なぜ?

 

 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)が強化されてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

自分の身体と心」は(一般の人にとっては)過去の記憶でできています。なので、「向き合う」ほど、ますます現状(Status Quo)に縛られ、現状の外がスコトーマに隠れていきます。スコトーマを生みだす/外す鍵となるものもゴールです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 まとめると、

 

 ☆現状の外にゴールを設定する

→ゴール側のCZの臨場感を高める

=ゴールにふさわしい自分の身体と心が明らかになる

→ゴール側から現在の「自分の身体と心」に向き合う

=「ゴールにふさわしい自分の身体と心」と「(実際の)自分の身体と心」のギャップからエネルギーと創造性が生まれる(「私らしくない」という感覚)

 →そのエネルギーと創造性をゴール実現に活用する

 

 という感じ。

 

 

・何か新しいことにチャレンジしようかと思っているので(悩んでいるので)、頑張ってチャレンジしてみようかと思います

 

A:「エネルギーと創造性をゴール実現に活用する」ことは、実際にはオートマティックです。「勝手になっちゃう」「自然になっている」という感じ。

なぜなら、ホメオスタシス・フィードバックだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 現状の外のゴールに向かうプロセスは確かに「チャレンジ」ですが、本人的には「気楽」。傍からは「頑張っている」ように見えますが、あくまでも「気楽」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 もしも「頑張っている」という感覚に気づいたら、一旦立ち止まって(「止」)、ゴールやBSを確認してください(「観」)。何らかの理由でhave toが忍び込んでいるはずです。

 L-180202206月医療・介護… -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 

 

・仕事、家庭においても、不安と不満の狭間で苦しんでいる周りの方のモニタリングや働きかけをしていきたい

 

A:またまた繰り返しますが、ゴールの条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして 4)自分中心を捨て去る。

 

 「周りの方の」というのは、「“自分”の感覚」がひろがり、部分関数としての「自我の定義」が拡張している中で出てきたwantであるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それが「4)自分中心を捨て去る」です。“自分”を拡張し続けると

 

“無敵”になります↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

・イライラしたらラッキーだと思うとよいとおっしゃっていましたが、その他にもイライラしたら自分を落ち着かせる方法があるかなと思いました

 

A:まずは前回(L-189)の引用文を参考に、「逆腹式呼吸」を続けてください。

 (こちらもどうぞ↓)

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 逆腹式呼吸を続けていると深い変性意識状態になります。その状態で行うのが瞑想。この研修レポートの最後に、とびっきりの瞑想ワークを御紹介します。

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p104)より引用します。ぜひともこのワークをマスターしてください。Feel

 

 

六本木ヒルズ瞑想法

 変性意識を自在に生成できるようになれば、最後にこれまでの総仕上げとして、変性意識を利用したプレ洗脳術を紹介しておこう。いってみれば、洗脳護身術のスパーリングのようなものだ。これができるようになれば、七割方洗脳ができるようになるといっても過言ではない。

 この術は、前章で解説した遮那法を、私が現代的にアレンジしたもので、六本木ヒルズ瞑想法という。六本木ヒルズは、最近オープンして大きな話題を呼んでいるので、ご存じの方も多いだろう。六本木ヒルズには、複数のビルが軒を連ね、その構造は複雑。これは瞑想するのにもってこいである。地方在住の方はわざわざ六本木ヒルズを訪れたり、詳細な構造を調べるのは大変だろうから、最寄りのビルやショッピングセンターでも構わない。あくまでも六本木ヒルズは、瞑想するための一例である。

 さて、六本木ヒルズを題材に瞑想するには、まず実際に現場へ行く必要がある。それぞれの建物の色、質感、歩き心地、聞こえる音などをよく記憶しながら、その様子を完璧に頭に入れよう。

 続いて、ビルの案内所には無料の地図が置いてあるので、それを見ながら六本木ヒルズの立体的な状態をイメージする。密教の瞑想では曼荼羅を凝視しながら、その世界を立体的にイメージする。曼荼羅は平面に描かれているが、実際には立体的な球が曼荼羅の実体としてイメージされる。ここでの地図は、密教の曼荼羅に当たるわけだ。修行僧が曼荼羅からイメージするように、六本木ヒルズの平面図を見ながら、横から、下から、上からと、どの方向からでも再現できるように、完璧にイメージする。

 地図を見ながらイメージできるようになれば、今度は記憶だけで六本木ヒルズの細部を立体的にイメージする。最初は、実際に歩いたり見たりしたところを、できるだけ正確に再現してみる。次に、訪れていないが、その空間に確実にあるものをイメージ。例えば、一つ一つのレストランをイメージ上で訪れて食事してみたり、ギャラリーを閲覧して回ったり、もしくはデイヴィッド・ベッカムが宿泊したというグランドハイアットのプール付きスイートルームをイメージしてみるのもいいだろう。

 このようにして、六本木ヒルズを完璧にイメージ上で再現できるようになるまで、繰り返し練習する。変性意識を生成した状態で、現場に何度か足を運んでもいい。さらに、目に見える箇所だけでなく、目に見えない箇所もイメージする。ビルの鉄骨、地中深く刺さった土台、あるいはミクロレベルで使われた大理石の結晶の状態など

 十分にイメージできるようになったら、共感覚訓練をする。先に説明した後天的共感覚の生成である。ここではイメージした色を音で、聞いた音を色や触覚でと、実際に体験した五感とは異なる五感で表現する練習をする。例えば、自分がミュージシャンになって、六本木ヒルズのイメージを音楽にするといった感じだ。別に音にこだわる必要はない。ある部分を視覚で、別な部分を触覚でといった組み合わせでも構わない。とにかく、六本木ヒルズを好きな五感で細密に表現できるようになるまで練習していただきたい。

 次は、イメージの共有訓練である。ここでは家族、もしくは友人を相手に練習するといいだろう。まずは、相手の目を覗き込み、自分自身が変性意識化することで、相手も変性意識化させる。そのうえで、自分がイメージしている六本木ヒルズの場面や状態、場所などを相手にイメージさせる練習をする。最初は、「バージンシネマの前のエスカレータ」などと言葉で表現しても構わない。ただ、慣れてきたら、自分がそのエスカレータに乗っている体感を、相手にも体感させるようになっていただきたい。訓練を重ねていけば、すぐに上達するはずだ。共感覚でイメージした、異なる五感による六本木ヒルズの体験も、相手ができるようになるまで練習する。

 イメージの植え付けに成功したら、いよいよマインドエンジニアリングである。まず、イメージで作り上げた六本木ヒルズを色々と変えてみる。ビルの高さを伸ばしたり、色を変えたり、床の質感を硬くしたりする。思い切って、ビルを地震で壊してみるのもいい。そして、その体験がリアルに感じられるまで練習する。これを共感覚状態でも練習する。ビルを音のイメージでとらえられているときに地震で倒せば、それこそ凄まじい轟音が鳴り響くはずだ。

 このような内部表現の操作を、変性意識下で相手に対しても行ってみる。自分が六本木ヒルズのイメージを操作すると、相手の中の六本木ヒルズが同じく変化するように練習する。これも最初は、言葉の暗示を使って構わない。慣れてきたら、できるだけ言葉を使わずに、イメージを操作するだけで相手のイメージが変化するように練習する。うまくイメージの操作ができれば、六本木ヒルズを伸ばしたり、形を変えたりというのを、相手は強い臨場感で感じるはずである。

 とにかく重要なのは、六本木ヒルズをイメージ上でできるだけ細部まで、そして正確に再現することだ。そして、六本木ヒルズの中に自分がいる姿をイメージすることである。相手のイメージを操作するときは、相手と自分の両方が六本木ヒルズにいることをイメージしていただきたい。

 以上が呼吸を用いた変性意識の生成法とその操作法の基本である。

 洗脳護身術における呼吸法の基本は逆腹式呼吸だ、もし本気でカルト洗脳からの脅威に対抗しようと思っているなら、確実にマスターしていただきたい。ただし本書を読み込み、変性意識を生成できるようになったからといって、安易にカルトに立ち向かうことは控えてほしい。いくら洗脳護身術がカルトに対抗できる唯一の手段だとしても、相手の中にはそれなりの実力者がいるかもしれない。そこで逆に洗脳され、ミイラ取りがミイラになる可能性は否めない。

 私も色々なカルト教団に一人で出向くことがあるが、それはこれまでの経験の積み重ねなど、絶対的な自信があるからだ。私の周囲の人が「危険だから」と止めるにもかかわらず、無鉄砲に向かっていけるのは、それだけ彼らの洗脳法よりも私の力の方が上だという、むしろ相手の教祖を改宗させるだけの自負があるからである。

 引用終わり

 

 

 以上で、研修内容のブログ用リライトとといただいた御意見・御質問への回答を終わります。

お声がけいただいた担当の方、そして御参加いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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F-284~:気楽 ver.2

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L-149202111月医療系研修会 -04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

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Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

洗脳護身術(開拓社ver.)

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L-188202206月医療・介護研修会 -11;臨場感を高めるための一工夫

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35545220.html

 06;成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35578663.html

 07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 10;ビッグなゴールが生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35673866.html

 11;臨場感を高めるための一工夫

 

 

 前回(L-187/10)は「ビッグなゴールが生みだすもの」について考えました。それは「将来達成したい世界」であり、「未来における縁起のつながり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それこそが「本当の“私”」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

ビッグなゴールが生みだす空(くう)としての自我です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 前回の引用文中に苫米地博士が書かれていましたが、現状とかけ離れたビッグなゴールになればなるほど、臨場感が薄れてしまいます。一般的には。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 コーチングにおける重要なプリンシプルに「I×V=R」というものがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 これは「臨場感の高い(V)イメージが(I)現実である(R)」という人間の脳の情報処理の特性を方程式化したもの。「I×V」はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *詳しくはこちら↓

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 CZを維持する力は「情報空間に働くホメオスタシス(Homeostasis)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それを理論化したのが苫米地博士。苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 今回のテーマでいうと、ポイントは「『イライラ』というこれまでのCZ」から「『ワクワク』『ドキドキ』という新たなCZ」に移行すること。それは「心から望むゴールを設定し、その臨場感を高めていく」ことで実現することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「臨場感を高めていく」ことの基本は、1)アファメーション、2)ビジュアライゼーション、3)セルフトークのコントロール の3つ。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 では、臨場感を高める対象は?

 

 もちろん、「ゴール側の世界」であり、「将来達成したい世界」であり、「未来における縁起のつながり」 ですが、私はもう一工夫を加えることをお勧めします。

 

 その一工夫が「『夢実現から逆算した現在のあるべき姿』をコンフォートゾーンにしてしまう」こと。ゴールにふさわしい「現在のあるべき姿」の臨場感を高めるのです。

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう努力してはいけない!」(学研プラス、p92)より引用します。

 

 

ルール20 夢実現から逆算した現実のあるべき姿をリアルに想像する

 これまで「夢を実現した状態をリアルに認識する」とか「夢を実現した未来の記憶を思い浮かべる」といったように、「すでに夢が実現した自分」を想像することを勧めてきました。

 通常はこの方式でいいのですが、リアルに想像することがしっかりできるほど高度な技術が身についてくると、「すでに夢が実現した自分」をリアルに想像することで起こる弊害も出てきてしまいます。

 それは「夢を実現した自分」の方がリアル過ぎて、その自分にすっかり満足してしまう恐れがあるということです。自分自身にすっかり満足してしまったら、そこから出る力は衰えてしまいます。「夢を実現した自分」を本当の意味でリアルに想像できてしまうと、「もう実現したのだからいいや」と無意識が勘違いして、夢に向かわなくなってしまうのです。

 馬の鼻面ににんじんをぶらさげて、走るモチベーションを高めるというたとえ話がよくあります。本当にそれで馬が走るのかどうかは知りませんが、あのたとえ話は、馬の鼻面ににんじんをぶらさげ続けて、どこまで走ってもそのにんじんを食べることができないからこそ意味があるわけです。

 もしどこかの段階で、馬がそのにんじんを食べて(あるいは食べたと思って)しまったら、馬は満足して走るのをやめてしまうでしょう。それと同じで、夢が実現してしまう(実現したと勘違いしてしまう)と、夢に向かうのをやめてしまうのです。

 当面は、それほどリアルに夢実現を想像することは難しいので問題ないのですが、夢実現に向かっていくうちにレベルアップしていって、本当にリアルに夢が実現した未来の記憶を想像できるようになることでしょう。

 そこで夢実現への推進力が弱ってしまっては、それまでのせっかくの道のりが台無しです

 これを避ける方法が「夢実現から逆算した現在のあるべき姿をリアルに想像する」というものなのです。

 どういうことかといいますと、例えば、「将来、日本の総理大臣になる」という夢を抱いたとします(この夢がその人にとって適切かどうか、あるいは本当に夢かどうかはここでは問題にしません)。時期もだいたい特定しておくと、そこから逆算して、「だとしたら、今頃は国会議員になっていないといけないな」と考えることでしょう。そして、その状態をリアルに思い浮かべます。

 でも、実際の現実を見ると、国会議員ではありません。そのギャップが実現への推進力となってくれます。あわてて、「国会議員である自分」を現実化させる方向へと動き出し始めるのです。

 あるいは、「将来、世界を飛び回る商社マンになる」という夢があったとします(これもその内容のよしあしは問いません)。同じように逆算して、「だとすると、今すでに23カ国語くらいは話せないといけないな」と考えますが、「でも、実際は英語すらおぼつかないじゃないか」という現実があったとしたら、あわてて英語の勉強を始めたり、英会話学校に駆け込んだりすることでしょう。

 

 この「夢実現から逆算した現在のあるべき姿」をコンフォートゾーンにしてしまうのです。コンフォートゾーンとは、自分がそこにいてとても居心地のいい場所という意味です。場所というのは比喩的な言い方なので、状況とか状態と言い換えてもいいでしょう。

 「夢実現から逆算した現在のあるべき姿」をコンフォートゾーンにするための方法が、「リアルに想像する」というものなのです。当然、ここでも五感をフル活用します。あるいは「幸せ体験をコピペ」や「過去の気持ちよかった体験と結び付ける」といった手法を駆使するとより効果的です。

 コンフォートゾーンも現状の外側に設定されているはずですから、あとは現状とコンフォートゾーンとの臨場感の戦いになります。臨場感の高い方が現実化しますから、コンフォートゾーンの臨場感を高めることが夢実現への道となるわけです。

 引用終わり

 

 

 「夢実現から逆算した現在のあるべき姿」をコンフォートゾーンにしてしまう

 

 目指すのは「ワクワク」が満ちている職場。そんな職場から逆算した「現在あるべき姿」とはどんな感じでしょう?

 

 思い浮かぶ「映像(pictures)」を「言葉(words)」に変えて共有し、そこに「うれしい」「楽しい」「気持ちがいい」「すがすがしい」「誇らしい」という「感情(emotions)」をのせていけば

 L-067202011月シークレット… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

  CZの臨場感が高まり、ホメオスタシスが働き、自然に「ワクワク」が満ちあふれる

 

 その時、きっと「イライラ」は消えています。その理由はクリアですよね?

 

 そう、スコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 最後にもう一度。
 重要なのは「『ワクワク』が満ちあふれる職場」の臨場感です。
 もしも「イライラ」したら「私(私たち)らしくなかった」とすぐさま言葉にし、「私(私たち)らしい」をイメージし直してください。もちろん気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上が当日の研修内容です(ブログ用にリライトしました)。

 次回はいただいた御質問・御意見に回答いたします。

 

L-189につづく)

 

 

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