苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:ゲバラ主義

F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 

 

 コーチングはとても奥深いものですが、実際に行われることは「ゴールを設定して、エフィカシーを高める」といたってシンプル。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域にまんべんなく(バランスホイール)の3つ。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 それらに加え、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去る を挙げられています。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「自分中心を捨て去る」は、儒教的な無我や滅私ではなく、“自分”の定義をひろげること。

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 それは関係性の結び目である“自分”=自我を拡大・拡張すること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

「自分中心を捨て去る」は、“自分”の定義をひろげること

  =自我の拡大・拡張

  =抽象度が上がる

 

 その感覚を別の言葉で表現すると、「主語が『I』から『WE』にかわる」。セルフイメージそのものが「We are the world」になるという感じです。

 (私の実体験はこのようなものでした↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html

 

 「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことは、もちろん、「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」ためにとても大切です。

 しかし、コーチとして考えると、気をつけるべき点もあります。ゴール設定がうまくできたが故に生じる落とし穴のようなものです。

 

それはコンフォートゾーン化。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 高い抽象度次元のイメージがコンフォートゾーン化すると、物理空間でのリアルな行動がおっくうになります(ですよね?)。

それだけでなく、「ゴールを更新し、さらなる高次元に飛びだす」ための気力も失うでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

それは強力なホメオスタシスで維持される「現状維持の壁」といえます。かつての夢が現実化していく中で生みだされる新たな“壁”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 この課題(case)に対する私の解決(plan)はシンプル。それは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 実践し続けること

ゴール実現のための何らかの具体的行動を継続し、社会を変革し続けること です。

 

 

 もちろん、それは簡単なことではありません。ゴールは“現状の外”だから。

ゴール実現に向かう何らかの行動は、必ずまわりの人々のコンフォートゾーンをゆるがし、とくに既得権益のコンフォートゾーンを崩すことになります。

ゴールの抽象度が高いほど、きっとモーレツに嫌がられるでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 だから、ゴール実現のために行動する人は「変革者」。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 そんな変革者自身にも、やがて試練が訪れます。理想と現実のギャップや期待と落胆の差が大きいほど、認知的不協和が生じやすくなるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 脳機能でいうと前頭前野優位から大脳辺縁系優位へ、怒りでいうと人間的怒り(公憤)から動物的怒り(私憤)へと、転がり落ちやすくなります。

SWでいうと「ダークサイドに墜ちる」)

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そのマネジメント(=エモーションコントロール)をしくじると、まわりを巻き込んでhave to化しながら、IQが下がり、抽象度も下がることになります。

すると、いつの間にか「主語が「『WE』から『I』にかわる」はず。

それはselfishになる(戻る)ことを意味します。だから

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

 一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける

 

 

 これは苫米地理論やコーチングの根底にある「〇〇思想」のこと。博士は「△△△主義」とも表現されます。

 

 以下、苫米地博士とキューバ政府最高科学顧問/モスクワ大学博士(原子力工学)フィデル・カストロ・ディアスバラールト氏の対談本「もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった」(徳間書店、p14)より引用します。「〇〇思想」「△△△主義」を五感で体感しながら読み進めてください。Feel

 

 

 人類の歴史を振り返ったとき、革命家と呼ばれる人物は数多く存在しますが、本当の意味での革命家と呼べる人は数えるほどしかおらず、その1人がチェ・ゲバラです。そして今、ふたたびチェ・ゲバラのような「真の革命家」が出現しないと、この世界は滅んでしまう危険があると私は思っています。

 キューバ革命のような武闘闘争を行うための指導者が必要だ、ということではありません。21世紀の今、世界を変えるためにマシンガンは必要ありません。ゲバラのような思想、信条を持った人物が必要だ、ということです。そのゲバラのイデオロギーを「ゲバラ主義」と呼びます。今の日本、今の世界には「ゲバラ主義」が必要とされているのです。

 では、ゲバラ主義とはどんなイデオロギーなのか。柱は2つあります。

 1つ目の柱は「高い理想」、2つ目の柱が「直接的実行」です。高い理想の「高さ」は、一般の人が普通に思いつくような高さではなく、その理想を聞いた第三者が「本当に実現できるのか?」「実現できるはずがない」と思ってしまうような高さを目指します。直接的実行とは、物理的に自分の体を使って行動することです。この2つの柱を両立させて、徹底的に追求することがゲバラ主義であり、革命の基本原理となります。

 まだ彼が生きていた頃は、日本においてゲバラ主義はまったく評価されていませんでした。というか、正しいゲバラ主義が日本の人々に伝えられることはありませんでした。

 ゲバラは革命政府樹立後の19597月、キューバ使節団を引き連れて来日を果たしています。そのとき企業の工場などを視察して、通産大臣(当時)の池田勇人と会談も行いました。歴史的な革命を成し遂げた指導者のひとりが来日し、政府関係者と会談を行っているのですから、普通に考えれば大きなニュースになるはずです。しかし、ゲバラ来日のニュースは、朝日新聞で「東京へ来たカストロ・ヒゲ」と揶揄的に報道されたのみで、ほかのメディアには完全に無視されました。

 来日時、ゲバラは予定になかった広島を訪問し、広島平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花し、現地新聞の記者に「なぜ日本人はアメリカに対して原爆投下の責任を問わないのか」と問い詰めたと言われていますが、そうした言動も日本のメディアで報道されることはありませんでした。当時の日本においては、ゲバラは「共産ゲリラの人」ですべてであり、ゲバラのイデオロギーが日本人の心に届くことはありませんでした。

 近年ではチェ・ゲバラに関する本がたくさん出版され、ゲバラを主人公にした映画も制作されているので、彼について知る機会が増えていると思います。日本でも、彼の思想や、その思想に基づく生き方に共感している方も多いのではないでしょうか。世界情勢から見ても、すでに「資本主義」対「共産主義」という冷戦の時代は終わり、キューバをはじめ中国、北朝鮮、ベトナムなど共産主義を掲げる国家は残ってはいるものの、以前のように共産主義に対してアレルギーを持ったり、偏見の目で見たりすることはなくなってきています(また、中国のように国家資本主義とでも呼べるような新しい道を模索している共産国もあります)。

 そのような時代であるからこそ、偏った先入観を持たず、もう一度ゲバラ主義を見直すことができるのではないかと思うのです。

 では、2つの柱について、それぞれ詳しくご説明をしましょう。

 まずは「高い理想」について。ゲバラが目指したのは「帝国主義支配からの人民の解放」でした。革命前のキューバでは、アメリカ資本とアメリカの傀儡であったバティスタ独裁政権がキューバの人々を搾取していたので、ゲバラは「帝国主義から、中南米の人々を解放すること」をゴール(目標)として、革命を成し遂げました。革命政府樹立後、アメリカ企業の資産の接収と国営化を推し進めたためにアメリカから経済封鎖を受けたキューバは、同じ共産主義国であるソ連と友好関係を築き、さまざまな支援を受けました。アメリカ帝国主義からの解放を実現し、きっと多くの人は満足したはずです。しかし、ゲバラは違いました。1965年アルジェリアで行われた「第二回アジア・アフリカ経済会議」において、最大の支援国であったソ連を「帝国主義的搾取の共犯者」と非難したのです。彼の反帝国主義、人民解放の思想は徹底しており、キューバ経済にとって不可欠なパートナーであったソ連に対しても、自分の理想に反していると思えば「間違っている」とはっきりと批判しました。

 これは、当時もう1つの共産主義大国であった中国と公然と対立していたソ連の当然の怒りを買うことになりました。

 これらの背景を元に推測するならば、ソ連はキューバ政府に対して「チェ・ゲバラを国政から追放しろ。さもなくば、援助を打ち切るぞ」と通告したはずです。そのときゲバラとキューバ政府の間で何があったのか、具体的には公にはされていませんが、彼はおそらく盟友であるカストロ議長と話し合ったのでしょう。そして、ゲバラはキューバを離れることになったと思っています。もちろんゲバラには「全世界の虐げられる人民を帝国主義支配から解放する」というとてつもない高い理想があり、その実現のためにキューバを出た側面もあると思います。しかし一方で、ソ連からの圧力があったのではないかと私は考えています。

 ともあれ、ゲバラはアメリカやソ連という当時、世界を牛耳っていた大国に対しても自分の信念、信条を曲げることをせず、最後まで「反帝国主義」「人民解放」という理想を貫き通しました。こうした姿勢こそが、ゲバラ主義における「高い理想」です。

 もう1つの柱である「直接的実行」とは、攻撃すべき相手に対して、自らが直接的に攻撃をしかけることです。キューバ革命における攻撃すべき相手とは、キューバを支配していたバティスタ政権であり、バティスタ政権の後ろ盾となっていたアメリカでした。カストロやゲバラをはじめとした革命軍兵士は、武器を手に政府軍に向かっていきました。

 ただし現代はマシンガンや刀などの武器を持って乗り込んでいく時代ではありません。

 直接的実行には、必ず物理的リスクが伴います。武装闘争であれば、戦闘の最中に銃弾に倒れるかもしれません。政府や企業を批判する直接的意見を繰り返せば、身体的にもリスクがあるのが現実です。そうした物理的リスクに怯むことなく、直接的実行を継続することが、社会を変える力になるのです。

 また、攻撃する対象は、特定の個人というより、より抽象度の高い社会的なシステムであるべきです。個人を打倒しても、システムが残る限り、第2、第3の支配者が現れます。自分たちを圧迫し、支配する社会的なシステムを変革することが、真の革命につながります。

 「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できるのです。

 引用終わり

 

 

 「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できる

 

 この「ゲバラ主義」が、コーチング実践者のブリーフ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そして「ゲバラ主義」は、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 この縁起宇宙(w1)再構築の秘訣を、私は「IWe are the world」とイメージしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

F-350につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける

  =ゲバラ主義

  =中観思想

  =IWe are the world

 

 さらに私は「DevSecOps」とも重ねてイメージしています。

 F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

F-328:お大事に <後編;最も大切にしなければいけないこと>

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L-137202111月シークレットレクチャー -06;平和を実現するために

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Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 

もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった



F-317Let’s connect the dots! <ナットウキナーゼ、ブロメライン、クルクミン>

 

 「connect the dots(点をつなぐ)」とは、iPhoneiPadでおなじみのアップル社の共同創設者のひとり スティーブ・ジョブス(19552011年)が、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った講演中の言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それはより大きなゲシュタルトをつくることの重要性を言い表しています。ゲシュタルトとは、「全体性を持ったまとまりのある構造」「全体と部分の双方向の関係性」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識していますから、抽象度を上げてより大きなゲシュタルトをつくりだすことが重要になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 より大きなゲシュタルトができあがると、理解が深まり、対象の“本質”をとらえることができるようになります。

 Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 ゲシュタルトをつくり大きくしていく鍵は「知識」。その「知識」は「情報」とは異なります。その違いはクリアでしょうか?

 

 

 私たちが最初に手にするのは、断片的な一つひとつの「情報」です。

 その断片的な情報が蓄積されていくと、そのうちに情報どうしがひとまとまりになってつながり、一つの認識になります(=ゲシュタルト化)。それが「知識」。

 その知識(のゲシュタルト)の量に比例して理解が深まります。

 (詳しくはこちら↓)

 L-10320218月シークレットレクチャー -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

理解が深まると、様々な問題を見いだし、より多角的に考察できるようになります(case-side)。そして、正しく判断し、しっかり解決することができます(plan-side)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

問題を発見する洞察力が磨かれていくと、現状の外にあり認識できないはずのゴールを見つけられるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そして、問題を解決する適応力が磨かれていくほど、ゴール実現にどんどん近づいていきます。「invent on the way」(by Mr. Lou Tice)しながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

 

 だから、知識が大切!

そのような大切な知識を身につける重要な活動が「学習」です。

 PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

苫米地博士は、知識のことを「可能世界から可能世界への到達可能性関数」と表現されます。コーチングのゲシュタルトで表現しなおすと、「可能世界“w”から別の“w1”への架け橋」。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 可能世界とは、「情報空間全体の中の特定の一部分」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その「特定の一部分」を共有すると、同じような“現実”を認識できるようになります。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 だから、知識とは「ゴール(未来)側の縁起のつながり」ともいえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 では、ゴール側の縁起をつくるワークを行いましょう。

ゴールとは「戦争と差別のない世界をつくる」「戦争や差別という概念さえない世界を実現する!」。

 Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

 

 

<ワーク> ゴール側の縁起をつくる

 

    Step.1(理解):下記の3つの概念について、それぞれ知識化(ゲシュタルト化)してください

「ナットウキナーゼ」

「ブロメライン」

「クルクミン」

 

 *関連記事↓

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

□ Step.2(理解を深める):その3つの概念を1つに統合しましょう

*統合するためには、先にゴールが必要です

ここでは「戦争や差別という概念さえない世界を実現」

→「誰もが心身ともに健康(well-being)でニコニコしている」

→「“コロナワクチン”による後遺症を克服」 というイメージでどうぞ

 

 *ゴールに向かってゲシュタルトを統合する「コンセプチュアル・フロー」はこちら↓

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 □ Step.3case-side):今までスコトーマに隠れていた問題を見つけ、感じてください

 *物理的現実世界で起こっている現象(例;各国で超過死亡者数爆増)を結果として引き起こしているマインドでの情報処理を五感&共感覚で感じながら(例;どす黒く冷たいゴツゴツした塊が重たい音を響かせながらうごめいている)、問題の本質を見つけてください

 

 *【参考】私のcase-sideはこんな感じです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

    Step.4plan-side):問題解決のために実際に行動してください

 *例えば、私のplanは「“無敵”の実現」。そのために苫米地博士に学び、情報発信を続けています(守秘義務を厳守しながら)。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 いかがだったでしょう?

 

 苫米地博士に学ぶ者のブリーフは「ゲバラ主義」。それは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 全抽象度にわたって(頂点である空から底面である物理空間まですべてで)、“自分”の存在を認め、行動する

 

 *「空(くう)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。

 理想だけではなく、実際に行動していなければなりません。

 

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって、物理的な抽象度でもなんらかの行動を続けているということ。

 

 ゴール実現のために行動し続ける

 

 それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

苫米地博士御自身が私たちに示してくださっているリーダーの生き様です。

 F-254~:イノベーションがうまれるとき

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

 最後に博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp134)から引用します。

人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れてひとりぼっちの神官として死ぬか」のどちらかをとるしかありません。

皆さんはどちらを選びますか? Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

バイオパワーから逃れる方法③ -自分で調べ、考える

 本章を締めくくるに当たり、ひとつみなさんにアドバイスしておきましょう。それは、ソーシャルメディアでやり取りされる意見についてです。

 ソーシャルメディアを通じて意見をどんどんいう人がいますが、私は次々と意見が出てくること自体が不思議でなりません。

 

 ほんらい意見とは、自分で調べ、自分で考えた内容を指すのです。

 ところが、次から次にいろいろなことをいう人の意見は、自分で調べたわけではないし、自分で考えたことでもありません。要するに、どこかから持ってきた借り物なのです。元になった意見も、やはり誰かからの借り物であったり、権力側のバイオパワーによるバイアスがかかったものであったりします。

 それを頭に入れて、さも自分の意見であるかのように感じているとすれば、それはテレビを見てテレビが伝える情報を鵜呑みにしているのと変わりません。意図的につくりだされた他人の考えを、ただ頭に刻み込んでいるだけの話です。

 

 他人の意見を受け入れることは、つまるところ他人のバイオパワーに従うことであり、それが自由を失う奴隷の道であることは、すでに指摘したとおりです。

 私は、他人がいうことではなく、もっと大きな世界での、言語化されていない具体的な現象を見ることのほうが、よほど重要だと考えています。

 言語化された情報を読むときも、意見は聞かずに現象だけを読むのです。ソーシャルメディアへの接し方でも、この原則は変わりません。

 私たちに重要なことは、現象を見て、それを自分の胸に落とし、内側から発せられる自分の声に耳を傾けることなのです。

 すると、自分が望み、何をやりたいかということが、よりよく見えるようになります。それを知ることが、自由への貴重な第一歩になります。

 

 人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れて一人ぼっちの神官として死ぬか」この2つのどちらかをとるしかありません。私は、後者を選びました。もちろん、どちらを選ぶとしても、それはみなさんの自由です。

 ただ、この選択を主体的に行うことができれば、生きづらさの半分は解消することができる。

 私は、そう考えています。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

    Step.1(理解):下記の3つの概念について、それぞれ知識化(ゲシュタルト化)してください

「ナットウキナーゼ」

「ブロメライン」

「クルクミン」

 

 それぞれ簡単にまとめます。

 

 「ナットウキナーゼ(nattokinase

 ・納豆のネバネバ部分に含まれるタンパク質分解酵素

 ・煮大豆を納豆菌が発酵させる過程で生成される

 ・血栓(血の塊)を多彩な機序で溶解

血栓の主成分フィブリンを直接分解

血栓溶解酵素ウロキナーゼの前駆体プロウロキナーゼを活性化

血栓溶解酵素プラスミンを作る組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)増加

血栓を解けにくくする血栓溶解阻害物質PAI-1を分解

オイグロブリン溶解時間を短縮

 ・収縮期および拡張期血圧を下げる

 ・血流促進作用あり

 ・血栓予防目的なら夕方~夜間の摂取が理想

 ・Sタンパク除去目的なら2000単位(FU)を12

  *1パック50gで約1500単位(FUただし、分解吸収やサプリとして摂取した場合の吸収過程は未解明

 

 「ブロメライン(bromelain

 ・タンパク分解酵素システインプロテアーゼに分類される酵素

 ・パイナップルの果実や茎に含まれる

 ・医療現場では褥瘡などの皮膚治療薬(軟膏)として使用

 ・サプリとして副鼻腔や歯肉の腫脹や疼痛に用いられる(研究が少なく効果は未立証)

 ・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染阻害作用を示すという報告あり

 ・Sタンパク除去目的なら500mg11

 

 「クルクミン(curcumin

 ・ウコンなどに含まれるポリフェノール化合物

 ・スパイスや食品の着色剤(黄色)として使用される

 ・日本では効果を謳わない限りは食品扱いで、漬物、水産ねり製品、栗のシロップ漬けなどに使用されている(既存添加物「着色料」指定あり)

 ・抗炎症作用あり フリーラジカル捕捉能を持ち、脂質の過酸化や活性酸素種によるDNA損傷を防ぐ

 ・抗がん作用の可能性あり がん細胞特異的にアポトーシスを誘導するとの報告あり。また、炎症性疾患に関連する転写因子であるNF-κBを抑制しうる

 ・脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少という報告あり(UCLA2004年)

 ・「抗酸化作用」「肝機能によい」「発がん抑制」などで健康食品が販売されているが、人に対しての有効性・安全性はまだ立証されていない

 ・Sタンパク除去目的なら500mg12

 

 スパイクタンパク除去を目的とする場合は、これら(ナットウキナーゼ、ブロメライン、クルクミン)の摂取を3~12ヶ月ほど続けてください

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

Q-291:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29969615.html

 

 

脳の呪縛を解く方法

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L-11920219月シークレットレクチャー -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 

20219月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。

*初回の講義はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424749.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「ゲバラ主義」。ゲバラ主義=コーチの心得をイメージしながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 04;論理という“劇薬”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32149982.html

 05;“劇薬”を使いこなすために心がけるべきこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32164366.html

 06;リソースを“調整する”という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32199163.html

 07;人間だから持つことができる強大な生命力

 

 

低次の抽象度次元に向かっているとき(=仮観)、私は「“調整する”という感覚」を意識に上げています。例えば、ゴールどうしがリソースを取り合うのを“調整する”という感覚(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *バランスホイールはこちら↓

 L-02520203… -03;職業と趣味の違いは「貢献」の範囲

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 「ゴールどうしがリソースを取り合う」のリソースの代表が、「時間」と「健康」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、確実に死に近づいていくという制約(物理法則)の中で“健康”であり続けるためには、「時間とは?」「健康とは?」といった考察(空観)と調整を伴う実際の行動(仮観)が欠かせないということ

 

 それが中観であり、今回の隠れテーマである「ゲバラ主義」です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

 ここまで3回の講義を通して、「コーチング×医療×脱洗脳」を考察しました。キーワードは「I×V=R」。

 

 情報の枠組(フレーム)を使って考えると、「I×V=R」は2つの要素に分けることができます。「情報の認識」と「情報の運用」です。

 L-10320218… -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

 情報の認識;何が重要かを識別したり、新たな情報や問題を発見したりする = I×V

 情報の運用;情報に基づいて現状を最適化して、問題を解決する = R(化)

 

 これまで確認したとおり、フレームをいかに抽象度の高いフレームへと再構築できるかが鍵です(空観)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、その高次のフレームを、物理空間でしっかり現実化する(仮観)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「空」と「仮」を同時に実践する「中観」、すなわち“コーチの心得”といえる「ゲバラ主義」が、脱洗脳 → 健康を実現する

 

 それが認知科学者 苫米地英人博士に学んでいる私の確信です。

 

 ゴールは人生のあらゆる領域に設定するものであり、ゴールの数だけ「I」があります(バランスホイール)。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

それら複数の「I」に対して臨場感を高めることができると(I×V)、同時に複数の世界(可能世界、w1)を生きている“感覚”になります。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 その“感覚”が「concentration」。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

それは深い変性意識化で可能となる「超論理」の意識状態。脳機能でいえば前頭前野内側部の発火であり、苫米地理論でいえば右脳言語野が覚醒した状態です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 深い変性意識状態のときに「病」という現状の自我から「健康」というゴール(の世界)に移行することができると、心身は“健康”に全力で向かっていきます。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 ホメオスタシスが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 それが生命力。情報空間までホメオスタシスが拡張した人間だから持つことができる強大な生命力です。

 F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -01;抽象度&超情報場理論

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25618957.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp79)から引用します。自身に宿る“生命力”を感じながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 問題意識が思考を動かす

 チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです。

 ランダムにせよ、意思の力にせよ、現状から抜け出すことが、大切になります。それが思考停止しない生き方です。

 そうやって自分の頭で考えるためには、まず変化していくこと。つまり、現状の外に出ていくためには、スコトーマを外す必要があります。

 今現在のスコトーマが維持されるということは、現状維持で、他の選択肢が見えないことを意味します。

 

 スコトーマを外す方法は、様々ありますが、ひとつは「スコトーマがあることを認識すること」です。

 もう少し簡単に言えば、問題意識を持つということです。

 そもそも、なぜ人は思考をやめるかというと、「問題がない」と思うからです。

 

 「いまのままでいい」

 「私は間違っていない」

 

 いまのままで問題がないということは現状維持でいいわけです。現状維持でいいなら、何も考えることがありません。

 考えるということは、何かを解決したり、新たに意思決定をしたりする必要があるわけです。現状がまずい状況だったり、問題があったりするから、人は考えるわけです。

 ひとつ例を挙げましょう。

 以前、元日産のエンジニアでカルロス・ゴーン氏から「ミスターGTR」と呼ばれていたGTR開発者であり、友人でもある水野和敏氏から聞いた話です。スポーツカー開発の「ノーマル」に車重は軽ければ軽い方が良いというのがあります。彼は「それはどこかおかしい」という視点でGTRを開発しました。

 

 問題があると思うか思わないかは、スコトーマの原理。

 スコトーマの大前提は、知識があるかないかどうかです。スコトーマが生まれる最大の理由は、無知によるものです。

 つまり、知識がないからスコトーマがあるのです。

 知識がなければ、そのことに疑いを持ちません。

 引用終わり

 

 

 ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続けること

 

 …これが苫米地博士の生命現象の定義。

ゴールは1)心から望むことであり、2)自分中心を捨てながら、3)“現状の外”に設定するものです。とてつもないイメージ(I)を実現したいと願い、「必ずやり遂げる」と確信するとき(V)、シンのエネルギーと創造性が発揮されます。リミッターが外れて。

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

そのときは「病気になっている場合ではない」「落ち込んでいる(へばっている)場合ではない」という心境になっているはず。それが「病からの脱洗脳」。

 そして、ゴールに向かって無我夢中で生きる間に、心身とも“健康”になっているはずです。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 だから私は、医師として、老病死に苦しむ人(&家族)にコーチングを届ける活動を続けています。

 Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 そして、ゴールに向かって無我夢中で生きる間に、心身とも“健康”になっているはずです。

 だから私は、医師として、老病死に苦しむ人(&家族)にコーチングを届ける活動を続けています

 

 「コーチングにさえ取り組めば医療は必要ない」と言いたいのではありません。むしろ逆。物理空間に写像としてあらわれた病に対しては、物理空間における適切な医療が絶対に必要です。

 Q-177~:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

私が目指しているのは、「治療」という概念(ゲシュタルト)に、「患者さん(&家族)の意識を高次元に導く」ことが包摂されている世界(未来)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

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F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

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F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

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Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html

 

思考停止という病

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L-11820219月シークレットレクチャー -06;リソースを“調整する”という感覚

 

20219月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。

*初回の講義はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424749.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「ゲバラ主義」。ゲバラ主義=コーチの心得をイメージしながらお読みください。Don’t think, feel

 

 01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 04;論理という“劇薬”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32149982.html

 05;“劇薬”を使いこなすために心がけるべきこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32164366.html

 06;リソースを“調整する”という感覚

 

 

 論理には必ず不完全性が入り込みます。

 例えば、「どうして人を殺してはいけないのか?」を論理的に考察すると、「人を殺していい」という結論に至る可能性が生じます。だからこそ、徹底的に考え、考え、考え続けることが大事。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 しかし、それだけでは足りません。

 コーチングのベースには釈迦の哲学がありますが、釈迦が示したのは「言語や論理を超越した抽象度次元で生きながら、同時にしっかり地に足をつけて生ききる」という生き様。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 その生き様が「I×V=R」のことです。

 

釈迦が語った縁起を発展させた大乗の哲学でいうと、「I×V」が空観、「I×V」を維持したまま「R」化していくのが仮観です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そして、「I×V(空)」と「R(仮)」を、「I×V=R」と1つのゲシュタルトとすることが中観。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

I×V」は、情報空間において、より高次の抽象度次元に向かう方向性を意識に上げている状態(=空観)です。そのときは「『論理(理論)』にこだわらない」ことが大事。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「R」化は低次の抽象度次元で、つまり具体的な現実世界で、共有し具現化していくこと。一番抽象度が低いのは物理法則が働く物理空間(情報空間の底面)です。そこで現実化するためには仕上げの作業(インプリメンテ―ション)が必要。

そのために「『論理(理論)』にこだわり使いこなす」ことが大事。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *論理について、詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

低次の抽象度次元に向かっているとき(=仮観)、私は「“調整する”という感覚」を意識に上げています。例えば、ゴールどうしがリソースを取り合うのを“調整する”という感覚(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *バランスホイールはこちら↓

 L-02520203… -03;職業と趣味の違いは「貢献」の範囲

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 「ゴールどうしがリソースを取り合う」のリソースの代表が、「時間」と「健康」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、確実に死に近づいていくという制約(物理法則)の中で“健康”であり続けるためには、「時間とは?」「健康とは?」といった考察(空観)と調整を伴う実際の行動(仮観)が欠かせないということ

 

 それが中観であり、今回の隠れテーマである「ゲバラ主義」です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

L-119につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 コーチングのベースには釈迦の哲学がありますが、釈迦が示したのは「言語や論理を超越した抽象度次元で生きながら、同時にしっかり地に足をつけて生ききる」という生き様。その生き様が「I×V=R」のことです。釈迦が語った縁起を発展させた大乗の哲学でいうと、「I×V」が空観、「I×V」を維持したまま「R」化していくのが仮観です。
 そして、「I×V(空)」と「R(仮)」を、「I×V=R」と1つのゲシュタルトとすることが中観

 

 

 それを「顕教と密教」や「学校と社会」の関係性で考えると?

 

 以下、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ、p93)から引用します。

 

 

学習による理解を基盤に実践へ

 チベット仏教では顕教を22~23年やってから密教に入ります。これは、ヨーガの段階と同様に、顕教時代がおそらく修行タイムという位置づけです。密教は完全に大乗の世界で、「雨を降らせるために」ではないですが、この世を変えるために、この世の役に立つために密教をやるのです。顕教は、そのための準備段階・学習期間です。

 こうした「学習・修業期間→本格的な実践」という流れを世俗の現代人に対して言えば、「学校教育→社会での実践」になります。日本の教育制度を享受する現代人なら、学校教育を受けている時代に縁起を理解し、人間の基礎力を養えるはずです。卒業前でもいいですが、いわゆる社会人になったら、密教の人たち同様、「この世の役に立つ慈悲」をバリバリ実践すべきですし、そこまでに実践の準備は整っているはずです。

 引用終わり

 

 

-追記2

「ゴールどうしがリソースを取り合う」のリソースの代表が、「時間」と「健康」

 

 もう1つゴール達成に欠かせないリソースがあります。そう、「お金」。

 「時間」と「お金」について考察しました↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

-追記3

つまり、確実に死に近づいていくという制約(物理法則)の中で“健康”であり続けるためには、「時間とは?」「健康とは?」といった考察(空観)と調整を伴う実際の行動(仮観)が欠かせないということ

 

 私の「健康とは?」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)。詳しくはこちらでどうぞ↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124524.html

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-303~:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424263.html

 

 

近未来のブッダ




L-11720219月シークレットレクチャー -05;“劇薬”を使いこなすために心がけるべきこと

 

20219月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。

*初回の講義はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424749.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「ゲバラ主義」。

そのゲバラ主義をイメージしながらお読みください。Don’t think, feel

 

 01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 04;論理という“劇薬”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32149982.html

 05;“劇薬”を使いこなすために心がけるべきこと

 

 

必要に応じて論理的な構築力を使い、また必要に応じて論理を超えることができる

 

 ゴール設定において、論理はむしろ障壁になります。ルールや常識といった社会の価値観もそう。それらは人を現状に閉じ込めてしまう“劇薬”です。

 (詳しくはこちら↓)

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_368012.html

 

 一方で、その“劇薬”は「思いどおりの世界(宇宙)を生みだす」ための強力な縁起にもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 では、質問です。

必要に応じて論理的な構築力を使う」「必要に応じて論理を超える」の“必要”とは何のことでしょうか?

論理という“劇薬”をうまく使いこなすために、何を心がけるべきでしょうか?

 

 

 「論理という“劇薬”をうまく使いこなすために心がけるべきものは?」と問われたら、「ゴール」や「ゴール設定」を思い浮かべる人が多いはず。もちろん、それは間違いではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

必要に応じて論理的な構築力を使う」「必要に応じて論理を超える」の“必要”のそもそもの意味は、「なくてはならない」「どうしてもしなければならない」ということ。その「~ならない」は、通常は、過去の記憶に由ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

よって、必要なことを考えるほど、過去に囚われてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 コーチングは「Goal comes 1st.」。最初から必要なものが存在するのではなく、ゴールにより“必要”が決まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 コーチングでいう“必要”とは、ゴール達成のために実現しているべきエンドステート(ミッション)のことです。そして、そのエンドステートに合わせてCOACourse of Action)が定まっていきます。

 F-269:冗長性と多様性 <vol.1;有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの原則>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221598.html

 

 つまり、「論理的な構築力を使う」というCOAは「R化」のこと。COAを決定するエンドステートが、かつての夢である「R」です。「R」に向かって抽象度を下げながら具体化していくこと(R化)を実装と呼びます。

そして、「論理を超える」というCOAは「抽象度を上げてさらなる現状の外を志向する」こと。そのCOAを決定するエンドステートが「I×V」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 よって、論理という“劇薬”をうまく使いこなすために心がけるべきなのは、抽象度を上げる「I×V」と抽象度を下げる「R化」を同時に行い続けるという意識状態

それが「ゲバラ主義」です。

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 論理には必ず不完全性が入り込みます。

 例えば、「どうして人を殺してはいけないのか?」を論理的に考察すると、「人を殺していい」という結論に至る可能性が生じます。だからこそ、徹底的に考え、考え、考え続けることが大事。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 しかし、それだけでは足りません。

 コーチングのベースには釈迦の哲学がありますが、釈迦が示したのは「言語や論理を超越した抽象度次元で生きながら、同時にしっかり地に足をつけて生ききる」という生き様です。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 以下、前回同様、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、p203)から引用します。

 

 

現状の外のゴールは、ゲシュタルト能力によって叶う!

 そして、ここからが大切なのですが、ステップ7で私がゴールは現状の延長線上ではなく「現状の外に設定せよ」と述べたのも、実はまさにこのゲシュタルト能力を人間が備えているからです。

 「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます。

 双方向性が働いて1個のゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォート・ゾーンになる。つまりそのゲシュタルトにホメオスタシスが働くということです。

 そうなればしめたもの、体の各部位や体全体が連動して展開することで歩行が実現するように、今の自分(部分)となりたい自分(全体)が双方向的に関わり合い一つの大きなフレームを瞬時につくり上げることができます。ゴールが見えなくても関係ありません。むしろ、ゴールが見えない方が、このプロセスの中でスコトーマがはずれ、ゴールに有用なものがどんどん現れ、ゲシュタルトがより強固になる。結果いつのまにか現状の外にある抽象度の高いゴールが叶うのです。

 これが、現状の外のゴールが叶うメカニズムです。

 私たちは本書で見てきたようにこの世に生まれ落ちたときから、さまざまな他者からの洗脳を浴び続けています。「現状の環境」と「自我」の間にゲシュタルトを築き、無意識にそこをコンフォート・ゾーンにして生きてきたといっていいでしょう。いわば、社会的洗脳状態というゲシュタルトを日々強化しながら生きているのです。

 しかし、それでは私たちが本来持つ無限のポテンシャルは発現できません。現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができるのです。

 引用終わり

 

 

 このシリーズの初回(L-089)に、「病からの脱洗脳」のイメージについて質問しました。

 L-08920217… -01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 

おそらく、ほとんどの人が「言葉」を用いて表現したはず。その言語抽象度をはるかに超えた“先”を目指し続けるのが「I×V」です。それを大乗では「空観」と呼びます。

 そして、「R化」のために実装していくのが「仮観」。

 その「空」と「仮」を同時に行うのが、「ゲバラ主義」であり、「中観」です。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-118につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

―追記―

論理には必ず不完全性が入り込みます。例えば、「どうして人を殺してはいけないのか?」を論理的に考察すると、「人を殺していい」という結論に至る可能性が生じます。だからこそ、徹底的に考え、考え、考え続けることが大事

 

 もしも、子ども達から「どうして人を殺してはいけないの?」と聞かれたら、どのように答えますか?

 

 ちなみに、米国イェール大学で道徳哲学や規範倫理学を教えるシェリー・ケーガン教授は、著書の中で「自殺」を合理性と道徳性という観点で考察しています。このように↓

 

 合理性:原則として自殺は合理的な選択となりうるのだ。

 道徳性:相手がよく考え、妥当な理由を持ち、必要な情報を得ていて、自分の意思で行動していることを確信できたとしよう。そんなケースでは、その人が自殺することは正当であり、本人の思うようにさせることも正当だと思える。

 

 お気づきだと思いますが、ケーガン教授の思考にはスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 では、質問です。

 子どもの疑問にしっかり答え、大人のスコトーマをちゃんと外すために、どうすればいいでしょうか? Don’t think, feel

 F-169antiからwith、そしてwellへ vol.4-1「死」;well-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24655350.html

 

 

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-関連記事-

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

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L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 

20219月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。

*初回の講義はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424749.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇ラ〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;夢

 

 

 前回の講義(L-099~)で「ラベリング」について説明しました。

 F-094~:私はイヤなことを心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

  

 ブログでは割愛しましたが、実際の講義では、私自身が「夢の中でもラベリングをしている」ことをお伝えしました。その発言に対して、こんな御質問をいただきました。

 

夢の中で見るくらい自分にとって普通であるという意図なのでしょうか?

それとも、コーチは見る夢さえもコントロールしているという意図?

 

 御質問に回答しながら、映画監督 スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg1946~)のこんなコメントを紹介しました。

 Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

 

 

 I don’t dream at night, I dream all day. I dream for a living.

 私は夜寝ているときに夢を見ているのではない。一日中夢を見ている。生きるために夢を見ている(生きる糧として夢を見ている)

 

スティーヴン・スピルバーグ(Wikipedia)

Steven Spielberg2017年)

Wikipediaより引用

スティーヴン・スピルバーグ - Wikipedia

 

 

スピルバーグが示唆しているのは、「目の前の世界は『夢』である」「『夢』のために生きている」「『夢』があるから生きていける」ということ。

 

 目の前の世界が「夢」であることは事実です。それどころか、すべてが幻想です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 「I×V=R」の「I」はイメージまたはイマジネーション、「V」は臨場感(Vividness)、そして「R」は現実(Reality)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

ポイントは「I」と「V」を別々のものとしてではなく、「I×V」で1つとみること。それは「I」と「V」という別々のゲシュタルトを1つに統合するということ(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その結果、理解を深めることができます。抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 統合する過程で気をつけるべき点があります。それは「抽象度」と「臨場感」の関係。

エネルギー保存の法則のようなイメージだと思いますが、「I×V」を一定(不変)と理解している人が少なくありません。むしろ、そう感じている方が大多数でしょう。例えば「『I』の抽象度が上がると、『V』の臨場感が下がる」 皆さんはいかがですか?

L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

I×V」はホメオスタシスで強力に維持されるコンフォートゾーン(CZComfort Zone)といえるので、そのイメージは決して間違ってはいません。実際、苫米地博士も「抽象度が上がると、臨場感が下がる」と話されています。一般向けには。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

*ホメオスタシスはこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 一方で、博士は「『抽象度が上がると、臨場感が下がる』は臨場感に関する誤解」とも話されます。私たちは、じつは、抽象度が高い世界にも強い臨場感を感じることができます。それがIQIntelligence Quotient)です。

 F-242:鉄は熱いうちに打て

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28734264.html

 

 だから、「I×V」を1つのゲシュタルトとみて、ゴールに向けてより大きなゲシュタルトをつくり続けるコンセプチュアル・フローが重要。それはIQを高めるワークにもなります。

 (コンセプチュアル・フローはこちら↓)

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 コンセプチュアル・フローを重ねると

全体がわかることで部分の意味がわかり(決まり)、部分を見ただけで全体(の意味)がわかる

 

 

 ところで、“コーチの心得”ともいえる「〇〇ラ〇〇」はわかりましたか?

 

 真ん中が「ラ」というヒントで「〇〇ラ〇〇」がわかった人は、ゲシュタルトができています。

 (「わからなかった人はゲシュタルトができていない」という意味ではありません。それは単に「スコトーマが外れる/外れない」ということかも)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「〇〇ラ〇〇」がわかると、「意味」がわかり、「意図」が納得できるはず。では、答えを

 

 「〇〇ラ〇〇」は「ゲバラ主義」。

 「ゲバラ主義」とは、「抽象度の高い理想」と「実際の行動(直接的実行)」のこと。

 

それは「I×V」と「R」との関係と同じ。その2つを同時に行う(行えるように導く)のが“コーチの心得”です(ハズ)。

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版、p55)より引用します。博士はこの本の中で「縁起人として生きる」ことの重要性を説かれています。「縁起人としての生き方とは?」と問いながらお読みください。Feel

 

 

縁起を知ったら、人は「縁起人」になれる?

 私は縁起人とは「縁起を理解して、実生活に役立ててサバイブしている人」だと定義しています。では、縁起を知れば、誰でも縁起人になれるのでしょうか?

 答えは簡単、すぐになれます。縁起とは、生き方そのものです。

 人は本当に変わりたかったら、考え方ではなく、生き方そのものを変えないといけません。実際に自分以外との関係を変えてこそ縁起が変わります。頭の中で考えるだけでは足りません。

 そして、すべてのものが関係性でできている以上、この世に自分に関係しないものはないはずなのです。

 非現実だと思ってしまうようなことでも、自分の心がこの世を作り出していると思えば、人は自分や現実を思うように変えることができます。

 これが「人間は行動したら変わる」という根拠です。

 

 また、「縁起人」とは、「自分の頭で考え行動できる人」であり、「走りながら考える人」だと私は考えています。

 縁起人は、全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認めています。そして、それに従って行動しています。

 人は、抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。そして、理想だけでなく、実際に行動しなければいけません。

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたいゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしていないといけないというわけです。

 理想だけではなく、実際に行動しなくてはいけないというわけです。

 そういう意味で、私が好きなチェ・ゲバラは縁起人だと思っています。自分の理想を叶えるため、行動し続けたわけですから。

 引用終わり

 

L-114につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

I don’t dream at night, I dream all day. I dream for a living.

 私は夜寝ているときに夢を見ているのではない。一日中夢を見ている。生きるために夢を見ている(生きる糧として夢を見ている)

 

日本にも「夢」を高い次元で統合していた人物がいます。漬物でも知られている沢庵(たくあん)和尚。安土桃山から江戸時代にかけて生きた臨済宗の禅師です。

 

 

沢庵和尚

Wikipediaより引用

沢庵宗彭 - Wikipedia

 

 

自身の臨終のとき、弟子たちに偈(げ仏を讃える詩)を請われた沢庵は「夢」と大書し、小さく「是亦夢非亦夢(ぜもまたゆめ、ひもまたゆめ)」と書き添えました。

 

この世はすべてはかない夢、是か非かという判断や執着をすべて越え、悟りさえ忘れ去ったところに夢という境地がある

 

と解釈されているそうです。

 

夢とは「一人一宇宙」のこと。

その夢=宇宙を自由自在に創造する力を、本当は誰もが持っています。今はまだ眠ったままの真の力を覚醒させる縁起がコーチングです。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

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F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

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Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか? <Ops編;〇〇〇化>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:仕事のこと、プライベートのこと、家族のこと、友人のこと、自分自身の生きがいなど、どうやったらすべての目標を結びつけられるのでしょうか?

 

認知科学者 苫米地英人博士は、「サイバーインシデントを防ぐ4つの基本」として、「防衛」「教育」「再構築」「トップ判断」を掲げられています。

そのうちの「再構築」について「古い仕様のプログラミング言語や旧世代仕様で開発したシステムを最新のパラダイムで作り直すべき」と語られ、その「最新のパラダイム」として「DevSecOps(デブセクオプス)」を紹介されています。

Dev(デブ)」とは開発(Development)、「Sec(セク)」とはセキュリティー(Security)、「Ops(オプス)」とは運用(Operation)のことです。

 

 *詳しくはこちら(バラいろダンディー)↓

 Dr.苫米地 デジタル庁成功のための提言 Dr.苫米地 2021年9月6日 - YouTube

 相次ぐ"サイバーインシデント"を防ぐために Dr.苫米地 2021年10月18日 - YouTube

 

私は、「DevSecOps」はサイバーセキュリティの話だけでなく、コーチングやヒーリングにも大いに関係すると考えています。思考そのものが情報処理だからです。

F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

 

 今回は、いただいた御質問を、「Dev(開発)編」と「Ops(運用)編」の2回に分けて回答します。

 

 Dev編;ゴールを〇〇と結びつける>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30871998.html

 Ops編;〇〇〇化>

 

  

A2:前回は、「すべての目標を結びつける」ためのポイントを、「ゴールを意図と結びつけること」と回答しました。

 

 「DevSecOps」でいうと、「抽象度を上げる」「ゴールを意図と結びつける」は「Dev(開発)」に相当するはず。

 今回の回答は「Ops(運用)」に該当する話です。抽象度を下げ、具体的な実践として心がけるべきことをお伝えします。


 その実践とは無意識化!

 

誰であっても、何であっても、習いはじめはぎこちないものです。学びを深め、経験を重ねるうちに、だんだんスムーズに行えるようになっていきます。

 

「スムーズに行える」とは、「意識して行っていたことが、無意識に行えるようになる」ということ。それが「無意識化」。そのときにマインドで起きているのは「ゲシュタルトの構築」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」を指します。全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのことです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 例えば、「ルビンの壺」でいうと、「壺」という認識や「向き合った人の顔」という認識がゲシュタルト。「壺」(全体)では模様(部分)に思えたところが、「向き合った人の顔」(全体)では鼻や口(部分)に見えてきます。

 

 

ルビンの壺(Wikipedia)

「ルビンの壺の一例」

Wikipediaより引用

 

 

部分の意味はゲシュタルトで決まります。そのゲシュタルトは同時に1つしか維持できません。

つまり、ゲシュタルトが意味を決め、ゲシュタルトが変わると意味が変わるということ。

Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

人間の場合、ゲシュタルト同士をより大きなひとつのゲシュタルトに統合することができます(connect the dots)。それが人が持つ「ゲシュタルト能力」です。

 F-259:不満と傲慢のはざまでvol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 

 ゲシュタルト同士を統合してより大きなゲシュタルトをつくるほど、理解はどんどん深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

より大きな縁起のつながりを感じることができ、そのつながり全体の視点で“意味”を見いだせるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは「抽象度が上がる」ということ。ゲシュタルトの再構築を繰り返すたびに、前回のテーマ「ゴールを意図と結びつける」ことがうまくできるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 さらに、ゲシュタルト再構築を重ね無意識にできるようになった頃には、マインド内での並列処理もうまくできるようになっています。

 

動作がぎこちない間は、一つひとつの動作を意識に上げて行っています。そのときの思考パターンは論理的(または言語的)で、情報の処理はシリアル(直線的)です。

ところが上達するにつれて、無意識下ですべてを行うようになります。いちいち次の動作を考えなくても「手足が勝手に動く」状態です。思考のパターンはイメージ的(非論理的、非言語的)で、その処理はパラレル(並列的)。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

苫米地理論でいうと、前者が左脳言語野処理、後者が右脳言語野処理。

左脳→右脳言語野の感覚を、ブルース・リーは「考えるな、感じろ(Don’t think. Feel)」と表現しました。

PM-06-12:仮説07)思考停止

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 以下、苫米地博士の著書「効率が20upする『超並列脳』の仕事術! グレインサイズの高め方」(フォレスト出版、p56)より引用します。ゴールのバランスを実践的に整えているイメージでお読みください。Feel

 

 

 超並列処理は「無意識」をつくれば、勝手に動き出す!

 無意識に大量の仕事を並列処理させるためには、コツがあります。

 そのひとつは、無意識がバックグラウンドで処理しやすいように、知識を最適なグレインサイズとして大量に持っておく、ということです。

 2つめは、無意識がその処理をするための訓練を行うことです。

 無意識が処理することにも訓練が必要だというと、意識できないことに必要な訓練があるのかと、不思議に感じるかもしれません。その疑問はもっともでしょう。ただ、ヨガなどでは心臓を効率よく動かしたり、血行をよくしたりする訓練は知られています。

 また、こと知的作業に関しては、訓練が効くのです。

 知的作業において無意識が処理していることは、最初は意識が行い、徐々にそれを無意識化したものです。

 たとえば、いま目の前に集中して処理すべき仕事があるものの、別件のアイデアも同時にまとめておかなければいけないという場合、目の前の仕事が終わったときに、別件のアイデアも頭の中ですっかりまとまっているということがよくあると思います。

 それは、そういう訓練をしたことがないのに「できた」ということではなく、ちゃんとした理由があります。

 そういう切羽詰まった必要性が生じた過去があり、そのときに意識してそれを実行し、それ以来、自覚的ではないにせよ、何かあるときはずっとそれをやりつづけてきたということです。

 それは、そういう自分になろうと意識的に行った訓練ではなかったかもしれませんが、切羽詰まった状況に応じて、我流に訓練を積んできたことの結果といえます。だからこそ、いまもそういうやり方ができているわけです。

 このように、無意識に仕事をさせる訓練は、最初は意識的に行えばいいことです。

 たとえば、わかりやすい例を上げると、空手の三本組み手がそれでしょう。

 三本組み手というのは、たとえば左、右と正拳突きを出し、三本目は左回し蹴りをくり出すというような組み手の最小ユニットのことです。

 空手を習い始めたばかりのときは、左、右、回し蹴りというように、ひとつひとつの動きを強く意識しないと、力強い攻撃の形にはなりません。

 ところが、毎日練習を積んでいくと、突きも回し蹴りもだんだん様になっていき、重心の移動や打撃をくり出すタイミングなどが自然に身についていきます。すると、くり出す打撃にも、いかにも破壊力が生まれてきます。

 そして、それを繰り返しているうちに、何かを意識することもなく、いつでも無意識でその動きができるようになります。これが、処理を無意識化することです。

 このようにして、日常的に行っている仕事や知的な処理をユニット化し、それを無意識で行うことができるように、処理の無意識化の訓練をしていくわけです。

 引用終わり

 

 

 すべての目標を結びつける」ためのポイントについて、「Dev(開発)編」と「Ops(運用)編」に分けて回答しました。「抽象度を上げる」「ゴールを意図と結びつける」ことが「Dev(開発)」的解決方法で、日常的に行っている仕事や知的な処理をユニット化して「無意識化」することが「Ops(運用)」的解決です。引用文中の博士の言葉で言うと「知識」と「訓練」。

繰り返しますが、「無意識化」のためには日常的な訓練が必要。つまり

 

一方で抽象度を上げながら、その一方で抽象度の最下層(物理次元)でしっかり生きる

 

 その両方向性の同時追究が「すべての目標を結びつける」ための奥義だと思っています。そう、“ゲバラ主義”!

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

チェ・ゲバラ(Wikipedia)

チェ・ゲバラ(Che Guevara

1960年(31歳時)「英雄的ゲリラ」より

Wikipediaより引用

 

 

 以上より、シンプルにまとめると、「“ゲバラ主義”で生きる

それが「どうやったらすべての目標を結びつけられるのでしょうか?」に対する私の回答です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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効率が20倍upする『超並列脳』の仕事術! グレインサイズの高め方




F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 

 「コップに『半分入っている』から、コップは『半分空である』に変わる時、イノベーションの機会が生まれる。」

 

 経営学者 P.E.ドラッカー(注;正確にはP.F.ドラッカー)のコップ理論です。日本は、豊かで住みやすく穏やかな国。自分のサイロに閉じこもり「半分入っている」になりがちです。しかしながら、コロナを経て、時代は、急激に変わっています。

 

 地球規模の危機を実感する時代。国民一人一人、事業者それぞれが、「半分空である」という思いを共有すれば、日本は持ち前の団結力を活かして大きく変貌できると確信しています。

 

 私が目指す“新しい資本主義”では、日本の経済社会が直面する歴史的挑戦の全体像を国民に分かりやすく示します。その上で、市場や競争にすべてを任せるのではなく、官と民が経済社会変革の全体像を共有しながら、変革のために協働していくことを重視します。日本の連帯感の強さは官民協働の土台となります。

 

 そして、投資を引き出す新しい仕組み、また、付加価値配分のあり方を変えるための新しい仕組み。これらを成長戦略、分配戦略それぞれに埋め込んでいくことで、「成長と分配の好循環」を本格的に回していきます。

 

 

 これは岸田文雄首相のスピーチ文です(ダボス・アジェンダ、2022118日)。

□外務省HP>外交政策>経済外交>国際的ルール作りと政策協調の推進>世界経済フォーラム(ダボス会議)

 「ダボス・アジェンダ2022」における岸田総理大臣の特別演説 |外務省 (mofa.go.jp)

 □[参考2]岸田総理大臣によるスピーチ

 100291106.pdf (mofa.go.jp)

 

 この文章を読んでどのようなイメージを感じますか?

 

 私がコーチとして感じたものを(右脳言語野)、ありのままに言語化していきます(左脳言語野)。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 前編;視点

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 中編;リーダーの資質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 後編;ゲバラ主義

 

 

 苫米地式は「ゲバラ主義」です。

 

 全抽象度にわたって、つまり頂点である空(くう)から底面である物理空間まですべてで、“自分”の存在を認め、行動する

 

それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「空(くう)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。

 理想だけではなく、実際に行動していなければなりません。

 

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって、物理的な抽象度でもなんらかの行動を続けているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールを実現するために行動し続ける

 

 それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

苫米地博士御自身が私たちに示してくださっているリーダーの生き様です。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 

 ところで、「ゲバラ」とは、アルゼンチン生まれの政治家(革命家) エルネスト・ゲバラ(Ernesto Guevara1928~1967年)のこと。

「チェ・ゲバラ」の呼び名で知られていますが、「チェ(Che)」とはスペイン語で「やぁ」「お前(親しみをこめた意味)」といった砕けた呼びかけの言葉だそう。初対面の人に対して「チェ。エルネスト・ゲバラ」と自己紹介していたことから、キューバ人がおもしろがって付けたあだ名なんだそうです。

 

 医師としてグアテマラで働いているときに祖国ペルーを追われ亡命していた女性活動家と結婚したゲバラは、グアテマラの革命政権の崩壊を機にメキシコに移住します。そこでキューバから亡命中のフィデル・カストロ(Fidel Alejandro Castro Ruz1926~2016年)と出会い、武装ゲリラ闘争への参加を決意。

 1956年、革命軍総勢82名は「グランマ号」に乗り込んでキューバに向かいます。ところが、上陸直後に政府軍の襲撃を受けて壊滅。生き延びることができたのは、わずか12名。

山中に潜伏しながら体制を立て直していった革命軍の中で、ゲバラは軍医として働きながら政治放送をするラジオ局を設立します。忍耐強さと誠実さ、冷静な判断力や、人の気持ちをつかむ才を発揮しながら、リーダーの一人として認められていったそうです。

そして、195911日、独裁軍事政権の大統領 フルヘンシオ・バティスタがドミニカ共和国に亡命し、「キューバ革命」が達成されます。キューバの市民権を与えられたゲバラは、キューバ新政府において国立銀行総裁に就任。さらに農業改革機構興行部長や工業相も務めます。

理想を追求するゲバラは、キューバ最大の貿易相手国だったソビエト連邦を「帝国主義的搾取の共犯者」と非難。それがきっかけとなり、家族を残したままキューバを去ることになります。その後、コンゴ民主共和国やチェコスロバキアを経てボリビアに入国。アンデス山脈でゲリラ部隊ごと政府軍に拘束され、1967109日に射殺されました。

 

 

チェ・ゲバラ(Wikipedia)

チェ・ゲバラ(Che Guevara

1960年(31歳時)「英雄的ゲリラ」より

Wikipediaより引用

 

 

ゲバラは西側(資本主義社会)の人たちにも強い影響を与えました。

フランスの哲学者・小説家 ジャン=ポール・サルトルは「20世紀で最も完璧な人間」と評し、ビートルズのリーダー ジョン・レノン(John Winston Ono Lennon1940~1980年)は「世界で一番格好良い男」と語っています。

 

ゲバラに関する書籍や映画が今でもつくられるなど英雄として取り上げられる一方で、混乱を引き起こした当事者として批判も根強く残っています。

むしろ、それは真のリーダーであった証。

 

 抽象度の高い理想を描き続け、本当に実行する(まわりから厭われても100%want toで)

 

 それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

そんなコーチングマインドあふれる生き方は、現状の外へのゴール設定からはじまります。そして

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 未来(w1)を創造しながら、現状(w0)を破壊していく

 

 それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

真のリーダーのブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 誰もがコーチングマインドを持ち、各自がリーダーとして新たな世界(w1)をうみだすときが「イノベーションがうまれるとき」。

 

そのイノベーションからさらなるエボリューションがうまれ、時空を超えてひろがりながらレボリューションとなり現実化していく

 

 博士に学びながら、いつもそんなイメージ(気)に包まれています。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 さて、GDP3位の経済大国 日本のリーダーはどうなのでしょう?

 

 誰もが自分の人生のリーダーです。皆さん自身はどうですか?

 

 全抽象度にわたって、つまり頂点である空(くう)から底面である物理空間まですべてで、“自分”の存在を認め、行動していますか?

 ゴールを実現するために行動し続けていますか?

 抽象度の高い理想を描き続け、本当に実行していますか(まわりから厭われても100%want toで)?

 未来(w1)を創造しながら、現状(w0)を破壊していますか?

 

 

最後にもうひとつ。

日本のリーダーのスピーチ(ダボス・アジェンダ)は、このような言葉で締めくくられています。

 

今、我々は、Great Resetの先の世界を描いて行かなければなりません

 

 岸田首相の言う「Great Resetの先の世界」が、ますます格差と差別がひろがった「既得権益だけが肥大する社会」ではなく、自由とフェアネスがあたりまえとなった平和な世の中であることを願います。

 PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

Q-001:三現主義

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4613755.html

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 

 

F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 

 「コップに『半分入っている』から、コップは『半分空である』に変わる時、イノベーションの機会が生まれる。」

 

 経営学者 P.E.ドラッカー(注;正確にはP.F.ドラッカー)のコップ理論です。日本は、豊かで住みやすく穏やかな国。自分のサイロに閉じこもり「半分入っている」になりがちです。しかしながら、コロナを経て、時代は、急激に変わっています。

 

 地球規模の危機を実感する時代。国民一人一人、事業者それぞれが、「半分空である」という思いを共有すれば、日本は持ち前の団結力を活かして大きく変貌できると確信しています。

 

 私が目指す“新しい資本主義”では、日本の経済社会が直面する歴史的挑戦の全体像を国民に分かりやすく示します。その上で、市場や競争にすべてを任せるのではなく、官と民が経済社会変革の全体像を共有しながら、変革のために協働していくことを重視します。日本の連帯感の強さは官民協働の土台となります。

 

 そして、投資を引き出す新しい仕組み、また、付加価値配分のあり方を変えるための新しい仕組み。これらを成長戦略、分配戦略それぞれに埋め込んでいくことで、「成長と分配の好循環」を本格的に回していきます。

 

 

 これは岸田文雄首相のスピーチ文です(ダボス・アジェンダ、2022118日)。

□外務省HP>外交政策>経済外交>国際的ルール作りと政策協調の推進>世界経済フォーラム(ダボス会議)

 「ダボス・アジェンダ2022」における岸田総理大臣の特別演説 |外務省 (mofa.go.jp)

 □[参考2]岸田総理大臣によるスピーチ

 100291106.pdf (mofa.go.jp)

 

 この文章を読んでどのようなイメージを感じますか?

 

 私がコーチとして感じたものを(右脳言語野)、ありのままに言語化していきます(左脳言語野)。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 前編;視点

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 中編;リーダーの資質

 

 

 つまり、イノベーションとは、同じ抽象度での視点の変化で生まれるものではなく、より高次の抽象度次元への視点の移動をきっかけとして生まれるもの。その時に起こっているのはゲシュタルトの統合です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 これはコーチングの“奥義”でもあります。

 コーチングとは、同じ抽象度での関数pの再定義ではなく、現状の外へのゴール設定で生みだす高次の可能世界“w1”への移動だから。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 この“奥義”を実践する上で、常に意識に上げておくべき注意点があります。それは「抽象度を上げることだけが重要なのではない」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

  


一度しっかり上げて(空観)、その上であえて下げる(仮観)

 

その自由自在な抽象度のコントロール(上げ下げ)が、イノベーションを実現するリーダーの資質であるといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士は、リーダーの条件として、1)情報収集能力(高い抽象度)、2)同調能力、3)責任能力 を挙げられています。

 F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29250667.html

 

リーダーとは、「ゴールの更新により『もっといい未来』を生みだし続け、どんどん現実化していく存在」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールを共有しラポールが強力であることが大前提ではありますが、真のリーダーであるほど「面倒い奴」「困った人」と思われているはずです。表現を変えると「Not Normal」。決して「優等生」ではありません。

PM-06-06:仮設01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

しかしながら、真面目なリーダーほど、「Not Normal」であり続けることに苦労します。「面倒い人」「困った人」と思われることに痛みを感じるから。皆さんはどうですか?

Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 Not Normal」を貫くことが難しい本質的な原因は、じつは、もっと根深いところにあります。「根深い」とは、「生命維持に欠かせない恒常性維持機能(Homeostasis)が働くレベル」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そう、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。

 私たち人間は限定合理性で生きていて、「現在のCZが維持される状態での少しずつの変化」を求めています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)より引用します(p168)。ぜひ今回のサブタイトル「リーダーの資質」をイメージしながら読んでください。Feel

 

 

 ◎現状維持がなぜダメなのか?

 現状維持がダメな理由については第1章でも書きましたが、人は限定合理性で生きているからです。

 限定合理性とは、人は生来的に変化を好む生き物だということです。同じことが続くことを好みません。ですから、お金持ちたちは有り余るほどお金を持っていても、もっとお金が欲しいと思うのです。人は、いまいくらお金を持っているのか、ではなく、いくら増えたのか、減ったのかにしか興味がないのです。

 人は本来、現状維持なんて大嫌いなのです。必ず、一定量の変化、特に増加を好ましく思うのです。

 その一方で、人は危険を避けます。生物として当然の行為で、慣れ親しんだ場所で安穏に暮らしていればそれで問題はないと考えます。

 つまり、人は変化は好きな一方で大きな変化は大嫌いなのです。

 これをいまの世の中に当てはめると、現状の世界がまったく変わらない中で、現状のシステムだけが肥大化していく理由が見えてきます。

 具体的に言えば、現在のコンフォートゾーンが維持される状態で、少しずつの変化が好まれている状態です。つまり、既得権益だけが肥大する社会なのです。

 これで得するのは誰かというと現在の格差社会の頂点に立つごく一部の人間だけです。巨大な資産は巨大な利益を生み、人々の労働で得た利益など比較にもなりません。

 いまの世の中は、富裕層にとってのコンフォートゾーンであり、それがいま全世界的に広がっている状態なのです。それが「現状」です。そこにいたら当然、格差社会と差別社会が広まるに決まっています。

 私たちはここにノーを突きつけなければならないのです。

 ですから、現状の外側にゴールを設定し、現状の外に出る必要があるのです。

 最後に自分のゴールが現状の外のゴールかを判断する簡単な基準を紹介しましょう。それはゴールについて考えた時、怖くなったり、不安になるか、どうかです。もしも不安になれば、これは現状の外のゴールです。

 そして、私たちコーチの仕事はクライアントに不安を作ることです。コーチは人生のあらゆる場面(バランスホイール)で現状の外のゴールを設定する手伝いをします。それは、人生のあらゆる場面に不安を作ることでもあります。つまり、コーチの仕事はカウンセラーとは正反対だということです。

 引用終わり

 

  


 苫米地博士はたびたび“真のリーダー”について言及されます。コーチングとは「その人の人生を変えるだけでなく、世界を変えるもの」だから(「オーセンティック・コーチング」p212)。

 より豊かな世界(未来)に変えていくことが、コーチングの意義であり、冒頭の「高次の可能世界“w1”への移動」の意味。そして、それがリーダーの役割です。

 

そんな「世界を変える」ための苫米地式コーチングは「ゲバラ主義」。

 

 全抽象度にわたって、つまり頂点である空(くう)から底面である物理空間まですべてで、“自分”の存在を認め、行動する

 

それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「空(くう)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。

 理想だけではなく、実際に行動していなければなりません。

 

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって、物理的な抽象度でもなんらかの行動を続けているということ。

 

 ゴールを実現するために行動し続ける

 

 それが苫米地式であり、ゲバラ主義!

苫米地博士御自身が私たちに示してくださっているリーダーの生き様です。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

F-256につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」。詳細は近日中に投稿するセミナー案内で御確認ください。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

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