F-349:“MJ”
~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2;I⇆We are the
world
体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。
F-158~:無我夢中
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html
いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう
…その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
vol.1;Off the wall
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html
vol.2;I⇆We are the world
コーチングはとても奥深いものですが、実際に行われることは「ゴールを設定して、エフィカシーを高める」といたってシンプル。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域にまんべんなく(バランスホイール)の3つ。
L-099:2021年8月シークレットレクチャー
-01;ゴールの基本条件
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html
それらに加え、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去る を挙げられています。
L-100:2021年8月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
「自分中心を捨て去る」は、儒教的な無我や滅私ではなく、“自分”の定義をひろげること。
L-163:2022年01月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html
それは関係性の結び目である“自分”=自我を拡大・拡張すること。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
*詳しくはこちらでどうぞ↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html
「自分中心を捨て去る」は、“自分”の定義をひろげること
=自我の拡大・拡張
=抽象度が上がる
…その感覚を別の言葉で表現すると、「主語が『I』から『WE』にかわる」。セルフイメージそのものが「We are the world」になるという感じです。
(私の実体験はこのようなものでした↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html
「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことは、もちろん、「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」ためにとても大切です。
しかし、コーチとして考えると、気をつけるべき点もあります。ゴール設定がうまくできたが故に生じる落とし穴のようなものです。
…それはコンフォートゾーン化。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
高い抽象度次元のイメージがコンフォートゾーン化すると、物理空間でのリアルな行動がおっくうになります(ですよね?)。
それだけでなく、「ゴールを更新し、さらなる高次元に飛びだす」ための気力も失うでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
それは強力なホメオスタシスで維持される「現状維持の壁」といえます。かつての夢が現実化していく中で生みだされる新たな“壁”です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
この課題(case)に対する私の解決(plan)はシンプル。それは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
実践し続けること。
ゴール実現のための何らかの具体的行動を継続し、社会を変革し続けること
です。
もちろん、それは簡単なことではありません。ゴールは“現状の外”だから。
ゴール実現に向かう何らかの行動は、必ずまわりの人々のコンフォートゾーンをゆるがし、とくに既得権益のコンフォートゾーンを崩すことになります。
ゴールの抽象度が高いほど、きっとモーレツに嫌がられるでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html
だから、ゴール実現のために行動する人は「変革者」。
F-208:マトリックス/Matrix -03<Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html
そんな変革者自身にも、やがて試練が訪れます。理想と現実のギャップや期待と落胆の差が大きいほど、認知的不協和が生じやすくなるからです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html
脳機能でいうと前頭前野優位から大脳辺縁系優位へ、怒りでいうと人間的怒り(公憤)から動物的怒り(私憤)へと、転がり落ちやすくなります。
(SWでいうと「ダークサイドに墜ちる」)
PMⅠ-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html
そのマネジメント(=エモーションコントロール)をしくじると、まわりを巻き込んでhave
to化しながら、IQが下がり、抽象度も下がることになります。
すると、いつの間にか「主語が「『WE』から『I』にかわる」はず。
それはselfishになる(戻る)ことを意味します。だから…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html
一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける
…これは苫米地理論やコーチングの根底にある「〇〇思想」のこと。博士は「△△△主義」とも表現されます。
以下、苫米地博士とキューバ政府最高科学顧問/モスクワ大学博士(原子力工学)フィデル・カストロ・ディアスバラールト氏の対談本「もう一歩先の世界へ
脱資本主義の革命が始まった」(徳間書店、p14)より引用します。「〇〇思想」「△△△主義」を五感で体感しながら読み進めてください。Feel!
人類の歴史を振り返ったとき、革命家と呼ばれる人物は数多く存在しますが、本当の意味での革命家と呼べる人は数えるほどしかおらず、その1人がチェ・ゲバラです。そして今、ふたたびチェ・ゲバラのような「真の革命家」が出現しないと、この世界は滅んでしまう危険があると私は思っています。
キューバ革命のような武闘闘争を行うための指導者が必要だ、ということではありません。21世紀の今、世界を変えるためにマシンガンは必要ありません。ゲバラのような思想、信条を持った人物が必要だ、ということです。そのゲバラのイデオロギーを「ゲバラ主義」と呼びます。今の日本、今の世界には「ゲバラ主義」が必要とされているのです。
では、ゲバラ主義とはどんなイデオロギーなのか。柱は2つあります。
1つ目の柱は「高い理想」、2つ目の柱が「直接的実行」です。高い理想の「高さ」は、一般の人が普通に思いつくような高さではなく、その理想を聞いた第三者が「本当に実現できるのか?」「実現できるはずがない」と思ってしまうような高さを目指します。直接的実行とは、物理的に自分の体を使って行動することです。この2つの柱を両立させて、徹底的に追求することがゲバラ主義であり、革命の基本原理となります。
まだ彼が生きていた頃は、日本においてゲバラ主義はまったく評価されていませんでした。というか、正しいゲバラ主義が日本の人々に伝えられることはありませんでした。
ゲバラは革命政府樹立後の1959年7月、キューバ使節団を引き連れて来日を果たしています。そのとき企業の工場などを視察して、通産大臣(当時)の池田勇人と会談も行いました。歴史的な革命を成し遂げた指導者のひとりが来日し、政府関係者と会談を行っているのですから、普通に考えれば大きなニュースになるはずです。しかし、ゲバラ来日のニュースは、朝日新聞で「東京へ来たカストロ・ヒゲ」と揶揄的に報道されたのみで、ほかのメディアには完全に無視されました。
来日時、ゲバラは予定になかった広島を訪問し、広島平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花し、現地新聞の記者に「なぜ日本人はアメリカに対して原爆投下の責任を問わないのか」と問い詰めたと言われていますが、そうした言動も日本のメディアで報道されることはありませんでした。当時の日本においては、ゲバラは「共産ゲリラの人」ですべてであり、ゲバラのイデオロギーが日本人の心に届くことはありませんでした。
近年ではチェ・ゲバラに関する本がたくさん出版され、ゲバラを主人公にした映画も制作されているので、彼について知る機会が増えていると思います。日本でも、彼の思想や、その思想に基づく生き方に共感している方も多いのではないでしょうか。世界情勢から見ても、すでに「資本主義」対「共産主義」という冷戦の時代は終わり、キューバをはじめ中国、北朝鮮、ベトナムなど共産主義を掲げる国家は残ってはいるものの、以前のように共産主義に対してアレルギーを持ったり、偏見の目で見たりすることはなくなってきています(また、中国のように国家資本主義とでも呼べるような新しい道を模索している共産国もあります)。
そのような時代であるからこそ、偏った先入観を持たず、もう一度ゲバラ主義を見直すことができるのではないかと思うのです。
では、2つの柱について、それぞれ詳しくご説明をしましょう。
まずは「高い理想」について。ゲバラが目指したのは「帝国主義支配からの人民の解放」でした。革命前のキューバでは、アメリカ資本とアメリカの傀儡であったバティスタ独裁政権がキューバの人々を搾取していたので、ゲバラは「帝国主義から、中南米の人々を解放すること」をゴール(目標)として、革命を成し遂げました。革命政府樹立後、アメリカ企業の資産の接収と国営化を推し進めたためにアメリカから経済封鎖を受けたキューバは、同じ共産主義国であるソ連と友好関係を築き、さまざまな支援を受けました。アメリカ帝国主義からの解放を実現し、きっと多くの人は満足したはずです。しかし、ゲバラは違いました。1965年アルジェリアで行われた「第二回アジア・アフリカ経済会議」において、最大の支援国であったソ連を「帝国主義的搾取の共犯者」と非難したのです。彼の反帝国主義、人民解放の思想は徹底しており、キューバ経済にとって不可欠なパートナーであったソ連に対しても、自分の理想に反していると思えば「間違っている」とはっきりと批判しました。
これは、当時もう1つの共産主義大国であった中国と公然と対立していたソ連の当然の怒りを買うことになりました。
これらの背景を元に推測するならば、ソ連はキューバ政府に対して「チェ・ゲバラを国政から追放しろ。さもなくば、援助を打ち切るぞ」と通告したはずです。そのときゲバラとキューバ政府の間で何があったのか、具体的には公にはされていませんが、彼はおそらく盟友であるカストロ議長と話し合ったのでしょう。そして、ゲバラはキューバを離れることになったと思っています。もちろんゲバラには「全世界の虐げられる人民を帝国主義支配から解放する」というとてつもない高い理想があり、その実現のためにキューバを出た側面もあると思います。しかし一方で、ソ連からの圧力があったのではないかと私は考えています。
ともあれ、ゲバラはアメリカやソ連という当時、世界を牛耳っていた大国に対しても自分の信念、信条を曲げることをせず、最後まで「反帝国主義」「人民解放」という理想を貫き通しました。こうした姿勢こそが、ゲバラ主義における「高い理想」です。
もう1つの柱である「直接的実行」とは、攻撃すべき相手に対して、自らが直接的に攻撃をしかけることです。キューバ革命における攻撃すべき相手とは、キューバを支配していたバティスタ政権であり、バティスタ政権の後ろ盾となっていたアメリカでした。カストロやゲバラをはじめとした革命軍兵士は、武器を手に政府軍に向かっていきました。
ただし現代はマシンガンや刀などの武器を持って乗り込んでいく時代ではありません。
直接的実行には、必ず物理的リスクが伴います。武装闘争であれば、戦闘の最中に銃弾に倒れるかもしれません。政府や企業を批判する直接的意見を繰り返せば、身体的にもリスクがあるのが現実です。そうした物理的リスクに怯むことなく、直接的実行を継続することが、社会を変える力になるのです。
また、攻撃する対象は、特定の個人というより、より抽象度の高い社会的なシステムであるべきです。個人を打倒しても、システムが残る限り、第2、第3の支配者が現れます。自分たちを圧迫し、支配する社会的なシステムを変革することが、真の革命につながります。
「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できるのです。
引用終わり
「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できる
…この「ゲバラ主義」が、コーチング実践者のブリーフ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そして「ゲバラ主義」は、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」のことでもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
この縁起宇宙(w1)再構築の秘訣を、私は「I⇆We are the world」とイメージしています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
(F-350につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける
=ゲバラ主義
=中観思想
=I⇆We are the world
…さらに私は「DevSecOps」とも重ねてイメージしています。
F-275:冗長性と多様性 <vol.7;DevSecOps>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html
-告知1-
2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。
セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。
開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html
F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>
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F-328:お大事に <後編;最も大切にしなければいけないこと>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33311888.html
L-137:2021年11月シークレットレクチャー -06;平和を実現するために…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33098147.html
Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?
<vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編->
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html