苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:エモーションコントロール

Q-382:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は? <後編;“みる”を妨げるもの>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34687943.html

 

 

Q:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、コーチが話の内容で相手が見えない場合、どのように対応すればいいでしょうか?

抽象度の高いほうへ話を持っていってもクライアントが納得してくれるのか心配です

A2:今回もコーチにとって大切な大原則から。コーチはコンテンツには一切関わりません。

 Q-375:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34511531.html

 

 御質問中の「クライアント側の圧倒的な知識や経験」とは、抽象度の低い具体的情報であり、すべて過去。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それらを“意味”のあるもの(未来側)に統合していくものがゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 多くの方が経験しているとおり、ゴール設定は簡単ではありません。例えば、「1)現状の外」は、スコトーマにより認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのため、まずは「2)心から望む」ことからゴールを探ったりしますが、その「2)心から望む」も難しいはずです。なぜでしょう?

 

 そう、「自分は本当の“自分”ではない」から。

 F-324:観自在 <実践編-4;ユーアファメーション>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33111471.html

 

 コーチングを実践するまでの「自分」とは、過去の記憶でつくられた現在のブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな「自分」が心から望むことは、ほぼすべてが現状の最適化です。それではゴールらしきものを設定するたびに、ますます現状(Status Quo)に縛られてしまいます。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 実際、コーチング入門者が最初に「圧倒的な知識や経験」で見いだすゴールらしきものは、ほぼほぼ「理想的な現状」です。

 そんな入門者に対して、コーチは「マインドの使い方」を伝授しながら、「抽象度の高いほう」へと誘っていきます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

抽象度の高いほう」へと誘う間、私は「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」に気をつけています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 まるで濃霧のようにゴール側の世界を見えなくしてしまうばかりか、いつの間にかwant tohave toに変えてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 とくに不安・恐怖への対処は重要です。なぜなら、人は不安や恐怖によって縛られ、コントロールされているから。

 例えば、「高額報酬の仕事を優先して引き受ける」という場合、「報酬を得る喜び」がモチベーションになっているように思われますが、その裏には「お金がなくなることへの恐怖」が隠れていたりします。

 F-334:分断緩和のための処方箋 vol.5;「ワークライフバランス」の落とし穴 <plan-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33619443.html

 

 逆に言うと、不安・恐怖を克服できれば、他人や社会からの束縛(抑圧)を断ち切ることができ、自由に生きられるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、そのためにどうすればいいでしょうか?

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス、p34)より引用します。不安・恐怖を克服するための「マインドの使い方」の一例です。

 

 

ルール6 不安や恐怖は最大限強めてみる

 「あれが怖い」「これが怖い」と恐れてばかりで、なかなか前を向いて進んでいけないという人もいるようです。恐怖心を克服したいと思っている人も多いと聞きます。

 恐怖心を克服するためには、恐怖の正体を知る必要があります。

 恐怖には二種類あります。「いわれのある恐怖」と「いわれのない恐怖」です。

 「いわれのある恐怖」とは感じて当然の恐怖です。例えば、突然、大きな地震が起こった時に感じるような恐怖のことを言います。大地震が起こっているのに、恐怖も感じずにへらへら笑っていたら、命が危険です。恐怖を感じたら、すぐにテーブルの下に隠れるなど、身を守る行動に出なければなりません。

 ただし、恐怖を感じているだけではダメです。大きな地震が起こって恐怖を感じても、「怖い、怖い」と言っても何も行動しないのでは、へらへら笑っている人と大差ありません。その恐怖を「身を守るためのサイン」だと気付いて、行動を起こす必要があるのです。行動を起こしてしまったら、あとは恐怖の必要はありません。そこで恐怖している暇があったら、冷静になって状況を把握して、他に取り得る行動はないかと考えるべきです。つまり、「いわれのある恐怖」も行動後はある時点で「いわれのない恐怖」に変わります。

 「いわれのない恐怖」とは、このような恐怖する必要のない恐怖のことを言います。そもそも恐怖する必要がないのですから、怖がっているだけ無駄です。

 例えば午後11時に、明日の午前9時までに500万円工面できなければ会社が倒産するという状況に対して恐怖するのはまったくの無駄です。銀行は翌日の午前9時になるまで開かないからです。誰か知り合いに借金するにしても、午後11時に電話して、いきなり朝までに500万円貸してくれる人はいないでしょう。そもそも、そういう人がいれば前日午後11時よりずっと前に話をしているはずでしょう。お金の工面についてあれこれと計画を考えることは有効ですが、「借金取りが来る、怖い、怖い」などと恐怖していてもまったく意味がありません。

 「霊が怖い」などというのも「いわれのない恐怖」です。霊などいませんし、少なくとも危害を加えられた人はいないでしょう。

「暴力団が怖い」というのも「いわれのない恐怖」です。組織暴力は一般市民には手を出しません。一般市民とトラブルを起こせば、組織から激しい罰を与えられるはずです。やっているのは組同士の抗争であって、一般市民は関係ありません。まれに一般市民が巻き込まれる事件がありますが、交通事故の件数に比べれば非常に確率は低いわけですから、暴力団を怖がっている暇があれば、車に注意して歩いた方が、よほど意味があります。

 「いわれのない恐怖」は恐怖するだけ無駄です。それは、まだ起こっていないことに対する恐怖です。恐怖するのは実際に起こってからで遅くありません。

 お金の工面で言えば、万策尽きてお金が用意できずに借金取りが来たときに恐怖すればいい話ですし、霊も目の前に出てきて危害を加えようとしてきたときに恐怖すればいいですし、暴力団の抗争に巻き込まれそうになってから恐怖すればいいのです。それなら「いわれのある恐怖」ですから、その恐怖から回避するための冷静な行動を取ればいいということになります。

 恐怖や不安がなぜまずいのかと言いますと、恐怖や不安によって、自分をコントロールできなくなってしまうことがあるからです。通常は当たり前にできることでも、恐怖によって冷静さを失い、できなくなってしまうことがあるわけです。

 どうしても恐怖を克服できないという人は、感じている恐怖を、ためしに思いっきり強めてみましょう。すると、「強めてもこの程度か」と思えるようになります。そして、強められることがわかると、その逆に弱めることもできるのだとわかります。結局、恐怖というのは自分自身の脳の中にある情報にすぎないと気付くことでしょう。

 この恐怖という情報は脳内の情報ですから、別に暴力団とか借金取りとか霊といったものが生みだしているわけではなく、自分自身が生みだしていることがわかります。自分で生みだしているのなら、生みだすのをやめればいいだけです。恐怖を強めてみるとこのことがわかり、これがわかると恐怖は恐れるに足らずとわかるはずです。

 引用終わり

 

 

 恐怖というのは自分自身の脳の中にある情報にすぎない

 

 クライアントが納得してくれるのか心配」の「心配」には、不安や恐怖が紐付いていませんか?

 

 しっかりモニタリングできていることはgood

無意識を意識に上げることは、不安や恐怖をコントロールする1st.ステップです。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 「心配」に気づいたら、次は「なぜ心配なのか?」を考えてみましょう。事実(data)と根拠(warrant)を確認しながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 おそらく、過去の情動記憶が紐付いた何らかのリミッターが発動しているはず。そのリミッターを無効化していくと、さらなる現状の外が感じられるようになります。

 (その間はとくに逆腹式呼吸を続けてください↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 コーチ自身が自らコントロールした変性意識状態で高い抽象度次元を体現していると、クライアントさんはきっと「納得」してくれます。なぜなら、

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 

 だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「心配」をしっかりコントロールし、さらに素晴らしいコーチへと飛躍されてください。

 F-350:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

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人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

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F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

 

 私は今も週の半分以上は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 先日、唐突に、看護師さんから質問されました。

 

 先生って怒ることがあるんですか?

 

 

 質問を縁に思い巡らした思考の感触を、私はとても感慨深く味わいました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

なぜなら、私は昔「瞬間湯沸かし器」と呼ばれていたから。

ちょっと言い訳をすると、その原因は親から受け継いだブリーフシステム(Belief SystemBS)にあります。とくに父親は気性が荒く、すぐにキレる人でした(しかも怒ると手がつけられませんでした)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

以前ギターアンプを破壊されたエピソードを書きましたが、小学生の頃には大切にしていたものをまとめて燃やされたことがあります。2回も。

まるで護摩行の炎のように激しく燃え上がる様子を、ただ呆然と眺めていたことを覚えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 その父親と同じように爆発していたのが、私の思春期でした。

Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 あんな大人にはなりたくない

 

 そう願いながら、何とか怒りをコントロールしようと思っていたのが青年期。でも、なかなかうまくはいかず、怒りを爆発させて誰かを傷つけては落ち込んでいました。

 F-174:こんなはずではなかった

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

コーチとしてあの頃の私にアドバイスするなら、「あんな大人にはなりたくない」というセルフトークを止めさせるでしょう。「あんな大人」というイメージを自ら強化しているからです(しかも過去に囚われています)。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

セルフトークやアファメーションに否定形は不要(過去も)。思い描くのはゴールにより生みだされる未来のイメージだけ!

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 そのイメージを言語(words)・映像(pictures)・情動(emotions)という「思考の3つの軸」を意識に上げながら作りあげていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 

 医師として働くようになった頃は、怒りをコントロールしようと必死でした。仏教の教えを中心に、論語や菜根譚といった中国古典、松下幸之助さんや稲盛和夫さんといった名経営者の著書、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」やスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」、そして当時一番のお気に入りだった天外伺朗さんの著書など読み漁りました。

 L-134202111… -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 

 この頃の読書を無駄だとは思っていませんが、実際のところ「瞬間湯沸かし器」はまったく変わりませんでした。怒りをムリに抑えようとしていたからか、体調も崩しがち。飲酒量は増える一方でした(ちなみに、コーチになってからは飲酒は0です)。

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 本気で変わりたいと思っているのに全然変われない

 

 ↑なぜだと思いますか?

 

 そう、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が変わっていなかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、CZが変わらなかったのは?

 

 現状の外にゴールを設定していなかったからです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 現状の外にゴールを設定する

 

 現在の私は、さらなる現状の外にゴールを設定するために、そしてそのゴールを達成するために、怒り続けています。

だから「先生って怒ることがあるんですか?」に対する私の正直な回答は、「いつも怒っている」「ずっと怒り続けている」。ただ、コーチらしくしっかりマネジメントしているだけです。

 S-03-23D)「物理次元で発散」でのコントロール ~苫米地式アンガーマネジメント~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21995353.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってからの怒りは、大脳辺縁系優位の「動物的怒り(私憤)」ではなく、前頭前野をフルに働かせた「人間的怒り(公憤)」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 おかげで今は、一方で怒りまくりながら、同時に気楽でいられます。それは「怒(いか)らずに怒(おこ)る」という境地

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p127)より引用します。

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

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◎怒る目的を忘れない

 さて、第3章の最後でも、怒る目的について語っておきましょう。怒った時の私たちは格闘家が顔面にパンチをもらったのと同じ状態です。生理的に顔を殴り返したくなっているのです。やれることはいくらでもあるのに、同じ痛みを与えたい、と。その激情があなたを勝利から遠ざけるのです。

 ですから、ここで改めて問い直してみてください。

 「自分は怒ることによってなにを得たいのか?」「どんな結果を望むのか?」をです。そこを明確にしないと怒ることでメリットを出すどころか、デメリットすら生じかねません。

 ところが、怒ることになれていない人は、激しい感情に押し流されて、しばしば怒る目的を忘れてしまいます。

 あなたはこんな経験がありませんか? 感情に任せて怒鳴りまくっているうちに、自分がなにをいいたかったのか、わからなくなってしまったことが。それは子どもや部下など、目下のものを叱っている最中によく起きます。最初は指導しているつもりだったのが、気づけば、いかに自分が苦労させられているか、それまでの鬱憤も含めて延々怒鳴りまくってしまった、といったものです。

 感情が暴走して目的を見失う典型です。

 こんなことにならないためにも「自分はなんのために怒るのか?」を前もって理解して起きましょう。

 そして、相手を潰すにしても、より良い関係を構築するにしても、前頭前野内側部を使い続けることだけが、その目的を達成することができるのだということを忘れないでください。

 引用終わり

 

 

 なんのために怒るのか?

 

 今日(2024531日)、東京 日比谷公園周辺では重要なデモが行われます。

国民一人ひとりの自由と尊厳を守るための大切な意思表示です。

雨ニモマケズ、風ニモマケズ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 今こそ、虐げられ続けている国民が、一丸となって怒るとき。未来に希望をつなぐために

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 Fight for liberty

Fight for the future !!

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私は今も週の半分は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして

 

 ヒーラーとしての私は、怒りを“気”としてコントロールしています。

 

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう『気功』洗脳術 ~脳科学から見た『気功』の正体」(マキノ出版、p93)より引用します。

 

 

悪い気をいい気に書き換える方法

 ぷるぷる気功には、邪気をいい気に書き換えるという効果もあります。

 体をぷるぷる振動させながら、足の裏から邪気が出ていくようにイメージします。

 気を溜めながら、足の裏の湧泉というツボから邪気を出すのです。湧泉は、足の裏の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにあります。

 このとき、自分の体がクリーンになるイメージを作ります。たとえば、滝に打たれたり、太陽の光を浴びたりするなど、自分が浄化されていくイメージを作ります。実際に滝に打たれる必要はありません。滝に打たれている自分に強い臨場感を持てばいいのです。

 より強い臨場感を出すためには、実際に体験した方がいい。ただ、滝に打たれるのは難しいので、太陽の光を浴びてみます。そのときの光のシャワーを浴びて全身がきれいになっていく臨場感を覚えておきます。

 実際に、太陽の光を浴びながらぷるぷる気功を行うほうが効果的です。より強い臨場感が得られるからです。

 道家の伝統では、陰の強いところで錬功するので、深夜に行いますが、自分なりに臨場感を出しやすい方法で行えばいいでしょう。

 このようにすると、体の中にいい気が溜まり、邪気は足の裏から抜けていきます。もし、愚痴ばかりいう人とお酒を飲んだりして、「邪気をもらってしまった!」と感じたら、この方法で邪気をいい気に書き換えればいいのです。

 

 悪い気をいい気に変える方法

 ぷるぷる気功を行いながら、足の裏から邪気が出ていくことをイメージする。足の裏の邪気が出ていくポイントは、湧泉というツボ。湧泉は、足の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにある。

 このとき、邪気が体外に放出され、身体がクリーンになるイメージを持つようにするといい。

 たとえば、太陽の光を浴びながら、日光によって邪気が払われていることをイメージするといいだろう。太陽の光を体感することで、臨場感が強くなる。

 引用終わり

 

 

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Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

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夢が勝手にかなう「気功」洗脳術

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L-131202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答してきました。今回が最終回です。

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32859869.html

 12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 

□自分自身へのアプローチはできそうですが、他者とゴールを共有するためにどんなポイントがあるのでしょうか?

 コーチング入門者向けに回答します。

 「他者とゴールを共有する」ためのポイントは、当たり前ですが、まずは自分自身がゴールを設定すること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それが「自分自身へのアプローチ」といえますが、「まずは自分自身がゴールを設定すること」は簡単ではありません。自分は“本当の自分”ではないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ゴールに関してとても重要なのが、「ゴールは現状の外」という大原則。現状の外とは、これまでのコンフォートゾーンの外側であり、そもそも認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、「そもそも認識できず、なかなか設定できないゴール」をちゃんと設定して共有するために、何を心がけたらいいのでしょう?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

□思春期の子どもにアドバイスするときはどうすればいいでしょうか?

 先程の質問の答えも、この御質問の答えも、「抽象度を上げる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げることでゴールを設定できるようになり、さらに抽象度を上げることでそのゴールを他者と共有できるようになります。

 反対に、抽象度を上げることができないと、対立の構図になってしまいがち。とくに親子関係の場合、対立の構図は子どもの可能性を潰しかねません(ドリームキラー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 実際、親子関係はこじれやすいもの。なぜなら「子どものことになると、抽象度を上げることがさらに難しくなる」から。

その理由は“煩悩”にあります。「我が子が大切という思い(=子煩悩)→恐怖 →認知的不協和 →怒り」となるパターンを、きっと誰もが経験しているはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 映画を例に挙げると、王道の大作映画(「Star Wars」「Star Trek」「Indiana Jones」「ETetc.)から、最近の話題作(「Top GunMaverick」「The Flash」「Dune」「ゴジラ -1.0etc.)まで、ストーリーの根底には親子関係上の苦悩が感じられます。

 (その代表であり、私が大好きな映画がこちら↓)

 F-117~Field of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 

□心身的な怒りの抑え方を知りたい

 怒りの根底には、たいてい恐怖があります。恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから、まずは恐怖をコントロールしましょう。「気がついていないだけで、じつは恐怖によってコントロールされている」というケースは少なくありません。例えば、「給料のいい仕事を選ぶ」といったケースでは、「お金を得る喜び」がモチベーションになっているようでいて、じつは「お金がないことへの恐怖」が根底にあったりします。どうですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 繰り返しますが、まずは恐怖をコントロールしましょう。具体的にはこちらをどうぞ↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

□自分の心が豊かで穏やかに過ごせるよう、これから「今日はいい日になる」と朝声に出していけたらいいのかなと思いましたが、すぐイライラな心が出てしまう。弱いのでしょうか? 皆が幸せに過ごせていけること、大切だと思います

 イライラ」は、弱さではなく、何らかの予期または理想と現実のギャップが生みだすエネルギーの表れです。理想をゴールとして設定し(I)、エフィカシーを高めていけば(V)、ゴールを実現するためのエネルギーに変わっていきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

イライラを感じたときは、そのイライラを解消しようとするのではなく、ゴールを確認し強化してください。詳しくはこちらでどうぞ↓

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

 

 繰り返しますが、イライラは弱さではありません。もしもそのイライラを楽しめるようになったなら(V)、「心が豊かで穏やかに過ごせる」というイメージ(I)は自然に実現していくはずです(R)。もちろん、「皆が幸せ」も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最後に、皆さまがさらに自由に生きていることを願いながら、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p80)から引用します。「心豊か」を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

日本のビジネスマンと感情

 日本のビジネスマンから、感情が消えている、近年、とみにそう思います。ごくまれに、電車の中で激昂している人を見かけますが、そういった例は特殊であるといえます。しらふで、本気で怒っている人を、最近、身の回りで見ましたか?

 怒りや悲しみといったネガティブな感情だけではありません。本気で飛び上がって喜んでいる人も、もはや見つけることが難しい時代になったような気がします。これはいったいどうしてなのでしょうか。

 もともと日本人は感受性が低い人種といえます。それは民俗学的な特徴というより、教育によるものです。国民の感受性が低く、鈍感なほうが国を治めやすいからです。言葉を換えると、情緒の安定した国民性とも言えますが、しかしこれでは死人の国も同様です。怒りも悲しみもないロボットのような仕事、喜びも楽しさもない人生では、活き活きとゴールに向かって突き進むことなどできません。そもそも、そういった仕事は、そう遠くない未来に人工知能に取って代わられるでしょう。

 人工知能を怒らせるのは難しいでしょう。恋をさせるのはもっと難しいはずです。なぜなら、人工知能は合理的、論理的なことは得意ですが、非合理的で愚かなことをするのは苦手だからです。本書をお読みいただければわかるように、「感情」は非合理的なのです。

 しかし、人生を彩り、気づきを与えてくれるのは、悲しみやあきらめ、寂しさといった感情たちです。また感情は、うまく付き合えばゴール達成への力強い武器となり得ます。

 感情は、予期から外れることで生まれます。予期から大きく外れた怒りや悲しみ、予期から大きく外れた喜びを、高度に文明化し、統率の行き届いた今の日本で見出すのは難しいのかもしれません。

 だからこそ、嬉しいことを嬉しい、悲しいことを悲しいと感じる感性を大切にしてください。

 日々の身の回りの出来事にもっと目を向け、そして自己の内奥に立つ小さなさざなみに耳を澄まし、湧き上がる感情を楽しんでほしいと思います。

 引用終わり

 

 

 以上で、「心豊かに働き、心豊かに生きるために」をテーマとした研修内容の紹介とフォロー解説を終わります。

 楽しみながら参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだす

 ↑この言葉は、ある映画の中で、幼い主人公に向けて語られたもの。

 誰の言葉でしょうかw

 (答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



L-07220211月シークレットレクチャー -01;苫米地博士からのメッセージ

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 

 

 まずは前回講義(全3回の1回目)のポイントを再確認しましょう。

 

〇 目の前の世界はすべて過去。記憶でつくられている

私たちは、通常は、過去に閉じ込められています。時間が過去から未来に向かって流れているように感じられることは、そのあらわれです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

〇 思考の3つの軸「言葉(Words)」「映像(Pictures)」「感情(Emotions)」

 私たちの目の前の世界は過去の記憶と紐づいた言葉と映像でできあがっていて、そこには感情(情動)が貼り付いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

〇 記憶は“失敗”が主でネガティブな情動が貼り付いている

 記憶に貼り付いている感情(情動)の多くはネガティブなもの。なぜなら、私たちは“失敗”を強く記憶してしまうから(失敗駆動型)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 〇 知識とスコトーマの関係は?

そもそも知識(記憶)がないと認識できませんが(スコトーマに隠れる)、得た知識が新たな認識を妨げてしまいます(スコトーマが生まれる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 〇 スコトーマと時間の流れのコントロールのために

“現状の外”へのゴール設定により、スコトーマが外れ、時間が未来から過去へ流れはじめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 〇 過去は一切関係なし!

 過去に囚われないために、まずは「過去は一切関係なし」を体得する!

 そのためには「『これまでの自分』を丸ごと捨て去る覚悟」が必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29349738.html

 

 〇 コーチの役目とは

「過去は一切関係なし!」を大前提に、コーチはクライアントの記憶からブリーフシステム(w0)を分析し、ゴールが生みだす“まったく新しい私(=世界、宇宙、w1)”に導きます。

(ただし、スコトーマを外し、ゴールを設定するのは、あくまでもクライアント自身)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「w0」「w1」と「ブリーフシステム」「自我」の関係についてはこちらをどうぞ↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 私たちは、そうとは知らずに、いつも過去=“失敗”に囚われています。言葉・映像・感情(情動)が一体となった“失敗”の記憶によって大脳辺縁系が活性化してしまうと、文字どおり“動物的”になってしまいます。「ファイト・オア・フライト」です。

だから私は、クライアントさんの“過去”は一切聞きませんし、話させません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

私自身、未来の結果として“今”を生きるよう心がけています。つねにゴールを意識に上げながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

あえて「CoacH T」と名乗るのは、ゴールの果として“今”を生ききるための私なりの工夫です。そして、それは「エモーションコントロール」のための工夫でもあります。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」です。エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

全部自分のことですので、本来は自分でいくらでも高めることができるはずなのですが、なかなかそうはいきません。その理由の1つがネガティブな感情。そのため「エモーションコントロール」をマスターし、前頭前野優位をしっかり維持することが重要です。

そのための基本中の基本が「逆腹式呼吸」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士が「エモーションコントロール」を解説されている動画を御存知でしょうか?

 苫米地メソッド「エモーションコントロール」苫米地英人 - YouTube

 

動画の中で、博士は「海外で行ったコーチングセミナーでおまけで教えたら好評で。困るな~」と話されています。

 

私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました。

 

「思考停止してはならない(させてはならない)」と「思考停止しなければならない(させなければならない)」というメッセージを同時にいただいた気がしたからです。

 

L-073につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました

 

 「ハッとした」のはゲシュタルトができたから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルトどうしが結びつき巨大化していくたびに(connect the dots)、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 この連載(L-072~)で掘り下げます。お楽しみに。

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29288176.html

 

 

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-関連記事-

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 

 

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(19242010年)の言葉です。前回(F-094)はこの言葉をコーチの視点で読み解きました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18340552.html

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士が「エモーションコントロール」を解説されている動画を紹介しましたが、ご覧になられたでしょうか?

 苫米地英人You Tube公式チャンネル

 https://www.youtube.com/watch?v=73T7i1M6-JQ

 

 博士が動画内で解説されている「モノクロにして」「小さくして」「ゴミ箱にポイッ」を、まとめて「握りつぶす」としているのが高峰秀子方式です。なかなか豪快ですよね(笑)。

 

 いずれにせよ、「イヤなこと」という触ったり動かしたりできないはずの抽象的な(物理空間には実在しない)イメージに、「ゴミ箱にポイッ」や「握りつぶす」といった操作を加えることは、心だけではなく身体にもとても大きな変化を引き起こします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 

 それは、前頭葉の発達した人間が、高い抽象度次元から(情報空間の)底面である物理空間にまで連続的に存在していることの証でもあります。心と体はそもそも同じものなのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 さらには、自身の身体だけではなく、なんと目の前の世界そのものが心(マインド)によって生みだされています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 まさにI×V=R

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

 先日(201979日)、朝日新聞デジタルで「患者がストレスにさらされると、乳がんが悪化する」という記事が配信されました。

 岡山大学の神谷厚範教授(細胞生理学)が、国立がん研究センターで手術を受けた乳がん患者29人のがん組織を調べたところ、がん組織内の交感神経の密度が高い人は再発しやすいことがわかりました。

さらに、マウスに人の乳がん組織を移植し、乳がん組織内の交感神経を刺激し続けたところ、60日後、(刺激しないマウスと比べ)がん面積は2倍近く大きくなり、転移数も多くなったそうです。一方、遺伝子治療で交感神経の活性化を止めると、60日経ってもがんの大きさはほとんど変わらず、転移もみられませんでした。

 

 このように、ストレスが病気の発症や進行に悪影響を及ぼすことや脳や遺伝子に傷をつけることは、科学的検証によりどんどん明らかにされています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11822808.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523096.html

 

 当然ですが、その反対に、(特に情報空間での)ストレス対策が健康に寄与することもわかってきています。その一例として、山形大学医学部看護科 櫻田香教授らの研究を御紹介します(ヘルスプレス、2019613日配信記事より)。

 

一般住民を対象とした「山形県コホート研究:Yamagata Study」に参加し、健康診断を受けた40歳以上の男女17152名を5.4年間追跡した調査により、1)日頃「ほとんど笑わない」層は全死亡率と心血管疾患の発症率が有意に高い、2)「月1回未満」しか笑わない人は「週1回以上」笑う人に対して死亡率が約2倍高まる、3)「週1回未満~月1回以上」笑う人は「週1回以上」笑う人に対して心血管疾患の発症リスクが約1.6倍高まる などが明らかになりました。

まさに「笑う門には福来る」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

 

 情報空間への働きかけにより病を治療するという方法は、じつは、すでに医療現場で実用化されています。その一つがイメージを用いてがんを治療するという「サイモントン療法」です。

 

 もともとは放射線科医師だった米国のカール・サイモントン博士(19422009年)は、同じような症状の患者さんに同じ治療を行っても回復する人と悪化する人に分かれることを疑問に思い、研究を始めました。その結果、患者さんの精神面が治療結果に大きな影響を与えることに気づき、がん患者さんの精神面をサポートする治療を編みだしました。それが「サイモントン療法」です。

 この治療の最初の患者さんは頚部進行がんを患った60代の男性でした。放射線治療と並行して、毎日3回、6週間にわたるイメージ療法を指導。その内容とは「白血球ががん細胞を攻撃するイメージを思い浮かべる」というものでした。

 

 「そんな簡単なことで効果があるのか?」と疑問を感じる方も多いと思いますが、実際、人のイメージの力は絶大です。「諦めると坂道を下るようにどんどん悪くなる」ことや「必ずよくなると確信していると結構よくなる(悪化しない)」ということを、きっと多くの医療・福祉関係者が実感しているはずです。もちろんビジネスの現場においても。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

 

 そんなイメージの力をフルに使って自身を望む方向に導くのに、言語がとても役に立ちます。言葉にだしながら、鮮明なイメージを感じ、そしてそこに感情をのせていくのです(word/picture/emotion)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 ではここで、「イヤなことを心の中で握りつぶす」ための準備となるワークを御紹介します。苫米地博士の読者の方にはおなじみの「目の前のすべてにラベルを貼る」というワーク(ラベリング)です。

 

 私たちは重要なこと(モノ)のみを認識しており、重要性の低いこと(モノ)は認識していません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 その重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することが、このワーク(ラベリング)の目的です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

Work

認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつける(ラベリング)

 

T」:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)

Nil」:ゴールと関係ないこと

D」:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、後悔、悲しみ、不安など)

 

 

 これだけです。

 

 ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。

まずは「D」を減らすように意識しましょう。「D」は完全に皆さんの心次第です。

次に「Nil」が減るように自身の行動を見直していきましょう。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいます。「Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問してみましょう(止観)。

 

 

 次回は、このラベリングの実践例を紹介した後、さらに踏み込んで「私はイヤなことを心の中で握りつぶす」という言葉を考察します。

 

F-096につづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ラベリングは医療・福祉従事者にとって特に重要なスキルとなります。「ファイト・オア・フライト」という情動優位の状態を回避できるからです。ぜひワークに取り組んでください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

医療・介護現場は四苦(特に老病死)の臨場感が高いため、スコトーマが外れやすいのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

スコトーマが外れて認識するものとは「スピリチュアルペイン」。剥きだしになった「スピリチュアルペイン」は「イヤなこと」をさらに増幅します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 それは生老病死という人生のプロセスで必ず経験すること。

よって、医療・福祉従事者だけではなく、すべての方にラベリングをお勧めします。

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15833962.html

 

 


F-094:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.1

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(19242010年)の言葉です。

 

 Wikipediaによると、4歳の時に母親を結核で亡くした高峰さんは、名づけ親にもなった父の妹の養女となり東京に移り住みます。その義母(実父の妹)は17歳の時に函館に来た活動弁士(サイレント映画上映中にその内容を語りで表現する解説者)と駆け落ちし結婚。その後自らも「高峰秀子」の名で活弁士として活動したそうです。

 

 5歳の頃、蒲田撮影所を見学した際にたまたま行われていた子役オーディションに義父に推されて飛び入り参加した高峰さんは、見事監督に選ばれ撮影所に入社することになりました。その時から義母の芸名 高峰秀子を名乗りはじめたそうです。

その後子役から女優へと成長し、1954年に「二十四の瞳」でブルーリボン賞主演女優賞を、1955年に「浮雲」でキネマ旬報ベストテン女優賞を、1979年に「衝動殺人 息子よ」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞します。

 

 私が驚いたのは1981年に制作された映画「典子は、今」の助監督をされていたこと。「典子は、今」は、母親が服用していたサリドマイド剤の副作用により両腕のない状態で生まれた辻典子さん本人を主人公にしたセミ・ドキュメンタリー映画です。

 

 両腕のない主人公が海に飛び込んで懸命に泳ぐシーンは、今も私の脳裏に焼き付いています。幼少期のトラウマ体験により泳ぐことが苦手だった当時の私にとって、その映像はとても衝撃的だったからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7702169.html

 

今思えば、「典子は、今」から勇気をもらったことが、トラウマを克服する大きなきっかけになったのかもしれません。おかげで大学時代にはウインドサーフィンを存分に楽しむことができました(代わりに霊を怖がっていましたけれど)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7384947.html

 

 それでは高峰秀子さんのこの言葉を、コーチの視点でみてみましょう。

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 この言葉は強力なアファメーションになっています。「~できたらいいな」や「~したい」といった願望ではなく断言です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14973460.html

 

 「握りつぶす」という言葉には強い意志が滲み出ています。それは例えば「ドリームキリングには絶対に負けない」というような覚悟の言語化でしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「その強い意志や覚悟が、やがて高いエフィカシーへと昇華していく」と私は思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 もちろん「握りつぶす」の根底にはどんなに止められても成し遂げたいと願うようなゴールがあるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴール(未来のイメージ)とエフィカシー(達成の確信=臨場感)が“現実”を生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 「イヤなことは心の中で握りつぶす」というセルフトークは、「エモーションコントロール」にも活用できます。エモーションコントロールとは、不安や恐怖、怒りといった強い情動によりIQやパフォーマンスが低下するのを防ぐ(すみやかに改善する)ためのスキルです。

 

 例えば、泳ぐのが苦手な子どもがプールを見ただけで震えてしまうのは、何らかの辛い記憶がトラウマ化しているからです。かつての私もそうでした。

 泳ぐことに関するネガティブな体験を、海馬は重要な“失敗”として側頭葉に投げ込み記憶させます。そして、不安・恐怖などを伴った強烈な体験であるほど、繰り返し思い出したり、恐ろしい夢として見たりしながら、長期記憶化していきます。それがトラウマ化の正体です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 そうした状態が続くとプールや海の話題を見聞きしただけでドキドキしたり、体がブルブル震えたり、息苦しくなるなどの身体症状があらわれます。それは情報空間(心)にできた傷の物理空間(体)への表出です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 扁桃体と海馬による記憶の増幅作用が、そのような身体症状を引き起こします。プールや海がトリガー(引き金)となって(しかも扁桃体により増幅されながら)引っ張りだされ、まるで今その場にいるかのように恐怖を追体験するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

その体験は「過去(のイヤな記憶)が“現在”(=現実)に変わってしまうこと」ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 さらに、トラウマに関連する情報に接することでおこるイヤな記憶の増幅が繰り返されると、やがては前頭前野に認識のパターンが生まれてしまいます。前頭前野の認識パターンとはブリーフシステムのことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 この段階に至ると、自律神経の乱れが生じ、生命維持に直結する脳幹にも変調がみられ、中枢神経の働きまでおかしくなります。ブリーフシステムとは個人の心理的特性であり人格そのものですので、まるで「別人になった」かのように変わり果ててしまいます。

 

 よって、最初のトラウマ化を防ぐための「エモーションコントロール」はとても重要といえます。

 

 

 次回は、「イヤなことを心の中で握りつぶす」や「エモーションコントロール」のためのワークを御紹介します。

 
(F-095につづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「エモーションコントロール」について、認知科学者 苫米地英人博士がYou Tube公式チャンネル内で詳しく解説されています。海外で開催されたシークレットセミナーでの講義内容がなんと無料で視聴できます(私はそのセミナーに参加させていただきました)。25分程です(2倍速で視聴したら12分!)。ぜひご覧ください。

 苫米地英人You Tube公式チャンネル

 https://www.youtube.com/watch?v=73T7i1M6-JQ

 

 

高峰秀子さん(Wiki)

高峰秀子さん(1940年代後半)

Wikipediaより引用

 

 


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